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【投稿小説】不思議な村 作 黒糖鈴カステラ 絵 螺子-K ⑧<最終回>

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<7>
私は隣街の酒場にいた。誰かが向こうのテーブルで話している。様子を見に行った者が誰も帰ってこない村がある、と。それはこの村の噂。私がこの村に来るきっかけになった噂。この状況…そうだ。これは私がこの村に来る前。私がまだ男だったときの出来事。私の体は元の雄々しいものに戻っていた。戻った…私の体…!抜け落ちていたものが頭の中に戻ってきた。しかし、体のコントロールが利かない。私の意思とは別に、体が勝手に動き出す。まるで映画を見ているように、その世界に干渉することができない。モヤモヤする意識を尻目に、夢の中の私はひとりでに酒の勘定を払い、店の外へと出ていってしまった。

目が覚めた。
ベッドの上。昨日と同じ、ふかふかなベッドの上。店を出るのと同時に、私の意識は今の体へと引き戻された。なんだか妙に体がだるい。だが、戻ってきた。男だったときの記憶。女としての、『____』としての色欲に飲まれて消滅したかに思われた元々の、男としての意識。酒場の夢によって記憶を掘り起こされ、再びそれが主導権を握っていた。だが、もはや今となってはその意識が表面に出ること自体が巧妙に作られた罠だった。意識は元に戻っても体は元に戻らない。『____』の、かわいらしい女の子の体のまま。湧き上がる異性の体への違和感。その違和感と共に伝わる、女性用に作られた肌着の滑らかな感触。いつのまにか着せられていた、フリルたっぷりでリボンがいたるところに施されたピンクのネグリジェ。それらを知らしめるように置かれた目の前の姿見。そこに容赦なく映し出される自分の姿。お尻をぺたんとつけ、女の子座りで胸に手を当てた美少女は羞恥の嵐に飲み込まれた。な、なんでよりによってこんなかわいらしい、女の子らしい恰好を………耳まで紅潮させ、目を伏せる。おさげにする前の柔らかな茶髪が首筋と頬をくすぐり、心に追い打ちをかける。
「うぅ~~~///」
理想の女性のうなり声。麗しいそれも出所が自分だと考えるだけで恥ずかしくなってくる。その羞恥に少年の言葉が蘇る。自分がこの体に、身に着けていたメイド服に翻弄され、さらにスカートまでめくられたときの言葉。
(ボクの楽しみその3~♪女になった子が恥ずかしがるのを観察すること~♪)
…きっとあの酒場の夢も少年の仕業だ。この村に来る以前の記憶を引き出すことで意識を男に巻き戻し、再び異性の体や恰好への羞恥を感じさせる。彼の求める好物は、女に成り果てた女ではない。今の私のように、まだ男としての意識が残された女の子。性別の狭間でその不一致に、慣れない異性としての辱しめに顔を赤らめる女の子。その羞恥に悶え苦しむ様を何より望んでいる。こうして男の意識の戻った私は恰好の的。きっと今も私が悶える様をどこかから覗いているに違いない。うぅ…なんて鬼畜で意地の悪い子なんだ…!自分で自分を抱こうとした。そのとき、その手が乳首の先端、乳頭をかすめる。敏感になった触感が性感帯に触れたことを性的感触とともに伝える。その信号で昨晩、このベッドで起きた出来事がフラッシュバックする。私の元の姿、私の理想の男性像に化けた少年と恋人同士のキスをし、お姫様だっこされ、乳首をいじられ、じりじりと焦らされて、その挙句に自分から求めて、クリトリスでイかされた後に挿入され、処女を奪われ、それをきっかけに意識が完全に飲まれ、自分から彼を抱き寄せた挙句に何度も何度も交わった。
「~~~~~~~っ!!」
ひとつひとつの出来事が羞恥をもたらす爆薬となって炸裂する。穴があったら入りたい。なくても掘って入りたい。受け入れたくない過去。なかったことにしたい過去。忘れたままの方が幸せだった過去。布団をかぶって足をバタつかせ、そしてベッドの上をゴロゴロ転がる。布団が巻きつき、太巻きのような状態になって左右に往復する。何やってるの!何をやってるのよ私は!バカバカ!私のバカ!!あぁぁぁぁっ!!!顔を赤らめ、悶絶するその姿は年頃の女の子のそれでしかない。
「あだっ!!」
興奮してベッドから転げ落ちた。うぅ…ホント、何やってるんだろう私…。我に返りつつ布団をベッドに敷き直す。その様子がチラチラと姿見にも映ったが、必死に見ないふりをした。枕やクッションを元の位置に置きなおし、一通り終わらせたところでベッドに腰掛けた。一呼吸を置いてから姿見の方を眺める。表面に映ったネグリジェの美少女、『____』が私を見つめ返す。頬を赤らめた、助けを求める子犬のような瞳。やっぱり、どうみても女の子だ。マゾ気を漂わせるその表情に、左手が無意識に自分の乳首へと伸びる。
「ひゃんっ!」
ネグリジェの上から乳首を撫でる。女性の性的感触。その感触が続きを求める。今まで息をひそめていた『____』の意識が目を覚ます。
「んっ…んんっ……んっ……」
こんなことしてる場合じゃない…絶対アイツが見てるのに…。頭で警告するも、乳頭をいじる手が止められない。ムラムラと色欲が湧きだし、男としての意識がまた私に浸食されてゆく。もっと…あのときみたいに…。衝動が私を飲み込む。手が背中へと伸び、首筋のボタンを外す。ファスナーを下し、袖口から両手を抜き取って下に押しやると、何もつけてなかった胸がふるふると顔を出した。ずっしりと重みを感じる、大きな私のおっぱい。その胸を彼のように横から包むように揉む。
「んっ………」
自ら乳首をコリコリといじる。
「んっ…っ………ぅんん………」
堪えているはずなのに漏れ出す嬌声。自分でいじっているはずなのに、彼にいじられているように感じる。彼の腕の中で、後ろからコリコリ、コリコリいじられている妄想にかられる。頭に鍵をかけられ、その顔も声も思い出せない理想の男性。いないはずの彼に操られるように、右手が股間へと伸びる。ショーツを下ろし、人差し指が私のオマンコへと吸い込まれてゆく。中はもう既にぐっしょり濡れていた。
「ふぁっ、あっ、あぁっ、あっ、あぁっ、」
指を膣の中の上部を触るようにこすりながら出し入れする。彼の指が入っていると錯覚する。その手はもう止まらない。止められない。息が乱れ、口はだらしなく開き、エッチな声があふれ出る。乳首をいじる手も、中指まで入れだした手も、どんどん、どんどん激しく動く。犯される。犯されている。妄想が興奮を加速させる。快感が頭を支配する。気持ちいい。気持ちいい気持ちいい、気持ちいい!!
「あぁ、あっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ビクンビクンと体を震わせながら、オマンコから愛液が噴き出た。ドロッとした艶めかしい液体がまたシーツにいやらしい染みを作ってゆく。私は糸の切れた人形のようにベッドに横になり、ほっこりとした余韻に浸りつつ呼吸を整えた。女になって、初めての自慰。男のそれよりも何倍も気持ちよかった。幸福感、浮遊感とともに、背徳感が私を包む。どうしよう。気持ちよすぎて、このままだと癖になっちゃいそう…
「あ~あ~、また汚しちゃって。ホント、エッチだなぁ『____』は。」
我に返る。その声の主は部屋の入口でニタニタと笑っていた。あの人、元の私のものではない忌むべき声と顔。少年だった。昨日あんなことがあった私でも、その声と姿にはいまいましさが湧いてきた。
「アンタ…いつから…」
「ヒャハ♪もちろん、起きたときからずっと♪やっぱり『____』はかわいいなぁ~、全然気づかないし。でもまさか一人でオナニー始めちゃうなんてねぇ。いやぁ、よっぽど気持ちよかったんだねぇ~♪」
くぅ~~~ホンットにいまいましい!!
「そうだなぁ~、10日間。」
「えっ?」
「10日間この村でいい子に暮らせたらまた彼に変身してあげる。ただし、この村から勝手に出たり旅人にバラしたら罰ゲーム、ア~ンド延長ね。」
彼と…10日間我慢すればまたあの人に会える…あれ…な、何うれしそうにしてるんだろ、私…。
「それと~、『____』の理想の服はメイド服だったし、今日からこの家でメイドさんをやってもらおうかな。」
「え゛っ!?この家で!?」
「口答えは1日延長だよ。」
「うぅ~~~………」
「ヒャハ♪決~まりっ♪それじゃあまずは~、そのエッチなシーツを洗ってきてもらおうかな。ヒャハハハ♪」
ホンットに最低。でも…

あと10日間。10日間凌げばあの人に抱いてもらえる。その中身も、姿も正体もわかっているのに、そう思うだけで胸がときめいた。黙って村から逃げ出そうとも思ったけど、あの少年のことだ。どんな罰ゲームが待っているかを考えるだけでも恐ろしい。結局私に残された道はこの村で理想の美少女『____』として生きることだけだった。私も他の旅人たちと同様、この村の情報を持ち帰ることなく、美少女だけの理想郷に閉じ込められてしまったのだった。

翌日、私はこの村に来たときに声をかけてくれた村の先輩たちに謝って回った。みんなあのときと変わらず美しかったけれど、今はなんとなく自分が一番に感じられた。それはきっと私が、私の中に眠る彼にとっての理想の美少女だからなのだろう。彼女たち曰く、ここに来た旅人に対し、この村から出るよう注意するまでだったら罰ゲームの対象にならないらしい。きっと少年もその程度の注意じゃ誰も帰らないことを知っているんだろう。じゃああの三つ編みの子、あのとき私にこうなることを言いかけたあの子は一体どうなってしまったのだろう。ふと心配になった私は彼女の暮らす家を聞き、その家に向かった。しかし、その途中。
「おわっ!すっげぇ!この村美人しかいねぇぞぉ♪」
村外れから聞こえる、素っ頓狂な男の声。あぁ、また新しい犠牲者が増えてしまう。早く言わないと。アイツが来る前に、アイツにさらわれる前に、こんなことになってしまう前に。彼がこの子と、交わらないように。私はメイド服のスカートを翻しながら駆け寄り、上目遣いで警告した。

挿絵3 納品サイズ


「お願いします!今すぐこの村から出て行ってください!」

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【投稿小説】不思議な村 作 黒糖鈴カステラ 絵 螺子-K ⑦

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<6>
私は幸福感の中を漂っていた。男の絶頂とは根本的に違う、女の絶頂。発散後、虚無感に襲われるそれとは違う絶頂。体がムズムズして、甘美な余韻とともに更なる絶頂を求めてしまう絶頂。クリトリスを愛撫されてイってしまった私は、今まさにその甘美な余韻と貪欲な色欲にどっぷりと浸かっていた。そんな私の上体を彼が優しく、ゆっくりと起き上がらせる。そしてその下にクッションを忍ばせると、私は上体だけ起き上がった状態になった。目を開くとそこにはあの大きな姿見。鏡越しに微笑みかける彼の横で、クッションにすべてを預け、もたれかかる少女。私。女としてイってしまった直後の私。リボンとニーハイソックスだけ身に着けたエッチな美少女。息を荒げ、髪は乱れ、頬が紅潮して、恍惚の表情を浮かべている。体からは力という力が抜け、肩でする息で胸と腹が艶めかしく上下している。その下では大きく開かれた秘部がシーツに愛液を垂らしながらキラキラと光っていた。ああ…これが私の…私のオマンコ…初めて見た…
「この鏡に映ってるかわいいエッチな子、これが今の君だよ、『____』。」
これが…私…このエッチな顔の…彼に気持ち良くしてほしいって、オマンコいじってほしいっておねだりしちゃう、エッチな女の子…。
「メイドさんなのにシーツをこんなに汚しちゃうなんて、『____』はエッチだなぁ。」
「~~~///」
悔しいけど言い返せない。焦らしに負けておねだりしてしまったのは他でもない私だった。
「でも、正直におねだりできたからもうひとつ、ご褒美をあげる♪」
「ふぇ…?」
彼が自分の人指し指を咥え、唾液を纏わせた状態でその指を私のオマンコへ静かに挿入する。
「ぁ…」
クチュッ、とはしたない音をたてて異物が私の中に入ってくる。途中から私の愛液を纏い、中をなぞりながらゆっくりと出る、入るを繰り返す。液体音と共に、一定の周期で訪れる異物感。なぜかそれが心地よい。その出入りに合わせて、自然と口から嬌声が漏れてしまう。それが繰り返される度、再びムンムンといやらしい色欲が私を支配してゆく。私がその快楽に飲み込まれている間に、彼は懐から小瓶を取り出す。中から出てきたのはドロッとした透明の液体。糸を引くほど粘性の強いそれを、私に入れていた人差し指、そして中指に絡ませていく。そしてさらに私の入口にもトロトロと垂らし、塗りたくる。ヌルヌルとした感触が広がったオマンコに、今度はその二本をまっすぐ挿入する。
「ふぁっ!あっ…あん…あっ…」
入ってきた異物が出入りしつつその中を撫で回す。二本になったことで生み出す異物感と快楽は何倍にも膨れあがる。今まで感じたことのない性的感触。透明な液体で滑りが良くなったオマンコをクチュクチュ、クチュクチュかき混ぜる。愛液と液体が混ざりあって、直接触れていない部分にも振動が伝わる。その感触が気持ちよくて、他のことが考えられない。意識の全てがオマンコに集中する。ただただそれを味わっていたい。ずっと抜き差ししててほしい。その快楽の虜になったところで、指がオマンコから抜かれた。
「あっ………」
思わず、物欲しげな声が私から漏れだす。
「大丈夫。代わりに別のを入れたげる。」
そう言って彼は全てを脱ぎ捨てた。私がかつて持っていた無骨で筋肉隆々の、男の体。そして、その股間で反りたつオチンチン。あれ…?私のオチンチン、こんなに…大きかったっけ…?ゴクリと生唾を飲み込む。思わず私はその肉棒を凝視してしまっていた。その目の前で小瓶の液体を陰茎に垂らし、纏わせる。その液体で表面がテカテカといやらしく照り輝きだした。
「じゃあ挿れるよ、『____』」
「やっ…そんなおっきぃの……あっ…あぁぁっ………」
私のオマンコに正対し、ゆっくりと中へ挿入した。私のモノが私の中へと入ってくる。愛液と粘る液体を纏って、摩擦なくズブズブと指よりももっと奥へと侵入してくる。入れられてる。私の中にオチンチンが入ってきてる。犯される。女になっちゃう。後戻りできなくなっちゃう!埋もれていた男としての意識が危機を察知し、脳内で警報を鳴らす。だがもはやそれは逆効果だ。クリトリスでの絶頂を経て女性の性的感触を知り、より女性に目覚めてしまった本能。抵抗できない、彼に蹂躙されている、女に変えられてしまう。そんな被支配的、マゾヒスティックな状況が私をより興奮させる。
(は、入ってくる!ダメ!それ以上入られたら、あっ、ら、らめっ、あぁっ、あああああぁぁぁっ!)
ぶちっ!
「いっ!…………………あっ……」
突然痛みが走り、私の中で何かが破けた。それは私がまだ純白だったことを示していた膜。処女膜。その単語が浮かんだ途端、私の中で何かが崩れ、消え去ってゆく。けたたましく鳴っていた脳内の警報が止み、性的快感も途切れた。音のない、無の世界が広がる。
(処女じゃなくなっちゃった…)
(オマンコの中、オチンチンで突かれちゃった…)
(女として、男と交わっちゃった…)
(女にされちゃった…)
(もう…元に戻れない…)
私の声が世界に響く。
私が感じたこと、私が思ったことがそのまま声になり、私の中で何度も何度も繰り返し反響する。
(処女じゃなくなっちゃった…)
(オマンコの中、オチンチンで突かれちゃった…)
(女として、男と交わっちゃった…)
(女にされちゃった…)
(もう…元に戻れない…)
砕けてゆく。沈みこんでゆく。粉々になりすぎて、もうそれが何だったのか私にもわからない。ただ、処女と一緒に大切な何かを失った。確か処女よりも大切だった何かを。私の中で喪失感と虚無感が静かに渦巻いてゆく。
私は…私は…

「『____』、『____』、」
声がする。あの人の声。大好きなあの人の声。
「『____』、大丈夫?ねぇ、『____』、」
その声に意識がゆっくりと引き上げられてゆく。大好きな彼の顔が目の前にあった。
「ごめんよ、…痛かった?」
「………………ううん。」
私は今できる最高の笑みを返した。
「大丈夫だよ。」
彼は少しの間きょとんとした後、またイタズラっぽく微笑んだ。
「フフッ、『____』の初めて、もらっちゃった♪」
「……………うん。」
頬を染めて頷く。現実が再び動き出す。胸が、顔が熱い。私の中に彼が入ってきている。そのことにもうためらいはなかった。むしろ奥まで、もっと来てほしい。してほしい。出してほしい。果ててほしい。一緒に気持ちよくなってほしい。一緒に気持ちよくなりたい。今まで何かにせき止められていた想いが溢れ、歯止めが効かない。私はあきらめ、手を放す。足を放す。身を任せる。
「もっと…もっと奥まで来て…!」
うわ言のようにおねだりする。そこに理性はない。考えない。脊髄で会話する。幼子のように、私の中の世界でそうだったように、思ったことと嬌声がそのまま口に出る。彼もそれに応えてくれる。私に気を遣いながらやさしく、奥までズブズブと入ってくる。かつて経験したことのない感触に息が詰まりそうになる。やさしく、甘い、甘美な異物感。たったの一度で私を虜にする感触。彼が歩みを進めるたび、その強さは増していき、そしてついに、私の中に彼のモノが全て収まった。
「動かすよ、『____』。」
「うん…お願い…」
彼のモノが動きだす。ヌメヌメといやらしい感触を纏いつつ膣の中を刺激する。
「あっ、あぁっ、あぁぁ、あっ…」
膣の上部がこすれる度、快感が爆発する。もっと…もっともっと…もっと…!彼の出し入れに合わせ、私の腰が動く。貪欲に、ただ更なる快楽を味わおうと自ら彼の肉棒に膣をこすりつける。その動きにもうためらいはない。欲しい!欲しい欲しい!!ハァ、ハァと荒くなる吐息とエッチな喘ぎ声が部屋に響く。気持ちの高鳴りとともに私の動きも彼の動きもだんだん激しくなっていく。
「あんっ、あっ、あぁんっ、あぁ…あぁ…あぁぁっっ、」
もう頭の中にあるのは気持ちよさと、もっと欲しいという欲望だけ。ただ狂ったように、タガが外れたように腰を動かす。気持ちいい、気持ちいい気持ちいい気持ちいい、もっと、もっともっともっと、もっとちょうだい!
「っ…そろそろだ、イクよ『____』。」
「来て…中に、中に来て…あんっ、あっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
絶頂を迎え、私の愛液が膣内にあふれる。その放出と共に彼からも熱いものが放たれた。二人同時のフィニッシュ。私の中で二人の熱が混ざり、からまり、溢れ出す。部屋に二人の息遣いがこだました。彼は私に挿れたまま、私の横に寝転がる。絶頂から冷めきらない私を抱き寄せ、唇を奪い、体を撫でまわす。あぁ…なんて幸せなんだろう。今までこんなに気持ちよくて、ふわふわで、充実した気持ちになったことなんてなかった。私は性の絶頂とともに、幸せの絶頂へと昇天していた。
「いじわるしたかったけど、『____』があんまりかわいいから忘れちゃった。…ハハッ、こんなの初めてかも。」
彼がハニかみながら笑う。その顔は皮肉や憎たらしさのない、10代前半のウブで純粋な笑みだった。私は微笑み返し、彼を抱き寄せる。
「あなたのはじめて、もらっちゃった。」
彼の鼓動を感じる。私と同じく、早く、高鳴る鼓動。
「…ごめんね。村の女の子とは交わった後、またその子の頭に鍵をかけることにしてるんだ。彼女たちが普段、元の姿を、理想の彼の姿を思い出さないように。だから『____』も朝には今のボクの姿と声を忘れてしまう。これはボクが決めた村のルール。ここだけは曲げられない。」
「…うん。」
「そして、愛のお相手は1夜1回きり。でもね、」
彼がやさしく微笑む。
「『____』は特別。いじわるなしでもっと付き合ってあげる。ボクのはじめてを奪った罰として、今日のこの感触を忘れないように。とことんね。」
「………いじわる。」
二人は再び、熱い口づけを交わす。それからその日、私は彼と、互いに果てるまで何度も、何度も交わった。

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【投稿小説】不思議な村 作 黒糖鈴カステラ 絵 螺子-K ⑥

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<5>
「…オレの女になって。『____』」
私の元の姿に、私の、『____』の思う理想の男性像に化けた少年。その彼からの告白。こくはく。コクハク。えっ………告白…された…!?私の中で、うれしさが爆発する。ち、違う!私じゃない!私の…私の中の美少女、『____』としての本能が勝手に…否定を重ねても、そのうれしさが私にも伝染してくる。本能の起こす爆発に、喜びの渦に巻き込まれてゆく。アイツに、私をこんなにしたアイツに言われて…うれしいわけ…そんなわけないのに…
「顔、真っ赤だよ、『____』。ふふっ、かわいい。」
「う、うるさい………んっ………」
アイツは私にもう一度キスすると、しゅるしゅると私の首元のスカーフをほどいた。そして上からひとつずつ、ワンピースのフロントボタンを外してゆく。ぬ、脱がされてる…やめさせないと…でも、体が動かない。声もあげられない。期待している。これから始まることを心のどこかで期待してしまってる。女として犯されることを私は………違う、そんなわけ………
胸の下までボタンを外されると、上体を支えられて、肩を出した半脱ぎの状態にされる。そして抱きしめられながら、ブラジャーのホックを外された。
「ぁ………」
拘束を解かれた乳房がふるふると震えた。私のおっぱい………おっきい…。その大きさでありながら弾力も形状も申し分ない、理想のおっぱい。それを彼の手が柔らかく包む。
「ひゃんっ!!」
私の体を変えたときとは違い、両方の胸を側面から両手でやさしく、ゆっくりと円を描くように揉む。その手が一周する度、気持ちよく、淫らな気分へと堕ちていく。女としての性欲が沸々と湧いてくる。興奮して、段々と息づかいが荒くなっていく。しばらくすると揉みしだく手が次第にその先端、乳首へと迫ってくる。そして乳首の周り、乳輪の縁を指先でなぞり出す。人差し指、中指、親指で螺子をいじるようにスリスリ、右回り、左回り、右回り、左回り…乳輪の周りをいじり続ける。繰り返し、繰り返し、なかなか乳頭へ上がって来てくれない。……違う…そこじゃない…早く…早くその中の…真ん中の、もっと先っちょをいじって………な、何考えてるの私…何求めちゃってるの………。じれったく思う私の乳首を不意に彼が咥えた。
「ひゃうぅっ!!」
起こしていた上体が押し倒される。乳首を吸い、舐め、こねくり回す。無意識に待ってしまっていたその責めに、淫らな快感が頭を突き抜けてゆく。
「ふあっ…あっ…あぅ、あっ、あぁ!」
あの大広間で撫で回されたときとは違う、意中の相手から触られてるという恍惚、そして焦らされていた時間が快楽を倍増させる。
「あっ…あっ…あっ…やっ…やら…あっ…あぁっ…!」
舌で右の乳首をペロペロ、口でチュウチュウ、右手で左の乳首を、クニクニ、コリコリ。体が反応してビクン、ビクンと弓なりになり、乳首を責めたてられてるのに、あそこがキュンキュン疼き出す。
「…ヒヒヒッ、どうだい?恨むべき相手にこうやっていじくられてる気分は?」
「ア、アンタ……ひゃん!」
彼が憎き少年の口調で語りかける。その言葉によって『____』に堕ちかけていた元の私の意識が戻ってくる。だが、それこそが少年の狙いだった。
「君が悪いんだよ、『____』。君がボクだって気づいちゃうから悪いのさ。ンフフッ、気づかなかったら最後まで気持ちよく、女の子のままでいれたのに。」
「ふざけ…ンンッ…!」
「ンッ………ヒヒッ、そういってるわりに、体の方は正直じゃない?」
そんなことない。そんなことないって、そう言いたいのに体が動かない。完全に『____』と化した本能が体を支配し、続きを期待している。正体を知ってもなお彼に抱かれたいと望んでしまう。されるがままに、次の行為を待ってしまう。そんな私の様子に彼もほくそ笑む。私の意思が無視され、ただ女の体の本能に引きづられている様を、そしてそんな私を自分が好きにできるという状況を心から楽しんでいた。彼の手が私の腰へと伸びる。エプロンの蝶がほどかれ、シュルシュルと半脱ぎの状態だったメイド服を脱がされていく。藍色の鎧が剥ぎ取られ、そのスカート部分に隠されていた下半身があらわになった。白のニーハイソックスがつま先から女性らしいなだらかな曲線を描き、その境界には押し上げられた肉つきのいいももがぷにっと寄せられていた。そしてその上ではスカートめくりで見られてしまったフリルたっぷりのショーツが秘部を優しく包み込んでいた。その上から私に新しくできた割れ目をゆっくりとなぞる。
「ふあ…」
割れ目に沿ってゾクリと快楽が走る。そしてその感触とともにじっとり、粘り気のある液体の感触が伝わる。まさか…そんな…
「ふふっ、ショーツの上からでも、もうこんなにグッショリ。あんなこと言ってたのに、こんなに感じちゃってたんだね。」
「ち、ちがう…!そんなこと…!」
「イっちゃわないようにがんばってガマンしてたんだよねぇ…えらいえらい♪」
「ぁ、あぁ、あぁ~…」
話してる間も、指が私に作られた谷の上を往復する。そしてついにそのショーツに手をかけられ、ゆっくりと脱がされていく。柔らかい感触がももを通り過ぎ、片足に引っ掛けられる。もう私が身につけているのは白のニーハイソックスだけ。でもそれらは私を守ってくれない。むしろ私の視界に映りこみ、男物とは違う滑らかな曲線と感触で私の中の女性を加速させる。そのニーハイソックスに持ちあげられたももを羽箒のようにやさしく、柔らかく彼の手がさする。くすぐりに近いその手は徐々に徐々に上へと登り、無防備にされた陰部へと近づいてくる。触られる…ゾクリ、ゾクリとその手が近づく度、撫でられる度、私の中で淫らな期待が高まってくる。その期待が勝手に、閉じていた足を開かせてしまう。
「ふふふっ、自分から開いちゃうなんて、エッチだなぁ『____』は。」
「ち、違う、これは…体が勝手に…」
「なんにも違わないよ。………ねぇ、このまま触ってほしいんでしょ、『____』の、オマンコ。」
「っ………!」
オマンコ…元の私にはなかった、コイツによって作られた『____』の女性器…私の女性器…オマンコ…私のオマンコ…その言葉が私の頭の中で反響して、まだ男を捨てきれない私の意識を刺激する。
「ふふっ、初々しくてかわいい。」
「~~~///」
「かわいいよ、『____』」
そう言ってくすぐる手を徐々に近づける。私の女性器、オマンコに。ふわふわ、すりすり、近づいてくる。近づく程、産み出される快感も強くなる。その感触に自然と喘いでしまう。目を瞑って、できるだけ声を上げないようにシーツを握りしめて耐える。や…やだ…来ないで………触られる…触られちゃう…私の…私のオマンコ………。 私の中で反響する声。拒否する傍らで、意志とは真逆の淫らな欲求が沸々と湧いてくる。
「ヒヒヒッ、とうちゃ~く♪」
近づいてきた指がとうとう私の割れ目の下端に到達した。その割れ目の周りを人差し指が舐めるように滑り出す。上へ上へと撫でられる度、体がゾクッ、ゾクッと震える。しかし、その指は膣には入らず、割れ目の上のアレを避けるような軌道を描く。その近くをこすられる度、甘美な刺激とともに真ん中への期待と欲求が高められる。欲しい、欲しい、もっと近くを、中のものを触ってほしい。女の欲求。口に出してはいけない、飲まれてはいけない女の欲求。それを言ってしまったら、欲しがってしまったら私は私を女と認めてしまう。それだけは…それだけは…。ふと彼と目が合う。顔は彼だが、今の目付きとニヤケ方はアイツのものだった。
「どうしたの『____』、何か言いたそうだけど。」
「べ、別に………」
言わない。言えない。言えるものか。言ってしまったら私は終わってしまう。疼く本能を必死に抑える。
「そ。ならいいんだけど~」
「………」
彼はまたなぞり始める。周りを。中を避けて。中を触らずに。もう片方の手が乳首に伸びる。でもその手も乳頭には触らない。周りを回る。巡回する。あの螺子の手つき。乳輪の周りを行ったり来たり。行ったり来たり。いじってくれない。触ってくれない。コリコリしてくれない。かすかに残った攻めの余韻が疼き出す。何してるの…触って…もう一度触って…いじって、こねて、ペロペロして、もう一度攻めて欲しい。我慢する私を本能が揺さぶる。
(触ってほしい。)
「っ…!」
(触ってほしい。いじってほしい。撫でてほしい。もっと、もっと、もっと…)
本能が私の耳元で囁く。私が塞き止めている欲望、女の淫らな欲望を私の中で代弁する。欲求。心の底でそうしてほしいと思う感情。聞こえないふりをする度、掻き消そうとする度、声が近づく。大きくなる。
(そんな周りじゃないの。もっと中。真ん中。焦らしてないで、早く触ってほしい。いじくってほしいの…)
「や…やぁ………」
(もう我慢できない…これ以上待てないの…楽に…もっと気持ちよくなりたいの…ねぇ…あなたもわかるでしょ…?だから…)

「お願い…触って…」

「もっと中の…気持ちいいとこを触って…」

私の口が動き、声になって飛び出す。限界を迎えた理性を破り、女としての本能が彼におねだりする。

「もっと…気持ちよくして…」
焦らしによって高まった色欲が意識を飲み込む。もう我慢できない。ねぇお願い…早く………
「早く…早くイかせて…!」

「…ふふっ、うん…いいよ…」
彼の顔が一瞬歪んだ気がした。でも、もうそんなことはどうでもいい。私に軽く口づけすると、足元の方へと移動してゆく。
「よく言えました。じゃあ『____』にご褒美。」
ずっと撫でられずに放置され、今か今かと焦らされた私のモノの果て、クリトリス。人差し指と中指で横に広げられ、皮の下から神経を凝縮した性感帯が露出する。すっかり膨れ上がったそこを、ゆっくりと舌が愛撫する。
「っ! あぁぁぁぁぁぁっ!!」
今まで感じたどんなものよりも強烈な快感。男の体では味わうことのできない、快楽以外の思考が消し飛ぶ快感。射精の何十倍、何百倍の気持ちよさが私の中を駆け巡る。気持ちいい。気持ちいい!気持ちいい!!
「あっ!あっ!あっ!あぁぁぁぁぁぁ!!」
体が感じて、弓なりになる。触れられただけで、撫でられただけで意識を手放しそうになる。快感の虜になってしまう。ずるいずるい、こんなに気持ちいいなんて、女の子ってずるい!悶える私のクリトリスを舌が根本からゆっっくりとなめ上げる。指とは違う、ザラザラして、それでいて柔らかい感触が私を遥かな高みへと押し上げる。
「ふぁっ、あっ!あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

もたなかった。
ものの3回。乳首への猛攻でイきかけていた私の精神が、焦らしによって極限まで敏感になったクリトリスの愛撫に耐えられるはずがなかった。決壊したダムから愛液が吹き出し、淫らにシーツを汚してゆく。待ちかねた欲求が満たされ、体は火照り、痺れ、私の頭の中は快楽と歓喜で満たされていった。

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【投稿小説】不思議な村 作 黒糖鈴カステラ 絵 螺子-K ⑤

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<4>
私は泣いた。こんな姿にされちゃった不甲斐なさ、こんな村に来ちゃった浅はかさ、そして、もうこの村から出られないという理不尽さに、涙が止まらなかった。私、ずっとこのままなの…?元に戻れないの…?いやだ…そんなのあんまりだよ…
「『____』、『____』…」
声が聞こえた。あのいまいましい声じゃない。私の名前を呼ぶ、どこか懐かしい男性の声。
「『____』、泣いてるの?大丈夫?」
大きな手が私の頭の上にポンと置かれる。涙でぐしゃぐしゃになった顔をあげると、そこには一人の男性の顔があった。短く切りそろえられた茶髪に、ちょっとほったらかし気味の顎ひげ。私の細腕と違って、鍛え抜かれている剛腕。この村にいるということは、彼も旅人なのだろうか。だとしたら早くこの村から出るように言わなければいけない。彼が私のように変えられてしまわないように警告しなければいけない。でもそのとき私には別の、とある感情があふれていた。
…カッコいい。頭が、顔が火照って、胸がドキドキする。それはまるで今の私を私と認識する前に、姿見に映る美少女に抱いた感情。………恋?いや、そんな…ありえない。だって相手は男。私はそんな気なんてなかったし、男の人に対してそんな感情を抱くわけ…。
「よしよし、怖かったね。でももう大丈夫。大丈夫だから。泣かなくてもいいんだよ。」
「あ、あぅ………うぅん………」
彼の手が私をやさしく撫でる。厚皮とまめでガサついた手は、触り心地が悪いはずなのに、それがかえって心地よく感じてしまう。安心感で、全身が頭からとろとろとろけてゆく。涙はいつの間にか止まっていた。…そうだ。泣いてる場合じゃない。早くこの人に伝えないと。この村のこと。あの少年のこと。少年が私にしたこと。とにかく彼はここにいちゃいけない!
「あ、あの!」
「ん?」
「あっ…え…と、その………」
ボンッと頭から湯気が出たような気がする。いったん呼吸を整えてから仕切りなおす。
「き、危険なんです!この村!早くここから出ていかないとあなたも!あいつに!」
伝わっている気がしない。でも伝えなきゃ。夢中で言葉を組み合わせる。
「あぁ、うん。それなら大丈夫だよ。」
「大丈夫なはずないです!大変なんです!ここに男の人がいたら!!」
「ハハッ、心配性だなぁ、『____』は。」
ポンポンと頭に軽く手を置かれる。カァーっと頭に熱が上ってくるのがわかる。目を伏せて感情を抑える。心配性なんかじゃない。私はただこの人にこの人のままでいてほしくて、私のように、こんなことになってほしくないだけで………あれ?そういえば、なんでこの人は私の名前を知っているんだろう。知り合いだとしても私はこんな姿に変えられてしまってるし、…というか今の名前って元々のじゃない、アイツが勝手につけたこの姿の、私の…
「…えっ…」
身の毛がよだつ。私の中で、ある最悪の可能性がはじき出される。それは…
「気づいちゃった?はぁ~、前の子と違ってやっぱり冴えてるねぇ。ヒャハ♪」
男性があの忌むべき存在と同じ笑い方をする。自分でも血の気が引いてゆくのがわかる。
「そうだよ、ボクだよ。ヒャハ♪バ~レちゃった♪でもどう?すごいでしょ!」
彼が青いもやに包まれ、その中からアイツ、私をこんな姿にした少年が現れた。信じられない…!なんてタチの悪いいたずらを…!
「でも今回すごいのは『____』の方だなぁ。こんな早くバレるの何人目だろ?君の前の子はぜ~んぶ終わっても気づかなくて、結局ボクからバラしたんだよねぇ。」
私の前の子…私といっしょに捕まって可憐な姿に、深窓の令嬢にされちゃった子。彼女もこの屋敷のどこかに捕まっているのだろうか。それに今の、ぜ~んぶ終わっても、ってなんだろう。もし気づかなかったら私、何をされちゃってたんだろう。両手で自分を抱きしめる。
「まぁいいや。前の子と状況が真逆で別の楽しみ方ができそうだねぇ~♪ヒヒヒッ♪」
少年が不気味にほほ笑む。もうイヤな予感しかしない。
パチンッ!
指を鳴らすと同時に、少年が青いもやに包まれる。そして中から再びあの男性が姿を現した。
「っ!!」
私の中に稲妻が走った。
………ウソだ。なんで気づかなかったんだろう。違う、解除されたんだ、私の頭にかけられていた鍵が。私の頭を撫でて、慰めてくれた男性。そのどこか懐かしい声。まちがいない。それは私が『____』に変えられる前の、男だったときの姿だった。でも何かおかしい。その姿に感じたのは既視感や懐かしさだけじゃなかった。あの、さっき泣いていた顔をあげたときのような甘美で甘酸っぱい感情。”会えた”よりも”逢えた”と表現するべき胸の高鳴り。それは自分の元の姿に対する感情ではなく、まるで意中の異性を慕う気持ち………待って!そんなわけない!だってあれは私で、しかもあの少年が化けたもので………自分に言い聞かせるが、女の子としての、『____』としての感情は止まらない。胸がキュンとして、顔が熱くなって、彼の一挙手一投足から目が離せない。恋しちゃってる。ときめいちゃってる。好きになっちゃっている。私が私自身に、元々の男の姿に。
「ハハッ、どうしたの?顔真っ赤だよ、『____』。」
「っ!!う、うるさい!!その声で、話しかけないで!!」
怒鳴り散らしてプイッとそっぽを向く。でも顔の紅潮は解けない。むしろ次の彼の言葉を待ってしまっている。こうして突き放した後の、彼の反応をうかがってしまっている。何を考えてるの私!あの人は私で、それでいてあの少年なのに!なのに…なんで…!そのとき、私は思い出した。今の私が彼にとって、元の自分にとってどんな存在なのかを。今の私は、私の想う理想の美少女。元の、男性だった頃の私が一目惚れして、結婚して、人生を投げ打ってでも守りたいって思える理想の女性像。ならば、逆はどうだろう。誰だって、その子にとっても自分がそういう存在であってほしいって願う。誰だって、自分が彼女に惹かれるように、彼女も自分に惹かれてほしいって願う。誰だって、そうしてお互いに両想いであってほしいって願う。つまり今の私、『____』にとって、一目惚れして、結婚して、人生を通していっしょにいたいって思える理想の男性像。それが彼、元の私。元の私が『____』の姿に、声に惹かれたように、『____』は元の私のそれに惹かれてしまう。その本能に引っ張られて、私も元の私に惹かれてしまう。ときめいてしまう。恋してしまう!ウソよ!そんなこと、あってたまるわけ…!
「『____』。」
キュンと胸がときめく。彼の足音が近づいてくる。近づくたび、胸の鼓動も大きくなる。そして優しくあごを持たれて、無理やりアイツの方に向かされて、そして、
「んっ…!!」
唇を奪われた。何が起きたかわからなくて、目を白黒させる。突き飛ばしたいのに、拒否したいのに力が入らない。目を瞑り、ただ彼に身を任せてしまう。頭がボーっとして、心が満たされていく。両肩に手を置かれると、体が勝手に彼の方に向き直ってしまった。一瞬が、永遠に感じた。一旦唇を離し、彼がまっすぐに私を見つめる。そんな彼を私も見つめ返す。視線も、体も動かせない。ただ、本能が待っている。続きを。この甘美な時間の続きを。瞼が一人でに閉じられ、少し背伸びしながら唇をつき出してしまう。私の心の声は届かない。もっと根本の、中枢からの指示が優先される。塗りつぶされる。恋する乙女にされてしまう。おねがいやめて、女の子にしないで。私はおと…。無慈悲に、柔らかい唇が私に着地する。溶け出す。加速する。好きが溢れる。幸せでいっぱいになる。突き出した唇を、彼の唇がやさしく挟みこんで吸いつく。吸いつきながら、そのたくましい両手が髪を、うなじを、頬を柔らかく撫で回し、私の心をとろけさせる。そして口内へと舌が侵入して、私の舌と絡む。彼の唾液と私の唾液が混ざり合って、とろけて、気持ちよくて、ずっとこのままでいたいと思ってしまう。ぎゅっと抱き寄せられると、私も彼の背中に腕を回してしまう。あぁ…こんなこと…したくなんてないのに…。太い腕、厚い胸板。がっしりした、男の体。『____』になってしまった本能が、女性のそれとは違う安心感に包まれ、恍惚の渦へと身をゆだねる。それに巻き込まれ、必死に抵抗を続ける私の意識も吸い込まれていく。
あぁ…幸せ…
唇を離して、彼が再びじっと私を見つめる。私の元の顔のはずなのに、この村に来るまでずっと鏡で見ていたはずの顔なのに、その顔立ち、その微笑みに全てが溶かされる。
「じゃあ…行こうか。」
「どこに………ひゃあ!」
横から膝の裏と背中に手を回され、ひょいっと抱き抱えられた。突然のことで、私も反射的に彼にしがみついてしまう。背中と膝を下から支えられているこの体制、これってまさか…お姫さまだっこ…!?
「あ…あぁ………///」
その単語でまた恥ずかしくなってくる。完全に…女の子扱いされてる…!
「ど…どこに連れてく気…?」
「ふふっ、すぐそこだよ。」
そう言って、数歩歩いたところに下ろされた。そして、黒のパンプスを脱がされ、ヘッドドレスを奪われる。そこはふかふかで柔らかい、私が目覚めたベッドの上。
「ま、まさか…!」
「そのまさかさ。
…オレの女になって。『____』」


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【投稿小説】不思議な村 作 黒糖鈴カステラ 絵 螺子-K ④

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<3>
オレは隣街の酒場にいた。誰かが向こうのテーブルで話している。様子を見に行った者が誰も帰ってこない村がある、と。面白い。明日からそこに向かおう。それでオレがその謎を明らかにしてやる!そう決意して酒代を払い、オレは酒場を後にした…

目が覚めた。
オレはふかふかなベッドの上に横たわっていた。今のは…夢だろうか?分厚いカーテンで光が遮られ、部屋の中は真っ暗だった。夢とわかった途端に体から力が抜ける。ふかふかのベッド。何日ぶりのベッドだろう。野宿続きでここ最近満足に眠れていなかった。しかし、何故ベッドの上にいるのだろう。村の中で宿をとった覚えがない。昨晩ベッドに寝転がった記憶もない…それどころか、村に入ってからの記憶が定かでない。村に入って、女の子がいっぱいで、それから…
…きっと寝ぼけているだけだろう。上体を起こして伸びをする。
「う~~~…ん!?」
麗しい女性の声がした。かわいい。好みの真ん中をズバッと射抜く美声。ときめいた。この部屋にオレ以外誰かいる?見回しても人影はない。…というよりも真っ暗で何も見えない。そういえば今の女の子の声、どこかで聞いたような…。目を伏せ、記憶をたどっていると、不意に部屋のカーテンが一斉に開かれた。昼下がりの明りが辺りを照らす。部屋の壁やドアには豪華な装飾が施されていた。宿ではない。そこはまるで貴族の屋敷の一室。その中央に置かれたカーテン付きのベッド。そのベッドの上にオレはいた…はずだった。ベッドの真正面に置かれた大きな姿見。その鏡に映ったのはオレとは全く違う、別の人物。
オレの理想の美少女がそこにいた。
気が強そうだが、その中に優しさを秘めるパッチリとした二重。その瞳を彩る長く、整えられたまつ毛。絶妙な大きさと高さで顔全体のバランスをとる鼻。つややかな唇。傷もにきびも、それらがあった跡すらない透明感とハリのある肌。ゆるやかな波を描きつつ、それらをやさしく包み込む茶色の髪。その髪は左右をピンクのリボンでおさげにしている。女性らしく丸みを帯びた体には清楚な藍色のメイド服が広がる。その藍色にピンクという配色が、リボンをよりかわいらしく見せている。そして頭にはひらひらのヘッドドレスが広がっていた。この屋敷のメイドさんだろうか。目の前の少女はこちらを向き、驚いた表情のまま頬を赤らめて硬直していた。まずい。どうしよう。かわいい。かわいすぎる。あまりにも理想的な容姿と雰囲気を持つ彼女を前に、考えがまとまらない。すると彼女もオレと同様に顔を真っ赤にし、はにかんでいた。くそ、なんてかわいいんだ。その様子にまたときめいてしまう。
「あ、あの!」
勇気を出して話しかける。すると同時に彼女も声をかけてくれた。
「あ、そ、そちらからどうぞ」
とっさに譲渡するが、彼女も同じ言葉で返す。あぁ…なんて健気でいい子なんだ…しばらく彼女へのときめきにどっぷりと浸かっていた。が、ふと我に返る。さっきのやりとりの中でオレ自身の、男の声が聞こえなかった。そこに響いていたのは麗しい彼女の声だけ。でも、オレは確かに発声した。そういえばさっき背伸びしたときも同じように…。そうだ。あまりの彼女のかわいさにぶっ飛んでいたが、目の前にあるのは大きな姿見。彼女はそこに正対している。彼女がいるのはオレがいるはずのベットの上。ということは…
「ヒャハハハ!ヒャハ!ヒャハハハハ!!」
桃色の空間をぶち壊す、あの下衆な高笑い。その声が鍵となり、この村に入ってからの記憶が蘇ってくる。
「あ…あぁ………」
絶望を帯びた、麗しい女性の声。頭を抱えたオレの手を、絹糸のように柔らかく茶色い髪が撫でる。その髪をまとめたピンクのリボンが落とした視線の先にふわりと降り立った。その下には藍色のメイド服が広がり、たわわと実った双丘がそれを持ち上げる。目の前の彼女も少し目に涙を浮かべながら頭を抱えている。その姿はちょうど、オレと鏡合わせ。そうだ…オレは少年の手で彼女に…理想の美少女にされてしまったのだった。事の元凶、オレを作り変えた少年が部屋の入口でニヤける。
「おはよう、『____』。よく眠れたかな?」
「よく眠れてなんか………えっ!」
返事をした後に気づいた。少年が呼んだのは明らかに女性とわかる、かわいらしい名前だった。男として生まれた自分にそんな名前がつけられるはずない。だが、反射的に反応してしまうほどその名前が自分のものに感じられた。そして逆に、自分が親から授かった元々の名前が全く思い出せない。
「ねぇどうしたの『____』、『____』ってば~」
「うるさい!静かにして!」
だめだ。かわいい。自分の声に、名前にときめいてしまう。今はとにかく名前を思い出すのに集中したかった。目を瞑り、耳をふさぎ、首を横に振る。長くなった髪が少し遅れて頬をくすぐるのに気付いてやめる。
「うぅ~~~~!!」
うなり声すらいとおしく感じる。だめだ。集中しないと。集中。とにかく過去に名前が呼ばれた、もしくは見たであろう景色を掘り起こす。宿帳の記入、食堂の離席待ち、友人や両親とのやりとり。だが、どれも映像はぼやけ、音声はとびとびになり、本当に欲しい情報だけが手に入らない。
「思い出そうとしても無駄だよ。」
「えっ!?」
「頭の中に鍵をかけたのさ。『____』の元の姿に関する情報だけ引き出せないようにね♪」
信じられなかった。でも、少年の言うとおりだった。元々男だったことは思い出せるが、どんな顔を、どんな手をしていたのかさえも思い出せない。鏡に映った姿で思い出されるのはさっきの寸劇だけだった。そうだ。せめて自分と同じく変えられたあの子に会って私の特徴を聞けば…
「あ、そうそう。『____』が自分のことを思い出せないように、他の子の過去も思い出せなくなってるから。あの子に聞いたって無駄だよ~。」
少年がこっちの心を見透かしたように答える。試してみるが、彼女の元の姿がどんな声で、どんな顔をしていたかがボヤけて見えない。あの劇場のような大広間で思い出せることは、ちょうど彼女が深窓の令嬢に変えられてしまったシーンと、自分が体を触られて女に変えられていく感触、そしてあの…絶頂した時の嬌声と快楽の嵐だった。望みは絶たれた。
「そ…そんな…」
自分の中の自分が確固たるものを失い、ぼやけて揺らぎだす。柱を失った心がグラグラと揺れ、体が平衡を保てない。全てに対する自信を失い、だんだんと虚ろな存在になっていくのを感じた。
「大丈夫だよ『____』。ほらこっち来て。」
「えっ、やっ、ちょ、ちょっと!」
少年が私の腕を引っ張る。メイド服に包まれた細い腕が力負けし、ベッドから引きずりだされる。
掛け布団のなかからスカート部分が白いエプロンと共に現れた。
「引っ張らないで!わぁっ!」
転げ落ちる寸前でギリギリ足が出せた。カツンというヒールの音が鳴る。その音は私が地に足をつける度に鳴り響いた。
「ほら、ごらん…」
「あ…」

挿絵2 最終形態


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【投稿小説】不思議な村 作 黒糖鈴カステラ 絵 螺子-K ③

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<2.5>
やぁ、ボクだよ。ヒャハ♪そう。この理想郷を作り、キミを変えちゃった世紀の美少年♪おっとっと、乱暴はいけないよ。大丈夫、大丈夫。すぐ消えたげるから。でもその前に、ひとつだけ教えて欲しいんだ。
そう。ひとつだけ。

ねぇ、君は…どんな名前に萌える?
どんな名前にときめく?
かわいいって思う?

………え?わからない?
そうだなぁ…例えば、名前を見ただけで、あっ、この子絶対かわいいって思っちゃう名前。
自分でお話を作ろうとしたときに、ふと頭に浮かんだヒロインの名前。
次に女の子が生まれたときにつけようとしている名前。
隣にいて、なんとなく呼びたくなっちゃう名前。
この子を見て、パッと思いついた名前。

超能力で 記名付き

アリス 、

エミ 、

カレン 、

クリス 、

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【投稿小説】不思議な村 作 黒糖鈴カステラ 絵 螺子-K ②

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<2>
やがてオレは、この町が一人の少年に支配されていることに気付く。少年は村人たちすべてを美少女に変えて支配していたのだ。
向かった者が誰一人帰ってこない村。少年はそこを訪ねた旅人をその力で変化させ、目の前の男性が女性へと変えられてゆく過程を楽しんでいた。そしてその彼に変えられてしまった美少女たちが住まう村。それがこの村、美少女だけが住む理想郷の正体だった。

拍手の音が大広間の中でこだまし、響いていた。もちろんそれはただ一人の観客にして支配人である少年によるものだった。彼の手にかかった青年は元の姿とはかけ離れた、見目麗しい美少女へと生まれ変わっていた。身長も肩幅も縮み、かつてピッタリだった衣服は代わりに膨れあがった胸と臀部にかろうじて引っかかっていた。
「さ~て、」
拍手をやめ、少年は椅子から立ち上がった。オレは身構えた。特に身構えたところで何ができるわけでもないのだが。
「ヒャハハ♪そう焦らないの。あとでもっとじっくりと料理してあげるからさ。それより先に、彼女の"締め"をしてあげなきゃ。」
そう言って少年は元青年の方へと向き直る。これ以上何かされてしまうのか。自分に彼女と同じ結末が待っていると思うと、もう見ていられなかった。しかし、少年の謎の力、超能力によって体を硬直させられる。彼女から視線をそらすことができない。まるで今から起きることを目に焼き付けろと言わんばかりに。少年はしたり顔をこちらに向けた後、右手を彼女の方へ向け、瞑想を始めた。しばらくすると、彼女の衣服がピンク色に光りだした。そして胸元の部分からしゅるしゅるとリボンのような形状に姿を変え、周りをぐるぐると彼女を包み込むように回り始めた。衣服が全てその形状へと変化すると、一糸まとわぬ美少女の裸体をリボンがところどころ隠すという扇情的な光景が目の前に広がった。以前の自分ならば、この光景に興奮していたに違いない。しかし、今はとてもそんな気分にはなれなかった。しばらくするとリボンがその軌道を変え、再び彼女を包み始めた。それはやさしく、柔らかく、それでいて包帯のように隙間なく彼女の体を包み込んでゆく。
「へ~んしん♪」
少年の声を合図にリボンがまばゆく光輝いた。目を開けると、そこには深窓の令嬢がすまし顔で浮かんでいた。彼女を包んでいたリボンは落ち着いた色合いの翠のワンピースとなり、彼女に清楚でおしとやかな印象を与えた。肩は控えめに膨らんだパフスリーブに包まれ、そこから長い袖が末広がりに伸びていた。袖口にはフリルがあしらわれ、そこから白魚のような指を覗かせていた。胸元は大胆にカットされていたがその下に着せられた肌着が首筋まで覆い、繊細に生まれ変わった肌を守っていた。胸の膨らみはきつめに絞められたコルセットによって強調され、開け広げになっていたときよりも扇情的に見えた。スカート部分はコルセットの下からくるぶしにかけて装飾をまとい、その下に履かされたパニエによって柔らかく広げられている。その中から現れたしなやかな足には純白のパンプスが履かされていた。かき乱されていた金髪はしなやかに解きほぐされた後、再び優雅な螺旋を形作っていた。ほんのりと化粧を施された顔に、もう彼の面影はない。女性的な衣装に包まれ、彼女は真に女性として生まれ変わってしまったのだった。
「へぇ~、またずいぶんとかわいらしく変身しちゃったねぇ。ヒャハ♪こういうのが好みだったんだ~」
少年は自ら空中に浮きあがり、彼女の周りを回りつつ全身を嘗めまわすように観察した。それはまるで芸術家が作品を鑑賞するような、美術的興味と充実感に満ちあふれた顔だった。
「好み…だと…?」
「うん。そうさぁ~」
少年はオレのところまで飛んできてスタッと着地した。そして自分に視線を向けさせるためにオレの首から上だけ拘束を解除する。
「ボクはねぇ、別に兄ちゃんたちをボク好みの姿に変えてるんじゃないんだ。」
人差し指をたてて、オレの周りをうろうろしながら語り始めた。
「ボクは兄ちゃんたちの頭の中から自分の理想とする女性像を引き出し、その姿へと変えてあげてるのさ。」
「理想とする…女性像…!?」
「そう!この兄ちゃんの体つきや服を決めたのはボクじゃない。兄ちゃん自身さ。兄ちゃんが一目惚れして、結婚して、人生投げ打ってでも守りたいって思える理想の女性像。それがこの"姉ちゃん"なのさ!」
鼻息を荒げ、褒めろとでも言いたげだ。なるほど、村の住民が皆美しい理由がわかった。彼女たちは全員、自らが想う理想の女性へと変身させられていたのだ。くそ…何てことを…!自らがその女性像へとなってしまったら、もしその女性と出会っても添い遂げることもできないじゃないか!オレの中で沸々と怒りがこみ上げてくる。
「どうだい兄ちゃん。この村のこと、これからされることがわかったわけだけど、どう?」
許せなかった。私利私欲で人生を、理想の女性と出会える機会を奪う目の前の存在が許せなかった。
「…へぇ、珍しい。大体は見逃してくれって命乞いしてくるのに。あ、むしろ早くやってくれって頼んできたのもいたっけなぁ。ヒャッハハハハハ!!」
下衆め。
「オレはお前に姿を変えられても、絶対屈しないからな!!」
宣戦布告。それはしばし部屋に響き、やがて静寂をもたらした。恐怖はとうに消え去っていた。
「…ヒヒ、ヒヒヒ、ヒヒヒヒヒ…」
なんだ?
「ヒャハハハハハハ!!ヒャハ!!ヒャハハハハハハ!!!」
「何が可笑しい!!」
「ヒャハ!ヒャハハ!いいねいいね!ヒャハ♪最高だよ兄ちゃん!ヒャハハハハハ!!!」
嬉しくない。全然嬉しくない。というかうるさい。黙れ。
「ボクはねぇ、男性が女性に変えられていく姿が好きなんだ。そのなかでも、

反抗的なのが無理矢理、イヤイヤ変えられていくのが、だ~い好きなんだ♪」

…下衆め。
「ヒャハ♪そうそう。先にこっちの姉ちゃんを別室で寝せてあげないと。これから兄ちゃんの声で起こしちゃかわいそうだからねぇ。」
こちらをイヤミったらしくチラリと見た後、かわいらしい寝息を立てていた元青年に向かって右手を突き上げた。彼女の周りが光り、一層輝きを増したところで彼女ごと忽然と消えてしまった。オレたちがここに来たときのような現象。これが彼の移動、運搬方法なのだろう。…少年の行動についてはもうすでに感覚が麻痺していた。
「待たせたね。じゃ~あ、始めよっか♪」
ムカデのように指を一本ずつ動かしながらこちらを向いた。相変わらず気色悪いガ…「っ!!」
不意に少年の手によって体が宙に浮かび上がった。始まる…!
(ヒヒヒ…)
頭の中に少年の声が響いた。自分の意思や脳の発する警報を押しのけ、不愉快なほど明瞭に生意気な声が広がる。
(聞こえるかな、兄ちゃん。)
少年はオレを観察しやすいようにオレと同じ目の高さまで飛んできた。
(どうだい?これなら兄ちゃんがどれだけ声をあげてもボクの声が聞こえるでしょ?)
下衆が…
(ヒャハ♪じゃあいくよ。あっちの兄ちゃんには自動でいったけど、兄ちゃんには特別に手動でいったげるね。その方がボクも楽しいんだよなぁ…♪)
手動…?何をする気…っ!
自分の周りにピンク色のもやが立ち込めた。まるでぬるま湯のようにポカポカと温かく、そのまま身を任せたくなる。ダメだ。気を確かに持たなければ。これはあの青年を変貌させてしまった毒ガスだ!
(ヒヒヒッ…)
少年の両手が同じピンク色のもやをまとった。そして両手の手のひらを広げて突き出し、ゆっくりと握った。
「ひゃあっ!!」
突然両胸に甘美な稲妻が走った。まるで性器を触ったようなまろやかな快感、それが両胸から脳へと突き抜けた。少年はニヤリと笑い、あたかもそこに胸があるように虚空を揉みしだく。
「んっ!くぅっ!ああぁぁぁっ!!」
両胸をこねくり回される感触と快感が、少年の手の動きと連動して襲いかかる。それは自慰よりも甘くて、強烈で、意思とは別に勝手に声が出てしまう。胸を隠し、抱え込んでもその感触は全く収まらない。性的な快感に股間が反応し、独りでに起き上がってしまっていた。
(ヒャハ♪兄ちゃん、ちょっとその手、どかしてごらんよ♪)
少年はふと攻める手を止めた。胸を揉まれる感触と快感がスゥ…と引いていく。すると本来の肌の感覚が戻り…押さえこんだ胸に柔らかな違和感が広がった。
「ハァ…ハァ………なっ!!!」
下を向くと、オレの胸がふっくらと膨らんでいた。がっちりとした肩幅に広げられたシャツの前面に二つ。胸板ではない、柔らくて豊満な丘がシャツを押し上げて形成されていた。それは男性には絶対できない大きさの乳房、おっぱい。
「な、ななな…なな…」
(兄ちゃんを包んでるもや。これに包まれると全身が性感帯になっちゃうんだ。体中どこだろうと触られるだけでもう、快感が止まらないのさ。しかもそれは、おチ○○ンをこすったときよりず~っと気持ちいい♪)
「うああっ!!」
少年が中空をさすると左腕に快感が走った。
(でね、それを気持ちいい~って感じちゃうと、そこから、

女の子になっちゃうのさ。)

左腕が細くなっていた。
「やめろぉぉぉぉ!!!」
変化を恐れ、少年を威嚇した。が、少年の手は止まらない。
「うあああああああ!!」
肩、二の腕、指先まで油を塗りこむようにねっとりとした感触が快感と共に走る。必死に振り払おうとするが、ピンク色のもやが一瞬切れるばかり。それもそのはず。少年本体は少し離れたところで何もない虚空を撫でまわしている。それが謎の力によってあたかも直に触られてるように感じ、快感を爆発させるのだ。されるがまま。少年の手を止める術はひとつもない。
(目の前で見せたから、もう何をされるかはわかってるよね。で~も、そうとわかっていても、兄ちゃんはな~んにもできない。)
「やめっ…あああああ!!!」
(ただ、ボクの手によってゆっくり、じっくりと女の子に変えられていくんだ。)
一往復、また一往復と、こすられるたび細く、柔らかく、しなやかに変えられていく。長旅で鍛えられた剛腕はかわいらしい娘の腕へと変貌した。
(ヒャハ♪安心しなよ。兄ちゃんの理想までいったらそれ以上変わんないからさ♪)
手の感触は腹へ、横腹へ、そして背中へ伸びる。六つに分かれていた腹筋も、全ての荷物を支えてきた背筋も皆快楽に溶けていく。我慢したくても射精直前、それ以上の性的感触に成す術もない。ただ、ろくろで回されているように撫でられ、こねられ、形を変えられてゆく。変化に伴う快楽の波に、無力感さえも押し流される。変わりたくない。変わりたくないのに、気持ちよくてたまらない。
(ほらほら、さっきの威勢はどうしたのさ。)
「ムグゥッ!!」
不意に口を抑えられた。
(もっと抵抗してみせてよ~♪)
軟膏を浸透させるように喉仏をゆっくりと円状に撫でられる。
「ゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
やめろやめろやめろぉぉぉ!!!固く膨らんだ凹凸が撫でられるたびに固さと大きさを失ってゆく。
「ムゥゥ!!ゥゥゥ!!!」
やめろって言ってるだろぉぉぉ!!かろうじて漏れ出る声もどんどん高音になってゆく。苦しいはずなのに気持ちよさが頭を支配する。
「プハッ!………えっ………」
見えない猿轡から解放された。溢れ出たのは、可憐で透き通っていて、それでいて芯のある女性の声。オレが潜在的に持っていた理想を見事に再現した美声。ときめいた。それはただ一音で暴力的な快楽を吹き飛ばし、脳を甘酸っぱいいとおしさで満たした。オレはその声に恋をした。
(へぇ~、かわいい声だね。ボクもいろんなのを聞いてきたけどグッときたよ。)
不意に甘美な世界へ雑音が割り込んできた。くそ、何ていまいましい。
「ムブッ!!」
(じゃ、そのまま顔と髪もいっちゃおうか~♪)
感傷に浸るのも束の間、両頬を中心にパンの生地のようにこねられる。ほったらかしだった顎ひげも鼻の上のニキビもその姿を消してゆく。
「~~~~~!!」
自分に合わせて少女の声も悶える。
(よ~しよし、よ~しよし、ヒャハハハ♪)
そして、犬のように頭を撫でまわされると、短く整えていた髪が急激に成長を始めた。それは伸びるだけではなく、その質感も全く別物に変わってゆく。針金のようにバリバリと硬かった毛が指通り滑らかな絹糸へと変わり、生え際から毛先までを滞りなく滑らせた。その流れはちょうど肩にかかるくらいで止まり、首筋をふわふわとくすぐった。
「ぁぁぁ………」
今まで感じたことのないその感触に、自分に起きている変化を改めて思い知らされる。

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【投稿小説】不思議な村 作 黒糖鈴カステラ 絵 螺子-K ①

作 黒糖鈴カステラ https://twitter.com/ring_cas_teller
絵 螺子-K https://twitter.com/_Neji_K

超能力で 記名付き

<1>
そこは不思議な村だった。美少女ばかり目につくのだ。
男性はおろか、お年を召した老婆も、母と同年代となる中高年の女性も、常にそこらじゅうを走り回るような幼 女も見当たらない。住民はみな第二次性徴期を迎えた10代、もしくは妖艶な雰囲気にあどけなさが混じる20代前半の女性のみ。しかもその全員が皆一目惚れしてしまいそうな絶世の容姿と雰囲気を持っていた。

オレがその村の噂を聞いたのは3日前。立ち寄った酒場での噂話。この先の山奥にある村へ向かった者、そして彼らを捜索しに行った者がもう何ヵ月も戻らないと言う。それ以上の情報がないため、危険な野生動物の仕業だとか、村への道のりが遠く険しいからだとか、未だその原因すらわかっていない状態だった。よし、だったらオレが行って確かめてやろう。そして謎を明らかにしてみせる。好奇心をかきたてられ、オレは翌日から一人その村へと旅立った。身構えていたものの道中に目立った障害もなく、丸2日かけて森の奥深くや山々を歩き回った末に、噂の村へと辿りついた。そこは周りが全て山と森に囲まれた隠れ里。一見、何の変哲もない村。だが、話は冒頭の下りまで戻る。美少女しかいない。しかもその全員が今まで見たこともないほどの見目麗しい美人揃い。男ならば誰もが夢見るハーレム状態。自分1人と美少女だけで作られた夢の理想郷。なるほど、確かにこれは帰りたくなくなるような…。
「あの…」
ふと、後ろから鈴の音のような可憐な声がした。10代後半だろうか。クセ毛のない、まっすぐで長い茶髪を三つ編みにした美少女。なんとも魅力的な彼女がオレの袖をちょいちょいと引っ張りながら、上目遣いでこちらを見ていた。その整った顔立ち、つぶらな瞳、かわいらしい仕草に胸が高鳴ってくる。
「あの…旅のお方でしょうか。」
「えっ、あっ、そうなんだ。えっと、それで…」
何でもない会話のはずなのにしどろもどろになってしまう。何とか場をもたせようと必死に話題を探す。頭の中をひっかき回していたそのとき、
「悪いことは言いません。早くこの村から出て行ってください。」
少し背伸びしての耳打ち。ときめくような出来事だったが、その台詞はなんともほろ苦い。だが実を言うと、この村でこの台詞を聞くのは初めてではなかった。
美少女たちは、オレにすぐにこの村から出ていくように警告する。
オレを見た村の子たちは皆そうしてきた。しかしそれは男であるオレを異物として追い出そうとするものではなかった。オレの身を案じての警告。この村で起こる何かから逃げてほしいという願い、懇願。彼女たちの真剣な眼差しや声のトーンからその意味合いと深刻さが伝わってきた。
「なぁ、キミ以外にも言われたけど…なんで出ていかなくちゃいけないんだ?も、もしかして、男は見つかり次第殺されるとか…」
「殺されはしないです!ですが……………。」
彼女はオレの問いに言い淀んだ後、視線を落とした。そしてしばらくしてから、何かを決心したような顔で話し始めた。
「………ですが、大変なことになるんです。男の人が見つかったら、おん「ヒャハ♪み~っけ♪」
「っ!!」
不意に彼女の言葉を遮り、オレの後ろから声変わりのしていない少年の声が聞こえた。彼女の顔からみるみる血の気が引いていく。まるで殺人鬼と目が合ったようなおびえ切った表情。その異常さが何も知らないオレまでも緊張させる。意を決して振り返ろうとしたそのとき、突然辺りが眩い光に包まれた。オレはとっさに目を瞑ったが、そこで意識が途切れてしまった。

再び目を開けたとき、そこは元いた道端ではなかった。50人ほどは収容できそうな大広間。劇場のような作りのその部屋は天井が高く、音や声が反響しやすくなっていた。
「うおぁ!!あっ!アンタ!」
振り向くと、そこには一人の青年が立っていた。この村では全く見かけなかった、男性。中肉中背のサファリハット。その顔は隣町にある、村の噂を聞いた酒場で見たことがあった。おそらく彼も怖いもの見たさに導かれ、この村へと来たのだろう。
「アンタ今どっから来たんだ!?さっきまでいなかったよな!?」
「あ、あぁ…ついさっきまで外にいたんだが、なんか少年の声がして…」
「アンタもか!?俺もなんだよ!!あの村ですっげぇかわいい女の子と話してて、なんか光ったと思ったらこの部屋にいたんだ!」
オレの体験した現象と全く同じだった。どうやらこの青年もオレと同じようにしてこの部屋に来たらしい。
「ヒャハハハハハ!!」
不意に響く、声変わりのしていない少年の高笑い。耳障りなその笑いは部屋中に反響し、輪唱のように響き渡った。声の主は部屋の中央に置かれた豪華な椅子で満足げにニヤついていた。
「ようこそボクの理想郷へ。歓迎するよ~、お二人さんっ♪」
マントを羽織り、どこか貴族を思わせる整った身なりに丸い眼鏡。まるで自らを天才と自称しつつ他人を卑下しているような、そんな可愛げのないガキだった。
「やい!オメェだな、こんなとこ連れてきたの!とっととあの村に帰しやがれ!」
「そ~んなに慌てないで。ちょっとしたらまた戻したげるからさ~」
少年はまぁまぁ、というジェスチャーで青年を宥める。その顔には絶対的な自信と余裕があった。
「ここに向かった旅人たちがみんな行方不明になってるんだ。何か知らないか?」
「うん。もちろん知ってるよ。だってみ~んなこの村で暮らしてるからねぇ♪」
「何?」
辻褄が合わない。とくに道が整備されていない上に野盗や野生動物の被害も後を絶たないこの時代、旅に出るのは決まって皆屈強な男たち。今まで女の旅人なんて見たこともなかった。
「男なんて一人もいなかったじゃねぇか。」
「そうだよ。ここは美少女たちとボクだけで構成されたボクの理想郷だもの。い・ま、この村にいる男はボクと兄ちゃんたちだけだよ。」
少年はわざとらしく強調した。何かの謎かけだろうか。
「…なぁ、あんまり大人をからかうもんじゃねぇぜぇ、ボク?」
しびれを切らした青年がコキコキと指を鳴らしながら少年に近づく。だが少年は顔色ひとつ変えない。
「別にからかってなんかないけど?ヒヒッ♪兄ちゃんあったま固いなぁ~♪」
「んだとこのガキぃ!!」
青年の鉄拳が少年の顔に直撃…する寸前で止まった。少年がニタニタとにやける。
「おい!どうした!」
「体が…動かねえ…!」
青年が力を込めるもその体は微動だにしない。殴りに行った姿勢のまま、まるでその空間に糸で縫いつけられたように動かない。
「この村はねぇ、僕の理想郷であり、兄ちゃんたち旅人を捕える罠なのさ。兄ちゃんたちはもう罠にかかったウサギちゃんなんだよ。」
「罠だと…!」
「そ。誰一人帰ってこない謎の村。普通そんな危ないとこ誰も行かない。兄ちゃんたちみたいに若気の至りを拗らせちゃったおバカさんたち以外はね♪」
ぐうの音も出ない。
「ボクはそんな人たちがもう無茶できないようにしてあげてるのさ。いい子でしょ~♪」
「何がいい子だ!!とっととこれ解きやがれ!!」
「ヒヒッ♪じゃ~そろそろ種明かしといこうか~♪」
「人の話を聞けぇ!!」
「ボクの楽しみは3つあるんだ。ボクの楽しみその1~、見目麗しい美少女だけで作られたこの理想郷を堪能すること~。」
悔しいが少しうらやましい。
「ボクの楽しみその2~、」
「ぐっ!!!」
青年が突然苦悶の表情を浮かべる。そしてなんと体が浮かび上がり、宙吊りになった。彼を釣り上げる糸も紐もない。得体の知れない謎の力、超能力で空中に持ち上げられる。
「く…あ………あぁぁぁぁ!!」
硬直が解かれた手で胸部を押さえ、苦しみ出す。痛みを紛らわそうと足もジタバタさせるが、どれだけ暴れても足は地面につかない。被っていたサファリハットがふわりと落ちた。まさか遅効性の毒でも盛られた!?
「おいお前!彼に何をした!!」
「まぁそこで見てなよ。」
少年の目は爛々と輝いていた。ふと、もがき続ける青年の体をピンク色のもやが包み出した。
「あああああ!!」
叫びが一層大きくなる。そして、目の前であり得ないことが起こり始めた。青年の胸を押さえている手が、腕が次第に細く、華奢になり始めたのだ。肩幅もそれに伴って狭くなり、服に弛みが生まれる。そして、押さえていた胸部が腕の下から風船のように膨らみ出した。
「うっ!あっ!あぁあぁあぁ!!」
痛む箇所が変わったのか、彼が頭を抱えて大きく仰け反った。その光景にオレは目を疑った。拘束を解かれた彼の胸が大きな膨らみを作り、服の下で魅惑的に震えた。それは決して男性には実りえないたわわな果実。その果実が肩幅の収縮によって生まれた服の弛みを集め、ふっくらとその存在を強調した。変化は尚も続く。短く切り揃えられていた髪が根元から金色に染まり、指の間から溢れだした。その流れは腰まで続き、ある程度の本数毎に螺旋状の形で結わえられた後、一斉に解放された。螺旋の形状をかすかに残した金糸は、柔らかな印象を漂わせつつふわりと降り立った。精悍な顔立ちも無精ひげとともに消え去り、きめ細かく、繊細で艶やかなものに置き換わった。叫び声も野太い野郎のものから、男性の心をときめかせる、つややかで張りのある高音へと変わっていった。
「ヒャハ♪もうわかったよね。この兄ちゃんに何が起きてるか♪」
彼に何が起きているのか。途中で気づきはしたが、あまりにも超常的すぎてそうでないと信じていたかった。だが、もはや事は明確である。
「ボクの楽しみその2~♪」
彼は女体化させられている。少年の手によって、強制的に!
「あああああああああああああ!!!」
高音になって、より響きやすくなった彼の、彼女の音色は部屋中を反響して中央へ届けられる。ただ一つ用意された特等席で、少年はその変化と旋律に酔いしれていた。
「あぁ…いぃ…いぃねぇこの響き。成す術なく変えられてく悲鳴と、変身という未知の快楽に悶える喘ぎ!ヒャハ♪何度聞いてもたまらないねぇ~… 」
普通じゃない。こいつは普通じゃない。もっとも、こんな力を持っている時点で既に普通じゃないが…。だが、この超能力への恐怖と同じくらい、さっきの少年の言葉が引っかかった。
「何度、聞いても…!?」
頭によぎった推測が可能性と恐怖を引き連れて迫ってくる。
「何度もって、おい…まさか…そんな……この村って…!」
「ヒャハ♪そうさ。元々ここに住んでた奴も訪ねてきた奴もみ~んなボクが女の子に変えたげたのさ。こんなふうにねぇ♪」
「やぁあぁあぁあぁあぁ!!」
高らかに彼女の美声が響き渡る。ウソだ…なんということだ。
やがてオレは、この町が一人の少年に支配されていることに気付く。少年は村人たちすべてを美少女に変えて支配していたのだ。
たった今、目の前で行われている悪魔の所業。これこそがあの美少女たち、もといこの少年の犠牲者たちが危惧していた事態だった。だが今更気づいてももう遅い。彼女の変化は止まらない。数多の道なき道を踏破してきた逞しい下半身はしなやかに姿を変えてゆき、ブーツは転げ、ズボンは腰からすべり落ちた。そのズボンは今、代わりにふっくら膨らんだ尻と、最後の最後に残された彼のものによって支えられていた。
「ヒャハ♪じゃあそろそろフィナーレ、行ってみようかぁ!!」
「っ!! いやぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!」
少年の合図とともに、彼女は股間を押さえこんだ。その叫びは悲鳴というよりも悦びの入り混じった喘ぎ声だった。程なくして絶頂を迎えた彼女は股間に大きな染みを作り出していく。その下ではもうすでに彼のものは彼女のものへと変貌し、そびえ立っていた山は綺麗さっぱりなくなっていた。喘ぎとともに、乱れた吐息と猫なで声が漏れる。全ての体力を使い切った彼女は、息が整うとそのままぐったりとこうべを垂れ、クゥ…クゥ…と寝息を立て始めた。彼女の変化はそこで止まった。
「ヒャハハハハハッ!!ブラボーーー!!!」
オレは、恐怖した。

②はこちら

【投稿小説】僕の姿見 (作 なつのみ 挿絵 松園)

作 なつのみ https://twitter.com/NA_TSU_NO_MI
挿絵 松園 https://twitter.com/matuzono_yeah

不思議に感じたことはあるだろうか。
自分の知っている自分の顔。
それと写真に映る自分の顔。
ちょっと違って見える……?

鏡に映る自分の姿。これを写真に撮って左右を反転させてみる。
すると、別人のような感覚になる。
これが自分?なんだか違和感があるなと思うかもしれない。
でも他人から見られているのは反転した方の顔なんだ。


朝日がまぶしい。窓から射す陽の光がわざとらしく僕の顔に当たる。
月曜日、どの曜日よりも嫌に感じる。
楽しい日曜日が終わり、学校へ向かわなくてはならない。
別に学校に行きたくないからサボるとかはしない。
ちょっと愚痴りながらやるくらいが丁度いいんだと思っている。
勉強はできないわけじゃない。でも極力やりたくない。
部活は中×生までテニスをやっていた。
好きだったところはあったけどガチになれなかった。
高校に入ってからは特に課外活動はしないでたまにバイトに入り緩やかに過ごしている。
だとしても面倒なものは面倒だ。
お前は運動部じゃないから甘ったれるなとか言われる筋合いはない。
言われたことないけど。

ゆっくりと頭を持ち上げる。
意識が全然活動してなくて重たい。
身体を横にゆらゆらさせながら覚醒を促す。
目をこすってめヤニを落とす。
いつも通り、違和感もない。
ベッドから足を下ろして立ち上がる。

「うーーーん」

背伸びをして無理やり頭を動かす。

「あれ?鏡なんて置いたっけ?」

部屋の隅、扉の横にポツンと斜めがけの姿見を発見する。
額は黒一色でシンプル。高さは自分の胸元くらいだ。

「うわっ!?」

女の子……いやそれよりは女性か。
一瞬僕が鏡を覗いてみると女性がいたような気がした。
もう一度覗いてみる。

「あ、え?鏡の中に女の人?」

僕は鏡に向かって右手を振ってみる。
すると鏡のように、というか鏡として映っている女性は左手を同じ感覚で振り返している。
僕がいま驚いているからか女性の方も目を大きくして僕がしているであろう表情をしていた。

「うーーん?これは夢?」

頬を抓ってみる。痛い。
ありきたりな確認方法だけど創作物とかで見たこの行動は簡潔的なものだったと再確認した。
鏡に映る女性をよく見てみる。

服は僕の着ているメーカーのシンプルなロゴがプリントされたTシャツと黒のハーフパンツをまとっている。
しかし胸元はこれでもかとばかりに押し上げられ、ロゴの文字が悲鳴を上げていた。
持ち上げられているせいでおへそが見えている。健康的な肌が覗いているのが情欲を掻き立てられる。
顔の方を見るとそれはそれは美しい顔立ちをしていた。
僕の目は寝起きで薄目だというのにパッチリ開いていて鼻は小ぶり、口元はぷっくりとしている。
僕みたいな童貞じゃなければ構わず吸い付いているんじゃないかな。
髪の毛は僕と同じ黒なはずなのに窓から射す僅かな明かりで艶がかって別物のようだ。
僕が自分の頭を触ってみたがいつも通りの短髪でほっとした。
なんとなく笑顔になってみる。

「あっ……かわいい」

僕より少し年上のお姉さんに見える女性であるのにもかかわらず屈託のない笑顔だった。
思わず声が漏れるくらいのかわいさを兼ね備えた美しい女性だ。

「もしかして、僕の動きが鏡のお姉さんに連動してる?」

信じられない事実を多少受け入れながら、僕はとあるやましい考えを思いついていた。
両の手のひらを自分の胸元にかざす。
鏡に映る女性は同じように手のひらを胸にかざすが、僕とは違い質量があるように豊満な胸にさえぎられる。

むにっ

「ん??」

手に何かが、いや、おっぱいが触れたような気がした。
目の前の現象と自分の感覚が繋がっているような錯覚に陥る。
しかし、感じたのは一瞬で、確かなものと聞かれると勘違いのようにも感じる。

「だったら……」

もう一度今の動きをする。
僕が自分の胸に手を当てると先ほどの感覚は無かった。
ただ、目の前の女性は胸を抱えている。
僕がブラジャーをしているわけがないため、乳首が透けているのを確認する。

「うわ、この女の人、乳首が立ってる」

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気づいてしまうともうそこにしか意識がいかない。
いつの間にか目が覚めている自分に気づかず、目前の興味しか今は頭にない。
僕は女性と同じように胸を抱えるようにしてみた。

「あっ」

自分の声から女の子のような声が出てしまった。
乳首が手にあたったのだ。
しかし、自分は乳首を開発した覚えはない。
今のような乳首で感じるような感覚をしたのは初めてだ。
もう一度乳首の感覚を味わいたく思って優しくつまんでみる。

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【サンプル掲載】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  グレタ編1-7

「あはっ、んふぅ、はぁああ~~~~っ♡」
 甘酸っぱく熟成された淫魔フェロモンを撒き散らし、生々しい絶叫を張り上げて、ローベルトは女として――そして、牝として絶頂する。
 亀頭を激しく振り立てるグレタから濃厚なザーメン汁を子宮粘膜へと注がれて、彼は歓喜のあまりに下腹を、ビクッ、ビクビクッ、と痙攣させた。
「くふっ、はぁ、アアアッ!! 男――快感! ワタシ、ようやく男……男だッ! 男になれて……元のワタシの肉体で……は、初射精しちゃったっ♪ とっても……心地いいわぁ、ぁ-ッ!!」
「はあ、はあ……んふぅ、はぁああ!」
 ぐちゃぐちゃの、ドロドロに淫熱融解した牝穴が強く引き締まり、淫魔娘グレタの勃起ペニスを根元から舐め扱く。
 自分では止めらない。
 腰が、尻が、くねくねと動き、鋭敏すぎる牝器官たちは新鮮な精液を貪り喰らう。
 すると、小刻みに震え上がる恥部に奇妙な熱感が巻き起こる。
「ひぃ、はぁ! あ、ああンン!」
 狂おしい淫熱が肌を焦がす痛みの後に……甘切ない電撃が柔らかな膨らみを覆い尽くす。
 いいや、そればかりか――快感電流は、汗塗れの牝肢体を何度も駆け巡った。
「んふっ、ふぁ、ああっ……ぁああっ♡」
 そのせいで、さらに牝として絶頂してしまうローベルト。
 何度も何度も淫魔娘となった肉体が、快感に溺れていく。
「きもっ、ひぁあ……ペニス! おちんちん……おか、おかされ――はぅ、ぁあああ♡♡」
 まるで愛しい男に縋るように、グレタに奪われた男の肉体に抱き付く。
 豊満すぎる爆乳房が圧し潰される甘美と、膣内で激しく跳ね回る勃起肉の快感摩擦に、鼻水と舌肉をだらしなく垂らして、ローベルトは牝悦を極めた。
 もはや彼に理性も、知性もなく――だからこそ、気付かなかった。
「あっ、んふぁ! はぁああ♡ はふぅ、ぁああ♡」
 甘声を淫靡に裏返し、腰をぐねぐねとくねらせる淫魔の牝肢体。
 その柔らかな恥部の肌には……艶めかしい真紅の紋章が浮かび上がっていた。
(精子ぃぃ! ああ! だめぇ! そんな――んふぅ、ぁああ! 俺っ……男な、なのにぃぃ! ああっ……もぅ……許してェ~~!!)
 心が限界まで肉の悦びに打ちのめされても――終わらない。
 終わってくれない。
 勃起ペニスが、ローベルトの牝穴を開放しなかった。
(膣出しのザーメン汁、じるっ、のぉ……炸裂ぅ、うう! ――気持ちぃいい! 男の時よりも……比べようもなくっ! エッチな……淫魔の娘の肉体でッ、……おちんちんに犯されるのが……たま、らないぃ、いい――ッ、ツツ!!)
 そして、淫魔娘の肉体は……底なしに淫乱だ。
 ギュムギュムと緊縮する襞穴は、今なおも硬く屹立するグレタの男根を舐め扱き、子宮口を押しつぶす亀頭からは、精液噴出が続いていく。
 胎内に、淫魔娘グレタの精子が焼き付く。
 堪らない恍惚感が、どぷ、どぷっ、どびゅるッ、と子宮に溜まった。
「はぁああああ~~~~っ、っ♡」
「ほら! ほら!! たっぷりと味わいなさい下級淫魔のローベルトちゃんっ、っ!! しっかりとザーメン補給しないと……死んじゃうから! ちゃんと食べるのよぉ! ……元はあなたの物であり、今はワタシの物である――おちんぽ汁をぉおお!!」
「きゃっ、はぁっ! んふぅ! ふぅ、ぁああああっ~~~~っ♡♡」
 また……逝く。
 何度でも逝く。逝く。逝く。
 この世の物とは思えない極上のプロポーションを持った下級淫魔の娘として――ローベルトは絶頂地獄に堕とされる。

1-1.jpg

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【200DL突破】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  序章1-1

我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~ FANZA版
我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!! DLsitecom版


kagami0235さんの新作です!

モン娘 表紙

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【サンプル掲載】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  グレタ編1-6

「あははっ! 分からないの? 分からないのっ!? ――本当に? じゃぁ……説明してあげるわねぇ ! 今のあなたは……その最上級淫魔の肉体を維持できる魔力がないのッ! 足りない魔力を得るために、男の精が欲しくて欲しくて仕方がない状態なわけなのよぉーッ!!」
「あっ――!?」
 ぐるん、と天地が引っ繰り返る。
 嫋やかに生まれ変わった彼の体を、淫魔娘グレタが易々と抱き起したのであった。
 元は自分の姿。
 元は自分の体。
 しかし、その逞しい包容力を火照った肌に押し付けられると、ぷしゅっ、ぷしゅっ、とふしだらな牝穴から濃い牝液汁が噴き漏れた。
「早く精液を摂取しないと……その体は勝手に死んでいくのよ! ――そうは、なりたくないでしょ? 例え……元は自分のペニスに。 おちんちんに犯されてでも……生きたいわよねぇ? ワタシの奴隷淫魔になってでも……死にたくはないでしょぉッ!?」
「んふぅ、ふぁあああ~~♡」
 女の、淫魔娘の肉体では太刀打ちできない。
 それだけ彼女の方が、圧倒的に腕力が上だった。
 しかも、今やローベルトの物となった淫魔の牝肢体は、まるで凌辱者を歓迎するかのように、牝穴をくぱくぱと開閉させていた。
「や、やだぁ! あっ、ああ! あんんっ……♡ んふぁ、ああっ~~♡ おひっ、ぱいぃぃ~~吸う、吸うっ! は、はんそっ、おくぅうう~~っ♡」
 体中を襲う強烈な弛緩に、甘美な痺れが上乗せされる……。
 グレタの分厚い唇が、悩ましく茹った爆乳房を吸い上げたのだ。
 もはや拷問である。
 柔肌は切迫的な疼きを産み出しながら赤く火照り、括れた腰は深い快感を求めて、淫靡にくねっていく。
「んあっ♡ いいぃ、ぃ♡ おっぱいぃぃ……あっ、ぁぁ! も、もっとぉぉ♡」
 ぎゅむ、ぎゅむむ! きゅるんん!!
 甘美なる悦びを味わうのは一瞬だけ……。
 お腹の奥にある牝壺器官から、飢餓感のように強烈な疼痛が発生する。
 淫らに発情した粘膜は、激しい窄まりを繰り返す。――と。
「もっとぉ……おっ、おっぱいぃぃ! き、気持ちぃ、いい~~ッ!! 気持ちいいこと、してぇ!!」
 ローベルトは知らず知らずのうちに、だらしなく舌を垂らし、甘いおねだり声を振り撒いていった。
「――他愛もない。 あむっ、れろぉ、れろれろ! ちゅぱっ……こんな簡単に墜ちるなんて。 拍子抜けねぇ」
「あっ、ああ……ご、ごめ……ンっ、ンン!!」
 淫靡で破廉恥な仕草を笑われる。
 しかし、それでもローベルトの恥部は淫液によって濡れ光り、すっかりと蕩けた牝穴は、舐めしゃぶられる乳肉を羨みながら、きゅぱっ、きゅぱっ、と妖艶な収縮を見せつけた。
(はぁあ、ぁあ! 我慢……できないぃ、ぃ! 欲しいっ、ほしぃっ!! あぅッ、ああ、あっ、っ……この体――淫乱すぎてぇ……もうぅ……だめぇ、ぇ!!)
 羞恥心が、肉欲に染まる。
 男としての誇りも、甘い当惑に溺れていく。
 薄っすらと、しかし、確かな高揚感を瞳に浮かばせて、ローベルトは腰をくねくねと
くねらせた。
 たぷん、ぷるん……びちゃぁあ!!
 異様に巨大なおっぱいが揺れて弾み、あまりの奔放な動きによってグレタの唇から唾液塗れの勃起乳首が放り出される。
「あっ……あっ、くぅうう!!」
 本当に――限界だ。
 誰が見ても危険な、苦しそうな吐息を漏らし、ガクガクと痙攣するローベルト。
 すると、淫魔娘グレタが『待っていました!』とばかりに鼻孔を膨らませて――。
「それじゃぁ、初めてのおまんこ体験――いっきまぁ、すぅうう!!」
 剥き出しの勃起ペニスを、淫魔娘となったローベルトの股間へと押し当てる。
 初めての玩具ではしゃぐ男の子のように歓喜に頬を緩ませて、ずんずんと彼女は腰を振っていく。
(あっ、ああーっ! 入ってくるぅ――! 俺のな、中――グレタの体でっ……! 淫魔の娘のか、カラダ……でぇ……! 俺のペニスが……ナカに、はいってくるぅ、うう!!)
 溶けたバターのようにドロドロな淫魔の牝穴。
 焦れに焦れ、熱く茹った媚肉からは耐え難いほど牝臭い湯気が漏れている。
 しかし、それもまた魅力のひとつ。
 淫靡な淫魔フェロモンに包まれたローベルトをがっしりと抑え込み、淫魔娘グレタは己の股間を突き出す。
 ずぶ、ぬぶぶ! じゅぶぶ! ずぼぼっ!!
「んはぁ、あああ! んふぅぅ! お、おれ……俺のちんこぉ~~っ!!」
 下腹部に広がる圧倒的な快感に、柔らかな女体が、ビクッ、ビクビクッ、と波打つ。
 敏感に濡れ茹った極上のデカおっぱいは淫靡に揺れて弾み、淫欲に飢えた粘膜穴へと野太いペニスが滑っていく。
「あはっ♡ んふぅぅッ! きゃっ、はぁ、ンン~~っ!!」
 下品で生臭い喘ぎを振り絞りながら、ローベルトは無我夢中で男根に犯される快感に縋る。
 今まで以上に鋭敏に覚醒して、ものすごい弾力で上へ、下へ……そして左右へと
大きく広がる爆乳房。
 その赤く火照った乳肌や乳首からも、甘い快楽が迸る。何度も、何度も……!!
(くはぁああ! あつぃぃいい!! 気持ちいぃぃぃ! おちんちん……ああ! 俺の中を……進んでぇ! ひぃ、ぁあああ!!)
 極太ペニスに牝穴を犯されている恥辱が薄れ――舌を垂らさんばかりに喘ぎ悶えるローベルト。
 淫魔の尻尾も、嬉々としてぐねぐねと踊った。
「んぅ! くぅうう! なにこれ! なにこれぇ!? ああっ――男の快感! こんなにすごいのぉ、おお! もっ、もう! もうもう! こんな気持ちいいことを下級淫魔でも知っていたなんて――く、悔し過ぎるぅぅうう!!」
「あっ、ひぁ! 待ってぇ……らぁ、ああぁっ! んふぅぅ! はげひほぉ、ぉおお!! し、ぬぅ――じんっ、じゃぅうう! まひっ、らめぇっ! んふっ、はぁぁああ~~♡」
 『ダメっ!』と思いつつも、括れた腰も、豊かな臀肉も――いや、それどころか、艶やかな女体の全てが深い快感を求めて、ぐねぐねとうねり捲る。
 焼き焦げるように熱い粘膜穴は、グレタの物となった肉棒に、淫靡な性奉仕を繰り返してしまう。
「はぁ、ンン、ンンっ~~っ♡」
 その熱く濡れた粘膜が肉幹へと絡みつき、ギュイギュイと窄まった襞穴は、勃起肌を強烈に舐め扱いていく。
 亀頭も。肉溝も。青筋を浮かべる肉肌も。
 平等に、卑しい牝穴は舐め尽した。
 まるでグレタの全てを愛するように――ローベルトの牝穴性器は、野太いペニスを根元から扱き捲った。
「ああ! 最高っ! 最高よぉおお!! 男の快感しってぇ、え!! これでワタシは――正真正銘の淫魔! 完璧の……パーフェクト淫魔さまよぉおお!!」
「もっ――もう! あっ、ああ! げん、かァっ……くはぁ、ぁああああ!!」
 互いの腰が、官能的に交じり合い……灼熱の肉欲に苛むローベルトの子宮へと、
硬く太い亀頭が突き刺さる。
「あっ♡ あっ♡ あはぁ、ンンン~~~~っ!!」
 深い快感に包まれて、甘い喘ぎを振り撒きながら切羽詰まるローベルト。
 彼の中で、大切な何かが消えていき……。
 どびゅッツツ……ドビュルッ、ビュルゥウウ! ブブッ! ブビャッ!!
(き、気持ちぃいいい! おっ、お精子ィ! 男の性――あっ、あ!! 気持ちッ、……よすぎるぅううう!!)
 心の空白を埋めるかのように――ローベルトの淫魔子宮へと、グレタの射精汁が放たれた。
 極上の牝肢体――その奥の奥から、快感の激流が汗塗れの総身へと広がり、彼はガクガクと悶えながら、絶頂の蜜汁を噴き垂らす。
 ぷしゅ、しゅわぁああ!! ぷしゅぅうううう!!


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【サンプル掲載】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  グレタ編1-5

「あひぃ! ひぃ、ぁあああ~~!!」
 濡れ蕩ける陰唇から熱い体液をぶちまけるローベルト。
 同時に、灼熱の疼痛に苛むお腹の奥からも、粘度の濃い白濁が、ごぽっ、ごぽっ、どろり……どろぉ、と溢れ出る。
(あっ、ああ……なんだ。 体が……あぁあ! 疼いて……熱くてぇ。 気が変になりそうだぁ、ぁ!!)
 脳髄を掻き混ぜられるような鋭い快感に打ちのめされながら、くぱくぱと開閉を繰り返す陰唇より、大量の白濁汁を撒き散らす。
 すると――。
「ひぃ、ぁああっ! やぁ、やぁあ――! ひぃ、ぁああっ~~~~!?」
 深い快感に包まれている淫魔娘の肉体は、さらに狂おしい火照りに襲われた。
 喉が渇く。無尽蔵に汗が流れた。
 ハァハァと荒い吐息をこぼしていると、豊満すぎるおっぱいは卑猥な音を立てながら撓み、乳首を中心に信じられない焦燥感が発生する。
 今は男性器のない股間の奥――。
 淫魔の恥穴は、歯痒い衝動に溢れていた。
 まるで勃起ペニスの疼きが何十倍にも高められたような苛烈な肉欲に、ローベルトは無意識に姿勢をふしだらに崩していく。まるで発情した牝犬のような格好である。
「はあ……はあ! 助けっ、てぇ。 オレの体――俺の体をぉ……返せぇ! んふぅ、はぁああ!! はぁ、ンンっ……んんっ! お願い……だからぁ。 お、おれ……おれのからだ……」
 異臭とも言える甘酸っぱい体臭に包まれ、涙目となったローベルト。
 けれども、嫋やかな背中も、むちむちとした巨大な尻房も、淫魔娘グレタの前で、
くねくねとうねり続けた。
 自然と、当たり前のように、淫魔の牝肢体は男に媚びる……。
「うふふ。 説得力がないわねぇー……そんな自分からメス犬のようなポーズを取って!」
「あっ、あひっ! んふっ、ぁああ――!!」
 自分の姿を奪い取った淫魔娘。
 その太くて丈夫な指が、柔らかな臀部を鷲掴みした。
 ローベルトは『ひぃいい!』と情けない喘ぎをこぼし、びくびくと震え上がる。
 そして――。
「んはっ、はぁあああ~~! ひっ、ぐぅぅうう~~~~ッ♡♡」
 ずぶ、じゅぶ。
 ぐちゃぐちゃっ……ぶじょっ!!
 あまりの快感に力を失い、無様にベッドに突っ伏したローベルトの恥部の牝肉穴に――グレタの指が押し当てられていく。
 熱と疼きに苦しめられていた膣口に、自分のモノであった太い指が潜り込み、淫靡な肉音を響かせながら、濡れ茹った粘膜部分を扱かれる。
 未知の快感。鮮烈な肉悦。
 淫魔娘となった青年剣士は、堪えることが出来ず淫らな悲鳴を張り上げる。
「はぁああ! いっ、いやぁ、あああ――ッ!! いやっ……やめろぉ! や、やめてぇー!! こんなの……堪えきれない、ぃぃ! 頼むから……やめっ、ろぉぉ!!」
 まるで強姦に襲われる生娘のように泣き叫ぶ。――が。
「い・や・よぉ! その体も――あなたも! もうワタシのもの……うふふ♪ 今後絶対に逆らえないように……徹底的に犯してやるんだから♪」
「はぁ、ンンっ、っ……!」
 硬く閉じた瞼から大粒の涙を零す……。
 ベッドと豊満すぎるおっぱいが激しくぶつかり合い、敏感さを強めるばかりの淫靡な肉球体から、甘くて切ない快感が脳裏へと押し寄せる。
(あっ、ああ――ほんとぉ! やめろぉ! やめろぉおお! 気が……へ、へへっ、変になりそうだぁ、あああ!!)
 じゅぶ、ずぶぶ。
 ぬぶっ、ぐちゃぐちゃ!!
 脳神経が焼けきれそうな肉悦に息を詰まらせ、悶えることしか出来ない。
 すると、その有様を鼻で笑いながら、淫魔娘グレタは掌を激しく動かしてくる。
「あはは! すごいっ! すごいっ!! どんどん濃厚な蜜が漏れて来るわぁ!! ふふっ。 あなた自身が出した精液までもが一緒に流れてくるぅ!」
 指を二本に増やし、彼女はギュイギュイと伸縮している膣穴を容赦なく扱き捲った。
 自分の肉体を奪い取った淫魔に屈辱を覚えながらも、何も出来ないローベルト。
 快感の強さに何度も意識が点滅し、涙は止まらない。鼻水も垂れてきた。
「やめっ! いやぁ! ああっ――! やぁ、あああ――!!」
「うふふ。 ワタシが、ワタシを襲って――しかも、ワタシの体が、初心な生娘のように泣き叫んでいるなんてぇ! ああ……どうしよう。 また新しい性癖に目覚めちゃったかもっ♪」
「んひぃ、ぃ――!! あっ、あっ……んんっ!!」
 敏感に蒸し上がった媚肉穴をグレタの指は、慣れた手付きで扱き立てる。
 深く、浅く、強く、弱く……極上の快楽が、濡れた粘膜に産み付けられた。
 同時に、窄まり続ける膣穴の奥から夥しい量の愛液が分泌されて、ねっとりとした白濁汁と共に流れ出す。
(これっ……ああ! そんな……し、子宮――子宮が……淫魔の! グレタのっ、っ! しっ、子宮……お、おまんこ壺ぉ……あぁぁっ、っ! お腹を食い破りそうなほど……うっ、うねってるぅ♡ で、でも……痛くないィ。 ああ、痛くない……けどぉぉ!!)
 愛液と混ざり合った白濁――先ほどローベルト自身が、淫魔娘グレタの極上牝穴に解き放った濃いザーメン汁――は、二本の指に掻き出されていく。
 悩ましく鬱血する襞壁が異物に擦り上げられると、どうにもならない官能の悦びが、淫魔の牝肢体から沸き上がる。
 淫靡に跳ねる臀肉。
 破廉恥に揺れる乳肉。
 そして、身体の奥に存在する牝壺器官――子宮は、狂おしい勢いで淫靡なうねりを繰り返していた。
「んふぅ、ふぁあああ――♡ やめっ……ああ! たす、けひぃ、ッッ! んはぁ、あああ~~~~っ!! お、お腹……くるっ、んんっ、ぐぅー!!」
 ぎゅむっ、ぎゅむっ、ぎゅむぅうう!
 二本の指では満足できない。
 もっと大きくて。太くて。――逞しい異物。
 淫魔の牝肢体は本能を解放させていき、襞穴の伸縮が勢いを増していく。
「たぁ、らっ、らぁ、ひぃぃ! や、やぁあ! くる、ひぃぃ――!!」
 逃れようのない肉欲の業火に意識を焼かれながら、太い指に濡れ火照る粘膜穴と、官能的に尖った股間の肉豆を擦り立てられる。
 肉割れ目の上部でズキズキと鬱血し、包皮を剥いで発情を訴えていた陰核。その淫靡なクリトリスから、甘切ない電撃が迸る。
 体中の骨が溶けたような。体中の筋繊維が破れたような。
 強烈な脱力が――華奢な牝肢体を支配する。
「んふぅ、はぁああ~~~~っ♡♡」
 涙と鼻水でぐちゃぐちゃの美貌と、異常発達したおっぱいをベッドに押し付け、お尻をくねくねと動かしてしまうローベルト。
 快感電流の大きさに白目を剥きながら、ガクガクと震える。
 けれども、淫魔として生きてきた牝粘膜穴は、硬い感触を求めて、激しく窄まり――濡れ蕩けた膣口は、グレタの指を根元まで咥え込んでいく。
 敏感な襞と硬い指二本が擦れ合い、狂おしい官能が腰骨を貫いた。
 再びローベルトの意識に、真っ白な閃光が炸裂する。
 ぷしゅぅ、しゅうわぁああああ~~!!
「ひぃぃ! ひぃ、ぁああああ~~~~っ♡」
 貴族。剣士。人間。
 そして……男。
 ありとあらゆる矜持をかなぐり捨てるように、極上の美貌をふしだらに弛ませて、ローベルトは生々しい絶叫を振り絞る。
 煮詰まった愛液とともに、己が最後に放った射精汁が一気にこぼれ、真紅のシーツに卑猥な染みを作り出した。
 退廃的な牡の香りが、ツンと鼻孔を刺激する。
(あっ、ぁあ! これ――うそ。 まさか……い、いや。 間違いない……お、俺の精液がこぼれていくと……子宮が暴れるぅ! あ、ひぃ、ぁあ! うそ……だろぉ、ぉ!?)
 淫乱極まりなく弛んだ美貌と、恥部……ふたつのクチから粘っこい体液を噴き垂らしながら、ローベルトはくねくねと腰を動かす。
 残っていた射精汁を大量の愛液で押し流してしまった牝肉穴と……皺々の排泄孔が、灼熱の疼痛に侵されひくひくと蠢く。
 ふたつの淫らな肉穴は、自然とグレタに媚びていた。『犯して欲しい♡』と疼き昂るふたつ穴は……繰り返し、窄まる。
「はぁっ、はぁあ……ンンっ……!」
「我慢は良くないわよぉ? あなただって……死にたくはないでしょぉ?」
「――ッ!? んふぅ、はぁあ……な、あゃっ、んひぃっ……だぁ、ぁ!?」
 巨大臀肉を破廉恥に迫り上げて、ベッドに突っ伏す淫魔化の青年剣士。
 その耳へと、淫魔グレタが残酷なことを告げた。
「ふふっ……実は、ワタシたちの魂を交換する際……あなたの魔力をそっくりそのまま頂いちゃったのよぉ♪ 勿論、ワタシの魔力はこっちの身体に移したから……その体の魔力は、ゼロなのよ。 つ・ま・り……最上級淫魔であるワタシの肉体は――今や、下級淫魔にまで堕ちているわけなのよねぇ。……ここまで言えば分かるかしらぁ?」
「か、かきゅっ……んんっ、はぁああ……ひぃ! んぁ、ああっ……!!」
 恐怖を覚えながらも、肉欲に疼き捲る子宮の衝動に抗えず、長い舌肉をだらしなく唇から垂れ下げる。
 甘い当惑が限界以上に膨れ上がり、ふしだらに濡れ崩れた表情を引き締める
どころか、ローベルトは正常な思考すらも出来ないでいた。

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【サンプル掲載】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  グレタ編1-4

(おっ…………女だッ!! 男の筈の俺が…女の体になっている! いや、この身体は――まさかっ!?)
 長い栗毛のウェーブが波打ち、嫋やかに生まれ変わった身体を包み込む。
 そのいい香りのする髪の毛は、豊満過ぎる爆乳房やむっちりと膨らんだ臀肉に張り付き、悩ましい疼きを褐色の肌に産み落としていく。
「こ、これは……ぐ、グレタ? まさか……ぐ、グレタのか、体? じゃ、じゃあ……そ、それ――」
 汗に塗れ、狂おしく発熱する極上の褐色女体――。
 さらには人間には備わっていない頭の角と臀部の尻尾に触れ、ローベルトは恐る恐る尋ねてみた。
「そ、それは俺の体……体なのか!? お前は――まさかっ!」
「そうよ。 うふふ――」
 青ざめるローベルトとは反対に、笑みを浮かべるもう一人の『ローベルト』。
 そして、"そいつ"は――。
「ワタシは、グレタ! あなたには……本当に、感謝しているわよぉ。 この体は大切に扱うから――あなたも、その身体を大切にしてねぇ。 パーフェクト淫魔であるグレタ・オルル・リリアーン様の肉体よぉ。 正直、この身体とは不釣り合いだけど…………まぁ、我慢してあげるわぁ。 この体は――色々と"便利"だから!!」
 本物のローベルトから肉体を奪い取った事実を認めた。
 いや、そればかりか、自身が淫魔娘グレタであることも肯定する。
 自分の体が自分以外の意思で動き喋る気色悪さに、淫魔娘に体を入れ替えられた青年剣士は、ぶるり、と慄いた。
「……やっぱり! ……この身体はお前の……グレタの体なのか? ……でも、まさか――こんなことが可能なのかっ!?」
 本来の肉体を奪われ、最上級淫魔の身体に意識を封じ込められたローベルトは、あまりの出来事にへなへなと座り込む。
 さわさわ、と長い栗毛は揺らめいた。たぷるんっ、と豊満過ぎる爆乳房は、奔放に揺れ撓む。
(はぅうう! ま、間違いない――この体は、グレタだ。 あの……淫靡な淫魔の、かっ、かかっ――体だッ!!)
 ちょっとした仕草ひとつで、自身が女に――それも淫靡な体付きの淫魔娘に――なったことを思い知り、彼は頬を赤くする。
「……数時間前の戦闘を覚えているかしらぁ? ワタシたち魔王軍は素質のある者に異能を与える秘術を産み出したの。 そして、ワタシ――淫魔グレタが目覚めたのは、生命の魂を操り、支配する能力だったのよぉ。 自身の魂を別けて使い魔に宿したり、今みたいにふたつの肉体から魂を切り離し、それぞれ違う肉体に移し替えたりも出来るのよぉ」
「はあっ、はあっ……。 ……ぅっ、うぅっ――おっぱい。 この乳房、重すぎだろぉ!! そっ……それに……あ、あんんっ――!」
 さらに頬を紅潮させて、ローベルトはずっしりと重い爆乳房を抱きかかえた。
 大切な話の最中でも関係ない。
 おっぱいの頂点。
 ぷくっと尖った乳首が、狂おしい疼きを発信する。
 全身から汗がダラダラと流れ出て、吐息は自然と乱れていった。
「んっ、……あぁっ……はっ、はぁはぁ。 はぅ、ああっ……ンっ!」
「くふふ。 いい感じに仕上がっているわねぇ。 ――辛い? ――体が痺れている? 熱くて、熱くて――意識がぼぉー、とする感じかしらぁ?」
「はぁっ、ン……な、なん……だっ? こっ、りゅっ、はぁ、……、ンンッ、ンッー!?」
 呂律が回らない。
 情けなく裏返るばかりの美声を、舌足らずな喘ぎに変えてしまう。
 腕と乳当てから溢れ出たおっぱいの乳頭は、狂おしい疼痛を訴える。
 そして、乳肌や脇の窪み。
 額や項、背中――淫魔の牝肢体は大量の汗を分泌し、むわむわと臭い牝臭を垂れ流すばかりであった。
「はぁ、はあっ……あぅぅっ!」
 喉の奥に痛みを感じる。
 酷い渇きを覚えて、ローベルトは喉元を抑えた。
 けれども、何故か唾液はどぷどぷと口内へと溢れて来る。
「俺の体を……か、返せぇ、ぇ。 お、おれの――からだぁ! 返せよぉー!!」
 唇の端から粘度の濃い唾汁を噴き垂らしながら、自身の肉体を奪った相手へと立ち向かうローベルト。
 全体が豊満すぎる淫魔の身体で、崩れ落ちるように自分の姿をしたグレタへと抱き付く。……と。
「ひゃぁ、ああ! んあっ、あんんっ!!」
 さらに甲高く裏返った悲鳴を張り上げて、グレタの硬い胸板へと撓垂れた。
(俺の体が、グレタのモノになって……グレタの体が、俺のモノッ! こっ、この体は、仮初の器。 なのに……ああっ……、ああぁっ! ……俺の――男の体と触れているだけで……意識も、体も……蕩け落ちそうだぁ!)
 ぐったりと力が抜ける。
 必死に立とうとするのだけれども――熱く火照る淫魔娘の肉体は、本当に溶け崩れるようにグレタへと凭れ掛かる。
 ぐにゃっ、ぐにゃっ……ぶるるんん!!
(おっぱい! 歪むっ! 歪んでっ……き、き、気持ちィィ――!!)
 腕の中で撓んでいた時よりも、激しい喜悦が乳房に襲い掛かる。
「はぁ、ンンっ……!!」
 さらには男の体と触れ合い、逞しい胸板で柔らかな肉房を押しつぶされると、お尻から背筋……そして脳天にも、甘く鋭い電流は走り抜けた。
 ビクビクっ、とローベルトの淫魔肢体は痙攣する。
「こ、こんな……こんな敏感で、淫靡な体――い、イヤだッ! 女なんて嫌だッ!! 元にっ、……元に戻せぇ! もう一度……体を入れっ……替ぇ、っ……ろほぉぉー!?」
 ウェーブ掛かった栗毛を大きく揺らし、なおもグレタに命令するローベルト。
 だが、煩いとばかりに豊満すぎるおっぱいの乳首を指で摘ままれる。 ぐりぐりっ、と硬くなった乳頭を捩じられ、そのまま熱っぽく茹る肉房へと押し込まれた。
「んはぁああ! いっ、ヤァアア――んふぅ、はぁあああ!!」
 意識が飛びそうなほどの甘美が、小さな肉豆より溢れ出る。
 堪らずにローベルトはか弱い乙女のような悲鳴を上げて、ガクガクと痙攣した。
「あっ、んふぅ、はぁああ! おひっ、おひぃぃ……お、おおっ、おっぱいぃ! おっぱいぃ!! ひぃ、いぃぃ――ぁ、あああっ!?」
 頼りないほど華奢な体付きとなった肉体を激しくくねらせ悶えるローベルト。
 異常なほど発達した爆乳房の波打ちも勢いを増し、ばるんんっ、ばるんんっ、たぷたぷ、ぷるるんんっ、と跳躍していく。
 淫魔らしい濃くて臭い牝体臭を、むわむわっ、と撒き散らしながら。
「はひぃぃ! んはぁ! あンンっ……!!」
「ほらほら! 存分に楽しみなさいぃ! ワタシの、最上級淫魔のカラダを!! それと話を聞いてなかったのかしらぁ? もうこの体はワタシのもの! あなたの体と……勇者のお兄様と言う立場は、そっくりそのままワタシのモノとなったのよぉ! 絶対に……返さないっ♪」
 淫魔娘グレタは、硬く尖ったローベルトの乳首を捩じった。
 先ほどよりも強く、しかも、根元から擦り上げて――。
 こりこりと勃起乳首を弄ぶ刺激に、彼の意識は何度も点滅していく。
(おぱっぃぃ! 女の乳首――あっ、ああ! だめぇ、だめぇええ!!)
 勇敢な青年剣士も形無しである。
 鋭敏に尖る敏感器官を、太くて丈夫な指が挟み込む。
 ぷちゅっ、と乳頭を指の腹で磨り潰されると、迸る劣情に堪えられず肉盛り豊かな臀肉はくねくねと舞い上がった。
 深い乳谷間からは濃い牝臭が立ち昇り、極上おっぱいは上下左右へと撓み捲る。
「いた――ぃぃ! やめっ……ああ! 痛いっ! ひぃいい~~!!」
 情けなく狼狽えるローベルト。
 だが、くねくねと細い腰をくねらせるたびに、肉欲を滾らせてジンジンと張り詰めていく肉豆器官は、グレタの太い指に引っ張られた。
 --激痛が、走る。
 炎のように熱い衝撃が乳房に産み落とされて、ローベルトは息を詰まらせた。
「んふぅ、はぁああっ、ぐぅ、ひぃ、ぁああああ~~~~っ!!」
 生々しい喘ぎを張り上げて、大粒の涙をこぼす。
 淫魔の肢体にくっ付いている爆乳房が、柔らかみを増す。乳肉の面積も、ぷっくりと膨れ広がった。大量の汗が乳の奥へと流れ込む。
 ふたつの乳首からは、鋭い悦楽が何度も何度も弾けた。
 元の肉体の代わりに押し付けられた蠱惑の牝肢体に……どうしようも出来ない快楽が満たされていく。
 ぷしゅっ、ぶじょぉおお!!


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【サンプル掲載】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  グレタ編1-3

(くあっ、ああ!! たまらない、ぃ!! なんて腰の動き――ナカも、おまんこも! すごく……気持ちいいぞっ!!)
 人間の女性とは、別次元……!!
 魂すらも吸い込まれるような心地よさに、ローベルトは息を詰まらせながら、腰を繰り返し跳ね上げる。
「あはぁ! あはンン! ああ――!! おまんこ……おまんこの中! おまんこの中にぃ……出しなさいぃ! あなたの最後のザーメン汁を……出すのよぉおおお!!」
「最高だっ! 最高すぎるぅ! なんて――すごい……おまんこっ! 淫魔のおまんこぉ……や、やっ! やばいぃぃ!!」
 牝壺を、ぐちゃっ、ぐちゃっ、と押し潰す感触が、堪らない……。
 言葉に出来ない肉悦は亀頭から肉幹の根元まで走り抜け――射精欲が限界まで昇り詰める。
 同時に、破廉恥な肉奉仕を続けてきた淫魔娘グレタも限界なのだろう。
「あっ、はーん! んふっ、はぁ、あああ~~っ♡♡」
 豊かな臀部は卑猥な残像を描きながら、上下に動いた。馬鹿デカい――それこそ異常発育としか言えない――おっぱいも、破廉恥に躍動する。
 そればかりか。
(くっ、ぁああ! ちんちんがっ! 俺の、おちんちんがぁ、あああ~~っ!? んひぃ、はぁああ! 気持ち……いいっ――!!)
 強烈に窄まった牝穴は、硬く充血した男根を扱き捲る。
ぐちゃ、ぬちゃ、ぐちゃ、ずぶぶっ!!
 妖しい腰の捻りと、金髪青年の腰振りが濃厚に絡み合い、極上の快感を生み出していく……。
「うぉおおお!」
「んふぅううう~~♡」
 どびゅぷ、ぴゅるぅうう! ドビュゥウウウ――!!
 ぷしゅ、しゅわぁあ! ぶじゅっ、ぶじょぉおおお!!
 ローベルトの濃厚ザーメン汁。淫魔娘グレタの潮吹き汁。
 深く繋がり合っている彼女の膣穴の中。
 ふたりの絶頂汁がドロドロと溢れ返り、底無しに心地いい熱に満たされていく。
 間違いなく人生で最高の射精快感を味わい、ローベルトは堪らずに腰を抜かす。
「はぁ、はああ。 最高の……からだ、だっ。 最高に……きもッ……ち、イイっ。 ……からだ……だっ、ぁ……!」
「うふ……ふふ。 ありがとう――ワタシも、なかなか愉しかったわよ♡」
 淫魔娘グレタが、妖艶な笑みを浮かべた。
 そして、同時にその蠱惑の美貌を、彼の顔へと押し付ける。
 ……くちゃっ♡
 キスであった。熱烈に。ねっとりと。
「んっ、くぅ、ぅ……っ」
 人外の長い舌が、ローベルトの口腔へと挿し込まれる。
(ば、ばかっ……! 汚いっ……そんなっ! 俺の精液を呑んだ口と舌で……くうっ、ぁああ!)
 青々とした生臭さが、鼻孔を刺激する。
 間接的に口粘膜に自身の精液が塗られている事実を、ローベルトは理解した。
 でも、やはり、体は言うことを聞いてくれない……。
 体の芯から甘美な痺れに支配されて、びくんっ、と震えるばかりであった。
「んっ……んぶぅ! やめっ……んんっ!!」
 屈辱を覚えながらも、歯茎の隙間やベロの下まで舐め擦る淫魔娘の舌に、彼の心臓は、甘く高鳴る。
 全身の血はますます熱くなり、思わず自らも舌を動かしてしまう。
 ごくごくと彼女の唾液を、ローベルトは飲んでいった。
(あっ、ぁぁ……こんな……熱くて。 激しくて。 すごい……性行為が――セックスが、あったなんてっ、っ……!! まるで意識が、魂が、ああっ! あっ、くぅぅ……っ! く、空中を浮かんでいるようだぁ~~!!)
 途方もない幸福感に包まれて、ローベルトは瞼を閉じる。
 一瞬の暗闇。
 体中の感覚は鋭さを増し、意識はさらに退廃の快感へと溺れていった。
 だが、不意に……彼は違和感を覚え始める。
(あれ……? なんだ……なんか変――っていうか?)
 ぐちゃっ、ぐちゃっ、と口の中で音が鳴る。
 太い舌が、ローベルトのベロを激しく攪拌していた。
 先ほどよりもザラザラ感の強い舌肉が跳ね回るたびに、口腔に溜まった粘り気が、ドロリドロリと味蕾に溶けた。
 しょっぱくて、ツンとした酸味を孕む奇妙な味が、彼の意識に広がっていく。
「んっ、んふぅぅ!」
 ゾクリ、ゾクリ、と背筋が戦慄いた。
 咄嗟に彼女から離れようとしたが、ローベルトの嫋やかな"細腕"は、がっしりと掴まれていた。
 ――目の前の『男』によって。
(え? 誰だ――ッ!? こ、こいつ……ッ、ツツ!?)
 瞼を開けても、視界がぼやける。
 だが、相対している人物が男であることは確かであった。
 細い手首を捕まえて離さない大きな手。
 硬い胸板。引き締まった腹部と腰部。
 筋肉が付いた細身は、信じられないぐらいにゴツゴツしている。
 それこそローベルト自身の肌が頼りなく思うほど、逞しい感触であった。
「んふっ、んふふ――遂に手に入れた。 男の体――ああ、本当に長かったわぁ!」
 謎の男性が、口を開いた。
 凛々しい声なのに、喋り方は妙に女らしい……。
「はぁ、はあ……お、おまぇ……だ、だれ――――なっ!?」
 驚きのあまりにローベルトは声を失う。
 わなわなっ、と唇は、勝手に震えた。
「お、俺……? お、お前は――俺!? いや……その前にっ……こ、こっ……この声――っ!?」
 清卓な顔をした金髪の青年――自分そっくりの姿をした人物に、混乱するばかりのローベルト。
 咄嗟に張り上げた声も、不気味なほど細く甲高い。
「うそ……こんな……オンナの――こ、こ えっ? 俺の声が……オンナだとっ?」
 どう聞いても、今の彼の声色は……美しい女性の声である。
「何が起こって……ひぃいい!? おっ、おおっ~~、おっぱい!? なんで男の俺におっぱいがっ!?」
 自分の姿をした男性――『ローベルト・リトソーン』の上で身じろぐ。
 すると、胸元では褐色を帯びた柔らかな肉房ふたつが、たぷるん、ぷるるんっ、と盛大に揺れて弾んでいく。
 女性のおっぱいだった。……間違いない。
 それも非常識なボリュームを蓄えた淫靡な爆乳房である。下半身が見えないくらいの大きさだ。
「はわっ、わわっ……うそっ! なんでっ、どうして――んひぃ、はぁああ!?」
 そして――甲高い美声は、艶めかしく裏返った。
 奔放に揺れ弾むおっぱいにバランスを崩し、ぺたんと尻餅を付いたローベルト。
 途端、股間の奥を満たしていた硬い異物が、ぶじょっ、ずぶじょっ、と汚い音を響かせながら、彼の股座より飛び出した。
 ぷしゅ、しゅわぁ!
 同時に熱く疼く体の中心は刺激を受け――濃い体液を恥部から吐き漏らす。
「んひぃ、ひぃぁああ! あっ、ぁああっ……!!」
 深々とお腹に突き刺さっていた異物が勢いよく抜けた衝撃は、凄まじい――。
 恥丘からドロリドロリと汚濁を吐き垂らし、ローベルトは情けなく咽び泣いた。
「あっ、ああ……何が何だか……わ、分からないけど。 こ、これは――俺の体が……俺の体……じゃっ、ない……? ふぇっ、えっ? え、ええぇっ?」
「あん……っ!! これが……おちんちんの感触――感触なのねぇー!! いいわぁ、いいわぁ、これ――これがワタシの体! ワタシのおちんちん!!」
「うっ、うわぁあああ! な、なっ……ない!?  やっぱり……なのかッ!? お、おおっ……俺のペニスが……おちんちんがないっ!?」
 喜びのあまりに勃起ペニスで遊ぶ――腰を何度も突き出す――金髪青年の前で、ローベルトは股間を指で探っていく。
 邪魔くさいデカおっぱいを腕で抱えながら、苦労して掌を動かす。
 けれども、証明されるのは残酷な現実だけ――。
 彼の身体にある筈の男性器は消失していた。陰嚢も陰茎も消えたツルツルの恥部は、濡れ火照る肉穴から、ドロ、ドロリ、と熱くて粘っこい白濁を吐き垂らしている。
「んっ……ぁ、ああ! あンン……っ!」
 蕩け切った柔らかな肉割れ目に、指が触れる。
 同時に今まで体験したことのない快感が神経を逆流して、ローベルトは甲高い美声で情けない喘ぎを零してしまう。


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【サンプル掲載】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  グレタ編1-2

 ぬちゃっ、ぬちゃっ……れろれろぉ!

 目に痛いほど煌びやかに改装された部屋に――淫靡でねっとりとした音色が響いていた。

(んっ……なんだっ? ここは……俺は……いったい――んぐぅ、はぁああああ!?)

 倒錯的に彩られた真紅のベッドの上。
 金髪の青年――ローベルト・リトソーンは、意識を取り戻してすぐに、凄まじい衝撃に襲われていた。
「あっ、あっ……ぐぅうう!」
 四肢が甘く萎える。
 神経の隅々まで、心地いい痺れに支配されていた。
 ちゅるぅ、ぬちゃ、れろれろぉ……んふぅー!
 淫靡な音色が鼓膜を揺るがし、下半身に集中する悩ましい刺激は膨れ上がる。
「んんっ。 んむっ、ふうぅー! れろれろぉ……目が覚めたかしらぁ? うふふっ……なかなかいいモノを持っていて――良かったわぁ!」
「おまっ……グレタ! 何をして!?」
 ローベルトの股間に豊満すぎる爆乳房と艶やかな美貌を押し付けていたのは、
淫魔娘グレタであった。
 何も纏っていない、ローベルトの剥き出しの男根。
 その亀頭部を、彼女は長い舌肉で舐め擦っていく……。
「ナニって? 知らないのぉ? フェラとパイズリよぉ――ああ、男の性器を舐めて、しゃぶって……おっぱいで擦り立てるのは……やっぱり気持ちいいわねぇ。 うふふ、ふふふっ♡」
「くぅうう!?」
 ぐにゃりっ、と柔肉が歪む。
 美しく大きな双乳が形を変えるたびに、蠱惑の乳圧も高まって、びゅくっ、びゅくっ、とローベルトの男根は跳ね上がった。
(い、淫魔が……グレタが! ……俺にフェラとパイズリしているだと!? なんで……どうしたら、そんなことになるんだぁ! くぅ、はぁああああ!!)
 下半身で燃え立つ疼きに、堪らず息を詰まらせ悶えるローベルト。
 必死に理性を働かせようとしても、ねっとりとしたおっぱいの感触が、勃起ペニスの胴体を上へ下へと扱き立てる。堪らない肉悦が、下半身で弾けた。
「あっ、くぅうっ!」
 グレタの厚い美唇は硬く張り詰めた亀頭を吸い上げ、敏感な肉溝部分もレロレロと舌肉で舐め立てられていく。
「あっ、あっ! やめろぉ――!!」
 昇り詰めていく性欲に抗おうとするが、無駄である。
 意識を失っている間に裸に引ん剥かれたローベルトの肉体。
 筋肉が盛り上がり、お腹や腰が引き締まった男の体は、淫魔娘の柔らかな肌との接触にガクガクと震えていた。
 肉棒の先端に歯痒い疼きが生じ、毛穴から汗が大量に噴き出す。
「だっ……ダメだ!! ぐぅううう~~っ!!」
 限界であった。
 長く戦場にいたため、満足に処理できなかった肉欲が……強烈な疼痛と共に、勃起ペニスへと駆け上がる。
 情けない悲鳴を漏らしながら、彼は勢いよく熱い精を解き放っていく。
 どぴゅ、ぴゅるぅぅ……ドビュゥウウウ!!
「んはっ、ッッ♡ んぶぅぅ! んむぅ、んぢゅぅ、ううう~~~~ッツツ!!」
 灼熱の射精液を、その妖艶な唇で受け止めた淫魔娘グレタが悦びに打ち震えた。
 ずっしりとした規格外のデカおっぱいが、ますますローベルトの股間を呑み込み、悩ましい乳の感触に、彼の意識はさらに甘く蕩けていく……。
(こんな――訳も分からず、襲われて……射精してしまうなんて。 し、しかも……相手が淫魔だなんて! ああ……くそぉ、くそぉぉおお!!)
 下等で下劣な淫魔に欲情してしまった屈辱を覚えながらも、汗と精液で濡れ火照るおっぱいに挟まれて、ローベルトの男根は再び硬くなる。
 若々しく、元気な牡肉棒――。
 淫魔娘グレタの瞳にも、欲情の炎が燃え上がっていた。
「んふぅ……ごくんっ。 ザーメンの熱さ……粘度、濃度。 そして量……まずまず、ね。 感度や勃起後の硬度は、ちょっと不満だけど――まぁ、大きさは悪くないでしょ!! くふっ、うふふっ……ワタシとしては、もっと上のおちんちんを希望しているんだけど
――これで我慢してあげるぅ♡」
「うわっ、ぁあああ!」
 辛辣な感想とは打って変わり、情熱的な舌と唇の蠢き……。
 卑しい淫魔娘の性奉仕に、嫌悪感を覚えつつも、ローベルトの男の肉体は、成す術もなく滾っていく。
「んっ、れろれろぉ! んふぅー! ちゅぷっ、ちゅぷっ……あむぅぅ!」
「ぐう! やめっ……くぅうう! このいい加減に――あっ、ぁああ!!」
 気高い貴族としては淫魔如きの誘惑など拒みたい。
 だが、我慢を重ねた肉欲の疼きは……彼の自制心よりも、ずっと強い。
 長く伸びた舌先に亀頭の溝を丁寧に舐められる。
 おっぱいの乳圧が肉幹を上へ下へと扱き捲り、ビクビクと痙攣する肉鏃をグレタの唇が覆い尽くす。
「んむぅぅ!」
「はぁああ!」
 途方もない肉悦。
 神経が男根の先へと集中する。
 小さく震え太くなる亀頭の鈴口に、彼女の舌先がグリグリと押し込まれた。
 射精欲がどんどんと昇り詰め、ローベルトは腰を激しく振り立てる。
(きっ、気持ちいい!! これが淫魔の体――淫魔の魅力!! う、うわぁああ!! すごっ、すぎるっ、うぅぅ!!)
 異常発達したデカおっぱいの感触や、舌の蠢き。唇の動かし方。
 いや、そればかりか息の仕方。
 蠱惑的な目配り。こちらを見上げる顔と首の角度。
 肉体はおろか、ありとあらゆる仕草に、男の本能が揺さぶられていく。
(に、人間の女の子とは……別次元の……い、生き物みたいだぁ、ああ! ずっと……永遠に! こうやって……俺のペニスを……刺激していて欲しい、ぃ……っ)
 貴族の嫡子――大貴族リトソーン家を受け継ぐ長兄。
 しかし、当たり前のことだが、性欲がないわけではなく――ローベルトは、既に女の体を知っていた。女の体を抱いていた。
 そして、人間の女性との性体験があるからこそ……淫魔娘グレタの極上奉仕に、
倒錯の混乱が増していく。
 あまりの快感の大きさに、激しさに……脳裏の芯が痺れてしまう。
「ぐうぅ、ぅ! もう……だ、ダメだ! また……出すぅ! 出すぅ、ぅ……んはぁ、ぁああ!? あっ、ああっ……なんでぇ!?」
「うふふ……」
 びゅく、びゅく、と跳ね上がる勃起ペニスから、彼女の肉体が離れていく。
 もはや彼の理性すらも、淫魔娘グレタの魅力に支配されていた。
 男根に張り詰める切ない疼きが加速的に高まって、濃厚な先走る汁を、プシュッ、プシュッ、と肉鏃の鈴口から噴き漏らす。
「またフェラとパイズリで絶頂しちゃうなんて、勿体ないじゃないぃ? ふふっ……折角だから――ワタシのここを楽しんでぇ!」
 意識を失っている間に裸にされたローベルトの身体。
 その逞しい腹部にむっちりとした臀肉を押し付けながら、淫魔娘は股を開いた。
 細い指で広げられた恥部の穴――グレタの牝穴から濡れ光る媚肉が出現する。
 鬱血した肉襞のひとつひとつが、悩殺の光沢を纏いながら、牝粘液を吐き垂らしていく。
「…………っ」
 まるで後頭部を殴られたような衝撃だ。
 卑しく、浅ましく……そして、下品に男の前に晒された牝肉穴。
 それを見た瞬間に、ローベルトの心を繋ぎ止めていたものが、全て焼け落ちる。
(欲しいぃ、欲しいぃ! あれを――あの女の穴を……お、おかっ! 犯したいぃ!!)
 止めとばかりに、淫魔娘グレタの体臭が、むわあっ、と爆ぜた。
 煮詰めたように濃厚な牝臭を嗅がされる。
 男根の充血が痛いくらいに張り詰め、頭の中が濁っていく。
「はあ、はあ、はぁああ――!」
「いいわよ……。 存分にワタシのココを味わいなさい! それがあなたにとって、……最後の男の快感になるんだから! くふふ……あーはははっ!!」
「んぐっ、ふぁああああ~~~~!! あ、あたっ、あたた、かいぃいい~~~~ッ!!」
 男の歓喜の声……いや、オスと言う獣〈ケダモノ〉の咆哮であった。
 ネトネトと蒸し上がった肉穴が、勃起ペニスの真上からくねり落ちる。
 膣口が亀頭を咥え込み、くぱくぱと悩ましく開閉する刺激だけで、腰が抜けそうになった。
 壮絶な快感に、ビキビキと男根が張り詰まる――。
(はぁ、あああ! もう――何も考えられないぃ、いいい!!)
 滅ぶしかない祖国の未来。大貴族としての重責。
 そして、血の繋がらない義弟への想い――。
 ありとあらゆる柵〈しがらみ〉から解放されて、ローベルトは原始の欲求に溺れた。
 ずぶ、ずぶぶっ、じゅぶぅぅ!
 パンパンパン、じゅぶっ、パンパン!!
 四肢を満足に動かせない気怠さが嘘のように、腰を振り捲る。
 淫魔娘グレタの牝穴を自身の勃起肉で抉り返す甘美を……無我夢中で味わう。
「あっ、ンン♡ あはぁ、ンンっ! いいわ! もっと――もっと激しく動かして、ぇ! ワタシにもっ……めっ、牝としての最後の快感を味わわせて、ぇぇ~~!!」
「うぉおおお!!」
 もはや淫魔娘グレタの下僕であった。
 言葉を忘れ、言われたままにローベルトは腰を突き立てていく。
 いやらしい肉音を響かせて、勃起ペニスの先端が、彼女の熱くドロドロとした膣穴を掻き分ける。
 すると、肉幹肌がみっちりと埋まる牝穴からは、泡立った牝粘液が、ぶしゅっ、
ぶしゅっ、と滲み垂れた。
「あふぅぅ! もっとよぉ! ほら――ワタシの子宮と、あなたのおちんちん……っ♡ おちんぽが……こんなにくっ付いているわよぉ! 気持ちいい! 気持ちいいわねぇ、ローベルト!!」
 ボリュームたっぷりの尻肉がくねくねと降下する。
 艶やかな褐色色の爆乳房はゆさゆさと波打ち、濃い牝臭が二匹のケダモノたちを包み込む。
「あうっ、くぅぅ! ……ぁぁっ!」
 まるで幼い子供のような喘ぎを零すローベルト。
 淫魔フェロモンたっぷりの体臭を嗅いでしまい、勃起肉がビキビキと太さを増す。

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【サンプル掲載】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  グレタ編1-1

 ローベルト・リトソーンが選んだ決断。

 それは――。

「俺が殿を務める。 その間に副官のお前は皆を逃がせ!」

 "兄"としての気持ちを優先させることであった。
 殿を――ほぼ助かる見込みのない時間稼ぎの役目を――指揮官が引き受けるなど聞いたことはない。
 副官ラシェルと、報告に来た部下は当然止める。
『何を馬鹿なことを言っているんですか!? 隊長が残ってどうなると言うんですか!?』
『一緒に逃げましょう!!』
 けれども、彼の覚悟は本物であった。
 副官や部下の声に耳を貸さずに……。
「……いいから行くんだ! 俺が……いくらリトソーン家の血筋が生き残っても、この国は復興できない! 敵の目的が俺の可能性だってある! ……何よりも強大な魔力を持つ魔族に、今ここで抵抗できるのは俺だけだ! ……違うか?」
 この国が滅亡するしかないこと。
 強大な力を持つ敵に時間稼ぎ出来る者が、彼以外にはいないこと。
 それらの現実を突きつけて、部下たちを宥めていく……。
『ローベルト様! 私も残ります!! お願いです……私も一緒に!!』
 副官ラシェルだけは最後まで納得しなかった。
 ……が、流石に隊長と副官が揃っていなくなれば、兵士たちの士気が保てないことは分かっているので、彼女は仕方なしにその命令を受諾する。
『ごっ…………ご武運を――!!』
 そう言いながら、兵士たちを率いて副官ラシェルは去っていった。

 そして――。

「…………おい。 いい加減に出てきたらどうなんだ?」
 副官たちと別れてから、僅か数十分後のことである。
 ローベルトは鞘から剣を抜き取り、そう言い放っていた。
 所々刃毀れした長剣に、魔力の光が纏わりつく。
 ギュン、ギュン、と鳴り響く力の波動。
 威力を何倍も引き上げた白刃は、誰もいない場所へと向けられている。
 いや――違う。
「あらー? まさか、気付かれるなんてぇ。 うふふ……流石は勇者様のお兄様と言うべきなのかしらぁ?」
 美しくも妖しい美声が、空気を震わせた。
 魔法で姿を隠していた魔族の美女が不敵な笑みと、蠱惑の肉体を晒し、ローベルトへと歩み寄る。
 たぷるん……ぶるんんっ!!
 異様なほど発達したおっぱいが、極小の胸当てから零れ落ちそうに揺れ弾んだ。
(……淫魔。 それもかなり上位の……!!)
 淫魔娘<サキュバス>。
 それは性を翻弄し、性を弄び――そして性を支配する魔族だ。
 下級淫魔は魔物程度の力しかないと言われるが、逆に上級や最上級と言われる
レベルの淫魔は、相当手強い。
 自然と掌の力が強まり、ローベルトは硬唾を飲み込んだ。
「確かに俺は勇者エミルの兄――ローベルト・リトソーンだ! 俺を知っているのか? やはり……俺が目的だったのか!?」
「うふふ。 勇者エミルの血の繋がらないお兄様。 魔法も剣の実力も一流であり、
大貴族リトソーン家の嫡男。 ……ローベルト・リトソーンで、間違いないようねぇ! ――ああっ! やっと見つけた!! ……ええ、そうよぉ! ……ワタシが探していたのは、あなたよぉ!」
 大胆不敵な淫魔娘であった。
 あるいは相当、己の実力に自信を持っているのか。
 舌先で唇を妖しく舐め上げながら、あっさりと目的を暴露する。
 その間にも、豊満すぎる爆乳房が、たぷるん、たぷるん、と揺れて弾む。
 逆ハート型をした黒い尻尾を生やす豊か臀肉も、ぷるるっ、と波打つ。
 艶やかな色気を惜しみもなく垂れ流し、科を作って微笑む艶姿は、敵とは言え、
魔族とは言え――魅入ってしまう。
 ローベルトの男の体が、自然と熱くなる。
(淫魔は、初めて見るけど――こんなに美しいとは!!)
 圧倒される。
 その艶やかな美貌に。その蠱惑の色気に。
 『間違いなく最上級淫魔だ!』と結論を下し、必死に緊張の糸を保つローベルト。
「――エミルは? おっ、俺の……弟をどうしたっ!?」
「うふふっ。 心配なのかしらぁ? そうねぇ……心配して当然でしょうねぇ。 けど……安心しなさい。 エミルちゃんは――いえ、勇者様は、今や魔王様の忠実なる家臣となり、魔王軍のために戦っているわよ」
「そんな戯言を聞くために……お前を待っていたんじゃない!!」
 裂帛の怒号が炸裂した。
「エミルが!! ――俺の弟が!! 魔王に屈するはずがない!! ふざけたことを抜かすなっ! 下種な淫魔め――!!」
 それは混乱した戦場で広まっていた兵士たちの噂のひとつ。
 『全身を漆黒の鎧で覆い隠し、聖剣シスムを使う魔王軍の戦士』がいると言う……。
 なんて馬鹿々々しい情報なのだろう。
 異様な能力を発揮する魔族娘たちの話と一緒で、ローベルトは、欠片も信じる気はなかった。
「あら-? 下種な淫魔って……随分な言いようねぇ? でも……強気な男は好みよ♪ うふふ――信じる信じないは、あなたの自由。 でも、直ぐに現実を思い知ることになるわぁ。 ワタシの……奴隷としてね!!」
「――っ!!」
 それが戦いの合図であった。
 虚空より銀色の剣を取り出した途端、淫魔グレタが切り掛かる。
 意外な攻撃方法に意表を突かれながらも、ローベルトも剣を振り被った。
(くぅうう! なんて――力だ!!)
 見た目の艶やかさとは裏腹に、強靭な腕力に物を言わせグレタの凶刃は、隊服や頭髪を掠る。
 魔族・魔物は身に宿す魔力の大きさに比例し、力と知識を得る存在――。
 つまり、この凄まじい腕力はそれだけ強大な魔力を身に宿している証明であった。
 堪らずに後ろに退く。……と。
「おーほほっ! 噂の凄腕剣士様が……驚いているのかしらぁ!? ワタシが剣で戦って戸惑っているのぉ? でも――ワタシ、魔法も得意よ!!」
 得意げな笑みを浮かべ、淫魔グレタが黄色い球体を生み出した。
 バチ……バチバチッ!!
 雷の魔法である。一瞬で生み出した複数の雷の玉が、ローベルトに向かう。
「この――舐めるなぁああ!!」
 ローベルトも魔法剣士隊の隊長を務める男……。
 摩耗している長剣に更なる魔力を注ぎ、雷の弾丸を悉く切り伏せた。
(今度は――こっちの番だっ!!)
 ローベルトは空かさず、敵へと踏み込んだ。
 全魔力を使い切るつもりで、剣と身体を強化する。
「はぁあああ!!」
 正に流星であった――!!
 鋭い剣の突きは、淫魔グレタの身体を完全に捕らえる。
「――きゃ、あああっ!!」
 甲高い悲鳴が森に轟く。
 ローベルトの魔法剣は、淫魔娘の右肩に深々と刺さる。人間と同じ赤い血が、
激しい勢いで辺りに飛び散った。
(ハァ、ハァ……よし。 なんとか……殺さずに済んだ。 もう体力も魔力も限界だったが……俺の勝ちだ!)
 彼は……短期決着に己の命運を賭けていた。
 既に体力・魔力は底を付いている。愛用の剣も摩耗しており、上級の魔族に勝つには、相手が本気を出す前に叩くしかなかったのだ。
「はあはあっ……さぁ! ……今度こそ本当のことを言って貰うぞ!! エミルは――俺の弟はどこにいるんだ!? 無事なのか!?」
 ぐちゃっ……と嫌な音が発生するが、ローベルトは躊躇わずに剣を押し出す。
 骨まで砕いた音と感触が巻き起こり、淫魔グレタの顔は苦痛に歪む。
「ぐぅ、うう!! はぐぅぅ……っ!! け、結構――ドSなのね。 ハァハァ……いい。 いいわよ、ぉ! そのドSを……ドМの淫乱奴隷に変えるの……楽しみだわぁ!! 後でこの痛みの分だけ……調教し、てぇ……あげるぅ♪」
「な――なんだと? おい……何を言って」
「はあっ、はあっ……うふ……うふふ。 自身の疲労と敵の力量を分析して……一気に勝負を決めに来たのは大正解。 まっ……間違っていなかったわよぉ。 ……あなたの戦略。 でも……でも、ねぇ……相手が悪かったのよぉ!」
「なっ!?」
 謎の黒い影が、ローベルトに襲い掛かる。
 頭上の遥か上より急降下し、鋭い爪と嘴を突き立てたのは、濡れ羽色に覆われた大きな鳥――カラスだ。
 真紅の凶眼が、魔法剣士を射抜く。
「くぅっ!!」
「異能の力を身に着けた、このグレタ・オルル・リリアーン様に勝てるわけがなかったのよぉ!! あーはははっ!!」
 明らかに普通ではない大きなカラスが一匹……また一匹と増え、十羽の禍々しい鳥たちに囲まれたグレタ。
 そして、その一匹は、彼女へと飛び込み――艶やかな淫魔娘の肉体と交わった。
 融合。合体。
 ふたつの存在が、ひとつになる。
 いや、『戻る』。
 淫魔娘グレタのおぞましい肩の傷口が、みるみると回復していく。
「な、なにっ!? そ、そんなぁ……」
「うふふ。 驚いてくれたかしらぁ?……この子たちはワタシの使い魔であり、分身。 魂を別けて作ったこの子たちがいる限り、ワタシに致命傷は与えられないわよぉ!」
 数秒で激しい創傷を治癒し、淫魔グレタが得意げに胸部を突き出した。
 たぷるん、たぷるん。
 豊満すぎる爆乳房を、淫靡に揺らし弾ませる。
「さぁ――遊びはもうおしまい! 楽しかったわよ――剣士様♪」
「くぅ、ううう……っ!!」
 強大な魔力がさらに膨張していき、淫魔グレタより放たれた。
 疲れ切ったローベルトは必死に剣を構え、抵抗した。……が。
「えいぃ!」
「――うわぁああああ!?」
 淫魔娘グレタが生み出した雷の槍に刀身は砕かれ――物のついでとばかりに、彼の身体も、電撃に貫かれてしまった。
 胸部に突き刺さった雷の力は一瞬で、魔法剣士の意識を断ち切るのであった。


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【サンプル掲載】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  序章1-2

モン娘 表紙

 一方、その頃――。


 部下たちの報告を聞き――ローベルト・リトソーンは、端正な面持ちの眉間に、深い皺を作っていた。
 人間側の敗北は、もう覆せない状況であった。
「……つまり。 こちらの拠点は、ほとんど敵に奪われているわけか――」
「はい」
 山をふたつ越えれば、王都デルアが見える森の中。
 混乱を極める戦場の真っただ中――。
 ローベルトは隊長として……そして、大貴族リトソーン家の嫡男として、己の責任を果たそうとしている。
 愛用の長剣は所々刃毀れし、魔法剣士の証である青い隊服には魔物の血や泥が汚臭を伴いながら、染み込んでいた。
「今ここにいる兵士は……他の隊の兵士を合わせて、戦えない者 が百人以上です。 そして……動ける者は、その半数程度です」
「……そうか。 やはり……とても戦える状態じゃないのは変わらないか」
「はい」
「――皆に伝えてくれ。 ここを移動し、安全な場所に移ると」
「……ですが」
 部下のひとり……副官のラシェルは、その指示に躊躇いの表情を浮かべた。
「あのふざけた命令は、もう意味をなさない。 お前たちも、もう分かっているだろ? …………この戦争は俺たちの負けだ。 俺たちの国は亡びたんだ」
「はい……悔しいです。 ……私」
「……俺もだ。 …………だが、これは避けられなかった敗北だ!! ――こんなふざけた指揮や命令で、どう戦えと言うんだ!?」
 この戦争は、始まる前から敗北が決まっていた。
 それを証明するように今や最終防衛ラインは瓦解し、王国軍は敗残兵となって戦場を逃げ惑っている有様である。
(……魔族、魔物。 確かに連中の力は強い……圧倒的だ。 けど……こちらが一丸となって戦っていれば、まだ勝機はあったんだ! それを、あの馬鹿に媚び諂っていた卑怯者どもは!! 国を、兵士を……何よりも民を何だと思っているんだ!!)
 大国ホルストを敗北に導いたのは――ひとりの人間の暴走だった。
 国政を牛耳り、魔族に戦争を仕掛け、勇者であるローベルトの義弟を危険な場所へと放り込んだ大悪党。
 その正体は、王位第一後継者の王子である。
 欺きと謀略の天才であったが、戦に関しては無能極まりない男のせいで、王国軍は本来の力を発揮できずに魔王軍に蹂躙されたのだ。
 無謀で愚かな命令によって勇者一行を失い、自分に従うものだけに大軍の指揮を任せていた結果……その王子の派閥の指揮官、軍人は悉く逃亡したのだ。
 『命を懸けて、祖国を守れ!!』と言う命令だけを兵士たちに与えて。
「自分の命欲しさに、逃げておいて――部下や兵士たちに死ねと言うのか!? 一体どんな頭をしていたんだ! あの馬鹿を担ぎ上げた連中は!?」
「……同じ貴族として恥ずかしい限りです」
 ローベルトは憤慨し、副官のラシェルは、沈痛な表情で俯いた。
 大貴族ではないが、それなりの血統の貴族の娘――昔からの知人の言葉に、彼は激しく同意した。
「俺たちだけじゃない……! この戦争に反対していた多くの貴族は――今も戦っている! 負傷した兵士を少しでも多く救うため! 戦火から逃げ惑う民を救うため! なのにっ、……この戦争に賛同し、聖戦とまで賛美していた連中が真っ先に逃げ出したんだ!! これはもはや――戦争ですらない!!」
「…………」
 貴族として民を守り、国を支えようとする本物の貴族であるローベルトと、ラシェル。
 そんなふたりだからこそ、ありとあらゆる文句を吐き出したかった。
 だが、しかし――。
「――ローベルト隊長!! 探知魔法に反応がありました! すごい魔力です!! おそらく上位の魔族がこちらに迫ってきています!!」
「なに!?」
「こちらに? それは確かなの?」
「……はい。 飛んでもないスピードで、真っすぐに……近付いて来ています!」
 魔王軍は……待ってはくれない。
 ここまで瓦解した王国軍に、止めを刺すつもりなのだろうか?
 王都の方向から外れているこの場所へと――ローベルトたちへと、強大な魔力を
宿した存在が接近していた。
「ただ……数はひとつだけのようです!」
「魔族はひとりだけ――しかし、強大な魔力。 上位の、魔王軍の幹部がひとり……」
「……逃げましょう。 魔法障壁や魔法トラップを仕掛けて、このまま森の奥へと!  あなた様は――ローベルト隊長は、みんなの希望です!! あんな愚かな王家――王子に代わり、あなた様が……みんなを導いてください!」
「確かに。 ローベルト隊長は死んではいけない人だわ。 でも――逃げるとしたら森の奥じゃない。 東の草原を抜けるべきよ! あの辺りにあった村に皆を避難させましょう。 ――魔王軍は、無益な略奪はしないと聞いているから……無事な村が……
あるかもしれません!!」
「しかし、副官!! そんなの当てになりませんよ! 魔族は魔族です!!」
「……現実を見なさい! 今、出来ることは限られているのよ! 治療が遅れれば、
それだけ死んでしまう兵士も多いわ。 あの負傷者たちに、これ以上森の中は負担が大きすぎる!! 僅かな可能性であっても……もうそれに賭けるしかないのよ!!」
 ここは、逃げるべき。
 それが正しい。
 大勢の兵士の命を預かる隊長としては。
 だが――。
(ラシェルは、俺を逃がすために言っているが――こいつは本気で、言っている。 
大貴族のリトソーン家や、他の戦争に反対していた貴族たちが生き延びれば、国を再建できると。 でも……もうそんなレベルじゃないんだ。 この国は、もう終わりだ。 滅びるしか……ないんだ!!)
 普段以上に険しい顔付きとなり、今後のことを考える。
 国の復興は絶望的。
 残った貴族たちの力だけではどうにもならない。
 大国ホルストは、魔族に支配されるのだ。
 ならば……。
 どうせ終わるならば……。
 ローベルトには、どうしても確認しなければならないことがあった。
(――エミル。 ――俺の弟。 勇者として魔王に立ち向かったエミル。 あいつが、今どうしているのかを……どうしても知りたい!! 兄として……俺は、……どうしても知らないといけないんだ!!)
 例え血の繋がりなどなくても、大切で可愛い義弟のエミル・リトソーン。
 聖剣シスムを携えて、彼が仲間と共に魔王討伐に旅立ってから約三か月――。
(……エミルッ!)
 その間、ローベルトは 弟のことを考えない日はない。
 貴族。隊長。
 様々な重責のために押し殺していた"兄"としての感情が、胸中に噴き出した。
(俺が――リトソーン家が不甲斐ないばかりに、あの馬鹿王子に利用されたエミル。 無事でいて欲しい! いや……きっと生きている! だから……)
 大貴族と言う立場だからこそ正面から王家と衝突出来ず……権力者たちの薄汚い悪意から守れなかった義弟への思いを募らせるローベルト。

「ローベルト隊長――決めて下さい。 私たちはあなたの決断に従います!」

 義弟への気持ち。隊長と貴族としての重責。
 ふたつの思いに挟まれながらも――数秒の沈黙の後に、ローベルト・リトソーンは決断を下した。

1.「俺が殿を務める。 その間に副官のお前は皆を逃がせ!」
2.「このまま森の中を進む。 十分に罠を仕掛けてから移動するぞ!!」
3.「東の草原を抜けて、町に避難する! 皆に急ぎ支度をするように伝えろ!!」

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理系魔女育成計画 <後編> 作 月雪 キャラデザイン シガハナコ

作 月雪 https://skima.jp/profile/?id=31227
キャラデザイン シガハナコ http://lwhana.blog49.fc2.com/

シガハナコ

最初から読むときはこちら

 流亜の家に常備されたインスタント珈琲を淹れる。湯気が立ち、珈琲のいい匂いが鼻孔をくすぐる。砂糖を入れようと手を伸ばすと、砂糖は空だった。
 流石に漁って探すわけにもいかず、そのまま珈琲を飲む。苦い。目が覚めるというより、ただただ美味しくない。
 「おはよう」
 寝ぼけた声に、振り返る。「おはよう」返事を返すと、寝ぼけた顔で僕をじっと見ていた。
 「なんだよ」「いや、可愛くなったなって」冗談めいた口調で流亜が言って、珈琲を入れ出す。
 やめろよな、と返しても僕の声は何だか薄っぺらく感じた。「なあ、砂糖ある」
 戸棚を開けて、砂糖の袋を僕に手渡す。輪ゴムを外して、容器に砂糖を補充し終わる頃には、流亜は珈琲を飲み始めていた。
 「柚乃」
 ん、と返事をする。砂糖を混ぜている最中だった。
 「柚乃」
 もう一度呼ばれる。「なんだよ」珈琲を飲む。今度は甘くて美味しい。満足して顔をあげると、流亜が真剣な顔で僕を見ていた。「……なんだよ」
 「前、砂糖入れてたっけ」
 何を聞かれたかわからず、僕は少し動揺した。「入れてなかったっけ?」尋ねると、流亜は笑みを浮かべるだけだった。
 なあ、と話し出す前に、流亜が口を開く。「男に戻りたい?」「当たり前だ」反射的に、断絶するように、僕は言い返す。「男として生きてきたんだ」
 目の奥がじわりとした。「どうしても?」静かな口調で流亜は問いかける。君がそんな事を聞くなんて、信じられない。分かりきってる事じゃないか。
 僕はじわじわと水分が覆い出した目を閉じて、力強く頷いた。流亜も何度か噛みしめるように頷いて、ポケットから、折り畳んだ紙を取り出す。
 「それは?」流亜は答えずに、紙を広げる。何枚かの紙が重なっていた。「性転換の薬の作り方」途端、驚きに満ちて、歓喜とも驚愕とも取れない感情が生まれ、なんといったらいいのか分からない。「昨日、部屋で見つけたんだ」混乱していたから、今日見せようと思ってた、と流亜がぽつぽつ話す。
 この薬で本当に戻れるかわからないから、危険だと思う。流亜のそんな言葉は頭をすり抜けて、僕は直ぐに、「作ろう」と流亜に呼びかける。流亜はちょっと笑って頷いた。
 「俺が戻してやるからな」ほんの少し不安げな僕を励ます為に呟き、目が合うと流亜はしっとりと目を閉じた。
その目に宿した感情は、初めて見るものだったように思う。

研究室で、もしものことを考えていた。薬の作り方と明らかに失敗作と思われる薬を交互に見つめながら、なんどだって、このまま生きていくとしたら、どうやって生きていくんだろうと思った。
今までの普通の未来、つまり、男性としての普通の未来が女性になるって事だ。男から女、女から男。僕は、いつか結婚して、暮らしていくんだと思っていたから、相手が女性から男性になるわけだよな。
そうしたら、隣には一体誰がいるんだろう。男を好きになんてなれるんだろうか、その場合、僕を、男であり女である僕を受け入れてくれなきゃ駄目だ。
こんなことを考えるのは、希望が見えてきたからだと思う。この薬があれば元に戻れる。だから今考えている事は全部空想だって一蹴できるからだ。
試験管を揺らすと、綺麗な青色の液体がこぽこぽと揺れた。この色は、異世界の材料を使っている故だろう。
本当に、僕は元に戻れるんだ。
「え」
流亜が驚いたように、声をあげる。僕は何だかわからずに、流亜を見つめ返した。
頬が暖かいな、と思っていると、予想通り流亜が「泣くなよ」と戸惑いがちに呟く。
「戻れるんだな」
俯くと、流亜は優しい手つきで僕の背を撫でた。
その撫で方は、女性にする様な柔らかな撫で方だったけれど、今の僕は女だから仕方ないとさえ思うんだ。
 本当、馬鹿げてるよな。

 今日も泊まって行けよ、と声を掛けられて、僕は今日もまた、アパートの敷居をまたいだ。深夜一時前、流亜が僕の手に、手を重ねた。
 流亜は酔っていて、僕は覚めていた。暖かい手が僕の手の上で、息をして、僕をじっと見つめている。
 「女性を見ているみたいだ」
 僕が苦笑交じりにいうと、流亜は赤い頬で、潤んだ瞳で、僕を見つめるばかりだった。
 お酒のせいだ。そういいたくても、いえないのは、今の僕が女性であるせいで、どきどきと小さく胸が鳴っていたのも、体のせいだ。
 自分が自分でなくなる感覚がする。でも僕はこれを知っていて、青春時代の、子供から大人への変わり目の反抗に似てる。受け入れられないんだ。今も、あの頃の僕も。
 ゆっくりと近づいてしまう、流亜の顔に僕はただひたすら、ウンともスンといわない心に語りかけるばかりだった。これが最初でこれが最後だ。
 
 ビーカーの中で、緑色の液体が揺れていた。表現するなら、緑のスライム。濃いけど、透き通る、きらきらとした、どろどろとした色だ。
 僕と流亜は二人並んで、その液体を眺めた。「これか?」「これだ」顔を見合わせる。
 わっと歓声が上がり、抱きしめあって、気まずくなる。でもこれが最後だと知っていたから笑いあって、ビーカーを手に取った。
 「はやく注射器に入れよう」
 言うが早いか流亜は注射器に手早く薬を入れた。それからよそよそと僕に注射器を手渡す。「よければ、打ってくれないか」そう尋ねると、流亜は勿論、と頷く。
 ぷつり、と腕に流し込まれた薬は何物にも代えがたい喜びで、僕は、嬉しかった。
 注射針が抜かれて、微笑み合う。
 「これはもう要らないな」性転換の薬の作り方、と記述された紙を捨てようと手に取る。
 はっ。苦しげな息が漏れる。「柚乃」「大丈夫」この間の感覚だ。痛くても、不思議と苦しくなかった。
 胸の辺りを押さえて、しゃがみ込みそうになった僕を、流亜が抱き留める。大丈夫、そんな声だけ耳を撫でた。もう、大丈夫なんだ。
 言い聞かせて、僕は目を閉じる。痛みから解放されるように、僕の意識は途切れた。

 「気持ち悪い」そんな一言で目が覚めた。「でしょうね」
 「小鳥さん」僕が起き上がると、休憩室には僕しかいなかった。「流亜は?」
 「退場して貰った。理由は貴方の胸元」
 首を傾げ、酷い倦怠感に苛まれながら胸元に手を当てる。「……鏡ある?」
 「あるけどない。見ない方がいい」
 小鳥さんは僕の頭の思考速度なんておかまいなしに、話を続けた。
 「性転換って言葉を鵜呑みにするなんて馬鹿ね。実験体の為にわざわざ書類を残したりなんかしないわよ。性転換じゃなくて、あれは女性になる薬よ。退路なんかない、優しいなら、人の体を女になんてしない。まんまと騙されたのよ」
 淡々と、けれども感情的に小鳥さんは一方的に話して、部屋を出て行った。優しいと信じたかった。そんな顔をしていて、僕の頭はひどい頭痛がする。
 より女性的になった体から目を背けるように、頭を抱えて目を閉じた。苦しい。

 ベッドの上で、眠っていた。やっぱり、自分の家のベッドは良く眠れる。
 流亜が僕の手を握り、悩ましい顔で微笑んでいる。
 よく眠れる最低の夜だった。僕も流亜も、これからの事に悩んでいた。
 うなされながら、僕は思い出したことがある。この間の、青春時代の話だ。青春は大人になる事を拒むけど、本当はとっても単純な事で、自分自身は何も変わらず受け入れればいいだけ。
 僕は女性であることを受け入れて、僕であり続ければ、僕も流亜も苦しまずに済む。それをわかっているのに、夜の間中、ずっと解決策を考えていた。

 「おはよう、柚乃」そんな挨拶を交わして、僕と流亜は家を出た。
 「俺、思いついた事があるんだ」
 中野さんのアパートが近づいてきた頃、流亜がそういった。いつもより力強い声で、僕は無視できずに流亜を見つめる。
 「結婚しよう、柚乃」
 「は?」
 ぐい、と流亜の顔が近づいて、僕の体がのけぞる。流亜は僕の手を取りながら、熊のある目で話を続けた。「柚乃の体、俺が絶対いつか直すから、それまで一緒に居よう」
 「だからって何で結婚なんだよ」
 「手っ取り早い」
 眠いんだろ、と目を逸らすと、流亜は身を引いて、手を離した。「なあ」流亜が口を開いて、僕が見つめるのを待っている。
 仕方なく見つめると、流亜はへらりと風のように笑って、
 「一緒に生きよう」なんて、まるで、プロポーズみたいに僕の手を取った。「親友としてなら」僕は手に手を重ねた。
 「道端で何やってるの?」よく通る小鳥のような声に驚き、僕は手を離す。でも、流亜は手を離してくれなくて「結婚の誓い」と笑って繋いだ手を掲げた。

理系魔女育成計画 <中編> 作 月雪 キャラデザイン シガハナコ

作 月雪 https://skima.jp/profile/?id=31227
キャラデザイン シガハナコ http://lwhana.blog49.fc2.com/

シガハナコ

部屋の隅で、かわいくもない大学のマスコットキャラクター、矢じり君のぬいぐるみを抱きしめていた。「女性だとぬいぐるみも似合うなあ」慰めようとしきりに冗談を口にしてくるが、今の僕には大変逆効果だった。
「何でこんなことになったんだろう」部屋にぽつりと声が落ちた。それから一分後くらいに、流亜が重い口を開いて、「保健室の、なんだったの?」
「あ、そうだ。中野さん。中野先生なら知っているかもしれない」
保健室でのことを説明すると流亜は、予防注射?と怪訝そうに唸った。
「そういえば、一生男性病にかからない為の予防って、」
「じゃあ、中野さんに会おう」
勢いよく流亜が僕の手を取った。ぐっと顔が近づいて、顔が熱くなる。流亜の顔も赤くなって、ああ、女性になってしまったのか、と余計に落ち込んだ。

翌日、保健室に中野さんはおらず、大学職員に尋ねると、退職した、と告げられた。
僕は途方に暮れて、フードをより一層深く被る。女性の体になったなんて、ばれたくなかった。
「なあ、イイコト思いついた」
「何?イイコトじゃなかったら、怒る」
「聞きこむの。中野さんって、女性に人気だったから、誰か知っているかも」
「それいいな」賛同すると、流亜はだろ?と得意げな顔をした。
本当に良い案だ。中野さんの居場所を知っている人がいるかもしれない。そうしたら、真相も、戻る方法もわかるはずだ。

「うーん、知らないなあ」何度目か数えるのも嫌になるくらい誰も、中野さんの個人情報を知らなかった。ちょっと異様。
「あ、でも」他の誰とも違う答えに僕は「何?」と急かした。直ぐに急かし事を恥じたけれど、彼女は気にしていない様子で、「そういえば、生徒の中に親戚の子がいるよ」と軽々と重大な言葉を発した。
「「誰?」」思わず、僕らの声も重なる。
「中野 小鳥って子だよ。中野さんに似て美人だから直ぐ分かると思うなあ」
「連絡は取れたりしないのかな?」少し食い下がってみる。
「ううん、連絡先知らないから」数回しか話したことないんだ、と彼女がいったので、小鳥という女性の特徴だけ教えて貰い、別れた。

聞き込みを統計すると、小鳥という女性は、ラムネ教授の講義に出没するらしい。ラムネ教授と言うのは、ラムネばかり食べている教授の名前だ。
講義が終わるのを待っている間、「心理学を専攻してるんだな」と流亜が呟いた。
「みたいだね。優しい子だと助かるなあ」耳に女性的な声が届いて、口を閉じる。意識的に声を低くしないと、前よりも、高くなってしまう。「別にいいのに」何が?と聞いても、流亜はしぃと小指を立てて「もうすぐ終わるな」と言うだけだった。

「小鳥さん」呼びかけると、ぎろり、と睨まれた。思わず立ち竦むと、流亜がすかさず一歩前に出て、話を続ける。
「中野さんを探しているんだけど、知らないかな」
「私も中野」
「それは……ごめん。保健医の中野さんだよ」
「知らない」
「連絡先とかは」
「繋がらないと思うけど。かける?」
いや……と流亜が言葉を濁す。「本当に繋がらない?」
「何で探しているかにもよる」
まるで遊ばれているみたいだった。まともに答える気がないのか、答えられないのか。
「信じられないかもしれないけど、僕は男なんだ」
小鳥さんは分かりづらく驚いた。無表情なのではなく、感情を消していただけらしい。少し、親近感が湧いた。
「ああ、そう。成程ね。」小鳥さんはにっと強気に笑い、「でも連絡は繋がらない」
「どうして繋がらないんだ?」流亜が問いかけると、小鳥さんは嫌そうな顔をした。
「家が蛻の殻だったから。彼はマトモじゃない。実験の犬よ、犬」
「なあ、何時家に行ったんだ?」
「今日。預けておいた兎を取り行ったの。オスがメスになってて笑っちゃう」
「ってことは合鍵あるのか?」
ああ、あるけど。とポケットからしゃらりと、鍵を取り出し、僕に放り投げた。「どうなっても知らないから」無愛想な顔でそういうと、小鳥さんはさっさと何処かへ行ってしまった。
「気分屋だな、彼女」
投げられた鍵を眺めながら、僕は静かに頷いた。嵐のような人だったな。

ガチャリ、と鍵が開く音がして、流亜と僕の間に緊張が走る。「なんか泥棒してるみたいだな」「不安にさせるようなこといわないでくれよ」扉がぎい、と開く。人の気配は、ない。
玄関には女性ものの靴……恐らく小鳥さんの靴と、中野さんの靴が一足だけあった。
「おじゃましまあす」堂々とすればいいのに、そろりそろりと部屋に入り込み、靴を脱ぐ。綺麗な冷蔵庫、綺麗な台所、綺麗な食器、綺麗好きというより、生活感がない。
キッチンスペースには何も無さそうなので奥の襖を開けた。
ほんわりと、アロマの匂いが広がる。積みあがった本に、書類の束、たまに女性向けの品物が散らばっているが、小鳥さんのものかもしれない。
「見ろよ、これ」
床からつまみ上げたのは、写真だった。写真の中に映る女の子は「小鳥さん?」「みたいだな」「へえ、こんな風に笑うんだな」「仲がいいのかもな」ふふ、と微笑ましい気持ちになる。けれどもすぐに我に返り、「元に戻る方法を見つけないと」
その言葉を着に流亜も僕も、部屋の中を探し始めた。

「あ、これ」流亜が唐突に、声をあげた。覗き込むと、紙の束に埋まって、理系女子計画と題された書類があった。「これじゃないか?」僕は、そうだと思う、と頷く。
「開いて」
呼びかけると、流亜は書類をぺらりと捲った。「……国家プロジェクト?」
異世界の魔女達に劣る我々は、魔女に打ち勝つ必要がある。その為、魔法科学を用い、優秀な男性を女性に変えしてまおう、要約すると、こんな感じだった。
僕は喉に声が突っかかり、しばらく口を開けなかった。

国家が相手じゃ、僕は二度と男性には戻れないのかもしれない。そんな事をずっと繰り返し考えている。もう、何十回目だろう。頭は不安で堪らず、動かない。
最適な言葉が見つからない。僕は泣きべそをかきながら、やはり部屋の隅に蹲る。
「魔法科学は遠い話だと、思っていたんだ」僕が呟くと流亜はそうだよな、と背中を擦った。その手は暖かく、不覚にも、安心した。
最初からずっと流亜が隣に居て孤独じゃない分、僕はまだましなのかもしれない。
「どうしようもない」
何度だって、口を開くけど、暗い言葉しか出ては来ない。もし、何かがわかればどうにかなるなんて考えは甘くて、僕には到底、手が届かない。
「柚乃、大丈夫だって」
「何を根拠に」
 流亜の手が僕の頭に置かれて、僕は開いていた口を閉ざす。安心させるように、ぽんぽんと手が動く。
 心臓の奥がどっとして、息が少し苦しくなった。これがなんなのか、頭の隅で理解しながら、払拭するように弱々しく笑う。
 気づいたら、僕が女性になった事を認めてしまう事になる。
 「大丈夫だから今日はもう寝た方がいいよ」
 その言葉に頷いて、僕はベッドにもぐるべく、立ち上がった。


後編につづく

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