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【投稿小説】黒ギャルさんたら読まずに食べた by イノウエケースケ

作 イノウエケースケ https://twitter.com/TS_DeluXe
イラスト こじか https://twitter.com/pray4deer

「何やってんのアンタ」
「……ッ!?」
 横から声をかけられた瞬間、背筋が凍りついて動けなくなった。
 放課後の玄関、現れたのはクラスメイトの黒柳ルリさん。そして僕、白鳥廉。その僕は今、左手で黒柳さんの靴箱のフタを開けていて、右手には……
「何持ってんのそれ……プッ、ハートマーク? えっまさか、ラブレター的なヤツ?」
「えっ……あ、あー……うん」
 カラカラに乾いた喉から、かすれた声を絞り出す。
 だがそんな言葉も待たず、黒柳さんはヒョイッと手紙を取り上げた。
「あっ、ちょっと」
「マジでウケるんですけどー。今時こんなの漫画でしか見たことなかったわ。マジメ君らしいねー。へー……ふーん……」
 黒柳さんは封筒で口元を隠しながら、イタズラっぽい目でこちらを見る。もう恥ずかしさで居たたまれない。
 確実に誰もいなくなるのを見計らったはずなのに、まさか当の本人が引き返して来るなんて……!
 やっぱり僕みたいな陰キャが告白なんて、キモいかな……バカにされるかな……。
「とっ、ととっ、とりあえずそれ読んで! 返事はこここっ今度でいいから!」
「ハーイちょっと待った」
 ガシッ!
「ひいっ!?」
 慌てて立ち去ろうとした僕の手を、黒柳さんが掴んできた。
「じゃ、とりあえず屋上でも行こっか」
「へっ……?」



 為す術もなく連行される間、僕は生きた心地がしなかった。
 黒柳さんは僕とガッチリ手を繋いで離さず、グイグイ引っ張って階段を上がる。こっちが緊張で手汗まみれになってるのもお構い無しだ。
 僕は空いている片手で、ずり落ちる眼鏡を何度も直す。
(でも、あぁ……こうして見るとやっぱり可愛いな、黒柳さん……)
 艶やかな褐色の肌。いわゆる黒ギャルというヤツだ。その肌とのコントラストも鮮やかな金髪に、パッチリと映える目鼻立ち。制服のブラウスは胸元を大きく開けて、豊かな膨らみに深い谷間を惜しげもなく見せつける。
 そしてあろうことか、その谷間に僕のラブレターが挟まっている!?
 目のやり場に困る……と思いながらも、視線は正直に釘付けだった。
 クラス替えで一緒になって一ヶ月、気がつけばいつも彼女を目で追っていた。毎日楽しそうに、自信満々に胸を張って生きる姿が、眩しいくらい輝いて見えた。
 あまりに派手な外見から、影では『誰にでもヤらせる女』とか言われてるけど、そんな噂なんか気にならない。
 片や僕なんて、地味を絵に描いたような冴えない男子。何の取り柄もないからとりあえず真面目に勉強するしかないという、外見も中身もつまらない人間だった。
 正直、僕と黒柳さんでは住む世界が違うのは分かっていた。でも今まで生きてきて、こんなに心を揺さぶられたのは初めてだったんだ。告白してもこっぴどくフラれるだけかもしれない。でも勇気を持って一歩踏み出すだけでも、何か人生が変わるきっかけになるかもしれないと思って――
「さてと、そんじゃヤろっか!」
「――ハッ! えっ、あれっ?」
 いろんな思いが頭を駆け巡っているうちに、気づいたら屋上だった。黒柳さんはラブレターの封も開けずバッグに入れてしまった。
「え、やるって、何を……?」
「何って、決まってんじゃん。エッチなこと!」
「はああぁ!? ちょっ、いきなり何言ってんの!?」
「アンタこそ何驚いてんのよ。だってアンタもあれでしょ、アタシが誰にでもヤらせる女だって聞いて来たんでしょ?」
「ちっちちち違うよ! そんな根も葉もない噂……!」
「いいって別に、ホントのことだし」
 あっさり認めたぁ!?
「まァさすがに学校にバレたらヤバいから、堂々とは言わないけど」
「いや、あの、そうじゃなくて、僕はあくまでちゃんとしたお付き合いを……! ちょっと、とりあえず先に手紙読んでくれない!?」
「やだ。メンドい」
 ひどい! 徹夜で書いたのに!
「そんなことよりホラ、さっさとズボン下ろしなさいよ。アンタどうせ童貞なんでしょ? とりあえず最初は手でヤッてあげる? それとも口がいい? いきなり本番でも構わないけど」
 何を喋ってんのか分かんないけど、話の流れと黒柳さんのいやらしい仕草からして、エッチなことを言ってるんだろうことは分かる。
「いや、ダメだってそんな……そういうのは、ちゃんと恋人同士でお付き合いしてから……」
「アンタってマジでマジメ君ねー。女の方からヤらせたげるって言ってんのに」
 僕そんなにおかしなこと言ってるかな!?
「アタシ、誰か一人だけと付き合うとかマジ無理なの。ダルいし飽きるじゃん。それより誰とでも、ヤりたい時だけヤれればいいから」
 何てこった。完全に見た目通りのビッチだった。
「ほらもー、喋ってる時間もったいないから、とっととチンポ出せっての!」
「あっ、ちょっとやめて!」
 遠慮なく股間に手を伸ばしてくる黒柳さん。細い指でズボン越しにワサワサとまさぐり、ビクッとした隙にチャックを下ろそうとしてくる。こっちも何とか引き離そうとすったもんだしているうちに、
 グラッ!
「わっ!?」
「えっ」
 お互いの足が絡まってバランスを崩した。後ずさりしていた僕は後ろ向きに投げ出され、前のめりだった黒柳さんもつられて傾き――

 ドッシーンッ!

 二人重なるように倒れ込む。後頭部と額に同時に衝撃が走り、瞼の裏に火花が散った。
「あ、あ痛たたた……!」
 一瞬、頭が揺さぶられて、意識が遠くへ吹っ飛ばされるような感覚があった。
 しばらくすると、ジンジンする痛みとともに徐々に現実に引き戻されていく。
「ちょっ、重い……どいてくんない?」
「あ、ああ、ごめん……」
 確か背中から倒れ込んだはずだけど、いつの間にか相手にのしかかっている体勢になっていた。
 まだちょっとボンヤリする頭を振りながら、ゆっくり体を起こすと
「……え?」
「……は?」
 目の前に倒れている僕と目が合った。
 いやいやちょっと待って、何で僕が目の前に!? 僕が二人いる!?
 ふと、視界の両端にチラチラ映る長い髪の毛。掴んでみると確かに自分の頭から生えている。短くてボサボサの黒髪のはずが、サラサラでキラキラの金髪。
 その髪を掴む手も小さくて、指先はスラリと細い。長く伸びた爪は鮮やかな赤色に塗られている。
「うっそマジ? アタシ、マジメ君になっちゃってるわ」
 目の前の僕が、勝手に黒柳さんのバッグから手鏡を持ち出している。
「アンタも見る? ほら」
「はい? ……ええええッ!?」 
 手鏡を差し出されるままに受け取ると、そこには目を真ん丸にしてこちらを見つめる黒柳さんの顔が。
「こ、これって、まさか……! 僕たち、身体が入れ替わってる!?」
「マジで? ヤッバ」
 あり得ないはずのことを口にした僕に対して、向こうのリアクションはあり得ないほど軽かった。ああ、これは確かに中身黒柳さんで間違いないな。
 って、ちょっと待て! 今この身体は、黒柳さんの身体……ってことは……!?
 思わず視線を落とすと、巨大な二つの膨らみが視界を覆った。きめ細やかな褐色の肌に、深く刻まれた谷間。いつも目のやり場に困る……と言いつつ凝視していた胸だけど、文字通り自分の身になってみるとよく分かる、このブラウスのはち切れんばかりに窮屈な感じ。そしてズッシリとした重量感。
 正直、触ってみたい……でもさすがに本人の目の前でそんなことは……
 カチャカチャ
「ちょちょちょっ、ちょっと何やってんの黒柳さん!?」
 金属音が聞こえたと思ったら、黒柳さんは堂々とズボンのベルトを外そうとしていた。
「えー、だってぇ。せっかくだから見たいじゃん、アンタのアソコ」
「ダ・メ・で・す! 僕の身体なんだから変なことしないで!」
 こっちだって我慢してるのに、この人と来たら……!
「いーじゃん別に、これくらい……あっ、そうだ」
 スネてみせた黒柳さんだったが、すぐにニヤリと不敵な笑みを浮かべる。ちょっと待ってよ、これ以上何を――
「それぇっ!」
 ムギュウッ!
「ひゃうんッ!?」
 一瞬の早業だった。目の前から黒柳さんの姿が消えた、と思った時には素早く背後に回り込まれ、腋の下から通した両手で胸を鷲掴み!
 慌てて振り払おうとするけど、体が動くより先にヘンな声が漏れてしまった。胸から全身へ電流が走ったかのように、未知の刺激に手足が震える。
「いやっ、やめて、ちょっと何してんの……!?」

黒ギャル

「何って、アタシのカラダなんだから何やってもアタシの勝手よね?」
「いやいやいやいや、何を言っアンッ! アァンッ!?」
 言ってる側からギュウギュウと揉みしだかれて、言葉も途切れてしまう。
 クゥッ、ダメなのに……こんなのダメなのに、おっぱい、感じちゃうンッ……!
「おーっ、柔らかいわぁ。男の手でおっぱい触るってこんな感触なのね」
 さすが相手は経験豊富といった感じで、手の動きにも強弱、リズムと巧みに変化をつけてくる。
 さらには、
「えーい、ポチッ!」
「アッアァーッ!」
 両手の人差し指が、迷うことなくひと突きで乳首を押し当てた。さすが勝手知ったる本人のカラダ……! いつの間にかブラジャーの下で固くなっていた突起が、痛烈なくらいの鋭い刺激で胸を揺さぶる。
「お、お願い、もうやめ……」
「ムッフッフ、イイ感じに鳴くじゃない。アタシもマジで興奮してきちゃったわ」
 体をしっかり密着させ、肩越しに頬擦りしてくる黒柳さん。もうやめてとの懇願も、耳元でのくすぐったい囁きに遮られてしまう。
 このままじゃホントに頭おかしくなっちゃう……そう怯えていると、不意に左手がスッと胸から離れた。
 手はそのままブラウス越しにお腹をなぞって滑り落ち、その下のスカートへかかった。
「え? ちょっと、黒柳さん……?」
「どれどれ、こっちはどんな感じぃ?」
「あっ、ダメ、そこは本当にダメだって……あうッ!?」
 こちらが止めるのも聞かず、ついにスカート越しに股間をまさぐられた。途端にゾクッとした感覚が背中を駆け上がってくる。
 慣れ親しんだ男のモノがなくなっている喪失感、そしてパンツが隙間なくピッタリと張りついているフィット感。不思議な感じがない交ぜになって、改めてこのカラダが女なのだと思い知らされる。
「くっ黒柳さん、ホントやめよう! これ以上はホントにマズいから!」
 何とか必死で抵抗しようとするけど、全然手足に力が入らず、ただお手上げの姿勢でジタバタするだけ。
「ちょっとぉ、なーに涙目になっちゃってんのよ。元がアタシだとは思えないくらいウブな顔しちゃってぇ」
 そう言う黒柳さんの顔を横目に見ると、すっかり締まりなく興奮してしまっていた。それこそ元が僕の顔だとは思えないほどニヤニヤして、弛んだ口の端からよだれが垂れている。
 っていうか、さっきから気になってるんだけど、何か背中に硬いものがゴツゴツと……。
「おっおっ、もうこっちもすっかり濡れちゃってますねぇ? 早い早い」
 黒柳さんの左手はついにスカートも捲り、パンツの上から股間に指を走らせた。その間も右手がお留守になることはなく、やらしい手つきで胸をこねくり回す。
「どう? アタシのカラダ、そんなに気持ちいいの?」
「あ、あぁっ……! や、も、もう……!」
「んー? 何? ハッキリ喋ってくんないと分かんなぁい」
 ツンッ! ツンッ! グリグリグリィッ!
「ひゃっ!? ハァッ、ウゥン!?」
 すっかり湿り切った股間を、指が遠慮なく突っついてくる。
 ヤバい、危ない、これ以上刺激したら、込み上げてきた何かが、爆発しそう……!
「どーお? 何とか言ってみなさいよ」
「だか、らっ……もう、何か……アッアッ、アアァーッ!?」
 ビクッ、ビクビクビクゥッ!
 ついに堪え切れず、カラダの中で何かが弾けた。股間がひとりでに強く痙攣しながら、ジュワッと熱いものをぶちまける。パンツが水分を含んでどんどん重たくなっていくのが感じ取れた。
 両足もガクガク震えて力が入らなくなり、ついには
「う、あぁ……」
 バタッ!
「あっ、ちょっと!?」
 そのまま膝から崩れて倒れてしまった。
「あちゃー……マジでイッちゃったの? ごっめーん、まさかこんな早くイクと思わなくってぇ」
 そう言ってこちらを見下ろす、てへぺろ黒柳さん。見るからに反省の色は薄そうだけど、こっちはもう抗議する気力もなく、焦点のぼやけた目で見つめるだけ。
「ちなみにどーよ、女のカラダで初イキした感想は? 気持ちよかった?」
 そんなこと言われても、頭が混乱して何が何だか……。あまりの刺激の強さに、これが気持ちいいのかどうかもよく分からない。
 そうしてボーッとしていると、
「そんでさー、イッたばっかで悪いんだけどさー……」
「んー……?」
「ちょっとコッチの方も何とかしてくんない?」
「んー……って、うえええッ!?」
 それが目に入った瞬間、遠のいていた意識が一瞬で戻ってきた。反射的にガバッと上体を起こし、お尻を引きずったまま後ずさりする。
 あれほどダメだと言ったのに、黒柳さんは勝手にズボンもパンツも脱いでしまった。
 丸出しの股間からぺニスがギンギンに勃ち上がり、微かにピクッ、ピクッと脈動している。
 自分のモノを正面から見るなんて初めてだけど、何か元の僕以上に大きくなってるように見えるのは気のせい?
「だぁーッ、無理無理無理ッ! それはさすがに絶対無理!」
「大丈夫、いけるいける! だってこんなチャンス滅多にないんだから、ヤっとかなきゃもったいないっしょ!」
「こっちは一刻も早く元に戻りたいんですけど!?」
 そんなことを言ってる間にも、僕の身体の黒柳さんはどんどんにじり寄ってくる。
「ほらぁ、アンタも男だったら分かるでしょ? 目の前にこんなエロい女がいたらさ、もう何でもいいからズボッって突っ込んで、グチャグチャってかき回して、ビュルビュルッってぶちまけたくなるじゃない」
「さすがに分かんないよそんなの!」
 こっちは男の身体でも経験のない童貞なのに、いきなり女の身体で男とセックスってハードすぎるでしょ!
「いや大丈夫だから。そのカラダはもう何十回とチンポ突っ込まれて、自然と欲しがるようにできてるから」
「そんな無茶な……」
「今だってアンタ、上の口ではイヤイヤ言っても、下の口ではよだれ垂らしてんじゃないの」
「何をホントに男みたいなセリフ言ってんの!?」
 っていうかよだれ垂らしてんのは黒柳さんでしょ! いくら何でも馴染むの早すぎない!?
 とは言いながらも、ぺニスが目の前に迫ってくるにつれて、呼応するかのようにカラダの奥が火照ってくる。さっきイッたばかりのはずのアソコが、さらなる何かを期待するようにウズウズし始めている。
 これは、今まで何十回とヤッてきたという黒柳さんの体が条件反射しているのか?
 ダメだ、このまま向こうのペースに飲まれたら、何か取り返しのつかないことになりそうな気がする!
 それでも腰が抜けたまま立ち上がれず、あれよあれよと金網へ追い詰められてしまった。
「大丈夫大丈夫、全然痛くないよ。ただメッチャ気持ち良くなっちゃうだけだから」
「いや、無理! 怖いもんは怖い!」
「んじゃ、ちょっと後ろ向いてみよっか」
「はい? ちょっと、えっ?」
 スルッと腰に手が回ると、そのままクルッと体の向きをひっくり返された。僕は膝を突いたまま、金網に手をかけて寄りかかる姿勢になる。
「おーっ、こうして見るとバックもいいねー。我ながらこのプリッと突き出したお尻に、このやらしい腰つき」
「おわわわわっ……!」
 いとおしむように下半身を指でなぞられ、ゾクゾクッと肌が粟立つ。
「よーっし、それじゃ行きますか! ちょっと予定と身体が逆になっちゃったけど……どうせヤることは一緒だからいいよね!」
「いや待って待って待って……!」
 こっちが身動きできないでいる間に、勝手にスカートはめくられ、パンツも下ろされる。屋上を吹き抜ける初夏の風が、濡れぼそった股間をヒヤッと撫でる。
「あっははー、マジ凄い! アタシ自分の目で直接自分のマ○コ見るの初めて! メッチャヒクヒクしまくって、ちょっとグロいんですけど!」
「何を訳の分からないことで感動して……ヒィッ!?」
 不意に股間にピトッと何かがくっついた。こ、これってまさか、先っぽが……!?
「よーっし、入れるよ、入れるよー……童貞卒業おめでとーッ!」
 ズブズブズブッ!
「アァーッ!?」
 それは本当に一瞬だった。ビショビショに濡れた股間は引っ掛かりなくぺニスを飲み込み、突き上げられた衝撃が脳天まで響いた。
 意識が飛びそうになるのをグッとこらえて踏ん張る。しかし衝撃は一発では終わらなかった。
「ヤッ、ヤバッ……ヤバヤバヤバッ!」
 スパンッ! パンパンパァン!
「あ、いやっ、あひぃッ!?」
 黒柳さんの絶叫とともに、すぐに二度、三度、ついには動きが止まらなくなった。お尻に腰が連続で打ちつけられ、そのたびにぺニスが根元まで突き刺さる。
「アハッ、アハハハハッ! マジ凄い! アタシのナカって、こんな……熱くて、トロトロにっ、絡みついてぇっ……!」
「くっ黒柳さ、ん、ちょっ、落ち着いて……そんなにっ、動いたらぁっ……!」
 必死にしがみついた金網も、激しい動きに合わせてガシャガシャと揺れる。
「無理、もう、止まんない!」
「アッ、アンッ! アンアンッ! アアンッ!」
 黒柳さんの声は上ずって、余裕をなくしているのが分かる。ビッチの彼女をもってしても、初めて味わう男の快感にはなりふり構っていられないのか。腰を抱える手にも力が入って、自然にグイッ、グイッと引っ張られる。
 そして挿入され続ける僕も、お腹の底から勝手に声が出て止まらない。
「も、もう、ダメ……!」
 とうとう握力も尽きて金網から手が離れ、そのまま上半身が地べたに落ちた。もう体のどこにも力が入らず、お尻だけを突き出した姿勢で這いつくばる。
 その間にもアソコは繰り返し圧迫感に押され、亀頭がナカの壁を擦るたびに刺激が全身を突き抜けていく。
 ああ、このまま為す術もなく、また勝手にイかされるのか……明滅する意識の中でぼんやり思っていると、
 ズボッ!
「くうっ!」
 不意にぺニスが引き抜かれた。
「え? え? 何?」
 何だか分からないけど、ひとまず小休止できてホッとした……のも束の間で、また股間がひとりでにヒクヒク動く。まるで抜かれたぺニスを惜しむかのように、切ない疼きで訴えかけてくる。
「き、急に、どうしたの……?」
「ちょっと、せっかくだから、やっぱこっち向いてくんない?」
「へ……? わっ、うわっ!?」
 背後から腰を抱きかかえられると、再び体をひっくり返された。仰向けにバッタリ倒れると、そこへ僕の顔の黒柳さんが迫ってくる。
「えっ、ちょっと、何を――むぐぅっ!?」
 唇が押しつけられた。とともに間髪入れず、僕の口をこじ開けて舌が入り込んでくる。
「チュッ、ムチュッ! チュウッ、ジュルルルルルゥッ!」
「ん! んん! んんーッ!」
 唾液が混ざり合い、舌と舌が激しく絡まり合う。何だか頭がジンジンしてきた……!
「ンッ、プハァーッ! ハァッ、ハァッ……ヤッバ、アンタ何その顔。トロットロにトロけてエロすぎんじゃん。アタシいつもこんな顔してたの……?」
「あ、あうう……!」
 僕が今どんな顔をしてるのかは分からない。けどこの興奮しきった黒柳さんの反応を見るに、想像以上にいやらしい表情をしているみたいだ。

黒ギャルさん

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【依頼小説】俺と女戦士と ビキニアーマー

作 寄野 とばり https://twitter.com/wacky0915
キャラクター えたみ https://twitter.com/eta_64

「とぉりゃあ!」
俺の華麗な一太刀で、モンスターは真っ二つ。なんかすばしっこくて、ぴょんぴょん跳ねるグロテスクな奴だったが、あの世へ行く間際、何かアイテムをドロップしたみたいだぞ。さて、気になるお宝はっと。俺は、従者として連れている魔法使いと武闘家のオーク族の双子、パッチとボッチの二人に言った。
「で、あったのか?」
「兄貴、またランジェリーです」
「ああ? またかぁ」
俺の名前は湊潮。ここは、俺の故郷からほど近い、とある街の酒場の地下に最近発見されたダンジョンだ。まぁ正確にはダンジョンの入り口が発見されたということだったんだが。そこは、冒険者として名を上げようと躍起になっていた俺にとってうってつけの場所だった、そう、まずは手始めに地元で活躍しようって訳さ。酒場の地下にあったダンジョンなんて、せいぜい物置ぐらいにしか考えていなかった俺だが、それがどうして、意外や意外。鉛色の石積みに囲まれた曲がりくねった回廊は、既に地下10階に到達しようという広大さ、そして、このダンジョン特有の奇妙な問題というのがあったんだ……。
「畜生、また女物か」
「まぁ、そう言うもんでもねえです、兄貴。こいつはきっと、街へ持って帰れば高く売れるに違いありませんです」
ボッチが言った。
「しかし、なぁ。女物の装備ばかり出るダンジョンというのは珍しいな。敵は段々強くなってくるし、ここらで何か強い装備が出てくれるとありがたいんだが」
そう、このダンジョン特有の問題というのは、宝箱に入っている装備、モンスターがドロップする装備、そのどちらもが全部女物だって事だったんだ。しかも、今のところその全てが下着。女物の下着。俺には、装備に応じて能力を上昇させる特性があるのだが、そんな状況なので未だに俺の装備は、家から持ち出してきた親父の古道具のままだった。勇者って、ほら、どこかダンジョンの奥深くで眠っていた伝説のお宝をいただいて身に付けるものだろ? ところがどっこい。ここはどうにもシケてやがるんだ。
「まぁ、いい。街に戻ってから質屋に持っていくから取っておけ」
「なんか、俺たち下着泥棒みたいですね、兄貴」
「うるさい、今に見てろ」
焦る俺を、なだめるパッチとボッチ。なんとも情けない限りだが、でも、お前も分かってくれるよな? 名誉に飢えているこの状況で、出る宝出る宝が女物のショボい下着ばかりだったっていう、この俺のいらだちを。

 そうこうするうちに、俺たちは地下13階にまで到達した。そこは降りた途端に、トラップの警報が鳴って、押し寄せたモンスター達を討伐するのに一苦労、パッチはMPを使い果たし、ボッチもボロボロ。しかし、落ち着いてよく見渡してたところ、この階、明らかに今までの階とは様子が違ったんだ。
「何か、だだっ広くて迷宮らしくないですね、兄貴」
「それに、何だかちょっと良い匂いがしますぜ」
パッチとボッチも言った通り、確かにこの13階、今までとは少し雰囲気が違う。地図を書くのは二人のうち武闘家のボッチの役目だったが、地図を見る限り、まるで地下に作られた神殿とでもいうような左右対称な作りになっていて、北側になにか奥まった部屋がある変わった構造になっている。うーん、なんか怪しくね? そのボスの間っぽい部屋。
「ひとまず、この北側の部屋らしき場所を目指すぞ。何かお宝があるかもしれん」
俺は二人を引き連れて、北側の部屋、その入り口の荘厳な金飾りのついた巨大な扉の前までやってきた。その光景を見て、さすがの俺も気持ちの高ぶりを隠し切れない、その扉はなんともキンキラで、埋め込まれたるは赤青黄、色とりどりの宝石たち。鉛色のダンジョンの中にふいに現われたこの扉、ひょっとすると、ここがこのダンジョンの最下層なのか、そう思わせるような、まるで金庫のようなその外観。そして彫ってある三文字のアルファベット……。
「おい、扉、ちょっと押してみるか」
「あいさ!」
強敵にそなえ念のため、回復&補給を行った後、パッチとボッチは扉の右と左に分かれて扉を押した。すると。
「兄貴、びくともしませんぜ」
「こっちもです」
二人は全身に汗して扉を押していた。押して駄目なら引いてみな。そうだった、金庫ってのは大抵外側に開くものだったな。俺は二人に改めて指示を下した。
「じゃあ、やってみますよ。それっ!」
パッチとボッチの二人が力を込めた瞬間。ギィと音を立て、その巨大な扉はあっけなく開いたんだ。中から何か出てくるんじゃないかと思って、俺はとっさに剣の柄に手を掛けた。しかし、モンスターの気配は無い。むしろ、清々しい空気が扉の隙間から吹き出してくる。俺は中をのぞき見た。

 扉の向こうは、予想した通りホールのような大きな空間になっており、ダンジョンの合間のオアシスのような、いや、かなり手の入った人工の庭園のような場所になっている。青々とした芝に、ダンジョンらしからぬ水路が張り巡らされ、その奥に花が咲き乱れた一角があって……。
「兄貴、ここは…… あそこに誰かいますぜ!」
「何!」
パッチに言われてよく見ると、花々の中央に何やら黒っぽい、ローブを纏った、種族は……人間?ともかく姿が見える。猫背で小さなシルエット。それは少しも動かずまるで石像のようだ。あたかも何万年もその場所に鎮座しているようなそんな姿。俺は話しかけてみることにした。
「おい、ババア。貴様はこのダンジョンについて何か知っているか?」
すると、ローブに隠されていた顔をこちらにのぞかせた老婆はゆっくりと目を開けると、慇懃な様子で俺の問いかけに応えた。
「ダンジョン? はて、ここの事については詳しく存じ上げませんが、私は、この場所で古から受け継がれし秘宝を商う老婆にございます。長い時間の流れの中で、光を見る目も、名乗る名前も無くしてしまいました。私の目的はただ一つ、次にここに現れる戦士様に、私の宝を受け継ぐこと。そなたは戦士様でいらっしゃいましょうか」
「だ、だんな。見るからに怪しいですぜ、秘宝だなんて言ってきっとガラクタ売りつける気に決まってまさぁ」
ボッチに言われるまでもなく、俺もそう考えていた。ダンジョンの地下深くに謎の老婆、しかも秘宝を売っている。こんな胡散臭い話があってたまるかっての。
「ガラクタなんてとんでもない。この秘宝、この世に二つとあるものではござりません、しかし、滅多にここを訪れるものも無きゆえ、特別価格にてご奉仕させて頂く次第にござります」
老婆は、どこからか古びた木箱を出してくると、おもむろに蓋を開けた。すると、中にはこのダンジョンの常として女物ではあるものの、立派なビキニアーマーが入っているのが見えた。俺はどういう訳かその鎧が気になった。こいつは、俺が使うかどうかは別として、さっきのボッチじゃないが、少なくとも街へ持って行ったら高く売れるのではないか、俺はそう考えた。
「良し、いくらだ? ババア。値段によっては買ってやる」
老婆の、その今では見えないという目がキラリと輝く。
「3万5千……」
「何? 高い。高すぎる。どうやって知りやがったのか、それは俺の全財産ではないか! 話にならん」
そう、3万5千。ここまで貯めるのにどれだけ苦労したことか、村での地道な労働、なけなしの金で旅の支度と魔法使いと武闘家の従者を雇い、やっとの思いで冒険に出発したというのに。
「他には無い、本当に不思議な一品なのでございます」
老婆は売りの口上なのであろう文句を俺に投げかける。
「勿体ぶるな、どう不思議なのだ?」
「使ったものだけが分かるのでございます」
不思議な一品……、使ったものだけが分かる……、ダンジョンの奥深く……、俺の能力は装備に応じて強くなれる事、この鎧が本物なら、ひょっとしたらワンチャンあるかも知れん。
「兄貴、こんなババア放っておきましょうよ!」
パッチが言った。
「いや、何か気になる。よし、ババア。買ってやる。これが代金だ」
俺はなけなしの全財産をババアに渡すと、ひったくるように木箱を奪い取った。理解できない、という表情で俺を見つめるパッチとボッチの二人に目で合図して、俺はババアのもとを立ち去ったんだ。
「お気を付け下さいませ、ヒッヒッヒッ……」
さっきの扉、BBAと書かれたその扉の向こうまで来た俺は早速、老婆から買ったその木箱を開けてみた。すると……
「おお、これは」
さっきは買うのに反対したパッチとボッチも、改めて見た鎧の見事さには目を見張ったらしい、ふふ、お宝ってのはそういうものよ。こういう奥深くの訳分かんねえとこに転がってるもんなのよ。
「兄貴、早速身に付けてみてはいかがですか、女物ですが、上の形がちょっと違うぐらいで、入るんじゃありません?」
「そ、そうだな」
ビキニアーマーは、ビキニ部、胸当て、肩当て、腰垂れ、具足で構成されていて、兜が無いのが残念だが、統一された金縁取りの白金造り、薄暗いダンジョンの中でもピカピカ光って見えた。俺はすっかり着古し、今にもバラバラになりそうだった親父の古道具の鎧を脱ぎ捨てると、今しがた手に入れたばかりのビキニアーマーを装備した。すると……。
「おお、何だかいきなり体が軽くなったような」
「兄貴、ちょっと立ってみてください、おおこれは!」
力がみなぎってくる。この鎧は間違いなく高レベル防具。パッチとボッチも感嘆の声を漏らす、どうだ、立派な戦士に見えるか! 俺は胸を張り、鎧を見せつけるようにしてくるりと一回りして見せた。すると、さっきと違って驚きの表情を浮かべたパッチとボッチの姿が。
「あ、兄貴、潮の兄貴…… 身体が、よく見て下せえ」
パッチに言われて自分の身体を見てみると……。空だったはずのビキニアーマーの胸当ての中にはたわわな胸が、腰はくびれ、ビキニの中には……。妙に収まりがよく……。
「な、なんだ、これは。おかしい! この鎧はおかしいぞ 脱ぐ!」
動揺した俺はとっさにアーマーを脱ぎ捨て全裸になった。すると、パッチとボッチは驚き、叫んだ。
「女! 女だ! 正真正銘女の身体になってる」
俺は絶句した。ほんの数分、いや、ほんの数秒だぞ、女物のビキニアーマーを身に付けただけで、俺の胸は膨らみ、股間にあったモノも無くなり、顔も…… 髪も…… すっかり女の身体になっちまったんだ!

えたみさん3

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【依頼小説】「桃源香」 後編

文:イリガサ https://twitter.com/ayaya_asagiri
イメージキャラ:udon

前編はこちら

 それから、水樹が再度尋ねることもなく二十三日経過した。水樹との連絡も秘術者に禁止され僕は完全に自由を奪われた。
心にぽっかりと穴が開いたままとうとう期は熟してしまった。
「大人しくなりましたね。最初はあんまり怒ったりしていたのに」
「もう僕疲れたんだよ。水樹も来ないし」
秘術者は僕の自慰を二十九日も禁止させるという最初の目的を達成してしまった。
「なんでオナニーをさせてくれなかったんだよ」
「女の子になるんですから必要ないでしょ」
「いい加減にしてくれよ!」
僕は最後の叫びを秘術者に浴びせる。
「まあこの条件が終われば自慰出来ますけどね」
秘術者が最後に何を言ったか聞こえなかった。そして僕の軟禁と自慰禁止の期間が始まって二十九日目の夜は過ぎていった。

  ※

 「……」
「こちらですよ」
夜が明けると秘術者に叩き起こされ今まで入ったこともない部屋に連れてこられる。
「……」
独房のような部屋の隅に部屋に似合わないくらいふかふかそうなベッドがある。
「もう自慰禁止の期間は過ぎましたので思う存分に慰めてくださいね」
「わ、わかった」
いつの間にか僕は秘術者に従うようになっていた。それくらい追い詰められていた。
ふかふかのベッドに座る。
自慰が、オナニーが許されたと知り僕はズボンとパンツを脱ぐ。
性器を触りまくる。そして、
――どぷぅ
二十九日ぶりに白い液状のものを見た。
オナニーってこんな気持ちいいものだったんだ……
無心になって自分を慰め続けた。二十九日間溜まっていたからか無限かのように白濁が出てくる。
「ああ……ふぅ」
ベッドの下が汚れていく。特有の匂いが僕を包む。
一時間くらいで溜まっていたもの全部を出すとあることに気づいた。
白濁の匂いに交じって何やら甘ったるい匂いを感じる。その匂いを嗅いでいると眠くなってきた。
――ドサッ
僕は眠りについた。

  ※

 「……」
目が覚めるとコンクリートの天井が目の前にあった。
ああそうだ、僕はここに連れてこられてオナニーしてたら寝てしまったんだ。
何日か寝ていたかのように眠い。身体が重い。胸の辺りが重い。
「起きたんですか?」
独房の扉を開けて入ってきたのは、あの秘術者だった。
「あんた……」
扉の横に設置された鏡を見る。そこにはいるはずのない人物が写っていた。
ピンク色の髪をした可愛らしい女の子。覗き込もうと立ち上がると、鏡には僕が写らなかった、いや、僕が知る僕が写らなかったのだ。女の子は僕と同じTシャツを着ている。
「!?」
可愛らしい女の子は僕だ。
僕は、女の子にされてしまった。
「ようやく気付きましたか。自分の異変に」
秘術者は満足したかのようにくすくす笑う。
僕は自分の身体を触る。
豊満な胸に柔らかい肌。何より下半身の性器の形が変わっている。髪も伸びて顔も変わっている。僕が僕じゃなくなっている。
「今のうちに女の身体を楽しんでてくださいね」
秘術者は扉を閉めて、僕はまた一人になった。
「……」
最悪だ。あの男の思い通りになってしまった。
「……」
屈辱的なのに、鏡に映った女の身体がとても綺麗に見える。
どれだけ変わってしまったんだろう。僕は服を脱いで改めて確認する。
初めて生で見る女の子の身体がまさか自分だなんて。
「……ああっ!」
胸を揉んでみると指が肌に埋もれて沈む。脳に電流が走る。
勃起した乳首も触る。
「ひゃ!!」
更に脳に電流が走る。自分の身体に触ってるだけのに。
すっかり形が変わってしまった性器から体液が流れる。これ、我慢汁じゃないよな?
「……」
男のそれでは無くなった性器にも触る。
「ひぃ!」
穴になったそれに指を入れると穴は液を垂らしながら指を飲み込みすぐに根元まで入った。
指をもう二本入れる。液はまた流れる。
それが気持ちよくて仕方ない、なんだこれは。
「な、なんだこれぇ」
僕は何か不安になり指を抜いた。
何の液かわからないもので僕の指は濡れていた。
これは一体なんだ?
僕は何故か怖くなってきた。

 ※

 「おい! 僕が寝ている間にお前は何をしたんだ!?」
僕は重い女の身体で独房を出て秘術者のいる部屋に突撃する。
「あーご確認終わりました?」
秘術者は僕の反応を見てくすくす笑う。もうこいつがこの笑い方するのも見慣れてしまった。
「貴方のその反応、最高ですね。沈んだり落ち込んだり泣いたり……見ていて飽きないです」
「気持ち悪い奴……」
「貴方がさっきまでいた部屋に女淫煙という煙を寝ているうち七日間嗅がせていたらみるみるうちに女の身体になったんですよ。口や鼻にもエキス状のものを投与しました」
七日間? 僕は七日間も眠っていたのか?
とにかく女の子にされてしまったのは間違いない。
「なんてことしてくれたんだよ!」
さっき自分の身体に触れて確信した、これは夢でも幻でもないと。
「怒った顔がやっぱり可愛いですね」
「なんで僕を女にしたんだ? 目的は一体なんなんだ?」
僕は改めて訪ねる。こいつが僕を女の子にした理由は他にある気がした。
「どういう意味ですか?」
「僕の両親のためって感じじゃないように見えたんだよ。お前何かもっと隠していないか?」
正直秘術者が怖い。でも怯えるわけにもいかない。
「いやぁ、気付きます?」
「お前の本当の目的はなんだ!?」
秘術者は僕の質問に答え出した。
「ちょっとしたゲームですよ。桃源香である貴方を巡るゲームです」
「ゲーム?」
「桃源香である貴方の身体から出る蜜をなめるとそのなめた人は一日だけ貴方のように女の身体になれるのです、そして…貴方の人肉を食べた人は生涯女として生きられるのです」
「え?」
秘術者は女になった僕の尻を触る。
「貴方の身体を巡って女として生きたい男達に争いをさせてみたいんです。淫獣達が欲望に溺れる様をね」
やっぱりこの男は悪趣味だ。僕を女の子にした理由はこれだったんだ。
「元に戻る方法を教えろ! 僕の男の身体を返せ!」
秘術者の胸ぐらを掴む。
「おっと。力の入れ方はわかっているのですか」
「教えろ!」
「そんなのあるわけないでしょ」
「言え!」
「ないですって」
秘術者はしらを切り続ける。
呆れと怒りが頂点に達する。
もうこいつとは話す気になれない。
僕は走り出す。
「どこへ行くんですか?」
「決まってるだろ! もうここにいる理由なんてないから出て行く!」
僕を女の子にする目的は果たせたからおそらく屋敷の結界は解除されているだろう。
僕は実家に向かって走っていった。

udonさん 記名付き

  ※

 僕が一人暮らししていた家は両親が遺してくれた一軒家の実家。きっと部屋の奥に桃源香の研究資料があるはずだ。その中にもしかすれば元に戻る方法があるかもしれない。
夕日が見える。今は夕方なんだ。
「はあ、はあ」
胸が揺れて、痛い。女の子ってこんなに体力ないものか?実家の場所はわかっているけど、遠くに感じる。
――ドン!!
「わあ!」
誰かにぶつかる。
「ああ、ごめんなさい」
「ごめんなさ……水樹!!」
ぶつかった相手は水樹だった。
「え? なんで君俺の名前を知っているんだ?」
水樹は女の子になった僕を見る。やっぱり僕が誰かわからないよね。
「ぼ、僕だよ……? 桃山コウだよ?」
「コウ!? コウなのか!? まさか本当に女の子に……」
水樹は僕が桃山コウなのに気付いてくれた。
「……水樹ぃ!」
水樹が僕に気付いたのを知ると涙が溢れ、彼に抱き付いた。
「わ、コウ……」
水樹はわんわん泣く僕を見て戸惑う。
「水樹、水樹……」
水樹の顔も声も久々で涙が止まらない。
「コウ、お前辛かったんだな」
水樹は疑いもなく僕を抱き締め返してくれた。水樹の体温ってこんなに安心出来るものだったんだ。
「ところで、お前はどこに向かっていたんだ? あの変な人に追われているのか?」
「あ、そうだ」
水樹が話を変えてくれたので僕の涙は止まった。
「僕、元に戻りたい……もしかしら実家に元の身体になる方法があるかもしれないんだ」
「コウの実家に?」
僕は水樹の手を引きながらまた歩き出す。
「コウ!?」
「水樹、来てくれ!」
もう一人は嫌だ。女の子になった僕に気付いてくれた水樹を離したくない。
「ごめんな……あの日以来俺はあの屋敷に行けなくて。怖くなって駄目だった……」
「水樹が謝ることじゃない」
水樹は相変わらず優しい。僕の真剣に考えてくれている。
「見つけたぞ」
「?」
聞き覚えのない声を僕と水樹は聴く。
後ろを向いてみるとその人はいた。
「お前は桃源香だな」
灰色のスーツと帽子にサングラスの中年の男がそこにいた。
「あの男が桃源香たる人物を女にする術を成功させたと聞いたが、桃色の髪が目印なのは本当だったか」
あの男って、秘術者? もしかしてこの中年は僕を狙っているの?
男はまじまじと僕を見る。そして水樹に気付く。
「君もこの女のを食らって女になろうとしているのか?」
「!?」
水樹は驚く。そうだよな、そんな話信じられないよな……
「何言ってるんだよ、それにコウは男だよ」
案の定信じられない様子を水樹は見せる。
「桃源香を信じてないのか……じゃあここで消えてもらう」
中年はポケットから銃を出し水樹に向ける。
「水樹!」
僕は叫び、水樹と中年の間に入り割り込もうとした。
今思えばこれは僕の戦いの始まりだった。
僕が生き残り、男の身体を取り戻すための戦いがここから始まろうとしていた……

【依頼小説】「桃源香」 前編

文:イリガサ https://twitter.com/ayaya_asagiri
イメージキャラ:udon

udonさん 記名付き

 僕は普通の男子として生きてきた。今までもこれからも。
普通に彼女作って結婚して子供出来て年老いて、ありふれた人生を送るつもりだった。
そう、自分に降りかかった運命を知るまでは、あの男に出会うまでは……

   ※

 「ようやく見つけました。桃山コウ様」
「……!!」
目が覚めると見知らぬ部屋にいた。中華っぽい道場か? そんな感じの部屋だ。
「あの、僕は一体?」
「あら、覚えてないんですか?」
黒い服を着た男が目の前にいる。
「えっと、確か……あ!」
僕は記憶を探ると思い出した。
そうだ僕、学校が終わって街を歩いていたらいきなり殴られて……そこから記憶がない。
「あ、あんたは一体何者!?」
「私は秘術者とでも名乗っておきましょうか」
男はにやにやと笑う。しかしイケメンだな、まるで中国の俳優みたいだ。
「桃山コウ様、貴方に大事な話があってここに呼んだのです」
「話って、誘拐してこんなとこに連れて何言ってるんだ!」
「だってこんなとこ呼んでも来てくれないと思ったんですよぉ」
男は、秘術者はくすくす笑う。なんだこいつ。
「で、僕になんの話があるんだ?」
「おや、素直ですね。自分が何者かわかっていないのに」
何者かわかっていない? 何を言ってるんだ?
秘術者は突然大声を上げた。
「コウ様、貴方は『桃源香』と呼ばれる存在になる人なのです!」
「??」
桃源香? なんだそれは? と思ったが少し考えると僕は想い出した。
僕の亡くなった両親は中国の古い歴史の研究者。桃源香という言葉を僕は両親から聞いたことがある。
中国三千年の秘術で……男の身体を女の身体に変える不思議な力だと。
「コウ様の両親は桃源香の研究をなさっていましたね?」
「なんで知ってるの!?」
この男は僕の両親のことを知っている。こいつ、一体何者?
「あんたは、秘術者は僕の両親のなんなんだ?」
「私は貴方の両親のスポンサー、とでも言っておきましょうか。研究費用を工面していました」
スポンサーがいたんだ……そういや父さんからそんな人の話を聞いたような……
「私は二人が亡くなったとお聞きし中国から来ました。多少時間がかかりましたが」
「うん……一年前に二人とも亡くなって研究は止まったけど」
僕の両親は突然の事故で死んだ。今の僕は両親の保険金で一人暮らしをしている。両親は親戚に僕の自由や保険金が奪われないように生前うまいことしていたらしい。
「何故その研究をしていたかはご存じですか?」
「え? それは知らないけど」
秘術者は何故かやたらにまにま笑う。なんだよこっちは死んだ親を思い出して泣きそうなのに。
「ご両親が桃源香について研究していた理由はですね、貴方にあるんです」
「僕に?」
「貴方が桃源香、つまり女の身体になる素質を持っていることです!! ご両親は貴方を女の子にしようとしたんです!!」
「はあああああ!?」
秘術者の言っていることが全く理解出来ない。
「何を言ってるんだよ。僕が女の子になる素質がある? 父さんと母さんが僕を女の子にしようとした!?」
「貴方のご両親、本当は子供は女の子がよかったと私に仰っていました」
「ええ!?」
死んだ親の衝撃の事実を知って出そうだった涙が引っ込む。
「どうしても女の子が欲しかったご両親は桃源香の秘密を知り貴方を女の子にする野望を持っていたのです!!」
「ええええ!!?」
訳のわからないことを言われ困惑する。
「なんでそんなことを……ていうかあんた何のために僕をさらってここに連れてきたの?」
「貴方のご両親の悲願を受け継いで貴方を女の子にするためです」
「嘘だろ!?」
状況がよくわからないまま話が進む。亡くなった両親が僕を女の子にしようとしただなんて信じたくない。
「ご両親は言っていました、『息子が娘になったらお前の好きにして構わない、嫁にするなり妹にするなり好きにしろ』と」
「ちくしょう!!」
両親が僕を娘にしようとしていたことは信じられないがこの秘術者が明らかに変態なのは確かだ。
「しかし、今の時点の貴方もとってもかわいいですね。女の子にすればもっと」
「きもい!!」
ああ、こいつ変態だ。
「とにかく僕は女になるなんて絶対に嫌だからな!」
「あら、気付いてないのですか?」
「何を?」
「もう貴方を女の子にする計画は始まっていますよ」
秘術者は何やら笑っている。いやずっと笑ってるけど僕が嫌だと言った途端笑顔の怪しさが増した。
「もう貴方が女になる運命からは逃れられません。貴方が自慰出来ないように術を掛けましたし」
「なんだそれは?」
「女の子になる最初の条件は『二十九日間の自慰の禁止』です。慰めようとしても抜けなようにしました」
「はぁ? そんなことあるわけ」
秘術者の言っていることがわからず信じられず僕はズボンとパンツを降ろして自分の性器に手を伸ばし触る。僕は認めたくないが早濡れですぐにイケる。昨日テレビで見た美人女優の顔を浮かべながら触り続ける。
「ふう、ふぁ……ん?」
触ったのに何も感じない。何故だ? いつもの快感がない。
「え? え? 何だよ? もしかしてインポ? 嘘だろ?」
「違います。禁止しても絶対触ると思いまして。触っても意味を無くしました。長く触っていれば勃起はしますが肝心の抜くことは出来ません」
「ふ、ふざけるな!」
僕は状況に苛立ち怒る。僕だって健全な高校生だ。自慰が出来ないと苛立って生活もままならない。
「不全ではないので我慢汁は出ますよ。本命の白濁が出ないだけです」
「あ、悪趣味……」
両親が死亡して一年。遺してくれたお金で穏やかに暮らすはずだったのになんてことだ。
僕の屈辱の日々はこの日から始まったのだ。

 ※

 それから一週間が経過した。
秘術者に拉致されて僕は広い中華風の屋敷で軟禁生活を送っていた。秘術者が勝手に僕の高校に休学届を出して休学の手続きをし学校にも行けない状態だ。しかもバイト先のスーパーも勝手に連絡しやめさせられた。
アイツは僕の自慰を禁止させるためにこの屋敷に閉じ込めたらしい。自慰を禁止させるわ、学校にもバイトにも行かせないわ、こんなとこに閉じ込めるわで……最悪だ。
屋敷にはいわゆる結界が張られていて僕が扉を開けて屋敷を出ようとすると見えないバリアで弾かれて外に出ることは出来ない。
更に最悪なのは……
「おい! いつまで寝てるんだよ!! 飯冷めるだろ!!」
秘術者が本当にだらしがないことだ。基本的な掃除も家事もしない奴だ。
まともな食事も僕が作るまで何年も食べていなかったと言っていた。
僕は秘術者の部屋に入り布団を取る。
「んんん……おはようございます」
「おはようじゃないだろもう昼!!」
軟禁された僕は外にも出来ず自慰も出来ないので家事で身体を動かして気を紛らさせている。この男の食事も作っている。
「働き者ですねぇ。暇だからですか?」
「誰のせいだよ!」
「イライラし過ぎじゃありませんか? まだ自慰禁止は序盤ですよ」
「うるさい!」
自慰禁止以上に外に出れないことにストレスを感じる。信じられないこの男といるのが正直もう辛い。
「せめて知り合いに合わせてくれよ……」
高校の友達にもバイト先の上司にも会えない。知っている人の顔をみんな忘れてしまいそうだ。
「知り合い? 貴方にいるんですか?」
「いるよ! いるに決まってるだろ!」
僕は怒鳴る。
そしてスマートフォンをポケットから出す。
『コウ、大丈夫か?
何かあったのか?
どうして突然学校休んだんだ?』
送られたメッセージを見る。送り主は僕の親友でクラスメートの男子・水樹だ。
僕が軟禁された初日以来ずっとメッセージを送り続けている。
せめて水樹に会いたい。水樹が心配しているのは間違いないから。
「せめて僕の親友に合わせてくれよ……」
「ほう、まあいいでしょう。この場所は別にばれても問題ないですし」
僕は水樹に電話する。
「もしもし水樹。僕だよ……」
『コウ!? 今までどこで何していたんだ!?』
電話してみると水樹の声に懐かしさを感じる。よかった、水樹に忘れられていなかった。
「明日僕の言う場所に来て。直接会いたい」
『コウ?』
僕と水樹は会う約束をした。

  ※

 「コウ様、水樹様が来ました」
「コウ!」
翌日の夕方。僕の名前を呼んで水樹が屋敷に入ってきた。
「水樹!!」
「わあ!!」
僕は水樹に抱き着いた。金髪に匂いのきつい香水。間違いなく水樹だ。
「コウ、急に学校休んでどうしたんだよ。面倒なことに巻き込まれたのか?」
「うん、客間で話そう」
僕は屋敷の客間に案内する。

  ※

 「あのさっきの変な人がお前を女の子にしようとしてる?!」
僕は水樹に全ての事情を話した。両親が桃源香について研究していたことも、軟禁されている理由も。
「信じられないなら信じなくてもいいよ。僕だってまだ信じられないもん」
「いや、信じるよ。コウが俺に嘘付く理由なんてないし」
水樹は信じてくれた。
「とにかくコウがひどいことされるかもしれないのはわかった。もうこんなとこ逃げよう、」
水樹は僕の手を引く。
「俺は女の子は好きだけど、お前にそうなってほしいとは思っていない。もう今日から俺の家に住まわせる。親には説得してわかってもらうから」
そう言いながら僕の手を引き客間を出ようとする。
しかしそれは叶わなかった。
「おっと。余計な真似はしないでください」
「!?」
客間を出ようとすると秘術者がいきなり現れた。
「だから嫌だったんですよ。邪魔者が出ると思ってコウ様には誰とも会わせたくなかったんです」
秘術者は僕から水樹を離す。
「貴方だって親友が女の子になったほうが好都合だと思いますよ?」
秘術者は水樹ににやにや笑う。
「俺は男のコウと親友でいたいんだよ。コウが嫌がってるとこなんて見たくないんだよ!」
水樹は不気味な笑顔に怯まない。
「邪魔者には出て行ってもらいますよ」
秘術者はそれが気に食わないのか水樹の首根っこを掴んで引き摺っていく。
「水樹!!」
それを見て僕は水樹の名を叫ぶ。
「コウ!」
僕達が名を呼び合うのも気にぜずに秘術者は水樹を屋敷の外に追い出した。
「……もう誰とも本気で会わせませんからね」
秘術者はぎらりと僕を睨む。
もう駄目だ。僕はこの男が怖くなってきた。

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【依頼小説】性転換とメイド服 

テキスト:リング https://skima.jp/profile?id=31037
イラスト:しまじ https://skima.jp/profile?id=28053


 とある高校生、飯島 春斗(いいじま はると)は、スマートフォンに表示されたギターの価格情報とにらめっこしながらため息をついていた。
 彼は軽音楽部。先輩から練習用にと安くて古いアコースティックギターのおさがりを貰い、部室にもかつての部員たちが置いていったギターがあり、それで毎日ギターの練習をしている。どちらもあくまで練習用だと割り切って使っているが、決して音質は良くないため、春斗は自分のためのもっと品質のいいギターが欲しかった。
 先輩は言う。『ケチって安いギターなんか買うな。「今の俺の腕にはこんな高いギターなんて見合わない」だなんて思うな! ほどほどの値段のギターを買うのは金の無駄だ。ベースでもドラムでも同じことがいえるが……買うならいきなり高い物を買え!』と。
「俺が本当に欲しいギターは十五万六千円……今の貯金は七万円ちょっと……あと二ヶ月はバイトしないとなぁ」
 購入までの道のりへの先の長さに、春斗は思わずため息をついた。
「よー、春斗。スマホ眺めて、ため息なんてついてどうした?」
 そんな春斗の後ろから、入学初日から名前を覚え合った友人、井出 浩二(いで こうじ)が声をかける。
「あぁ、その、ギターをだな、買いたいんだが……金が……バイトしてる最中なんだけれどさ」
 振り向きざまにため息をついて春斗が告げる。その憔悴ぶりに、浩二は苦笑した」
「ははーん……なるほどね」
 何がなるほどなのか、浩二は言いながら春斗のことをじろじろと見る。
「なんだよ、俺のことをじろじろ見て」
「いやー……なぁ、春斗。俺が割のいいバイト紹介してやるからさ。一日で三万円。ちょっと乗ってみないか?」
「一日で三万円? なんか危ない仕事じゃないのか?」
 とてもおいしい条件ではあるが、明らかに高校生に対して出す額ではないと、春斗は怪訝な表情で浩二を見る。
「大丈夫、仕事の雇い主は俺だ……家で、ちょっと手伝って欲しいことがあってさ」
「お前の家の手伝い? 内容は?」
 浩二の家はかなり大きい。家の手伝いも大変だろうが、それにしたって三万円は大金だし、その上お手伝いなら高校生なんかを雇うよりもプロを雇ったほうがいいだろう。明らかに怪しい。
「秘密だ。まぁ、危ないことじゃないからさ」
「お前の家、結構デカイ家だったよな……どうした、エロ本の処分でも頼みたいのか?」
「今時ネット漁ればいくらでもエロ動画を漁れる時代にエロ本持ってる奴なんているかっての……まぁ、とにかく来てくれよ」
 目的を隠すような浩二の言動に、怪しさを感じないわけではなかったが、三万円というのはとても魅力的だ。ギターが早く手に入るし、ギターを購入した後でも、ライブ会場を借りたりするのにお金は色々と入り用だ。あって損することはない。
「うーん……わかった。その仕事、話だけでも聞いてみるよ」
 こうして、その週の土曜日、部活終わりの午後。春斗は浩二の家へと赴くことになった。

「おぉ、よく来たな春斗。さ、入って入って」
 部活帰りの春斗は、ブレザーにYシャツネクタイ、そして制服のズボンにスニーカー、背中にはギターケースといういでたちで浩二の部屋へと赴いた。対する浩二はと言えば、Tシャツにジーンズという何の面白みもないファッションで春斗を出迎える。
「相変わらずデカイ家だな。なんでうちみたいな普通の高校に入学したのやら……もっといい学校に行けただろうに」
「いやぁ? 家庭教師が優秀なら進学校じゃなくっても問題ないからって、近い高校にしたんだ」
「家庭教師いるのかよ……」
「いるんだよね、しかも教科ごとに担当してくれる人が三人ほど……」
 浩二の育ちの良さに、憧れとも嫉妬ともいえる感情が渦巻きながら、春斗は苦笑した。
 ともあれ、春斗は彼の部屋に移動して、仕事の内容を聞くことに。
「仕事の話を始める前に、まずはこれを肌に落としてと……」
 と、春斗は腕の上に一滴、薄桃色の乳液を落とされた。
「それで、この針で刺す、と……」
 腕がちくりとした。。彼が持っていた乳液の容器を見ると 『Trans Sexual Potion 男性用』と書かれている。
「なんだこれ? トランス……セクシュアル……ポーション? 性転換薬……? えぇ、なんだそりゃ?」
「見てのとおりだよ」
「まさかお前これ、塗り薬なのか? 妙なものを俺の体に入れるなよ?」
「いや、ポーションって書いてあるから飲み薬だろ? これはただのプリックテストって言って、アレルギーの有無を調べるだけのテスト。アレルギーがあったらいけないからね」
「あぁ、なるほど……で、アレルギーがあるかもしれないこのお薬の正体は一体何なんだ? なんか得体のしれない名前なんだが……」
「はは、読んで字のごとくさ。これは飲んだ男性を女性に変える薬さ」
「えぇ? そんなものが存在してたのか……だが、大丈夫なのか? 危険じゃないか?」
「当然、大丈夫さ。マウス、犬、猿、さまざまな人種の人間で実験や治験を行ったうえでの実用化だから、安全性は保障するよ。でも、稀にアレルギーが起こることがあるから、飲むのはそれからとして……君にして欲しいことは」
「欲しいことは?」
「メイド服を着て、僕に仕えてほしい!」
「はい?」
 思わず首をかしげて聞き返す。
「いや、ね。僕の家にもメイドさんはいるんだけれど、格好は普通の家政婦だし、おばさんだし……見映えしないんだよね……」
「そりゃ、美人のメイドなんて漫画の中だけの存在だろ!? メイドがいるだけで家がいつもきれいになりそうでうらやましいんだがな」
「うん、わかってる。だからこそ、君にやって欲しい……いやね、この薬の治験を行ったとき、一般的に美男子とされる男性は性転換すると美女になる傾向が多かったそうでさ。特に春斗君は、男性として恵まれた容姿を持っているようだし、女の子になればさぞや……」
「いや、普通に女に頼めって。そんな訳の分からない薬を使わずに!」
「うむ、ごもっともな意見だ。だが、二つの理由があってだね……まずは口止めだ。僕のメイドに奉仕してもらいたいという願望は、決してオープンにしやすい趣味とは言えない。下手な女の子に頼んでそれを暴露されたらとても困る……だが、君の場合は暴露した場合のダメージは僕以上に大きいはずだ。
 なんせ、性転換させられてメイドをやらされただなんて、周囲に言えるわけもないからねぇ……」
「は、はぁ……確かに俺もダメージが大きいな。それで、もう一つの理由は?」
「それは、薬を飲んでからのお楽しみ」
 いたずらっぽい笑みを浮かべる浩二を見て、春斗は考える。
「メイド服を着て奉仕って……エロいことは……企んでないだろうな?」
「いやぁ、そこまでは流石にね。君がそうしたいのならいいかもだけれど」
「じゃあ、しない」
「そうかい。でも、君の心配が的中しているかどうかはわからないけれど、メイド服自体が少しエロいんだよねぇ……」
「おいおい……エロい格好しろってのかよ……恨んでやるからなお前」
 浩二の言動の端々に、断りたい要素を感じてしまうが、春斗はぶら下げられた三万円という現金の誘惑にはあらがえず、結局飲むことを決めるのであった。
 プリックテストの結果、アレルギー反応は無し。意を決して薬を飲むと、泡立てていない生クリームを飲んでいるかのような味に、春斗は思わず顔をしかめた。
「大体、こんなもんどこで手に入れたんだよ……」
「僕の父さんが、お金持ちばっかりが集まるイベントで紹介してもらったお薬なんだ。一本五万円くらいで、約一八時間から二八時間くらいまで効果があるそうで、五本くらい買っちゃった」
「最悪、明日の夜まで戻らない可能性があるってことかよ……ってか、そんな金どこから出した? 大金だろ!?」
「高校祝いで買ってもらった一〇〇万円分の株を売ったり、そのお金でまた別の株を買ったりして……今二五〇万円ほど貯まってるの」
「あぁ、その年でトレーダーか……うらやましいね」
「ま、そういうことになるね。ところで、そろそろ体に変化が出てきたんじゃない?」
「う、ん? 確かに、目の前がくらくらして……」
 立っていられなくなる。吐き気なのか、目が回っているのか、地震でもないのに目の前が揺れて、周囲がゆっくり回転していくような感覚に支配され、体は全身が暑くなっていく。訳も分からないままに意識を失っていると、気付けば春斗はぶかぶかの服を着た、腰ほどまで髪が伸びた女性の体となっていた。
「うわ……」
 春斗はYシャツ越しに自分の胸を揉む。どういう原理か、そこにはたわわに実った二つの脂肪の塊がついており、揉めば当然のことながら揉まれた感触が胸に広がり、自分の体の一部であることを嫌というほど実感させてくれる。
「本当に女になってる……」
「おー、こいつはエロい……メイド服もいいが、ぶかぶかの男物の服というのもこれはこれで……」
「じろじろ見るなよ浩二……」
 浩二の視線があまりに嫌らしいので、春斗はとっさに胸を隠す。そんな女みたいな動作を自然としてしまったのは驚きだが、銭湯か何かで股間をじろじろと見られたら股間を隠すだろうから、見られたくないところを隠したくなるのは人間の本能なのかもしれない。
「あぁ、その表情もいい。お前を女に甲斐があったなぁ」
「浩二……今度からお前の事は変態として覚えておくからな!?」
 春斗は精一杯の虚勢を張りながら身を縮めていた。
「いいよ、人間だれしも変態なものだしね。よし、それじゃ無事に女になれたということで、まずはメイド服に着替えるのと……やっぱり、言葉遣いだよね。まず、一人称は『私』。そして僕のことを呼ぶときは、『浩二様』か『ご主人様』のどちらかでお願いするよ。『お前』は当然禁止だけれど、『貴方』ならいいかなぁ」
「うぅぅぅ……屈辱だぁ」
 だが、これに耐えれば三万円のバイト料を得ることが出来るのだ。耐えなければならないと、春斗は悔しさをこらえている。
「メイド服はそっちのカゴに畳んでおいてあるからさ。着替えは……あー、流石に見られながらってわけにはいかないよね?」
 浩二の部屋は広く、友達を十人くらい集めてパーティーをしても窮屈さを感じないスペースがあったが、しかしながら着替えが出来るスペースはない。
「そうだな、浩二はベッドで毛布かぶって閉じこもっててくれ」
 春斗も着替えだけは見られたくなかったので、少々殺気交じりの声を出した。
「えー……ま、仕方ないか。というか、言葉遣いはきちんとね?」
 本心では着替えの風景まで見たいのか、浩二は残念そうな顔をするが、春斗を怒らせたくはないのか渋々従うつもりのようだ。
 そうして、春斗は自分が着るべき衣装と対面する。本来は聖職者が着用する修道服という、性的な要素を排除した服にエプロンをかぶせた作業着。それがメイド服なのだが、このメイド服は完全にそれとは逆の方向性だ。紺色を基調としているということは普通のメイド服とそう変わらないが、下半身の丈がやたらと短く、スカートは膝上一〇センチメートルほどしかなく、気を抜けば用意された縞々のパンツも見えてしまいかねない。膝上まで伸びた二―ハイソックスも、少々きつめで足のラインが強調されてなまめかしい。
 胸も開いているため、谷間が強調され、肩を覆う部分もないため露出した首筋や鎖骨が煽情的だ。そんな自分の姿を鏡で見ていると、いやらしい目で見られるのだろうなと予想出来て、それだけで鳥肌が立ちそうな気分だ。
 ヘッドドレスこそ何の変哲もないものだが、それ以外のパーツはもはやメイド服と言っていいのかどうかもわからない。ご丁寧に花の香りがする香水まで用意してあったので、春斗は渋々それをつけて、着替えを終了とした。

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【投稿小説】男に脱がされると女の子になる少年の話

作 城弾 http://johdan.a.la9.jp/index.html
イラスト 深夜工場 

 俺の名は松山光輔(まつやま こうすけ)
 ごく普通の男子高校生……の、はずだった。
 九月のあの日、この忌まわしい呪いを思い知らされるまでは。

 あの日は体育の授業でサッカーをしていた。
 月曜の六時間目。
 授業の後半の方でプレイしていたので、まだ汗が引かなかった。
 だから体操着が汗で体に張り付いて上手く脱げない。
 なんとかそれを脱ぐ。
 どうやらそこで「スキ」ができていたらしい。
 同級生の一人というより「悪友」の白坂真太郎(しらさか しんたろう)が後ろから忍び寄っていたと後で知る。
「それっ」
 悪ふざけ以外の何物でもない。
 俺のトランクスをずり下ろしにかかる
「わわっ!?」
 驚いた俺だがさらに驚く。
 なにしろ俺のたわわな胸が盛大に揺れて、髪の毛が一気にケツまで伸びた。
 ウェービーロングというところか。しかもピンク色。
 目の当たりにした真太郎も茫然としている。
「マコ。お前、女だったのかっ?」
 男子一同が俺を見ているが言葉もないようだ。
 真太郎も何とか声を出した。
「誰が女だっ。『まつやま こうすけ』で『ま』と『こ』が続くからって女みたいに『マコ』なんて呼ばれちゃいるが正真正銘の男……なんだよ。この声」
「あ、ああ。川柳で意思疎通をする美少女って感じの声だったぜ」
「でもまるで体内を駆け巡る赤血球のような元気の良さもあったが」
「農業高校の方言丸出し女子というのもありだな」
 な、なんかこいつらの目が怖い。
「同級生の男子」を見る目じゃない。
「親に隠れてエロビデオを見ている」という感じの目だ。
「へ、変な目で見るな……つっ」
 思わず怒鳴った俺だが、その際にむやみにでかい胸がプルンと揺れた。
 そしたら痛みが。
 え? おっぱいって揺れただけで痛いの?
 い、いや。その前に俺ほんとに女になっちゃったのか?
 おそるおそる生まれてからずっと一緒だったものを確認すべく手を伸ばす……までもなかった。
 パンツが下ろされていたから丸見え。
 長年一緒だったものがなくなっていた。
 胸。髪。声。そして股間。
 あらゆる部位が俺の新しい性別を突き付けてくる。
 あ。それを見てこいつらにやけていたのか?
 フルヌードの女…まだ実感わかない。
 俺は最後の悪あがきで更衣室の大鏡を見た。
 そこにはずっと見た俺の姿はなく見知らぬ、それでいて俺の面影を残す美少女が一糸まとわぬ姿で映っていた。

 俺は目の前が真っ暗になった。
 そのまま立ち眩みのように倒れてしまう。
 また胸が揺れたけど、痛みを感じるより気絶が先だった。

深夜工場さん 完成

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【投稿TS小説】エース(撃墜王) by.奈落

そのマーキングされた機体には見覚えがあった、
「それが貴女の最終標的よ。」
あたしの機体のAIがそう告げてきた。
確かに奴はエースのようだ。
次々とあたし達の僚機を撃墜してゆく。
(だけど、あたしの方が上よっ!!)
続けざまに敵機を撃ち落とすと、あたしはその「最終標的」に向かっていった…

ALみかんさん
イメージイラスト:ALみかん https://twitter.com/alumican_al

ふと(前にも同じ光景を見た)と、記憶の奥底から涌き出てくるものがあった。
(そう…同じような宙域で「俺」は撃墜された…)
っな、何よ?!
「俺」って、あたしが男だったみたいじゃない!!
あたしは…

…記憶を辿るが、その先は霧のようなものに包まれていて何も見えない。
「!!!!」
警告音で我に返った。
(今は戦闘中よ!!余計な事を考えてる場合じゃないでしょ!!)
あたしは強引に機体を引き起こした。
生身の肉体であれば耐えられない加速も、改造されたあたしには何の影響もない。
無茶苦茶な機動が可能となったあたしに敵う者などいないのだ!!
が、余計な動きが入ったため、あたしは一瞬だけど奴を見失ってしまった。
(何処っ?!)
あたしの目は再び奴を捉えた。けれど、それは奴が奴の絶好のポジションに居ることを確認しただけだった。
つまり奴の照準にあたしが捉えられているということ…
再び強機動を駆けるが今度はエンジンが耐え切れそうになかった。
(あと少し、踏ん張って!!)
なんとかギリギリで奴の攻撃を避せた。
(今度はあたしの番よ♪)
あたしは奴の機体の真後ろに迫った。
(?)
再び記憶の底から涌き出てきた。
前にも同じ事があった?
「俺」は敵機に後ろを取られ、成す術もなく撃墜された…
そして敵に捕らえられ、洗脳され、改造され…過去へと送り込まれた。
あたしは記憶を取り戻した。
そう。あたしの前にいるのは過去のあたし自身なのだ。
/敵のエースを墜とせるのはその本人しかいない。
/そして肉体改造すればより確実に墜とすことができる。
「俺」は過去に送り込まれた「俺自身」に撃墜されたのだ!!
そう…このままトリガを引けば良い。
そうすれば「俺」は「あたし」になる。
あたしは…トリガを…引いて…いた…

【600DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第1章-1

ときどき出す小説作品です!TAMAこんにゃくに書いてもらって、挿絵はもろへいやさんにお願いしました!

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第一章 誘拐された俺

「ふい~っ、今週もよく頑張ったな~」
 金曜日の夜、俺は会社帰りの道をいつものように歩いていた。
俺の名前は中村裕明(なかむらひろあき)。中肉中背の、まあどこにでもいる一般的なサラリーマンといったところか。
「明日は、待ちに待った休日か……」
 季節は六月。五月はゴールデンウィークがあったものの、今月ときたら祝日がない。
 故に、通常の土日が待ち遠しくてたまらなかった。
(そういえば、明日はあの日だったような?)
 ふと頭に湧き上がった気づきに、俺は歩行を止める。
 左腕を眼前に掲げ、紺色のスーツを右手でまくり、むき出しにした腕時計にそっと語りかけた。
「日付を教えてくれ」
 すぐさま、正面にぼうっと『二〇四〇年六月八日金曜日・午後七時十分』と白文字が浮かび上がる。
「ってことは、明日は母さんの誕生日じゃないか……!」
 はっと気づいた俺は、続けて腕時計に問いかけ、
「丸野百貨店までナビして」
「OK、このまま道なりに進んでください」
 落ち着いた女性の声が聞こえてくる。ナビゲーションに従い、俺は歩みを再開した。
 もうお気づきかもしれないが、俺が今左腕に装着している腕時計、もとい腕時計型ウェアラブル端末が、この時代では個人間の通信を司(つかさど)るデバイスとして用いられている。
 この手の端末は十年前、つまり二〇三〇年辺りから急速に普及していった。
 それまで人々は、薄くて平べったい長方形のデバイス、いわゆるスマートフォンを使用していたのだが、空間上に画面を投影し、それを操作できる技術が確立されると、それに対応したウェアラブル端末が主流となり、スマートフォンは一気に廃れていった。
 実際、スマホは幼×園・小×生の時分(じぶん)にはよく見かけたものの、中学に入る頃にはすっかり見なくなったものだ。
 ウェアラブル端末がスマホよりも明らかに優れているのは、頑丈に作られているので落下させて壊す心配がない・表示される画面が目に優しい・かさばらないetc。
 今や当たり前になっている技術ではあるが、改めて考えてみると凄さを実感する。
「突き当たりを右に行ってください」
 技術の進歩にしみじみしていると、ナビの音声が聞こえてきたので、その通り右に進む。
(母さんのプレゼント、何がいいかな? 順当なところでブローチか? でも去年あげたし……お菓子とかはどうだろう? でもなあ、太るって遠慮しそうだ……)
 頭の中で逡巡する。迷っているこの時でさえも、ぶっちゃけ楽しく感じるものだ。
(なら紅茶はどうだろう? うん、悪くないチョイスだ)
 それほど苦労することなく結論が出た。
 歩行する速度が、自ずと速くなっていく。
 目的となる丸野百貨店まで徒歩十分程度なので、閉店時刻の午後八時までにはまだ余裕がある。
 もちろんこれは、プレゼントを選ぶ行為そのものが楽しみで仕方ないからだ。
 去年もこんな感じで、誕生日前日にわくわくして百貨店に駆け込んだことを思い出す。
 いきなりの独白になるが、俺は母子家庭で育てられてきた。
 幼い頃に父親が不慮の事故で他界したあと、地方公務員の母親は女手一つで立派に育ててくれた。
 給与は安定していたものの、家事やその他諸々の負担は察するに余りある。
 その背中を見て育った俺は、少しでも母親を助けたい、いつか恩返しがしたいと願い続けてきた。
 そして去年、大学を卒業し就職した俺は家を出て、新社会人として一人暮らしを始めたのだ。
 正直まだまだ半人前ではあるが、これからは俺が母親を支えるのだという気概を持って、日々の業務に一生懸命に取り込んでいた。
 こうした経緯で、母親の誕生日には自分で稼いだお金でプレゼントするのが、俺にとって何よりも誇らしく、楽しいことになっていたのであった。
「次の曲がり角を左に行ってください」
 そうナビゲーションの指示が響いたものの、あべこべに俺は右の小道に進み出る。
 道路沿いをそのまま進む左のルートより、裏通りとなる右のルートのほうが近いからだ。
 飲み屋などの飲食店・雑貨店などが立ち並んでいる通りのちょうど裏、午後七時台というゴールデンタイムにも関わらず閑散としている薄暗い路地裏で、俺はいそいそと歩みを進める。
 今思えば、この小道を選択した時点で、俺は正常な人生のルートを盛大に踏み外す羽目となったのだろう。
 だが、期待感でいっぱいの俺の胸に、悪い予感など感じ取る余地などない。
 屋根上から虎視眈々と視線を向けている、いくつもの怪しい影についても気づくことがなかった。
 突然、目の前にすたんと落下してくる一つの影。
「えっ……!?」
 呆気に取られる間もなく、
「何っ……!」
 続けざまに落下したもう一つの影が、背後から俺をいきなり羽交い締めにする。
「はっ、離せっ!」
 当然抵抗する俺だったが、もがけばもがくほど、がっちりと固定された両腕に相手の腕が食い込んできて、とても振りほどくことが叶わない。
 ここで俺はようやく、薄暗闇に浮かび上がる白いシルエットを直視する。
(これは……お面……?)
 角付きで恐ろしげな形相をした、般若のお面だった。それを顔面に装着した目の前の影の全身は、周囲の薄暗さに紛れて判然としない。おそらく、隠密行動に適したカラーリングの服を着用しているのだろう。
「お前らは誰だ! いったい俺に何の用なんだっ!」
 声高に叫ぶものの、目の前の影はおろか、いつの間にか周囲に降り立った、いくつもの影から返答は返ってこない。
 皆それぞれ、目が細長くて真っ白な女性のお面、髭が付いた翁面、角が生えた鬼面など、ヴァリエーション豊かな能面を被っている。
「ごくっ……」
 異様な能面姿に包囲されるという、とてつもなく異様な状況に、無意識のうちにカラカラになった喉を、口内の唾を飲み込んでどうにか潤す。
(どうしていきなり、こんな連中が……まるで、映画やアニメに出てくる暗躍集団みたいじゃないか……)
 立ち込める緊迫感はすごいが、あまりに突然すぎるせいか、なんとも現実味がない。
 そのうち前方から、こつこつと近寄ってくる足音が聞こえてくる。
「お前はっ……」
 接近してきた人物の、首から下は薄暗さに紛れてよく見えず、そのうえ顔面には覆面を被っていた。髪はボブ程度の長さで、性別はわからない。ただ、爛々と輝く眼光の鋭さがビシリと伝わってくる。
「中村裕明だな?」
「――そうだ」
 目の前にまで迫ってきた人物からの問いに対し、俺は正直に答える。嘘をついたところで、懐の社員証を探し出されたら一目瞭然だからだ。
 ひとまずは勇気を振り絞り、逆に質問をぶつけてみる。
「お前は誰だ! いったい俺をどうするつもりだっ!」
「答える必要はない。おとなしく来てもらおう」
 彼の声は、想像していたより幾分か低めである。
(男? 若そうだな。年齢は俺と同じか、若干下か……)
 覆面下の素顔を見てみたい思いに駆られつつ、質問を続ける。
「来てもらうってどこにだよ!」
「それにも答える必要はないな」
 ぴしゃりと返答される。取り付く島もない。
 らちが開かないと判断した俺は、
「離せっ! お前らに付き合う道理はないっ!」
 それこそ無我夢中でもがき、羽交い締めになった両腕を何が何でも振りほどこうとする。このまま奴らに連れ去れたら、間違いなく非常にやばいことになるという直感があった。
「おとなしくしてろと言ったはずだ。やむを得ん。手荒な真似はしたくなかったのだが――」
 その言葉とともに、真正面の覆面の男は両腕を伸ばし、こちらの首元を両手でつかむと、左右親指をぐいっと沈め込む。
「ぐえっ……!」
 強烈な圧迫感を感じるとともに気道が狭くなっていき、一気に呼吸が苦しくなる。
 締め上げる力はますます強くなり、
(かっ、母さんっ……!)
 急速に遠ざかっていく意識に浮かび上がってきたもの。それは母親のいつも通りの、気取らない気丈な笑顔であった。

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【600DL間近】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第3章-4

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健康な成年男子だからこそ、性的なことで勃起してしまうのは自然の摂理。
 それを見とがめられ、去勢という罰を受けてしまう。
 男として、これほど屈辱的な話はないだろう。
 ここで麗華は、とっておきの行動に出る。
 鷹人を前に、履いているブーツを右足だけ脱ぐと、なんとその素足で弟の股間をぐいっと踏みつけたのだ。
「んあっ――」
 たまらず声を漏らす鷹人。
「ほらほらほらぁっ……勃起しちゃいなさい勃起しちゃいなさ~い♪ お姉ちゃんにきったな~いチン○ン足蹴にされて、ドMのあんたはなっさけなくおっ勃てちゃうのよ~っ♪」
 ノリノリの口調で言葉責めを行い、ノリノリで弟の男性器をふみふみしていく。
 これぞまさしく、ドSお姉さまの真骨頂。
「んあっ、くあっあっ……」
 先ほどとはうって変わって、苦しそうな声を口元から漏らす鷹人。艶めかしい曲線美を誇る美脚で、自らの男性器を踏みにじられているというのは、ドMの男性にとってまさに、夢のようなシチュエーションなのだろう。
「あらっ、あらあらあらぁっ♪ あんたのオチン○ン、完全にビンビンに勃起してるわ~♪ あっはははっ! このまま足でふみふみし続けて、精液(ザーメン)出させてほしいでしょ~? でもダ~メッ! もし勃起したら去勢するって約束だったじゃな~い♪  しっかし我が弟ながらかわいそう~♪ 射精したくてびっくんびくんしてるオチ○ポ、綺麗さっぱりなくなっちゃうんだからさぁ~」
 麗華の高笑いは止まらない。
 実の弟を去勢しちまうというのに、明らかにそれを楽しんでいる。
 『弟が妹になる』ことなど、彼女にとっては大した問題ではないのだろう。
 サディスティックな姉はふと、背後を振り返って、
「さて、とうとうあれの出番よっ!」
 呼びかけに応え、黒装束がどこからともなく取り出したもの。
 それは腰ほどの大きさがある、ぱっと見お椀のようなシルエットの物体であった。
 全体の色はグレーで、やけにメカニカルな質感をしているお椀の底には、ちょうど太ももぐらいの大きさの穴が左右に二つ、ぽかりと空いている。
 下半身に履くパンツのようにも見えなくもないその物体で、特に目を惹くのが四本の緑色の小型シリンダー。ちょうど左右の鼠径部との境目に、二本ずつ立てられていた。
 股ぐらの部分にはグリーンのモールドが、一本縦に入っており、そのうえ腰回りには、♀マークを浮かび上がらせた丸型の赤色のスィッチが、これまた異様なインパクトと存在感を漂わせている。
 一見、なんだこりゃ? と言いたくなるような、実にけったいな人工物だったが、俺にはそれが何であるのかの心当たりがあった。
「もしかして、それが――」
 俺の質問に対し、麗華が答える。
「そう、これこそが全自動性器矯正機よ。体内に強力な女体化の電磁波を一気に流し込むことによって、強制的に女性機能を形成するの。その際、邪魔な男性器はポロリと取れちゃう。まさに近代科学が生み出した夢のデバイスってわけ。ホント、二十一世紀のテクノロジーってすごいわね~」
 技術の無駄遣いのような気がするのは俺だけだろうか?
 黒装束が一人、麗華と入れ替わるように鷹人の前に進み出る。
 屈強な体格の彼はしゃがみ込んで、伸びきった鷹人の両脚を、強靭な腕力でぐわっと床下に抑え込むようにし、もう一人の黒装束が手にした全自動性器矯正機を、つま先から強引にはめ込んでいく。
「やっ……やめろっ!」
 当然抵抗する鷹人だったが、あまりに力強く両脚を抑え込まれているため、どうすることもできない。
 ついには腰回りに、金属製のパンツが装着され、
「さあっ、全自動性器矯正機を起動させるのよっ!」

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 麗華の号令とともに、黒装束男の指先によって腰回りの♀スイッチがぐいと押された。
 ヴゥゥゥッ……!
 たちまちパンツの中から、うなるような振動音が響き、
「くっあぁぁっ――!」
 鷹人の口から上げる苦悶の声。
「鷹人、女になっちゃいなさいっ!」
 弟に呼びかける姉。弟の声は大きくなる一方で、
「んっあっ……くぅぅぅっ、あっあああっ……!」
 ひときわ声高に叫んだかと思うと、ヴゥゥゥンという振動がぴたりと止まる。
「はぁはぁはぁ、はあ……」
 呼吸を整えるのに必死の鷹人を見計らい、麗華は黒装束に命令を下す。
「ふっふっふっ……もういいわよ、パンツを脱がせなさい」
 金属製のパンツは、静かにずり下ろされていき、
 ぽろりっ――。
 今、何かが床に転がった。
「あっ……あああっ……」
 愕然と声を上げる鷹人。その股間部には、男性なら誰もが備えているはずの『もの』が見受けられない。
 彼の去勢はすでに、完了してしまっていた。
「くすくすくすっ――」

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【600DL間近】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第3章-3

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――どれくらい時間が経過したのだろう。
「んっ――」
 ふと目を覚ますと、
「これは……」
 視界に飛び込んできたのは、見たことがない室内の様子。
 目測で天井までの高さ五メートル。横幅十メートル、奥行き二十メートルの室内は、一面が白い壁に覆われている。
 そのうえ、所々に、何やら見慣れない装置や計器やらが設置されている。
 いったい誰が、何の目的でそれらを使用しているのか?
 不気味なことこの上ない。
「へっくし……あれっ、なんで裸……」
 くしゃみをしてようやく気づく。なんだか少し肌寒いと思っていたら、まさか何も身に着けていなかったとは――。
 がちゃっ……がちっがちっ……!
 なぜか上に伸ばされている両腕を降ろそうと試みると、頭の上で金属音が鳴り、動かせない。
 ぐいっと見上げてみると、案の定天井から伸びた金属製の手枷が、がっしりと両手首を拘束していた。
 それでいて下半身は拘束されておらず、両脚が前方に、なんとも無造作な感じでだらりと伸びている。
「んっ……」
 声がした左真横を向くと、そこには監視役の男が、俺と同じような感じで拘束されていた。
 つまりは、高く掲げた両手を天井から伸びる金属製の手枷で繋がれ、身体に何も身にまとっていない裸の状態。
 あられもない姿の彼はこちらを向き、状況を確認しながらゆっくりと語り出す。
「ここは……組織のアジトのようだな……まずいっ……この部屋はおそらく、拷問部屋だっ!」
「何だって……」
 『拷問』という、ずいぶんと物騒なキーワードに、ぞくりと背筋が寒くなる。
 その時こつこつと、足音がどこからともなく響いてきた。
(この音は……階段を下りる音――?)
 ボリュームを少しずつ増していく足音の正体を推し量ろうと、脳細胞を必死に働かせていると、部屋奥のドアが内側に開き、ビシッとした黒のエージェントスーツに身を包んだ監視役の男の姉が姿を現す。
 覆面をした黒装束を四人引き連れ、静かに近づいてくる彼女。
 至近距離まで来て、足を止める。
 こちらを見下ろすその美貌が、うっすらと上気しているように見えた。
「うっふふっ、どおっ? 二人して仲良く裸にひん剥かれたあげく、両手を拘束されて繋がれている気分……実にみじめねえ~」
 嗜虐的な笑みを浮かべる彼女。その手の性癖を持っているとみて、十中八九間違いはないだろう。
 サディスティックな魅力を存分に発散させるポニーテールヘアの美女は、正面の俺と、その左隣にいる弟を交互に眺め、
「ねえ、あんたたちこれから、どうなるかわかる?」
「もしかして――拷問……?」
 恐怖に震えつつ返答する俺に対し、彼女は端正な美貌を一ミリとも崩さすに、
「っていうかね、あんたには、元通り人質になってもらうわ」
「彼は、どうなるの……?」
 俺が言っているのはもちろん、隣に繋がれている監視役であった『彼』のこと。
「そうねえ~」
 どうしましょとでも言いたげに、左手を顎先にそっとあてがい、考え込む素振りを見せる彼女。
 その所作は非常にわざとらしい。
「ねえあなた、さっきから弟のことを『彼』って呼んでるけど、名前は教えてもらったの?」
「いいえ」
 正直に返答する。
「そんなら教えてあげる。弟のフルネームは、流川(ながれがわ)鷹人(たかと)」
「ながれがわ たかと……」
「『流川』は流れる川、『鷹人』は鳥の鷹に、人の人(と)よ」
 精悍な彼のイメージを、そのまま体現したような氏名である。『名は体を現す』とは、よく言ったものだ。
「そして、姉であるあたしのフルネームは流川(ながれがわ)麗華(れいか)。麗しの『麗』に、中華の『華』、いい名前でしょ?」
 こちらも、イメージ通りという意味では確かにいい名前だろうな。
 どこまでも得意げな麗華は言葉を続け、
「流川家はもともと、風魔の流れを汲む由緒正しい忍者の一門なの。一族には鉄の掟があって、任務ではみだりに自分の素顔を見せてはならないというものよ。まあ、あたしはくノ一だから、例外で素顔をさらけ出しても大丈夫だけどね。でも男である鷹人は違う。一族の掟も守れず、仕えるべき主君に背いた――そんな恥知らずの弟には、重い罰を受けてもらうわ」
「『重い罰』、って――」
 顔からさっと血の気が引くのが、自分でも実感できた。淡々と打ち明けられた衝撃の事実もさることながら『重い罰』という単語は、恐怖心をただいたずらに湧き上がらせる。
 動揺する俺の表情を、麗華は楽しそうに眺め、
「具体的に言うと、去勢よ♪ 全自動性器矯正機を鷹人に履かせて、強制的に女の子になってもらうの」
「えっ!!」
 驚いて声を上げる俺は左真横を向く。
「…………」
 当事者である鷹人は一見、冷静さを保っていたが、心なしかAE微E(かす)Aかに、全身が震えているような感じがした。
 そんな弟の様子を興味深げに眺めながら、ふと麗華は呟く。
「でもねえ……ただ刑を実行するだけじゃ味気ないじゃない? だから条件をつけようと思って」
「条件――?」
 去勢される当事者である鷹人が訊く。
「ええ、これからあたしがあんたのこと、言葉でなぶってあげる。もしそれで勃起しなかったら特別に、刑の執行は取りやめにしてあげる」
「言葉でなぶる――」
 疑念が俺の口をついて出る。確かに麗華は、Sっ気のオーラを全身に漂わせた、いかにもって感じのお姉さまだが、そんな彼女になぶられて興奮する変態ドM野郎に、イケメンである鷹人はどうしても見えないのだが……。
 麗華は、顔色一つ変えない弟から、首を傾げている最中の俺に視線を移し、
「あんたも拷問の対象よ」
「へ?」
 あまりにも唐突に、とんでもないことを告げられる。
「な、なんでっ、俺までっ……」
「鷹人から聞かされてるでしょうけど、このまま身代金が支払われないのであれば、あんたは全自動性器矯正機を履かされ、男性器を喪失し女になってしまう。――実はね、最終的にそうするのがボスの願望なの。だから、場合によってはこの場であんたを去勢してもいいって許しが出てるのよ」
「何、だって……」
 がちゃがちゃと頭上で拘束具が鳴る。これは、衝動的に頭を抱えたくなったからだ。
「うふふっ……あんたも弟と一緒に、女になる恐怖にがくがく震えるといいわぁ~♪  さあ、始めましょ!」
 Sっ気たっぷりに笑う麗華の楽しげな宣言で、戦慄のショーが開始される。
 彼女はまず、自分の弟に向き直り、
「くすくすくすっ……誇り高き風魔の一族、流川家の男子ともあろう者が、捕らえられたあげく、繋がれて裸をさらしているなんて、みっともないったらありゃしな~い♪ ご先祖様が知ったら、さぞお嘆きになるでしょうね~。ふふっ、今どんな気持ち? どんな気持ちなのか、実の姉であるあたしに教えてごらんなさいよぉ……ねえってば~」
 慈愛に満ちているかのような、穏やかな声色で語りかける。だが口調にはかなり、小馬鹿にしたニュアンスが混じっていた。
「…………」
 頑なに沈黙を守る弟。
「どうしたのぉ~言ってごらんなさいよぉ~ねぇ~っ」
 姉の言葉は、突如として剣呑さを増していき、
「なんで言えないの? まさかあんた、自分で自分のこと、みっともない、みじめだって言うのが嫌だっていうの? 認めたくないっていうの? うっふふっ……笑わせるんじゃないわよっ! このゴミクズ! こんな状況になってもまだ、忍びとしてのプライドを保ってるっていうの? そんなのクソの役にも立ちゃしないんだから、とっとと捨ててしまいなさい! ほらほらほらぁっ、チンケなプライドなんか放り投げて、『僕はみっともないクソ虫です』って、正直に告白しちゃいなさいよぉ……さぁさぁさぁっ……」
 ついには、えげつない罵倒の言葉を矢継ぎ早に繰り出していく。
(すっ、すごいっ……)
 傍から聞いていて、ただただ圧倒されてしまう。まさか、ここまでのドSお姉さまだったとは……。
「あらっ、あなたの股間にあるオチン○ン、なんか膨らんできてな~い? おっかしいわね~。あたしそんな興奮するようなこと言ってないのにな~。もしかしてあんた、罵倒されて興奮、してるっていうんじゃないでしょうね~? あら、またオチン○ンがびくびくって……あっははっ、これは驚いたわ~。あんたって任務を平気でおっぽり出すような恥知らずってだけじゃなく、罵倒されて性的に悦(よろこ)んじゃう変態ドM野郎だったってわけ~? 我が弟ながら、ここまで酷いと笑っちゃうわ~。ほらっ、そんな変態クソチ○ポをぉ~美し~いお姉さまの目の前でぇ~恥じらいもなくギンギンに勃起、させちゃいなさ~い!」
 罵倒の言葉はなおも続く。弟の男性器をけなせばけなすほど、嗜虐心をそそられた姉の声色は上気していく。
 俺はふと、無言を貫く傍らの鷹人に視線を移す。
 うつむく彼の両脚の間、股間部にある逸物は少しだけ膨らみ、びくびくと小刻みに震えている。
(ボロクソに言われてチ○ポが反応するってことは、やっぱMっ気があるってことだよね?)
 驚きつつも確信に至る俺に対し、
「あらあら……愛しの彼のオチ○ポが、そんなに気になるのかしらぁ~」
 横目で麗華は語りかけてきた。
「ふふっ――せっかくだから女体化してるあんたの身体の特徴、鷹人に教えてあげましょうか? どうせ弟のことだから変に真面目ぶっちゃって、あんたの裸、まともに見ようとしなかったでしょ」
 言われてみれば確かに、鷹人はいつも着替えの際、女体化していく俺の身体から視線を逸らしてくれてたっけ。
 俺が『あっち向いて』と頼んだのもあるが、興味があれば無理やりに視姦できるにも関わらず、要求を守ってくれたのは、やはり彼の性格によるものだろう。
(真面目というより、誠実なのかも……)
 しみじみと思う間もなく、麗華が口を開く。
「うっふふっ――両胸はぷるんと大きく、張りがあってぴちぴちしてる……先端の乳首は綺麗な桜色……ボリュームといい形といい、まさに理想的な美乳ね~。身体つきはすらっとしていて、男性らしいごつさが完全になくなってるわ~。腰つきも丸みを帯びてるから、間違いなく魅力的なお尻をしてるんでしょ~ね~。――ふふっ、動画で初めてあんたを見た時は、正直さえない男だと思ってたけど、今はなかなかに可愛い女の子じゃな~い……ホント、股間にある邪魔なオチン○ン、さっさと切り落としてしまいたいわ~。用意してある全自動性器矯正機でね♪」
「ひっ――」
 『切り落とす』という言葉を聞いた瞬間、ぞっと背筋が震える思いがする。れっきとした男性である鷹人に恋しておいてなんだが、自分では男であることにまだ未練が残っていた。
 青ざめた俺の表情を一瞥し、ふふっと妖艶に笑みを浮かべる麗華は、再び弟に語りかけ、
「あらっ――あんたのオチン○ン、むくっと大きくなってきたじゃないの~? うっふふっ、この子の女体化した身体の特徴をつらつらと語られて、思わず昂ぶってしまったんでしょ~? まったく度し難いものねぇ~。もし勃起なんかしたら、パンツ履かせて去勢するって言ったのにぃ~」
 姉の指摘を受け、しまったという感じで唇を噛む鷹人。当然ながら彼にも、男としての未練がある。
 健康な成年男子だからこそ、性的なことで勃起してしまうのは自然の摂理。

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【500DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第3章-2

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ワイシャツにスラックスという、男性としての普段着に着替えた俺は、監視役の男に連れられ、脱出を敢行する運びとなった。
 施錠されたドアから階段を上り、その階の施錠されたドアから、また階段を上り、さらにその階の施錠されたドアからまたまた階段を上り――というように、施設内を次々と上に登りつめていく。
 途中、幾度となくトラップに引っかかりそうになったり、警備に発見されそうになったりするものの、それらを難なく突破できたのは、ひとえに監視役の男のずば抜けた身体能力と戦闘能力、さらには俺に対しての抜け目ない気遣いによる。
 すごいなこの男、というのが正直な感想であった。いったい、どのような出自なのだろう?
 気になるところではあったが、とりあえずは脱出するのが先決であった。
 そうこうしている間に、最後の階段を上り、ようやく施設の外へと出る。
「わあっ……!」
 視界に飛び込んできたのは、一面のきらびやかな星空。
 七月の夜空一面に、星々が爛々ときらめいている。
 ふと周囲を見回すと、深々とした森林に囲まれており、ここで初めて、これまで監禁されていた場所が山奥だということを知った。
「急ぐぞ」
 感慨に浸る俺の手を引き、監視役の男はそそくさと歩みを進める。そうだ、逃走はまだ終わってはいないのだ。
 いきなり、監視役の男が歩みを止め、俺もつられて歩みを止める。
「ここから先、道なき道を一気に駆け抜けることになるが、大丈夫か?」
「大丈夫かってどういう――」
「要は、素早く降りられるかということだ」
 監視役の言葉を受け、夜目を凝らして前方を覗き込む。
 見たところ、角度五十度ぐらいの急斜面になっていた。斜面はどこまでもスケールが大きく、裾の部分は夜の闇に紛れ込んでいるのもあり、判然としない。
 斜面の表面だが、細かい木々や大小の岩々がそこらかしこに点在している。
 常識的に考えてゆっくり進んでいかないと、たちどころに怪我をして当然――。
 そういう斜面であった。
「いや、ゆっくりでないと、とても……」
「そうか」
 シンプルに三文字言葉で、監視役の男はうなずく。
 彼はさっと、俺の背後へ回り込み、
「何をっ――」
 一方的に、細い両腕によって全身がひょいと抱え上げられた。
 左腕で両脚を抱き上げ、右腕で背中をしっかり抱き上げる、いわゆるお姫さまだっこであった。
 俺の身体を抱きかかえたまま、ばっと前方向に身を踊らせたあと、斜面を勢いよく駆け下りはじめる。
 迫りくる岩々を次々と飛び越え、迫りくる木々を絶妙にかわしていく。
 抱かれている身としては、自分の意志ではどうにもならないスピード感がとてつもなく恐ろしい。
(でも大丈夫な気がする。この人と一緒なら……)
 そうした感慨が、心の奥からじんわりとこみ上げてくると同時に、胸の鼓動がどんどんペースを上げていく。
(何だ、これは……)
 湧き上がってくる感情の正体をはっきりさせようと、ふと上を見上げてみる。
 瞬間――。
(きゃっ――)
 すぐさま目を逸らす。これは嫌悪感によるものではなく、あまりにも急激に、胸の鼓動が高鳴りすぎたためだ。
(間違いない――これは、恋……!)
 やっと確信へと至り、俺は内なる自分の鼓動に意識を集中させ、余計な恐怖心が湧き上がってこないように努めるのだった。

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【500DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第2章-6

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翌日。
「………………」
 もはや毎度恒例となったSOSメッセージの撮影を前にし、俺は着替えたての自身の姿を確認する。
 まずは足元、黒のニーソックスがすらっとした両脚に、セクシーな色香というアクセントを絶妙に与えていた。
 次に腰回りには、赤いチェック柄のスカート。長さは標準的だが履き慣れていないので、やけにスースーした感じがやはり気になる。
 そして、上半身には黒いコルセット。細身の体型にフィットするように設計されたタイトな衣装は、きゅっとしたお腹周りと、ぼんと張り出した胸元とのギャップを際立たせている。
(本当に、女の子みたいだな……)
 何をいまさら、と思うかもしれないが、俺はまだ、自分では男のつもりでいる。実際、性を判別するのは性器の有無だろうし、男性器があって、女性器がないという観点からいえば、俺は男で間違いない。
 だが、それ以外はもう、すっかり女の子のような気がするのもまた事実。
 彼が言うように、最終的には全自動性器矯正機なるものを履かされ、それによって男性器を失った俺の性別は、やはり女……?
 違う性別になるのが、不安で不安でたまらない。
 これまで男として、俺はアイデンティティを形成してきたのだ。それをいきなり、はい女になりましたなどと、受け入れられるはずがない。
「ずいぶんと、女らしくなったものだな……」
 監視役の男が声をかけてくる。普段なら事務的なことしか言わない彼だったが、この時ばかりは違っていた。
「なあ、このまま女になることを、お前は望んでいるのか?」
 彼の口調には、ほんの少しだけ憐憫の情が浮かんでいるような気がした。
「いいや」
 俺は正直に返答する。
「そうか――」
 あくまでも怜悧な口調の、彼の返答にいかなる心情が秘められているのか。知る由もない。
「さて、動画を撮影しよう」
 どことなく自分に言い聞かせているようなニュアンスで、彼は呟く。
「今日も、台詞は変わらないの?」
 要求通り椅子に座ったあと、真正面のカメラ越しの彼に確認する。
「そうだ……ただ――」
「ただ?」
「お前の心情というものを、とにかく必死に訴えかけてみろ。そうすれば身代金が支払われるかもしれん」
 俺はこくりとうなずく。ここはひとまず、彼のアドバイスを信じるしかない。たとえそれが、任務遂行の目的で発せられたものだとしても。
 ――かくして、撮影が開始される。
「助けてください全世界の皆さん。女体化ホルモンを投与され続け、私の身体はほぼ、女性になりつつあります。このままだと本当に、去勢されてしまうのです。私はそれが恐ろしくてたまりませんっ……どうか、どうかっ……身代金を払って、私を自由にしてくださいっ……!」
 途中言葉を詰まらせながらも、なんとか切々と語りかける。
「――いいだろう……」
 撮影後、監視役の男のカメラを切るタイミングは、いつもより明らかに遅かった。

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【400DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第2章-5

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それから三日後、残念ながらまだ身代金は支払われず、
「くおっはっ……!」
 夕食を終えたあと、俺は椅子に座った体勢で、恒例の女体化の注射を受けていた。
「はあはあっ、あっああっ……!」
 瞬く間に、かあっとした刺激が全身を駆け巡り、口元からうわずった声が上がる。
 女体化ホルモンを注入された時の、毎度お決まりの生体反応であるが、回数を重ねるたびに強烈さが増していく。
「くうおっ、おっ……」
 身体が熱くなればなるほど、両胸が前方にぐっと張り出され、尻肉が腰回りに、たわわに実っていくような実感がある。
 それに反比例するかのように、股間部に在る逸物は縮こまっていき、その存在感を一層希薄にしていく。
「おっあっぁぁっ、はあっはあはあぁぁっ……」
 口元からの吐息がますます荒くなる。全身の細胞ごと、根こそぎ生まれ変わっているような身体感覚であった。
「さて、これからやらなければならないことがある」
 あくまでも淡々と、事務的な内容を告げる監視役の男の声が響く。彼は俺が悶える様子を、傍らから冷静に無言で見守っていたのだ。
「なっ、なによそれ――」
 俺の口元から漏れ出す声色はアルトで、ぱっと聞き、うら若き女性のものとしか思えない。もはや口調ですら、女の子喋りが自然体で板についてしまっている。
 監視役が応えた。
「お前の精液を採取する」
「えっ……」
 瞬間的に耳を疑ってしまう。告げられた言葉は、あまりにも唐突に過ぎていた。
「なっ、なんで……」
 ややあって監視役は口を開き、
「――実は、女体化が進行すればするほど、それに反比例して男性器は萎縮していくのだ。そんな感じ、確かにするだろ?」
 こくりと首肯する。現在俺が置かれている状況が、ずばり的確に言い当てられていた。
「なら話は早い。このまま女体化ホルモンの投与を続ければ確実に、お前の男性器は生殖機能を失ってしまう」
「やっぱり……」
 意外でもなんでもない。十二分に予測できる事態で、それが俺の恐怖心をいたずらに増幅させていたのだから。
「――でも、それが俺の精液を採取することと何の関係が?」
 当然の疑問をぶつけてみる。
「詳しくは言えん――」
「ボスの命令だから?」
 監視役は何も答えない。心なしか、何となく申し訳なさそうな感じが漂ってきていた。
「答える義務はないっ! それより始めるぞっ!」
 後ろめたさをごまかすように吐き捨て、椅子に座ったままの俺の背後に、そそくさと回り込む。
「いったい、何を――?」
 戸惑う俺の股間部に彼の右手が伸ばされ、じぃぃぃっとファスナーが下ろされる。 続いて指先が内部に突っ込まれ、逸物がひょいと取り出された。
「では、勃たせるのだ」
 言うなり彼の右手指先が、しなっと縮こまった逸物に、さわさわさわっと這っていく。
「んはっ――」
 包皮中がこそばゆい感触に包み込まれ、それが股間部の神経を伝って、じわじわじわっと性感を、深く深く刺激していく。
(これは、俺のことを勃起させようとしているのかっ……)
 そうでなければ、自分以外の男性(現時点では一応)の性器を、自らの指先でいじくるなどという、いかがわしくて破廉恥な行為に及ばないだろう。
「どうだ? 勃起できそうか?」
(――――!?)
 不意に左耳元で囁きかけられた途端、背筋がぞくぞくっと震える感覚に陥った。
(なっ、なんだ今のはっ……)
 それはまさに、体験したことのない未知の感覚であった。
「まだまだか」
 俺の内面の動揺に気づくことなく、外面の反応のみに関心を向ける彼は、左手をこちらの胸元に伸ばし、上から順にシャツのボタンを外していく。
 ほどなくして内側から、胸元の膨らみがぼわん! と張り出す。
 続いて、腹部まで下がった彼の手がインナー下側の裾をつかみ、ばっと上部にまくり上げた。
 ぶるんっ!
 ブラは着けていなかったので、豊かな双丘をさらけ出すことになる。
 その左側に、彼の左手が迫り来て、
「あうふっ……!」
 左乳房をわしづかみにされ、微(かす)かにうめく。乳房にゆったりと沈み込む指先の圧迫感が、なんとも心地よい。
「どうだ……」
「んはっ……!」
 またもや左耳元で囁く声。胸を揉まれるのも気持ちよかったが、耳元で囁かれるのもまた、気持ちよいと感じてしまう。
 低い声が至近距離で鼓膜を震わせ、内部の聴神経を通じて脳内に響き渡る。すると途端にどうしようもなく、胸が切なくなってくるのだった。
「大きくなってきたな……」
 彼の囁きが響く。俺の逸物は、いつの間にか彼の左手の中でむくむくむくっと膨らみ、勢いを増していた。
(これはっ……まさか俺、おっぱい揉まれて、チ○コを勃起させているのかっ……)
 自身が置かれた状況は、改めて見るとなかなか強烈なものがある。
 上半身で女の悦びを感じることで、下半身で男根を昂ぶらせているのだから。
 あるいはその逆で、下半身でくすぶった男としての情欲を、上半身の女性特有の性感でうまい具合に発散させているのか。
 またあるいは、その両方かもしれない。
 ただ一つ確かなのは、今の俺は男の手によって肉体を愛撫され、十二分に感じさせられているということだ。
「んんっ、やっはあっ、あっあっ……」
 心臓の鼓動が速くなっていく。左右の乳首がじんわり汗ばんでいき、それらを揉む彼の左手表面を、しっぽりと蒸らしていく。
「んあっあっ……だめえっ、そんなにオチ○ポいじっちゃあっ……」
 いきり勃った男根は、彼の右手指先によってぎゅっと拘束され、容赦なく上下にしごかれていく。
「んんっ、そろそろ近いようだな……」
 にわかに熱くなってきたのを指先で感じ取った彼は、いったん右手を離し、
「んはっ、はあっはあ……」
 懸命にあえぎつつも俺は、びっくんびくん震える逸物を物欲しい表情で見つめる。
 だからといって、自分自身の手でしごき上げる気には、なぜかならない。
(もしかして俺は、彼の手でしごかれたがっているのか……?)
 愕然とした感情が心中に広がる間もなく、再び股間に差し伸べられる彼の左手。
 その掌中には、人差し指ほどの大きさの、ピンク色をした半透明のゴム製の袋のようなものが握られていた。
「…………」
 彼は無言でそれを、俺の勃起した逸物にすっぽりと覆い被せる。
「これは――」
「コンドームだ。一度ぐらい見たことぐらいあるだろう。もっとも内側の殺精子剤は塗布されていない特注のものだ。なにしろ、採取した精子を殺すわけにはいかんからな」
「なるほど……」
 言われて納得する。
(んっ? ってことは、俺の遺伝子を保存する目的があるってことだよな……)
 いまだ姿を現さない、すべての元凶である黒幕のボス。
 そいつの目的を推察する間もなく、
「んあっ……んあっ……」
 右手による、ゴム上からのしごきが再開され、
「くっおおっ……!」
 待ち望んでいた刺激をようやく受け取り、それまでより強めの快感が股間部からぐわぐわっと湧き上がってくる。
 男性器に張り巡らされた性感神経が、つかの間の休息を経て、さらに強化されたとしか思えなかった。
「あっふぁっ、んんふっ、ふぅぅ~っ……」
 一方、左手指先でつねられているのは、左乳房の先端部である。
 ぷっくり固くなってきた乳首をこねくり回されるのは、痛がゆいようで相当に気持ちがいい。
「おあっ、ふぅふぅふぅっ……ひっ、ひぃぃっ……じっ、じんじんきてるぅぅ……」
 左右乳首と、股ぐらの中心部にある逸物からとめどなく性感が湧き出て、脊髄を伝って脳まで到達する。
 脳内で、女の性感と男の性感が混じり合いせめぎ合い、すぐさまそれは、強烈な射精衝動へと昇華していき、
「んっ……くあぁぁぁっ!」
 とうとう俺は、絶頂感とともに精液を、被せられたゴム内に思いっきり吐き出すこととなった。

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「はあはあ、はあっ……」
 久しぶりの射精だった。俺が拉致されて以来だから、ほぼ一ヶ月ぶりにはなる。
 ピンク色のゴムの先端が、白い精液でぷくりと満たされていくのを眺めつつ、射精直後特有の満足した情緒に浸る。
「よし、しっかり出したな」
 その様子を見計らい、彼は右手指先をすぼめ、ピンク色のゴムを根本からするりと引き抜いた。
 そして透明な筒状のプラスチック(そのように見える)の中に、ゴムの中身(つまり俺の精液)を流し入れる。
 それから青色のキャップを上部にはめ、しっかりと封をした。
(……俺の精液、マジで保管されちまうんだな……)
 呆然としたまま、その行為を眺めていると、彼がふと呟く。
「無事に保管できて本当によかった。このまま身代金の支払いがなければ、遅かれ早かれ男性器そのものが無くなるのだからな……)
「へっ? それってどういう……」
 寝耳に水といった感じで、俺はきょとんとする。
「最終的には、全自動性器矯正機を履いてもらい、お前を去勢するってことだ」
 冷静極まりない口調で、監視役の男は確かにそう言った。
(――何だよ……全自動性器矯正機って……)
 耳慣れない単語がもたらす強い衝撃により、俺は言葉を失うのだった。

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【400DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第2章-4

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それから、またまた四日後。
「……やっぱり何の音沙汰もない。よって動画を撮る」
 お馴染みの台詞を語りかける監視役。
「……衣装をよこしてちょうだい」
 我が声帯から発せられる美少女ボイスは、とても自分のものとは思えない。ハスキーがかっていながら、適度な高さの声は魅力的だった。
 昨晩も女体化ホルモンを注射されているのだ。
 これで三回になる。一回の注射でも肉体に及ぼす影響は大きいというのに、三回も蓄積されてしまえば、それはれっきとした肉体改造以外の何ものでもない。
 広い世の中には、男性として生を受けたのにも関わらず、いつか女性の肉体になってみたいという願望を持つ人間が多数いるという。
 特に俺はそうした性癖を持っているわけではなかったが、一時的になら憧れの女性の身体を体験したいという欲求はあったのかもしれない。男性ならば皆、心のどこかに存在するんじゃないかな。
 だが実際にそのような機会が訪れてみると、とても一概には喜べないことに気づく。
 女体化が進行すればするほど、反比例して失われていく男性らしさ。
 それが今や、恋しくてたまらない。
 ――もしこのまま、本当に女性の身体になってしまったら……。
 想像するだけで身震いがする。
 置かれている状況と相まって女体化というものは、今の俺にとって大きな恐怖でしかなかった。
「――女体化ホルモンの効き目は抜群のようだな」
 いまさらながらにそんな台詞を呟く監視役の男から紙袋を受け取り、
(こっ、これは……)
 中身を見て驚く。紺のワンピースにフリル付きエプロン、そしてカチューシャ。
 つまりはメイド服一式である。
(マジかい……)
 ここに来て一気に、フェミニン度が増したものだ。
「では、着替えるのだ」
 思わずうめきそうになる俺の心情などお構いなしに、監視役の男が命じてくる。
 そんな彼に言わねばならないことがあった。
「あっ、あの……」
「どうした?」
「あっち向いててくれない?」
 恐る恐るではあったが言い切る。男性に裸身を見られることに、これまでにない抵抗感を覚えていた。おそらくは、肉体のみならず精神までも女体化が進行しているのだろう。
 俺の言葉に監視役は、一瞬だけはっと、怜悧な印象の眼差しを見開き驚くものの、
「すっ、すまん……終わったら声をかけろ」
 素直に後ろを向いてくれた。
(意外といいやつかも……)
 常に冷静沈着さを崩すことがない監視役の男だが、時おり人間味が垣間見える瞬間が存在する。
 やはり冷徹な態度は、任務上そうあろうとしていると見て間違いはないだろう。
(もし、こうした出会い方でなければ――)
 もしもの可能性を想像した途端、なぜか熱くなってしまう俺の胸中。
(いかんいかんっ、何考えてるんだ俺は……)
 これじゃまるで恋する乙女じゃないかと思い、いそいそといつもの手順で上半身のシャツ、インナーを脱ぎ捨てる。
 ぷるんっ……。
 瞬間、露出した胸元がたわわに揺れた。
(ああっ、やっぱりこうなっていたか……)
 予想していた通りであった。四日前よりも大きさを増した胸元の双丘は見事なボリュームで、自分のものとはいえ、ついつい見とれてしまいそうになる。まさに、男好みの美乳に相違ない。
「ふぅっ――」
 口元から漏れ出る、物憂げなため息。視覚的には嬉しいものの、心情的には冗談ではなかった。
 兎にも角にも、紙袋から下着となるブラを取り出し、胸元に装着する。
「んっ……」
 白い生地の内側で、むにっと圧迫される俺の乳房。口元から漏れる吐息がなんとも艷やかである。
 あらかじめ想定していたバストサイズより、俺のおっぱいの成長具合が上回っていたことは明らかであった。
 お次は下半身。
「うわっ――」
 履いていたスラックス、靴下、トランクスを脱ぎ捨て露出した両脚。俺は脚フェチのAE気E(け)Aがあるのだが、十二分に鑑賞に耐えうるほど、見事な白い美脚であった。
(これ……本当に俺かよ……)
 驚きつつも、股間に視線を移す。
(なんかやけに、縮こまってるような――)
 男性のシンボルは依然としてそこに在ったものの、心なしかずいぶんと小さな印象を受ける。
 十中八九、俺の思い込みではないのだろう。それがなんとも哀しい。
 ショーツを履く。ピシッと股間部に密着する生地の感触が、以前ほど嫌に感じなかった。
 それからニーソックスを履く。白い清楚なデザインは、美脚の艶めかしさをより一層、際立たせる効果を持っている。
(今の俺、ホントに女の子みたいだ……)
 我ながら魅力的に変貌した肢体をしみじみと眺め、ふと感慨にとらわれる。
(綺麗でセクシーで、なんというか素敵――)
 惚れ惚れする。自分の身体ながら素晴らしい。
(はっ、今俺は何を思った……?)
 そこまでいって、俺は我に返った。
 ぶんぶんと首を横に振り、脳内に浮かび上がってきた雑念を必死に振り払う。いかんいかん、自分の身体にときめいてどうする。
 だが無情なことに、これから着用するのは魅力的なメイド服であった。
(なんだこりゃ、やけに胸元が開いてるぞ……)
 紺色のワンピースを着用した俺は驚く。なにしろ、膨らんだ俺の胸元を大胆に露出させるデザインだったからだ。
(スカートの丈も、だいぶ短いぞ……)
 人生初めてのスカート着用であった。ただでさえスースーした感覚に慣れていないにも関わらず、少しでも気を抜くとめくれ上がって下のショーツが見えてしまう。
 まさに油断大敵であるが、ファッションとしては可愛らしいことは確かだった。
 様々なリスクを背負いながらも、街中でミニスカートを履く女の子の気持ちが、少し理解できた気がする。
 続いてエプロンを付けるものの、胸元が大きく開いているのは相変わらず。
 さらに頭部にカチューシャを付けたところで、監視役の男が目の前で、何やら大きな折りたたみ式の、パネルのようなものを展開する。
 それは、背丈ほどの大きさの鏡であった。
「見てみろ。これが今のお前の姿だ」
「うおっ……」
 思わず息をのむ。映し出されているのは紛れもなく、ミニスカエロメイドの美女だったからだ。

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 ほどよく膨らんだ胸元の双丘の上側は開いており、白い乳肉の谷間をぐっと強調させている。
 腰回りのスカート部分は、ひざ上二十センチと短く、スリムになった両脚の太ももと相まって、なんとも蠱惑的な印象を醸し出していた。
 頭部は白のカチューチャが、黒いショートヘアにうまいこと可憐なアクセントを加えている。
(な、なんという可愛らしさ……)
 いつの間にか夢中になり、なおも鏡を見つめ続ける。
 鏡の中のうら若き乙女。彼女の表情がうっとりして、白い両頬がほんのりと紅く染まっていく。
 そう、今の俺は、女体化が進行した自身の姿に魅了されていた。
「さて、そろそろ撮影といきたいのだが……」
「えっ、ああ……はい……」
 鏡を支える監視役の男の声で、はっと我にかえる。
「あの、どうしてわざわざ鏡なんて……」
 鏡を折りたたむ彼の背中に、俺は訊いた。
「ボスからの指示だ。自分自身が女性に近づいているのを強く認識させろとな」
「そうですか……」
 悪の親玉の思惑通りになったというわけだ。それがなんとも悔しい。
 そうした俺の心情を知ってか知らずか、監視役の男はぽつりと一言。
「……確かに、とてもよく似合っていて可愛いからな……」
「えっ……!?」
 確かに今、『可愛い』と聞こえた。
(似合っていて可愛い……似合っていて可愛い……似合っていて可愛い……似合っていて可愛い……似合っていて可愛い……)
 ときめきのキーワードが脳内でループ再生され、どうしようもなく高鳴っていく胸の鼓動。
(俺、可愛いって言われて喜んでる……)
 男としては危機的なシチュエーションにも関わらず、俺は幸福感で胸がいっぱいであった。それだけ感覚が麻痺しちまっているのだろう。
「ぷ、プラカードを持って、カメラ前に座ってくれ」
「えっ、ええ……」
 なぜかどもった監視役の男に従い、この日も似たようなメッセージを撮影するのだった。

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【300DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第2章-3

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1縮小

翌日、俺の身体には、予想通りの変化が起こっていた。
 それを如実に実感したのが、恒例の動画撮影時である。
 椅子に腰かけ、肉体の違和感につき思いを巡らせていると、手提げ袋をAE携E(たずさ)Aえ近づいてきた監視役の男が声をかけてきた。
「あれから何の音沙汰もない。従って動画を撮るぞ。これに着替えろ」
「今日はどんな衣装に……」
 さも当然のごとく手渡された紙袋を受け取り、中身を確認してみると、
「これは、水着じゃんか……」
 そこには、まごうことなき黄色のビキニが入っていた。
「四日前には下着姿で撮影をしただろう。それと同じようなものだ」
「確かにそうかもしれないけど……」
「さあ、早く服を脱げ」
「わかったよ……」
 促されるまま、まずはワイシャツを脱ぎ、続けてインナーを脱ぐ。
「あれっ――」
 間違いない。自分の胸元は膨らみを増している。
(知らず知らずのうちに太ったのか? いや違うこれは……)
 俺には思い当たる節があった。そう他でもない。昨日行われた女体化ホルモンの注射である。
 結局あれから三時間もの間、灼けつくような身体の熱量にのたうちまわった。
 その後も熱を帯びた身体の感覚にさいなまれ、就寝時にもそれが続いた。
 俺が寝付けなかったのは言うまでもない。
 これらはすべて、紛れもない女体化のプロセスだったというわけだ。
「うわっ……」
 履いていたスラックスを脱ぐと、両脚に生えているムダ毛が明らかに薄くなっていた。
(しかも、いつもより肉付きが細いような――)
 普段よりもすらっとした両脚に心底驚愕する。効果てきめんとは、まさにこのことを指すのだろう。
 女体化の進行に戦慄を覚えつつ、続いて靴下、トランクスを脱ぐ。
 露わになった我が愚息も、何となく元気がない気がした。
(そういえば今朝は、いつもの朝勃ちがなかったよな……)
 明らかに、投与された女体化ホルモンの影響だった。
 愕然とする俺は続けて、嫌々ながら黄色のビキニを着用する。胸元のスペースにまだ余裕がある上、股間部の膨らみが相変わらずアンバランスだったが、俺はそこに、ほっと安心感を覚えた。
 四日前のように椅子に座り、女性らしく切々と訴えるために、胸の前で両手を組むポージングを取る。
「今度はなんて言えばいいんだ?」
「『女体化ホルモンの注射を受けてしまいました。このままでは本当に女の子にされてしまいます。身代金十億円を支払い、私を助けてください』だ」
「そうかよ……!」
 カメラ後ろの監視役に対し、吐き捨てるように返答する。従うしかないのだが、されるがままというのが不本意すぎた。
「では、スタートだっ!」
「女体化ホルモンの注射を受けてしまいました。このままでは本当に女の子にされてしまいます。身代金十億円を支払い、私を助けてくださいっ!」
 精一杯発した声のトーンは、普段よりも幾分高めであった。

 それから、また四日後。
「まだ何の音沙汰もない。よって動画を撮る」
 聞き慣れた声とともに、監視役の男は紙袋を手渡してきた。
 俺はそれを受け取り、ごそごそっと中を覗く。
「これは……何だろ?」
 やけに大きめなピンクの生地。その正体を確かめんと、1ヶ所をつまんで紙袋から取り出す。
「こ、これは……ピンクレオタードじゃねえか……」
 胴体をすっぽりと覆うデザインの衣服に愕然とする。こんなもの、こんなもの着ちまったらそれこそ『私女の子よ♡』って言ってるようなものだ。俺は男なのに。
「おい、ホントにこんなもん着て撮影すんのかよ?」
「そうだ」
 いつものように、冷静極まりなく答える監視役の男は言葉を続け、
「お前に要望がある。これからはなるべく、女の子らしい口調で話せ」
「な、なんでそこまで……」
「知らん。ボスからの命令だ」
「………………」
 言葉を失う。彼らのボスは俺を、どうやっても女の子にしたいらしい。だが、何のためにだ? 単に身代金の要求のためだけではない理由が、そこにはあるような気がする。
「わかりました……」
 従順に応える俺。ひとまずは指示に従い、何としても殺されないようにしなければ。
「さあ、着替えろ」
「はいっ……」
 さっそく監視役の男に、女になったつもりで返答する。
 実際昨日も、女体化ホルモンの注射を受けてしまっていた。
 例によって昨晩は全身が灼けるように熱く、寝付くのもままならなかった。当然またしても寝不足である。
 AE今朝E(けさ)A、朝勃ちがなかったのはもちろん、心理的にこう、猛々しいものがなくなった気がする。その症状はまさに、男性ホルモン欠乏症そのものだった。
(俺の身体、だいぶ女性に近くなってるんだろうな……)
 内心恐怖におののきつつ、シャツを脱ぎ、インナーも脱ぐ。
「うわっ――」
 露わになった上半身。胸元の膨らみがだいぶ大きくなっていた。貧乳じゃないバストサイズの女の子なら、おそらくこのくらいはあるんじゃなかろうか。
 続けてスラックス、靴下、トランクスを脱ぐ。
「…………」
 露わになった下半身。両脚の肉付きが、いつの間にかすらりとシェイプアップされている。もちろんムダ毛もより薄くなり、そのうえ、肌質もきめ細やかになっていた。
 股間部に目をやると、そこにはしなびた感じの我が愚息。
「ねえっ……頼むから元気だしてよ……」
 自分がいまだ、男性であることにすがりたい一心で呼びかけるものの、ぴくりとも反応がない。以前は意識した途端に、ぴくりと微動だにしたもんだが。
「どうした。レオタードを着ろ」
 呆然とした俺に、監視役の男が急(せ)かす。この男は目の前の女体化してきた男性を見て、脳裏でどのような感想を思い浮かべているのか、機械的な口調からはうかがうすべがない。
 促されるままに身をかがめ、ぽかり開いた二つの穴に左右両脚を通し、レオタードを身に着ける。適度に膨らんできた両胸と丸みを帯びてきた腰つきが、胴体を包むレオタードのセクシーなボリュームとなって現れる。
 そのくせ股間部の妙な膨らみが、今日はそれほど目立ってはいない
(ホントに俺、女に近づいてきてるんだな……)
 日々、女体化の実感が強くなってくるのに、内心戦慄を覚える。
 それから例によって、撮影用のカメラを前にし、おずおずと椅子に座った。
「ねえ、今度はなんて言えばいいの?」
 だいぶ甲高くなっちまった声で、女の子っぽく訊く。
「あまり変わらんぞ。『また女体化ホルモンの注射を受けてしまいました。このままでは本当に女の子にされてしまいます。身代金十億円を支払い、私を助けてください』だ」
「ポーズは――」
「この前と同じだ。胸の前で両手を組め」
「わかりました……」
 従順に返事をすると、ふと心に湧き上がってくる危機感。
(いかんっ、このままでは自分が男ってことを、本格的に忘れちまいそうだ……)
 自身が置かれている異様な状況に、いまさらながら戦慄を覚える。今の俺はまさに悲劇のヒロインであった。
「では、撮影開始」
 目の前のカメラのスイッチが入る。だいぶ大きくなった胸の前で両手を組んだ俺は、言われた通りに言葉を発する。
「また女体化ホルモンの注射を受けてしまいました。このままでは本当に女の子にされてしまいます。身代金十億円を支払い、私を助けてください。お願いしますからっ……!」
 『お願いしますからっ』という最後のアドリブに集約されるように、今回のメッセージには切実な心の叫びが込められていた。

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【300DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第2章-2

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それから三日後の夜。
「ごちそうさまでした」
 夕食を食べ終えた俺は、行儀正しく両手を合わせ、食後のあいさつを行った。この辺は日常的な習慣として根付いている。
「食べ終えたか。そのまま座っていろ」
「えっ?」
 傍らに立つ監視役の男の指示を、俺は訝(いぶか)しむ。
(座っていろって、また動画でも撮るのか?)
 実際、野郎(俺)がブラジャーとショーツを身にまとった変態的な姿でSOSを求めるという、いろんな意味で衝撃的な映像が全世界に配信されたにも関わらず、肝心の身代金については何の音沙汰もない。まあ、傍から見て異常とも思える吝嗇っぷりで有名な祖父龍造が、そうやすやすと十億も支払うはずがないのだが。
(今度はどんな衣装を着せられるんだ? 女物の下着とくれば水着? それともレオタード? それとも……メイド服とか……?)
 頭の中で憶測をぐるぐると巡らせていると、こつこつという音が響いてくる。
 おそらくは階段を下っている音だ、と気づいた時、向こうの壁際に設置されているドアの一つが内側に開き、数人の男たちが姿を現す。
 彼らの姿には見覚えがあった。全員が黒装束に身をまとい、顔にはお面を付けている。
「なっ……!」
 拉致された時の恐怖心が甦った俺は、瞬間的に椅子から立ち上がった。彼らの異様な姿が、これからきっと、とんでもないことをされるという直感をもたらしていた。
「――座っていろと言ったはずだっ!」
 いずこともなく駆け出そうとする脚に、すかさず監視役男の鞭がひゅんと飛び、
「あいたっ!」
 したたかな打撃の感触とともに俺は、脚を絡め取られて姿勢を崩す。
 床に倒れ込むこととなった俺の身体に、駆け寄ってきた体格の良い黒装束ども。
 一人がこちらの上半身を組み伏せ、もう一人も下半身を組み伏せる。
「くっ……離せ離せっ!」
 そう言ってもがくものの、屈強な筋肉によってがっしり抑え込まれた両腕と両脚は微動だにしない。
「例のものは持ってきたな?」
 監視役の男の声がし、まもなく後ろのほうで響いてくる、かちゃかちゃという物音。
 明らかに、何らかの準備をしていた。
(『例のもの』って何だ――? もしかして監視役が言っていた、女体化するためのホルモン注射ってやつか……)
 背後を振り向けない俺は、前に恐ろしいことを言われていたのを思い出していた。
(そう考えれば合点がいくかも……現に今、動けないように組み伏せられてるわけだし……ってことは、準備されてるのは――)
 そこまで思考を巡らせた時、俺の前方に回り込んできた監視役の男。
 彼の右手に握られていたのは、やはり注射器。
「げげっ……!」
 途端に青ざめる俺に対し、
「では、女体化ホルモンの注射を行う」
 事もなげにそう言った監視役の男がしゃがみ込む。右手の注射器のシリンダーは、得体の知れない緑色の液体で満たされていた。
(あれが、女体化ホルモン? あんなものが、今から俺に投与されるのか……そしたら、俺はどうなってしまう?)
 女体化は自分にとって、未知の恐怖以外の何ものでもない。
 監視役の男の左手が、俺の右手首に伸びる。
 袖のボタンが外され、ぺろりとシャツがめくられた。
 むき出しの前腕部に、注射器の針先が迫りくる。
「い、いやっ、やめてくれっ……!」
 最大限に力を込め拘束から抜け出そうとするが、万力で固定されたように動けないのは相変わらず。
「やめろやめろっ! 後生だっ……!」
 だが無情にも、針先が前腕部にあてがわれ、
「痛っ……!」
 沈み込んだ瞬間、強烈な痛みが神経に響く。

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(嘘だろ……俺の身体に女体化ホルモンがっ……)
 シリンダー内部の緑色の液体が、みるみるうちに少なくなっていく。
 完全に空になったところで、ゆっくりと針が引き抜かれる。
「えっ……終わったのか……?」
 何の変化も起こらず、思わず拍子抜けしてしまう。
「筋肉に注射を打った。間もなく効き目が出てくるはず……」
 注射した部位にコットンをあてがう監視役の男が、そう呟いたタイミングで、
「………………ぬうあっ!!」
 突如として身体の奥が熱くなり、俺の口元からうめき声が上がる。
 それを確認した黒装束二人がそっと、俺の身体から離れた。
「あっあっ、あぁぁぁぁっ……!」
 たちまちに身をかがめ、うずくまった体勢で苦悶の声を上げ続ける俺に、監視役の男は冷静に言葉をかける。
「数時間は身体が熱くてたまらんと思うが、我慢しろ」
「はあっはあ……なん、だと……」
 残酷な言葉であった。灼けるような熱さに包まれるのは、とっても苦しいというのに。
(これから、これから俺はどうなってしまうんだっ……?)
 膨れ上がっていく熱量とともに、これまでにない違和感が、細胞レベルで増大していくのを確かに感じ取りつつ、そのまま俺は眠れぬ夜を過ごすはめになったのであった。

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【DLsitecom版も発売&300DL目前】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件第2章-1

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第二章 進行する女体化調教

「――あれから十日経つが、まだ身代金は支払われていないようだな」
 あらかじめ用意された朝食を終え、またいつものように本でも読もうと食事用のテーブルから席を立とうとした俺の前に、薄紫色の髪の色をした監視役の男がいつも通り、ビシッとした黒服を着用し姿を現す。
「ああ、そのようだ……」
 静かに俺は返答する。正直こうなるのは十分予想がついていたので、いまさら驚くことはない。救出のめどが立たないというのは相当不安だったが。
「よって、新しいメッセージを撮影する」
「また裸になれっていうんじゃないだろうな……」
 げんなりとし、俺は返答した。
「いや、今度は服を着たままでいい。ただし……」
「ただし……?」
「これに着替えてもらう」
 そう言うと監視役の男は、片手に携(たずさ)えている紙袋を手渡す。
「なんだこれ……?」
 ひとまず中身を覗き込んでみると、ピンクがかった白という、普段の衣装とは。だいぶ違った生地の色。
(どんな服なんだ……?)
 実際に取り出してみた俺は、そこで驚愕することになる。
「…………!!」
 紙袋の中に入っていたものは、ブラジャーやショーツといった、いわゆる女性の下着類であった。
「これ、女物の下着じゃないか!」
「そうだ」
「そうだって……」
「これに着替えて、録画を行う」
「ええっ……」
 どう考えてもおかしなことを言っているにも関わらず、さも当然のような監視役の口調。
 理解が追いつかず、唖然とする他なかった。
「どうした早くしろ」
「あの、いったい何の目的があって女性の下着なんか……」
「我々のボスからの指示だ。目的までは知らん」
 ひょっとしてこいつらのボスというのは、相当に倒錯した性癖の持ち主なのだろうか?
「さあ、着替えるのだ」
「マジかよ……」
 当然納得はできなかったものの、着用しているシャツ、ベルトを外しスラックス、その下のトランクスをやむを得ず脱ぎ捨てる。殺されないためには従順にするしかないし、第一この状況で抵抗しても仕方がない。俺に選択肢は存在しなかった。
「そういや、靴下は履いたままでいいのか?」
「……勝手にしろ」
 若干呆れたような口調で返答される。まあ薄ピンクのブラとショーツに黒い靴下というのもミスマッチな気がしたので、一応脱ぐことにした。
 ……もっとも、男なのに女性用下着を着けること自体、すでに十分なミスマッチと言えるが。
 否応なしにこみ上げてくる心理的な抵抗をどうにか抑えつつ、俺は下着を身に着ける。
(何だこりゃ……)
 装着を終え、最初に覚えた感想がそれだ。真っ平らな胸元に装着したブラは、女性ものとしては小さめのサイズながらも十二分な膨らみがあり、ぽっかりと開いた内側の空間が、本来装着すべき対象に装着されていないことを否が応にも主張している。
 下半身は下半身で、あくまでも女性を対象として設計されたパンツが、男性器の形状をあからさまに、ぴっしりと浮かび上がせていた。
 逸物に布地が密着し、圧迫される感触というのは、決して気持ちがよいものではない。
 相当な違和感のあまり、くらくらっとめまいに似た感覚を覚える俺に、監視役が平然とした口調を投げかけてきた。
「準備はできたな。それでは椅子に座れ」
「今度は、プラカードはないのか?」
「ない」
 俺は頭を抱える。たとえ女性用下着を着用したこのみっともない姿でも、胸の部分が隠せるのならばなんとかなると思ったのだが……。
 椅子の側に突っ立ったまま躊躇(ちゅうちょ)していると、
「ほら、どうした?」
 促されたので、ついに覚悟を決めて座る。
「今度言う台詞だが、『このままでは女の子にされてしまいます。身代金十億円を支払い、私を助けてください』だ」
「何だそりゃ……」
 女の子にされてしまうだと? それってどういうことだ? 女装以外の意味でもあるんだろうか?
「ちなみにポージングだが女性らしく、胸の前で両手を組んで切々と訴えてもらおう」
「わかったよ……」
 渋々言われた通り、ブラジャーを着けた胸の前でがしっと両手を組み合わせる。まったく、男として情けないったらありゃしない。
 だが従わねばならないのはまさに、人質の悲哀というものである。
「では、撮影開始だ。スタート!」
 かけ声とともにビデオカメラのボタンが押され、
「……このままでは女の子にされてしまいます! 身代金十億円を支払い、私を助けてくださいっ!」
 仕方なく、やけくそ気味に言い放つ。
「よし。撮影終了」
「ほっ……」
 一発でオッケーが出たので、安堵の息を吐く。ただでさえこんな格好をさせられ、そのうえリテイクまで食らったら悪夢としか言いようがない。
(これ、全世界に流れるんだよな……翻訳までされて)
 当たり前のことを、改めて確認する。
(胸にブラジャーを着け、下にはショーツなんて履いた俺の姿が、全世界に配信されてしまうのか……)
「うっ……」
 急なめまいに襲われ、額を片手で支える。前回も相当だったが、今回は変態以外の何ものでもない格好であるため、世間の同情というよりは好奇の視線や、下手をすれば嘲笑や偏見を誘う結果になることは火を見るよりも明らかだろう。
「んっ、どうした体調不良か?」
 監視役の男が、ビデオカメラを操作する手を止め、こちらに寄ってくる。
「いや、なんでもない……」
「そうか。ならよかった」
 納得してくれたようだ。人質の健康に配慮してくれるのはありがたいのだが、あまりに生真面目すぎるような気もする。
(でも……心配してくれるのは嬉しいよな……)
 人柄に感じ入ったところで、監視役の男が口を開く。
「ところでお前、勃起してるみたいだぞ」
「えっ……?」
 正面から俺を見下ろす彼の冷徹な視線がちょうど、ショーツを履いている股間部に注がれていた。
「げっ……」
 盛り上がって張り出していた股間部に気づき、俺は慌てて両手で隠す。
(い、いつの間にこんな――もしかして俺、ブラジャーとショーツを着用していることに、無意識のうちに興奮してるのか……)
 自分でも驚きだった。よりにもよってこんな時に。
 そんな恥ずかしい痴態を目の当たりにした監視役の男は、表情をぴくりとも動かさずに一言。
「このまま身代金が払われなければ、実際に女体化するためのホルモン注射が行われる」
「へっ――?」
 今、恐ろしいことをさらりと言われた気がした。

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【DLsitecom版も発売&200DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件第1章-3

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こうして、謎の犯罪組織による中村裕明の誘拐メッセージは、某大手動画サイトを通じて全世界中に配信されることになった。
 彼が全裸だったのはもちろん、犯行グループから要求された『十億円』という莫大な身代金の額はなんともショッキングである。
 当然、一大ニュースとして各国で報道され、すぐさま世論の同情と関心を引き起こしたのは言うまでもない。
 衝撃的な配信から一週間経過した頃の、裕明の実家での出来事。
「だから、出せんものは出せんと言ってるだろう!」
 受話器越しに、老人の怒号が響き渡る。
 それにもめげず、女性は再度頼み込む。
「そこをなんとか、お願いいたします」
「だめなものはダメだっ!」
 必死に懇願するものの、取り付く島なく断られる。
 女性は中村あかね。誘拐された中村裕明の母親だった。
 いち地方公務員である彼女に、十億円もの途方もない大金が用意できるはずもなく、やむにやまれず電話した相手。
 それは祠堂グループ総帥、祠堂龍造その人である。
 死別した夫である靖晃との駆け落ち以来、ほとんど連絡を取り合っていなかった相手ではあるが、息子の窮地を救うことができるのは、もはや彼以外において他なかった。
 諦めるわけにもいかず、あかねは一人息子を助けんと必死の懇願を継続する。
「そんなっ、裕明はあなたの実の孫なんですよ」
「知っておるわ!」
「ならどうして……」
「孫だからこそ」
「えっ? どういうことです……」
 わけがわからず、あかねは怪訝(けげん)そうな声を漏らす。
「儂には孫がたくさんいるのは知っておろう」
「ええ」
「犯人側の要求通り身代金を支払い、そのことが全世界に知れ渡ってみろ。『ドケチで有名な祠堂龍造もしょせん人の子、愛する孫を人質に取られては為す術なし』という風評で、以後は他の孫たちまでもが誘拐に巻き込まれてしまうわ!」
「それは、そうかもしれませんが……」
 老人が言うことは、ひとまずの正論で間違いないだろう。
 だが人としては、情が通った発言ではない。
 故に息子を想う母としては、どうしても噛みつかざるを得なかった。
「ですが、このままあの子を見殺しにしろっていうのですか? せめて全額までとはいかなくとも、十分の一だけでも……」
「たとえ一円でも、儂から出すつもりはない!」
 にべもなく拒絶したあと、老人は言葉を続ける。
「だいたいお前は、裕明の親権をよこせという、たってからのわしの願いを、散々断り続けてきたではないか!  それを何だっ、今になって裕明が誘拐されたから、身代金を払ってほしいなどと抜かしおって! 盗人猛々しいとは、まさにこのことだなっ!」
 ここでいう盗人とは、他でもないあかね本人である。二十五年も前、龍造の息子である靖晃はあかねと熱烈な恋に落ちた。ただ彼女との交際を、父の龍造は決して認めようとはしなかった。結果、靖晃は家出してあかねと駆け落ちすることとなる。
 当然龍造はあらゆる手段を用いて二人の所在を突き止め、どうにかして靖晃を連れ戻そうとしたものの、当の本人があかねにぞっこんだったため、最終的には失敗。
 溺愛している息子が、赤の他人に取られてしまったという感覚に陥った龍造は、それ以来あかねに対し、一種の憎悪に近い感情を抱(いだ)くようになったのである。
「まったく……お前のような女にたぶらかさなければ、靖晃も死なずに済んだのだっ!」
「……夫が死んだのは、私のせいではありません……」
 毅然として言い返す。靖晃が不慮の事故死を遂げてからというものの龍造は、『忘れ形見である裕明の親権をよこせ、儂が引き取って面倒を見てやる』とあかねに対し、再三要求を突きつけてきた。
 それらを断り続けた理由は、最愛の人と守ろうとした、最愛の息子との家庭を毀(こわ)されたくなかったためだ。
 裕明を育て続けることこそが、彼女にとって夫との絆を保つ手段となり、何よりの生きがいであった。
 いくら実の祖父からの要請と言えど、息子の母親を止めるつもりは毛頭ない。今までも、そしてこれからも。
「とにかく、儂の財産からは一円も出さんっ! たとえ、地獄の閻魔に命じられようともだっ!」
 とうとう業を煮やしたのか、大音声(だいおんじょう)Aとともにがちんと電話が切られる。
「なんて人……」
 ツーツーツーとビジートーンが聴こえてくる中、龍造のおよそ人間として非常識なほどの薄情さに愕然とする。今までも決して人格者であるとは思ってこなかったが、まさかここまでとは……。
「靖晃……どうか、裕明を助けて……」
 受話器を置いたあかねは、この世にいない夫に対しすがるような想いでその名を呼ぶのだった。

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【好評発売中】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第1章-2

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 どれくらい気を失っていたのだろう。
「ううっ……」
 ふと目を覚ますと、真っ白な見知らぬ天井。
 ゆっくりと身を起こしてみる。ここで初めて、自分がベッドに寝かされていたことに気づいた。
 ジャケットは脱がされているが、拉致された時と同じ、上は白シャツ、下は紺色のスラックスという服装である。
「ここは……」
 辺りを見回す。二十平方メートルはあろうかというだだっ広い室内には、さほど物が置かれておらず、なんとも殺風景な印象がする。
 特筆すべきものといえば、椅子の前に設置されたビデオカメラ。
(何だあのカメラ? やけに本格的な感じがするが、まさかあそこでライブ配信でもするんじゃないだろうな……)
 設置された目的を脳内で推測していると、壁際の複数あるドアの一つが内側にぎぎぎっと開き、とある人影が現れる。
「やっと目覚めたようだな」
 入ってきたのは、俺の首を締め意識を失わせた張本人であった。
「…………」
 俺は無言で、彼の姿を確認する。
 目を引くのが、そのすらりとした長身。俺も背が低いほうではないのだが、彼のほうが四、五センチは明らかに上だった。
 着用している黒色のエージェントスーツはビシッとしており、均整が取れた体型のスリムさを際立たせている。
 長めの髪は後ろで一本に束ねられており、どことなく中性的な雰囲気を漂わせていた。
なお、覆面で顔が見えないのは相変わらず。
 こつこつと近づいてくる彼に対し、やはり俺は質問をぶつけた。
「おいっ、ここはいったい――」
「詳しくは教えられないが、周囲から隔離された場所だけとは言っておこう」
「周囲から隔離された場所? 俺を閉じ込めてどうするつもりなんだっ!」
 ベッドから立ち上がった俺は、目の前の彼に食ってかかる。
「一言で言えば、誘拐だよ」
「誘拐……?」
 奇妙な響きだった。普通誘拐といえば、よほどの重要人物かその親族を狙うもの。理由は政治的な駆け引きの道具に使うとか。もしくは身代金目的とか。
(待て、身代金……?)
 はっとした俺は、覆面の彼に問いかける。
「もしかして……俺の祖父の遺産目的か?」
「そうだ」
「…………」
 予想通りの返答に、少しだけ無言になって思考をクールダウンさせたあと、
「祖父って言ったってな……知ってるだろ? あの人は超がつくドケチってことくらい」
「いくらなんでも、実の孫の身代金ぐらいは出すだろう」
「どうだかな……」
訝(いぶか)しむ俺を見て、さぞ彼は覆面の下で怪訝(けげん)な表情を浮かべているだろう。
 ここで、俺の祖父についての話をせねばなるまい。
 俺の父方の祖父、祠堂E(しどう)龍造(りゅうぞう)は財界の超大物である。
 二十世紀後半、東西冷戦で混迷する世界情勢を的確に見極め、一代で巨万の富を築き上げた彼は、祠堂グループ総帥として齢(よわい)九〇を超えた今でも、政財界に影響力を及ぼし続けている。
 情熱と知性、大胆な行動力と的確な判断力と、まさに英雄と呼ぶにふさわしい人物であるが、唯一称賛されない欠点として、超がつくほどの吝嗇家であることが知られていた。
 日常では使用人に対し、屋敷の節電や節水など、あらゆる面での節約を徹底させるのはもちろん、身に付けている衣服や私物に関しても、さほど高品質とは言えない価格が安いものを長年にわたり使用し続けている。
 社交面においても吝嗇家の特質は遺憾なく発揮され、グループ主催のパーティではどれだけ予算と費用を少なめにできるかが重視されたり、幹部役員クラスでも、移動は電車やバス、徒歩といった手段を強制されたりするなど、枚挙にいとまがない。
 これは本人に言わせれば、必要な時に必要以上に、資金を出せるようにしてあるらしく、実際、ここぞというタイミングで巨額の投資を行うことによって、祠堂グループは急成長を遂げてきたのだ。
 俺が幼い頃に他界した父、中村靖晃(なかむらやすあき)の旧姓は祠堂である。
 そう、父は、祠堂龍造の息子なのだ。
 もっとも、祖父には実子がたくさんおり、父は末っ子に過ぎなかったそうだが。
 ただ、なんでも祖父は父を溺愛したらしい。
 成人してもなお、どうにか手元に置きたがっていたにも関わらず、父は俺の母となる女性、中村あかねと熱烈な恋に落ちた。
 ごく平凡な家庭出身の母親との交際に、祖父は大激怒。
 猛反対を行うものの、それはかえって二人の恋の炎を燃え上がらせ、とうとう父は、母と駆け落ちすることとなる。
 家を出た父は、中村家の婿となる形で母と結婚。そして産まれたのが、一人息子の俺ってわけ。
 ――という経緯なので、父方の実家と母親はほぼ絶縁状態。
 実際、祖父の姿は写真や映像でしか見たことはなく、生まれてこのかた、全く面識がない。
 なので、そんな俺に祖父が莫大な額になるであろう身代金を、はいそうですかと気前よく支払うとはとても思えないのだ。
「……ともかく、実際に支払う支払わないは、やってみないことにはわかるまい」
 覆面の男が口を開く。やや面食らったような声色だった。
「やってみるって、まさか――」
 先ほどの椅子とカメラが、ふと思い起こされる。
「そう。そのまさかで、あそこの椅子に座ってカメラで動画撮影を行い、それをアップロードして世界中に流す」
「その動画って、俺がSOSを求めている内容か?」
「他になにがある?」
「………………」
 押し黙ってしまう俺。悪い意味で、予想通りの答えだ。
 誘拐動画を全世界中に流すのは、今や犯罪組織の常套手段と化しており、正直言ってしまえば古典的な印象すら感じるものの、まさか自分がその当事者になるとは。
 別に不細工な顔をしているわけではないが、日本はおろか世界中の好奇の視線にさらされ、映像が半永久的に残るなど、考えただけで気が遠くなってしまう。
 特に、母親の心配は想像するだけで余りある。
(母親……!?)
 はっとした俺は、左手首を確認する。だが、装着しているはずのウェアラブル型端末はない。
「腕時計なら外させてもらった。外部と連絡されると都合が悪いのでな」
「そうかい――ところで、今の日付はいつだっ!」
「六月九日土曜日・午後四時だ」
「なんてこった……!」
 思わず舌打ちをする。連絡が来ないので母さんはすでに、息子に何かあったのかと心配しているに違いない。
 ここを脱出し、どうにかして母さんに元気な姿を見せたい気持ちが、一気に強くなる。
 もっとも、氷のような視線を向けてくる覆面の男は、それを許しはしないだろうが。
「というわけで、服を脱いでもらおう」
「は?」
 一瞬、何を言われたのかわからなかった。
「だから、服を全部脱げと言っている」
「……いったい、何を言ってるんだ?」
 まるでわけがわからず、頭の中に疑問符が次々と湧き上がってくる。
「どうしてだろうと思っているのだろうが、我々のボスからの指示なのだ。おとなしく脱げ」
「……そ、それだけは勘弁して……」
 眼前の覆面の男に対し、両手を合わせて頭を下げて頼み込む。ただでさえ全世界中に素顔をさらけ出し、SOSのメッセージを配信するのはとてつもなく恥ずかしいのに、そのうえ全裸でとは……。
 映像が配信された暁には、俺の社会生活は今後、いったいどうなってしまうのか。
「ダメだ」
「そこをなんとか……」
「ダメ」
 案の定、にべもなく拒絶される。
「さあ、おとなしく脱ぐんだ」
「…………」
「早くしろ!」
「嫌だっ……」
 否定の言葉を呟く。いくら犯罪組織に誘拐されていようと、こればかりは理性が従うのを拒否していた。
「仕方ないな。こうなれば力づくで――」
 覆面の男は手を伸ばしてきて、胸元のボタンを無理やりに外していく。
「止めてくれっ!」
 どうにか阻止するため、俺は必死にもがいて男の細腕を振り払おうとする。
「おとなしくしろっ!」
 だが覆面の男は、俺を上回る力でこちらの手を振り払うと、ボタンを全部外して背中からシャツを強引に剥ぎ取った。
 続いて、白いインナーまで脱がそうとする。
「や、止めろって!」
 本能的な恐怖を感じ、俺はそれこそ火事場の馬鹿力でしゃにむに抵抗した。
「こ、このっ!」
 男もムキになり、何が何でも俺のインナーを引っ剥がそうと腕に力を込めてくる。
 そのうち俺はバランスを崩し、背中から仰向けになって転倒した。
「痛っ!」
 途端に感じる、転倒時の痛み。反射的に俺の中から怒りがこみ上げ、
「このっ!」
 同時に倒れ込んだ男の覆面を、とっさに剥ぎ取る。
「んなっ……」
 驚く俺。眼前に飛び込んできたのは、整った目鼻と小さな薄い唇の、まさに美男子といった、あまりに美しい顔つきだったからだ。
 銀髪の質感もしっとりと艶やかで、見るものを惹き込んでしまう。
 端的に表現するなら、やはり中性的という単語が最もふさわしい。
「お、お前っ……」
 一方、突発的に素顔をさらすこととなった男は、端正極まりない顔立ちを険しく歪ませ、
「見たなっ!」
 怒号を発したあと、俺の腹部に正拳突きを喰らわす。
「ぐはあっ!」
 内蔵までも貫く強烈な打撃に、たまらずうめき声を上げる。
「よくもよくもっ、素顔を見せてはならないという掟なのに……」
(掟?)
 怒りで身体を震わす男の言葉の端に、俺は引っかかりを覚えた。
「殺すっ!」
「ひっ!」
 物騒極まりない言葉を吐かれ、ぞくぞくっと背筋が震える。
 殺気で気圧されてしまっている間に、男は両手を伸ばし、
「ぐっ、ぐえっ……!」
 俺の喉元を、初めて出くわした時と同じように締め上げた。
(こ、このままじゃ殺されるっ……!)
 首元に食い込んでいく両手指先は強さを増していくばかりで、生まれてはじめて『死』の恐怖を実感した俺は、
「まっ、待ってくれ、お望み通り裸にでもなんでもなるから……」
「何っ……」
 俺の発言は男にとっても意外だったらしく、切れ長の目をかあっと見開いて驚く。
「我々の要求に、素直に従うんだな?」
「はいっ……」
 狭くなった気道から、服従の言葉をなんとか漏らす。いくらなんでも、命あっての物種だろう。
「そうか。手荒なことをしてすまなかった……」
 冷静さを取り戻した彼は、首元から両手を離し、
「はあはあはあはあっ……」
 俺はようやく、不足していた酸素を口から補うことができた。
「では、頼むぞ」 
こちらの身体から立ち上がった男が、邪魔にならないよう横にしりぞく。
 同じく立ち上がった俺はためらいつつも、促されるままシャツを脱ぎ捨て、ベルトを外してスラックス、靴下、トランクスまでも脱ぎ捨てる。
「これで、いいんだよな……」
「ああ」
 あっという間に裸になった俺を眺め、男はうなずく。
「では、そちらの椅子に座ってもらおう」
 言われる通り歩き、指し示された椅子に座る。
「これを胸の前に掲げろ」
 手渡されたのは、長方形のプラカード。白地に救いを求める黒の三文字、『SOS』が堂々と描(えが)かれていた。
(本当に俺、誘拐されちまったんだな……)
 胸元にプラカードを掲げると、いまさらながらに実感が湧き上がってくる。
「では撮影を開始する。私は今捕らえられています。このままでは殺されます。身代金を支払って助けてくださいと言え」
 椅子正面のカメラを操作しながら、男は事務的な口調で命令してきた。
「では、スタート」
「……私は今捕らえられています。ここままでは殺されます。身代金を支払って助けてください!」
「よし」
 すんなりとOKが出る。指示された言葉をそのまま喋っただけだが、それなりに感情を込めて訴えることができた。なにせ、このままでは本当に何をされるかわかったものではない。
「さて、もう撮影は終わったぞ。好きにしていい」
 ビデオカメラからSDカードを抜き取った男が、声をかけてくる。
 プラカードを男に返し、俺は訊く。
「これから俺をどうするんだ……」
「どうするも何も、少なくとも身代金が支払われるまではここにいてもらう。その間の安全は保証しよう。もっとも、あくまで従順にしていればの話だが」
「………………」
 戦慄を覚え押し黙る俺。確かにひとまず命は保証される。だがそれは、俺の態度しだいなのだ。しかも、仮に身代金が支払われたとして、無事に返してくれるのだろうか? 誘拐事件では人質が殺されるケースも多いと聞く。殺されてしまっては、元の子もない。言うまでもなく、一刻も早く開放してもらわなければならないのは確かだ。
 ここで、ある疑念が湧き上がってくる。
(身代金が支払われるまでって、どれだけ期間がかかるんだよ。祖父が払ってくれるわけないだろ……)
 思わず気が遠くなる。身代金の額だが、いくらなんでも百万二百万ということはないだろう。
 祖父の遺産目当てなら一億円ぐらいか、いや十億円は要求してくるはずだ。
 それほどの大金を、超がつくほどの吝嗇家である祠堂龍造が支払うとは思えない。まして、面識すらない孫のために。
(よりによって、ドケチで有名な祖父の財産目的で犯行を起こさなくても……)
 よく考えて見れば、センスがない話である。
「お前がここに監禁されている間の、監視役は僕だ。まあ、必要最低限の生活は保証するつもりだから安心しろ。食事に関しては調理して持ってくるから、リクエストがあったら言ってほしい。あと、呼んでくれさえすれば、本やゲーム機を用意しよう。さすがに外部との通信を伴うものはダメだが。ベッドの近くにあるテレビの脇の棚には、BlueーrayやDVDを並べてあるから、好きなのを自由に観ていい」
「は、はあ……」
 うって変わって投げかけられる親切な言葉に、拍子抜けしてしまう。
(あれ、意外に優しいぞこいつ……もしかして任務だから冷静な態度を貫き通してるだけで、本当はいいやつなのかも……)
 そうでなければ、ここまでのことは言ってくれないだろう。
(もしかしたら、彼の言うことにおとなしく従っていれば殺されないですむんじゃ……)
 誘拐という絶望的な状況下で、一縷(いちる)の希望を見い出していると、監視役の男が一言。
「ひとまず、服ぐらい着たらどうだ」
「えっ、あっ……」
 指摘されて急に恥ずかしくなった俺は、思わず股間部を両手で覆い隠すのだった。

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【200DL突破】妖精TSF奇譚~俺が、オレの奴隷妖精!?~ サンプル①

表紙

妖精TSF奇譚~俺が、オレの奴隷妖精!?~ FANZA版
妖精TSF奇譚~俺が、オレの奴隷妖精!?~ DLsitecom版

作:kagami0235
絵:うつき滄人

サンプル①


 ”妖精族”――。
 それはエルフよりも精霊に近い存在とされており、人間ではとても太刀打ちできない上位の魔法生命体のことである。
 エルフやドワーフなら兎も角、一介の人間の魔導士では、その姿を認識することも難しいとされていた。

 けれども……。

「――はぁ? 妖精を見た、って?」

 アレックス・モンカーレは、ベッドに横たわる色白の青年に向かって、そう聞き返していた。
 こほんっ、と小さく咳き込みながら、長い金髪を揺らし、彼は答えた。
「うん……こほっ。 数日前、久しぶりに体調が良くなったから……屋敷の直ぐ横にある森を、散策していたんだけど――」
「そこにいたのか? 妖精が?」
「ああ、間違いないよ。 最初は発光する虫かと思ったんだけど……よくよく見れば、確かに人の形をしていた。 見た目は、人間の娘と変わらなかったよ。 けほ、こほっ……ごほっ!」
 病弱の金髪青年――アヒム・ヘーイ・ガールドは、咳を漏らしながら、自身が目撃したものを、アレックスに伝える。
 青褪めた顔色。咳の激しさ。涼しいくらいの気温なのに、冷や汗を垂らす色白の肌……。
 明らかに彼は、重度の病に掛かっている。
「アヒム……また調子に乗ったな。 いい加減にしておけよ……病人は大人しく寝ておけ! 唯でさえ体が弱いのにっ!!」
 アレックスは机の上に常備してあった錠剤と飲み水を、青年に渡した。
「す、……すまないっ。 ハハッ、……情けない限りだよ。 ボクの方が年上なのに……んくっ、ごくんっ……」
「……全くだ」
「アハハ……ごめん。 ごめん。 でも……本当にキミには助けて貰っているばかりだ。 こうして話し相手をして貰えているだけで、ありがたい――」
 薬を服用し、シーツを被り直した青年は、苦し気に表情を歪めながらも、繰り返し、アレックスへと感謝を述べる。
 『キミが好きそうな話だったから話したけど――どうかな?』と言って、だんだんと瞼を落としていった……。
「……確かに。 俺も妖精には、興味がある。 もしも捕まえたら……お前にも見せてやる」
「お、……おいおい。 ボクでも知っているぞ……妖精……は、高位のドラゴンに匹敵する、存在なん、だろぉ? ボクに注意しておいて――キミが、危ないことをして、どうするんだい…………?」
 それ以上の反応はなかった。
 ほぼ一年中をベッドの上で過ごすアヒムは、極端に体力がなく――また強力な薬を使用しているため、こうして唐突に意識を失うことは、珍しくもない。
「じゃあ、今日はこれで失礼します……」
 この青年と無駄話をする日々は、既に六年近く続けている。
 アレックスは手慣れた様子で帰宅の準備をすると、背後に控えていたメイド長に声を掛けた。
「……はい。 何時も、お坊ちゃまのお話相手……誠にありがとう御座いますの。 ――ですが、わたくしからもお願い致しますの。 どうか、あまり危険なことはなさらないで下さいませ。 たった一人のご友人であるアレックス様に……万が一のことがあれば、お坊ちゃまはきっと酷く悲しまれてしまいますので……」
 横を通り過ぎる際に、メイド長が囁いた。
 彼女もまた……アレックスを気に掛け、苦言を呈したのだ。
 つまり、それほど妖精と言う存在は、超危険な存在として世間に知れ渡っているのである。

 ――もっとも。

(ばーか。 誰が止めるか……! あいつなんかに目撃されるってことは……そいつは間違いなく追放された妖精! 掟を破り、魔力を奪われて、妖精郷から追い出された妖精だ!! ……こんなすげーレアなものを見逃す訳がないだろ!?)

 魔術・魔法の知識を持つ者――勉強熱心な魔術師であるならば、アヒムの証言には、正に一獲千金の価値があった。
 メイドたちの見送りも見えなくなった歩道の途中で、くるっ、と身を翻す。
 辺境の村の道具屋を営むアレックスにとって……アヒムのためだけに建てられた屋敷は、眩しく彼の瞳に映っていた。

(魔力がない妖精でも――妖精だ! そいつを捕獲して、売れば……大金が手に入る! それこそ、この屋敷を買っても……お釣りが返って来るくらいの金がッ!! それだけあれば……俺は、こんな田舎から! ド田舎から解放されるんだ――ッツ!!)

 そう彼は……青年貴族に、最初っから妖精を見せるつもりなどなかった。
 そして、同時に命の危険を晒すつもりもない。

 アレックスは、魔力を剥奪された追放妖精――それこそ虫以下の下等生物――を、ノーリスクで捕獲し、自分の大きな夢の足掛かりにしようと考えていたのであった。





 アレックス・モンカーレは、魔術師である。
 そして、何れは大魔導士になることを夢見ていた。
 両親には分からなくても、生まれながらに持っていた常人以上の魔力を、彼自身は理解していたのだ。
 だからこそ、都会――魔導都市への留学を目標として、こつこつと勉強と、貯蓄に励んでいた。
 だが、魔力があっても……”運”はなかった。
 両親が流行り病で亡くなり、彼は夢を追うどころか、日常生活を保つだけで精いっぱい。
 しかも、お人よしだった両親が、田舎貴族の病弱な嫡男とアレックスを……無理矢理、友人にしてしまったために、彼は無駄な人付き合いのために、
貴重な時間をさらに削らなくてはならなかったのだ。
 青年貴族アヒムの話し相手になる見返りに、幾つか利益――安く品を仕入れたり、税を少し免除して貰ったり――はあるが、微々たるものである。
 一分一秒を惜しむ、夢を諦められない少年にとって、それはある意味地獄のような苦悩の時であった。

 だが、しかし――。

「ここだな! ――急がないと! ……追放された妖精は、魔力がほとんどないから……早く捕獲しないと、森の動物や虫に食われてしまう!!」

 そのアヒムとの無駄な交流が、アレックスの『運命』を変えようとしていた。
 妖精を捕獲し、それを売れば見たこともない大金が手に入る。
 十分な資金さえあれば魔導都市に留学し、魔術・魔法を広く深く学べる。
 それに国家資格に受かれば――『魔導士』を名乗れる!
 簡単な魔術・魔法を扱えれば誰もが名乗れる魔術師ではなく……国家が認める魔導士へと出世の道が開けるのだ。
 瞳をギラギラと輝かせて、アレックスはずかずかと森の奥へと進んでいく。




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