FC2ブログ

Latest Entries

【依頼小説】妹とその彼氏を分かれさせる為に妹そっくりに変身して寝取る小説

作 ぬるあまい https://skima.jp/profile?id=64682
イメージキャラクター:どっきー https://twitter.com/AhzkyG

TW157どっきー

「ねえ、お兄ちゃん」
「どうした?」
「今日私の彼氏が家に来るから変なことしないでね」
「……そ、そんなっ。早くあんな奴とは別れろよぉ!」
「もうっ。馬鹿言わないの」

―――最近、最愛の妹に彼氏ができた。
しかも、ムカつくことに相手はかなりのイケメンだ。俺の妹も勿論のこと滅茶苦茶なほどに可愛いから、傍から見ればお似合いなのかもしれないが、それでもあんな奴なんかに俺の妹をあげるわけにはいかない。
どうせイケメンなんて頭の中はヤることしか考えていないか、飽きたらすぐに別の女を探して俺の妹も捨てるに違いない。
―――そう。どうせイケメンに良い奴なんていないからな。この世のイケメンなんて全員滅びてしまえばいいんだ。
……おっと。つい思わず私怨も混じってしまった。だけど俺の決意は本物だ。絶対に妹とあの彼氏を別れさせる!

「だけど、どうすればいいかなぁ」

そう簡単に別れてくれるのならこんなにも苦労はしない。もう何度も妹にはあいつとは別れた方がいいと言っているのだが、全く聞く耳を持ってくれないのだ。……それどころか悲しいことに、『お兄ちゃん、うざい!』と、つい最近言われてしまったばかりだ。もう普通に説得するのは諦めた方がいいだろう。

「となると、もう神頼みか……?」

俺の馬鹿な頭では、もうそれくらいしか考え付かない。たとえどんな手を使う結果になろうとも、俺の最愛の妹が清らかなままで居てくれるのならば構わない。よしっ、そうと決まれば善は急げだ。
俺はあらゆる本や、サイト上で掲載されている『まじない』を調べて、一番効果がありそうなものを早速試してみた。


――――その結果……。


「な、なんだ、これはっ!?」

……なぜか神様どころか、悪魔のような見るからに禍々しい存在を召喚してしまった俺は、なにかの手違いで見た目を変えられてしまった。
しかも、性別や見た目を変えられただけではなくて、なんと愛しの妹ソックリの姿に変えられてしまったのだ。

「なにがどうなってこうなったんだよ……っ。ただ俺は、妹と彼氏を別れさせてくれって頼んだだけなのに……」

だけど今更喚いたところでどうしようもない。だって悪魔の恰好をしたソレは、俺の姿を変えるだけ変えて役目を果たしたつもりなのか、そのまま帰ってしまったので今の俺にはどうすることもできないのだ。

妹ソックリの姿になってしまった俺は、全身鏡の前に立って、ぼんやりと考える。

「…………それとも、もしかしてこの姿を利用して別れさせろってことなのかな?」

そう意味で俺を超絶可愛い妹の姿に変えたというのなら納得がいく。確かに考えてみると今のこの姿を利用すれば、妹と彼氏を引き裂くことができるかもしれない。
きっともう少ししたら奴は家に訪れるだろう。その時が絶好のチャンスだ。

「ふははは。覚悟してろよ、イケメン野郎め」

俺は妹の姿のまま悪魔のような笑い声を上げて、ほくそ笑んだのだった。




全文を表示 »

【依頼小説】サキュバスに騙されて女の子にされてしまう少年の小説

作:アマルティア・テーベ https://skima.jp/profile?id=75610 
イメージキャラクター:明誠助



西田 貢は、夕暮れ時の教室で一人の少女と相対していた。

「ねー西田。私に何か用? これから予定があるんだけど…」
「大事な用事だ。君の今後に関わる大事な話だよ」

少女の名は、咲原という。西田にとっては会話を交わしたこともないようなクラスメイトの一人に過ぎない。今はまだ、だが。
西田は、決定的な一言を口にする。

「咲原。お前、人間じゃないよな」
「いきなり何言ってんの?」

咲原はシラを切る。当然だ。西田の推測が事実ならば、問い詰めた程度で尻尾を出す筈がないからだ。
水掛け論を続けるつもりはない西田は、決定的な証拠を見せつける。

「この動画を見ても同じことが言えるか?」
「……っ!!」

取り出したスマホで流れていたのは、一つの動画。
どことも知れぬ路地裏で、咲原と同じ顔で同じ格好をした少女が瞬く間にその姿を変えていく。服装は制服から露出の高い蠱惑的なものへ変わり、悪魔のような角と尻尾が生えていた。

「…迂闊だったなあ。尾行された上に撮られちゃってたか」
「言い訳はもういいのか?」
「ここまで証拠揃えられてちゃねー」

パチン、と乾いた音と共に咲原の姿が変わる。淡い光に包まれたかと思うと、咲原は動画の中と同じ格好へ変わっていた。
漂う甘い匂いが西田の鼻孔を刺激する。年頃の女子からするようなものとは全く別種の匂い。ずっと嗅いでいたら、それだけで思考能力が丸ごと溶けてしまいそうな、危険な香りだった。

「でさー。西田は私に何をしたいの。まさか考え無しにこんな事しないっしょ」
「…当たり前だろ。お前みたいな得体の知れないやつ相手にノープランで行動しないよ」
「サキュバスですー。得体の知れないやつじゃないですー」
「お前は人間じゃない。だったら、人間には出来ないことだって出来るよな」
「そりゃ勿論。サキュバスだしね」
「なら……俺の願いを叶えることだって、出来るだろ」
「…………」

咲原が押し黙る。心底不服そうな表情だが、落とし所はこの辺りだと薄々理解しているのだろう。

「まーいいよ。叶えたげる」
「…よしっ!」
「でも一応言っとくけど、限界はあるからね? ぶっちゃけ私じゃエロに関わらない願いを叶えるのは無理」
「心配いらないさ。エロい願いを叶えて欲しいからお前と交渉したんだからな」
「交渉じゃなくて脅迫でしょうに……。で? 願いは何?」

西田は一度目を閉じ、そして目を見開く。

「──俺を、一生セックスに困らないようにしてくれ」



西田の願いを聞いた咲原は、にっこりと笑う。

「ふーん。そっかそっかー。一生セックスに……なるほどなるほど」
「なんだよ、何か悪いか?」
「いやぜーんぜん。でも大きく出たねぇ。てっきり私とセックスさせろって言ってくるかと思ったのに」
「…いくら相手がサキュバスだろうと、流石にクラスメイト相手だとな…」
「ふーん。そんなもんかな。んじゃ、お願い叶えよっか」

咲原が目を見開く。鮮やかな色をした瞳の中心に魔法陣が浮かび、西田はそこから目を離せなくなる。

(あ……?)

意識が薄れていく。ぼんやりとした気分になっていく。浮遊感と倦怠感に苛まれながら、西田は意識を手放した。

「──ふふ。大丈夫。ちゃんと願いは叶えてあげるからねぇ…」

悪意に満ちた呟きが、聞こえたような気がした。






「〜♪ 〜〜♪」

楽しげな鼻歌と、規則的な振動。そして寝苦しさで西田は目を覚ました。

「あれ、俺は…」

反射的に呟き、そして聞き覚えのない高い声が漏れたことに驚愕する。

「…へ?」
「あ、起きたー?」

驚愕を受け止めるより早く、横から見知った声が聞こえてきた。覚醒した意識の中で西田は、自分が咲原と共に車でどこかへ向かっていることを理解する。
咲原は、手鏡を西田へと差し出した。

「…………なん、だ? これ?」
「どう? 『生まれ変わった』心地でしょ?」

鏡の中にいたのは、見知らぬ美少女だった。
それも、咲原と同じように頭から角を生やした。

「あと少しで着くからねー。それまでちょっと待ってて」
「どういうことだよ!? なんで、こんな…」
「願いは『一生セックスに困らないようにしてくれ』だったでしょ? ちゃんと叶えたじゃん。その可愛い見た目なら一生男に困んないよ。サキュバスってほとんど老化しないし」
「ちょっと待て! 俺はそんなつもりじゃ…」
「願いが抽象的すぎたのが悪いよー。とにかく願いは叶えたから文句言われる筋合いはないもん」
「そんな…」
「あ、着いた」

咲原に手を引かれ、西田はそのまま車の外へ出る。目の前には古びた倉庫があった。海沿いなのか、どうも潮風が鼻につく。
咲原は扉を開け、西田と共に先へ進む。
そこにあったのは──


「…え? 俺たち、今倉庫の中に…」
「細かいことは気にしない気にしない」

間接照明の光に照らされた、薄暗くしかし華やかな空間。咲原の体臭を何倍にも濃くしたような甘ったるい香の匂いで頭がクラクラする。
元の倉庫よりも何倍も広い空間の奥に、玉座のように置かれたベッドがあった。ベッドに優美に寝転んだ女性が口を開く。

「そいつが新入りかい?」
「はーい、そうですよ女王様。一生セックスに困らないようになりたいって言ったので、私たちの仲間にしちゃいました」
「ふふ、悪賢いやつだねぇ。後で褒美をあげよう。アタシはこいつに色々叩き込んでやるから、あんたは外で待ってな」
「はーい」

取り残された咲原は、呆然としていた。だが、

「──おい。いつまで突っ立ってんだい新入り」

女王と呼ばれたサキュバスの声で、西田の身体は跪いていた。

(なん…?)
「アタシは『女王』。お前も、さっきのあいつも『シモベ』。変わりたてでも体の使い方は分かるだろう? アタシの為にじゃんじゃん男どもから精を搾り取ってきな」
「な……なんで、俺がそんな」
「口答えをするな」

メキメキメキィ! と頭蓋を締め付けられる感覚。肉体には傷一つないが、精神が痛みを感じている。

「いぎぃ、あ…!?」
「言ったろ、お前はシモベだって。お前の命はアタシの掌の上。別に嫌でも構わないさ。そんときゃアタシがお前の体を操縦して精を搾り取らせるだけだからね」
「…そん…な…」
「別にアタシだって鬼じゃない。ノルマさえこなせればちゃんと望みは叶えてやるさ。さあ、行きな!」

フラフラとした足取りで出口へ向かう西田。
もう、本能的に理解してしまった。
自分は『女王』には逆らえない。期限を損ねればどんな目に遭わされるか分からない。だから…

(言う通りにするしか、ない)

明誠助

全文を表示 »

【500DL突破】性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ① ※レビュー追加

なまむぎさんからレビュー頂きました!

「 先輩の仇を取りたい主人公の青年刑事が、証拠をつかむために仇のヤクザの情婦と入れ替わる話です。入れ替わったのは10歳以上年上の豊満なキャバ嬢で、主人公は男女の身体の違いだけでなく、年齢による腰や肩の痛みにも悩まされたりします。歳の差がある入れ替わりものではやはりこういう描写があるととても良いですね。その他には、キャバ嬢としてエロ親父たちの接待をしたり、同僚の女の子達に陰口を叩かれるところなども好きです。もちろん最終的にハードな責めを受けるところも、濃厚な文章で楽しませてくれます。」

せいてん

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

――第一章――

 九条誠史郎。
 二十七歳の日本人男性であり、職業は警察官。階級は刑事だ。
 体格に恵まれ自分では出来る男だと思うのだが……上司や先輩からの
評価は今一。
 と言うか、完全に若造扱いであった。
 勤務態度は悪くないし、柔道や空手――。勿論、剣道だって有段者。
 それなのに、どうも過小評価されていると彼は思っていた。
 だが、しかし――。
「大丈夫ですか? 誠史郎さん……疲れました?」
 目の前の大男が、首を傾げる。背広が似合う体格。
 分厚い胸板と、二の腕。長い脚。
 けれど、黒い髪を短く切り揃えている、その顔立ちは……実年齢よりも若く見えた。
 冗談じゃなく、大学生にも見えてしまいそうなほどの童顔。特に鋭さのない瞳で笑みを作られると、さらに青臭い雰囲気が増してしまう。
(毎日、鏡で見ていたつもりだったけど……。俺、他人にはこんな風に見えていたんだなぁ……はぁー)
 誠史郎は、少々うんざりした気持ちになりながら、目の前の大男を――もうひとりの『誠史郎』を見上げた。
 過小評価の原因が、己の努力でどうにかなるものだったら良かったのに。
 生れた時からずっと付き合っている顔付きだけは、どうにも出来ない――。
「あ、あの……大丈夫です。……いや、正直に言いますと、靴のヒールで歩くのが、やはり、辛くて……足が痛いです……」
 足の踵がジンジンと痛むし、ずっしりとした重さが肩に圧し掛かる。
 誠史郎は堪らず、はぁああ、と深い溜め息を漏らした。――直後。
 たぷんたぷん!
 たぷるるんっっ!!
 激しい震動が総身を襲った。踵の高い靴で転ばないように踏ん張る。
 ずきん、ずきん。今度は括れた腰の鈍痛が騒ぎ始めた。
「……んッ!」
 ぎゅむるんっ、たぶるん!!
 すると、振動の発生源。ボリューム満点の胸元は続け様に波打った。
 ますます肩に、悩ましい重量が圧し掛かる。
(い、幾らなんでも……大き過ぎるだろ…っ!? このっ、……おっぱい!!)
 Oカップ。
 奇跡のような。冗談のような。
 巨大爆乳である。
 生まれた時から男であった誠史郎には、無縁だった筈のスイカほどの乳肉ふたつが強烈にバウンドし、全体が華奢な造りの今の体に――相当な負荷が掛かっていく。
「じゃあ、そこのお店で休みましょう」
「すみません。そうして貰えるとありがたいです」
 ぺこり、と頭を下げ、隣の『誠史郎』に感謝する。
 馴染みのない金色のキューティクルが後頭部で跳ね、大人の女の香りが鼻孔を擽る。
 何ら不思議ではない。
 今の誠史郎は……何と絶世の熟女へと変身しているのだ。
「気にしないで下さい。あたしの体……疲れますよね。どうしても……」
「え……? あ、いえ、そんな……」
「うふふ……お気遣いなく。だって十歳以上も違う……女と男の体ですもの。体力が全然違うのは……あたしも今、感じていますから……」
「は、はは……。そ、そうですね、確かに!」
 苦笑し、咄嗟に誤魔化す誠史郎。
(と、歳か……! 歳のことだったのか!? あぶねぇー!? せ、セクハラ発言するところだった……!!)
 てっきり、この非常識なほどボリューム豊かな巨大爆乳のことを言われたのだと勘違いしていた。
 冷や汗が、誠史郎の額から垂れる。……と。
「それとも――くすくす。そのおっぱいが重たいんですか?」
「――ッ!? い、いや! ちがっ! 違います! 違いますよ!?」
 見事に図星を指された。真っ赤な顔で、あたふたと言い訳をする誠史郎。
「うわっ! わあぁぁっ!?」
 当然、胸元の巨大すぎる爆乳が荒波のように揺れ跳ね、彼は堪らずに足を滑らせてしまう。
「おっと! もう、そんなに慌てなくても、そのおっぱいが大きすぎるのは……あたしが一番よく知っていますよ」
「――す、すみませんっ!!」
 カァァ、と子供のように頬を赤く染める誠史郎。
 勝手に動揺し、間抜けにも素っ転んでしまった細い身体を、もうひとりの『誠史郎』に抱擁された。ぎゅっ、と転倒しないように支えてくれる。
 今の姿――この体よりも、ずっと馴染みが深い筈の男の肉体。
 なのに……胸のドキドキが止まらない。
 頑強な筋肉の感触。男の汗の香り。下腹部に、奇妙な疼きが巻き起こる。
「……あ、あの、もう大丈夫ですので――」
 直ぐに離れようとした誠史郎。しかし、その直後のことであった。
「……う、んん? あれ……?」
「どうやら……元に戻ったみたいですね」
 ――時間切れである。
 誠史郎の精神は、仮初の肉体から解放されて、元の肉体へと――目の前にいたもうひとりの『誠史郎』の体へと帰還したのだ。
 そして、その一方で――。
「残念です。……もう少しあたしの体で、可愛い反応をする誠史郎さんを見ていたかったのに……」
 直後まで、この肉体に宿っていた意識も、元々の身体へと戻っていた……。
 姫川忍。
 三十八歳のキャバクラ嬢。
 徹底した美容とメイクにより、二十代の娘にも劣らない絶世の熟女である。
 特に饒舌に尽くし難いのは、その艶美すぎる爆乳房だ。
 豊胸手術もサプリも使わず育った忍のおっぱいは、驚異のOカップ。
 スイカふたつが胸元に引っ付いているようなものである。10キロ・オーバーの重りを付けていると言っても過言ではない――。
(はぁああ! 解放された! やっぱり、あの胸デカすぎる! 肩も、腰も痛くてきつかったよ……!!)
 セクシー過ぎる熟女肢体……。それがつい先ほどまで誠史郎が、借りていた異性の身体であった。
 そう。つまり、この刑事の青年とキャバクラ嬢の中年女性は、つい先ほどまで肉体を交換していたのだ。
(はぁあああ~~!! 楽だぁああ!! あのおっぱいがないだけで、こうも違うのか……? いや……そもそも年齢が違うから……疲れやすいのか? ――って!? う、うぉおおお!?)
 異常発育した忍のおっぱいから解放されて、誠史郎は思わず喜ぶ。
 ……と、同時に本当の体に押し付けられているその巨大乳玉の感触に、彼は四肢を硬くさせていった。
(やっぱり、このおっぱい! 凄すぎる! 凄い……エロいッ!!)
 ぎゅううぅ、と。
 無意識に彼女を抱き締めてしまう。
 この肉体交換を少しでも慣れるため、今までお互いの姿形で街中を散策していた。忍の恰好は、夜の仕事着とは異なる、普通の衣類。
 むしろ、露出度が少ない組み合わせで、コートを着込み、長いソックスを艶めかしい太腿に貼り付かせている。
 なのに……それでも、忍と言う女に。忍と言う熟した女の肉体に。
 誠史郎は心を惹かれてしまった。
 自分の無謀な計画に付き合わせている彼女に、罪悪感を抱きつつも――どうしようもなく欲情してしまう。
「あの……誠史郎さん? そろそろ放して貰っても……」
「え……? あっ、す、すみません!!」
 抱き合っている時に入れ替わりが解除されたので、誠史郎は、忍を抱擁したままであった。
 それこそ恋人同士のように、彼女の柔らかく儚い女体を、ぎゅうぅ、と抱いていたのだ。
「くすくす……。もう一か月近く――こうして体を入れ替えている関係なんですから……少しは慣れて下さいよ? それじゃあ、あたしに成り代わって捜査するなんて……無理じゃないですか?」
「いや、その……お恥ずかしいです。こんなことに付き合わせているのに……」
「……丁度いいですから。休みながら、計画について話しましょう。……良いですよね?」
「……ええ。はい……分かりました、忍さん」
 キャバクラ嬢という職業柄か。それとも十歳以上も年上だからか。
 忍に出会って以来、どうにも彼女に頭が上がらない。
 
(――欲情しちゃだめだ! 欲情は、ダメだ! しっ、忍さんは協力者! 忍さんは協力者! うわぁぁ!? そのおっぱいを……お、俺に押し当てないでぇええ!!)

 自然と忍が、誠史郎と腕を組む。
 異様なほど発育したOカップの爆乳が、彼の体に、むにゃりっ、むにゅる、ぶるるんっ、とぶつかる。
 誠史郎は、それこそ童貞の少年のように切羽詰まるのであった。

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売 

【依頼小説】エリートサラリーマン♂が淫魔♀に転生する小説

文:瀬田一稀 https://skima.jp/profile?id=30798
イメージキャラクター:ごみ https://skima.jp/profile?id=4464

「……うわっ!」
 真っ白いシーツがかかったベッドの上……ではなく、ふんわりやわらかなソファの上で、流 英理人は目を覚ました。目を覚ましたということはこれまでは寝ていたのだと思う程度には、ぼんやりしている。
「……寝落ちたのか?」
 ぽつりと呟く、と。
「なにそのぼやけた顔。あんた寝てる時間なんてあるの? まあその貧乳じゃ男も相手にしてくれないか」
「はっ!?」
 ひとり暮らしのはずの部屋に女の声が聞こえ、英理人は飛び起きた。そして目の前にいる女の姿に、彼は目を見開く。なにせ見知らぬ長髪ウェーブの女は、爆乳といえる丸く立派な乳房が、かろうじて乳首だけ隠れているような格好をしていたのだ。
 細いウエストはきゅっと引き締まり、プリンと丸いヒップはTバックの水着だか下着だかわからないものをはいている。そしてそこからうねって伸びる、尖った尻尾。
「なんだこの女は……!」
 おちつけおちつけと言い聞かせながら、女から目をそらしうつむく英理人。が、彼はまたも目を見張った。なんと、自分も目の前の女と同じような、水着同然の格好をしているではないか。
「なんだよこれっ……!」
 思わず叫ぶと。
「エリ、精液足りなくて脳みそいかれちゃったの?」
 ウェーブの女が、眉間にしわ寄せいぶかしむ。
(エリ? 精液……)
 言われ、英理人ことエリは、無意識に自分の胸に手をやった。

ごみさん

 むにり、とささやかなふくらみを掴んだところで、そういえばここを刺されたのだと唐突に思い出す。
「流、お前がいるから……!」
 どうしても出世したい、英理人を超えてトップに立ちたいと嫉妬に狂った同僚が、ナイフを持って英理人に襲いかかったのだ。刺されたと思った瞬間にかっと身体が熱くなり、だんだん意識が薄れて記憶がない。
「ってことは死んだのか俺……」

「エリどうしたの? 大丈夫?」
 ウェーブの女が、眼前でヒラヒラ白い手を振っている。
「そんなにお腹すいてるなら、爺さんのチンポでも咥えておいでよ。あいつらなら目が悪いから、あんたみたいな貧乳サキュバスでもありがたがるかも」
 きゃははっと笑う爆乳女。ふと横髪をかけた耳が、人間ではありえないくらいに尖っている。

 つまりこれは、と。英理人もといエリは、もとエリートらしく柔軟性のある脳で、瞬時に理解した。
 かつてサラリーマンだった自分は、どんなわけかサキュバスに生まれ変わり、同僚に馬鹿にされているのだと。
(底辺サキュバス……これじゃ俺を殺したアイツと同じじゃないか。だが俺はアイツのような馬鹿なことはしない。ここが生きる場所なら、ここでトップを目指すまで!)
「出世頭と言われた俺を思い知れよ」


 業績アップに大事なことは、現状を知ることだ。
 エリは全身鏡の前に立った。
 映ったのは、赤ワインのような濃赤のショートボブをした女。尖った耳がセクシーだが、サキュバスはみんなこの耳なので、勝負には使えない。
(にしても、ほんと貧乳だな……。ヒップはなかなかセクシーだが、男って尻よりは胸派のほうが多いよな……)
 エリは鏡の前で、くるりとまわってみた。背にはえた翼と長い尻尾は物珍しく、なんとなく尻尾を引っ張ると。
「ひあっ♡」
 付け根にびりびりと痺れたような快感が走り、高い声が漏れる。
「あっふ♡ここも性感帯なのか……んっ♡」
 今度は小さな乳房を手のひらで包み、ゆるゆると揺さぶってみた。
「んあっ♡」
 意図して弄ったわけではない乳首が、すぐにこりっと硬くなった。こんなに感じやすいのはサキュバスだからか、それともサキュバスのなかでも特別なのか。
 ピンクの突起をつまんでクニクニ揉んでいると、全身がじわじわ熱くなってくる。
「あふっ♡乳首だけでっ、こんなぁ……♡」
 それならマンコを弄ったらどうなってしまうだろう。
 エリは恐る恐るワレメに手を伸ばした。むっちりと膨れたソコは、薄い布地の上からでもわかるほどに濡れている。そっと指を添えると……。
「はぁんっ♡」
 下腹に力が入り、膣とアナルがヒクンッと締まった。そして腹の奥がきゅううんと疼く。
 男のときの欲とは違う。それよりは空腹感に近いような……?
「そうか、サキュバスだから精液が必要なんだな……んんっ♡」
 ワレメから指を離し、ねっとり絡んだ愛液をぺろりと舐めれば、独特の味が口内に広がる。
 とりあえずこの身体は貧乳だが感じやすいことはわかった。これで男を落とし、ザーメンを中出しさせるには――。
「そうだ、どうせならあいつをヤッてやろう。俺を殺したアイツ……!」
 エリは微笑み、その男のもとへと向かった。


 英理人を殺したことで刑務所に捕らわれの身となっていた男は、狭い寝台の上で身を丸くして眠っていた。
「はっ、人を殺しておいてよく眠れるもんだな」
 傍らに立ったエリの胸に、いい気なもんだと怒りが生まれる。が、こんな男ならば好き勝手にできる。最大限搾り取っても罪悪感もわかない。踏み台にはもってこいだ。
 エリはにやりと笑うと、足を振り上げ、男の腰を思い切り蹴飛ばした。
「おっ!」
 叫んで寝台から落ちる男。その仰向けの股間の上に、ハイヒールの足を置く。
「ぐえっ……な、んだ!?」
 男は痛みに歪んだ顔で、エリを見た。みるみる見開かれていく瞳。エリはにんまり笑って、男のペニスをぐりぐりと踏み始めた。
「ふおっ……」
 わけがわからないまま踏まれているにもかかわらず、男が歓喜の声を出す。
 あまり強く踏みつけてチンポがダメになっては意味がないので、絶妙な力加減を維持した。
 ぴくんぴくんと震える身体。大きくなっていくペニス。
(こんな奴だから、出世もできず、女にももてないんだろうな)
 エリは勃起チンポをゴリゴリと踏みつけながら、自身のワレメを弄りはじめた。
「はっ、ああんっ……♡」
 パンティの隙間から指を入れ、細い指で肉襞を押し開く。既に湿ったナカは熱く、くちゅくちゅと音を立てるほどに潤っていた。
「あっ♡はンッ♡」
 左手で小さな乳房を露出させ、中央で硬くなっている乳首をつまむ。
「ひあっ♡」
 それだけで、蜜口からはとろりと愛液が零れ出でた。
「はっ……変態なねーちゃん、だな。ひひ、こんなとこで見る夢にしては、いい夢じゃねえの……」
 男はいやらしく笑うと、自身のウエストに手をかけ、ズボンを下ろし始めた。
「変態はどっちだっての。足コキでこんなに感じて……」
 ――にしても、ズボンにしみこんだカウパーがもったいない、と思うのは、サキュバスの本能か。
 ぺろり、赤い唇を舐めるエリ。ごくり、男の喉が動く。
 ――が。
 後ろ手をついて身を起こし、白い足首を掴もうとした男の手を、エリは蹴り飛ばした。
「触んな! お前はただ寝てればいいんだよ!」
「ひっ……」
 瞳に煌めいた怒りに、男が手を引っ込める。エリは勃起チンポから足を離すと、男の身体をまたいで、中腰になった。
 パンティを足の付け根に寄せたがに股開き。くぱあっと開いたワレメは、赤い肉襞を見せている。そこからぽたり、雫が男の腹に滴り落ちた。
「はっアン……♡」
 エリの爪先が、ぐちゅりと穴に埋まっていく。どぷり、愛液がまた溢れた。
「生殺し、かよっ……」
 はあはあと荒くなっていく男の呼吸。ギンギンに反り返っていくペニス。
 血管が浮き出た赤紫色の剛直を見、エリは身が震えるのを感じた。
(欲しい、これが、アソコに……)
 にゅぽりと指を引き抜き、自分の膣口に、カウパー溢れる亀頭の標準合わせる。
 そしてエリは、じりじりと腰をおろし始めた。

 ばくばくと心臓がうるさく鳴っている。
 チンポが欲しいと思う反面で、恐ろしいと思う気もあった。英理人として女なら何度も抱いたことがあるが、さすがにここにペニスを受け入れるのは初めてだ。
 処女の反応はどうだったか? 考えても経験のない英理人には思い出せない。学生のときは文武両道、卒業してからはエリート街道まっしぐらな英理人は、わざわざ手間のかかる初めての女を相手にせずとも、抱ける身体はいっぱいあった。
「ああっ……♡」
 ぐちゅり、亀頭がエリのワレメに触れる。カウパーと愛液が混じり、ぬらるぬらりと肉が擦れた。
「あふっ♡んんっ♡」
 入口をほぐすべく、円を描くように腰を押しつける。はっ、と男が低い声を漏らした。ちらと見れば顔を真っ赤に染めている。
(はっ、コイツ経験あんまねえな……)
 だったら翻弄させるのは簡単だろう。限界まで搾り取ってやると、エリは意を決して、勢いよく腰をおろした。
「んあああっ♡」
 完勃ちチンポに、狭い膣穴をミリミリと押し開かれる。熱い。結合部が燃えてまいそうなほどに。
 はあはあと息を吐きつつ、エリは小さな乳房を両手で掴んだ。そのままわしわしとふくらみを揉んで、挿入した異物に慣れるのを待たず、前後に腰を揺さぶる。

「ひあっ♡ああっ♡チンポっはいってッ♡せーし♡ああんっ、ほしッ♡オマンコに♡せーしッ♡」
 気づいたときには、口から女の淫らな声が飛び出ていた。子宮がひくつき火照り、疼いて仕方がなかった。
「あうふっ♡おく♡おくついてええッ」
 自分を殺した相手など生きディルドだと思っていたが、口が勝手にお願いしている。
「はっ、えっろい嬢ちゃん、だなっ……」
 男は口角を上げ、ずんっと腰を突き上げた。
「あひいいいいっ♡オチンポッ♡おくッ♡ついてるうううっ♡」
 エリは無心になって乳房を揉み、乳首を捏ね、腰をゆっさゆっさとゆすぶった。揺れる尻尾が男の手に絡まったのは偶然。だが男はそれを掴み、ぎゅうっと引っぱった。
「おおおおんっ♡それらめえええっ♡」
 性感帯である尻尾の付け根が、びりびりと痺れる。ペニスを咥えたマンコがきゅうううっ♡と締まり、男がううっとうめき声を開けた。
「んな一気に締めたらっ……」
「あうううっ……♡」
 エリが細い顎を高く上げて、背を反らす。
 ごつんごつん、竿が膣壁を擦り、カリが粘膜をえぐり、亀頭の先が子宮口を叩く。そのすべてがよくてよくてたまらない。
「らしてえええっ♡エリのマンコにッ♡ザーメンいっぱい♡だしてえええ♡子宮タプタプにしてえええっ♡」
 突き出した胸の先で、ビンビンに勃起してる赤乳首をこねくりながら、エリが叫ぶ。
「おおおおおっ」
 唸るような声と同時、エリの中でペニスがびくんびくんと跳ねた。
 そして。

 ぴゅるるるるっ! ちゅるるるるっ! どぷぷっ!

「ああああっ、でてるううう♡エリの中に♡ザーメンいっぱい♡でてるよおおおっ……♡ ひああああっ♡」
 飛沫の熱さに、びくんびくんと身体を震わせ達するエリ。
 精液を一滴も漏らさないように必死に膣に力を入れると、その圧迫で、男は限界まで射精した。

「あうふっ……♡」
 エリは力なく、仰向けになっている男の上に倒れかかった。
「はっ……エリちゃん、ってのか……はは、マジいい夢……女王様かと思いきや、かわいいし、エロいし、さいっこう……」
 男の手が、エリのワイン色の髪をくしゃりと撫ぜる。
(そうか、このツンからのおねだり路線でいけば、あるいは……)
 エリはにまりと笑うと、男の胸に手を置き、顔だけを持ち上げた。
 そして上目遣いで、一言。
「お兄さんの、もっとちょうだい?」
 クールな見た目を逆手に使い、可愛くおねだり。
 貧乳で魔力も弱いサキュバス・エリが、新たな世界で生き抜く術を見につけた瞬間であった。

【依頼小説】巨大ロボットのパイロットになるためにぴっちりスーツで女体化する小説

文:蜜柑 猫 https://skima.jp/profile?id=31779
イメージイラスト:壱科 八歌 https://skima.jp/profile?id=27333

――君にしかできない特別な任務なんだ頼むぞ

そう激励されては嫌でも分かりましたと首を縦に振らなければならない……。
謎のエイリアン集団が地球を襲って5年……。
ようやく、それに対抗できる新たな戦力が完成され、それに選ばれたのが俺な訳で――

「でも、女になるのはなあ……」

 仕方のないことである。
 謎のエイリアン集団に対抗できる新たな戦力、それは『巨大人型ロボット』だ、それに胸躍らせ、面接試験に合格し、実技試験にも筆記試験にも合格した。
 完璧にすべてをこなしてきた……。しかし、今となってはその事実を知った瞬間、落胆するしかなく、今も相変わらずといった感じで家路についていた……。

「お帰りー受かったんだって?凄いじゃん!」

妹がそう言いながら、俺の元へやってくる……。
しかし、なれたはなれた。しかし、その事実を告げるのは気が引けた。

「おう、凄いだろ!滅茶苦茶頑張ったんだからな!」

 こうやって平気な様子を見せているのも今の内だ、いつかはばれてしまう。でも、今はこうするしかない。
花山(はなやま)内海(うつみ)は、そのスーツを両手に首を傾げた。

――女体化スーツ。
それは、男が女になる手段の一つで、原理はよくわからないが、とにかく、着ると女の子になり、体の構造も女の子になる凄い代物なのだ! 科学の力ってスゲー!!
女体化スーツは新しいエネルギーを生み出すのでいろんな場面でそれが用いられる。今回のロボット動かす原理にもそれが用いられているのだ――

べろんべろんのゴムのような肌色の生地が見え、ぱっと見た感じだと全身タイツの印象を受けた。だけども、よくよく見れば胸の膨らみやアソコも見えてすぐに違う印象を受け、内海は持ちながら、密かに胸の内で興奮する。
だけれどと、内海は思う。
めっちゃ恥ずかしくね? と

本部からの伝令で、今日からこのスーツを着て、スーツと体をなじませないといけないらしく、着てみたが恥ずかしさよりも先に驚きが先にやってきた――

「おっぱいだ……」

その突如として現れた二つの大きな乳房に、ドキドキしながら、初めて触れる……。第一印象は、こんな感じなのかと声に出た。少しくすぐったい。それに、内海は変な感覚を下に覚え、即座に触るのをやめると、一層下が疼いて止まず。ついには、触れてしまった。
触れたといっても少し撫でただけ……。その時の内海には触ったソコがクリトリスだとは知らず……。
撫でた瞬間、ピリリと変な感覚が疼き、瞬間内海は“女の自慰”を理解する。

「これは……」

 やめられない。

壱科八歌さん

全文を表示 »

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ⑥

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

(俺だって……知りたい! 感じたい!! 忍さんのカラダ――お、女のかっ、かっ……快感を!!)
 本音では、滅茶苦茶に撫で回したい!!  彼女の艶美な女体を――。
 けれど、同時に恐ろしかった。
 必死に塞き止めていた邪な欲望が、暴走しそうで。
 誠史郎の理性はか弱い抵抗を続けていく。
「そ、そんなっ! だ、だっ、だめ! だめすぅ! ダメですってばー!!」
 気恥ずかしさの余りに忍から目線を反らしながら、誠史郎は頑なに自慰を許可しない。
 けれど、そんなことで諦める忍ではなかった。
 ぐいっ、と力強く彼の腕を引っ張った。
 連れて来られたのは……リビングに置かれていた姿見の前。
(……あっ!)
 そして、見てしまった。見開いた眼で。
 姫川忍の――今の誠史郎の、艶かしい牝ボディを見てしまう。
 Oカップの異常発育した乳玉ふたつを筆頭に、どんなAV女優にも真似できない圧倒的な腰の括れや、むっちりと膨らんだ臀部と太腿。
 大人の色気の塊である。
 男、いや、牡ならば一瞬で魅了されてしまう牝フェロモンが、ムンムンと香り立つ熟女の牝肉体。
 それが今の自分だ。
 誠史郎は今……この美女の肉体を自由にできる。誓約を書き換えれば。
(ああ、だめ……なのにぃぃーッ!!)
 鏡を覗いてしまったが、最後。
 もう理性も、知性も、役には立たなかった。
 この一か月の間に育っていた背徳の肉欲は、誠史郎の心を惑わせていく。
 この規格外の爆乳房を揉み回し、恥部や脚の付け根の膨らみをねっとりと探求したい。
 普段着も、破廉恥なパーティ・ドレスも着ていない……真っ裸の姫川忍の身体を知り尽くしたい。
 異性の肉体への探求心が、自分でも制御できないほど膨らんでいた。
「……あっ」
「ねぇ、いいでしょ? 折角なんだから、一週間楽しみましょうよ。お互いの体を……異性の快感を……」
 鏡面から顔が外れている大男が……忍が、誠史郎の肩に手を乗せた。
 途端に、肉声とは別の声が頭の中に響いて来る。

 ――互いの体で性的なことは一切行わない、と言う誓約は解除する――。
 ――入れ替わっている間の自慰行為は、許可する――。
 ――入れ替わっている間の本番の性行為だけは、禁止する――。
 ――……だから、いいですよね?――

(ああ、こんな! こんな使い方も出来るのか!? 忍さんの声が響いてきて!? う、うわぁああ~~!?)
 確かに入れ替わった後、暫くは肌の接触で魂の声を互いに送れる……。
 だが、入れ替わりのお呪いを試してから、初めて彼女の方から脳波を発射させられて、誠史郎の思考は、ますます掻き乱された。
「あたし、男の自慰をしたいの! 誠史郎さんも、あたしの体で自慰をしたいでしょ? 何を拒む必要があるの? 本番のセックスは禁止しているし……なんの問題もない!」
「あっ、ああ、問題……な、ない?」
 内からも、外からも……。
 忍が執拗に説得してくる。
 途端、拒んでいる自分の方が潔くない気がしてきて……。
「……それとも誠史郎さんは……あたしの体でセックス自体もしたいのかしら? あたしの、例えば――青島とかに……?」
「ば、馬鹿言うな! そんな気持ち悪いこと誰がするか!! あ、ああ……う、ううぅぅ! わ、分かりましたよ! いいです、自慰は認めますよぉ~~!!」
 彼女の分かりやすい挑発が、止めとなった。
 外と内の二重の誘惑――。
 それに堪え切れず、誠史郎は互いの自慰行為の自由を認めてしまう。
 ビリビリビリ!!  体に。心に。魂に。
 お呪いの『誓約』が上書きされていく……。
「――ハッ!? お、俺は何を!? だ、だめ! 取り消し! 取り消して下さい!!」
 たぷるるん! たぷるるん!!
 巨大過ぎるおっぱいを無意味に揺らし、忍を捕まえようとする誠史郎。
 けれど、巨大爆乳と言う十キロ・オーバーのでっぷりとした重りを背負わされていては、少しも追いつけない。直ぐに息が切れてしまう。
「嫌よ! 絶対にお断りします!!」
 そもそも誓約を作るにしても。それを無効にするにしても。
 ――双方の同意が必要だ。
 咄嗟に彼女の提案を受け入れてしまった時点で、誠史郎は取返しも付かない過ちを犯してしまった……。
 そのことに、彼だけが気付いていない。
「はぁ、はぁ……うううっ!」
 たゆるんっ、と繰り返される乳バウンド。
 紅いドレスの布地が弾けてしまいそうなほど奔放に揺れ弾む爆乳――。
 その重さに肩が悲鳴を上げて、誠史郎は疲れてしまった。
(ちくしょう! この体……エロいけど! よ、弱い……体力がない……く、くそぉー……!!)
 これから一週間、危険な男たちに近付かなければならないと言うのに。
 男と女の肉体――さらには二十代と、三十代の年齢――の違いに、早くも、誠史郎は弱気になってしまう。……その上。

 ――まぁまぁ、いっぱいエッチなことしていいですから! セックスはダメですけど……あたしの体を思う存分に楽しんでくださいね!!――

「し、忍さん!? 揶揄わないでください!!」
「アハハ。ごめんなさい……あたしの体にいる誠史郎さんが、とても可愛かったから。……ついイタズラしたくなっちゃったのよ! ふふ……許してね!」
 彼女に、またしても遊ばれてしまう。
 再度、彼の剥き出しの肩へと手を乗せた忍は……誠史郎の意識へと直接、恥ずかしい声を浴びせて来る。
(――おかしい。やっぱり、この人……何かを企んでいるのか?)
 誠史郎に対して、どんどん笑顔を見せるようになっていた姫川忍――。
 けれど、彼女の陽気で人当たりの良い笑みの裏には……何かがある。
そんな直感が誠史郎を蝕んでいた。

 もっとも。

「じゃあ、これから一週間――しっかりと姫川忍に成り切ってくださいね。
誠史郎さん」

 もう入れ替わった後である。
 彼女の同意がない限り、一週間が経つまで……誠史郎は元の体に戻れないのだ。

「……わっ……分かり、ましたよ……」

 片方の腕を握り締めながら、誠史郎は不安そうに忍を見上げる。
 今さら、直ぐに入れ替わって欲しいとは流石に言えなかった……。

(……い、いや、俺! 迷うな! 不安になるな! この二週間を……いや、一週間を乗り越えればいいんだ! 負けるな、俺……!!)

 今すぐにでも元の肉体に戻りたい若い刑事の男は――結局、自分の体で悦びはしゃぐキャバ嬢の女に、何も言えなかった。

せいてんサンプル

 そして、誠史郎の悲願は――彼が思い描いていた未来とは、全く違う形で叶うことになる。

 そうなるまで……あと、もう少しであった。

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

【300DL突破】性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ⑤

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

「ごめんなさい! こんな格好でお出迎えしてしまって……!」
 姫川忍が、玄関のドアを開け、誠史郎にはにかむように微笑んだ。
「い、いえ……!」
 水商売――。
 キャバクラ嬢として働いた後の朝帰りだったのだろう。
 必要以上に胸元を強調する紅いドレスを纏い、彼女がリビングへと誠史郎を招く。
 たぷるるん! ぷるるん!! たぷるるん!!
 圧倒的な、声も出ないほど……卑猥な巨大乳房!!
 これが今日から一週間は自分の一部になると思うだけで、彼の緊張は増していく。さらには、ドキン、ドキン、と心臓が高鳴った。
(――はっ!? 俺は何を! し、しっかりしろ!! 目的を見失うな!!)
 体が異性――他人の女体――になることへの不安と嫌悪感とは反対に、邪な好奇心が脳裏に住み着き、困ってしまう。
 ぶんぶんと頭を振い、彼は脳に溜まった血を下げていく。
「誠史郎さん……? 大丈夫ですか? もしかして……お仕事でお疲れなんですか?」
「す……すみません!! 俺の方こそ……見苦しい真似をして!!」
 やはり、この入れ替わり生活は有害だ。
 刑事としての責務や、先輩の敵打ち。
 そして、忍に対する申し訳なさが、ゆっくりと溶けていき……欲望のまま、
暴走しそうな自分がいた。
 目覚めなくてもいい物に、目覚めてしまいそうで、怖い。
 自分自身が恐ろしい。
「忍さん……改めて聞きますけど……本当にいいんですね! 俺に協力して! 体を一週間も入れ替えて……!!」
「はい……。誠史郎さんのことは信用していますので……じゃあ、その……」
「よ、宜しくお願いします……」
 向き合う男と女。
 誠史郎と、忍。
 まずは互いの左手を、ぎゅうっ、と強く握る。
 これが、入れ替わりのお呪い……その過程のひとつだった。
(つ、次は……!)
 ほぼ同時に、忍の右手が、誠史郎の心臓の上に当たる。
 誠史郎の右手も、忍の心臓の上に置かれた。
 ドクドクドク!! むにゅるるんっ!!
 彼の心音が忍に伝わる。
 忍のおっぱいの柔らかさが、彼の神経を遡る。
(ああ、柔らかい! お、大きいぃぃ!!)
 無心など無理だ。絶対に。
 この大きくて巨大な乳肉に、誠史郎の男としての性は翻弄されるばかりだ。
「……トっ……トウウ・クルル・パリ――」
「リパ・ルルク・ウウト……」
 まずは最初に男が呪文を唱える。
 次に女は、男が唱えた呪文を逆に読んでいく。
 これを十二回繰り返せば……入れ替わりのお呪いは完成だ。
(最初は何度か間違えたけど……。流石に、慣れて来たな……)
 この最初の儀式さえマスターすれば、自由自在に肉体を入れ替えることが出来る。
 何しろ元に戻る際は、自動。しかも、入れ替わりの時間は、使用者たちが自由に決められるのだ。
(いや、そもそも……こんなことで人間の体が入れ替わるのが不思議だよ。今更だけど――)
 儀式途中で色々考える誠史郎。
 もっとも……最後の呪文を彼女が唱えた時には、やはり手に力が入ってしまう。
(う、うわぁぁあ……ッ!?)
 意識が体より飛ばされる。一瞬、全身の感覚が無くなった。
 そして、その直後――たぷるるんっ!!
 甘やかな大人の女の香りと共に、圧倒的な質量が胸元で揺れ撓んでいた。
「成功……ですね」
 目の前の『誠史郎』が、そう言った。
「はい……。入れ替わりましたね……俺たち――」
 自分の意思で口を動かしても、喉の奥から漏れ出るのは美女の声。
 男を誑かせる甘い美声。
 金髪に染め、ウェーブを付けた艶やかなキューティクルが頭部で波打ち、剥き出しの肩や項に擽ったい感触が発生する。
(ううう……未だに信じられない! な、慣れない!! 俺が忍さんになるなんて!! こんなエロい体の……女になるなんてッ!!)
 幼い子供のように動揺し、ぺたぺたと自身の頬に触れる『忍』。
――いいや、違う。
 姫川忍の身体を預かった刑事の誠史郎は、恥ずかしそうに頬を染めながら、華奢な造りの全身を、細い指で弄っていく。
 途端……たぶるるんんっ、と。
 ちょっとした身動きだけでも、豊満すぎる乳房は激しく揺れる。
「~~っ!?」
 覚悟していても、異性の、忍の体になる衝撃は、とんでもない。
 十キロ・オーバーの爆乳重量が肩に圧し掛かり、重心を安定させるのが大変だった。
「もう……誠史郎さん! 少しは慣れたらどうですか……あたしみたいに!」
 その滑稽な姿を見て、くすくすと笑う忍。誠史郎の身体になって直ぐ、姿勢や仕草さえも、彼女は男らしくしていた。
「いや……その……」
 熟した美女の体に翻弄される姿を、堂々と男性に成り切る本物の忍に笑われると、ますます恥ずかしくなって誠史郎は頬を赤く染めていく。
(しっかりしろ、俺! なに、もう元に戻りたくなっているんだ……!!)
 弱気な自分を拒絶しようと、ふるふると頭を振う誠史郎。
 たぷるるん! ぷるんぷるん!!
 だが、そんな動きをすれば当たり前のように胸元が揺れてしまう。魅惑の乳谷間を強調する破廉恥な紅いドレスより、豊満すぎる爆乳房が溢れそうになった。
(うう……やっぱり、忍さんって! この体って……!!)
 ――エロい!!
 欲情するなと言う方が無茶と言う、牝フェロモンがムンムンの熟女肢体。
 誠史郎は、訳も分からず恥ずかしくなって……初心な乙女のように股座を閉じてしまう。
「じゃあ、早く……〝誓約〟を決めましょう。何時も通りに……」
「――は、はい! ……そうですね!!」
 入れ替わる前も、忍にリードされっ放しだったが……入れ替わった後は、特にその傾向が顕著である。
 年上の美女の体になった刑事の元男を、年下の青年の体になったキャバ嬢の元女が、巧みに誘導する。
 ぎゅうぅ……と。ふたりは握手をした。
 そして、ふたりは念波で、今回の入れ替わりのルールを決めていく。
 
 ――入れ替わっているのは、今から一週間――。
 ――入れ替わった相手を傷付けない――。
 ――互いの体を傷付けない――。
 ――互いの体で迷惑や犯罪行為を行わない――。
 ――互いの体で……性的なことは一切行わない――。

 決める内容は、ほとんど同じであった。
(ほんと、便利なお呪いだな。……不自然なぐらい――)
 肉体交換を終えた直後に、この追加儀式を行うことで、ふたりは入れ替わっている時間を含め、双方の行動をある程度まで縛れるのだ。
 誠史郎が心の中で唱えたことが、テレパシーのように相手にも伝わり、拒絶されなければ見えない鎖がふたりの魂と体を束縛していく。
 禁止事項に触れる行為は全て、強制的に阻止されてしまうのだった……。
(――でも、そうだよな。確かに……この誓約は必要だ。……自分の肉体を他人に預けるんだから、これぐらいのセーフティーは絶対条件だ……!!)
 忍は勿論、誠史郎もこれで安心だ。
 彼女に自分の体や、刑事の立場を悪用されないのだから。
 しかも、脳に記憶されている情報を引き出す際には、テレパシーにより体の本当の持ち主にも感知されるばかりか……。
 本人が許可しない限り――その記憶や思い出を見ることは出来ないのであった。まさに、肉体交換を安心に行えるお呪いだ。
 しかし、それでも――。
(でも……本当に、そうなのか? なんだ……なんなんだ? この胃の底から込み上げてくるものは――?)
 ゾクゾクとした寒気が、背筋を走る。
 この一か月の間で入れ替わりを試していた時にも感じていた不安と悪寒が、ここに来て激しさを増していた。
 まるで漆黒の奈落へと落ちていくような。永遠に続く闇の中に取り込まれるような。
 とても言葉に出来ない恐ろしい予感が全身を包み込み、ブルブルと震える誠史郎。
 そして――たぷるるん!!
「はぅう!!」
 その強烈な虫の知らせに思考が鈍り、ボリューム有り過ぎる爆乳房の波打ちに対処できない誠史郎。真っ赤な顔で息を詰まらせる。
「ところで、誠史郎さん――」
 直後、その無防備な美女の体へと、誠史郎の体を操る忍が近付いてくる。
「ひゃあっ!? お、驚きますから急に近付かないで――」
「オナニーぐらいはいいと思うんですけど……どうですかね?」
「えっ? オナっ、えっ、ええっ!? オナニー……ってッ!?」
「……まさか、知らないの? オナニー……誠史郎さん、童貞?」
「童貞じゃない! 俺は童貞、違います!? いや、そうじゃなくて……えっと! オナニーって! オナニーですよね!! じ、自家発電の!?」
 普段の誠史郎なら、この程度の卑猥な単語ではパニックにはならない。
 けれど、今の彼は姫川忍と言う年上美女の肉体である。
 道徳観や倫理観が強い方の彼でも、欲情せずには居られない艶美で卑猥な熟女肢体を自由に出来る立場にいるのだ。
 彼女の提案に、様々な感情が一気に膨らむ。理性と欲望が鬩ぎ合う。
 頬を真っ赤に染めた誠史郎は、あぅ、あぅ、と困惑する。
 見た目は三十代後半の熟女だと言うのに――。まるで生娘のように誠史郎は、恥じらっていた。
「当たり前です! そのオナニーですよ!!」
「お、おなっ! はぅうう!?」
 もはや錯乱しているとばかりに飛び上がる。
 たぷるるん、と巨大過ぎるおっぱいを揺らし弾ませ、ひとり勝手に転びそうになっているほど忍の言葉に拒絶反応を引き起こす誠史郎。
「だって、一週間ですよ? 一週間――その間、ずっと異性の体になっていて……オナニーできないなんて、生殺しじゃないですか!」
「な、生殺しって……」
「あたしだって――男の子のオナニーに興味あるんです。男のおちんちんを。男の射精を。……自分で経験してみたいんです!!」
「そ、その気持ちは分かりますけど……ッ!?」
 自分の姿で。自分の体で。
 この間の自分のように――姫川忍が、男の自慰に励んでいる。
 馬鹿みたいに腰を振っている。
 そんな妄想が頭を過ぎり、誠史郎の下腹部が、淫らな熱を発した。
 じゅわぁ、ぷしゅっ!!
(ひ、ひぃいい~~! だめ、だめですよぉおお!!)
 自分だって興味はある。むしろ、やってみたい。
 今までは短時間。しかも、お呪いの誓約付きだったので、この魅惑の熟女肢体を心行くまで探求したことは、一度もないのだ。
 何十回入れ替わっていても、まだ知らない彼女の、姫川忍の全て。異性の快感――。


性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ④

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

 ――数時間後、夜。

「うわっ!?」

 誠史郎は、驚きの声を張り上げた。
 鏡に映った自分が、先程まで会っていた熟女――姫川忍に見えたからだ。
 無論、そんな訳がない。
 互いの肉体が入れ替わっていたのは僅か二時間。
 今は本当の身体である。鏡に映る物は、これからシャワーを浴びようとする屈強な男の肉体――。
 けれど、一瞬でも彼女の裸を想像してしまった。それこそが……最大の問題だった。
「……はぁああ~~。いよいよ、覚悟を決めないと……!」
 溜め息を漏らし、一か月前から練っている計画のことを考える。
(俺が忍さんの体で……あの男に近付き、犯罪の証拠を手に入れる! 自分でも馬鹿々々しいとは思うけど……もうっ、これしか方法がないんだ!!)
 我ながら……穴だらけの作戦である。
 誠史郎が追っているヤクザの若頭に、忍の肉体を利用して接近し、犯罪の証拠を掴む。実に場当たり的な計画だった。
 幾ら彼女が、そのヤクザ――青島の愛人だったとしても、上手くいく保証は、どこにもない。
(……自分で持ち掛けた話だけど。――なんでこんな訳の分からないになってしまったんだ……? 俺は普通に協力して貰うつもりだったのに……)
 何故……年上キャバ嬢と自分が肉体交換し、こんな出鱈目な捜査をすることになったのか。
 切っ掛けは、忍が通うバー。そこのマスターからの提案だった。

「じゃあ、お二人の身体を入れ替えればいいんじゃないですか?」

 そこは、寂れたバーであった。決して汚いわけではない。
 むしろ、なかなかにお洒落な雰囲気の酒場である。
 姫川忍に会う目的が無くても通いたいと思えるほど、感じのいい店だ。
 ただし、不思議と客は少ない。
 最も繁盛する夜にも関わらず、客は誠史郎と忍だけ。
 従業員も、綺麗な顔立ちの青年しかいない。
 だから、なのか。聞き耳を立てていたマスター――誠史郎よりも、若い風貌の男――は、先程の発言で、ふたりの間に入って来たのだ。
「――入れ替える?」
 ぽかん、と口を開けたまま、誠史郎は唖然と聞き返す。
 頑なに協力を拒む忍を、何とか説得しようとしている最中。『身体を入れ替えればいいんじゃないですか』――などと言われて、どう反応すればいいのだろう?
 だが、その冗談にしか聞こえない言葉に、隣の破廉恥なパーティ・ドレスを着た熟女――姫川忍は、興味を持ってしまう。
「……それ、いい!! 確かにそうですね!! ……誠史郎さんに、あたしの体を守って貰えばいいじゃないですか!! あたしの体で、あたしの代わりに……青島を思う存分捜査して下さいよ!!」
「ええッ!? いや、いやいや! ちょっと待て! まさか、本気なのか!! ふたりともッ!?」
 敬語も忘れて、彼女たちに突っ込んだ誠史郎。
 しかし、表情を見る限り、このふたりは肉体を入れ替えることを本気で検討しているようだった。
(マスターは冗談? 忍さんは……まさか、酔っているのか?)
 ふたりの正気を疑う刑事を……だが、忍は訝し気な表情で睨み上げた。
「……何ですか? どうして……反対するんですか? だって、あたしを守ってくれるんですよね? 誠史郎さん――」
「いや、だから……守るって言いましたけど……」
 じぃー、と。
 忍が、誠史郎を上目遣いで見詰める。
 スイカふたつをくっ付けたような途方もない爆乳も激しく波打ち、彼の喉元は自然と物欲しそうな音を鳴らしていた。
 何人かの女性と交際したことはあるものの、――ここまで色っぽい美女との接近は、彼も初めてのことであった。
(すげぇー、美人。青島が執着するのも分かるなぁ……)
 ……姫川忍。
 三十八歳という年齢ながら、高級キャバクラでナンバーワン・キャバ嬢の座を守り続けている女。
 魔性と言うべきグラマラスな体型と、艶やかな顔付きの美女に見られているだけで、誠史郎は妙に緊張してしまう。
 これほどの絶世の熟女。
 女好きのヤクザが、見逃す筈もなかった。ありとあらゆる手段で、彼女を自分の愛人にした青島。
 そして、だからこそ、警戒心が強く、賢い奴の懐に潜り込めるのも、目の前の美しい熟女しかいない。
 そう思ったからこそ、彼女に危険なお願いをしていた訳なのだが……。
「あたしだって協力したいんですよ? 青島の奴なんて……好きでもなんでもないんですから! でも無理やり愛人にさせられて……あいつの奴隷みたいな扱いなんです! あたし!!」
 たゆるん、と巨大爆乳を上下に弾ませ、忍が畳み掛ける。
 彼の両手を己の繊細な手で柔らかく包み込み……相手の思考を誘導した。
 普段の誠史郎なら、そんなあざとい行為は気付けたかもしれないが、彼女の色香に惑わされていて、難しい……。
「しっ、しっ、忍さん……!!」
「でも……刑事さんの手伝いをしていることを青島に知られたら……あたし。
何をされるか分からないんです! 刑事さんは……誠史郎さんは。 あたしを出来る限り守るって言いましたけど――二十四時間……四六時中、あたしの警護なんて出来ませんよね?」
「そ、それは……確かに、そうですけど……」
「なら……あたしの体をお貸ししますから――刑事さん本人が、青島の犯罪を捜査して下さい! うふふ……誠史郎さんのような切実そうな男性なら……信用して、あたしの体を預けられますから……♪」
「か、体を貸す……!? 体を……忍さんの体を、俺に預けて……貰える……!?」
 ベッドで男を誘う娼婦のような甘やかな美声。
 忍の言葉が、男の妄想を増長させる。
 仕事――いいや、違う。
 硬い決意でここに来た筈の誠史郎は、忍と言う女の色香に溺れていった。
(くそ! 青島の奴……! こんないい女を! こんな綺麗で、エロい女性を……犯しているのか! 奴隷にしているのか!?)
 胸に沸き起こるヤクザへの怒り。
 しかし、それは刑事としての正義感などではなく――純粋な嫉妬であった。
 姫川忍と言う女を抱ける青島に対する男としてのジェラシーが、炎のように彼の胸中で燃え上がる。
「一度、試してみましょうよ! それで体が入れ替わらないようでしたら……あたしも諦めますので。お願いです――誠史郎さん♡」
 甘やかな響きの声が、酒のように誠史郎の意識を酩酊させる。
 たゆるん。
 たぷるるんっ。――すりすりっ。
 豊満すぎる乳肉を撓ませ、柔らかな掌で彼の手を握りながら、硬い胸元へと淡く頬擦りする絶世の熟女。
 一発で、KOだ。
 知らず知らずのうちに誠史郎は、こくこくと頷いていた。

(……ま、まぁー。こんなことで協力して貰えるんだから……! いいよな、別にっ!! どうせ体が入れ替わるとか! そんな非科学的なことが起きる訳がないし――)

 そんなことを考えながら、誠史郎と忍は試した。
 マスターが教える入れ替わりのお呪いを。

 そして、その結果――。

「う、ウソだろ!? こんなことが……っ!?」
「うわぁー! 本当に……入れ替わっちゃった!! スっ、スゴーイ!!」

 誠史郎と忍。
 ふたりの男女の身体は……見事に入れ替わっていたのだった。



 ――どびゅぶぶ! どびゅる!!

「くぅぅ……ッ!!」
 この一か月の間に起きた非現実的な出来事。
 鮮明に魂へと刻まれた姫川忍と言う女体の感触を思い出し……誠史郎は、男性器より新鮮な精液を噴き出していた。
「や、やばい! このままだと、オレ――変な性癖に目覚めそうだ……!!」
 結局、誠史郎は異性の体を借りて、ヤクザの犯罪を捜査することになった。
 忍が頑なに入れ替わりに固執したためだ。
(そりゃあ……青島を怖がるのも分かるけど……)
 証拠こそ見つからないが……青島は、複数の殺人に関与していると思われている超危険人物。
 そして、その犯罪の中には誠史郎の先輩――木村刑事の殺人事件も含まれていたのだ。
(刑事を殺すほど凶悪な男。……幾ら愛人でも何をされるか分からない。……でも、だから、って――普通、赤の他人に。ましてや、男の俺に自分の体を預けるか……?)
 出来ることならば、入れ替わりたくはない。
 姫川忍の艶やか過ぎる肢体に自分の精神が入り込むたび――。
 その彼女の艶美な美体の感覚が、彼の魂に焼き付いてしまうからだ。
(最近……忍さんのことばかりを考えて……オナニーしている!! しかも……彼女視点で……っ!!)
 肉体交換の弊害なのだろう。
 忍本人の視点で、彼女の裸体を想像し、毎日倒錯的な自慰を止められない誠史郎。
(これ以上……入れ替わりを続けると! 変な性癖になっちまう! まだ不安だけど……覚悟を決めるしかない! 木村さんの敵を取るためには……ッ!!)
 彼女の協力なしには、目的を果たせない。不本意な肉体の入れ替わりを彼は受け入れるしかなかった。
(必ず証拠はある! 木村さんや、その他の犯罪の証拠が! 絶対に俺が青島を逮捕してやる! 諦めない……例え――俺だけでも!!)
 義勇に駆られ、感情を高ぶらせる誠史郎。
 木村殺害の担当刑事から、外されてしまった彼であるが……世話になった先輩の無念を晴らそうと、密かに捜査し、青島の愛人である忍を探し当てたのだ。
(もう直ぐ約束の命日! 絶対に、その日までに青島を逮捕するんだ!!)
 先輩が亡くなって、もう直ぐ一年が経つ。
 何時までも短時間の入れ替わり――忍の体に慣れる特訓――をしている場合ではない。
 いよいよ計画を実行する時だと……誠史郎は考えた。
「……忍さんの話が本当なら。今こそチャンスだ……よ、よし! やるぞ!! やってやるッ!!」
 自慰した汚れを洗い流し、浴室から出て来た誠史郎。濡れた黒髪をタオルで拭きながら、忍の情報を再検討していく。
(――まずは一週間だ。一週間、青島は海外に出ている。その間に忍さんの持っているカギで奴の自宅を捜索する。それでも見つからなかったら、もう一週間、延長して……忍さんとして本人に近付いてやる!!)
 先輩の敵打ち。実行するのに適した状況。
 そして、何よりも、忍と肉体交換すると言う奇妙な関係を長引かせないために……。

(青島――絶対に尻尾を掴んでやるぞ!!)
 
 刑事・誠史郎は、忍へと計画実行のメールを送るのであった。

全文を表示 »

【投稿小説】下衆男と液体人間 作 なまむぎ イラスト れいとうみかん

「わるいけど、お前との付き合いも今日で終わりだ」
「そ、そんな、ゆ、勇治さん、ど、どうして…… 」
「何でって言われても特に理由なんかないけど……。強いて言うなら、お前に飽きたってことだよ。お前大人しすぎて、付き合っててつまらないんだよな」
「そ……んな……。わ、わたし、これまで勇治さんのために、いろいろ頑張ったのに。……。ひ、ひどい、ひどいです、勇治さん。ううううっ……」
「そういうわけだから、俺たちの関係もこれでお終いだ。ああそれと、よりを戻そうとして俺につきまとったりしないでくれよ。前もそういう奴がいたんだよな。お前もこれから俺のマンションに来たりしたら、警察呼ぶから。それじゃあな」



 それまで付き合っていた女と別れたのが3日前のこと。こっちが何もしなくとも、勝手に尽くしてくれる悪くない女だったが、こちらから捨てるようにして振った。
 捨てた理由は、といっても特にそんなものもない。別れるときに彼女に伝えた通り、ただ単純に彼女に対して飽きが来てしまったというだけの話だ。突然別れ話を切り出された彼女はひどく泣いていたが、俺には罪悪感もない。行ってしまえば俺は顔が良いから女にもてる。これまでもそうやって何人もの女と付き合い、飽きたら捨ててきたのだ。そのたびに彼女たちは同じように泣いたり喚いたりしていた。いまさらまたそれを見たところで罪悪感なんて湧きようも無い。あるのはただただ、もう興味もない女に目の前で泣かれることの面倒くささだけだった。しかしそれも済んだことである。
 今日、俺は新しい女を手に入れるため、家の近くの歓楽街にナンパに来ていた。やはり女を引っかけるならこういう人の多い場所がいい。
 何時間か周辺をぶらぶらしながら目ぼしい女を物色するが、なかなかこれぞという女は見つからない。今日はもう諦めて帰るか……そんなことを考え始めた時だった。
「あの……すみません。おひとり、でしょうか? 」
 背後から声をかけられて、俺は振り返った。そこには1人の女が立っていた。歳は俺と変わらないくらいだろうか。髪の毛は長く、そして艶やかだ。背は低めで、ニットのワンピースを着ていた。
 その女の容姿で目を引くのは、身体の驚くばかりの豊満さだった。特にその胸は信じられないほど大きく、服を押し上げてバッグの肩紐を谷間に食い込ませていた。顔つきは童顔気味で、身体とのギャップがそのエロさを際立たせていた。顔も容姿も、最高級というほかない良い女だった。
 これだけの女と話をする機会を逃すわけにはいかない。俺は人当たりの良さそうな笑顔を顔に浮かべながら、女に応対した。
「ああ、ちょうど一人で退屈を持て余していたところさ。何か用があるんだったらお付き合いするよ。どこか行きたいところがあるのかな? それならどこにでも案内するけど」
「いえ、用事というわけではないんですけど……。ただ、あなたを見て、格好いいなと思って声をかけさせてもらったんです。……どうでしょう、これからご一緒にお茶でも」
 もじもじとした仕草を見せながら、恥ずかしそうに女が言う。しかしその仕草と裏腹に話の内容はかなり大胆なものだった。いわゆる逆ナンというやつである。もちろんこんなおいしい話を逃すつもりはない。
「君みたいな綺麗な人に誘ってもらえるとは嬉しいな。喜んでお付き合いさせていただくよ」
 俺が了承すると、女はうれしそうに笑って、俺の手を取った。
「ありがとうございます。それじゃあ行きましょうか、杉平 勇治さん」
 女が俺の腕を取って、自分のそれと組ませる。腕に女の胸が当たり、柔らかな感触が伝わってくる。俺はその感触を楽しむのに夢中だった。そのせいで、まだ教えていないはずの俺の名前を、なぜか彼女が知っていたという事実に、俺は気が付かなかった。
 腕を組んだ彼女に引かれるようにして、俺たちは街の中を歩いていき、自己紹介を済ませる。女は白石 沙彩(しらいし さあや)と名乗った。
 軽く世間話もしたのだが、正直、内容は殆ど頭に入ってこなかった。俺はその会話の最中もずっと、沙彩の胸の感触を楽しむのに夢中だったし、これからどういう風に彼女をホテルに連れ込むか、その算段を考えるのにも忙しかった。これだけスタイル抜群の身体を押し付けられていては、欲情を抑えるなというほうが無理というものだ。絶対この女をホテルに連れ込んでやりたい。しかし焦っては事を仕損じてしまう。まずは喫茶店でお茶でもして、そこらへんの小物屋で安い装飾品でもプレゼントして機嫌を取って……。
 俺がそんなことを考えていると、沙彩が俺にしなだれかかってきた。
「ねえ勇治さん、実は私少し疲れてて……。よろしければ、あそこで少し休憩させていただけませんか? 」
 いつのまにかこんな路地に入り込んでいたのだろうか。俺たちが歩いていたのは、いわゆるホテル街だった。そして上目遣いでこちらを見上げる彼女が指差す先にあったのも、いかにもな風情のラブホテルだ。
 おいおいいきなりかよ、と思わなくもない。どうやら彼女はその童顔と裏腹にかなり積極的な性格のようだ。しかし、もとより俺に断る理由もない。むしろ話がさっさと進むのは歓迎すべきことだ。俺は彼女の申し出を快諾した。
 ホテルにチェックインした俺たちは、個室へと入る。部屋の中には大きなベッドが備えられており、シャワールームもついている。外見通り、内装もごくごく平凡なラブホテルの物だった。
「先にシャワー浴びるか? 」
 ベッドの脇に立ち、俺は背後の沙彩に声をかける。しかし、すぐ後ろに立っているはずの彼女からなぜか返事は無かった。そして……返事の代わりに聞こえてきたのは、女の静かな笑い声だった。
「ふふふふ……」
 振り返ると、俯いた沙彩の肩が、小刻みに震えていた。
「お、おい、どうしたんだよ」
 彼女が、ゆっくりと顔を上げる。その顔には、どことなく狂気じみた、深い喜色が浮かんでいた。
「ふふふっ、お久しぶりですね勇治さん。ようやくまた会うことができました……。ああっ! この日が来るのを、どれだけ待ち望んでいたか」
「は? お、おまえ、何を言ってるんだ? 」
 もちろん、白石 紗彩という女と俺は、今日が初対面のはずだ。なのにこの女は、俺と知り合いであるかのようなことを口にする。……ひょっとして、ここまでそんな素振りは一切なかったが、こいつは妄想癖のある頭のヤバイ女だったのだろうか。俺は彼女と距離を取るため、無意識の内に後ずさろうとした。
 しかし、俺が距離を撮るよりも、沙彩が行動を起こす方が早かった。彼女が飛びかかるようにして俺に抱き着き、そのままベッドに俺を押し倒す。仰向けになった俺の上に、沙彩がのしかかっている体勢になる。
「な、なにをする! どけ! 」
「安心してください、すぐに終わりますから、ね 」
 沙彩の顔は、俺のすぐ目の前にあった。
「な、なんのつもりだ……うわっ!? 」
 沙彩の口から、ぼたり、ぼたりと何かが俺の身体にこぼれ落ちる。それは初めのうちはわずかな量だったが、しだいに量を増し、俺の胸の上に水溜まりを作る。
「な、なんだよ……、これ……」
 最初は涎かと思ったが、すぐにそうではないと思い直した。まず第一に、量が唾液のそれではない。俺の胸の上に乗っているその液体の量は、既に小さめのバケツ一杯分くらいはありそうだった。たとえ胃液を全部吐き出したとしても、人間の口からこれだけの液体が出てくるとは到底思えない。そしてさらに、信じがたいことがあった。
「こ、こいつ、う、動いてる……?」
 それは、動いていた。それほど敏捷ではないものの、まるでその液体自体が意志を持っているかのように、ズルズルと俺の身体の上を這いずり、遂には俺の顔に覆いかぶさってきた。
「う、うわあっ!? んぐっ! ぐぉ…… 」
 スライム状の液体が俺の胸の上で蠢き、俺の口に吸い付いてきた瞬間、何かデロデロとした液体が俺の口へ、そして体内へと流れ込んでくる。
 俺は必死に拒もうとしたが、その凄まじいまでの圧力には、とても抵抗することはできなかった。俺の胃に向かい、沙彩の口の中から出てきた液体が落ちていく。それを感じた時、急激に身体から力が抜けていった。そして意識までもが遠のいていき、俺はそのまま気を失った。



「起きてください、勇治さん」
 誰かの声を聞いた気がして、俺は意識を取り戻す。そこは何もない暗黒の空間だった。瞬きをしようとして、瞼を動かす感触が無いことに気が付く。
「気が付きましたか、勇治さん? 」
 俺は声の主を探そうとした。首を巡らせて周囲を見ようとする。しかし瞼の感触が消えうせていたのと同様に、首を動かす感触も無い。
(え、あれ? )
 身体を起こそうと、腕を動かすよう意識してみる。しかし腕が動く感触も無い。まるでそんなものは、はなから俺の身体に存在しないかのように。目も見えず、身体も動かせず、俺は軽くパニックになっていた。
(ど、どうなってるんだ!? )
 戸惑いの声を出したつもりだったが、俺の口から声が発せられることも無い。
「ふふふ、そんなに怯えないでください」
 また声が聞こえる、と思ったが、これも耳で音を聞いているというよりは、なんだか直接心の中へ語り掛けられているような感覚だ。
「その通りですよ。私は今、勇治さんの心に直接お話しているんです。今の勇治さんには声を聞く耳も、言葉をしゃべる口も無いんですからね」
 俺の思ったことを読み取ったかのように、そいつが答える。俺は声を出していないのに、なんでこいつは俺の考えていることが分かるんだろうか。そんな疑問が心の中に浮かぶ。言葉の主は、その疑問も読み取ったようだった。
「ふふふ、それはですね、今の勇治さんは私の奴隷だからですよ。私はご主人さまで、奴隷のことは何でもわかるんです。心の中で何を考えているかもね」
(は? おまえ、何を言っているんだ? どうして俺がお前の奴隷なんだよ! そもそもお前は誰だ。俺をどうしやがった! )
 俺はそいつに食って掛かる。奴隷という言葉に反発したのもあるし、俺が五感を失っているのも、こいつが何かをしたからだろうと直感的に思ったからだ。
「一度に何個も質問しないでくださいよ。……まあまずは、私が誰か、という問いにお答えしましょうか。と言っても今の私に名前なんてもうないようなものですけど。それにたとえ言っても、勇治さんはもう私のことなんて覚えてもいないでしょうしね。ただ昔、あなたに捨てられた多くの女性のうちの一人……そうとだけ言っておきましょう」
(な、なに……? 昔の……? )
「そうですよ。私、勇治さんに捨てられた後、悲しくて何もかもがどうでもよくなって、色々な場所をほっつき歩いていたんです。当時は何も考えていませんでしたけど、死ぬ場所を探していたのかもしれませんね。……そしてそんなある日。記憶はあやふやですけどどこかで……、樹海の中だったかもしれないし、どこかの繁華街の路地裏だったかもしれません。とにかくどこかで、おかしなところに迷い込んだんです。そして、この身体と能力を手に入れました」
(この身体……? )
「そう、勇治さんもさっき見たでしょう? 私の身体。白石 紗彩の身体から出てきた、ドロドロした液体」
 俺の脳裏に先ほどのベッドの上での光景が浮かぶ。まるで意志を持っているかのように動き、俺を襲ってきたあの液体。
「あのスライムみたいなものが私。いつの間にかスライムになっちゃって、最初は戸惑いました。けどそのあと自分がどうなっているのか、自分に何ができるのかが少しずつ理解できるようになって……。ふふふ、そして今日、こうして勇治さんにまた会いに来たんですよ。私を捨てた勇治さんに復讐をするために、ね」
(ふ、復讐……、だと? やっぱり、今の俺が何も感じられないのはお前のせいなんだな!? おまえ、俺に何をした! )
「ええ、そうですよ。今の勇治さんの身体は……言うより直接理解してもらいましょうか。勇治さん、命令です。今の自分の身体を完全に知覚しなさい」
 その言葉とともに、俺の意識の上に今の自分の姿が思い浮かぶ。眼で見ているわけでもなく、神経を通じた感覚があるわけでもない。それでも俺の脳裏には、今の自分の姿がまざまざと浮かび上がっていた。
(うわああぁぁっ!?)
 今の俺の身体は、人間のそれとは似ても似つかない形状をしていた。頭部も、四肢も、胴体も無い。心臓や脳みそといった器官も、脂肪や筋肉といった肉も、身体を支える骨も表面を覆う皮膚さえ、今の俺は持っていなかった。それらの代わりに存在しているのは、でろでろに溶けてべしゃりと床に広がった液体だった。それが今の俺だった。信じたくなかったが、自分の身体がスライム状になっているという事実を、俺は完全に理解してしまっていた。いや、させられてしまった。
「ご理解していただけましたか? それが今の勇治さんですよ。ははは、勇治さんも私とおんなじスライムになっちゃいましたねぇ」
(お、俺の身体が、な、なんで、こんな……)
「これが私の得た能力なんですよ。スライムになっちゃった私は、他人もスライムにしてしまえるようになったんです。それにこの能力でスライムにした人は、私の奴隷になっちゃいます。奴隷スライムにしてしまえば、もう私の命令には逆らえません。その人の感覚を弄ることも思いのままです。それはさっきから勇治さんにも実演してあげてますよね」
 確かに先ほどから、こいつの言う言葉にはなぜだか問答無用で服従させられている。認めたくないが、こいつの言っていることは本当のことのようだ。
「おまけに、このスライムの身体は、他人の身体に憑りつくこともできるんです。……そうですね、勇治さん、視覚を取り戻していいですよ」
 その言葉と共に、失われていた視覚が蘇る。そこは先ほどのホテルの部屋の中だった。目の前に、俺の身体がいた。
(な、なんで、俺がそこにいるんだ!? )
「言ったじゃないですか。スライム状態の人は他人の身体に憑りつくことができるんですって。うーんこの勇治さんの身体は良いですねー。さっきまで使ってた身体は、勇治さんを引っかけられそうな綺麗な人を見繕って頂いてきたものだったんですけど、なにしろ胸が重くて重くて……はい、これが今の勇治さんの身体ですよ」
 そう言って目の前の『俺』が、手鏡をこちらに突き付ける。そこに映っていたのは、緑色をしたドロドロの液体だった。先ほど無理やり知覚させられた自身の形だったが、直接見ることでさらに事実を突きつけられたような気がした。
(ふ、ふざけるな! 俺の身体を返せ!)
 怒鳴りつけたつもりだったが、今の俺には声を発する器官も無い。できることはゼリー状の身体をプルプルと揺らすことぐらいだった。そんな俺を見下しながら、『俺』が言う。
「いやですよ。これはあのとき私を見捨てた勇治さんへの復讐なんですから。ふふふ、どうですか? 人間としての身体を失って、気持ち悪いスライムの身体になって、みじめに床に這いつくばる気持ちは。あの時の私の気持ちが少しは理解できますか? 」
 しゃがみ込んでにやにやとした笑みを浮かべながら俺を見下ろす『俺』。笑みを浮かべた表情とは裏腹に、その目には狂気の光が差していた。
 そんな彼女の目を間近に見て、俺の心にあった怒りの感情が萎えていく。かわりに湧き上がってきたのは恐怖の感情だった。今のこいつに逆らったら、本当に何をされるか分からない。
「まあ、勇治さんにはいつまでもそんな姿でいてもらってもいいんですけど、それじゃあつまらないですからね。あなたを人間の姿に戻してさしあげますよ。……勇治さん、命令です。その身体に憑りつきなさい」
 『俺』が指を差す。その先にあったのは、意識なく横たわる女の身体だった。少し前まで目の前のこいつが使っていて、俺をここにおびき寄せた、あの女の身体だ。まさか、俺を人間に戻すというのは……。
「ふふふ、それがこれからの勇治さんの新しい身体ですよ。さあさあ、早く動いてその身体の中へ入ってください」
 や、やめろ!と心の中で叫んだ。焦る俺の内心を見透かして、『俺』はにやにやとした笑みをその顔に浮かべる。
 俺の意志と裏腹に、身体は命令を聞いて動き始めていた。ズルズルと床の上を這い、俺の身体は勝手に女の元へと向かっていく。
(か、身体が勝手に?! くそっ! おい、止めろ! )
 しかしとうとう、力なく床に横たわる女の元へとたどり着いてしまう。液体化した俺の身体が、女の足に触れ、その肌の上を舐めるように動いていく。どこかに侵入口となる場所を探しているのだ。足先から太ももへと俺の身体が不随意に動いていき、ワンピースのスカートの中へと身体が潜り込む。そして俺の身体は、ある場所を侵入口に定めた。
(い、いやだっ! と、とめ、あっ、ぐっ、ああっ)
 液体状の俺の身体が細く変形する。秘所を覆うショーツも簡単に透過して、彼女の股の割れ目から、俺はその体内へと潜り込んでいく。柔らかく、生温かで、少し湿り気を帯びた肉が、スライムになった俺の身体を締め付ける。
(う、あっ……い、意識が……)
 身体が肉体の中に入っていくにつれて、思考もぼんやりし始める。まるで意識までもが身体の中に飲み込まれているかのように……。


「っ!? 」
 唐突に、視覚が戻った。いや戻ったのは、視覚ばかりではない。耳や鼻や口といった器官の感覚がいっぺんに戻ってきたのだ。声も出すことができる。
 しかし戻ってきたのはそれらの感覚だけではなかった。
「はぐっう!? 」
 その時俺の脳裏を埋め尽くしたのは、下腹部に覚えた強烈な違和感だった。ドロドロとしたものが、俺の体内に侵入してくる感覚。
「な、なんだ、これっ! あっ、ひっ、ぐ、あ、は、入って、く、くるなぁ! 」
「入ってくるなって言っても、今入ってきているそのスライムは勇治さんそのものなんです。途中で止めたら身体が満足に動かせなくなっちゃいますよ? それが入ってくるごとに身体の感覚が戻ってくるの、わかるでしょう。半身不随にはなりたくないでしょう」
 確かに奴の言う通りだった。最初は首と胴体くらいにしか感覚が通じていなかったが、身体の中に液体を受け入れるごとに、じわじわと他の部位へと、腕に、足に、感覚が通っていく。
「ひっ、ああっ、はうっ、ああ、あああっ」
 ジュルンという音を立てて、遂に液体が俺の体内に完全に収まりきる。そのころには俺は、この身体を自由に動かせるようになり、そして身体の感覚も完全に通じていた。荒い息をつくたびに柔らかい胸が床との間でつぶれて形を変える。目の前にある手の指は、あまりにも白く細い。
「はあっはあっ、そ、そんな……」
 口にしながら身体を起こすと、ずしりと肩に重みが掛かる。目の前では大きく膨らんだ胸がプルンと揺れていた。口から発せられる震えた声も、可愛らしいソプラノボイスと化している。
「う、うそ……だろ……? 」
「ほら、これが今の勇治さんですよ」
 鏡が、こちらに突き付けられる。
 そこには、女が映っていた。今日、一緒に散々街を歩いたあの女の姿が。艶やかなロングヘア―に、服を押し上げる巨大な胸とそれに似合わぬ童顔。荒い息遣いに合わせてその立派な胸が上下し、頬は上気して赤く染まっている。間違いなく、今日、俺に声をかけてきてホテルに誘った、あの女の身体だった。
「う、うそだろ、こ、これが、俺……? 」
 震える手を自分の顔に当てれば、鏡の中の女も同じ動作をする。
「うふふ、とってもかわいいですよ勇治さん」
「ふ、ふざけるな! これは俺の身体じゃない! 早く俺の身体を返せ! 」
 俺は目の前の自分の身体に食ってかかる。
「うるさいですねえ、とりあえずここじゃ何ですから場所を移しましょう。勇治さんは何も考えずに私についてきてください」
 目の前の『俺』がめんどくさそうにそう言い放った瞬間、俺の頭から、全ての思考が消えうせた。

投稿SS用 ちょこばにら

「はい、もう何か考えてもいいですよ、勇治さん」
 気が付いた時には、俺は自分の部屋であるマンションの一室にいた。
「は、え? 」
 俺は自分の置かれた状況が分からず、困惑の声が口から漏れる。一体俺は、いつの間に自分の部屋に来たんだ? ……いや違う。確かに、ホテルからここまで自分が移動してきた記憶はきちんとある。俺はこの身体でこいつと一緒にホテルを出て、ここまで歩いてきたのだ。道中の景観も覚えているし、歩くたびに足に絡みつくロングスカートの布地の感覚までしっかりと記憶にある。だが、その間の俺は、思考というものを何もしていなかった。ホテルからここまでの道中、俺は自分の意志というものをすっかり失っていたのだ。
「て、てめえ、俺に何をしやがった! 」
「なにって、うるさかったので勇治さんの思考力をちょっと消しただけですよ。勇治さんは私の言うことなら何でも聞いてしまうんですから、私がそう命じればお人形さんみたいに何も考えることができなくなるんですよ」
 どうやら本当に、彼女の命令は今の俺にとって絶対らしい。その事実を突きつけられて、背筋に怖気が走る。
「どうやら自分の置かれた状況がやっとわかってきたみたいですね。自分が私の奴隷になったんだって、認める気になりました? 」
「だ、誰がおまえの奴隷になんかなるか! 」
 その言葉が強がりでしかないのも自分で分かっている。しかしこいつの言うことが事実だとしても、奴隷なんていう立場をただ受け入れるなんてまっぴらごめんだ。
「はー……。まだ自分の立場が分からないんですか? しょうがない人ですね。でもまあそうなると思って、いい物を用意してあるんです。勇治さんに今の自分の立場を分からせてあげるための……ね? 」
 そう言って『俺』がバッグから何かを取り出す。取り出されたそれは、どうやらひとそろいの衣服のようだった。
「じゃーん」
 服を広げて、『俺』がにこやかに笑う。その手の中にあったのは、白と黒を基調とした女性用の衣服だった。胸元は大きく開き、スカートの裾はとても短い。
「ほら~ふりふりのメイド服。胸元もエッチに開いてるしスカートも超ミニだし、いかにも男に媚びてる感じで可愛いでしょ?……命令です勇治さん。これを着てください」
「だ、誰がそんなもの……! 」
 しかし命令を受けて、俺の身体は勝手に動き出していた。
「おい、俺はそんな服着たくない! 止めろ! 」
 どんなに口で抵抗しても、手は俺の意志に関係なく動き、着ている服を脱いでいく。ワンピースを脱ぐと、俺の視界の下方には、ブラジャーに包まれた巨大な乳房が揺れていた。
「あは、さっきまで私が使ってた身体ですけど、やっぱりそのおっぱい、大きいですねぇ。えいっ」
 俺の胸が指で弾かれる。柔らかな脂肪の塊がプルルンと揺れ、男の身体では経験したことのない刺激が脳裏に送り込まれてくる。
「ぐっ……」
 本当はその手を払いのけてやりたいところだが、俺の手は俺にメイド服を着せようと動いており、その自由は無かった。
 下着をつけ、足にぴっちりと吸い付くストッキングを穿き、ガーターベルトの金具を止める。上着に巨大な2つのふくらみを押し込み、裾の短いスカートに足を通す。その上からフリルのたくさんついたミニスカートが穿かされ、仕上げに純白のエプロンが装着される。震える手で頭の上にカチューシャを乗せれば、着替えは完了だった。
「わー、かわいいー」
「くっ……、み、見るなぁ……」
 奴が歓声を上げて俺を冷やかす。男なのに女の身体にされ、色気を振り撒くメイド服を着せられた屈辱と恥ずかしさで、俺はどうにかなってしまいそうだった。
「お、俺は男だぞ! こ、こんなふざけた服、さっさと脱がさせろ! 」
「格好は良いですけど、あとはその口調ですね。メイドさんはもっと丁寧な言葉使いでないと。……命令、これからは女の子らしく、メイドらしい話し方をすること。それと私のことはご主人様と呼んで、いちいち逆らおうとしない事。わかったら返事しなさい」
「畏まりましたご主人様」
 口が勝手に言葉を発した。慌てて口を手で押さえる。
「あれ!? なんで私、ご主人様のことを、ご主人様なんて!? それに、私、自分のことを私って……」
 どんなに言い直しても、喋る言葉は全て女言葉に変換されてしまう。ご主人様のことをご主人様としか呼べないばかりか、一人称さえも『私』としか口に出して言うことができない。
「うん、これで一丁上がりね。ふふふ、あの勇治さんが私の奴隷でメイドだなんて夢みたい。安心してくださいね勇治さん。私はあなたと違って女の子を飽きたら捨てるなんてことはしないから。……一生、その姿のまま可愛がってあげる。うふふふ、あっはっはっはっ」
「そ、そんな……」
 ご主人様の笑い声が響く中、俺は呆然と立ち尽くす。そしてその時から、ご主人様に使えるメイドとしての、屈辱に満ちた生活が始まったのだった。



数日後
 ご主人様が朝食を終えたので、俺は流し台で食器を洗っていた。
「ふう、おいしかったよさーや。だんだん家事のやり方もうまくなってきたね」
 俺に淹れさせた食後のコーヒーを飲みながら、後ろからご主人様が声をかけてくる。ここ数日間、俺は杉平勇治としての存在を奪われて、白石 沙彩という名前を与えられ、メイドとして家事を強制されていた。炊事・洗濯・掃除など、今までは専ら付き合っている女にやらせていたこれらの家事にも、ここ数日でだいぶ慣れてきつつある。
「っ……」
「こらこら、褒めて貰ったら、『ありがとうございますご主人様』ってお礼を言わなきゃだめだろう。……反抗的なメイドにはお仕置きが必要かな? 」
 ご主人様が背後から俺を抱きしめる。
「あっ、や、やめてください、ご主人様、ひゃうっ……」
 背後から伸びた手が俺の胸を揉みしだく。目の前で俺の巨大な乳房が激しく形を変え、そのたびに甘い刺激が脳裏に伝わる。
「やめてほしいんだったら、メイドとして言うべきことをちゃんといわないと、ね? 」
「っ……、お褒め、頂き、あ、ありがとうございます、ご主人様……」
「うん、よく言えました」
 ご主人様の手が俺の胸から離れる。
「それじゃあ俺は学校に行って講義受けてくるから。さーやは家事を頑張ってね。……ああそれと、今日は仕事の予定も入っていたはずだからから、そっちもだね」
 息も絶え絶えな俺を楽しそうに見ながら、ご主人様が言う。
「はあっ、はあっ……。お、お仕事……ですか? 」
「うん、お仕事。その身体の、白石 紗彩の仕事はグラビアアイドルなんだ。今日は水着での撮影の予定が入っていたはずだよ。時間や場所はこの手帳に書いてあったから」
 そう言ってご主人様がぽん、と俺に手帳を渡す。グラビア……? 水着で撮影……?そ、それって……?
「え、グ、グラビアアイドルって……、わ、私が!? 」
「そうだよ? 他に誰が? 」
 ご主人様が当然だろうという表情で頷く。
「そ、そんな、い、嫌です! こんな身体で、しかも水着で人前に出て写真にとられるなんて! 」
 俺は女らしく身体をイヤイヤと揺らしながら、ご主人様に抗議する。
 この身体で暮らしていては、一人でいるときでさえ屈辱と恥辱を感じずにはいられないのだ。そのうえ人前に出ることなど想像したくもなかった。
「そうか、そんなにグラドルが嫌なら、他の仕事をしてみるかい? 例えば風俗嬢とかAV女優とか。俺はお前にそういう仕事を無理やりやらせることもできるわけだけど……」
「えっ、そ、それは……」
 俺は言葉を失った。風俗嬢? AV女優? 確かにご主人様に命令されたら、俺は自身の意志に関係なく、それらの仕事をせざるを得ないだろう。見知らぬ男とセックスをさせられる自身の姿が脳裏に浮かび、顔からサーッと血の気が引いていく。それは水着の写真を撮られることなんかより、よっぽど……。
「うううっ……、わ、わかりました。お仕事頑張ります……」
 今の俺には、そう答えるしか選択肢は無かった。
「うん、じゃあ、白石 紗彩として、しっかりお仕事してくるんだよ」
「か、かしこまりました……ご主人様……」



「いいよ~さーやちゃん。次はもうちょっと胸寄せてみようか」
「は、はい」
 カメラマンに言われた通り、俺は屈みこんだ体勢のままギュッと腕の間隔を狭める。二の腕に胸の肉が当たる柔らかな感触。目線はカメラに向けているから直接見ることはできないが、今の俺の胸には、さぞかし見事な谷間が形成されている事だろう。
 パシャリとカメラのフラッシュが焚かれ、自分の姿がまた一枚フィルムに収められる。以前の俺もグラビア雑誌は頻繁に見ていたが、まさか自分がそこでよく見るポーズをとらされたうえ被写体にされるなんて……。くそっ、俺は本当は男なのに。
「さーやちゃん、今日はちょっと表情が硬いけど、何だか初々しくていいね~。そろそろ休憩にしよっか」
「あ、ありがとうございます」
 撮影がひと段落し、小休憩の時間になる。俺も休憩のために壁際へと向かう。歩くたびにビキニに包まれた胸がゆさゆさと揺れて、周囲の男性スタッフたちの視線を吸い寄せる。この身体になってからというもの、男の視線が鬱陶しいことこの上ない。男だったころの俺の視線も女たちにこんな風に思われていたのか。
「はあ……」
 俺はプールサイドで座り込んで溜息をつく。そんな仕草をするだけでも、大きな胸がふるりと揺れてしまい、今の自分が色気を振り撒く女性の身体であることを認識させられる。まだこの身体にされてまだ何日もたっていないが、こんな身体にはもううんざりだった。元の自分の身体に戻りたい。しかし……ご主人様に頼んだところで、身体を元に戻してもらえるとは到底思えなかった。つまりこれからも俺はずっと、日中はこうして男としてはあまりに恥ずかしい格好で写真を撮られる仕事を続け、家に帰ればメイドとしてご主人様のために働きご奉仕する、そんな生活をしなければいけないのだ。そのことを考えるとひたすらに気が滅入ってしまうが、しかしどうすることもできはしない……。
「おーい、さーやちゃん、もういけそう? 」
 物思いにふけっている間に、気が付けば休憩の時間は終わっていた。
「あ、は、はーい。今行きまーす」
 愛想笑いを顔に浮かべながら慌てて立ち上がると、胸がまた揺れる。俺はこみ上げてくる恥ずかしさを我慢して、カメラの方へと足を踏み出した。

グラビア

【200DL突破】性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ③

せいてん

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売  

(すげぇー、美人。青島が執着するのも分かるなぁ……)
 ……姫川忍。
 三十八歳という年齢ながら、高級キャバクラでナンバーワン・キャバ嬢の座を守り続けている女。
 魔性と言うべきグラマラスな体型と、艶やかな顔付きの美女に見られているだけで、誠史郎は妙に緊張してしまう。
 これほどの絶世の熟女。
 女好きのヤクザが、見逃す筈もなかった。ありとあらゆる手段で、彼女を自分の愛人にした青島。
 そして、だからこそ、警戒心が強く、賢い奴の懐に潜り込めるのも、目の前の美しい熟女しかいない。
 そう思ったからこそ、彼女に危険なお願いをしていた訳なのだが……。
「あたしだって協力したいんですよ? 青島の奴なんて……好きでもなんでもないんですから! でも無理やり愛人にさせられて……あいつの奴隷みたいな扱いなんです! あたし!!」
 たゆるん、と巨大爆乳を上下に弾ませ、忍が畳み掛ける。
 彼の両手を己の繊細な手で柔らかく包み込み……相手の思考を誘導した。
 普段の誠史郎なら、そんなあざとい行為は気付けたかもしれないが、彼女の色香に惑わされていて、難しい……。
「しっ、しっ、忍さん……!!」
「でも……刑事さんの手伝いをしていることを青島に知られたら……あたし。
何をされるか分からないんです! 刑事さんは……誠史郎さんは。 あたしを出来る限り守るって言いましたけど――二十四時間……四六時中、あたしの警護なんて出来ませんよね?」
「そ、それは……確かに、そうですけど……」
「なら……あたしの体をお貸ししますから――刑事さん本人が、青島の犯罪を捜査して下さい! うふふ……誠史郎さんのような切実そうな男性なら……信用して、あたしの体を預けられますから……♪」
「か、体を貸す……!? 体を……忍さんの体を、俺に預けて……貰える……!?」
 ベッドで男を誘う娼婦のような甘やかな美声。
 忍の言葉が、男の妄想を増長させる。
 仕事――いいや、違う。
 硬い決意でここに来た筈の誠史郎は、忍と言う女の色香に溺れていった。
(くそ! 青島の奴……! こんないい女を! こんな綺麗で、エロい女性を……犯しているのか! 奴隷にしているのか!?)
 胸に沸き起こるヤクザへの怒り。
 しかし、それは刑事としての正義感などではなく――純粋な嫉妬であった。
 姫川忍と言う女を抱ける青島に対する男としてのジェラシーが、炎のように彼の胸中で燃え上がる。
「一度、試してみましょうよ! それで体が入れ替わらないようでしたら……あたしも諦めますので。お願いです――誠史郎さん♡」
 甘やかな響きの声が、酒のように誠史郎の意識を酩酊させる。
 たゆるん。
 たぷるるんっ。――すりすりっ。
 豊満すぎる乳肉を撓ませ、柔らかな掌で彼の手を握りながら、硬い胸元へと淡く頬擦りする絶世の熟女。
 一発で、KOだ。
 知らず知らずのうちに誠史郎は、こくこくと頷いていた。

(……ま、まぁー。こんなことで協力して貰えるんだから……! いいよな、別にっ!! どうせ体が入れ替わるとか! そんな非科学的なことが起きる訳がないし――)

 そんなことを考えながら、誠史郎と忍は試した。
 マスターが教える入れ替わりのお呪いを。

 そして、その結果――。

「う、ウソだろ!? こんなことが……っ!?」
「うわぁー! 本当に……入れ替わっちゃった!! スっ、スゴーイ!!」

 誠史郎と忍。
 ふたりの男女の身体は……見事に入れ替わっていたのだった。



 ――どびゅぶぶ! どびゅる!!


「くぅぅ……ッ!!」
 この一か月の間に起きた非現実的な出来事。
 鮮明に魂へと刻まれた姫川忍と言う女体の感触を思い出し……誠史郎は、男性器より新鮮な精液を噴き出していた。
「や、やばい! このままだと、オレ――変な性癖に目覚めそうだ……!!」
 結局、誠史郎は異性の体を借りて、ヤクザの犯罪を捜査することになった。
 忍が頑なに入れ替わりに固執したためだ。
(そりゃあ……青島を怖がるのも分かるけど……)
 証拠こそ見つからないが……青島は、複数の殺人に関与していると思われている超危険人物。
 そして、その犯罪の中には誠史郎の先輩――木村刑事の殺人事件も含まれていたのだ。
(刑事を殺すほど凶悪な男。……幾ら愛人でも何をされるか分からない。……でも、だから、って――普通、赤の他人に。ましてや、男の俺に自分の体を預けるか……?)
 出来ることならば、入れ替わりたくはない。
 姫川忍の艶やか過ぎる肢体に自分の精神が入り込むたび――。
 その彼女の艶美な美体の感覚が、彼の魂に焼き付いてしまうからだ。
(最近……忍さんのことばかりを考えて……オナニーしている!! しかも……彼女視点で……っ!!)
 肉体交換の弊害なのだろう。
 忍本人の視点で、彼女の裸体を想像し、毎日倒錯的な自慰を止められない誠史郎。
(これ以上……入れ替わりを続けると! 変な性癖になっちまう! まだ不安だけど……覚悟を決めるしかない! 木村さんの敵を取るためには……ッ!!)
 彼女の協力なしには、目的を果たせない。不本意な肉体の入れ替わりを彼は受け入れるしかなかった。
(必ず証拠はある! 木村さんや、その他の犯罪の証拠が! 絶対に俺が青島を逮捕してやる! 諦めない……例え――俺だけでも!!)
 義勇に駆られ、感情を高ぶらせる誠史郎。
 木村殺害の担当刑事から、外されてしまった彼であるが……世話になった先輩の無念を晴らそうと、密かに捜査し、青島の愛人である忍を探し当てたのだ。
(もう直ぐ約束の命日! 絶対に、その日までに青島を逮捕するんだ!!)
 先輩が亡くなって、もう直ぐ一年が経つ。
 何時までも短時間の入れ替わり――忍の体に慣れる特訓――をしている場合ではない。
 いよいよ計画を実行する時だと……誠史郎は考えた。
「……忍さんの話が本当なら。今こそチャンスだ……よ、よし! やるぞ!! やってやるッ!!」
 自慰した汚れを洗い流し、浴室から出て来た誠史郎。濡れた黒髪をタオルで拭きながら、忍の情報を再検討していく。
(――まずは一週間だ。一週間、青島は海外に出ている。その間に忍さんの持っているカギで奴の自宅を捜索する。それでも見つからなかったら、もう一週間、延長して……忍さんとして本人に近付いてやる!!)
 先輩の敵打ち。実行するのに適した状況。
 そして、何よりも、忍と肉体交換すると言う奇妙な関係を長引かせないために……。

(青島――絶対に尻尾を掴んでやるぞ!!)
 
 刑事・誠史郎は、忍へと計画実行のメールを送るのであった。

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売  

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ②

せいてん

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売    

 ――数時間後、夜。

「うわっ!?」

 誠史郎は、驚きの声を張り上げた。
 鏡に映った自分が、先程まで会っていた熟女――姫川忍に見えたからだ。
 無論、そんな訳がない。
 互いの肉体が入れ替わっていたのは僅か二時間。
 今は本当の身体である。鏡に映る物は、これからシャワーを浴びようとする屈強な男の肉体――。
 けれど、一瞬でも彼女の裸を想像してしまった。それこそが……最大の問題だった。
「……はぁああ~~。いよいよ、覚悟を決めないと……!」
 溜め息を漏らし、一か月前から練っている計画のことを考える。
(俺が忍さんの体で……あの男に近付き、犯罪の証拠を手に入れる! 自分でも馬鹿々々しいとは思うけど……もうっ、これしか方法がないんだ!!)
 我ながら……穴だらけの作戦である。
 誠史郎が追っているヤクザの若頭に、忍の肉体を利用して接近し、犯罪の証拠を掴む。実に場当たり的な計画だった。
 幾ら彼女が、そのヤクザ――青島の愛人だったとしても、上手くいく保証は、どこにもない。
(……自分で持ち掛けた話だけど。――なんでこんな訳の分からないになってしまったんだ……? 俺は普通に協力して貰うつもりだったのに……)
 何故……年上キャバ嬢と自分が肉体交換し、こんな出鱈目な捜査をすることになったのか。
 切っ掛けは、忍が通うバー。そこのマスターからの提案だった。

「じゃあ、お二人の身体を入れ替えればいいんじゃないですか?」

 そこは、寂れたバーであった。決して汚いわけではない。
 むしろ、なかなかにお洒落な雰囲気の酒場である。
 姫川忍に会う目的が無くても通いたいと思えるほど、感じのいい店だ。
 ただし、不思議と客は少ない。
 最も繁盛する夜にも関わらず、客は誠史郎と忍だけ。
 従業員も、綺麗な顔立ちの青年しかいない。
 だから、なのか。聞き耳を立てていたマスター――誠史郎よりも、若い風貌の男――は、先程の発言で、ふたりの間に入って来たのだ。
「――入れ替える?」
 ぽかん、と口を開けたまま、誠史郎は唖然と聞き返す。
 頑なに協力を拒む忍を、何とか説得しようとしている最中。『身体を入れ替えればいいんじゃないですか』――などと言われて、どう反応すればいいのだろう?
 だが、その冗談にしか聞こえない言葉に、隣の破廉恥なパーティ・ドレスを着た熟女――姫川忍は、興味を持ってしまう。
「……それ、いい!! 確かにそうですね!! ……誠史郎さんに、あたしの体を守って貰えばいいじゃないですか!! あたしの体で、あたしの代わりに……青島を思う存分捜査して下さいよ!!」
「ええッ!? いや、いやいや! ちょっと待て! まさか、本気なのか!! ふたりともッ!?」
 敬語も忘れて、彼女たちに突っ込んだ誠史郎。
 しかし、表情を見る限り、このふたりは肉体を入れ替えることを本気で検討しているようだった。
(マスターは冗談? 忍さんは……まさか、酔っているのか?)
 ふたりの正気を疑う刑事を……だが、忍は訝し気な表情で睨み上げた。
「……何ですか? どうして……反対するんですか? だって、あたしを守ってくれるんですよね? 誠史郎さん――」
「いや、だから……守るって言いましたけど……」
 じぃー、と。
 忍が、誠史郎を上目遣いで見詰める。
 スイカふたつをくっ付けたような途方もない爆乳も激しく波打ち、彼の喉元は自然と物欲しそうな音を鳴らしていた。
 何人かの女性と交際したことはあるものの、――ここまで色っぽい美女との接近は、彼も初めてのことであった。

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売    

【500DL達成】姫騎士のオレがさまざまにBAD END!

00_201911031628443cd.jpg
01_20191103162845604.jpg
04_201911031628477ed.jpg
20_20191103162848286.jpg

姫騎士のオレがさまざまにBAD END! FANZA版

姫騎士のオレがさまざまにBAD END! FANZA版
姫騎士のオレがさまざまにBAD END! DLsitecom版

退魔師だったのに美少女鬼に体を入れ替えられてしまう小説(作 トナカイ 絵 野苺さくら)

「ここまでだ」
男は満身創痍の女に言った。
彼は手に呪札をいくつも持ち、女は額から赤い角を生やしている。
退魔師と鬼。不倶戴天の関係である。夜空にかかった美しい満月はそれを眺め、決着が訪れるのを待っていた。すなわちどちらかの死を。
退魔師は両手の指を合わせ、複雑な印を切る。
最後の大技を放とうとする彼に対し、鬼は嗤った。
「切り札を持っているのはお主だけではない」
そう言った刹那、鬼の体が光を放ち、夜の帳を紅く染めた。
「なに!?」
彼の声は震えていた。肉体だけではなく魂も怯えていた。
肉体から魂が剥がれてゆく。未知の感覚を味わいながら彼の意識は暗闇に飲まれてゆき、最後に誰かの笑声が鼓膜を震わせた。自分の声によく似ていた。




桐生雅彦。
それが彼の名前だ。買い物袋を下げて古いアパートの階段を上がると床はギシギシと悲鳴を上げる。いつか壊れるだろうと思ってもう5年になる。
ポケットからキーを出すと鍵穴に挿入し、かちゃりと回す。
「おお、帰ったか」
ちゃぶ台でひじを付いていた同居人がテレビから視線をそらさずに言った。
それは桐生雅彦の体だった。しかも全裸だった。
「遅いではないか。急いで夕飯の支度をするのじゃ」
「服くらい着ろ」
彼は自分の体を乗っ取った鬼に説教する。

20181017092303e70_2019112421165413a.jpg
イラスト:野苺さくら

彼女は自らは望月と名乗った。彼女の切り札、心転の鬼道によって望月の魂は彼の体に、そして雅彦の魂は彼女の体に入れ替わっている。退魔師である彼は満身創痍の鬼として存在しており、今も絶体絶命の状況が続いている。
しかし、望月もまた自身の体に憑依した雅彦を殺すわけにいかなかった。それでは戻る肉体がなくなってしまう。彼女は一時休戦を申し出ると彼に付きまとい、同居すら始めてしまった。
「裸のまま外出してないだろうな?」
「それくらいは弁えている。ああ、新聞の勧誘が来たが私を見たらすぐ帰っていったぞ」
「そういうことをやめろ!」
彼は頭を抱えた。
このままでは桐生雅彦という人間の評判がどんどん落ちてゆく。そのうち警察沙汰になるかもしれない。
「そんなことより飯を作れ。この体はすぐ腹が減る。自分が飢え死にしてもよいのか?」
「ぐおお……」
自分の体を人質にとられた彼は夕飯を作るしかなかった。
鬼の体は霊力で活動するので人間のように食事は必要ない。
雅彦が味噌汁を作っていると望月は言った。
「退魔師がこんな安い宿で暮らすとは。鬼から人間社会を守ってるというからちやほやされているのではないのか?」
「お前たちがこそこそ活動しているせいだろ」
暖めた味噌汁をお椀に注ぎながら彼は言う。
かつて鬼は人肉を食らっていた。しかし、そういった連中は人間の数が増えるとすぐに滅ぼされた。一部の鬼は人間社会に溶け込み、人からこっそり霊力を吸うだけで済ませることで生き残っている。間違って死に至らせても普通の人々は突然死としか思わない。その存在は現代社会に認知されておらずオカルトの類と思われているので鬼からいくら人々を守っても退魔師が評価されることはない。
「普段は会社やバイト先で働く退魔師も多いんだよ。俺もそうだ」
そう説明すると望月はご飯を食べながらけらけらと笑った。
「人食い鬼や吸血鬼の連中は目立ちすぎたからな。暗躍を選んだ我らの勝利じゃ」
「自慢するな。あと野菜も食え」
「栄養価というやつか。人間は実に面倒じゃな……」
文句を言いつつも望月は彼の作ったサラダを残さず平らげた。
「食べたら風呂に入れ」
「えー」
望月は露骨に嫌な顔をした。
「湯浴みなんぞ3,4日しなくてもいいじゃろ?」
鬼は自分の老廃物で汚れない。ゆえに彼女からすると風呂で体を洗うのは面倒でしかなく、ここ数日間は風呂に入っていなかった。
対して雅彦は綺麗好きで食事が終われば風呂で体を洗い、湯船にゆっくり浸るのが日常だった。その自分が汚れていく様を見て平然としてはいられない。
「今日こそ入れ。これ以上俺を汚す気ならいっそ餓死させるぞ」
そこまで言われると望月も体を擦るくらいいいかと思ったのだろう。
裸のまま浴室に行き、雅彦を呼んだ。
「はよ入れ。お主の体なんじゃから自分で洗わぬか」

全文を表示 »

【200DL突破】我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~  序章1-1

2018Q4おかし製作所DMM販売数29位

我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!!~ FANZA版
我ら魔王軍~モン娘たちの反撃!! DLsitecom版

モン娘 表紙

全文を表示 »

【投稿小説】僕の幼なじみたち(文 ととやす 絵 蜂蜜柑) ※イラスト枚数3枚

1
とある夏の日のこと。森の中にある古びた祠の前にたむろする小〇生男子たち。彼らは何やら祠にイタズラをしているようで・・・。
勇利「よっしゃ、もう少しで取れるぜ」
博「おい! ちゃんと僕にも見せるんだぞ!」
勇利「あぁん? うるせーぞ、チビ博! えらそーなこと言うやつには見せてやんねぇ!」
博「うぐぐ〜ちょっとデカイからってチビチビ言いやがって! 元はと言えば僕が文献を見つけたんだぞ! この祠の中にお宝があるって」
拓巳「まぁまぁ、2人とも落ち着いて〜。ケンカしちゃダメだよ〜。お菓子でも食べて、仲直りして、ね?」
勇利「いやいや、とか言いつつお前が全部食べてんじゃねぇか、タク」
拓巳「ありゃ、これは失敬!」
勇利「相変わらず食いしん坊だよな〜デブるぞ。おっ、もうちょい…おーい、周りに大人いねぇだろうな!?」
拓巳「なんだかワクワクするね!」
博「あぁ、塾をサボって来た甲斐があると言うものだよ」
勇利「ガッコー1のガリ勉がサボりかよw おっし!取れた!! おぉー、スッゲェ! キレーな珠だ!」
博「!? 本当か!? み、見せてくれ! 古い祠に隠された宝物、非常に興味深い!」
勇利「わっ、待て! チビ博! この珠意外とツルツルで・・・ってうわぁ!(パリーン!!)」
拓巳「た、宝物の珠が・・・」
博「わ、割れた・・・。おい! どうするんだよ! な、直せ! 直せよ勇利! このままじゃママに叱られるだろ!」
勇利「う、うっせーぞ、チビ博! お前がガーッて突っ込んできたからだろうが! 元はと言えばお前がこんな話持って来なけりゃこんなことならなかったじゃねぇかよ! クソチビ! ガリ勉! マザコン博!」
博「はぁ!? 勇利が乱暴に扱うからだろ!? バカ! バカ!」
拓巳「あわわ・・・おおおお落ち着いて」
その時だった。
カッ!
拓巳「な、なにっ!?」
勇利「た、珠が」
博「急に光って・・・うわぁ!?」
眩い光が辺り一面を照らし、彼らを包み込んだ。

2
勇利?「ビックリしたぁ〜。何だったんだ、あの光? ってあれ? 声がなんか変な感じが・・・俺、声変わりはじまってたのに?」
博?「何だこれ? 黒い糸? 上から落ちて来たのか? ・・・痛い? か、髪の毛ぇ!?」
拓巳?「足元がスースーする? って何これ!? スカートじゃん!? なんで僕がこんなの履いてんだよ!?」
大きな声で存在に気づき、彼ら(?)は互いに顔を見合わせる。
三人「「「君、誰?」」」
そこには変わり果てた小〇生たちがいた。

博?「き、君はひょっとして勇利なのか・・・?」
勇利?「あ、あぁ。なんか、身体も変だ。胸がチクチクする」
いかにもガキ大将然した短パンタンクトップのやんちゃ少年の勇利。彼は今や、ハートマーク入りの可愛いタンクトップ、カラフルな縞ニーソ、デニムショートパンツの少女に変貌していた。
生意気そうな雰囲気だが、可愛らしいゴム紐で髪がツインテールに結ばれており、女児らしい可愛らしさが(客観的には)あった。
元々の彼は年齢の割に大柄だったが、女の子になって体格背丈は幾分と縮んだようで、他の子たちとほぼ変わらないくらいにまでなってしまった。反射的に片手をシャツの裾に突っ込んで膨らみ始めの柔らかな胸に触れ、驚きを隠せない。
勇利は思わずもう片方の手を股にやり、弄る。
勇利?「な、ない!? 俺のち◯ち◯がない!?」
そこをまさぐっても、もう何もない。股間をなぞったが、縦に割れた溝を感じるだけだった。
興奮してガニ股気味になって叫ぶ勇利。その姿はいかにも可愛らしいお転婆な小〇生女児にしか見えない。

拓巳?「ぼ、僕もないよ!? ひ、博くんもなんか・・・違うね?」
博?「なんでこんなパンツに!?」
育ちよさそうな服を着た、色白で瘦せぎすなメガネの少年、博。背丈こそこの場にいた中で一番小さかったものの、元々美形と呼べる容姿だった。
それが今やどうだろう。白い清楚なワンピースを着た、艶やかな黒髪のロングヘアメガネっ娘になってしまっていた。すらっとした手足、雪のような白い肌は、小〇生離れした美貌と言って良いだろう。・・・胸元はまだまだ平たいが。
そんな清楚な美少女も、どうして良いかわからず、困った顔でワンピースのスカートを捲り上げてしまっていた。内股気味の白い脚の根元には、小〇生女子が履くには少し背伸び気味なデザインの下着-股間に密着し、前開きがない-がチラリと見えている。近い年代の男子(元々の彼らのような!)であれば、およそ勃起は避けれないだろう!
博?「ぼ、僕のもない!? どこいったんだよ〜!?」

勇利?「博ィ、拓巳ィ、どうしよう?」
涙目の勇利。
拓巳?「落ち着いて、お菓子でも。あっ、落としちゃってるじゃん!?」
おやつを食べながらこれまで様子を見てきた一番の食いしん坊のぽっちゃり少年の拓巳。
地味目なブラウスにTシャツ姿の彼は、女児向けフリルブラウスにミニスカートを着用したちょっぴり太ましい女の子に。髪も女の子らしいボブカットへ。一方で、優しそうなタレ目は変わらず、元が拓巳であったことを伺わせる。
お気に入りのおやつは地面に散乱し、さしもの彼も動揺を隠せない。思わず頬を両手で覆う。
(ぷに)
拓巳?「きゃあ!」
柔らかな頬の感触に、悲鳴を上げる。女の子らしい、鈴のなるような声だ。

博?「げ、現実・・・なんだよな、これって」
重い空気が彼女たち?を包む。
ほんの数分までまでから長くなった髪とまつ毛、狭くなった肩幅を実感し、彼らは自然と内股になっていく。
勇利?「し、信じらんねぇ・・・」
声変わりから逆行し、高くなった声。 括れたウエストに、丸い腰と柔らかく大きなお尻。あるはずが無かった胸の膨らみ。
拓巳?「ぼ、僕たち、まさか」
そして、今まであったはずの少年たちの象徴。鎮座するはずの股間からはそれは失われ、残るはうっすらとした茂みの奥にある一筋の溝。
皆、面影こそは残ってはいるが、何も知らない者からすれば、きっと誰も彼らが男の子であるとは分からないだろう。
三人「「「女の子に〜!?」」」
嬌声が森の中をこだました。

蜂蜜柑1

全文を表示 »

【700DL突破】10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 第1章-1

ときどき出す小説作品です!TAMAこんにゃくに書いてもらって、挿絵はもろへいやさんにお願いしました!

0.jpg

10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 DMM版購入はこちらから
10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 DLsitecom版購入はこちらから

第一章 誘拐された俺

「ふい~っ、今週もよく頑張ったな~」
 金曜日の夜、俺は会社帰りの道をいつものように歩いていた。
俺の名前は中村裕明(なかむらひろあき)。中肉中背の、まあどこにでもいる一般的なサラリーマンといったところか。
「明日は、待ちに待った休日か……」
 季節は六月。五月はゴールデンウィークがあったものの、今月ときたら祝日がない。
 故に、通常の土日が待ち遠しくてたまらなかった。
(そういえば、明日はあの日だったような?)
 ふと頭に湧き上がった気づきに、俺は歩行を止める。
 左腕を眼前に掲げ、紺色のスーツを右手でまくり、むき出しにした腕時計にそっと語りかけた。
「日付を教えてくれ」
 すぐさま、正面にぼうっと『二〇四〇年六月八日金曜日・午後七時十分』と白文字が浮かび上がる。
「ってことは、明日は母さんの誕生日じゃないか……!」
 はっと気づいた俺は、続けて腕時計に問いかけ、
「丸野百貨店までナビして」
「OK、このまま道なりに進んでください」
 落ち着いた女性の声が聞こえてくる。ナビゲーションに従い、俺は歩みを再開した。
 もうお気づきかもしれないが、俺が今左腕に装着している腕時計、もとい腕時計型ウェアラブル端末が、この時代では個人間の通信を司(つかさど)るデバイスとして用いられている。
 この手の端末は十年前、つまり二〇三〇年辺りから急速に普及していった。
 それまで人々は、薄くて平べったい長方形のデバイス、いわゆるスマートフォンを使用していたのだが、空間上に画面を投影し、それを操作できる技術が確立されると、それに対応したウェアラブル端末が主流となり、スマートフォンは一気に廃れていった。
 実際、スマホは幼×園・小×生の時分(じぶん)にはよく見かけたものの、中学に入る頃にはすっかり見なくなったものだ。
 ウェアラブル端末がスマホよりも明らかに優れているのは、頑丈に作られているので落下させて壊す心配がない・表示される画面が目に優しい・かさばらないetc。
 今や当たり前になっている技術ではあるが、改めて考えてみると凄さを実感する。
「突き当たりを右に行ってください」
 技術の進歩にしみじみしていると、ナビの音声が聞こえてきたので、その通り右に進む。
(母さんのプレゼント、何がいいかな? 順当なところでブローチか? でも去年あげたし……お菓子とかはどうだろう? でもなあ、太るって遠慮しそうだ……)
 頭の中で逡巡する。迷っているこの時でさえも、ぶっちゃけ楽しく感じるものだ。
(なら紅茶はどうだろう? うん、悪くないチョイスだ)
 それほど苦労することなく結論が出た。
 歩行する速度が、自ずと速くなっていく。
 目的となる丸野百貨店まで徒歩十分程度なので、閉店時刻の午後八時までにはまだ余裕がある。
 もちろんこれは、プレゼントを選ぶ行為そのものが楽しみで仕方ないからだ。
 去年もこんな感じで、誕生日前日にわくわくして百貨店に駆け込んだことを思い出す。
 いきなりの独白になるが、俺は母子家庭で育てられてきた。
 幼い頃に父親が不慮の事故で他界したあと、地方公務員の母親は女手一つで立派に育ててくれた。
 給与は安定していたものの、家事やその他諸々の負担は察するに余りある。
 その背中を見て育った俺は、少しでも母親を助けたい、いつか恩返しがしたいと願い続けてきた。
 そして去年、大学を卒業し就職した俺は家を出て、新社会人として一人暮らしを始めたのだ。
 正直まだまだ半人前ではあるが、これからは俺が母親を支えるのだという気概を持って、日々の業務に一生懸命に取り込んでいた。
 こうした経緯で、母親の誕生日には自分で稼いだお金でプレゼントするのが、俺にとって何よりも誇らしく、楽しいことになっていたのであった。
「次の曲がり角を左に行ってください」
 そうナビゲーションの指示が響いたものの、あべこべに俺は右の小道に進み出る。
 道路沿いをそのまま進む左のルートより、裏通りとなる右のルートのほうが近いからだ。
 飲み屋などの飲食店・雑貨店などが立ち並んでいる通りのちょうど裏、午後七時台というゴールデンタイムにも関わらず閑散としている薄暗い路地裏で、俺はいそいそと歩みを進める。
 今思えば、この小道を選択した時点で、俺は正常な人生のルートを盛大に踏み外す羽目となったのだろう。
 だが、期待感でいっぱいの俺の胸に、悪い予感など感じ取る余地などない。
 屋根上から虎視眈々と視線を向けている、いくつもの怪しい影についても気づくことがなかった。
 突然、目の前にすたんと落下してくる一つの影。
「えっ……!?」
 呆気に取られる間もなく、
「何っ……!」
 続けざまに落下したもう一つの影が、背後から俺をいきなり羽交い締めにする。
「はっ、離せっ!」
 当然抵抗する俺だったが、もがけばもがくほど、がっちりと固定された両腕に相手の腕が食い込んできて、とても振りほどくことが叶わない。
 ここで俺はようやく、薄暗闇に浮かび上がる白いシルエットを直視する。
(これは……お面……?)
 角付きで恐ろしげな形相をした、般若のお面だった。それを顔面に装着した目の前の影の全身は、周囲の薄暗さに紛れて判然としない。おそらく、隠密行動に適したカラーリングの服を着用しているのだろう。
「お前らは誰だ! いったい俺に何の用なんだっ!」
 声高に叫ぶものの、目の前の影はおろか、いつの間にか周囲に降り立った、いくつもの影から返答は返ってこない。
 皆それぞれ、目が細長くて真っ白な女性のお面、髭が付いた翁面、角が生えた鬼面など、ヴァリエーション豊かな能面を被っている。
「ごくっ……」
 異様な能面姿に包囲されるという、とてつもなく異様な状況に、無意識のうちにカラカラになった喉を、口内の唾を飲み込んでどうにか潤す。
(どうしていきなり、こんな連中が……まるで、映画やアニメに出てくる暗躍集団みたいじゃないか……)
 立ち込める緊迫感はすごいが、あまりに突然すぎるせいか、なんとも現実味がない。
 そのうち前方から、こつこつと近寄ってくる足音が聞こえてくる。
「お前はっ……」
 接近してきた人物の、首から下は薄暗さに紛れてよく見えず、そのうえ顔面には覆面を被っていた。髪はボブ程度の長さで、性別はわからない。ただ、爛々と輝く眼光の鋭さがビシリと伝わってくる。
「中村裕明だな?」
「――そうだ」
 目の前にまで迫ってきた人物からの問いに対し、俺は正直に答える。嘘をついたところで、懐の社員証を探し出されたら一目瞭然だからだ。
 ひとまずは勇気を振り絞り、逆に質問をぶつけてみる。
「お前は誰だ! いったい俺をどうするつもりだっ!」
「答える必要はない。おとなしく来てもらおう」
 彼の声は、想像していたより幾分か低めである。
(男? 若そうだな。年齢は俺と同じか、若干下か……)
 覆面下の素顔を見てみたい思いに駆られつつ、質問を続ける。
「来てもらうってどこにだよ!」
「それにも答える必要はないな」
 ぴしゃりと返答される。取り付く島もない。
 らちが開かないと判断した俺は、
「離せっ! お前らに付き合う道理はないっ!」
 それこそ無我夢中でもがき、羽交い締めになった両腕を何が何でも振りほどこうとする。このまま奴らに連れ去れたら、間違いなく非常にやばいことになるという直感があった。
「おとなしくしてろと言ったはずだ。やむを得ん。手荒な真似はしたくなかったのだが――」
 その言葉とともに、真正面の覆面の男は両腕を伸ばし、こちらの首元を両手でつかむと、左右親指をぐいっと沈め込む。
「ぐえっ……!」
 強烈な圧迫感を感じるとともに気道が狭くなっていき、一気に呼吸が苦しくなる。
 締め上げる力はますます強くなり、
(かっ、母さんっ……!)
 急速に遠ざかっていく意識に浮かび上がってきたもの。それは母親のいつも通りの、気取らない気丈な笑顔であった。

10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 DMM版購入はこちらから
10億円誘拐の人質となった俺がどんどん女体化調教される件 DLsitecom版購入はこちらから

【投稿小説】黒ギャルさんたら読まずに食べた by イノウエケースケ

作 イノウエケースケ https://twitter.com/TS_DeluXe
イラスト こじか https://twitter.com/pray4deer

「何やってんのアンタ」
「……ッ!?」
 横から声をかけられた瞬間、背筋が凍りついて動けなくなった。
 放課後の玄関、現れたのはクラスメイトの黒柳ルリさん。そして僕、白鳥廉。その僕は今、左手で黒柳さんの靴箱のフタを開けていて、右手には……
「何持ってんのそれ……プッ、ハートマーク? えっまさか、ラブレター的なヤツ?」
「えっ……あ、あー……うん」
 カラカラに乾いた喉から、かすれた声を絞り出す。
 だがそんな言葉も待たず、黒柳さんはヒョイッと手紙を取り上げた。
「あっ、ちょっと」
「マジでウケるんですけどー。今時こんなの漫画でしか見たことなかったわ。マジメ君らしいねー。へー……ふーん……」
 黒柳さんは封筒で口元を隠しながら、イタズラっぽい目でこちらを見る。もう恥ずかしさで居たたまれない。
 確実に誰もいなくなるのを見計らったはずなのに、まさか当の本人が引き返して来るなんて……!
 やっぱり僕みたいな陰キャが告白なんて、キモいかな……バカにされるかな……。
「とっ、ととっ、とりあえずそれ読んで! 返事はこここっ今度でいいから!」
「ハーイちょっと待った」
 ガシッ!
「ひいっ!?」
 慌てて立ち去ろうとした僕の手を、黒柳さんが掴んできた。
「じゃ、とりあえず屋上でも行こっか」
「へっ……?」



 為す術もなく連行される間、僕は生きた心地がしなかった。
 黒柳さんは僕とガッチリ手を繋いで離さず、グイグイ引っ張って階段を上がる。こっちが緊張で手汗まみれになってるのもお構い無しだ。
 僕は空いている片手で、ずり落ちる眼鏡を何度も直す。
(でも、あぁ……こうして見るとやっぱり可愛いな、黒柳さん……)
 艶やかな褐色の肌。いわゆる黒ギャルというヤツだ。その肌とのコントラストも鮮やかな金髪に、パッチリと映える目鼻立ち。制服のブラウスは胸元を大きく開けて、豊かな膨らみに深い谷間を惜しげもなく見せつける。
 そしてあろうことか、その谷間に僕のラブレターが挟まっている!?
 目のやり場に困る……と思いながらも、視線は正直に釘付けだった。
 クラス替えで一緒になって一ヶ月、気がつけばいつも彼女を目で追っていた。毎日楽しそうに、自信満々に胸を張って生きる姿が、眩しいくらい輝いて見えた。
 あまりに派手な外見から、影では『誰にでもヤらせる女』とか言われてるけど、そんな噂なんか気にならない。
 片や僕なんて、地味を絵に描いたような冴えない男子。何の取り柄もないからとりあえず真面目に勉強するしかないという、外見も中身もつまらない人間だった。
 正直、僕と黒柳さんでは住む世界が違うのは分かっていた。でも今まで生きてきて、こんなに心を揺さぶられたのは初めてだったんだ。告白してもこっぴどくフラれるだけかもしれない。でも勇気を持って一歩踏み出すだけでも、何か人生が変わるきっかけになるかもしれないと思って――
「さてと、そんじゃヤろっか!」
「――ハッ! えっ、あれっ?」
 いろんな思いが頭を駆け巡っているうちに、気づいたら屋上だった。黒柳さんはラブレターの封も開けずバッグに入れてしまった。
「え、やるって、何を……?」
「何って、決まってんじゃん。エッチなこと!」
「はああぁ!? ちょっ、いきなり何言ってんの!?」
「アンタこそ何驚いてんのよ。だってアンタもあれでしょ、アタシが誰にでもヤらせる女だって聞いて来たんでしょ?」
「ちっちちち違うよ! そんな根も葉もない噂……!」
「いいって別に、ホントのことだし」
 あっさり認めたぁ!?
「まァさすがに学校にバレたらヤバいから、堂々とは言わないけど」
「いや、あの、そうじゃなくて、僕はあくまでちゃんとしたお付き合いを……! ちょっと、とりあえず先に手紙読んでくれない!?」
「やだ。メンドい」
 ひどい! 徹夜で書いたのに!
「そんなことよりホラ、さっさとズボン下ろしなさいよ。アンタどうせ童貞なんでしょ? とりあえず最初は手でヤッてあげる? それとも口がいい? いきなり本番でも構わないけど」
 何を喋ってんのか分かんないけど、話の流れと黒柳さんのいやらしい仕草からして、エッチなことを言ってるんだろうことは分かる。
「いや、ダメだってそんな……そういうのは、ちゃんと恋人同士でお付き合いしてから……」
「アンタってマジでマジメ君ねー。女の方からヤらせたげるって言ってんのに」
 僕そんなにおかしなこと言ってるかな!?
「アタシ、誰か一人だけと付き合うとかマジ無理なの。ダルいし飽きるじゃん。それより誰とでも、ヤりたい時だけヤれればいいから」
 何てこった。完全に見た目通りのビッチだった。
「ほらもー、喋ってる時間もったいないから、とっととチンポ出せっての!」
「あっ、ちょっとやめて!」
 遠慮なく股間に手を伸ばしてくる黒柳さん。細い指でズボン越しにワサワサとまさぐり、ビクッとした隙にチャックを下ろそうとしてくる。こっちも何とか引き離そうとすったもんだしているうちに、
 グラッ!
「わっ!?」
「えっ」
 お互いの足が絡まってバランスを崩した。後ずさりしていた僕は後ろ向きに投げ出され、前のめりだった黒柳さんもつられて傾き――

 ドッシーンッ!

 二人重なるように倒れ込む。後頭部と額に同時に衝撃が走り、瞼の裏に火花が散った。
「あ、あ痛たたた……!」
 一瞬、頭が揺さぶられて、意識が遠くへ吹っ飛ばされるような感覚があった。
 しばらくすると、ジンジンする痛みとともに徐々に現実に引き戻されていく。
「ちょっ、重い……どいてくんない?」
「あ、ああ、ごめん……」
 確か背中から倒れ込んだはずだけど、いつの間にか相手にのしかかっている体勢になっていた。
 まだちょっとボンヤリする頭を振りながら、ゆっくり体を起こすと
「……え?」
「……は?」
 目の前に倒れている僕と目が合った。
 いやいやちょっと待って、何で僕が目の前に!? 僕が二人いる!?
 ふと、視界の両端にチラチラ映る長い髪の毛。掴んでみると確かに自分の頭から生えている。短くてボサボサの黒髪のはずが、サラサラでキラキラの金髪。
 その髪を掴む手も小さくて、指先はスラリと細い。長く伸びた爪は鮮やかな赤色に塗られている。
「うっそマジ? アタシ、マジメ君になっちゃってるわ」
 目の前の僕が、勝手に黒柳さんのバッグから手鏡を持ち出している。
「アンタも見る? ほら」
「はい? ……ええええッ!?」 
 手鏡を差し出されるままに受け取ると、そこには目を真ん丸にしてこちらを見つめる黒柳さんの顔が。
「こ、これって、まさか……! 僕たち、身体が入れ替わってる!?」
「マジで? ヤッバ」
 あり得ないはずのことを口にした僕に対して、向こうのリアクションはあり得ないほど軽かった。ああ、これは確かに中身黒柳さんで間違いないな。
 って、ちょっと待て! 今この身体は、黒柳さんの身体……ってことは……!?
 思わず視線を落とすと、巨大な二つの膨らみが視界を覆った。きめ細やかな褐色の肌に、深く刻まれた谷間。いつも目のやり場に困る……と言いつつ凝視していた胸だけど、文字通り自分の身になってみるとよく分かる、このブラウスのはち切れんばかりに窮屈な感じ。そしてズッシリとした重量感。
 正直、触ってみたい……でもさすがに本人の目の前でそんなことは……
 カチャカチャ
「ちょちょちょっ、ちょっと何やってんの黒柳さん!?」
 金属音が聞こえたと思ったら、黒柳さんは堂々とズボンのベルトを外そうとしていた。
「えー、だってぇ。せっかくだから見たいじゃん、アンタのアソコ」
「ダ・メ・で・す! 僕の身体なんだから変なことしないで!」
 こっちだって我慢してるのに、この人と来たら……!
「いーじゃん別に、これくらい……あっ、そうだ」
 スネてみせた黒柳さんだったが、すぐにニヤリと不敵な笑みを浮かべる。ちょっと待ってよ、これ以上何を――
「それぇっ!」
 ムギュウッ!
「ひゃうんッ!?」
 一瞬の早業だった。目の前から黒柳さんの姿が消えた、と思った時には素早く背後に回り込まれ、腋の下から通した両手で胸を鷲掴み!
 慌てて振り払おうとするけど、体が動くより先にヘンな声が漏れてしまった。胸から全身へ電流が走ったかのように、未知の刺激に手足が震える。
「いやっ、やめて、ちょっと何してんの……!?」

黒ギャル

「何って、アタシのカラダなんだから何やってもアタシの勝手よね?」
「いやいやいやいや、何を言っアンッ! アァンッ!?」
 言ってる側からギュウギュウと揉みしだかれて、言葉も途切れてしまう。
 クゥッ、ダメなのに……こんなのダメなのに、おっぱい、感じちゃうンッ……!
「おーっ、柔らかいわぁ。男の手でおっぱい触るってこんな感触なのね」
 さすが相手は経験豊富といった感じで、手の動きにも強弱、リズムと巧みに変化をつけてくる。
 さらには、
「えーい、ポチッ!」
「アッアァーッ!」
 両手の人差し指が、迷うことなくひと突きで乳首を押し当てた。さすが勝手知ったる本人のカラダ……! いつの間にかブラジャーの下で固くなっていた突起が、痛烈なくらいの鋭い刺激で胸を揺さぶる。
「お、お願い、もうやめ……」
「ムッフッフ、イイ感じに鳴くじゃない。アタシもマジで興奮してきちゃったわ」
 体をしっかり密着させ、肩越しに頬擦りしてくる黒柳さん。もうやめてとの懇願も、耳元でのくすぐったい囁きに遮られてしまう。
 このままじゃホントに頭おかしくなっちゃう……そう怯えていると、不意に左手がスッと胸から離れた。
 手はそのままブラウス越しにお腹をなぞって滑り落ち、その下のスカートへかかった。
「え? ちょっと、黒柳さん……?」
「どれどれ、こっちはどんな感じぃ?」
「あっ、ダメ、そこは本当にダメだって……あうッ!?」
 こちらが止めるのも聞かず、ついにスカート越しに股間をまさぐられた。途端にゾクッとした感覚が背中を駆け上がってくる。
 慣れ親しんだ男のモノがなくなっている喪失感、そしてパンツが隙間なくピッタリと張りついているフィット感。不思議な感じがない交ぜになって、改めてこのカラダが女なのだと思い知らされる。
「くっ黒柳さん、ホントやめよう! これ以上はホントにマズいから!」
 何とか必死で抵抗しようとするけど、全然手足に力が入らず、ただお手上げの姿勢でジタバタするだけ。
「ちょっとぉ、なーに涙目になっちゃってんのよ。元がアタシだとは思えないくらいウブな顔しちゃってぇ」
 そう言う黒柳さんの顔を横目に見ると、すっかり締まりなく興奮してしまっていた。それこそ元が僕の顔だとは思えないほどニヤニヤして、弛んだ口の端からよだれが垂れている。
 っていうか、さっきから気になってるんだけど、何か背中に硬いものがゴツゴツと……。
「おっおっ、もうこっちもすっかり濡れちゃってますねぇ? 早い早い」
 黒柳さんの左手はついにスカートも捲り、パンツの上から股間に指を走らせた。その間も右手がお留守になることはなく、やらしい手つきで胸をこねくり回す。
「どう? アタシのカラダ、そんなに気持ちいいの?」
「あ、あぁっ……! や、も、もう……!」
「んー? 何? ハッキリ喋ってくんないと分かんなぁい」
 ツンッ! ツンッ! グリグリグリィッ!
「ひゃっ!? ハァッ、ウゥン!?」
 すっかり湿り切った股間を、指が遠慮なく突っついてくる。
 ヤバい、危ない、これ以上刺激したら、込み上げてきた何かが、爆発しそう……!
「どーお? 何とか言ってみなさいよ」
「だか、らっ……もう、何か……アッアッ、アアァーッ!?」
 ビクッ、ビクビクビクゥッ!
 ついに堪え切れず、カラダの中で何かが弾けた。股間がひとりでに強く痙攣しながら、ジュワッと熱いものをぶちまける。パンツが水分を含んでどんどん重たくなっていくのが感じ取れた。
 両足もガクガク震えて力が入らなくなり、ついには
「う、あぁ……」
 バタッ!
「あっ、ちょっと!?」
 そのまま膝から崩れて倒れてしまった。
「あちゃー……マジでイッちゃったの? ごっめーん、まさかこんな早くイクと思わなくってぇ」
 そう言ってこちらを見下ろす、てへぺろ黒柳さん。見るからに反省の色は薄そうだけど、こっちはもう抗議する気力もなく、焦点のぼやけた目で見つめるだけ。
「ちなみにどーよ、女のカラダで初イキした感想は? 気持ちよかった?」
 そんなこと言われても、頭が混乱して何が何だか……。あまりの刺激の強さに、これが気持ちいいのかどうかもよく分からない。
 そうしてボーッとしていると、
「そんでさー、イッたばっかで悪いんだけどさー……」
「んー……?」
「ちょっとコッチの方も何とかしてくんない?」
「んー……って、うえええッ!?」
 それが目に入った瞬間、遠のいていた意識が一瞬で戻ってきた。反射的にガバッと上体を起こし、お尻を引きずったまま後ずさりする。
 あれほどダメだと言ったのに、黒柳さんは勝手にズボンもパンツも脱いでしまった。
 丸出しの股間からぺニスがギンギンに勃ち上がり、微かにピクッ、ピクッと脈動している。
 自分のモノを正面から見るなんて初めてだけど、何か元の僕以上に大きくなってるように見えるのは気のせい?
「だぁーッ、無理無理無理ッ! それはさすがに絶対無理!」
「大丈夫、いけるいける! だってこんなチャンス滅多にないんだから、ヤっとかなきゃもったいないっしょ!」
「こっちは一刻も早く元に戻りたいんですけど!?」
 そんなことを言ってる間にも、僕の身体の黒柳さんはどんどんにじり寄ってくる。
「ほらぁ、アンタも男だったら分かるでしょ? 目の前にこんなエロい女がいたらさ、もう何でもいいからズボッって突っ込んで、グチャグチャってかき回して、ビュルビュルッってぶちまけたくなるじゃない」
「さすがに分かんないよそんなの!」
 こっちは男の身体でも経験のない童貞なのに、いきなり女の身体で男とセックスってハードすぎるでしょ!
「いや大丈夫だから。そのカラダはもう何十回とチンポ突っ込まれて、自然と欲しがるようにできてるから」
「そんな無茶な……」
「今だってアンタ、上の口ではイヤイヤ言っても、下の口ではよだれ垂らしてんじゃないの」
「何をホントに男みたいなセリフ言ってんの!?」
 っていうかよだれ垂らしてんのは黒柳さんでしょ! いくら何でも馴染むの早すぎない!?
 とは言いながらも、ぺニスが目の前に迫ってくるにつれて、呼応するかのようにカラダの奥が火照ってくる。さっきイッたばかりのはずのアソコが、さらなる何かを期待するようにウズウズし始めている。
 これは、今まで何十回とヤッてきたという黒柳さんの体が条件反射しているのか?
 ダメだ、このまま向こうのペースに飲まれたら、何か取り返しのつかないことになりそうな気がする!
 それでも腰が抜けたまま立ち上がれず、あれよあれよと金網へ追い詰められてしまった。
「大丈夫大丈夫、全然痛くないよ。ただメッチャ気持ち良くなっちゃうだけだから」
「いや、無理! 怖いもんは怖い!」
「んじゃ、ちょっと後ろ向いてみよっか」
「はい? ちょっと、えっ?」
 スルッと腰に手が回ると、そのままクルッと体の向きをひっくり返された。僕は膝を突いたまま、金網に手をかけて寄りかかる姿勢になる。
「おーっ、こうして見るとバックもいいねー。我ながらこのプリッと突き出したお尻に、このやらしい腰つき」
「おわわわわっ……!」
 いとおしむように下半身を指でなぞられ、ゾクゾクッと肌が粟立つ。
「よーっし、それじゃ行きますか! ちょっと予定と身体が逆になっちゃったけど……どうせヤることは一緒だからいいよね!」
「いや待って待って待って……!」
 こっちが身動きできないでいる間に、勝手にスカートはめくられ、パンツも下ろされる。屋上を吹き抜ける初夏の風が、濡れぼそった股間をヒヤッと撫でる。
「あっははー、マジ凄い! アタシ自分の目で直接自分のマ○コ見るの初めて! メッチャヒクヒクしまくって、ちょっとグロいんですけど!」
「何を訳の分からないことで感動して……ヒィッ!?」
 不意に股間にピトッと何かがくっついた。こ、これってまさか、先っぽが……!?
「よーっし、入れるよ、入れるよー……童貞卒業おめでとーッ!」
 ズブズブズブッ!
「アァーッ!?」
 それは本当に一瞬だった。ビショビショに濡れた股間は引っ掛かりなくぺニスを飲み込み、突き上げられた衝撃が脳天まで響いた。
 意識が飛びそうになるのをグッとこらえて踏ん張る。しかし衝撃は一発では終わらなかった。
「ヤッ、ヤバッ……ヤバヤバヤバッ!」
 スパンッ! パンパンパァン!
「あ、いやっ、あひぃッ!?」
 黒柳さんの絶叫とともに、すぐに二度、三度、ついには動きが止まらなくなった。お尻に腰が連続で打ちつけられ、そのたびにぺニスが根元まで突き刺さる。
「アハッ、アハハハハッ! マジ凄い! アタシのナカって、こんな……熱くて、トロトロにっ、絡みついてぇっ……!」
「くっ黒柳さ、ん、ちょっ、落ち着いて……そんなにっ、動いたらぁっ……!」
 必死にしがみついた金網も、激しい動きに合わせてガシャガシャと揺れる。
「無理、もう、止まんない!」
「アッ、アンッ! アンアンッ! アアンッ!」
 黒柳さんの声は上ずって、余裕をなくしているのが分かる。ビッチの彼女をもってしても、初めて味わう男の快感にはなりふり構っていられないのか。腰を抱える手にも力が入って、自然にグイッ、グイッと引っ張られる。
 そして挿入され続ける僕も、お腹の底から勝手に声が出て止まらない。
「も、もう、ダメ……!」
 とうとう握力も尽きて金網から手が離れ、そのまま上半身が地べたに落ちた。もう体のどこにも力が入らず、お尻だけを突き出した姿勢で這いつくばる。
 その間にもアソコは繰り返し圧迫感に押され、亀頭がナカの壁を擦るたびに刺激が全身を突き抜けていく。
 ああ、このまま為す術もなく、また勝手にイかされるのか……明滅する意識の中でぼんやり思っていると、
 ズボッ!
「くうっ!」
 不意にぺニスが引き抜かれた。
「え? え? 何?」
 何だか分からないけど、ひとまず小休止できてホッとした……のも束の間で、また股間がひとりでにヒクヒク動く。まるで抜かれたぺニスを惜しむかのように、切ない疼きで訴えかけてくる。
「き、急に、どうしたの……?」
「ちょっと、せっかくだから、やっぱこっち向いてくんない?」
「へ……? わっ、うわっ!?」
 背後から腰を抱きかかえられると、再び体をひっくり返された。仰向けにバッタリ倒れると、そこへ僕の顔の黒柳さんが迫ってくる。
「えっ、ちょっと、何を――むぐぅっ!?」
 唇が押しつけられた。とともに間髪入れず、僕の口をこじ開けて舌が入り込んでくる。
「チュッ、ムチュッ! チュウッ、ジュルルルルルゥッ!」
「ん! んん! んんーッ!」
 唾液が混ざり合い、舌と舌が激しく絡まり合う。何だか頭がジンジンしてきた……!
「ンッ、プハァーッ! ハァッ、ハァッ……ヤッバ、アンタ何その顔。トロットロにトロけてエロすぎんじゃん。アタシいつもこんな顔してたの……?」
「あ、あうう……!」
 僕が今どんな顔をしてるのかは分からない。けどこの興奮しきった黒柳さんの反応を見るに、想像以上にいやらしい表情をしているみたいだ。

黒ギャルさん

全文を表示 »

【依頼小説】俺と女戦士と ビキニアーマー

作 寄野 とばり https://twitter.com/wacky0915
キャラクター えたみ https://twitter.com/eta_64

「とぉりゃあ!」
俺の華麗な一太刀で、モンスターは真っ二つ。なんかすばしっこくて、ぴょんぴょん跳ねるグロテスクな奴だったが、あの世へ行く間際、何かアイテムをドロップしたみたいだぞ。さて、気になるお宝はっと。俺は、従者として連れている魔法使いと武闘家のオーク族の双子、パッチとボッチの二人に言った。
「で、あったのか?」
「兄貴、またランジェリーです」
「ああ? またかぁ」
俺の名前は湊潮。ここは、俺の故郷からほど近い、とある街の酒場の地下に最近発見されたダンジョンだ。まぁ正確にはダンジョンの入り口が発見されたということだったんだが。そこは、冒険者として名を上げようと躍起になっていた俺にとってうってつけの場所だった、そう、まずは手始めに地元で活躍しようって訳さ。酒場の地下にあったダンジョンなんて、せいぜい物置ぐらいにしか考えていなかった俺だが、それがどうして、意外や意外。鉛色の石積みに囲まれた曲がりくねった回廊は、既に地下10階に到達しようという広大さ、そして、このダンジョン特有の奇妙な問題というのがあったんだ……。
「畜生、また女物か」
「まぁ、そう言うもんでもねえです、兄貴。こいつはきっと、街へ持って帰れば高く売れるに違いありませんです」
ボッチが言った。
「しかし、なぁ。女物の装備ばかり出るダンジョンというのは珍しいな。敵は段々強くなってくるし、ここらで何か強い装備が出てくれるとありがたいんだが」
そう、このダンジョン特有の問題というのは、宝箱に入っている装備、モンスターがドロップする装備、そのどちらもが全部女物だって事だったんだ。しかも、今のところその全てが下着。女物の下着。俺には、装備に応じて能力を上昇させる特性があるのだが、そんな状況なので未だに俺の装備は、家から持ち出してきた親父の古道具のままだった。勇者って、ほら、どこかダンジョンの奥深くで眠っていた伝説のお宝をいただいて身に付けるものだろ? ところがどっこい。ここはどうにもシケてやがるんだ。
「まぁ、いい。街に戻ってから質屋に持っていくから取っておけ」
「なんか、俺たち下着泥棒みたいですね、兄貴」
「うるさい、今に見てろ」
焦る俺を、なだめるパッチとボッチ。なんとも情けない限りだが、でも、お前も分かってくれるよな? 名誉に飢えているこの状況で、出る宝出る宝が女物のショボい下着ばかりだったっていう、この俺のいらだちを。

 そうこうするうちに、俺たちは地下13階にまで到達した。そこは降りた途端に、トラップの警報が鳴って、押し寄せたモンスター達を討伐するのに一苦労、パッチはMPを使い果たし、ボッチもボロボロ。しかし、落ち着いてよく見渡してたところ、この階、明らかに今までの階とは様子が違ったんだ。
「何か、だだっ広くて迷宮らしくないですね、兄貴」
「それに、何だかちょっと良い匂いがしますぜ」
パッチとボッチも言った通り、確かにこの13階、今までとは少し雰囲気が違う。地図を書くのは二人のうち武闘家のボッチの役目だったが、地図を見る限り、まるで地下に作られた神殿とでもいうような左右対称な作りになっていて、北側になにか奥まった部屋がある変わった構造になっている。うーん、なんか怪しくね? そのボスの間っぽい部屋。
「ひとまず、この北側の部屋らしき場所を目指すぞ。何かお宝があるかもしれん」
俺は二人を引き連れて、北側の部屋、その入り口の荘厳な金飾りのついた巨大な扉の前までやってきた。その光景を見て、さすがの俺も気持ちの高ぶりを隠し切れない、その扉はなんともキンキラで、埋め込まれたるは赤青黄、色とりどりの宝石たち。鉛色のダンジョンの中にふいに現われたこの扉、ひょっとすると、ここがこのダンジョンの最下層なのか、そう思わせるような、まるで金庫のようなその外観。そして彫ってある三文字のアルファベット……。
「おい、扉、ちょっと押してみるか」
「あいさ!」
強敵にそなえ念のため、回復&補給を行った後、パッチとボッチは扉の右と左に分かれて扉を押した。すると。
「兄貴、びくともしませんぜ」
「こっちもです」
二人は全身に汗して扉を押していた。押して駄目なら引いてみな。そうだった、金庫ってのは大抵外側に開くものだったな。俺は二人に改めて指示を下した。
「じゃあ、やってみますよ。それっ!」
パッチとボッチの二人が力を込めた瞬間。ギィと音を立て、その巨大な扉はあっけなく開いたんだ。中から何か出てくるんじゃないかと思って、俺はとっさに剣の柄に手を掛けた。しかし、モンスターの気配は無い。むしろ、清々しい空気が扉の隙間から吹き出してくる。俺は中をのぞき見た。

 扉の向こうは、予想した通りホールのような大きな空間になっており、ダンジョンの合間のオアシスのような、いや、かなり手の入った人工の庭園のような場所になっている。青々とした芝に、ダンジョンらしからぬ水路が張り巡らされ、その奥に花が咲き乱れた一角があって……。
「兄貴、ここは…… あそこに誰かいますぜ!」
「何!」
パッチに言われてよく見ると、花々の中央に何やら黒っぽい、ローブを纏った、種族は……人間?ともかく姿が見える。猫背で小さなシルエット。それは少しも動かずまるで石像のようだ。あたかも何万年もその場所に鎮座しているようなそんな姿。俺は話しかけてみることにした。
「おい、ババア。貴様はこのダンジョンについて何か知っているか?」
すると、ローブに隠されていた顔をこちらにのぞかせた老婆はゆっくりと目を開けると、慇懃な様子で俺の問いかけに応えた。
「ダンジョン? はて、ここの事については詳しく存じ上げませんが、私は、この場所で古から受け継がれし秘宝を商う老婆にございます。長い時間の流れの中で、光を見る目も、名乗る名前も無くしてしまいました。私の目的はただ一つ、次にここに現れる戦士様に、私の宝を受け継ぐこと。そなたは戦士様でいらっしゃいましょうか」
「だ、だんな。見るからに怪しいですぜ、秘宝だなんて言ってきっとガラクタ売りつける気に決まってまさぁ」
ボッチに言われるまでもなく、俺もそう考えていた。ダンジョンの地下深くに謎の老婆、しかも秘宝を売っている。こんな胡散臭い話があってたまるかっての。
「ガラクタなんてとんでもない。この秘宝、この世に二つとあるものではござりません、しかし、滅多にここを訪れるものも無きゆえ、特別価格にてご奉仕させて頂く次第にござります」
老婆は、どこからか古びた木箱を出してくると、おもむろに蓋を開けた。すると、中にはこのダンジョンの常として女物ではあるものの、立派なビキニアーマーが入っているのが見えた。俺はどういう訳かその鎧が気になった。こいつは、俺が使うかどうかは別として、さっきのボッチじゃないが、少なくとも街へ持って行ったら高く売れるのではないか、俺はそう考えた。
「良し、いくらだ? ババア。値段によっては買ってやる」
老婆の、その今では見えないという目がキラリと輝く。
「3万5千……」
「何? 高い。高すぎる。どうやって知りやがったのか、それは俺の全財産ではないか! 話にならん」
そう、3万5千。ここまで貯めるのにどれだけ苦労したことか、村での地道な労働、なけなしの金で旅の支度と魔法使いと武闘家の従者を雇い、やっとの思いで冒険に出発したというのに。
「他には無い、本当に不思議な一品なのでございます」
老婆は売りの口上なのであろう文句を俺に投げかける。
「勿体ぶるな、どう不思議なのだ?」
「使ったものだけが分かるのでございます」
不思議な一品……、使ったものだけが分かる……、ダンジョンの奥深く……、俺の能力は装備に応じて強くなれる事、この鎧が本物なら、ひょっとしたらワンチャンあるかも知れん。
「兄貴、こんなババア放っておきましょうよ!」
パッチが言った。
「いや、何か気になる。よし、ババア。買ってやる。これが代金だ」
俺はなけなしの全財産をババアに渡すと、ひったくるように木箱を奪い取った。理解できない、という表情で俺を見つめるパッチとボッチの二人に目で合図して、俺はババアのもとを立ち去ったんだ。
「お気を付け下さいませ、ヒッヒッヒッ……」
さっきの扉、BBAと書かれたその扉の向こうまで来た俺は早速、老婆から買ったその木箱を開けてみた。すると……
「おお、これは」
さっきは買うのに反対したパッチとボッチも、改めて見た鎧の見事さには目を見張ったらしい、ふふ、お宝ってのはそういうものよ。こういう奥深くの訳分かんねえとこに転がってるもんなのよ。
「兄貴、早速身に付けてみてはいかがですか、女物ですが、上の形がちょっと違うぐらいで、入るんじゃありません?」
「そ、そうだな」
ビキニアーマーは、ビキニ部、胸当て、肩当て、腰垂れ、具足で構成されていて、兜が無いのが残念だが、統一された金縁取りの白金造り、薄暗いダンジョンの中でもピカピカ光って見えた。俺はすっかり着古し、今にもバラバラになりそうだった親父の古道具の鎧を脱ぎ捨てると、今しがた手に入れたばかりのビキニアーマーを装備した。すると……。
「おお、何だかいきなり体が軽くなったような」
「兄貴、ちょっと立ってみてください、おおこれは!」
力がみなぎってくる。この鎧は間違いなく高レベル防具。パッチとボッチも感嘆の声を漏らす、どうだ、立派な戦士に見えるか! 俺は胸を張り、鎧を見せつけるようにしてくるりと一回りして見せた。すると、さっきと違って驚きの表情を浮かべたパッチとボッチの姿が。
「あ、兄貴、潮の兄貴…… 身体が、よく見て下せえ」
パッチに言われて自分の身体を見てみると……。空だったはずのビキニアーマーの胸当ての中にはたわわな胸が、腰はくびれ、ビキニの中には……。妙に収まりがよく……。
「な、なんだ、これは。おかしい! この鎧はおかしいぞ 脱ぐ!」
動揺した俺はとっさにアーマーを脱ぎ捨て全裸になった。すると、パッチとボッチは驚き、叫んだ。
「女! 女だ! 正真正銘女の身体になってる」
俺は絶句した。ほんの数分、いや、ほんの数秒だぞ、女物のビキニアーマーを身に付けただけで、俺の胸は膨らみ、股間にあったモノも無くなり、顔も…… 髪も…… すっかり女の身体になっちまったんだ!

えたみさん3

全文を表示 »

【依頼小説】「桃源香」 後編

文:イリガサ https://twitter.com/ayaya_asagiri
イメージキャラ:udon

前編はこちら

 それから、水樹が再度尋ねることもなく二十三日経過した。水樹との連絡も秘術者に禁止され僕は完全に自由を奪われた。
心にぽっかりと穴が開いたままとうとう期は熟してしまった。
「大人しくなりましたね。最初はあんまり怒ったりしていたのに」
「もう僕疲れたんだよ。水樹も来ないし」
秘術者は僕の自慰を二十九日も禁止させるという最初の目的を達成してしまった。
「なんでオナニーをさせてくれなかったんだよ」
「女の子になるんですから必要ないでしょ」
「いい加減にしてくれよ!」
僕は最後の叫びを秘術者に浴びせる。
「まあこの条件が終われば自慰出来ますけどね」
秘術者が最後に何を言ったか聞こえなかった。そして僕の軟禁と自慰禁止の期間が始まって二十九日目の夜は過ぎていった。

  ※

 「……」
「こちらですよ」
夜が明けると秘術者に叩き起こされ今まで入ったこともない部屋に連れてこられる。
「……」
独房のような部屋の隅に部屋に似合わないくらいふかふかそうなベッドがある。
「もう自慰禁止の期間は過ぎましたので思う存分に慰めてくださいね」
「わ、わかった」
いつの間にか僕は秘術者に従うようになっていた。それくらい追い詰められていた。
ふかふかのベッドに座る。
自慰が、オナニーが許されたと知り僕はズボンとパンツを脱ぐ。
性器を触りまくる。そして、
――どぷぅ
二十九日ぶりに白い液状のものを見た。
オナニーってこんな気持ちいいものだったんだ……
無心になって自分を慰め続けた。二十九日間溜まっていたからか無限かのように白濁が出てくる。
「ああ……ふぅ」
ベッドの下が汚れていく。特有の匂いが僕を包む。
一時間くらいで溜まっていたもの全部を出すとあることに気づいた。
白濁の匂いに交じって何やら甘ったるい匂いを感じる。その匂いを嗅いでいると眠くなってきた。
――ドサッ
僕は眠りについた。

  ※

 「……」
目が覚めるとコンクリートの天井が目の前にあった。
ああそうだ、僕はここに連れてこられてオナニーしてたら寝てしまったんだ。
何日か寝ていたかのように眠い。身体が重い。胸の辺りが重い。
「起きたんですか?」
独房の扉を開けて入ってきたのは、あの秘術者だった。
「あんた……」
扉の横に設置された鏡を見る。そこにはいるはずのない人物が写っていた。
ピンク色の髪をした可愛らしい女の子。覗き込もうと立ち上がると、鏡には僕が写らなかった、いや、僕が知る僕が写らなかったのだ。女の子は僕と同じTシャツを着ている。
「!?」
可愛らしい女の子は僕だ。
僕は、女の子にされてしまった。
「ようやく気付きましたか。自分の異変に」
秘術者は満足したかのようにくすくす笑う。
僕は自分の身体を触る。
豊満な胸に柔らかい肌。何より下半身の性器の形が変わっている。髪も伸びて顔も変わっている。僕が僕じゃなくなっている。
「今のうちに女の身体を楽しんでてくださいね」
秘術者は扉を閉めて、僕はまた一人になった。
「……」
最悪だ。あの男の思い通りになってしまった。
「……」
屈辱的なのに、鏡に映った女の身体がとても綺麗に見える。
どれだけ変わってしまったんだろう。僕は服を脱いで改めて確認する。
初めて生で見る女の子の身体がまさか自分だなんて。
「……ああっ!」
胸を揉んでみると指が肌に埋もれて沈む。脳に電流が走る。
勃起した乳首も触る。
「ひゃ!!」
更に脳に電流が走る。自分の身体に触ってるだけのに。
すっかり形が変わってしまった性器から体液が流れる。これ、我慢汁じゃないよな?
「……」
男のそれでは無くなった性器にも触る。
「ひぃ!」
穴になったそれに指を入れると穴は液を垂らしながら指を飲み込みすぐに根元まで入った。
指をもう二本入れる。液はまた流れる。
それが気持ちよくて仕方ない、なんだこれは。
「な、なんだこれぇ」
僕は何か不安になり指を抜いた。
何の液かわからないもので僕の指は濡れていた。
これは一体なんだ?
僕は何故か怖くなってきた。

 ※

 「おい! 僕が寝ている間にお前は何をしたんだ!?」
僕は重い女の身体で独房を出て秘術者のいる部屋に突撃する。
「あーご確認終わりました?」
秘術者は僕の反応を見てくすくす笑う。もうこいつがこの笑い方するのも見慣れてしまった。
「貴方のその反応、最高ですね。沈んだり落ち込んだり泣いたり……見ていて飽きないです」
「気持ち悪い奴……」
「貴方がさっきまでいた部屋に女淫煙という煙を寝ているうち七日間嗅がせていたらみるみるうちに女の身体になったんですよ。口や鼻にもエキス状のものを投与しました」
七日間? 僕は七日間も眠っていたのか?
とにかく女の子にされてしまったのは間違いない。
「なんてことしてくれたんだよ!」
さっき自分の身体に触れて確信した、これは夢でも幻でもないと。
「怒った顔がやっぱり可愛いですね」
「なんで僕を女にしたんだ? 目的は一体なんなんだ?」
僕は改めて訪ねる。こいつが僕を女の子にした理由は他にある気がした。
「どういう意味ですか?」
「僕の両親のためって感じじゃないように見えたんだよ。お前何かもっと隠していないか?」
正直秘術者が怖い。でも怯えるわけにもいかない。
「いやぁ、気付きます?」
「お前の本当の目的はなんだ!?」
秘術者は僕の質問に答え出した。
「ちょっとしたゲームですよ。桃源香である貴方を巡るゲームです」
「ゲーム?」
「桃源香である貴方の身体から出る蜜をなめるとそのなめた人は一日だけ貴方のように女の身体になれるのです、そして…貴方の人肉を食べた人は生涯女として生きられるのです」
「え?」
秘術者は女になった僕の尻を触る。
「貴方の身体を巡って女として生きたい男達に争いをさせてみたいんです。淫獣達が欲望に溺れる様をね」
やっぱりこの男は悪趣味だ。僕を女の子にした理由はこれだったんだ。
「元に戻る方法を教えろ! 僕の男の身体を返せ!」
秘術者の胸ぐらを掴む。
「おっと。力の入れ方はわかっているのですか」
「教えろ!」
「そんなのあるわけないでしょ」
「言え!」
「ないですって」
秘術者はしらを切り続ける。
呆れと怒りが頂点に達する。
もうこいつとは話す気になれない。
僕は走り出す。
「どこへ行くんですか?」
「決まってるだろ! もうここにいる理由なんてないから出て行く!」
僕を女の子にする目的は果たせたからおそらく屋敷の結界は解除されているだろう。
僕は実家に向かって走っていった。

udonさん 記名付き

  ※

 僕が一人暮らししていた家は両親が遺してくれた一軒家の実家。きっと部屋の奥に桃源香の研究資料があるはずだ。その中にもしかすれば元に戻る方法があるかもしれない。
夕日が見える。今は夕方なんだ。
「はあ、はあ」
胸が揺れて、痛い。女の子ってこんなに体力ないものか?実家の場所はわかっているけど、遠くに感じる。
――ドン!!
「わあ!」
誰かにぶつかる。
「ああ、ごめんなさい」
「ごめんなさ……水樹!!」
ぶつかった相手は水樹だった。
「え? なんで君俺の名前を知っているんだ?」
水樹は女の子になった僕を見る。やっぱり僕が誰かわからないよね。
「ぼ、僕だよ……? 桃山コウだよ?」
「コウ!? コウなのか!? まさか本当に女の子に……」
水樹は僕が桃山コウなのに気付いてくれた。
「……水樹ぃ!」
水樹が僕に気付いたのを知ると涙が溢れ、彼に抱き付いた。
「わ、コウ……」
水樹はわんわん泣く僕を見て戸惑う。
「水樹、水樹……」
水樹の顔も声も久々で涙が止まらない。
「コウ、お前辛かったんだな」
水樹は疑いもなく僕を抱き締め返してくれた。水樹の体温ってこんなに安心出来るものだったんだ。
「ところで、お前はどこに向かっていたんだ? あの変な人に追われているのか?」
「あ、そうだ」
水樹が話を変えてくれたので僕の涙は止まった。
「僕、元に戻りたい……もしかしら実家に元の身体になる方法があるかもしれないんだ」
「コウの実家に?」
僕は水樹の手を引きながらまた歩き出す。
「コウ!?」
「水樹、来てくれ!」
もう一人は嫌だ。女の子になった僕に気付いてくれた水樹を離したくない。
「ごめんな……あの日以来俺はあの屋敷に行けなくて。怖くなって駄目だった……」
「水樹が謝ることじゃない」
水樹は相変わらず優しい。僕の真剣に考えてくれている。
「見つけたぞ」
「?」
聞き覚えのない声を僕と水樹は聴く。
後ろを向いてみるとその人はいた。
「お前は桃源香だな」
灰色のスーツと帽子にサングラスの中年の男がそこにいた。
「あの男が桃源香たる人物を女にする術を成功させたと聞いたが、桃色の髪が目印なのは本当だったか」
あの男って、秘術者? もしかしてこの中年は僕を狙っているの?
男はまじまじと僕を見る。そして水樹に気付く。
「君もこの女のを食らって女になろうとしているのか?」
「!?」
水樹は驚く。そうだよな、そんな話信じられないよな……
「何言ってるんだよ、それにコウは男だよ」
案の定信じられない様子を水樹は見せる。
「桃源香を信じてないのか……じゃあここで消えてもらう」
中年はポケットから銃を出し水樹に向ける。
「水樹!」
僕は叫び、水樹と中年の間に入り割り込もうとした。
今思えばこれは僕の戦いの始まりだった。
僕が生き残り、男の身体を取り戻すための戦いがここから始まろうとしていた……

【依頼小説】「桃源香」 前編

文:イリガサ https://twitter.com/ayaya_asagiri
イメージキャラ:udon

udonさん 記名付き

 僕は普通の男子として生きてきた。今までもこれからも。
普通に彼女作って結婚して子供出来て年老いて、ありふれた人生を送るつもりだった。
そう、自分に降りかかった運命を知るまでは、あの男に出会うまでは……

   ※

 「ようやく見つけました。桃山コウ様」
「……!!」
目が覚めると見知らぬ部屋にいた。中華っぽい道場か? そんな感じの部屋だ。
「あの、僕は一体?」
「あら、覚えてないんですか?」
黒い服を着た男が目の前にいる。
「えっと、確か……あ!」
僕は記憶を探ると思い出した。
そうだ僕、学校が終わって街を歩いていたらいきなり殴られて……そこから記憶がない。
「あ、あんたは一体何者!?」
「私は秘術者とでも名乗っておきましょうか」
男はにやにやと笑う。しかしイケメンだな、まるで中国の俳優みたいだ。
「桃山コウ様、貴方に大事な話があってここに呼んだのです」
「話って、誘拐してこんなとこに連れて何言ってるんだ!」
「だってこんなとこ呼んでも来てくれないと思ったんですよぉ」
男は、秘術者はくすくす笑う。なんだこいつ。
「で、僕になんの話があるんだ?」
「おや、素直ですね。自分が何者かわかっていないのに」
何者かわかっていない? 何を言ってるんだ?
秘術者は突然大声を上げた。
「コウ様、貴方は『桃源香』と呼ばれる存在になる人なのです!」
「??」
桃源香? なんだそれは? と思ったが少し考えると僕は想い出した。
僕の亡くなった両親は中国の古い歴史の研究者。桃源香という言葉を僕は両親から聞いたことがある。
中国三千年の秘術で……男の身体を女の身体に変える不思議な力だと。
「コウ様の両親は桃源香の研究をなさっていましたね?」
「なんで知ってるの!?」
この男は僕の両親のことを知っている。こいつ、一体何者?
「あんたは、秘術者は僕の両親のなんなんだ?」
「私は貴方の両親のスポンサー、とでも言っておきましょうか。研究費用を工面していました」
スポンサーがいたんだ……そういや父さんからそんな人の話を聞いたような……
「私は二人が亡くなったとお聞きし中国から来ました。多少時間がかかりましたが」
「うん……一年前に二人とも亡くなって研究は止まったけど」
僕の両親は突然の事故で死んだ。今の僕は両親の保険金で一人暮らしをしている。両親は親戚に僕の自由や保険金が奪われないように生前うまいことしていたらしい。
「何故その研究をしていたかはご存じですか?」
「え? それは知らないけど」
秘術者は何故かやたらにまにま笑う。なんだよこっちは死んだ親を思い出して泣きそうなのに。
「ご両親が桃源香について研究していた理由はですね、貴方にあるんです」
「僕に?」
「貴方が桃源香、つまり女の身体になる素質を持っていることです!! ご両親は貴方を女の子にしようとしたんです!!」
「はあああああ!?」
秘術者の言っていることが全く理解出来ない。
「何を言ってるんだよ。僕が女の子になる素質がある? 父さんと母さんが僕を女の子にしようとした!?」
「貴方のご両親、本当は子供は女の子がよかったと私に仰っていました」
「ええ!?」
死んだ親の衝撃の事実を知って出そうだった涙が引っ込む。
「どうしても女の子が欲しかったご両親は桃源香の秘密を知り貴方を女の子にする野望を持っていたのです!!」
「ええええ!!?」
訳のわからないことを言われ困惑する。
「なんでそんなことを……ていうかあんた何のために僕をさらってここに連れてきたの?」
「貴方のご両親の悲願を受け継いで貴方を女の子にするためです」
「嘘だろ!?」
状況がよくわからないまま話が進む。亡くなった両親が僕を女の子にしようとしただなんて信じたくない。
「ご両親は言っていました、『息子が娘になったらお前の好きにして構わない、嫁にするなり妹にするなり好きにしろ』と」
「ちくしょう!!」
両親が僕を娘にしようとしていたことは信じられないがこの秘術者が明らかに変態なのは確かだ。
「しかし、今の時点の貴方もとってもかわいいですね。女の子にすればもっと」
「きもい!!」
ああ、こいつ変態だ。
「とにかく僕は女になるなんて絶対に嫌だからな!」
「あら、気付いてないのですか?」
「何を?」
「もう貴方を女の子にする計画は始まっていますよ」
秘術者は何やら笑っている。いやずっと笑ってるけど僕が嫌だと言った途端笑顔の怪しさが増した。
「もう貴方が女になる運命からは逃れられません。貴方が自慰出来ないように術を掛けましたし」
「なんだそれは?」
「女の子になる最初の条件は『二十九日間の自慰の禁止』です。慰めようとしても抜けなようにしました」
「はぁ? そんなことあるわけ」
秘術者の言っていることがわからず信じられず僕はズボンとパンツを降ろして自分の性器に手を伸ばし触る。僕は認めたくないが早濡れですぐにイケる。昨日テレビで見た美人女優の顔を浮かべながら触り続ける。
「ふう、ふぁ……ん?」
触ったのに何も感じない。何故だ? いつもの快感がない。
「え? え? 何だよ? もしかしてインポ? 嘘だろ?」
「違います。禁止しても絶対触ると思いまして。触っても意味を無くしました。長く触っていれば勃起はしますが肝心の抜くことは出来ません」
「ふ、ふざけるな!」
僕は状況に苛立ち怒る。僕だって健全な高校生だ。自慰が出来ないと苛立って生活もままならない。
「不全ではないので我慢汁は出ますよ。本命の白濁が出ないだけです」
「あ、悪趣味……」
両親が死亡して一年。遺してくれたお金で穏やかに暮らすはずだったのになんてことだ。
僕の屈辱の日々はこの日から始まったのだ。

 ※

 それから一週間が経過した。
秘術者に拉致されて僕は広い中華風の屋敷で軟禁生活を送っていた。秘術者が勝手に僕の高校に休学届を出して休学の手続きをし学校にも行けない状態だ。しかもバイト先のスーパーも勝手に連絡しやめさせられた。
アイツは僕の自慰を禁止させるためにこの屋敷に閉じ込めたらしい。自慰を禁止させるわ、学校にもバイトにも行かせないわ、こんなとこに閉じ込めるわで……最悪だ。
屋敷にはいわゆる結界が張られていて僕が扉を開けて屋敷を出ようとすると見えないバリアで弾かれて外に出ることは出来ない。
更に最悪なのは……
「おい! いつまで寝てるんだよ!! 飯冷めるだろ!!」
秘術者が本当にだらしがないことだ。基本的な掃除も家事もしない奴だ。
まともな食事も僕が作るまで何年も食べていなかったと言っていた。
僕は秘術者の部屋に入り布団を取る。
「んんん……おはようございます」
「おはようじゃないだろもう昼!!」
軟禁された僕は外にも出来ず自慰も出来ないので家事で身体を動かして気を紛らさせている。この男の食事も作っている。
「働き者ですねぇ。暇だからですか?」
「誰のせいだよ!」
「イライラし過ぎじゃありませんか? まだ自慰禁止は序盤ですよ」
「うるさい!」
自慰禁止以上に外に出れないことにストレスを感じる。信じられないこの男といるのが正直もう辛い。
「せめて知り合いに合わせてくれよ……」
高校の友達にもバイト先の上司にも会えない。知っている人の顔をみんな忘れてしまいそうだ。
「知り合い? 貴方にいるんですか?」
「いるよ! いるに決まってるだろ!」
僕は怒鳴る。
そしてスマートフォンをポケットから出す。
『コウ、大丈夫か?
何かあったのか?
どうして突然学校休んだんだ?』
送られたメッセージを見る。送り主は僕の親友でクラスメートの男子・水樹だ。
僕が軟禁された初日以来ずっとメッセージを送り続けている。
せめて水樹に会いたい。水樹が心配しているのは間違いないから。
「せめて僕の親友に合わせてくれよ……」
「ほう、まあいいでしょう。この場所は別にばれても問題ないですし」
僕は水樹に電話する。
「もしもし水樹。僕だよ……」
『コウ!? 今までどこで何していたんだ!?』
電話してみると水樹の声に懐かしさを感じる。よかった、水樹に忘れられていなかった。
「明日僕の言う場所に来て。直接会いたい」
『コウ?』
僕と水樹は会う約束をした。

  ※

 「コウ様、水樹様が来ました」
「コウ!」
翌日の夕方。僕の名前を呼んで水樹が屋敷に入ってきた。
「水樹!!」
「わあ!!」
僕は水樹に抱き着いた。金髪に匂いのきつい香水。間違いなく水樹だ。
「コウ、急に学校休んでどうしたんだよ。面倒なことに巻き込まれたのか?」
「うん、客間で話そう」
僕は屋敷の客間に案内する。

  ※

 「あのさっきの変な人がお前を女の子にしようとしてる?!」
僕は水樹に全ての事情を話した。両親が桃源香について研究していたことも、軟禁されている理由も。
「信じられないなら信じなくてもいいよ。僕だってまだ信じられないもん」
「いや、信じるよ。コウが俺に嘘付く理由なんてないし」
水樹は信じてくれた。
「とにかくコウがひどいことされるかもしれないのはわかった。もうこんなとこ逃げよう、」
水樹は僕の手を引く。
「俺は女の子は好きだけど、お前にそうなってほしいとは思っていない。もう今日から俺の家に住まわせる。親には説得してわかってもらうから」
そう言いながら僕の手を引き客間を出ようとする。
しかしそれは叶わなかった。
「おっと。余計な真似はしないでください」
「!?」
客間を出ようとすると秘術者がいきなり現れた。
「だから嫌だったんですよ。邪魔者が出ると思ってコウ様には誰とも会わせたくなかったんです」
秘術者は僕から水樹を離す。
「貴方だって親友が女の子になったほうが好都合だと思いますよ?」
秘術者は水樹ににやにや笑う。
「俺は男のコウと親友でいたいんだよ。コウが嫌がってるとこなんて見たくないんだよ!」
水樹は不気味な笑顔に怯まない。
「邪魔者には出て行ってもらいますよ」
秘術者はそれが気に食わないのか水樹の首根っこを掴んで引き摺っていく。
「水樹!!」
それを見て僕は水樹の名を叫ぶ。
「コウ!」
僕達が名を呼び合うのも気にぜずに秘術者は水樹を屋敷の外に追い出した。
「……もう誰とも本気で会わせませんからね」
秘術者はぎらりと僕を睨む。
もう駄目だ。僕はこの男が怖くなってきた。

続きはこちら

«  | HOME |  »

DMMさんの宣伝

 

初めての人はこちら

ts_novel.jpg

 

性の揺らぎに関する作品でお勧めのもの

ts_syouhin_20090318225626.jpg

 

性の揺らぎに関する作品(一般)

ts_syouhinもと

 

ブログ内検索

 

最近のコメント

 

プロフィール

あむぁい

  • Author:あむぁい
  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

全記事表示リンク

ブロとも申請フォーム

月別アーカイブ

 

最近の記事

 

ブロとも一覧


■ ブログ名:M物語(TSF小説)

 

カテゴリー

新メールフォーム

イラスト企画ご案内

20080810semini.jpg

 

リンク

RSSフィード

2020-01