FC2ブログ

Latest Entries

【投稿小説】じゃあ、時間までね♪ (作 奈落)

レンタル女体化男子に着想を得て、奈落さんに投稿して頂きました♪



「こんにちは~♪」
約束の場所に現れたのはガタイの良いラガーマンのような男だった。
「最近、金欠でね。こんなバイトでもしないとどうにもならないんだよ♪」
ちょっと待ってな♪と言って男が女体化薬をあおると、みるみるその肉体が華奢で小さくなっていった。
イガグリ頭はフサフサのロングヘアーになり、色も明るい色に染まってゆく。
顔も丸く、小さくなるが、瞳は逆に大きくなっていた。
プルンとした唇は桜色のグロスに煌めいている。
「ちょっとコレ、持っててね♪」
その声も愛らしい女の子の声になっていた。

渡されたのはマジックショーで使うような布の垂れさがったリングだった。
そのリングを翳し、布の中に彼女が隠れる。
「もういいよ♪」
1秒も経たずに彼女の声がした。
リングから手を放すと、布とともに落下してゆく。
ぶかぶかの学生服を着ていた筈が、その一瞬で女子高の制服のようなブラウスとミニスカートに変わり、胸元には可愛らしいリボンが結ばれていた。



「じゃあ、今度はあなたの番ね♪」
背伸びをするように彼女が顔を近づけてくる。
そのまま唇が合わされ…
唾液と一緒に何かが口の中に送り込まれた。
思わず ゴクリ と彼女の唾液と一緒に飲み込んでしまっていた。
「即に効いてくるからね♪」
と腕を引かれると、さっきのリングの中に誘導された。
「そのまま動かないでね♪」
と彼女がリングに手を掛け、グイッと持ち上げると目の前が布で覆われる。
「OKよ♪」
リングが外され布の外に出た。
ヒュウと風が両脚をすり抜けていった。
太股のあたりに布地の端が触れるのを感じる。

(素足なのか?ズボンはどこにいった?)
「大丈夫よ。すぐに慣れるわ♪」
小さくなった筈の彼女の背丈が今は同じくらいになっている。
「そこのガラスに映っているわ。どお?」
そこには同じ女子高の制服のような服を着た女の子が二人映っていた。
試しに手を挙げてみると、二人のうちのショートヘアの方の娘が手を挙げていた。
勿論、そこに本来の自分の姿は映っていない!!

「じゃあ、時間までしっかりと女の子を楽しみましょう♪」
そう言って繋がれた手を引かれて歩きだす。
ごく自然に、可愛らしいグッズの並ぶお店に向かっていた。
あたしはもう、スカートが揺れるのも気にならなくなっていた…

うたたねの姫 後編〜太地〜

作 tefnen
イメージイラスト 春瀬めいお https://www.pixiv.net/users/11164371

前編はこちら!

「ったく、変なことになったな……」

太地は足の遅い学を置いて、家に帰っていた。汗をシャワーで流し、部屋着を着て自室に入ると、自分のかばんが目に入った。

「ちっ、宿題やんねぇと補習だったか……」

スマホで時間を潰そうと思っていた太地だったが、ため息をついて教科書とノート、筆記用具をかばんから取り出し、机の上に投げた。

「あーあ、あいつに勉強教えてる余裕なんてないんだよ、何してんだ俺は」

そして何気なく自分の胸を触る。図書室での出来事を思い出し、そこに確かにあった乳房を触ろうとするかのように。

「……って、ホントなにやってんだ」

太地は顔をパンパンと両手で叩き、椅子に座る。そして教科書を開くが、顔をのぞかせた文字の羅列に頭を抱える。

「……これどうやって解くんだよ、女になった俺ならわかるのかねぇ!」

問題を見ても、何を書いているのかさっぱりな部分すらある。それをぼーっと眺めてるうち、太地はうとうととしはじめた。

「……くっ……補習……が……」

そして、太地は眠りに落ちてしまった。が、頭をくすぐる感覚に、目が覚める。

「寝てたのか、俺」

妙にチクチクする頭を掻く太地だったが、その手に感じたのは長く柔らかい繊維の感触。

「なんだってんだよ……ま、まさか!また女になってる!?」

その手を股間に持っていくと、そこにあるはずの男の象徴が跡形もなく消えている。よく見ると、その腕も細く短くなって、部屋着がぶかぶかになっている。

「ってことは、……んぅっ!」

胸が内側から押し上げられる感触がすると、服に小さな二つの膨らみが現れた。

「ち、ちくしょ、戻ったらそのままじゃないのかよっ!」

膨らみはグググッと大きくなり、服の上からでも明らかにわかるほどのバストサイズになる。

「んあっ!」

さらにボンッと一回り大きくなって、部屋着がギチッと音を立てた。それで、変化は収まった。

「はぁ、はぁ……声まで女に……」

太地は、視界に入ったスマホを手に持って、カメラアプリを起動した。

「今の俺って、どんな感じになってんだ……?っ!!」

画面表側のカメラに切り替えると、そこにはとびきりの美少女が映っていた。その端麗さへの驚きと、その少女が自分であることをにわかに信じられないことからくる違和感に、太地の体は固まった。

「これが……俺……?」

その時、腕時計の時報がピピッと鳴って、午後6時になったことを告げた。太地はハッと我に返った。

「くっ、こんなことしてる場合じゃ……」

教科書とノートに向き直り、時間との戦いとばかりに打ち込んでいく。太地は、自分が女になったことを忘れようと、必死に宿題を進めていった。

「え、もう終わった……?」

もとの太地なら頭をフル回転させてもわからない問題も、今の太地には赤子の手をひねるような簡単さになっていた。その上で本気を出したのだ、宿題は10分もしないうちに片付いてしまった。

「嘘だろ……」

太地は戸惑い、胸に手を置こうとした。しかしその手は、部屋着の胸の膨らみの上にあるぷくっとした突起……乳首に触れた。

「ひゃぁっ!?」

太地は、思いもしない刺激に小さな叫びをあげた。できたばかりの乳頭は敏感だった。ジーンとしびれるような感覚に、椅子に座っていられなくなった太地は、思わず床に崩れ落ちてしまった。ブルンブルンと揺れる胸は、服と擦れてさらなる刺激を生み出す。

「んひゅっ……や……っ!」

意識が飛びそうになる太地だが、刺激から逃げようとなんとか服をめくりあげた。太地の目に飛び込んできたのは、透き通るような白い肌に包まれた、柔らかく、丸みを帯びた膨らみ。その先端は、ピンク色にその存在を主張している。

「女の、胸……」

JAgY2cfy.png

肌色の膨らみに触れると、むにゅっと形を変える。

「んっ……すごくやわらかい……」

高くなった声に合わせるように、太地の口調もやわらかくなる。

「そうだ、足の方は……」

部屋着のズボンに手をかけ、下げる太地。中からは、プルンと震えるヒップと、すべすべとした太ももがお目見えし、健康的な脚が姿を現した。

「本当に、俺が女の子に……」
「太地?帰ってるんでしょ、夕飯できたよ」

股の間に手を伸ばそうとした太地だったが、部屋の外からの声に、その動きを止めた。

「か、母さん……あっ」

高いアルトの声で答えてしまいそうになった太地は、口を覆った。

「太地?女の子でも連れ込んでるの?」

部屋の外から、足音が近づいてくる。太地は、なんとか体を起こすと、クローゼットの中に飛び込んで、扉を閉めた。同時に、部屋のドアがガチャッと開いた。

「あら?誰もいないの?……また服を散らかして……何、この長い髪、あの子と同じ色してる?」

なにかの拍子に抜け落ちた、太地の髪の毛だった。ドキドキと鼓動が響く。太地は息を殺して母親が去るのを待った。時間の流れが遅く感じるほどの緊張だったが、やがて母親は部屋から出ていった。

「はぁ……よかった……」

クローゼットから出た太地の体は、元の男のものに戻っていた。太地は、安心するとともに少しの物足りなさを感じていた。

---

「おい、学!」
「な、なんだよ、太地……」

次の日、学校で太地は学に詰め寄っていた。周りの、待望の女子がいなくなってがっかりしたような、元の日常に戻って安心したような視線を無視しつつ、太地はものすごい剣幕で学に怒鳴った。

「昨日の薬、瓶捨てちゃいねぇだろうな!?」
「……な、なな、なんで捨てちゃいけないんだよ」
「いいから!!持ってるなら出せ!!」

太地の怒りは、まるで何かから目をそらすような焦りのようでもあった。

「はい、これ……」
「おう!!つべこべ言わず最初っから出しやがれ!」

瓶の上のラベルを読んでいく、太地の目に一つの文章が飛び込んできた。

「『睡眠時に成長ホルモンを分泌させ、脳を活性化させます。同時に、女性ホルモンを出させることでその効果を高めます』……って、寝るたび女にならなきゃいけないってことかよ!」

周りがざわついた。太地はクラスメイトたちを睨みつけた。

「お前ら、俺は金輪際、ぜってぇ居眠りなんてしねぇからな!」

小さく「フラグかよ……」という声が聞こえ、太地はそちらに目を向けたが、ついに誰がその声を上げたかは分からなかった。

その日は、クラスメイトたちの期待むなしく、太地は居眠りすることなく授業を受け続けた。

「ふん!俺だってこんなことになっちゃ居眠りなんかしねぇよ」
「あ、あの……」

帰り支度をする太地に、弱々しい声がかけられる。疑いもなく、学の声だった。

「また、勉強教えてほしいんだけど……」
「あん!?」

学に向き直った太地は、もちろん断るつもりだった。太地の成績は、むしろ誰かに教えてほしいくらいのもので、こんな厄介事に巻き込んだのは学の持ってきた薬だった。

「……おう、わかった」

太地は自分でも口にした言葉が信じられなかった。だが、前の日に経験したいろいろな事が、太地の心を動かしたのは、なんとなく分かった。

「じゃあ、僕の家に来てよ。今日は誰もいないから」

---

学の家に着いた二人は、黙々と勉強の支度をした。太地は、勉強中に居眠りすることで女になることを、潜在的に理解していた。

「ほら、勉強するんだろ」
「あ、うん」

太地は、目の前に広げた教科書を読んでいく。やはり、内容は半分わからない。そして、そのまま寝てしまった。

「太地、太地!」

学の呼ぶ声に目をさます頃には、髪は伸び切り、手足は短くなり、胸がムクムクと膨らんできていた。

「き、来たよ……」
「あ、あ……お、おんなに、女になるぅっ……!」

太地は喘ぎ声をあげ、体をくねらせる。不思議なことに、焦りは感じない。むしろ、この変身が気持ちのいいもののようにも感じる。

「ふぅっ……!」
「じゃあ、いろいろ教えてよ」

変身が終わった太地を見て、鉛筆を置いて太地に近づく学だったが、太地はその口に人差し指を当てた。

「だめ、まずは学校の勉強からね」

体に引っ張られるように、太地の口調が柔らかくなっていた。太地は、今の自分の容姿の女子が使いそうな口調を、無意識に使っていた。

「うっ、分かったよ……」

太地は、ムンムンと色気を漂わせつつ、学に勉強を教え始めた。数十分もそれが続いて、学はやっとのことで最初に決めていたノルマを達成した。

「じゃあ、今度こそいいよね」
「もう、せっかちなんだから」
「えへへ」

太地は立ち上がって、学の後ろに回り込む。そしてその背中に、ムニュッと胸を押し当てた。

「(あれ……俺はこんなことしたくなんてなかったはず……)」

太地の考えとは裏腹に、その腕は学をギュッと抱く。

「きもちいい……」
「でしょ?」
「太地っ!」

学はバッと立ち上がり、前の日と同じように、太地の肩を掴んでベッドに押し倒した。

「きゃっ!」
「すごく、かわいいよ……」

顔を赤らめる太地。男にかわいいと言われて喜ぶ趣味は、太地には無いはずだった。しかし先程から演じ続けている「女の子」には、効果テキメンなのだった。

「本当に?」
「ホントだよ……おっぱいもおおきいし、すごいよ……」
「じゃあ……」

ボタンを外していく少女。その体の動きは、太地の制御が効かなくなっているように思えた。すべてのボタンを外すと、胸の間にできた深い谷間と、へそが顔を出した。

「(今の俺は、俺じゃない、俺じゃないんだ……)ほら、触っていいよ……女の子のカラダ、勉強して……?」
「じゃあ、ここから……」

学は、すべすべとしたおなかを撫でる。

「(ちくしょ、何でこんなこと、俺が……)ん、んっ……おっぱい、じゃないの……?」
「こ、ここもキレイだし……」

少女は、恥じらいつつも学を受け入れ、大人しくしている。学はそのままベルトに手をかけ、外し始めた。

「(おま……)ちょ、ちょっと……」
「いっぱい勉強、させてよ……」

ズボンが降ろされ、皮下脂肪で少しふっくらとした脚が引きずり出された。

「しかたないなぁ……(しかたないよな……)」
「女の子の脚って、こんなにきれいなんだね……」

少女は学にされるがままになっていた。

「あっ……」

だがその時、時間切れが近づき、巨大な胸が縮小を始めた。少女は太地に戻ろうとしていた。学は、一瞬残念そうな顔をしたが、何かをひらめいて、大声で言った。

「世界で一番大きな大陸は!」
「え、な、なに?」

少女は度肝を抜かれて驚く。

「答えて!」
「えっ、ユーラシア大陸……?……んぁっ!!」

半分の大きさまで縮んでいたおっぱいが、一気にその大きさを取り戻した。

「な、なにこれ……もしかして、勉強しつづければもとに戻らなくていいの……?」

自分が発した『もとに戻らなくていい』という言葉に、太地は違和感を覚えたが、それはごく小さなものだった。

「べ、勉強中は男に戻らなかったけど、それをやめたら5分くらいで戻ってたよね……」
「なるほど……でも、二回しか見てないのに、よく気づいたね、学」

少女はニッコリと笑みを浮かべた。

「えへへ……じゃあ、こんな世界一高い山みたいなおっぱい、触らせてね……」
「んっ……エベレストね、私の胸はそんなに大きくないよ……」

学は、その深い谷間に顔をうずめた。

「ま、学……」
「やわらかくて、あったかい……」

顔を離した学は、恍惚の表情を浮かべている。だが逆に、少女は物足りなさそうにした。そして、赤面しながら、下着を指差して聞いた。

「学、ここはいいの……?」
「えっ……いいの?子供ができちゃう穴じゃないの?」
「大丈夫、保健で勉強したでしょ、一ヶ月に一回、危ない日を避ければいいの」
「いや、そういうことじゃなくて……」

学は下を向いてもじもじし始めた。その腕を、少女は優しく掴んだ。

「どうせ、こんなことできるの、私くらいしかいないでしょ?」
「う、うぅ……じゃあ……」

学は、自分のズボンから短めの得物を出した。

「うふっ、かわいい」
「い、いくよ……」

おそるおそる、少女の股に、それを挿し込んでいく。

「うっ、思ってたより気持ちいい……」
「学のモノが、中で大きくなってる……」

初体験の感覚をもっと得ようと、学は腰を前後し始める。

「あんっ、すごい、くるよ、くるよっ」

太地の意識は、もはや少女のものとなりきり、当然のように学を受け入れていた。

「学っ、もっと問題出して!私を女の子にし続けて……っ!」
「ん、ん、そんなことっ……言われてもっ!」
「出してぇっ!」

少女の胸は、またもや縮み始めていたのだった。

「ふ、フランスの首都はっ!」
「パリだよぉ……っ」

ムチっと膨らむおっぱい。学は、それを鷲掴みにした。

「んひゃっ!学はやっぱり、そこが好きなのね……!!」
「だ、だってっ……こんなに、大きいの、他にない……!」

上下左右に揉みしだかれる巨大な胸。学の速度も、どんどんペースアップしていく。

「だ、だめっ、そんなに激しくっ、イッちゃうぅっ!!」
「う、うぅっ、出るっ!」

初心者二人の絶頂は早く、ほぼ同時だった。学は、フラフラとしながらも怒張しきった自分の息子を引っ張りだした。少女の方は、疲れたのか、快感で意識が飛んでしまったのか、そのまま目を閉じて動かなくなってしまった。
学はぬめぬめとした液体まみれのまま、「勉強相手」に寄り添って眠りに落ちた。

---

「……もとに戻らないんだけど……」
「ど、どうしちゃったのかな」

二人が目を覚ますと、夜も8時を回っていた。太地の体はもとに戻っておらず、学がシーツの匂いを取るために20分以上かけたあとも、それは変わっていなかった。

「もしかして、イッちゃうと戻れない的な……?」
「そう、みたい?」

太地はハァとため息をついて、学に向き直った。

「な、なに、太地?」
「……責任、とってね……?」

その照れた顔に、学はうなずいた。

niRqK1P9.png

うたたねの姫 後編~学~

作 tefnen
イメージイラスト 春瀬めいお https://www.pixiv.net/users/11164371

前編はこちら!

「はぁ……はぁ……なんとか、なったか……」
「ごめん、僕の家まで来てもらって……」

二人は、学の家の一人部屋にいた。学が、逃げる途中で疲れ切って荷物も持てないほどになり、仕方なく太地がついてきたのだった。

「……ってお前、まだこの薬あるのか」

学の机の上には、ついこの朝見た薬の瓶が何本か並べられていた。

「薬……?あぁ、だって、すぐに効くなんて思ってなかったし、サプリみたいに何回も飲むものだって言われたから……」
「お前ってホント騙されやすいのな……まぁ、こんなにすぐにもとに戻るようじゃ、本当に成績伸ばすには何本も必要だろうよ……もうこの教科書も半分わかんねぇし」

さきほど図書室で学にスラスラ教えていた数学の教科書を見ながら、太地はため息をついた。

「つまり、頭が良くなるためにはあのボインボインのままでいろってことか」
「……ま、また薬飲んで勉強教えてくれる……?」

太地は、若干鼻の下を伸ばしている学の顔を見て、寒気が走った。

「で、発情したお前に襲われろってか……」太地は、薬の瓶を一本取って、蓋を開けた。そしてその瓶を、学の口に突っ込んだ。

「ふざけんな、自分で勉強しやがれ!」

太地が学の鼻をつまむと、学は薬の中身を飲み込んでしまった。

「……げほっ、げほっ!の、飲んじゃった……」
「さーって、今度はお前が女になる番だ、せいぜい楽しませてくれよな……」
「や、やだぁ……」

太地は、学の体が変化し始めるのをいまか、いまかと待った。だが、何も起きない。それは、1分たっても、2分たっても同じだった。壁掛け時計がカチカチと鳴る音が部屋に虚しく響いた。

「……あー、なんか冷めちまったな……」
「……はぁ……」

太地はじーっと目を凝らして見続けていた学から目を離した。学も安堵したのか、ため息をついた。

「ま、そろそろ帰るか……ん?」
「今度は何?」

太地は、本棚にあった一冊の本に目を奪われていた。

「おっ!本屋で売り切れてた最新刊じゃん!学、これ読んでいってもいいよな!」
「えっ……」
「あん?」
「あ、うん……」

一旦断りかけた学だが、太地の苛立ちの目に圧倒されてしまった。

「よし。読み終わったら帰るからよ」
「う、うん……僕は勉強してるから……」
「お、いい心意気だなー」

学は教科書と宿題をかばんから取り出して机で勉強し、太地は本棚から漫画本を取り出してベッドで読み始めた。

「……しっかし、なんで俺は女の子になってお前はならないんだろうな……って、寝てるし……」

勉強し始めて何分も立たないうちに、学は疲れ切ったのか寝てしまっていた。

「しかたねぇやつだなぁ……。ん?おっ?」

そして、その短く切った髪の毛が、伸び始めていた。太地は漫画本を投げ捨て、ベッドから立ち上がって学に近づいた。確かに、その髪がシュルシュルと伸びている。

「おい、学、起きろ……って……?」
「ん……」と声を出した学は、元々から小柄だった体がさらに小柄になっていく……のではなく、大きくなり始めていた。肩は段々と丸くなっているのだが、広くなっていく。そのせいで、着たままだった制服のシャツが引っ張られている。

「僕の腕、長くなってる……?」そういう学の腕は確かに長くなっていた。変身のときに明らかに元より小さくなっていた太地とは逆に、学は平均的な女性の身長、いや、太地の背にも近づいていくようだった。

「足、キツい……っ」目は覚めつつも、まだ寝ぼけている学のズボンがパンパンになり、ビリビリと糸がほつれる音がしている。そして、「んんんっ……!」という学の喘ぎとともに、縫い目からバリッっとズボンが破れてしまった。

「学、お前……」ズボンの中から現れたのは、長くてムチムチの太ももだった。そして学が立ち上がると、シャツのボタンもバチバチと飛び、女性のものとなった学の体があらわになった。しかも、その身長は太地と同じくらいになっていた。

「あれ……?太地の背が低くなってる……?」
「お前の背が高くなってるんだよ!」

寝ぼけまなこで太地の顔を見てキョトンとする学にツッコミを入れる太地。

「えへへ、そっかぁ……じゃあ……」
「うわぁっ!?」

太地は、またもや学に押し倒された。今度は、ベッドの上に。

「また太地と遊べるんだね」

恍惚とした学の顔に、寒気を覚える太地。

「べ、勉強しろよ……それに……」
「ん?」
「こんな胸じゃ俺をコーフンさせられないぜ!」

ぺったんこのままだった学の両乳首をつまんでニヤッとする太地。先程の図書室での仕返しのつもりでもあった。

「んぅっ……!」そして、太地の思ったとおり、学はその刺激に悶絶して仰け反った。だが、同時にムクッと膨らんだ胸に度肝を抜かれた。

「んへへ……変身、まだ終わってない……みたい……っ!」

控えめに膨らんだ胸が、ブルンッと爆発的に膨らむ。一気に、さきほどの太地と同じサイズの乳房が出来上がってしまった。

「お、お前……」
「とまんないよぉっ……まだ、おっきくなるよ……っ!」

ムグググと膨らむおっぱい。それを、学は自分の両手で持ち上げる。

「やわらかぁい……でも、もう……ちょっと……!」

そして、最後の仕上げとばかりに、頭ほどに大きくなってしまった。太地は、今度は寒気というより恐怖を覚えて、ベッドから逃げようとした……が、遅かった。

「……んふふ、お姉さんと、あそぼ……?なんちゃって」

D8TvkANV.png


図書室でのセリフを返した学が、胸から先に太地にのしかかったのだ。張りのある、だがこの上のなく柔らかくて温かいものが体を包む感覚が、太地の動きを鈍らせる。

「や、やめ……」
「えへへ、僕、薬で頭が良くなったせいでいろんなこと分かっちゃうんだ……太地が、年上のお姉さんが好きなこと、それに……」

学は、太地の顔をなでた。

「攻めに弱いってこと」
「そ、そんなこと……」

学は、太地のズボンのジッパーを、ゆっくりと開けていく。

「じゃあ、どうしてこんなに勃たせてるのかな……?」
「それは、おっぱいが気持ちよくて……」

そうだね、と学は体を起こし、その豊満な胸を太地から離した。そして少し考えたあと、今度は太地の横に寝そべった。

「じゃあ、『お姉さん』の言葉責めはどう……?」
「ゴクリ……はっ、俺は何を考えて……」

太地は、「言葉責め」を想像しただけでも興奮している自分に気づいた。完全に、学に弱みを握られている自分に。

「あはは、やっぱりね」
「どうして、俺の時はそんなことまで気づかなかったのに……」
「そりゃ、太地は僕のことなんかあまり気にしてないみたいだからね。僕は、唯一の話し相手の君しか、気にするものがなかったんだ」
「お前……」

ニコッと微笑む学。

「だから君の目に止まりたくてあんな薬を買ったんだけど……」

学の胸が縮み始める。

「あ、もう時間切れみたいだ」
「はぁ、どうなるかと思った……」

太地は、小さく、もとに戻っていく学を見て、胸をなでおろした。

「あ、あはは、楽しかった……」
「今度やったらただじゃおかないからな」

太地は、もとの気弱な少年に戻った学に、脅し文句を言った。

「え?ほんとに?」

だが、いつもどおりとは行かなかった。オドオドしているが、学はニヤリとほくそ笑んでいた。

「な、なんだよ」
「太地の好みの『お姉さん』、また見たいでしょ……?君こそ、僕をいじめないほうがいいよ」
「……ば、バーカ!!」

太地は、その場から逃げるように立ち去った。

---

その数週間後。

教室でこそこそと離す二人の生徒。

「太地って、丸くなったよな……?学に対しては特に、だけど」
「この間……太地が変なことになったあと……だよな」
「あれ、仲良くとなったというか、なんか別モンのような気もする」

その視線の先では、昼ごはんのパンを同じ机で食べる太地と学の姿があった。

「太地くん……あ、いや、太地、あとでまた勉強教えてくれるかな……?」
「あぁ、分かった……この頃は必死に授業受けてんだ、だから……」

太地は急に頭を下げた。

「ん?」
「今夜も、アレ、やってくれ……」

学は、微笑んだ。

ovfXL0-W.png

うたたねの姫 前編

作 tefnen
イメージイラスト 春瀬めいお https://www.pixiv.net/users/11164371

ここはとある男子校の教室。昼休み中も終わりに近づいている中、二人の生徒が話し合っていた、というより、椅子に座った気弱な生徒を、その前にドンと立つもう一人がいじっていた。

「で、学(まなぶ)、その薬がなんだって?」
「な……なんでもないよ、太地(たいち)……。そ、それより、そろそろ授業始まるよ……?」
「うっせぇな、ちゃんと答えろよ!」

気弱な方ーー学と呼ばれた生徒は、渋々と机の中に隠していた小瓶を出して、目の前に立つ太地に見せた。

「……成績が上がって、目立つようになれる、薬……だよ……」
「はっ?お前、そんなもん信じてるのか?そんな薬だけでいきなり成績がよくなったら、この世に学校はいらねぇよ」
「だ、だって、これを買った店でそう書いてあったんだ」
「そんなんにダマされるから、お前はいつまでも馬鹿なんだよ、ほらっ!」

太地は、学から薬瓶を取り上げると、中身をぐいっと飲み干してしまった。

「あっ、何するんだっ!」
「……味もただのエネルギードリンクじゃねぇか、やっぱりお前ダマされてたんだよ!」
「そ、そんな……」

周りの生徒にも二人の声が聞こえていたのか、教室中からクスクスと笑う声がする。学が赤面し下を向いてしまったところで、授業の始まりを知らせるチャイムが鳴った。

「……ったく、バカバカしくてやってらんねぇ。それに成績上がったところで急に目立つわけないだろ」

太地はそう言い捨てると、自分の席に戻った。

---

そして、老先生のつまらない授業が始まる。古文の教科書を淡々と読み上げ、その意味を書いていく先生の背中を、太地はシャーペンを回しながらボーッと眺めていた。

「(……ちくしょ、眠くなってきやがった。体が熱い……あのエネルギードリンクのせい……か……)」

その日の陽気もあってか、太地は教科書を枕にうたたねを始めてしまった。そのクラスの誰しもが夢にも見なかったことが、始まろうとしているとも知らずに。

「では、ここ、読んでみなさい……おい、君、居眠りしてるのか?」

老先生が居眠りしている太地に気がついたのは、それから5分が経ったあとだった。

「お、おい……太地……ん?」

太地を起こそうとした隣の生徒は、異変に気づいた。その髪の毛が、しゅるしゅると伸びて、肩までかかろうとしていたのだ。そして、その髪はさらに伸び続けていた。

「君!起きた……まえ……うむ?私の目がおかしいのか……?」

やがて、サラサラとした髪が腰まで覆うような長さになったところで、目の悪い教諭も変化に気がつき、メガネを直して太地を凝視した。それを見て、隣の生徒だけでなく周りの生徒も太地の方を見た。

今度は、がっしりとしていた体つきがなで肩になり、少ししぼむように小さくなっていく。ゴツゴツしていた腕は、ふっくらとした柔らかい輪郭に変わり、これも一回り短くなった。

「ん……んん……」

太地は、周辺の様子がおかしくなったことに気づいたのか、ゆっくりと目を覚ました。

「なんだよ、この……髪の毛……?」

視界を邪魔する自分の髪の毛を触る太地。その声も、普段より2オクターブほど高いアルトボイスに変わっていた。

「え、何だこの声!?これ、腕が細くなって!?」

驚愕から体をばっと起き上がらせると、長く伸びた髪がなびいた。

「俺、まさか、女に……!?んっ……、胸がっ……」

太地が上げた、男子校ではありえない女子の喘ぎに、数人の生徒が股間を押さえる。

「胸が、あついっ……んあっ……!」

体が小さくなったことでぶかぶかになっていたシャツの胸の部分が、ググッと押し上げられた。

「これ、おっぱい……?んんあぁっ……!!」

太地が声を上げるとその膨らみはリンゴサイズにまで膨らみ、シャツは胸でいっぱいになった。

「うそ、だろ……でも、まだ大きくなるっ!!」

シャツをギチギチと引っ張りながら、2つの果実はさらに成長していく。

「んひゃっ、どこまでおおきくなるんだっ……!」

そしてそれは、小ぶりなメロンほどのサイズまで、ムチムチと大きくなる。その先端にはぷっくりとした突起の形が、シャツに浮き上がってしまっている。胸に引っ張り上げられた服の下から、腹部の肌色が覗いた。

「はぁ……はぁ……やっと、落ち着いた……」

変化が終わった太地は、彼自身が見たことがないほどの美少女になっていた。しかも、これも見たことがないほどのサイズの乳房を持った美少女に。

春瀬さん 2月1日納品

色気が一切ない男子校には刺激の有りすぎる姿になった太地には自覚がないが、頭も冴え渡っていた。

「……で、では……授業の続きを……」

そして事もあろうに、老先生はそのまま授業を再開してしまった。頭が固い老人として、目の前で起こった普通ではありえないことを、完全に無視しようとしているのだろう。

「ほら、教科書を読みなさい」

そして、黒板の方を向いて、太地の方を震える指で指した。

「えっ……」
「いいから」

太地は、巨大な胸に邪魔されながらも教科書を読み始めた。すると、これまで分からなかったところも実にスラスラと読めてしまう。学が言っていた、薬の「成績が上がる」効果は嘘ではなかったらしい。「目立つようになる」効果は想像とは全く別の方向、つまり成績が上がることによる副次的なものではなく、美少女になることで物理的に目立つようになる効果だったが。

そして、突然出現した爆乳美少女に悶々としながらも、授業は進んでいった。

---

「……太地、だよね?」
「あ、ああ……そうらしい……」

放課後、学が太地の席まで来た。太地はというと、授業中はなんとか現実から目を背けられていたのだが、シャツをギチギチとひっぱるおっぱいを見て現実に引き戻されていた。

「まさか、こんなことになるなんて」
「……なあ、学。さっきはごめんな、こんなに効き目のある薬を無理やり飲んじまうなんて」
「え?」

太地は、薬の効果もあってか特に努力をしなくても授業の内容を完全に記憶できていた。テストの成績も保証されているだろう。

「だから、代わりに勉強教えてやる。図書室でな」
「……うん」

いつも太地に逆らえない学は、このときも逆らうことはできなかった。

---

場所は変わって、夕暮れの図書室。他の生徒は部活に励んだり、帰宅している時間、図書室で二人きりになるスペースを探すのには苦労しなかった。二人は、机に並んで座り、数学の教科書を開いていた。薬の効果は、これまで学んだ知識にも適用されるらしく、太地にはこれまでハードルとなっていた問題も当たり前のように解けるようになっていた。

「……だから、ここにこれを代用するんだよ」
「え、どこ……?」

学の方は要領を得ないため、一方的に教えられる側になっている。

「ここだって……」

太地は、学のノートを指さそうとして、無意識に学に体を近づけた。その拍子に、胸の先端が学の体に擦れてしまった。

「あぁっ……!」
「た、太地……!?」

いきなりの太地の喘ぎに、学はびくっと震えた。

「やっぱやりづれぇなこの体……。おっ、赤くなってんのか?」
「そ、そんなこと……」

学にとっては、ここ数年なかった、「女子」と二人きりの時間。しかも、口調は荒いがとびきりの美貌をもった女子が、体を触れてきているのだった。赤面するのもやむを得なかったのだ。

「お?こういうのがいいのか?」
「や、やめて……」

それを面白がって、太地は立ち上がって学の後ろに行き、学の背中におっぱいを押し付ける。

「そんなこと言って……やっぱり、ここ大きくしてんじゃねぇか」
「うぅっ……」

学のズボンを押し上げる、いきり立った股間を見た太地はニヤッとして、シャツのボタンを外し始めた。

「太地、何を……」

第三ボタンまで外すと、巨大なおっぱいがブルンッと外に飛び出す。

「やっぱでっけぇな……」
「な、何やってるんだよ……」
「学くぅん……私のおっぱい、揉んでみるぅ……?なんつって」

もちろん、揉まれる気なんてサラサラなく、学が恥ずかしがって縮こまってしまうのを笑い物にしようとしていただけだ。だが、次の展開は太地が予想したものの斜め上のものだった。

「もうがまん、できないっ……!!」
「うわっ!?」

太地は、前からぐいっと押され、背中にドンッとなにかがぶつかる衝撃を感じた。気づくと、学に肩をつかまれ、壁に押し付けられていた。

「てめ、真に受けやがって……」

太地は押し戻そうとする……が、力が入らない。体の変化のせいで、学よりも筋力が弱くなっていたのだ。

「……太地が悪いんだよ」
「んなっ……ひゃぁっ……!」

学は、太地から右腕を離すと、そのまま右胸を揉み始めていた。

「すごくやわらかいよ……」
「ま、学、や、やめっ……ひゃんっ!」

太地は、胸からもたらされる刺激と快感に耐えられず、へなへなと床に崩れ落ちてしまう。

「お、男の胸だぞ……っ!そんなん揉んだって……!」
「こんなに柔らかそうなのに、そんなこと言って……」

長い髪が、床の上にくしゃくしゃと広がる。学は左腕も太地の肩から離し、左の胸を掴んだ。

「ひゃぅっ……」
「すごいよ、僕の手じゃおおえないほどおおきい……」

太地は、慣れない感覚にビクンビクンと体を震わせた。数時間前まで存在もしなかった自分の胸を、学に揉みしだかれている。学が与えてくれる快感に、その身を委ねてしまおうとしたその時だった。

「な、なにやってるんだ……?」

すぐ隣から、急に聞こえた二人以外の声に、二人はハッとした。図書室で、他の生徒の前で痴態をさらしていることに、気づいたのだ。非常にまずい事態だと。

そのとき、太地の胸がシュルシュルと縮み始めた。髪も短くなっていく。腕には筋肉が付き、体つきもがっしりとしたものに戻っていく。

「な、なに……?男に戻ってるのか……?」

太地の想像通り、数秒もすると、彼の体は薬を飲む前の、男の体に戻った。

「太地、逃げ、逃げなきゃ……」
「そ、そうだな!!」

太地が外していたボタンを戻す間に、学は大急ぎで教科書を鞄にしまい、呆気にとられているもうひとりの生徒を置き去りにして、図書室から逃げ出した。

<つづく>

後編~学~はこちら
後編〜太地〜はこちら

【600DL達成】姫騎士のオレがさまざまにBAD END!

00_201911031628443cd.jpg
01_20191103162845604.jpg
04_201911031628477ed.jpg
20_20191103162848286.jpg

姫騎士のオレがさまざまにBAD END! FANZA版

姫騎士のオレがさまざまにBAD END! FANZA版
姫騎士のオレがさまざまにBAD END! DLsitecom版

【200DL突破】妖精TSF奇譚~俺が、オレの奴隷妖精!?~ サンプル①

2019Q1おかし製作所DMM販売数40位
表紙

妖精TSF奇譚~俺が、オレの奴隷妖精!?~ FANZA版
妖精TSF奇譚~俺が、オレの奴隷妖精!?~ DLsitecom版

作:kagami0235
絵:うつき滄人

サンプル①


 ”妖精族”――。
 それはエルフよりも精霊に近い存在とされており、人間ではとても太刀打ちできない上位の魔法生命体のことである。
 エルフやドワーフなら兎も角、一介の人間の魔導士では、その姿を認識することも難しいとされていた。

 けれども……。

「――はぁ? 妖精を見た、って?」

 アレックス・モンカーレは、ベッドに横たわる色白の青年に向かって、そう聞き返していた。
 こほんっ、と小さく咳き込みながら、長い金髪を揺らし、彼は答えた。
「うん……こほっ。 数日前、久しぶりに体調が良くなったから……屋敷の直ぐ横にある森を、散策していたんだけど――」
「そこにいたのか? 妖精が?」
「ああ、間違いないよ。 最初は発光する虫かと思ったんだけど……よくよく見れば、確かに人の形をしていた。 見た目は、人間の娘と変わらなかったよ。 けほ、こほっ……ごほっ!」
 病弱の金髪青年――アヒム・ヘーイ・ガールドは、咳を漏らしながら、自身が目撃したものを、アレックスに伝える。
 青褪めた顔色。咳の激しさ。涼しいくらいの気温なのに、冷や汗を垂らす色白の肌……。
 明らかに彼は、重度の病に掛かっている。
「アヒム……また調子に乗ったな。 いい加減にしておけよ……病人は大人しく寝ておけ! 唯でさえ体が弱いのにっ!!」
 アレックスは机の上に常備してあった錠剤と飲み水を、青年に渡した。
「す、……すまないっ。 ハハッ、……情けない限りだよ。 ボクの方が年上なのに……んくっ、ごくんっ……」
「……全くだ」
「アハハ……ごめん。 ごめん。 でも……本当にキミには助けて貰っているばかりだ。 こうして話し相手をして貰えているだけで、ありがたい――」
 薬を服用し、シーツを被り直した青年は、苦し気に表情を歪めながらも、繰り返し、アレックスへと感謝を述べる。
 『キミが好きそうな話だったから話したけど――どうかな?』と言って、だんだんと瞼を落としていった……。
「……確かに。 俺も妖精には、興味がある。 もしも捕まえたら……お前にも見せてやる」
「お、……おいおい。 ボクでも知っているぞ……妖精……は、高位のドラゴンに匹敵する、存在なん、だろぉ? ボクに注意しておいて――キミが、危ないことをして、どうするんだい…………?」
 それ以上の反応はなかった。
 ほぼ一年中をベッドの上で過ごすアヒムは、極端に体力がなく――また強力な薬を使用しているため、こうして唐突に意識を失うことは、珍しくもない。
「じゃあ、今日はこれで失礼します……」
 この青年と無駄話をする日々は、既に六年近く続けている。
 アレックスは手慣れた様子で帰宅の準備をすると、背後に控えていたメイド長に声を掛けた。
「……はい。 何時も、お坊ちゃまのお話相手……誠にありがとう御座いますの。 ――ですが、わたくしからもお願い致しますの。 どうか、あまり危険なことはなさらないで下さいませ。 たった一人のご友人であるアレックス様に……万が一のことがあれば、お坊ちゃまはきっと酷く悲しまれてしまいますので……」
 横を通り過ぎる際に、メイド長が囁いた。
 彼女もまた……アレックスを気に掛け、苦言を呈したのだ。
 つまり、それほど妖精と言う存在は、超危険な存在として世間に知れ渡っているのである。

 ――もっとも。

(ばーか。 誰が止めるか……! あいつなんかに目撃されるってことは……そいつは間違いなく追放された妖精! 掟を破り、魔力を奪われて、妖精郷から追い出された妖精だ!! ……こんなすげーレアなものを見逃す訳がないだろ!?)

 魔術・魔法の知識を持つ者――勉強熱心な魔術師であるならば、アヒムの証言には、正に一獲千金の価値があった。
 メイドたちの見送りも見えなくなった歩道の途中で、くるっ、と身を翻す。
 辺境の村の道具屋を営むアレックスにとって……アヒムのためだけに建てられた屋敷は、眩しく彼の瞳に映っていた。

(魔力がない妖精でも――妖精だ! そいつを捕獲して、売れば……大金が手に入る! それこそ、この屋敷を買っても……お釣りが返って来るくらいの金がッ!! それだけあれば……俺は、こんな田舎から! ド田舎から解放されるんだ――ッツ!!)

 そう彼は……青年貴族に、最初っから妖精を見せるつもりなどなかった。
 そして、同時に命の危険を晒すつもりもない。

 アレックスは、魔力を剥奪された追放妖精――それこそ虫以下の下等生物――を、ノーリスクで捕獲し、自分の大きな夢の足掛かりにしようと考えていたのであった。





 アレックス・モンカーレは、魔術師である。
 そして、何れは大魔導士になることを夢見ていた。
 両親には分からなくても、生まれながらに持っていた常人以上の魔力を、彼自身は理解していたのだ。
 だからこそ、都会――魔導都市への留学を目標として、こつこつと勉強と、貯蓄に励んでいた。
 だが、魔力があっても……”運”はなかった。
 両親が流行り病で亡くなり、彼は夢を追うどころか、日常生活を保つだけで精いっぱい。
 しかも、お人よしだった両親が、田舎貴族の病弱な嫡男とアレックスを……無理矢理、友人にしてしまったために、彼は無駄な人付き合いのために、
貴重な時間をさらに削らなくてはならなかったのだ。
 青年貴族アヒムの話し相手になる見返りに、幾つか利益――安く品を仕入れたり、税を少し免除して貰ったり――はあるが、微々たるものである。
 一分一秒を惜しむ、夢を諦められない少年にとって、それはある意味地獄のような苦悩の時であった。

 だが、しかし――。

「ここだな! ――急がないと! ……追放された妖精は、魔力がほとんどないから……早く捕獲しないと、森の動物や虫に食われてしまう!!」

 そのアヒムとの無駄な交流が、アレックスの『運命』を変えようとしていた。
 妖精を捕獲し、それを売れば見たこともない大金が手に入る。
 十分な資金さえあれば魔導都市に留学し、魔術・魔法を広く深く学べる。
 それに国家資格に受かれば――『魔導士』を名乗れる!
 簡単な魔術・魔法を扱えれば誰もが名乗れる魔術師ではなく……国家が認める魔導士へと出世の道が開けるのだ。
 瞳をギラギラと輝かせて、アレックスはずかずかと森の奥へと進んでいく。




全文を表示 »

【投稿小説】後輩の告白 後編 作 ととやす 絵 蜂蜜柑

【投稿小説】後輩の告白 前編 はこちら

9
夕食を食べ(美味しかったです)、洗い物を済ませた後は、先輩が持ち込んだ我々のサークル製作映画の観賞会を行いましたね。映画の世界でも私は女になっていて、女優として出演していました。それに伴ってストーリーも多少変化していたようでした。演者として、女優としての自分を観るのは何ともくすぐったい。画面の向こうで作品に合わせて時に妖艶な、時に可憐な表情を見せる女性は、紛れもなく今の自分なのでした。

観賞会が終わり、一通りの映画談義と反省会をした後はちょっとした沈黙が続きました。ゆったりとした動きで先輩が隣に座ってきます。男同士ではまずありえないほど近い距離で。私も一応男として経験があったので分かったのです。これはどう見ても…恋人の距離感で…。
そっ
先輩の大きな手が、小さくなってしまった私の手に重なります。はっと顔を上げると、私を愛おしそうに見つめる先輩と目が合い、恥ずかしさのあまり視線を逸らしてしまいました。これはつまり、そういうことなのだ。ようやく私は察したのです。何故女になってから先輩の顔を見るとドキドキするのか、何故周囲が私と先輩を微笑ましく見守っていたのか、これらは全て私が先輩と恋人関係にあるからに他ならなかったのだと。恋心…それが女の身体に起因するものかは分からないのですが、確かに今の私は先輩を男性として意識しているのです。

10
顔を寄せてくる先輩。私はそっと目を瞑り、唇が重なりました。
「んっ…」
あまりの快楽に、思わず口元から声が…女性が女性であることを感じた声が漏れ出ます。それがスイッチだったのでしょうか。
「…んんっ!?」
私の抵抗もなんのその、先輩は慣れた手つきでこちらの上着ボタンを外していきました。前がはだけさせられたかと思うと、そのまま苦労して着けたブラを引き上げられます。ぶるんっ!という音が聞こえるんじゃないかという勢いで胸の双球がこぼれ、恥ずかしさのあまり目を背けてしまったくらいです。抵抗しても、女の力では先輩の腕力にはかなうわけもなく、私は簡単に組み伏せられてしまいました。
「ひうっ! あ、あ、あ…せ、先輩っ! ちょ、まっ……ひゃうっ!!」
後ろから抱きかかえられたまま、先輩の右手が私の胸に、左手が股間に伸びていきました。手はそのまま露わになった胸をもみしだき、スカートをめくり上げ、今朝生まれたばかりの平たい股座を擦る様に刺激し始めました。
「あ、あぁ、やああっ!!」
先輩の手が身体をまさぐるたびに、声を上げてしまいました。どんなに押さえようとしても、身体をはいずる感覚に抵抗することができなかったのです。女の身体の快感は本当にすごいと思い知らされました。男ならとっくに射精してるんじゃないか。そんな風にすら思えたのです。しかし、それがまったく収まる気配が無いのです。身体をくねらせてその感覚から逃れようとするものの、まったく太刀打ちなど出来ませんでした。

11
そのままどれぐらいの時間、身体をまさぐられ続けたのでしょうか。時間にしてはほんの数分だったはずなのですが、私にとっては永遠とも思えるほど。しかし先輩の愛撫は唐突に終わったのです。
ようやく女体の快楽から開放された私は脱力して机にもたれかかりました。
(なんだよこれ……身体が熱くなって、全然おさまらない。)
未体験の感覚に荒い息を吐きながら呼吸を整えていると、うしろでカチャカチャという
音が聞こえました。
それは聞き覚えのある音。そう、ズボンのベルトを外す音でした。
そのことに気がついた瞬間、私は思いだしました。これは準備に過ぎなかったのだと。慌てて体を起こそうとするが遅く、先輩はがっちりと腰を掴み、私の動きを封じました。
「焦らすなよ。さあ、挿れるぞ…」
無駄だとばかりに呟く先輩の声。それと同時に私の腰が引き寄せられます。
次に来たのは、「ぬちゃっ」という音と共に感じる、股に熱いものが押し付けられた感覚。もちろんそれは先輩の…男性のペニスが、この身体に入ってくることを意味していたのです。
思わず身体をよじって逃れようとするも、腰を掴む力が強くて身動き一つできません。
「興奮するよ…可愛い」
すっかり荒くなった吐息をもらしながら、先輩が耳元で呟きます。
次の瞬間、その熱い感覚がずにゅるっ!! という感じで身体の中に侵入を開始しました。
「ちょ、ちょっと待って! 先輩っ! ちょっと待っ…あ、ああああぁっ!!」
身体を襲う強烈な違和感に、私は思わず声を上げたのですが、
「悪い。今日のお前、なんかいつも以上に可愛くてとまらねぇんだ」
先輩はそんなことおかまいなしとばかりに腰を突き入れを止めようとしません。
ヤること自体は、私にとってその日が初めてではありませんでした。だけど、その日のコレは、なにもかもが違っています。経験したことのある行為なのに、する者からされる者へと換わってしまった。それだけでセックスはまったく別なものになってしまったのです。
身体の中にペニスの進行を許すたびに、無理矢理声をあげさせられます。足がガクガクと震え、全身の力が抜けていく。身体が燃え上がったかのように熱くなり、荒い息が口から漏れ、動悸が一気に激しくなって…。
それはまるで体中の感覚が全て失われていくような状態。
なのに結合部から生じるペニスの感覚は、他の何よりも鮮明に感じられるのでした。

12
そしてこの身体を蹂躙しているそれが、ついに最奥に達しました。
「んあっ、ああああっ!」
こつんっ、と子宮にペニスの先端が触れた感覚に、私はまた高い声で喘いでしまいました。ついに秘部の奥、全てが先輩のペニスで満たされてしまったのです。
私の身体の中でギンギンに自己主張している先輩のペニスは、それでもなお満足して
いないかのごとく、びくん、びくんと震えていました。
「あぁ、やっべ、気持ちイイ…」
先輩は感嘆した様子でのんきにつぶやいていましたが、こっちはそれどころじゃありません。全身に火がついたように熱いまま、身体がまったく言うことを聞かないのです。なのにペニスの感覚だけが頭から離れない。まるで脳にそれを焼き付けるかのように、股間の熱が全身に広がっていく。男では絶対体験することがないそんな感覚に身体を蹂躙され、私は為すがままにされていました。
「ひいっ! い、や、やめっ! せんぱあぁっ! ダメ…うああああああぁっ!」
突然先輩が腰を動かし始めたのです。最初は緩慢でゆったりとした動きでした。しかし少しずつ、少しずつ、そのペースがだんだん早くなっていく。ぬちゃっ、ぬちゃっという結合部のいやらしい音に、腰がぶつかる音が加わってくるようになると、まるでお腹の中をかき回されているような感じでした。
「やめっ……先輩っ!動かな……んあっ! ああああああぁっ!!」
なんとか腰の動きを止めようとしましたが、先輩がこちらの腰をつかんだまま無理矢理こちらの動きを促してきます。身体に力が入らないこともあって、あらゆる抵抗が封じこめられていたのです。
「すっげぇ、今日いつも以上に気持ちイイよ。そっちも感じちゃってるよね?」
「そ、そんなの違っ…か、感じてなんかあっ!!」
「あれっ? 強情だな。じゃあいいよ、ちゃんと感じてるってことをわからせてやるよ」
そう言うと先輩は、これまでただ強く突き上げるだけだった腰を、ひねるように突き回す
動きに変化させました。その瞬間、電気が走るような衝撃とともに私は喘いでしまうのです。

13
「やっ…そ、それダメっ! やあ…ああああああぁっ!!」
「ほらぁっ! こういう風に動かれると我慢できないだろ? 声、抑えられないだろ?」
先輩は得意げにつぶやくが、それに反論する余裕なんてありません。これまで以上に激しくなったその感覚に、我慢なんてできるわけがなかったのです。
「認める? 自分は感じちゃってます、女の子として、いっぱい感じちゃってますって?」
「そ、そんな…わけっ…やあああっ! もう激しくしな…ああっ!!」
「み と め る?」
容赦のない突き入れを繰り返しながら、先輩は言い聞かせるように問うてきます。もう限界でした。
「み、認めますっ! かんじ…感じちゃってますからああぁっ!!」
「うんっ! 素直で良いぞ!」
ついに観念した私に満足したのか、先輩はようやく腰を止め、激しい責めが収まります。と同時に、私は突っ伏して脱力してしまいました。
(女のっ!セックスって!なんてすごいんだ…)
先輩に女にしかない器官を刺激される度、男としての自意識が蘇ってきて恥ずかしさに顔が赤くなるのを感じたのです。おそらく、その思いがより深く強い快感に転じてしまっているのでしょう。この時まで私には「男性としての意識」がまだまだ残っていました。女性として先輩にペニスを出し入れされる度に「本当は男なのに…」と打ち震える自分がいたのです。
(生まれついての女性ならこんな体験はしなくてもよいのに。)
息も絶え絶えになりながら、そんなことを思った瞬間のことでした。

14
ドクン。
頭の中に、怒涛の勢いで情報が溢れ出るのを知覚したのです。例えるなら容量限界ギリギリの記憶媒体に、無理矢理情報をDLしているかのような。
「あっ、つっ…!」
ズキっと頭に痛みが走りました。その時です。
(…あれっ?)
朝起きてからつい今し方まで覚えていた、男としての自分の名前。それが思い出せなくなっていました。まるで手のひらですくった水が隙間からこぼれていくように。
それだけではありません。これまでの男性としての思い出、その尽くが女性としてのそれに置換されていくのです。
ねぇ、先輩。先輩は私と初めて会った時のことを覚えていますか。私は映画サークルの新歓で、先輩主演の映画を観て、「この人みたいな役者になりたい」。そう思って入会し、コンパで演技論、映画論について話を聞きに行ったのが最初でした。しかし、それも私が男だった頃の記憶。女としての私の記憶は、映画に映る先輩の姿を見て一目惚れして、お近づきになりたい。そんな考えでサークルに入会しているのです。…どうも、先輩に対しては随分と大胆にアクションしていたようです。
この私の下宿での思い出もそう。料理と映画を堪能して駄弁る。それ自体は共通しているのですが、男時代は憧れと友情に、そして女時代は愛情と恋慕に起因したものなのです。男としての記憶ならそのまま続いた駄弁るだけの関係ですが、女として記憶では、恋愛関係に発展するのにそれほど時間はかからなかったみたいでした。
今し方のセックスでショックだったのは、いきなり先輩から女として求められたというだけではありません。私の身体が 既に処女ではなく、それどころか何度も先輩を受け入れていたらしいということでもあったのです。
しかしながら、女としての記憶の奔流に飲み込まれ…えぇ、私はここで先輩に初めてを捧げたこともすっかり自分の体験として思い出せるようになってしまったのです。

H3.jpg

15
女として初めての性交の残滓を垂れ流している私の股間は新たに濡れ始めていました。女の記憶が流れ込んだのも理由かもしれません。先輩もそれに気づいたようで、からかいながら私の腰をもち尻を胸に乗せてきました。私の女性の全てが先輩の視線にさらされている…。そう考えるだけで私の興奮は高まっていきました。そして先輩の逸物が私の秘孔に触れ、時を待たず、再び挿入を開始します。
まだ先ほどの行為による余韻が抜け切らないこの身体は、すぐに反応してしまいました。
「感じちゃってるお前を見たら、我慢なんてできないっ!」
「せ、先輩っ! んんっ! あああああああっ!!」
激しい先輩の責めに、口から紡がれる言葉すら喘ぎにかき消されます。
「たっぷり出してやるからな! 奥の奥でしっかり受け止めてろよっ!」
「!!!!」
先輩の言葉に私は一気に青くなるのを感じました。ひょっとして、中出しする気なのでは!?
いくら私が男としてセックスを繰り返していた時でも、そればっかりは女性の意思を尊重してきたつもりです。何度かは中に出したことはありましたが、安全日という当時の彼女の同意があってのものです。
しかし、今の先輩の勢いでは本当にやりかねない。元男としての直感がそう叫んだのです。
「や、やめて! 中はダメですっ! んあああっ! い、意味がわかって…あああんっ!!」
「無理無理! 中に出させろ! 我慢なんてできっこない! 子宮の中に俺の精子をたっぷり注いでやるよ!!」

16
ゾクリ。
背筋が凍るような恐ろしさを感じたところでどうしようもありませんでした。私の方もすでに身体が言う事を聞かなくなっていたからです。動きを止めるどころか、先輩の挿入に合わせて勝手に腰が動いてしまう。制止の声も、突かれるたびに叫ばされる喘ぎ声によって発することができない。それどころかもう身体が限界に近かったのです。女として経験が無くても、この身体はもうすぐ絶頂を迎えようとしていることが分かりました。
「イきそうだろ? 隠したってわかるぞ。」 
「んあ、だ、めぇ! ああああっ! や、ぁああ、あああっ!!」
「お前を全部俺のモノにしてやる!!!」
「や、あ、あ、あ、だめっ! イくっ! あ、あ、ぁ、やあああぁっ!!」
ラストスパートとばかりに、先輩がさらに激しく突きあげてきます。頭の中でフラッシュが何度も瞬き、何も考えることすらできなくなっていき…恐怖や喜びも全て吹き飛び、身体が震えます。
先輩がこれまでで一番の勢いで腰を突き入れた、その瞬間でした。私の身体が限界を迎えたのは。
「ふあああっ! あ、熱っ…あああ、やああああああああぁぁぁッ!!!!」
奥を満たす熱湯のような衝撃を感じると同時に、身体がびくんっ! と大きく跳ねました。それに合わせるように私は、雌の叫びを上げて体を震わせたのでした。そう、ついに私は女の身体で、女としてイってしまったのでした。しかも男に、ずっと仲良く過ごしてきた先輩に中出しされて…。しかし、女の絶頂は、嫌悪や恐怖といった感情を全て歓喜に書き換えてしまうぐらい凄まじいものだったのです。そしてその頂が終わると、まるで糸の切れたように脱力してしまい、私の意識は、闇の中に沈んでいきました。

H4.jpg

17
それから先は、先輩もよくお分かりかと思います。私にとっての初めてのセックス以降、私は女の身体と記憶に引きずられるように話し方や癖、感情までもが馴染んでいきました。あたかもそれが当たり前であるかのように。自分が自分でありながら違う存在に変わっていく。そんな恐怖を分かっていただけるでしょうか。
その恐怖から先輩にますます縋っていきました。(実感の上での)処女を捧げ、先輩の恋人としての関係を喜んで受け入れたのです。兄のようにも思ってきた先輩の特別になることを望んで、求められるたびに喜んで身体を開いて。雌として、先輩のペニスを欲してしまう。突き上げるような腰の動きに感じ、その快感を日々の糧としてしまう。この気持ちが女の身体に引きずられてのものなのか、元からの私の欲求に起因するものだったのか、それは永遠にわかりません。
でも、これは本来の、男の私にはありえないはずの事だったのです。だって私は男で、先輩にとっての私は可愛がっていた後輩なのだから。なのに私は、貴方に身体を捧げ、抱かれる事に喜びを感じてしまっているのです。…今の私は貴方を先輩としてではなく恋人として、男として求めてしまっているのです。先輩が可愛いと褒めてくれるから、ファッションやメイクにも細心の注意を払うようになりました。小ぶりながらも邪魔なこの胸も、最近は先輩が気に入ってくれているから愛しく感じているのです。先輩から愛されると思うと、初めのうちは嫌だったはずのこの身体も自慢に思えてくるのです。
ええ、こんなややこしいこと、ご迷惑だとは分かっていたのですが、どうしても知っておいてほしかったのです。私が完全に女に染まりきってしまう前に。本当の私が何者だったかを。

18
直感ですが、分かるのです。私の男としての意識がもう間もなく失われてしまうことが。完全に女としての意識に呑まれてしまうことが。
ねぇ、先輩。先輩は本当は何かご存知なのではないですか。私がこんな風になってしまったことについて。後輩として、女として、そして恋人として、なんとなく、そうではないかと思ってしまうのです。もうここまできた以上、元の姿に戻してくれとは言いません。ただ、何故こんなことになったのか、真実だけが知りたいのです。

19
後輩からの長い告白を聞いた後、閉ざしていた口を開いて…。俺は、ゆっくり、丁寧に彼女の髪をすいた。

おまけ
先輩、おはようございます。昨日はよく眠れましたか? もうっ、また寝癖ついてますよ?
え? 昨日の夜も最高だったよって!?
はぁ…朝イチからのセクハラにも慣れてきちゃいました。やっぱり先輩はケダモノですね。その、私も気持ち良かったですケド…。
コホン。すみません、この間は長々とお話しに付き合っていただいて。不思議とあの時何を喋っていたのか、全然思い出せないんですよね。長時間おしゃべりしていたのは覚えてるんですけど。
え、あの時は付き合い始めた頃の話をしていた? 今日もう一度聞かせて欲しい?
な、なんて恥ずかしいことを求めてくるんですかこの先輩は!? これはもう、あれですよ、ハラスメントですよ!?
あぁもう、そんなしょげないで下さいよ。こっちが悪いみたいじゃないですかぁ。しょうがありませんね。今回が最後ですよ、イジワルな先輩。
その、先輩のことは正直最初からいいなって思ってたんですよ。大学に入るまでテニス一筋だった私にとって、たまたま見かけたサークル映画の画面の向こうの先輩は本当にキラキラして見えたんです。映画製作なんてテレビに映る人のものだと思ってたのに、学生でもできるんだ、こんないい表情で演技する人がいるんだって。…顔がタイプだったのも、もちろんありますケド。
それから映画サークルに入会して先輩とお話しして、やっぱりあの時の直感は間違ってなかったなって。お話も面白いですし、私の知らない世界をたくさん知っていて…えぇ、認めますよ! すっかり気になる人になっちゃっていたんですよ!
うちに来てグダグダお話ししたり料理したりするのも宅飲みがきっかけでしたかね?
サークルのみんなが私の家に来て宅飲みして、私が酔っちゃって…みんなが帰ってから介抱ついでに胃に優しい料理を作ってくれて。あの時ですね、本格的に好意を自覚したのは。
それからは定期的に先輩がうちに来て料理を作ってくれて映画を観て、という生活が始まりましたね。毎度作ってもらって申し訳ないなぁと思いつつも、料理中の先輩の表情がどうしようもなく愛おしくて、見ているだけで幸せで、ついつい甘えてしまってました。
そんなある日のことでした。いつものように料理をいただき、お酒を飲みながら映画を観ていたのですが、あの日に限っていつもより頭がポワポワしていたのです。少し度数の強いお酒に挑戦したからでしょうか?
私は先輩のすぐ隣に腰掛け、…この時点で大胆すぎましたね、肩に頭をポンと預けたのです。そうして映画の音以外、何も聞こえない静寂が続きました。
「…何もしないんですか?」
お酒の力もあいまって、今から思えば相当積極的なアプローチでした。先輩はすっかり赤くなって、
「そんなこと言われると勘違いするから止めろ」
とおっしゃいましたね。この時の私は、やはりいつもより思考がまとまってなかったのでしょう。
「先輩なら、いいですよ?」
何と破廉恥な発言でしょう。そんなことを言われた男性がどう行動するのか、その時の私は知らなかったのです。所詮は恋愛経験の浅い子娘だったのです。
先輩は私を抱き寄せ、歯茎に当たるほど強い勢いでキスをしてくれました。それまで昔一度だけ告白された程度の恋愛経験(しかもあまり話したことのない人からだったので断ってましたし!)しかなかった私にとって、これがファーストキスになりました。想像していたようなレモンの味とは全然違っていましたが、憧れの先輩に抱きしめられ、キスをされている。それだけで嬉しくて幸せで…。思わず声が漏れてしまいました。そこからはもう、流れのままでしたね…。服を脱がされ、下着を下され、そのまま先輩と結ばれたのです。
えっ、初体験の感想はって?
本当にデリカシーのない方ですね。まぁ
痛さ半分、幸せ半分といったところです。…それ以上はコメントを差し控えさせていただきます!
こうして先輩に初めてを捧げてから、しばらくは身体だけの関係が続いていきました。相変わらずうちに来て料理を食べて映画を観て、そしてセックスをして解散する。これが付き合っているのか何なのか、あの頃の私は全く分かりませんでした。
ん?身体の関係を持ったから付き合ってると思ってた?
…先輩のことだからどうせそんな風に考えてるとは思ってました。でも女の子としてはちゃんと口に出して言って欲しかったんですよ!
私の目線での半セフレ関係が数回続いた日。もはや慣れた流れで先輩に押し倒された時のことです。エッチの時はいつも先輩にいじめられる私がこの時だけはっきりと考えを伝えました。
「エッチをするのなら、私とちゃんと付き合って欲しいです」
先輩は一瞬キョトンとした後、ややあって真面目な表情になって正座して私に告白を、愛の言葉を囁いてくれましたね。ふふん、文言はこの場では言わないでおいてあげます。ただ、まぁまぁ恥ずかしい言葉であったとは思いますよ。…嬉しかったですケド。
こうして私と先輩は晴れて正式に恋人関係になり、現在に至るというわけです。
我々の付き合い始めというとこんなところですが、満足いただけましたか?
…リクエストしておいて何故笑ってるんですか? 流れ星にお願いした甲斐があった? どういうことです?
私との仲を流れ星にお祈りしていたんですか?
なんかちょっと子供っぽい…先輩にもそんな可愛らしいところがあったんですね。
えっ、エッチしたい? 今から? ま、まだ昼ですよ!? ひゃぁん!
べ、別にいいですけど、何か誤魔化そうとしてませんか!?きゃぁぁ♡
も、もう、しょうがないですねぇ。…一回だけですよ、ね。


ととやすさんのDL販売作品もよろしくです!
陸上部エースの俺が不思議な雨で女体化しちゃうお話 FANZA版購入はこちらから 
陸上部エースの俺が不思議な雨で女体化しちゃうお話 DLsitecom版購入はこちらから 

【投稿小説】後輩の告白 前編 作 ととやす 絵 蜂蜜柑

1
先輩、おはようございます。昨日はよく眠れましたか? ふふっ、寝癖ついてますよ?

え? 昨日の夜もよかったよって!?
もっ、もう!やめてくださいよ、朝イチから!
そ、そりゃあ私だっていつも通り、その、気持ち良かったですケド…。
あんな激しくされるなんて…先輩のケダモノ。
コホン。すみません、ベッドから出る前に、少しだけお時間いただけますか? その、お話がありまして。
…ありがとうございます。ちょっとだけ私の昔話をさせていただきたいのです。今、このタイミングがギリギリの機会かなと思うので。
先輩。先輩は私が男だったと聞いたら信じますか?
あっ!ひどい!笑った!もう、全然信じてないでしょう!?
え? 男だったらなんで俺におっぱい揉まれてるんだって? キャッ!
…セクハラですよ? 来年から就職なんですから、コンプラには気をつけて下さいよ!
ふぅ。実はこの胸も、おち◯ち◯のないこの股間も、ほんの数ヶ月前までは今とはまるで違う男の身体だったんです。

2
数ヶ月前のある日のことです。
私は下宿の近所にある小学校のチャイムの音で目を覚ましました。時刻は、確か8時過ぎでしたでしょうか。前日遅くまで溜まっていた課題をこなしていた影響で、布団から抜け出すのに時間がかかったことを覚えています。
「んん…」
寝相で少しはだけていた布団を引き寄せながら寝返りを打った、その時のことです。
ふに。
まどろみの中で心地よい柔らかさを感じたのです。どこか懐かしささえ覚えるそれは、触っているとだんだん幸せな気分になっていきました。
ふにふに。
窓の外から聞こえる子供の声と走っていく車の音をBGMに、程よい弾力のあるそれを弄び続けました。どうやらそれには敏感な部分があるらしく、指先や手のひらがそこを掠める度にぴくりと身体が震えたのです。
ふにふにふに。
動きを止めない手がそれの形をなぞる度…いや、手にそれをなぞられる度に、じんわりとした熱が脳へと伝わっていきます。
表面を羽毛のように優しく撫で上げ、少し大きくなった敏感な部分を指先で転がすと、その熱はより一層大きくなっていきました。
「は…ぁ…」
ゆっくりと吐き出した息と布団が…いや、身体全部熱い。しかしそれさえも心地よく、手はもはや自分のものではないかのように自在にそれを弄んでいきました。
しばし時間が経ち、次第に頭が回り始め、その意味を理解し始めていました。
次の瞬間、かかっていた布団を吹き飛ばして飛び起き、足をもつれさせながら洗面所へ駆け込みました。
正面にある鏡に映った自分の顔は、睡眠時間が少ない所為で少しクマができてました。
しかし注目すべき点はそこではありません。
自分の映っているはずの鏡。そこには確かに自分の面影はあるものの、紛れも無く遺伝子的には女であろう人間が映っていました。服装も男の自分が着慣れた寝間着ではなく、 チェック柄の女物のパジャマ姿になっていたのです。 私は何が起きたかも理解できないまま、
「きゃああああああ!!」
高く、可愛らしい声で叫んでしまったのです。

3
ええ、そうです。その前日まで、私は男として生きていたのです。鏡に映った自分はどこからどう見ても自分の性である男には見えませんでした。
何をおかしなことを、と先輩はお思いかもしれません。しかし確かに私は男として生を受けたのです。田舎町の出身で、子供の頃からインドア派ではありましたが、同年代の男の友人達とゲームに夢中になりながら過ごしたことを私ははっきりと覚えているのです。そして、大学の理工学部に進学し、映画サークルで2つ歳上の先輩と出会ったことも。

しかし、あの朝から、私の身体と環境は一変してしまったのです。160cm半ばと、男としては小柄だった身長はほとんど変わっておらず、女性としてはむしろ高めになるでしょう。細身ですらっとした肢体は、女性らしいしなやかがあり、ファッション紙に載る読者モデルのようでありました。
肌もハリがあり、男時分よりも柔らかで瑞々しささえ感じられました。顔つきには幾分か元の面影がありましたが、理知的で意志の強そうな、凛とした印象を与える造りさえありました。ええ、今の立場で言うのもなんですが、いわゆる美人の部類に入ると思いました。元の容姿の通り、特別華やか、というわけではないのですが。
いつの間にか顎辺りまで伸びた髪(男の頃は耳辺りまでしかなかったのですが)はボブカットになっており、それがまた自分の面立ちに良く似合っていたのです。
胸元に関しては、まぁ平均程度といったところでしょうか。別段大きいとも小さいともその時は感じませんでした。昔付き合っていた彼女と比較して、の話ではありますが。この時は寝ぼけて弄り続けたためか、桜色の乳首がぷっくりと膨れていました。
股間はのっぺりとしており、前日までずっとそこに鎮座していた男性自身はそこからいなくなっていました。いつの間にか履かされた女性向けのパンティをずらし、小さくなった指で触れてみたのですが、慣れ親しんだ男性自身はなく、黒い茂みの奥には一筋の溝しかなかったのです。

4
一通り鏡で自分の身体を確認してからはもうパニックでした。この状況は何なのか。鏡に映っているのは本当に自分なのか。なぜ自分は女になっているのか。意味がわからないし笑えもしない。誰かこの状況を説明できる奴がいるならしてほしい。いろんな感情が渦を巻いていました。
「…はっ!」
突如頭に閃光が走り、寝室に戻り時計に目を向けました。もう8時30分。いかに下宿といえど、そろそろ出発せねば一限の必修科目に間に合わぬ頃です。こんなとき、意外と人間といくのは冷静なもので、買った覚えのない可愛らしい洋服ダンスから下着と服を引っ張り出すのに大した時間は要しませんでした。とは言え、下着の棚を開けた時はショックでしたけどね。身体や服の変化もあり、予想はできていたのですが。色とりどりのブラジャーやショーツといった女性向け下着がしっかりと畳まれて、本来男である自分の部屋に置かれているという状況は、ある種の恐ろしさすら感じました。
その後、比較的地味なベージュのブラジャーを選び、パジャマを脱いでから四苦八苦して身につけました。締め付けられるような、そして持ち上げられるようなブラジャー。起きた時から履いている、肌に密着してヘソより幾分下側で履くショーツ。私にとってこの感覚はその時初めて味わったものだったのです。
スカートはその時は履く気分になれず、ジーンズを(当然これもレディースになっていました)顔を真っ赤にしつつ履きました。ピチッとして遊びのないそれは、丸く大きくなったお尻のラインを強調するようで。元の自分だったら放って置かないような抜群のスタイルを持つすらっとした女性。しかし、それは自分の身体なのです。
ブラウスを羽織り、鞄を持って玄関へ。随分とサイズの小さくなったスニーカーを履き、大学へ走ります。小ぶりであるとはいえ、私の胸の膨らみは服の上からもはっきりと判るようになっていました。そして走っているとあちこちに向かって飛び跳ねるのです。仕方なく私は両腕で乳房(!)を抱くように固定して走らざるを得なかったのです。

H1.jpg


5
授業にはギリギリ間に合いました。理系学科ということもあり、クラスの大半は男性です。自分が男だった頃には気づかなかったのですが、教室の扉を開けた時のムワッとした暑苦しい匂いに思わず気分が悪くなったのを覚えています。これも、自分が女になったからなのでしょうか。
休み時間。驚くべきことに、周囲の人間はまるで私が最初から女であったかのように接してきます。クラスに極少数いた女子たち。それまでほとんど接したことのなかった彼女たちが、私のことを数年来の友人であるように話しかけてきたのです。そして、私の方も応答を続けていくうちに、何となくではありますが彼女らを昔から知っているように思えてきたのです。熱中のあまり、私も自然と口をついて「女言葉」が出、自然と仕草も女性的になったことに気づいたのは休み時間も終わる間近のことでした。
午後の講義中、スマホも活用して自分の周囲のことを探るのですが、明らかに私は生まれた時から女として育ち、今に至ったことになっているのです。学生証の顔写真、そこに記載された名前、L◯NEのトーク履歴、保存された写真などなど…。それらは全て自分が女性として生きてきたことを示していました。
例えば、中高時代に一度付き合って直ぐ別れてしまい、気まずい関係になったテニス部の元カノは、今でも交友が続く親友に。
逆に親友だった男友達は、高校時代に私に告白してきた単なるクラスメートに(これはお断りしていたようです)。
また、この頃の私は今よりも髪が長く、元カノと同じ女子テニス部に入っていたようでした。
放置気味だった両親からのメッセージも、娘(?)を心配する心からかこまめに連絡が届いていました。
大学の映画サークルでは大まかな人間関係こそ変わっていないものの、やはり女性として扱われ、活動してきたようなのです。女子メンバーとお茶をしたり、旅行した写真が残っていました。いっしょに水着を着て海に行ったり、とても男相手には見せられないような女友達たちのあられもない写真まで…。先輩、鼻の下伸びてますよ! もう! ちゃんと聞いてくださいよ!
コホン。そんな風に、「自分が女性として生きてきた」という証拠を見つめ続けるにつれ、始めこそ実感がなかったものの、段々と、本当に自分がそうだったのではないかとすら思えてきたのです。男だった自分の記憶の方が間違いではないか。怖くて怖くて、仕方ありませんでした。

6
全く集中などできないまま午後の講義も終わり、映画サークルのサークル棟へ向かうことにしました。その日は練習・撮影日ではなかったのですが、とにかく少しでも誰かと話をしたいと思ったのです。
幸いサークルの部室には予定のないメンバーが男女で何人か駄弁っていました。もはや当然のように私を女としての名前で呼びかけ、何も気にせず話しかけてきました。
あぁ、やっぱり私は女なんだ。そう気持ちが沈み始めたその時です。
がちゃり。
扉を開けて先輩が入ってきたのです。それまですまし顔で歓談していた私だったのですが、先輩の顔を一見した途端にふにゃあと顔が緩むのを自覚しました。また、同時に外見上女の自分が朝からメイクもせずに出歩いていたという事実にも気づき、思わず赤面してしまったのです。先輩の顔を見ただけで何故ここまでドキドキと胸が高鳴り、恥ずかしさを覚えたのか、この時はまだ分かっておりませんでした。また、そんな私の様子を周囲の面々が微笑ましく見守っていたことも。

7
夕方になり、予定のある一人が抜けることとなり、そのまま自然と解散の運びになりました。仕方なく下宿に戻り、締め付けの苦しいブラジャーを外して寝転がり、これからどうしたものかと思案を重ねていた時です。スマホがピカッと光りメッセージの受信を告げます。相手は先輩からでした。
「今からそっち行くから」
確かそう書いてくださってましたね。それを見た私がどれほど焦ったか! 部屋も片付いていない、荒らしたタンスはそのまま、身支度も全くできていない! そして何より上半身に何も身に着けていなかったのです!
そこで着替えを探そうとタンスに手をかけた時、私はふと思いとどまりました。自分の身体が、ちょっと汗くさいかもしれない。そう思ったのです。何故先輩に会う前にそんなことを気にしていたのか、やはりこの時には自覚できていませんでした。

一度気になってしまうと、どうしようもありません。ガスの元栓をひねり、シャワーを浴びることにしました。蛇口をひねってお湯が出てくるまでの間、改めて風呂場の鏡で見た自分の身体。
ほっそりした撫で肩、柔らかな胸とくびれたウエスト、張り出したヒップ、身体全体が丸みを帯びて、肌が白く肌理細やかな女性のらしい身体付きでした。顔も面影が残るものの、目がパッチリしてまつげが長く、それに顔付き自体も少しほっそりとなっていて…改めて見直しても
「ははは…すっげー美人」
と、乾いた笑いすら出てきました。
目の前にこんな美人が全裸で出てきたら、元の自分なら理性が吹き飛んで襲い掛かるに違いありません。だけど今は、私の方こそが襲われる側なのです。
少し濃い目の陰毛の奥には、自分ではない誰か別の男性の逸物を受け入れるための一筋の溝が刻まれているのです。そう思うと、涙すら出てきました。

8
そうこうしているうちにお湯が出てきたので、温度を調節してさっとシャワーを浴び、今朝と同じタンスの引き出しから飾りの少ないパンティーを取り出して脚を通し、引き上げました。次いで今朝よりは幾分と慣れた手つきでブラジャーを留め、カーディガンを羽織った段になって、
ぴんぽーん。
ドアベルが鳴り、先輩の到着を告げました。おかげでジーンズやスラックスを探す時間が取れず、ぱっと手に当たった服を取り出しました。それは膝を覆うくらいの丈のフレアスカートでした。外見はともかく、内面的には男の自分としては、スカートを履くなど言語同断との思いもありましたが、先輩をお待たせするわけにもいかず、断腸の思いでそれを着ることとしたのです。

「よぉ、さっきぶり!寝てたん?」
「あ、こんばん、は…?」
留守番中に来客が来た子供のように恐る恐るドアを開け、こちらのドタバタも知らないでいつも通りすぎる先輩の挨拶に気が抜けてしまいました。
「夕飯まだだろ?パスタとサラダでいいか?」
「あ、ちょっ…」
当然のようにキッチンへ向かおうとする先輩。そういえば、男同士の頃から先輩はうちで料理を作ってくれていたことを思い出します。料理が趣味だがキッチンの狭い先輩と、料理は食い専だが無駄に広いキッチンの私。映画サークルで知り合って以降、私たちは先輩の料理を食べながらあれこれ映画談議をするのが日常でしたね。
「ん、ご飯の残りとかあんの?」
きょとんとした表情の先輩を見ていると、なんとも言えない安心感が出てきて…
「はい! 昨日の残りが炊飯ジャーに!」
女になってから一番の笑顔で答えることができたのです。この時の胸の高鳴り、高揚感は一体何に起因するものなのでしょう。答えはもう、すぐ近くにきていました。

H2.jpg


後編はこちら



ととやすさんのDL販売作品もよろしくです!

陸上部エースの俺が不思議な雨で女体化しちゃうお話 FANZA版購入はこちらから 
陸上部エースの俺が不思議な雨で女体化しちゃうお話 DLsitecom版購入はこちらから 

【投稿小説】パーソナルトレーニング 

作:ととやす 
陸上部エースの俺が不思議な雨で女体化しちゃうお話 FANZA版購入はこちらから 
陸上部エースの俺が不思議な雨で女体化しちゃうお話 DLsitecom版購入はこちらから
絵:ラムレーズン https://www.pixiv.net/member.php?id=16082570
 
1
都内某所の体育館。ステージは異様な熱気に包まれていた。
「40番デカいよっ! ナイスバルク!」
「26番仕上がってるよ! 腹筋バリバリ!」
「そこまで鍛え上げるのに寝れない夜もあったろう!?」
ステージを所狭しと埋め尽くす男たち。その誰もが一見して即座に只者ではないことが分かる程に隆起した筋肉を誇示している。
「まるで筋肉の見本市だな…」
初の観戦なのだろうか、初老の男性が圧倒されたように声を漏らす。
その表現もあながち間違いではないだろう。ここは都内ナンバーワンを決めるボディビル大会。この日のために血を吐くような鍛錬に耐え、身体を作り上げた男たちの決戦の舞台。
わっ!
一際大きな歓声が上がる。彼の名は辻井明久。海溝の如く深くて太い血管、山脈の如く盛り上がった筋肉。この場に集った筋肉自慢たちの中にあってなお、圧倒的な存在感を誇っている。緻密で重厚な鍛錬を経たことが明白な鍛え上げられた肉体は輝くが如くその武威をしらしめている。
(当然だ。俺は完璧な食事制限、トレーニングを己に課してきた。誰よりも自分を捧げてきた自信があるんだよ)
まるで王者のように振る舞う明久。しかし、その時間はすぐに終わりを告げる。

ドッッッ!!!!
その選手が現れた途端、空気が一変した。男の纏う、圧倒的なカリスマ、ギリシャ神話の彫刻のような筋肉美。男の名を直井剛といった。明久すら小さいと観衆に思わしめる程の破格のバルク。世界を背負っているとまで評された巨体。そして何より心からポージングを楽しんでいることが伝わってくる笑顔。文字通り、千両役者の登場だ。
観客たちの恍惚とした表情を見て、明久は己の敗北を悟ったのだった。

2
納得がいかない。
大会後、明久は2位のトロフィーを壊れそうなほど強く乱暴に握りしめて直井のもとへ向かう。
あれだけ努力したのに、あれだけ苦しい思いをしたのに、何故俺がお前に負けないといけないんだ!
激昂のあまり、溢れ出る思いを叩きつける。
「お前の強さの秘訣はなんなんだ!教えろ!」
正直なところ、明久はその答えに期待したわけではなかった。自分の秘密など、ライバルである自分に教えるわけがないだろう。教えたとて、当たり障りのない内容だろうと。しかし、そんな予想に反して直井はゆっくりと口を開く。
「常に心が満たされていること。即ち、愛だよ」
「はぁ!?」
その時だった。スタイル抜群の茶髪の美女が現れ、汗まみれの直井に思いっきり抱きついたのだ。
「ダーリン、見てたよ♡ すごかったぁ!」
「ふふ、つまりはこういうことだよ」
人目も憚らずイチャつく直井と美女に呆気にとられる明久。完全に思考が停止してしまっている。
「愛とは、心と身体を作る必要不可欠な要素! 愛なくして筋肉なし! よって愛なくして勝利なし!」
それは質実剛健を旨とする明久には到底受け入れがたいものだった。
「み、認めてなるものかよ…鍛錬の極致は苦しみ抜いた先にあるんだ…」
そんな姿を見た直井は、寂しげに呟く。
「何とも苦々しい…君の筋肉は悲鳴を上げている。君は自らに課した厳しい鍛錬を必死にこなしてきた。それに報いるだけの喜び…愛を自分に与えてやるんだ。…気が向いたらここに行くといい」
スッとポケットから名刺を取り出す直井。
「…これは?」
「私も通ったパーソナルトレーニング専門のジムだ。ここを訪ねれば、君も愛を知ることができるかもしれない」
グッと悔しさを堪え、前を向く明久。直井に踵を返すと、そのまま離れていく。
「あらぁ? ダーリン、彼をあのジムへ…?」
「あぁ、彼も愛に飢えて悩んでいるからな」
「うふふ、人の悪いこと。…彼、ちゃんと元のまま帰ってこれるかしら?」
「…」
何も答えない筋肉の化身、直井。その口元には、競技中とは異なる暗い笑みが浮かんでいた。

3
次の日曜日、直井から紹介されたジムを訪れた明久は、受付の女性に促され更衣室へと通された。着替えを済ませた後でトレーニングルームへと案内された。様々なトレーニング機器が並ぶ室内へと入ると、そこにはタンクトップに身を包んだガッチリとした体格の男が立っていた。
「ようこそ、私たちのジムへ! 直井様からご紹介の辻井様ですね。私、インストラクターを務めております十文字と申します」
見た目とは裏腹に、柔和な口調の十文字は、なるほどいかにも「気は優しくて力持ち」といったタイプなのだろう。
「本日はパーソナルレッスンをご希望とのことで、私が担当させて頂きます。ではまずはジム設備の案内から…」
十文字が先導になって案内が始まる。
(むぅ、これは…)
確かに、このジムは明久の通うジムとは異なる趣があるようだ。内装外装ともに清潔感や明るさを感じさせるようなデザインとなっている。トレーニング用の機器も利用者が使い易いように配置されており、心遣いが感じられた。コンクリートが剥き出し、トレーニング機器が無造作に置かれていた明久の通うジムとは全く違う印象だ。
「いかがでしょうか。他には室内プールや大浴場、サウナルームにエステなど取り揃えております。本ジムは、女性の方からも使いやすい、通いやすいと評判なんですよ」
片手を腰に当て、どこか得意げな顔で感想を聞いてくる十文字。
「…素晴らしいですね」
明久の口から称賛の言葉が漏れる。これは偽りない本心だ。しかし…
(どちらかと言うと、フィットネスクラブ然としたジムだな。直井のやつ、俺をからかいやがったのか)
明久はボンヤリとトレーニングルームの中を覗く。壁の一面はガラス張りで、そこから向こう側の部屋が見渡せるようになっていた。明るい照明に照らし出されたフローリングの部屋は、エアロビ等で使用するためのレッスンスタジオなのだろう。
「レッスンに興味がおありなんですか?」
呑気な言葉を投げてくる十文字に、明久は思わず苦笑する。この屈託のなさが彼の特徴なのだろう。
「いや、遠慮しておきます。」
「そうですか。では、そろそろマシンワークを始めましょう!」
待ってましたとばかりに腕をグルリと回す。明久のやる気は、無地のタンクトップにハーフパンツ、そして首にはスポーツタオルという格好からも見て取れる。長年にわたり作り上げてきた、自慢の肉体だ。その道の通ならば、その陰になされただろう努力に涙すら浮かべることだろう。
しかし、今は時間が悪いのか、トレーニングルームを利用しているのは彼ら2人しかいなかった。訝しがる明久に対し、十文字は
「お昼時だからですかね。普段だったらもっと沢山の人がおられるんですが。ふふ、まさにパーソナルジムですね!」
ニカっと笑いかける。つられて明久も笑う。筋骨隆々の大男が2人して笑い合う姿は一種異様ですらあったが、幸いにして他には誰もいないのだった。

4
「はいっ、1、2、3…」
「クッ…!」
「はい、下ろしてー」
黙々とトレーニングを続ける明久。引き締まった体躯。盛り上がった肩。棍棒のような上腕。材木のような足。ウェアの下には、分厚い胸板と段々になった腹筋。どこを取っても贅肉のかけらもない。まさに鋼鉄の肉体である。十文字のレクチャーに従い、ストレッチャーに横たわってベンチプレスに取り組んでいた。
「ちょっとフォームに癖がついてますね。正しい姿勢でトレーニングしないと、効率が下がってしまいますから」
正直なところ、明久は十文字の知識に感服すらしていた。闇雲に独り鍛錬を続けてきた彼にとって、科学的知見を存分に活かした十文字の指導は新鮮ですらあった。ここでならまた一段と上のステージへ登れるかもしれないとすら思えてきていた。
「じゃあ次、スクワットいきましょうか!」
「はいっ!」
立ち上がり、バーベルを首の後ろに乗せて、ゆっくりと足の屈伸を始めた明久。すぐに彼の体からは汗が噴き出る。屈伸を繰り返すたびにその汗が、ぽたり、ぽたりと床に落ちる。しかし、そんなのは彼にとってはいつものこと。気にする風でもなく、単調な反復作業を続けていく。しばらくの間トレーニングルームは荒い呼吸音と、逞しい筋肉が空気と擦れる音で支配された。
「ふふっー!」
「はいっ!お疲れ様です。フォームの癖も少しずつですが修正できてきて良い感じです! 普段と違う姿勢でワークされたからお疲れでしょう?」
にこやかに微笑む十文字。確かに、その通りだった。癖のあるフォームに慣れてしまった明久にとって、これまでのやり方を捨てるというのは身体的にも精神的にも疲労を与える行為であったのだ。
「ははっ、情けない限りです。」
「疲労回復のために、マッサージはいかがでしょうか? 私が指圧も担当させて頂きますが」
悩むな、というのが明久の本心であった。これまでストイックに己を鍛えてきた彼にとって、マッサージで楽な気分になるなど言語道断の思いだった。しかし、今日こうして自分にない知識をレクチャーしてくれた十文字に対して、感謝の念と「せっかくだから…」という心の緩みもあったのも事実だ。
直井からの招待特典で初回は無料ということもあり、明久は結局言われるがままに施術を受けることとなったのだ。

5
「ぐっ、うぐぅー!」
「やっぱり身体がガチガチになっちゃってますねー。しっかりほぐしていきますから、気持ちよくなってって下さいねー!」
十文字によるマッサージで、凝り固まった筋肉に血が巡る。明久にとってこれまで感じたことのない痛みを伴って。
「この痛みも段々気持ち良くなりますからねー!」
「…」
初めのうちは痛みから声が溢れていたが、確かに少しずつではあるがそれが快感に変わっていく。心身の疲労も相まって、明久は徐々に、徐々にと意識が朧げになっていく…。
優しく、丁寧に。十文字は明久の全身の筋肉をもみしだく。もまれた部位は、強烈な快感が与えた後、力が入らなくなる程に弛緩していく。
そう、「まるで、筋肉が無くなってしまったように」。
(き、気持ちいい…)
全身是筋肉ともいうべき十文字からは想像できないような繊細な指遣いに、明久の身体はすっかりとろけてしまう。全身の筋肉をひととおりもみ終わると、うつらうつら舟を漕ぐ明久を仰向けにし、その胸に手を置いた。そしめ、何かを造形するようにゆったりとした手つきでそれをもみはじめたのだ。
もみっ、もみっ…。
もまれるたびに、快感とともに少しずつ明久の胸に重量感が生まれていく。重量感はどんどん大きくなり、次第にもまれるのに合わせてぷるぷる動くようなっていった。
胸を目一杯弄んだ後、十文字は明久の股間に手を伸ばし、その逞しい逸物を無造作に掴む。
「むっ…うぅ…」
意識がすでにあやふやな明久は、薄い声をもらすだけで抵抗できない。
むりっ、むりっ、むりっ…。
またもや強烈な快感が、今度は股間を襲う。しかし、十文字の手技を受けてなお、明久の逸物は大きくなることはなく、むしろ小さくなっていった。さしもの明久も、男に股間を弄られて萎えてしまったのか。否である。
十文字は明久の股間をもみながら、徐々に指を身体の内側に向かって押し込み始めたのだ。
ぎゅっ…。
「あっ、うっ!」
指先で押し込まれる感覚、同時に身体の中に空洞が出来ていくような奇妙な感覚を知覚する明久。
(なんだろうこれ。まるでお腹の中に新しい器官ができていくようだ。でも、気持ちいい…クセに、なりそうだ…)
十文字が指を離したその後には、慣れ親しんだ明久の逸物は綺麗さっぱりなくなっていたのだが、やはり彼はそれに気づいていない。

6
「じゃあ次は骨格の矯正に移りますね〜」
耳元で優しく語りかける十文字。ゆっくり、じっくりと時間をかけて、明久の全身の骨、関節を屈伸、湾曲、引張と刺激を与えていく。明久への痛みはないのだが、段々と体が押し縮められていく。下半身から始まった骨格の矯正は、ついに上半身へと至った。
「けほん!けほん!」
喉辺りを触られ、思わず咳をする明久。たまらず声を上げたその声は、先ほどまでの野太いものとは違い、心地よく可愛い声へと変化してしまっていた。
十文字の手は顔へ移る。その手の赴くままに、頬骨や、鼻、顎、額などがどんどん変わっていく。髭が抜け落ち、ゴツゴツした顔が滑らかになり、角張っていた顎が柔らかく丸みを帯びる。鋭い印象を与えていた目は、大きく黒目がちな優しい瞳へ。
「かわいいお顔になりましたよ〜」
十文字の声に僅かながら反応を示す明久。
(え、かわいい!? 俺が!?)
「後で鏡見てびっくりしますよ〜。でももう少しでこれが普通に思えますからね〜」
驚いて必死に全身を動かそうとする明久。しかし、もう時すでに遅し。身体は麻痺したように動かない。
「なに…を…やめ…」
「安心して任せていただいて大丈夫ですからね〜、もう少しですから」
明久の頭部を入念にマッサージし始めた十文字。
もむっ、もみっ、もむむっ…。
「!?」
いままでとは比べものにならないほどの強い快楽に、明久は言葉すら発することができなくなってしまう。なんだか頭がむずむずして、同時に髪が長くなってきていることにすら気がつかない。
もみみっ、もみっ、みっ…。
(あっ、頭の中、グチャグチャでっ! 何も考えられない、よぉ〜)
蕩けそうなだらしのない表情は、普段の明久からは想像もつかない程であった。その弛緩した顔を、微笑みながら見つめる十文字。
ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ。
マッサージの運指が変わっていく。それに伴い、明久の思考は急速に蘇っていく。意識がどんどんはっきりとして、身体に力が戻ってくる。
ぴくり、ぴくりと明久の指が振れている。ややあって、
ぱちり
明久はその眼を見開いた。
「は〜い、お疲れ様でした〜」
相変わらず人当たりの良い声色で、十文字が囁きかける。その瞬間、明久の身体には完全に力が戻ってきた。

7
(うーーん、スッキリしたあ!)
伸びをしながら起き上がる明久。
(頭も、体も、とてもすがすがしい気分だ。今まで悩んでいたことが嘘のようだな!)

「どうでしたか、マッサージの感想は。まるで前までの自分が嘘だったみたいに身体が軽いでしょう?」
側に立っていた十文字にそう声をかけられる。
(確かに先ほどまでの自分は何だったのかというくらいに軽く感じられる。なんだか生まれ変わったかのようだな)
そう思いながら、何気なく壁の鏡に目をやる明久。その先では、首からスポーツタオルを下げた女性の姿が映っていた。その肉体は同性から見ても魅力的と言えるだろう。汗ばむ彼女が身につけているトレーニングウェア。胸の部分は大きく形良く盛り上がっており、ゆったりとしたその胸元には立派な谷間が形成されていた。しかも、汗で濡れているせいで、桃色の下着が僅かに透けている。同様にホットパンツに包まれたお尻も大きく膨らみ、その女性的な魅力を振りまいている。肩まで伸びた艶のある髪の毛は一つに結ばれ、まだ少し少女の面影を残す愛らしい顔を惜しげなく晒している。
しかし、何より驚くべきは…明久自身がその女性の姿になってしまっていたということであろう。
「えっ、なんだっ、これ…。お、俺が、女に…?」
「どうでしょう、亜季さん。本日のこのプログラムのご感想は?」
困惑する明久に向かって声を掛ける十文字。

完成

(亜季!? 何をバカなことを!?俺は明久、男だぞ!?)
思わずカッとなる明久。抗議のために口を開き…
「はい、凄く気持ちよかったです~。シェイプアップも期待できそう~♪」
(!?)
口をついて出るは鈴の鳴るような、優しい声。ガラガラで野太い明久からは程遠い。
「そうですか、それは良かったです〜」
トンっと肩に手を置かれ、思わず身を竦める明久だった女性、亜季。今や彼の鍛え上げられた大柄な体は見る影もなく小さくなり、白いウェアに包まれた胸には、大きな膨らみが出来ている。そこには、鍛え上げられた厚い胸板の名残は全く見受けられない。いつのまにか履いていたパンティーの中で彼の男の象徴は消え、着ていたタンクトップはいつのまにかブラジャーと薄手のトレーニングウェアに、ハーフパンツはホットパンツに変貌した。短く刈られた髪は伸び、首の後ろで紐で縛られている。屈強なマッチョ男子の明久は、いつの間にかいかにもシェイプアップ目的の若い女性、亜季に変わってしまったのだった。

8
一週間後、トレーニング室の鏡の前に立つ1人の女性がいた。
「これが…私なんだよね…?」
見つめる鏡の中には、頬を染め照れた様に立つ小柄な女性が映っていた。一週間前までは男だった…今は女性になった自分の身体を見つめる亜季。
周りを注意深く観察し、誰も見ていないことを確認する。そして、戸惑いながら自分の胸をトレーニング用の緩いシャツ越しにそっと持ち上げる。男の時には、鍛えて盛り上った胸筋だったのに、今は、同じ盛り上りでも柔らかい脂肪。しかもそれを幾分小さく、無駄毛の無くなった手で支えている。無論、かつての明久とて男性であり、女体に興味が無い訳では無かったのだが、いざ自分が女の身体になると戸惑いの方が大きいのだった。
「もう…元には戻らないのかしら?」
はっと口を押さえる亜季。その仕草すら、すでに女性的だ。
「やだぁ…言葉遣いが…」
憂鬱そうに呟く彼女。あの日から鋼鉄の肉体を瞬時に失い、まるで身体に力が入らない。
甘く、優しげな声が悩ましげな吐息とともにトレーニング室に響く。
「私の筋肉を、返して…」

全文を表示 »

【依頼小説】妹とその彼氏を分かれさせる為に妹そっくりに変身して寝取る小説

作 ぬるあまい https://skima.jp/profile?id=64682
イメージキャラクター:どっきー https://twitter.com/AhzkyG

TW157どっきー

「ねえ、お兄ちゃん」
「どうした?」
「今日私の彼氏が家に来るから変なことしないでね」
「……そ、そんなっ。早くあんな奴とは別れろよぉ!」
「もうっ。馬鹿言わないの」

―――最近、最愛の妹に彼氏ができた。
しかも、ムカつくことに相手はかなりのイケメンだ。俺の妹も勿論のこと滅茶苦茶なほどに可愛いから、傍から見ればお似合いなのかもしれないが、それでもあんな奴なんかに俺の妹をあげるわけにはいかない。
どうせイケメンなんて頭の中はヤることしか考えていないか、飽きたらすぐに別の女を探して俺の妹も捨てるに違いない。
―――そう。どうせイケメンに良い奴なんていないからな。この世のイケメンなんて全員滅びてしまえばいいんだ。
……おっと。つい思わず私怨も混じってしまった。だけど俺の決意は本物だ。絶対に妹とあの彼氏を別れさせる!

「だけど、どうすればいいかなぁ」

そう簡単に別れてくれるのならこんなにも苦労はしない。もう何度も妹にはあいつとは別れた方がいいと言っているのだが、全く聞く耳を持ってくれないのだ。……それどころか悲しいことに、『お兄ちゃん、うざい!』と、つい最近言われてしまったばかりだ。もう普通に説得するのは諦めた方がいいだろう。

「となると、もう神頼みか……?」

俺の馬鹿な頭では、もうそれくらいしか考え付かない。たとえどんな手を使う結果になろうとも、俺の最愛の妹が清らかなままで居てくれるのならば構わない。よしっ、そうと決まれば善は急げだ。
俺はあらゆる本や、サイト上で掲載されている『まじない』を調べて、一番効果がありそうなものを早速試してみた。


――――その結果……。


「な、なんだ、これはっ!?」

……なぜか神様どころか、悪魔のような見るからに禍々しい存在を召喚してしまった俺は、なにかの手違いで見た目を変えられてしまった。
しかも、性別や見た目を変えられただけではなくて、なんと愛しの妹ソックリの姿に変えられてしまったのだ。

「なにがどうなってこうなったんだよ……っ。ただ俺は、妹と彼氏を別れさせてくれって頼んだだけなのに……」

だけど今更喚いたところでどうしようもない。だって悪魔の恰好をしたソレは、俺の姿を変えるだけ変えて役目を果たしたつもりなのか、そのまま帰ってしまったので今の俺にはどうすることもできないのだ。

妹ソックリの姿になってしまった俺は、全身鏡の前に立って、ぼんやりと考える。

「…………それとも、もしかしてこの姿を利用して別れさせろってことなのかな?」

そう意味で俺を超絶可愛い妹の姿に変えたというのなら納得がいく。確かに考えてみると今のこの姿を利用すれば、妹と彼氏を引き裂くことができるかもしれない。
きっともう少ししたら奴は家に訪れるだろう。その時が絶好のチャンスだ。

「ふははは。覚悟してろよ、イケメン野郎め」

俺は妹の姿のまま悪魔のような笑い声を上げて、ほくそ笑んだのだった。




全文を表示 »

【依頼小説】サキュバスに騙されて女の子にされてしまう少年の小説

作:アマルティア・テーベ https://skima.jp/profile?id=75610 
イメージキャラクター:明誠助



西田 貢は、夕暮れ時の教室で一人の少女と相対していた。

「ねー西田。私に何か用? これから予定があるんだけど…」
「大事な用事だ。君の今後に関わる大事な話だよ」

少女の名は、咲原という。西田にとっては会話を交わしたこともないようなクラスメイトの一人に過ぎない。今はまだ、だが。
西田は、決定的な一言を口にする。

「咲原。お前、人間じゃないよな」
「いきなり何言ってんの?」

咲原はシラを切る。当然だ。西田の推測が事実ならば、問い詰めた程度で尻尾を出す筈がないからだ。
水掛け論を続けるつもりはない西田は、決定的な証拠を見せつける。

「この動画を見ても同じことが言えるか?」
「……っ!!」

取り出したスマホで流れていたのは、一つの動画。
どことも知れぬ路地裏で、咲原と同じ顔で同じ格好をした少女が瞬く間にその姿を変えていく。服装は制服から露出の高い蠱惑的なものへ変わり、悪魔のような角と尻尾が生えていた。

「…迂闊だったなあ。尾行された上に撮られちゃってたか」
「言い訳はもういいのか?」
「ここまで証拠揃えられてちゃねー」

パチン、と乾いた音と共に咲原の姿が変わる。淡い光に包まれたかと思うと、咲原は動画の中と同じ格好へ変わっていた。
漂う甘い匂いが西田の鼻孔を刺激する。年頃の女子からするようなものとは全く別種の匂い。ずっと嗅いでいたら、それだけで思考能力が丸ごと溶けてしまいそうな、危険な香りだった。

「でさー。西田は私に何をしたいの。まさか考え無しにこんな事しないっしょ」
「…当たり前だろ。お前みたいな得体の知れないやつ相手にノープランで行動しないよ」
「サキュバスですー。得体の知れないやつじゃないですー」
「お前は人間じゃない。だったら、人間には出来ないことだって出来るよな」
「そりゃ勿論。サキュバスだしね」
「なら……俺の願いを叶えることだって、出来るだろ」
「…………」

咲原が押し黙る。心底不服そうな表情だが、落とし所はこの辺りだと薄々理解しているのだろう。

「まーいいよ。叶えたげる」
「…よしっ!」
「でも一応言っとくけど、限界はあるからね? ぶっちゃけ私じゃエロに関わらない願いを叶えるのは無理」
「心配いらないさ。エロい願いを叶えて欲しいからお前と交渉したんだからな」
「交渉じゃなくて脅迫でしょうに……。で? 願いは何?」

西田は一度目を閉じ、そして目を見開く。

「──俺を、一生セックスに困らないようにしてくれ」



西田の願いを聞いた咲原は、にっこりと笑う。

「ふーん。そっかそっかー。一生セックスに……なるほどなるほど」
「なんだよ、何か悪いか?」
「いやぜーんぜん。でも大きく出たねぇ。てっきり私とセックスさせろって言ってくるかと思ったのに」
「…いくら相手がサキュバスだろうと、流石にクラスメイト相手だとな…」
「ふーん。そんなもんかな。んじゃ、お願い叶えよっか」

咲原が目を見開く。鮮やかな色をした瞳の中心に魔法陣が浮かび、西田はそこから目を離せなくなる。

(あ……?)

意識が薄れていく。ぼんやりとした気分になっていく。浮遊感と倦怠感に苛まれながら、西田は意識を手放した。

「──ふふ。大丈夫。ちゃんと願いは叶えてあげるからねぇ…」

悪意に満ちた呟きが、聞こえたような気がした。






「〜♪ 〜〜♪」

楽しげな鼻歌と、規則的な振動。そして寝苦しさで西田は目を覚ました。

「あれ、俺は…」

反射的に呟き、そして聞き覚えのない高い声が漏れたことに驚愕する。

「…へ?」
「あ、起きたー?」

驚愕を受け止めるより早く、横から見知った声が聞こえてきた。覚醒した意識の中で西田は、自分が咲原と共に車でどこかへ向かっていることを理解する。
咲原は、手鏡を西田へと差し出した。

「…………なん、だ? これ?」
「どう? 『生まれ変わった』心地でしょ?」

鏡の中にいたのは、見知らぬ美少女だった。
それも、咲原と同じように頭から角を生やした。

「あと少しで着くからねー。それまでちょっと待ってて」
「どういうことだよ!? なんで、こんな…」
「願いは『一生セックスに困らないようにしてくれ』だったでしょ? ちゃんと叶えたじゃん。その可愛い見た目なら一生男に困んないよ。サキュバスってほとんど老化しないし」
「ちょっと待て! 俺はそんなつもりじゃ…」
「願いが抽象的すぎたのが悪いよー。とにかく願いは叶えたから文句言われる筋合いはないもん」
「そんな…」
「あ、着いた」

咲原に手を引かれ、西田はそのまま車の外へ出る。目の前には古びた倉庫があった。海沿いなのか、どうも潮風が鼻につく。
咲原は扉を開け、西田と共に先へ進む。
そこにあったのは──


「…え? 俺たち、今倉庫の中に…」
「細かいことは気にしない気にしない」

間接照明の光に照らされた、薄暗くしかし華やかな空間。咲原の体臭を何倍にも濃くしたような甘ったるい香の匂いで頭がクラクラする。
元の倉庫よりも何倍も広い空間の奥に、玉座のように置かれたベッドがあった。ベッドに優美に寝転んだ女性が口を開く。

「そいつが新入りかい?」
「はーい、そうですよ女王様。一生セックスに困らないようになりたいって言ったので、私たちの仲間にしちゃいました」
「ふふ、悪賢いやつだねぇ。後で褒美をあげよう。アタシはこいつに色々叩き込んでやるから、あんたは外で待ってな」
「はーい」

取り残された咲原は、呆然としていた。だが、

「──おい。いつまで突っ立ってんだい新入り」

女王と呼ばれたサキュバスの声で、西田の身体は跪いていた。

(なん…?)
「アタシは『女王』。お前も、さっきのあいつも『シモベ』。変わりたてでも体の使い方は分かるだろう? アタシの為にじゃんじゃん男どもから精を搾り取ってきな」
「な……なんで、俺がそんな」
「口答えをするな」

メキメキメキィ! と頭蓋を締め付けられる感覚。肉体には傷一つないが、精神が痛みを感じている。

「いぎぃ、あ…!?」
「言ったろ、お前はシモベだって。お前の命はアタシの掌の上。別に嫌でも構わないさ。そんときゃアタシがお前の体を操縦して精を搾り取らせるだけだからね」
「…そん…な…」
「別にアタシだって鬼じゃない。ノルマさえこなせればちゃんと望みは叶えてやるさ。さあ、行きな!」

フラフラとした足取りで出口へ向かう西田。
もう、本能的に理解してしまった。
自分は『女王』には逆らえない。期限を損ねればどんな目に遭わされるか分からない。だから…

(言う通りにするしか、ない)

明誠助

全文を表示 »

【500DL突破】性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ① ※レビュー追加

なまむぎさんからレビュー頂きました!

「 先輩の仇を取りたい主人公の青年刑事が、証拠をつかむために仇のヤクザの情婦と入れ替わる話です。入れ替わったのは10歳以上年上の豊満なキャバ嬢で、主人公は男女の身体の違いだけでなく、年齢による腰や肩の痛みにも悩まされたりします。歳の差がある入れ替わりものではやはりこういう描写があるととても良いですね。その他には、キャバ嬢としてエロ親父たちの接待をしたり、同僚の女の子達に陰口を叩かれるところなども好きです。もちろん最終的にハードな責めを受けるところも、濃厚な文章で楽しませてくれます。」

せいてん

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

――第一章――

 九条誠史郎。
 二十七歳の日本人男性であり、職業は警察官。階級は刑事だ。
 体格に恵まれ自分では出来る男だと思うのだが……上司や先輩からの
評価は今一。
 と言うか、完全に若造扱いであった。
 勤務態度は悪くないし、柔道や空手――。勿論、剣道だって有段者。
 それなのに、どうも過小評価されていると彼は思っていた。
 だが、しかし――。
「大丈夫ですか? 誠史郎さん……疲れました?」
 目の前の大男が、首を傾げる。背広が似合う体格。
 分厚い胸板と、二の腕。長い脚。
 けれど、黒い髪を短く切り揃えている、その顔立ちは……実年齢よりも若く見えた。
 冗談じゃなく、大学生にも見えてしまいそうなほどの童顔。特に鋭さのない瞳で笑みを作られると、さらに青臭い雰囲気が増してしまう。
(毎日、鏡で見ていたつもりだったけど……。俺、他人にはこんな風に見えていたんだなぁ……はぁー)
 誠史郎は、少々うんざりした気持ちになりながら、目の前の大男を――もうひとりの『誠史郎』を見上げた。
 過小評価の原因が、己の努力でどうにかなるものだったら良かったのに。
 生れた時からずっと付き合っている顔付きだけは、どうにも出来ない――。
「あ、あの……大丈夫です。……いや、正直に言いますと、靴のヒールで歩くのが、やはり、辛くて……足が痛いです……」
 足の踵がジンジンと痛むし、ずっしりとした重さが肩に圧し掛かる。
 誠史郎は堪らず、はぁああ、と深い溜め息を漏らした。――直後。
 たぷんたぷん!
 たぷるるんっっ!!
 激しい震動が総身を襲った。踵の高い靴で転ばないように踏ん張る。
 ずきん、ずきん。今度は括れた腰の鈍痛が騒ぎ始めた。
「……んッ!」
 ぎゅむるんっ、たぶるん!!
 すると、振動の発生源。ボリューム満点の胸元は続け様に波打った。
 ますます肩に、悩ましい重量が圧し掛かる。
(い、幾らなんでも……大き過ぎるだろ…っ!? このっ、……おっぱい!!)
 Oカップ。
 奇跡のような。冗談のような。
 巨大爆乳である。
 生まれた時から男であった誠史郎には、無縁だった筈のスイカほどの乳肉ふたつが強烈にバウンドし、全体が華奢な造りの今の体に――相当な負荷が掛かっていく。
「じゃあ、そこのお店で休みましょう」
「すみません。そうして貰えるとありがたいです」
 ぺこり、と頭を下げ、隣の『誠史郎』に感謝する。
 馴染みのない金色のキューティクルが後頭部で跳ね、大人の女の香りが鼻孔を擽る。
 何ら不思議ではない。
 今の誠史郎は……何と絶世の熟女へと変身しているのだ。
「気にしないで下さい。あたしの体……疲れますよね。どうしても……」
「え……? あ、いえ、そんな……」
「うふふ……お気遣いなく。だって十歳以上も違う……女と男の体ですもの。体力が全然違うのは……あたしも今、感じていますから……」
「は、はは……。そ、そうですね、確かに!」
 苦笑し、咄嗟に誤魔化す誠史郎。
(と、歳か……! 歳のことだったのか!? あぶねぇー!? せ、セクハラ発言するところだった……!!)
 てっきり、この非常識なほどボリューム豊かな巨大爆乳のことを言われたのだと勘違いしていた。
 冷や汗が、誠史郎の額から垂れる。……と。
「それとも――くすくす。そのおっぱいが重たいんですか?」
「――ッ!? い、いや! ちがっ! 違います! 違いますよ!?」
 見事に図星を指された。真っ赤な顔で、あたふたと言い訳をする誠史郎。
「うわっ! わあぁぁっ!?」
 当然、胸元の巨大すぎる爆乳が荒波のように揺れ跳ね、彼は堪らずに足を滑らせてしまう。
「おっと! もう、そんなに慌てなくても、そのおっぱいが大きすぎるのは……あたしが一番よく知っていますよ」
「――す、すみませんっ!!」
 カァァ、と子供のように頬を赤く染める誠史郎。
 勝手に動揺し、間抜けにも素っ転んでしまった細い身体を、もうひとりの『誠史郎』に抱擁された。ぎゅっ、と転倒しないように支えてくれる。
 今の姿――この体よりも、ずっと馴染みが深い筈の男の肉体。
 なのに……胸のドキドキが止まらない。
 頑強な筋肉の感触。男の汗の香り。下腹部に、奇妙な疼きが巻き起こる。
「……あ、あの、もう大丈夫ですので――」
 直ぐに離れようとした誠史郎。しかし、その直後のことであった。
「……う、んん? あれ……?」
「どうやら……元に戻ったみたいですね」
 ――時間切れである。
 誠史郎の精神は、仮初の肉体から解放されて、元の肉体へと――目の前にいたもうひとりの『誠史郎』の体へと帰還したのだ。
 そして、その一方で――。
「残念です。……もう少しあたしの体で、可愛い反応をする誠史郎さんを見ていたかったのに……」
 直後まで、この肉体に宿っていた意識も、元々の身体へと戻っていた……。
 姫川忍。
 三十八歳のキャバクラ嬢。
 徹底した美容とメイクにより、二十代の娘にも劣らない絶世の熟女である。
 特に饒舌に尽くし難いのは、その艶美すぎる爆乳房だ。
 豊胸手術もサプリも使わず育った忍のおっぱいは、驚異のOカップ。
 スイカふたつが胸元に引っ付いているようなものである。10キロ・オーバーの重りを付けていると言っても過言ではない――。
(はぁああ! 解放された! やっぱり、あの胸デカすぎる! 肩も、腰も痛くてきつかったよ……!!)
 セクシー過ぎる熟女肢体……。それがつい先ほどまで誠史郎が、借りていた異性の身体であった。
 そう。つまり、この刑事の青年とキャバクラ嬢の中年女性は、つい先ほどまで肉体を交換していたのだ。
(はぁあああ~~!! 楽だぁああ!! あのおっぱいがないだけで、こうも違うのか……? いや……そもそも年齢が違うから……疲れやすいのか? ――って!? う、うぉおおお!?)
 異常発育した忍のおっぱいから解放されて、誠史郎は思わず喜ぶ。
 ……と、同時に本当の体に押し付けられているその巨大乳玉の感触に、彼は四肢を硬くさせていった。
(やっぱり、このおっぱい! 凄すぎる! 凄い……エロいッ!!)
 ぎゅううぅ、と。
 無意識に彼女を抱き締めてしまう。
 この肉体交換を少しでも慣れるため、今までお互いの姿形で街中を散策していた。忍の恰好は、夜の仕事着とは異なる、普通の衣類。
 むしろ、露出度が少ない組み合わせで、コートを着込み、長いソックスを艶めかしい太腿に貼り付かせている。
 なのに……それでも、忍と言う女に。忍と言う熟した女の肉体に。
 誠史郎は心を惹かれてしまった。
 自分の無謀な計画に付き合わせている彼女に、罪悪感を抱きつつも――どうしようもなく欲情してしまう。
「あの……誠史郎さん? そろそろ放して貰っても……」
「え……? あっ、す、すみません!!」
 抱き合っている時に入れ替わりが解除されたので、誠史郎は、忍を抱擁したままであった。
 それこそ恋人同士のように、彼女の柔らかく儚い女体を、ぎゅうぅ、と抱いていたのだ。
「くすくす……。もう一か月近く――こうして体を入れ替えている関係なんですから……少しは慣れて下さいよ? それじゃあ、あたしに成り代わって捜査するなんて……無理じゃないですか?」
「いや、その……お恥ずかしいです。こんなことに付き合わせているのに……」
「……丁度いいですから。休みながら、計画について話しましょう。……良いですよね?」
「……ええ。はい……分かりました、忍さん」
 キャバクラ嬢という職業柄か。それとも十歳以上も年上だからか。
 忍に出会って以来、どうにも彼女に頭が上がらない。
 
(――欲情しちゃだめだ! 欲情は、ダメだ! しっ、忍さんは協力者! 忍さんは協力者! うわぁぁ!? そのおっぱいを……お、俺に押し当てないでぇええ!!)

 自然と忍が、誠史郎と腕を組む。
 異様なほど発育したOカップの爆乳が、彼の体に、むにゃりっ、むにゅる、ぶるるんっ、とぶつかる。
 誠史郎は、それこそ童貞の少年のように切羽詰まるのであった。

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売 

【依頼小説】エリートサラリーマン♂が淫魔♀に転生する小説

文:瀬田一稀 https://skima.jp/profile?id=30798
イメージキャラクター:ごみ https://skima.jp/profile?id=4464

「……うわっ!」
 真っ白いシーツがかかったベッドの上……ではなく、ふんわりやわらかなソファの上で、流 英理人は目を覚ました。目を覚ましたということはこれまでは寝ていたのだと思う程度には、ぼんやりしている。
「……寝落ちたのか?」
 ぽつりと呟く、と。
「なにそのぼやけた顔。あんた寝てる時間なんてあるの? まあその貧乳じゃ男も相手にしてくれないか」
「はっ!?」
 ひとり暮らしのはずの部屋に女の声が聞こえ、英理人は飛び起きた。そして目の前にいる女の姿に、彼は目を見開く。なにせ見知らぬ長髪ウェーブの女は、爆乳といえる丸く立派な乳房が、かろうじて乳首だけ隠れているような格好をしていたのだ。
 細いウエストはきゅっと引き締まり、プリンと丸いヒップはTバックの水着だか下着だかわからないものをはいている。そしてそこからうねって伸びる、尖った尻尾。
「なんだこの女は……!」
 おちつけおちつけと言い聞かせながら、女から目をそらしうつむく英理人。が、彼はまたも目を見張った。なんと、自分も目の前の女と同じような、水着同然の格好をしているではないか。
「なんだよこれっ……!」
 思わず叫ぶと。
「エリ、精液足りなくて脳みそいかれちゃったの?」
 ウェーブの女が、眉間にしわ寄せいぶかしむ。
(エリ? 精液……)
 言われ、英理人ことエリは、無意識に自分の胸に手をやった。

ごみさん

 むにり、とささやかなふくらみを掴んだところで、そういえばここを刺されたのだと唐突に思い出す。
「流、お前がいるから……!」
 どうしても出世したい、英理人を超えてトップに立ちたいと嫉妬に狂った同僚が、ナイフを持って英理人に襲いかかったのだ。刺されたと思った瞬間にかっと身体が熱くなり、だんだん意識が薄れて記憶がない。
「ってことは死んだのか俺……」

「エリどうしたの? 大丈夫?」
 ウェーブの女が、眼前でヒラヒラ白い手を振っている。
「そんなにお腹すいてるなら、爺さんのチンポでも咥えておいでよ。あいつらなら目が悪いから、あんたみたいな貧乳サキュバスでもありがたがるかも」
 きゃははっと笑う爆乳女。ふと横髪をかけた耳が、人間ではありえないくらいに尖っている。

 つまりこれは、と。英理人もといエリは、もとエリートらしく柔軟性のある脳で、瞬時に理解した。
 かつてサラリーマンだった自分は、どんなわけかサキュバスに生まれ変わり、同僚に馬鹿にされているのだと。
(底辺サキュバス……これじゃ俺を殺したアイツと同じじゃないか。だが俺はアイツのような馬鹿なことはしない。ここが生きる場所なら、ここでトップを目指すまで!)
「出世頭と言われた俺を思い知れよ」


 業績アップに大事なことは、現状を知ることだ。
 エリは全身鏡の前に立った。
 映ったのは、赤ワインのような濃赤のショートボブをした女。尖った耳がセクシーだが、サキュバスはみんなこの耳なので、勝負には使えない。
(にしても、ほんと貧乳だな……。ヒップはなかなかセクシーだが、男って尻よりは胸派のほうが多いよな……)
 エリは鏡の前で、くるりとまわってみた。背にはえた翼と長い尻尾は物珍しく、なんとなく尻尾を引っ張ると。
「ひあっ♡」
 付け根にびりびりと痺れたような快感が走り、高い声が漏れる。
「あっふ♡ここも性感帯なのか……んっ♡」
 今度は小さな乳房を手のひらで包み、ゆるゆると揺さぶってみた。
「んあっ♡」
 意図して弄ったわけではない乳首が、すぐにこりっと硬くなった。こんなに感じやすいのはサキュバスだからか、それともサキュバスのなかでも特別なのか。
 ピンクの突起をつまんでクニクニ揉んでいると、全身がじわじわ熱くなってくる。
「あふっ♡乳首だけでっ、こんなぁ……♡」
 それならマンコを弄ったらどうなってしまうだろう。
 エリは恐る恐るワレメに手を伸ばした。むっちりと膨れたソコは、薄い布地の上からでもわかるほどに濡れている。そっと指を添えると……。
「はぁんっ♡」
 下腹に力が入り、膣とアナルがヒクンッと締まった。そして腹の奥がきゅううんと疼く。
 男のときの欲とは違う。それよりは空腹感に近いような……?
「そうか、サキュバスだから精液が必要なんだな……んんっ♡」
 ワレメから指を離し、ねっとり絡んだ愛液をぺろりと舐めれば、独特の味が口内に広がる。
 とりあえずこの身体は貧乳だが感じやすいことはわかった。これで男を落とし、ザーメンを中出しさせるには――。
「そうだ、どうせならあいつをヤッてやろう。俺を殺したアイツ……!」
 エリは微笑み、その男のもとへと向かった。


 英理人を殺したことで刑務所に捕らわれの身となっていた男は、狭い寝台の上で身を丸くして眠っていた。
「はっ、人を殺しておいてよく眠れるもんだな」
 傍らに立ったエリの胸に、いい気なもんだと怒りが生まれる。が、こんな男ならば好き勝手にできる。最大限搾り取っても罪悪感もわかない。踏み台にはもってこいだ。
 エリはにやりと笑うと、足を振り上げ、男の腰を思い切り蹴飛ばした。
「おっ!」
 叫んで寝台から落ちる男。その仰向けの股間の上に、ハイヒールの足を置く。
「ぐえっ……な、んだ!?」
 男は痛みに歪んだ顔で、エリを見た。みるみる見開かれていく瞳。エリはにんまり笑って、男のペニスをぐりぐりと踏み始めた。
「ふおっ……」
 わけがわからないまま踏まれているにもかかわらず、男が歓喜の声を出す。
 あまり強く踏みつけてチンポがダメになっては意味がないので、絶妙な力加減を維持した。
 ぴくんぴくんと震える身体。大きくなっていくペニス。
(こんな奴だから、出世もできず、女にももてないんだろうな)
 エリは勃起チンポをゴリゴリと踏みつけながら、自身のワレメを弄りはじめた。
「はっ、ああんっ……♡」
 パンティの隙間から指を入れ、細い指で肉襞を押し開く。既に湿ったナカは熱く、くちゅくちゅと音を立てるほどに潤っていた。
「あっ♡はンッ♡」
 左手で小さな乳房を露出させ、中央で硬くなっている乳首をつまむ。
「ひあっ♡」
 それだけで、蜜口からはとろりと愛液が零れ出でた。
「はっ……変態なねーちゃん、だな。ひひ、こんなとこで見る夢にしては、いい夢じゃねえの……」
 男はいやらしく笑うと、自身のウエストに手をかけ、ズボンを下ろし始めた。
「変態はどっちだっての。足コキでこんなに感じて……」
 ――にしても、ズボンにしみこんだカウパーがもったいない、と思うのは、サキュバスの本能か。
 ぺろり、赤い唇を舐めるエリ。ごくり、男の喉が動く。
 ――が。
 後ろ手をついて身を起こし、白い足首を掴もうとした男の手を、エリは蹴り飛ばした。
「触んな! お前はただ寝てればいいんだよ!」
「ひっ……」
 瞳に煌めいた怒りに、男が手を引っ込める。エリは勃起チンポから足を離すと、男の身体をまたいで、中腰になった。
 パンティを足の付け根に寄せたがに股開き。くぱあっと開いたワレメは、赤い肉襞を見せている。そこからぽたり、雫が男の腹に滴り落ちた。
「はっアン……♡」
 エリの爪先が、ぐちゅりと穴に埋まっていく。どぷり、愛液がまた溢れた。
「生殺し、かよっ……」
 はあはあと荒くなっていく男の呼吸。ギンギンに反り返っていくペニス。
 血管が浮き出た赤紫色の剛直を見、エリは身が震えるのを感じた。
(欲しい、これが、アソコに……)
 にゅぽりと指を引き抜き、自分の膣口に、カウパー溢れる亀頭の標準合わせる。
 そしてエリは、じりじりと腰をおろし始めた。

 ばくばくと心臓がうるさく鳴っている。
 チンポが欲しいと思う反面で、恐ろしいと思う気もあった。英理人として女なら何度も抱いたことがあるが、さすがにここにペニスを受け入れるのは初めてだ。
 処女の反応はどうだったか? 考えても経験のない英理人には思い出せない。学生のときは文武両道、卒業してからはエリート街道まっしぐらな英理人は、わざわざ手間のかかる初めての女を相手にせずとも、抱ける身体はいっぱいあった。
「ああっ……♡」
 ぐちゅり、亀頭がエリのワレメに触れる。カウパーと愛液が混じり、ぬらるぬらりと肉が擦れた。
「あふっ♡んんっ♡」
 入口をほぐすべく、円を描くように腰を押しつける。はっ、と男が低い声を漏らした。ちらと見れば顔を真っ赤に染めている。
(はっ、コイツ経験あんまねえな……)
 だったら翻弄させるのは簡単だろう。限界まで搾り取ってやると、エリは意を決して、勢いよく腰をおろした。
「んあああっ♡」
 完勃ちチンポに、狭い膣穴をミリミリと押し開かれる。熱い。結合部が燃えてまいそうなほどに。
 はあはあと息を吐きつつ、エリは小さな乳房を両手で掴んだ。そのままわしわしとふくらみを揉んで、挿入した異物に慣れるのを待たず、前後に腰を揺さぶる。

「ひあっ♡ああっ♡チンポっはいってッ♡せーし♡ああんっ、ほしッ♡オマンコに♡せーしッ♡」
 気づいたときには、口から女の淫らな声が飛び出ていた。子宮がひくつき火照り、疼いて仕方がなかった。
「あうふっ♡おく♡おくついてええッ」
 自分を殺した相手など生きディルドだと思っていたが、口が勝手にお願いしている。
「はっ、えっろい嬢ちゃん、だなっ……」
 男は口角を上げ、ずんっと腰を突き上げた。
「あひいいいいっ♡オチンポッ♡おくッ♡ついてるうううっ♡」
 エリは無心になって乳房を揉み、乳首を捏ね、腰をゆっさゆっさとゆすぶった。揺れる尻尾が男の手に絡まったのは偶然。だが男はそれを掴み、ぎゅうっと引っぱった。
「おおおおんっ♡それらめえええっ♡」
 性感帯である尻尾の付け根が、びりびりと痺れる。ペニスを咥えたマンコがきゅうううっ♡と締まり、男がううっとうめき声を開けた。
「んな一気に締めたらっ……」
「あうううっ……♡」
 エリが細い顎を高く上げて、背を反らす。
 ごつんごつん、竿が膣壁を擦り、カリが粘膜をえぐり、亀頭の先が子宮口を叩く。そのすべてがよくてよくてたまらない。
「らしてえええっ♡エリのマンコにッ♡ザーメンいっぱい♡だしてえええ♡子宮タプタプにしてえええっ♡」
 突き出した胸の先で、ビンビンに勃起してる赤乳首をこねくりながら、エリが叫ぶ。
「おおおおおっ」
 唸るような声と同時、エリの中でペニスがびくんびくんと跳ねた。
 そして。

 ぴゅるるるるっ! ちゅるるるるっ! どぷぷっ!

「ああああっ、でてるううう♡エリの中に♡ザーメンいっぱい♡でてるよおおおっ……♡ ひああああっ♡」
 飛沫の熱さに、びくんびくんと身体を震わせ達するエリ。
 精液を一滴も漏らさないように必死に膣に力を入れると、その圧迫で、男は限界まで射精した。

「あうふっ……♡」
 エリは力なく、仰向けになっている男の上に倒れかかった。
「はっ……エリちゃん、ってのか……はは、マジいい夢……女王様かと思いきや、かわいいし、エロいし、さいっこう……」
 男の手が、エリのワイン色の髪をくしゃりと撫ぜる。
(そうか、このツンからのおねだり路線でいけば、あるいは……)
 エリはにまりと笑うと、男の胸に手を置き、顔だけを持ち上げた。
 そして上目遣いで、一言。
「お兄さんの、もっとちょうだい?」
 クールな見た目を逆手に使い、可愛くおねだり。
 貧乳で魔力も弱いサキュバス・エリが、新たな世界で生き抜く術を見につけた瞬間であった。

【依頼小説】巨大ロボットのパイロットになるためにぴっちりスーツで女体化する小説

文:蜜柑 猫 https://skima.jp/profile?id=31779
イメージイラスト:壱科 八歌 https://skima.jp/profile?id=27333

――君にしかできない特別な任務なんだ頼むぞ

そう激励されては嫌でも分かりましたと首を縦に振らなければならない……。
謎のエイリアン集団が地球を襲って5年……。
ようやく、それに対抗できる新たな戦力が完成され、それに選ばれたのが俺な訳で――

「でも、女になるのはなあ……」

 仕方のないことである。
 謎のエイリアン集団に対抗できる新たな戦力、それは『巨大人型ロボット』だ、それに胸躍らせ、面接試験に合格し、実技試験にも筆記試験にも合格した。
 完璧にすべてをこなしてきた……。しかし、今となってはその事実を知った瞬間、落胆するしかなく、今も相変わらずといった感じで家路についていた……。

「お帰りー受かったんだって?凄いじゃん!」

妹がそう言いながら、俺の元へやってくる……。
しかし、なれたはなれた。しかし、その事実を告げるのは気が引けた。

「おう、凄いだろ!滅茶苦茶頑張ったんだからな!」

 こうやって平気な様子を見せているのも今の内だ、いつかはばれてしまう。でも、今はこうするしかない。
花山(はなやま)内海(うつみ)は、そのスーツを両手に首を傾げた。

――女体化スーツ。
それは、男が女になる手段の一つで、原理はよくわからないが、とにかく、着ると女の子になり、体の構造も女の子になる凄い代物なのだ! 科学の力ってスゲー!!
女体化スーツは新しいエネルギーを生み出すのでいろんな場面でそれが用いられる。今回のロボット動かす原理にもそれが用いられているのだ――

べろんべろんのゴムのような肌色の生地が見え、ぱっと見た感じだと全身タイツの印象を受けた。だけども、よくよく見れば胸の膨らみやアソコも見えてすぐに違う印象を受け、内海は持ちながら、密かに胸の内で興奮する。
だけれどと、内海は思う。
めっちゃ恥ずかしくね? と

本部からの伝令で、今日からこのスーツを着て、スーツと体をなじませないといけないらしく、着てみたが恥ずかしさよりも先に驚きが先にやってきた――

「おっぱいだ……」

その突如として現れた二つの大きな乳房に、ドキドキしながら、初めて触れる……。第一印象は、こんな感じなのかと声に出た。少しくすぐったい。それに、内海は変な感覚を下に覚え、即座に触るのをやめると、一層下が疼いて止まず。ついには、触れてしまった。
触れたといっても少し撫でただけ……。その時の内海には触ったソコがクリトリスだとは知らず……。
撫でた瞬間、ピリリと変な感覚が疼き、瞬間内海は“女の自慰”を理解する。

「これは……」

 やめられない。

壱科八歌さん

全文を表示 »

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ⑥

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

(俺だって……知りたい! 感じたい!! 忍さんのカラダ――お、女のかっ、かっ……快感を!!)
 本音では、滅茶苦茶に撫で回したい!!  彼女の艶美な女体を――。
 けれど、同時に恐ろしかった。
 必死に塞き止めていた邪な欲望が、暴走しそうで。
 誠史郎の理性はか弱い抵抗を続けていく。
「そ、そんなっ! だ、だっ、だめ! だめすぅ! ダメですってばー!!」
 気恥ずかしさの余りに忍から目線を反らしながら、誠史郎は頑なに自慰を許可しない。
 けれど、そんなことで諦める忍ではなかった。
 ぐいっ、と力強く彼の腕を引っ張った。
 連れて来られたのは……リビングに置かれていた姿見の前。
(……あっ!)
 そして、見てしまった。見開いた眼で。
 姫川忍の――今の誠史郎の、艶かしい牝ボディを見てしまう。
 Oカップの異常発育した乳玉ふたつを筆頭に、どんなAV女優にも真似できない圧倒的な腰の括れや、むっちりと膨らんだ臀部と太腿。
 大人の色気の塊である。
 男、いや、牡ならば一瞬で魅了されてしまう牝フェロモンが、ムンムンと香り立つ熟女の牝肉体。
 それが今の自分だ。
 誠史郎は今……この美女の肉体を自由にできる。誓約を書き換えれば。
(ああ、だめ……なのにぃぃーッ!!)
 鏡を覗いてしまったが、最後。
 もう理性も、知性も、役には立たなかった。
 この一か月の間に育っていた背徳の肉欲は、誠史郎の心を惑わせていく。
 この規格外の爆乳房を揉み回し、恥部や脚の付け根の膨らみをねっとりと探求したい。
 普段着も、破廉恥なパーティ・ドレスも着ていない……真っ裸の姫川忍の身体を知り尽くしたい。
 異性の肉体への探求心が、自分でも制御できないほど膨らんでいた。
「……あっ」
「ねぇ、いいでしょ? 折角なんだから、一週間楽しみましょうよ。お互いの体を……異性の快感を……」
 鏡面から顔が外れている大男が……忍が、誠史郎の肩に手を乗せた。
 途端に、肉声とは別の声が頭の中に響いて来る。

 ――互いの体で性的なことは一切行わない、と言う誓約は解除する――。
 ――入れ替わっている間の自慰行為は、許可する――。
 ――入れ替わっている間の本番の性行為だけは、禁止する――。
 ――……だから、いいですよね?――

(ああ、こんな! こんな使い方も出来るのか!? 忍さんの声が響いてきて!? う、うわぁああ~~!?)
 確かに入れ替わった後、暫くは肌の接触で魂の声を互いに送れる……。
 だが、入れ替わりのお呪いを試してから、初めて彼女の方から脳波を発射させられて、誠史郎の思考は、ますます掻き乱された。
「あたし、男の自慰をしたいの! 誠史郎さんも、あたしの体で自慰をしたいでしょ? 何を拒む必要があるの? 本番のセックスは禁止しているし……なんの問題もない!」
「あっ、ああ、問題……な、ない?」
 内からも、外からも……。
 忍が執拗に説得してくる。
 途端、拒んでいる自分の方が潔くない気がしてきて……。
「……それとも誠史郎さんは……あたしの体でセックス自体もしたいのかしら? あたしの、例えば――青島とかに……?」
「ば、馬鹿言うな! そんな気持ち悪いこと誰がするか!! あ、ああ……う、ううぅぅ! わ、分かりましたよ! いいです、自慰は認めますよぉ~~!!」
 彼女の分かりやすい挑発が、止めとなった。
 外と内の二重の誘惑――。
 それに堪え切れず、誠史郎は互いの自慰行為の自由を認めてしまう。
 ビリビリビリ!!  体に。心に。魂に。
 お呪いの『誓約』が上書きされていく……。
「――ハッ!? お、俺は何を!? だ、だめ! 取り消し! 取り消して下さい!!」
 たぷるるん! たぷるるん!!
 巨大過ぎるおっぱいを無意味に揺らし、忍を捕まえようとする誠史郎。
 けれど、巨大爆乳と言う十キロ・オーバーのでっぷりとした重りを背負わされていては、少しも追いつけない。直ぐに息が切れてしまう。
「嫌よ! 絶対にお断りします!!」
 そもそも誓約を作るにしても。それを無効にするにしても。
 ――双方の同意が必要だ。
 咄嗟に彼女の提案を受け入れてしまった時点で、誠史郎は取返しも付かない過ちを犯してしまった……。
 そのことに、彼だけが気付いていない。
「はぁ、はぁ……うううっ!」
 たゆるんっ、と繰り返される乳バウンド。
 紅いドレスの布地が弾けてしまいそうなほど奔放に揺れ弾む爆乳――。
 その重さに肩が悲鳴を上げて、誠史郎は疲れてしまった。
(ちくしょう! この体……エロいけど! よ、弱い……体力がない……く、くそぉー……!!)
 これから一週間、危険な男たちに近付かなければならないと言うのに。
 男と女の肉体――さらには二十代と、三十代の年齢――の違いに、早くも、誠史郎は弱気になってしまう。……その上。

 ――まぁまぁ、いっぱいエッチなことしていいですから! セックスはダメですけど……あたしの体を思う存分に楽しんでくださいね!!――

「し、忍さん!? 揶揄わないでください!!」
「アハハ。ごめんなさい……あたしの体にいる誠史郎さんが、とても可愛かったから。……ついイタズラしたくなっちゃったのよ! ふふ……許してね!」
 彼女に、またしても遊ばれてしまう。
 再度、彼の剥き出しの肩へと手を乗せた忍は……誠史郎の意識へと直接、恥ずかしい声を浴びせて来る。
(――おかしい。やっぱり、この人……何かを企んでいるのか?)
 誠史郎に対して、どんどん笑顔を見せるようになっていた姫川忍――。
 けれど、彼女の陽気で人当たりの良い笑みの裏には……何かがある。
そんな直感が誠史郎を蝕んでいた。

 もっとも。

「じゃあ、これから一週間――しっかりと姫川忍に成り切ってくださいね。
誠史郎さん」

 もう入れ替わった後である。
 彼女の同意がない限り、一週間が経つまで……誠史郎は元の体に戻れないのだ。

「……わっ……分かり、ましたよ……」

 片方の腕を握り締めながら、誠史郎は不安そうに忍を見上げる。
 今さら、直ぐに入れ替わって欲しいとは流石に言えなかった……。

(……い、いや、俺! 迷うな! 不安になるな! この二週間を……いや、一週間を乗り越えればいいんだ! 負けるな、俺……!!)

 今すぐにでも元の肉体に戻りたい若い刑事の男は――結局、自分の体で悦びはしゃぐキャバ嬢の女に、何も言えなかった。

せいてんサンプル

 そして、誠史郎の悲願は――彼が思い描いていた未来とは、全く違う形で叶うことになる。

 そうなるまで……あと、もう少しであった。

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

【300DL突破】性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ⑤

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

「ごめんなさい! こんな格好でお出迎えしてしまって……!」
 姫川忍が、玄関のドアを開け、誠史郎にはにかむように微笑んだ。
「い、いえ……!」
 水商売――。
 キャバクラ嬢として働いた後の朝帰りだったのだろう。
 必要以上に胸元を強調する紅いドレスを纏い、彼女がリビングへと誠史郎を招く。
 たぷるるん! ぷるるん!! たぷるるん!!
 圧倒的な、声も出ないほど……卑猥な巨大乳房!!
 これが今日から一週間は自分の一部になると思うだけで、彼の緊張は増していく。さらには、ドキン、ドキン、と心臓が高鳴った。
(――はっ!? 俺は何を! し、しっかりしろ!! 目的を見失うな!!)
 体が異性――他人の女体――になることへの不安と嫌悪感とは反対に、邪な好奇心が脳裏に住み着き、困ってしまう。
 ぶんぶんと頭を振い、彼は脳に溜まった血を下げていく。
「誠史郎さん……? 大丈夫ですか? もしかして……お仕事でお疲れなんですか?」
「す……すみません!! 俺の方こそ……見苦しい真似をして!!」
 やはり、この入れ替わり生活は有害だ。
 刑事としての責務や、先輩の敵打ち。
 そして、忍に対する申し訳なさが、ゆっくりと溶けていき……欲望のまま、
暴走しそうな自分がいた。
 目覚めなくてもいい物に、目覚めてしまいそうで、怖い。
 自分自身が恐ろしい。
「忍さん……改めて聞きますけど……本当にいいんですね! 俺に協力して! 体を一週間も入れ替えて……!!」
「はい……。誠史郎さんのことは信用していますので……じゃあ、その……」
「よ、宜しくお願いします……」
 向き合う男と女。
 誠史郎と、忍。
 まずは互いの左手を、ぎゅうっ、と強く握る。
 これが、入れ替わりのお呪い……その過程のひとつだった。
(つ、次は……!)
 ほぼ同時に、忍の右手が、誠史郎の心臓の上に当たる。
 誠史郎の右手も、忍の心臓の上に置かれた。
 ドクドクドク!! むにゅるるんっ!!
 彼の心音が忍に伝わる。
 忍のおっぱいの柔らかさが、彼の神経を遡る。
(ああ、柔らかい! お、大きいぃぃ!!)
 無心など無理だ。絶対に。
 この大きくて巨大な乳肉に、誠史郎の男としての性は翻弄されるばかりだ。
「……トっ……トウウ・クルル・パリ――」
「リパ・ルルク・ウウト……」
 まずは最初に男が呪文を唱える。
 次に女は、男が唱えた呪文を逆に読んでいく。
 これを十二回繰り返せば……入れ替わりのお呪いは完成だ。
(最初は何度か間違えたけど……。流石に、慣れて来たな……)
 この最初の儀式さえマスターすれば、自由自在に肉体を入れ替えることが出来る。
 何しろ元に戻る際は、自動。しかも、入れ替わりの時間は、使用者たちが自由に決められるのだ。
(いや、そもそも……こんなことで人間の体が入れ替わるのが不思議だよ。今更だけど――)
 儀式途中で色々考える誠史郎。
 もっとも……最後の呪文を彼女が唱えた時には、やはり手に力が入ってしまう。
(う、うわぁぁあ……ッ!?)
 意識が体より飛ばされる。一瞬、全身の感覚が無くなった。
 そして、その直後――たぷるるんっ!!
 甘やかな大人の女の香りと共に、圧倒的な質量が胸元で揺れ撓んでいた。
「成功……ですね」
 目の前の『誠史郎』が、そう言った。
「はい……。入れ替わりましたね……俺たち――」
 自分の意思で口を動かしても、喉の奥から漏れ出るのは美女の声。
 男を誑かせる甘い美声。
 金髪に染め、ウェーブを付けた艶やかなキューティクルが頭部で波打ち、剥き出しの肩や項に擽ったい感触が発生する。
(ううう……未だに信じられない! な、慣れない!! 俺が忍さんになるなんて!! こんなエロい体の……女になるなんてッ!!)
 幼い子供のように動揺し、ぺたぺたと自身の頬に触れる『忍』。
――いいや、違う。
 姫川忍の身体を預かった刑事の誠史郎は、恥ずかしそうに頬を染めながら、華奢な造りの全身を、細い指で弄っていく。
 途端……たぶるるんんっ、と。
 ちょっとした身動きだけでも、豊満すぎる乳房は激しく揺れる。
「~~っ!?」
 覚悟していても、異性の、忍の体になる衝撃は、とんでもない。
 十キロ・オーバーの爆乳重量が肩に圧し掛かり、重心を安定させるのが大変だった。
「もう……誠史郎さん! 少しは慣れたらどうですか……あたしみたいに!」
 その滑稽な姿を見て、くすくすと笑う忍。誠史郎の身体になって直ぐ、姿勢や仕草さえも、彼女は男らしくしていた。
「いや……その……」
 熟した美女の体に翻弄される姿を、堂々と男性に成り切る本物の忍に笑われると、ますます恥ずかしくなって誠史郎は頬を赤く染めていく。
(しっかりしろ、俺! なに、もう元に戻りたくなっているんだ……!!)
 弱気な自分を拒絶しようと、ふるふると頭を振う誠史郎。
 たぷるるん! ぷるんぷるん!!
 だが、そんな動きをすれば当たり前のように胸元が揺れてしまう。魅惑の乳谷間を強調する破廉恥な紅いドレスより、豊満すぎる爆乳房が溢れそうになった。
(うう……やっぱり、忍さんって! この体って……!!)
 ――エロい!!
 欲情するなと言う方が無茶と言う、牝フェロモンがムンムンの熟女肢体。
 誠史郎は、訳も分からず恥ずかしくなって……初心な乙女のように股座を閉じてしまう。
「じゃあ、早く……〝誓約〟を決めましょう。何時も通りに……」
「――は、はい! ……そうですね!!」
 入れ替わる前も、忍にリードされっ放しだったが……入れ替わった後は、特にその傾向が顕著である。
 年上の美女の体になった刑事の元男を、年下の青年の体になったキャバ嬢の元女が、巧みに誘導する。
 ぎゅうぅ……と。ふたりは握手をした。
 そして、ふたりは念波で、今回の入れ替わりのルールを決めていく。
 
 ――入れ替わっているのは、今から一週間――。
 ――入れ替わった相手を傷付けない――。
 ――互いの体を傷付けない――。
 ――互いの体で迷惑や犯罪行為を行わない――。
 ――互いの体で……性的なことは一切行わない――。

 決める内容は、ほとんど同じであった。
(ほんと、便利なお呪いだな。……不自然なぐらい――)
 肉体交換を終えた直後に、この追加儀式を行うことで、ふたりは入れ替わっている時間を含め、双方の行動をある程度まで縛れるのだ。
 誠史郎が心の中で唱えたことが、テレパシーのように相手にも伝わり、拒絶されなければ見えない鎖がふたりの魂と体を束縛していく。
 禁止事項に触れる行為は全て、強制的に阻止されてしまうのだった……。
(――でも、そうだよな。確かに……この誓約は必要だ。……自分の肉体を他人に預けるんだから、これぐらいのセーフティーは絶対条件だ……!!)
 忍は勿論、誠史郎もこれで安心だ。
 彼女に自分の体や、刑事の立場を悪用されないのだから。
 しかも、脳に記憶されている情報を引き出す際には、テレパシーにより体の本当の持ち主にも感知されるばかりか……。
 本人が許可しない限り――その記憶や思い出を見ることは出来ないのであった。まさに、肉体交換を安心に行えるお呪いだ。
 しかし、それでも――。
(でも……本当に、そうなのか? なんだ……なんなんだ? この胃の底から込み上げてくるものは――?)
 ゾクゾクとした寒気が、背筋を走る。
 この一か月の間で入れ替わりを試していた時にも感じていた不安と悪寒が、ここに来て激しさを増していた。
 まるで漆黒の奈落へと落ちていくような。永遠に続く闇の中に取り込まれるような。
 とても言葉に出来ない恐ろしい予感が全身を包み込み、ブルブルと震える誠史郎。
 そして――たぷるるん!!
「はぅう!!」
 その強烈な虫の知らせに思考が鈍り、ボリューム有り過ぎる爆乳房の波打ちに対処できない誠史郎。真っ赤な顔で息を詰まらせる。
「ところで、誠史郎さん――」
 直後、その無防備な美女の体へと、誠史郎の体を操る忍が近付いてくる。
「ひゃあっ!? お、驚きますから急に近付かないで――」
「オナニーぐらいはいいと思うんですけど……どうですかね?」
「えっ? オナっ、えっ、ええっ!? オナニー……ってッ!?」
「……まさか、知らないの? オナニー……誠史郎さん、童貞?」
「童貞じゃない! 俺は童貞、違います!? いや、そうじゃなくて……えっと! オナニーって! オナニーですよね!! じ、自家発電の!?」
 普段の誠史郎なら、この程度の卑猥な単語ではパニックにはならない。
 けれど、今の彼は姫川忍と言う年上美女の肉体である。
 道徳観や倫理観が強い方の彼でも、欲情せずには居られない艶美で卑猥な熟女肢体を自由に出来る立場にいるのだ。
 彼女の提案に、様々な感情が一気に膨らむ。理性と欲望が鬩ぎ合う。
 頬を真っ赤に染めた誠史郎は、あぅ、あぅ、と困惑する。
 見た目は三十代後半の熟女だと言うのに――。まるで生娘のように誠史郎は、恥じらっていた。
「当たり前です! そのオナニーですよ!!」
「お、おなっ! はぅうう!?」
 もはや錯乱しているとばかりに飛び上がる。
 たぷるるん、と巨大過ぎるおっぱいを揺らし弾ませ、ひとり勝手に転びそうになっているほど忍の言葉に拒絶反応を引き起こす誠史郎。
「だって、一週間ですよ? 一週間――その間、ずっと異性の体になっていて……オナニーできないなんて、生殺しじゃないですか!」
「な、生殺しって……」
「あたしだって――男の子のオナニーに興味あるんです。男のおちんちんを。男の射精を。……自分で経験してみたいんです!!」
「そ、その気持ちは分かりますけど……ッ!?」
 自分の姿で。自分の体で。
 この間の自分のように――姫川忍が、男の自慰に励んでいる。
 馬鹿みたいに腰を振っている。
 そんな妄想が頭を過ぎり、誠史郎の下腹部が、淫らな熱を発した。
 じゅわぁ、ぷしゅっ!!
(ひ、ひぃいい~~! だめ、だめですよぉおお!!)
 自分だって興味はある。むしろ、やってみたい。
 今までは短時間。しかも、お呪いの誓約付きだったので、この魅惑の熟女肢体を心行くまで探求したことは、一度もないのだ。
 何十回入れ替わっていても、まだ知らない彼女の、姫川忍の全て。異性の快感――。


性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ④

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 

 ――数時間後、夜。

「うわっ!?」

 誠史郎は、驚きの声を張り上げた。
 鏡に映った自分が、先程まで会っていた熟女――姫川忍に見えたからだ。
 無論、そんな訳がない。
 互いの肉体が入れ替わっていたのは僅か二時間。
 今は本当の身体である。鏡に映る物は、これからシャワーを浴びようとする屈強な男の肉体――。
 けれど、一瞬でも彼女の裸を想像してしまった。それこそが……最大の問題だった。
「……はぁああ~~。いよいよ、覚悟を決めないと……!」
 溜め息を漏らし、一か月前から練っている計画のことを考える。
(俺が忍さんの体で……あの男に近付き、犯罪の証拠を手に入れる! 自分でも馬鹿々々しいとは思うけど……もうっ、これしか方法がないんだ!!)
 我ながら……穴だらけの作戦である。
 誠史郎が追っているヤクザの若頭に、忍の肉体を利用して接近し、犯罪の証拠を掴む。実に場当たり的な計画だった。
 幾ら彼女が、そのヤクザ――青島の愛人だったとしても、上手くいく保証は、どこにもない。
(……自分で持ち掛けた話だけど。――なんでこんな訳の分からないになってしまったんだ……? 俺は普通に協力して貰うつもりだったのに……)
 何故……年上キャバ嬢と自分が肉体交換し、こんな出鱈目な捜査をすることになったのか。
 切っ掛けは、忍が通うバー。そこのマスターからの提案だった。

「じゃあ、お二人の身体を入れ替えればいいんじゃないですか?」

 そこは、寂れたバーであった。決して汚いわけではない。
 むしろ、なかなかにお洒落な雰囲気の酒場である。
 姫川忍に会う目的が無くても通いたいと思えるほど、感じのいい店だ。
 ただし、不思議と客は少ない。
 最も繁盛する夜にも関わらず、客は誠史郎と忍だけ。
 従業員も、綺麗な顔立ちの青年しかいない。
 だから、なのか。聞き耳を立てていたマスター――誠史郎よりも、若い風貌の男――は、先程の発言で、ふたりの間に入って来たのだ。
「――入れ替える?」
 ぽかん、と口を開けたまま、誠史郎は唖然と聞き返す。
 頑なに協力を拒む忍を、何とか説得しようとしている最中。『身体を入れ替えればいいんじゃないですか』――などと言われて、どう反応すればいいのだろう?
 だが、その冗談にしか聞こえない言葉に、隣の破廉恥なパーティ・ドレスを着た熟女――姫川忍は、興味を持ってしまう。
「……それ、いい!! 確かにそうですね!! ……誠史郎さんに、あたしの体を守って貰えばいいじゃないですか!! あたしの体で、あたしの代わりに……青島を思う存分捜査して下さいよ!!」
「ええッ!? いや、いやいや! ちょっと待て! まさか、本気なのか!! ふたりともッ!?」
 敬語も忘れて、彼女たちに突っ込んだ誠史郎。
 しかし、表情を見る限り、このふたりは肉体を入れ替えることを本気で検討しているようだった。
(マスターは冗談? 忍さんは……まさか、酔っているのか?)
 ふたりの正気を疑う刑事を……だが、忍は訝し気な表情で睨み上げた。
「……何ですか? どうして……反対するんですか? だって、あたしを守ってくれるんですよね? 誠史郎さん――」
「いや、だから……守るって言いましたけど……」
 じぃー、と。
 忍が、誠史郎を上目遣いで見詰める。
 スイカふたつをくっ付けたような途方もない爆乳も激しく波打ち、彼の喉元は自然と物欲しそうな音を鳴らしていた。
 何人かの女性と交際したことはあるものの、――ここまで色っぽい美女との接近は、彼も初めてのことであった。
(すげぇー、美人。青島が執着するのも分かるなぁ……)
 ……姫川忍。
 三十八歳という年齢ながら、高級キャバクラでナンバーワン・キャバ嬢の座を守り続けている女。
 魔性と言うべきグラマラスな体型と、艶やかな顔付きの美女に見られているだけで、誠史郎は妙に緊張してしまう。
 これほどの絶世の熟女。
 女好きのヤクザが、見逃す筈もなかった。ありとあらゆる手段で、彼女を自分の愛人にした青島。
 そして、だからこそ、警戒心が強く、賢い奴の懐に潜り込めるのも、目の前の美しい熟女しかいない。
 そう思ったからこそ、彼女に危険なお願いをしていた訳なのだが……。
「あたしだって協力したいんですよ? 青島の奴なんて……好きでもなんでもないんですから! でも無理やり愛人にさせられて……あいつの奴隷みたいな扱いなんです! あたし!!」
 たゆるん、と巨大爆乳を上下に弾ませ、忍が畳み掛ける。
 彼の両手を己の繊細な手で柔らかく包み込み……相手の思考を誘導した。
 普段の誠史郎なら、そんなあざとい行為は気付けたかもしれないが、彼女の色香に惑わされていて、難しい……。
「しっ、しっ、忍さん……!!」
「でも……刑事さんの手伝いをしていることを青島に知られたら……あたし。
何をされるか分からないんです! 刑事さんは……誠史郎さんは。 あたしを出来る限り守るって言いましたけど――二十四時間……四六時中、あたしの警護なんて出来ませんよね?」
「そ、それは……確かに、そうですけど……」
「なら……あたしの体をお貸ししますから――刑事さん本人が、青島の犯罪を捜査して下さい! うふふ……誠史郎さんのような切実そうな男性なら……信用して、あたしの体を預けられますから……♪」
「か、体を貸す……!? 体を……忍さんの体を、俺に預けて……貰える……!?」
 ベッドで男を誘う娼婦のような甘やかな美声。
 忍の言葉が、男の妄想を増長させる。
 仕事――いいや、違う。
 硬い決意でここに来た筈の誠史郎は、忍と言う女の色香に溺れていった。
(くそ! 青島の奴……! こんないい女を! こんな綺麗で、エロい女性を……犯しているのか! 奴隷にしているのか!?)
 胸に沸き起こるヤクザへの怒り。
 しかし、それは刑事としての正義感などではなく――純粋な嫉妬であった。
 姫川忍と言う女を抱ける青島に対する男としてのジェラシーが、炎のように彼の胸中で燃え上がる。
「一度、試してみましょうよ! それで体が入れ替わらないようでしたら……あたしも諦めますので。お願いです――誠史郎さん♡」
 甘やかな響きの声が、酒のように誠史郎の意識を酩酊させる。
 たゆるん。
 たぷるるんっ。――すりすりっ。
 豊満すぎる乳肉を撓ませ、柔らかな掌で彼の手を握りながら、硬い胸元へと淡く頬擦りする絶世の熟女。
 一発で、KOだ。
 知らず知らずのうちに誠史郎は、こくこくと頷いていた。

(……ま、まぁー。こんなことで協力して貰えるんだから……! いいよな、別にっ!! どうせ体が入れ替わるとか! そんな非科学的なことが起きる訳がないし――)

 そんなことを考えながら、誠史郎と忍は試した。
 マスターが教える入れ替わりのお呪いを。

 そして、その結果――。

「う、ウソだろ!? こんなことが……っ!?」
「うわぁー! 本当に……入れ替わっちゃった!! スっ、スゴーイ!!」

 誠史郎と忍。
 ふたりの男女の身体は……見事に入れ替わっていたのだった。



 ――どびゅぶぶ! どびゅる!!

「くぅぅ……ッ!!」
 この一か月の間に起きた非現実的な出来事。
 鮮明に魂へと刻まれた姫川忍と言う女体の感触を思い出し……誠史郎は、男性器より新鮮な精液を噴き出していた。
「や、やばい! このままだと、オレ――変な性癖に目覚めそうだ……!!」
 結局、誠史郎は異性の体を借りて、ヤクザの犯罪を捜査することになった。
 忍が頑なに入れ替わりに固執したためだ。
(そりゃあ……青島を怖がるのも分かるけど……)
 証拠こそ見つからないが……青島は、複数の殺人に関与していると思われている超危険人物。
 そして、その犯罪の中には誠史郎の先輩――木村刑事の殺人事件も含まれていたのだ。
(刑事を殺すほど凶悪な男。……幾ら愛人でも何をされるか分からない。……でも、だから、って――普通、赤の他人に。ましてや、男の俺に自分の体を預けるか……?)
 出来ることならば、入れ替わりたくはない。
 姫川忍の艶やか過ぎる肢体に自分の精神が入り込むたび――。
 その彼女の艶美な美体の感覚が、彼の魂に焼き付いてしまうからだ。
(最近……忍さんのことばかりを考えて……オナニーしている!! しかも……彼女視点で……っ!!)
 肉体交換の弊害なのだろう。
 忍本人の視点で、彼女の裸体を想像し、毎日倒錯的な自慰を止められない誠史郎。
(これ以上……入れ替わりを続けると! 変な性癖になっちまう! まだ不安だけど……覚悟を決めるしかない! 木村さんの敵を取るためには……ッ!!)
 彼女の協力なしには、目的を果たせない。不本意な肉体の入れ替わりを彼は受け入れるしかなかった。
(必ず証拠はある! 木村さんや、その他の犯罪の証拠が! 絶対に俺が青島を逮捕してやる! 諦めない……例え――俺だけでも!!)
 義勇に駆られ、感情を高ぶらせる誠史郎。
 木村殺害の担当刑事から、外されてしまった彼であるが……世話になった先輩の無念を晴らそうと、密かに捜査し、青島の愛人である忍を探し当てたのだ。
(もう直ぐ約束の命日! 絶対に、その日までに青島を逮捕するんだ!!)
 先輩が亡くなって、もう直ぐ一年が経つ。
 何時までも短時間の入れ替わり――忍の体に慣れる特訓――をしている場合ではない。
 いよいよ計画を実行する時だと……誠史郎は考えた。
「……忍さんの話が本当なら。今こそチャンスだ……よ、よし! やるぞ!! やってやるッ!!」
 自慰した汚れを洗い流し、浴室から出て来た誠史郎。濡れた黒髪をタオルで拭きながら、忍の情報を再検討していく。
(――まずは一週間だ。一週間、青島は海外に出ている。その間に忍さんの持っているカギで奴の自宅を捜索する。それでも見つからなかったら、もう一週間、延長して……忍さんとして本人に近付いてやる!!)
 先輩の敵打ち。実行するのに適した状況。
 そして、何よりも、忍と肉体交換すると言う奇妙な関係を長引かせないために……。

(青島――絶対に尻尾を掴んでやるぞ!!)
 
 刑事・誠史郎は、忍へと計画実行のメールを送るのであった。

全文を表示 »

【投稿小説】下衆男と液体人間 作 なまむぎ イラスト れいとうみかん

「わるいけど、お前との付き合いも今日で終わりだ」
「そ、そんな、ゆ、勇治さん、ど、どうして…… 」
「何でって言われても特に理由なんかないけど……。強いて言うなら、お前に飽きたってことだよ。お前大人しすぎて、付き合っててつまらないんだよな」
「そ……んな……。わ、わたし、これまで勇治さんのために、いろいろ頑張ったのに。……。ひ、ひどい、ひどいです、勇治さん。ううううっ……」
「そういうわけだから、俺たちの関係もこれでお終いだ。ああそれと、よりを戻そうとして俺につきまとったりしないでくれよ。前もそういう奴がいたんだよな。お前もこれから俺のマンションに来たりしたら、警察呼ぶから。それじゃあな」



 それまで付き合っていた女と別れたのが3日前のこと。こっちが何もしなくとも、勝手に尽くしてくれる悪くない女だったが、こちらから捨てるようにして振った。
 捨てた理由は、といっても特にそんなものもない。別れるときに彼女に伝えた通り、ただ単純に彼女に対して飽きが来てしまったというだけの話だ。突然別れ話を切り出された彼女はひどく泣いていたが、俺には罪悪感もない。行ってしまえば俺は顔が良いから女にもてる。これまでもそうやって何人もの女と付き合い、飽きたら捨ててきたのだ。そのたびに彼女たちは同じように泣いたり喚いたりしていた。いまさらまたそれを見たところで罪悪感なんて湧きようも無い。あるのはただただ、もう興味もない女に目の前で泣かれることの面倒くささだけだった。しかしそれも済んだことである。
 今日、俺は新しい女を手に入れるため、家の近くの歓楽街にナンパに来ていた。やはり女を引っかけるならこういう人の多い場所がいい。
 何時間か周辺をぶらぶらしながら目ぼしい女を物色するが、なかなかこれぞという女は見つからない。今日はもう諦めて帰るか……そんなことを考え始めた時だった。
「あの……すみません。おひとり、でしょうか? 」
 背後から声をかけられて、俺は振り返った。そこには1人の女が立っていた。歳は俺と変わらないくらいだろうか。髪の毛は長く、そして艶やかだ。背は低めで、ニットのワンピースを着ていた。
 その女の容姿で目を引くのは、身体の驚くばかりの豊満さだった。特にその胸は信じられないほど大きく、服を押し上げてバッグの肩紐を谷間に食い込ませていた。顔つきは童顔気味で、身体とのギャップがそのエロさを際立たせていた。顔も容姿も、最高級というほかない良い女だった。
 これだけの女と話をする機会を逃すわけにはいかない。俺は人当たりの良さそうな笑顔を顔に浮かべながら、女に応対した。
「ああ、ちょうど一人で退屈を持て余していたところさ。何か用があるんだったらお付き合いするよ。どこか行きたいところがあるのかな? それならどこにでも案内するけど」
「いえ、用事というわけではないんですけど……。ただ、あなたを見て、格好いいなと思って声をかけさせてもらったんです。……どうでしょう、これからご一緒にお茶でも」
 もじもじとした仕草を見せながら、恥ずかしそうに女が言う。しかしその仕草と裏腹に話の内容はかなり大胆なものだった。いわゆる逆ナンというやつである。もちろんこんなおいしい話を逃すつもりはない。
「君みたいな綺麗な人に誘ってもらえるとは嬉しいな。喜んでお付き合いさせていただくよ」
 俺が了承すると、女はうれしそうに笑って、俺の手を取った。
「ありがとうございます。それじゃあ行きましょうか、杉平 勇治さん」
 女が俺の腕を取って、自分のそれと組ませる。腕に女の胸が当たり、柔らかな感触が伝わってくる。俺はその感触を楽しむのに夢中だった。そのせいで、まだ教えていないはずの俺の名前を、なぜか彼女が知っていたという事実に、俺は気が付かなかった。
 腕を組んだ彼女に引かれるようにして、俺たちは街の中を歩いていき、自己紹介を済ませる。女は白石 沙彩(しらいし さあや)と名乗った。
 軽く世間話もしたのだが、正直、内容は殆ど頭に入ってこなかった。俺はその会話の最中もずっと、沙彩の胸の感触を楽しむのに夢中だったし、これからどういう風に彼女をホテルに連れ込むか、その算段を考えるのにも忙しかった。これだけスタイル抜群の身体を押し付けられていては、欲情を抑えるなというほうが無理というものだ。絶対この女をホテルに連れ込んでやりたい。しかし焦っては事を仕損じてしまう。まずは喫茶店でお茶でもして、そこらへんの小物屋で安い装飾品でもプレゼントして機嫌を取って……。
 俺がそんなことを考えていると、沙彩が俺にしなだれかかってきた。
「ねえ勇治さん、実は私少し疲れてて……。よろしければ、あそこで少し休憩させていただけませんか? 」
 いつのまにかこんな路地に入り込んでいたのだろうか。俺たちが歩いていたのは、いわゆるホテル街だった。そして上目遣いでこちらを見上げる彼女が指差す先にあったのも、いかにもな風情のラブホテルだ。
 おいおいいきなりかよ、と思わなくもない。どうやら彼女はその童顔と裏腹にかなり積極的な性格のようだ。しかし、もとより俺に断る理由もない。むしろ話がさっさと進むのは歓迎すべきことだ。俺は彼女の申し出を快諾した。
 ホテルにチェックインした俺たちは、個室へと入る。部屋の中には大きなベッドが備えられており、シャワールームもついている。外見通り、内装もごくごく平凡なラブホテルの物だった。
「先にシャワー浴びるか? 」
 ベッドの脇に立ち、俺は背後の沙彩に声をかける。しかし、すぐ後ろに立っているはずの彼女からなぜか返事は無かった。そして……返事の代わりに聞こえてきたのは、女の静かな笑い声だった。
「ふふふふ……」
 振り返ると、俯いた沙彩の肩が、小刻みに震えていた。
「お、おい、どうしたんだよ」
 彼女が、ゆっくりと顔を上げる。その顔には、どことなく狂気じみた、深い喜色が浮かんでいた。
「ふふふっ、お久しぶりですね勇治さん。ようやくまた会うことができました……。ああっ! この日が来るのを、どれだけ待ち望んでいたか」
「は? お、おまえ、何を言ってるんだ? 」
 もちろん、白石 紗彩という女と俺は、今日が初対面のはずだ。なのにこの女は、俺と知り合いであるかのようなことを口にする。……ひょっとして、ここまでそんな素振りは一切なかったが、こいつは妄想癖のある頭のヤバイ女だったのだろうか。俺は彼女と距離を取るため、無意識の内に後ずさろうとした。
 しかし、俺が距離を撮るよりも、沙彩が行動を起こす方が早かった。彼女が飛びかかるようにして俺に抱き着き、そのままベッドに俺を押し倒す。仰向けになった俺の上に、沙彩がのしかかっている体勢になる。
「な、なにをする! どけ! 」
「安心してください、すぐに終わりますから、ね 」
 沙彩の顔は、俺のすぐ目の前にあった。
「な、なんのつもりだ……うわっ!? 」
 沙彩の口から、ぼたり、ぼたりと何かが俺の身体にこぼれ落ちる。それは初めのうちはわずかな量だったが、しだいに量を増し、俺の胸の上に水溜まりを作る。
「な、なんだよ……、これ……」
 最初は涎かと思ったが、すぐにそうではないと思い直した。まず第一に、量が唾液のそれではない。俺の胸の上に乗っているその液体の量は、既に小さめのバケツ一杯分くらいはありそうだった。たとえ胃液を全部吐き出したとしても、人間の口からこれだけの液体が出てくるとは到底思えない。そしてさらに、信じがたいことがあった。
「こ、こいつ、う、動いてる……?」
 それは、動いていた。それほど敏捷ではないものの、まるでその液体自体が意志を持っているかのように、ズルズルと俺の身体の上を這いずり、遂には俺の顔に覆いかぶさってきた。
「う、うわあっ!? んぐっ! ぐぉ…… 」
 スライム状の液体が俺の胸の上で蠢き、俺の口に吸い付いてきた瞬間、何かデロデロとした液体が俺の口へ、そして体内へと流れ込んでくる。
 俺は必死に拒もうとしたが、その凄まじいまでの圧力には、とても抵抗することはできなかった。俺の胃に向かい、沙彩の口の中から出てきた液体が落ちていく。それを感じた時、急激に身体から力が抜けていった。そして意識までもが遠のいていき、俺はそのまま気を失った。



「起きてください、勇治さん」
 誰かの声を聞いた気がして、俺は意識を取り戻す。そこは何もない暗黒の空間だった。瞬きをしようとして、瞼を動かす感触が無いことに気が付く。
「気が付きましたか、勇治さん? 」
 俺は声の主を探そうとした。首を巡らせて周囲を見ようとする。しかし瞼の感触が消えうせていたのと同様に、首を動かす感触も無い。
(え、あれ? )
 身体を起こそうと、腕を動かすよう意識してみる。しかし腕が動く感触も無い。まるでそんなものは、はなから俺の身体に存在しないかのように。目も見えず、身体も動かせず、俺は軽くパニックになっていた。
(ど、どうなってるんだ!? )
 戸惑いの声を出したつもりだったが、俺の口から声が発せられることも無い。
「ふふふ、そんなに怯えないでください」
 また声が聞こえる、と思ったが、これも耳で音を聞いているというよりは、なんだか直接心の中へ語り掛けられているような感覚だ。
「その通りですよ。私は今、勇治さんの心に直接お話しているんです。今の勇治さんには声を聞く耳も、言葉をしゃべる口も無いんですからね」
 俺の思ったことを読み取ったかのように、そいつが答える。俺は声を出していないのに、なんでこいつは俺の考えていることが分かるんだろうか。そんな疑問が心の中に浮かぶ。言葉の主は、その疑問も読み取ったようだった。
「ふふふ、それはですね、今の勇治さんは私の奴隷だからですよ。私はご主人さまで、奴隷のことは何でもわかるんです。心の中で何を考えているかもね」
(は? おまえ、何を言っているんだ? どうして俺がお前の奴隷なんだよ! そもそもお前は誰だ。俺をどうしやがった! )
 俺はそいつに食って掛かる。奴隷という言葉に反発したのもあるし、俺が五感を失っているのも、こいつが何かをしたからだろうと直感的に思ったからだ。
「一度に何個も質問しないでくださいよ。……まあまずは、私が誰か、という問いにお答えしましょうか。と言っても今の私に名前なんてもうないようなものですけど。それにたとえ言っても、勇治さんはもう私のことなんて覚えてもいないでしょうしね。ただ昔、あなたに捨てられた多くの女性のうちの一人……そうとだけ言っておきましょう」
(な、なに……? 昔の……? )
「そうですよ。私、勇治さんに捨てられた後、悲しくて何もかもがどうでもよくなって、色々な場所をほっつき歩いていたんです。当時は何も考えていませんでしたけど、死ぬ場所を探していたのかもしれませんね。……そしてそんなある日。記憶はあやふやですけどどこかで……、樹海の中だったかもしれないし、どこかの繁華街の路地裏だったかもしれません。とにかくどこかで、おかしなところに迷い込んだんです。そして、この身体と能力を手に入れました」
(この身体……? )
「そう、勇治さんもさっき見たでしょう? 私の身体。白石 紗彩の身体から出てきた、ドロドロした液体」
 俺の脳裏に先ほどのベッドの上での光景が浮かぶ。まるで意志を持っているかのように動き、俺を襲ってきたあの液体。
「あのスライムみたいなものが私。いつの間にかスライムになっちゃって、最初は戸惑いました。けどそのあと自分がどうなっているのか、自分に何ができるのかが少しずつ理解できるようになって……。ふふふ、そして今日、こうして勇治さんにまた会いに来たんですよ。私を捨てた勇治さんに復讐をするために、ね」
(ふ、復讐……、だと? やっぱり、今の俺が何も感じられないのはお前のせいなんだな!? おまえ、俺に何をした! )
「ええ、そうですよ。今の勇治さんの身体は……言うより直接理解してもらいましょうか。勇治さん、命令です。今の自分の身体を完全に知覚しなさい」
 その言葉とともに、俺の意識の上に今の自分の姿が思い浮かぶ。眼で見ているわけでもなく、神経を通じた感覚があるわけでもない。それでも俺の脳裏には、今の自分の姿がまざまざと浮かび上がっていた。
(うわああぁぁっ!?)
 今の俺の身体は、人間のそれとは似ても似つかない形状をしていた。頭部も、四肢も、胴体も無い。心臓や脳みそといった器官も、脂肪や筋肉といった肉も、身体を支える骨も表面を覆う皮膚さえ、今の俺は持っていなかった。それらの代わりに存在しているのは、でろでろに溶けてべしゃりと床に広がった液体だった。それが今の俺だった。信じたくなかったが、自分の身体がスライム状になっているという事実を、俺は完全に理解してしまっていた。いや、させられてしまった。
「ご理解していただけましたか? それが今の勇治さんですよ。ははは、勇治さんも私とおんなじスライムになっちゃいましたねぇ」
(お、俺の身体が、な、なんで、こんな……)
「これが私の得た能力なんですよ。スライムになっちゃった私は、他人もスライムにしてしまえるようになったんです。それにこの能力でスライムにした人は、私の奴隷になっちゃいます。奴隷スライムにしてしまえば、もう私の命令には逆らえません。その人の感覚を弄ることも思いのままです。それはさっきから勇治さんにも実演してあげてますよね」
 確かに先ほどから、こいつの言う言葉にはなぜだか問答無用で服従させられている。認めたくないが、こいつの言っていることは本当のことのようだ。
「おまけに、このスライムの身体は、他人の身体に憑りつくこともできるんです。……そうですね、勇治さん、視覚を取り戻していいですよ」
 その言葉と共に、失われていた視覚が蘇る。そこは先ほどのホテルの部屋の中だった。目の前に、俺の身体がいた。
(な、なんで、俺がそこにいるんだ!? )
「言ったじゃないですか。スライム状態の人は他人の身体に憑りつくことができるんですって。うーんこの勇治さんの身体は良いですねー。さっきまで使ってた身体は、勇治さんを引っかけられそうな綺麗な人を見繕って頂いてきたものだったんですけど、なにしろ胸が重くて重くて……はい、これが今の勇治さんの身体ですよ」
 そう言って目の前の『俺』が、手鏡をこちらに突き付ける。そこに映っていたのは、緑色をしたドロドロの液体だった。先ほど無理やり知覚させられた自身の形だったが、直接見ることでさらに事実を突きつけられたような気がした。
(ふ、ふざけるな! 俺の身体を返せ!)
 怒鳴りつけたつもりだったが、今の俺には声を発する器官も無い。できることはゼリー状の身体をプルプルと揺らすことぐらいだった。そんな俺を見下しながら、『俺』が言う。
「いやですよ。これはあのとき私を見捨てた勇治さんへの復讐なんですから。ふふふ、どうですか? 人間としての身体を失って、気持ち悪いスライムの身体になって、みじめに床に這いつくばる気持ちは。あの時の私の気持ちが少しは理解できますか? 」
 しゃがみ込んでにやにやとした笑みを浮かべながら俺を見下ろす『俺』。笑みを浮かべた表情とは裏腹に、その目には狂気の光が差していた。
 そんな彼女の目を間近に見て、俺の心にあった怒りの感情が萎えていく。かわりに湧き上がってきたのは恐怖の感情だった。今のこいつに逆らったら、本当に何をされるか分からない。
「まあ、勇治さんにはいつまでもそんな姿でいてもらってもいいんですけど、それじゃあつまらないですからね。あなたを人間の姿に戻してさしあげますよ。……勇治さん、命令です。その身体に憑りつきなさい」
 『俺』が指を差す。その先にあったのは、意識なく横たわる女の身体だった。少し前まで目の前のこいつが使っていて、俺をここにおびき寄せた、あの女の身体だ。まさか、俺を人間に戻すというのは……。
「ふふふ、それがこれからの勇治さんの新しい身体ですよ。さあさあ、早く動いてその身体の中へ入ってください」
 や、やめろ!と心の中で叫んだ。焦る俺の内心を見透かして、『俺』はにやにやとした笑みをその顔に浮かべる。
 俺の意志と裏腹に、身体は命令を聞いて動き始めていた。ズルズルと床の上を這い、俺の身体は勝手に女の元へと向かっていく。
(か、身体が勝手に?! くそっ! おい、止めろ! )
 しかしとうとう、力なく床に横たわる女の元へとたどり着いてしまう。液体化した俺の身体が、女の足に触れ、その肌の上を舐めるように動いていく。どこかに侵入口となる場所を探しているのだ。足先から太ももへと俺の身体が不随意に動いていき、ワンピースのスカートの中へと身体が潜り込む。そして俺の身体は、ある場所を侵入口に定めた。
(い、いやだっ! と、とめ、あっ、ぐっ、ああっ)
 液体状の俺の身体が細く変形する。秘所を覆うショーツも簡単に透過して、彼女の股の割れ目から、俺はその体内へと潜り込んでいく。柔らかく、生温かで、少し湿り気を帯びた肉が、スライムになった俺の身体を締め付ける。
(う、あっ……い、意識が……)
 身体が肉体の中に入っていくにつれて、思考もぼんやりし始める。まるで意識までもが身体の中に飲み込まれているかのように……。


「っ!? 」
 唐突に、視覚が戻った。いや戻ったのは、視覚ばかりではない。耳や鼻や口といった器官の感覚がいっぺんに戻ってきたのだ。声も出すことができる。
 しかし戻ってきたのはそれらの感覚だけではなかった。
「はぐっう!? 」
 その時俺の脳裏を埋め尽くしたのは、下腹部に覚えた強烈な違和感だった。ドロドロとしたものが、俺の体内に侵入してくる感覚。
「な、なんだ、これっ! あっ、ひっ、ぐ、あ、は、入って、く、くるなぁ! 」
「入ってくるなって言っても、今入ってきているそのスライムは勇治さんそのものなんです。途中で止めたら身体が満足に動かせなくなっちゃいますよ? それが入ってくるごとに身体の感覚が戻ってくるの、わかるでしょう。半身不随にはなりたくないでしょう」
 確かに奴の言う通りだった。最初は首と胴体くらいにしか感覚が通じていなかったが、身体の中に液体を受け入れるごとに、じわじわと他の部位へと、腕に、足に、感覚が通っていく。
「ひっ、ああっ、はうっ、ああ、あああっ」
 ジュルンという音を立てて、遂に液体が俺の体内に完全に収まりきる。そのころには俺は、この身体を自由に動かせるようになり、そして身体の感覚も完全に通じていた。荒い息をつくたびに柔らかい胸が床との間でつぶれて形を変える。目の前にある手の指は、あまりにも白く細い。
「はあっはあっ、そ、そんな……」
 口にしながら身体を起こすと、ずしりと肩に重みが掛かる。目の前では大きく膨らんだ胸がプルンと揺れていた。口から発せられる震えた声も、可愛らしいソプラノボイスと化している。
「う、うそ……だろ……? 」
「ほら、これが今の勇治さんですよ」
 鏡が、こちらに突き付けられる。
 そこには、女が映っていた。今日、一緒に散々街を歩いたあの女の姿が。艶やかなロングヘア―に、服を押し上げる巨大な胸とそれに似合わぬ童顔。荒い息遣いに合わせてその立派な胸が上下し、頬は上気して赤く染まっている。間違いなく、今日、俺に声をかけてきてホテルに誘った、あの女の身体だった。
「う、うそだろ、こ、これが、俺……? 」
 震える手を自分の顔に当てれば、鏡の中の女も同じ動作をする。
「うふふ、とってもかわいいですよ勇治さん」
「ふ、ふざけるな! これは俺の身体じゃない! 早く俺の身体を返せ! 」
 俺は目の前の自分の身体に食ってかかる。
「うるさいですねえ、とりあえずここじゃ何ですから場所を移しましょう。勇治さんは何も考えずに私についてきてください」
 目の前の『俺』がめんどくさそうにそう言い放った瞬間、俺の頭から、全ての思考が消えうせた。

投稿SS用 ちょこばにら

「はい、もう何か考えてもいいですよ、勇治さん」
 気が付いた時には、俺は自分の部屋であるマンションの一室にいた。
「は、え? 」
 俺は自分の置かれた状況が分からず、困惑の声が口から漏れる。一体俺は、いつの間に自分の部屋に来たんだ? ……いや違う。確かに、ホテルからここまで自分が移動してきた記憶はきちんとある。俺はこの身体でこいつと一緒にホテルを出て、ここまで歩いてきたのだ。道中の景観も覚えているし、歩くたびに足に絡みつくロングスカートの布地の感覚までしっかりと記憶にある。だが、その間の俺は、思考というものを何もしていなかった。ホテルからここまでの道中、俺は自分の意志というものをすっかり失っていたのだ。
「て、てめえ、俺に何をしやがった! 」
「なにって、うるさかったので勇治さんの思考力をちょっと消しただけですよ。勇治さんは私の言うことなら何でも聞いてしまうんですから、私がそう命じればお人形さんみたいに何も考えることができなくなるんですよ」
 どうやら本当に、彼女の命令は今の俺にとって絶対らしい。その事実を突きつけられて、背筋に怖気が走る。
「どうやら自分の置かれた状況がやっとわかってきたみたいですね。自分が私の奴隷になったんだって、認める気になりました? 」
「だ、誰がおまえの奴隷になんかなるか! 」
 その言葉が強がりでしかないのも自分で分かっている。しかしこいつの言うことが事実だとしても、奴隷なんていう立場をただ受け入れるなんてまっぴらごめんだ。
「はー……。まだ自分の立場が分からないんですか? しょうがない人ですね。でもまあそうなると思って、いい物を用意してあるんです。勇治さんに今の自分の立場を分からせてあげるための……ね? 」
 そう言って『俺』がバッグから何かを取り出す。取り出されたそれは、どうやらひとそろいの衣服のようだった。
「じゃーん」
 服を広げて、『俺』がにこやかに笑う。その手の中にあったのは、白と黒を基調とした女性用の衣服だった。胸元は大きく開き、スカートの裾はとても短い。
「ほら~ふりふりのメイド服。胸元もエッチに開いてるしスカートも超ミニだし、いかにも男に媚びてる感じで可愛いでしょ?……命令です勇治さん。これを着てください」
「だ、誰がそんなもの……! 」
 しかし命令を受けて、俺の身体は勝手に動き出していた。
「おい、俺はそんな服着たくない! 止めろ! 」
 どんなに口で抵抗しても、手は俺の意志に関係なく動き、着ている服を脱いでいく。ワンピースを脱ぐと、俺の視界の下方には、ブラジャーに包まれた巨大な乳房が揺れていた。
「あは、さっきまで私が使ってた身体ですけど、やっぱりそのおっぱい、大きいですねぇ。えいっ」
 俺の胸が指で弾かれる。柔らかな脂肪の塊がプルルンと揺れ、男の身体では経験したことのない刺激が脳裏に送り込まれてくる。
「ぐっ……」
 本当はその手を払いのけてやりたいところだが、俺の手は俺にメイド服を着せようと動いており、その自由は無かった。
 下着をつけ、足にぴっちりと吸い付くストッキングを穿き、ガーターベルトの金具を止める。上着に巨大な2つのふくらみを押し込み、裾の短いスカートに足を通す。その上からフリルのたくさんついたミニスカートが穿かされ、仕上げに純白のエプロンが装着される。震える手で頭の上にカチューシャを乗せれば、着替えは完了だった。
「わー、かわいいー」
「くっ……、み、見るなぁ……」
 奴が歓声を上げて俺を冷やかす。男なのに女の身体にされ、色気を振り撒くメイド服を着せられた屈辱と恥ずかしさで、俺はどうにかなってしまいそうだった。
「お、俺は男だぞ! こ、こんなふざけた服、さっさと脱がさせろ! 」
「格好は良いですけど、あとはその口調ですね。メイドさんはもっと丁寧な言葉使いでないと。……命令、これからは女の子らしく、メイドらしい話し方をすること。それと私のことはご主人様と呼んで、いちいち逆らおうとしない事。わかったら返事しなさい」
「畏まりましたご主人様」
 口が勝手に言葉を発した。慌てて口を手で押さえる。
「あれ!? なんで私、ご主人様のことを、ご主人様なんて!? それに、私、自分のことを私って……」
 どんなに言い直しても、喋る言葉は全て女言葉に変換されてしまう。ご主人様のことをご主人様としか呼べないばかりか、一人称さえも『私』としか口に出して言うことができない。
「うん、これで一丁上がりね。ふふふ、あの勇治さんが私の奴隷でメイドだなんて夢みたい。安心してくださいね勇治さん。私はあなたと違って女の子を飽きたら捨てるなんてことはしないから。……一生、その姿のまま可愛がってあげる。うふふふ、あっはっはっはっ」
「そ、そんな……」
 ご主人様の笑い声が響く中、俺は呆然と立ち尽くす。そしてその時から、ご主人様に使えるメイドとしての、屈辱に満ちた生活が始まったのだった。



数日後
 ご主人様が朝食を終えたので、俺は流し台で食器を洗っていた。
「ふう、おいしかったよさーや。だんだん家事のやり方もうまくなってきたね」
 俺に淹れさせた食後のコーヒーを飲みながら、後ろからご主人様が声をかけてくる。ここ数日間、俺は杉平勇治としての存在を奪われて、白石 沙彩という名前を与えられ、メイドとして家事を強制されていた。炊事・洗濯・掃除など、今までは専ら付き合っている女にやらせていたこれらの家事にも、ここ数日でだいぶ慣れてきつつある。
「っ……」
「こらこら、褒めて貰ったら、『ありがとうございますご主人様』ってお礼を言わなきゃだめだろう。……反抗的なメイドにはお仕置きが必要かな? 」
 ご主人様が背後から俺を抱きしめる。
「あっ、や、やめてください、ご主人様、ひゃうっ……」
 背後から伸びた手が俺の胸を揉みしだく。目の前で俺の巨大な乳房が激しく形を変え、そのたびに甘い刺激が脳裏に伝わる。
「やめてほしいんだったら、メイドとして言うべきことをちゃんといわないと、ね? 」
「っ……、お褒め、頂き、あ、ありがとうございます、ご主人様……」
「うん、よく言えました」
 ご主人様の手が俺の胸から離れる。
「それじゃあ俺は学校に行って講義受けてくるから。さーやは家事を頑張ってね。……ああそれと、今日は仕事の予定も入っていたはずだからから、そっちもだね」
 息も絶え絶えな俺を楽しそうに見ながら、ご主人様が言う。
「はあっ、はあっ……。お、お仕事……ですか? 」
「うん、お仕事。その身体の、白石 紗彩の仕事はグラビアアイドルなんだ。今日は水着での撮影の予定が入っていたはずだよ。時間や場所はこの手帳に書いてあったから」
 そう言ってご主人様がぽん、と俺に手帳を渡す。グラビア……? 水着で撮影……?そ、それって……?
「え、グ、グラビアアイドルって……、わ、私が!? 」
「そうだよ? 他に誰が? 」
 ご主人様が当然だろうという表情で頷く。
「そ、そんな、い、嫌です! こんな身体で、しかも水着で人前に出て写真にとられるなんて! 」
 俺は女らしく身体をイヤイヤと揺らしながら、ご主人様に抗議する。
 この身体で暮らしていては、一人でいるときでさえ屈辱と恥辱を感じずにはいられないのだ。そのうえ人前に出ることなど想像したくもなかった。
「そうか、そんなにグラドルが嫌なら、他の仕事をしてみるかい? 例えば風俗嬢とかAV女優とか。俺はお前にそういう仕事を無理やりやらせることもできるわけだけど……」
「えっ、そ、それは……」
 俺は言葉を失った。風俗嬢? AV女優? 確かにご主人様に命令されたら、俺は自身の意志に関係なく、それらの仕事をせざるを得ないだろう。見知らぬ男とセックスをさせられる自身の姿が脳裏に浮かび、顔からサーッと血の気が引いていく。それは水着の写真を撮られることなんかより、よっぽど……。
「うううっ……、わ、わかりました。お仕事頑張ります……」
 今の俺には、そう答えるしか選択肢は無かった。
「うん、じゃあ、白石 紗彩として、しっかりお仕事してくるんだよ」
「か、かしこまりました……ご主人様……」



「いいよ~さーやちゃん。次はもうちょっと胸寄せてみようか」
「は、はい」
 カメラマンに言われた通り、俺は屈みこんだ体勢のままギュッと腕の間隔を狭める。二の腕に胸の肉が当たる柔らかな感触。目線はカメラに向けているから直接見ることはできないが、今の俺の胸には、さぞかし見事な谷間が形成されている事だろう。
 パシャリとカメラのフラッシュが焚かれ、自分の姿がまた一枚フィルムに収められる。以前の俺もグラビア雑誌は頻繁に見ていたが、まさか自分がそこでよく見るポーズをとらされたうえ被写体にされるなんて……。くそっ、俺は本当は男なのに。
「さーやちゃん、今日はちょっと表情が硬いけど、何だか初々しくていいね~。そろそろ休憩にしよっか」
「あ、ありがとうございます」
 撮影がひと段落し、小休憩の時間になる。俺も休憩のために壁際へと向かう。歩くたびにビキニに包まれた胸がゆさゆさと揺れて、周囲の男性スタッフたちの視線を吸い寄せる。この身体になってからというもの、男の視線が鬱陶しいことこの上ない。男だったころの俺の視線も女たちにこんな風に思われていたのか。
「はあ……」
 俺はプールサイドで座り込んで溜息をつく。そんな仕草をするだけでも、大きな胸がふるりと揺れてしまい、今の自分が色気を振り撒く女性の身体であることを認識させられる。まだこの身体にされてまだ何日もたっていないが、こんな身体にはもううんざりだった。元の自分の身体に戻りたい。しかし……ご主人様に頼んだところで、身体を元に戻してもらえるとは到底思えなかった。つまりこれからも俺はずっと、日中はこうして男としてはあまりに恥ずかしい格好で写真を撮られる仕事を続け、家に帰ればメイドとしてご主人様のために働きご奉仕する、そんな生活をしなければいけないのだ。そのことを考えるとひたすらに気が滅入ってしまうが、しかしどうすることもできはしない……。
「おーい、さーやちゃん、もういけそう? 」
 物思いにふけっている間に、気が付けば休憩の時間は終わっていた。
「あ、は、はーい。今行きまーす」
 愛想笑いを顔に浮かべながら慌てて立ち上がると、胸がまた揺れる。俺はこみ上げてくる恥ずかしさを我慢して、カメラの方へと足を踏み出した。

グラビア

【200DL突破】性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ③

せいてん

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売  

(すげぇー、美人。青島が執着するのも分かるなぁ……)
 ……姫川忍。
 三十八歳という年齢ながら、高級キャバクラでナンバーワン・キャバ嬢の座を守り続けている女。
 魔性と言うべきグラマラスな体型と、艶やかな顔付きの美女に見られているだけで、誠史郎は妙に緊張してしまう。
 これほどの絶世の熟女。
 女好きのヤクザが、見逃す筈もなかった。ありとあらゆる手段で、彼女を自分の愛人にした青島。
 そして、だからこそ、警戒心が強く、賢い奴の懐に潜り込めるのも、目の前の美しい熟女しかいない。
 そう思ったからこそ、彼女に危険なお願いをしていた訳なのだが……。
「あたしだって協力したいんですよ? 青島の奴なんて……好きでもなんでもないんですから! でも無理やり愛人にさせられて……あいつの奴隷みたいな扱いなんです! あたし!!」
 たゆるん、と巨大爆乳を上下に弾ませ、忍が畳み掛ける。
 彼の両手を己の繊細な手で柔らかく包み込み……相手の思考を誘導した。
 普段の誠史郎なら、そんなあざとい行為は気付けたかもしれないが、彼女の色香に惑わされていて、難しい……。
「しっ、しっ、忍さん……!!」
「でも……刑事さんの手伝いをしていることを青島に知られたら……あたし。
何をされるか分からないんです! 刑事さんは……誠史郎さんは。 あたしを出来る限り守るって言いましたけど――二十四時間……四六時中、あたしの警護なんて出来ませんよね?」
「そ、それは……確かに、そうですけど……」
「なら……あたしの体をお貸ししますから――刑事さん本人が、青島の犯罪を捜査して下さい! うふふ……誠史郎さんのような切実そうな男性なら……信用して、あたしの体を預けられますから……♪」
「か、体を貸す……!? 体を……忍さんの体を、俺に預けて……貰える……!?」
 ベッドで男を誘う娼婦のような甘やかな美声。
 忍の言葉が、男の妄想を増長させる。
 仕事――いいや、違う。
 硬い決意でここに来た筈の誠史郎は、忍と言う女の色香に溺れていった。
(くそ! 青島の奴……! こんないい女を! こんな綺麗で、エロい女性を……犯しているのか! 奴隷にしているのか!?)
 胸に沸き起こるヤクザへの怒り。
 しかし、それは刑事としての正義感などではなく――純粋な嫉妬であった。
 姫川忍と言う女を抱ける青島に対する男としてのジェラシーが、炎のように彼の胸中で燃え上がる。
「一度、試してみましょうよ! それで体が入れ替わらないようでしたら……あたしも諦めますので。お願いです――誠史郎さん♡」
 甘やかな響きの声が、酒のように誠史郎の意識を酩酊させる。
 たゆるん。
 たぷるるんっ。――すりすりっ。
 豊満すぎる乳肉を撓ませ、柔らかな掌で彼の手を握りながら、硬い胸元へと淡く頬擦りする絶世の熟女。
 一発で、KOだ。
 知らず知らずのうちに誠史郎は、こくこくと頷いていた。

(……ま、まぁー。こんなことで協力して貰えるんだから……! いいよな、別にっ!! どうせ体が入れ替わるとか! そんな非科学的なことが起きる訳がないし――)

 そんなことを考えながら、誠史郎と忍は試した。
 マスターが教える入れ替わりのお呪いを。

 そして、その結果――。

「う、ウソだろ!? こんなことが……っ!?」
「うわぁー! 本当に……入れ替わっちゃった!! スっ、スゴーイ!!」

 誠史郎と忍。
 ふたりの男女の身体は……見事に入れ替わっていたのだった。



 ――どびゅぶぶ! どびゅる!!


「くぅぅ……ッ!!」
 この一か月の間に起きた非現実的な出来事。
 鮮明に魂へと刻まれた姫川忍と言う女体の感触を思い出し……誠史郎は、男性器より新鮮な精液を噴き出していた。
「や、やばい! このままだと、オレ――変な性癖に目覚めそうだ……!!」
 結局、誠史郎は異性の体を借りて、ヤクザの犯罪を捜査することになった。
 忍が頑なに入れ替わりに固執したためだ。
(そりゃあ……青島を怖がるのも分かるけど……)
 証拠こそ見つからないが……青島は、複数の殺人に関与していると思われている超危険人物。
 そして、その犯罪の中には誠史郎の先輩――木村刑事の殺人事件も含まれていたのだ。
(刑事を殺すほど凶悪な男。……幾ら愛人でも何をされるか分からない。……でも、だから、って――普通、赤の他人に。ましてや、男の俺に自分の体を預けるか……?)
 出来ることならば、入れ替わりたくはない。
 姫川忍の艶やか過ぎる肢体に自分の精神が入り込むたび――。
 その彼女の艶美な美体の感覚が、彼の魂に焼き付いてしまうからだ。
(最近……忍さんのことばかりを考えて……オナニーしている!! しかも……彼女視点で……っ!!)
 肉体交換の弊害なのだろう。
 忍本人の視点で、彼女の裸体を想像し、毎日倒錯的な自慰を止められない誠史郎。
(これ以上……入れ替わりを続けると! 変な性癖になっちまう! まだ不安だけど……覚悟を決めるしかない! 木村さんの敵を取るためには……ッ!!)
 彼女の協力なしには、目的を果たせない。不本意な肉体の入れ替わりを彼は受け入れるしかなかった。
(必ず証拠はある! 木村さんや、その他の犯罪の証拠が! 絶対に俺が青島を逮捕してやる! 諦めない……例え――俺だけでも!!)
 義勇に駆られ、感情を高ぶらせる誠史郎。
 木村殺害の担当刑事から、外されてしまった彼であるが……世話になった先輩の無念を晴らそうと、密かに捜査し、青島の愛人である忍を探し当てたのだ。
(もう直ぐ約束の命日! 絶対に、その日までに青島を逮捕するんだ!!)
 先輩が亡くなって、もう直ぐ一年が経つ。
 何時までも短時間の入れ替わり――忍の体に慣れる特訓――をしている場合ではない。
 いよいよ計画を実行する時だと……誠史郎は考えた。
「……忍さんの話が本当なら。今こそチャンスだ……よ、よし! やるぞ!! やってやるッ!!」
 自慰した汚れを洗い流し、浴室から出て来た誠史郎。濡れた黒髪をタオルで拭きながら、忍の情報を再検討していく。
(――まずは一週間だ。一週間、青島は海外に出ている。その間に忍さんの持っているカギで奴の自宅を捜索する。それでも見つからなかったら、もう一週間、延長して……忍さんとして本人に近付いてやる!!)
 先輩の敵打ち。実行するのに適した状況。
 そして、何よりも、忍と肉体交換すると言う奇妙な関係を長引かせないために……。

(青島――絶対に尻尾を掴んでやるぞ!!)
 
 刑事・誠史郎は、忍へと計画実行のメールを送るのであった。

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売  

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ 作:kagami0235 絵:郁橋むいこ ②

せいてん

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売    

 ――数時間後、夜。

「うわっ!?」

 誠史郎は、驚きの声を張り上げた。
 鏡に映った自分が、先程まで会っていた熟女――姫川忍に見えたからだ。
 無論、そんな訳がない。
 互いの肉体が入れ替わっていたのは僅か二時間。
 今は本当の身体である。鏡に映る物は、これからシャワーを浴びようとする屈強な男の肉体――。
 けれど、一瞬でも彼女の裸を想像してしまった。それこそが……最大の問題だった。
「……はぁああ~~。いよいよ、覚悟を決めないと……!」
 溜め息を漏らし、一か月前から練っている計画のことを考える。
(俺が忍さんの体で……あの男に近付き、犯罪の証拠を手に入れる! 自分でも馬鹿々々しいとは思うけど……もうっ、これしか方法がないんだ!!)
 我ながら……穴だらけの作戦である。
 誠史郎が追っているヤクザの若頭に、忍の肉体を利用して接近し、犯罪の証拠を掴む。実に場当たり的な計画だった。
 幾ら彼女が、そのヤクザ――青島の愛人だったとしても、上手くいく保証は、どこにもない。
(……自分で持ち掛けた話だけど。――なんでこんな訳の分からないになってしまったんだ……? 俺は普通に協力して貰うつもりだったのに……)
 何故……年上キャバ嬢と自分が肉体交換し、こんな出鱈目な捜査をすることになったのか。
 切っ掛けは、忍が通うバー。そこのマスターからの提案だった。

「じゃあ、お二人の身体を入れ替えればいいんじゃないですか?」

 そこは、寂れたバーであった。決して汚いわけではない。
 むしろ、なかなかにお洒落な雰囲気の酒場である。
 姫川忍に会う目的が無くても通いたいと思えるほど、感じのいい店だ。
 ただし、不思議と客は少ない。
 最も繁盛する夜にも関わらず、客は誠史郎と忍だけ。
 従業員も、綺麗な顔立ちの青年しかいない。
 だから、なのか。聞き耳を立てていたマスター――誠史郎よりも、若い風貌の男――は、先程の発言で、ふたりの間に入って来たのだ。
「――入れ替える?」
 ぽかん、と口を開けたまま、誠史郎は唖然と聞き返す。
 頑なに協力を拒む忍を、何とか説得しようとしている最中。『身体を入れ替えればいいんじゃないですか』――などと言われて、どう反応すればいいのだろう?
 だが、その冗談にしか聞こえない言葉に、隣の破廉恥なパーティ・ドレスを着た熟女――姫川忍は、興味を持ってしまう。
「……それ、いい!! 確かにそうですね!! ……誠史郎さんに、あたしの体を守って貰えばいいじゃないですか!! あたしの体で、あたしの代わりに……青島を思う存分捜査して下さいよ!!」
「ええッ!? いや、いやいや! ちょっと待て! まさか、本気なのか!! ふたりともッ!?」
 敬語も忘れて、彼女たちに突っ込んだ誠史郎。
 しかし、表情を見る限り、このふたりは肉体を入れ替えることを本気で検討しているようだった。
(マスターは冗談? 忍さんは……まさか、酔っているのか?)
 ふたりの正気を疑う刑事を……だが、忍は訝し気な表情で睨み上げた。
「……何ですか? どうして……反対するんですか? だって、あたしを守ってくれるんですよね? 誠史郎さん――」
「いや、だから……守るって言いましたけど……」
 じぃー、と。
 忍が、誠史郎を上目遣いで見詰める。
 スイカふたつをくっ付けたような途方もない爆乳も激しく波打ち、彼の喉元は自然と物欲しそうな音を鳴らしていた。
 何人かの女性と交際したことはあるものの、――ここまで色っぽい美女との接近は、彼も初めてのことであった。

性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ FANZA版
性転刑事~九条誠史郎の熟女転落~ DLsitecom版 12/7発売    

«  | HOME |  »

DMMさんの宣伝

 

初めての人はこちら

ts_novel.jpg

 

性の揺らぎに関する作品でお勧めのもの

ts_syouhin_20090318225626.jpg

 

性の揺らぎに関する作品(一般)

ts_syouhinもと

 

ブログ内検索

 

最近のコメント

 

プロフィール

あむぁい

  • Author:あむぁい
  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

全記事表示リンク

ブロとも申請フォーム

月別アーカイブ

 

最近の記事

 

ブロとも一覧


■ ブログ名:M物語(TSF小説)

 

カテゴリー

新メールフォーム

イラスト企画ご案内

20080810semini.jpg

 

リンク

RSSフィード

2020-04