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【投稿TSF小説】淫らの写し身③ by.tefnen(てふ) &まこも葦乃 

作:tefnen(てふ) https://twitter.com/tefnen
キャラ&挿絵:まこも葦乃 https://twitter.com/0w0_CaO

望は姿勢を変えずに、周りをキョロキョロと見回した。

「健二、くん?」
「よ、よかった……」

だが、健二が安心したのもつかの間、望はタプンタプンと揺れる胸を垂らしたまま、健二に少し近づいた。そして、シャツ越しに、豊満な果実が、勃起したままの健二のペニスを包み込んだ。

「うおっ!の、望、離れてくれっ……!」
「え、なんで?」

望はもっと健二に近づく。健二の男性器を胸とシャツで擦り上げながら。

「んおおおっ!!や、やめろぉ!」
「そんなことより、これ、気持ちいいんだよ?」

望はなにを思ったか、シャツをまくり上げ、露出した下乳でペニスを挟み込んだ。

「お、お前、何するつもりだっ!」
「え、何って、次の、サービスだよ。ボクが気持よくしてあげる」

そこで、健二は気づいた。健二が喋りかけていたのは、単に口調を変えて演技しただけの魔女だったのだと。

「ま、魔女めっ……!」
「あ、気づいた?じゃあ、聞きたいんだけど、ボクの話し方と……アタシの攻め方、どっちがいいかしら?」

答えを待たずに、乳ごしに健二をマッサージし始める魔女。

「んひぃっ!そろそろ、で、出てくるっ……!」
「早いわねぇ……、でも、まだ答えを聞いてないよ?」
「ふおおっっ!!!」

ついに耐え切れず、ぶしゃぁっと胸の中に出してしまう健二。それは勢い余って胸の間から飛び出し、望のシャツにかかった。魔女は少し驚いたようだったが、すぐにニヤリと笑った。

「元気いいね……でももうちょっと欲しいわね……」

口調をコロコロと変える魔女。まるで望と魔女、二つの人格が同時に健二を攻め立てているようだった。

「も、もうやめてくれ……」
「いやよ」

魔女は体を起こすと、縫い目がほつれ、ボロボロになっていたシャツを破り捨てた。

「えいっ」
「うわぁっ!」

そして、健二を押し倒すと、パーカーのジッパーを降ろし、中に来ていたシャツを破って、筋肉が発達した胸板の上に直接のしかかった。巨大な胸は、健二の上でムニッと形を歪めた。

「おほっ……」
「どう?ボクのおっぱい、大きいでしょ?……これでイカせてあげる」
「の、望の口真似は、やめろっ!」
「そんなに強く言わなくたって、やめてあげるわよ」

魔女は、ムチムチとした太ももを、健二の足に絡めるようにしてこすり付けたり押し付けたりした。一回射精したものの興奮が収まらない健二は、もともと自分より小さかったとは思えない親友の体に包まれ、もうどうすることもできなかった。

「ん、んうううっ!!!」

さっきよりも強い勢いで、ブッシャァアアッっと飛び出る白濁液とともに、健二の意識も飛んでしまった。

「ふふっ、子供の割にはがんばったじゃない……」

自分の足や、床に撒き散らされた精液を見て、魔女は感心したような声をだす。そして、自分の胸に向かって声をかけた。

「さぁ、そろそろ起きなさいよ」
「(ん、んっ……あれ、ボク、どうしたの……?)」

今度はまぎれもない望の精神が、魔女の中で目を覚ました。

「キミの親友の、健二、だったっけ。おいしかったわよ」
「(け、健二!?この魔女め、体を返せ!)」
「ムリよ。それに……」

魔女は、さらけ出された自分の乳首や、クリトリスをなでた。

「あぁんっ……」
「(ひゃんんっ!!!)」

快感が共有され、自分で触った時よりも強い快感に魔女の中で望は必死に耐えた。

「(だ、ダメだ、ボクは男なんだ……)」
「オンナになったほうが、気持ちいいわよ?んんっ……」

魔女は、自慰を続け、望の精神に攻撃を仕掛ける。

「(ああっ!ひゃっ……や、だぁっ……)」
「ほらほらぁ……」

容赦なく続く魔女の攻めに、疲弊していた望はついに自分を投げ出してしまった。

「(ん、くぅっ……きもち、いいの……もっとほしい……)」
「うふふっ、いいわ……でも、次は自分で、ね……?」
「(うん……自分で……獲物……見つける……)」
「そう、見つけるのよ……」

望と魔女の精神が同化を始め、望の純真さが、魔女に殺され、そして記憶を読まれ、操作される。

「(キミの友達、芳雄……そう、芳雄がいい……)」
「芳雄がいい……」

瞳の色が赤から、青に変わる。体がシュルシュルと元に戻っていき、大きかった胸や尻は引っ込むように無くなり、髪も短くなる。背の高さも元の小さいものに戻ると、破れていた服が魔法のように繋ぎ合わされ、修復された。望は無言でそれを着ると、そばでう〜んと呻きながら倒れている健二に声をかけた。

「健二、行こうか」

魔女と同化を終えた望の言葉は、強い魔力を帯びていた。そして、健二の体がぐいっと立ち上がった。開かれた目は虚ろだった。

「マスター……」
「さ、帰ろう、おいしいご飯が待ってる……」

望の青い瞳が、不気味に光る。望が指をパチッとならすと、二人の姿がフッと消えた。

ところ変わって、ここは二人の住む街の路地裏。

「あいつら、こんなに暑い中を遠くまで行ったんだろうな。いい気味だぜ、あの森の中にそんな家あるわけないっつーの!」

そこには、二人を魔女の廃屋に行くように仕向けた芳雄の姿があった。炎天下を、自分の家にいればいいものの、汗だくで歩いている。

「あ、俺、なんでこんなところにいるんだ?」

そう、彼も魔女の魔力に操られ、自分の意志とは無関係に、路地裏にふらふらと歩いてきたのだ。そんな芳雄の背後から、望の声が囁いた。

「ボクが、呼んだからだよ」
「ひぇっ!!?望、それに健二!?」

遠くにいるはずの二人が急に自分の後ろにあらわれ、心臓が飛び出そうなほど驚かされる芳雄。

「お、お前ら、廃屋は行ったのかよ!まさか、ビビって途中で帰ってきたわけじゃねーだろうな!」

光っているようにも見える望の青い瞳と、何の感情も示さないで、望の後ろに立っている健二の姿にたじろぎながら、芳雄は叫んだ。その声は、恐怖で裏返っている。

「まさかぁ。ボクたちに教えてくれたのに、行かないわけないじゃないか。ねぇ、健二」
「あ……ぁ……」

芳雄が知っている明朗なものとは違う、ねっとりとした語調で望は言葉を発し、魂の抜けたような声で健二が応える。

「な、なんなんだよお前ら……っ、なにか、なにかおかしい!」
「なにか……って?例えば……」

恐怖に震える芳雄の前で、望の姿が変わり始めた。手足がメキメキと伸び、身長が同じはずだった芳雄を見下ろすくらいに背が伸びる。

「ボクがこんなに背が高かったりとか?」
「な、なななっ!!!???」

芳雄は、急に大きくなった望を前に、腰を抜かしてその場で倒れてしまう。

「こんなに、髪が長かったり、……声が、大人っぽかったり……?」

ざわざわと伸びる髪。そして、子供のものから女性の大人のものに変わる声。芳雄の理解を超えた現象が、現実となって彼に襲いかかる。

「お、おまえ、まるで、女じゃ……」
「え?これくらい健二でもできるよ……?でしょ?健二?」
「はい、マスター……」

望の後ろで、健二も姿を変えていく。髪が長くなり、体格が華奢になって、あっという間に三人と同世代の少女に変身した。

「け、健二!?」
「……なぁに?……芳雄くん?」

透き通った声にも、誘惑的なしゃべり方にも、健二の面影はない。逃げ場を完全に失った芳雄の前で、望の胸がむくむくと膨らんでいき、ものの数秒で芳雄が見たことのないほどの大きさまでに成長する。

「の、望……そ、それは、お、女の、おっぱい、なのか……?」
「他に、何があるの?」

ゆさゆさと揺れる巨大な乳房と、大きく押し上げられたプリントシャツに浮き上がる突起に、思わず興奮してしまう芳雄。それに気を取られている隙に、芳雄は望に取り押さえられた。そして少女に姿を変えた健二が、芳雄に襲いかかろうとしていた。

「さぁ、芳雄。存分に、精をちょうだいね」
「や、やめろ!健二、お願いだから!」
「……いただき……まぁす」

健二の虚ろな目は、芳雄にロックオンしていた。

「うぎゃああああっ!!!」

救いようのない芳雄の絶叫が、街にこだました。

【投稿TSF小説】淫らの写し身② by.tefnen(てふ) &まこも葦乃 

作:tefnen(てふ) https://twitter.com/tefnen
キャラ&挿絵:まこも葦乃 https://twitter.com/0w0_CaO

「(ふふ……これであなたはアタシのもの……あら?)」
「あれ?ボクの体、動かせる?」

いつの間にか、奪われた体の主導権が、望に戻っていた。望は、自分の手のひらを開いたり閉じたりして、その事を確かめる。

「はぁ……」
「(ちっ……力を使いすぎてコントロール出来なくなったわね……)」

魔女の声は不満げだ。安心したのか、胸に手をおいてため息をつく望。だが、女性化したことには変わりなく、背が高くなったせいもあるが、これまでとかなり違う視界に、戸惑いを覚えたままだった。

「これから、どうすれば……」

望は、胸から手を下ろして、考えをまとめようとした。だが、その拍子に胸の先端を手で強く叩いてしまった。

「ひゃんっ!」

なんとも言えない快感が、望の幼い精神を襲った。

「な、なんなの……?」

望は、その快感の源を探ろうと、シャツに浮き上がっている突起を、指でくいっとつまんだ。

「ひゃぅうっ!!」

再び襲う快感。望は、その場にへなへなと座り込んでしまった。

「き、きもちいいよぉ……」
「(こんなことしてる場合じゃないんだけど……この子、なかなか……)」
「あんっ!んっ!」

さらに何回もつまんだり、突起を手のひらで撫でてみたりと、新しい感覚に溺れていく。そして、この快感を別のところでも感じられないかと、熱くなっていた下腹部に手を伸ばした。

「ん、ねちょねちょしてる……」

てふさん2完成(1)

望が股間に手を当てると、男の時にはなかったヒダの中から、ねっとりとした液体が出ているのに気づいた。これが愛液であることなど、幼い望には分からない。だが好奇心と快感への欲望から、ヒダの中に手を突っ込み、そして、クリトリスに乱暴に手を当ててしまった。

「んっっ………!!!」

ついさっきまでの感覚とは比べ物にならないほどの強さで、全身に衝撃が伝わった。

「女の人のカラダって……すごいぃ……」

普通なら恐怖を覚えて立ち止まるところを、望はさらにクリクリとそれをつまんだ。

「んひゃっ……!あんっ……!!」

腰を抜かしたままの親友がすぐそこにいることも忘れ、女として初めての絶頂に達しようとする望。

「んん、き、きちゃうぅぅ!!!!」

子宮で生み出された愛液が、ブシャァッ!と股間から吹き出すと、ついに限界が来たのか、望は床の上に倒れてしまった。

「ん……あは……」
「(すごい子ね……さ、そろそろ……)」

魔女は、意識が遠のいた望の体を乗っ取った。恍惚としたものになっていた望の表情が、悪意に満ちた笑みに支配された。

「あなたを、食べる時が来たようね……?」

健二の方に向き直った魔女が、彼の体を舐め回すように見つめた。

「ひ、ひぃっ!殺さないでっ!」
「あはっ、カワイイ子……」

変わり果てた望の体で、魔女が健二に四つん這いになって近づいていく。

「や、やめてっ……」
「そんなこと言ったって……」

健二のズボンのジッパーを、ズルズルとおろし、中身を探る魔女。

「こんなにいきり立ってるじゃないの……?」
「う、うぅ……」

肉感的な女性の魅力に勝てなかったのか、引きずり出された健二のイチモツは、赤黒く膨らみ、固くなっていた。

「どんなことしてあげようかしら……?」

美女に迫られ、健二の中で恐怖よりも、興奮が上回っていく。

「やっぱり、最初はこれよね……?」

魔女は、健二の男性器を、まるでソフトクリームでも食べるかのようになめまわし始めた。

「ん、んうっ!」
「素直でいい子ね……」

少しでも強く魔女に蹴りをかませば、健二は逃げられるはずだった。だが、もっと気持ちよくなりたい、されたいという欲望が、彼にそれを許さなかった。

「くちゅっ……ん、はぁっ……」
「おふっ」

魔女は、さらに行為をエスカレートさせ、口ですっぽりとソレを覆い、ベロベロと舐めた。二次性徴を迎えたとはいえ、性行為などまだ数年先の話の健二を襲ったのは、思いもよらない感覚だった。

「気持ち……いい……」
「んふっ、気に入ってくれたかしら……?」

健二は、その感覚に溺れそうになったが、その時、ついさっきの望の痴態を思い出した。絶頂し、床に横たわる親友の姿を。

「だ、だめだ……」
「あらあら」
「の、望!助けてくれ!」

自分ではどうしようもない。そう思った健二は、魔女の中にいるはずの望に、必死で助けを求めたのだった。すると、魔女は苦痛に顔をゆがめた。

「んぁっ!!あ、だめぇっ、アタシ……ぼ、ボクは、何を……?」
「望!」

【投稿TSF小説】淫らの写し身① by.tefnen(てふ) &まこも葦乃 

作:tefnen(てふ) https://twitter.com/tefnen
キャラ&挿絵:まこも葦乃 https://twitter.com/0w0_CaO

てふさん完成(1)

町外れの森の中、県道にほど近い小道に、一軒の古い木造の家があった。表札もなく、駐車場には草が生い茂り何年も使われていないことがうかがえた。明らかに誰も出入りしていない家の周りには、蜘蛛の巣が至るところに張られている。

その家の前に二人の小〇生の男の子が立っている。大きい方は健二(けんじ)。パーカーを着て、背丈は学年でも高い方で、中〇生に見られてもおかしくないほどだった。もう一人は、望(のぞむ)。男子にしては髪は長めで、柔らかい顔立ちは中性的だが、身長は普通の男子と変わらない。町から二時間くらい歩き、やっと到着した喜びに、声変わり前の子供の声で、望ははしゃいで、健二に満面の笑みを見せた。

「やっとついた!ここが、芳雄(よしお)が教えてくれた空き家だね!さあ行こう、健!」
「あ、ああ……本当にあったんだな。なあ、望、なんかすごく寒気がするんだけど」

早めの声変わりが終わった健二が、低い声で答える。
望は好奇心旺盛だった。それで、小〇校の友達である芳雄に肝試しとは名ばかりの、きつい遠出をさせるための口車に乗せられてしまったのだった。そして、健二はというと、単に望についてきたのだ。というのも、少し興味があったのと、小さい望が田舎道を一人で歩いて行くのに不安を感じたからだ。

「何行ってるのさ、最初に行こうっていったのは健二じゃん!先に行っちゃうぞ」
「それはそうなんだが……」

威勢よく廃屋の中に入っていこうとする望。だが、それとは対照的に、あまりにも古く、人気のない民家に怖気づいたのか、大柄であるはずの健二は尻込みしてしまっている。

「ほらほら!」

望は玄関の扉を引っ張った。鍵はかかっておらず、周りの古さからは信じられないほど扉は軽快に開いた。

「よし!……あれ?なんだろうこのシール……」

望が開いた扉の枠には、ビッシリとシール……ではなく、神社にあるような紙の御札が貼ってあった。難しい漢字の塊でうめつくされた御札の意味は、望に分かるはずもなかった。

「なあ、まずいんじゃないか?オレ、もうこれくらいでいいからさ……っておい!」

小声で望にささやいた健二。しかし、望は御札に気を取られていたのか、そのまま中に入っていってしまった。健二も仕方なく、親友の身を案じて中に入っていくことにした。

「望……?うわ……な、なんだこれ」

御札が張られていたのは扉の枠だけではなかった。玄関の壁という壁、床にも天井にも、御札が所狭しと貼られている。あまりの異様さに、吐き気まで覚える健二を差し置いて、望はケータイの照明を使って、興味津々と言った様子でどんどん奥へと進んでいってしまう。健二はもう自暴自棄になって、望にくっついていくことにした。

「ここには何があるのかな?」
「おい、おい!」

望は、どんな引き戸も、障子も、躊躇なく開けていく。だが、雰囲気とは裏腹に、居間、書庫、台所、便所。窓さえも埋め尽くす御札以外は、いたって普通の民家だった。だが、最後の一部屋だけは違った。

「うわー、なんだろうこの縄……」
「これ、本当にヤバイやつだろ」

部屋の入り口のふすまが御札の付いたロープのような何かで固く閉ざされているのだ。健二は、これに触ったら嫌なことしか起こらない、たたりでも下るんじゃないか、という予感がした。

「もう帰ろうって!御札が貼ってある以外なんにも面白く無いぞ!」
「……でも、この中に何があるか見てみたいな」
「はぁ!?」

望は、扉を開けるのに邪魔になっている綱をぐいっと引っ張った。すると、とても子供の手では千切れなさそうな綱が、いとも簡単にビリっと切れてしまった。

「あ、これで入れる!」
「ちょ、ちょっとまて……」

健二が制止する暇もなく、望は扉をバッと開けてしまった。健二は、中から怪物が飛び出してきたかのように、ワーッと叫んで地面に倒れたが、ふすまの奥にあったのは、何の事はない、少し広めの部屋だった。

「健二、大丈夫?」
「あ、ああ……」
「さっきから変だよ?」
「そ、そうだな……ただのボロ家で、なにビビってんだろうな」

望と健二は、大部屋へとそろりそろりと入っていく。中には、これまであったような御札はなかったが、窓に貼られた障子からは日光が一切差し込んでこない。

「ん?あれはなんだ?」

部屋の真ん中に、幕がかかった、大きな鏡台のような物があった。鏡自体は巨大な布で覆い隠されていた。

「なんだろ……あの布外してみようか」
「ああ……」

二人の体よりも大きい幕を、二人でひっぱり外し、中にある鏡面が見えた、その時だった。

《ガタンッ!!カタッ!》

二人が入ってきた扉が、勢い良く閉められ、おまけに鍵がかかる音がしたのだ。

「や、やっぱりヤバイって!!早く逃げようぜ!」
「あ、うんっ」

扉に向かって走りだし、体当たりで開けようとする健二。だが、木でできた脆そうな扉は、健二の突撃で壊れるどころか、少年の体を跳ね返した。健二は思わず床に倒れてしまった。

「ってて……ど、どういうことだ……」
「健二……なんか、この鏡変だよ……」
「そんなのもう分かりきってるだろ!」
「いや、でも……」

望は鏡に近づいていく。普通の鏡だったら望が映るはずだった。しかし、映ったのは望の小さい体ではなく、ボンデージを身にまとった、背が高く、スタイル抜群の女性だった。長い黒髪に金色の目は、どこか現実離れした魅力を放っていた。

「ボク、じゃない……」
「な、ななな……」

目の前で起きるわけのわからない事態に頭が混乱し、体が動かなくなってしまう健二と、鏡を見つめるほかない望。

『ふふ……やっとこの部屋まで侵入できる能力がある器が……って子供じゃないの』

突然、鏡の中の像がしゃべりだした。望は、一瞬ビクッと体を震わせたが、すぐに気を取り直したのか、鏡の中の女性に話しかけた。

「あなたは、誰ですか?ボク、よく分からなくて……」
『アタシ?そうねぇ、魔女、って言ったらいいかしら』

魔女は、望を品定めするようにジロジロと見つめた。

『すごい神通力ね……』
「お姉さん、なんで鏡の中に……」
『ふん、アタシが望んで入ってるわけないじゃない。もっといろんな男の精を吸い取りたいのに。あのクソ霊媒師が……』

ブツブツと独り言を始めた魔女。望はおそるおそる声をかけた。

「あの……」
『あら、悪かったわね。子供にこんな口調で話すもんじゃないわね。アタシは、今の言葉で言うと、江戸時代の生まれよ。ひょんなことから魔女になって、男達のチカラを吸収して強くなったの。でも、まぁいろいろあって……要するに、アタシはちょっとやりすぎちゃったのよ。誰それ構わず襲って、絞りかすにしてやって……』
「……?」
『分かってないようね。いいけど。どうせ、アタシの器になる存在なんだから、すぐに自分の体で分かるでしょ』

魔女が指をぱちんと鳴らすと、鏡の中に望の像が現れた。

『これでよしと。じゃあいくわよ』
「な、何をするんですか……?器って……?」
『こう、するのよ』

そう言った魔女は、鏡の中の望の像にギュイイッと吸い込まれ、いや、望の背中から入り込むように自分を押し込み始めた。

「んっ、うううっ」

と同時に、望は背中から何かが押し込まれる感覚に襲われた。それは、望の体にグイグイと潜り込んでくる。手足がその衝撃で震えているかのように、ピクピクと痙攣する。さらに、中にはいった何かは、望の体を中から押し広げていく。

「んんっ……」

その感覚に呼応するように、望の手のひらが、痙攣しながらメキッメキッと大きくなる。腕全体も引き伸ばされるように長くなって、シャツの中からクイックイッと飛び出していく。足も長くなり、望の目線が上がっていく。ただ、伸びた手足には筋肉の代わりに薄く皮下脂肪が付き、まるで女性のような、柔らかい印象のものになっている。

「あ、頭が……」

望が痒みを感じて頭を押さえると、少し耳に掛かる程度だった髪がサラサラと伸び、背中にかかるほどまで伸長した。

「ボク、どうなってるの……?」

鏡に映る望の容姿は、ほっそりとした女性のそれとほとんど変わらなくなっていた。顔も、幼い子供の顔から、清楚な思春期の少女のものになっている。

「(きれいな体じゃないの……)」
「えっ」

望に、先ほどの女性の声が頭の中から聞こえたような気がした。と同時に、望の体が望の意思とは関係なく動き始めた。

「うふ、でもこれじゃ足りないわ……えっ、や、やだ、やめて……」

魔女の言葉が、望の口から直接飛び出てきた。望は恐怖に震えるが、体の自由は全くきかない。

「もうちょっと、魅力的にしなくちゃね……ん、んんっ……!」

胸の突起に指を当てると、それはプクッと膨れた。望は、自分を今の姿まで成長させた何かが胸に集まってくるのを感じた。

「ん、いい、いいわぁ……っ!」

望の胸の中の器官が、魔女の力に影響され、成長し始めると、平らだった胸板に膨らみが見え始め、シャツを盛り上げながら、トクン、トクンと育っていく。そしてたった数秒で、自分が見慣れた母親の小ぶりのものよりも、自分のもののほうが大きくなってしまった。それは、呼吸とともにフルフルと揺れるようになり、望の中で幼い性欲が掻き立てられていく。着ていたプリントシャツの文字が、丸みを帯びながら横に大きく広がり、その大きさを物語っていた。

「おっぱいだけじゃなくて、おしりも、太ももも大きく……っ!」

スレンダーだった足や腰回りが、ムチッ、ムチッと音を立てながら膨らみ、元の倍、いや3倍ほどまでに大きくなる。おかげで、履いていたトランクスやズボンがビリビリと破れてしまった。

「ぼ、ボク、女の人になっちゃうっ!!」
「(まだ男よね。だけど、あそこに付いてるものがなくなれば、それも分からなくなるわね!)」
「え、えっ……!?」

望は、自分の得物を見ようとするが、Gカップはあろうかという乳房に視界を遮られた。仕方なく鏡を使って、左右から引っ張られ千切れる寸前のズボンのジッパーを慌てておろし、破れたトランクスから突き立っていた男性器を確認した。

「よかった……」

消えているかと思われた男の象徴がそこにあると分かって、安心する望だったが、

「(ふふっ)」
「ぐぅっ!!?」

魔女の一声とともに、メキョメキョという音を立てて、それは潰れるように小さくなり、股間の中に押し込まれていってしまった。残ったのはスッと入った筋だけで、そこにペニスがあった跡など何もなかった。

「う、うぅ……!」
「(最後の仕上げねっ)」

望の中に、子宮が形作られていく。尻にもう一つの穴が空けられると、すぐに新しくできたヒダで隠された。最後に、潤んでいた望の瞳の色が、黒から燃えるような赤に変わり、顔の作りも、可憐な少女から、目はキッと長くなり、唇は厚くなって、魅惑的な美女のものに変わった。

【DL販売TSF小説】性転兄妹~富永武司の淫靡な妹ライフ~ ③

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作:kagami0235
絵:佐野昭様

「う、うーん」
柔らかなベッドの上で身を捩じり、長い黒髪を散らす”少女”がいた。
「澪さん……ああ。もっと、もっと……澪さんと……えへへ。セックス……したいですぅ」
口元に涎を垂らし、誰かに聞かれたらお嫁に行けないような寝言を零す。
容姿は妖精か、天使のように愛らしいのに、実に残念な雰囲気の”少女”だ。
「ああ……澪……キミの恋人になれて。ぐふっ……うふふ。ボクは幸せだァ……澪、みお……みおぉっ」
抱き枕をぎゅっと抱き締め、幸せそうに夢を見る。
だが、その幸福は唐突に終わった。
妙にコミカルな響きの銃声が、”彼女”の意識を揺さぶった。
「んぅっ、ふゎあ!?」
驚きに飛び上がり、きょろきょろと辺りを見渡す。
『起きな!朝の時間だぜ!!』
低い声と共に、もう一度パンと銃声が鳴った。
手と足が極端に短い、ほぼ真ん丸な奇形の影が、ベッドの脇で喚いていた。
それは、とあるアニメキャラを元にして作られた目覚まし時計であった。
「ふぁああっ。なんだよ……まだ眠いよ。それに良い夢で見ていたのに……」
時計を止めて、不機嫌そうに眼を擦る。
(――それにしても……我ながらセンスのないプレゼントをしちゃったなぁ。
今度……新しい物でも買って上げるか……)
それは数年前に、妹にプレゼントした目覚まし時計だった。
当時は冗談のつもりで送ったのだが、当の本人は思いの外気に入っており、今でも愛用している始末である。
軽い罪悪感を抱きながら、ひとつ伸びをした。
「……いい天気だなぁ。…………ん?あれ……髪が……なんだ、これ……?」
すると……。
「いた、イタタっ?えっ、本物……それに――ええっ!?な、なんだよ、これは!?手が……胸が……ひぃ、ぇええええ!!こ、股間がァ――っ!?ボクの股間が、なんかヘンだぁああ!?」
"彼女”は――いや、富永武司は、異変に気が付いた。
愛らしいベッドの上で、ぺたぺたと自身の体を触り捲る。
「なんで!ボク――ボクの体がっ!?」
短く切り揃えた頭髪は、艶やかなキューティクルが目立つ長髪となっている。
試しに髪一本を引っ張ってみると、確かにそれは頭皮に引っ付いており、痛みを覚える。
眉根をさらに顰めながら、頬に触れる。
柔らかな肌が、心地よく指を跳ね返した。
その手でさえ……男とは思えないほど小さく可憐なものである。
「ボク……ボクの体が……これは、男の体じゃない――ッ?」
華奢な肩、滑らかな肌触りの項。
腰は細く、胸には女性らしい膨らみが控え目に存在していた。
全体的に、やや痩せているような印象を覚える小柄な身体――。
形のいい鼻と唇、それから幼さを残す頬と顎。
手で触れても分かるくらいに、愛らしい造形の顔でもあった。
だが、石鹸の香りの如き甘い体臭には、少女と言うよりは、大人の……大人になりつつある女の色香が滲んでいた。
(あうぅ。はふぅ……な、なんでこんな恥ずかしい服を着て……こ、これは沙織のパジャマか?……は、恥ずかしい。兄のボクが妹の服を着ているなんて!)
気恥ずかしそうに身を捩じると、黒髪が擽ったく首裏を撫でる。
可憐な肢体を包むのは、少女趣味いっぱいに作られたピンクのパジャマ。
胸元のリボンとフリルが愛らしさを振り撒く。
けれども、むわん、と広がる臭気は……やはり、とても女らしかった。
(い、いや……それ以上に――――)
紅潮した顔で可愛らしいパジャマを見下ろす視線が、ゆっくりと降下。
スカートに隠された股間を見詰める時には、耳まで真っ赤に染め上がる。
そして……。
「あっ……ああッ!気のせいじゃないッ!ボク!ボクのが、ないッ、ッ!?」
驚愕と絶望に、飛び上がった。
恐る恐る恥骨に触れた指に伝わるのは、武司の『オトコ』の消失――。
慣れ親しんだ皺袋ふたつは見つからず、毎朝逞しくそそり立つ陰茎も、煙のように消えている。
(嘘だ!うそ、嘘だぁアア!……うあっ……ひゃんん!?)
それでも諦めたくなくて、と言うか、信じたくなくて柔らかな膨らみの恥丘を指で弄る。
すると、縦に割って入る粘膜筋を押し歪ませてしまった。
「…………ッ!」
背骨を走り抜ける、未知の痺れ。
甘いような、切ない様な刺激に、武司は息詰まらせ震えた。
「こ、これ――女の体だ。ボクは、女になったのか?……と言うか、まさか……まさか、なのかッ?」
へなへなと座り込み、自分が女体化した事実を受け止める。――だが、更なる驚きが彼を襲う。
(ここは沙織の部屋――沙織のパジャマに……さ、沙織のような体と顔……お、おいおい!)
周辺を見渡す。
これまた少女趣味で塗り固まれたような、可愛らしい部屋模様の空間。
机の上にはファンシーな絵柄のノートや、縫いぐるみ。
大きな姿見に、化粧品もある。
最愛の妹・沙織の部屋だ。
幾つもの事柄が、情報が武司の中で駆け巡り……ひとつの解に辿り着く。
「…………っ」
自分でも馬鹿だ、気が狂っていると思うのだが、それでも体が動いてしまう。
へばり付く唾液を飲み下し、大きな姿見――これまた武司が、沙織にプレゼントした品物――へと歩き寄った。

「…………ッ、ッッ!」

最愛の妹が、驚愕と絶望に瞳をウルウルと潤ませていた。

「……沙織」

ごくん、と一際大きく固唾を呑み、またも頬や肩を触り捲る。
赤ん坊のように瑞々しさを誇る白い肌、心細いほど可憐な両肩――。
「あっ……あ、ああっ……沙織……だッ……」
大きな黒目といい、愛くるしい頬や顎先といい――。
眉も、鼻筋も、唇だって、愛しき妹の造形<もの>だ。
「……うそ、嘘だ。ああ……でもっ、でもっ……」
ぺたぺたと無遠慮に、お構いなしに少女の全身を撫で擦る。
胸元の微かな膨らみが、柔らかな弾力で指を押し返し、もう片方の手には
サラサラとした長い黒髪が纏わり付いた。
不安に揺れる声ですらも……鈴のように高いソプラノ声。
その高い音色を、さらに情けなく震わせて富永武司は絶叫を上げた。
「ボクが――沙織?沙織にッ……妹になっちゃったのかッ!?」
鏡に映る黒髪少女も、眉を顰めて、唇を驚愕の形に開く。
もはや、間違いない。

今の武司は、妹の――『富永沙織』なのだ。

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絵師:佐野昭様

(夢なのか……これも、あの澪さんと沙織との――夢の続きなのかっ?)

困惑に立ち尽くす武司を置き去りにして。
沙織のトレードマークとも言えるツーサイドアップに纏めた黒髪が――朝日の光りを浴び、艶やかと輝いていた。

◆ ◆ 続きは、ご購入後に宜しくお願い致します ◆ ◆

【DL販売TSF小説】性転兄妹~富永武司の淫靡な妹ライフ~ ① 

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性転兄妹~富永武司の淫靡な妹ライフ~

作:kagami0235
絵:佐野昭様

【――第一章――】

雲が素早く地平線の彼方へと進む風の強さ。
そのお蔭で、今日の夜空は都心には珍しいほど星が綺麗に見えた。
雲一つない空では小さな星と、真ん丸の月が淡く輝いている。
ガタガタと強風で窓が鳴るマンションの一室。
そこでは――。
「沙織。おめでとう」
細やかに誕生日が、祝われていた。
主役である妹へ、兄――富永武司<たけし>が、プレゼントを渡す。
「ありがとう。兄さん」
微笑む姿は、兄の目から見ても可憐である。
古典的な大和撫子を思わせる長く艶やかな黒髪と、まだあどけなさが残る丸い顔が生み出す魅力は、きっと数多くの男たちを誘惑していることだろう。
「……沙織、学校で変な奴らに言い寄られていないよな?」
「もう武司兄さん!何を言っているのよ……そんな訳ないでしょっ!」
場違いな質問を思わず漏らし、妹の富永沙織<さおり>が頬を不満げに膨らませる。
眉を曲げ、上目遣いで睨む姿――やはり、お人形のように愛らしい。
(心配だなぁ。……しっかり者の沙織に限って、そんなことはないと思うけど。でも、沙織は女の子。無理やり男に言い寄られたら、抵抗できないし……
うぐわぁああ!心配だぁ!!)
知人友人には『シスコン』と揶揄される、沙織限定の過保護欲が爆発した。
本日の誕生日で、法的には結婚も出来る歳となったとはいえ――それでも、心配してしまうのは、武司が兄であり……同時に『親』でもあるからだ。
「澪さんも何か言ってよ!……私って……そんなに無防備に見えるのかな?」
「うふふ。そんなにカンカンになっちゃだめよ。お兄さん――武司さんも、沙織ちゃんが可愛いから、心配になっているだけなんだから……。そうですよね、武司さん」
「あっ……は、はいっ!」
不機嫌な沙織は、隣に座る女性に賛同を求め――その彼女の切れ長の瞳が、武司を貫いた。
魅惑たっぷりの美貌に、息を呑む。
(澪さん……綺麗だなぁ――)
“絶世の美女”と言う言葉を、一瞬で思い浮かべてしまうほど艶美な女性だ。
大人びた美貌に相応しく艶美に肉張り詰めた巨乳房と、悩ましく実ったむちむちの尻房。
腰も細く引き締まり、どんな服でもセクシーに着こなしてしまうようなプロポーション。
片目を隠す髪型と、肩布なしのノースリーブセーターが、さらに彼女の魅力を後押ししている。
ミステリアスであり、壮麗であり……妖しく微笑む艶姿に、感電したような感覚が、体を走る。
石塚澪<みお>。
一年前より沙織の家庭教師をしている彼女こそが、今武司が恋している女性である。
「……でも」
「……な、なんだ沙織?」
ぽうっ、と澪に見惚れていると、沙織がさらに怒ったように目を据えた。
そして――。
「武司兄さん……私の事……まだ子供だって思っているんでしょ?可愛いって言うのは――子供として。妹としてでしょ?」
こう口を開いたのだ。
そんな当然のことを聞かれても――武司の答えは決まっている。
「あ、当たり前だろ!……沙織は何時までも可愛いボクの妹だ!」
「……うん。そうだよね……やっぱり、そうなんだ…………」
「もう!ダメじゃない、武司さん。沙織ちゃんを悲しませちゃったらっ!――ちゃんと、ひとりの女の子として見て上げないと!」
「み、澪さん!?い、いや……あははは。おかしなことを言わないで下さいよぉぉ。沙織は、沙織です。ボクの可愛い妹なんだから……何時までも子供ですよ!」
「……はあぁ。……沙織ちゃん、元気出してね?お兄さん――全然、分かっていないみたいだから」
「……うん。分かってます、澪さん。――ごめんね、武司兄さん。折角祝ってもらっているのに、変な雰囲気出しちゃって」
「あ、うっ……いや。ボクこそ……え、ええっと。そのあっ、あれだ――!沙織は可愛いから、彼氏なんて直に作れるぞ!あ、あははは……はは、はは……
う、うぅぅ……」
二人の――なぜか、澪も交えた――視線が、痛かった。
心が、どんどんと削られる思いである。
だが、何が悪いのかも分からないので、笑って誤魔化すしかなかった。
(なんだっ。いったい何が不満なんだ沙織――可愛いって言ってるのに。
あれか、子供扱いがいけないのか!?でも、沙織はまだまだ子供だろ!?)
年頃の娘の気持ちなど、分かる訳もない。
大人扱いして!
ひとりの女性として――どう見える?
この頃は、そんなことをお願いされたり、聞かされたりするばかりだ。
(難しい年頃なんだなぁ。そう言えば……何時もだったら、友達を呼んで祝うのに――今日だけは何時もお世話になっているからって澪さんだけを招きたい、って言い出したり……まぁ、ボクには有難かったから……いいけど)
これが男と女の――いや、『兄』と『妹』の隔たりなのだろう。
思春期の女の子の行動を深く考えても、仕方ない。
そうひとりで勝手に納得した武司であった。……が。
「澪さん……私、覚悟決めました」
「私も……ますます許せなくなっちゃった」
「ふ、二人とも!頼むから、こそこそと話さないでくれっ!!」
まるで仲の良い姉妹のように寄り合い、小声で話す沙織と澪。
まさか、それが彼を恥辱と愛欲に貶める算段であるとは思いもせずに――。
「沙織!悪かったってばぁ!今度……欲しいモノ買ってやるよ!美味しい物でも食べに行こう――そうだ!よければ澪さんも、ご一緒に出掛けませんか!」

慌てふためき手を擦り合わせ、武司は二人の機嫌を取るのであった。



「んん~~っ。みずぅ」
珍しく夜中に目を覚ました武司は、フラフラと廊下を歩いていた。
(なんだぁ……?お酒でも飲みすぎたかァ?)
確かに普段よりも、アルコールを摂取したとは思う。
けれども、何時もの酩酊感とは違う。視界に白い靄が掛かっているのである。
(……ちょっと浮かれ過ぎちゃったかな。ボク……)
大切な妹の誕生日と、恋い焦がれる女性との触れ合いに、気分上々で酒を煽った。
その弊害だと思い、水をごくごくと飲む。
「……明日は休みだけど……早く寝よう…………」
不思議な感覚は、続いていた。
体の感覚だけは鋭いのに、視界に……意識に白いフィルターが被せられているような脱力に苛まされる。
『早く寝た方がいい』と再び廊下を歩いていた。
その時である。
「…………ん?」
明りがドアの隙間から漏れていた。
沙織の部屋である。
(――まだ、起きているのか?幾ら明日が休みだからって)
時刻は日付が変わる数十分前、うら若き女の子がこんな時間まで起きているのは感心しないなぁ――と思いつつ、武司はその場を去ろうとした。
……すると。
『あはっ、ンン――澪さぁ、ン!』
「…………えっ?」
色っぽい喘ぎ声が、廊下に漏れる。
淫らな嬌声が――愛しの妹の声だと気付くのに、数十秒も掛かってしまった。
ドアの向こう側。
沙織の部屋から、卑猥な声と肉音が艶やかに奏でられていく。
『いい、いいの!澪さっ、んん!もっと……もっとくっつけてぇ!!』
『かわいいっ!とっても可愛いわよ、沙織ちゃん!!』
背筋に……怖気が走った。
(……い、ま。今のは……いや、夢だ。そんなはずはない……っ)
異様な恐怖に急き立てられて、ドアノブに手が掛かる。
『あっ、ああ!素敵ィ!みっ――澪さん、んん!!』
『沙織ちゃん!かわいい……んっ、んん!』
「――っ!」
なぜか、体はかちこちに固まっていた。
まるで見えない何がか縛るように……止めようとするように、武司は動けなかった。……が、それでも。
「さっ……沙織!?」
愛する妹の為に、呪縛を打ち破って、兄は部屋へと突入した。
沙織がいた。
澪がいた。
ふたり一緒にベッドの上で――。
くちゃ、ぬちゃ……ぬちゅ、れろれろ。
艶やかな美唇と、小さく可憐な唇が悩ましく絡み合う。
そして、裸の女体が互いの恥部を重ね、腰を上下に振っている。
「あっ、ああん!あっ……た――武司っ、おにいちゃん?」
快感に蕩けた瞳が、武司を見つける。
少し恥ずかしそうに眉が寄ったのは一瞬だけ。
直に今まで見たこともないほど、妖しい微笑を張り付ける。
「あーあ。見つかっちゃったわね。沙織ちゃん」
「あっ、ああ!よ、予定……通りですねぇ。あふゥ……澪さんのキス。熱くて、柔らかくて……スキィッ。んっ、んん!」
くちゅ、ぬちゃ、と唇と唇が押し合い、舌と舌が擦れ、歯がぶつかり合う。
見たこともない――武司だってしたことがない――熱烈な口付けを見せられて、武司の激情は解き放たれる。
「なっ、何を……何をやっているんだ!二人とも!!」
当然の叫びに、小馬鹿にしたような鼻息がふたつ漏れる。
「武司お兄ちゃん――見て、分からないの?」
「セックスよ。セックスっ!……レズセックス!沙織ちゃんの体も、顔も……
すっごく敏感で……楽しいのよ!」
鮮やかな紅色の舌が、沙織の頬を舐める。そのまま耳裏、項も舐め擽った。
妹は……嬉しそうに震えて、喘ぎを振り撒く。
「あっ、あんっ。澪さんっ……だめぇ。気持ち……よくて……また。あっ、ああン!」
「見せつけてあげましょう。私たちの――”愛”を」
腰をくねらせ乙女の肉穴から愛液を噴き漏らす沙織を、澪は優しく抱き締めつつ己の恥骨を押し重ねて、双方の敏感粘膜を刺激する。
くちゃ、ぬちゃ、くちゃくちゃ。
愛液が撹拌される淫靡な音が……嫌でも耳へと入り込む。
限界……だった。
「さ、沙織ィィ――!!そんなっ……こんないかがわしいこと止めろぉ!み、澪さんもだ!あんたっ……人の妹に何をするんだぁ!!」
怒りが、足へと伝わり、一歩を踏み出す。
しかし……『ぐにゃり』。
唐突に、世界が歪んだ。
(……へっ?)
唖然と、宙を舞う武司。
何が起きたのかも分からない。
ただ気が付けば、空中で二回、三回と回転しながら、床へと沈んだのだ。
床下は粘土でもなければ、底無しの砂地獄でもない。
なのに、腕が、足が、尻が……そして、胴体が、ずぶずぶと飲まれる。
「うっ、うわぁあああ――っ!?」
数秒遅れて驚愕するも、手遅れである。
全身がほぼ床へとめり込み、首しか動かせない有り様だ。

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【投稿小説】牛上家の子供 ⑤

【投稿小説】牛上家の子供 ①
【投稿小説】牛上家の子供 ②

作.名無しのゴンベエ
イメージキャラ作成&挿絵:シガハナコ

ケンちゃんと別れた後、僕は自分の住む家へと歩いて行った。寂れた住宅街にポツンと建つアパート『薔薇荘』。僕の家はここにある。

ところどころ壁の塗装が剥がれてヒビが入っていたり、端の部屋にはツタがはびこっているが、見た目に反して四つも部屋がある上、ガスコンロ、水道、お風呂にトイレが完備されている。


「ただいま~…」

「あら、お帰りなさいアオイ。遅かったわね」

「ケンちゃんと遊んできたの、楽しかったよ」

「あら、よかったわね」
階段を上がり、部屋のドアを開けると、お姉ちゃんがエプロン姿で料理をしていた。甘い匂いからしてカボチャの煮物だろう。今日商店街でセールしていたのを見かけたから買ったのだろうか。何にせよ僕の好物だ

脇の水道で手を洗って一息つくと、背負っていたランドセルをダイニングの椅子に置いた。

そばのリビングではお兄ちゃんがソファに座り、テレビを見ながら雑誌を広げていた。

「お兄ちゃん、ただいま」

「……」

僕の言葉を聞いてもお兄ちゃんは何も答えず、僕に振り返らず黙って雑誌を読み続けていた。


「……」

背を向けたまま動かなくなったお兄ちゃんに、僕もそれ以上話しかけることはせず真っ直ぐ自分の部屋に戻った。

しばらくして、夕食の時間になった。ダイニングに並べられた夕食を囲みながら、アナログ時計が時を刻むのをぼんやりと聞いていた。

僕には両親がいない。祖父母とか叔父叔母も見たことがないし、年賀状もウチ宛てに届くのは広告ぐらいだった。物心がついた時にはすでにお姉ちゃんとお兄ちゃんしか家族がいなかった。

年の離れたお姉ちゃんは、二年前に短期大学を卒業し、OLとして社会人デビューを果たした。

いつも僕のことを気にかけてくれる人で、白い肌をからかわれて泣いた時、優しく抱いて慰めてくれたこともあった。

小学生の僕の他愛もない話を笑って聞いてくれるし、休みの日に二人で動物園とかに遊びに出かけたりと、母のいない僕には非常に大きな存在だった。

高校生のお兄ちゃんはかつて中学校でサッカー部をやっていたらしく、お姉ちゃんが言うには鍛え抜かれたエースだったらしい。

しかし、お兄ちゃんはめったに過去の話をしない。かつてのエースも今では黙って雑誌を広げる毎日だ。

そもそも高校生のお兄ちゃんと小学生の僕は家庭的にうまくいっていない。基本的に僕には無関心だし、さっきみたいに話しかけても答えない。

誤解しないでほしいけど、DVがあるという訳ではない。熱い熱湯かけられるとか、アザが出来るまで殴られることもない。

ただ僕と一切関わりを持とうとしない。一度もチラリと目を合わせようともしないし、話しかけられることもない。

━━━ 一度だけ学校で体調を崩したことがあった。学校から家に連絡が入っても全く迎えに来なかった。

数時間たって代わりにやってきたお姉ちゃんに病院に連れて行ってもらった後、帰って見ればお兄ちゃんは一人家でゲームをしていた。

その経験のため、お姉ちゃんがいないときは自分のことは自分でやらなくてはいけないと僕は感じ取った。

今ではネグレクトみたいには気にしてはいない。自分のことは最低限自分でできるようになったからは、お互いに触れ合わないことに慣れていた。それでもいつも心には高い壁を感じていた。

「あ、あのそういえばさ・・・」

僕は頃合いを見つけて例の肝試しの話を持ち出すことにした。

【投稿小説】牛上家の子供 ④ 

【投稿小説】牛上家の子供 ①
【投稿小説】牛上家の子供 ②

作.名無しのゴンベエ
イメージキャラ作成&挿絵:シガハナコ

「肝試し…?」
「そっ。今度河原で夏祭りがあるだろ?そこで時間をつぶしたら男子オンリーで行くんだ」

夏の空の下、僕とケンちゃんは放課後に駄菓子屋に来ていた。

住宅街の中にポツリとあるそこには、うめせんべい(税込二十円)やチョコゲッツ(税込十円)、僕が今食べてるチューチューゼリー(税込二十円)などが吊るされたり箱でばら売りされている。

また店先の自販機の横には『ラストファイト』『バブルパズル』『カエル大名様』と言った、小×生には今一つ馴染みのない古いゲームがある。しかしどれも五十円でプレイ出来るので不満は無い。

何時間居ても店主のおばあちゃんは文句を言わないうえ、非常に安い娯楽を提供してくれるため、お子様のお財布に優しいこの場所は僕やケンちゃんのような小×生たちの数少ない憩いの場所になっている。

ランドセルを下して、『ラストファイト』をプレイし始めたケンちゃんは僕を横目で見ながら話を続けた。

「場所はとっくの昔に潰れた病院。学校の裏山をずっと奥に歩いていくとあるんだ」
「…」
「そしてそこには怖~い幽霊が出るんだって!女の子の幽霊が居るんだって!なっ?!面白そうじゃん!怖そうじゃん!あっやられちゃった…」
「ガチじゃん…」

夢中になってはしゃぐケンちゃんを他所に、僕は苦笑いしか出来なかった。

「ヤバいってそれ。絶対近づいちゃダメなやつだよ。行かないほうがいいやつだよ!」
「何だ何だビビってんのか?まだまだオツムもお子ちゃまだもんな!」
「ちょっとやめてよ!」
「ハハハ、なんて言いたいけど俺もぶっちゃけ怖いんだよねぇ。行きたくないんだけど次の日のあだ名が『弱虫カマ野郎』にはなりたくないんだよ。お前もだろ?」
「うう…そもそも誰なの?そんな場所教えた人」
「ああ、確かねぇ…」

その瞬間ケンちゃんの手の動きがぴたりと止まった。そしてゆっくりとこちらに顔を向けて言った。

「━━━確かお前じゃなかった?」
「ええっ!僕が!?」

僕は驚いて声を荒げてしまった。食べていたチューチューゼリーをつい落としてしまった。

ケンちゃんが言うには、その肝試しに行こうって言い出した子は、真夜中に僕にその廃病院があることを教えられたらしい。

ある日、すっかり日が暮れた夜道をジョギングしていたら、人気のない真っ暗な道でひとりポツンと突っ立っていた僕が居たらしい。

そして僕はその子を見ると笑って裏山を指さし、

『あそこに行ってごらん、面白いのがあるよ…ウフフフ……!』

とその子に言ったらしい。

だから面白がって肝試しを計画したんだと、その子から聞いたそうだ。

僕は全力で否定した。
「そんなわけないじゃん!僕そういうの一番苦手なんだよ?潰れた産婦人科なんて聞いたこともないもん!」
「そう言えば…確かそいつアオイが桃色の着物を着てたって言っていたっけなあ…」
「桃色の着物…?ほらやっぱり僕じゃないよ。『女みたい』って馬鹿にされてるけどさすがにそんなの着ないよ!僕以外の別人だよ」
「だよなあ、冷静に考えればそうか…」

ケンちゃんは片腕で汗を拭いて言った。

そうだ絶対にありえない。僕は基本的に家と学校、それ以外の公園含む公共施設以外全く出歩かない。ましてや学校の裏山なんて一人で入るには不気味すぎるから、あまり行かない。そんな僕が廃病院の存在を知っている訳がない。

大体、僕には女の子の服を着る趣味なんてないのだ。全部につじつまが合わなくなる。僕はそう自分に言い聞かせた。

「とまあそんなわけだから気が向いたら言ってくれ。待ってるから」
「分かった…とりあえずお兄ちゃんに許可取ってから行くね。一緒に帰る?」
「おーう!俺ラスボス間近だから先行ってていいぜ」
「分かった。じゃーね」

とにかく、クラスメイトの男子が行くならしょうがない。学級内ではそんなに地位のない僕が拒否すれば、仲間外れにされかねない。善は急げと、踵をかえしてケンちゃんと別れようと歩き出した時だった。


『クスクスクス…』


ふと、どこからか女の子の笑い声が聞こえてきた。夏の暑さにやられた幻聴とか、耳鳴りなんかじゃなく、澄んだ高いソプラノ声が一瞬僕の脳内を横切った。

少し気になって立ち止まり周りを見渡しても、ゲームに夢中になっているケンちゃんか、駄菓子屋のうたた寝しているおばあちゃんぐらいしかいない。

「……?」

あとは交差点のど真ん中で、プールバッグとランドセルを引っさげた僕しかいない。だが確かに声が聞こえた。不気味なほどに澄んだ笑い声が…

「━━━どうした?道端で突っ立って」

後ろからケンちゃんが声を掛けた。ゲームオーバーしたのか、画面に背を向けラムネを口に入れている。

「い、いやなんでもないよ!」

とっさに我に返り、慌てて首を振った僕はまたねとケンちゃんに手を振り、急いで家路へと足を動かして行った。

その背後のカーブミラーに映る光景に、もう一人自分以外の誰かがこちらを見ていることに気づかず…。

ss追加(1)

【投稿小説】牛上家の子供 ③ エピソード1:アオイと言う少年

【投稿小説】牛上家の子供 ①
【投稿小説】牛上家の子供 ②

作.名無しのゴンベエ
イメージキャラ作成&挿絵:シガハナコ

エピソード1:アオイと言う少年

『まるで女の子みたいだ。』

僕はよくそう言われることがある。

牛神(ウジガミ) 葵衣(アオイ)、11歳。血液型はB型。星座は乙女座。好きなものはドーナツ、嫌いなものは萎びたキュウリ。性格はどちらからというと内気で、『学級委員を決める時は最後まで手を挙げない』タイプかな。

ただ、小学五年生にもなって未だに身長が135cm程度と低身長で、どんなに日差しの強い日でも色白な体質のせいで、『お嬢ちゃん』なんて大人に呼ばれることが多々ある。

別に苛められていると言うわけではない。パンツ脱がされたり、からかわれたり、無理やり女の子の恰好させられるとか、そういった事案があるわけではない(似合いそうとは言われるが)。

男子にはサッカーとか野球とかの外遊びには頻繁に誘われるし、僕もそれに答えている。ゲームの類は一切持っていないが、テレビゲームの話題にはなるべくついて行こうとしている。

だから、小学校三年の頃までは孤立はしていないはずだと僕はそう思っていた。

しかし、現実はそうも行かない。学年が上がるにつれて体育の時間では、最近ではプールの時間に僕の周りには一番気まずい空気が流れている。

周りの男子たちが日焼けしたり、少しずつ体つきが引き締まっていくなかで、僕の赤ん坊のように真っ白な肌がさらされる。学校では親しい友達も、僕が服を脱いで水着に着替えていると、必ず目をそらして顔を赤くする。

『俺らゲイじゃないけど、お前がいると目のやり場に困る』と言う苦情が多く寄せられている以上、これは決して自意識過剰なんかじゃないだろう。

「何でこんな身体なんかに産まれてきたんだろ…」

ある日のプールの授業後、僕は更衣室にある鏡に手をかけ呟いた。タオルを肩に羽織る白い無垢な肉体が映る姿が、普通の男の子のそれではないことを改めて実感させられた。

後ろでは顔を赤くした男子たちが、僕に目を合わせないことに必死になっている。普段ならあんなに仲のいいのに、この時間だけ僕一人が仲間外れにされている気がしてならなかった。

「なあ、アオイ何辛気臭い顔してんだよ」

そんな思わず泣きそうな時だった。一人の男の子が僕の肩を叩き、声を掛けた。僕は振り返ると声の主に返事をした。

「ケンちゃん…」

青葉健介、11歳。身長は146cmと平均より高め。血液型はAB型。星座はてんびん座。好きなものはサッカー、嫌いなものは『テストを見せた時の親の顔』(らしい)。

彼は幼稚園以来の付き合いで、プールの時間でも唯一気軽に接してくれる人物であり、僕も彼を『ケンちゃん』と呼び慕っている。

そんな僕の幼馴染兼親友のケンちゃんは僕の頭をワシワシとかき乱すと、ニカッと笑って言った。

「オイオイいつも言ってるだろ?自分の身体なんだし、可愛いんだから多少悪く言われたって気にするなや」
「気にしてないよ!可愛くないし、ただコンプレックスなだけだい!」
「ハハ、お前コンプレックスって意味知ってる?」
「フフッ!」

そう言って僕たちは互いに笑いあった。

ケンちゃんは、僕が女の子みたいな見た目を気にして、誰にも馴染めなかった頃、初めて声を掛けてくれた。中々寄り付かなかった皆も、ケンちゃんが色々ととりなしてくれたおかげで、親しくなることが出来た。だからこそ、今こうしてクラスで孤立せずに済んでいるのかもしれない。

「ところで今日の放課後、時間あるか?ちょっと耳寄りな情報があるんだ!」
「別にいいよ。またいつもの場所で会おうね」
「おう!楽しみに待ってるぜ!」

そう言ってケンちゃんは元気に更衣室のドアを開け、去っていった。

プールの時間で僕と居ても、
『ご兄妹ですか?』と間違われても、
どんなに珍妙な目で見られても、
堂々と笑って歩いていく陽気な姿に僕は思わずジーンと心を動かされてしまった。

「「先生━━━!!健介君がフルチンで歩いてます!」」

女子たちの悲鳴が学校中に轟いた時には、滲んだ涙も引っ込んでいた。

【投稿SS】俺が首領様のメスになった日 ⑤<最終回>

作.舞方 雅人 https://twitter.com/masatomaikata?lang=ja
  舞方雅人の趣味の世界 
キャラクター&挿絵 つっきー https://twitter.com/jackfish168
  https://www.pixiv.net/member.php?id=9450522


「それで? 奴はお前を見て何か言っていたか?」
「は、はい・・・だから逃がすのは反対だったとか、能登川の失態だとか、裏切ったのかとか・・・」
「ふむ、なるほどな。で、簡単だったか?」
「は、はい・・・簡単でした。護衛を戦闘員たちとともに始末し、私のクモ糸で逃げられないよう拘束したうえで、奴の首をへし折ってやりました」
私は玉座の前にひざまずき、首領様にご報告する。
暗殺を無事に行い、任務に成功したことをご報告するのだ。
ああ・・・
首領様はなんと言ってくださるのか・・・

「ふむ。どうやら思考改造に成功したようだな」
「はっ?」
今のお言葉はどういう意味だろう?
「何でもない。それより、ずいぶんと期待しているようではないか?」
「は・・・はい・・・」
思わず体がかあっとなる。
オシオキを望んでいることがもうバレているというの?
「いいだろう。こっちに尻を向けろ」
「はいっ」
私はいそいそと這いつくばって首領様にお尻を向ける。
ああ・・・
首領様ぁ・・・

「はひぃぃぃぃぃぃ!」
パシーンという乾いた音。
お尻が熱くなる。
全身がじんじんと感じる。
痛いのに気持ちいい・・・
気持ちいいのぉ・・・

任務を果たしたことによるオシオキ。
ううん・・・
これはもう私にとってはご褒美。
首領様の手が私のお尻をぶってくださる。
首領様のスパンキング。
それがもうたまらなく痛くて気持ちいい。
頭がぼうっとして何も考えられなくなっちゃう・・・

「ふん! 我に尻を叩かれてアンアンアンアン喘ぎやがって! 本当にどうしようもない変態マゾメスグモになったものだ」
「は、はい・・・私は、首領様にお尻を叩かれて感じる変態マゾメスグモですぅ・・・」
私はある意味自分に言い聞かせるように繰り返す。
構わない。
私は変態マゾメスグモで構わない。
「言ってみろ! 私はお仕置きが大好きな変態メスグモのアラクネですと。言ってみろ!」
「はいぃ・・・私はぁ・・・私はぁ首領様のオシオキが大好きな変態メスグモのアラクネですぅ・・・」
体中に走る痛みと快感を感じながら、私は首領様の言葉を繰り返す。
私は変態メスグモのアラクネなのぉ・・・

「ほう・・・実はお前はアラクネではなく、セイバーレッドの堀内ひろとではないのか?」
「えっ?」
私の背筋に冷たいものが走る。
そうだ・・・
俺は・・・
俺はセイバーレッドの堀内ひろとだったのではなかったか?
「ど、どうしてそれを?」
「ふん! 最初から知っておったわ。セイバーズが我らデスバグーを内部崩壊させるため、お前を我が下に送ってきたことをな」
「そ、そんな・・・」
私は全身に冷水を浴びせられたような気がした。
全て露見していただなんて・・・
「だから利用させてもらったのだ。お前の思考をじょじょに歪めるため、こことお前の部屋に洗脳波を出す装置をセットしてな。多少歪めすぎた感じはあるが、まあよかろう」
洗脳?
私は洗脳されていたというの?

TW187n.jpg


「一つ聞こう。その体に入っていたもともとのアラクネはどうなった?」
私はふるふると首を振る。
正確なところは聞かされていないけど、おそらくは・・・
「そうか・・・奴もいい女だったが・・・まあ、新たな我好みのアラクネが手に入ったということで良しとするか」
どくん・・・
好みの?
首領様は私を好みとおっしゃってくれた?

「ひやぁぁぁぁぁ!」
ボンデージのクロッチが外され、首領様の指が私のオマンコをかき混ぜる。
「クククク・・・気持ちよかろう? 変態マゾのメスグモよ」
くちゅくちゅと音がして、私の体に言葉にならない快感が襲ってくる。
「は、はいぃぃぃ・・・気持ちいいですぅ・・・」
「これからはお前がアラクネとなるのだ。我の忠実なかわいいメスグモ怪人アラクネとなるがいい」
私をアラクネに?
私をアラクネとしてそばにおいてくださると?
嬉しい・・・
なんて嬉しいの・・・
「はいぃ・・・なります! アラクネになりますぅ!」
私は心からそう答えていた。
「ではもう一度聞くぞ! お前はセイバーレッドか? それとも我に忠実なアラクネか?」
「アラクネですぅ! 私は・・・私は首領様の忠実なしもべの女怪人アラクネですぅ!」
そう・・・私はアラクネ・・・
セイバーレッドなんかじゃない・・・
セイバーレッドなんかじゃないわ!
「いい返事だ! では我からのお祝いを受け取るがいい!」
「ひゃぁぁぁぁぁぁ」
強烈な平手打ちをお尻に受け、私は頭が真っ白になり、イってしまったのだった・・・

                   ******

「ぐはっ」
「きゃあっ」
二人同時に私のクモ糸に薙ぎ払われるセイバーブルーとセイバーイエロー。
うふふふ・・・
他愛ない。
お前たちの連携などセイバーレッドがあってこそのもの。
崩すのなど造作もないわ。

「おい、ひろと! いくらデスバグーの首領に信頼されるためと言っても、ちょっとは手加減しろ!」
「そうよ! 先日の室田参謀の殺害もあなたじゃないかって報告が来ているわ。博士が必死にそうじゃないって上層部に訴えたのよ」
くふふ・・・そんなことしなくてもいいのに。
あの参謀を殺したのは間違いなく私なんだから。
ふふふふ・・・

私はさらにクモ糸を鞭のようにふるって二人を痛めつける。
楽しい・・・
先日あの参謀を殺した時も妙に心がうきうきとした。
こうやって人間どもをいたぶるのはなんて楽しいのかしら。
最高だわぁ。

「うわぁっ! やめろって! ひろと!」
愚かな奴。
あきらはまだ私がセイバーレッドのひろとだと思っている。
冗談じゃないわ。
私はアラクネ。
ひろとなどもう私の中にはいないのよ。

「きゃぁぁぁっ」
壁にたたきつけられてぐったりとなるセイバーイエロー。
うまく気絶したようね。
あの程度では死んでないとは思うけど・・・
まあ、死んだら死んだで構わない。

「このぉ! いい加減にしろ!」
あきら、セイバーブルーがソードをかざしてせまってくる。
私はそれをスッとかわし、クモ糸の鞭をお見舞いする。
「うがぁっ!」
イエローと同じく壁にたたきつけられるブルー。
だが、さすがに気絶まではしない。
とはいえ、もう動くのは難しそうね。
私はブルーのそばに歩み寄り、倒れているブルーを足で踏みつける。
「ぐはっ! や、やめろ・・・ひろと・・・」
「あははは・・・まだ私がセイバーレッド、堀内ひろとだとでも思っているの?」
私はおかしくなってしまう。
「な、なに?」
「私はデスバグーの女怪人アラクネ。首領様が私を洗脳して作り変えてくださったのよ」
「ば、バカな・・・そんな・・・」
「もう私は身も心もデスバグーの忠実なしもべ。セイバーズを倒して首領様にご褒美のオシオキをしていただくのを楽しみにしているメスグモなの」
「ひ、ひろと・・・」
「だから・・・さっさと死ね!」
私は足に体重を乗せ、セイバーブルーの首をへし折る。
ああん・・・
人間を殺すのって気持ちいい・・・

                   ******

んちゅ・・・くちゅ・・・
私は首領様の足を舐める。
指の股にも丁寧に舌を這わせ、その味を味わっていく。
足を舐めるという行為が、こんなにもゾクゾクするものだとは以前は知らなかった。
首領様の足・・・美味しいわ・・・

「セイバーブルーを倒し、セイバーイエローは拉致してきたか。よくやったぞ、アラクネ」
「んちゅ・・・おほめに預かり光栄です、首領様」
「ククク・・・もうすっかりアラクネになったようだな?」
「はい。私はもう身も心も首領様の忠実なしもべ、女怪人アラクネですわ」
私は心の底からそう思う。
今の私はアラクネ。
今頃は本部に残してきた以前の体も持たなくなってきているはず。
でも構わない。
あんな体はもうどうでもいい。

「ククク・・・今のお前のその気持ちは我の行った洗脳によるものかもしれんのだぞ」
「何の問題もございません。むしろ、私を完全なるアラクネにしていただき、首領様には感謝いたしております」
私はあらためて感謝の意を込めて足を舐める。
「ククク・・・我が足を舐めながらオマンコを濡らしているとは・・・いやらしいメスグモになったものだ」
「ああん・・・申し訳ありません。首領様の足を舐められると思うと、オマンコが自然に・・・」
「ククク・・・それで捕らえたイエローはどうするつもりだ?」
「はい。彼女にも首領様の偉大さ、すばらしさを感じていただこうと、洗脳装置で教育しております。同時にスタッフに銘じて彼女専用の怪人スーツを作らせておりますので、三日もすればサソリ型女怪人スコーピアとして首領様にご挨拶できるかと」
新たな女怪人ができれば、デスバグーにとってもうれしいこと。
それに・・・オシオキされる気持ちよさを彼女とも分け合いたいわ。
「そうか。それはよくやったぞアラクネ。褒美にお仕置きをしてやろう。尻を向けるがいい」
「はい! 首領様」
私はこれからたっぷりとオシオキされることを楽しみに、いそいそと首領様にお尻を向けるのだった。

End

【投稿SS】俺が首領様のメスになった日 ④

作.舞方 雅人 https://twitter.com/masatomaikata?lang=ja
  舞方雅人の趣味の世界 
キャラクター&挿絵 つっきー https://twitter.com/jackfish168
  https://www.pixiv.net/member.php?id=9450522

襲撃自体は簡単に終わった。
戦闘員たちに輸送車を妨害させ、俺のクモ糸で乗員たちを捕縛して文書を奪って終わり。
博士と打ち合わせていたとはいえ、おそらくこの短時間ではセイバーズが最速で出動したとしても間に合わなかっただろう。
セイバーズもあれでいろいろとお役所的なところがあって、すぐに出動というわけにもいかなかったりするからな。
まあ、とにかく、俺は無事に襲撃を済ませ、奪い取った文書をアジトに持ち帰ったことを首領様に報告したところだった。

「アラクネ様・・・アラクネ様」
部屋に戻ってくつろいでいると、インターコムで呼び出される。
「アラクネよ。何か用?」
なんだか女言葉も板についてきたかもしれない。
やばいかなぁ・・・
自分の体に戻ったときに大変かも・・・
「首領様がお呼びです」
「えっ? 首領様が?」
そんなことを考えていた俺は何か背筋に冷たいものを感じてしまう。
まさかもう文書が偽物とバレたんじゃ?
そう言えば、博士は“クズデータ”と入れ替えるって言っていたっけ・・・
「アラクネ様?」
「あ、はい。すぐに行きます」
俺はすぐに玉座の間へと向かった。

「お呼びでしょうか? 首領様」
玉座の前にひざまずく俺。
やはりここに来ると緊張してしまうのか、胸がドキドキしてしまう。
偉大なる首領様・・・

「うむ。アラクネよ・・・四つん這いになってこちらに尻を向けよ」
「えっ?」
それってまさか・・・
俺の心臓がより一層激しく鼓動する。
まさか・・・
オシオキ?

俺は言われたとおりに、四つん這いになって首領様に尻を向ける。
ああ・・・
ドキドキする・・・
オシオキされてしまうのかな?
ああん・・・

首領様が玉座を降りてくる気配。
そして俺の背後にやってきたのを感じた次の瞬間・・・
「ひぎぃぃぃぃぃ!」
パシーンという乾いた音がして、尻に激しい痛みを感じた俺は思わず悲鳴を上げていた。
「ひぎゃ、ひぎゃぁぁぁっ! お、お許しを・・・お許しくださいませぇ!」
二度三度とお尻を平手打ちされ、俺は情けなくも許しを請う。
拷問に耐えられるなんて嘘だった。
あれは俺が自分の体だったからだ。
女の体になった今、こんなにも俺はもろくなっていたんだ・・・

「アラクネよ! このクソメスグモめ!」
玉座の間に乾いた音が絶え間なく響く。
「お許しを・・・お許しをぉ・・・」
俺はただただ許しを請うだけ。
尻が熱くなり、体がじんじんしびれてくる。
頭がぼうっとして何も考えられなくなってくる。
俺は今何をされているんだ?
これが・・・オシオキなの?
ああん・・・

「このバカグモめ! これをよく見てみろ!」
尻への平手打ちが止まり、俺の脇に奪ってきた機密文書のファイルが放り出される。
俺は四つん這いのままで、そのファイルを手繰り寄せ、中を見て愕然とした。
「白紙?」
そんな・・・
“クズデータ”ですらない白紙?
博士はいったい何を・・・
こんなものを奪ってきたらこうなるのは目に見えているじゃないか・・・
博士は俺が首領様に処分されてもいいというのか?
あんまりだわ・・・

「バカグモ! 中身も見ずに奪ってきたのか? 偽物をつかまされる可能性は考えなかったのか?」
「ひ、ひぐぅぅぅぅ!」
股間のクロッチを外され、むき出しになったお尻を再度叩かれる。
「そ、それは・・・」
最初から偽物とわかっているから確認なんてするわけがない。
でも、まさか白紙のファイルだなんて考えもしなかった。
ひどすぎる・・・

「ん? なんだぁ? やはりお前は変態マゾのメスグモだな。叩かれて感じているんだろう?」
えっ?
叩かれて感じて?
俺が?
叩かれて感じている?
「そ、そんなはずは・・・ひぐっ」
いきなりオマンコに突っ込まれる指。
そのままぐにゅぐにゅとかき混ぜられる。
「ひあああ・・・」
「見ろ、こんなに濡れているではないか。お仕置きをされているというのに感じているんだろう?」
「ち、ちがいますぅ・・・」
俺は必死に否定する。
オシオキをされて感じているなんて・・・あり得ない・・・
体がほてっているのは痛みのせいで・・・
オマンコが濡れているのも叩かれたせいで・・・
なんだか頭がぼうっとして気持ちよくなっているのもオシオキされたせいで・・・
ああ・・・
もう何が何だかわかんないよ・・・

「はぐっ」
突然髪をつかまれマスクを剥がされる。
「まさか・・・お前はお仕置きをされたくて、わざと失敗しているのではあるまいな?」
「そ、そんなことは・・・」
髪を持ち上げられ、あまりの痛さに思わず体を浮かせていく。
「ならばお前はただの間抜けだ! 考える脳が付いている癖に仕置きでアンアン喘ぎやがって! いいかクモ女、今度しくじりやがったら、刺激で動くだけの人形にして、お前の手下どもと一緒に街に放り出してやるからな!」
「は・・・はひぃ・・・」
髪を持ち上げられ、顎をつかまれた俺は、ただそう返事するしかなかった・・・

                   ******

お尻が痛い。
体が熱い。
頭がぼうっとする。
首領様のお声が脳裏によみがえる。
お前はオシオキをされたいのだ!
お前はオシオキが好きなのだ!
お前はオシオキをされて感じている変態メスグモだ!
全部・・・
全部当たっている・・・
オシオキされたい・・・
オシオキが好き・・・
オシオキされて感じている変態メスグモなの・・・

ちくしょうちくしょうちくしょう・・・
なんなんだよなんなんだよ・・・
なんでこんなに感じちゃうんだよ・・・
アラクネの体だからなのか?
女の体だからなのか?
女の体だから気持ちよくなるのか?
女の体・・・
女の体がいい・・・
女の体でいたい・・・
このまま女でいたい・・・

股間に指を差し入れる。
熱い・・・
濡れている・・・
感じている・・・
私の体が感じている・・・

指を動かす。
「ああん・・・」
思わず声が出てしまう。
全身に走る気持ちよさ。
これが女の体。
これが女の喜び。
気持ちいい・・・
気持ちいいよぉ・・・

指が止まらない。
くちゅくちゅという水音が部屋に響く。
脳裏によみがえる首領様の指の動き。
ぐにゅぐにゅとこね回される感触。
たくましい腕の太さ・・・
重厚で威厳のあるお声・・・
三角頭巾の奥のお顔はどんな顔なのだろう・・・
お尻を叩く力強い手の平・・・
思い出すだけで体が熱くなる・・・
首領様・・・
首領様・・・
首領様・・・

首領様の足を舐めたい。
首領様のおチンポをしゃぶりたい。
首領様に叩かれたい。
首領様にオマンコをいじられたい。
首領様のお言葉に従いたい。
首領様に命令してもらいたい。
首領様のおそばでずっとお仕えしたい。
首領様にオシオキしてもらいたい。
首領様。
首領様。
首領様。
首領様首領様首領様首領様首領様首領様・・・

体がしなる。
つま先が丸くなる。
頭の中がスパークする。
ああ・・・
ああああああああ・・・
イく・・・イく・・・イっちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!

                   ******


ん・・・
寝ちゃっていたのか・・・
なんだか頭がぼうっとする。
そう言えば、ここへ来てからずっと頭がぼんやりしているような気もする。
なんだろう・・・
女の体だからかしら・・・

「アラクネ様。アラクネ様」
メイド戦闘員が私を呼ぶ。
「アラクネよ。何?」
私はインターコムに返事する。
「首領様がお呼びです」
「わかったわ。すぐに行きます」
私はそういうとインターコムを切って身支度をする。
首領様の下へ行かなくちゃ・・・

「お呼びでございますか、首領様」
私は玉座の下で一礼する。
「うむ。来たか」
偉大なる首領様の重々しい声。
デスバグーの絶対神たる首領様。
そのお声を聞くだけでも私の胸は高鳴ってしまう。
「ハッ、アラクネが参りました」
私は再度頭を下げた。

「アラクネよ。お前に任務を命じる」
「ハッ、何なりと」
嬉しい。
このところ失敗続きの私だというのに、首領様はまだ私に任務を命じてくださるのだ。
なんて光栄。
今度こそ失敗は・・・
あれ?
何かが変なような・・・

「この男がわかるか?」
私の足元に一枚の写真が放り投げられる。
制服を着こんだいかつい男。
確か見たことがある・・・
確か・・・セイバーズの上層部に・・・

「この男はな、愚かにも我らデスバグーに対抗するセイバーズの上層部の一人、室田(むろた)参謀だ」
やはりそうだ。
セイバーズの直接の上司ではないが、防衛軍の参謀として作戦立案を行っている一人だ。
「アラクネよ」
「ハッ」
「今晩この男は料亭で会合を行うという情報をつかんだ」
「ハッ」
「始末せよ」
「えっ?」
私は驚いた。
この男を暗殺しろというのか?

「聞こえなかったのか? この男を始末してこい」
「ハ、ハハッ」
私は頭を下げる。
でも、何だろう・・・
心のどこかでそんなことをしてはいけないと感じている。
首領様の命令は絶対。
でも・・・
この命令は・・・

そうだ・・・
失敗すればいい・・・
暗殺に失敗すれば、私がオシオキをされるだけで済む。
ぞくっ・・・
背筋が震える。
オシオキという言葉を考えただけで、私は体が熱くなる。
そうよ・・・
失敗すればいい・・・

「アラクネよ」
「ハッ」
「失敗した場合は…わかっているな?」
「ハハッ」
オシオキしていただける。
首領様にオシオキしていただける。
「失敗した場合は何もなしだ」
「えっ?」
「失敗したときは何もなしだ。その代わり・・・始末してきたらたっぷりとオシオキをしてやろう」
「あ・・・」
私は体が震えた。
始末してくれば・・・
始末してくればたっぷりとオシオキが・・・
オシオキが・・・
ゾクゾクする・・・
体がオシオキを求めている・・・
首領様の命に従い、オシオキをしてもらう・・・
ああ・・・
なんて幸せなのだろう・・・

「アラクネよ。我が言葉を復唱せよ」
「あ・・・はい。失敗した場合には何もなし・・・成功したら首領様にオシオキをしていただける・・・」
「そうだ。それを忘れるな」
「はい。首領様」
私は首領様に一礼し、玉座の間を後にする。
心はもう決まっていた。

                  ******

【投稿SS】俺が首領様のメスになった日 ③

作.舞方 雅人 https://twitter.com/masatomaikata?lang=ja
  舞方雅人の趣味の世界 
キャラクター&挿絵 つっきー https://twitter.com/jackfish168
  https://www.pixiv.net/member.php?id=9450522

「うう・・・ううう・・・」
ちくしょうちくしょう・・・
なんなんだよ・・・
何がどうなっているんだよ・・・
俺はいったいどうしてしまったんだよ・・・
アラクネの自室に戻った俺は、屈辱に一人ベッドの上で泣いていた。
悔しい悔しい悔しい・・・
なんなんだよなんなんだよなんなんだよ・・・
なんで女の体は痛いのが気持ちいいんだよ!
おかしいだろ!
おかしいよ!
こんなんじゃ・・・
こんなんじゃ俺はおかしくなってしまうよ・・・
アラクネは・・・女はこんな体をしているのかよ・・・
くそっくそっくそっ!
ふざけるな―!

首領にされたことが脳裏に浮かぶ。
足の指を舐めさせられ、おちんちんをしゃぶらさせられた・・・
その味と感触がよみがえってくる・・・
吐き気がするほどいやだったはずなのに・・・
喉の奥まで突っ込まれた苦しさを思うとドキドキしてくる・・・

俺はボンデージの上から自分の胸をつかんでみる。
首領に思い切り握りつぶされたように握ってみる。
「うぐっ」
猛烈な痛みが体を走り、じんじんしてくる。
なんなんだよ・・・
どうしてこんなに痛いのに体がほてってくるんだよ・・・

ボンデージの股間部分のクロッチを外し、オマンコをむき出しにする。
これが女の体・・・
首領の指がここをぐちゅぐちゅとかき混ぜて・・・
俺は自分の指を差し入れる。
ねっとりと濡れているのが指先に伝わってくる。
こんなふうにぐちゃぐちゃに・・・
俺の指がまるで首領の指のように動いていく。
「はあぁぁん」
なんだよ・・・
俺、なんて声出しているんだよ・・・
気持ちいいよ・・・
女って気持ちいいよぉ・・・

胸を握り、オマンコをいじり、おチンポをしゃぶっていることを想像し、お尻の痛みを思い出す。
ああん・・・
なんでぇ・・・
なんでこんなのがいいのぉ?
俺・・・
おかしくなっちゃう・・・
私・・・
おかしくなっちゃうよぉ・・・
ああん・・・
体がしなる。
つま先が丸まってくる。
イく・・・
イくぅ・・・
イっちゃうぅぅ・・・

T187-2(修正なし)


                   ******

ピピピピと電子音が鳴っている・・・
俺はいったい・・・
「はい・・・」
寝ぼけた頭で返事をする。
『アラクネ様・・・アラクネ様・・・起きてください。アラクネ様』
「な、なに?」
俺は起きて周りを見る。
え・・・と・・・
ここはどこだっけ?
俺はいったい・・・
頭がぼんやりする。
何がどうなったんだっけ?

『アラクネ様・・・アラクネ様』
そうだ・・・
ここはデスバグーのアジト。
俺はアラクネとしてここに潜入したんだったっけ。
「はい、何か用?」
俺は枕元のインターコムに返事する。
「おはようございます、アラクネ様。首領様がお呼びです」
画面に現れる黒マスクのメイドさん・・・ああ、女戦闘員だったっけ・・・
首領様がお呼び?
どきんと心臓が跳ね上がる。
行かなくちゃ・・・
早く支度していかなくちゃ。
「わかりました。すぐ行くとお伝えを」
俺はそういってインターコムを切る。

女の身支度に時間がかかるというのは本当だな。
あれから俺はシャワーを浴びて化粧を整え、ボンデージと網タイツを穿き、髪を整えてからマスクをつける。
体が覚えているせいか、思ったよりはスムーズだった。
とはいえ、この間なんだかんだとおよそ30分。
早くいかなくては。
首領様がお待ちかねだ。

俺はかつかつとブーツのヒールの音を響かせながら廊下を早足で歩いていく。
時々すれ違う戦闘員たちが敬礼してくるのが気持ちいい。
やはり幹部的女怪人なのは伊達ではない。

「お待たせいたしました。首領様」
俺は玉座の間へ入り、玉座の下でひざまずく。
「遅かったな。ま、女とはそういうものだが」
「申し訳ありません」
首領の声を聞くだけでなんだか胸が高鳴ってくる。
落ち着け。
失礼があってはいけない。

「ククク・・・少しは変化したかな?」
「ハッ? 変化ですか?」
「いや、何でもない。気にするな」
「ハッ」
首領様が気にするなと言う以上、気にしてはならない。
「お前を呼んだのはほかでもない。アラクネよ。お前に今一度チャンスをやろう」
「ハッ、ありがたきお言葉」
俺は首領様の言葉になんだかうれしくなる。
汚名を返上する機会を与えられるのだ。
ここでより一層の首領様よりの信頼を得ることができれば・・・
できれば?
できれば・・・今後活動しやすくなるということだわ。

「任務は簡単だが重要だ。我がデスバグーに有用となる機密文書が、今夜首都科学研究所に運び込まれる。お前はそれを途中で奪ってくるのだ。いいな」
「文書を? かしこまりました。命に代えましても」
「うむ。期待しているぞ、アラクネ」
「はい。首領様」
俺は深く一礼して玉座の間を出る。
機密文書を奪って来なくてはならないのか・・・
さて、どうしたらいいのか・・・

俺は配下の三人の戦闘員たちを連れ、襲撃予定地点まで車で出かける。
「それじゃやってちょうだい」
なんだか女言葉も慣れてきたな。
もっとも、今の俺はアラクネなんだから、女言葉を使うのは普通なんだけどね。
自分のことも俺じゃなく、私って言うようにした方がいいかな。
うっかりして俺はなんて言ってしまったら、怪しまれちゃうものね。
気を付けなきゃ・・・

「ごめんなさい。止めてくれる?」
俺は公衆トイレのある公園を見つけ、そのそばに車を止めさせる。
「ちょっと緊張してしまったみたい。すぐ戻るからここで待ってて」
「ヒィーッ! かしこまりました、アラクネ様」
三人の戦闘員を車に残し、俺は公衆トイレに入っていく。
そして、気付かれないようにまた外に出て、夜の公園を散歩しているカップルに狙いをつける。
悪いけど、スマホをちょっと使わせてもらわなきゃ・・・
俺は手袋の甲に付いた突起から糸を発射し、二人の顔をぐるぐる巻きにする。
いきなりのことに二人は声を出す間もなく、顔中を糸に覆われる。
うまくいった。
俺はすぐに飛び出して二人に当て身を食らわせて気絶させ、男が持っていたスマホを借り受ける。
「うふふふ・・・ざっとこんなもの」
クモ女である俺にかかれば人間などたやすいもの。
さてと・・・

「もしもし・・・アラクネだけど、大至急博士につないで・・・アラクネだってば!」
俺はセイバーズ本部に電話し、博士を呼び出してもらう。
オペレーターが何やら慌てていたようだけど、急いでほしいのだから当然だ。
『もしもし、能登川(のとがわ)だが』
「あ、博士、アラクネです。緊急事態です」
『アラクネ? おお、堀内君か。首尾はどうだ?』
あっ・・・
堀内ってそういえば俺の名だったっけ・・・
なんだか昨日からずっとアラクネって呼ばれていたから、一瞬戸惑ってしまった。

「博士、今晩首都科学研究所に機密文書が運ばれるのはご存知ですか?」
『連絡は受けている。こちらとしてもいつでも支援できるように態勢を整えているところだ』
やはり。
さすがは博士だ。
「そのことなんですが、デスバグーがその文書を狙っていて、俺が襲撃する手はずになっているんです」
『なんだって? 本当かね?』
「はい。それで大至急機密文書を取り替えてほしいのです。襲撃そのものは成功させてください」
『ふむ、なるほど。アラクネとして襲撃を成功させ、首領の信頼を得るというわけだな?』
さすがは博士、話が早い。
「はい。そうすれば首領様のそばにより一層近づけ、首領様を暗殺・・・」
俺は心臓が跳ね上がった。
首領様を暗殺?
そうだった・・・
俺は首領様をできれば暗殺しなきゃならないんだった・・・

『うむ。わかった。すぐに手配し、機密文書はクズデータと取り換えるように指示しよう。それでいいね』
「はい。お願いします。博士」
『うむ。くれぐれも気をつけてな、堀内君』
「はい」
俺は電話を切る。
これで大丈夫。
それにしても、なんだか堀内って呼ばれるのはすごい違和感を感じるなぁ。

俺はクモ糸で縛った二人にスマホを返すと、急いで車に戻る。
幸い三人が怪しんだ様子はない。
女性のトイレは長いと相場が決まっているからな。
女というものは便利で気持ちいいものだなぁ。
このままアラクネとして生きるのも悪くないかもなぁ・・・

                   ******

【投稿SS】俺が首領様のメスになった日 ②

作.舞方 雅人 https://twitter.com/masatomaikata?lang=ja
  舞方雅人の趣味の世界 
キャラクター&挿絵 つっきー https://twitter.com/jackfish168
  https://www.pixiv.net/member.php?id=9450522

重々しい扉が開く。
メイドさん女戦闘員がどうぞとばかりに手で中を指し示す。
どうやら俺一人で入れということか。
もしかしてこんなに早くチャンスが?
いや、待て、焦ってはだめだ。
落ち着け。

俺はブーツのヒールをカツカツと鳴らして部屋に入る。
部屋は少し薄暗く、左右に石造りの円柱が立っている。
何か神殿を模したような感じだ。
奥に一段高いところがあり、そこには玉座のようなものが設えられていて、そこに三角頭巾をかぶった人物が座っていた。
どうやらあれがデスバグーの首領ということか・・・
いずれその頭巾をはぎ取って、中の顔を拝んでやる。

俺は玉座の前まで進むと、恭しくひざを折る。
これでいいのかな・・・
いつもアラクネがどんなふうに首領と対面しているのかがわからないから、怪しまれないか不安だ。
ええい、ままよ。

「戻ったようだな、アラクネよ」
重々しい声。
マスクから聞こえてきた声だ。
やはり首領の声というだけに威厳を感じる。
「ハッ。不覚にも敵であるセイバーズに捕らえられてしまいましたが、隙を見て脱出してまいりました。ご心配をおかけして申し訳ございません」
俺は心から詫びるように一礼する。
くそっ、なんで俺が敵の首領に頭を下げなくちゃならないんだ・・・

「よい。無事で戻ってきたことうれしく思うぞ。これからも我が命に従い、忠誠を尽くせ」
「ハッ、もちろんです。どうかこのアラクネに何なりとご命令を」
「クックック・・・では早速お前の忠誠心を見せてもらうとしよう」
「ハッ」
俺が返事をすると、ごとっという音がして、ブーツが落ちてきた。
なんだ?
首領の履いていたものか?
「もってこい」
「は、はい」
俺は恭しく両手でブーツを持ち、恐る恐る石段を上がって首領の下へ行く。
やべぇ・・・
俺、デスバグーの首領とこんな近くにいるよ。

俺がブーツを差し出そうとすると、ローブの中からぬっと足が差し出される。
えっ?
裸足?
裸足でブーツを履いていたのかな?
もしかして俺に履かせろと?

「どうした・・・いつもなら喜んで舐めるものではないのか?」
「はいぃ?」
どうすべきか戸惑っていた俺に、首領がとんでもないことを言ってくる。
舐める?
何を?
もしかしてこの足を?
俺が?
首領の足を?
舐めるぅ?

「あ、首、首領様の足を・・・でしょうか?」
「そうだ。いつもなら首領様の足を舐めさせていただけるなんて光栄ですと言って、喜んで舐めているではないか」
違うという言葉を期待した俺の希望はあっさりと打ち砕かれる。
喜んで舐めている?
アラクネめ・・・
そんなことをしていたのかよ・・・

「どうした? お前まさか奴らに・・・」
「い、いえ、うれしすぎて思わず確認してしまったのです。本当に首領様の足をお舐めしてよろしいのでしょうか? 敵に捕らわれてしまった私が・・・」
「よいと言っている」
やばい・・・
今疑われるわけにはいかない。
やるしかないのか?
ひぃー・・・

俺は首領の足元にひざまずくと、恐る恐る足のつま先に顔を近づける。
蒸れたような臭いが俺の鼻を突いてくる。
うう・・・
なんで俺がこんなことをしなきゃ・・・
なんだかドキドキする。
こんな事初めてだよ。
足を舐めるなんて・・・

俺は目をつぶって覚悟を決め、思い切って首領の足先を口に入れる。
おえー!
強烈な吐き気を感じるが、必死に抑えて、足指に舌を這わせる。
塩味のような苦みのような・・・
なんとも言えないまずさだ・・・
うう・・・
どうしてこんな・・・

ひぎっ!
突然俺の頭に激痛が走る。
首領が俺の髪をつかんで引っ張ったのだ。
「アラクネよ、マスクを着けたままとは何事だ」
「あっ、も、申し訳ありません」
俺は髪をつかまれたまま慌ててマスクを外す。
途端にスーツの力が薄れ、首領の強烈な威圧感を感じてしまう。
うそ・・・
なんだ・・・
怖い・・・
バグスターの首領ってこんなに恐ろしい存在だったのか・・・

「ふん・・・相変わらずお前のおびえる表情はいい」
「あ、ありがとうございます」
素直にそう言えてしまう。
逆らえない。
このお方には逆らえない・・・
どうしたらいいんだ・・・

「足はもういい。次はこっちを頼む」
首領が俺の髪を離し、ローブの前を開ける。
「えっ?」
ズボンの前が開けられ、そこから屹立するモノが覗いている。
あれが・・・首領のおちんちんなのか・・・
大きい・・・
俺もそれなりとは思っていたけど・・・

「どうした? お前の大好きなものだろう? しゃぶれ」
「あ・・・は、はい。ありがとうございます」
俺はもう抵抗する気もうせ、首領の両足の間に体を入れておちんちんに顔を近づける。
「ククク・・・やはりチンポが好きか? 変態マゾメスグモめ」
「そ、そんなことは・・・」
「いいからしゃぶれ!」
「は、はい」
俺は首領のおちんちんを口に含む。
太い肉棒が俺の口いっぱいに広がる。
うぐ・・・
おちんちんを咥えるなんて初めてだよ・・・

「ふん、いつもより動きが悪いな。手伝ってやろう」
首領が俺の頭を両手で鷲づかみにする。
ふごっ
いきなり頭を動かされ、おちんちんがのどの奥まで押し込まれる。
あぐっ・・・ふぐっ・・・
頭をガシガシ動かされ、俺の口の中でおちんちんが暴れてる。
た、助けて・・・
こんなの耐えられないよ・・・

うごっ!
突然口の中にねばつく液体が充満する。
精液?
首領が俺の口の中に射精したのか?
うげっ!
うげぇぇぇぇっ!
おちんちんを抜かれ、思わず俺は吐き出してしまう。
「どうした? いつもなら美味しい美味しいと味わって飲み込むではないか」
アラクネ・・・そんなことまで・・・
「も、申し訳ありません。不覚にも捕らわれていたせいか、まだ体の調子がよくなくて・・・これにて下がってもよろしいでしょうか?」
ダメだ・・・
これ以上は俺が持たないよ・・・

「うごわっ!」
突然俺は玉座から蹴り落とされる。
「な、なにを?」
俺は痛みに耐えながら、床にうずくまる。
「ふん・・・不覚にもだと? 心にもないことをほざきおって!」
ローブを整えつつゆっくりと降りてくる首領。
「そ、それはどういう?」
「四つん這いになって尻をこっちに向けろ」
「は?」
「聞こえなかったのか? 四つん這いになって尻をこっちに向けろと言ったんだ」
「は、はい」
俺はよくわからないままに命令に従う。
ダメだ・・・
逆らえない・・・

「ひぎぃっ!」
パシーンという乾いた音が響き、俺のお尻に強烈な痛みが走る。
「あぐ・・・な、なにを・・・」
どうやらお尻を平手でたたかれたらしい。
「お前が心にもないことを言うからだ」
「そ、そんなことは・・・本当に不覚で・・・申し訳ありません」
ひたすらに謝る俺。
だが二度目の痛みが俺の尻に与えられる。
「ひぐぅぅぅっ!」
「嘘をつけ!」
「う、嘘では・・・」
「いいや! お前はわかっていてセイバーズに捕まったのだ。我の撤収命令を無視してな。その意味が分かるか?」
三度目の乾いた音。
「ひぎゃぁぁぁ! わ、わかりません。私は・・・私は・・・」
確かにアラクネは撤退しようとしていたようだった。
でも、俺たちが逃がさなかったのだ。
だからアラクネは命令を無視したわけでは・・・

「黙れ! お前はこれを期待していたのだ! 我から受けるお仕置きを期待して、わざと命令を無視したのだ! 違うか!」
四度目、五度目と俺のお尻がぶたれる。
「ち、違います・・・違いますぅ・・・」
俺は必死に弁解する。
もう・・・もうやめて・・・
拷問には耐えられるつもりだったけど、まさかこんな・・・

「いいや、違わないぞ。お前はこれを期待していたのだ。そうでなければ・・・」
首領がいきなり俺のボンデージスーツの股間のクロッチを外す。
「ひやぁぁぁ!」
首領の指が俺の股間に突き入れられ、グネグネとこね回してきたのだ。
「見ろ。お前がお仕置きを期待していたのでなければ、どうしてここがこんなに濡れているのだ?」
えっ?
濡れている?
俺の・・・
俺の股間が濡れている?
そんな・・・バカな・・・

「言ってやろう。お前は気持ちがいいのだ。快感を感じているのだ。叩かれて気持ちよくなっているのだよ」
首領の声が脳に響く。
嘘だろ・・・
俺・・・
気持ちよくなってるのか?
叩かれて快感を感じているのか?
何度目かの平手打ちがお尻に当たる。
体がジンジンしびれてくる。
気持ちいい?
気持ちいい・・・
俺・・・感じているのかもしれない・・・

「だからお前は命令を無視してわざとやつらに捕まった。そうであろう?」
「は、はい・・・そうですぅ・・・」
俺は何を言ってるんだろう・・・
もう何が何だかわからない・・・
体が痛みでどうにかなりそうだ・・・
いや、どうにかなるのは頭のほうなのか?
ああ・・・
気持ちいい・・・
叩かれて気持ちいい・・・

「栄養が脳に行かずにこっちにばかり行ってるからそんなことを考えるんだ! 変態マゾメスグモめ!」
「にぎゃーーー!」
突然両胸をぎゅっと鷲づかみにされ、俺は痛みで気が遠くなる。
それと同時に頭の中が真っ白になり・・・

「ふん・・・痛みでイってしまうとは、本当にどうしようもないメスグモだ」
ぐったりと床に伸びた俺の耳に首領の声が聞こえてくる。
イってしまった?
俺はイってしまったのか?
これがイく?
俺はイってしまったんだ・・・
俺はなんだか気持ちよかった・・・

                   ******

【投稿SS】俺が首領様のメスになった日 ①

作.舞方 雅人 https://twitter.com/masatomaikata?lang=ja
  舞方雅人の趣味の世界 
キャラクター&挿絵 つっきー https://twitter.com/jackfish168
  https://www.pixiv.net/member.php?id=9450522

TW187n.jpg

「堀内(ほりうち)君、ちょっと来てくれたまえ」
ん?
博士が俺を呼んでいる?
「あ、はい。何ですか、博士?」
「いいから、ちょっと来てくれたまえ」
待機室の入り口で手招きしている博士。
いいのかな?
俺待機中なんだけど・・・

「行ってこいよ、ひろと」
読んでいた雑誌から顔をあげるあきら。
さっさと行って済ませてこいっていう表情だ。
やれやれ・・・
俺は飲みかけのコーヒーを置いて待機室を後にした。

「で、何の用なんです、博士?」
俺が連れてこられたのは奥にある研究室。
ここは俺たち『セイバーズ』でもめったに来ることはないエリアだ。
日々俺たちの強化のための研究が行われているとは聞いているが・・・
「うむ・・・それなんだが・・・」
なんだか歯切れの悪い博士だな。
いったいどうしたというんだろう・・・
いつも俺たちの指揮を執る博士とはちょっと違う・・・

結局博士はその後を続けぬままに奥に入っていく。
俺は仕方なくそのあとに続いていく。
何だというんだ、いったい?

「な?」
俺は言葉を失った。
研究室の台の上に寝かされていたのは、俺たちが先日苦労して倒したはずのクモ型女怪人アラクネではないか!
ボンデージ風のコスチュームにガータータイプの網タイツを身に着け、顔には額から目のあたりにかけてクモを模したアイマスクを着けている。
見た目的にはコスプレをしただけの女のようだが、腕から自在にクモ糸を出し、それを使って俺たちを攻撃してくる強敵だったのだ。
だが、先日の戦いで俺たちセイバーズはやっとのことで彼女を倒し、その身を捕獲したのだったが、まさかここに彼女がいるとは・・・

「博士・・・これはアラクネでは?」
「そうだ。デスバグーの女怪人アラクネだ」
博士がメガネの位置を直す。
「いったい?」
「うむ・・・私が本部に提案してな。彼女を使って奴らを内部から崩壊させることに決定したのだ」
「内部からの崩壊?」
どういうことだろう?
「彼女を脱走させ、デスバグーのアジトに帰す。おそらく奴らは彼女を迎え入れるだろう。そうなれば奴らの内部情報を得ることができ、うまくいけば内部からやつらを崩壊させることができると私は考えたのだ」
博士の説明の俺は耳を疑った。
この女を脱走させるだって?
俺たちがどんなに苦労して彼女を倒したのか知らないはずはないだろう・・・
「博士! この女を解放したって、俺たちに協力すると思いますか!」
「うむ。そのことなんだが・・・君を呼んだのはそのことなんだ・・・」
「え?」
どういうことだ?

                   ******

「うーん・・・」
なんだ?
妙に甲高い声だ・・・
それになんだか・・・
俺はゆっくり目を開ける。
ここは・・・どこだ?
天井には手術室のような無影灯。
俺は手術を受けたのか?
いったい?

俺はゆっくり体を起こす。
かかっていたシーツが開け・・・
「な、なんだこれは!」
俺は女のような甲高い声をあげていた。
いや、声だけじゃない。
俺の胸には・・・
俺の胸には・・・
豊満な二つのおわん型のおっぱいが付いていたのだ!

「な・・・ななな・・・」
待て、落ち着け・・・
確か俺は・・・
アラクネを・・・
そうだ!
思い出した!
アラクネの体を使って成りすますことに・・・
いや・・・
えっ?
変装してとかじゃ・・・
なかったのか?

「おお、気が付いたかね堀内君? いや、クモ女アラクネ」
部屋に入ってくる博士。
「博士・・・これはいったい?」
俺は自分の体を改めて見る。
二つのおっぱいがたわわに実り・・・
おっぱいってこんなに重さを感じるものなのか?
それに滑らかな肌。
白くて細い腕。
男の体と全然違う・・・
って、おい!
俺は女になってしまったのか?

「博士!」
俺は甲高い声で博士に詰め寄る。
「これはどういうことなんだ!」
「だから、言ったではないか。アラクネの体を使ってアラクネに成りすまし、デスバグーのアジトに潜入しスパイ活動をしてもらうと」
「俺がやるんだったんですか? てっきり誰か女性隊員が変装してとか・・・イエローの千早(ちはや)だっているでしょうに」
「千早君やほかの女性隊員ではどうにも波長が合わなかったのだよ。物は試しと君で検査をしたら、ぴったり一致したのでね。悪いが当面はアラクネとして活動してもらいたい」
「そんな・・・」
何が当面はだ・・・
何がアラクネとしてだ・・・
俺に女として過ごせっていうのか?

「そ、そうだ! 体! 俺の体は?」
「心配はいらん。ほれ、あそこに」
博士が指さす先には、俺の体が透明なカプセルに入っていた。
「生きて・・・いるのか?」
「当然だ。だが、このまま意識が切り離されたままだと、いずれ限界が来るだろう。一週間・・・一週間で任務を果たしてほしい」
「一週間以上かかったら?」
俺は思わず博士の襟首をつかむ。
でも、いつものように力が入らない。
女の体ってこんなにやわなのか?
「その場合は、元の体に戻せなくなる可能性がある。いや、あくまで可能性だ。だが、確実を期すためにも一週間で敵情を探り、できれば内部から崩壊させてほしい。アラクネは女怪人とはいえ、首領に近い存在のはず。首領の暗殺も可能かもしれんぞ」
なんてこった・・・
まさかそんな任務を俺がやる羽目になろうとは・・・

そう言えば・・・
「博士。一つ聞きたいんだが、アラクネの意識はどうなったんだ? 俺の体の中なのか?」
「いいや。それは考えなくていい」
博士が首を振る。
俺はそれだけで理解した。
アラクネは死んだんだ・・・
いや、消えてしまったというべきか・・・
何だろう・・・
俺は妙に悲しくなった。

「ところで・・・いつまでも裸では都合が悪いだろう。服を着たらどうかな?」
博士がそういって横を向く。
裸?
俺は自分の体を見下ろして・・・
「ば、ばかーーーーーー!」
大きな声をあげていた。

                   ******

「こんなもの・・・かな?」
俺は戸惑いながらも、何とかアラクネの衣装を身に着けていた。
こいつ・・・
こんな柔らかな体をしているくせに、出るところは出て、くびれるところはくびれている。
鏡に映してみるだけで、惚れ惚れするようないい体だ。
こんなにいい女がなぜデスバグーの一員なんかに・・・

そして衣装も体つきを強調するようなエロティックなもの。
黒革でできたようなボンデージスーツに皮手袋。
太ももまでの網タイツにロングブーツ。
こんなヒールの高い靴なんて大丈夫なのかと思ったけど、体のほうが覚えているのか、何の問題もなく立っていられる。
柔らかなサラサラの紫色の髪。
きっと手入れをしっかりしていたんだろうなぁ。
お化粧は俺にはさっぱりわからないけど、この顔を貶めるようなことはしたくないから、ちゃんと化粧の勉強もした方がいいのかなぁ。
そう言えば、いつも俺たちの前に現れるときはこのクモの形をしたアイマスクを着けていたけど、アジトでも着けたままなのかなぁ?
まあ、こうなったからにはやるしかないけど・・・

そう言えば、博士が気になることを言っていたな・・・
“オシオキ”がどうとか・・・
アラクネは眠らされていた時にうわごとのようにオシオキが・・・とかオシオキを・・・とか言っていたらしい。
そのたびに脳波が興奮状態になっていたらしいから、結構やばいのではないかと。
まあ、“オシオキ”って言えば“お仕置き”のことだろうけど、拷問でもされていたのだろうか?
この体からはうかがえないけど・・・
まあ、少々の拷問ぐらいで音を上げるような俺じゃないとは思うけどな。

俺はクモを模したアイマスクをつけてみる。
途端に俺の体に力がみなぎってくる。
なるほど。
俺たちのセイバーズスーツと同じように、着用することで肉体を強化してくれるというわけか。
なかなかいい感じだ。
これは結構いけるかも・・・

俺は手袋に付いている突起に意識を集中する。
すると突起からはすぐにクモ糸が飛び出して、壁に張り付いた。
なるほど。
やはり思った通りだ。
セイバーズスーツとこの衣装は根っこのところは同じなのかもしれない。
さてと・・・

                   ******

背後でサイレンの音と怒号が飛び交っている。
とりあえずここまでは順調。
博士に言われたが、本気で逃げなくてはデスバグーの連中にアラクネが脱走してきたとは思ってもらえないだろう。
だから、このことを知っているのはごく少数。
セイバーズチームと博士と本部上層部ぐらいなものだろう。
現場の警備員なんかは全く知らされていないから、本気で俺を追ってくる。
それを何とか逃げ切らなくてはならない。
それにしても体が軽い。
女の体ってこうも軽いものなのか?
いや、一部重たい気もするが・・・
どうにも違和感がぬぐえない。
なんで俺、女の体になっているんだよ。
勘弁してくれよ。

俺はクモ糸を使ってビルからビルへと飛び移る。
どこかの特撮映画に出てきたやつみたいだ。
もっとも、デスバグーにしろセイバーズにしろ、特撮と言われたらそのものだけどな。
さて、脱走したはいいけど・・・
デスバグーのアジトってどこなんだ?
どうやって行けばいいんだ?

『アラクネよ・・・』
ひやぁっ!
一つのビルの屋上に降り立った俺は、突然呼びかけられたことに驚いた。
「誰だ? じゃなかった、えーと・・・誰?」
いけないいけない。
俺は男じゃなく女だった。
女らしい言葉づかいをしなきゃ・・・

『アラクネよ・・・』
また声が聞こえる。
周囲には誰もいない。
夜の闇だ。
ビル街なので下の方は明るいが・・・

『アラクネよ、返事をせよ・・・』
「は、はい」
そうか・・・
このマスクだ。
このマスクから声がするんだ。
だから誰もいないんだ。

『アラクネよ・・・どうやらうまく脱出したようだな・・・』
「え、ええ。あのようなところ、抜け出すのは難しいことではありませんでした・・・わ」
うわぁ・・・
なんだか自分で言っててむず痒い感じだ。
女言葉なんて苦手だよ。

『では、しばしそこにいるがいい・・・今迎えを送った・・・』
「ありがとうございます」
やれやれ。
どうやらアジトに連れて行ってもらえそうだ。
ところで・・・
この話しかけてきているのは何者?
もしかして、デスバグーの首領か?
「あのぉ・・・」
俺は恐る恐る話しかける。
『なんだ・・・』
「もしかして、首領様・・・ですか?」
『我が声を忘れたか? アラクネよ・・・』
「い、いえ、とんでもありません。どうもやつらに捕らえられたときに故障か何かしたようで、いつものお声とは違って聞こえたものですから」
やばいやばい・・・やっぱり首領だ。
俺は必死に弁解する。
ここで怪しまれたら元も子もない。
なんとかアジトに潜り込まなくては。
『そうか・・・では戻ったらマスクのチェックを行うがいい・・・』
「ハッ。かしこまりました」
ふう・・・
何とかうまくいきそうな・・・

このビルの屋上に通じるドアが開き、二人の人影が現れる。
黒覆面に帽子にコート姿。
間違いない。
デスバグーの戦闘員たちだ。
一人一人の戦闘力はそれほどでもないが、集団でかかってくるためになかなか厄介な連中。
もちろん警察程度で対処できる相手じゃない。

「アラクネ様、お迎えに参りました」
「どうぞこちらへ」
恭しく俺に一礼する二人。
ふふん・・・
なんだか気分がいいな。
「ご苦労様」
俺はそういって二人の後に続く。
どうやら怪しまれてはいないらしい。

俺は二人とともにこのビルの地下駐車場に降りてくる。
時間も時間だからか、エレベーターで一般人に会わなかったのはよかった。
もし会っていたら、俺はともかくこの二人がその人を殺してしまっていただろうから・・・
デスバグーというのはそのくらい残虐な組織なのだ。

俺はごく普通の乗用車に乗せられ、駐車場を出る。
二人の戦闘員も無言だし、俺も無言。
下手に何か言って怪しまれたらまずいしな。
ただでさえ女言葉なんてとっさには出てこないのに。

どこに向かっているのだろう?
どうやら尾行を警戒してか、何度も進路を変えている。
乗っている俺にもどこを走っているのかわからなくなってきたぞ。
まあ、とにかく今はアジトに潜り込むことが先決だが・・・

気が付くと、車はどこかの立体駐車場に入っていた。
そしてそのままエレベーターで降りていく。
ここがアジトの入り口なのか?
そこから車はさらに地下通路を走り、どこかの地下空間で止まった。

「アラクネ様、どうぞ」
戦闘員がドアを開けてくれる。
「ありがとう」
俺は礼を言って車を降りる。
目の前には重々しい扉。
すでにもう一人の戦闘員がドアを開けてくれている。
なんだよ・・・
レディファーストって気持ちいいじゃないか・・・

そのまま廊下を進んでいくと、人影が見えた。
「ヒィーッ!」
奇声をあげて敬礼してくれたのは驚いたことに黒覆面のメイドさんじゃないか。
デスバグーの女戦闘員というものなのか?
今まで見かけなかったのは、アジト内だけでしか行動しないのかもしれない。
「ご、ご苦労様」
なんと言っていいのかわからず、俺はとりあえずそう言った。
「アラクネ様。首領様がお呼びです。どうぞこちらへ」
「は、はい」
うわぁ・・・
アジトに来た早々に首領と対面か・・・
大丈夫かな・・・
いや、これは逆にチャンスだ。
場合によれば、首領と一対一で会えるかもしれない。
もし可能なら首領を・・・

                   ******


女体か男の娘

女体か男の娘

女体か男の娘

【投稿SS】西野さん「それセクハラです!」 ※イラスト追加

作:藤原 埼玉
キャラクター:どっきー https://twitter.com/IDockiE

「あー、くそ。だるい…」

喉が渇いたが、冷蔵庫には調味料以外なにも入っていない。
ポカリ飲みたい。
一人暮らしで、風邪引くのが如何に致命的か、30になって実感する…

「そろそろ熱も引いたかな…」

脇に挟んだ体温計から電子音が鳴る。こんなこともあろうかと、引き出しにしまっておいたのが功を奏した。

「36.9℃…か…」

この分なら、明日には出社できそうだ。

「謝罪メールを入れないとな…あと、あの引継ぎの件も確認しないと…」

ぶつぶつと独り言を言いながら買い出しに行こうと布団を這い出す。一人暮らしが長いと独り言がやたら多くなるのだ。

「あ?あ゛ー…声がおかしいな…」

オレは、やたらずってるパジャマの裾を引っ張りつつ着替えに洗面所に向かった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なんでだ。

「えー、皆さん驚くかと思います。私も驚いております。」

水曜日の朝礼、オフィスにざわめきが広がる。そのざわめきの中心にいるのは、オレだ。

間に合わせにしてもひど過ぎた。シャツの裾といいジャケットといいサイズがことごとく合わなかったのだ。結局、家にあった安全ピンやらクリップやらを総出で留めた。歩くたびに当たって苛立たしいがあと少しの辛抱だ。…あと少し?

「我がハリモト商事の経理課の西野課長は、非常に勤勉で新卒入社後一度の遅刻もないということで7年勤続皆勤賞を受賞したことも記憶に新しいことかと思います。」

おい部長。なんでそんなに引っ張るんだよ。逆にいたたまれないだろうが。

「その西野課長ですが、故あって…と言いますか。医者の見立てでは、性別が染色体レベルで変わりまして、年齢も一回りか二回りほど幼くゲフンゲフン…若返ったということでして…」

おい、部長、幼いって言いかけなかったか?畜生。今度セクハラで訴えてやる。

「つまりは、ここにいる女子小×生みたいな可愛らしい容姿の子が西野課長ということでございまして…本人もいろいろ大変なこともあるかと思いますが、今まで通り接して欲しいという本人の希望もありますので、宜しくお願い致します。」

『宜しくお願い致します!』

経理課のみんなは、いつになくいい笑顔でオレに挨拶をしてきた。

うん。おい、なんでだ。

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【TSF小説・DL作品】深海の淫魔~牝堕ちの海賊~ ⑤

作:kagami0235
絵:BRLL様

深海の淫魔~牝堕ちの海賊~

サンプル⑤

「はぅ、くぅ……はぁあ!はぁ、ああっ、っ……!」
軽い火傷のような甘苦しい疼きに満たされて、褐色の肉体は柔らかく撓んでいった。
「な、なんだ……オレに何をしたぁ!こ、答えろ――か、カーリン!!」
「んんっ、ねろねろ。だから傷の手当……それからおクスリを入念に肌に塗り込んでいるの!……んんっ、くちゅ。ちゅるっ!」
「おほっ、はあ!こ、こらぁ!す、すうぅな!き、気持ちわりぃ!や、やめ――くぅうう!!」
舌が肌の上で狂い踊る。
唾液に混じる不可解な液汁が、肉体を作り変えていくのを阻止できない。
硬い筋肉が恐ろしいほど弛み捲くり、感度すらも桁違いに跳ね上がる。
そして、十分に柔らかく解れたと判断したのか。
「ひぃ、ひぃあああ!オレの……むねぇ!乳首を……はぅ、くはぁあ――!」
細めた唇で、ちゅぱっ、ちゅぱっ、と乳首を吸い突っつくのだ。
(あうっ、やべぇ!おかしくなる!これぇ、おかしくなるぅ!あ、ああ!!)
自分のモノとは思えない熱い快感が乳首より弾け、脳裏に迫る。
「はぐぅ、くふぅっ、っ!」
まるで生娘のように乳首快感に震え上がり、シドーは息を乱した。
「ああ、シドーの血。わたしのもの!……服に染みついている分も……残さない。うふふ……シドーの全ては私のものっ!」
乳首を中心に柔らかな褐色肌を舐め吸うカーリンは、血染めの服にも顔を当てる。
「んっー。美味しい!シドーのものが、シドーの体が……ああ!わたしの一部になる――!なんて快感なのォォ!!」
見る見る内に、赤い染みが衣服から消えた。
否、そればかりか――。
「あぐっ、はぁあ――き、きずっ……が、ないっ!?そんな馬鹿なっ!?」
深々と体を抉っていた穴すらも、いつの間にか無くなっていた。
穴も、血もない。
健康的な褐色の腹部が、ピクピクと悶えている。
「あぐっ、はああ!なんだ、これぇ……はだぁ、オレの体……んんっ!」
滑らかであり、嫋やかに拉げ震え、意識が眩むほど鋭敏な褐色の柔肌――。
そう、まるでカーリンや極上の娼婦たちのような瑞々しく、弾力豊かな乙女の肌であった。
「うそっ、だぁあ。これっ、これじゃああ……あふぅ、ああ!!」
驚きに目を剥き、シドーは声を震わせる。
途端、取り囲んでいた触手たちが、くねり、くねり、と蠕動した。
待っていました、と言わんばかりに極上の餌へと……シドーへと群がっていく。
「やめっ、うぷ……くさっ、はう!きつっ、ああ!くそぉぉ、ぉ!ひぃ、うう!!」
毒針による痺れは、かなり軽減していた。
けれども、体内から膨れ上がる灼熱と、皮膚を悩ましく火照らせる衝動――。
ふたつの狂おしい熱感に苛まされて、思うように動けなかった。
(あ、ああ!あふっ、あああ――!!)
ぶすっ、じゅぶっ、ぬばぁあ!
腐臭の如く臭い立つ粘液の雨が降り注がれて、髪も、顔も……全身が粘液に塗れた。
「――くはっ、おれに、何を!あっ、ああ!くそ、くそ!やめっ、ろぉぉ!!」
柔らかく弛んだ肌を、触手が小刻みに扱き立てる。
うねうねと、くねくねと、足の付け根や、脇の下……首元さえも、濡れそぼつ肉幹が纏わり付く。
そして――。
「おぐっ、ぐうぅ――ひゃあっ、はうぅ!え、ええ!?な、なんだ……あっ、ああ、この声ぇ、ぇ!?」
更なる肉体の変化は、その直後に起きたのである。
可憐な音色が唇から溢れ出たのだ。
カーリンよりも、やや甲高い、美しいソプラノ声。
ゾクゾクと恐怖が背中を打った。
「なんだよ、これ!?なんでオレの声がお、女にっ!?うっ、うわぁああ!」
可憐で優雅な音色で喚き散らす最中――それでも彼の変身は止まらない。
触手の海に揉まれるほど、肩は華奢となり、腰も括れていく。
「あぐっ、むねぇ――胸がぁああ!」
硬い胸板だって、例外ではない。
乳首を中心に、ぷっくりと大きく膨張した。
ぷるんッ、たぷたぷッ!
嫋やかに波打つ様子は……どう見ても女の乳房にしか見えなかった。
(そ、そんな――まさか、オレ……お、おんなにッ!?)
驚愕の真実に体が、心が凍り付いた。
その表情を覗き見て、カーリンは嬉しそうに囁く。
「んふっ。シドーのおちんちん――これでサヨナラは残念だけど。まぁ……仕方ないわよね」
「ひがっ、はぁあ――!?」
極太の触手が一本、ヌルヌルとシドーの内腿へと潜り込む。
「やめ――おふっ、くふぅ、あああッ!!」
怒号は、艶めかしく上擦った声に塗り潰される。
ねっとりと濡れ青めく太い触手――その先端に唇のような器官が現れて、ちゅぷり、ちゅぷり、と陰茎を咥え込んだ。
(これぇ、おかしくっ……なふぅっ。んん……あたまが、ああっ!ばか、になっちまうっ!)
一瞬で腰砕けになってしまいそうなのは――男性器すらも感度を上げていたためか。
危うく白目を剥きそうになった。
「うぐっ、ふあっ、やめろぉ……おほっ、んふぅ、はぁああ!」
堪らずに腰をカクカクと揺らして、甘く濡れた喘ぎを繰り返す。
(だめぇ、だ!や、やめらんないぃ!オレの!オレ様のちんこがぁああ!!)
ちゅぱっ、ちゅぱり。
触手の柔らかく熱い――まるで本当の唇で扱かれているような心地好さに、男根が快感を訴える。
けれども、本能的な悦びを覚えれば覚えるほど、逞しく大きかった彼の相棒は、その形をとても可愛らしいものへと縮めていった。
(やめろ!やめろ、やめろぉ!た、頼むから――!)
必死に身をくねらせ、カーリンの触手責めから逃れようとする。
だが、既に甘く脱力した肉体は、むしろ、崩れ落ちるように触手に沈んだ。
「さぁ――シドー。あなたのおちんぽ……その全てを私に頂戴っ、っ!!」
「やめ、ろぉ!ほぉ、んほぉぉぉ――ひ、ひぶぅううう!?んはぁああ!!」
ちゅぱ、ちゅぱりぃ、ずちゅぅぅううう――!
「ひぎっ、はぁああああ――――ッ、ッ!!」
溶けるようにして、あっと言う間にお子様サイズに変り果てた肉棒。
それに止めを刺すように――触手の口腔がふたつの睾丸も咥え込むと、壮絶な吸い込みを開始した。
とても抗えない。
まるで雷に打たれたような壮絶な感触。
何時もの射精感を五倍……いや、十倍にしても足りないような激感に、シドーは打ちのめされた。
「んほおっ、ほぉああっ!せ、いしぃぃのなかぁ!おれちんぽぉ――玉ご、ごと……溶けて!すわれぇ!ひふぅ、ふぐぅ、うわぁああ――あぐぅ、ぅぅッ!!」
精子が激流の滝のような勢いで、解き放たれる。
がくん、がくん、と腰が大きく揺らぐ。
そして、陰茎どころか陰嚢すらも大量の精液の中に溶け消えて――。
「んん~~っ。シドーのおちんちん……男のすべて――濃厚で、体の中でビリビリ弾けて……とても美味だわぁああ――!」
カーリンに、文字通りに食された。
もごもごと頬を動かし、満面の笑みで味わいを語る。
「そんな……お、おれの……おれのちん――ひ、ひぃいい!あ、あああ!!」
男の証が何もかも消え失せた……滑らかな股座。
その裏側では、狂おしい疼きが高まり続け――そして。
ぷす、しゅわぁ、ぷしゅぅうう!
重たく、切なく、打ち震える壺型器官から灼熱が逆流する!!
「あひっ、んはぁあ!あっ、はぁあああ――!」
肉の溝が割れ開かれて、蜜液が悩ましく吐き漏れた。
ふっくらと濡れ綻びる股間の割れ目――そのヌルヌルが、堪らなく狂おしく、シドーはか弱げに震えた。
(あ、ああ……嘘だ。こ、こんな馬鹿なっ――ひぅ、はぁああ!!)
たぷるん、たぷるん、と確かな質感で揺れ波打つ大きな乳房。
その下では、今まさに生まれたばかりの女の証――陰唇が、熱い蜜を噴き垂らしている。
(ああ……こんな……女のま、まままんこっ――オレに女まんこがっ、ああ!)
陰茎の名残りか、生まれ変わりか。
肉割れ目の上部。
甘苦しい痺れを発信しながら、陰核が己の存在を主張する。
「あはは、とっても――綺麗になったわよ。シドー」
「お、お前……カーリン……よ、よくも…う、うう……あ、ああ」
触手たちが引いていき、シドーはよろよろと立ち上がった。
熱っぽい瞳でカーリンを睨むが、その顔は……もはや”男”ではなかった。
「はぁ、はあ……くうぅ、んんっ……」
そう今のシドーは……見目麗しい女であった。
睫毛は長く、短く切り揃えていた金髪は腰に届くまで伸びている。
色っぽく吊り上がった瞳。
綺麗に整った鼻筋や、滑らかな紅唇。
満面を赤く茹らせながら、熱い吐息を零す美貌は、あまりにも艶美である。
「あ、ああ……くううっ」
熱に魘され、苦しそうに船のマストに寄り掛かる美女――これが、あの『皆殺し』のシドーとは、誰も思わないだろう。
実際に、シドーすらも己の変化に戸惑うばかりであった。

◆ ◆ 続きは、ご購入後に宜しくお願い致します ◆ ◆


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【TSF小説・DL作品】深海の淫魔~牝堕ちの海賊~ ③④

深海の淫魔~牝堕ちの海賊~

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【TSF小説・DL作品】深海の淫魔~牝堕ちの海賊~ ①②はこちら

作:kagami0235
絵:BRLL様

サンプル③

(――あ、ああ。なんて……イイ気分なんだ)
悲哀と背徳の興奮が絡み合い、シドーの体は小さく震え続けていた。
「……ひゃはは!おうおうイイ締まりだぜ!……ずっとお前たち、こうやって犯したかったんだ!」
「最高の体だぜ!ぎゃははっ!!」
「くはっ、きさっ、きさまらぁ――ころっ、ころすぅ!あっ、ひあ!あああっ!!」
「おらっ、オレ様のおチンポ様を咥えな!」
「やぁっ、ンン――!」
部下たちの雄叫びも、犯されるカーリンの仲間たちの喘ぎも、どこか遠い。
「……おぼっ――ンっ、ンン!」
「くはぁ……きゃぁっ、ンンっ…………!」
生き残った女ふたりは、今にも気を失いそうなほど幾本の男根に責められていた。
いや……違う。
既に意識の大半を失いながらも、無理やりに不潔な肉棒を唇に捻じ込まれているのだ。
だが、彼女たちの苦しみは、この青年海賊には、どうでもいいことである。
大事なのは、最愛の人の死――それのみだ。
闇夜に浮かぶ満月と、極上の酒。
そして、その肴であるカーリンの死を想い、ぐびぃっ、とグラスを傾ける。
(ああ、カーリンが――あの体はもうどこにもないのか……)
『あの……体を、もう二度と抱けないのか』。
胸奥で本能が、肉欲が嘆き……くは、くふふ、とまた嗤う。
我ながら何て身勝手な考えなのだろうか、と。
「震えが収まらねぇ!こんな興奮は初めてだぁ!くはは、ははっっ!!」
最愛の人を、自らの手で掛けた。
その禁断の行為に、心臓は何時までも高鳴っている。
出来れば、この昂ぶりが、この悦びが、そして……悲しみが、永遠であればいいと思いながら、さらにワインを煽った。
そして、そんな時であった。

――ドゴンッ、ッッ!!ズザッ、ザブン……ザザザァ!!

闇夜の中から、唐突に雷が生まれたのである。
漆黒の海が割れ、波打ち、船も大きく揺さぶられた。
「おわぁあ!?な、なんだ?」
「いっ、いったい……何事だ!?」
必死に甲板にしがみ付く部下たちが、悲鳴混じりの声を上げた。
(…………なんだ?今の……雷は……?)
大きく波揺れ、波紋を作る箇所は――丁度、女海賊が沈んだ場所だ。
「……っ」
冷や汗が、頬を伝う。
表現することの出来ない不安が、唐突に襲い掛かって来る。
「…………チッ!なんだって言うんだ――おい!お前ら、気を付けろ!!」
剣を握り締め、戦闘の準備を取った。
……すると。
ざぶんっ、と海の内側から深淵が裂け……『ナニ』かが、大きく飛躍した。
とても大きく、無数に蠢く……不気味な影。
その巨体が甲板の上に降り立って、さらに激しく船が揺らぐ。
「――あはぁっ、ん。とっても、いい……きぶんっ。いいわ、すごくいいわぁ」
甘く濡れた優雅な音色に、しかし、恐怖を覚え固唾を呑む。
そして、その姿もまた男たちを戦々恐々に落とすには十分な異形であった。
悲鳴が一斉に――弾けた。
「ひぃいい!ば、化物だ!」
「野郎ども!剣を、武器を構えろっ!」
「くそっ、くそくそ!なんでだよ――もうここは安全な海域の筈だろ!?なんで魔物が出て来るんだよ。そ、それに……その姿……そっ、その顔ッ!!」
恐怖に震える部下の声を聞きながら、シドーもまた戸惑い、体が強張る。
海より現れし、おぞましき魔物の顔――それは彼の知る美貌と、瓜二つ
だったからだ。
(……カーリン……なのか?そんなっ……!)
暗く、暗く、沈んだ瞳であった。
まるで海の深淵を覗き込むように真っ黒な、黒真珠の如き眼球。
その奥の輝きは左右で異なっており、黄金と真紅が爛々と燃え立っている。
耳は大きく尖り、透き通るように白かった肌は、不気味な青色に濡れていた。
「お前――お前はっ!!」
しかし、それでも――そうであったとしても、その異形の顔は……彼が唯一愛した女のもの。
そう、つまりは……。
「――カーリン!?お前……その姿はっ……なんだっ!?」
カーリンであったのだ。
海より飛び出して来た"異形"は――にやり、と微笑み返す。
「あははっ。シドー!また……会えたねぇ。ふふ……うれしいィっ、っ!」
カーリンの下半身――。
うねうねと蠢く無数の触手。
その一本が恋い焦がれるようにして、シドーに向かった。
「――近付くな!!ばっ……化け物め!!」
見れば見るほど不気味で、醜い姿だ。
頭部には魚の目玉のような眼球がふたつ癒着していて、ピンクブロンドの髪はイソギンチャクのような触手と化し、うねっていた。
先端は、ぷっくりと膨れており、男性器似のそこからは謎の液体が噴き零れている。
滑った青白い肌。
そして……股間より下の半身は――大小様々な触手の塊であった。
ブヨブヨの肉幹胴体が小刻みに波打っている。
時には根元からくねり上がり、時には一斉に蠕動して甲板の上を這う。
ぷしゅあ、ぬじゃ、ぷしゅしゅっ。
絶えることなく蠢くそれらは、粘性の液を滲み垂らしていた。
「あ、ああん。シドー、逃げないでぇ。怖くないよ、……こっち来てぇ!」
悩ましい声が上がると共に、幾つもの巨大な触手が、バンっ、バンっ、と甲板を激しく叩く。
船は大きく揺らぎ、酒の入った樽は海へと転がり落ちた。
巨木の如き触手による癇癪だけで、船が大破されそうな勢いである。
「うっ――うぉ、おぉおおお!」
「死にやがれ!!」
「化物ッ、化け物ッ!ちくしょう!!」
「やあ、やあああ!!」
張り詰めた恐怖が、解き放たれたのか。
一斉に男たちが剣を、斧を、槍を……そして矢を、異形カーリンに向けた。
……が。
「邪魔」
無数の触腕が闇夜を飛び交う。
すると、鋭い剣先が、槍の先端が、戦斧が……鈍く光る鏃が、ことごとく受け止められた。
ググ……バキンッ!
――ばかりか、柔らかく震える、濡ればむ触手が少し力んだだけで、海賊たちの武器は粉々に砕かれた。
「邪魔」
同じ言葉を繰り返し……。
「ひぎゃぁああ!やだ!やだぁああ!た、たすけっ!」
「ひぃいいい!た、助けてぇ!おい、助けろ!お前らッ!!」
厳つい形相の男ふたりが、触手に捕まった。
夜空に持ち上がった体が、みしし、みしっ、と悲鳴を響かせる。
「あが、ががっ――」
「ひぐっ、うあ!たひっ、けてぇっ……ぐぶぶっ!!」
細かい泡を噴き上げ、失禁する男。
バキバキと骨を折られ、血を吐きながら悶絶する男。
しかし、それでもカーリンは力を込める。
海賊たちの体を捩じり、捩じり……捩じり、続けた。
ぶじゅり、ぷしゅぅぅ――ぷしゅわぁああ!!
血の雨が降り注ぐ。
人間二人の血が、肉片が、まるで悪夢のように船に散らばる。
「う、うわぁああ!そ、そんなっ……う、うわああ!来るなぁ!!」
「ちくしょう!ちくしょう!!なんだ!なんでこんなことに――ぎゃあああ!!」
「うん……邪魔。あなたたちは――いらない。いらないから……死んで」
「や、やだぁあ!助けてぇ!た、たあああ!ぎぅううう!!」
血と肉片で濡れ汚れた甲板をカーリンが、のしのしと躍動する。
掃除するかのような仕草で、手下たちを触手で捕らえ捩じり切り、深淵の海へと捨て投げる。
原因は分からない。
けれども、もはや彼女は身も心も魔物であった。
「……まさか、お前がそんな化け物になるとは思わなかったぜっ。ふんっ……やっぱり、お前は他の女とは違う!最後までオレを楽しませてくれるっ!!」
暗い昂ぶりを再発させて、シドーは手下たちの血肉の上を走り抜ける。
「ああっ……!あんっ……シドーォォ!」
男たちの血を浴びて興奮しているのか、ピクピクと震えるカーリン。
甘く、妖しく濡れた声。
その音色に引き込まれそうになりながらも、長剣を突き放った。
鋭い剣筋は、異形となった彼女の胸へと真っ直ぐに進む。
「あばよッ!死ねぇえええ――!!」
全身全霊の一撃。
触手や腕に阻まれることなく、長剣が彼女の胸部に当たる。
『これで本当の終わりだ』……と、シドーは思った。
だが、しかし、カーリンは変わらずに微笑んだまま……。
「うふふ。あなたの方から来てくれてぇ――わたし、嬉しいわぁ♡」
バキン、と鋭く硬い剣の真ん中に罅が入り、そのまま砕け散る。
「なぁあ!?」
ヌメヌメと濡れそぼつ青白い肌に、ここまでの強度があるとは考えなかった。
一瞬の硬直、思考の停止。
その隙を突き、触手がシドーの身体を縛り上げる。
「しまった!?く、くそぉぉ!離せっ!カーリン――がっ、ふぅッ!!」
その上、シドーの首筋を極小の針が突き破った。
ピンクブロンドの慣れの果て、淡いピンクの触手髪より飛び出た針が……
いや、毒針が、体の神経を麻痺させる。
「くふっ……くそぉ、ぉっ……は、はなしぃ……やがれぇぇ!」
「待っていてね、シドー。今……邪魔な奴ら全員を殺すから……それからゆっくりと楽しみましょうね。うふふ……あはははははッ――♡」
禍々しい狂気の哄笑を湛えながら、カーリンが船上を闊歩する。
うねうねと揺れ動く触手で、蜘蛛の足の如く素早く走り抜けながら――殺戮を繰り返す。
そして、遂に……。
「あ、ああ……お、お願いですっ……助けてぇ」
失禁し、涙を漏らす海賊……最後の生き残りが、神に祈るように命を乞う。
カーリンは嗤った。
けたけた、と。
そのまま太い触手で四肢を絡み取り、ぐぐっ、ぶちんっ――と両の手と足を
千切り取った。
悲痛な叫びを上げ、芋虫のように転がり苦悶する男を見下ろして……異形の娘は、ますます笑みを深めていく。
「あはははは……面白い!まるでボロ……布みたいに、ぶちっ!ぶちぶち、って引き千切れるぅうう!」
それは魔性の笑顔……人ならざるものの悦びを覚えている形相である。
(カーリン……お前は――お前は、ほんとうに……)
酷くへばり付く唾液を飲み込みながら、シドーは悟った。

「あはははっ!!もっと……殺したいなぁ!うふはは――ッ!!ニンゲンって、殺すの!潰すの!……引き千切るのっ!とっても愉しいィィ!!」

今のカーリンは――正真正銘の『化け物』なのだ、と。

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【TSF小説・DL作品】深海の淫魔~牝堕ちの海賊~ ①②

作:kagami0235
絵:BRLL様

深海の淫魔~牝堕ちの海賊~

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「うぉおおおおっ、っ!」
憤怒の叫びを張り上げて、海賊シドーは剣を振るった。
並の相手なら胴体を真っ二つにする勢いである、……が。
「――――ギッ、ギギギギッ!!」
高音の咆哮が、鈍く光る刃を迎え撃つ。
がきん、と岩石の塊と言うしかない棍棒に、シドーの攻撃は防がれた。
そのまま敵の武器が、彼の体を押し……飛ばす!
(――くぅ!)
人間では抗えない、巨人の力。
地面とほぼ垂直に吹き飛ばされて、彼は地底湖の壁に叩き付けられた。
「がはっ……やるじゃ、ないかっ!!」
肉体の痛みを抑え込み、斜め右に飛び出した。
「ギ、ギギギッ!!」
直後、不気味な叫び声と共に、棍棒が振り下ろされる。
剥き出しの岩肌が弾け、滑った苔を纏った破片が、ぱらぱらと落ちた。
「はぁっ、はぁ……!」
荒く呼気を乱しながら、再び剣を構える。
(最高じゃ――ないかっ!)
『皆殺しのシドー』と、海軍や同業者から恐れられる青年が立つ場所は……"魔の海域"。
そこに幾つもある……孤島のひとつであった。
魔物たちが跋扈<ばっこ>し、人間を悉く拒絶する呪われた海。
だが、そこに秘宝が眠っていると聞かされては、黙っていられない。
危険な探索の果てに――彼は、この島の地底湖で宝を見つけたのである。
そして、同時に……飛びっきりの番人が待ち構えていた。
(――はっ。こんな強い化け物……何年ぶりだ!やべぇな……。滅茶苦茶……愉しいぜぇ!)
頬の切り傷から血が垂れる。
その赤き滴を舌で掬いながら、シドーは不敵に笑った。
眼前に立つ影は、巨人。
腕、足……四肢の太さだけでも、彼の胴体を大きく上回っていた。
四、五メートルを超える巨丈は、天井にすらも届きそうだ。
そして、何よりも恐ろしく、不気味なのは――頭部であった。
「ギッ、ギギギっ!ギギィィ!!」
高音の叫び。
パクパクと動く、魚の口。
長く突き出た頭部は鱗で覆われており、触手四本と大きな鰭が蠢いていた。
おぞましく動き回る瞳は、触手と同じく四つもあり、それぞれが独自に動いているかのように……。
ぎょろ、ぎょろ、ぎょろぎょろっ!
激しく回転しながら、地底湖を見渡していた。
「ギッ!ギィィ!!」
体が巨人、顔は魚類。
今まで見たことも聞いたこともない異形の魔物。
四つの瞳が一斉にシドーを見据えた……その直後。
巨木の如き腕が、棍棒を振り回す。
「当たるか!この……のろま!!」
軽口を叩き攻撃を避けてはいるが、徐々に追い詰められていた。
(くうっ!こいつ……力だけじゃなくて。……動きも早い!はんっ!面白れぇ!上等だぁあっ!!)
首を傾けた。
ぶわん、と棍棒が横を掠める。
紙一重の回避。
少しでも遅れれば、シドーは死ぬ。
死んでしまう。
けれども、その絶望的な未来を思えば思うほど青年の動きは、格段に早くなっていった。
「堪らねぇ!堪んねぇな!これだよ――これこれぇ!このスリルが面白れえんだぁあ!!」
熱く滾る血。
脳裏にまで伝わる、心音の激しさ。
棍棒が回転し、その度に体に吹き掛かる無数の岩の破片――。
シドーは、心が躍るのを感じていた。
「でやぁああ!!」
命がけの戦闘でしか味わえない悦楽に肌を粟立たせ、剣を薙ぎ払った 。
「ギィ、ギィイッ!」
紫色の、生臭い血が弾けた。
どろり、と粘質な体液を腕より噴き漏らし、初めて魔物が苦しそうにたじろく。
「よし!このまま――」
一気に叩き掛けようと、剣を突き放とうとした。
……しかし。
「ギィ、ギィィ!!」
「がぐぅ、ぅっ!?」
怪我を負っても衰えない怪力。凶悪な棍棒が……シドーの身体に直撃したのである。
吹き飛ばされて、ゴロゴロと地面を転がる。
今度は……受け身すらも取れなかった。
「がはっ、くっ……くはははっ……ははっ!!」
全身が軋む痛みを覚えながらも、哄笑が体の奥から溢れ出した。
「いいねっ……クソ野郎!てめぇーの死骸を……バラバラにして、魚共に食わせてやるッ!!」
胸を押さえ、よろめきながら起つ。
体のあちらこちらから血が滲み、剣を握る掌は震えていた。
しかし、それでもシドーの闘志は衰えない。
もはや……これは。
(殺す!殺す、殺す殺す――ひゃはっ、はははは!!)
狂気の分類であった。
魔物が、シドーに棍棒を振り下ろす。
彼は逃げなかった。
「うっ、おおおおおっ、あああああ――!」
剣を構え、己の死に真っ向から挑んだのである。
そして……。
ドォンッ、ドォン!!
「――――ッ!!」
空気を切り裂く音が、炸裂した。
銃声だ。
それと共に、魔物の左眼ふたつが、血を噴いた。
「ギィィ――!ギィィ!!」
堪らずに棍棒を投げ捨て、のたうち回る魚巨人。
すると、その苦悶の叫びを打ち払うようにして……とても優美な声が地底湖を震わせた。
「シドー!いまよっ!!」
「……か、カーリン」
見開いた瞳の先。
煙を上げる二丁の銃を持つ美女が、立っていた。
バンダナで結わえた髪は、鮮やかなピンクブロンド。
赤く燃え立つ瞳。
ぷっくりと色付く、大人の唇。
目、鼻、……その全てが可憐な美貌であった。
唯一右目の眼帯だけが無骨であったとしても、その艶やかさは衰えない。
女海賊カーリン。
シドーの恋人である。
「よ、余計なこと……しやがって!」
強気な声を上げて、シドーは長剣を構え直す。
狙うは――化物の首。
「……死にな!!」
ありったけの力を込めて、振り被る。
刃が、深く、深く、異形の肉を抉った。
骨を砕き、血を噴き散らせ、生物の命を踏み潰す――死神の如き一閃。
「ギィ――ギギッ!」
異形の頭部と巨躯が、ふたつに切り裂かれた。
頭のない首から、血が噴き上がる。
化け物の頭は空中で三度回転した後、ぽちゃり、と地底湖の中へと消えた。
「…………ふぅ。……なかなか、手応えのある奴だったぜ」
張り詰めた緊張が切れ、シドーは杖代わりに剣を地面へと突き立てる。
……と。
「……シドー!やった!やったわあ……これっ!私たちのモノよ!!」
カーリンの歓喜の声が轟いた。
振り返れば、財宝の上で、カーリンが嬉しそうに飛び跳ねていたのである。
(……まあ、いいか)
宝に抱き付く彼女の姿に、ますます気が弛む。
だから、こそ……気付けなかった。
「……まったく、お前は――」
「えへへ。どう……綺麗かな?似合うよね……これ!」
シドーとカーリン。その二人の姿を――。
『…………カーリン様。もう直です……もう直であなた様は――海の王として、目覚めるのです。ウフっ、ウハハっ』
第二の異形が、静かに……地底湖の底から、見守っていたのであった。


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【TSF小説・DL作品】オーダーメイド~牝妻唯愛の事情~ ①

応援上げです♪

【オーダーメイド~牝妻唯愛の事情~】
作:kagami0235
絵:ささくま きょうた

『第一章』


「本日は、我が組織をご利用いただき――誠にありがとう御座います。鮫塚大将様。私は、ここの総支配人を務めています。松村と言う者です」
妙に腰が低い、中肉中背の男だった。
それなりの値段はするだろう背広を纏い、きっちりと髪型を整えながら、平凡な雰囲気を拭えない彼は、『職業柄、名刺はお渡しできませんが……ご了承ください』と言い、ソファに座ることを勧めて来る。
僅かに抱いていた期待が萎んでいくのを、鮫塚大将は感じていた。
(……やっぱり、か。……どうせ無駄だったんだ)
人里離れた山奥。
山と山の隙間に潜り込むようにして、その洋館は建っていた。
広大な庭には噴水や花園もあり、一目ではリゾート施設に見えなくもない。
だが、しかし……。
「それでは……早速、ご紹介させて頂きます。お父様の方から大将様は、大変におモテになると言うことを聞きましたので――いやはや。珍しい商品を……つまりは女性を取り繕ってみたのですが……どうでしょうか?」
松村が、ぺこぺことお辞儀する。
その手から差し出された写真には、複数の女性があられもない姿で映し出されていたのである。
「例えば……これは、男性器を見せさえすれば絶対に服従してしまう娘。名前はカオリ。また、こちらはどうでしょうか。他人の排泄物を定期的に摂取しないと呼吸困難になるよう躾けた娘……レイコです。……おっと、これもお勧めですね。純潔を守ったまま、性感帯だけを過剰に開発した娘……ナナ。どれも至高の肢体たちです」
「…………」
そう、ここは普通の場所ではない。
陰湿な犯罪行為が平然と行われる日常の裏、世界の闇。
ここでは顧客の注文<オーダー>に応え、商品と言う名の”ヒト”が売り買いされているのだ。
調教済みの奴隷たちは、裏の世界でも人気が高かった。……が、しかし。
(うーん……んーっ……微妙だなぁ……僕の好みじゃないなぁ……)
客室に案内される最中にも、破廉恥な姿――ボンデージや、裸など――で恥辱の仕打ちに晒されている女性たちとすれ違っていた。
悔し気に睨むもの、怯えて震え上がるもの……そして、身も心も奴隷に堕ちたもの。
最初こそはゾクゾクと背筋が粟立ったが、それも一瞬だ。
大将は、どうしても乗り気になれない。
(それに……思う通りになる女なんて……普通にいたしなぁ……)
大企業の跡取り息子の大将は、金にも、女にも困ったことはない。
自惚れでも何でもなく容姿端麗で、優秀、しかも金持ちと来て、周りの人間たちは勝手に媚びて寄ってくるのだ。
困難も、苦しみも味わったことがない。
故に……彼の心は満たされことがなかった。
「…………ま、また。……今からでも新しい商品を納入し……御覧のような
サービスで、大将様好みの性奴隷に仕立てることも可能です。どうですか?」
用意していた商品では釣れなかった松村は、組織で行うサービスの一覧を、慌てて差し出して来た。
高級外食店のような豪勢な品目表には……一般の神経なら目を瞑りたくなるような最低で下品な記述ばかりが、隙間なく埋められていた。
だが、大将は平然と一覧に目を通していく。
(……へえ。アナルに……ダルマに……拷問。あ……壁や床に埋めて、死ぬまで飼うのもあるのか。……肉便器化サービス。なるほど、手が込んでいるのは
……認めるよ)
やはり、大将は狂っているのだろう。
異常を、異常だと思えないのだ。
(……うーん。……僕には、まだいいっていうか。どれも……興味がないっていうか……でも父さんには安心して貰いたいし……わざわざ僕に、ここを勧めるくらいだから――そろそろ奥さんも、孫も欲しいんだろうなあ。……でも)
苦労も、絶望も一度もなかったレールの上の人生。
それだけが、大将を歪ませた――わけではなかった。
むしろ、原因の大半は父親にあるのだ。
鮫塚小五郎。
過保護では、とても言い表せない彼の教育の結果、鮫塚大将と言う人間は、常識と良心を失ったまま大人になっていたのだ。
(…………あれ?……なんだ……これ?)
父には感謝しているし、困らせたくないとは思いつつ、一覧表を流し見ていた大将は、不意に視線を止めた。
それは純粋な興味だった。
内容が、よく分からなかったからだ。
「……せい、てんかん……調教……?」
――『性転換調教』。
この文字だけが、妙に意識に入り込む。すると……。
「ああ……それですか。性転換調教サービス……こちらのコースでは、私たちが用意した商品や、指定して頂いた人物を……文字通りに性転換し……お客様のご注文通りに――身も心も作り変えるサービスです」
「そんな……ことが……可能なんですか?」
「勿論ですよ。技術とは、科学とは……むしろ、世界の裏側で進歩するものです。大将様のご想像を超えて……男をオンナに、女をオトコに――変えてみせます!完璧にっ!」
その言葉が、大将の胸に、心に響いた。
どくん、どくん……どどどっ。
彼の中で、何かが目を覚ます。
「どんな人物でも……僕の望むままにっ――変える。オンナに……変える」
「はい。どんな男でも大将様のためだけの……性奴隷に変えてみせますっ!」
『まぁ、他のサービスと比べても、かなりお値段が掛かるのですが……』と零す松村の声は、もうほとんど耳に入っていなかった。
(僕の周りは……僕の思い通りになる連中ばかりだった。男も、女も……退屈する。むしろ、相対するだけで疲れる、煩わしい奴らだ。けど……普通じゃない、オンナなら?……男だったのに……女に変えられて、僕だけの……奴隷に、牝になる。……うん、いいかも。これにしよう!)
想像したこともない背徳の刺激を――大将は求めていた。
松村の言葉を聞き、男を女に変えて、牝として飼ってみたくなったのである。
まるで子犬や子猫を買い上げる感覚で、にやり、と彼は唇を歪めた。
「決めました。松村さん……僕、このサービスがいいです。これで女に変えた男を……奴隷に。いえ、パートナーにっ。僕の妻にします!」
「……おおっ。畏まりました」
「僕だけを愛して、僕だけに体を捧げる――そう……牝妻と言うくらいに、身も心も牝にして下さい」
「はい、はいっ。分かりました。……ですが、基本料金だけでも二億は掛かります。大将様のご要望のサービス内容だと……恐らく、お値段の方が五億……いえ、六億は超えると思うのですが……」
「ああ、そこは心配しなくていいです。父さんに言えば……今日中にも振り込むと思います。むしろ、どんなに金が掛かってもいいです!」
「…………は、はあ。流石は鮫塚……様で……お支払いが豪快ですねぇ」
「代わりに、完璧に!僕の注文通りの――牝妻に仕上げてください!!」
「そこはご安心ください!我々の調教技術は絶対です!!それでは……ご確認しなければならないことが幾つかあるのですが……まずは――」
先ほどの一覧表の上に……『性転換調教コース』と書かれた別の一冊を提示し、松村がふたつの項目を指差した。
「……商品はこちらで準備した人で構いませんか?それとも……お客様の方でご指定された人に致しますか?」
その問い掛けに――大将は、嬉しそうに口を開いた。
「……指定します」
「では、その方の名前は?」
「……常原勇大。それが――未来の僕の妻となる人間です」
堂々と――何一つ罪悪感なく――大企業の跡取り息子は、そう言った。

その一言が、ひとりの男の人生を壊すことを知りながら――。

オーダーメイド~牝妻唯愛の事情~ DMM版
オーダーメイド~牝妻唯愛の事情~ DLsitecom版 販売しました!

オーダーメイド~牝妻唯愛の事情~

【投稿小説】牛上家の子供 ②

作.名無しのゴンベエ
イメージキャラ作成:シガハナコ

ss.jpg

何より目が離せないのが、この少女の瞳だった。それはまさしく異形の瞳だった。


そこには光彩は無く、わずかな白目も見当たらない。ただ闇よりも深い漆黒の瞳が、こちらに向けられていた。そのままこの美少女は大きな鏡をバックに座り、こちらを向いてうっすらと笑っている…。


まるで逆に向こう側から、自分の心の全ての内を覗かれるような感覚に襲われた。そうさせるだけの力が、この目にはあった。


乙女の淡い真心や、人間の希望あふれる情熱など、微塵もなかった。その瞳にあるのは純粋なる悪意、無限に広がる巨大な深淵であった。


幼い頃見たトラウマが、大人になってもなかなか忘れられないのと同様に、一目見たこの美少女の暗黒は決して頭から離れようとはしなかった。


たとえばこの写真を一目見たとして、少し長く目をつぶっていたとして、顔の輪郭や髪形、着物の模様など、細かいことは忘れたとしても、この瞳だけは忘れられない。自分の中にある恐怖という恐怖が警鐘を鳴らした。

もう結構です、と屋敷の主人に写真を返した。精神科医としてどう診断するべきか、今の私には分からなかった。

「私には…まだ判断しかねません。だがこの娘に関しては、なにやら尋常ならざる事が起きているのは確かなようですな…。何があったのでしょう?どうか要点だけでも教えてもらえないでしょうか?」

ふと気づけば主人は俯きながら目の前に組んだ手を震わせている。その恐怖の視線の先には、やはりあの美少女があった。何度か口を激しくパクパク動かすと、重苦しく話し始めた。

「一体全体どう話せばよいやら…。一言で言うならば、全てが歪んでおりました……。この娘に関することは何もかもが…出生も、性格も、血液関係も、


その肉体さえもが歪んでおりました…」

「肉体が…?」

主人が言った言葉に、私は思わず首をひねった。主人は顔を上げると、次に信じられない言葉を言った。

「先生、あなたは耳を疑うかもしれません。いや、信じなくてもそれが当たり前なのでしょう…。

先生、この娘は元々いたって普通の━━



少年でした…」

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