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性転換銃~悪魔の道具~(真城さんの新作DL同人小説) 第三章 ③

 何故か言うなりになったバニーが、ケイと二人掛かりで中央の椅子とそしてオレが座っていた後部座席の椅子も倒し、フラットにした。
 どうやら車はいつの間にかまた繁華街…いや、半ば住宅街みたいなところに差し掛かっていたらしい。
 そして、バニーの手を引いて出て行くケイ。
 犠牲者をよりによってバニーの格好のまま外に出すのかよ!と驚いたが、こいつらの動きはとにかく早い。

 1分もしない間に、また新たな犠牲者が車に放り込まれた。
 なんと…恐らくは大学生程度のカップルだった。
 若干垢抜けないが爽やかなメガネの青年に、清楚な白い長そでに膝下の長いスカートの可憐な美人。実にお似合いのカップルである。
「な、何ですか!?こ、これは!」
 そりゃ驚くだろう。
 そもそも全員行儀よく乗ってればどうにか6人乗れるかどうかの相対的に狭い車内に限度いっぱいに押し込められたと思ったらその中でセクシーなバニーガールが女に犯されているのである。
 シチュエーションがムチャクチャだ。
「きゃーーーーーっ!」これは女の子の方。
 窓は少し開けて走行中の空気に任せてはいるものの、濃厚な化粧とバニースーツそのものが持つ何とも言えない独特の匂いにハイヒールの皮の匂い、そしてバニーが放出する体液や汗の香りがないまぜになって何とも生々しい有様になっていたのだ。
 大げさに言えば「性の地獄絵図」である。…もしかしたら天国、いや極楽かも知れないが。
「とりあえず二人調達しといたから」
 そういって愛撫に戻るケイ。
 カップルたちにとってはここからが地獄だった。
 哀れな男の子は、着ぶくれ気味の胸に感じる違和感がまさか自分の乳房が盛り上がり、女のそれになったものだったなどすぐに気付くことは出来なかっただろう。…まあ、それはそうか。
 大きなメガネに遮られていたが実は素材が良かったらしく、女の子の方に負けないほどの目のパッチリした美少女に変貌してしまうのにそれほど時間は掛からなかった。
「ケン…ちゃん…」
 どうやら男の子は「ケンちゃん」と呼ばれていたらしい。
「そんな…これは…」
 動くたびに背中まである長く美しい髪がキラキラと黒い光沢を放って揺れる。吸い付きたくなる様な美少女ぶりである。
 そして、その清楚さも長続きしない。
 野暮ったい無地の長ズボンは安産型体型に密着し、その形を露わにし、そして露出度を高めていく。
「あ…あ…」
 チーマーの再現だった。
 数分掛けて男の子は見目麗しくセクシーな「バニー・ガール」へと変貌してしまっていた。
「な…これ…って…」
 身体を見下ろすとそこには胸の谷間があり、その先に網タイツの脚線美がある。チリチリとイヤリングが鳴り、自らのメイクの甘い香りに酔ってしまいそうだった。チーマーとの違いは「赤バニー」であったことくらいだ。
 バニースーツ本体、うさみみ型の髪飾りバニーカチューシャ、そしてハイヒールも真っ赤である。
 ご丁寧にメガネも消失しており、野暮ったさゼロである。
「け、ケンちゃん…女の子…だったの!?」
 震える声で言う女の子。
 そんな訳が無いのだが、色々と理解を越えているのでこうでも言わないとやっていられなかったのだろう。
「ち、違う!違うんだ!これは…っ!そんな…声まで…」
 そんな可愛い声で言っても説得力なんてある筈(はず)が無い。仕草まで女性化しているのか、そっと手で口を押える仕草がたまらなく可愛らしくセクシーだ。そんな清楚な仕草なのにその細い指先が真っ赤なマニキュアで彩られているのもたまらない。
 ついさっきまで、野暮ったくもさわやかだった男の子は、女の身体に性転換させられた上、下品スレスレの…いや、はっきりと下品…控え目に言って「いやらしい」セクシー衣装の代表たるバニー・ガールの衣装を着せられ、その体型を見せつけさせられ、濃い化粧をさせられ、ハイヒールまで履かされているのだ!
 そして次に変化に見舞われたのはその女の子の方だった。
 黒バニーとの愛撫に夢中なケイは特に説明をしなかったが、どうやら生まれつきの女の服だけを変えることも可能であるらしい。
 恐らくは安産型で、恐らく派手な格好どころか、ある程度以上露出度が高い服すら来たことが無かったであろう優等生然とした彼女が、鮮やかに真っ青な「青バニー」へと着ていた服を変化させられていく「強制コスプレ・ショー」はこれはこれでたまらないものがあった。
 羞恥に頬を染め、「裸よりも恥ずかしい」とすら形容される「男の愛玩物」スタイルにされ、濃いメイクにアクセサリー、挑発的な網タイツなどを無理やり着せられるという屈辱。
 それに歯を食いしばって耐える清楚な美女…。
 どうやら神木のリクエストを聞き入れたのか、今度の変身はかなりコンパクトだった。
 お互いに「変わり果てた」姿で向かい合う、『生まれたばかりの』バニーガール二人組。
 透き通るような白い肌に赤く染まった頬がたまらない。
「ケン…ちゃん」
「アイ…さん」
 これほど美しく、そして性と魂の尊厳を踏みにじる構図があるだろうか。愛する二人の男女はお互いにバニーガールへと変えられて向かい合っているのだ。
 ここからこの世に絶望した二人の愛のダンスでも始まれば感動的なのかもしれないが、そうは問屋がおろさなかった。
「ほれ!あんたはこっちだ!」
「きゃああっ!」
 何故かさっきよりも短い、ショートカットに切りそろえられた髪をふり乱したブルーのバニー…元・カップルの女性側…は神木に無理やり抱き寄せられ、早くも唇を奪われていた。
「あ…か、身体が…勝手…に…」
 もう一人の「赤バニー」…元・カップルの男の子側…はオレの方に倒れ込んできた。
「おっと…」
 細身とはいえ恐らく四〇キロ以上はあるであろう身体がのしかかってきた。
 何故か体温が熱く、分厚いバニースーツ越しにすらそれが感じられる。
「いや…やめ…やめて…下さい…」
 ちりちりとイヤリングを鳴らしながらこちらは腰まである長い髪を振り乱して必死の精神的抵抗をする。
 だが、目の前に迫る胸の谷間と網タイツの迫力にこちらは理性が獣性に勝つことは難しそうだ。
 思わずキツく抱き、バックシームの走るお尻を鷲掴みにする。
「ああっ!」
 ざらざらした網タイツとつるつるするバニースーツの指先に感じる感触がミスマッチだ。まあ、着ている…いや、着せられている…当人は知ったことじゃないだろうが。
 良く観ると、先ほどからちりちり言っているのはイヤリングだけじゃない。
 身体の脇に編み上げの装飾が施されており、そこから垂れ下がった紐の先の丸い部品がお互いにぶつかって音を立てているのだ。
 身体の脇の編み上げなどほとんど意味が無い。よりセクシーに見せるための純粋な装飾に過ぎないだろう。
 するすると音がするのが面白くて思わず尻を撫でまわしてしまう。
「あっ!あっ!あああっ!」
 慣れぬ刺激に戸惑うのか、その度に艶(なまめ)かしい声を上げ、羞恥に頬を染める元・男の子の赤バニー。
 耳たぶが真っ赤に焼けた鉄の様になっており、施されたイヤリングを加熱しそうだった。
「脱がさんでも、おまたの部分を破ってツッコめばいいよ」
 自分の獲物のバニーの相手をするのに忙しかったケイがアドバイスを飛ばしてくれた。
「お、おう」
 これは素直にありがたかった。
 実はバニーの格好で女性がトイレに行く場合は、厳重にストッキングなどを着こんでいたりすることもあって、「一旦全裸に」ならないと出来ないという。
 それほど融通が利かない衣装なのだ。
 だが、緊急避難として、股の部分のハイレグを横にずらして、ストッキングに穴を開けて用を足す方法がある。元々肌色ストッキングも網タイツも半ば消耗品であるのでこんなやり方もあるということだ。
 それをセックスに応用する鬼みたいな方法論だ。
 流石に股間部分にまでは骨組みは入っておらず、かなり柔軟性がある。

 オレは揺れる車内で、突然のバニー化に見舞われた哀れな男の子の股間のハイレグ部分をズラし、女性器のあるあたりを乱暴にもビリビリと破って本懐を遂げた。
 全身ほぼバニーのまま男を受け入れる羽目になった被害者の胸中はいかばかりか…だが、この時はとてもそんな余裕はなく、いきりたったムスコを落ち着かせるにはどうしたらいいのか…そればかり考えていた。
 ゴムも何もつけずオレ自信の感覚では天井まで叩きつけられそうだった勢いで分身たちを放出させたオレは、車内の三人の女の中で一番最後に男…いや、相手…の元にやってきたのに、一番最初に劈(つんざ)く様な嬌声を上げさせることになったのだった…。


 車内には三人の乱れまくったバニーガールスタイルの若い女が四つん這いみたいなスタイルではぁはぁと息を上げていた。
 汗やら体液やら分泌物やら色んなものがダダ漏れになっており、垂れ下がっている。

「はい、それじゃここまで」

 いつの間にか服の乱れを直していたケイが、車が停まると同時に半ば蹴り落とすかの様にバニーたちを車外に放り出した。

「きゃっ!」
「いやあああ~っ!」
「きゃーっ!」

 この中に生粋の女は一人だけなのに、全員が見事な悲鳴を上げて転げ落ちて行く。
 次の瞬間には車はもう出発しており、呆然と見送るバニーたちの表情すらロクに確認出来なかった。

 ケイは窓を開けると生々しい空気を換気し始めた。
 手慣れたものでそこいら中に飛び散った汗やら体液やらをウェットティッシュで拭いている。

 正直、なるほど確かにこの趣味にハマるケイたちの気持ちも分からんではない。目の前の恋人にバニー・ガールに変えられて男に身体をいじくられ、あまつさえレイプされる様を観られるなど想像を越える。
 だからこそ興奮する…というのもだ。
「…一応確認したいんだが」
「あの子たちなら多分もう元に戻ってるよ。そんでもって自分たちがちょっと前までどんな目に遭ってたかも覚えてないから」
「そういうことだ」神木。
 後腐れないって訳だ。
「何?ちょっと罪悪感に目覚めたのかしら」
「いや…」
 目の前で女にされたバニーガールを美味しく頂いておく悪の片棒を担いで起きながら今更正義感ぶったって仕方がない。
「今日はノッて来たからもう一件くらい行くか」

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性転換銃~悪魔の道具~(真城さんの新作DL同人小説) 第三章 ②

 …これだ。

 これこそが、正に典型的な「バニー・ガール」という姿なのだ。

 ちなみに「黒バニー」こそ典型的なバニーガールのスタイルと認識されているが、実は黒いバニースーツを着ることが許されているのはかなり偉い地位にいるバニーなのだそうだ。バニーの取りまとめ役というか「バイトリーダー」みたいなものだ。
 それ以外は赤バニーだったり青バニーだったりする。最も、店によって解釈が違い、全員が典型的な黒バニーであることもあるらしいのだが。どうでもいい豆知識だ。
「じゃあこれ」
 燕尾服をこちらに渡してきた。
「…どうすんだよこれ」
「その辺に放っといていいから」
 そう言われても困る。
「別にスーハ―したりそれでおかずにしてもいいよ?」
「何言ってる」
 仕方がないのでいわれたとおりその辺に…隣の座席に乱暴にぐしゃりと置いた。
 全体がぐにぐにしていてまとまらないのだ。ハンガーがあればいいのだろうが。
「っ!?」
 ここで改めて目に飛び込んできた「バニー・ガール」に衝撃を受ける。
 露出度が上がり、燕尾服に隠されていた上半身の体型も露(あらわ)になり、胸の谷間もハッキリ見えたバニーのセクシー度合は大変なものがあった。
 実はここで「手首」のパーツがどこからともなく出現していたことを後で知る。長袖の燕尾服と同時に装着できないため、脱ぐと装着することになるらしい。
「そん…そんなぁ…」
 自らの身体を見下ろす元・チーマーにも今の事態が飲み込めつつあるのだろう。
 カシャリと音がした。
 ケイがスマホで元・チーマーの全身像を撮影したのだ。
「ほい、これが今のあんた。どお?」
 後で見せてもらったが、羞恥に悶えそうな表情の可憐でセクシーな「バニーガールそのもの」といった写真だった。頭のバニーカチューシャから化粧の乗った顔、胸の谷間に体型も露わなバニースーツ、そして艶(なまめ)かしい網タイツの脚に、漆黒のハイレグの股間の三角形。ちゃんと黒光りするエナメルのハイヒールまでが一部とはいえフレームに入っている。
 よほどこういった写真を撮り慣れているらしい。
「ば…馬鹿な…おれ…」
「そ、バニー・ガールになっちゃったの」
 何度目かの宣言だ。敢えて「バニー・ガール」という用語をこれ見よがしに使うことで「言葉責め」をしているのだ…とこの頃になってようやく気が付いた。
「さ、あたしの膝にいらっしゃい」
 にっこにこのケイ。
 言われるままにくるりと後ろを向く。
 パンパンに張りつめたバニーのヒップがそこにある。
 白いぽんぽんのしっぽを模した飾りがふわふわと揺れ、バックシームがセクシーだ。
 ケイが股を広げ、そこに腰を落とすバニー。
「あ…」
 背後から抱きしめる様に抱えると、ケイはゆっくり優しく全身を撫で回し始めた。
「あ…いや…やめ…」
 頬を真っ赤にして苦悶の表情で悶えるバニー。
「あのさ…」
 たまらずオレは声を掛けた。
「あによ。あんたの順番は後!」
「いや…それはともかくさ」
「何?愛撫の場所の順番は個人の好みなんでリクエストは受け付けないよ」
「そうじゃなくてその…いいのか?」
「いいのかって何よ?」
「その…そいつ女だけど、あんたも女だよな?」
「あ、言ってなかったっけ。あたし相手にするのは女専門だから」
「あ、そうなの?」
「ああ。こいつは俺なんか目じゃない変態だ」これは神木。
「うるさいよ」
「それはその…レズってこと?」
 このシチュエーションでは失礼もクソもないだろう。
「一応肉体的に言えばそうかもね。でも、『女にされた元・男』専門だから、精神的には男相手にしてるみたいなもん」
「…はあ。じゃあ、生粋の女は相手にしないんだ」
「面白くないじゃん。女が性的に責められても普通だもん」
「『普通』ねえ…」
 こちらもいい加減神経が図太くなっていたのか、目の前で展開する大騒動を前に苦笑しか出なかった。
 まあ、そうこう言っている自分も、随分と元・男をおいしく頂いてしまったことには変わりがない。
 会話が進んでる間にもケイは哀れなバニーのわき腹を撫で上げ、半分覆われたおっぱいを上から優しく撫で回し、首筋にキスをしていた。
「…」
 今まで余りバニーガールに馴染みが無かったんだが、案外セックスには向かん格好だな…と妙なところに気が回っていた。
 スカート一枚めくりあげればほぼ無防備の衣装と違って、骨組みの入ったハイレグ衣装はかなりの硬度を持っており、ぺろんとおっぱいをめくって露出させると言う訳にはいかない。
 そういったことが可能なバニー衣装も存在はしているが、そいつは作りの甘いコスプレ衣装で、要は安物だ。そうでないものもあるが。
 「バニーのケイ」の異名を持っていたらしいケイに言わせると「肩ひものあるバニーは邪道」なんだそうだ。なのでたまに適当に入手した資料でそのまんま書いたらしい肩ひもありのバニーの衣装のイラストとか見るとイライラするらしい。目立たない様に透明のビニール製肩ひももあるが、それなんかもっと邪道なんだとか。
 ただ、肩に食い込むピアノ線版ならありだと。基準が分かるような分からないような…。
 ともあれ、思わず神木の方に視線を向ける。
 その間にも、必死の抵抗を続けるバニーの声がやがて優しく甘い声に変化していくのだった。
「これ、見てていいのか?」
「見せつけてるんだ。見てやるのが礼儀だろ」
「見られるのが趣味なん?」
「見せつけるのが趣味なの!」ケイが大きな声を出した。
「ほ~ら!あんたの恥ずかしい恰好を別の男に見られてるよ?あんたのおっぱいで、脚で、網タイツでそこの男たちが抜いてるんだよ?」
「…(真っ赤になって)いや…やめ…やめてぇっ!…」
 これまでで最大の強さでおっぱいを鷲掴みにするケイ。
「あっ!…あああっ!」
 反対の手で網タイツをざらざらと撫で、指先でつまんで「ぴん」と戻す。
「あ、あんたがたガマン出来なかったら抜いといていいから。悪いけどあたしが最後まで楽しむんで時間掛かるよ」
「おいケイ。幾らなんでも殺生だ。そいつは好きにすればいいが俺たちにもくれ」
「…しょうがないわねえ…運転手さん!」



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性転換銃~悪魔の道具~(真城さんの新作DL同人小説) 第三章 ①

第三章

 キャンピングカーみたいなデカい車だった。いや、流石にそれは言い過ぎか。
 スライドドアの6人乗り。家族でキャンプに繰り出そうって体の代物だ。
「ゲスト席の座り心地はどうかね」
「…」
 座席は三列になっており、真ん中にケイが中央を向いて座り、後部座席にオレが、助手席から顔を乗り出すかの様に神木が話しかけてきている。
「運転手つきとはね」
「電車で移動ってわけにもいかないでしょ」
「かといって普通の4人乗りじゃ窮屈だ」
 バニーガールがエスコートしれくれそうなリムジンなら後部座席だけで秘密の会合としゃれ込めるんじゃねえの?…とイヤミを言いそうになってやめた。
 それにしても、得体のしれない大人二人の誘いに乗って車に乗り込むなんぞ、自分でも恐怖心とか色んなものがマヒしてるんじゃないかという気になる。
「…さっきのは強烈だった」
「ん?何のことかな」
「ハンバーガー屋でしょ」
「ああ、あれか。…あんなものに興奮してるのか。まだ青いな」
「…基準が分からねえよ」
「私のフェチはもっとエロスギリギリでね。制服もまあ、好きなんだが今日のはイマイチだったな。整い過ぎててそそられない」
「知らねえよ」
「もしかして可哀想な店員ちゃんたちを心配してる?」
 ケイがこちらに軽く視線をくれながら言う。
「…いや。どうせ元に戻れるんだろ?」
「ご名答。今ごろ何事も無かったかのようにハンバーガーをパクついてるさ。こぼれて無ければね」
「何のためにこんなことしてる」
「決まってる。したいからだ」
 紳士然とした見た目に完全に騙された。こいつは完全にイカれてやがる。
「神木さん。あたしもいい?」
「どうぞどうぞ」
「運転手さん。あの辺に」
 運転手は無言だったが頷いたらしい。
 車は歓楽街と思われる路地に入って行き、飲食店がひしめくあたりをゆっくり走り始めた。
「…今度は何だ?ファーストフードを食い損ねたオレに定食でもおごってくれるのか?」
「ケイくんが良ければご相伴にあずかるといい」
「…あたしが先だからね」
「何のことだよ」
 その言葉と同時にゆっくり走行中だった車のドアを開けるとケイが飛び出して行った。
「あ、おい!」
 余りにも無茶で危険な行為に抗議の声を上げると同時にスライドドアが叩きつける様に閉められる。

 一分も経っただろうか。
 レザーの皮ジャン…二重に言ってるな…に浅黒く日焼けし、銀のチェーンのネックレスにピアスをして銀髪をとがらせた様な“いかにも”な男が座席に叩きつけられた。
「出して!」
 同時にケイが飛び込んできて、車が走り始めてからスライドドアが乱暴に閉められる。
「テメエ!」
 狭いところに蹴り込まれた男…ややこしいので「チーマー」にしとく…チーマーが血気盛んに抵抗を試みる。
 かなり大きな男だ。
 大人が立ち上がることは難しい車の中なので分からないが、身の丈一八〇センチは悠に越えていそうだった。
 ケイがタンクトップの胸倉を掴んで身体を入れ替える様に今入ってきたスライドドアに叩きつける。
「っ!?」
 そして、椅子にふんぞり返って脚を組んだ。
「ま、今日は趣向を変えてたっぷり時間掛けるから」
「この野郎!」
「残念。そりゃ男に対する罵倒。女相手には女郎(めろう)が正解」
 どっちでもいい。
「随分活きがいいね。楽しめそうだ」
「今度は神木さんに見物に回ってもらいますから」
「食べ残しは?」
「お好きな様に…。ゲスト次第だけど」
 といってこちらに勝ち誇った様な視線をくれる。
 暴れようとするチーマーだが、どうやら脚がその場から動かないらしくケイに向かって飛び掛かろうと意思はしていてもその場でじたばたするばかりだ。
「もう…やったのか?」
「当然」
「…な、何だ!?」
 チーマーの皮ジャンの内側は、その筋肉美を見せつけるかの様にタンクトップ姿だった。
 ぴっちぴちに張りつめた筋肉が張り詰めたタンクトップの上から皮ジャンだ。汗を余り吸ってくれ無さそうである。
「あ…か、身体が…か、身体が…お、おかしい…」
 ニヤニヤしながら見下ろしているケイ。
 チーマーは浅黒く日焼けした肌に覆われることで顔色が分かりにくくなっていたが、それでもハッキリ分かるほど青ざめ、脂汗を流していた。
 もう既に「性転換銃」に撃たれている様だ。
 となると、このチーマーの運命は一つしかない。
 女への性転換だ。
 銀髪で尖(とが)っていた髪が徐々に徐々に黒くなり、髪質が柔らかくなっていく。
「ぐあ…あああ…」
 抱きしめるかの様に自らの胸部を両手で隠すチーマー。
 その部分に異変を感じ取ったのであろう。
 その逞(たくま)しい腕からどんどん筋肉が引いていく。
 いかり肩が萎(しぼ)む様になで肩になって行く。
 浅黒く日焼けしたその精悍な肌は徐々に色素が抜けるかの様に白く透き通る様になっていく。
「時間掛かるな」
 絶え間なく呻(うめ)き続ける、ある意味悪夢みたいなBGMを背景にのん気なことを言っている神木。
 男が女へと変貌していくことに絶望して嘆(なげ)く場面など見慣れているということか。
「ええ。そういう風にしたので」
「悪くないが…オレはガマンしきれんが」
「そこは男と女の違いね。あたしは長く楽しみたい方だから」
「ローマのネロ帝は弾圧の際、ライオンなどの猛獣だと死刑囚がすぐに死んでしまって楽しめないから、殺傷能力の低い野犬なんかに襲わせてより長く苦痛で苦しむ様にしたそうだよ」
「あら、その皇帝陛下とは趣味が合いそうだわ」
 氷のように微笑むケイ。
 その間にも車は何度も角を曲がり、交差点でとまり、ウィンカーで方向を支持し、きちんと信号を守って運行し続けた。
 いつのまにか高速道路に乗ったらしい。静かにまっすぐ走るモードに切り替わっていた。
 チーマーはすっかり原型を留めていなかった。
 皮ジャンにタンクトップはそのままだったが、緑なす長い黒髪が流れ落ち、「天使の輪」と言われる光沢を形作り、ため息が出るほど美しくなびいている。
 その顔も天使の石像を生き写しにしたかのようだった。
 どれほどそり落としても、いやそうするからこそなのか残ってしまう、ヒゲの毛根のぶつぶつした凸凹もまるで大理石か剥きたての卵の表面の様にするりと滑らかになり、伸びたまつ毛がパッチリした瞳を際立たせる。
 薄く骨ばっていた唇はさくらんぼの様に色づき、肉感を持っていた。
 ジーンズのお尻部分はパンパンに張りつめ、逆にウェストはぶかぶかになっている。
 タンクトップを弾けさせそうな豊かなバストがミニメロンみたいに無理に押し込まれており、乳首がくっきりと形を成して突起を見せつけていた。
「あ…あ…ああぁ…」
 変わり果てた自らの身体を見下ろすチーマー。
 その手は細く長く美しい、白魚の様な指に、シャンプーのCMの美女の様な流れ落ちる黒髪がスダレを作っている。
 直立している訳ではないのでハッキリは分からないが、身長はそれほど縮んではいない様だった。
 すらりと伸びた肢体と面長な美貌は正に妙齢の美女というところ。そして…決してデブではないが、全身の肉付きがよく、実にふくよかだ。出るべきところは出て、引っ込むべきところは引っ込んでいる理想の肉体である。
 後部座席から睨むこちらからは良く分からないが、恐らく下腹部…要は男性器…は体内に吸収され、その部分には女性器が出現しているはずだ。
 威勢よく吠えていた逞(たくま)しいチーマーは今や似合わない男装をした美女となっていた。その肉体が男から女へと性転換してしまったのだ!
「どう?女になった気分は?」
「て、テメエ…何を…」
 鈴が鳴る様な可愛らしい声だ。
 怒っていいのか戸惑っていいのか、余りにも突飛な状況に引き裂かれそうになっているのが分かる。
「ここからが本番よん」
 楽しそうに言うケイ。
 先ほどまで神木を諌(いさ)めようとしていたとはとても思えない。
「ぐあ…あああっ!」
 元々そのヒップの大きさにピン!と張りつめていたジーンズが更にぴったりと密着し、丸いお尻の形を浮かび上がらせた。
 隙間なく張り付いたその形のまま表面がなだらかになっていき、滑らかな表面になる。その色だけを残して液状になったかの様に均一になると、まるでボディペイントをしたかのようだった。
「な…何だぁ…!?」
 余りにも異様な光景だった。
 普通は服がこんな風に変形したりはしないものだ(そりゃな)。
 だが、変化は止まらず、水着の様にレオタードの様に体型を浮かび上がらせたままその色を漆黒に変えた。
 黒い光沢が走り、そして艶(なまめ)かしい脚線美の脚を覆う部分に無数の肌色の小さな点が浮かび上がった。
「うわわわわっ!」
 まるでうじ虫が一斉にへばりついた肌がうねうねと動いている様を連想させるその「小さな無数の穴」は一気に拡大し、隣の穴と繋がる前にお互いのエリアで落ち着き、細い境界線を残した。
 その模様はまるで「網」の様だった。
 大胆に切れ込んだハイレグ形状に「脚」をその網状の模様が覆い尽くしていた。
 「網」?…そう、それは網目がハッキリ分かるほどの装飾品…「網タイツ」だった。
「あ…あ…あああっ!」
 妙な光沢を放っていた良く分からん高そうな靴がぐにぐにと変形していく。
 つま先がまるでとげの様にとがる。
 足の横幅が狭まり、そして「足の甲」が大きく露出し、足首から先、つま先まで覆い尽くしているらしい網タイツの柄を見せつける。
 どこからともなく現れた「踵(かかと)の下のつっかえ棒」が、踵(かかと)をぐい…ぐいいっ!と押し上げた。
「うわっ!」
 思わぬ刺激につんのめりそうになるチーマー。
 それは「ハイヒール」に他ならなかった。
「あ…」
 自らの巨乳に遮られてほぼ足先を視認することは適わなかったが、自らの身体…いや衣類…もっと言えば靴…に何が起こったのかは明白だった。
 黒光りするエナメルのハイヒールは柔軟性がほぼ無く、動くたびにギシギシときしみ、何とも言えない皮みたいな匂いがする。
 どこからともなく現れた「ストラップ」が足首を締め付け、網タイツに覆われつつも靴からは露出した「足の甲」の上付近を金具で拘束した。
「んっ!」
 これで慣れぬハイヒールは簡単にすっぽ抜けない。そして恐らく自力で簡単に脱ぐことが困難となった。
 もしも脱ごうとすればギチギチに締まったストラップと格闘することになる。
 チーマーの下半身はもうあられもない姿だった。
 体型をそのまま出したような肌色に網タイツのかぶさった脚がその形をむき出しにしており、ハイレグの切れ込みが股間部分に三角形を形作っている。そして、艶(なまめ)かしい脚線美の足先には黒光りするエナメルのハイヒールが装着されているのだ。
「わぁお」
 自分でやっといてケイが適当な相槌を入れる。
「あたしよりずっとセクシーだわ。とっても似合ってるわよ」
 コテコテの女言葉が似合うキャラでもないのに態(わざ)と言っているケイ。本人はショートカットに色気の無いジーンズということもあって、虚弱体質の若い男と言っても遠目なら何とか通りそうな風貌だ。
 当然、チーマーの変化がそれで終わる訳が無い。
 既に原型を留めていないタンクトップは溶け切っており、肩ひも状に残っていた部分は消滅し、チューブトップ状態になっていた。
 それがハイレグの上で細いウェストに密着し、おへそのへこみまで露(あらわ)に身体にへばりつく。
「ぁっ!」
 今や美女となったチーマーが悩ましげに身体をのけ反らせ、頬を紅潮させ、汗で張り付いた髪を乱す。
 暴れてどうにかなるとも思えないが、せめて「変化」が這い上がってくることから逃れようとしているかの様だった。
 だが、「変化」はじわじわと水位を上げ、美女となったチーマーを覆っていく。
 はち切れそうなその乳房を硬い縁(ふち)がぴったりと覆い、背中側でキツく留められた。
「ああっ!」
 あのクッキリとがった乳首の形が視認出来なくなったということはかなり厚手の生地である。ぬらぬらと黒光りするその生地は、ぴったりと身体に張り付き、体型を露わにする。
 縁(ふち)のみならず、縦に何本も見える「筋」が軟性の骨組みであることを知ったのは後日だった。
 良く見ると皮ジャンだったものの背中側の裾がぐんぐんと伸びており、お尻の上あたりで二つに枝分かれするとそれぞれ三角に尖(とが)ってふとももの裏にまで伸びた。
 その切れ目…形のいいお尻が付き上がるその上に“ぴょこん”と白いふわふわの装飾が飛び出してきた。それはまるで「しっぽ」の様だった。
 切れ目はその為にあったのだ。何という手の込んだ衣装であろうか。
 ごわごわの皮ジャンはつるりと表面が滑らかなタキシード…燕尾服へと変化を遂げ、金のボタンに金のチェーンの様な装飾が渡っている。
「うわ…わああっ!」
 ピン!と張りつめたその細い指先に端から順に毒々しいほど真紅のマニキュアが施されて行き、各五本…十本の指先のツメ全てが真っ赤に染まり、そしてとがった。
「あ…あ…」
 それを呆然と見つめているその瞳を彩るまつ毛が太く重くなる。
 マスカラが施されているのがこの距離からでも分かる。
 まぶたには濃いブルーのアイシャドウが舞い降り、薄く透き通るような白い肌にほお紅が浮き出していた。
「だ、誰か…助け…て」
 そういう唇を端からぬらぬらとした生暖かい感触が覆っていく。
 濃い口紅だった。
「あ…ぁ…」
 唇は皮膚の一部というよりは乳首と同じで内臓の一部が露出しているのに等しい器官だ。
 当然、その感触も感じ方も他の部分とは異なっている。
 そこをどこからともなく現れた「女の象徴」「化粧の代名詞」たる「口紅」で覆われて行く屈辱と恍惚がないまぜとなり、元男は官能的な声を上げ、必死に逃れようとのけ反った。
 だが、数秒と掛からず綺麗に覆い尽くされてしまう。
 変化は更に続く。
 ピアスが大きく広がり、直径数センチはあろうかという大きな輪となり、可憐な耳たぶにぶら下がった。
「ぁあ…」
 それはイヤリングだった。
 これまでにない重さで耳たぶを重力に従って引っ張られた元・男はその感触におののいた。
 ここだけは深窓の令嬢であるかのごとき美しい漆黒の黒髪の中で何かがもぞもぞと動いている。
 髪の毛をかき分け、まるで生き物の様に「それ」が這い出して来る。
 骨組みが入ったかの様にぴん!と立ったそれは「ウサギの耳」を模した髪飾りだった。
「ん…ぁ…」
 これはオレからは見えなかったのだが、このタイミングで脚の裏…尻のてっぺんからふともも、膝の裏、そしてふくらはぎを通って踵(かかと)までまっすぐに「網タイツの継ぎ目」…が走って行った。これを「バックシーム」といい、脚をまっすぐ長く見せ、そしてただでさえセクシーな網タイツを尚更セクシーに見せるものである…ということを知るのは後日だったが。
「はい出来上がり」
 ケイが勝ち誇った様な表情で見下ろしている。
「そ…そん…な…」
「どお?バニー・ガールになった気分は?」
 そうなのだ。
 浅黒く筋肉質、それでいて武骨で薄汚かったチーマーの男は、可憐で色白、それでいて肉感的でセクシーでありつつ、厚化粧と大胆な体型の露出が「下品」「破廉恥」を感じさせつつ、それなのに清潔感があって可愛らしくも見える不思議な「バニー・ガール」へと変貌してしまっていたのだ。
 それほど「バニー・ガール」に造詣が深い訳でもないオレが「何かいつも見慣れたバニーとは違うな」と思ったのが、「燕尾服」を上半身に着こんでいて、長袖だったためだった。
 要は上半身の胸から上が剥き出しになったあの形状よりもずっと露出度が低かったのである。
 一見するとフォーマルに見えつつ、良く観ると脚線美が露(あらわ)になる丸出しの網タイツの脚…という何とも下品なスタイルが観る側に複雑な感情を喚起する。
 結論を言えばたまらなかった。
「テメエ…オレに…オレに…何…しやが…った…」
 まだ男言葉を使って精神的な抵抗を試みているらしいが、そのセクシースタイルでは説得力などまるでない。
 着ぶくれする衣装ならまだしも、ここまで体型が露(あらわ)に…細くて折れそうなウェストなど…なる衣装で『女装』ということはまずありえない。
 長い脚は身体の半分を越えており、体表面の多くが脚にすら見えた。
 「だからぁ…。あんたを綺麗な女にして、バニー・ガールにしてあげたのよ」
 常にゆらゆらと揺れる狭い車内で、手を伸ばせば掴めそうな距離のバニー・ガールというのも滅多にない体験だ。
 甘い化粧の香りが鼻孔をくすぐる。
 濃い目の化粧がまるでお人形さんの様である。
「な、何を…」
「じゃ、折角だからおっぱい揉んでみようか」
「は!?」
 どうやら言葉によってかかなり相手の行動を自在に操れるらしい。
 哀れなバニーは、不安定な車内で真っ赤なマニキュアのとがる折れそうな細い指で、豊かなバストを鷲掴みにして揉み始めた。
「あ…あ…やめ…やめろ…」
 ほお紅だけではなく真っ赤に紅潮した頬で、自らの手と指で自分の乳房を揉みながら「やめろ」というバニーガール…というシュールな光景が広がる。
「あはは!何よ!自分で揉んでんじゃない!誰に向かって言ってんの?やめろとかさあ!」
 そりゃお前がやらせてるからじゃねえか…とは思ったが別に言っても栓無い事だ。
「じゃあ、そのお上品な上着脱いじゃおうか」
「へぇっ!?」
 素っ頓狂な声だった。
 だが、その命令には逆らえないらしく、自らの乳房を揉む手を止めると、ゆっくりとセクシーに腕を抜き、燕尾服を脱ぎ始める。
「いや…いや…だぁ…」
 もう泣きそうな顔をしていた。
 自らの身体が自由に動けず、他人に操られている気分というのはどういうものなのだろうか。
 ましてや女にされ、バニーガールの衣装を着せられ、上着を脱がされているのだ。
 …最初の前提以外が突飛すぎてとてもじゃないがイメージ出来たもんじゃない。
「いいわいいわー」
 ケイの方も何やら感じることがあるらしく、頬を赤らめて興奮し始めてやがる。
 燕尾服がセクシーに脱がされると、むき出しになった肩のライン、黒い蝶ネクタイに鎖骨の可憐さ、折れそうな細く長い腕などが剥き出しになる。

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性転換銃~悪魔の道具~(真城さんの新作DL同人小説) 第二章 ②

被害者はいつの間にか髪の毛はポニーテールにまとめられ、スッキリした濃い色のユニフォームを着せられていた。
 サンバイザーみたいなものをかぶり、ミニスカートが凛々しい。
 その細い身体にカスタマイズされた制服は大振りな乳房を際立たせている。
 いつの間にか立ち上がって自らの身体を見下ろしている。
 そこには変わり果てた姿があった。
 そのファーストフードの店員の制服に身を包んだ美少女がいたのだ。
「じゃ…楽しもうか」
 神木はさっさと被害者の肩に手を回し、背後から抱きしめてそのまま椅子に座った。
「きゃっ!」
 可愛らしい声に仕草は、反射的な行動まで操られていることに他ならない。
「…」
「あ…いや…やめ…て下さい…」
 余りのことに可愛らしい声が続かない。
 神木は答えも聞かずに服の上から乳房をもみほごし、ミニスカートの上から下腹部に手を伸ばしていた。
 頬を紅く染めながら必死に耐えている被害者。
 元々その造形が美少女なのに、このシチュエーションは確かにそそるものがある。
 いつの間にかはだけている胸元に直接手を入れている神木。
 器用にブラジャーの背中のホックを外したらしく、ゆるくなった胸元…ブラジャーのカップの中…にざらついた手首から先を差し入れ、乳首を直接つまんだ。
「…っ!!!」
 感じたことが無かった刺激(そりゃな)に驚き、目を見開いている被害者。
 髪の毛が乱れ、汗ばんでこめかみあたりに張り付いている様子がなんとも色っぽい。
 いつの間にかこちらもホックが外されていたらしく、器用に押し下げられたミニスカート。内側の白いスリップの刺繍の入った縁(ふち)を見せつけつつ、それをめくり上げた神木の手がパンティの中に伸びて行く。
「あっ!ああっ!ああああああーーーーーーっ!!」
 凛々しく決まっていた「女子店員」にされていた被害者はこの時点ではあちこちで下着と内側の肉体が剥き出しになった乱れた格好となっており、もう凛々しくは無かった。
 最初の絶頂に達したらしい被害者が髪と服をふり乱してその場に四つん這いでうずくまって息を荒げている。
 だが、その造形は見目麗しく、先ほどの冴えない男とは大違いだ。
「…もういいでしょう。行きますよ」
「ふむ…まあ仕方がない」
 神木が立ちあがった。
 なるほどこちらは一枚の服も脱いでいない。
「…そういうことかよ」
「最後まで食いたいかね」
「自分でやるのはともかく、余り人のを目の前で見物するのは趣味じゃねえんだ。見られるのもな」
「聞いていた話と違うな。野島と一緒に楽しんだんだろ?」
「野島?」
「『イケメン』だよ」これはケイ。
「じゃあ行くぞ」
 手慣れた手つきでどこからともなく濡れおしぼりみたいなものが登場していた。それで指をぬぐうとこちらのこともロクに見ないまますたすた歩き始める神木。
「…」
「ついてきな」
「何で」憮然として答える。
「残っても同じだよ。敵がみんなあたしらみたいに紳士的だと思わない方がいいよ」
 発射音がした。
 慌ててそちらを見ると、若者集団らしい男たちのど真ん中に神木が撃ち込んでいる。
「なっ!?」
 余りのことに言葉にならない。
「あ…か、からだ…あああああっ!?」
 今度の変身は一瞬だった。
 忽(たちま)ち全身が変形した男の若者の一人が「女性店員」へと変貌していく。
「お、お前…」
 人数にして6人。
「おっさん!何してんだ!」
 そういって一番近かった一人が立ち上がると同時に次弾が発射され、瞬く間に「全員」が被害に遭っていた。
「え…?えええ!?」
「これは…?」
「お前…何だよその恰好…」
 変わり果てた姿になったお互いを確認している若者たち。
 全員がまるでアイドルグループのアルバイト企画みたいに可愛らしい。
 少し動くだけで、女物独特の柔らかくすべすべした肌触りの下着の感触が全身を嬲(なぶ)り、ミニスカートの間に空気が入り込み、自らの素脚たち同士が「するり」と接触した。
「あ…」
「ま、しばらく仲良くしたまえ」
 ロクに返事も聞かずに階段を降りていく神木。
 渋い顔のケイが続く。
 すれ違いざまに観察してみると、もう「仲良く」していた。
 男同士…だったものが豊かなバストを押しつぶしながら抱き合い、唇を重ねていた。
 全員が活発で清潔感のある「ファーストフードの女性店員」スタイルであることが逆に背徳的だった。
「きゃー!」
 もう神木は店外に出ていた。
 店内はさながら「控室」だった。
 二十人以上の「女子店員」で溢れかえり、ある者は動揺し、ある者は茫然として変わり果てた自分の姿に見とれていた。
 一人お調子者なのか自分のおっぱいを両手で鷲掴みにしてるのがいた。
 「行きがけの駄賃」とばかりに、店内の目につく人間全員を変身させやがったのだ。

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性転換銃~悪魔の道具~(真城さんの新作DL同人小説) 第二章 ①

第二章

「静かに!」
 その女は静かに怒鳴った。
 細身のジーンズに無地のTシャツ、グレーのパーカーという「少年」いや「青年」にも見えるルックスだ。
 一人暮らしの部屋に突如飛び込んできたその若い女は、慣れた手つきでオートマチック銃を構えると膝をついてうっすらと開けたドアから外を伺っている。
 一体何が起こったのやら分からない。
 次の瞬間だった。
 何故かベランダ側のガラス窓が開いて黒ずくめの男が入ってきたのだ!
 もう心臓が止まりそうなんてもんじゃない。
「伏せて!」
 今度はちゃんと張り上げた大声。
 飛び道具の端くれを振り回す女にそう言われたのでは伏せるほかない。
 だが、蹲(うずくま)ると同時に、襟首の後ろを掴んでその場で真上に引きずり上げられようとした。
「ぐええっ!」
 シャツの首がのどに食い込む。
 だが、プシュッ!プシュッ!という音が響くとその手が離れた。
 どたり!と地面に落とされるオレ。
「きゃあああああ~っ!」
 聞いたことも無い黄色い悲鳴が上がり、黒ずくめの男が仰向けにひっくり返った。
 けたたましく色んなものを引っ掛けてくれた。
 お世辞にも片付いた部屋とは言い難いんだが、折角詰め込んだ本棚をぐしゃぐしゃにひっくり返しやがった。
「ああああああああ~っ!」
 これはオレの悲鳴だ。
「…」
 ジーンズ女はそいつを玄関まで引きずって行って放り出した。そして周囲を慎重に警戒すると玄関を施錠した。
 よどみない動きでベランダに行くと、すぐに戻ってくる。
「しばらくは大丈夫だよ」

 オレはとにかく落ち着いてもらうことにした。
 どこから何を聞いていいんだか分からないが、とりあえずひっくり返った本棚を何とかしたい。
 一冊四〇〇円なりしかしない上、一冊一〇分で読み終わってしまうマンガ本が本棚の大半を占拠していた。綺麗に並べてはいるが、総額は知れている。とはいえ、昔から初版の帯付きばかり買っていたひいきの漫画だ。プレミアは付かないくせに帯付きのものを再入手するのは結構ホネになる。どうでもいい。
 どうにか立て直したが、まずは山となった漫画を脇に積み上げるところからやり直すしかなさそうだった。
「で?あんたは何者だい?」
 もっと怒ったり色々すべきなんだろうが、この間から非常識なことが起こりすぎた。
「…何者に見える?…なんちゃってね」
 一応は他人の男の部屋だ。食い滓(かす)を放置することだけは主義に反するのでしていないが、それ以外は典型的な「片付かない部屋」である。
 窓際には三枚一〇〇円で買った様なガラパンがぶら下がっている。一人暮らしが長くなると、いちいちタンスにしまったりせず、直接洗濯バサミからその日のパンツを選ぶ。
「…あのイケメンの仲間か?」
「…イケメン?…ああ、イケメンね。確かに悪い顔じゃないね」
 面識はありそうだ。
「悪いけど、細かいことを説明してるヒマは無いの」
「はあ」
 マヌケなやり取りだ。
「説明しようったってあたしもあんまり知らないんだけどさ」
「…はあ」
 その活発な女は、良く見るとしていたウェストポーチみたいなものから握り込める黒いものを取り出すと、ボタンを押しては何か話した。
「…とりあえず移動しましょ。ここは何とかしてあげるから」
「いや…そう言われても」
「力づくでもいいんだよ?ちゃんと鍵してれば大丈夫。あいつらはあんたと「この銃」以外に興味は無いから家探ししたりされないんで安心して」


「…と、言う訳だ」
「…」
 目の前のファーストフード…揚げたてのフライドポテト…がまだ軽く湯気を上げている。
 健康に悪そうな油の食欲をそそる香りがし、先ほどつまんだ数切れの塩味が口の中に残って更に食欲をそそる。正に動物的本能に訴える庶民の味方だ。
 だが、動物的本能…食欲…に忠実になりたいシチュエーションでもない。
 ファーストフードごしにはロマンスグレーというには少し若い、浅黒く日焼けした中年の男がパリッとしたスリーピースで決めてひじをついていたからだ。
「納得してもらえたかな」
「…」
 このおっさんは、どっかの一流企業のエグゼクティブだの社長だのと言われても驚かなかっただろう。それほど物腰が優雅で、はっきりいってファーストフードでこれ見よがしにパソコン広げて仕事してますポーズをしてるエセIT底辺とはまとっている雰囲気が違う。
 結論を言うと、場にそぐわないこと夥(おびただ)しい。
「まだ良く分からないです」
「まあ、無理もない。ボクもそうだったからね」
 白髪も混ざり始めているが分量の多い頭髪を油でなでつけた、大学生崩れのオレなんかとは格が違う「ちゃんとした大人」の目の前の男は、「ボク」という一人称を使った。だが、それも決まっている。
 正直、自分があと二十年したらこういう風になれるとは思えない。
「神木さん…そろそろ」
 ここまで案内してくれた活発女が背中越しに小さく言う。歩哨(ほしょう)(≒見張り)を気取ってるとでもいうのか。
 目の前のロマンスグレー…ということにしておこう…はどうやら「神木(かみき)」というらしい。本名だとも思えないが、名前があるってことは架空の存在から一歩こちらに近づいてくれたってことだ。
「行きがけの駄賃だ。君、イケる方なんだろ?」
 特に指のサインは作らないが、この流れだと示すことは一つしかない。
「…嫌いじゃないですが、こちとら犬猫じゃないんで」
「ファーストレストランで楽しんだと聞いたが」
「良く分かんないですけど、追われてるんじゃないんですか?」
 軽く鼻から息を吹き出す神木。
「ま、確かにそうなんだが、キミは若いのに考え方が硬いねえ」
「…神木さんが柔らかすぎるんですよ」これは背中越しの活発女。
「そうかね。いたって普通だが」
「何の話をしてるんです?」
「いや、だから最近の若者は考え方が硬いって話さ。君、フェチの方はどうだ?」
 突然剛速球が来た。
「…なんですって?」
「男なら一つや二つあるだろ?どうかね」
「…おいねーちゃん。この変態オヤジは何だ」
「ねーちゃんやめてよ。あんたみたいな弟持った覚えはないわ」
 肩越しに軽く振り返りながら言う。周囲はいい感じに喧騒に包まれていて、我々の会話に興味を持つ人間など誰もいない。
「ケイって呼ばれてるからそれでいい」
「じゃーケイさんよ。この会話は何なんだ」
「話してるのはボクだぞ?」神木の笑顔は崩れない。
「…オレも男だからな。人並みに性欲もなんもあるが、素面(しらふ)でこんな公衆の面前で並べ立てる趣味はねえよ」
「ということはあるってことだな?フェチ」
 しっかりした身なりの男が、低い重低音で「フェチ」とか言うのは下手すりゃ白昼夢だ。まるでアダルトビデオの風景である。
「…帰らせてもらうわ」
 立ち上がりかけると、ケイが目の前に立ちふさがった。
「いいから座んな。あんたに帰る場所なんてねーよ」
「どういうことだよ」
「あたしたちと協力して飛び掛かる火の粉を振り払うんだね」
「断ったら?」
「死ぬね」
「…やられるとかじゃねえのか?」
 この場合の「やられる」というのはもちろん「性的に」「性交渉をされる」はっきり言えば「レイプされる」という意味だ。ちなみに英語でも単に「DO」といえば「やる」つまり日本語とほぼ同じ意味になる。この辺は洋の東西を問わないようだ。
「そこは私が捕捉しよう」
 仕方なく腰を下ろす。いつの間にか一人称が「私」になっている。まあ、「俺」じゃないってことだろう。
「我々は仕掛ける側であって、仕掛けられる側ではない。つまり、被害に遭う心配はしなくていい」
「それは何よりだ」
「だが、殺される危険性はある」
「物騒な…」
「そういうことだ。君がやらんならボクがやるよ」
「神木さん…」
「参加するかね?」
「遠慮します。時間がありません」
「そう硬いことを言うな。デモンストレーションにもなるし」
 誰の返事も聞かず、突如取り出した黒光りするオートマチック拳銃(に、見えた物)を突然隣の席に座っていた気の毒なアンちゃんに発射した。
「っ!?」
 ほぼ同時に銃をしまう神木。
 突然のことに面食らっている。まあ、それはそうだろう。
 隣に座っていたのは大学生か社会人か…良く分からない垢抜けない若者ファッション…要はダサい恰好ってことだ…に身を固めたごく平凡な男性だった。
 何やらカバー付きの文庫本に目を走らせたり、時々思い出したようにスマートフォンをいじったりしていて、テーブルの上には典型的な買い足しのナゲットだのポテトだのが広がっている。
「う…あ…」
 悲鳴を上げたりうろたえたり叫んだりするよりも早く、彼の身体に変化が訪れていた。
 ごく普通の髪型だった彼の髪はまるで生き物のようにぞわぞわとうねり、そしてさらさらと流れ落ちて行く。髪が長くなっているのだ。
「あ…あああ…あ…」
 どういう風に状況をコントロールしていやがるのか知らないが、彼は殆(ほとん)ど叫ばなかった。流石に真昼間のファーストフード店で絶叫すれば店員などにも異常に気付かれるだろう。
 用心深くも二階の一番奥の方の席でこの会合は行われている。もしかして本当に一番隅を陣取らなかったのは、彼に先に占拠されていたということもあるが、「獲物」を確保しておくためだったのだろうか。
 両手で自分の胸を腕組みするかの様に抱きしめている。
 何度かこの光景を観て来たオレには分かる。
 今、その胸が、女の乳房の様に内側から膨らみ、盛り上がって来ているのだ。
 締め付けたからそれが抑制されると言う訳でもないのに、必死に抱きしめてしまうのは「性転換しつつある男」のサガみたいなものなのだろうか。
 ま、余り一般的な見解とは言いかねるが。
「え…ええ…?」
 長い髪に隠される形になった彼の顔は、脂ぎった毛穴が全てすっきりし、ヒゲの剃り跡がぶつぶつしていた頬も顎も大理石の様にするりと滑らかになり、くりっと丸い瞳が可愛らしくなっていた。
 目の前に翳された手…手首から先…の指が見る見る目の前で細く長く、美しく変形していく。
「…」
 多少は見慣れてきたオレですら、例えその先が美しい姿であるにしてもあからさまな「人体変形」模様に生理的嫌悪感が無いとはいえない。
 だが、その妖しい魅力は確かにあった。
 テーブルの下なので目視は出来なかったが、彼…もう殆(ほとん)ど彼女…の脚は内側に曲がって行き、臀(でん)部が張り出して艶(なまめ)かしい脚線美を形成し、ウェストが細くなっていったことだろう。
 そして…男性のシンボルが小さくしぼんでいき、体内に吸収されていったことだろう。
「あ…」
 長い睫の目をぱちくりさせている美少女がそこにはいた。
 動くたびに美しく長い髪がさらさらと揺れる。目の前に翳されたその指の細さは間違いなく美人の記号そのものだった。
 それが野暮ったい男物のファッションに身を包んでいるというのは色んな意味で倒錯的だ。
「…っん!…」
 その情景に酔っているヒマもなく、新たな刺激が被害者を襲った…らしい。少なくともそう判断できた。
 野暮ったく、平板な体型のみイメージしていたであろうTシャツ…良く見るとそこにはアニメキャラ…とも言い切れないが、少なくとも何か人の顔らしきものが描かれていた。
 だがその造形は、両手に抱えきるのがやっとに見える豊かな乳房が服の下から突き上げることですっかり歪み、変形してした。
 その胸を再び抱きしめる被害者。
「…」
 神木がドヤ顔でこちらをちらりと振り返る。
 背中を向けて見張りをしていたケイもどうしても気になるのかチラ見してくる。が、この行程になって視線をそらした。まるで汚らわしいものでも見るかのように。
 …それでピンときた。
 何故かは分からないが、感じ取れた。
 あれは…ブラジャーをさせられたんだ…。
「う…あ…」
 茫然として自らの豊かな乳房を見下ろしている被害者。
 きっとそうなのだろう。
 被害者の生まれたばかりの乳房は、文明の利器たる「ブラジャー」によってしっかりホールドされたのだ。
 きっと被害者の横隔膜の上あたり、アンダーバストと背中、そしてもしかしたらその大きさと重さから考えるに両肩に強烈な拘束感が襲ってきたことだろう。
 変化は止まらず、被害者の全身が外からも分かるレベルで変化していた。
「ん…ぁ…んぁっ!」
 たまらずひねって逃れようとし、それが更なる刺激を生んで返って苦しくなっている…様に見えた。

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性転換銃~悪魔の道具~(真城さんの新作DL同人小説) 第一章 ②

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作・真城 悠

その後のことは正直余り覚えていない。
 気が付くとオレは自分の部屋で深夜番組を観ながら寝オチしていた。
 一人暮らしの悲しさで、ワンルームマンションなので生活空間がここしかないのだ。
 締めのラーメンと言う訳でもないのだが、中途半端に腹が減っているんだか減っていないんだか分からない状態でカップラーメンを流し込み、スマートフォンでお馴染みのサイトを巡るうちに疲れてしまい、目の前のバラエティが終わるまでは起きていようとしたらいつの間にか眠りの世界に落ちていた。

 …あいつは一体何だったんだろう?

 突然話しかけてきた物好きぶりもさることながら、傍若無人なおっさんサラリーマンをアイドルみたいな美少女にし、ステージ衣装まで着せたかと思ったらその場で犯し始めたのだ。
 色んな意味で頭がおかしい。
 頭がおかしいというか、普通の人間は男を女にする能力は持たない。
 電車に乗って、駅から降りてここまで歩いてきた記憶は…余りにも毎日繰り返しているので昨日に限ってあったかなかったかなんて分からない。正体を失うまで酔っても案外帰りつけるものだったりはしたが。
 ともあれ、オレはそのことはさっさと忘れることにした。
 あのおっさん、あれからどうなったんだろう?
 年の頃は40代半ばというところか。
 変化した後の姿は…うろ覚えだが、あのアイドルを基準にするのだったら十代終わりごろの女の子になっちゃったことになる。あくまで見た目だ。この頃の女の子は幼く見えるからな。
 あの可愛らしさならば芸能界でもかなりちやほやはされるだろう。
 だがそれは芸能界にいればであって、あのおっさんはただのおっさんだ。突然肉体だけ美少女になったって困ってしまうだろう。
 翌朝から一応オレはニュースをザッピングしてみた。
 だけど、そんな愉快なニュースはどこも報じていなかった。
 一応インターネットニュースや話題なども、乏しいIT知識で探してみたがやはりダメだった。


「よっ!」
 危うく飲んでいたビールを吹き出すところだった。
 そこにはあのイケメンがいたのである。
 オレはしょーこりもなく同じ居酒屋で飲んでいた。これといった理由は無いが妙に居心地がよかったからだ。
「あ…あんた…」
 イケメンはよどみなく目の前に座った。
「すいませーん!ビール下さい」
 ヒソヒソ声になる。
「…どういうことだよ」
「そんなに警戒しなくても…ヒドいなあ。ボク一人残して帰っちゃうなんて」
 ニコニコしながら言いやがる。
「…夢じゃなかったんだ…」
「あ、夢だと思ってたんだ」
 と、いいつつ「そうだろうなぁ」という余裕の態度である。
「面白い道具だったでしょ?」
「面白いって…」
「今なら周囲も混雑してますし、話せますよ」
 イケメン(何故か名前は教えてくれなかった)の話によると、この間の「武器」は「性転換銃」とのことだった。
「撃った相手を男なら女に、女なら男にするのか?」
「そうです」
「何のためにそんなことをする?」
「観てませんでしたか?気持ちいいことをするためです」
「…馬鹿な…」
「馬鹿とは失礼な…(笑顔)。動物としての自然な摂理ですよ」
「あのおっさんはどうなったんだ!?」
「天国に誘(いざな)われました」
 二人の間に沈黙が流れる。
「まさか…殺した?」
「いえすいません。モノの例えです。ボクがテクニシャンなんでね。絶頂したって意味ですよ」
「殺してないんだな?」
「あそこにいますからね」
 オレは心臓が飛び出しそうになった。
 示された方を見ると…確かにそのおっさんがいた。チビ・デブ・ハゲのあの姿のままで。
 オレは目を疑って何度もこすってみた。だが、暑苦しい「演説」をしながら部下に偉そうに人生訓を押し付ける光景は変わらない。
「どうなってる…あれは夢なのか!?」
「夢じゃありません。現実です」
 やおら立ち上がったイケメンは再びオレの前に悪夢を展開してのけた。
 少なくとも今日に関してはそれほど周囲に迷惑を掛けている様には見えなかった「上司」は再び路地裏に引き出され、同じように「銃」に撃たれた。
 そして…ついさっき会社で見かけた様なピンク色の制服…「OL」の姿にされた。
「あ…あ…」
 と、自らの変わり果てた姿に戸惑っている。
 今回が前回と違うのは、部下が路地裏についてきたことだった。引きずり出される上司を救おうというのだろう。
「じゃあ…お揃いの制服で」
 イケメンが言うと、淀みない動きで「部下」を撃った。
 忽(たちま)ちの内に肉体を変形させ、のみならずドブネズミ色のスーツは、OLの制服へと変貌していた。
「え…ええええええぇっ!?」
 ご丁寧なことに二人は髪型も若干違っていた。「上司」の方はボブカットで、「部下」の方は背中まであるロングヘアだった。
 どちらも日々の手入れを欠かしていない様に見える見事さだった。
 今回、違っていた点がもう一つある。
 それは、「被害者」が二人になったことで、「加害者」も二人になったことだった。
 オレは気が付くと、「部下」だったロングヘアの美女にむしゃぶりついていた。
 さわやかな匂いがする。
 脂肪分の少なさからか体温が高い。
 気が付くと俺たち4人は何故か誰も一顧だにしない路地裏で殆(ほとん)ど全裸でまぐわっていた。脱がせば脱がすほど出て来る、ブラジャーにスリップにパンティ…ついさっきまでの男の面影などどこにもない。ただ、口では「やめてください!」「やめろぉ!」と男みたいに言っている。まあ、男だからな。
 この間の「上司」の行状ならば多少の制裁は仕方がないとも思えたが、今日の「部下」くんには何の落ち度もない。
 だが、肉欲には勝てなかった。


 オレは河岸(かし)を変えた。
 居酒屋ではやかましすぎるので、ファミレスにした。
 適度に周囲に人がおり、かといって人口密度が高すぎない。
 イケメンの話す内容はとても信じられなかった。
 曰く、この「性転換銃」は撃ったならば忽(たちま)ちその被害者は男なら女になり、女ならば男になり、のみならず撃った人間が望む侭(まま)の服装に着替えさせる…服も変形させることが可能である。
 ここまででも驚天動地なのだが、ここからが更に凄い。
 撃たれた被害者は遠からず元に戻るのだが、撃たれて変身していた間のことは何一つ覚えていない…というのである。
「じゃあ、あのちびデブハゲは先週アイドルにされ、今週はOLにされたことを全く覚えていないと」
「その通り」
「あんたにヤラれたことも?」
「当然」
「どうなってる…」
 オレは背中を椅子に預けた。
「別に…理由なんてありませんよ。楽しいだけで」
「疑問が山積みだ。質問してもいいか?」
「どうぞ?」
「何でオレにそんなことを教えてくれるんだ。あんたに何かしたか?」
「いえ」
「じゃあ何故!?」
「…この道具は特別製で、使える人間と使えない人間がいるんです」
「…?」
「技術がどうこうとかじゃなく、理由は分かりませんが生まれつきそう決まってるんです」
「何だって?じゃあ、背が高いとか血液型がB型だとかそういう風にたまたまの体質だと」
「はい」
「それがオレだって?」
「その通り」
「…あんたにはそれが分かると」
「分かります」
「何故?」
「何故と言われても…分かるものは分かるとしか」
「何者だ?」
「ボクは…ここだけの話、公務員ですよ」
「役人ってこと?」
「まあ、そうとも言います」
「堅い職場だな」
「お蔭様で」
「…一応訊くが、職場で無暗にぶっ放したりはしてないよな?」
「もちろんしてます」
 ずっこけた。
「…ああ、そうなんだ」
「ウチの職場は結構大きいんですがね。とりあえずフロアでボクの毒牙に掛かっていない男性の職員は一人もいませんよ」
「(頭を抱える)…全員ヤッたってことか?」
「ええ」
 こともなげに言う。
「参考までに…昨日はどんな衣装を?」
「昨日は…バニーガールかな」
「それをその辺のおっさんに着せたのか」
「おっさんじゃありません。若い子です」
「いや、男にだよ」
「まあ、男ですね」
「どんな奴だ?」
「男の子の五人組アイドルグループの『ストーム』って知ってます?」
「まあ、何となくレベルだけど」
「ストームのリーダーに似た爽やかな男の子ですよ。彼女とのデート現場におしかけて、彼女の目の前でバニーガールに変えて上げました」
「…すまん。よく聞こえなかったんだが」
「彼女の目の前でバニーガールに」
「…正気じゃない」
「やっぱりバレリーナとかの方がいいですかね」
「そこじゃねえよ」
「やっぱりバニーは見た目のインパクトが凄いですね。化粧もケバ目にして。あと、バニーにするからにはスレンダーじゃ駄目でデブ一歩手前くらいのグラマーさが欲しいところです」
「講釈をどうも」
「やっぱり最大の醍醐味は自分の身体が変わり果てて行く絶望の表情を観察することですかね」
「…」
「彼女の目の前であんなにセクシーで恥ずかしい恰好させられるんだからそりゃもう恥ずかしかったでしょ」
「…だろうな」
「あ、でも大丈夫。彼女も『黒服』にしてあげたんで」
「何だって?」
「『黒服』知りません?要するにバニーガールと対になる男性従業員ですよ。男があんなカッコする訳にはいかないでしょ」
「彼女を男にしただぁ?」
「はい。でないとヤレないでしょ?」
「まさかそのままセックスさせたのか?」
「あ、ボクも加わったんで3Pで」
「…」
 絶句して二の句が継げなかった。
「最初は鳴きながらピストン運動してましたよ彼女。でも、段々お互い気持ち良くなってきて」
「…」
「流石のボクもバニーはすぐに全裸にしないで着たままかなり楽しみましたねえ」
「で?」
「はい?」
「それでその後どうなった?」
「どうもなりません。二人ともお互い男と女になって逆転セックスしたことなんてケロッと忘れて無事に働いてますよ」
「そういうことか…」
「この間職場の同期五人と個室で飲んだ時は最高でした」
「同期がいるんだ」
「ええ」
「…一応訊くが、やってないよな」
「勿論、五人ともおいしく頂きました」
「なんてこった…」
「ボクは人よりはコスプレマニアじゃないと思うんですが…」
「あーそーかい」
「でも具体的に思い浮かべないと女物にしにくくてね。女物の「普段着」とかどんなんだか知らないし」
「ふーん」
「飛行機出張の帰りだったんで、全員CAになってもらいました」
「CA…って客室乗務員のあのお姉さんたち?」
「ええ」
「最悪だ」
「最高でしたよ」
「お前は最高だろうが、お前を信じてた同期五人組にしてみりゃ女の身体にされ、女物を着せられた上に男にヤラれるんじゃ最悪どころじゃねえだろうが!」
「そうかなあ…結構喜んでたけど」
「テクニックの話をしてんじゃねえ!」
「まあ…ちょっと化粧と香水の匂いはキツかったかな」
「お前の好みなんぞ知るかよ!」
「でもまあ、その日の晩にはすっかり忘れてるんだからいいじゃないですか」
「そういうもん…なのか?」
「話してる内に…ちょっと溜まって来たんで…解消してきますね」
「はぁ!?」
 立ち上がったイケメンは、閑散としたファミレス内で談笑していた気の毒な金髪ジャージの二人組の男に襲いかかり、あっという間にファミレスの店員…もちろん女の…姿にすると、折角の制服を引き裂き、脱がせながら犯して行った。
「いやあああぁっ!やめ!やめろぉっ!いやっ!あっ!あっ!ああああああーーーーーっ!!!」
 絶倫としか言いようのないイケメンは、異常に気付き始めた他の常連客と、奥から飛び出してきた店長らしい男の制服を着たロマンスグレーまで全員毒牙に掛けた。
 可愛らしいミニスカートの制服姿にされ、年齢も二十歳程度の美女にされたその場に不幸にも居合わせた七人の男性は、着た覚えもないスカートやブラジャー、スリップ、パンティをはぎ取られ、全裸にされて犯された。
 被害に遭わなかったのは最初から女性だった二人の店員だけだった。
 その乱交に何故かオレも参加していたのだったが。

 一時間も経過しただろうか。
 先ほどの乱交のことなど誰ひとり覚えていない静かなファミレスの光景が目の前に広がっていた。

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性転換銃~悪魔の道具~(真城さんの新作DL同人小説) 第一章 ①

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作・真城 悠

性転換銃~悪魔の道具~

第一章

 少しばかり時間が遡(さかのぼ)る。
「折角だから飲もう。君とは話が合いそうだ」
「いや…初対面だし…あちらの方々は?」
 こちらの意向も聞かずにイケメンは偶然空いていた目の前の席に座った。
「あれね。付き合いだよ。すいませーん!ビール下さい」
 勝手に注文までし始める。
「ちょっと…困ります」
「自分の分はちゃんと払うから。おごってもいいけどそっちが気を遣うでしょ」
「そりゃ…」
 周囲を見渡すイケメン。そして身を乗り出して来る。
「どうして一人で飲んでるの?」
「…勝手でしょ」
 大きなお世話というもんだ。確かに割高だが、1人で飲むのが好きなんだから仕方がないだろ。
「そんな君にオススメの道具がある」
 オレはため息をついた。
「その手の話なら間に合ってますよ」
「何だと思ってるの?」
「秋葉原でヒドい目に遭いましたよ。絵に興味は無いかって誘われてついて行ったら個室に案内ですからね。良く逃げられたもんだと」
「ああ、押し売りね。違う違う。大体お金は取らない」
 オレは頭を掻いた。
「ま、何でもいいんですけど払うお金なんて無いんで…その辺のもうちょっとお金持ってそうな人に声を掛けた方がいいですよ」
「どうすれば信用してもらえるかな」
「楽しく話したいってんなら意識高い系同士でお話しては?場末の営業マンに面白い話なんかありませんよ」
「営業なんだ」
「小さな会社ですけどね」
「ストレス溜まらない?」
「人並みにね」
「だったら…」
 その時だった。イケメンの方が勝手に手を挙げてこちらの反論を遮る。
 そして背後を振り返った。
「…?」
 そこにはカウンターで飲んでいる二人の人物がいた。
「だから飲めよ!」
「…すいません。内臓が弱いんです…」
「はぁ?オレの酒が飲めねえってのかぁ!?」
「いやだから…体質的に無理なんですよ」
 まるで昭和のサラリーマン漫画の一コマだ。
 チビ・デブ・ハゲで脂ぎってネクタイをゆるゆるにし、毛むくじゃらの腕をまくり上げて真っ赤に酔っぱらった「おっさん」が気の弱そうなこちらも小太りの若者に絡んでいる。
「丁度いい。ついてきてください」
 立ち上がるイケメン。
「やめなよ仲裁なんて!」
 少し語気を荒げた。
「…何で?」
「新宿で飲んでりゃ良く見る光景さ。気の毒だとは思うけど下手に外野が口を突っ込むと彼の立場を悪くすることもある。自分で解決させる方がいい」
 イケメンはにやりとした。
「生憎(あいにく)、彼を助ける気なんかありませんよ。単に獲物を見つけたってだけでね」
 財布を取り出すと、一万円札を抜いてオレの目の前にあった伝票と共に上にコップを載せた。
 次の瞬間にはもう二人のカウンターにいる。
「おいおい…」
 間接的にこっちの払いをしてくれたってことだろうけど、こんなの納得が行く訳が無い。
 すると、イケメンは素早くもめている二人の間に割って入ると、オレの時と同じようにまた財布から一万円を抜くと二人の間にある伝票を取り上げ、一万円札と共に「タンっ!」とテーブルの上に置いた。
 一瞬上司と部下は呆気にとられて静まり返ったが、次の瞬間チビ・デブ・ハゲの上司が立ちあがった。
「何だテメエ!文句あるのかぁ!?」
 その言説は「文句がありそうな人間もいる」程度には己(おのれ)の行状に自覚があるということに他ならない。
 イケメンは一言も喋らずに「上司」の胸倉を掴むと怪力で無理やり引きずって行く。
「うおおおおおああああっ!?何だテメエええええ!!」
 大声に周囲も注目する。
 感心なことに職務熱心な店員が飛んできた。
「お、お客さま!」
「この人のお代はカウンターに置いてあるから心配しないで」
 全く歩みを止めないイケメンは、片手で上司を引きずりながら引き戸を開け、店外に出て行った。
 金を返さなくてはならないオレだったが、仕方なくその場の手荷物を掴んで後を追う。テーブルの上の裸銭が気になるが、オレの金じゃないからな。
 地上一階の平屋だったその居酒屋の脇の路地裏に入って行くイケメン。
 これ以上付き合っても危険な気がしたが、せめて何が行われるのか見てやろうと後を追った。
「やっぱりついてきてくれたか」
「…どういう積りだよ」
「じゃ、見せるね」
 この間も「上司」は訳の分からないことをわめき続けている。
 イケメンは路地裏に「上司」を突き飛ばした。
 バランスを崩してよろけるも、何事かを叫びながら突進してきた。
 イケメンは慣れた手つきで懐に手を入れると…なんと拳銃を取り出してきた!淀みなく狙いを定める。
「…っ!?」
 見慣れない道具に固まる「上司」。
 オレも余りのことに絶句した。
 イケメンが持っていたのは西部劇に出て来る様な回転する機構を備えたものではなく、すっきりとシンプルな形にまとまった拳銃だった。前者を「リボルバー」、後者を「オートマチック」と呼ぶというのは後で学んだ。
 固まった「上司」に向かってこれまた何の躊躇(ためら)いも無く引き金を絞るイケメン。
「ひいいいいいぃぃ~っ!」
 とたまらず退散を決め込もうとした「上司」だったが、次の瞬間には拳銃は発射されていた。
 余りにも非現実的な出来事の乱打に頭がついていかない。
 射撃音はしなかった。

 ここからはありのままのことを伝える。馬鹿馬鹿しいが事実なんだから仕方がない。
 オレには文学的な描写力なんぞ無いのだが、そのチビ・デブ・ハゲのおっさんは見る見るうちに身体が変形した。
 腹はひっこみ、毛むくじゃらの丸太みたいな腕は大理石みたいにつるつるの細い腕になり…ともかく全身のありとあらゆる箇所が変形した。
 そして…着ている服までが変わっていた。
 顔や皮膚の油がべっとり染みついて向こうが透けて見えそうになり、カブトムシみたいな加齢臭が鼻の奥にツンと来るワイシャツに何処(どこ)で売ってるんだか聞きたくなる、細かい唐草模様みたいな壮絶なまでにダサい柄のネクタイも何もかも消え失せて行く。
 そこには…先ほど話題にしていた、「アイドルメンター」に登場している様な可愛らしいアイドル歌手がいた。
 オレの目が間違っていなければ今、目の前でおっさんが変形した…はずだ。

 全身の異常を感じたのか、逃げようとその場でターンして走りはじめようとしたらしいが、慣れぬミニスカートと何よりヒール高めの可愛らしい靴に足を取られ、その場で膝をついてしまった。
 …これがさっきまでの情景だ。

「…」
 余りのことにオレは言葉を失っていた。
 当たり前だ。こんな光景、現実味が無いなんてもんじゃない。これは夢か?それともデビッド・カッパ―フィールドの路上パフォーマンスか?
 だが、その次の「パフォーマンス」は更に想像の上を行くものだった。
 イケメンがカチャカチャとベルトを外し始めていたのだ。
 イケメンの方を見ると、既に男のアレが露出していた。
 そして、うずくまっている「アイドル」に後ろからのしかかると、乱暴に乳房を揉みしだき(見えなかったので推測)、首筋に吸い付き、尻を撫でまわした。
 「上司」だった「アイドル」は押し殺した悲鳴を上げたが、愛撫が続くうち、徐々に甘い声になっていった。
 イケメンは器用にステージ衣装を脱がし、武骨なスポーツブラなどもはぎ取って限りなく全裸に近い状態にまでしていた。
 後はお馴染みの光景だ。
 生まれたままの姿となった「上司」には男性らしさは微塵も残っていなかった。周囲には華やかなステージ衣装が部分的には引き裂かれて散乱していた。


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性転換銃~悪魔の道具~(真城さんの新作DL同人小説) プロローグ

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作・真城 悠

性転換銃~悪魔の道具~

プロローグ

「それって『アイドルメンター』のキャラクターですか?」
 居酒屋で一人で飲んでいた時のことだ。
 何度か後ろを通り過ぎた背の高いイケメンが声を掛けてきた。
「…はあ」
 オレは気の無い返事をした。
 確かにオレのスマートフォンの画面の壁紙は人気アニメ『アイドルメンター』のキャラクターの一人があしらわれている。
 二十代も折り返し地点に到達した男としてはちと情けないのは間違いない。
 それこそ妻と子供の写真くらいがあしらわれているのが健全…なのだろう。
 だがこちとらデフレ時代にどうにか駅弁大学を出ただけの平凡な営業に過ぎない。それも中小企業だ。従業員は全員合わせても十人程度の小さな会社で、給料は総額で月に十五万程度。アホみたいな残業をしてもこの有様だ。各種保険料と何より家賃で大半が吹っ飛ぶ。可処分所得はいいとこ2~3万というところだろう。
 要するにとてもパートナーを養ってはいけない経済状態だってこと。
 だからという訳ではないが、常日頃頻繁に目にする異性…要は女の子…はもっぱらアイドルやアニメキャラってことになる。
 無論、現実と非現実の区別がつかなくなってなんかいない。
 クラスに1人はいたアニメオタクに比べれば知識も中途半端だろう。大体社会人になってからまともにアニメなんか観ていない。
 『アイドルメンター』だって最初から最後まで観てすらいない。そもそも矢鱈(やたら)沢山ある作品をどういう順番で観ればいいのかも覚束(おぼつか)ないのだ。
 ただ単によろずまとめサイトのリンクから飛んで、そこで「可愛いな」と思った画像がタダでダウンロード出来たから貼りっ放しにしたというだけである。
「そのキャラ、好きなんですか?」
 その男はしつこかった。
 正直、学生時代にもそれほど弾けていたとは言い難いオレとたくましくは無いがおよそ言い寄ってくる女に不自由してい無さそうな彼と接点があるとは思えない。
 大体、奥の部屋で大声を上げて盛り上がってるのはあんたのお仲間だろうに。
「はあ…」
 怪しい勧誘か何かか、それともこの頃に蔓延(はびこ)り始めたという「意識高い系」って奴で、良く分からんボランティア活動か何かに巻き込もうとでもいうのか。
 その時はそうとしか思えなかった。

「うう…」
 目の前の人物がうめき声を上げて膝をついている。
 お尻をこちらに突き出すかの様な姿勢のその人物は、ふとももの中ほどまでしかない丈のスカートを履いており、気の毒なことに冷たいアスファルトに打ち据えられた膝頭に震えていた。
 そして、その姿勢なので必然的にこちらの視界には「彼女」の下着…ありていに言えば「パンティ」とか「ショーツ」とか言うべきそれがモロに見えていた。
「本当だったでしょ?」
 イケメン…とりあえずそうとしか呼びようがないのでそう呼んでおく…はこともなげに言った。
 イケメンの口調は穏やかで、感情の揺らぎが感じられない。ごく普通の当たり前の平常心のままだった。
 だが、オレの心臓は早鐘(はやがね)を打った様に乱打されており、背筋が冷たくなってきていた。
「あ…あ…あ…」
 まるでイラストの中から抜け出してきたみたいな可愛らしいアイドルのステージ衣装に身を包んだ美少女が震える声を上げる。
 歓楽街の居酒屋の脇にある裏路地にこんな美少女が場違いな衣装でつんのめっていることは…ここが新宿のど真ん中であることを考えても、余り頻発することとは言い難い。
 しかし、何より異常だったのは、その美少女がついさっきまで部下と思われる若いサラリーマンに無理に飲酒を強要していたチビ・デブ・ハゲのおっさんだったということである。



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催眠術師(真城さんの新作DL同人小説) プロローグ   レビュー追加!

2016Q3おかし製作所DMM販売数26位

作.真城 悠 http://kayochan.nobu-naga.net/forblog.htm
絵.蜂蜜柑 http://mikanmiakn.blog.fc2.com/

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ととやすさんからレビュー頂きました!
「私のtsfの原点である真城悠さんの長編小説です。今作は真城さんも非常に力を入れておられるようで、なんとイラスト12枚も挿入された豪華な内容となっています。小説本編の方もそれに恥じぬ非常に濃密なものとなっています。話としては、非常にダーク、かつサドスティックなものとなっており、ハッピーからは程遠いです。ですが、何故か読む手が止まらない、不思議な魅力に溢れています。これはひとえにキャラクターの個性によるものでないかと。どんなに絶望的な状況でも、本作のキャラクターはもがき、苦しみ、失いながら前へ進みます。願わくは彼ら彼女らが最期に見る光景に少しでも幸せがありますように。そう思わずにはいられません。余談ですが性転換中の描写の濃さや、衣装へのこだわりっぷりに真城さんらしさを強く感じます(笑)。」

0 表紙

プロローグ

「動くな!」

 こけおどしにしか見えないのは承知していたが、俺は銃を構えた。
 それもチャチなハンドガンじゃない。両手で抱える長物で、はた目にはライフルに見えるだろう。

 これは暴徒鎮圧用のゴム弾を発射するための銃である。
 ゴム弾はよほど当たり所が悪くない限り殺傷能力は無い。怪我もさせないが猛烈に痛い。

 実銃は下手すると相手が死んでしまうのでおいそれとは撃てず、またハンドガンともなると命中精度は著しく落ちる。ロクに訓練もしていない人間が確実にかつ殺さずに末端などに当てて対象を無効化するのは至難の業だ。いっそ殺す方がずっと楽である。

 つまり、こと銃社会でない我が国に於いては威嚇用としても戦闘用としても中途半端なのだ。実銃を持つよりも暴徒鎮圧用非殺傷兵器の方があらゆる意味で実用的である。

 派手な音が響き渡った。

「ぐぎゃあああああ~っ!」

 相手を殺さないため、威嚇射撃無しでいきなりブチ当てて確保のために使うことも可能だ。
 オレは手際よくロープでその男を後ろ手に縛り上げ、薄汚れた廊下のパイプに括り付けた。

 男はみっともなくわめき声を上げ続けた。よほどいいところに当たったと見える。

「いいから黙ってろ!男ならぴーぴー泣くな!」

 なおもわめき続ける男を尻目に再びゴム銃を手に取るとオレはゆっくりと歩き始めた。
 情報を信じるならこの先の袋小路にターゲットがいるはずだ。

 逆手にした左手に懐中電灯を構え、右手を突き出すスタイルでゆっくりと歩を進める。

 3つほど部屋があった。

 一つ一つを開けては無人であることを確かめ、遂に一番奥の部屋へと到達する。
 ドアノブに触れると鍵は掛かっていない。

 ドアノブなんてのは一番トラップを仕込みやすい。

 鍵穴に百円ライターのガスを充満させておけばマヌケがガチャガチャやった瞬間に反対側から火を付けて火傷(やけど)を負わせることもできるし、金属製であることを利用して感電させることもできる。

 だが、オレのカンはその手のトラップは仕込まれていないと言っていた。

 思い切ってドアを開ける!

 ドアは外側に向かって開いた。

 正面を避けてドアと一緒にのく。

 ドアが開くことを利用したワイヤー式トラップならばここで散弾銃が発射されたり、或いはクロスボウ・ガンが起動してマヌケな闖入者を串刺しにしたりするのだが、そうしたものが飛んでくる気配はない。

 ゆっくりとドアの中を覗き込む。

「…」

 そこには一見して髪の長い女がぐったりとうなだれていた。
 椅子に縛り付けられているのか、倒れそうなのに椅子から離れない。

 オレの視線は周囲に散った。

 目立つものがどでん!と置かれているということはここに視線を引きつけたいってことだ。

「…っ!」

 カンが的中した。

 小汚く散らかった部屋の中を踏み越える様に小さな人影らしきものがこちらに向かって突進してきたのだ。

「うわあああっ!!」

 思わず引き金を絞る。
 轟音と共にゴム弾が発射され、部屋の中の一部を破壊した。

 人影はオレの脇を駆け抜けて部屋の外に走り去った。

 …女?

 肩より少し長い髪をふり乱したその人物は非常に小柄で華奢であった。

「止まれ!止まらんと撃つ!」

 部屋を出たオレは廊下の遥かに先を走るその人影の背中に向かって怒鳴った。
 なんという足の速さだろう。

 こうして見ると確かに女だ。
 白いワンピースを思わせるスカートのシルエットが確認出来る。

 背中に向けて照準を合わせる。

 逃げる女を背後から撃つのは、実銃なら抵抗があるんだろうがこいつなら大丈夫。

「…」

 元々近接戦闘しか想定していない。まさかこんなので狙撃するなんて思ってない。この距離じゃあまず当たらないし、当たっても鎮圧効果があるかどうか分からない。

 このクソでかいゴム弾は直進安定性なんぞあるまい。空気抵抗でどう蛇行するか分かったもんじゃない。だが、千載一遇のチャンスだ。

 オレはその小さな背中に向かってゴム弾を発射した。

 予想通り妙な軌道を描いたゴム弾は背後から見るとハッキリ分かるほどぐにゃりとひん曲がって壁に激突し、あちこちを跳ね回った末に床に落ちた。

 女はもう廊下の端を曲がりこんでいた。
 今から追いかけてもまず捕まるまい。恐ろしいすばしっこさだ。

 そしてこれが、オレが奇妙な世界に迷い込むきっかけとなったということをこの時点でオレは知る由も無かった。

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正義のヒーロー  (真城悠) サンプルちょい見せ①

2016Q2おかし製作所DMM販売数6位

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正義のヒーロー


 絹を裂く様な悲鳴が轟いた。
 その若い女性は何事かを発しようとしているのだが、あまりの恐怖に意味のある言葉にならない。

 人気の無い寂しい路地裏に追い詰められた若い女性の目の前には表情をうかがい知ることが困難なサングラスと、人相の特定を困難にするニット帽を被った男がいる。

「ねーちゃん。金出しな」

 若く見えるがしゃがれた声でその男が言った。

「い、いや…」

 半ばパニック状態の女性はミニのタイト気味なスカートで尻餅をつき、ガタガタと震えている。

「出せって言ってるんだよ!」

「きゃあああーっ!」

 その時だった。

「ちょっと待ったーっ!!!」

 路地裏の行き止まりに向かって若い女性を追い詰めていた暴漢の背後から澄んだ声が響いてくる。

 思わず暴漢が振り返る。

 逆光気味であるためにシルエットが浮かび上がった声の主は、驚いたことに小柄な女子高生だった。
 黒い革靴に太腿が丸出しのミニのプリーツスカート。クリーム色のベストにワンポイントの赤いリボン。
 そしてこれまた紅いリボンでその長い髪を左右にツインテールで分けている。

「そのお姉さんを放すんだ!」

 声の出し方なのかトーンのせいなのか、甲高いはずの声がまるで少年の様に聞こえる。

「へっ!何だお前は!?」

 声の主の『正体』が分かった暴漢は次の瞬間には空中を一回点して背中から地面に叩きつけられていた。

「ぐはぁっ!!」

 ロクな受身も取らなかった暴漢は一瞬呼吸困難になったショックで気絶してしまう。

「あちゃー、本当にノビやがった…まあ、命に別状無いみたいだからいいか」

 特に姿勢も崩していない様に見えるツインテールの女子高生がパンパン、と手を払っている。

「お姉さん大丈夫ですか?」

 逆光でよく見えないが、可愛らしい笑顔でへたりこんでいる女性に手を伸ばす女子高生。


 その記事が載ったのが別件とあわせても一ヵ月後の地方新聞の夕刊紙の隅っこである。
 記事には追加して別に襲われた女性のことも取り上げられている。
 全員に共通しているのは、年のころは十六から十七くらいに見える少女に危ないところを助けられた…ということだった。
 暴漢は決まって男で、時には刃物も振り回していたらしいのだが、少女に掴みかかると同時にあっという間に一回転してしまう。
 記事には専門家の話として、合気道等のように相手の力を利用する武術の達人なのではないか…という分析コメントが掲載されている。

 これだけならばそれほどの話題性は無かっただろう。
 だが、これを地方ニュースが再現映像と共に伝え、更に全国ニュースが取り上げた。
 面白がったインターネットのニュースサイトが配信した事で更に拡散する。

 しかし、この記事には実は重大なポイントが抜けている。
 恐らく、その一点を加えることで途端に記事が馬鹿馬鹿しくなってしまうために敢えて無視したのだろう。
 地元民の書き込みと、そのインターネットニュースサイトの独自取材によって、一部の掲示板の無責任な名無し書き込みでは話題に上っているが、今もってその部分を含めることなく流通している。

 その「謎の女子高生」は最初の事件でこそツインテールの制服姿であるということになっていたが、その後は推定年齢に言及するくらいで、風貌に関しての情報がなくなっていた。
 制服にしてもこれといった特徴に乏しいため、セーラー服の可能性を排除出来るくらいで、「謎の女子高生」の正体を特定する手掛かりにはなりそうになかった。

 俺はどうしてそのディティールが省略されているのかを知っている。
 理由は簡単で、「謎の女子高生」は現れる度に全く違う格好をしているからだ。
 ある時はボンデージの女王様風。ある時は看護婦さんの白衣、またある時はアニメのヒロインの大仰な鎧のコスプレ…ってな具合である。
 書き込みを見ると、ある人間は深夜の住宅街を歩く妖艶なバニーガールを目撃したといい、はたまたある者はどういう訳か事件の現場近くにからからとカートを引きずるスチュワーデスを目撃したともいう。
 実は「謎の女子高生」と思われる人物は、余りにも突飛な格好故に職務質問されたらしい形跡もあるのだ。

 その時はというのは、深夜に若い女性が辻斬りに遭うという通報が多発していたため、巡回していた若い巡査によって声を掛けられた。
 なんと、月明かりもまぶしい深夜に純白のウェディングドレスをずるずる引きずりながら歩いていた。
 その巡査は余りにもシュールな光景に「花嫁の幽霊」ではないかと身震いしたそうだが、ドレスの裾を踏んで止め、職務質問に及んだという。
 
 ところが職務質問中に花嫁は突如駆け出した。
 警官は当然制止しようとするのだが、多くの暴漢と同じく投げ飛ばされてしまう。
 だが、警察官は全員柔道が必修である。
 どうにか受身を取ってダメージを最小限に抑え、その花嫁を追いかけると既に事件は終わっていた。

 路地裏に追い詰められていた暴行魔を花嫁が投げ飛ばした後だったのである。
 職務上、その暴行魔を取り押さえている間に花嫁は逃走してしまったのだった。

 これらの事件において、直接の被害者以外の目撃者として「警察官」というのは最も強力なそれなのだが、情報が余計に混乱しただけだった。

 この他にも沢山あるんだが、報道されたり掲示板で噂になっているのはこれくらい。
 どうして俺がそれを知っているかって?

 まあ、理由は簡単にして単純明快だ。
 この「謎の美少女」が俺だからだ。

 俺は都内に住む何の変哲も無い男子高校生。
 公立の共学に通い、成績も中の中。最初から高校生活を4年と考えるようなだらけた生活をしている。
 今も噂のニュースをスマホでぐりぐり見ているところだ。

 俺がこんな事を始めるきっかけになったのは最初の事件が起こる前のこと。
 インターネット上に適当につぶやけるツールを使っていたら突如ダイレクトメッセージが来た。

 話を要約すると「正義のヒーローになりたいか?」というようなものだった。
 正直、余り相手にしたくない手合いだなと思ったのだが、「出来るもんならやりたいね」と答えた。

 その結果がこの有様だ。
 ウチの近所は決して治安が悪い訳じゃないが、都心に近いベッドタウンなので人口そのものが多く、それなりに事件は起こる。
 この頃はそういった犯罪グループが暗躍してるなんて物騒な噂もあるのだ。

 細かいディティールについて話しているとそれだけで一冊の本になるから大幅にはしょると、俺は「変身」をすることで途轍もない機動力と戦闘力を持つに至ったのだ。
 半径数十キロ程度なら一瞬で移動する。
 多分ワープしてるんだろうが、よくわからない。
 更に、プロレスラーみたいな大男だろうが、刃物を振り回すヤクザだろうが、引き締まった格闘家だろうが、直接対決してもまず負けない。
 超能力で相手をふっ飛ばしているのか、格闘の達人でロクに力も入れずに投げ飛ばしているのか良く分からないが、「圧倒的」な戦力差で勝ってしまう。
 恐らく一度に十人、二十人を相手にしても問題なく勝てるだろう。



不条理短編 手ぶら(正義のヒーローに収録) レビュー追加!

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正義のヒーロー

ととやすさんからレビュー頂きました!

「TSF界隈において、華代ちゃんシリーズの生みの親たる真城悠氏を知らぬ者はいないだろう。かく言う私も10年以上前に華代ちゃんシリーズに初めて触れて以来、氏の作品に魅了され続けている(←要するにTSFに入門したきつかけ)。そんな真城氏が電子書籍デビューされたとあっては、手を出さずにはいられなかった。すでに数作品が発表されているが、今回は不条理劇場「手ぶら」について述べたい。TSFファンならば、タイトルの段階で何が起こるかは予想可能であろう。まぁ手ぶらで遊びに行った結果手ブラになるのである。だが、それがいい。不条理でありながらも、どこかコミカルなこの短編は、美麗なイラストと相まって私自身にTSFの原初体験をもたらしてくれる。変に理屈づけることなく、マジカルパワーで
性転換、その後は…という、TSFのエッセンスが凝縮された珠玉の一編である。真城悠氏のTSF短編は、業界屈指である。構成、変身描写、余韻あるオチなどなど、TSF作家にも学ぶところが多いと思う。是非一読してほしい。真城悠氏には今後も長編執筆の傍ら、短編集の執筆も期待させていただきたいです。」

不条理短編 「手ぶら」
作・真城 悠 http://kayochan.nobu-naga.net/
漫画・蜂蜜柑 @mikantsf

「手ぶらで来ていいから」

 確かにそう言われた。

 同じ高校に通う悪友との待ち合わせだ。特にこれといった用事がある訳でもないが、単に都会の真ん中で待ち合わせして遊ぼうってだけ。
 必要なモノは何もいらない…という意味だろうと解釈した。

 実は俺は友人連中の間では「便利屋」で通っていた。

 といっても…自分で言うのもなんだが…少しだけ目端が利くからレンタルなどの存在を嗅ぎ分けたりするのが上手いってくらい。なので「何かを用意していく」のは得意分野だった。

 待ち合わせの場所にもうついてしまった。

 周囲を見渡すが、友人はまだ来ていないらしい。

 忙しく行きかう人の群…群…群…。

 駅前の繁華街らしくビルの壁面に巨大ディスプレイがどっちがアーティスト名でどっちが曲名なんだかも分からないCDランキングをやかましくがなり立て、合間に消費者金融のCMを垂れ流している。

 信号が変わる度に大量の人々が移動を繰り返す。今時七三分けのサラリーマン風スーツの男。季節感が全く無いリクルートスーツの凛々しいお姉ちゃん。スマホをいじりながら歩いている制服姿の女子高生たち…。

 何も準備する必要が無いと言われたのは久しぶりなので逆に困った。

 そうだなあ…それこそ「手ぶら」を準備するとか…まるでとんちだな。

 そう思った瞬間だった。

 全身に違和感がある。

「…?」

 髪の毛がわさわさっ!と伸びた。

「ん!?」

 乳首に違和感を感じるや否や、その周辺が風船を膨らますかの様に皮膚を引っ張り、盛り上がった。

「わああああっ!」

 周囲の視線が集まり始めている。

 その間も変化は止まらず、豊満なヒップが形成され、そこにつらなる脚線美が盛り上がり、指が細くなり、顔の造形がすっきりしていく。

「あ…あ…」

 脂ぎっていて、どれだけ電気カミソリで押し付けてもゴリゴリとした硬さの残る顔の下半分はしっとりと柔らかい、無駄毛ひとつない剥きたての卵みたいな表面の肌になっていく。

「そんな…これは…」

 瞳はぱっちりし、長い睫をぱちくりさせるその可愛らしさは人形の様な美しさだ。

 肉体の変化が終わると、上半身のシャツが消滅し始めた。

「ちょ、ちょっとおおおぉっ!」

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【販売中】催眠術師(真城さんの新作DL同人小説) 第2章6

***

 考えがまとまらない内に山田は次の現場でも暴行と凌辱の限りを尽くした。

 一応罪状を聞き出しはしたし、もしもそれが本当ならこの程度で済んで感謝しろと言いたくなるほど胸糞の悪いものだった。

 だが、それにしたってコイツの口から聞く以上の客観的な証拠などあるわけも無い。それに、ある程度仕方が無いとはいえ、こいつは目撃者までボコる。

 そして…なんといってもサイコパスでないこちらには、どれほどの犯罪者であれ、泣いて許しを請う相手を叩きのめし、レイプされるのを見るのは到底愉快な体験とは言い難い。

***

「お前が追ってる女ってのはこの間オレが目撃した女と同じか?」

 また車で移動中に尋ねた。

「報告書は読んだ。典型的な『催眠術師』の目撃談だ」

「催眠術師ねえ…」

「今警察が総力を挙げて追ってるのがこの『催眠術師』だよ」 

「お前よりもか?」

「失敬な。俺は立派な警察官だぞ」

 笑えねえよ。

「催眠術師の能力についてどう思う?」

「まやかしだ」

 言い切った。

「何故そう思う」

「人間が煙のように出たり入ったりするもんか」

 ま、それはオレも同意見なんだ。問題はそれを警察が血眼になって追ってるってことだ。

 最初は疑問だった山田の投入にも合点が行った。こいつは正に「最終兵器」だ。どんな無茶をしてでも確実にターゲットに迫っている。オレの方がオマケなんだ。
 いや、予(あらかじ)め準備された「共犯者」ってところだ。

 テロリスト同然の奴を野に放って「手段を選ばずに探索」なんぞさせた日には後始末やら尻拭いだけで警察はてんてこ舞いのはずだ。そこまでのコストを掛けてすら警察は「催眠術師」を捕えたいと考えていることになる。

「もしも本当に強力な催眠術を使うんだとしたら…厄介な相手だよな?」

「下らねえ。目の前で五円玉振りはじめたら顔面にパンチを叩きこんでやるさ」

 なんというクラシックなイメージだ。今時そんな催眠術なんぞあるんか。

***

「殺す…絶対にブチ殺す…」

 震える手でオートマチック拳銃のマガジンを抜くと残弾を数えはじめる山田。

 遂に『催眠術師』のアジトとされる廃工場を突きとめたオレと山田は、急襲を決行した。

 どこかからパクってきた自動車にダイナマイトをくくりつけ、アクセルを固定して突っ込ませたのだ。

 細かくツッコむのが嫌になるほどムチャクチャだ。細かい犯罪の数を数えるだけで両手両足の指でも足らないだろう。

 結論から言うとこの襲撃は失敗した。

 死体を見分する積りでのこのこ踏み込んだオレたちは手痛い反撃を食らった。

 オレの視界に飛び込んできたのは「パチンコ」だった。

 といっても、金を払ってレバーを回す奴じゃない。

 大きな「Y」の字型のパーツに強力なゴムが渡してあり、それをはじいて鉛玉を打ち出すのだ。

 子供のおもちゃと侮るなかれ、こいつはプロ仕様のそれなら当たり所によっては人も殺せる殺傷兵器なのだ。状況を選ばず、火薬も動力も使わない。威力の減退を覚悟するなら弾切れすら起こさない。
 武器の真の強さはスペック上の無意味な数字なんかじゃない。どんな時にも確実に作動する信頼性なのだ。

 人類の歴史上、火薬によって打ち出される「弾丸」の威力が、弦によって打ち出される「弓」や「投げ槍」、「投石器」などを上回ったのはかなり後であるとされる。

 単純な物理エネルギーによる打撃は侮れない。

 物陰に身を隠してじっと耐えるしかない。

 少しでも顔を出すとたちまちパチンコ玉が地面にめり込んだ。これでは動けない。こんなものが眉間に食い込めば豆腐みたいな脳をぐしゃぐしゃにしてくれるだろう。

 オレは無傷だったが、山田は左の肩口に一発くらったらしく、へたり込んで呻いている。

「おい、大丈夫か?」

「大丈夫だって言ってんだろうが!」

 いつになく機嫌が悪い。

 それにしても無茶な作戦だ。生死を問わず(デッド・オア・アライブ)なんて西部劇の世界じゃないか。そこまでしてどうして「催眠術師」を恐れるのか。

 オレはじりじりしていた。

 幾らなんでもこの襲撃は無茶過ぎる。相手の数も規模も分からないのにたった二人で突撃だなんて。

 或いは同士討ち上等ってこと?だとしたらオレたちは正に使い捨てだ。

「ここは一旦引いて出直すべきだ!」

「うるせえ!」

 少し離れたところにお互い陣取っているので大声でないと聞こえない。

 威力だけ比べれば山田の持つオートマチックとパチンコのそれは互角だ。後は命中精度。

「う…ううう…」

 山田が身体を抱え込むようにうずくまった。

「山田!」

「来るな!来るんじゃねえ!!!」

 だが、強がりもそこまでだった。その場に昏倒して動けなくなる山田。

 オレは狙撃の危険も顧みず、山田の肩を持ち上げる様にして引きずるようにその場を離れ、山田の車に放り込むと走り去った。


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【販売開始!】催眠術師(真城さんの新作DL同人小説) 第2章5

「…なんだって?」

「地頭の良さだけで渡ってきたあの女は地道に真面目に努力する方法を知らなかった。そんなことせんでも成績が良かったからな。だが遂にそれだけじゃあどうにもならなくなる」

「詳しいな」

「仕事なんでね。分厚いメガネに野暮ったい黒髪おさげみたいな優等生が遂に自分の点数を抜いたことで逆恨みして、あの連中に放課後犯させた」

「…」

「レイプ被害者の多くがそうであるように彼女も泣き寝入りしたんだが、ある時期からは毎日だったらしい」

「…鬼畜かよ」

「当然成績も急落。教師の覚えもめでたい連中は何のお咎めも無く無事に進級して楽しい青春送ってる」

「その子はどうなった?」

「誰だ?」

「犯されたおさげの子だ」

「当然自殺だ。ある晩校舎のてっぺんからな。ただ不思議なことに飛び降り自殺ってのは大抵はうつ伏せに落ちるのに、彼女は仰向けに落ちてた」

「…突き落とされた?」

「さあな。一つ言えるのは何故かそのホトケ(遺体)が目撃者もいないはずなのにその晩の内に救急車じゃなくてパトカーで搬送されたってことだ」

「…どうなってる」

「しかも司法解剖もなしにいきなり死体を焼却だ。親が駆けつけた時には灰になってたらしい」

「訳が分からん」

「ま、偶然だと思うが首謀者の一人の父親がその所轄署の署長らしい。ま、偶然だが」

 オレは考え込んだ。

「…それがさっきの連中ってことか?」

「説明が前後したが…まあそういうことだ」

「オレは素人だ。私立探偵なんてのは大抵元警察官なんかがやるもんだが、オレには警察官だった経験は無い」

「そうか」

「その素人の意見だが…状況証拠は真っ黒だ。刑事ならともかく民事なら戦えるんじゃないのか?」

 ふっと失笑する山田。

「一応この話の続きをしてやろう。まだプロローグだ」

「何だって?」

「日々遊び歩いてロクに勉強なんぞしないバカ娘はどんどん成績を追い抜かれる。それでも地頭がいいってのはいいもんで常に学年ベスト5には入ってたみたいだが」

「それで?」

「偶然だろうが、上位の男は襲撃され、女は犯された。謎の集団にな」

「その学校の中だけ世紀末なのかよ」

「意味不明だが言いたいことは分かる。犯人は分からずじまい。流石に勘付き始めた地元マスコミ対策なのかアンケートやなんかの調査が行われた」

「…それで?」

「結果は公表されてないが、結論は『いじめは無かった』だと」

「地獄に堕ちろ」

「まだ続きがある。勇気を持って告発めいたアンケートを書いた生徒は軒並み推薦を外され、内申書はボロボロにされたそうだ」

「なんでそういうことになるんだよ。今って二十一世紀だよな?十六世紀のスペインでも江戸時代の日本でも無いんだよな?」

「一応そういうことになってる。けど人間の意識なんぞたかが千年やそこらで変わるもんじゃない」

「なんてことだ」

「自殺成功者が二名、失敗者が三名、引きこもりやら不登校やらが…数え方によるが五名。そこまで行ってない被害者は数え切れずだ」

「…どうなってる」

「流石にバッシングに耐えられなかった学校が『いじめと言って言えなくもないことがあった可能性はある、だが自殺との因果関係は無い』と公表した」

「死んでくれ」

「ま、偶然だが私立学校で首謀者の一人は学園の有力スポンサー、もう一人は地域の教育委員会役員、もう一人は別の学校だが理事長だった」

「…現代の貴族ってところか」

「未だにこの事件の全貌は明らかになってないが、校内ではかなり厳しい箝口令が敷かれたらしい。蛮勇を振るって顔を隠してマスコミに告発した生徒もいるらしいが…将来を潰された」

「…クソが…」

「さっきの連中がそうさ」

「…」

「さっきまでの威勢はどうした?ん?」

 オレは答えられなかった。

「お前が言いにくいなら俺が言ってやる。オレは生まれつきのサイコパスでね。絶え間なく人を傷つけてないと落ち着かないんだ」

「…」

 本来なら身の危険を感じなくてはならないんだろう。だが、満腹ならライオンも同じ檻に入れた兎も襲わないという。何故か心配しなくてもいいとオレの本能が言っている。

「といってもあんまり無秩序にやっちまうと色々と困るんでな。俺は言ってみれば『凶悪犯専門のサイコパス』なんだよ。連中を思う存分食い散らかすんだ」

 やっと納得が行った。大筋では。
 だが、まだ分からないことがある。

「まあ、趣旨は分かったんだがそれは私刑(リンチ)だ」

「いや、私刑(リンチ)じゃない」

「罪刑法定主義を知らんとは言わさんぞ。法の根拠を持たない暴力の行使は許されるべきじゃない」

「それ、連中にも言えるのか?」

「それは…」

「気に入らない同級生の女子高生を野獣みてえな男どもにレイプさせるのは許されるわけだ」

「許されるとは言ってない」

「いや、言ってる」

「…物的証拠が無いなら裁かれるべきではない…だろうな」

「ご立派なこって。ならバレなきゃ犯罪やり放題だ」

「バレなきゃな」

「本気かよ」

「感情的には到底納得いかんが、感情優先にしたらどんな恣意的な判決でも下せることになる。証拠主義は貫かれるべきだ。結果的にそれが無辜の一般市民の身を守ることに繋がる」

「ま、お前はそうやって能書き捏(こ)ねてろ」

「いや、今はそういう一般論はいい。要するにオレが疑問なのは、お前の行動は国家のお墨付きありなのかって話だ」

「そんなわけねえだろ」

「じゃあ勝手にやってるのか」

「まあな」

「・・・」

 これ以上当事者であるこいつに聞いても分かるまい。タバコ男の話だと割と自由に泳がせている感じだ。
 こいつが荒らしまわった現場にしたって手袋をはめて殴ったりしてる様子も無いし、何と言ってもレイプして痕跡を残さないなんてことがある訳が無い。
 DNAから何から残りまくりだ。下手すりゃ子供すら残る。

 つまり、警察が組織的に黙認してるってことになる。そんなことってありえるんだろうか?

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【販売開始!】催眠術師(真城さんの新作DL同人小説) 第2章4

「もう限界だ」

「何が」

 運転中に話しかけた。

「お前にゃついていけねえよ」

「誰も付いて来いなんて言ってない」

 最初の話と全然違う。

「これは一体何なんだ?警察の捜査じゃないよな?オヤジ狩りならぬ若者狩りか?」

「捜査だよ。確実に目標に近づいてる」

「とにかくオレはもう降りる」

「どうした?俺が全部先に食っちまうから不満か?」

「オレは行く先々で嫌がる女をレ×プする趣味はねえんだ。お前と違ってな」

 しばし沈黙。

「俺が行き当たりばったりで何の罪も無い若者を毒牙に掛けてるとでも思うのか?」

「…違うのかよ」

「結論を言えば違う」

「じゃあどんな奴だ」

 信号で車が停まった。

「最初のヤク中の女な」

「ああ」

「あいつは罪の無い女をヤク中にして風呂に沈めてた。まあ女衒(ぜげん)だ」

 風呂に沈めるというのは、性風俗で働かせることを言う。

「あの女がか?」

「そうだ」

 見たところかなり若かった。二十代の前半と言う程度にしか見えなかったが…。ただ、歴史上女が女を食い物にしていた例は数多い。
 現にアメリカで政府関係者を含めて大量の顧客を抱えていたコールガール組織の元締めはマフィアの親分のジジイではなく婆さんだった。

「同じ目に遭わされてるってことか」

「そういうことになる」

「あの場にあったクスリはどうなる?」

「違法だ。だがオレたちには権限が無い」

 所持するだけで違法となる薬物は厳密に言えば押収した警察官であれ、一時的に所持するだけでも違法と言えなくもない。その為、麻薬取締官などは法律で例外的に「違法薬物の所持」が認められている。でないと押収できないからだ。

「薬物はともかく犯罪者であれ無暗にレイプしていいって法は無いと思うぞ」

「まあな。けどこんな小噺(こばなし)知ってるか?泥棒が狙うのは泥棒の家だってさ。何故だと思う?」

 車が再び走り出す。

「…そりゃ、警察に行けないからな」

「そういうことだ。下手に警察に被害届を出しに行けばテメエが捕まっちまう」

「だから現役の犯罪者を狙う…か、腐ってやがる」

「随分な言い草だ。さっきの男女の集団は何だと思ってんだ」

「さあな。カラーギャング、チーマー、半グレ集団…どれにも見えん。古い言い方だがシティボーイシティガールって感じだ」

「何年前だ。七十年代かよ。ナウなヤングってな」

「いいとこ大学生サークルってところだ。それもスキーだの登山だののスポーツ系じゃなく、日々遊んで酒飲む系サークルのな」

「…ま、大体当たりだ」

「なんでそれを犯すんだ。気の毒だろうが。しかもお前が使ったのはスタングレネードだよな?」

「ほう、単なる素人じゃないらしい」

「いいから答えろ」

「大学生サークルってのは当たらずといえども遠からずだ。実際にはほとんどが大学生だが、同じ大学じゃない。高校時代の同級生だ」

「…じゃあ、仲良しグループの同窓会じゃないか」

「その仲良しグループがどうして他人名義の洋館占領して入口にブービートラップ仕掛けてんだよ」

「それは…若気の至りというか」

「あいつらは犯罪者集団だよ。それも一番の首謀者がさっき泡吹いて犯されてたあの女さ」

 お前が犯してたんじゃねえか…と思ったが黙っておく。

「何だって?」

「あいつらは名前を出せば誰でも知ってる有名進学校のトップグループでな。スポーツ万能、成績優秀に加えてあの見た目だ。在学中から読者モデルだのタレントの真似事までしてた」

「…別に犯罪じゃない。勝手にやればいい」

「それだけならな」

 珍しく山田が黙り込んだ。

「あいつらがいた学年は控え目に言っても『地獄』だったらしいぜ」

「大げさな。ガキの集団だ」

「あの首謀者の女が同級生のレ×プ指南をしてたと知ってもそう言えるか?」


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【販売開始!】催眠術師(真城さんの新作DL同人小説) 第2章3

***

 どう見てもキャリアのエリートにしか見えず、実際単なるペーペーの警察官ではないことだけは明らかな山田の正体が分かった。

 言ってみれば警察組織内で「やんごとない」立場なんだろう。現時点で偉い人のガキだとかな。

 どうしてそいつがこんな場末のゴミ拾いみたいな仕事に回されているのか。

 人格に問題がありすぎるからなのだ。

 それで組織内で持て余し、結果こんな閑職に追いやられた…恐らくそんなところだろう。

 もうオレは山田と捜査情報を共有することを諦めた。何を聞いてもナマ返事ばかりでずっと考え込んでいる。
 それでいて足は止まらず、オレは付いていくのがやっとだった。

 行く先々で山田は証言を渋る市民を殴り飛ばし、首を絞め、女ならレイプ未遂を起こしまくった。

 オレは…こいつの暴走を止めるためのお目付け役だったのか…。

 もはや「悪徳警官」という表現すら生ぬるい。悪徳警官は恐らく金で転ぶ。要は「打算」で動くのだ。

 だがこいつ…山田…は違う。

 生まれついての犯罪者だ。犠牲者の心境を何一つ慮(おもんばか)ることが出来ない、所謂(いわゆる)「サイコパス」と言う奴だ。

 暴力団対策課…俗にいうマル暴…などは「警察官にならなかったらやくざになっていた」者が多いなどと言われるが、山田もその部類だ。

 いや、警察官と犯罪者を両立させちゃいないか?

***

「…あのクソ女…ぶっ殺してやる…」

 山田はうわ言の様に呟き続けている。

「…しっかりしろ」
「さわるな!」

 仰向けに倒れ、上半身だけを起こした山田は背中を壁に預けている。

「…すまん。山田よ、応援は呼べないか」
「…」

 またダンマリだ。

 こいつが警察関係者であることだけは間違いない。オレたちチンピラと警官(デコスケ)の一番の違いは組織であることだ。だったらそれを活かしてもらいたいもんだが、何故ここで黙る。

「テメエいい加減にしろよ。お前が死ぬのは勝手だがオレまで巻き込むな」

「うるせえよこのうじ虫が」

 遂にこっちまで矛先が向いて来たらしい。

「うじ虫ならうじ虫で結構。だがエリートだろうがうじ虫だろうが死にたかねえだろうが」

「…」

 息が荒い。目が座っている。元からかなりおかしい奴なんだが、それがキレ掛けているとなれば何をしでかすか分かったもんじゃない。

***

 こっちにはサッパリ分からないが、山田は山田なりに確信があるらしくまた新しい建物を見つけた。

 それは古めかしい洋館だった。

 明らかに何年、いや十何年は人が住んでいないのであろう気配がする。

 どこからか出てきた山田の自家用車からでかい銃が登場した。

「…お前それ…」

「…」

 こちらのリアクションを確かめる間もなく窓から構えるとプシュッ!と言う音と共に何発か発射した。

「行くぞ」

 長物の銃は置きっ放しである。

 オレの理解だと、サイレンサー(消音機)というのは弾丸のお尻を点火して爆発し、そのガス圧で押し出される際の音を軽減させるものだ。
 簡単に言えば、銃弾というか発射されるエネルギーや方向性の決定に無関係ではないのである。
 狙撃には最も使いにくいギミックのはずである。

 むしろ殴り合えるほどの接近戦において「音も無く人を殺す」暗殺のためのギミックと言っていい。

 現に銃天国のアメリカでも、ほぼ暗殺しか使い道のないサイレンサーはフルオートマシンガンと並んで市販されていない。

 必死に追いかけながら何故そんな使いにくいものまで使ったのかの理由が分かった。

 こいつは洋館の入り口を見張っていた監視カメラを狙撃で破壊したのだ。

 街中で派手な銃声を響かせれば当然目立つ。それにしても何という腕前だ。

 大金持ちが今現在住み、構内にポリスボックスがある訳でもない単なる古い洋館だ。

 セキュリティの類は、「現在の住人」たちのお手製ってわけだ。

 山田はなれた手つきで有刺鉄線に流れる電流をショートさせ、邪魔になるブービートラップを解除し、或いは自分が引っかからない様にわざと作動させて無効化していった。

 こいつは驚いた。

 こちらもそうした知識は皆無ではないのだが、プロの慣れた手つきを見せつけられるとは思わなかった。

 気が付くとそばに山田がいない。

 洋館のあちこちからスモークが漏れ出している。

 …催涙弾を使ったんだ。そう思った瞬間、稲光みたいな強烈な光が窓から漏れ、叩きつけるような凄まじい音が何度もした。

 …フラッシュグレネードにスタングレネードか…まるで一人対テロ部隊だ。

 マスクもせんとあんなところに飛び込みたくはねえな…。

 オレは遂に諦めてその場でタバコを吹かし始めた。

***

 催涙ガスがマシになった頃合いを見計らって入ってみると、山田は正に「真っ最中」だった。

 甘い矯正が叩きつけられる様に繰り返し繰り返し響き、悲鳴なのか歓喜なのか分からない高い声がこだまする。

 周囲には人相が分からないほどボコボコにされた哀れな男たちがうめき声を上げて転がされている。

 女性もいたが、無残に下半身が丸出しになっており、何かの分泌物が周囲にまき散らされている。

 …これはヒドい。まるで歩く災害だ。こいつの行くところ阿鼻叫喚、暴力とレイプが山積みじゃないか。

 何度目なのかの絶頂に達し、壁にすがりつく様に立った状態で後方から犯されていた女性がその場にへたり込んだ。

「オラ立てえ!」

 髪の毛を掴んで釣り上げようとしたその手をオレが取った。

「…何だか知らんがもうその辺にしとけ」

「あぁ?あんだテメエ」

「良く分からんが、お前だって理由があって行動してるんだろうが!ここでレイプするのが目的じゃねえよな!?」

 声を荒げた。

「だったら何だ」

 ギンギンにいきりたったイチモツを隠そうともせずに正面から向き合ってくる山田。

 今度は流石にスーツの前方がはだけており、六つに割れた隆々たる筋肉が垣間見える。

 うっと息苦しくなる男の股間の匂いが鼻を突く。

 まあ、こちらも馴染んでいるそれではあるんだが、他人のものを間近で体験する趣味は無い。

「何だか知らんが早くそれを済ませちまってくれ。こちとらお前の趣味に付き合う義理はねえ」

「…お前もやりてえならそう言え。モノが多い方が盛り上がる」

「悪いがオレは生まれてこの方、和姦しかしたことねえんだ」

「へっ!このフニャチン野郎が、男ってのは女を無理やり犯す時に一番興奮するように出来てるんだ」

「見解の相違だな。俺はそうは思わん。仮にそうだったとしても法律との折り合いを考えろ。腐っても法の番人なんだろうが」

「そうさ、俺が法律だ」

「そういう意味で言ってんじゃねえよ」

「グダグダ言ってるとテメエも犯すぞ!」

 周囲が静まり返った。

 睨みあう視線が交錯する。

「あ…」

 どうにか意識が回復してきたらしい犯されていた女が必死に足元から這い出し、四つん這いのまま階段に向かって駆け出した。

「テメエ!」

 山田が足元に引っ掛かっていたズボンを蹴り飛ばすと、瞬時に追いついて全裸の女の後頭部に目一杯蹴りを見舞った。

 ドゴオ!

 …というおよそ人体同士のぶつかり合いで聞いたことの無い擬音が響き、顔面をしたたかに床に打ちつけた女が気絶したらしい。

「けっ!底辺のクセして上級国民さまに刃向いやがって」

 そういうと、意識が無くなった女を再び後背位で犯し始めた。

「おい!お前一体何考えてんだ!!」

 女は焦点の定まらない視線を泳がせ、口からは泡を吹き、全身がひくひくと痙攣(けいれん)している。

「バカ野郎!死んじまうぞ!いい加減にしろ!」

 かなりすったもんだあったが、とにかくこの場から離れることに成功した。

 狙撃をした車に再び戻ると、何事も無かったかのように新しいスーツを出した山田は綺麗に着付けると次の現場に向かった。

***

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 結局喫茶店の問答においては山田は決定的なことは何も言わなかった。

 だが、あてずっぽうではなく山田は何らかの情報を与えられており、それの手掛かりを確かめる形で聞き込みを進めていたことが徐々に分かってくる。

 確かに、ずらり並んだガード下の店を端から訊くのではなくて、いきなり妙なところを曲がり、看板もあるのかないのか良く分からない様な店に迷わず突撃しては確信を持って次のところに行ったりする。

 山田は最初の内こそ年長者のオレを立ててくれていたが、徐々に暴走気味になり、聞き込みの最中に自分だけ勝手に納得するとさっさと次の場所に歩いていく様になった。

 速足で追い掛けながら背中に声を掛ける。

「おいおい!どうなってんだかサッパリ分からんぞ!」
「静かに!目立ちます!」

 一応敬語ではあるが明らかに怒気を孕(はら)んでいる。

 遂にはどうみても風俗街みたいなところにもズカズカ踏み込んでいく。

 いや、これが単なる風俗街ならいいんだが、道中にゴミが散乱し、あばらやの軒下には薄汚い洗濯物がはためいているエリアなのだ。

 こりゃ「阿片窟」と言った方が相応(ふさわ)しい。都内にこんなところがあったなんて。

 感心する間もなく一軒に目を付けた山田は靴も脱がずに板張りの廊下を鳴らしながら狭い階段を登って行く。

 オレも入り口で躊躇ったが、靴下がささくれ立ちそうな板張りに恐れをなして心の中で「すまん!」と言いながら山田に付き合って靴のままギシギシと上がって行く。

 もう山田は修羅場の真っ最中だった。

「おい吐け!吐けっつってんだ!」
「やめて!やめてぇっ!!」

 部屋の中はヒドい匂いだった。甘いというか甘酸っぱいというか、嫌な甘ったるい匂いに汗や分泌物などの体臭が混ざり合い、換気もしていないので空気が濁り、淀んでいる。

 山田が女を責めたてていた。

 いや、胸倉を掴んで引っ張り上げていた。

 女はシュミーズというかスリップ一枚なのでそれを引っ張り上げられてしまうともうモロ見えである。

 部屋でくつろいでいたらしく膝まである長いスリップの下にはブラジャーはしていないらしい。

「おい!何してんだお前は!」

 踏み込んでみて分かった。あちこちに注射器やら結束バンドが散乱している。これは…なんらかの薬物中毒らしい。
 ヒドい匂いは中毒者(ジャンキー)が放つと言われている独特の体臭であるようだ。

 無理に持ち上げられたスリップがビリビリビリーーーーーーーーっ!と勢いよく破れる。

「きゃあああああっ!」

 まだ形のいい乳房がまろび出た。必死に抱きかかえる様にして隠す女。

 美麗な刺繍に彩られていたスリップはもはや単なる布の切れ端となり、女の上半身はむき出しになっていた、辛(かろ)うじて下腹部はショーツで守られている様だ。

 余りの光景にオレは固まった。

 どんな目的があるにしても、これじゃあ完全にレ×プ魔だ。警察…或いはそれに準じる組織…の捜査の範囲を明らかに越えている。

「さっさと言わねえからだ!」

 折れそうに可憐で細く、色白の背中の真ん中にドガっ!と革靴のままの蹴りが入った。
 そのまま吹っ飛ばされ、散乱する脱ぎ散らかされた女物の服の束に頭から突っ込む。

 なんと次の瞬間、山田はカチャカチャと金属音をさせながらベルトを外し始めていた。

「お、おい!何してんだテメエは!」

 やっと我に返ったオレは慌てて山田を制止に掛かった。

「何考えてるんだ!お前、この女をどうする積りなんだよ!」

 柔和で爽やかな青年の面影からは想像もできないほど醜く歪んだ表情で山田が吐き捨てた。

「けっ!見て分からねえか。いい年こいた大人が裸でお遊戯会でもやると思ってんのかよ」

「正気かお前は?普通に犯罪だろうが」

「警察に協力しねえ一般人にゃあお仕置きが必要だ。大体テメエこのシチュエーションで勃(た)たねえたあ不能か男色か?」

 ゾッとする表情だった。

 こいつは…警察というよりは明らかに「犯人」側だ。

 オレは得物を出さずにどうにかこの場を収めた。
 どんな口八丁を使ったのかも思い出せない。

 痩せても枯れても警察は「逮捕術」を叩きこまれている。プロの格闘家ならともかく、ひ弱な何でも屋が戦っても百パーセント勝てない。

 かといって道具で撃ち合っても不利だろう。

 山田が持ってるのはモデルガンじゃない。当たり所が良ければちゃんと人が死ぬ本物のオートマチックだ。

 あばらやの外で目を離したのが良くなかった。

 瞬時にオレを「まいた」山田は再びあの薬物中毒女の部屋に舞い戻っていた。

 気付いてその場に戻るのに数分、いや一分くらいは掛かっただろうか。

 駆け付けた時にはもう遅かった。

 既に全裸に剥かれた中毒女が後背位で男根を突かれている真っ最中だった。

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絵.蜂蜜柑 http://mikanmiakn.blog.fc2.com/

 山田はズボンは下ろしていたが、ネクタイやジャケットすらそのままである。それが脳天まで自分自身を突き通さんばかりに激しく何度もピストン運動をしていた。

 山田の高笑いと、中毒女の悲鳴にオレはその場にへたりこんだ。

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第2章

 その「相棒」は「山田」と名乗った。
 自称・二十四歳。

 ムカつくことに背の高いイケメンだ。
 すらりと伸びた身体は『細マッチョ』と言う奴で、見るからに「デキる奴」オーラをかもし出している。
 笑顔が印象的で笑った表情になる度に白い歯が輝くモデルみたいな奴だ。
 喋らせれば物腰柔らかでまるで俳優だ。

「オレは…まあ呼びたい様に呼んでくれ」
「そうですね・・・じゃあゴリさんとか」
「誰がゴリさんだ」
「何にします?」
「適当に考えてくれ」
「じゃあキリさんで」
「なんでキリなんだ?」
「何となくです」
「それでいい」

 底辺の人間も随分見て来たが、たまにだが上流階級の人間も見てきた。明らかにこいつは「そういう世界」の住人だ。
 こっち側の人間じゃない。

「何期なんだい?」
「それはですね・・・おっと、人が悪いなあキリさん。そういうのじゃありませんって」

 オレの見立てだとこいつは国家公務員一種試験合格者か、或いはそれに近い奴だ。要は「キャリア」って奴だ。
 ただ、キャリアは年単位でもそれほどの人数が排出される訳じゃない。言ってみれば国の宝だ。

 この頃の刑事ドラマでいけ好かない役回りばかりやらされているために「キャリア」といえば時代劇の悪役みたいな奴ばかりに見えるんだが、決してそんなことは無い。
 ともかく、少なくとも現場に出てひーひー言うことなど無いし、逆にあってはならないのだ。

 オレたちの初日の仕事は聞き込みだった。
 それも「謎の女」を探してである。

 こういうのこそ組織の強みを生かした人海戦術で当たるべきなんだがどういう訳かオレたち二人だけだった。
 常にコンビ或いはそれ以上で動くのは鉄則だ。
 映画「羊たちの沈黙」は確かに傑作ではあるが、ジョディ・フォスター演じる主人公が常に単独行動をしているのはいただけない。しかも彼女はあの映画の時点で正規の捜査官ですらない、研修生なのである。
 だから二人で動くこと自体は構わないが、これだと一度に一か所しか聞き込みが出来ない。
 「組織」がオレに何をさせようとしているのかが分からない。

 オレがわがままを言う形で喫茶店の奥まった場所に席を取り、山田を質問攻めにした。

「山田よ、幾つか質問に答えてくれ」
「答えられる範囲なら」

 あくまで余裕の面構えだ。

「お前はキャリアか?」
「ノーコメント…と言いたいところですが、お答えしましょう。ロマンの無い話ですが、純粋なキャリアではありません」
「つまり?」
「それ以上はご勘弁を」
「分かった。なら次だ。この捜査は一体何なんだ?何が目的だ」

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絵.蜂蜜柑 http://mikanmiakn.blog.fc2.com/

「聞いてたでしょ?あの謎の女の探索ですよ」
「だったらどうしてオレたちみたいなの二人っきりでウロウロさせるんだ?非効率も極まれりだ」
「我々二人とは限りませんよ」
「・・・」

 そうか、その発想はなかった。今もオレと同じように雇われた都会のゴキブリみたいなのがあちこちで謎の女を追わされてるってことか。

「だとしてもオレたちはお互いの情報を共有してない。非効率と言う意味では同じだろうが」

 特に範囲を割り振られてすらいない。これだと全く同じ人間に複数の人間が聞き込みをしてしまうことも充分ありえる。
 聞かれる人間が迷惑であることもさることながら、犯人に派手に動いてますよと知らせているみたいなものだ。これはうまくない。

 山田はにやりと笑った。

***

「はあ…はあ…」

 息が荒い。極度の緊張で全身がこわばっている。

「山田…大丈夫か…」
「…」

 山田は答えなかった。
 郊外の廃工場の中で、俺たちは孤立していた。

「…」

 持てるだけ持っていたゴム弾だったがあと5発。

 種類までは見えなかったが、山田が持っていたのはオートマチックだから弾数はそれなりにあるはずだが、派手な撃ち合いに持ちこたえられるとは思えない。

 どうしてこんなことになったのか。


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第1章

「ご苦労だった」

 薄汚れたスーツの男が目の前にどっかりと座る。

「取り逃がしたが」
「ま、しゃーない。貴重な遺留物が大量に摂れたんでそれでチャラだ」

 オレは私立探偵をやってる。
 なーんていうと安手のハードボイルドみたいだが、知っての通り日本における私立探偵ってのは「自称・名探偵」くらいの意味しかない。
 逮捕権も捜査権も何も無い。
 主な仕事は迷子の犬猫の探索と家出人捜索。そしてお馴染み浮気の素行調査だ。

 アメリカのドラマや映画でたまに出て来る「賞金稼ぎ」ってのは、保釈中に逃走した犯人を捕まえて警察に引き渡すことを生業(なりわい)とする奴らのことで、これまた日本の風土では成立しようがない。

 だが、ある時期から俺には妙な仕事が舞い込むようになる。

 どうやら政府の一部の組織とやらが「汚れ仕事」を回して来るらしい。

 大きな話に聞こえるかも知れないが、危険…というのではない。「妙」と言う表現が一番しっくりくる。

 末端であるオレなんぞには全く全貌が分からない。「ここで待ってろ」とか「ある人物を見張ってろ」とかそんなことばかり。

 元々軍曹以下に戦場の全体構想をかみ砕いて説明なんぞするまいが。

 どういう訳かギャラはこの手の仕事にしては割がいいことが多いので断りづらい。

「で?今回の事件はどんなんだ?」

 目の前のこの男も本名も知らない。常にタバコを吹かしているので「スモーキング・マン」とか呼んでやりたいが、どう見ても純度百パーセントのモンゴロイドに横文字の通り名なんぞ似合わないこと夥(おびただ)しい。

「ん?」

 またタバコに火をつける。

「まだ現場の報告待ちだが、今回取り逃がした女を捕まえる仕事さ」
「ま、そうだわな」

 あのすばしっこさではちょっと難しかろう。寝こみを襲うなりしないと。

 現場どうこうと言ってたが、どうも警察に顔が効く「組織」であるらしい。しばしばそういうことを口にする。もしかして警察そのものの別働隊?

「あと、現場に取り残されてた女二人についても調べんと」
「…女ふたり?」

 オレは聞きかえした。

「ああ。一人は部屋で縛られてた。一人は廊下だ。あれ、お前なんだろ?ゴム弾が直撃した跡があったぞ」
「…ちょっと待ってくれ。オレが今回制圧したのは男が一人だけだぞ?」
「…」

 タバコ男は頭をポリポリと掻いた。

「確かか?」
「間違いない」
「じゃあまたやったな…」
「すまん、話が見えないんだが」

 タバコ男が立ちあがる。
 しばしスパー、スパーと吹かしている。

「他言無用だぞ」
「…今までだってそんな話ばかりじゃねえか。今更なんだよ」
「いや、馬鹿馬鹿しいんでな」

 タバコ男がオレに事件の真相…少なくとも末端では知りようのない情報を提供してくれるのは珍しい。
 とはいえ、大した情報じゃああるまい。
 極論すれば外部に漏れても構わない情報しか末端には教えないものだ。拷問に掛けられようが知らないことは答えようがない。
 もっとも、そういう形でディスインフォメーション(誤情報)を拡散させるという手もあるが・・・。

「その女は、コードネーム『催眠術師』と呼ばれてる」
「催眠術師?」

 電話が鳴った。

 タバコ男はスマートフォンに出ると不機嫌そうにすぐに切った。明らかにオレに対する情報規制だ。

「どこまで話したかな」
「催眠術師のことだ」
「ああそうだった。催眠術師はとにかく催眠術と奇術に長けてるらしくてよ、中々捕まえられんのだ」
「…どんな罪を犯したんだ?」
「それは企業秘密だ」

 タバコ男がにやりとする。

「分からんが、犯罪者で面(めん)も割れてて、性質(たち)が悪いんなら指名手配にして交番に貼り出せばいいだろ」

 ついでにオレみたいなチンピラじゃなく、ちゃんとした警察官を使って広域捜査をしたらどうだ…と喉の奥まで出かかったがなんとか止めた。それだとおまんまの食い上げだ。

「ま、そこはよ」
「で?」
「ん?」
「さっき『またやった』って言ったよな」
「ああそれか」

 また気持ちよさそうにタバコを吹かす。

「恐らく縛られてた女ってのがその催眠術にしてやられた女だ」
「よく分からんな」
「俺たちだって分かってる訳じゃない。現場の状況から推測してるだけだ」
「それで?」
「催眠術師は縛り上げた男を気絶させ、どこからか女を調達して来て入れ替える様に代わりに縛り上げるんだ」

 しばし沈黙。

「…は?」
「あれだ。手品師が舞台の上でぐるぐる巻きにされても脱出したりするだろ?あんな感じなんじゃねえのか。しかもその時に誘拐してきただろうその女にニセの記憶を植え付ける」

 話が段々えらいことになってきた。

「ニセの記憶?」
「ああ。その正体不明の女は、どういう訳か揃って『オレは男だ』と言い続けるんだ」

 部屋が静まり返った。
 よくよく聞いてみると古臭い壁掛け時計の秒針の音がコチッコチッと異様にやかましく感じる。

「だから『催眠術師』だと?」
「そう呼ばれてる」
「男の方はどうなった?」
「今までの例だと揃って行方不明だ。煙の様に消えてる」
「女の正体は?」
「全く不明だ。わが国には戸籍制度はあっても生まれた人間全員の指紋登録にDNA登録までさせる義務は無いんだが、それにしても全く分からん。本人が自白しないこともあるが」
「ボウフラみたいに女が湧いて出たってのかよ」
「…現状、そうとしか言えん」

 オレは考え込んだ。
 そんな妙な『催眠術』なんてことがありえるんだろうか?

「…警察が血眼になって探す理由が分かった気がする」
「おいおい、俺は警察だなんて一言も言ってないぞ」
「そうだったな」

 タバコ男が胸ポケットから出したタバコの箱を降る。からの様だ。

「持ってないか」
「…」

 無言でとんとんと叩き、一本飛び出させた状態で箱ごと差し出す。 

「すまんな」

 一本取って火をつけ、またうまそうに吸う。

「で、お前さえよければこっちから一人貸してやるからもう一度探してほしい」
「ひとり貸すってどういうことだよ」
「そのままさ」
「新米デカに溝(どぶ)さらいを押し付けたってか」
「だからデカじゃねえってのに…。何と解釈してもらっても構わんが、実力はピカ一だ。お前の邪魔にはならん」
「断ったら?」

 しばしの沈黙。

「暴徒鎮圧用ゴム銃なんてのは、警官の持つ警棒或いは特殊警棒なんかと同じだ。要は人を痛めつける以外の使い道が全く無い」
「…だろうな」
「つまり、その手のものは持ってるだけで幾らでも罪状が付けられる。お前が今まであいつで何人に怪我をさせてきたかな?」

 たなびく煙。

「そりゃ脅しか?」
「別に・・・単に可能性の話を言ったまでだ」

 要は言うことを聞かなきゃゴム銃を梃子(てこ)にしてぶち込んで臭いメシを食わせるぞと言っているわけだ。
 オレがこれまであんなケッタイな代物を振り回して問題にならなかったのは、確かにこいつらがバックについていたからってことはある。

「分かったよ分かった」
「分かればいいんだ」
「新しい相棒はすぐ来る」

* * *

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正義のヒーロー  (真城悠) サンプルちょい見せ②

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正義のヒーロー

ここまではいい。
 助けるべき相手をどういう風にして選んでるのかとか、住んでいる地域から近所の事件しか防げないとか色々あるけど、基本的には人助けなんだし、多くの場合助けた女性には感謝してもらえるし悪いところは一つも無い様に見える。

 それ自体は悪くも何とも無いんだが、「変身」に問題がある。

 まあ、先に結論を言ってるみたいなもんだから分かるだろうが、「変身」して「超・能力」を発揮出来る状態になると、何故か俺の身体は女のそれに性転換してしまうのだ。
 それだけならまだしも、着ている服までが下着からアクセサリー、メイクに至るまで完璧に「女装」になってしまう。
 身体が女になっているから「女装」という表現が正しいのかどうか分からんけど、ともかく「女物の服」に変化してしまうのだ。

 インターネットで調べると、所謂(いわゆる)「魔法少女」に男が任命されてしまうといった系統のお話は結構流通はしている。
 ただ、それは漫画やライトノベルのお話であって、俺みたいに実際にそんなことになっている人間の体験談なんぞ読めるわけも無い。

 もしもこの「能力」が「魔法少女」のそれなのだったら、毎回決まった制服というかコスチュームになりそうなもんなんだが、俺の場合は毎回違った「コスプレ」というところだ。
 「コスプレ」というのは表現が正しいのかどうか良く分からん。
 ただ、妙に「制服」系が多かったり、記号的な「コスチューム」が多いのは確かだろう。

 毎回違うもんだから、極端に動きやすい場合や動きにくい場合など様々だ。
 チアガールの制服や、体操服にブルマみたいな格好だと流石に動きやすい。
 女子高生の着る様な制服は…まあ、基本的にその格好のまま通学もこなす訳だから動きやすくはある。多少スカートが長くてもそのまま走るのはそれほど支障は無い。
 どうも自分で言ってて情けなくなるけど、事実なんだから仕方が無い。
 最初はミニに限らずスカートなんて何しても「見えそう」で本当に恥ずかしかったもんだ。

 多分、俺と同年代で俺くらい多くの種類のな女子高生の制服を“着たことがある”人間はいないだろう。女子含めてね。

 だが、ハイヒール系は走りにくかったね。
 チャイナドレスはスカートの長さは床を引きずるくらい長くても、スリットがあるから凄く動きやすい。
 それはいいけど、やっぱり割り箸みたいなピンヒールは足をくじきそうで物凄く大変だった。
 この間のバニーガールも、動きやすさと言う意味では硬いレオタードみたいなもんだからそれなりなんだけど、やっぱりハイヒールが辛いね。

 やっぱり動きにくいのはタイトスカート。
 この間「OL十連発」みたいに毎晩女子事務員さんが着る様なスーツばかり着せられて参ったよ。
 折角なんで変身させられる度に全身を鏡に映して見る様になったんだけど、すらりと伸びた身体に出るところが出た感じと、タイトスカートから出た脚の感じとか「綺麗なお姉さん」そのまんまで、これが自分だと思うと物凄く複雑な気持ちになるね。

 よくよく鏡によって間近で自分の顔を見ると、した覚えの無い口紅とかファンデーションとかがくっきり分かってこれまた複雑。
 パンプスってのもハイヒールほどじゃないけどやっぱり運動には向かないね。

 まあ、動きにくさで言えばなんといってもスカートが掛け布団みたいにデカいドレス軍団。
 この間のウェディングドレスなんて本当に参ったよ。

 首の周りが大きく開いてて、首筋から背中に掛けてが寒いのにおっぱい含めた身体のラインが出るところを全部拘束具みたいな下着が締め付けててさ、どんな重さなのかと文句を言いたくなるスカートの分量!しかも外からは見えやしないスカートの中の足にはハイヒールなんだから、この移動能力が無かったらすり足でしか動けないんじゃないかと思うくらい。

 まあ、これだけのハンディがあっても暴漢やら暴行魔相手には楽勝だったけどね。

 そんなこんなで人助けを続けている。
 どうして自分がこんな役を割り振られる様になったのかサッパリ分からない。
 けどまあ、少しでも治安に協力出来るならば吝(やぶさ)かではない。

 変身すると性転換&女装してしまうからくりもサッパリ分からない。
 普通に強くなるだけでいいじゃないか。
 しかも、毎回ランダム(無作為)に衣装が変わることにどれだけの意味があるのかが全く分からない。

 まあ、毎回同じ制服を着ていたりしたら正体が特定される危険性も増すというのは分かるんだが、記号性の高い衣装を毎回とっかえひっかえとなると悪目立ちすると思けど…。

 俺も男だから、女になったり女装させられたりするのはそりゃあ恥ずかしいよ。
 一応、口調というか精神は男のそれを保持出来てるみたいだから、普通に「女言葉」になったりはしないんだけど、咄嗟のリアクションや自然な仕草はどうやら女になってしまうらしく、突風が吹いてミニスカートがめくれたりすると「きゃーっ!」と言って思わず押さえてしまったりする。

 毎回すぐターゲットは見つかるけど、近所に出現して少しは走らなくてはならないことがあったりすると、ブラジャーの締め付ける感触とか、走るたびにたぷんたぷん上下するおっぱいの感触にこれまた複雑な気分になったりする。

 高校生になるまでの十何年間の間に、まさか高校二年生になって自然な仕草として服の上からわきの下を触ってブラジャーを「くいっ」と引き上げる仕草をする羽目になるとは思わなかったなあ…。何なんだよこの生活感は。
 最初の頃には感じていた「スカート」の違和感はもう慣れた。
 というか、スカートを履いている時は決まって肉体も女になっているので、パンティの下にみっともないものがあったりしないため多少感じ方が違うことはあるだろう。
 これがストッキングを履いたりしていると尚更だ。

 ただ、一応健全な男の子だから、あんまり頻繁に肉体が女になったり女装させられたりすることで健全なアイデンティティの形成が阻害されたりするのは怖いっちゃ怖い。
 そう思ってる段階で大丈夫と言えなくも無いが…。

 でも、特に何も感じなくなっていた瞬間にふと自分の身体を見下ろしたり、そばにあった大きなガラスに自分の全身が映っていたりして、それがバニーガールだったりウェディングドレスの花嫁さんだった時の「びくっ!」という感覚はなかなか理解してもらえないだろうなあ。 

 気になるかもしれないけど、自分の女体をいじくりまわして気持ちよくなったりは実は出来ないんだ。
 出来ないというかしてる暇が無い。
 変身させられた後ってすぐに現場に急行しなくちゃいけないし、片付いたらすぐ戻っちゃうから。

 そんなこんなで、今日も「一日一善」とばかりに最低一人は人助けをして頑張っている。
 今日の学校の宿題も終わったし、面白そうなバラエティ番組も終わって深夜に近い時間帯になっている。

 …どうやら今日も人助けタイムが来たらしい。
 はい、むくむくっとおっぱいが大きくなって、同時に肩幅が狭くなり、上半身そのものがサイズダウン。
 腕もほっそりして幼くなる…と。
 ウェストがほっそりして、お尻が丸みを帯び、脚が内股に…髪の毛もグングン伸びて、瞳もパッチリと美少女に…自分で言うけど、まあ確かに可愛いからね。
 でもって、男の大事なものがきゅきゅきゅと縮んで消滅…。

 毎回この瞬間が物凄く不安。元に戻れなかったらどうしようかと思ってしまうのだ。

 じゃあ、ベッドから降りてっと。
 今夜はどんな格好かね。もう覚悟は出来てる。

 室内スリッパを履いてっと。これで靴の出現もスタンバイ。
 お、スリッパが光沢を放つピンク色に。
 適当に引っ掛けていた短パンが伸びて脚全体を包み込む…って今日はタイツかストッキング系の日らしい。
 見る見るうっすらと肌色の透ける白に変化し、上半身のTシャツはタンクトップ程度の面積に変化。羽飾りにキラキラとしたフェイクパールを鏤(ちりば)めたゴージャスな表面となる。
 背中まであった綺麗なストレートヘアはお団子にまとまっていく。

 ははあ、分かった。
 数十秒後、そこには可憐なバレリーナがいた。

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見世物

作.真城 悠(Mashiro Yuh)
「真城の城」http://kayochan.com
「真城の居間」blog(http://white.ap.teacup.com/mashiroyuh/)
挿絵:針子 http://melo.xii.jp/

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 ホラー映画とかスプラッタ映画ってご存知ですか?

 ええ、ジェイソンだのフレディだのが活躍するあれです。

 まあ、ジェイソンなんていうとホッケーマスクの大男というだけで名前こそ有名ですが案外個性が無い奴です。ええ、「13日の金曜日」に出て来る奴ですよ。

 というかお客さん、「13日の金曜日」見たことあります?

 これまた名前は有名だけど実際に見られて無い映画の典型じゃないかなあ。
 ま、しょーもない映画です。ええ。

 いや、別に悪口じゃないですよ。B級娯楽映画なんてそういう風に言われるのも使命の内ですから。

 ともかく、そういう作品が厳然としてあるんですよ、ええ。
 ちなみにジェイソンといえば「ホッケーマスクの大男で、チェーンソーを振り回す」ってなステレオタイプがありますがあのマスクを被り始めたのはパート3からで、劇中でチェーンソーで人を殺した事はありません。チェーンソーもってるのは「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスの方です。

 え?どうでもいい。

 ごもっとも。これは失礼しました。

 こういうのが苦手な人には全く理解が不能でしょうが、この手の「残酷描写・残虐描写」を売りにする映画ってのは映画の歴史と共に絶えた事がありません。
 まーこれでもかってほど次から次へと手を変え品を変え公開されるんですな。

 私も映画ファンではあるけど、そこまで念の入った研究者って訳では無いので歴史的な経緯については知りませんがね。ゾンビ映画なんて実は結構低予算で出来てそれなりに需要もあるから、今も昔も全世界の貧乏映画関係者のお供らしいですよ。楽しそうですもんね、ゾンビメイク。

 何が言いたいかってことですが、人間はどういうわけか「他人が酷い目に遭ってる」ところを見物するのが好きなところがあるんですね。

 日本の戦国武将で有名なのは何と言っても織田信長ですが、この人は人心掌握に長けた人でね。
 戦略的な虐殺だの焼き討ちだのばかり注目されますけど、「相撲大会」みたいなものを開いたりしてるんですよ?知ってました?

 それに大道芸人や職人を集めての技能披露大会なんてのも開いてる。

 え?聞いたことが無い?

 そりゃそうでしょう。そんな面白い話が歴史の教科書に載ったりするわけが無い。第一、歴史の大きな流れ、本筋からは外れますからね。

 ともかく、昔から言うじゃないですか。「パンとサーカス」ってね。

 庶民には食べ物と一定の娯楽を与えておけば統治できるってな格言ですよ。確かローマ帝国だったかな。

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  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
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