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【販売3周年】ダーク・シャワー(真城の秘宝館)
2019Q1おかし製作所DMM販売数42位
ダーク・シャワー FANZA版
ダーク・シャワー DLsitecom版
ごく平凡な会社員、大鷹明はある日を境に「異世界」に不定期に飛ばされる体質になってしまった。 その世界においては元の世界ではありえぬほどの体力、戦闘力を誇り、のみならず他人を男から女へと性転換し、のみならずどんな女物でも着せ替えてしまう特異な能力を持っていた!

ダーク・シャワー FANZA版
ダーク・シャワー DLsitecom版
ごく平凡な会社員、大鷹明はある日を境に「異世界」に不定期に飛ばされる体質になってしまった。 その世界においては元の世界ではありえぬほどの体力、戦闘力を誇り、のみならず他人を男から女へと性転換し、のみならずどんな女物でも着せ替えてしまう特異な能力を持っていた!

【販売3周年】バニーガールに女体化!
2018Q4おかし製作所DMM販売数13位




白夜さん「うさぎあめ」28P、遠藤悠さん「タイムトンネル」フルカラー20Pの全48P・900円です!
バニーガールに女体化! FANZA版購入はこちらから
バニーガールに女体化! DLsitecom版 購入はこちらから




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【好評発売中】魅惑の闘技場 (シークエンスシーン) レビュー追加
2019Q4おかし製作所DMM販売数128位
2018Q1おかし製作所DMM販売数6位
ととやすさんからレビュー頂きました!
「真城悠さんの長編小説になります。相手を性転換させる特殊な能力(!?)に目覚めた主人公が、能力者同士の闘技場のてっぺんを目指して突き進む!・・・と思いきや、そこは流石真城さん。物語は読者の想像もつかない境地へと進んでいきます。その結末は、読者の皆さんが確かめて下さい!
本作は主人公の心理描写がすごくうまいなぁと思います。自分が同じ立場なら、全く同じこと考えてしまいそうで怖いくらいです笑。圧倒的な筆力でお届けするTSF界のレジェンドの一編、是非ご一読ください!」
真城さん&蜂蜜柑さん拘りのシークエンスをご覧ください!

2018Q1おかし製作所DMM販売数6位
ととやすさんからレビュー頂きました!
「真城悠さんの長編小説になります。相手を性転換させる特殊な能力(!?)に目覚めた主人公が、能力者同士の闘技場のてっぺんを目指して突き進む!・・・と思いきや、そこは流石真城さん。物語は読者の想像もつかない境地へと進んでいきます。その結末は、読者の皆さんが確かめて下さい!
本作は主人公の心理描写がすごくうまいなぁと思います。自分が同じ立場なら、全く同じこと考えてしまいそうで怖いくらいです笑。圧倒的な筆力でお届けするTSF界のレジェンドの一編、是非ご一読ください!」
真城さん&蜂蜜柑さん拘りのシークエンスをご覧ください!

魅惑の闘技場 作.真城悠 絵.蜂密柑 プロローグ
2019Q1おかし製作所DMM販売数126位
魅惑の闘技場 DMM版 購入はこちらから
魅惑の闘技場 DLsitecom版購入はこちらから

プロローグ
「こちらでございます」
物腰の柔らかそうな紳士だった。絵に描いた様な「執事」然としている。
案内された部屋は高級な素材の調度品が並んでいる。
目の前には大きなガラスがあり、会場を見渡せる様になっている。が、現在は時間外らしく真っ暗だ。室内はシャンデリアみたいな照明がぶら下がっている。
何故か部屋にものものしく置かれた「全身鏡」が場違いだ。よく衣類の量販店で見かける縦長のそれではなくて横幅も一メートルはありそうだ。まるで試着室だ。いや普通の紳士服売り場の試着室の中の鏡よりずっと大きい…様に見える。
その前を通過したが、貧相なサラリーマンスタイルが一瞬映り込んでドキッとした。自分の姿なのだが。
日常生活ではこんなデカい鏡を見ることは余り無い。どういう仕組みなのかよく知らないがほぼ直角に立っているのに倒れそうにも見えない。
「はい」
「遠藤浩美(えんどう・ひろみ)さまですね」
「はい」
よくある名前とはいえまるで女みたいにも聞こえる。子供の頃にこの名前で苦労しなかったと言えばウソになる。
「私は時田(ときた)と申します。当ハウスのマスターより遠藤様に仕組みの説明をする様にと申し付かっております」
「仕組み…ですか」
「はい」
「あの…私は会社からこちらに行くように言われただけの平社員なんですが」
「よく存じております」
「“仕組み”とは、何のことです?」
決して腕組みの様な下品なことはしないが、考え込む時田。
「マスターにも、御社の社長様にも私の裁量が認められております。論より証拠、まずは体験して頂くのがよろしいかと」
オレはカバンを手からぶら下げたまま、名刺を出したっきりである。
「遠藤さまは『ヴェールアップ』という言葉を聞いたことはございますか?」
「何ですって?」
よく聞こえなかった。
「ヴェールアップ…です」
「ヴェール…?」
「アップです」
何のことやらさっぱりだ。
「いや、全く」
「手始めに遠藤様には『ヴェールアップ』を体験頂きます。説明はその後にした方がよろしいでしょう」
「体験?…私が何かするんですか?」
「はい。その為の準備も整っておりますので」
「え…と…何をすればいいですか?私は事務なので営業の資料とかは持って来ていないんですが」
「とりあえずカバンを床に置かれて下さい」
「はあ」
言われるままに床に置く。
こちとらごく普通、ドブネズミ色のスーツとネクタイの量産型サラリーマンだ。入社もうそろそろ二年目になる新人サラリーマンでしかない。
会社に行けと言われればどこにでも行くし、お使いと称して荷物を運ばされる雑用なんて日常茶飯事だ。
「もう引退しておりますが、私もこの闘技場の闘士でしてね。「元」ですが」
「…?はあ」
今「とうぎじょう」と聞こえた。「とうぎじょう」ってあれか?「闘う技の場」…「闘技場」って書くあれだよな。
「…?」
何か身体に違和感を覚えた。
「では参ります。『ヴェールアップ』です」
その言葉は余り頭に入ってこなかった。
オレは全身を襲う違和感と戦うのがやっとだった。
「あ…ああ…」
馬鹿馬鹿しい話だが、見下ろした目の前でオレの胸がムクムクと膨らんでいた。そうとしか見えなかった。
ガニ股気味…だとは思ったことは無かったが、脚が内側に寄って行くのが分かる。
まどろっこしいので考えられる結論を言うと、オレの身体が男から女へと性転換していきつつあったのだ。
「え…ええええっ!?」
その声もごく普通の汚い男声から、徐々に鈴の鳴るような綺麗なハイトーンに変わって行く。髪の毛が生き物の様に伸び、さらりと流れ落ちた。
金魚の様に口をパクパクさせていた。
目の前に翳された何ということは無い丸っこい指が細く長くそして美しく変わって行く。
胴全体が何かに強烈に締め付けられた。
「っ!?」
ふと見るとドブネズミ色のスーツが真っ白になっていた。
「はああぁあ!?」
白くなっただけではなく光沢をまとっている。
細くなった腕にぴったりと纏(まと)わり付き、そして二の腕あたりからぶっくりと盛り上がる。
「申し訳ございません。私が現役時代のそれでして…若干クラシックなデザインとなります」
「な、何の…こと…っ!!」
声も違っていた。別人の様に可愛らしい声だった。
ダブダブだったスーツの上着が上半身をぴったりと覆う。メリハリのある体型に、あちこちが締め付けられているのに首元だけが涼しいアンバランスさだった。
「うわ…あああああっ!」
下半身に「ぶわり!」という重い感覚がのしかかった。
同時に「かかと」の下に何かが出現し、前方につんのめるように「つま先立ち」みたいにされる。
「そんな…」
認識せざるを得ない。今さっき起こったことは、下半身全体が大きなスカートに覆われたということだった。
ふと気づくと、耳にぶらぶらする感覚がする。…イヤリングを付けさせられているのだ。そう言えば妙に解放された胸元にはゴロゴロとした感触がする。これって…大粒の真珠のネックレスってことか…。
長かった髪はアップスタイルにまとめられているらしかった。
顔全体を何やらぬらぬらする感覚が覆っていく。
「あ…あ…」
も、もしかして…メイク…されて…。
唇に何かがむにゅりと触れた様に感じられる。そして端から端までぬる~っとした感触が走って行った。
「ああぁっ!」
そんな…まさかオレ…口紅を…されて…。
何かがふわりと舞い降りてきた気がした。
上半身全体が、うっとりと見つめざるを得ないほど可憐で美しい半透明の柔らかな素材に覆われていた。
「はい、とりあえず第一段階は終わりです」
しゅるり…しゅるしゅる…という衣擦れの音が、少し身体を動かすだけで全身から鳴った。
両手の指先までくまなく何やら柔らかくてすべすべした素材に覆い包まれていた。
「どうぞこちらへ」
優しく時田がエスコートしてくれる。そのスタイルは執事のタキシードと若干違っている様に見えた。
前方につんのめるように歩きにくかったが、数歩歩いた。
それは、部屋にものものしく置かれた「全身鏡」の前に誘導されるということだった。
「ッ…っ!!!!!」
オレは魂を射抜かれた様だった。
「よくお似合いです」
目の前の鏡に映った人物がオレなのだとしたら…。

オレは一瞬にして純白のウェディングドレスに身を包んだ美しい花嫁になってしまった!…らしい。
「あ…あ…」
「では仕上げ。最終段階に参りましょう」
「へ?…」
いつの間にかオレは両手を前に揃えて花束…ウェディングヴーケを握りしめていた。
そんな…何が一体どうなってるんだ!?…これが…これがウェディング…ドレスの着心地!?
か、身体も…お、女に…。
何故か乳首の先がじんじんする気がする。
正面に時田が来た。顔には年輪が感じられたが、造形はとても整っている。若い頃は映画スターみたいな男前だったことだろう。
「いいですか?これが『ヴェールアップ』です」
そういうと、オレの視界を白く半透明に塞いでいた「ウェディングヴェール」を両手でゆっくりとまくり上げた。
「あ…」
オレはどうにか逃れようと身体を動かそうとした。だが、金縛りに遭ったかのごとく動けない。身体が揺れてイヤリングが小さな金属音を立てる。
瞼が勝手に落ちて行く。
視界が暗くなる。目をつぶっているのだ!
意思に反して首を斜めに傾げ、前方に突き出して行く。
よ、よせ!よせええっ!
さくらんぼのような可愛らしく小ぶりの唇に、生暖かいものが当たった。
オレは時田にキスをされていた。
「…!!」
必死に精神的な抵抗をするが身体が自由に動かず逃れることが出来ない。
そんな…いきなり女の身体に性転換させられるだけでも驚天動地の大ショックなのに、この上ウェディングドレスに女装させられ、あまつさえ「ヴェールを上げ」られて唇を奪われるだなんて…。
これがオレの「闘技場」での初体験となった。
この後、とんでもない大冒険に巻き込まれることになるとは、この時点で…多少の予感はしていた。
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プロローグ
「こちらでございます」
物腰の柔らかそうな紳士だった。絵に描いた様な「執事」然としている。
案内された部屋は高級な素材の調度品が並んでいる。
目の前には大きなガラスがあり、会場を見渡せる様になっている。が、現在は時間外らしく真っ暗だ。室内はシャンデリアみたいな照明がぶら下がっている。
何故か部屋にものものしく置かれた「全身鏡」が場違いだ。よく衣類の量販店で見かける縦長のそれではなくて横幅も一メートルはありそうだ。まるで試着室だ。いや普通の紳士服売り場の試着室の中の鏡よりずっと大きい…様に見える。
その前を通過したが、貧相なサラリーマンスタイルが一瞬映り込んでドキッとした。自分の姿なのだが。
日常生活ではこんなデカい鏡を見ることは余り無い。どういう仕組みなのかよく知らないがほぼ直角に立っているのに倒れそうにも見えない。
「はい」
「遠藤浩美(えんどう・ひろみ)さまですね」
「はい」
よくある名前とはいえまるで女みたいにも聞こえる。子供の頃にこの名前で苦労しなかったと言えばウソになる。
「私は時田(ときた)と申します。当ハウスのマスターより遠藤様に仕組みの説明をする様にと申し付かっております」
「仕組み…ですか」
「はい」
「あの…私は会社からこちらに行くように言われただけの平社員なんですが」
「よく存じております」
「“仕組み”とは、何のことです?」
決して腕組みの様な下品なことはしないが、考え込む時田。
「マスターにも、御社の社長様にも私の裁量が認められております。論より証拠、まずは体験して頂くのがよろしいかと」
オレはカバンを手からぶら下げたまま、名刺を出したっきりである。
「遠藤さまは『ヴェールアップ』という言葉を聞いたことはございますか?」
「何ですって?」
よく聞こえなかった。
「ヴェールアップ…です」
「ヴェール…?」
「アップです」
何のことやらさっぱりだ。
「いや、全く」
「手始めに遠藤様には『ヴェールアップ』を体験頂きます。説明はその後にした方がよろしいでしょう」
「体験?…私が何かするんですか?」
「はい。その為の準備も整っておりますので」
「え…と…何をすればいいですか?私は事務なので営業の資料とかは持って来ていないんですが」
「とりあえずカバンを床に置かれて下さい」
「はあ」
言われるままに床に置く。
こちとらごく普通、ドブネズミ色のスーツとネクタイの量産型サラリーマンだ。入社もうそろそろ二年目になる新人サラリーマンでしかない。
会社に行けと言われればどこにでも行くし、お使いと称して荷物を運ばされる雑用なんて日常茶飯事だ。
「もう引退しておりますが、私もこの闘技場の闘士でしてね。「元」ですが」
「…?はあ」
今「とうぎじょう」と聞こえた。「とうぎじょう」ってあれか?「闘う技の場」…「闘技場」って書くあれだよな。
「…?」
何か身体に違和感を覚えた。
「では参ります。『ヴェールアップ』です」
その言葉は余り頭に入ってこなかった。
オレは全身を襲う違和感と戦うのがやっとだった。
「あ…ああ…」
馬鹿馬鹿しい話だが、見下ろした目の前でオレの胸がムクムクと膨らんでいた。そうとしか見えなかった。
ガニ股気味…だとは思ったことは無かったが、脚が内側に寄って行くのが分かる。
まどろっこしいので考えられる結論を言うと、オレの身体が男から女へと性転換していきつつあったのだ。
「え…ええええっ!?」
その声もごく普通の汚い男声から、徐々に鈴の鳴るような綺麗なハイトーンに変わって行く。髪の毛が生き物の様に伸び、さらりと流れ落ちた。
金魚の様に口をパクパクさせていた。
目の前に翳された何ということは無い丸っこい指が細く長くそして美しく変わって行く。
胴全体が何かに強烈に締め付けられた。
「っ!?」
ふと見るとドブネズミ色のスーツが真っ白になっていた。
「はああぁあ!?」
白くなっただけではなく光沢をまとっている。
細くなった腕にぴったりと纏(まと)わり付き、そして二の腕あたりからぶっくりと盛り上がる。
「申し訳ございません。私が現役時代のそれでして…若干クラシックなデザインとなります」
「な、何の…こと…っ!!」
声も違っていた。別人の様に可愛らしい声だった。
ダブダブだったスーツの上着が上半身をぴったりと覆う。メリハリのある体型に、あちこちが締め付けられているのに首元だけが涼しいアンバランスさだった。
「うわ…あああああっ!」
下半身に「ぶわり!」という重い感覚がのしかかった。
同時に「かかと」の下に何かが出現し、前方につんのめるように「つま先立ち」みたいにされる。
「そんな…」
認識せざるを得ない。今さっき起こったことは、下半身全体が大きなスカートに覆われたということだった。
ふと気づくと、耳にぶらぶらする感覚がする。…イヤリングを付けさせられているのだ。そう言えば妙に解放された胸元にはゴロゴロとした感触がする。これって…大粒の真珠のネックレスってことか…。
長かった髪はアップスタイルにまとめられているらしかった。
顔全体を何やらぬらぬらする感覚が覆っていく。
「あ…あ…」
も、もしかして…メイク…されて…。
唇に何かがむにゅりと触れた様に感じられる。そして端から端までぬる~っとした感触が走って行った。
「ああぁっ!」
そんな…まさかオレ…口紅を…されて…。
何かがふわりと舞い降りてきた気がした。
上半身全体が、うっとりと見つめざるを得ないほど可憐で美しい半透明の柔らかな素材に覆われていた。
「はい、とりあえず第一段階は終わりです」
しゅるり…しゅるしゅる…という衣擦れの音が、少し身体を動かすだけで全身から鳴った。
両手の指先までくまなく何やら柔らかくてすべすべした素材に覆い包まれていた。
「どうぞこちらへ」
優しく時田がエスコートしてくれる。そのスタイルは執事のタキシードと若干違っている様に見えた。
前方につんのめるように歩きにくかったが、数歩歩いた。
それは、部屋にものものしく置かれた「全身鏡」の前に誘導されるということだった。
「ッ…っ!!!!!」
オレは魂を射抜かれた様だった。
「よくお似合いです」
目の前の鏡に映った人物がオレなのだとしたら…。

オレは一瞬にして純白のウェディングドレスに身を包んだ美しい花嫁になってしまった!…らしい。
「あ…あ…」
「では仕上げ。最終段階に参りましょう」
「へ?…」
いつの間にかオレは両手を前に揃えて花束…ウェディングヴーケを握りしめていた。
そんな…何が一体どうなってるんだ!?…これが…これがウェディング…ドレスの着心地!?
か、身体も…お、女に…。
何故か乳首の先がじんじんする気がする。
正面に時田が来た。顔には年輪が感じられたが、造形はとても整っている。若い頃は映画スターみたいな男前だったことだろう。
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そういうと、オレの視界を白く半透明に塞いでいた「ウェディングヴェール」を両手でゆっくりとまくり上げた。
「あ…」
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よ、よせ!よせええっ!
さくらんぼのような可愛らしく小ぶりの唇に、生暖かいものが当たった。
オレは時田にキスをされていた。
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必死に精神的な抵抗をするが身体が自由に動かず逃れることが出来ない。
そんな…いきなり女の身体に性転換させられるだけでも驚天動地の大ショックなのに、この上ウェディングドレスに女装させられ、あまつさえ「ヴェールを上げ」られて唇を奪われるだなんて…。
これがオレの「闘技場」での初体験となった。
この後、とんでもない大冒険に巻き込まれることになるとは、この時点で…多少の予感はしていた。
魅惑の闘技場 DMM版 購入はこちらから
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超常現象研究会 完全版(作・真城 悠 絵・NOMU)
2018Q3おかし製作所DMM販売数19位
超常現象研究会 完全版 DMM版
超常現象研究会 完全版 DLsitecom版
TSFのFのほん その3のC DMM版 復讐の指輪 DLsitecom版でおなじみのNOMUさんを表紙・挿絵にお迎えした真城さんの小説です!

バニー化シーンのサンプルはこんな感じです!
超常現象研究会 完全版 DMM版
超常現象研究会 完全版 DLsitecom版
TSFのFのほん その3のC DMM版 復讐の指輪 DLsitecom版でおなじみのNOMUさんを表紙・挿絵にお迎えした真城さんの小説です!

バニー化シーンのサンプルはこんな感じです!
【200DL達成!】女体化劇場短編集その三
2018Q2おかし製作所DMM販売数10位
女体化劇場短編集その三 DMM版
女体化劇場短編集その三 DLsitecom版
好評の真城さんの短編集!
今回は豪華イラストレイター陣でイラストも13枚の大盤振る舞い♪
お気に入りのイラストレイターさんが見つかったら真城さんにも教えてあげて下さいね。
表紙イラスト Hiyさん
「休み時間パニック」 イラスト 柊ぽぷらさん
「能率アップ変身」イラスト ろしさん
「愛のライブ」イラスト amaiさん
「女子コミュニケーション慣れ」 イラスト yomiさん
「クローズド『女子会』」イラスト 紅憐さん
「タイムパトロール・ダイバー」 イラスト モリオビさん
「メイカー」イラスト もこもこ苺さん
「結婚式が趣味の男」 イラスト だんちょねこさん
「特殊スキル」イラスト 良之助さん
「強制マシン」イラスト りんたさん

女体化劇場短編集その三 DMM版
女体化劇場短編集その三 DLsitecom版
好評の真城さんの短編集!
今回は豪華イラストレイター陣でイラストも13枚の大盤振る舞い♪
お気に入りのイラストレイターさんが見つかったら真城さんにも教えてあげて下さいね。
表紙イラスト Hiyさん
「休み時間パニック」 イラスト 柊ぽぷらさん
「能率アップ変身」イラスト ろしさん
「愛のライブ」イラスト amaiさん
「女子コミュニケーション慣れ」 イラスト yomiさん
「クローズド『女子会』」イラスト 紅憐さん
「タイムパトロール・ダイバー」 イラスト モリオビさん
「メイカー」イラスト もこもこ苺さん
「結婚式が趣味の男」 イラスト だんちょねこさん
「特殊スキル」イラスト 良之助さん
「強制マシン」イラスト りんたさん

女体化劇場短編集その二 ※レビュー追加×2
2018Q2おかし製作所DMM販売数45位
2018Q1おかし製作所DMM販売数8位
このざまさんからレビュー頂きました!
「真城悠さんによるTSF短編集になります。収録されている短編一つ一つがTSF好きならグッっとくるような内容で「自分はこの話が好き!」となること間違いなしの短編集なってます。さらに豪華イラストレーターによる素敵イラストでその威力はさらに破壊力をましましています。そして個人的お気に入りお話は、入れ替わり替え玉受験です。中身も良いのですが読み終わった後にやってくる孝至さんのイラストの効果も抜群で非常に良いです。短編集なので読みやすく、素敵イラストもついてくるのでおススメです。」
ととやすさんからレビュー頂きました!
「真城悠さんのTSF短編集第二弾です。10編以上の短編が収録されており、そのどれもがTSFファンの琴線を震わせること間違いなし! まずはおかし製作所さまにて公開されている短編「お礼」を読んでみて下さい! これにグッときた方、是非購入をお勧めします!
個人的には「ラインナップ」という短編がお気に入りです。真城さんなりのTS娘の家族構成論(?)が議論されており、非常に勉強になりました笑。
三人のイラストレーター様によるハイクオリティなイラストもついてくる。こりぁ買わない手はないですよ!」
女体化劇場短編集その二 DMM版
女体化劇場短編集その二 DLsitecom版
おなじみ真城さんの短編集第二弾!今回はイラストレイターさんもバラエティに富んだ強力布陣です!


2018Q1おかし製作所DMM販売数8位
このざまさんからレビュー頂きました!
「真城悠さんによるTSF短編集になります。収録されている短編一つ一つがTSF好きならグッっとくるような内容で「自分はこの話が好き!」となること間違いなしの短編集なってます。さらに豪華イラストレーターによる素敵イラストでその威力はさらに破壊力をましましています。そして個人的お気に入りお話は、入れ替わり替え玉受験です。中身も良いのですが読み終わった後にやってくる孝至さんのイラストの効果も抜群で非常に良いです。短編集なので読みやすく、素敵イラストもついてくるのでおススメです。」
ととやすさんからレビュー頂きました!
「真城悠さんのTSF短編集第二弾です。10編以上の短編が収録されており、そのどれもがTSFファンの琴線を震わせること間違いなし! まずはおかし製作所さまにて公開されている短編「お礼」を読んでみて下さい! これにグッときた方、是非購入をお勧めします!
個人的には「ラインナップ」という短編がお気に入りです。真城さんなりのTS娘の家族構成論(?)が議論されており、非常に勉強になりました笑。
三人のイラストレーター様によるハイクオリティなイラストもついてくる。こりぁ買わない手はないですよ!」
女体化劇場短編集その二 DMM版
女体化劇場短編集その二 DLsitecom版
おなじみ真城さんの短編集第二弾!今回はイラストレイターさんもバラエティに富んだ強力布陣です!


女体化劇場 短編集その1 少年魔法少女座談会①
2018Q1おかし製作所DMM販売数11位
真城さんの作品です!その名のように短編集ですね。収録作、少年魔法少女座談会をチラ見せしていきます!表紙や挿絵はご存知むらさきいろオレンジさんです!製品版では顔アイコンが付いています♪

A「あ、どうも少年魔法少女をやっているAと申します」
B「Bです」
C「Cです」
A「何か今回は対談して欲しいってことなんですが」
B「対談ったってねえ」
C「何を話せってのか」
A「え?きっかけ?」
B「そんなアイドルグループに応募した訳じゃないんだから」
C「すいません。見れば分かりますけど一応年齢を親告しません?」
A「…高校生やってます。三年生。一七歳です」
B「うわっ!マジでそうなのか。制服着てるし若いからもしかしてと思ったけど」
A「はい…。Bさんは?」
B「二五です。サラリーマンです。彼女います」
C「大変だな」
B「まあ、大変と言えば大変ですがCさんほどじゃないでしょ」
C「Cです。四七になります。一応課長です。子供二人います」
A「え?…っていうことは結婚されてる?」
C「まあ一応」
B「家族バレはしてませんよね」
C「してたら離婚かもしれん。子供は二人とも娘だし」
B「差支えなければお子さんの年齢は?」
C「一七と一四」
A「…同い年か…女子高生と女子中×生だ」
B「そんな多感な時期に父親が女の子に変身して悪と戦ってることがバレたら大変ですね」
C「それを言うなよ…」
B「多感といえばAくんさあ」
A「はい」
B「こうして見てても普通の男の子にしか見えないけど、どんな変身してるの?」
A「それが…同級生みたいになるだけなんですよ」
C「?どういう意味?」
A「なんてゆーかその…幼×になっちゃったり、アイドルのステージ衣装みたいなフリフリのミニスカート履かされたりってことがないんです」
B「単に同年代の女の子になるだけってこと?」
A「あ、制服は着せられます」
C「リアルJKかよ」
A「いや…リアルではないと思いますけど…」
B「さっきは普通の男の子って言ったけど訂正するわ。A君可愛いもん。これで女の子になったらさぞ可愛いだろうね」
A「いやその…(もじもじ)」
B「彼女いるんだっけ?」
A「彼女…とは言えないと思いますけど、幼馴染の子が」
C「彼女バレしてる?」
A「いえ。でもしょっちゅういなくなっては別の女の子が現れる形になってるから、何となく怪しいと思われてます」
B「…それこそ男子トイレにしけこんでは変身して出て来るとかやってるわけ?」
A「…仕方が無いんで…」
C「まるでスーパーマンのクラーク・ケントだな」
A「何ですそれ?」
C「オレが子供の頃にはギリギリあったよ。平凡な新聞記者のクラーク・ケントが電話ボックスに入るとスーパーマンに変身して出てくるんだ」
B「トンだ迷惑コスプレイヤーもいたもんだよな」
A「電話ボックス?…って何です」
C「ああ…そういう世代か…」
B「携帯電話もスマートフォンも無い時代にはそこいら中に公衆電話があったんだ。日本だとシースルーなのが多いけど、スーパーマンの時代には外から中が見えなかったから」
A「へー」
B「しつこくて悪いんだけど…どうよ?一番異性の身体に興味がある第二次性徴期の男の子としては?日常的に同年代の女の子…っていうか『女子高生』になっちゃう気分は?」
C「そうだよ。オレは女っ気のない家だったからさ。道端に落ちててボロボロだったエロ本拾って帰ったり大変だったもんさ。それが自分の身体ってなるとなあ」
B「その頃に魔法少女になりたかった?」
C「ありていに言えばそうだね。もう夢見る若者って年でもないし、気ままにマンガや映画の世界に浸ってられない。心配は怪人よりもローンさ。今更幼×に変身する能力もらってもなあ…って感じでよ」
B「まさか性的に異性に興味が無くなってるとか?」
C「少なくとも自分の娘以下の子は『可愛いな』とは思うが、犬や猫見て『可愛い』と思うようなもんで、性的にどうこうなんて思わんね」
B「なるほどね」
A「まあ…ウチ、お姉ちゃんが二人なんですよ」
B「あ?そうなの?」
C「ウチは兄貴が三人いたぞ」
B「もしかしてアレかな?小さい頃はお姉さんのお下がり着せられてたとか」
A「あ、はい」
B「…当たり前みたいに言うねえ…オレは一人っ子だったから正直そういうのに憧れてもいたんだけど…」
A「…いいもんじゃありませんよ。一番上の姉は八歳離れてるからそうでもないですけど、二番目の姉は二歳違いだからケンカが絶えないし」
C「年の近い異性のきょうだいは仲は良くないよな」
B「それこそ小さい頃はお姉さんのお下がり着せられたりしてたの?」
A「はい」
C「即答だね」
A「幼稚園に入るまでは男女で着るものが違うってことも知りませんでした」
C「え…じゃあ普通にスカートとか着てたんだ」
A「はい」
B「そういう例はまま聞くけど…」
つづきはこちら
女体化劇場 短編集その一 DMM版購入はこちらから
女体化劇場短編集その一 DLsitecom版購入はこちらから
真城さんの作品です!その名のように短編集ですね。収録作、少年魔法少女座談会をチラ見せしていきます!表紙や挿絵はご存知むらさきいろオレンジさんです!製品版では顔アイコンが付いています♪

A「あ、どうも少年魔法少女をやっているAと申します」
B「Bです」
C「Cです」
A「何か今回は対談して欲しいってことなんですが」
B「対談ったってねえ」
C「何を話せってのか」
A「え?きっかけ?」
B「そんなアイドルグループに応募した訳じゃないんだから」
C「すいません。見れば分かりますけど一応年齢を親告しません?」
A「…高校生やってます。三年生。一七歳です」
B「うわっ!マジでそうなのか。制服着てるし若いからもしかしてと思ったけど」
A「はい…。Bさんは?」
B「二五です。サラリーマンです。彼女います」
C「大変だな」
B「まあ、大変と言えば大変ですがCさんほどじゃないでしょ」
C「Cです。四七になります。一応課長です。子供二人います」
A「え?…っていうことは結婚されてる?」
C「まあ一応」
B「家族バレはしてませんよね」
C「してたら離婚かもしれん。子供は二人とも娘だし」
B「差支えなければお子さんの年齢は?」
C「一七と一四」
A「…同い年か…女子高生と女子中×生だ」
B「そんな多感な時期に父親が女の子に変身して悪と戦ってることがバレたら大変ですね」
C「それを言うなよ…」
B「多感といえばAくんさあ」
A「はい」
B「こうして見てても普通の男の子にしか見えないけど、どんな変身してるの?」
A「それが…同級生みたいになるだけなんですよ」
C「?どういう意味?」
A「なんてゆーかその…幼×になっちゃったり、アイドルのステージ衣装みたいなフリフリのミニスカート履かされたりってことがないんです」
B「単に同年代の女の子になるだけってこと?」
A「あ、制服は着せられます」
C「リアルJKかよ」
A「いや…リアルではないと思いますけど…」
B「さっきは普通の男の子って言ったけど訂正するわ。A君可愛いもん。これで女の子になったらさぞ可愛いだろうね」
A「いやその…(もじもじ)」
B「彼女いるんだっけ?」
A「彼女…とは言えないと思いますけど、幼馴染の子が」
C「彼女バレしてる?」
A「いえ。でもしょっちゅういなくなっては別の女の子が現れる形になってるから、何となく怪しいと思われてます」
B「…それこそ男子トイレにしけこんでは変身して出て来るとかやってるわけ?」
A「…仕方が無いんで…」
C「まるでスーパーマンのクラーク・ケントだな」
A「何ですそれ?」
C「オレが子供の頃にはギリギリあったよ。平凡な新聞記者のクラーク・ケントが電話ボックスに入るとスーパーマンに変身して出てくるんだ」
B「トンだ迷惑コスプレイヤーもいたもんだよな」
A「電話ボックス?…って何です」
C「ああ…そういう世代か…」
B「携帯電話もスマートフォンも無い時代にはそこいら中に公衆電話があったんだ。日本だとシースルーなのが多いけど、スーパーマンの時代には外から中が見えなかったから」
A「へー」
B「しつこくて悪いんだけど…どうよ?一番異性の身体に興味がある第二次性徴期の男の子としては?日常的に同年代の女の子…っていうか『女子高生』になっちゃう気分は?」
C「そうだよ。オレは女っ気のない家だったからさ。道端に落ちててボロボロだったエロ本拾って帰ったり大変だったもんさ。それが自分の身体ってなるとなあ」
B「その頃に魔法少女になりたかった?」
C「ありていに言えばそうだね。もう夢見る若者って年でもないし、気ままにマンガや映画の世界に浸ってられない。心配は怪人よりもローンさ。今更幼×に変身する能力もらってもなあ…って感じでよ」
B「まさか性的に異性に興味が無くなってるとか?」
C「少なくとも自分の娘以下の子は『可愛いな』とは思うが、犬や猫見て『可愛い』と思うようなもんで、性的にどうこうなんて思わんね」
B「なるほどね」
A「まあ…ウチ、お姉ちゃんが二人なんですよ」
B「あ?そうなの?」
C「ウチは兄貴が三人いたぞ」
B「もしかしてアレかな?小さい頃はお姉さんのお下がり着せられてたとか」
A「あ、はい」
B「…当たり前みたいに言うねえ…オレは一人っ子だったから正直そういうのに憧れてもいたんだけど…」
A「…いいもんじゃありませんよ。一番上の姉は八歳離れてるからそうでもないですけど、二番目の姉は二歳違いだからケンカが絶えないし」
C「年の近い異性のきょうだいは仲は良くないよな」
B「それこそ小さい頃はお姉さんのお下がり着せられたりしてたの?」
A「はい」
C「即答だね」
A「幼稚園に入るまでは男女で着るものが違うってことも知りませんでした」
C「え…じゃあ普通にスカートとか着てたんだ」
A「はい」
B「そういう例はまま聞くけど…」
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【DL発売中】 ダーク・シャワー プロローグ
作 真城 悠
絵 蜂密柑
ダーク・シャワー FANZA版 好評発売中
プロローグ
息が上がっていた。
相手との距離を測るためだ。
ちくしょう・・・ただでさえ立て込んでるのに余計な事しやがって・・・。
その人物は心の中で毒付いた。
あちこちに松明が掲げられており、洞窟内はかなり見通しが良くなっている。
こんな密閉された空間で火を焚けるということは気密が余り無く、空気が流れているということでもある。
味方はほぼいない。
大規模な引っ越しを終えたばかりだからだ。
そんな日を狙って来るとは・・・卑怯卑劣だとも言えるし、賢いやり口だとも言える。
物陰から垣間見たところでは、洞窟内への侵入者は年の頃は二〇代半ばくらい。
金髪碧眼で筋肉質。身長は一八〇センチ程度。こちらより少し大きい。
とはいえ、その顔つきはいかめしいというよりはむしろ美形の部類だ。
小ぶりな盾と幅の広い剣を携帯している。
バックパック(背嚢)を背負っていないのは長旅ではなくて奇襲のためかそれとも荷物を持つ別の係がいるのかだ。
顔の部分はほぼむき出し。鎧も軽装。一応はほぼ全身を覆うプレート・メイルと呼ばれる鎧に見えるが、内側に鎖帷子(くさりかたびら)を着こんでいれば上等という程度。軽やかに歩いているので、装甲はかなり薄いかレザー(皮)・アーマーとの併用かもしれない。
どうにも判断が付きかねる。
あれじゃあ「騎士くずれ」というところで、お世辞にも洞窟を奇襲するのに適した格好とは思えない。デカい盾で固めて密集陣形で前に出るのがお似合いだ。
あのデカくて長い剣じゃこの洞窟には不向きだし、俊敏性も期待出来ない上に、ならば硬い装甲に特化出来てもいない。
まあ、おぼっちゃんの勇み足ってところか。
入り口からの距離・・・かなり奥まで来たのに仲間の姿が見えない・・・から考えても、この相手は単独行動ってことで間違いないだろう。
「よお」
騎士くずれの前に姿を現した。
「き、きさま!現れたな!」
「さっきからずっといるよ・・・」
呆れたように頭を掻く。
「世を乱す邪教の手下め!成敗してくれる」
「『邪教』ねえ・・・あんたがたの神様は信者しか救ってくれんの?全知全能の割にはケチ臭いな」
軽口に益々表情が険しくなる騎士くずれ。
長い剣を構える。
幅の広い剣(ブロード・ソード)は刃こそついているが、「斬る」というよりは「重さを利用してぶん殴る」に近い使い方をする。棍棒の変形だと考えた方がいい。
その為素早く振り回すのには向いておらず、日本刀でいう「居合抜き」の様に鞘(さや)に入れたまま構えることはしない。
「聞いておいてやる。名前があるなら名乗れ」
「・・・オーと呼ばれてる」
「オー・・・オークの手先か!」
騎士くずれが勝手に盛り上がっている。
「こっちも最後に一応聞いておいてやる」
オーと名乗った男がゆっくりと言った。
「大人しく投降しな」
炎がゆらめく洞窟内で沈黙が訪れた。
「・・・!?何を言っている」
怪訝な表情をする騎士くずれ。
「言葉の通りだ。こっちは戦いは望まない。大人しく帰ってくれれば別に追いかけたりしない」
オーはあくまでも冷静なままだった。
「断る」
「あっそ」
オーは目の前の殺意をたぎらせる物騒な身なりの男に対する興味も無さそうで、視線を合わせようともせず耳をほじって指先をふっと吹いた。
「オタク、槍は持ってないの?」
「なんだと?」
「槍だよヤリ。ポール・ウェポン(竿状武器)って言えば分かる?」
「こんな狭いところでそんなもの持たん」
「そうでもないよ。あんた戦場を知らないな」
「貴様の講釈なんぞ聞きたくない!」
「確かに振り回すのには向いてないけど、突けばいいだろうに・・・。それだったらオレも苦戦したかもしれないよ?」
「剣でなら自信があると?」
「ま、どっちでもそう変わらんか」
「逃げないのは感心だがもうこれで最後だ。観念しろ」
「逃げるも何もここで行き止まりでね・・・そろそろ効いてきたはずだ」
「・・・何だと?」
オーの表情が邪悪に歪み、ニヤついた。
「あんた、下を見てみな」
「・・・?何?」
次の瞬間だった。
「・・・?・・・!!!???・・・ああああああーーーーー!?!?!」
少しの間事態を認識・把握出来ていなかったらしい。
だが、気が付いた瞬間に叫び出した。
「な、な・・・」
余りにも狼狽(うろた)えてしまうとまともな言葉にならない。
それはそうだろう。
初々しく凛々しい鈍い銀色に輝く甲冑の上半身のその下が、ピンクと白を基調としたドレスのスカートになっていたからだ。
恐らく、慣れぬ「ハイヒール」を上手く操れないのであろう。騎士くずれがよろめいた。
そのか弱い脚では重い甲冑を支えるのも一苦労だろう。
がさっ・・・がさがさっ!とスカートの内側の構造物と生地、そしてしゅるっしゅるしゅるるっ!というスカート表面の衣擦れ

絵 蜂密柑
ダーク・シャワー FANZA版 好評発売中
プロローグ
息が上がっていた。
相手との距離を測るためだ。
ちくしょう・・・ただでさえ立て込んでるのに余計な事しやがって・・・。
その人物は心の中で毒付いた。
あちこちに松明が掲げられており、洞窟内はかなり見通しが良くなっている。
こんな密閉された空間で火を焚けるということは気密が余り無く、空気が流れているということでもある。
味方はほぼいない。
大規模な引っ越しを終えたばかりだからだ。
そんな日を狙って来るとは・・・卑怯卑劣だとも言えるし、賢いやり口だとも言える。
物陰から垣間見たところでは、洞窟内への侵入者は年の頃は二〇代半ばくらい。
金髪碧眼で筋肉質。身長は一八〇センチ程度。こちらより少し大きい。
とはいえ、その顔つきはいかめしいというよりはむしろ美形の部類だ。
小ぶりな盾と幅の広い剣を携帯している。
バックパック(背嚢)を背負っていないのは長旅ではなくて奇襲のためかそれとも荷物を持つ別の係がいるのかだ。
顔の部分はほぼむき出し。鎧も軽装。一応はほぼ全身を覆うプレート・メイルと呼ばれる鎧に見えるが、内側に鎖帷子(くさりかたびら)を着こんでいれば上等という程度。軽やかに歩いているので、装甲はかなり薄いかレザー(皮)・アーマーとの併用かもしれない。
どうにも判断が付きかねる。
あれじゃあ「騎士くずれ」というところで、お世辞にも洞窟を奇襲するのに適した格好とは思えない。デカい盾で固めて密集陣形で前に出るのがお似合いだ。
あのデカくて長い剣じゃこの洞窟には不向きだし、俊敏性も期待出来ない上に、ならば硬い装甲に特化出来てもいない。
まあ、おぼっちゃんの勇み足ってところか。
入り口からの距離・・・かなり奥まで来たのに仲間の姿が見えない・・・から考えても、この相手は単独行動ってことで間違いないだろう。
「よお」
騎士くずれの前に姿を現した。
「き、きさま!現れたな!」
「さっきからずっといるよ・・・」
呆れたように頭を掻く。
「世を乱す邪教の手下め!成敗してくれる」
「『邪教』ねえ・・・あんたがたの神様は信者しか救ってくれんの?全知全能の割にはケチ臭いな」
軽口に益々表情が険しくなる騎士くずれ。
長い剣を構える。
幅の広い剣(ブロード・ソード)は刃こそついているが、「斬る」というよりは「重さを利用してぶん殴る」に近い使い方をする。棍棒の変形だと考えた方がいい。
その為素早く振り回すのには向いておらず、日本刀でいう「居合抜き」の様に鞘(さや)に入れたまま構えることはしない。
「聞いておいてやる。名前があるなら名乗れ」
「・・・オーと呼ばれてる」
「オー・・・オークの手先か!」
騎士くずれが勝手に盛り上がっている。
「こっちも最後に一応聞いておいてやる」
オーと名乗った男がゆっくりと言った。
「大人しく投降しな」
炎がゆらめく洞窟内で沈黙が訪れた。
「・・・!?何を言っている」
怪訝な表情をする騎士くずれ。
「言葉の通りだ。こっちは戦いは望まない。大人しく帰ってくれれば別に追いかけたりしない」
オーはあくまでも冷静なままだった。
「断る」
「あっそ」
オーは目の前の殺意をたぎらせる物騒な身なりの男に対する興味も無さそうで、視線を合わせようともせず耳をほじって指先をふっと吹いた。
「オタク、槍は持ってないの?」
「なんだと?」
「槍だよヤリ。ポール・ウェポン(竿状武器)って言えば分かる?」
「こんな狭いところでそんなもの持たん」
「そうでもないよ。あんた戦場を知らないな」
「貴様の講釈なんぞ聞きたくない!」
「確かに振り回すのには向いてないけど、突けばいいだろうに・・・。それだったらオレも苦戦したかもしれないよ?」
「剣でなら自信があると?」
「ま、どっちでもそう変わらんか」
「逃げないのは感心だがもうこれで最後だ。観念しろ」
「逃げるも何もここで行き止まりでね・・・そろそろ効いてきたはずだ」
「・・・何だと?」
オーの表情が邪悪に歪み、ニヤついた。
「あんた、下を見てみな」
「・・・?何?」
次の瞬間だった。
「・・・?・・・!!!???・・・ああああああーーーーー!?!?!」
少しの間事態を認識・把握出来ていなかったらしい。
だが、気が付いた瞬間に叫び出した。
「な、な・・・」
余りにも狼狽(うろた)えてしまうとまともな言葉にならない。
それはそうだろう。
初々しく凛々しい鈍い銀色に輝く甲冑の上半身のその下が、ピンクと白を基調としたドレスのスカートになっていたからだ。
恐らく、慣れぬ「ハイヒール」を上手く操れないのであろう。騎士くずれがよろめいた。
そのか弱い脚では重い甲冑を支えるのも一苦労だろう。
がさっ・・・がさがさっ!とスカートの内側の構造物と生地、そしてしゅるっしゅるしゅるるっ!というスカート表面の衣擦れ

かまいたち事件 女体化され、犯されて行く男たち(真城さん&むらさきいろオレンジさん) プロローグ&第一章①
2017Q4おかし製作所DMM販売数26位
かまいたち事件 女体化され、犯されて行く男たち DMM版
かまいたち事件 女体化され、犯されて行く男たち DLsitecom版

プロローグ
「テメエ…何を…した!?」
目の前のすらりとした大男がうめいている。
「…」
オレは特に何も発さず、推移を眺めていた。
目の前にいた一八〇センチの大男は、ものの数分としない内に一六四センチのオレよりも小柄な「女の子」へと性転換してしまい、私立高校もかくやというほど可愛らしい女子の制服に身を包み、オレに犯されることになる。
ただじっと立っているだけでも可愛らしさが数倍になる正に「制服マジック」を発散させている「美少女」の肩を取って、みすぼらしいトイレの鏡の前に押し出した。
「ッ!!!」
アイドルか若手女優みたいな美貌の美少女は、目玉が飛び出しそうなほど見開いた。
鏡に映る自分の姿が信じられなかったのだろう。
背後から抱きしめると、とてもいい匂いがした。
間近で見ると目の下の「涙袋」がとても大きな美少女だった。
そして、制服の上着、リボン、ブラウス、そしてスカートは勿論のこと、間違いなく自主的に身に付けた覚えなど全く無いはずのブラジャー、パンティ、スリップをはぎ取られながら最初はドスの効いた声から金切り声、そして最終的には甘い声を上げつつ凌辱されることになる。
この事態に至る少し前にさかのぼってみよう。
第一章
周囲を観察する。
…間違いないみたいだ。
偶然空中に飛来していたハエが制止していた。微動だにしない。
「何とか言えよゴルァ!」
震える様なドスの効いた恐ろしい声だった。
これまでだったらビビっていたんだろうな。
「…とりあえず警告」
「あぁ!?」
「別にちやほやして欲しいとは思わない。ただ、構わないでくれるかな」
「うるせえんだよバカ野郎!」
話が通じない。まともな会話が成立しそうになかった。
「…もう一度やってみる?」
十分に距離があることを確認した上で相手の拘束を解放した。これで自由に動ける。相手は。
「ドゥウラアアア!」
獣みたいな咆哮を上げて突進してくる。
大男は何かにぶつかったかの様に衝撃を受け、マンガの様に後方に弾き飛ばされることなく、その場に軽く浮きあがると真下に落下した。
「ぐはぁ!」
「…だから言ったのに…」
一か所に打撃力を集中する形になってしまうと、言ってみれば「カウンター」気味に力が加わり、再起不能なほどの大怪我をしてしまう可能性がある。
具体的に言えば首の骨を折って絶命させてしまったり、陥没骨折で重体にしてしまったりだ。
だから仕方がないので、多少の柔軟性を持った空気の壁みたいなものに衝突して突進を止めることにした。
こちらからぶん殴らなくても相手から突っ込んできてくれるのだから楽なもんだ。
「…悪いけど、腕力では勝てないと思うよ」
生意気な物言いだったと思う。挑発する気は無いのだが、どう取られるかは分からない。
ひんやりしたトイレの空気と、幾ら洗浄剤を撒いても消えないアンモニア臭が鼻を突く。
実際にはそこまで何もかも隔絶している訳ではない。
リアルに取っ組み合いになったら負けるだろう。
だがこちらには…手を触れずに物を動かす力がある。その力はかなりの程度融通無碍だ。
それ故に力の加減などが難しく、正直使いあぐねている。
「殺してやる…」
むっくり起き上がった大男は言った。穏やかじゃない。
「殺されるのは…嫌だな」
独り言の様につぶやいた。
妙な口調だと自分でも思う。自覚しているからこそ教室では余り喋らない。勤めて当たり障りのない会話に終始し、周囲から浮き上がらない様に努力を重ねてきた。この心境に至るまでに、幼稚園・小学校・中学校といじめ抜かれて来た。
現在一六歳だから、言ってみれば「いじめの十年選手」だ。いや、正確には「いじめられ」のだが。
「あんだゴウウウウルゥアアア!!」
もう言葉何だか何だか分からない。
いじめが始まるのは理屈じゃない。
それこそ「生理的嫌悪感」と言う奴だろう。
まあ、気持ちは分かる。
もし仮に自分が、自分みたいなのが教室にいたらきっと阻害はしていたと思う。
しかし、未成年であることを盾にとって殺しかねない組織的な暴力まで正当化する理由になるとはとても思えない。
大男こと鬼留要作(おにどめ・ようさく)はごく平凡な普通科の公立高校を「〆(しめ)る」には素質はあると思う。
高校一年生にして身長一八〇センチというのは大迫力だ。
こちとら一六四センチしかない。
見上げるような大男に見える。
胸板も分厚く、筋肉質だ。それでいて決してゴリラの様ではなくスマートだ。
顔もハンサムで女子にもモテモテだ。ファンクラブめいたモノすらあると言われている。
成績も『ごく平凡な普通科の公立高校』の中ではトップクラス。教師たちの覚えもめでたい。
サッカー部に所属して一年生でありながらレギュラーポジションを獲得し、人望も厚くカリスマ的人気を誇る。
廊下を歩けば「取り巻き」みたいな男どもが威光にあやかろうと群がってくる。
どうしてご立派な私立に行かないのか不思議だ。
こんな、制服だけは私立めいてオシャレだが偏差値が五〇そこそこの公立なんぞに入学して来たのかサッパリ分からん。客観的には。
その秘密は彼の素行にあった。
非常に表面のいい鬼留だが、気に入らない相手がいれば組織だって無視やいびりを繰り返し、精神的に追い詰める。
中学時代にはクラスメートをいじめ殺したと言われている。無論、自殺なので鬼留が直接手を下した訳ではない。
その他にも「不登校」に追い込んだ生徒は数知れずと伝えられている。
男子生徒相手にはその程度で済むが、問題は女子生徒で、中学の頃には両手に余る彼女をとっかえひっかえしてはヤリ捨て、妊娠に追い込んだ女子生徒はこれまた将来を悲観して自殺して果てたらしい。
それらは全て「相手の方が悪かった」として表面上は片付けられたが、怨嗟の声はマグマのように沈殿していた。
よりによってそんなのとクラスメートになってしまった。
いじめは一学期の初日から始まった。
直接会話を交わしたわけでもないのにだ。
後頭部に当たった消しゴムの丸めたカスに振り返ると、クラスの大半がクスクスと笑っていた。
その日から型通りのいじめがスタートした。
かまいたち事件 女体化され、犯されて行く男たち DMM版
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プロローグ
「テメエ…何を…した!?」
目の前のすらりとした大男がうめいている。
「…」
オレは特に何も発さず、推移を眺めていた。
目の前にいた一八〇センチの大男は、ものの数分としない内に一六四センチのオレよりも小柄な「女の子」へと性転換してしまい、私立高校もかくやというほど可愛らしい女子の制服に身を包み、オレに犯されることになる。
ただじっと立っているだけでも可愛らしさが数倍になる正に「制服マジック」を発散させている「美少女」の肩を取って、みすぼらしいトイレの鏡の前に押し出した。
「ッ!!!」
アイドルか若手女優みたいな美貌の美少女は、目玉が飛び出しそうなほど見開いた。
鏡に映る自分の姿が信じられなかったのだろう。
背後から抱きしめると、とてもいい匂いがした。
間近で見ると目の下の「涙袋」がとても大きな美少女だった。
そして、制服の上着、リボン、ブラウス、そしてスカートは勿論のこと、間違いなく自主的に身に付けた覚えなど全く無いはずのブラジャー、パンティ、スリップをはぎ取られながら最初はドスの効いた声から金切り声、そして最終的には甘い声を上げつつ凌辱されることになる。
この事態に至る少し前にさかのぼってみよう。
第一章
周囲を観察する。
…間違いないみたいだ。
偶然空中に飛来していたハエが制止していた。微動だにしない。
「何とか言えよゴルァ!」
震える様なドスの効いた恐ろしい声だった。
これまでだったらビビっていたんだろうな。
「…とりあえず警告」
「あぁ!?」
「別にちやほやして欲しいとは思わない。ただ、構わないでくれるかな」
「うるせえんだよバカ野郎!」
話が通じない。まともな会話が成立しそうになかった。
「…もう一度やってみる?」
十分に距離があることを確認した上で相手の拘束を解放した。これで自由に動ける。相手は。
「ドゥウラアアア!」
獣みたいな咆哮を上げて突進してくる。
大男は何かにぶつかったかの様に衝撃を受け、マンガの様に後方に弾き飛ばされることなく、その場に軽く浮きあがると真下に落下した。
「ぐはぁ!」
「…だから言ったのに…」
一か所に打撃力を集中する形になってしまうと、言ってみれば「カウンター」気味に力が加わり、再起不能なほどの大怪我をしてしまう可能性がある。
具体的に言えば首の骨を折って絶命させてしまったり、陥没骨折で重体にしてしまったりだ。
だから仕方がないので、多少の柔軟性を持った空気の壁みたいなものに衝突して突進を止めることにした。
こちらからぶん殴らなくても相手から突っ込んできてくれるのだから楽なもんだ。
「…悪いけど、腕力では勝てないと思うよ」
生意気な物言いだったと思う。挑発する気は無いのだが、どう取られるかは分からない。
ひんやりしたトイレの空気と、幾ら洗浄剤を撒いても消えないアンモニア臭が鼻を突く。
実際にはそこまで何もかも隔絶している訳ではない。
リアルに取っ組み合いになったら負けるだろう。
だがこちらには…手を触れずに物を動かす力がある。その力はかなりの程度融通無碍だ。
それ故に力の加減などが難しく、正直使いあぐねている。
「殺してやる…」
むっくり起き上がった大男は言った。穏やかじゃない。
「殺されるのは…嫌だな」
独り言の様につぶやいた。
妙な口調だと自分でも思う。自覚しているからこそ教室では余り喋らない。勤めて当たり障りのない会話に終始し、周囲から浮き上がらない様に努力を重ねてきた。この心境に至るまでに、幼稚園・小学校・中学校といじめ抜かれて来た。
現在一六歳だから、言ってみれば「いじめの十年選手」だ。いや、正確には「いじめられ」のだが。
「あんだゴウウウウルゥアアア!!」
もう言葉何だか何だか分からない。
いじめが始まるのは理屈じゃない。
それこそ「生理的嫌悪感」と言う奴だろう。
まあ、気持ちは分かる。
もし仮に自分が、自分みたいなのが教室にいたらきっと阻害はしていたと思う。
しかし、未成年であることを盾にとって殺しかねない組織的な暴力まで正当化する理由になるとはとても思えない。
大男こと鬼留要作(おにどめ・ようさく)はごく平凡な普通科の公立高校を「〆(しめ)る」には素質はあると思う。
高校一年生にして身長一八〇センチというのは大迫力だ。
こちとら一六四センチしかない。
見上げるような大男に見える。
胸板も分厚く、筋肉質だ。それでいて決してゴリラの様ではなくスマートだ。
顔もハンサムで女子にもモテモテだ。ファンクラブめいたモノすらあると言われている。
成績も『ごく平凡な普通科の公立高校』の中ではトップクラス。教師たちの覚えもめでたい。
サッカー部に所属して一年生でありながらレギュラーポジションを獲得し、人望も厚くカリスマ的人気を誇る。
廊下を歩けば「取り巻き」みたいな男どもが威光にあやかろうと群がってくる。
どうしてご立派な私立に行かないのか不思議だ。
こんな、制服だけは私立めいてオシャレだが偏差値が五〇そこそこの公立なんぞに入学して来たのかサッパリ分からん。客観的には。
その秘密は彼の素行にあった。
非常に表面のいい鬼留だが、気に入らない相手がいれば組織だって無視やいびりを繰り返し、精神的に追い詰める。
中学時代にはクラスメートをいじめ殺したと言われている。無論、自殺なので鬼留が直接手を下した訳ではない。
その他にも「不登校」に追い込んだ生徒は数知れずと伝えられている。
男子生徒相手にはその程度で済むが、問題は女子生徒で、中学の頃には両手に余る彼女をとっかえひっかえしてはヤリ捨て、妊娠に追い込んだ女子生徒はこれまた将来を悲観して自殺して果てたらしい。
それらは全て「相手の方が悪かった」として表面上は片付けられたが、怨嗟の声はマグマのように沈殿していた。
よりによってそんなのとクラスメートになってしまった。
いじめは一学期の初日から始まった。
直接会話を交わしたわけでもないのにだ。
後頭部に当たった消しゴムの丸めたカスに振り返ると、クラスの大半がクスクスと笑っていた。
その日から型通りのいじめがスタートした。
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【サンプル掲載】女体化劇場短編集その三 から 休み時間パニック②
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岩崎「…だ、だめ…」
自分のものとはとても信じられないブラジャーとそしてシャツに、クリーム色のベストと赤いリボンに覆われた乳房部分が、目の前の美少女のそれと押し付け合った。
岩崎「あ…」
かつて同級生の女子の中でも胸の部分の発育が特によかった君江をチラ見しては「でかいおっぱいだなあ…」などと男同士で言い合っていたものだった。
それが…それがよりによって自分のおっぱいと押し合いしてる…なんて…。
ミニスカートから露出した素脚同士が「するり」と接触した。
背筋に電流が走った。
岩崎「ぁあっ!」
君江の圧力は止まらず、背中の壁と目の前の女子高生に挟まれる形となった。
君江「…暴れないでよ…制服がしわになっちゃうでしょうが」
岩崎「え…」
君江「…まあいいわ」
君江の圧力から解放された。
岩崎はその場に膝から崩れ落ちそうになった…が、どうにか踏みとどまった。
君江「で?どうよ」
君江の口調は普段と何も変わらなかった。
君江「女になった感想は」
岩崎「…それは…」
岩崎は何と言っていいのか分からなかった。
君江「やっぱり『スカートがすーすーする』とか思うの?ねえ」
別に責めている口調ではない。単純に興味があると言う感じだった。ただ、目を輝かせ、頬を紅潮させての質問という訳でもない。
岩崎「…分 からない」
背筋を伸ばす岩崎。
長い髪の毛が揺れた。
下半身の解放された頼りなさは相変わらずだった。
定番の感想でつまらないが、「女子はこんな格好で普段過ごしているのか」とやはり思った。
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岩崎「…だ、だめ…」
自分のものとはとても信じられないブラジャーとそしてシャツに、クリーム色のベストと赤いリボンに覆われた乳房部分が、目の前の美少女のそれと押し付け合った。
岩崎「あ…」
かつて同級生の女子の中でも胸の部分の発育が特によかった君江をチラ見しては「でかいおっぱいだなあ…」などと男同士で言い合っていたものだった。
それが…それがよりによって自分のおっぱいと押し合いしてる…なんて…。
ミニスカートから露出した素脚同士が「するり」と接触した。
背筋に電流が走った。
岩崎「ぁあっ!」
君江の圧力は止まらず、背中の壁と目の前の女子高生に挟まれる形となった。
君江「…暴れないでよ…制服がしわになっちゃうでしょうが」
岩崎「え…」
君江「…まあいいわ」
君江の圧力から解放された。
岩崎はその場に膝から崩れ落ちそうになった…が、どうにか踏みとどまった。
君江「で?どうよ」
君江の口調は普段と何も変わらなかった。
君江「女になった感想は」
岩崎「…それは…」
岩崎は何と言っていいのか分からなかった。
君江「やっぱり『スカートがすーすーする』とか思うの?ねえ」
別に責めている口調ではない。単純に興味があると言う感じだった。ただ、目を輝かせ、頬を紅潮させての質問という訳でもない。
岩崎「…分 からない」
背筋を伸ばす岩崎。
長い髪の毛が揺れた。
下半身の解放された頼りなさは相変わらずだった。
定番の感想でつまらないが、「女子はこんな格好で普段過ごしているのか」とやはり思った。
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君江「…!?…カン…ちゃん?なんてカッコしてんの!?」

挿絵:柊ぽぷら
岩崎「あ…ち、違うんだ!これはその…」
小学校の頃からの付き合いだからかれこれ数年になるだろうか。
クラスメートの小野寺君江(おのでら・きみえ)が廊下でこちらを確認すると、何とも言えない呆れたとも驚いたとも言える口調で言った。
…それも無理も無いだろう。
何しろオレ…岩崎寛一(いわさき・かんいち)は、「通常の男子高校生」としてはありえない格好をしていたからだ。
太ももの中央まで張り出したその脚線美。
可愛らしい真っ赤なリボンにクリーム色のベスト。
清潔なイメージのシャツ。
チェック柄のプリーツミニスカート。
ハッキリ言えば、「女子高生の制服」姿だったからだ。
半ば薄暗い廊下は、観音開きのガラスドアによって外部から隔てられていたが、不幸なことに今は開いていた。
急に涼やかな風が強めに吹きこんできた。
ぶわり!とめくれ上がるミニスカート。
運動を阻害しない様に襞(ひだ)が入って良く広がるそれは、吹き上げる風によってその性能を最大限発揮してしまった。
岩崎「きゃあっ!!」
ただでさえ頼りない下半身が風に嬲(なぶ)られ、その上下着までをも思いっきり見せつける格好となってしまっ たのだ!
必死にめくれ上がるスカートを抑え込むそのリアクションは完全に「女子」だった。
そして…そのスカートの中のパンティに包まれた肉体もまた、「女子」そのものだった。
風は収まったが、両手を前に揃えて動揺し、長い髪を腰まで伸ばして豊かなバストを荒い呼吸で上下させているその肉体は、どこからどう見ても女子である。
むしろ、君江がどうして目の前の美少女を「同級生の岩崎だ」と認識できたのかが不思議なくらいだった。
君江「…?なんで…なんでカンちゃん、…女になってるの?」
岩崎「いや…これはその…」
ここで時間が少し戻る。
女体化劇場短編集その三 DLsitecom版 購入はこちら
君江「…!?…カン…ちゃん?なんてカッコしてんの!?」

挿絵:柊ぽぷら
岩崎「あ…ち、違うんだ!これはその…」
小学校の頃からの付き合いだからかれこれ数年になるだろうか。
クラスメートの小野寺君江(おのでら・きみえ)が廊下でこちらを確認すると、何とも言えない呆れたとも驚いたとも言える口調で言った。
…それも無理も無いだろう。
何しろオレ…岩崎寛一(いわさき・かんいち)は、「通常の男子高校生」としてはありえない格好をしていたからだ。
太ももの中央まで張り出したその脚線美。
可愛らしい真っ赤なリボンにクリーム色のベスト。
清潔なイメージのシャツ。
チェック柄のプリーツミニスカート。
ハッキリ言えば、「女子高生の制服」姿だったからだ。
半ば薄暗い廊下は、観音開きのガラスドアによって外部から隔てられていたが、不幸なことに今は開いていた。
急に涼やかな風が強めに吹きこんできた。
ぶわり!とめくれ上がるミニスカート。
運動を阻害しない様に襞(ひだ)が入って良く広がるそれは、吹き上げる風によってその性能を最大限発揮してしまった。
岩崎「きゃあっ!!」
ただでさえ頼りない下半身が風に嬲(なぶ)られ、その上下着までをも思いっきり見せつける格好となってしまっ たのだ!
必死にめくれ上がるスカートを抑え込むそのリアクションは完全に「女子」だった。
そして…そのスカートの中のパンティに包まれた肉体もまた、「女子」そのものだった。
風は収まったが、両手を前に揃えて動揺し、長い髪を腰まで伸ばして豊かなバストを荒い呼吸で上下させているその肉体は、どこからどう見ても女子である。
むしろ、君江がどうして目の前の美少女を「同級生の岩崎だ」と認識できたのかが不思議なくらいだった。
君江「…?なんで…なんでカンちゃん、…女になってるの?」
岩崎「いや…これはその…」
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女体化倶楽部(真城の秘宝館新作) DLsitecom版も発売!
女体化倶楽部 DMM版
女体化倶楽部 DLsitecom版
買ったのですが、むっちゃ読みづらく(一行読むごとにクリックが必要)て改善版の要望を真城さんに出しています。
→差し替え終了し、まともに読めるようになりました♪初日に1点評価が2つついたのは上記読みづらかったためだと思います。

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【中身紹介】 女体化劇場短編集その二 ~お礼~④
不思議だった。
女物など身に付けたことも無いはずだった。
ましてやこんなぞろっとしたスカートのドレスなんて。
にもかかわらず、まるで生まれた時から何十年も女をやっていたかの様に華麗にスカートを操り、見事に用を足していた。
洋式便器に座り、想像もしたことが無い場所から想像もしたことが無い形式(?)で絞り出されるそれは、ある意味異次元体験だった。
手が勝手に動いて紙を使って軽く処理し、流す。
またパンティを手繰り上げ、手を離すとふぁさりとスカートが落下し、空中にぶら下がった。
膝下までの長さで、地面を引きずり大きく広がる「お姫様みたいなドレス」とは少し違うが、これもまた「綺麗なドレス」には違いなかった。
怯えた小娘の様にそっとドアの隅から人気を確認する。
入る時にはともかく、出る時にはタイミングは選べる。
人気も無く、新しい電車が入って来たりしていないことも気配で確かめると、やはり慣れないハイヒールを操りながら出口に向かって歩く。
すると、ふと青い人影が目に入った。
青年「っ!!」
それは洗面所に配置された「鏡」だった。
青年「…これは…」
そこにはとても美しいレディがいた。
勿論、今の自分自身である。
そんな…今、おれって…こんな姿に…。
思わず目をぱちくりしてしまう。
同様に鏡の中の美女も目をぱちくりさせていた。
駅の半地下の男子トイレの洗面所という最悪の照明シチュエーションでもこれなのだ。
きちんとした場であったならばさぞ映(は)えることだろう。
?「…よお」
思わず振り返る青年。
?「見てたぜ。最高の見世物だったな」
青年「っ!!あんたは!」
?「覚えてたか…」
そこには先ほど令嬢にチカン行為を働いた男がいた。
痴×「待ち伏せしてやろうと思って影から見てたがよ…お前さっきの男だよな?」
青年「…っ!」
咄嗟に走り出そうとする。
だが、痴×はトイレの出口に立ちふさがり、横に移動して美女と成り果てた青年の行く先を塞いだ。
青年「どけっ!」
痴×「どかねえよ。どくわけがねえだろうが」
にやにやしている。
痴×「それにしても…」
青年はゾッとする感覚がした。
舐めまわす様に身体を見られている感覚がしたからだ。
痴×「綺麗になりやがったな…たまらねえぜ」
青年「お、おい…何を考えてるんだ」
青年の顔色が青くなる。
痴×「はぁ?決まってるだろうが!」
どん!と身体を押された。
青年「きゃっ!」
バランスの悪いヒール姿なのである。たまらず冷たいトイレの床に倒れ込んでしまう。
思わずスカートがはだけて、脚線美の一部が見えた。
青年「よ、よせ!」
痴×「ああ…その可愛い声もたまらねえ!たまらねえぜ!」
青年「きゃああああああーーーっ!!」
必死に逃げようと床を掻いてもがく。
だが、慣れぬ身体に動きにくい服、そして体力も瞬発力も無い。あっという間に捕まってしまう。
床に倒れている状態で、背後から抱きしめられた。
青年「いやあっ!!」
痴×「そうだそうだ!もっと抵抗しろ!嫌がれ!」
青年は、背中に当たる硬いものの存在を察した。
元・男である青年にとってそれが何を意味しているのかは自明だった。
青年「よせ…おれは…男…だぞ…」
痴×「そうかもな。だが今は!」
チカンは上からのしかかる様に背後から手を回し、綺麗なドレスに手を掛け、思い切り引っ張った。
びりりりりりりっ!!!
と音がして、ドレスが引き裂かれる。
青年「きゃああああーーっ!!」
痴×「女だ!!」
床に倒れ込み、押さえつけられる青年。
アップスタイルにまとめられていた髪がほどけ、バラバラになって波打つように床に広がる。
そして、ドレスが引き裂かれたことで、汗ばんだ乳房がまろび出た。
青年「いやあっ!」
遂に生まれてから初めてブラジャー…なのかどうかわからないが、とにかく乳房を覆ってくれていたものから解放された初々しい乳房と乳首が空気を感じる。

青年は遂に絶望の余りからか抵抗する気力を無くした。
チカン男が半裸の女…今の自分…を個室に押し込め、慌ててズボンを脱いでいる気配を感じる。
どうして…どうしてこんなことになってしまったんだ…。
直後に抱き起され、ガサついた生暖かい唇が、さくらんぼの様に可憐な唇に押し付けられた。
同時に剥きだしの乳房が鷲掴みにされる。
青年「あっ…」
決して大事なところを堅牢にガードしている訳ではないパーティドレスはあちこちをめくられ、引き裂かれただけで「その行為」に必要な準備は全て整ってしまった。
青年「あっ!あっ!あっああああああああーーーっ!」
全身をこね回され、舐めまわされた挙句、青年の秘所は痴×自身を受け入れさせられていた。
薄れゆく意識の中、あの謎の電話の声が脳内にこだまする。
謎の女『よっしゃ!だったら直(すぐ)にその場を離れて。いい?』
青年「…話が見えないんですが」
謎の女『アンタの為に言ってんだよ!いい?目の前の天然娘のいう事は一切受け入れないこと。何でもいいから「急用が出来た」とか「親が死にそう」とか何でもいいからすぐにその場を離れるの!いい!分かった!?』
あのアドバイスを聞かなかったせいなのか…?
単に痴×被害に困っていた女の子を助けただけなのに…どうしてこんなことになったんだ…。
だが、次の瞬間、陳腐な表現ながら『女体の快楽』が全身を貫いた。
自分でも聞いたことが無い様な声が出ていた。
現実味のない小汚いトイレの天井を見上げながら、今度こそ意識が遠くなった。
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女物など身に付けたことも無いはずだった。
ましてやこんなぞろっとしたスカートのドレスなんて。
にもかかわらず、まるで生まれた時から何十年も女をやっていたかの様に華麗にスカートを操り、見事に用を足していた。
洋式便器に座り、想像もしたことが無い場所から想像もしたことが無い形式(?)で絞り出されるそれは、ある意味異次元体験だった。
手が勝手に動いて紙を使って軽く処理し、流す。
またパンティを手繰り上げ、手を離すとふぁさりとスカートが落下し、空中にぶら下がった。
膝下までの長さで、地面を引きずり大きく広がる「お姫様みたいなドレス」とは少し違うが、これもまた「綺麗なドレス」には違いなかった。
怯えた小娘の様にそっとドアの隅から人気を確認する。
入る時にはともかく、出る時にはタイミングは選べる。
人気も無く、新しい電車が入って来たりしていないことも気配で確かめると、やはり慣れないハイヒールを操りながら出口に向かって歩く。
すると、ふと青い人影が目に入った。
青年「っ!!」
それは洗面所に配置された「鏡」だった。
青年「…これは…」
そこにはとても美しいレディがいた。
勿論、今の自分自身である。
そんな…今、おれって…こんな姿に…。
思わず目をぱちくりしてしまう。
同様に鏡の中の美女も目をぱちくりさせていた。
駅の半地下の男子トイレの洗面所という最悪の照明シチュエーションでもこれなのだ。
きちんとした場であったならばさぞ映(は)えることだろう。
?「…よお」
思わず振り返る青年。
?「見てたぜ。最高の見世物だったな」
青年「っ!!あんたは!」
?「覚えてたか…」
そこには先ほど令嬢にチカン行為を働いた男がいた。
痴×「待ち伏せしてやろうと思って影から見てたがよ…お前さっきの男だよな?」
青年「…っ!」
咄嗟に走り出そうとする。
だが、痴×はトイレの出口に立ちふさがり、横に移動して美女と成り果てた青年の行く先を塞いだ。
青年「どけっ!」
痴×「どかねえよ。どくわけがねえだろうが」
にやにやしている。
痴×「それにしても…」
青年はゾッとする感覚がした。
舐めまわす様に身体を見られている感覚がしたからだ。
痴×「綺麗になりやがったな…たまらねえぜ」
青年「お、おい…何を考えてるんだ」
青年の顔色が青くなる。
痴×「はぁ?決まってるだろうが!」
どん!と身体を押された。
青年「きゃっ!」
バランスの悪いヒール姿なのである。たまらず冷たいトイレの床に倒れ込んでしまう。
思わずスカートがはだけて、脚線美の一部が見えた。
青年「よ、よせ!」
痴×「ああ…その可愛い声もたまらねえ!たまらねえぜ!」
青年「きゃああああああーーーっ!!」
必死に逃げようと床を掻いてもがく。
だが、慣れぬ身体に動きにくい服、そして体力も瞬発力も無い。あっという間に捕まってしまう。
床に倒れている状態で、背後から抱きしめられた。
青年「いやあっ!!」
痴×「そうだそうだ!もっと抵抗しろ!嫌がれ!」
青年は、背中に当たる硬いものの存在を察した。
元・男である青年にとってそれが何を意味しているのかは自明だった。
青年「よせ…おれは…男…だぞ…」
痴×「そうかもな。だが今は!」
チカンは上からのしかかる様に背後から手を回し、綺麗なドレスに手を掛け、思い切り引っ張った。
びりりりりりりっ!!!
と音がして、ドレスが引き裂かれる。
青年「きゃああああーーっ!!」
痴×「女だ!!」
床に倒れ込み、押さえつけられる青年。
アップスタイルにまとめられていた髪がほどけ、バラバラになって波打つように床に広がる。
そして、ドレスが引き裂かれたことで、汗ばんだ乳房がまろび出た。
青年「いやあっ!」
遂に生まれてから初めてブラジャー…なのかどうかわからないが、とにかく乳房を覆ってくれていたものから解放された初々しい乳房と乳首が空気を感じる。

青年は遂に絶望の余りからか抵抗する気力を無くした。
チカン男が半裸の女…今の自分…を個室に押し込め、慌ててズボンを脱いでいる気配を感じる。
どうして…どうしてこんなことになってしまったんだ…。
直後に抱き起され、ガサついた生暖かい唇が、さくらんぼの様に可憐な唇に押し付けられた。
同時に剥きだしの乳房が鷲掴みにされる。
青年「あっ…」
決して大事なところを堅牢にガードしている訳ではないパーティドレスはあちこちをめくられ、引き裂かれただけで「その行為」に必要な準備は全て整ってしまった。
青年「あっ!あっ!あっああああああああーーーっ!」
全身をこね回され、舐めまわされた挙句、青年の秘所は痴×自身を受け入れさせられていた。
薄れゆく意識の中、あの謎の電話の声が脳内にこだまする。
謎の女『よっしゃ!だったら直(すぐ)にその場を離れて。いい?』
青年「…話が見えないんですが」
謎の女『アンタの為に言ってんだよ!いい?目の前の天然娘のいう事は一切受け入れないこと。何でもいいから「急用が出来た」とか「親が死にそう」とか何でもいいからすぐにその場を離れるの!いい!分かった!?』
あのアドバイスを聞かなかったせいなのか…?
単に痴×被害に困っていた女の子を助けただけなのに…どうしてこんなことになったんだ…。
だが、次の瞬間、陳腐な表現ながら『女体の快楽』が全身を貫いた。
自分でも聞いたことが無い様な声が出ていた。
現実味のない小汚いトイレの天井を見上げながら、今度こそ意識が遠くなった。
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【中身紹介】 女体化劇場短編集その二 ~お礼~③
きっと痴×被害なんて放っておけばよかったのだ。
それこそ、愚かなる痴×男はすぐに自らが痴×被害を心配しなくてはならない立場に追いやられていたことだろう。
令嬢「きゃー!可愛い!きゃー!」
自分がやらかしたことなのに勝手に盛り上がっている。
というより「やらかした」意識も無いに違いない。ある訳が無い。
恐ろしいことに、純粋に「いいことをした」とすら思っていそうだ。
青年「あ、あの…お嬢さん?」
甲高くなっている声に違和感バリバリだが、努めて平静を装う。
令嬢「何でしょう?(笑顔」
青年「あのですね…。素敵な下着とか…あれとかこれとか…本当にありがたいです」
令嬢「でしょ?」
青年「なんですけど!」
敢えてちょっと大きな声を出す。
青年「あのですね…私はその…男の方が好きなのでその…」
確信は無いが、男を女に出来る以上、女を男にすること…何より『元に戻す』ことだってきっと出来るはずだ。
何とかその意識に誘導しないと大変なことになる。
令嬢「あら…」
ぽっと顔が赤くなる令嬢。
令嬢「なんだ…そうならそうと言ってくださればいいのに…」
青年「へ?」
嫌な予感がする。
令嬢「それにしても最近の若い女性って大胆ですわね。『男が好き』だなんて」
青年の背筋に冷たいものが流れ落ちた。
何か言葉の意味を猛烈に誤解されている気がする。
青年「ち、ちが…そういう意味じゃなくて!」
その声も甲高い。
青年「…っ?…うわわっ!」
脚の周囲に『ふわっ!』と空気が流れ込んできた。
同時に、人肌に温まっていた女物の肌着…スリップの裾(すそ)が、可憐で美しい刺繍をまたたかせながら『ふぁさり』と重力に従って落下し、生まれたばかりの乙女の柔肌に優しく寄り添った。
しっかりと密閉されていた下腹部を覆う衣類は、下方向に向かって解放され、実に頼りない有様となってしまった!
青年「んぁっ!」
青年のデニム地のズボンは、柔らかい素材のスカート形状に変形していたのだ!
青年「そ、そんな!!」
きゅっと引き締まったウェストから、豊かなヒップに押されて広がるそのシルエットは、ズボンに比べても圧倒的に『女性的』なものを感じさせる。
長い髪に細い身体、女性的なシルエットのスカート形状、その下から覗く無駄毛ひとつない大理石の様な素脚に、細い指…。
男性的な特徴が残っているとしたら、武骨とまでは言わないが飾り気のないシャツくらいのものだ。
令嬢「ん~とても可愛いけど、やっぱり中途半端よね~。折角だから下着だけじゃなくてドレスもプレゼントするわ」
青年「はあああああぁあああ~っ!?」
思わず絶叫に近い声まで出てしまった。
息つく間もなくシャツが変形を始めた。
青年「あっ!あっ!ああっ!!」
腕が剥き出しになって行く。
背中がぱっくりと開き、素肌が露出した。
令嬢「あらごめんなさい。この形のドレスだと普通の下着じゃ駄目ね。えーいっ!」
青年「ぁっ…」
どういう仕組みなのか、構造なのかはサッパリ分からないが、大きく背中が開いたことでみっともなくも空気にさらされかけたブラジャーやスリップが綺麗に消滅していた。
令嬢「えっへへーえらいでしょ?ちゃんと考えてるんだから」
青年「あ…ぁあっ!!」
一気に背中が寒くなり、そして長かった髪がアップスタイルにまとめられる。
色気のないスニーカーは高いヒールの美しい靴へと変貌を遂げ、耳にはイヤリングが施され、顔は美しいナチュラル・メイクに彩られた。
令嬢「はい完成。とっても綺麗よ」
青年「あ…あぁ…」
茫然と自らの変わり果てた姿を見下ろすかつての青年。
一応スカートではあるが、身体のラインが綺麗に出るブルーの控え目のドレスだった。
男物ではありえないほど背中が開いている。
お化粧の甘い香りが鼻孔をくすぐり、一挙手一投足がまるでキラキラと輝いている様だった。
駅員「あ、あの…」
突然声を掛けられた。
青年「きゃっ!」
思わず子猫みたいな声を上げて軽く飛びのいてしまう。
駅員「先ほどこのあたりで痴漢を働いた人がいるらしくて…」
何という事だ!今ごろ駆けつけて来たのか!
身体のどの部分を動かしても違和感だらけだ。
な、なんてこった…。ほ、本当に…女の身体に性転換してしまったっていうのか!
青年は思わず駆けだしていた。
いつの間にか令嬢は姿を消している。
冗談じゃない。
人をこんな有様にしておきながら逃げるなんてありえないだろ!
走る脚がスカートの中でお互いに触れあって擦(こす)れる。
っ!!
何なんだこの服は…まるで下半身がパンツ一丁のすっぽんぽんも同じじゃないか!
階段をまるで社交界のレディみたいな格好で駆け下りる。
さびが目立つとまでは言わないが、それほど清潔にも見えない手すりに、白魚の様な指を走らせながら降りる。
慣れぬ高いヒールが動きにくい。
耳元でチリチリとイヤリングが揺れる音がする。
ち、ちくしょう…。一体どうしてこんなことに…。
男子トイレのマークが目に入った。
青年「…」
ここに入るしかないのか…。
身に付けたものも全て消失している。
一応確かめたがスマートフォンも無ければ財布も無い。
実はさっきから少し催(もよお)し始めているのだ。
分からんが、見下ろした感じでは見た目は…少なくとも男には見えないだろう。
この格好で男子トイレにはいるってのは…場違いな変態コスプレ女ってところだ。
かといって女子トイレに入るのも抵抗がある。
見た目で咎められるとしたら、真昼間からパーティ仕様の場違い女ってところくらいで、仮に隅々まで身体検査されたところで逮捕はされまい。
だが、中身は男だ。
急に元に戻されたりした日には死ねる。
肉体的にもこんな細いドレスが入るワケが無いから大変なことになるが、何と言っても社会的に死ぬ。
ええい!
混んでるコンサートの休憩時間とかだと男子トイレに女子がなだれ込んでくるとか言うじゃないか!逆ならともかく女が男子トイレに入るのは許されるだろ!
仮に男に急に戻ったとしても、変態女装男がトイレに入ったってだけだ!それはそれで問題だが、「変態女装男が女子トイレに」に比べればマシだ。
青年は思い切って入った。
幸い、小便器で用を足していた男はいなかった。
男子トイレは言ってみれば個室以外は「解放型」なので、入った瞬間に見知らぬ人と顔を合わせることになる。
今の自分みたいなのが飛び込んで来ればそれだけで大騒ぎになりかねないところだ。
青年…すっかりレディになっているが…は周囲をキョロキョロと見回した。
出る時に難儀となるし、下手人を一刻も早く探さなくてはならないのも間違いないが、今の下腹部を襲う欲望もまた加速度的にひどくなっていた。
これまた幸か不幸か個室も全て空き室だった。
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それこそ、愚かなる痴×男はすぐに自らが痴×被害を心配しなくてはならない立場に追いやられていたことだろう。
令嬢「きゃー!可愛い!きゃー!」
自分がやらかしたことなのに勝手に盛り上がっている。
というより「やらかした」意識も無いに違いない。ある訳が無い。
恐ろしいことに、純粋に「いいことをした」とすら思っていそうだ。
青年「あ、あの…お嬢さん?」
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令嬢「何でしょう?(笑顔」
青年「あのですね…。素敵な下着とか…あれとかこれとか…本当にありがたいです」
令嬢「でしょ?」
青年「なんですけど!」
敢えてちょっと大きな声を出す。
青年「あのですね…私はその…男の方が好きなのでその…」
確信は無いが、男を女に出来る以上、女を男にすること…何より『元に戻す』ことだってきっと出来るはずだ。
何とかその意識に誘導しないと大変なことになる。
令嬢「あら…」
ぽっと顔が赤くなる令嬢。
令嬢「なんだ…そうならそうと言ってくださればいいのに…」
青年「へ?」
嫌な予感がする。
令嬢「それにしても最近の若い女性って大胆ですわね。『男が好き』だなんて」
青年の背筋に冷たいものが流れ落ちた。
何か言葉の意味を猛烈に誤解されている気がする。
青年「ち、ちが…そういう意味じゃなくて!」
その声も甲高い。
青年「…っ?…うわわっ!」
脚の周囲に『ふわっ!』と空気が流れ込んできた。
同時に、人肌に温まっていた女物の肌着…スリップの裾(すそ)が、可憐で美しい刺繍をまたたかせながら『ふぁさり』と重力に従って落下し、生まれたばかりの乙女の柔肌に優しく寄り添った。
しっかりと密閉されていた下腹部を覆う衣類は、下方向に向かって解放され、実に頼りない有様となってしまった!
青年「んぁっ!」
青年のデニム地のズボンは、柔らかい素材のスカート形状に変形していたのだ!
青年「そ、そんな!!」
きゅっと引き締まったウェストから、豊かなヒップに押されて広がるそのシルエットは、ズボンに比べても圧倒的に『女性的』なものを感じさせる。
長い髪に細い身体、女性的なシルエットのスカート形状、その下から覗く無駄毛ひとつない大理石の様な素脚に、細い指…。
男性的な特徴が残っているとしたら、武骨とまでは言わないが飾り気のないシャツくらいのものだ。
令嬢「ん~とても可愛いけど、やっぱり中途半端よね~。折角だから下着だけじゃなくてドレスもプレゼントするわ」
青年「はあああああぁあああ~っ!?」
思わず絶叫に近い声まで出てしまった。
息つく間もなくシャツが変形を始めた。
青年「あっ!あっ!ああっ!!」
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青年「ぁっ…」
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令嬢「えっへへーえらいでしょ?ちゃんと考えてるんだから」
青年「あ…ぁあっ!!」
一気に背中が寒くなり、そして長かった髪がアップスタイルにまとめられる。
色気のないスニーカーは高いヒールの美しい靴へと変貌を遂げ、耳にはイヤリングが施され、顔は美しいナチュラル・メイクに彩られた。
令嬢「はい完成。とっても綺麗よ」
青年「あ…あぁ…」
茫然と自らの変わり果てた姿を見下ろすかつての青年。
一応スカートではあるが、身体のラインが綺麗に出るブルーの控え目のドレスだった。
男物ではありえないほど背中が開いている。
お化粧の甘い香りが鼻孔をくすぐり、一挙手一投足がまるでキラキラと輝いている様だった。
駅員「あ、あの…」
突然声を掛けられた。
青年「きゃっ!」
思わず子猫みたいな声を上げて軽く飛びのいてしまう。
駅員「先ほどこのあたりで痴漢を働いた人がいるらしくて…」
何という事だ!今ごろ駆けつけて来たのか!
身体のどの部分を動かしても違和感だらけだ。
な、なんてこった…。ほ、本当に…女の身体に性転換してしまったっていうのか!
青年は思わず駆けだしていた。
いつの間にか令嬢は姿を消している。
冗談じゃない。
人をこんな有様にしておきながら逃げるなんてありえないだろ!
走る脚がスカートの中でお互いに触れあって擦(こす)れる。
っ!!
何なんだこの服は…まるで下半身がパンツ一丁のすっぽんぽんも同じじゃないか!
階段をまるで社交界のレディみたいな格好で駆け下りる。
さびが目立つとまでは言わないが、それほど清潔にも見えない手すりに、白魚の様な指を走らせながら降りる。
慣れぬ高いヒールが動きにくい。
耳元でチリチリとイヤリングが揺れる音がする。
ち、ちくしょう…。一体どうしてこんなことに…。
男子トイレのマークが目に入った。
青年「…」
ここに入るしかないのか…。
身に付けたものも全て消失している。
一応確かめたがスマートフォンも無ければ財布も無い。
実はさっきから少し催(もよお)し始めているのだ。
分からんが、見下ろした感じでは見た目は…少なくとも男には見えないだろう。
この格好で男子トイレにはいるってのは…場違いな変態コスプレ女ってところだ。
かといって女子トイレに入るのも抵抗がある。
見た目で咎められるとしたら、真昼間からパーティ仕様の場違い女ってところくらいで、仮に隅々まで身体検査されたところで逮捕はされまい。
だが、中身は男だ。
急に元に戻されたりした日には死ねる。
肉体的にもこんな細いドレスが入るワケが無いから大変なことになるが、何と言っても社会的に死ぬ。
ええい!
混んでるコンサートの休憩時間とかだと男子トイレに女子がなだれ込んでくるとか言うじゃないか!逆ならともかく女が男子トイレに入るのは許されるだろ!
仮に男に急に戻ったとしても、変態女装男がトイレに入ったってだけだ!それはそれで問題だが、「変態女装男が女子トイレに」に比べればマシだ。
青年は思い切って入った。
幸い、小便器で用を足していた男はいなかった。
男子トイレは言ってみれば個室以外は「解放型」なので、入った瞬間に見知らぬ人と顔を合わせることになる。
今の自分みたいなのが飛び込んで来ればそれだけで大騒ぎになりかねないところだ。
青年…すっかりレディになっているが…は周囲をキョロキョロと見回した。
出る時に難儀となるし、下手人を一刻も早く探さなくてはならないのも間違いないが、今の下腹部を襲う欲望もまた加速度的にひどくなっていた。
これまた幸か不幸か個室も全て空き室だった。
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【中身紹介】 女体化劇場短編集その二 ~お礼~②
青年「いやその…」
まるで映画に出てくる絵に描いた様な『深窓の令嬢』『箱入り娘』といった風情だ。
肌の露出が殆(ほとん)ど無い服である。
手首まで覆った長袖に、床を掃除できそうなほど長いスカート。
髪は背中を通り過ぎて腰まで達しそうである。
青年「…急いでるので」
あの電話を全て信じている訳ではないが、特に長居をする義理も無い。
綺麗な人だとは思うがここから一気にお付き合いしようなんて図々しくは無い。
青年「どなたか知りませんけど、電話の彼女はすぐに迎えに来るそうですよ」
令嬢「じゃあ、それまでいて!」
どうもトンだワガママ娘みたいだ。まあ、可愛いもんだが。
状況からしてお目付け役から逃れて一人っきりで在来線に乗ったはいいが、何が何だか分からず立ちつくし続け、挙句痴漢に出くわして右往左往ってところだろう。
青年「はあ…」
電話の謎の女は「いいから早く離れろ」とそればかり言っていた。
まるで人を危険物扱いだ。
まあ、箱入り娘をどこの馬の骨とも分からんのと二人っきりにするのが不安なのは分かる。
令嬢「とにかく…助けてくださってありがとうございます」
青年「はあ」
天真爛漫な笑顔だ。
令嬢「心ばかりの贈り物をさせてください!」
青年「いやその…お迎えの方がいらっしゃるみたいですし、今はとにかく無事に帰られることを考えた方がいいと思いますよ」
令嬢「大丈夫大丈夫!すぐに済みます!」
青年「さっきの痴漢男がまだその辺にいるかもしれないし…」
令嬢「ん~そうだなあ。そうそう!この間ウィンドショッピングでとても素敵な下着を見つけたんですよ!」
余り他人の話を聞かない人みたいだ。
青年「はあ」
令嬢「とっても綺麗で肌触りも良さそうで…でもお金はあったんですけど、発売前のサンプルだったので買えなかったんです」
青年「そうですか」
何なんだこの話は。
令嬢「あれなら誰でも欲しがると思います!」
青年「それは…良かったですね」
何が『良かった』のか分からないが、適当に話を合わせておく。
む~ん、これは想像以上に苦痛だ。
可愛い女の子と話せるのは楽しいかと思いきや、こうも興味関心のない話を続けざまにされても退屈するばかりだ。
令嬢「だからそれをプレゼントします!」
青年「あ、ありがとうございます」
適当な相槌のまま言ってしまった後に少し考えた。
ん?今「下着をプレゼントする」と言ったかこのお嬢さんは。
令嬢「こちらこそ有難うございます。助けて頂いた感謝の気持ちです」
下腹部…はっきり言えば股間…パンツに違和感を覚えた。
青年「?…???」
これと言って特徴のないガラパンだ。
その感覚が何かおかしい。
青年「??」
ブカブカに余裕があったはずのガラパンが…肌に吸い付いている?
青年「…!?あああっ!?」
覆っている部分が少なくなり…ナニがはみ出しているじゃないか!間違いなくそういう感触がする!
令嬢「どう?履き心地は?」
青年「え…えええええっ!?」
ま、まさか…まさかそんなことが…!?
令嬢「あ、そうそう。あれって上下セットだったわ。だから上も無いと」
青年「ちょ…ま…」
当時に横隔膜の上くらいの位置を「むぎゅっ!」と掴まれた気がした。
青年「ぁあっ!!」
青年の顔が「かあっ!」と赤くなった。
肩にひも状のものが掛かっているのが分かる。
その意味しているところは明らかだった。
ぶ、ブラジャーをさせられてる!?
青年は目を見開いて目の前の令嬢を見た。
何の変哲もない…というには可愛らしいが…この女の子は…まさか…他人の服を変形させることが出来るっていうのか!?
し、しかも…その「基準」というのが「自分がいいと思った」らしいのだ。
このお嬢さんは恐らく生粋の「女の子」だろう。
という事はつまり、「いいと思う」のは「女物」に決まっている。
それを、相手の性別顧みず誰彼かまわず…それこそ相手が「男」だろうと…プレゼントしようとしたならば…「女装」させられてしまうことになるのだ!
青年「ちょ!ちょっと!ちょっと待って!」
青年は両手を突き出してブンブン振った。
令嬢「いいです!もう!もうプレゼントはいいですから!」
冗談じゃない。
こちとら女のきょうだいもいない生粋の男だ。女物に女装させられるなんてまっぴらだ。大体そんな趣味は無い。
令嬢「あら、いいのに遠慮しなくて」
青年「いや、遠慮とかじゃなくて!」
令嬢「折角だから肌着もプレゼントするわ。それっ」
青年「うわわわわっ!」
青年の胴回りを何とも気色の悪い感触が取り巻いた。
つるつるすべすべする。
も、もしかして…もしかしてこれは…。
思わず身体をひねった。
青年「…ぁ…」
しゅるっと素肌とシャツに接触する音がして、全身を官能的な肌触りが包み込んだ。
これは…女物の肌着…下着じゃないか!
令嬢「咄嗟に思いつかなかったから…あたしとお揃いにしちゃったんだけど…これでよかったかしら?」
青年「いやその…良かったとかじゃなくてですね…」
顔から火が出そうだった。
下着なので外からは分からないが、今服の中は完全に女物だ。ブラジャーにパンティにスリップ。
とんだ「ド変態」な状態である。
そういえば心なしか乳房に当たる部分が「こんもり」と盛り上がっている気がする。
ぺったんこではあるが、ブラジャーそのものの形状が少し胸を盛り上げてしまっているのだ。
令嬢「え…駄目でしたか?」
どうしたものか…ここまで常識と想像力が欠如した相手を説得するのは猫にファミコンをやらせる様なものだ。
青年「あのですね…おれは男なんでその…おっぱいも無いわけで…」
これがまずかった。
ハッキリ言えば致命的だった。
青年「こんなもの…っていうかその…付けててもしょうがない訳です。はい」
なるべく否定的な言葉は使わない様に気を遣った。
何しろ信じられないことだが、この少女には驚天動地の能力があるのだ。機嫌を損ねていいことがある訳が無い。
下手に機嫌を損ねたり、今以上に勘違いさせてしまったりすれば、今以上の惨劇が襲ってくるのは目に見えている。
令嬢「あっ!ご、ごめんなさい!あたしったら」
青年「はい」
どうやら分かってもらえたらしい…と思った。
令嬢「今何とかしますね」
何やら身体に違和感を感じた。
青年「?…ぁ…」
それは恐ろしい疑惑を指示していたが、必死に顕在意識がそれを否定していた。
…だが、それは事態が進行するにしたがって疑問の余地が無くなって来た。
青年「ぅぁ…あああっ!」
ぐぐぐ…もりもりもりっ!と青年の乳房が盛り上がった!
それは空洞になっていたブラジャーのカップの内側を綺麗に埋め、乳首の先がブラジャーの内側に接した。
青年「あ…」
令嬢「これくらいのおっぱいが無いと駄目よね。ごめんなさい気が付かなくて!」
青年「ち…ちが…そうじゃなくて…」
ブラジャーを先にして、後からおっぱいが形成されてブラジャーにフィットするなんて馬鹿馬鹿しいことがあってたまるか!と思うんだが事実だけに仕方が無い。
ぐぐぐ…と肩幅が狭くなって行く。
青年「あ…あ…あああっ!」
身体全体が細くなって行く。
身体の幅も厚みも無くなって行き、美しい形の乳房だけが残っていく。
令嬢「あら!あたしったらハミ出してるのに気付かなかったわ!すぐ何とかしますからね!」
青年「ちょっと!そ、それだけは!」
令嬢「大丈夫!窮屈な思いをするのももう少しですからねー(笑顔」
青年「あっ!あっ!あああっ!」
青年の臀(でん)部…ヒップ…が柔らかく丸みを帯びて膨らんでくる。
それと同時にまっすぐに伸びていた脚がじわじわと内股になっていき、太もも同士が接する。
青年「うわ…あああっ!!」
ぴっちりと肌に吸い付いていたパンティの布が伸縮し、尚更密着した。
そして…青年の男性自身がぐぐぐ…と縮んでいき、体内に収納されて行くかの様に消失してしまった!
青年「あっ!あああっ!!」
あわてて下腹部を触る青年。
だが、そこにはなだらかな下腹部があるばかりだ。
身体の前面に伸ばした手がブラジャーに包まれた豊かな乳房に遮られる。
青年「そん…な…」
ふと気づくとその手もかつてとは違っている。
目の前に翳してみると、ぐぐぐ…と緩やかに変形していた。
青年「手まで…」
その指は細く長く、そして美しく変形していく。
言葉で表現するのは陳腐だが「女の手」だった。
令嬢「やっぱり手も綺麗じゃないとねー」
あくまでにっこにこの令嬢。
青年「ああ…」
まるで生き物の様に髪の毛がざわざわとうごめき、押し出される心太(ところてん)の様に伸びてきた。
令嬢「髪は女の命!気にしないで!プレゼントだから!」
青年「そ、そんな…」
まるでシャンプーなどの手入れを欠かしていないかの様に光沢を放つ美しい黒髪が流れ落ちた。
青年「これは…っ!こ、声も…」
いつの間にか自分から鈴の鳴るような可愛らしい声が「自然と」青年…かつての青年…は気づいた。
ば、バカな…。
こんなバカな話が…。
おれ…おれの身体が…せ、性転換して…お、女にぃっ!?
ゆっくりと見下ろす青年。
豊かな乳房が存在を主張し、色気のないシャツを押し上げている。
胸やお尻部分は張りつめているのにウェストがダブダブになったアンバランスな服装は「男装」とも違う独特の出で立ちだった。
その色気のない服装の下には、見る人が見れば分かる高級な下着があしらわれているのだ…。無論、女物の。
身体の内側の直接肌に触れるところの多く…胴回りが柔らかくてすべすべする。
女物の下着の官能的な感触だ。
スカートを前提とした長いスリップが、ジーンズの脚の分かれ目にせき止められて脚の付け根に溜まり、何とも不格好になっている。
とにかく女にされてしまった。このお嬢さまの特殊能力で。
さっきの謎の女が言っていたのはこういうことだったのか…。
きっとこのお嬢さまは、悪気も悪意も無く男を性転換したり色々してしまうのだ。
危険すぎるので何らかの形で閉じ込めていたか何かしたのだろう。
だが、それが野に放たれてしまった。
全速力で関係者の謎の女が回収に向かってきてはいるものの、お人よしのマヌケがその毒牙に掛かってしまった…という構図なのだ。
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まるで映画に出てくる絵に描いた様な『深窓の令嬢』『箱入り娘』といった風情だ。
肌の露出が殆(ほとん)ど無い服である。
手首まで覆った長袖に、床を掃除できそうなほど長いスカート。
髪は背中を通り過ぎて腰まで達しそうである。
青年「…急いでるので」
あの電話を全て信じている訳ではないが、特に長居をする義理も無い。
綺麗な人だとは思うがここから一気にお付き合いしようなんて図々しくは無い。
青年「どなたか知りませんけど、電話の彼女はすぐに迎えに来るそうですよ」
令嬢「じゃあ、それまでいて!」
どうもトンだワガママ娘みたいだ。まあ、可愛いもんだが。
状況からしてお目付け役から逃れて一人っきりで在来線に乗ったはいいが、何が何だか分からず立ちつくし続け、挙句痴漢に出くわして右往左往ってところだろう。
青年「はあ…」
電話の謎の女は「いいから早く離れろ」とそればかり言っていた。
まるで人を危険物扱いだ。
まあ、箱入り娘をどこの馬の骨とも分からんのと二人っきりにするのが不安なのは分かる。
令嬢「とにかく…助けてくださってありがとうございます」
青年「はあ」
天真爛漫な笑顔だ。
令嬢「心ばかりの贈り物をさせてください!」
青年「いやその…お迎えの方がいらっしゃるみたいですし、今はとにかく無事に帰られることを考えた方がいいと思いますよ」
令嬢「大丈夫大丈夫!すぐに済みます!」
青年「さっきの痴漢男がまだその辺にいるかもしれないし…」
令嬢「ん~そうだなあ。そうそう!この間ウィンドショッピングでとても素敵な下着を見つけたんですよ!」
余り他人の話を聞かない人みたいだ。
青年「はあ」
令嬢「とっても綺麗で肌触りも良さそうで…でもお金はあったんですけど、発売前のサンプルだったので買えなかったんです」
青年「そうですか」
何なんだこの話は。
令嬢「あれなら誰でも欲しがると思います!」
青年「それは…良かったですね」
何が『良かった』のか分からないが、適当に話を合わせておく。
む~ん、これは想像以上に苦痛だ。
可愛い女の子と話せるのは楽しいかと思いきや、こうも興味関心のない話を続けざまにされても退屈するばかりだ。
令嬢「だからそれをプレゼントします!」
青年「あ、ありがとうございます」
適当な相槌のまま言ってしまった後に少し考えた。
ん?今「下着をプレゼントする」と言ったかこのお嬢さんは。
令嬢「こちらこそ有難うございます。助けて頂いた感謝の気持ちです」
下腹部…はっきり言えば股間…パンツに違和感を覚えた。
青年「?…???」
これと言って特徴のないガラパンだ。
その感覚が何かおかしい。
青年「??」
ブカブカに余裕があったはずのガラパンが…肌に吸い付いている?
青年「…!?あああっ!?」
覆っている部分が少なくなり…ナニがはみ出しているじゃないか!間違いなくそういう感触がする!
令嬢「どう?履き心地は?」
青年「え…えええええっ!?」
ま、まさか…まさかそんなことが…!?
令嬢「あ、そうそう。あれって上下セットだったわ。だから上も無いと」
青年「ちょ…ま…」
当時に横隔膜の上くらいの位置を「むぎゅっ!」と掴まれた気がした。
青年「ぁあっ!!」
青年の顔が「かあっ!」と赤くなった。
肩にひも状のものが掛かっているのが分かる。
その意味しているところは明らかだった。
ぶ、ブラジャーをさせられてる!?
青年は目を見開いて目の前の令嬢を見た。
何の変哲もない…というには可愛らしいが…この女の子は…まさか…他人の服を変形させることが出来るっていうのか!?
し、しかも…その「基準」というのが「自分がいいと思った」らしいのだ。
このお嬢さんは恐らく生粋の「女の子」だろう。
という事はつまり、「いいと思う」のは「女物」に決まっている。
それを、相手の性別顧みず誰彼かまわず…それこそ相手が「男」だろうと…プレゼントしようとしたならば…「女装」させられてしまうことになるのだ!
青年「ちょ!ちょっと!ちょっと待って!」
青年は両手を突き出してブンブン振った。
令嬢「いいです!もう!もうプレゼントはいいですから!」
冗談じゃない。
こちとら女のきょうだいもいない生粋の男だ。女物に女装させられるなんてまっぴらだ。大体そんな趣味は無い。
令嬢「あら、いいのに遠慮しなくて」
青年「いや、遠慮とかじゃなくて!」
令嬢「折角だから肌着もプレゼントするわ。それっ」
青年「うわわわわっ!」
青年の胴回りを何とも気色の悪い感触が取り巻いた。
つるつるすべすべする。
も、もしかして…もしかしてこれは…。
思わず身体をひねった。
青年「…ぁ…」
しゅるっと素肌とシャツに接触する音がして、全身を官能的な肌触りが包み込んだ。
これは…女物の肌着…下着じゃないか!
令嬢「咄嗟に思いつかなかったから…あたしとお揃いにしちゃったんだけど…これでよかったかしら?」
青年「いやその…良かったとかじゃなくてですね…」
顔から火が出そうだった。
下着なので外からは分からないが、今服の中は完全に女物だ。ブラジャーにパンティにスリップ。
とんだ「ド変態」な状態である。
そういえば心なしか乳房に当たる部分が「こんもり」と盛り上がっている気がする。
ぺったんこではあるが、ブラジャーそのものの形状が少し胸を盛り上げてしまっているのだ。
令嬢「え…駄目でしたか?」
どうしたものか…ここまで常識と想像力が欠如した相手を説得するのは猫にファミコンをやらせる様なものだ。
青年「あのですね…おれは男なんでその…おっぱいも無いわけで…」
これがまずかった。
ハッキリ言えば致命的だった。
青年「こんなもの…っていうかその…付けててもしょうがない訳です。はい」
なるべく否定的な言葉は使わない様に気を遣った。
何しろ信じられないことだが、この少女には驚天動地の能力があるのだ。機嫌を損ねていいことがある訳が無い。
下手に機嫌を損ねたり、今以上に勘違いさせてしまったりすれば、今以上の惨劇が襲ってくるのは目に見えている。
令嬢「あっ!ご、ごめんなさい!あたしったら」
青年「はい」
どうやら分かってもらえたらしい…と思った。
令嬢「今何とかしますね」
何やら身体に違和感を感じた。
青年「?…ぁ…」
それは恐ろしい疑惑を指示していたが、必死に顕在意識がそれを否定していた。
…だが、それは事態が進行するにしたがって疑問の余地が無くなって来た。
青年「ぅぁ…あああっ!」
ぐぐぐ…もりもりもりっ!と青年の乳房が盛り上がった!
それは空洞になっていたブラジャーのカップの内側を綺麗に埋め、乳首の先がブラジャーの内側に接した。
青年「あ…」
令嬢「これくらいのおっぱいが無いと駄目よね。ごめんなさい気が付かなくて!」
青年「ち…ちが…そうじゃなくて…」
ブラジャーを先にして、後からおっぱいが形成されてブラジャーにフィットするなんて馬鹿馬鹿しいことがあってたまるか!と思うんだが事実だけに仕方が無い。
ぐぐぐ…と肩幅が狭くなって行く。
青年「あ…あ…あああっ!」
身体全体が細くなって行く。
身体の幅も厚みも無くなって行き、美しい形の乳房だけが残っていく。
令嬢「あら!あたしったらハミ出してるのに気付かなかったわ!すぐ何とかしますからね!」
青年「ちょっと!そ、それだけは!」
令嬢「大丈夫!窮屈な思いをするのももう少しですからねー(笑顔」
青年「あっ!あっ!あああっ!」
青年の臀(でん)部…ヒップ…が柔らかく丸みを帯びて膨らんでくる。
それと同時にまっすぐに伸びていた脚がじわじわと内股になっていき、太もも同士が接する。
青年「うわ…あああっ!!」
ぴっちりと肌に吸い付いていたパンティの布が伸縮し、尚更密着した。
そして…青年の男性自身がぐぐぐ…と縮んでいき、体内に収納されて行くかの様に消失してしまった!
青年「あっ!あああっ!!」
あわてて下腹部を触る青年。
だが、そこにはなだらかな下腹部があるばかりだ。
身体の前面に伸ばした手がブラジャーに包まれた豊かな乳房に遮られる。
青年「そん…な…」
ふと気づくとその手もかつてとは違っている。
目の前に翳してみると、ぐぐぐ…と緩やかに変形していた。
青年「手まで…」
その指は細く長く、そして美しく変形していく。
言葉で表現するのは陳腐だが「女の手」だった。
令嬢「やっぱり手も綺麗じゃないとねー」
あくまでにっこにこの令嬢。
青年「ああ…」
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令嬢「髪は女の命!気にしないで!プレゼントだから!」
青年「そ、そんな…」
まるでシャンプーなどの手入れを欠かしていないかの様に光沢を放つ美しい黒髪が流れ落ちた。
青年「これは…っ!こ、声も…」
いつの間にか自分から鈴の鳴るような可愛らしい声が「自然と」青年…かつての青年…は気づいた。
ば、バカな…。
こんなバカな話が…。
おれ…おれの身体が…せ、性転換して…お、女にぃっ!?
ゆっくりと見下ろす青年。
豊かな乳房が存在を主張し、色気のないシャツを押し上げている。
胸やお尻部分は張りつめているのにウェストがダブダブになったアンバランスな服装は「男装」とも違う独特の出で立ちだった。
その色気のない服装の下には、見る人が見れば分かる高級な下着があしらわれているのだ…。無論、女物の。
身体の内側の直接肌に触れるところの多く…胴回りが柔らかくてすべすべする。
女物の下着の官能的な感触だ。
スカートを前提とした長いスリップが、ジーンズの脚の分かれ目にせき止められて脚の付け根に溜まり、何とも不格好になっている。
とにかく女にされてしまった。このお嬢さまの特殊能力で。
さっきの謎の女が言っていたのはこういうことだったのか…。
きっとこのお嬢さまは、悪気も悪意も無く男を性転換したり色々してしまうのだ。
危険すぎるので何らかの形で閉じ込めていたか何かしたのだろう。
だが、それが野に放たれてしまった。
全速力で関係者の謎の女が回収に向かってきてはいるものの、お人よしのマヌケがその毒牙に掛かってしまった…という構図なのだ。
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【中身紹介】 女体化劇場短編集その二 ~お礼~①
青年「よせ。嫌がってるだろ」
痴×「あぁ!?」
電車内は緊迫した空気に包まれた。
令嬢「…」
浮世離れしたお嬢さんは目を見開いて固まってしまっている。
ここは電車内である。
それほど混雑していない車内であったが、安っぽいスカイジャンパーにところどころ黒くなっている汚い金髪の大きな男が、深窓の令嬢然とした女性を隅に押し込んでいた。
その男…以降、「痴×」と呼称する…は手慣れているらしく、明後日(あさって)の方を向きながら巧みに令嬢の動きを封じて痴×に及んでいた。
そこに青年が割り込んできた形だ。
青年は痴×に対して頭一つ小さいにもかかわらず一歩も引かず、サングラスの痴×を睨み返す。
その時、電車が駅に到着した。
痴×「けっ!」
振り払うように悪態をつくと、そそくさと電車を降りる痴×。
痴×「覚えてろよテメエ!」
令嬢「あ、あたしも降ります」
青年「…」
危機感の無い令嬢がそのままホームに降り立った。
どうやら青年も丁度ここで降りるところだったらしく、仕方なく続いて降りる。
だが、痴×は逮捕されたりすることを恐れてかそのまま改札に向かって行った。
ホームには発車を知らせるBGMが鳴り、ゆっくりと発車する。
元々人の少ないホームの人々はあちこちに散って行った。
青年「…大丈夫ですか?」
特に特徴のないブルーのシャツにジーンズ姿である。
令嬢「あ、助かりました。有難うございます」
青年から頭半分ほど小柄な令嬢はまだ危機感が足らない様子だった。怯えているというよりは本当に事態を把握できていない感じである。
その時、携帯電話が鳴った。
令嬢「…?…」
電車は三〇分に一本ほどしか来ない駅である。ホームには他に余り人もおらず、喧騒も無かった。
青年「…そのバッグの中では?」
令嬢「あ、そうみたい!」
その後も十数秒に渡ってガサゴソやっていたが、やっとこさスマートフォンを取り出す令嬢。
令嬢「もしもし」
何やら全てが慣れていない様子だ。こんな調子で本当に大丈夫なのだろうか…と青年は思った。
スマートフォンの先からはかなり激しい調子の女性の声が聞こえる。
令嬢「あ、うん。そうそう。大丈夫。うん。えっとね…チカン?っていうの?…にも遭ったけど」
まるで駅前の募金を見かけたみたいな調子だ。
スマートフォンの先が更にけたたましくなる。
令嬢「大丈夫だよ…。助けてもらったし。うん…」
長引きそうだったので、青年は簡単に会釈をしてその場を立ち去ろうとした。
その時、袖を引いて令嬢に引き留められた。
まだ電話中だが、目で「行かないで」と言っている。
青年は急ぎの用ではないらしく、その場にとどまった。
すると、令嬢が青年の方にスマートフォンを差し出して来る。
青年「?」
令嬢「代われって」
青年「おれに?」
令嬢「うん」
屈託のない笑顔だ。
訝(いぶか)しんでいたが、仕方なく手に取る。
青年「…もしもし?」
謎の女『もしもし?あなたは行きずりの人?』
ぶしつけな質問だ。
青年「そうですが」
謎の女『あっそ。お嬢を助けてくれてありがと』
青年「はあ…」
謎の女『落ち着いて今から言うことを聞いて。いい?』
青年「はあ?」
謎の女『あんたにお礼をしたい気持ちは山々なんだけどちょっと難しいわ』
青年「いや…いいですよ別に」
謎の女『よっしゃ!だったら直(すぐ)にその場を離れて。いい?』
青年「…話が見えないんですが」
謎の女『アンタの為に言ってんだよ!いい?目の前の天然娘のいう事は一切受け入れないこと。何でもいいから「急用が出来た」とか「親が死にそう」とか何でもいいからすぐにその場を離れるの!いい!分かった!?』
青年「…いいけど…さっきの男がまだいるかも」
謎の女『あああああ…大丈夫。あんたに説明してるヒマは無いんだけど、とにかくちょっとやそっとじゃ大丈夫だから心配しないで!』
青年「?????」
謎の女『今そっちに向かってる!車で!GPSで駅は分かってるから。お嬢のことは心配しないでさっさと失せな!』
そこで「ブツッ!」と通話が切れた。
耳から離してみるとスマートフォンは充電切れを起こしているらしかった。画面が真っ黒で何を押しても反応しない。
青年「…すいません。電源が切れたみたいで…」
青年が申し訳なさそうにスマートフォンを返す。
令嬢「あらあらホントね」
青年「まあ、そういうことなんでもう行きますね」
令嬢「待ってください!」
懇願する様な目だった。

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痴×「あぁ!?」
電車内は緊迫した空気に包まれた。
令嬢「…」
浮世離れしたお嬢さんは目を見開いて固まってしまっている。
ここは電車内である。
それほど混雑していない車内であったが、安っぽいスカイジャンパーにところどころ黒くなっている汚い金髪の大きな男が、深窓の令嬢然とした女性を隅に押し込んでいた。
その男…以降、「痴×」と呼称する…は手慣れているらしく、明後日(あさって)の方を向きながら巧みに令嬢の動きを封じて痴×に及んでいた。
そこに青年が割り込んできた形だ。
青年は痴×に対して頭一つ小さいにもかかわらず一歩も引かず、サングラスの痴×を睨み返す。
その時、電車が駅に到着した。
痴×「けっ!」
振り払うように悪態をつくと、そそくさと電車を降りる痴×。
痴×「覚えてろよテメエ!」
令嬢「あ、あたしも降ります」
青年「…」
危機感の無い令嬢がそのままホームに降り立った。
どうやら青年も丁度ここで降りるところだったらしく、仕方なく続いて降りる。
だが、痴×は逮捕されたりすることを恐れてかそのまま改札に向かって行った。
ホームには発車を知らせるBGMが鳴り、ゆっくりと発車する。
元々人の少ないホームの人々はあちこちに散って行った。
青年「…大丈夫ですか?」
特に特徴のないブルーのシャツにジーンズ姿である。
令嬢「あ、助かりました。有難うございます」
青年から頭半分ほど小柄な令嬢はまだ危機感が足らない様子だった。怯えているというよりは本当に事態を把握できていない感じである。
その時、携帯電話が鳴った。
令嬢「…?…」
電車は三〇分に一本ほどしか来ない駅である。ホームには他に余り人もおらず、喧騒も無かった。
青年「…そのバッグの中では?」
令嬢「あ、そうみたい!」
その後も十数秒に渡ってガサゴソやっていたが、やっとこさスマートフォンを取り出す令嬢。
令嬢「もしもし」
何やら全てが慣れていない様子だ。こんな調子で本当に大丈夫なのだろうか…と青年は思った。
スマートフォンの先からはかなり激しい調子の女性の声が聞こえる。
令嬢「あ、うん。そうそう。大丈夫。うん。えっとね…チカン?っていうの?…にも遭ったけど」
まるで駅前の募金を見かけたみたいな調子だ。
スマートフォンの先が更にけたたましくなる。
令嬢「大丈夫だよ…。助けてもらったし。うん…」
長引きそうだったので、青年は簡単に会釈をしてその場を立ち去ろうとした。
その時、袖を引いて令嬢に引き留められた。
まだ電話中だが、目で「行かないで」と言っている。
青年は急ぎの用ではないらしく、その場にとどまった。
すると、令嬢が青年の方にスマートフォンを差し出して来る。
青年「?」
令嬢「代われって」
青年「おれに?」
令嬢「うん」
屈託のない笑顔だ。
訝(いぶか)しんでいたが、仕方なく手に取る。
青年「…もしもし?」
謎の女『もしもし?あなたは行きずりの人?』
ぶしつけな質問だ。
青年「そうですが」
謎の女『あっそ。お嬢を助けてくれてありがと』
青年「はあ…」
謎の女『落ち着いて今から言うことを聞いて。いい?』
青年「はあ?」
謎の女『あんたにお礼をしたい気持ちは山々なんだけどちょっと難しいわ』
青年「いや…いいですよ別に」
謎の女『よっしゃ!だったら直(すぐ)にその場を離れて。いい?』
青年「…話が見えないんですが」
謎の女『アンタの為に言ってんだよ!いい?目の前の天然娘のいう事は一切受け入れないこと。何でもいいから「急用が出来た」とか「親が死にそう」とか何でもいいからすぐにその場を離れるの!いい!分かった!?』
青年「…いいけど…さっきの男がまだいるかも」
謎の女『あああああ…大丈夫。あんたに説明してるヒマは無いんだけど、とにかくちょっとやそっとじゃ大丈夫だから心配しないで!』
青年「?????」
謎の女『今そっちに向かってる!車で!GPSで駅は分かってるから。お嬢のことは心配しないでさっさと失せな!』
そこで「ブツッ!」と通話が切れた。
耳から離してみるとスマートフォンは充電切れを起こしているらしかった。画面が真っ黒で何を押しても反応しない。
青年「…すいません。電源が切れたみたいで…」
青年が申し訳なさそうにスマートフォンを返す。
令嬢「あらあらホントね」
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【早くも100DL達成】女体化劇場 短編集その1 少年魔法少女座談会③
その1はこちら
その2はこちら
A&C「「…は?」」
B「同僚のOLはこれ幸いと逃げ出して、代わりに俺がレイプされる形になったんだな」
C「それはまた…」
B「身体が勝手に動く形になったんだけど、トイレから走って場所を移動して監視カメラの範囲に来てそこで胸の部分を破られておっぱいが半分見える感じになった」
C「細かいディティールまで覚えてるんだな」
B「ええ。この部長は制服フェチだったらしくて殆(ほとん)ど着たままめくり上げて突っ込むのが好き…って大丈夫かな未成年の前でこんな話して」
A「…大丈夫です」
C「それで…最後まで行ったのか」
B「行きましたね。こっちはストッキングもしてない生脚状態。タイトなミニスカートだからめくり上げるのも一苦労だったみたいですが、ともあれ立った状態でバックからね。目一杯中出しされましたよ」
C「…逃げたOLは?」
B「ここからがポイントです。こんな日でも警備員はいるんで、逃げるところを目撃されて警備員が飛んできます」
A「よかった」
B「幸いだったのはこの警備員は交代したばかりの正義感あふれる新人くんだったってことです。確か二二歳くらいだったかな」
C「いや、レイプ犯を捕まえるのに正義感も何も無いだろ」
B「ところがそうじゃないんですよ。創業者一族の姻族に当たるハゲ部長はこれまで何度目撃されても被害者であるOLの方を責めたてて口を封じ、馴染みの警備会社に袖の下を握らせて事件を隠ぺいしてきたんです」
A「ひどい…」
C「まあ、そういう噂はよく聞くが実際にあるとは…」
B「この新人警備員くんは不埒なスケベ野郎を殴り倒して気絶させ、あろうことか警察を呼びます」
A「いや、普通でしょ」
B「これまでは内々に処理されてきたってこと。ともあれハゲ部長はほぼ現行犯に近い形で逮捕されたんだ」
A「良かった…これで無事解決ですね」
B「ちなみにこの時逃げた同僚のOLは、ハゲ部長に逆恨みされて『お前が警備員に見つかる様に逃げるから俺が逮捕された!』と怒鳴り散らされた」
C「…」
A「…全く意味が分かんないんですけど」
B「自己中心的そのものの発言だな。正義感溢れる警備員くんもクビになった」
A「はぁ?」
B「残念ながら世の中、正義だけじゃ回って行かないんだ」
A「どうしてそうなるんです?」
B「教えてあげるよ。よりによってお得意さんの会社の幹部候補生のレイプを咎めて警察沙汰にしたことで警備会社ごと契約を切られそうになって、代わりにクビを差し出したのさ」
C「…まあ、大人の社会だとあることだ」
A「ひどい…むちゃくちゃじゃないですか」
B「まあね。更に悪いことに結局このハゲ部長は無罪放免になった」
A「えええええっ!?」
C「まあ、そうだろうな」
A「どうしてです!?」
B「犯罪ってのは被害者がいないと成立しない。この場合、監視カメラの映像に現場に残った精液なんかの物証も十分だったんだが、肝心の『レイプされたOL』が煙のように消えちまってる」
A「あ…」
B「俺が元に戻ってるからな」
A「で…!?それからどうなったんです?」
B「ここから先はいい話さ。確かに犯罪にもならず、前科にもならなかったが、レイプ容疑で一時的に警察に拘束されたって事実は重い。更に」
A「更に?」
B「被害者がこれを機会に続々と名乗りを上げてな。あっという間に10件以上の被害者が名乗り出た」
C「自業自得だな」
B「中にはセクハラを苦に辞めたOLやら、辞職に追い込まれた社員もボロボロ出てきた。特に前にも目撃したレイプを力づくで止めた一流大学卒のエリートくん…男な…は会社を辞めさせられてる」
A「意味わかんない」
C「エリートを排除してクズが残る…か。その会社も長くないな」
B「特にこのハゲ部長は聞いたことも無い駅弁大学卒業で、しかもそれも賄賂を積んで強引に出たってもっぱらの噂でね。一流国立大学を卒業した新入社員には特別辛く当たるのは有名でしたから」
A「具体的にどんなことをするんです?」
B「そのエリート氏については俺は入社する前のことなんで伝聞だけど、丸一日怒鳴り続けるとか理不尽極まりないことをさせるとか…色々ね」
C「…魔法少女としてはそういう大人を退治したいんだけどなあ…」
B「しかもこのエリートくんは母子家庭で、奨学金を使って卒業して一流の会社に入ったもんだから辞めるに辞められない。ハゲはそこを突いたんだな。絶対に辞められないからいびり放題ってわけ」
C「腐ってやがる」
A「…許せない…」
B「結局、レイプを力付くで止めたのが決定打になって遂に会社を辞めさせられる。どうも『告発しないんならクビだけは勘弁してやる』という申出を蹴ったらしい」
A「…」
B「真面目一徹だったから辞める直前は爽やかだった入社直後の面影は見るも無残にやつれ果てて円形脱毛症にもなっていたらしい。退職金も無しに放り出されたその晩に駅の階段を転がり落ちて死んだ」
A「…死んだ?」
C「自殺じゃないのか?」
B「分かりません。けど事情を知る人間はみんな『自殺みたいなもんだ』と噂してます」
C「で、そのハゲはまだ健在なわけだ」
B「ちなみに婚約も済ませて結婚間近だったOLの子がレイプされて自殺してます。会社は因果関係を否定してますが」
C「あのさあ。折角魔法少女に変身してるんだから、そのハゲの首をへし折るとかした方がよかったんじゃないか?」
B「まあ…正直俺もそう思いますが…似たようなもんです」
A「え?」
B「遂に外部の人間を巻き込んだことでこれらの悪行も全部リンクしましてね。俺なんかよりずっと文才のある人間が匿名でこれまでの事件を全部因果関係で説明した文書を各所に送りつけました」
A「やったぁ!」
B「多少横暴なことがあっても、基本はエリート…これは社内の順列でって意味です…だった夫の正体を知ったお嬢さま育ちの奥さんは寝込んだあげく責めたてたもんだからハゲに殴られて大怪我をして救急車が呼ばれました」
C「普通に刑事事件だが」
B「女子高生の娘からはムチャクチャ嫌われたそうです」
A「いや…嫌われるっていうか、ウチのお姉ちゃんだったら殺してます」
B「残念ながら高校生の娘さんはそこまで腕っぷしは強く無かったみたいで、こちらも殴られて気絶。どうにか警察沙汰は免れたらしいんですが」
C「段々分かって来たぞ。そのハゲ部長は今、会社でも針のむしろってわけだ」
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A&C「「…は?」」
B「同僚のOLはこれ幸いと逃げ出して、代わりに俺がレイプされる形になったんだな」
C「それはまた…」
B「身体が勝手に動く形になったんだけど、トイレから走って場所を移動して監視カメラの範囲に来てそこで胸の部分を破られておっぱいが半分見える感じになった」
C「細かいディティールまで覚えてるんだな」
B「ええ。この部長は制服フェチだったらしくて殆(ほとん)ど着たままめくり上げて突っ込むのが好き…って大丈夫かな未成年の前でこんな話して」
A「…大丈夫です」
C「それで…最後まで行ったのか」
B「行きましたね。こっちはストッキングもしてない生脚状態。タイトなミニスカートだからめくり上げるのも一苦労だったみたいですが、ともあれ立った状態でバックからね。目一杯中出しされましたよ」
C「…逃げたOLは?」
B「ここからがポイントです。こんな日でも警備員はいるんで、逃げるところを目撃されて警備員が飛んできます」
A「よかった」
B「幸いだったのはこの警備員は交代したばかりの正義感あふれる新人くんだったってことです。確か二二歳くらいだったかな」
C「いや、レイプ犯を捕まえるのに正義感も何も無いだろ」
B「ところがそうじゃないんですよ。創業者一族の姻族に当たるハゲ部長はこれまで何度目撃されても被害者であるOLの方を責めたてて口を封じ、馴染みの警備会社に袖の下を握らせて事件を隠ぺいしてきたんです」
A「ひどい…」
C「まあ、そういう噂はよく聞くが実際にあるとは…」
B「この新人警備員くんは不埒なスケベ野郎を殴り倒して気絶させ、あろうことか警察を呼びます」
A「いや、普通でしょ」
B「これまでは内々に処理されてきたってこと。ともあれハゲ部長はほぼ現行犯に近い形で逮捕されたんだ」
A「良かった…これで無事解決ですね」
B「ちなみにこの時逃げた同僚のOLは、ハゲ部長に逆恨みされて『お前が警備員に見つかる様に逃げるから俺が逮捕された!』と怒鳴り散らされた」
C「…」
A「…全く意味が分かんないんですけど」
B「自己中心的そのものの発言だな。正義感溢れる警備員くんもクビになった」
A「はぁ?」
B「残念ながら世の中、正義だけじゃ回って行かないんだ」
A「どうしてそうなるんです?」
B「教えてあげるよ。よりによってお得意さんの会社の幹部候補生のレイプを咎めて警察沙汰にしたことで警備会社ごと契約を切られそうになって、代わりにクビを差し出したのさ」
C「…まあ、大人の社会だとあることだ」
A「ひどい…むちゃくちゃじゃないですか」
B「まあね。更に悪いことに結局このハゲ部長は無罪放免になった」
A「えええええっ!?」
C「まあ、そうだろうな」
A「どうしてです!?」
B「犯罪ってのは被害者がいないと成立しない。この場合、監視カメラの映像に現場に残った精液なんかの物証も十分だったんだが、肝心の『レイプされたOL』が煙のように消えちまってる」
A「あ…」
B「俺が元に戻ってるからな」
A「で…!?それからどうなったんです?」
B「ここから先はいい話さ。確かに犯罪にもならず、前科にもならなかったが、レイプ容疑で一時的に警察に拘束されたって事実は重い。更に」
A「更に?」
B「被害者がこれを機会に続々と名乗りを上げてな。あっという間に10件以上の被害者が名乗り出た」
C「自業自得だな」
B「中にはセクハラを苦に辞めたOLやら、辞職に追い込まれた社員もボロボロ出てきた。特に前にも目撃したレイプを力づくで止めた一流大学卒のエリートくん…男な…は会社を辞めさせられてる」
A「意味わかんない」
C「エリートを排除してクズが残る…か。その会社も長くないな」
B「特にこのハゲ部長は聞いたことも無い駅弁大学卒業で、しかもそれも賄賂を積んで強引に出たってもっぱらの噂でね。一流国立大学を卒業した新入社員には特別辛く当たるのは有名でしたから」
A「具体的にどんなことをするんです?」
B「そのエリート氏については俺は入社する前のことなんで伝聞だけど、丸一日怒鳴り続けるとか理不尽極まりないことをさせるとか…色々ね」
C「…魔法少女としてはそういう大人を退治したいんだけどなあ…」
B「しかもこのエリートくんは母子家庭で、奨学金を使って卒業して一流の会社に入ったもんだから辞めるに辞められない。ハゲはそこを突いたんだな。絶対に辞められないからいびり放題ってわけ」
C「腐ってやがる」
A「…許せない…」
B「結局、レイプを力付くで止めたのが決定打になって遂に会社を辞めさせられる。どうも『告発しないんならクビだけは勘弁してやる』という申出を蹴ったらしい」
A「…」
B「真面目一徹だったから辞める直前は爽やかだった入社直後の面影は見るも無残にやつれ果てて円形脱毛症にもなっていたらしい。退職金も無しに放り出されたその晩に駅の階段を転がり落ちて死んだ」
A「…死んだ?」
C「自殺じゃないのか?」
B「分かりません。けど事情を知る人間はみんな『自殺みたいなもんだ』と噂してます」
C「で、そのハゲはまだ健在なわけだ」
B「ちなみに婚約も済ませて結婚間近だったOLの子がレイプされて自殺してます。会社は因果関係を否定してますが」
C「あのさあ。折角魔法少女に変身してるんだから、そのハゲの首をへし折るとかした方がよかったんじゃないか?」
B「まあ…正直俺もそう思いますが…似たようなもんです」
A「え?」
B「遂に外部の人間を巻き込んだことでこれらの悪行も全部リンクしましてね。俺なんかよりずっと文才のある人間が匿名でこれまでの事件を全部因果関係で説明した文書を各所に送りつけました」
A「やったぁ!」
B「多少横暴なことがあっても、基本はエリート…これは社内の順列でって意味です…だった夫の正体を知ったお嬢さま育ちの奥さんは寝込んだあげく責めたてたもんだからハゲに殴られて大怪我をして救急車が呼ばれました」
C「普通に刑事事件だが」
B「女子高生の娘からはムチャクチャ嫌われたそうです」
A「いや…嫌われるっていうか、ウチのお姉ちゃんだったら殺してます」
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C「女の子みたいに可愛い!とか言われてたんじゃないの?」
A「そうらしいんですけど、流石に幼稚園に入る前なんで余り覚えてないです」
B「キミの話ばかり聞いて悪いんだけど興味あるからさ…小学校とか中学でお姉さんの服着せられたりとかは?」
A「ん~まだ二番目の姉とそこまで仲が悪くなってない頃はお揃いのワンピースで写真コンテスト出たりとかさせられたことはあります」
B「マジか…」
A「主に一番上の姉ですね。姉が中学二年生の時にボクが生まれたんで」
C「そりゃ猫可愛がりするパターンだな」
B「羨ましい…美人の…勝手に美人と決めつけてるけど…お姉さんに無理やり女装させられたり可愛がられたりするんだろ?」
C「おいおい」
A「まあ…」
B「今現在はお姉ちゃん幾つ?」
A「二五です。都内でOLやってます」
B「俺と同い年か…」
C「うわ~一番面倒臭い年だ」
A「そうなんですか?」
B「キミも大人になればわかるよ(しみじみ)」
C「もしかして資金援助してくれたりする?」
A「良く分かりますね」
C「社会人として小金持ち始める頃だからね…女装するんだったら何でも買ってあげる!とか言うだろ」
A「…言います」
B「おいおい何だよそれは」
A「でもそんなのしませんよ。高二の時の学園祭も幼馴染の彼女の制服借りたし」
B&C「「はあぁ~!?」」
A「…そんなにおかしいですか?」
B「こんな美少年に生まれて高校時代に彼女の制服借りて公開女装とか前世でどんな功徳を積んだらそんな風に生まれられるんだよ!」
C「女の子はきゃーきゃー言ってただろ」
A「三年生と一年生は面白がってくれてました」
B「…同級生は?」
A「何か反応が微妙でした。…やっぱり男が女装なんて気持ち悪いですよね」
B「…それはさ…キミがあんまり可愛すぎるから『シャレになってない』んで同い年の女の子たちが嫉妬したんだよ」
C「間違いないね」
A「え…でも一年生と三年生は?」
B「一年生は憧れの先輩、三年生は可愛い後輩じゃないか。微笑ましく見るだけだよ」
A「はあ…」
B「ごめんごめん。最初の質問だった。きっかけって何だっけ?」
A「アプリです」
C「アプリ?」
B「じゃあ、マスコットとかは?」
A「いないです。アプリが話しかけてくるので…」
C「携帯…っていうかスマホの?」
A「はい」
B「…なるほど…はた目には女子高生が電話してる様にしか見えないってわけか」
A「そう…なりますね」
C「格好は?女子高生の制服しか着ないの?」
A「一応そうですけど、校外だと私服だったことはあります」
B「私服…一応確認するけど女の子の私服だよね?」
A「はい」
B「マジかよ…見てねえけど間違いなく可愛いだろうな…」
C「そうだな…ちなみにどんな格好?」
A「えーと…髪が長くなって…私服だと露出度は基本低いですね。真夏でもスカートはくるぶしくらいの長さです」
B「清楚系かよ…」
C「最強じゃねえか」
B「ナンパとかされるだろ?」
A「男の人に声かけられるかってことですか?」
B「そうそう」
A「しょっちゅうですね。街中歩いてると基本的には」
C「当たり前みたいに言うね」
A「もう慣れました。あとスカウトとか」
B「何か段々イヤミになってきたな」
C「そのアプリはキミに何をさせようとしてるの?」
A「それほど大きなことではないですね。口論とかご近所トラブルとか些細な行き違いからのいじめとかを解決します」
B「具体的には何をするの?」
A「特には…一緒に何があったかを聞いて話をするくらいで」
B「それで解決する?」
A「けっこうします」
C「何となく分かるな」
B「分かるんですか?」
C「ああ。ムラの外の人間がかかわった方が却(かえ)って人間関係は上手くいくことが多い。そいつに責任を転嫁できるからな」
A「そんなことをアプリも言ってました」
B「え?じゃあ特殊な能力とかもないの?」
A「…ない…ですね」
C「それは凄いな。オレなんて魔法少女で特殊能力持ってなかったらやらんことばっかりだぞ」
B「もうちょっとだけいいかな。その…お互い立場が同じなんで腹を割って話せると思って聞くけどさ…下着とかも女物になってるよな?」
A「なってる…と思います」
C「思います?」
A「見たことないんで」
B「…ちょっと待って。自分で自分のスカートめくって中見たりとかしないの?」
A「?そんなことしてどうするんです?」
B「どうするって…興味あるだろ」
A「いえ…特には」
C「これは大事なことなんで聞くけど、服も自動的に変わるの?」
A「あ、そうですね。アプリにお願いすればその場で」
B「じゃあ着付けの苦労とかはしてないんだな…」
C「男の子なら色々あるだろ。スカートがすーす―するとかブラジャーが苦しいとか」
A「まあ…でもそういうもんでしょ?」
B「…この無欲なところがいいのかも知れないな」
C「確かに…」
B「でもさ、Aくん。キミが女子高生になったら周囲の女子高生に溶け込んだりも出来るよね?」
A「あ、一度なかなか解放されなくてそうなったことはありました」
C「うわあ…」
B「もうピッチピチの女子高生に混ざって自分も女子高生姿…肉体含めて…かあ」
C「極楽だな」
A「あの…ちょっといいですか?」
C「何かな現役くん?」
A「その…『現役』から言わせてもらいますとですね…皆さん、現役女子高生の集団って、それこそアイドルグループの「愛宕坂47」みたいなイメージ持ってますよね?」
C「ああ!あの清純派グループの」
B「みんな可愛いよなあ。俺も写真集持ってるよ。黒石真紀の」
A「…申し訳ないんですけど、ごく普通の女子高生ってあんな感じじゃないですよ全然」
B「…」
C「…それは…ブスばっかりってこと?」
A「そこまでは言いませんけど…」
B「ま、現役としては言いにくかろうな」
A「最近の女の子は言葉づかいも乱暴だし…折角の可愛い制服もだらしなく着崩してるし…。。結構囲まれて怖かったですもん」
C「夢が壊れる様なこと言うねえ」
A「さっきも言いましたけど、家族も女ばっかりだったから別に十七くらいの女の子に憧れたりは全くしないです。女なんて九割はみっともなくてだらしない生き物ですよ。臭いし」
B「そっか…」
A「ウチは家事も全員で分担だったから普通にお姉ちゃんの下着もスカートも畳んでたし。今更特に何とも思わないです」
B「あのさ…これは全年齢対象じゃなくて一八禁対談だから訊くんだけど、Aくんってその…変身後に自分の身体でイタしたりしてないの?」
A「?」
C「自慰行為…オナニーしてないのかって質問だよ」
A「え?できないでしょ。変身中はおちんちん無いし」
B「だからその…おっぱいとか女のアソコとかさ」
A「???くすぐったいだけですけど」
B「(落ち込む)…これは…カルチャーショックだな」
C「そうだな」
A「え?何?何です?ボクそんなにヘンなこと言いました?」
B「あれだよ!『女として』すんだよ!」
A「どうやって?」
B「あ…もういいわ。分かった」
C「ちなみにBくんは?」
B「俺の場合は…Aくんはアプリに促されるまま、Cさんはアレですか?ある日飛来したマスコットに無理やり魔法少女にさせられたんでしょ?」
C「良く分かるな」
B「大抵そういうパターンじゃないですか」
C「まあな。ムカつくんだよあいつら」
B「で?どうです?」
C「悪いがもう中年になってくるとな。幼×のぺったんこな体型なんぞ何とも思わねえよ。思ったらそれはそれで問題だ」
B「じゃあ…」
C「何にもない!大体敵を倒したらすぐに戻っちまう。始終あいつらに監視されてる。何をする余地もねえよ」
A「敵って?」
C「(ためいき)こっちはあれだ。キミのいう「アイドルのステージ衣装みたいな」フリフリの衣装だよ。敵も着ぐるみかおもちゃみたいな連中で、ぶっちゃけ倒す側にも倒される側にも現実味が全く無い。完全に絵空事だ」
B「まあ、よく見ますけどね。そういうアニメ」
C「これで汚職政治家だの法で裁けぬ悪を滅する魔法少女だったりすれば社会性もあるんだろうけどそういうこともないしな」
B「そんな魔法少女イヤですよ…ちょっと見てみたいけど」
C「で?Bくんは?」
B「俺の場合はちょっと特殊で…そもそも「魔法少女」の定義に入るかどうかも怪しいんです」
A「へー」
B「何しろ社内で突然女になっちゃったんで」
C「前触れも原因も無く?」
B「ええ。唐突に」
A「それはビックリしたでしょ」
B「不思議なもんで余りにも状況がムチャクチャだったから逆に冷静になっちゃいましたよ」
C「そういうもんかもしれん」
B「で、気が付いたら服も変わってメイクまでしてた」
A「どうやって気付いたんです?」
B「そこトイレだったんです。しかも大きい方」
A「あ、じゃあ個室から出て鏡を見たんですね」
B「下半身モロ出しの状態じゃなくて終わった後ズボンを完全に履いた後に変身したんである意味助かったよ」
C「どう思った?初めて鏡を見て」
B「…まあ、女に見えるなあって」
A「どういう意味です?」
B「ここだけの話、俺はAくんと違う意味で女装経験があってね」
C「もしかして趣味だった?」
B「いえ、大学の学園祭です」
C「ああ、そういう奴か」
B「ええ。主役は別にいて、こちとらモブだったんですけども…まあ悲惨でしたよ」
A「悲惨って?」
B「俺はキミと違ってごくごく普通の男だからね。スカート一枚履いて化粧したくらいじゃ『気色悪い女装男』が出来上がるだけでね」
A「…はあ」
B「同級生の女子大生も随分頑張ってはくれたけど…二度とゴメンだと思ったね」
C「ブサイクだったんだ」
B「ええ。友人の顔立ちの整った奴なんかは濃い目に化粧してればそれなりでしたけど、全員『声』は男のまんまだし、すぐにボロが出る感じでした」
A「それでそれで?」
B「ん?」
A「会社の男子トイレの個室で変身しちゃったんですよね?それからどうなりました?」
B「どうもこうも…ただ、このままだと痴×ならぬ痴女だからさ。全身の違和感と戦いながら慌ててトイレ出たよ」
C「他の男子社員と鉢合わせはしなかったんだね」
B「幸い…。確かこの日って基本的に会社は休日で殆(ほとん)ど誰もいなかったんですよ」
C「休日出勤か…ご苦労さんです」
B「そしたら胸騒ぎがして…隣の女子トイレに飛び込んだんです」
A「…やっぱりするんならそっちの方がいいから?」
B「いや、胸騒ぎとしか言いようがない。そしたらハゲ部長が同僚のOLの子に襲い掛かってるところだった」
A「え…それって…」
C「…アダルト版ではあるが、魔法少女っぽくなってきたな」
B「これでCさんみたいに魔法のステッキでも出して撃退出来ればいいんですけど、そういう訳にはいかないんですよ。ハゲ部長は社内での権力も大きいし」
A「でも、セクハラどころか暴行現場ですよね?」
B「ここだけの話、ハゲ部長は新入りのOLに限らず何人もレ×プしてるって噂が耐えなかった」
A「そんな…」
C「で、どうなった?」
B「身体が勝手に動いて『まあまあ…その辺にしといてくださ~い』みたいな愛想のいい声を出しながら間に割って入ったんだ」
A「えっと…Bさんが?」
B「そう。まんまOLになってた俺がね」
C「で、どうなった?」
B「結論から言うと…ハゲ部長にレ×プされた」

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C「女の子みたいに可愛い!とか言われてたんじゃないの?」
A「そうらしいんですけど、流石に幼稚園に入る前なんで余り覚えてないです」
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A「ん~まだ二番目の姉とそこまで仲が悪くなってない頃はお揃いのワンピースで写真コンテスト出たりとかさせられたことはあります」
B「マジか…」
A「主に一番上の姉ですね。姉が中学二年生の時にボクが生まれたんで」
C「そりゃ猫可愛がりするパターンだな」
B「羨ましい…美人の…勝手に美人と決めつけてるけど…お姉さんに無理やり女装させられたり可愛がられたりするんだろ?」
C「おいおい」
A「まあ…」
B「今現在はお姉ちゃん幾つ?」
A「二五です。都内でOLやってます」
B「俺と同い年か…」
C「うわ~一番面倒臭い年だ」
A「そうなんですか?」
B「キミも大人になればわかるよ(しみじみ)」
C「もしかして資金援助してくれたりする?」
A「良く分かりますね」
C「社会人として小金持ち始める頃だからね…女装するんだったら何でも買ってあげる!とか言うだろ」
A「…言います」
B「おいおい何だよそれは」
A「でもそんなのしませんよ。高二の時の学園祭も幼馴染の彼女の制服借りたし」
B&C「「はあぁ~!?」」
A「…そんなにおかしいですか?」
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B「…同級生は?」
A「何か反応が微妙でした。…やっぱり男が女装なんて気持ち悪いですよね」
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C「間違いないね」
A「え…でも一年生と三年生は?」
B「一年生は憧れの先輩、三年生は可愛い後輩じゃないか。微笑ましく見るだけだよ」
A「はあ…」
B「ごめんごめん。最初の質問だった。きっかけって何だっけ?」
A「アプリです」
C「アプリ?」
B「じゃあ、マスコットとかは?」
A「いないです。アプリが話しかけてくるので…」
C「携帯…っていうかスマホの?」
A「はい」
B「…なるほど…はた目には女子高生が電話してる様にしか見えないってわけか」
A「そう…なりますね」
C「格好は?女子高生の制服しか着ないの?」
A「一応そうですけど、校外だと私服だったことはあります」
B「私服…一応確認するけど女の子の私服だよね?」
A「はい」
B「マジかよ…見てねえけど間違いなく可愛いだろうな…」
C「そうだな…ちなみにどんな格好?」
A「えーと…髪が長くなって…私服だと露出度は基本低いですね。真夏でもスカートはくるぶしくらいの長さです」
B「清楚系かよ…」
C「最強じゃねえか」
B「ナンパとかされるだろ?」
A「男の人に声かけられるかってことですか?」
B「そうそう」
A「しょっちゅうですね。街中歩いてると基本的には」
C「当たり前みたいに言うね」
A「もう慣れました。あとスカウトとか」
B「何か段々イヤミになってきたな」
C「そのアプリはキミに何をさせようとしてるの?」
A「それほど大きなことではないですね。口論とかご近所トラブルとか些細な行き違いからのいじめとかを解決します」
B「具体的には何をするの?」
A「特には…一緒に何があったかを聞いて話をするくらいで」
B「それで解決する?」
A「けっこうします」
C「何となく分かるな」
B「分かるんですか?」
C「ああ。ムラの外の人間がかかわった方が却(かえ)って人間関係は上手くいくことが多い。そいつに責任を転嫁できるからな」
A「そんなことをアプリも言ってました」
B「え?じゃあ特殊な能力とかもないの?」
A「…ない…ですね」
C「それは凄いな。オレなんて魔法少女で特殊能力持ってなかったらやらんことばっかりだぞ」
B「もうちょっとだけいいかな。その…お互い立場が同じなんで腹を割って話せると思って聞くけどさ…下着とかも女物になってるよな?」
A「なってる…と思います」
C「思います?」
A「見たことないんで」
B「…ちょっと待って。自分で自分のスカートめくって中見たりとかしないの?」
A「?そんなことしてどうするんです?」
B「どうするって…興味あるだろ」
A「いえ…特には」
C「これは大事なことなんで聞くけど、服も自動的に変わるの?」
A「あ、そうですね。アプリにお願いすればその場で」
B「じゃあ着付けの苦労とかはしてないんだな…」
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A「まあ…でもそういうもんでしょ?」
B「…この無欲なところがいいのかも知れないな」
C「確かに…」
B「でもさ、Aくん。キミが女子高生になったら周囲の女子高生に溶け込んだりも出来るよね?」
A「あ、一度なかなか解放されなくてそうなったことはありました」
C「うわあ…」
B「もうピッチピチの女子高生に混ざって自分も女子高生姿…肉体含めて…かあ」
C「極楽だな」
A「あの…ちょっといいですか?」
C「何かな現役くん?」
A「その…『現役』から言わせてもらいますとですね…皆さん、現役女子高生の集団って、それこそアイドルグループの「愛宕坂47」みたいなイメージ持ってますよね?」
C「ああ!あの清純派グループの」
B「みんな可愛いよなあ。俺も写真集持ってるよ。黒石真紀の」
A「…申し訳ないんですけど、ごく普通の女子高生ってあんな感じじゃないですよ全然」
B「…」
C「…それは…ブスばっかりってこと?」
A「そこまでは言いませんけど…」
B「ま、現役としては言いにくかろうな」
A「最近の女の子は言葉づかいも乱暴だし…折角の可愛い制服もだらしなく着崩してるし…。。結構囲まれて怖かったですもん」
C「夢が壊れる様なこと言うねえ」
A「さっきも言いましたけど、家族も女ばっかりだったから別に十七くらいの女の子に憧れたりは全くしないです。女なんて九割はみっともなくてだらしない生き物ですよ。臭いし」
B「そっか…」
A「ウチは家事も全員で分担だったから普通にお姉ちゃんの下着もスカートも畳んでたし。今更特に何とも思わないです」
B「あのさ…これは全年齢対象じゃなくて一八禁対談だから訊くんだけど、Aくんってその…変身後に自分の身体でイタしたりしてないの?」
A「?」
C「自慰行為…オナニーしてないのかって質問だよ」
A「え?できないでしょ。変身中はおちんちん無いし」
B「だからその…おっぱいとか女のアソコとかさ」
A「???くすぐったいだけですけど」
B「(落ち込む)…これは…カルチャーショックだな」
C「そうだな」
A「え?何?何です?ボクそんなにヘンなこと言いました?」
B「あれだよ!『女として』すんだよ!」
A「どうやって?」
B「あ…もういいわ。分かった」
C「ちなみにBくんは?」
B「俺の場合は…Aくんはアプリに促されるまま、Cさんはアレですか?ある日飛来したマスコットに無理やり魔法少女にさせられたんでしょ?」
C「良く分かるな」
B「大抵そういうパターンじゃないですか」
C「まあな。ムカつくんだよあいつら」
B「で?どうです?」
C「悪いがもう中年になってくるとな。幼×のぺったんこな体型なんぞ何とも思わねえよ。思ったらそれはそれで問題だ」
B「じゃあ…」
C「何にもない!大体敵を倒したらすぐに戻っちまう。始終あいつらに監視されてる。何をする余地もねえよ」
A「敵って?」
C「(ためいき)こっちはあれだ。キミのいう「アイドルのステージ衣装みたいな」フリフリの衣装だよ。敵も着ぐるみかおもちゃみたいな連中で、ぶっちゃけ倒す側にも倒される側にも現実味が全く無い。完全に絵空事だ」
B「まあ、よく見ますけどね。そういうアニメ」
C「これで汚職政治家だの法で裁けぬ悪を滅する魔法少女だったりすれば社会性もあるんだろうけどそういうこともないしな」
B「そんな魔法少女イヤですよ…ちょっと見てみたいけど」
C「で?Bくんは?」
B「俺の場合はちょっと特殊で…そもそも「魔法少女」の定義に入るかどうかも怪しいんです」
A「へー」
B「何しろ社内で突然女になっちゃったんで」
C「前触れも原因も無く?」
B「ええ。唐突に」
A「それはビックリしたでしょ」
B「不思議なもんで余りにも状況がムチャクチャだったから逆に冷静になっちゃいましたよ」
C「そういうもんかもしれん」
B「で、気が付いたら服も変わってメイクまでしてた」
A「どうやって気付いたんです?」
B「そこトイレだったんです。しかも大きい方」
A「あ、じゃあ個室から出て鏡を見たんですね」
B「下半身モロ出しの状態じゃなくて終わった後ズボンを完全に履いた後に変身したんである意味助かったよ」
C「どう思った?初めて鏡を見て」
B「…まあ、女に見えるなあって」
A「どういう意味です?」
B「ここだけの話、俺はAくんと違う意味で女装経験があってね」
C「もしかして趣味だった?」
B「いえ、大学の学園祭です」
C「ああ、そういう奴か」
B「ええ。主役は別にいて、こちとらモブだったんですけども…まあ悲惨でしたよ」
A「悲惨って?」
B「俺はキミと違ってごくごく普通の男だからね。スカート一枚履いて化粧したくらいじゃ『気色悪い女装男』が出来上がるだけでね」
A「…はあ」
B「同級生の女子大生も随分頑張ってはくれたけど…二度とゴメンだと思ったね」
C「ブサイクだったんだ」
B「ええ。友人の顔立ちの整った奴なんかは濃い目に化粧してればそれなりでしたけど、全員『声』は男のまんまだし、すぐにボロが出る感じでした」
A「それでそれで?」
B「ん?」
A「会社の男子トイレの個室で変身しちゃったんですよね?それからどうなりました?」
B「どうもこうも…ただ、このままだと痴×ならぬ痴女だからさ。全身の違和感と戦いながら慌ててトイレ出たよ」
C「他の男子社員と鉢合わせはしなかったんだね」
B「幸い…。確かこの日って基本的に会社は休日で殆(ほとん)ど誰もいなかったんですよ」
C「休日出勤か…ご苦労さんです」
B「そしたら胸騒ぎがして…隣の女子トイレに飛び込んだんです」
A「…やっぱりするんならそっちの方がいいから?」
B「いや、胸騒ぎとしか言いようがない。そしたらハゲ部長が同僚のOLの子に襲い掛かってるところだった」
A「え…それって…」
C「…アダルト版ではあるが、魔法少女っぽくなってきたな」
B「これでCさんみたいに魔法のステッキでも出して撃退出来ればいいんですけど、そういう訳にはいかないんですよ。ハゲ部長は社内での権力も大きいし」
A「でも、セクハラどころか暴行現場ですよね?」
B「ここだけの話、ハゲ部長は新入りのOLに限らず何人もレ×プしてるって噂が耐えなかった」
A「そんな…」
C「で、どうなった?」
B「身体が勝手に動いて『まあまあ…その辺にしといてくださ~い』みたいな愛想のいい声を出しながら間に割って入ったんだ」
A「えっと…Bさんが?」
B「そう。まんまOLになってた俺がね」
C「で、どうなった?」
B「結論から言うと…ハゲ部長にレ×プされた」

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