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アキバ@OSさんに紹介されてました!
ずっと前に。
去年だし。
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投稿TS小説第132番 そんな、おままごとみたいな……(3)
作.ありす
<3:魔法の薬>
畑ではコンラートが、夕方暗くなるまで働いていました。ここ数年の不作続きで、丹念に農地を耕作しなければ、自分はおろか、村の食糧事情にまで影響しそうだったからです。
「やれやれ、今日はもう疲れた。ここまでにしておくか。若いころはこんな程度のことなんともなかったのに、歳はとりたくねぇなぁ……」
そこへ先ほどの妖精が通りかかりましました。
「グッドタイミング! ここはやはり、この若返り薬が役に立つよね」
妖精は先ほど手に入れた薬の効果を確かめたくて、早速試してみることにしたのでした。
「でも、これ何錠ぐらい飲めばいいのかなぁ? ……このくらい、かな?」
妖精はコンラートの家のテーブルに、薬瓶の中から薬を3錠取り出し、”若返る薬”とメモを置いて、様子を見ることにしました。
程なくコンラートが帰ってきて、机の上のメモを見つけました。
「なんだこれ? ”若返る薬”? いたずらか? それともクララの差し入れか? ま、栄養剤みたいなもんだろう」
そういって、3錠とも飲んでしまいました。
妖精は、気づかれないように窓の外から様子を伺っていましたが、一向に変化の起きる様子がありません。
「おかしいなぁ? やっぱり、インチキ魔法使いの薬だから、ダメなのかなぁ?」
妖精が首をかしげていると、コンラートはさっさと食事を済ませ、床に就き眠ってしまいました。
「なんだぁ、つまんないの。効果がないんじゃ、持っていてもしょうがないよね。これはあげるよ」
妖精は生来の飽きっぽい性格のためか、薬瓶のラベルを一瞥すると、テーブルの上に置いて、森へと帰ってしまいました。
<つづく>
<3:魔法の薬>
畑ではコンラートが、夕方暗くなるまで働いていました。ここ数年の不作続きで、丹念に農地を耕作しなければ、自分はおろか、村の食糧事情にまで影響しそうだったからです。
「やれやれ、今日はもう疲れた。ここまでにしておくか。若いころはこんな程度のことなんともなかったのに、歳はとりたくねぇなぁ……」
そこへ先ほどの妖精が通りかかりましました。
「グッドタイミング! ここはやはり、この若返り薬が役に立つよね」
妖精は先ほど手に入れた薬の効果を確かめたくて、早速試してみることにしたのでした。
「でも、これ何錠ぐらい飲めばいいのかなぁ? ……このくらい、かな?」
妖精はコンラートの家のテーブルに、薬瓶の中から薬を3錠取り出し、”若返る薬”とメモを置いて、様子を見ることにしました。
程なくコンラートが帰ってきて、机の上のメモを見つけました。
「なんだこれ? ”若返る薬”? いたずらか? それともクララの差し入れか? ま、栄養剤みたいなもんだろう」
そういって、3錠とも飲んでしまいました。
妖精は、気づかれないように窓の外から様子を伺っていましたが、一向に変化の起きる様子がありません。
「おかしいなぁ? やっぱり、インチキ魔法使いの薬だから、ダメなのかなぁ?」
妖精が首をかしげていると、コンラートはさっさと食事を済ませ、床に就き眠ってしまいました。
「なんだぁ、つまんないの。効果がないんじゃ、持っていてもしょうがないよね。これはあげるよ」
妖精は生来の飽きっぽい性格のためか、薬瓶のラベルを一瞥すると、テーブルの上に置いて、森へと帰ってしまいました。
<つづく>
ボクの成年貢献人
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