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シークレットガーデン SAS
![]() | シークレットガーデン SAS (2007/03/28) キルタイムコミュニケーション この商品の詳細を見る |
投稿TS小説第132番 そんな、おままごとみたいな……(8)
作.ありす
<8:退屈>
クララの代わりに、村役場に勤めるようになったクノですが、決算期でもなく、もともとそれほど仕事があるわけでもない村役場で、クノは暇をもてあましていました。書類関係はクノの手には負えず、ヘルマを手伝おうとしても、かえって仕事を増やしてしまうため、朝は自分の家と教会の掃除洗濯。少し遅めに役場へ出勤し、昼間は老人相手に世間話をして、夕方早めに退勤。あとはクララの分を含めて、夕食の支度と残った家事を片付けるだけの、単調な毎日を過ごしていました。
「なんだか、つまんないなぁ……」
クララと夕食を食べながら、クノは言いました。
「つまらない? 何が?」
「毎日が」
「どうして?」
「畑をやっているときは、それなりに目標というか、手ごたえがあったんだけど、村役場でやってることはお茶汲みと、老人の話し相手だけ。書類はオ、ワたしには出来ないし、家事は毎日やることは代わり映えしないし……」
乱暴な言葉遣いをすると、クララに棒でたたかれるので、クノはなるべく女の子っぽい話し方をさせられていました。
<8:退屈>
クララの代わりに、村役場に勤めるようになったクノですが、決算期でもなく、もともとそれほど仕事があるわけでもない村役場で、クノは暇をもてあましていました。書類関係はクノの手には負えず、ヘルマを手伝おうとしても、かえって仕事を増やしてしまうため、朝は自分の家と教会の掃除洗濯。少し遅めに役場へ出勤し、昼間は老人相手に世間話をして、夕方早めに退勤。あとはクララの分を含めて、夕食の支度と残った家事を片付けるだけの、単調な毎日を過ごしていました。
「なんだか、つまんないなぁ……」
クララと夕食を食べながら、クノは言いました。
「つまらない? 何が?」
「毎日が」
「どうして?」
「畑をやっているときは、それなりに目標というか、手ごたえがあったんだけど、村役場でやってることはお茶汲みと、老人の話し相手だけ。書類はオ、ワたしには出来ないし、家事は毎日やることは代わり映えしないし……」
乱暴な言葉遣いをすると、クララに棒でたたかれるので、クノはなるべく女の子っぽい話し方をさせられていました。