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Marvin Redpost: Is He a Girl (Marvin Redpost)

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Marvin Redpost: Is He a Girl? (Marvin Redpost)Marvin Redpost: Is He a Girl? (Marvin Redpost)
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TSな気がする。(どうだろう)そして重版がかかってるようですな。

危険な同居が面白かったです。

危険な同居

なんだか主人公が可愛い。参考にしよう。

よるいちさんがヴィリムを描いてくれました!

virimu.jpg


祝福ありがとうございます。幸せになります。

投稿TS小説第141番 Blood Line (54)(21禁)

* * * 蠢き * * * * *

 登記所を訪れていたスーツ姿の男が、日差しの照りつける屋外へ出てくると内ポケットから携帯電話を取り出した。リダイヤルボタンを使って何処へかとかけた。
「もしもし――はい、言われていたように、名義を色々と変えていたようです。……住所、というよりそこ自体がひとつの所有物のようです。ええ、彼女の所有にして――はい。各建物の青写真も手に入れましたので、月中には決行できるかと。はい、了解しました。では、これより戻ります」
 温かい陽気だと言うのに、電話口の声に、男は身震いしていた。相手は一度全てを失い、その恨みは周囲を氷塊の側にいるかの如く震えさせていた。
(所長もよくヤろうと思うよな。正直、あいつらが気の毒になってきた)
 男は停めて置いた車に乗り込むと、自分の想像を否定するように首を振り、来た道を戻って行った。

 島の生活にも慣れ、リサは漸く周囲の人々と接する事が出来始めていた。それも、一人の女の子のお陰と言えなくもない。
 毎日同じ所でリサを待つ少女は、今日は緑が繁茂する垣根の影から覗き見るように銀髪が揺れ現れるのを待った。

 初めは集団で島に押し掛けてきた人々を、他の島民と同じように嫌悪の対象としていた。ただ、表面上は真理の父親が所有者と言っても過言ではないこの島に受け容れていただけだった。働かず、島の暮らしに文句を言うだけの大人など、邪魔なだけだ。
 島の集会所に集まった能力者の集団と島民達。その中に貴子も顔を出していた。そして、誰もがそうなように、自然と一点に目が行っていた。そこだけが、別の世界のように誰もが距離を置いている。銀髪に白い肌。そして印象的な紅い瞳。貴子には本でよく読むような妖精がいるように思えていた。その日から貴子はリサの虜になってしまった。それが綺麗な人形を愛でようとしているからか、それともリサから発せられる他とは違う何かに惹かれたからか、それは解らなかったが。
 両親からはあまり関わらないようにと言い含められてはいたけれど、子どもにそんな事は無意味だった。どこに住んでいるのか、名前は何というのか。知りたい事を一つ一つ調べていった。
 休みの日には見つからないように後をつけていった事もあった。一人寂しく海を眺めに行く姿は、子どもながらに不安を掻き立てられてしまった。何か気になる存在だったし、放っておけない雰囲気だった。
 貴子がリサにちょっかいを出す、それは貴子がリサに感じた不安を少しでも拭い去ろうとする心理からだった。

「お姉ちゃん、今日は遅いじゃない」
 リサに通せんぼするように貴子は影からひょこっと顔を出した。いつもの事だと言うのにリサは少し腰が引けるようになっている。貴子を見るとどうしていいのか解らないような仕草をする年上の妖精を、貴子は可愛らしいと思っていた。
「今日は何するの? 海にはもう行ったよね。 お仕事ないんだからあたしと遊んだ方が面白いよ」
 遊ぶと言っても都会と違い、貴子の知り合いの家に行く位なのだが、貴子がリサを引きずり回す事で、島内でもリサの知り合いは徐々に増えていった。
いつものリサなら貴子の申し出に従っていただろうが、今日はちょっとした用が入っていた。それを伝えようと、デニムパンツを穿いたリサはゆっくりと道に腰を下ろした。
 島民の能力者に対する認識は、「PKができる程度」でしかなかった。それも極簡単な。リサのように飛び抜けた能力者がいるなどとは夢にも思っていない。だからこそ、「長谷川家の島」ではあったけれど、受け容れを了承した経緯があった。それ故に、リサが【声】を作り話しが出来るという事は秘密にされていたのだ。島民には話しをする事は出来ないが、コミュニケーションは出来るといってある。その方法はオーソドックスなものだ。
 土のある場所を選ぶと、リサは小石を拾って文字を書いていく。それを貴子は興味深い瞳で見下ろしていた。
『ごめんね。今日は病院でする事があるから、遊べない。また誘ってね』
 リサが顔を上げると、頬を膨らませあからさまに気分を害した貴子の顔があった。その裏表のない様に、リサは可愛らしさを感じ、そして少しだけ嫉妬にも似た感情が心の中に去来していた。幹彦の時には素直に自分の感情を出すことすら出来なかったのだから。屈託のない黒髪の少女は、リサにとっては眩しすぎる存在でもあった。
「ふーん。お姉ちゃん病気なの? あ、だから色白いのかな」
 リサの白い肌が遺伝異常だという知識を持っていない貴子には、病気と肌の白さはイコールに思えていた。
 貴子の興味の対象が、今日のリサの予定から身体的な所へ移行していた。その答えを早く知りたいとワクワクした顔でリサを覗き込む。
『病気じゃないけど、そうかも知れないね。もう行くね』
 貴子を振りきるように立ち上がると、リサは手を振りながらその場から立ち去っていった。残された貴子は、リサの後ろ姿を見送りながら別の方向へと走り出していた。

「さて、リサちゃんの頭の中にあるものだけど」
 リサの帰りを待ちかまえていた真理は、診察室の椅子にリサを座らせるとレントゲン写真を前に説明を始めていた。
「ここに入ってるでしょ? この場所ってすごくデリケートで、開いて取り出そうとすると下手したらまずいことになりそうなの。尤も、こんな診療所じゃ開頭手術なんてできないんだけど」
 リサの頭蓋内を写したレントゲン写真を溜息混じりで指し示し、そして頬杖をついた。
『コントローラーもあるし、特別不便もないですけど』
 まずいことになる、などと言われたらリサでなくても取り出そうとは考えないだろう。高野や鹿島から離れた今、リサの能力を抑制する必要も無い。たとえ異物が脳内に残っていたとしても、大した問題ではない気がしていた。
「どんな作用があるか解らないし、脳内に異物があるなんて容認出来ないの。それが原因で生命の危機に及ぶかも知れないでしょ」
『でも、どうするんですか? ここじゃ取り出せないんでしょう?』

<つづきはこちら>

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