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世界の電波男

世界の電波男世界の電波男
(2008/04/24)
本田 透

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Stand By Me

作.isako

「え?」
驚いた私は思わず声を出してしまった。手がマグカップに触れシャツとズボンに冷めたコーヒーがこぼれる。画面には記憶にないメッセのログが残っていた。クライアントのお菓子さんと私のハンドルネームのマサミ(真実)のものだ。お菓子さんはちょっと変わった趣味のアダルトサイト『スイート製作所』の管理者をしていた。私は彼の依頼で時々イラストを描いている。
 ログの最初のほうは記憶にある。お菓子さんがご主人様でマサミが奴隷役になりおふざけをしていた。いつものことだ。
 そう。ここからが変だ。


『マサミ、女になりなさい』
『あら、変なご主人様。マサミは女の子ですよ』
『女の子?』
『違いました。マサミはご主人様の女奴隷です』
『そうだね。しかし離れていては奉仕できまい』
『マサミはお役に立ちたいです』
『携帯は』


 驚いたことにマサミは私の携帯番号を打ち込んでいる。慌てて携帯を確認すると記録は消されていた。
 離席していたお菓子さんが戻ってきた。
『マサミ、見てるかい?』
『はい。もちろん少しうかがいたいことが』
『私に溺れろ!』
そうだった。思い出したぞ。私は女になってご主人様の元にはせ参じなければいけないのだった。
『承知いたしました』
『手配はできている。病院はわかるな』
『仰せのままに』
『良い娘だ』
『ご主人様、大好き』

 私はそのまままとめてあった荷物を持って指定された病院に向かった。入院予約はされており、すぐに確認のテストが行われる。私はお病気だった。間違えて男に生まれてしまったのだ。ご主人様の女奴隷になることが私の望み、本来の姿である。
 病院には私の新しい肉体が用意されていた。いつからご主人様は準備されていたのだろう。完全な私のクローン、それは本来の私である女性型だった。
 最新の施設と技術でも手術に丸1日、リハビリに1ヶ月かかる。ご主人様に一刻も早く会いたい私は辛いリハビリもがんばり抜いた。
 退院の日送られてきたのは、大きな箱と透け透けのバニーの衣装と首輪だった。なんて素敵なんでしょう。自分で首輪をつけただけで濡れてしまい慌てて拭いてから衣装をつけた。箱に入り固定具に自分をつなぐ。看護師さんは哀れむような目で見ながら緩衝材を周りに入れてくれた。
 どうして悲しそうなの? 私には緩衝材が私を祝う紙吹雪に見えるのに。

20080601.jpg

イメージキャラクタイラスト:巴

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