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シオン

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(2008/03/28)
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シオン~Vol.02 窮地の魔法少女~ [DVD]シオン~Vol.02 窮地の魔法少女~ [DVD]
(2008/09/26)
五行なずな浅野麻理亜

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930万アクセスを突破しました!

アクセスコールはこれが今年最後ですね。
皆様、良いお年を。

年末に掛けて読んだ本

基本的に買うのは簡単ですが、読むのは時間が掛かりますのでうっかり買って読んでない本とかをちょっとだけ読みました。しかし、出かけるたびに買うし減らないのな。

DUAL SOULは表紙の2人の女の子が一身同体。そしてヒロインピンチ。クスリで変身と言うシチュも燃えるし、キャラ造形も良いのですが謎を残して2巻で完結でした。若干、MCとか強制発情テイストがありそれなりに美味しくいただけました。ディスバニッシュもヒロインピンチ。普段はOLなお姉さんが表紙のエッチなヒロインに変身とか、変身には男性の体液が必要とか良い設定。中ボスがこれまた強制発情系の攻撃を仕掛けてくれたりするのでこちらも美味しゅうございました。以上2点はヴァルキリー関係なので一応18禁ではない、はずです。(直接挿入とかはたしかに無いわな)
ネクロさんは二重人格の邪眼探偵が主役。特に感じるところはありませんでした。
モートリは女装シーンがあるのでひょっとしたらまたご紹介する事もあるかもしれません。葉月京先生のTSと言えばMISS WIZARDhttp://okashi.blog6.fc2.com/blog-entry-1576.htmlが美味しゅうございましたな。
えっちの神様はTSだった。(別項で紹介)
プレジデントは年末とかは結構読んでいます。ビジネスマン的な教養のような何かの成分の補給用。
マンガ・アニメ都市伝説はネタとして買いましたがちょっと踏み込みや突込みが浅いかな。ネタの収集としては良かったけど。で、今はロジカルライティングしか出先の手持ちが無くなったのでまた買います。

Dual Soul One Body 2 (ヴァルキリーコミックス)Dual Soul One Body 2 (ヴァルキリーコミックス)
(2008/11/29)
梶山浩

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ディスバニッシュ (ヴァルキリーコミックス)ディスバニッシュ (ヴァルキリーコミックス)
(2008/06/29)
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邪眼探偵ネクロさんの事件簿~性欲お化け事件 (BLADE COMICS)邪眼探偵ネクロさんの事件簿~性欲お化け事件 (BLADE COMICS)
(2008/11/10)
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モートリ/妄想の砦 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
えっちの神さま! 1 (1) (ジェッツコミックス)
PRESIDENT (プレジデント) 2009年 1/12号 [雑誌]PRESIDENT (プレジデント) 2009年 1/12号 [雑誌]
(2008/12/22)
不明

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マンガ・アニメ都市伝説 (ベスト新書)マンガ・アニメ都市伝説 (ベスト新書)
(2008/12/09)
山口 敏太郎

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ロジカル・ライティング (BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING)

To LOVEる-とらぶる-13巻アニメDVD付予約限定版 (コミック)

これは一応予約しておいた方がよさげ。

To LOVEる-とらぶる-13巻アニメDVD付予約限定版To LOVEる-とらぶる-13巻アニメDVD付予約限定版
(2009/04/03)
矢吹健太朗・長谷見沙貴

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ツイ☆てる

ちょい前の女装もの。

ツイ☆てるツイ☆てる
(2007/11/22)
Windows

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ツンデレカルタっ!?

ツンデレカルタっ!?Bツンデレカルタっ!?B
(2008/12/30)
杉田智和

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ツンデレカルタ2008~日本の夏!ツンデレの夏!~ツンデレカルタ2008~日本の夏!ツンデレの夏!~
(2008/08/29)
釘宮理恵

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ツンデレカルタツンデレカルタ
(2007/12/30)
釘宮理恵

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退魔シスターズ 聖女淫辱の儀式 (二次元ドリームノベルズ) [アダルト] (新書)

これ、ヒロインが女装なのかどうか確認された方がおられましたらお手数ですがご連絡くださいませ。

退魔シスターズ 聖女淫辱の儀式 (二次元ドリームノベルズ)退魔シスターズ 聖女淫辱の儀式 (二次元ドリームノベルズ)
(2008/10/12)
あらおし悠

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内容紹介
母親の仇であるサキュバス討伐のため、忘れ得ぬ過去に囚われながら故郷の村に向かったシスターの姉妹。聖女たちを夢魔の饗宴が迎える。

内容(「BOOK」データベースより)
20世紀を間近に控えた英国、闇夜を切り裂き夢魔討伐に挑む修道女の姉妹がいた―無骨な自動拳銃を操る闘争心の塊のような妹・プリム、そして剃刀の如く黒鞭を振るう物静かな姉・ローレル。ひょんなことから母親の仇であるサキュバスの行方を知り、故郷の北方を訪れた姉妹だが、魔物に襲われている村の少女・ファリナを救ったのも束の間、淫魔の罠に陥れられる。捕らわれたローレルは、肉触手にその身を縫い止められながら衆人環視で女装を剥ぎ取られていき、一旦は反撃に移ったプリムも教会の十字架に立ち縛りにされ、股間に生やされたふたなりペニスを扱き上げられる。やがて明かされる過去の真実に惑う間もなくお互いの身体を貪り始める聖女姉妹。村人たちも巻き込みながら、淫魔の饗宴はいつ果てるともなく続いてゆく。

「カストラート」 (そんな、おままごとみたいな……Noch einmal) (16) 作.ありす 挿絵.東宮由依

第15幕 スキンシップ作戦(Ⅰ):策謀編

ファリン

 それから数日、ファリンはずっと元気がなかったけれど、私に何が出来るでもなかった。
 だけど、ハルにだけは、あの晩のことは伝えた。
 私のほうはというと、クララと正式に結婚する決意を固めたにもかかわらず、ファリンのことが気にかかっていて、なんとなくクララには言いそびれていた。
 そんな私の内心を感じ取ったのか、クララも急にそっけない態度をとるようになった。ファリンの前でべたべたされるのは困るけど、二人きりの時もなんだかよそよそしい。ついこの前までは、もうちょっと私を安心させてくれたのになぁ……。

 そして、数日後。
 
「どうしたの? ファリン。今日は少しご機嫌だね」
「そうですか? そうかも……」
「何があったの? 聞かせて!」
「うーん、白状しちゃいます。私、ハルさんに告白しちゃいました」
「えーっ! っていうか、うん、良かったね。それで、なんていったの?」
「『私、ハルさんのことが好きです』って言いました」
「で、ハルはなんて?」
「『うん、僕もファリンのことが大好きだよ』って」

 ファリンは少し顔を赤くしながら、恥ずかしそうに言った。

「それだけ?」
「それだけですけど?」

 なんとなく、ハルはファリンの意図していることとは、違う返事をしたような気がするけれど……。
 いや、ハルの奴、昔から肝心なことは、暈して言うクセがあったからなぁ……。
 そういえば、ハルはファリンがカストラートだって事、知っているのかなぁ?
 知らなければ、今のうちに例の薬を見つけてファリンに飲ませてあげるのが一番いいと思うけど、そうじゃないとしたら……。
 いやどっちにしてもこれは、ハルに確かめる必要があるかも。
 でも安心した。これで全てうまく行けそうだ。私がもうちょっとがんばれば!

「で、でも良かったね。だけど、いいなー。クララなんか、最近全然言ってくれないよ」
「クノさんは?」
「……言ってない。でも自分から言うのは嫌だな。なんとかクララに言わせたい。どうすればいいかなぁ?」
「そうですね、タイミングというものがあるんですよ。相手に自分の期待通りのことを言わせる」
「タイミング?」
「そう、タイミングです。例えば同じ相手に同じ質問をしても、いつも答えが同じだとは限りませんよね」
「それって商談で使う手なの?」
「そうですね。恋の駆け引きにも使えると思いますよ」
「うーん。でもタイミングかー。それはなんとなくわかるけど、見極めるコツは?」
「それが判れば、苦労はしません」
「そりゃそうだよなー」
「うふふ。でもクノさんにもきっと、勝機を得るタイミングがありますよ。その時だと思ったら猪突猛進。ありったけの勇気を奮って、思っていること全部相手に伝えて、思い通りにさせてしまうんです」
「クララにそんな隙あるかなー? いつもやり込められてばっかりだ」
「カールさんの攻撃を、受け流す方法もありますよ」
「私には、そんな手練手管はムリだ」
「少しだけなら、コーチできるかもしれません」
「せ、先生!」
「うふふ……」

 よかった。ファリンの笑顔は元通り。元気を取り戻してくれたみたい。

「交渉ごとの基本は、まず相手の顔を見ることです」
「顔?」
「そうです。クノさんは、その人が誰であるかを確かめる時、まずどこを見ますか?」
「顔だね」
「人の顔には、その人の人となりが現れ、その表情の変化から、相手の気持ちを読み取ることができます」
「そう? 私にはよくわからないし、クララは言っていることとやっていることが違う気がする。にっこりと笑いながら私の頭にゲンコツ食らわせたり、棒でたたいたりするんだよ? 何かいいことがあるのかと油断していると、とんでもない目にあうんだ」
「そうなんですか?」
「クララの笑顔には、必ず裏があるんだ。機嫌が悪い時はほんとに機嫌の悪そうな顔をしてることもあるし。かといって恐る恐る近づくと、妙に優しかったり。何考えてんのかさっぱりだよ。クララに関して言えば、顔なんか見ても駄目だと思う。何考えてんのか、自分でもわかっていないんじゃないのかなぁ?」
「そうですか。でも……そうですね。ではこう考えたらどうでしょう。人は一生自分の顔を直接見ることはできません。その人自身の“真の顔”を」
「“真の顔”?」
「そうです。誰であっても、鏡や水面に映った裏返しの顔しか、見ることが出来ません。もしかしたら人は、誰も本当の自分を知らずに、一生を終えるのかもしれませんね」
「……」
「だからカールさんも本当の自分に気づかず、本当の気持ちを、態度や顔の表情で、表すことができないのかも知れません」
「どうして? 自分のことなのに?」
「カールさんは司祭ですよね?」
「うん。そうだけど、それが?」
「懺悔をしている人を、その罪を知って“こん畜生!”と思っても、それを表情に出したり怒りをぶつけたりしていたら、誰も懺悔に来なくなるでしょうね」
「クララの顔と行動が一致しないのは、“職業病”ってこと?」
「そうですね。そうかもしれません」
「じゃ、だめじゃん」
「でも、人は必ず自分自身を曝け出す時があります」
「どんなとき?」
「動揺した時とか」
「動揺?」
「カールさんを驚かせるんです。そしてその時の表情を見れば、わかるかもしれませんよ」
「動揺かぁ。驚かせるって言っても、どうやったら……」

 ファリンはにっこりと微笑んで私を見ている。
 そういえば、ファリンっていつも笑顔だな。笑顔のとおりに、いつも優しいけど。
 私はすっくと立ち上がり右手を挙げた。

「どうようっ! しっずかっな こっはんの もっりのかげっ からっ!!!」

 私が大声で歌うと、ファリンが驚いた顔をした。でも直ぐにいつもの優しい笑顔になった。
 微妙に……ちがうかな?

「“突然何を歌いだすんだこのバカガキ。それに『どうよう』が違うだろう”?」
「正解です」
「しくしく……」
「まぁ、でもあれですね。女性が男性を動揺させるのならば、やはり……」
「やはり?」
「女の武器を使うのがいいでしょう」
「女の武器?」
「そうですね……。クノさんは、カールさんのこと、男性だと思っていますか? それとも女性だと思っていますか?」
「今は、男だけど……」
「男だけど、男として見切れていない?」

 そう言われて、私ははっとした。
 クララのことも、“カール”と呼ばずに、“クララ”と呼ぶことで押し通している。
 それはクララがクララでなくなってしまうような気がしていたからだけれど、クララからしてみれば、それが自分を認めてもらえていないと、感じていたかもしれない。

「きっと、カールさんは自分がクノさんに、男性だと思われていないと、感じているのかもしれません。だから、女性であるクノさんに、男性として愛して欲しいと、思っているのではないでしょうか?」
「女性の私に、男性として愛して欲しい……?」
「そうです。それが一番自然なお二人の関係じゃないですか」
「でも、私……。こんなだし」

 多少体つきが女性っぽくなったとはいえ、どう見ても年端の行かない子供にしか見えない今の自分。いったいどこに、女性としての魅力があるというのだろう?

「クノさんは、カール司祭のことを、愛していらっしゃるのでしょう?」
「うん、そうだけど」
「ならば何も問題はありません。つまり、ありていに言ってしまえば、“カラダで迫れ”ってことです。元男性ならおわかりでしょう?」
「か、カラダ……!? ふぁ、ファリンってやっぱり!?」

 ファリンが薄笑いを浮かべながらにじり寄り、私は思わず胸を押さえて後ずさった。
 どんな顔してたかは自分でもわからない。

「安心してください。本当に襲ったりしませんから。でも今の反応は、とてもよかったですよ」
「ううう……」
「でも、その反応からすると……、興味が無いわけではないのでしょう?」
「ごめんなさい。もう勘弁してください」
「うふふ。成功をお祈りしていますね」

   *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

 でもなぁ、具体的にはどう誘えばいいのか?
 それに、一度は覚悟したけど、抵抗がないわけじゃない。
 こういうことはやはり子供もいて、人生経験も豊富そうな人物に、相談してみるのがいいかもしれない。

「ドーラ、ちょっといい?」
「おや、珍しいね。なんだい? クノ」
「その、クララのことなんだけど」
「またケンカでもしたのかい?」
「いや、まだそうじゃないけど……」
「まだ? 予定でもあるのかい? やれやれ、じゃなんなんだい?」
「いや、その、ローレンツ家の夫婦円満の秘訣は何かなと……」
「ウチの? 円満ねぇ……。お互いを思いやる心とか?」
「そういうありきたりのじゃなくて、もうちょっと、男と女というか、なんというか……」
「はぁ? なんだい、こんなまっ昼間っから?」
「いや、その、クララに……、どうもお、女として見られていないって言うか……」
「そうだねぇ……。ま、たまにはやらせてあげたらどうかねぇ?」
「やらせるって、ヤッパリ?」
「夫婦なんだから、まぁそれも円満の秘訣かねぇ」
「まだ婚約者です! そうじゃなくて、なんていうか、プラトニックな関係というか、なんというか」
「なに言ってんだい。男と女なんだからやることはやるんだよ。どこのどんな夫婦だって、そうしているし」
「いや、そりゃそうだろうけど」
「そうか。あんた、カール以外付き合ってる娘もいるようには見えなかったし、やりかたもご存知ではない?」
「ば、バカにしないでよ! 私だって元は普通の男だったんだから、それぐらい知ってるよ」
「ほうー、では経験があんのかい? 誰と?」
「…………」
「そうかい、カールのために、清いままでいたのかい?」
「もう、カンベンしてください」
「で? そういうの興味ないのかい?」
「無いわけじゃないけど……」
「ははーん、怖いんだろ」
「怖くない、っていえばうそになる。でも、まだしたくない」
「ということは、つまりカールがどんなに求めても、応じる気はないと」
「そういうことになるかも」
「カールのほうはどうだろうねぇ? 男って、そういうの我慢できるのかねぇ?」
「少なくとも、私は我慢していた」
「世間一般では、少数派かもしれないねぇ」
「ぐ……」
「カールだって、そういうのに興味があって、でもそれを婚約者に求められないとすると、浮気の一つぐらい」
「クララは司祭だから、そんなことはしないよ!」
「じゃあ、心配なんかないね」
「心配なんて、していないけど……」
「いまさら他人の目を憚るような関係でもないだろう?」
「…………」
「勇気を出して、誘ってみりゃいいじゃないか。いつかは乗り越えなきゃいけない試練だと思って」
「…………」
「それに、案外クセになるかもしれないよ?」
「……そうなの?」
「大人の秘密だよ。子供にはまだ早かったかな?」
「やってみる」
「はい? 何だって?」
「やってみるって言ったの!」
「ま、頑張りな。うまくいったら、初体験ののろけぐらい、聞いてやるから」
「絶対言わない!」

  *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

 翌日、今度は新婚バリバリの経験者に聞いてみることにした。

「そうですね。やはりスキンシップに勝るものはありませんね」
「スキンシップって……やっぱり、アレ?」
「んふふふぅ~。ロリコン司祭さまを篭絡するなら、やはりアレでしょう」
「クララはロリコンじゃない! と、思うけど……」
「いいものを差し上げます」
「いいもの?」
「石鹸です。これを使って、うふふふふふふふ」
「ヘルマ、さっきからそのイヤらしい笑い方やめてよ」
「これを口実にお風呂で迫れば、如何にお堅い聖職者であろうとも、生殖者になるに違いありません」
「そのオヤジギャグ、面白くない」
「こほん! ま、それはいいとして、クノさんのほうから積極的にならない限り、カールさんからは手を出しにくいでしょう」
「そうは言うけど、なんていうか、みんな同じこというなぁ」
「女が男を落とすなら、女の武器を使うしかありませんよ」
「クララだって、元は女だよ」
「では元男性のクノさんだって、その武器の有効性は、お判りではありませんか?」
「それは、否定できないけど……」
「それに、クノさんだって興味がないわけでは、ないでしょう?」
「ごめんなさい。もうカンベンしてください」

<つづく>

創立!? 三ツ星生徒会

購入予定。だが、結構読む本が溜まってますー。

創立!? 三ツ星生徒会1 そのとき恋3がはじまった (ファミ通文庫 さ 3-6-1)創立!? 三ツ星生徒会1 そのとき恋3がはじまった (ファミ通文庫 さ 3-6-1)
(2008/12/26)
佐々原 史緒

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オリオンハート 淫辱のスク水セーラー戦士

良い設定。

内容紹介
二次元ドリームマガジンの大人気連載がノベルズ化! セーラー服にスクール水着のキュートな変身ヒロインに襲い掛かる淫辱の罠!!

内容(「BOOK」データベースより)
地球の平和を守るため、日夜戦い続ける美少女戦士・オリオンサンズとオリオンムーン。その正体は、ごく普通の女子校生・優夏と、彼女の親友・葵であった。スクール水着型コスチュームにちょっぴり恥ずかしさはあるけれど、地球滅亡を企む魔族の侵略を阻止するべく、二人協力しあって戦い続ける―。そんな彼女たちであったが、同時に一人の男子に恋してしまい、コンビネーションがチグハグとなる。戦いに敗れ、敵の居城へ監禁されてしまうオリオン戦士。囚人となった二人は、醜き淫魔によって卑猥な刺激を肉体に刻まれてゆく。そして、自分たちが通う学園に連行され、クラスメートの目の前で恥辱な姿を晒されてしまう。男子の肉棒に奉仕しなければならない過酷なプール授業が、優夏たちに課せられるのだった…。

内容紹介
二次元ドリームマガジン人気作のノベルズ版第2弾! 淫虐の危機に陥ったセーラー戦士を更に過激な恥辱調教が待ち受ける!!

内容(「BOOK」データベースより)
朝霧優夏と有珠宮葵はオリオンサンズとオリオンムーンに変身し、平和を守るべく魔族と戦っていたが、隙をつかれて捕まってしまっていた。囚われの身となった美少女戦士は、未だ敵の陵辱の魔の手から抜け出せずにいた―。夜のプールで男子生徒たちに夥しい量の子種を膣内に注がれ、全身に浴びせられ、被虐の快楽に身を染めていく優夏と葵。胎内に集まったザーメンは魔物の仔へと変容し、オリオンサンズに出産絶頂という未知の刺激を与えていく。次第にオリオンの戦士たちは快楽に溺れ、サンズの産んだ淫魔触手をペニスに見立て、互いの子宮へ突き込んでいくのだった…。二次元ドリームマガジン掲載時より加筆修正&書き下ろしが追加!!さらには短期集中連載の『オリオンハートR』も完全収録。


オリオンハート 淫辱のスク水セーラー戦士 1 (二次元ドリームノベルズ275) (二次元ドリームノベルズ)オリオンハート 淫辱のスク水セーラー戦士 1 (二次元ドリームノベルズ275) (二次元ドリームノベルズ)
(2008/07/31)
神楽陽子

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オリオンハート2 淫辱のスク水セーラー戦士 (二次元ドリームノベルズ282) (二次元ドリームノベルズ)オリオンハート2 淫辱のスク水セーラー戦士 (二次元ドリームノベルズ282) (二次元ドリームノベルズ)
(2008/11/12)
神楽陽子さえき北都

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女装する女 (新潮新書)(2008/12)湯山 玲子

なぞのタイトル。

内容(「BOOK」データベースより)
「今日はバリバリ女装していくよ」男勝りな仕事着を脱ぎ捨て、女らしさ満開のドレスで“女”を装う―アタマもカラダも、女たちはすでに男がイメージする“女”ではない。エコに身を捧げる、勝負服は着物で決め打ち、目標はホノルルマラソン完走、ブログはスターダムへの近道、財布と情報をバーターする親孝行…現代女性を消費の面から10のキーワードで痛快に読み解く。リアルな女の実態を知るための必読の書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
湯山 玲子
1960(昭和35)年生まれ。出版・広告ディレクター。(有)ホウ71代表取締役、日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。編集を軸としたプロデュースを行うほか、自らが寿司を握るユニット「美人寿司」を主宰し、世界を周る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

女装する女 (新潮新書)女装する女 (新潮新書)
(2008/12)
湯山 玲子

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チェリームーンスーパー3 性転換特集

うわははは。
年の瀬にこんなのをご紹介。
1994年発行のをなぜだか古本屋でゲットしちゃいました。何もかもみな懐かしい。
性転換特集となのってあります通り、ほとんどの話が性転換という狂気のアンソロジー。
もっとも男→女だけではなく、ふたなりとか、女→男もありーの、変身も憑依も改造もありーの、混沌とした中身でございます。アマゾンで中古を100円ぐらい?(送料別)で買うもよし、DMMで買うもよし、です。
DMM内で「チェリームーン」で検索するとすげー懐かしい他の特集号の表紙とかも見れました。
矢追町 成増さんのエグい人体改造漫画も中に入っているので、本棚に置くのが少々でいんじぇらすな気もします。そういうの気にされる方はDMMで電子媒体もありかなと。
 
チェリームーン SUPER Vol.3 (3)

チェリームーンスーパー

オレ的に良い作品に付き優先してご紹介。
まず、筆頭はご存じ魔北 葵先生のハイパードクターKでございます。(巻頭一部カラー)
女マッドサイエンティストによる美少年の拉致!そして有無を言わさぬ女性化!そして強制H!と完璧な短編です。後味もよくてグー。造形も◎なり。
ハイバードクターK1 掲載用
ハイパードクターK2掲載用

つづきまして、みにおんさんで天竺少年隊 爆闘幼艶伝。
美少年ゴ・クーンは女妖怪に拉致されて強制女性化!って、さっきと似ている気がしますが短編だからー。これまた造形良し、エロ良しで高評価なのですが・・・・・・乱丁なんです(泣)つかいにーくーいー。あと、すぐにふたなり化してしまう。あと、クセがある。それでもやっぱりオレとしてはプッシュしたい。なおHair Trigger (EXコミックス)の方には乱丁のないバージョンがあるとの事。
天竺少年隊 爆闘幼艶伝 みにおん 掲載用

つづきましてーひびき純先生のSTRANGE COURSE。ダンジョン内で発動する性転換の罠!そして、男2人と女2人が性別反転!元に戻るにはHするしかー、みたいな。
短編で2組と言うのはちょっと無理があったかな、てなところが懸念材料ですが悪くはない。
ひびき純 STRANGE COURSE 掲載用

あとはかるま龍狼先生のこんにちは、まなぶくん!。先生(男)が好きな学ぶくん(男)は手術で女の子にー!って、初期がホモ設定ですかー。
他にもいろいろネガティブポイントがあったりするのですが、まぁ造形は良いし、エロもあるんで見逃してあげてください。
こんにちは、まなぶくん かるま龍狼 掲載用

と、言う訳で今日は懐かしのTSをご紹介。生まれていなかった方もいらっしゃるでしょうか。
あるいは、太古の昔を思い出したり。
古きをたずね新しきを知るとも申しますにたまにはこういうのを物色してみてはいかがでしょうか。



「カストラート」 (そんな、おままごとみたいな……Noch einmal) (15) 作.ありす 挿絵.東宮由依

第14幕 母のドレス

「……って、言ってくれたの。それで、キスもしちゃった。えへ」
「それで?」
「それだけだけど? あとは、いつもどおり自分の家で寝たの」
「カール司祭も存外にオクテな方なんですね。ちょっと見損なってしまいました」
「クララは聖職者だもん。そうそう誘惑になんか乗らないよ。エルダのことだって結局は誤解だったし」
「あれだけ魅力的なエルダさんにも靡かないとなると、真性の幼女趣味だと思ったんですけどねぇ」
「幼女って、私のことを言っているのかしら? ヘルマさん」
「もちろん。ほかに誰がいるんです?」

 しれっというな!

「クノ、いるかい?」
「あら、カールさん。珍しいですね、こんな時間に。ファリンさんまで」
「こんにちは、クノさん、ヘルマさん」
「どうしたの? 今日は聖務じゃなかったの?」
「ああ、頼んでいたものが出来上がってきたんでね」
「頼んでいたもの?」
「ああ、エルダにね」
「あ、あのドレス? 出来たの?」

 しまった! 私は知らないことになっているんだっけ!!!

「やっぱり、……知っていたのか」
「あ、あのね……」
「そうじゃないかと思っていたんだ。昨日の服、あれはエルダの店で買ったんだろう? それにこれを受け取るとき、エルダの様子がおかしかったからね」
「ごめんね、クララ」
「なんで、クノが謝るんだ?」
「だって、本当は私のこと、驚かせようとして……」
「それならいいさ。僕が隠しておいたのがまずかったのだろう。エルダにも迷惑をかけてしまった」
「ねぇ、着てみてもいい?」
「今か?」
「駄目?」
「いや、そんなことはないが……」

 クララはヘルマを伺うように見た。

「私もぜひ見せていただきたいですね。お手伝いしましょう」

 隣の部屋に移った私は、ヘルマに手伝ってもらい、新品のドレスに袖を通した。
 決して派手なデザインではないけど、ひだの多いスカート、パフスリーブの肩口に、品良く開いた胸元は縁をレースで飾られている。ところどころにある小さな赤いリボンが、とてもよいアクセントになっていた。

「ねぇ、ヘルマ。リボン持っていない?」
「リボンですか? 白ならありますけど……。髪を結わくんですか?」
「ううん違うの」

 私はヘルマから受け取ったリボンを、左の手首に結んだ。

「へぇ、そうやって使うんですか? 始めて見ました」
「これはね、母様が生まれた国のやり方なの」
「クノさんの、お母様?」
「うん、ホントは恋人に結んでもらうんだけどね」
「恋人に?」
「そう。“私には特定の男性がいます”って言う意味なんだって」
「それなら、カールさんに結んでいただけばよろしいのに」
「それは、ちょっと恥ずかしいから……」

 そうして着替え終わった私は、鏡の前で何度も確かめてから、クララの待っている事務室に向かった。

第14幕完成

「どう? クララ、似合うかな?」
「ああ、とっても。そうしていると、コンスタンツェおばさんを思い出すよ」
「ありがとう、クララ。覚えていてくれたんだね」
「もちろん」

 クララは少し赤くなって、照れているみたいだった。
 私は純粋にうれしかった。エルダの店で、作りかけのこのドレスを見たときから。
 このドレスは、私にとって特別だ。

「ねぇ、クララ。ちょっとしゃがんでくれない?」
「ん? こうかい?」

 ようやく届いたクララの頬に、私はキスした。

「ちょ、ちょっとクノ。恥ずかしいだろ、二人が見てるじゃないか」
「いいじゃない? たまには。うれしかったんだから」

 クララは頭をかきながらしかめっ面をした。でも怒ってなんかいないことは、誰にでもわかる。

「お、誰かと思ったら、クノかい?」
「あ、村長。すみません、お仕事中に」
「別にかまわんよ、カール司祭。それよりクノ、どうしたんだね、そのドレスは」
「クララがくれたの。似合うでしょう?」
「ああ、そうしていると、お前の母親を思い出すよ。美しくて優しい人じゃった。この村にやってきた頃にそっくりだ」
「若い頃の、母様に?」
「ああ。今のお前さんよりは、もう少し大きかったが。だが血は争えんの、クノもきっと将来、お前の母さんの様に、村一番の美人になるぞ」
「褒めても何も出ませんよ、村長」

   *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

 その日は、とても晴れ晴れとした気持ちで一日を過ごした。
 心の底にあった、わだかまりのようなものが、すっかりと消え去ったような気分だった。
 一旦は普段着に着替えたけれど、夕食の支度を終えた後、またあのドレスに着替えた。
 食卓はいつもよりも少し豪華に飾り、テーブルの上には普段はあまり置かれていない花瓶に、小さな花も飾った。
 ハルもこのドレスを覚えてくれていて、『とてもよく似合っているよ』と言ってくれた。

 クララとハルがそれぞれの寝床に帰っていき、私はいつものようにファリンと自分たちのベッドメイクをしていた。

「クノさん。そのドレスは、クノさんのお母様が着ていらしたものなんですか?」
「うん、本物は母様と一緒になくなってしまったけど、クララが覚えていて、エルダに作ってもらったみたい」
「そう、ですか……」
「私の母様はね、とってもやさしくてきれいな人だった。このドレスを着ていた母様が、私は大好きだったの。居間に小さな絵があるでしょ? あれは私の父様が旅の画家に描かせたものなんだよ」
「そうですか……」
「それでね、昔、母様が言ったの。“このドレスがそんなに気に入ったのなら、お前にお嫁さんがきたら、その娘にあげよう”って。私はドレスじゃなくって母様が好きだったんだけれど、でも多分、本当はこう言いたかったんだと思う。“お前にもきっと、母様よりも好きな人が出来るよ”って」

 私は目を閉じ、胸に手を当てて、懐かしい母様の顔を思い出していた。

「でも、母様が亡くなった時、私はまだ子供で、母様のことが大好きだったから、母様と一緒にドレスはお墓に入れたの。ドレスだけだったけど、遺体も見つからなかった母様のお墓には、どうしてもそれが必要だったの」
「そう、だったんですか……」
「あ、でもね、もう昔のことだよ。だけど、クララはそのこと覚えてくれてたんだ。だから私、凄くうれしかった。このドレスのこと。もっとも、自分がこのドレスを着ることになるとは、思っていなかったけどね、えへへ……」
「クララさんのこと、ずっと昔から……。本当に好きなんですね」
「うん……。ずっとお隣同士だったからね。一番身近な女性だった。でももう、けじめつけようと思うんだ。私、クララと結婚する。本当の夫婦になりたい」
「そう、ですか……」
「でもね、クララはどうなのかなぁ……」
「カール司祭は……、多分、……クノさんと、同じかと……」
「自信ないんだよね。私がクララの好みなのかどうか。でなきゃ、小言ばっかり言っていないと思うんだ。結婚してもうまくやっていけるかどうか、自信がない」

 そう言って私が下を向くと、ファリンがぎゅっと私のことを抱きしめた。

「どうしたの? ファリン?」、
「クノさんはどうしても、カール司祭と、結ばれたいのですか?」
「うん。おかしいかな?」
「……いえ」

 そういったまま、ファリンは黙ってしまった。私のことを抱きしめたまま。

「ファリン、どうしたの?」
「いえ、……何でもありません。クノさんが、人生の一大決心をされたので、ちょっと感極まっただけです」
「大げさだよ、ファリン」
「私は、本当は……。いえ、何でもありません」

 そう言うくぐもったファリンの声が潤んでいた。
 私ははっとした。今日一日、そういえばファリンだけが、元気がなさそうだった。
 そして、ファリンが心の中にずっと隠していたであろう想いに、気づいてしまった。
 私は自分のことでいっぱいで、そのことに気づいてあげられなかった。
 ファリンはカストラートだったのだということに。
 この世に生を受けたときは、男だったのだということに。
 そして私は今は女で、ファリンもそれをずっと意識していたんだということに。

 だけど、それは今言ってはいけないことだと思った。
 ファリンを慰めるのは、ファリンの恋心を傷つけてしまった私じゃなくて、多分ハルの役目だと思う。
 だから、私はこう言った。

「ファリンにもきっと、私と同じように、誰かのお嫁さんになる時が来ると思う。そのとき、私もこんな風に祝福してあげたい。ファリンは、私のこと祝福してくれる?」

 ファリンは暫くずっと私を抱きしめたまま、じっとしていた。
 暫くして私から体を離すと、にっこりと笑顔を作って言った。

「ええ……。もちろんですとも」

 ファリンの目尻は、少し光っていた。

<つづく>

SH@PPLE―しゃっぷる―(4)竹岡 葉月

良いピッチで出るなぁ。

内容紹介
真夏の祭典まであと少し。青美女学院で合宿しながら演劇の練習に励む雪国。蜜への思いはなかなか届かず、むしろ鳥子と接近するがそれはそれで!? そんな中、雪国を♂と知る「X氏」が跳梁し、雪国&舞姫を脅かす!

内容(「BOOK」データベースより)
僕、淡谷雪国は絶賛夏合宿中。空舟五中生徒会+SEC+青美女学院ソロリティによる劇を人力リバーフェスタで披露するため、日々奮闘して、やっと上達してきたところ。いい感じ!と思っていたら!?相変わらず貧乏舌を隠している超かわいい一駿河蜜さんの目の前でなぜか女装することになってしまったり。古葉鳥子さんに告白のフリをしてからかわれたり。なんだか悩んでしまうけれど、まずは劇を成功させないと。ライバルの舞ちゃんたちには負けられない。そんな中、僕の秘密を暴こうとする「X氏」が現れた―。

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(2008/03/19)
竹岡 葉月

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最悪の理想の薬 連載修了です

イラスト KAZU-T
石井 剛毅
少年ishii02.jpg
ishii03(3).jpg



テキスト DEKOI

(1)(2)(3)(4)(6)(8)(10)

Brandish 2 限定版

ドラマ付きは割安感があるなぁ。悪魔子もの。

Brandish 2 限定版(ドラマCD付き) (アンリアルコミックス 26)Brandish 2 限定版(ドラマCD付き) (アンリアルコミックス 26)
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投稿TS小説 最悪の理想の薬(11)最終回 by.DEKOI

石井剛毅だった少女が監禁室から助け出されてから3カ月後・・・。

「石井ちゃん、この資料をPDF文書にまとめてくれる?」
「あっハイ、分かりました。」
「あんがとねー。」

先ほど捜査を終えたらしい少年特務課の男子の1人が私の前に資料をどすんと落とすと、さっさと自分の席に戻っていきました。そして授業で使う英語の辞書と同じ位の厚みになっている紙資料の山を見て私は思わずため息を1つ。
これは、今日は遅くまで仕事になりそうです・・・。まあ何とか1日で終わるでしょうが。
とか思ってますと、同僚の酒井さん(ちなみに女子)が近くに来て、

「あ、真樹ちゃん。今日ショッピングに付き合ってくれない?」
「え、ええっと。今日はこの資料を片付けないといけないので・・・。」
「いいじゃん、今日中に片付けてって言われてないんでしょ?それとも真樹ちゃんは私と一緒に買い物いくの・・嫌?」
「そ、そんな事ありません!分かりましたあがります!6時までにあがれる様にします!!」
「OKぃ。それじゃまた後でねー。」

嬉しそうに去っていく酒井さんの後ろ姿を見ながら私は再度ため息をつきました。
はあ、また着せ替え人形になるのでしょうか・・・?そう思っただけで私の口から3度目のため息が漏れ出るのでした。

トイレにいって用をすませて洗面台の前に立った時、懐から1枚の写真を取り出しました。
それはかつての私、「石井剛毅」という名の少年が写っている写真です。
そして写真の私と鏡に写っている今の私を見比べてみました。

ishii03(3).jpg
イラスト:KAZU-T http://freebird-sky.sakura.ne.jp/

どこか生意気そうな視線を向けている写真の私と、どこか臆病そうな視線でこちらを見ている鏡の私。
顔の造形は大きくは変わっていません。敢えてあげるなら写真の私は少々吊り目なのに対して、今の私は若干垂れ目気味になっている位でしょうか。
あとは輪郭が少し丸くなったとか唇がふっくらしているとか赤茶の髪の毛に天使の輪ができているとか・・・って結構ありますね、よくよく見ますと。
首から下は元の姿の原形を残してはいません。年の割には膨らんでいるらしい両胸。腕も脚も一回り近く細くなっています。
そして着ているのは白いワンピースと赤めのスカート。女装ではなくて性別通りに女性の服を着ているのです。

ですが一番変わったのは内面、性格の方です。
「石井剛毅」という少年は常に意地っ張りで強引で負けず嫌いで、他人と協調しようという感覚が抜けている人物だった気がします。
ところが今の私「石井真樹」という少女は何かを頼まれたら何でもかんでも「ハイ」と答える、他の人に迷惑かけないように常に気を張っている、強く何か言われたらこっちが悪くは無いにも関わらずすぐ謝る、困った事が起こるとすぐ泣き出すといった感じでして、押しという感覚が皆無で他人に対して依存しまくり泣
き虫という性格になのです。
正直な話、今の私の性格には自分でもげんなりとしてます。だって今の今まで何でもかんでも無理難題でも引き受けてしまうんですよ?「断る」という考え方そのものが抜け落ちてしまっているとしか思えません。
元の私である「石井剛毅」という少年はこんな女の子を異性の理想像にしていたのでしょうか?自分にとって都合のいい女の子像を持っていたというか趣味が悪いというか・・・。
そこまで考えて私は今日7度目のため息をつくのでした。

私が救出された後、私は速攻で警察病院に連れていかれて精密検査を受けました。
検査の結果は身体は女性の体そのもの。身体の中には子宮も卵巣もあり、骨格も骨盤や肋骨なども女性特有の物になっているのが確認されました。
それだけでは「私」が石井剛毅という少年だったという証拠にはなりませんでしたが、それを証明するきめ手が1つありました。
それはDNA検査でした。私のDNAは「ある一点」を除いては石井剛毅という少年のDNAと完全にマッチングしていたのです。
「ある一点」とは勿論、性染色体の事です。そこだけはXYの配列がXXになっていたそうです。即ち男性ではなく、女性を示していたそうです。
男性が女性に変貌するという異常事態に私が所属している県警は騒然となりました。更に私の証言で、それが薬の投薬だけで行われた事に騒ぎを拍車をかける事なっていました。
上の方で色々と協議が行われた結果この様な事態が外部に漏れる事は世間一般に大きな混乱を招くという結果が下されました。 
外部に漏れる事が無い様に私は住んでいた施設から県警の宿舎に引越しを余儀なくされ、更に中学校は強制的に退学されまして、日中は子供特務課でデスクワークする事を命じられました。私は県警で保護という名の監禁を受ける事になったのです。外に出る際には子供特務課のメンバーの1人が常につく事まで命じられました。
・・・まあその割には、子供特務課の女子達に1週間に3回は外に連れ出されて着せ替え人形のように服を着せられているのですが。

はぁ。8度目のため息をつくと私は元の自分の姿が写っている写真をしまってトイレから出ました。ちょっと今でも顔の表情は暗いかもしれません。
でも、子供特務課のみんなは変わり果てた私を暖かく迎え入れてくれました。私も今の性格になった為か、その好意を素直に受け止める事ができました。
今の私は昔と違って外廻りのメンバーとしてではなく、逆に彼らのサポート役になっています。それは今の私にはマッチしているらしく、仕事もしていて楽しい時があります。
今の私は昔の私と違って子供特務課メンバーとうまく付き合えている気がします。そう考えると、女性化もまんざらでもない気が・・・ちょっとだけですがしています。
いや、今では結構かもしれません。何せ私は「石井剛毅」ではなく「石井真樹」という1人の人間なのですから。

「さてと。6時にあがれる様に仕事をしっかりしなくちゃ!」

私は小さな声で気合をいれると今の職場に向かって胸を張って歩き始めました。
そしてその顔には知らず知らずのうちに、どこか満足げな笑みが浮かんでいるのでした。

<おしまい>

投稿TS小説 最悪の理想の薬(10) by.DEKOI

※食器の数:93枚
『生理』が起こってからおよそ3日が過ぎようとしている・・・のだと思います。

何せ時間感覚が完全に麻痺しているのですから。いま何時なのかどころか朝なのか夜なのかすら全く分かりません。
生理が起こると痛みとかで不快な気持ちになるそうですが、私はお腹のジンジンとした痛みこそありましたが、それほど気になるほどの痛みでもなかった為、特に問題はありませんでした。

いい加減にここでの生活が慣れてきましたが、不安というか不満な点も色々あります。
まず第一に、自分の顔がどうなっているのかが未だに分かっていないのです。
鏡がないどころか、蛇口から出てくる水の色が微妙に黒っぽいせいで水鏡すら作れません。蛇口から出た水を最初見た時は毒でも含まれているのかと怪しんだくらい。
そして実は言うと鏡がないせいで、自分がいま着ている服が似合っているのかいないのかすら分からない始末。せっかく色々な服があるのに着飾りたくても鏡に映すことができないから意味がないのです。

そして何よりも不満に思っているいるのは一体私は何の薬を盛られていたのかが分からない事。
恐らくSFとかファンタジーでよくあるらしい女性化する薬を飲まされているのでしょうが、何か妙に引っかかるのです。
それは、私が自分が女性である事に全く違和感を感じていないこと。まるで生れ落ちた時から性別が女性であった様な気がしてならないのです。
いったい私は、「石井剛毅」という人間はどうなっているのでしょうか?何になってしまったのでしょうか?

そしてお皿の数が99枚になった時。遂に、この部屋から出る時が来ました。
そして同時に私が何の薬を飲まされていたのかが判明した時でもありました。

いつも通りに食事を終え、お皿の一枚を手元に置いた状態でトレイを戻した時。

『石井剛毅さま。どうやらお別れが来たようです。』
「・・・・!貴方は・・・!!」

最初の日の除くと、今の今までこちらから話しかけても全く反応が無かった「管理人」の声がどこからか響いてきました。

『現時点を持ちまして、薬の臨床試験が終了いたしました。この部屋から貴女を解放します。』
「そうなんだ・・・。」

私はそれを聞いて安堵したのですが、何故か手放しに喜ぶ事が出来ませんでした。
この時点では分かっていませんでしたが、妙に気になり不安にな気持ちが心の片隅にあったからです。

『折角ですから、今まで貴女に飲ませていた薬について教えてさし上げましょう。』
「・・・!」

私は驚きで思わず硬直しました。まさか薬の内容についての説明がくるとは思わなかった為です。

『薬の効果は【服用した人物を理想の異性に変える】、です。』
「は・・・い?」
『即ち服用させていた薬は、服用者が心の中で伴侶やパートナーとして得たいと思っている理想の異性像に肉体と精神を変態させるのです。まあ肉体の変身についてはある程度の変更までに制限されますが。』

その時の私の感情は「呆れかえっている」という言葉が最もふさわしいかったでしょうか。
すわなち私は、「石井剛毅」という男子が彼女にしたいと考えていた女性そのものだと「管理人」は言っているのです。

「ちょ、ちょっと待ってください。それってある意味最悪な事なのでは?」
『そうですね。服用者は最も得たいと考えている異性像に「自分がなってしまう」のですから。つまり理想の異性像を手に入れつつ、実はそれでいながら永遠に得られなく状況になってしまうのですからね。』

最早あいた口が塞がらないとしか言いようが無い状況です。
他の人を理想の異性像に変えるというのならあまり納得はいきませんが分かります。
ですが、自分が理想の異性そのものになってしまうのは一体全体なにがしたいのか分かりません。
それも自分がなりたい異性像ならともかく、自分が彼氏彼女にしたい異性になってしまうというのです。薬の用途が全く持って意味が分かりません。

「そんな薬を作るのって、何の意味があるのですか?」
『私には分かりません。何せ私は貴女の変身状況の確認と部屋の管理を任せられた人工知能に過ぎませんので。』
「えっ、じゃあ貴方人間じゃ」
『ありません。私はこの部屋の管理を任された、ただのニューロコンピュータ内で作られた存在に過ぎません。』

たぶん今の私の顔は実に間抜けな表情を浮かべているのでしょう。
今の私の心境は「どうしたらいいのか分からない」というのが正しいのではないのでしょうか。
不思議と心は落ち着いていますが、頭の中まで真っ白で落ち着いているのもいやな状態です。

そんな状態に私がなっていてから少し経つと、いきなり激しい音が鳴り響きました。
慌てて私が音がする方を向いてみると、壁と溶接されているドアから激しい音が鳴り響いていました。

「な、何?なんなの??」
『実は1時間前に貴女が所属している子供特務課に、貴女が拉致監禁を受けてこの地下室に閉じ込められた事を伝えました。ついでにドアが溶接されていて開かないことも伝えてあります。』
「そ、そうなんだ。」

「管理者」が言う通りだとしたら、私を解放するためにドアをこじ開ける作業を行っているのでしょう。そういった事をする為の重装備がたしか警察の倉庫にあった筈です。
そうなんだ、子供課の皆が来ているんだ・・・。
と、思いふけそうになった瞬間。ある事が私の脳裏で思いつきました。

「ちょっと待って!もしかして石井剛毅という「少年」がここにいるって伝えたの!?」
『その通りです。』
「そんな、私が変貌している事は皆は知らないの・・・?」
『そうです、その事については知らせてません。これが最後の検証なので。』
「ど、どういう意味??」
『「異性に変貌した被験者をその事を知らない知人に見られたときの被験者の反応」を報告するのが私の最後の務めなのですよ。』

なんて悪趣味なのよ、私を拉致した人は!そんな反応を確認して何の意味があるのよ!!
そのようなやり取りの間も外ではドアを開ける為の作業が行われているらしく、遂に向こう側からドアを切断する為の刃が覗き始めました。

ドアが開いた瞬間、私はこの部屋から解放されます。それはとてもうれしい事。
それは今の私の姿が皆にばれてしまう事も意味しています。それはとてつもなく恥ずかしい事。
耳障りな音をたてながら徐々にドアが切断されていきます。その間、私はどうしたらいいか分からずオロオロしているばかり。
嬉しい感情と恥ずかしい感情が混じっていてどうしたらいいのか分からなかったのです。

そしてとうとうドアと壁の境目の箇所が全て切断されました。大きな音を立てながら鉄製のドアはこちら側に倒れていくのを私はただただ見ているだけでした。
ドアだった物が床に落ち、激しい音をあげたと同時に1人の少年が部屋に飛び込んで来ました。その後ろから数人が追従するように部屋に入っていきます。

「石井!大丈夫か!!」

最初に部屋に飛び込んできたのは坂田君でした。部屋に入ってぐるりと周りを見渡して・・・ある一点に到達すると硬直しました。一点というのは、まあ、私を視界に入れた時なのですが。

「石井・・・?何で女装してるんだお前?? ってか貴女だれ???」

全身を硬直させたまま坂田君は私に声をかけてきます。どうも私が「石井剛毅」と判断されなかった様です。しょうがないかも知れませんね、何せ彼は「石井剛毅」は突っ撥ねた態度を常に取っていた「男」だったのですから。

「えっと、久しぶり?なのかな、坂田君。」
「あれ?君なんで俺の名前を知ってるの?」
「えっと、私は貴方の同僚の石井剛毅「だった者」だから・・・。」
『え゛っ。』

それを聞いて坂田君を始めとした部屋に飛び込んできた子供特務課の面々がビキッという音をたてながら硬直しました。揃って同じポーズで硬直という傍から見れば滑稽な状況なのでしょうが、その状況の原因が自分だという事実の前では笑えません。

「じゃあ君は、石井な、の?」
「うん、実はそうなの。あははは・・・・」

何とか立ち直ったらしい坂田君が言葉を詰まりながら私に尋ねてきたので、苦笑交じりで私は答えたのですが、

「あはははは・・・・う、うえぇぇぇぇん」

途中から何故だか分かりませんがすごく悲しくなってしまい、皆の前にも関わらずボロボロと涙を流しながら泣き出してしまいました・・・。

<つづく>

水曜イラスト企画 絵師 アキさん(3) 加名:伝説の戦士エイル

伝説の戦士エイル 魔王復活を予期して1万年眠っていた戦士。蘇生の際の不手際で女の子に。みたいな。 

絵師:アキ

伝説の戦士エイル 男の子が女の子に変身するヒーロー

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。

本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。


正義の味方育成中 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)

合計23点 主人公の造形(Beauty)4、変身前後の格差(Gap)3、エロさ(Eroticizm)1、本の中のTS作品の占める量(Volume)5、ストーリーの個性(Originality)5、オレの個人的好み(Special bonus)5

あら、意外な高得点w
まったり系であまりディープでないTSものなのですが、女の子に変身する男の子が4人いると言うサービス精神だけでもう買ってもいい気になります。男の子はときどき(女の子変身時もか)デフォルメされてしまいますが、造形が悪くなく、独特のテイストがあってよろしいですな。
エロでなくても好きなら、ぜひ買うべし。

正義の味方育成中

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オト☆プリ ~恋せよ! 乙女王子様♪ドキドキウエディングベル~

↓アマゾンさんに参考画像あり。主役(男)はピンク髪と推測。設定は美味しそうですな。
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メーカーより
名門お嬢様学園で繰り広げられる男の娘(おとこのこ)と宝石の王子の恋物語!

ジャンル:乙女な王子様のイチャらぶ☆学園青春アドベンチャー
対応OS:Windows2000/XP/Vista
CPU:Pentium3 500MHz以上 推奨 Pentium3 1GHz以上
メモリー:256MB以上 Vista 1GB以上
HDD:未定
メディア:DVD-ROM
原画:なるみすずね シナリオ:橘ぱん 沢柾機
音声:フルボイス
その他:DirectX8.0以上 解像度800X600以上 ハイカラー以上(推奨フルカラー) DirectSound対応のサウンド機能

■ストーリー
多額の借金の質として、4人のヒロインの生け贄となるべく
名門女子校聖燐女学園に放り込まれた大山瑠偉の受難(性的)の物語。
雄々山グループを構成する秋山家、久保田家、剣菱家、三和家の4家は雄々山家没落に伴い、
次期グループを決める方法として雄々山家の血を引く唯一の人間である
瑠偉を婿に迎えた家をトップとすることを親族会議によって決定した。
その引き替え条件として、雄々山家の天文学的借金は棒引きとなる以上、瑠偉には断ることが出来ず、
彼らが競争の場とした名門女子校「聖燐女学園」に女の子として入学する羽目になったのだった。
女子校「聖燐女学園」には一つの伝統がある。
純粋培養された女生徒達が男に現を抜かさないように、
生徒達の中から4人の「宝石の王子」を選び、男役とするのだ。
バレンタインデー、クリスマス、誕生日、ダンス・・・etc、
全て彼女達が「宝石の王子」として女生徒達の憧れを一身に受けることになる。
実際、そんじょそこらの男では到底叶わぬ美貌の王子達が累代選ばれ、
学園の風紀は守られてきた(その代わりに、多数の百合を輩出して来たが・・・)。
そしてヒロイン四人こそが、今年度の『宝石の王子』であった。
転校して来た瑠偉はそうとは知らず、幼馴染みの美冬に気軽に声をかけてしまう。
皆の憧れであり神聖不可侵の美冬と仲良く喋ってしまった瑠偉は、
当日から強烈な虐めの対象となってしまう。
そんな瑠偉を見かねた美冬は、彼を『宝石の王子』付きのメイドとすることで守る。
が、それは瑠偉が『宝石の館』に住み込み、彼女達に奉仕することでもあったのだ。
かくして、転校当日から瑠偉は彼女達と寝食を共にする羽目になり……。
当然、そんな身近な生活で男であることを隠し通せるわけもなく、
雄々山家の男だと分かった時から、『宝石の館』は瑠偉争奪戦の主戦場となるのであった。
性に興味津々な『宝石の王子』達によって、次々と奪われていく瑠偉の貞操、メイドとして弄られる日々、
そんな中で果たして瑠偉は、安息と本当の愛あるセックスを手に入れ、
お嫁さんを決めることが出来るのであろうかっ。
「……てか、これじゃボクがお嫁さんじゃないかぁぁぁぁ」

情報革命バブルの崩壊

参考になった。
読了。

情報革命バブルの崩壊 (文春新書)情報革命バブルの崩壊 (文春新書)
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愛奴変態調教倶楽部

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「カストラート」 (そんな、おままごとみたいな……Noch einmal) (14) 作.ありす 挿絵.東宮由依

第13幕 ドレスアップ作戦(Ⅱ):誘惑編

「それでは、明日の報告を楽しみにしていますね」

 そう言って、ヘルマは帰っていった。
 彼女が手伝ってくれたおかげで、夕食の準備はあっという間に終わった。
 材料費はそれほどかからないけれど、やたらと手間のかかる料理。味や食感もそうだけど、見た目にも工夫を凝らした、私の知らない料理だった。
 私はまだまだ教わることがたくさんある。新しい料理を覚えたら、クララは喜んでくれるかな?

 もう日没の時間だけど、今日は遅くなるって、クララは言っていた。
 私はエルダの店で買った服に着替え、唇にエルダからもらった口紅を引き、ヘルマから借りたイヤリングをして、鏡を見た。
 うん、悪くない、と思う。髪はヘルマのアドバイスどおりに、アップに結わいてみた。首筋のラインを見せるんだそうだ。よくわからないけど、こんな感じかな?

「ただいまー」

 帰ってきた! 私はいそいそと出迎えた。
 クララはびっくりしている。
 ほら、なんか言って見てよ!

「どうしたんだ? クノ」
「どうって、何が?」
「いや、その服。なんというか……」
「たまには気分を変えて見たの。似合う?」
「あ、ああ」

 クララは混乱している。
 でも、もうちょっと気の利いたことぐらい言えば? 
 それにそんなに胸ばかり見ないでよ。私だって恥ずかしいんだから!

「その胸……、本物か?」

 言うに事欠いてそれか!
 というか、なんでわざわざかさ上げしなきゃいけないんだよ!!
 グーが出そうになるのをぐっとこらえて、私は言った。

「気になる? 確かめてみれば」
「あ、いや、その、ゴメン」

 素直でよろしい。

「ところでクノ、そのペンダントは、どうしたんだ?」
「え? ファリンにもらったのよ。ほら、前に私のナイフをあげたことがあったでしょう? あれと交換だって、ファリンが」
「ファリンが?」
「そうよ、結構前からしてるはずだけど、今頃気づいたの?」
「君は胸元の開いた服が嫌いだったろう。だから、今気がついたんだ」
「そうだっけ? でもかわいいでしょう?」

 私は胸元が目立つように、腕で少し胸を寄せあげてウィンクしてみた。
 これでどうだ!

「あ、ええと、その、腹減ったかなー」
「え? ああ、すぐに食事にするね」

 色気より食い気? まぁいいわ。
 いつもなら、二人で食事のときは向かい側に座るのだけれど、今日はたまたま行商に出ていて、ファリンとハルがいない。
 私は大きなテーブルのクララの隣に、肩をくっつけるようにして座った。

「ハルたちは?」
「二人でテナックの街に出かけているの。今日は街に泊まるって」
「そ、そうかい?」
「今夜は久しぶりに、二人きりだね」
「ああ、そうだね」
「泊まってく?」
「どうしようかなぁ……」
「汗かいてない? 温泉に入るなら、背中流してあげるよ」
「あ、うん……。ごめん、お代わりをくれないか?」
「え? はいはい。そうだ、おいしいでしょ? この料理。ヘルマに教えてもらったんだ」
「うん、おいしいよ」
「そう、良かった。ずいぶん手間がかかったんだから」
「そうか、それはうれしいな」


 食後のお茶をしていると、クララが言った。

「少し散歩しないか? クノ」
「え? もう夜だよ。今日はお月様だって細いし、夜は出歩いちゃダメって……」
「僕が一緒なんだから、かまわないさ」
「う、うん」

 後片付けもそこそこに、私はクララの後について外に出た。

「ねぇ、どうしたの? 急に散歩しようだなんて。キレイに着飾った私と、デートしたくなったとか?」

 茶目っ気たっぷりに言ってみた。

「いや……。そうだな、その服、ちょっとびっくりしたよ。クノがそういう服を着るなんて」
「おかしいかな? エルダもヘルマも褒めてくれたけど」
「エルダも?」
「え? あ、ああ、うん……。この服ね、エルダの店で買ったの」

 クララが何か感づかないかと、内心ヒヤヒヤしながら答えた。

「そうか……」
「……似合わない?」
「ううん。そんなことないよ。女性らしくていいと思う。その髪型も」
「ありがと。でも、やっぱりちょっと恥ずかしいんだ。こういう服」
「そうだね。あまりその姿で、外を歩いて欲しくはないな」
「やっぱり、……嫌なんだ。私がこういう服着るの」
「いや、そうじゃない! そうじゃないよ。クノのその姿を見て、邪な考えを起こす奴が出ないとも限らないからさ。嫌とかじゃなくて、その、なんていうか……」
「うふふ、わかった。でも安心して。クララの前でだけだよ、こういうカッコするの」
「ああ、それなら、いいんだ……」

 いつの間にか、私の手はクララにしっかりと握られていてた。

「あ、でもそれなら何で散歩したいなんて言い出したの? まぁ、こんな時間に、こんなところ歩いている人はいないと思うけど……」
「ああ、そうだな……」

 クララはすっと私を抱き上げて、道端の柵の上に私を座らせた。

「今のクノを誰にも見せたくはないけど、猫目月にだけは見せてもいいかなって思ったんだ」
「ば、バカ……」

 なんて恥ずかしいことを平気で言うんだこの人は……。
 思わず赤面して下を向いた私の頤にクララの手が当てられて、上を向かせられた。
 柵の上に座らされた時から判っていたから、クララにされるがままにキスをした。

 でも、結局その晩はそれ以上の事はなかった。
 もしかしたら一線を越えるかも? と思ったけど、そうならなかった。
 ちょっぴり残念だったけど、でもやっぱりほっとした。

<つづく>

投稿TS小説 最悪の理想の薬(9) by.DEKOI

※食器の数:89枚
あと1枚で90枚、それは即ちもうこの部屋に閉じ込められて1ヶ月が経とうとしている事を意味している・・・んだと思う。
でも、もう私にはどうしたらいいのか分からない。食器を集めているのもほとんど惰性のようなもの。
だって私は「石井剛毅」じゃない。この部屋に居た少年刑事じゃあもうない。
私は名前の無い「女」。この部屋に閉じ込められた石井剛毅という「男」の全てを乗っ取り、そして奪い取り消し去った「女」だから。
ほんのついさっき。私は石井剛毅の身体を完全に「乗っ取ったの」を感じたから・・・。

食器の数が80枚くらいの時点で、おチンチンはみるみるうちに小さくなっていき、いまではもう小指の先も無い位の大きさになってしまいました。まるでお肉できた花の芽のようです。
その代わりに・・・その・・・縦筋の割れ目と、・・・変な襞襞が出来上がって。
・・・お願いです、直接的な言い方を望まないで下さい・・・。まだ、は、恥ずかしいので・・・。

そしてさっきご飯を食べ終えて少したった時に、突然の腹痛が私を襲いました。
お腹の中に手をつっ込まれて内臓の位置を強引に変えられているようなそんな激痛で、今の私には到底耐えられません。
私は床に倒れふして、泣きながら誰かに助けを叫び続けましたけど、当たり前ですけど誰も助けに来てくれない。
その事が更に私には辛くてしょうがなかった。もっと大きな声で叫んだけどやっぱり誰も来なくて。
それが私をもっともっと悲しい思いにして、いつの間にかお腹の激痛ではなく、誰も助けに来てくれないのが悲しくて辛いという内容に悲鳴は変わっていて・・・。

助けて、誰か、私をっ
助けて!

・・・・君!!

・・・・・・・・・・・

「ん・・・、私・・・。」

ふと気がつくと、私は床に倒れていました。
いつの間にか私は気絶していたようです。お腹の痛みは既になくなっていました。
痛みが原因だった為でしょうか、全身が汗でびっしょびしょ。ブラジャーもショーツも濡れて肌に張り付いていてとても気持ち悪い。
私は立ち上がるとバスユニットの方へ向かって歩き始めました。シャワーで汗を流し落としたかったからです。

「・・・?あ、あれ・・・?」

私が倒れていた場所からバスユニットまでほんの5mくらい。たったそれだけの距離なのに私は足をふらつかせて尻餅をついてしまいました。
足に力が入らないと言うよりも、全身の体力が無くなっている感じです。長距離マラソンを走り終えたみたいな感覚、と言えば分かるでしょうか。

「このまま少し休んで・・・、やだ、私すごく汗臭い・・・。それにショーツが・・・。」

正直立ち上がるのも辛いほど気だるさありましたが、それ以上に全身が汗でびしょびしょになっていて衣服と下着が身体にべっとりと張り付いてしまっていました。ついでに床に直に倒れこんだせいか、埃があちこちに張り付いている始末。幾らなんでもこれは気持ち悪すぎます。
激しい脱力感で身体を動かすのが億劫でしょうがなかったですが、四つんばい状態で這う様にバスユニットに近づくと転がり込むように中に入ります。
そして服と下着を剥ぎ取る様に脱ぎ去ると、車窓からゴミをポイ捨てするかのようにバスユニットの外に捨て去りました。
このままの状態でお湯をバスユニットに張ってゆっくりと浸かろうかな、とも考えましたが脱力感が酷いのでシャワーを浴びる事にしました。お湯を張っている最中に寝込んでしまい、そのまま溺死とうのも馬鹿らしいですし。

シャワーの蛇口のある高さは座ったままでは手が届かないので、少し立ち上がろうとしました。

「・・・・!痛っ・・い?」

するとお腹の下腹部に痛みが走りました。それも鋭い痛みでは鈍い、ジンジンとした痛み。
それでも全身の汗臭さには耐えられずシャワーを浴びる事にしました。ぬるめの温度に設定してから蛇口をひねるとお湯が上から降ってきて、全身の不快な汗を洗い落としていきました。
本当はとても気持ちいのでしょうが、今の私にはそうでもなかったりします。原因は腹痛のせい。
最初に痛みを感じてから2、3分ほど立っているのですが、徐々にですが痛みの強さが増してきているようです。汗臭さとは違った不快な物です。

シャワーを浴び終えると手元に置いてあったタオルで身体を拭き、そして衣装棚の方に向かいます。理由は服を着るためですよ、当然でしょう?
引き出しから下着を取り出します。勿論、女性用の方です。なにせ今となってはブリーフですら違和感を感じてしまうのです。トランクスなんて論外。
まずは下の下着、ようするにショーツ、古い言い方だとパンティ?を見つける事にしました。
最初はショーツを履くのに戸惑いを感じてましたが、今はもう手馴れたもの。
ですが。ショーツの両穴に足を通していつもの様に腰の箇所まで持っていって履いた瞬間、それが起きました。

ぐじゅっ

前の方から何かが染み出してショーツを汚している感覚。そうとしか言えない事が起きたのです。
一瞬おもらししたのかな?と思いましたが次の瞬間、ある最悪の事が起きたのではという事に気がつきました。
恐る恐るショーツの方を見ると、薄いショーツの生地には赤いのが・・・血が内側から染み出しているのが見えました。一番想像したくない、そして一番確信を持っていた予想通りの物が。
ショーツの中を覗き込むと、そこには股間にできたスリットから大量の血が流れているのが目に飛び込んできました。

学校の保健体育の時間に教わった女性特有の、男性では絶対に有り得ない生理的現象・・・。

すなわち、『 生 理 』。

それが今、私の身体は体験している・・・。
私が完全に女の身体になった、何よりの証拠。逃れようが無い、絶対的な証拠・・・。

「い、嫌ああぁぁぁぁぁ!」

気がつくと私は、頭を抱え込みながら悲鳴をあげていました・・・。

<つづく>

920万アクセスを突破しました!

今年のクリスマスは遊べなくって残念です。

絶対可憐チルドレン 15 (15) (少年サンデーコミックス)(2008/12/18)椎名 高志

子供になった皆本くんが三人強制女装されて、目覚めてしまいます。
と、言うのはウソですし、基本的には小ネタなんですが、表紙裏とか本編とか造形が素晴らしいのでコレクターの人は買う事。
さすがは椎名先生ですー。

皆本 メイド服

絶対可憐チルドレン 15 (15) (少年サンデーコミックス)絶対可憐チルドレン 15 (15) (少年サンデーコミックス)
(2008/12/18)
椎名 高志

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投稿ドラマ脚本 添い寝と妹とヤンデレと、とか by.ありす

Cast----------------------------------
有栖川ありす……あ◎す

甘井教授……▼むぁい
恵 ……○

あずみ……※ズキ
小鳥遊君……うず△
紫 藍…… ■

萌留……る☆ぃ
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❤添い寝

「教授、この前の資料ですが……、あら? 寝てる」
「すー すー」
「……狸寝入りでしょ? 起きて下さい」
「ふがー ふがー」
「教授、ソファーなんかで寝てると風邪ひきますよ?」
「ぐぁー ぐぁー」
「ホントに寝てるのかしら? あ、そうだ!」

 -----何かの機械をセットする音

「教授……
 起きてください。
 起きないと、耳元に息吹きかけちゃいますよ?
 ふぅ~❤
 ワタシの吐息、感じますか?

 久しぶりですね、二人っきりだなんて……
 隣、失礼しますね。
 頭、教授の肩に乗せても、いいですか?
 うふん❤ なんだかほっとします。

 部屋が静かなので、教授の寝息だけじゃなくて、心臓の音まで聞こえてきますね。
 ほら、教授。ワタシの胸に手を当ててみてくださいよ。
 トクン、トクンって、ワタシの鼓動、感じますか?
 あぁん、指を動かさないで……ください。
 ドキドキしてきちゃいます。
 ホントは寝たふりしているんでしょ? 教授。
 じゃないと、その手の動きは不自然ですわ❤ 
 ああぁん❤ 教授、いびき掻いたまま、ワタシを押し倒さないでください❤ 
 あ、駄目です! 今日は、アブナイ日なんですから。

 (中略)

 調子に乗らないでください!
 眠ったままそんな、器用なことができるわけないでしょ!
 止めてください!
 止めてって言ってんでしょ! このエロオヤジ!」

  どかっ!
 
「イタタタ……。ん? おお、有栖川君か、どうしたんだね?」
「どうしたもこうしたもないでしょう! ずっと起きていたくせに!」
「起きていた? いや、僕は今起きたところだが……なんだね、その怖い顔は」
「……」
「何やら柔らかくて、気持ちのいい夢だったなぁ。起きてしまうなんて惜しいことをした」
「おトボケになるなら、それでもいいんですが、とにかく! 手に持っている私の下着、返してください!」
「ん? 何でこんなものを握って……。有栖川君、キミも大胆な誘い方をするなぁ、ははは」
「もう! 何でもいいですから、あっち向いててください!」
「で、何しにきたんだ? キミは」
「…………先日の女性化薬の実験の結果ですが……」

添い寝CD添い寝CD
(2008/11/26)
(オムニバス)上田愛美

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❤妹にまとわりつかれて眠れない

「ありすおねーちゃん!」
「あら、あずみ。 どうしたのこんな時間に?」
「うーん、ちょっと聞いて欲しいことがあって……、おねーちゃんパソコンやってるの?」
「うん、ちょっとね。今日昼間面白いことがあってね」
「あー、甘井教授とおねーちゃんが、エッチなことしてるぅ!」
「ちょっと服を脱がされただけですよ。でも……うふふ、このビデオを編集してディスクに焼いて……」
「どうするの? そんなの……」
「とある人に、送ってあげるの☆」
「とある人って……あーっ! また怒られるよ?」
「怒られるのは、教授だけ。そうなるようにうまくビデオをつないで、セリフも違うものを……」
「悪いんだぁ」
「いいのいいの、多少の刺激があったほうが、あの二人は面白いから」
「ねぇー、おねーちゃん?」
「……」
「おねーちゃんてばっ!」
「ちょっと待って、あずみ。もう少しで編集終わるから……」
「やだぁー。そんないたずらしてないで、ねぇー?
 あのね、あずみねぇ、この前、学校でね?
 聞いてる? おねーちゃん?
 アタシねぇ、素敵な人にあったのぉ……。
 でもねぇ、アタシにはねぇ、おねーちゃんがいるから……。
 それでね、その人が言うにはぁ……。
 ねぇー、ちゃんと聞いてよぉ……。
 最近ちっともかまってくれないんだから、ちょっとぐらい、いいでしょ?
 こっち向いてくれないと、抱きついちゃうんだから!
 うゎぁ……。 よけられちゃった……。
 アタシのこと、キライになっちゃったの?
 ううん、そうじゃなくてぇ、ちゃんと言ってよぉっ!
 いいもん! 一人で寝るから!!

 ぐー ぐー ……

 もう寝たよ?

 ぐー ぐー ……

 おねーちゃんがなんか話しかけても、あずみもう寝ちゃったから何にも聞こえないんだもん。

 ぐー ぐー ……
 ぐー ぐー ……
 ぐー ぐー ……
 
 ねぇー おねぇちゃぁん。 まだ寝ないのぉ?
 あずみ、もう待ちくたびれちゃったよぉ?
 
 え? 寝たんじゃないのかって?
 やぁだぁー。 一人で寝るの イ・ヤ・ダ ぁー!
 はやく寝ようよーっーっ !!

 わーい! やっと来てくれた。
 おねぇちゃん、あったかーい。
 ね、ぎゅってしてよ。してくんなきゃ、寝ないよ?
 んふぅー。おやすみなさーい。
 羊が一匹、羊が二匹、羊が~
 え? うるさい? お姉ちゃんがぐっすり寝られるようにって、あずみ思ったのに……。
 ダメなのぉ……? だって、だって……。
 ホント?  えへへ、じゃぁ、続きね。
 羊が3匹、羊が4匹、ひつじが5匹、……ひつじがぁ~6匹
 ひつじが……7……ひき
 ひつじ……が、は……っぴき
 ひつ……じ……
 が……
 ………………

 
「やれやれ、大騒ぎした割には、あっという間に寝付いたわね。最初からこうしとけばよかった……。
 やだ、パジャマの端っこしっかり握り締めてて……。 
 ぐっ! と、取れない……」

妹にまとわりつかれて眠れないCD妹にまとわりつかれて眠れないCD
(2008/05/28)
釘宮理恵小清水亜美

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「ご主人様! 何ですかっ!? これっ!」
「何って、ビデオディスクか? これ」
「ビデオディスクか? じゃありません!」
「なにをそんなに怒っているんだね、恵?」
「ご主人様、私という者がありながら、あんなTS娘なんかと! いったいどういう事ですかっ!」
「何の事だかさっぱり……」
「ごまかしても無駄です!
 あの有栖川だとか言う娘と!
 そりゃ、私は昼間一緒じゃありませんけど……。
 私の目が届かないのをいいことに……、聞いていらっしゃるんですか!
 こうなったら、私にも考えがあります。
 これ、わかります?
 そう、首輪。私とお揃いなんですよ
 逃げたって無駄です。ほら、手足が痺れて動けないでしょう?
 え? 何ですって? 
 あら、ちょっと薬の量間違えちゃったのかしら? 呂律が回らなくて、何を言っておられるのか判らなくなってしまったわ。
 でも、いいですよね。私たちに言葉なんて要りませんもの。
 そんなに抵抗しないでください。ちょっと手足を縛るだけですから。
 この薬、即効性ですけど、効果が消えるのも早いんです。
 ほら、だんだんと……胸が膨らんできましたでしょう?
 下も変わってきているはずですわ。
 そう、そのとおり。ご主人様が作った薬なんですよぉ……うふふふっふふふ
 どうです? ご自分で味わうのは?
 たまには、私の切ない思いを、そのカラダで感じてくださいな。
 ああ、動かないで! 服が邪魔だから切るだけですから。
 動いたら、怪我しますよ?
 男物のスーツなんて、このカラダには似合わないでしょう?
 ほら、だんだんと露になっていく……、すてきなおっぱい❤
 こんなに先っぽを尖らせて……。
 
 ほら、これでご主人様は、生まれたままの……あら、違いましたね。
 生まれ変わったばかりの、スベスベのキレイなカラダ……。
 快感も苦痛も、ご主人様が私のカラダに刻んだ見えない傷……。
 ご主人様にも刻んで差し上げますね。
 だって、そうすればご主人様はもう私から離れられなくなるでしょぉ?
 私がご主人様から離れられないように……。
 まずは快感を。そして、切ない苦痛も……。
 心に刻まれた消えない傷跡をお互いに舐め合って、私たちはひとつになるんですわ……」

ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDぎゃーーーっ!ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCDぎゃーーーっ!
(2008/06/25)
イメージ・アルバム水橋かおり

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❤ヤンデレの女の子に死ぬほど 2……

「あら、どうしたの? 小鳥遊君。こんな夜中に」
「……」
「黙っていちゃわからないでしょ、小鳥遊君」
「……」
「そんなパジャマ一枚で、枕抱えて……」
「……」
「はいはい、わかったわよ。こっちへ来なさい」
「寝てた……」
「? 私はまだ、ベッドに入ったばかりだったから……」
「あずみちゃんと、寝てた……」
「? ああ、おとといの事? あずみが勝手に押しかけてきて、駄々をこねるから……」
「エッチなことしてた……」
「何もしていないわよ。大体あの子、ベッドに入ったらすぐに……」
「甘井教授と、エッチな事、してた……」
「ああ……ってどこで、そんなこと聞いたの!?」
「ビデオディスク……」
「あれは1枚しか作っていない筈……。いえ、どこでそれを見たの?」
「手紙で送られてきた……」
「そんな筈……、まさか!?」
「エッチなこと、してた……」
「や、ちょっと、止めなさい、く苦しい!」
「やだ……」
「ちょっ、ちょっと、離して、苦しい……!」
「エッチなこと、して……」
「んぐっ!  いいから、離して……」
「はぁ、はぁ……」
「落ち着きなさい、小鳥遊君……。逃げたりし……」

「ご主人さまっ!」

「あ、藍?! どうしてここに……」
「変なビデオが送られてきたから、ご主人さまのことが心配になって、それなのに……」
「誰?」
「ああ、小鳥遊君は会うの初めてだっけ? 最近知り合ったのよ。 “紫 藍”って言う子なの」
「"ご主人様”って、どういうことですか?」
「ああ、それは……、まぁちょっとした事情でね」
「はっきり言ってください! ご主人様、藍はご主人様の奴隷だって!」
「奴隷……?」
「お、落ちついて、目つきがコワイわよ、小鳥遊君!」
「ご主人様どいて! そいつ危ない!」
「藍はどこから刃物なんて持ち出してきたの! 止めなさい。二人とも落ち着いて!」
「ご主人様!」
「先輩!」

ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD 眠れないCDシリーズ Vol.2ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD 眠れないCDシリーズ Vol.2
(2008/01/11)
イメージ・アルバム落合祐里香

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❤お姉ちゃんに命令されて……

「あら、ありすちゃん、どうしたの? その怪我」
「萌留姉さま。まぁ、夕べ夜中にちょっとした騒ぎがありまして……」
「ふうん、そう? それで眠そうにしているの?」
「ええ、まぁ……。朝まで眠れなかったものですから、ちょっとここで昼寝でもしようかと……」
「あら、それはタイミングが悪かったかしら?」
「何か御用でしたか?」
「ちょっとね。ありすちゃんに用事があって」
「用事?」
「こーんなビデオディスクが送られてきたんだけど、心当たりあるかしら?」
「……お姉さま、それ、もしかして……」
「じっくりと、あなたに聴きたいことがあるの。あ、そうそう。なんでも最近、新しい子が増えたんだって? しかも、その子を独占しているとか?」
「あ、いや、それはそのぅ……」
「こんな面白いことに、私を呼ばないなんてどういうこと? 説明なさい!」
「せ、説明といわれても……」
「まずは、お茶でも入れてもらおうかしら? 長くなりそうだから」
「あの、お姉さま? 私、ちょっと寝不足で……」
「あら、私の言うことが聞けないの? 夕べは『私も』良く眠れなかったんだぁ。あんなビデオを見せられて……」
「あ、アールグレイにされますか? それともダージリンで?」
「コーヒーがいいわ。ちゃんと豆をひいて、ドリップしたやつをね」
「はい……。あ、でも今ちょうど豆を切らしていて……」
「買ってくればいいでしょう。ケーキも忘れずにね。
 そうね。どうせ買い物に出るのなら、ついでに買ってきて欲しいものがあるの。
 あ、でもその前にそこの机の上を片付けて行きなさい。
 私をこんな散らかった部屋で、待たせるつもりなの?
 ああ、ホコリを立てないように! 服が汚れるわ。
 どうせなら、メイド服にでも着替えなさいよ。そのほうが面白いわ。
 スカートは短いやつでなければダメよ。
 あなたは身のこなしが乱暴なんだから、少しは女の子らしい仕草を身に着けなければいけないわ。

 ああ、もう! じれったい! 私が着替えさせてあげるわ!
 ほら、上着を脱いで!
 また、そんな色気のない下着を着けて! それも脱ぎなさい!
 女は普段から下着にも気をつけていなきゃダメよ!
 まったく! だから、ありすはいつまでたっても……」

お姉ちゃんに命令されて眠れないCDお姉ちゃんに命令されて眠れないCD
(2008/01/11)
イメージ・アルバム生天目仁美

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 ヤンデレって良くわからない……(~_~ )

敗北CD

ヒロインピンチものとしては外せないかもw

敗北CD敗北CD
(2008/08/15)
オムニバス田中理恵

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「カストラート」 (そんな、おままごとみたいな……Noch einmal) (13) 作.ありす 挿絵.東宮由依

第12幕 ドレスアップ作戦(Ⅰ):計画編

「んー、おいしい」
「クノさん、ご機嫌ですね」
「うん。蜂蜜の飴、おいしいよ。ヘルマにもあげる」
「ありがとうございます」

 あの後、熊のいた辺りを探してみたら、大きなミツバチの巣があった。
 本当に言い伝えの通りのご利益があったと、感心しながら火をおこし、薬草を焚いて煙でいぶし、蜂をおとなしくさせてから、蜜をたっぷりと採った。
 やっぱり煮詰めたら量は少なくなってしまったけれど、とっても甘い飴が出来た。
 熊の実は残念だったけど、クララの怪我もたいしたこと無かったし、蜜も採れたから差し引きすればプラスだ。
 でも熊が出たのも、クララが怪我したのも、私が蜂蜜を欲しがったのが原因かもしれないと思うと、クララにすまない気がした。

「ねぇ、ヘルマ。私にもっと女の子らしく振舞えるように、特訓してくれない?」
「あら、クノさんは十分に女の子らしいですよ」
「えーと、そういうんじゃなくて、なんていうか、その……大人の女性としてというか、なんていうか……」

 ヘルマの目が、まるで極上の獲物を見つけた狼のように光った。

「ついにそういう気持ちになってくれましたか!! 私はうれしいです。では早速買い物に行きましょう。武器が必要です! 女の武器が!」
「ぶ、武器って。それに今から? まだ役場あけたばっかりなのに……」
「クノさんがその気になったのですから、役場なんてどうでもいいことです。今日は臨時休業!」
「り、臨時休業って、そういえば前にも似たようなことが……」
「そうときまれば、早速出撃です! いざ、参りましょう! オトナの世界へ!」
「はぁ……。私、あんまりお金ないよ?」

 男だったときに貯めた貯金も多少はあったけど、いまは底を付きかけている。
 女の子って思った以上にお金がかかる。
 服だの下着だの、アクセサリだの、化粧品だのと……後ろ二つは買ってないけど。
 服は、クララの子供の頃のお下がりを着ていたからタダだけど、私の体の成長に伴って合わなくなりつつある。
 胸がきつくて腰周りがあまってしまい、ベルトをしても変なしわがよって、みっともないことになってしまう。
 それに何よりも全体に長さが足りない。スカートだって短めになって恥ずかしいし、出来れば体の線は出したくない。 
 といって、大き目のにしようとするとサイズが飛んでいて、腕がだぼだぼで腕まくりしないとならないし、ワンピースは裾を引きずりそうだった。
 でも新しい服を買うようなお金は今の私には無いから、大半は自分で繕い物をして何とか間に合わせてはいる。
 
 とは言いつつも、先日のピクニックで得た山の収穫は、思っても見ない臨時収入を生んでいた。
 商人としてのカンか、ハルは折りたたみ式の籠や麻袋をたくさん背嚢に持ってきていて、私たち四人は、両手いっぱい背中いっぱいの山の恵みを持ち帰ったのだ。

 でもまぁ、それはともかく、出来ればあんまり貯金を使いたくない。
 今は現金収入といっても、この村役場での僅かな給金だけが頼りだ。それは生活費に殆ど消えている。
 だからいざという時のために、とっておかなくちゃ。

 しかし今更、乗り気充分のヘルマに、やっぱりやめるとはいえないなぁ……。
 私は半ば引きずられるようにして、村で唯一の服屋につれてこられた。

「ヘルマ、ここってエルダの店じゃ?」
「そうですよ? 大人の女性を演出するのであれば、まずは服装から」

 ううぅ、ヘルマはエルダとクララの事知らないんだろうか?
 この手の噂には誰よりも鋭い情報網を持っている筈なのに……。
 それに、どうやら一昨日もクララはエルダに会いにきたらしいのだ。浮気は本人が否定しているが、私はそれを完全に信じたわけじゃない。
 だって、エルダは未亡人だけど、美人でしっとりとした雰囲気で、私とは正反対なんだから。
 それにクララとは日曜ミサの時とかでも、とても親密そうに見えるのだ。

「あら、珍しいですね、クノさん。いらっしゃい。ヘルマさんも、ようこそ」

 店の奥から、エルダが顔を出した。


「オトナっぽく見える服ですか? そうですねぇ……これなんかどうですか?」
「えー? これ? 胸元がこんなに空いてたら、その……、見えちゃわない? それにサイズが…」
「クノさん、これは?」

 ヘルマがどう見ても、人前では着れないような薄い布で出来たひらひらの服を見せた。

「ちょ、これ! 向こう側が透けて見えてるよ。こんなの着て歩けないよ」
「これは恋人と添い寝する時に身に付けるものですよ。これを着て色っぽく迫れば、どんな殿方も、イチコロですよ」
「わ、わたしにそんなことをしろと?」
「オトナのオンナになりたいって、言っていたじゃないですか」
「そういう意味で言ったんじゃない!」
「あら、結果は同じことですよ。でもその前に普段着る物も必要ですよね」
「だからそれを買いにきたんだってば」

 そんな私の抗議をヘルマは気にするまでもなく、店の中を見回した。
 するとヘルマが何かを見つけたように、店の奥にある仕立て場の中を指差した。

「あら? あの服は? あれなんか似合うんじゃないですか?」
「え? あ、あれは、売り物では…」
「エルダさんのですか? それにしてはサイズが合わないような……」
「わわわ、ヘルマ! ちょっと!」

 ヘルマは私の手をつかんで、強引に店の奥につかつかと入っていった。
 トルソーに着せられていた服には見覚えがあった
 私はそのドレスに触れた。
 間違いない。私にとっては忘れることの出来ないデザイン。

「こ、困ります! その服は、とある方からの頼まれ物で、今お渡しするわけには……」
「とある方? とは、カール司祭ではありませんか?」
「ええ。 あ、いえっ! ち、っちち違います!」
「ううん、これオーダーしたの、多分クララだよ」
「ど、どうしてわかったんです、クノさん!?  あ! いえち、違います」

 うそが下手なエルダは慌てて否定したけど、もう遅い。

「このドレスは、カール司祭がクノさんのために、オーダーしたものでしょう? そうですよね? ごまかしても無駄ですよ」

 ヘルマの容赦ない詰問が追い討ちをかける。

「ううう、黙っていてくださいって、本人の前で私はどう取り繕えばいいんでしょう?」

 半泣き顔のエルダが、私とヘルマの顔を交互に見た。

「ほぅ~。“本人の前”ということは、カール司祭はクノさんには知られないようにと、口止めをしていたということですね?」

 エルダははっと口元を抑えたが、遅きに失している。
 ヘルマの巧みな尋問から逃れるのは、普通の人間には無理だ。警察官か裁判官にでもなったほうが良い。

「お願いです! 私が話してしまったなんてことは絶対に! 司祭様になんて言い訳すれば……」
「そう、カール司祭はクノさんにはこのことを知られたくなかった。多分秘密にしておいて、クノさんを驚かせたかったのでしょう?」
「はい……そのとおりです」

 エルダは今にも泣き出しそうだった。彼女は敬虔な信者だ。日曜ミサでも熱心にお祈りを捧げている。
 そのエルダが司祭との約束を破ってしまったら、泣きたくもなるだろうな……。

「ヘルマ、もうその辺で……」
「だから、カールさんはこっそりと、エルダさんのお店に通う必要があったわけですよね?」

 振り向いた審問官の最後の質問は、エルダにではなく、私に向けられたものだった。
 ヘルマはきっと私がクララとエルダの事、誤解していたのを知っていたんだ。だから、こんなこと……。

   *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

「これなんかどうでしょう? ずっと東の方の国の民族衣装を真似たものですけど」
「なんか見たことないデザインの服だけど……」
「夜会用の服らしいですが、合わせてみます? ちょっと大きいですが、ワンピースですから前後のあわせの位置はずらして、下は切り落として祭ってしまえば、どんなサイズでも調節可能ですよ。それに、成長の早い子供……いえ、失礼。柔軟性の高い素材ですから、体にぴったり合わせられるかと……」
「うん。きれいな色だから、いいかも」
「じゃちょっと待っててください。直ぐサイズ合わせますから」

 エルダは店の奥にある作業台でサイズ直しを始めた。私の繕い物なんかとは比べ物にならない鮮やかな手つきで、見る見るうちに仕上げていった。さすがプロだ。女手ひとつで店を切り盛りしているだけのことはある。
 
「……こ、これ」
「ぴったりですね」
「あら、ほんとに」
「ぴったりどころか、これ! 体の線丸出し!」
「クノさん、実はものすごいセクシーな体なんですね。犯罪ですよ、幼い体にそのプロポーション」
「幼いは余計! こんなの恥ずかしすぎるよ、裾だって、第一なんでこんなに横のところ切れ込みが入ってるの? 下着まで見えちゃいそう」
「ちらちらと、見えそうで見えないところがいいんじゃないんですか?」
「胸元を強調するように、この穴の部分をもう少し深くしたほうが良いのかもしれませんね。せっかくほら、谷間だって出来てることですし」
「ちょ、揉むの止めて!」
「ネックレスがさらに胸元を目立たせてますね」
「ああ、そうだ。口紅を塗りましょう。確かこの服に合いそうな、明るい赤があったはず……」

 ヘルマどころかエルダまで、私を着飾らせることを楽しみ始めた。二人がかりじゃ、私も逃げようがない。
 エルダは裁ち落とした布で髪を結うリボンまで作って、髪型まで弄り始めた。

 ヘルマは自分が使わなくなったアクセサリを家に取りに戻ってまで、私の着こなしについてあれこれやり始めた。
 一時間以上もすったもんだした挙句、軽く化粧までさせられてようやく開放され、姿見の前に立たされた。

「失礼ながら、幼い天使のようだと普段は思っていましたが、こうまで変わるとは思いませんでした」
「“馬子にも衣装”ですね」
「いえ、聖典にも確かぴったりと来る御言葉が……」
「“産めよ殖やせよ、地に満ちよ”?」
「それ違う気がします……」
「恥ずかしいよぉ」
「大丈夫です。カールさんの前でだけ着ればいいじゃないですか」
「そうは言うけど……」
「サービスサービスぅ」
「それも違う」

 鏡を見ながら、クララの前だけとはいえ、こんな恥ずかしい格好をするのかと思うと、気が重かったが、逆にクララがどんな反応をするかを想像すると、なにやら楽しみな感じがしてきた。

「それで、これはいくらぐらい……?」

 異国のデザインとか言う、おそらく輸入品のこの服は高価に違いない。それに私にあわせてサイズ変更までしてしまったのだから、買い取らないわけにはいかないだろうなぁ……。

「そうですね。こんな感じでどうでしょう?」
「ええ? ホントはもっと高いんじゃ?」
「出入りの商人から在庫処分で一山いくらの中にあったものですから、これぐらいで結構ですよ。それとこの口紅と、夜のためにこちらもお付けします。」

 と、さっきヘルマが見せたスケスケの服。

「これはちょっと……」
「下に男物でもいいので、明るい色のシャツとスパッツをはけば、案外普通に着れますよ。腰のところは、リボンを2本使って両側から結べば、ふわふわめくれあがったりはしませんし」
「で、でもそれじゃ、ちゃんとお金払わなきゃ」
「これは長く在庫していたものですから、かまいません。それにこういうのを買うのは、この村ではヘルマさんぐらいでしょう」

 ちょっと意地悪な顔をしてヘルマを見た。でもヘルマは涼しい顔をしている。

「でも口紅は……」
「これは私の私物で売り物ではありません。お代は不要です」
「それじゃ悪いよ。それに私……、エルダとクララのこと、疑ってたんだ」
「疑う?」
「クララが隠れて、エルダのところに通ってたのは知っていたの。だから、クララがエルダと浮気しているんだと、思ったの」
「私と司祭様が?」

 落ち着いて良く考えたら、信仰篤いエルダが不倫などという罪を、犯すはずが無かった。
 自分勝手な誤解で、悩んでいたことが恥ずかしくなって、エルダに合わせる顔がないと思ったのだ。

「それは、私の罪でもありますね。司祭様の大切な天使様を、不安にさせてしまいました」
「そんな、私が勝手に誤解してただけで……」
「ではこれは教会、つまり司祭様とその代理でいらっしゃるクノさんへの供物と思ってください。私も、司祭様とクノさんがお幸せになれるのでしたら、ご協力は惜しみませんから……」

 そういうとエルダは跪いて目を閉じ、胸の前で手を組んだ。

「どうか、祝福を」

 信者は神と聖職者に供物を捧げ、聖職者は神の代理人として信者に祝福を与える。

「……多すぎず、少なすぎず、足りている物は、足らない者の為に……分ち合う心豊かなる者に、祝福あらんことを……」

 私は聖典に綴られている言葉を詠じながら胸に手を当て、指で空を切った。
 私だってクララの代理とはいえ、教会の人間の端くれのつもりだから、信者の捧げる祈りに、祝福を与える義務がある。

 エルダは私のヘタクソな祝福を受けて、閉じていた目を開くとにっこりと私に微笑みかけた。

「頑張って下さいね。私も応援していますから」
「ありがとう、エルダ」
「供物ですか。でも実際に司祭様に捧げられるのは、クノさんの貞操なんですけどね」
「ちょ、ヘルマ! せっかくの気分が台無し…」

<つづく>

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  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

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