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マイティ・ハート 5 (5) (少年チャンピオン・コミックス)

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第9幕 女の子らしさとは?

「おはよう、クララ」
「お、おはよう。今日は、元気がよさそうだね」
「うん。あの、昨日のことなんだけど……」
「え? な、何かな?」

 誤魔化すなんて、クララらしくないけど……ううん。クララがわからない振りしているのなら、それに合わせよう。

「ううん、何でもない。今日はどうするの?」
「ああ、今日は午前中は聖務をして、午後はちょっと畑を見てくるよ」

 今日は役場はお休みの日だから、クララとずっと一緒にいられる。
 ファリンは、ハルと行商に出かける予定のはずだけれど……。

「今日は、私もお休みを貰いました。クノさん、聖歌の練習しませんか?」
「え、う、うん。そうだね、クララの邪魔にならなければ……」

 聖歌の練習ならば礼拝堂だけれど、寝室兼執務室はいまはファリンが使っているから、クララは礼拝堂の端っこに衝立を立てて、そこに机を置いていたのだった。
 わたしは、ちらっとクララを見た。

「ああ、僕なら別にかまわないよ。君たちが練習しているのを、聞きながらするから」
「うん、じゃあそうするね」

 朝ごはんを3人で食べて、私はファリンに手伝ってもらって洗濯を済ませてから、礼拝堂へ行った。

「あれ? クノさん、その服……」
「えへへ、せっかくだから、着替えてきちゃった」

 私はミサのときに着る白いスモックに着替えていた。
 練習だから別に着替える必要はないんだけど、クララが見ているから、なんとなく着替えたほうがいいような気がしたのだ。
 練習の間中、クララはこちらをちらちらと見ていた。
 私たちが練習しているのが見えるように、わざわざ衝立を少しずらしたのにも気づいていた。
 たまに目があうと、クララはわざと視線をそらした。
 なんだかかわいい、と思えてしまった自分が不思議だった。

   *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

 午後。お昼ご飯を食べてから、畑に行くというクララについて、私とファリンも畑に出ることにした。
 クララが駄目って言うかと思ったけど、意外にも『いいよ』と言ってくれた。

 本当に久しぶり。むせ返るような土と草の匂い。
 帽子をかぶっていても、まぶしいお日様の照り返し。熱気を伴った、懐かしい夏の風。
 ファリンは途中で『暑さに当てられたようで……』といって、帰っていった。
 ちょっと心配だったけど、『大丈夫ですから』と言うファリンの言葉を信じて、クララと二人で畑仕事を続けた。
 土まみれになって、二人で雑草を抜いて、淀んだ用水路の流れを直して、日が傾くまで畑仕事をした。

「ねぇ、クララ?」
「ん? なんだい」
「今日はありがとう、連れてきてくれて」
「ん? ああ。いや、もともとはクノの畑じゃないか」
「これからも時々でいいから、一緒に畑に出たらダメかなぁ?」
「ん? まぁ、いいんじゃないか。でもほら、顔に泥がついてる。いつもきれいにしてなくちゃ」

 そういってクララは、私の顔についた泥をタオルで拭った。

「クララだって泥ついてるよ」
「僕はいいんだ。男だから」
「私だって、元男だもん」
「僕は……、かわいい女の子のクノが、今は好きなんだ」
「へ?」

 意外だった。唐突にクララがそんな事いうなんて。
 でも慣れないことを言ったからか、クララの顔は夕日よりもずっと真っ赤だった。私も多分負けずに赤かったんじゃないかと思うけど……。
 恥ずかしいというよりも、うれしい気持ちの方が大きかった。

   *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

 昨日のクララの言葉を真に受けたわけじゃないけど、クララの機嫌がそれでよくなるのなら、少しは努力しなくちゃ。でも、今以上にってどうすれば?

 まぁ、とにかく“女の子らしさ”を前面に出していけばいいんだよね。
 誰にでもにっこり。慌てず、騒がず、言葉遣いにも気をつけて、動作は全てにおいて大きくならないように。笑顔を絶やさず…。

 あ、向こうからやってくるのはゼペットだ。よし、まずは挨拶から。
 私は立ち止まってから、肩からかけていた鞄を両手で持ち替えて深深とお辞儀した。

「こんにちは、おじさま。今日も良いお天気ですね」
「あ? ああ、こんにちはクノ。どうしたんだい、急に?」
「え、どこかおかしいですか?」

 私は自分の身だしなみをチェックする様に、スカートのすそをつまんで体をひねって見回した。

「あ、いや、なんでもない。今日はいつもみたいに、急いでいないんだね」
「え? ええ、別にいつも急いでいるわけでは……」

 そういえば、いつも遅刻ぎりぎりでこの道は走っていたっけ……って、もうこんな時間!?
 ゼペット爺さんが見えなくなったところで、いつものように役場へ向かった。猛ダッシュ。
 役場のドアを開ける前に、十分に息継ぎをして、汗を拭いてから、ドアを開けた。

「おはようございます。ヘルマさん、遅くなってごめんなさいね」
「お、おはようございます、クノさん。どうしたんですか?」
「え? いえ、いつもより早く出たつもりだったんだけど、ちょっと遅くなっちゃったみたいで」
「いえ、そうじゃなくて……。その手に持っているのは?」
「ああ、これ? 教会の庭にコスモスが咲いていたから持ってきたの。飾ろうと思って」
「はぁ、花を、ですか……?」
「???」
「あ、いえ、何でも……。花瓶、あったかしらと思って……」
「ああ、私やるからいいわ。確か、2階の雑具入れにふたつあったはず」
「ふたつ? ひとつでいいのでは?」
「ここと、村長室の分」
「……あ、そうか、そうですね」
「どうしたの? ヘルマ」
「いえ、何でも。雑具入れなら棚の上でしょう。私もお手伝いしますよ」
「うん、ありがとう。ちょっと取るの大変かなって思ってたんだ」
「無理をなさらずに、何でも言ってくださいね」
「うん、ありがとう、ヘルマ」

   *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

 “女の子らしさ”の先生はヘルマだけど、私は新たな視点を入れたいと思っていた。
 それならば今、この村には適任者がいる。
 今の私のことをあまり良く知らなくて、でも変な誤解を受けることがなく、かつ私の知らない“男性から見た女性らしさ”を知っている人物。

 夕食後、私は適当な口実を作って、件の人物の家に押しかけた。

「ねぇ、ハル?」
「どうしたんだい? 急に僕の家に来たいだなんて。僕の家に忘れ物なんかないだろう?」
「えへへ、ばれてた? ちょっとね、教えて欲しいことがあって」
「なんだい?」
「私って、女の子らしいかなぁ?」
「なんだい急に? 十分女の子らしくは見えると思うけど」
「ちょっと足りないところが、あるんじゃないかと思って」
「それなら、ファリンに聞いてみたらどうだい?」
「それはいつも聞いてる。でもそうじゃなくてね。男の目で見て、私の女の子らしくない部分って、どこかなって……」
「それなら、クノだって元は男なんだから……」
「そうなんだけど、自分じゃわかり辛いところって、あるじゃない?」
「カールのために、かわいくなりたいんだったら、カールに聞けば?」
「それじゃ前とおんなじ。クララの思っている女の子らしさの通りに私が振舞っていても、意外性がないでしょ?」
「ははは、確かにその通りだね。でもそういう感覚は忘れていないんだね」
「ハルならば、いろんな国のいろんな街の女性を知っているでしょ? だから参考になるかなって、思ったんだ」
「その言い方は誤解を招きそうだね」
「うん、ファリンには黙っておくね」
「あっははは。気をつけておいてくれよ。でも、うーん……そうだね。気がついたときに教えてあげよう。それでいいかい?」
「今は何か教えてくれないの?」
「そうだな……じゃあ、今みたいなセリフ言う時に、こうしたらどうかな……?」

 小一時間ほど、ハルの家でいろいろ教えてもらって、帰りはハルに教会まで送ってもらった。
 出迎えたクララはちょっと不機嫌だったけど、ハルに嫉妬しているのかもしれないと思ったら、なんだかかわいく思えた。

   *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

 クノはハルの視点からみた女の子らしさ。それを教えてもらうために、ハルの前でも努めてかわいらしさを振りまくようになり、普段着る服も明るめの色を選ぶようになった。
 ハルの指摘する女の子らしさは、どちらかというと自然な動作に見えるものが中心だった。
 だがそれは、周囲を戸惑わせるには十分でもあった。
 特にある人物にとっては、心中穏やかでない状況を生んでいた。

「なあ、ハル?」
「なんだい、カール? 変な顔して」
「なんか最近さ、クノがすごく女の子っぽいって言うか、かわいらしいって言うか…」
「のろけかい? カール」
「いや、そうじゃなくてさ。なんていうか、普段のものの言い方だとか、ちょっとした仕種だとか」
「そうなのかい? 僕は女の子になったクノを見るのは、今回が初めてだから、よくわからないけど」
「クノの奴、ハルの前でも女の子らしく振舞うようになっただろう?」

 事実関係を知っているハルは、『僕がアドバイスしているからなんだが……』という言葉が喉まででかかったが、敢えてそれは言わないほうが良いような気がした。

「え? ああ、言われてみればそうだね。そういえば最初のころは、もっと言葉遣いも乱暴だったような、そうでなかったような……」
「ハルとクノは幼馴染だから、昔どおりに話すのも黙認していたけど。最近はハルとも女の子として接しているだろう?」
「“黙認”ねぇ……」

 それだけじゃないだろうと、ハルは思ったが、あえてそれを指摘するつもりはなかった。

「もしかしてクノの奴……、ハルのことが好きなんじゃないのかなぁ」
「ぶほっ! げへっ、げへっ! げへっ!!」
「だ、大丈夫かい? ハル」
「げへっ……、あーびっくりした。 カップのお茶で溺れ死ぬかと思った」
「こっちだってびっくりしたよ。そんなに驚くことないだろ」
「いや、……げへっ! 突然そんなことを言うからさ」
「いや、君は良く知らないから、そう思うかもしれないけど。クノはああ見えて、結構意識して女の子を演じているところがあるんだ」
「ごほっ、そりゃ、君たちがクノに、そう言い聞かせているからだろう」
「いや、そうだけど、よく“地”を出してるのも確かなんだ。だけど、どういうわけか最近、それがない気がするんだ」
「ああー、ごほん! いや、どうしてカールがそう思うのかはわからないけど、クノは君のために女の子らしくなったんだと、思うよ?」
「そうかなぁ。僕とはともかく、ファリンや君と話している時なんか、特にそう思うんだ」
「嫉妬かい? カール。まぁ僕よりもファリンに聞いた方がいいんじゃないか? 夜はずっと一緒なんだから。クノの変化についても何か気づいているかもしれない」
「ファリンに?」
「あの子は、とても賢い子だ。それは保証する」
「ファリンにかぁ……」
「ファリンが、どうかしたかい?」
「いや、ファリンは昔、修道院にいたとか言っていたけど、どうも調子が狂うんだ」
「どうしてだい?」
「ファリンを見てると、司祭として恥ずかしくなることがある。自分の未熟さにね」
「へぇ? そうかい。それは意外だね。だが、判る気もする」
「それに僕を嫌っているというか、なんとなくだけどこう、張り合うような……」
「うん……いや、気のせいだろ。修道院育ちだからね。宗派の若干の違いに、気を尖らせているのかもしれない」
「そうかい? まぁ、確かにクノなんかよりも、よっぽど司祭代理にふさわしいけどね」

   *―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*

 自分だって元女だったのに、女の子の気持ちがわからなくなってしまうなんて、とクララは思った。
 でも、悩んでいても埒が明かない。現状を打開するためには、仕方が無い。
 本人に効くのが一番だろうけど、そういうわけにも行かない。
 とは言うものの、カールは他に手がかりを得る方法も無く、敢えてファリンに尋ねた。 

「ファリン、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「私にですか? なんでしょう」
「クノのことなんだけど……。最近ちょっと変わったなと思って」
「クノさんが? 私はこの村に来てからのクノさんしか、存じ上げませんが……」
「(ハルと同じことを言うんだな……)」
「何か?」
「いや、なんでもない。その、なんていうか、変かもしれないけど、君たちが来てから、クノが女の子らしくなったって言うか、その……」
「クノさんは、いつも女の子らしいじゃありませんか……」
「いや、ファリンはそう思うかもしれないけれど……。最近、クノはファリンにべったりだよね」
「そうですか?」
「そうさ。僕は夜しか一緒にいられないってのに、帰ってきても、ずっとファリンにべったりだ」
「そういわれてみれば、そうかもしれませんね。お話しながら、一緒に寝ることもありますから」
「一緒に? 迷惑かけてない?」
「いいえ、クノさんとお話しながら寝るの、楽しいですよ」
「そうかい?」
「カールさんはクノさんと恋人なのに、一緒に寝たりしないんですか?」
「そりゃ僕だって……。いや、じゃなくてファリンはさ、クノのこと甘やかしすぎじゃないのか?」
「そうですか? でも良いじゃないですか。クノさんがあんなに私に甘えてくれるということは、今まで誰もクノさんを甘やかしてくれる人が、いなかったんじゃありませんか?」
「元は大の男なのに、甘やかしてどうするのさ」
「あら? クノさんには見た目どおりの女の子にしようと、いつもうるさく言っていらっしゃるのに」
「そりゃ、そうだけど……」
「女の子が女の子でいるためには、誰か甘やかしてくれる人が必要なんですよ」
「うーん、そうかなぁ? わからない気がしないでもないけど」
「“クノさんが最近女の子らしくなった”って言っていたのは、カールさんじゃないですか」
「ああ、それはそうだけど。なんだかすっきりしないなぁ」

 ファリンは口元に手を当てながら、おなかを押さえるようにして、くくくっと笑った。

「私、カールさんがすっきりしない理由、わかります」
「え?」
「カールさんは私に嫉妬しているんです。本当は心の中で”自分に甘えてくれれば良いのに”って思っているんですよ。それがカールさんがすっきりしない理由です」
「! ……敵わないな、ファリンには」

 そういうと、ファリンは得意げな笑顔を見せた。

<つづく>

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