FC2ブログ

Latest Entries

あしめし

アシスタントで飯が食えるかと言う興味深い題材を描いた漫画。
サイト運営の参考用に購入。

あしめし (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)あしめし (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
(2009/04/30)
葛西 りいち

商品詳細を見る

1000万ヒット記念投稿TS小説 とらいある・とらいあんぐる(10) 作.うずら 挿絵.春乃 月

<10>
 目の前で、ナツが倒れている。額から血を流して、ぴくりとも動かない。ひとりでに杖が落ちた。拾う気にもならない。
 おれが飛び掛ったとことで、結界も張られている。人に見られることはない。でも、今はだれかの助けが欲しかった。どうすればいいのかわからない。
 自分の意思とは無関係に震えが止まらない。こんなときこそ魔法で助けないといけないのに、ぜんぜんイメージがわいてこない。このまま死んじゃったりしたら、おれ……。
 呆然としていると、風が吹き寄せた。はっとしたときには、みーぽんがおれの前に立ちはだかっていた。ナツをかばうように身を寄せる。
 露骨な警戒感を示しながら、みーぽんがそっとナツの顔に手を当てた。わずかだけど、たしかにうめき声が聞こえた。よかった、生きてる。
 安堵して、ナツに近寄ろうとした。それをみーぽんがはばむ。なんで邪魔をするのか。そう訊こうと口を開いた瞬間。左の頬に熱い痛みが走った。じんじんする。
 みーぽんの目に、強い光が宿っていた。絶対にナツは傷つけさせない。言葉はなくても、その意思が伝わってくる。

みーぽん 男の子が魔法少女に 恥ずかしいコス

 そして、はっきりとおれをののしった。
「他人を巻き込むなんて、さいってい!」
「ぁ……」
 侮蔑の視線。身体がこわばる。絶望的な恐怖心に支配される。びりびりと魔力の波のようなものが身体に当たる。
 抵抗なんて考えることすらできなかった。恥も外聞もなく、逃げ出した。ナツがほんとうに無事なのかとか、みーぽんを倒すとか。もう、そんなことを考えている余裕はなかった。ただ、怖かった。
 どこをどう走ったかもわからない。我を取り戻したのは、布団の中でのことだった。頭が痛い。目が痛い。ついでに気持ちも悪かった。泣きつかれて、眠っていたのか。
 元に戻っていないところを見ると、やはりエッチなことをしないといけないのだろう。
 思いっきりなぐったおれの言っていいことじゃない。それはわかってる。けど……ナツくんだったら、やさしくしてくれるのかな。
 その水着、良く似合ってるよ、なんて。いつもの笑顔で。
「……うれしくない。子供っぽいってこと?」
 わたしはちょっとふてたそぶりを見せる。たぶん、どんなカッコでも、ナツくんにほめられたら舞い上がっちゃう。それは自覚してる。だからこれは、照れ隠し。
 そんなことないよ。
 だれにでも優しいから、ちゃんとなぐさめてくれる。でも、ほんとのわたしを見たら……?
 左右の紐から手を抜き、ぺろりとうすい胸をあらわにする。同級生と比べるまでもなく、発育がおそい。
「これでもいいの?」
 だいじょうぶ。これからもっと大きくなるって。
 そう言って、ナツくんがわたしの乳首を指でつついた。たったそれだけのことなのに、カラダに電気が走った。自分でしたときとも、おもちゃともちがう。大好きな人だと、こんなにもきもちいいんだ。
「あぁっ」
 敏感なんだ。顔真っ赤にして、すごくかわいいよ。背中とか、どうかな?
 こわれものでも扱うみたいに、やわらかいタッチが背骨をはう。そんなとこ、感じるなんて知らなかった。ぞくぞくとした快感がカラダの芯から広がってきた。
 もじもじしちゃって、そんなによかった? ほら、無言じゃわからないぞ。
「ぁっ、ひゃうっ、はぅぅんっ」
 何度も何度も、ナツくんの手が往復する。うう、だめだよぉ。
 黎の甘い声を、もっと聞いてみたいな。どうしてほしい?
「もっと、もっとなでて!」
 背中、好きなんだ?
「違うよぉっ、ナツくんが、ぁんっ、ナツくんが触ってくれるからっ」
 とても座っていられず、布団の上に横になる。これ以上されたら、ヘンになる。でも、やめてほしくない。
 かわいいよ、黎。
「ナツくん、ナツくんっ」
 何度も何度もなでてくれる。たったそれだけなのに、天に昇ってしまいそうな気分。カラカラと窓が開く音。そう、ナツくんが窓を開けて……窓?
「はー……やれやれだも。置いていくなんてひどいも」
「ふえ?」
 隙間からするりと、ピンクの物体が入ってきた。短い手で肩をとんとんとたたいている。おやじくさい。確認するでもなく、マウシーだった。
「レイにゃん……なにしてるも?」
「な、なに、って」
 ベッドでおっぱい丸出しで、くねくねしている、おれ。それをおもいきり見られている。
「も?」
「きゃああああああああっっ!」
 甲高い悲鳴。意識していなかったリアクションに自分自身で驚いてしまう。マウシーはマイペースに、耳をふさぐそぶりを見せた。腕、届いてないけど。
「まったく、うるさいもぉ」
 毛布を体に巻きつけ、とりあえずマウシーの視線から隠れる。少し、落ち着いた。
「で、なにしてたも?」
「なに……って、だって、エッチなことしないと、元に戻らないから」
 きょとんと首をかしげた。なにやら考え込んでいる。やがて、ぽつりと口を開いた。
「リボンをはずしてみるも」
 言いなりになるのはシャクだけど、どうせ高ぶっていた気分はしぼんでいる。どうにでもなれ、だ。留め具を外し、マウシーにリボンを見せる。その途端、身体が煙につつまれたか。
「なんだぁ!? って、声が元に……身体も……」
「戻るも。リボンをつけて変身をしたんだから、外せば解除されるのは、当たり前も? 牛が考えたってわかるも。レイにゃん、案外ばかも?」
「うっさい!」
 ここぞとばかりに、おれをバカにしてくる。ふんぞり返っていて、非常に腹が立つ。一回目がソレで戻ったし、思わせぶりなことを言うから……。
「あ、レイにゃんはヘンタイさんなんだも。それなら仕方がないも。さあ、リボンをつけて、もっとやるも」
 むふーっと鼻息荒く、おれにオナニーの続きを強要するぬいぐるみ。完全にエロオヤジだ。
 やってやるもんか。元に戻るのにエッチなことをする必要がないのはわかった。だとしても、きもちいいし、その気になることはあると思う。けど、マウシーに晒したって、得はなにもない。だったら、見せてやる理由なんて、ないじゃないか。
「おことわりだ」
「えー……残念だも。ほんとうにしないも?」
「しないっつってんだろ」
「独り占めは反対も。富は平等に行き渡るべきも」
 何を言ってるんだ、こいつは。拳、というか蹄を振り上げてとうとうと力説している。なんだか経済の話やら国家の話にまで飛躍している。でも、まあ、要するに。
「見たいんだ?」
「も!」
 いままでにない力強さで頷いた。そうか、それなら仕方がない。
 ぬいぐるみを荷紐でがんじがらめにして、カバンの中に放り込む。それじゃ、またな、マウシー。安物だけど、南京錠で鍵をかける。これで、どうあっても出てはこられない。
 おれには考えることがあった。次で最後だ。あの圧倒的な力の差を覆して、勝つための方法を。方法を……。
 だんだん視界が悪くなる。頭に霧がかかったみたいだ。最近、休まる暇がないから……眠く……。

<つづく>

«  | HOME |  »

DMMさんの宣伝

 

初めての人はこちら

ts_novel.jpg

 

性の揺らぎに関する作品でお勧めのもの

ts_syouhin_20090318225626.jpg

 

性の揺らぎに関する作品(一般)

ts_syouhinもと

 

ブログ内検索

 

最近のコメント

プロフィール

あむぁい

  • Author:あむぁい
  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

全記事表示リンク

ブロとも申請フォーム

月別アーカイブ

 

最近の記事

 

ブロとも一覧


■ ブログ名:M物語(TSF小説)

 

カテゴリー

新メールフォーム

イラスト企画ご案内

20080810semini.jpg

 

リンク

RSSフィード

2009-05