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肥大化性器少女

やる事が極端だな。だがその意気やよし。


女の子の声になろう!

わわ、なんだこのウチ向けの商品は!?
女の子のカラダになろう!が発売されるのも、そう遠くはないと言う事だな。

女の子の声になろう!


「TSと女装は明確に分けられる!」は、「TSかどうかは明確だ」の意味

まぁ、これも図にすると一目瞭然なのですが。

議論中に、「TSと女装は明確に分けられる!」と言う主張がときどきされますが、この日本語は背景をちゃんと分かっていないと理解しづらいです。通常は、日本語的には、
TSは女装を含まない。
こう解釈されますが、ミルキューアはじめ、ランジェリーパブリシティとか、いくらでもあるわけです。
ランジェリー・パブリシティ 1 (アイズコミックス)ランジェリー・パブリシティ 1 (アイズコミックス)
(1999/08)
なかはら 桃太

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本当に言いたいのはこれですね。
TSかどうかははっきり分けられる。
つまり、女装かどうかなんて関係ないのです。
「TSかどうかは明確だ」は「TSの定義ははっきりしている」と言う事。その定義を主張したほうが手っとりばやいですね。
論点が明確になって少なくなるのは大変良い事です。

「TSと女装は明確に分けられる!」と言う主張に関して、物語のTS成分と女装成分をきちんと計算して、より大きい方に分類すべき、という解釈もできる訳です。(たとえば、ずっと女装で最後に手術、を女装と認定するとか)
満中で分けるのもあり
また、「女装が少しでもあれば、それは女装!まったく女装成分を含まないものがTSである」と言うような分け方も可能です。
女装を少しでも含めば女装、という定義

従来、TSファンは「どんなに少しでも、どんなにしょうもなくても、性転換さえあれば該当」をデフォルトの基準にしてきたかと思います。(そろそろ見直しても良いかも)そのため、中立の視点から見ればちょっと「あれ?」てな言葉づかいになったのかもしれません。
議論の際の論点は減らした方がより実のあるものになると思うので、こういったちょっとした事にも気をつけた方がいいかと思います。

<あのねますさんのコメントも参考に作成しました。>

性別R( レボリューション)1

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プルートで朝食を

『クライング・ゲーム』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のニール・ジョーダン監督が、激
動のアイルランド現代史を背景に、女の子の心を持つ一人の青年の波乱の人生を軽妙なテンポで綴った傑作ドラマ。

アイルランドの小さな町に生まれた赤ん坊パトリックは、母親に教会の前に置き去りにされ、近所に
住む一家の養子として育てられる。幼い頃からキラキラしたドレスや化粧に興味を示し、周囲からは
"変わり者"のレッテルを貼られるが、常に明るく前向きに生きるパトリックは、ある日、居心地の
悪い田舎町を飛び出し、実の母を探してロンドンへと向かうのだが…。

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キリアン・マーフィーニール・ジョーダン

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星の海で(4) ~トイブルクのエミリア~

作.ありす
イラスト.東宵由依

(1)-------------------------------------------------------
挿絵1( 完成


「こんな小さな子を、ラヴァーズにしろとおっしゃるんですかっ!」
「落ち着きたまえ、カセラート准尉。小さいといっても、元犯罪者だよ」
「それにしたって!」

 エミリアは、長椅子に寝かされている、十代前半といっていい容貌の少女を見つめた。
 毛布にくるまれた小さな体。あどけない寝顔は、とても元重犯罪者には見えない。
 それは元ラヴァーズであった彼女自身も、他人からはそう見えただろう。

「同情は無用。それがこの仕事の鉄則だ。君は何年教育係をやっているんだね?」
「それは、そうですが……。それで、この子の記憶のほうは?」
「“完全消去”、だそうだ」
「完全って……。それじゃ、何もわざわざラヴァーズなんかに! 養護施設なり養子の斡旋業者に回すなりすればいいじゃありませんか!」
「君も知っての通り、ラヴァーズ不足は慢性的でね」
「だからといって、記憶も無いこんな小さな少女をラヴァーズにするなんて、人権委員会に告発しますよ」
「君はまたそれか! 今は昔と違って、ラヴァーズの待遇も改善されている。軍規に従ってさえいれば、一定の補償だって受けられるし、所定の期間を勤めれば、退役保証金を払って、社会復帰だって可能だ」
「実際にそれが可能かは、各所属部隊の裁量任せではありませんか」
「だが、君だって現にラヴァーズの任を解かれ、正式に准尉としての階級と、身分の保証を得ているではないか」
「それは、そうですが……」

 エミリアは准尉といっても名ばかりで、部下は一人もおらず、こうして送られてくるラヴァーズ候補を、軍務につけるための初期教育をするのが仕事だった。
 トイブルク恒星系第5惑星駐屯基地(通称:トイブルク5) 第47教育隊トイブルク分駐隊 教育4班の班長。
 それが“元ラヴァーズ”だった、エミリアの今の立場だった。

「これは命令だよ。エミリア・カセラート准尉。君は命令どおり、仕事をこなせばいいんだ」
「……判りました。カゼッラ少佐」
「下がってよろしい。ああその子も連れて行くように。おい! そこの、なんと言ったかな。ああ、そうだ、ヴァンデル士長。手伝ってやれ!」
「はい、少佐」

 上官に呼ばれた若い兵は、長椅子に寝かされてぐっすりと眠っている少女を毛布ごと抱きかかえると、エミリアの横に立った。

「では、失礼します」

 これ以上話を続けても、無意味だと悟ったエミリアは退室した。
 自宅を兼ねた教育施設へ繋がる廊下を歩きながら、自分に付き従う若い兵士に尋ねた。

「ねぇ、ヴァン……士長だっけ?」
「ヴァンデル士長であります。准尉殿」
「あなた、こんな小さな女の子が抱ける?」

 エミリアのストレートな質問に、ヴァンデル士長は面食らったが、上官の質問に答えないわけにもいかなかった。

「め、命令とあれば」
「バカねぇ。そう言うことを言っているんじゃないわ」
「自分としては、その、准尉殿のほうが、魅力的であります」
「ありがとう。でも、そうじゃなくて、なんて言ったらいいかしら。性欲の対象になるのかって事よ」
「性……いえ、自分はその、違いますが、世の中にはそういった趣味嗜好の者も、いると聞いています」
「ええ、それは私も重々承知しているわ。でも私が言いたいのは、それが倫理的に許されるのかって事よ」
「ラヴァーズなのですから、それは致し方ないのでは?」
「ああそうね。その通りだわっ!」
「す、すみません。准尉殿」
「何で謝るのよ」

 エミリアは自分の不満をこの若い兵士にぶつけるのは、理不尽だとは判っていた。
 だが一方の、ヴァンデル士長は戸惑いを隠せずにはいられなかった。
 元ラヴァーズとはいえ、自分よりも軍歴も階級も、はるかに上の女性士官にどう接すべきか、経験があまりに不足していた。

「じ、自分はその……、准尉殿のご気分を害してしまったのではないかと……」
「ええ、そうよ。私は今ちょっと気分が良くないわ。でもそれはあなたのせいじゃない」
「は、はぁ……」
「あなた、女を抱いたことあるの?」
「え? いえ、自分はその……。恥ずかしながら、まだ……」
「そう。兵役に就く前に、彼女ぐらい作っておくべきだったわね」
「はぁ……しかし自分は、その……、そういうのは苦手でして……」
「だらしない男ねぇ」
「はっ。恐縮であります」

 エミリアはくだらないことを言ってしまったと思いながら、萎縮するこの若い兵士に、八つ当たりしたことを反省した。 

<つづく>

美女アマンダ

好きな作家さん。ほぼ買います。


おっ、 おんなの子あつかいするな~っ!!(3)

作.isakoさん
オープニングはこちら

第1章 可愛い弟には女装させよ

(1)

 入学式当日も俺は1人で家をでた。カメラ係と張り切っている楓は学園の有名人、それにお察しとは思うけどドレスアップした母さんが注目を浴びるのは間違いない。多少は我慢するつもりではいるけれど最初から最後まで衆人環視のもとにおかれるのは勘弁して欲しかった。
 最後の角を曲がり校門まで300mほどのところを歩いていると女子の声で呼び止められた。
「神名さん?」
振り向くと見知らぬ少女がいた。妙に派手だ。別に服装をさしての言葉ではない。何しろ俺と同じ真新しい甘井学園の制服を着ているだけなのだ。
「ええ」
彼女は妙にテンション――ボルテージの高い声で言った。
「神名もみじさんって言うんだね」
「はい。でもどうして」
「だってぇ……ほら学園新聞にでたじゃない」
「あ、ああ」やれやれ。「で、あなたは?」
「なにを言って。あら初対面だったわね」
朝から電波系かよ。そういえば体験入学のときも妙な男に会ったっけ。確か名前は……
「姓は雷でイカズチ、名は神でココロよ」
「え?」
「もみじちゃんは女の子なら好きになれるかな?」

「そのーアズマジン(雷神)君と知り合いなの?」
というか漢字では雷神で同じだぞ。俺と同じく女装……ってわけでもないよな。アズマは俺より背が高く180以上ぽかったけどココロは160少しだ。ただそのぶん元気が圧縮されているようにも見える。
「それは秘密です。さあ行こう」
「え、ええ」
ココロは俺の手を引き歩き始めた。今日は乾燥しているのか手をつなぐとき冬のように少し静電気が走る。
 ジンとココロ、似ている。どう見ても関係ありそうだけど――。双子の姉か妹? いや同じ名前は(読み方が違っても)つけられないだろう。いや名をつけるまでに両親が離婚していて別々に引き取られれえば可能なのかな? それなら秘密という理由も分かる。しかし初対面でそんなこと聞けないよなあ。
「どうしたの元気ないじゃない、もみじちゃん」
「べ、別に」
「ねえ、もう言っちゃってるけど、もみじちゃんって呼んでいいかな。私のこともココロって呼んでいいよ」
男一匹同級生から『ちゃん』は勘弁して欲しかった。
「もみじって呼び捨てでお願い」
「うん、もみじ。もう親友だね」
「あははは」
少なくともこのハイボルテージ電波娘から俺が逃げられないのは確かだ。
 すでに校内に入っていたので周りを確認する。
「ココロ、まずあのテントで受付するみたいだよ」
「そう。あっ、やべ!」
可愛い声に似つかわしくない男っぽいセリフに振り向くとココロの姿はない。捜すべきかと迷う前にまた見知らぬ声が呼びかけてきた。
「どこ、雷神(らいじん)は」
相手はなんだかクールで細身の美少女だ。同じようにぴかぴかの制服を着て可愛いけどココロよりも俺の好みに近い。あっ、ひょっとして雷神ってココロのあだ名かな。

200902_a3.jpg
イラスト.春乃 月

「ココロのこと?」
「そうとも言う」
「さっきまで一緒だったんだけどなあ。でもきっとすぐ戻るよ」
「そう?」
なんだかさっきから涼しい風が吹いているから、トイレにでも行ったのだろう。女の子は近いものね。
「先に受付の手続きをしておかない?」
「手続き?」
「入学式にでるんじゃ?」
「それが今日の目的と理解している」
うーん、俺の好みに近いは撤回だな。こいつもココロなみの電波を発信してやがるぜ。
 譲ろうとしたが少女が動かないので先に書類を出して出席者名簿に名を書く。名を聞くのを忘れていたので少女が記入している後にまわった。当たり前だが俺はたいていの女子よりは背が高いのでよく見える。名簿には『風魔天』とあった。ふうまてん? 忍者の子孫か? 疑問を口にするまでもなく受け付けの人が読み方をたずねている。少女は淡々と答えた。
「かざま・そら」
 しばらく待ったけどココロは戻らない。そのうち母さんとカメラマン楓が到着した。母さんのオーラは既に父親たちの視線を釘付けにしている。各ご家庭に今宵は不穏な空気が流れるのは間違いない。まあ母さんは決して狙っているわけではないのだが。
「ソラちゃん、ご両親は?」
「いない」
「ごめんなさい」
「いい。それよりあなたは雷神にもそう呼びかけるのか」
「ココロに?」
「同じ扱いを所望する」
所望って……帰国子女かなあ。
「じゃあ、ソラ」
「どう応えればいい」
やれやれ。
「あなたも私の名前を呼び捨てでいいのよ」
「もみじ」
そう言いながら少し頬を赤らめたソラは可愛かった。あれ、自己紹介したっけ?

 ソラと式会場になっている体育館に向かおうとすると楓に袖を引かれた。さっきからもう数十枚撮影したのにまだ注文があるのか、それとも何かお気に召さないのかな。楓は少し離れた木陰まで移動した。
「ちょっとちょっと」
「なになに?」
楓は腕を首にまわしてきた。虫の居所が悪くて送襟絞でもかけてくるのかと思ったが、真面目な話である。
「あんたの新しい友達」
「ソラのこと?」
「そのソラちゃんを柔道部に勧誘したいんだけど」
「えぇー」
思わず振り向くとソラはぼーっと空を見ている。別に洒落じゃないぞ。
「あれは逸材だ!」
「でもぉ」
他の人たちが体育館に向かったため1人取り残されて立っているソラは、細くて折れそうな外見よりもっと軽量に感じられた。
「あの娘の動きに隙がないのがわからないの?」
「俺は姉さんのような格闘家じゃない」
「言葉遣い!」
「良いだろう、内緒話くらい」
「だめだめ。昔から言ってるでしょう。誰かに聞かれるおそれはないにしても行動が粗暴になるの」
「わかったよ。でもソラが柔道経験者とは思えないわ」
「少し練習すれば高校レベルなら無敵よ」
「うーん」
楓の言うことが嘘とは思えない。何しろ中学のとき猪熊滋悟郎杯の無差別級で優勝したこともある超一流なのだ。なぜ柔道連盟の要請を蹴って国際大会に出ないかは俺だけが知っている秘密である。いや正確には一度だけ出たことがあった。
「協力してくれればあんたの一瀬玲子攻略に全力を尽くすと誓うわ」
「その話乗った」
「言葉!」
「もみじにおまかせよ」

 ユニークな方針をとる甘井学園でも入学式はあまり変わらない。学長や来賓の退屈な挨拶が続いて眠くなってしまう。
 うとうとしかけると右側から突っつかれた。ソラは左に腰かけており右は空席だったはずだ。
「ココロ!」
「やあ、もみじ」
「あなた」
と言いかけて俺はあわてて左を見た。ソラとココロは互いに知り合いだろうし、ココロが隠れた所を見ると何か因縁があるのかもしれない。式の最中に騒ぎを起こされては大変である。姿は見てないけれど楓によれば一瀬さんが在校生の一部を指揮して式の裏方をしているのだ。
 ソラと視線が合う。
「なに?」
「ココロ、きたよ」
「そう」
「やあ風神ちゃん」とココロ。なるほど風魔天、略して風天なら風神に通じる。左手に風神、右手に雷神じゃ俺はさしずめ屏風の折り目って所かな。
 ソラは興味なさそうにどっかの議員が話をする壇上に視線を戻す。右手を見るとココロが処置なしという表情をして首をすくめた。どういうことなんだろう。
「ソラと知り合いじゃないの?」
こうささやくと、とっても意外な返事が返ってきた。
「許婚(いいなずけ)だよ」
俺は我を忘れて大声で言った。
「何ですって! あ、すみません」
一瞬の沈黙のあと会場は爆笑の渦に飲み込まれ、議員はすごすごと祝辞を終えた。
 3日後の始業式に配られた学園新聞の一面には『No1新入生神名紅葉、長話で有名な○×議員を一声で撃退』と大きな見出しがあった。

<つづく>

『入れ替わりはTSに含まれますか?』『いいえ』『入れ替わりはTSに含まれないですか?』『いいえ』

『どれがTS?』アンケートのデータが順調に集まっていてうれしいです。
さて、なんか日本語が通じてない気がするので、補足説明。

『入れ替わりはTSに含まれますか?』と言う質問。オレはこんな感じに解釈します。
TSは入れ替わりを含む
こんな図ですか?と言う意味に取る訳です。
(文脈によっては違う風に取りますが、基本はこれ)
で、すぐにオレは気がつきます。入れ替りっつっても、男同士とか女同士とかはTSじゃないよね。
さらには宇宙人とか動物との入れ替わりもTSじゃないよね。
したがって、『いいえ』と答えるわけです。

では、『入れ替わりはTSに含まれないですか?』と言う質問。
オレはこういう風に解釈します。(文脈によっては違う風に取りますが、基本はこれ)
TSは入れ替わりを含まない
まったく含んでいませんね。
でも、男女の入れ替わりはTS(TSF)でもいいんじゃないかなと思いますんで、これもちがいます。
したがって『いいえ』と言う訳です。

オレが思っているのはこんな図。
TSは入れ替わりの一部を含み一部を含まない
『TS(TSF)は入れ替わりの一部を含み一部を含まない』と思っている訳です。

で、話をTSと女装の話にもっていきますとー。
TSは一部女装を含み、一部含まない
オレの主張はこれですよー。『TSは一部女装を含み、一部含まない。』どうも、その辺誤解されている気もして。

こないだはとくめいさんにオレが『TS=女装』と主張しているとか言いがかりをつけられたのですが、それは素直にはこんな感じに解釈しちゃいます。
TS=女装
ありえないです。

女装はTSに含まれる、もオレは主張していません。
女装はTSに含まれる
ちなみに真城さんは、当サイトでは「TS」の意味を広く取って「女装」などもTSの範疇に収めています。とおっしゃってますな。これは、この文だけ取ると、この図のようにイメージされるのですが、その後の<「機能」として見れば性転換していると変わらない>と言うあたりを読解するに、性転換と変わらないレベルの女の子っぽささえ得られれば女装でも「TS」として扱ってOKということかもしれません。そうすると、わたしと同じ、TSは一部女装を含み、一部含まないと言う事なのかな。


あと、ついでに『女装とTSは区別できる』『TSは女装を含まない』とか言う主張に関しては、この図のイメージに取るのですけれど。
TSは女装を含まない。
ボーダーラインの作品がいっぱいあるのですから、そんな事はないと思うのですよね。

TSも女装も両方に入る作品があると思うのです。
FLORA ComiX の女装調教+おっぱい形成+夢での女体化は女装でもあり、TSFでもあると言えると思うのですね。
ミルキューアもTSFですが、最後にちろっと女装エロシーンがありますし、一応女装の資格持ちです。収拾体質1巻のエピソードも、女幽霊さんによる男主人公の憑依の時点でTSFだし、男主人公視点では女装です。さんざん女装でひっぱって、最後に性転換、てなパターンも女装であり、TSでもある。
なんで別モノを主張される方はあんなに強気に別モノと主張されるのかが良く分からないんだなー。
ボーダーで迷うような作品なんかいくらでもありますのに。

あと、オレは女装・異性装モノはさほど詳しくないのですが、女装モノジャンルの外縁って、どの辺に設定されているのか確定しているのでしょうか?『TSはこっからここまで!』と言う判断ができて、なおかつ、『女装はこっからここまで!』と言う判断ができてはじめて、『女装とTSは区別できる』『TSは女装を含まない』が主張可能だと思うのですけれど、そんな人がおられるのでしょうか?いないんじゃないですかねー。

水曜イラスト企画 絵師 春乃 月(9)  神名紅葉

神名紅葉(かみなこうよう・もみじ)
神様が2人も出てくるのでいつまで無事かわかりませんが、生まれはれっきとした男です。ですから現状ではツルペッタンであります。
おまけ 姉 神名楓

isakoさんの『おっ、 おんなの子あつかいするな~っ!!』の主役です。いまのところ単なる女装子ですが、今後の展開や如何に~。

絵師:春乃 月

kouyou_momizi.jpg

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。

本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。
本キャラは基本的にはisakoさん専用です。

サッカー部へようこそ 外伝ルート<3><18禁> 最終回

私はもう完全に出来上がっていた。
「直くん、……ここに入れて。もう我慢できないの」
「ああ、二人ともいくぞ」
ふたりか~、こずえにも気を使っているのだな~、うんうん、女心を心得てるな。
もっとも台詞だけ聞いてるとえらく遊び慣れた人みたいだけど。
直くんの……その…アレが、赤ちゃんを作る穴にあてがっているのがわかる。
ひくひくと筋肉が収縮している感覚がゾクゾクとした快感と認識している。
挿入を今か今かと待ち侘びているのがわかる。
こんなイヤラシイ私を捨てたりはしないよね?
でもそれは杞憂だった。


ゆっくりゆっくりと安全を確認しながら中に飲み込まれていくそれ。
よかった、受け入れてくれてるしひどい扱いもされなかった。
そういえば男だったころに挿入の速さについて語り合ったことがあったかな。
直くんったらどこの漫画で仕入れたガセネタなのか、
よいではないか、よいではないかのテンポで挿入するといいとか言ってたっけ。
思わず笑いがこみ上がりながらも、場を白けないように口にチャックを閉めた。
そんな馬鹿なことを考えているうちに根元まで飲み込んだようだ。
あまり痛くなかったな、確かに二回目だけど……
あのガセネタも意外と馬鹿にならない……のかな?
意識を膣内に集中してみる。
まだ性に目覚めていないそれは、良いのか悪いのか、判断に困る。
「痛くないから……、動かしていいよ」

ズ……ズ……ズ……ズ……ズ……

ゆっくりと、しかし不規則な往復運動は次にどんな責めがやってくるのかが予測できないという意味で、気を緩めると時折蜜のような甘い快感が押し寄せてくる。
しかしそれはいつやってくるかわからないので、高められた性欲のはけ口が思うように解消されないという意味合いではSMに近かった。
はぁ…はぁ……苦しい、もっと気持ち良くなりたい!
それでも自分から言うのは恥ずかしかった。
「どう、こずえ気持ちいい? それとも物足りない?」
私の気持ちを察してか、優しく囁いた。
その言葉に心の堤防は決壊した。
「あぁ……き、気持ち良く……もっと気持ち良くなりたい…
おねがい、突いて、もっともっと激しく突き上げて!」

ズチャ、ズチャ、ズチャ、ズチャ

おねだりの通り先程のとは速さが段違いだった。
そのギャップによる激しい快感は想像以上のものだったので、私は髪の毛を乱しながら直くんの動きに合わせるかのように腰をうねうねと動かした。
「はぁぁん……こんなのってぇ、こんなのってぇ……!
あん、いい…気持ちいい。直くん好きぃ、いいのぉ…」
初めての時の演技からではない、素直に快感を伝えることができた。
でもやっぱり性に慣れていないから快感の許容範囲はそれほど大きくはないのだろう、限界が近付いている。
「こずえ、俺もう……」
「わ、私もイッちゃいそう」
「よし、タイミングを合わせるぞ」
「はぁはぁはぁ……、もぅ……もぅ…」
「よし、イクぞ!」
「あぁぁぁっ! イク…イクぅ……イッちゃうの…
………はあああぁぁぁぁーーーーん!!」
体全体が豪快に痙攣して絶頂に至った。
男の時のそれと違って絶頂の期間は遥かに長かった。
そのためふわふわと雲の上で寝そべってるような浮遊感を感じた。
私、女になってしまった…
でもそれは男に戻れなくなった時に抱いた喪失感ではなかった。



……
…………
落ち着きを取り戻して、今は直くんに腕枕をしてもらってそこでじゃれついている。
「…なあこずえ?」
「なあに、直くん」
「俺たち…もう元には戻れない関係になったんだよな?」
「う~ん、難しいことはパス。確かに関係もそうだし生活も
元には戻れないってことを考え出すと凄くブルーになるけど、でももう大丈夫。
私が助かって、しかも恋人同士になっても基本的な人格は変わらないよ。
これから先、直くんとの関係で細かなところが変わってくるとは思うけど、でもそれは私の意志によるものだから。
だからそのことで気に病むことはないよ」
「そっか、結局こずえに助けられっぱなしか。まあ、頼りない俺だけど、これからもよろしくな」
「うん、よろしくね直くん」
そう言って私たちはくすくすと笑いだした。


と、その時…!


≪さようなら直くん、そして私自身である将
二ヶ月という短い期間だったけど、あなたたちに出逢えて本当によかった
さようなら………お二人とも、お幸せに…!≫


「お、おい…今の声まさかこずえ!?」
「そんな! 人には聞こえないはずなのに…」
……
…………
……………………
長い沈黙、それからしばらく経って導いた答えはこうであった。
こずえは残っている全ての力を振りしぼって最後の別れをしたのだと。
だって、もうわたしのなかにこずえはいくら探してもどこにもいなかった。
いくら呼んでも返事が返ってこなかった。
「ばかっ、別れる時はその前に言ってから別れの挨拶をしようって約束してたのに…」
もちろん私にはどうしてできなかったのか、その理由を知っていた。
エッチの最中に聞こえたあの言葉が思い浮かんだ。


全然大丈夫じゃなかったのだ。


ただでさえ体を酷使する行為に
さらに激しさを増すことなどこずえにとっては自殺行為に等しかった。
いや、そもそも重症人に性交をさせること自体間違っていた。
昨日の晩に二人で相談した送別会の話し合いは、
私だけが舞い上がって彼女の身になって考えるのを忘れていた。
こずえ、いつも自分のことより他の人のことに敏感なタイプだから、
私がフォローしなきゃって思っていたのに…。
「あれ…わたしなんで泣いてるのだろう……。
こず…ぇ……、こずえ……、こずえぇーーーーっ!」
泣き崩れる私を直くんはただ何も言わずぎゅっと抱きしめてくれた。






一週間後…
「おそーい、直くん! 相変わらず時間にルーズだよ」
「ごめんごめん、部活の後輩に冷やかされて、抜け出すのに苦労したんだぜ」
「言い訳は無用、罰として琥珀堂のトリプルアイスで我慢するわ」
「うわっまたかよ、お前男の頃から無類のアイス好きだなー」
「なんか言った?」
「いやいや別に」
「じゃあ、初めてのデートスポットはまずは琥珀堂でしょ。
それから遊園地、最後はファミレスでハンバーグセットにしましょう」
「ちょ…まさかそれ全部、俺持ちのつもりか?」
「あれー? 私はそのつもりだよ。そういえばこずえとの約束の中に
『デートで欲しいものがあれば遠慮なく直くんに頼んでみたら』というのがあったような…」
「いやいやいや、こずえはお前と違って遠慮深いんだ、そんなこと言うはずねぇ!」
「あら、私はガサツだというの? ひっどーい、傷付いちゃった。
じゃあやっぱり慰謝料としておごってよ」
「はぁ、元気になったのはいいけど、こずえの冗談に付き合うのも疲れるわ」
「えへへー、ごめんね。直くんが可愛くてつい意地悪しちゃって」
「たのむよ、あまり苛めすぎてこずえに嫌われないためにも…」
「うっ……、善処します」
どうしてもこずえという言葉に反応してしまう。
直くんとは恋人として好き、でもこずえも親友として同じほど好き。
それは直くんにも同じことが言えるのだが……。
私とこずえと直くんの不思議な三角関係。
でもそれで話がこじれることも、不和が生じることもなかった。


こずえは最初から知ってたから…。
たとえあそこでエッチしてなくてもじきに消えてしまうことを知ってたから。
最後のお別れとしてこずえも……その、シたかったから。
私のいいように配慮を示すことで、お別れの挨拶が唐突だったのも…。
直くんと話し合って導いた確かな結論だったから。
もう、あの日以降こずえの声は聞こえなくなった。
それはこずえという存在が消えてしまったことを意味する。
でももう大丈夫、私は悲しさに潰れたりしない。
だって私は将であり、こずえでもあるのだから。
だからもう心配しないでね、私はもう大丈夫だから。
私はこずえの分まで幸せになってみせるから!
最後に…、結果的に直くんを奪うことになったけど、許してくれるよね? こずえ………。


「こ…え、……こずえ?」
「え、なぁに?」
「ぼけっとしてどうしたんだ?」
「あ、あははー。何でもない、何でもない。
直くんがあまりに可愛いから、つい見とれてたの」
「いやいやいや、絶対明後日の方みてたぞ」
「肝心なのは心の目というでしょ、対象人物を見てなくても確かに見てたの」
「ぜってぇ、嘘だ」
傍から見ればバカップルのじゃれ合いにしか見えないんだなきっと。
ふふっ。
私は今とっても幸せだ、あなたのお陰かな…こずえ。
「…………じゃあ、初デート、まずは琥珀堂行きの旅に向かって、しゅっぱぁーーーつ!」


私はまばらだが周りに人がいる状況の中、大声でそう言った。
                       (おしまい)



(あとがき)

本編を補完する位置付けで勝手に二次創作した作品、いかがでしたか?
こずえも将も多少の傷を残しながらも双方共に救われるストーリーにしたかったので、なりきりエンドにしました。

TSという特殊な分類上、何をもってハッピーエンドになるかは私にとって全くの未知の世界。

今回手がけた元ネタが、既にこずえを登場させてるので、さらに繊細なさじ加減が必要になりました。

至る所に危険な展開が待ち受けてるような気すら感じ、ちょっとでも悪ノリすると地獄の三丁目まで突き進むんじゃないかと怖々しましたw

内容は拙いものですが、脳内保管でなんとかしてください(ぉぃ


最初は特に意識して作ってなかったのだが、最初の展開はまんまファーストガンダムのアムロ&ララァなので、セリフの一部を名前だけ変えて抜粋w
殺すという単語は最初から組み込まれていたので、違和感なく読めるかも…?

最後の部分もラストシーンのアムロと置き換えてみることもできる。
どうも無意識のうちにその型に合わせてしまった気がするが…

甘く書いたように思えるけど、後から気が付いたが実はそうでもない。
文章力がないから一つの体に同時に二人の人格が書けないので…。

詰め将棋で例えるとこずえが邪魔駒だったので、捨てたら詰む(ハッピーエンド)かな~って感じでやったのでw
よく考えたら別に二つの人格にこだわらずに一つだったら、記憶が戻るだけで済む話なのだが、最初から手直しすることになるので、面倒なのでこずえを犠牲にw

それにしなくてもいいのにこずえの五感が徐々に失われたりするのって、これはこれでダーク。
恐怖におののいていた様が、今も脳裏にこびりつくほど酷かったと将が代弁してるしw

当然戸籍から抹消された人物に変わりはない。
私的に見たら性描写がちょっとやりすぎたかなと後悔。


壊れる素質を含む性描写に見えたが、面倒だからの理由で修正してないしw
(壊れたら将だけでなくこずえの『生きた証』まで消してしまうので)


私の作品もダークな要素はいくらでもあるけどスポットを当てずに上手く処理したつもりですがいかがでしたでしょうか?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と、言う訳でりゅうのみやさんからの二次創作投稿でした。創作ははじめてとの事でしたがキャラクターに愛をもって、しっかり書かれていて良かったです。小説系で久々にエロ描写もありましたし。
次回作にも期待しております。 (あむぁい)

サッカー部へようこそ 外伝ルート<2>

作.りゅうのみや
(1)はこちら


…………
さらに一ヶ月後の日曜日。
「おっはよー、直くん。もう、こんな美少女が彼女だっていうのに
デートの時間に遅れるなんてイケナイ子だぞ、メッ」
「何がメッだよ、それにくっつくなよ。本来の目的を忘れんじゃねーよ」
「もう、ひっど~い。少しは構ってくれてもいいのに」
「? 今日のこずえなんか変だぞ」
「べっつに~、ちょっとくらい茶目っ気があったっていいじゃない」
「ま、まぁ別にいいんだけど、あまり引っ付くと将に悪いって」
「えへへ~、直くんって本当に将くん将くんだね♪ ひょっとしてホモ?」
「ばかっ、からかうのもいい加減にしろ、あいつには本当に悪いことをした」
「そうだね、言いすぎてゴメンネ。今日は私の家に行こうよ。
私が『こずえ』になってしまったあの現場に」
私は待ち合わせのコンビニから自宅に向かった。
あそこはもう何度か現場検証したが、事の発端があそこだけに
何度検証しても足りないと思った。
「お、おいこずえ。手くらいなら握ってもいいけど肩に摺り寄るのはよせ」
「えー、ちょっとだけお願い」
「うっ……」
そう言って恐る恐る受け入れる直くん。
もう少しだけ、この時間が続くといいのになー。


「じゃーん、ここが私の家よ」
女の子だから整理整頓の行き届いたこぎれいな部屋を見せつけた。
「久々だが奇麗だし、部屋全体が乙女チックだなぁ」
えへへー、褒められちゃった。
じゃあちゃっちゃと一緒に物色しますか。
「そういえば剥離剤ってまだ持ってるの?」
「ああ、望みはゼロだが少しは可能性があるかもしれないし」
「…どうしてあの時剥離剤を渡さなかったの?」
聞かなくてもわかることをあえて質問してみた。
「えっ、そ…そりゃ俺好みの女性だったので、そのまま戻すのが惜しかったから

でもそのせいでこずえに辛い思いをさせて……」
やっぱり聞かなくても当然の質問だったようだ。
でもそれって私が魅力的だっていうことだよね、
そう思うと下着からジュンと熱いものがこみ上げてくる。
っと、いけないいけない。
その後食卓、リビングなど各部屋をあの日の状況を検証する形で執り行われた。
「ねえ、最後にまだ行ってないところがあるでしょ、そこも回りましょう」
「え~っと、も、もしかして寝室!?」
「えへへ~、正解♪」
そう、今までは間違いが起こっては大変なのでそこだけは行かないのが
暗黙の了解になっていたが、私は将を取り戻したい一心で、そう提案した。


「こ、ここで俺と将が寝て……こずえになった場所か…」
恐らく直くんはその日のこと以外に私がここで毎晩寝ている姿を
想像しているのだろう、顔が茹蛸のように真っ赤になっている。
「さぁ、もうちょっとこっちにきて。ベッドのほうも入念に調べておきましょう

「あ、あぁ……」
いつもの直くんならここまであからさまなら乗せられはしないだろう。
しかし、自分好みの女性が積極的にアプローチをしているなら話は別だ。
私は右足で千鳥足に近い直くんの足元を絡めとった。
「うわっ!」
直くんは私を押し倒すような形でベッドに倒れこんだ。
「お…、おい………これは何の冗…うっ」
質問が言い終わる前に直くんの唇を奪った。
「ただいま、直くん」


私はとびっきりの笑顔でそう言った。
突然の出来事に目を白黒してしばらくの沈黙の後、私を引き離した。
もう、ムードがないんだから。
「こずえ……? いや、ひょっとして将か!?」
「まったく、俺はもう男には戻れなくなってしまって、しかも存在まで消して、
そのうえこずえまで泣かせてしまって、呆れてしまうよ」
「その憎まれ口……、まさか本当に将なのか?
じゃあ今日、様子が変だったのは、そのころから戻ったのか?
こずえは……こずえはどうなったのだ?」
直が矢継ぎ早に質問してくる。
そんなにいっぺんにこたえられないよぉ。


「実は2週間ほど前から元の記憶と意志を取り戻していた。
その頃はまだ俺が体の主導権を握っていたのではなく、こずえがそうだった。
でも口を使わずに意志を通わせることはできた。
初めは激しい憤りに身を震わせたぞ、男なのに処女奪われてしまったし。
でも、2週間の間でお前の行動を観察していると、
こずえは勿論のこと、俺に対しても深い愛情と自責の念を
抱いてることがわかったから、だからもういいと思ってる」
「将……」
「そしてもう一つ、お前の行動を知る手掛かりになったのはこずえの日記帳だっ
た。
こずえにお願いして2ヵ月間の言動を包み隠さず見せて貰った。
どの日も俺に対して後悔の念を表す内容だったので、
そこまで気にかけてくれたのなら、それでもういいかなって…」
俺のことをそこまで思ってくれたことが本当に嬉しかった。
今の俺が女だからどうしても恋愛感情に結びついてしまうのが歯痒いけど。
「それとこずえは……、たぶん今日消えてしまうと思う」


「え……それってどういうこと…?」
「うん、俺もてっきりすぐに消えるのかと思ったけど、
ここ1週間にかけて徐々にこずえとしての存在が消えつつあることを自覚したよ

最初は味覚から、次に嗅覚、触覚、聴覚、視覚と少しずつこずえの影響力が弱ま
り、
その穴を俺が埋め合わせるような日々を過ごしていた。
そして昨日、肢体の自由を俺の手にゆだねられた…。
もう、こずえとしての存在感は、俺と意志を通わせる程度のことしかできなくな
っているの」
すごく残酷な出来事だった、俺の方が消えてしまってもいと何度も思ったほどだ

こずえの、ひとつひとつの感覚を喪失していくことに
恐怖におののいていた様が、今も脳裏にこびりついて離れない。
「こずえは、もう消えてしまうというのか…」
震えるような声で俺に訪ねた。


「消えないわ! 私がこずえを演じる、
いやこずえになるわ、そう約束したから!」
そうはっきり答えた。
まったく、面倒な体になったものだ。
だって今では凄く直のことが愛しいから。
そしてもう一人の自分であるこずえのことも恋愛対象を抜きにして好きだったか
ら。
「私、この体になって直のこと好きになったから。
それはこずえだって同じ、だから私は『将』ではなく『こずえ』になるの!」
言ってしまった。
それは男に戻ることも、元の生活に戻ることも放棄した精一杯の告白だった。


……
…………
その後、簡単な口約束をした。
呼び方はこずえで統一することにした。
だって実際には私はこずえじゃないのだから、
呼ばれ方まで奪うとこずえは最初からいなかった存在になるのだから。
それに漢字で『将』よりも平仮名で『こずえ』の方が女の子っぽくて可愛いらし
いから。
他にも私と直くんとの関係は恋人となった。
これは直、将、こずえの三者が同じ方向性を示しているからこそできる荒業なの
だが…
ちくしょう、もし俺が元に戻れるのならゲンコツ百発でも足りないのにぃ!
…この体が直を求めてしょうがないんだよ。
ある意味第三の自分だよ、女性の体そのものって。
今度は直から提案を受けた。
言葉遣いは女らしくしろって。
確かに努力してるものの感情がこもると地が出てるし、
自分のことを俺と連呼されては百年の恋も冷めるというものだし、善処しないと

「それから……こずえと二人で相談して決めた
提案なんだけど、聞いてくれるよね?」
「ああ、俺にできる範囲なら何だってしてあげるぞ」
「お願い……。わ、私を………抱いて…」


「えっと、いいのかこずえ?」
「うん、だってそのために直くんを押し倒したのだから。
それにこずえとの最後の別れのためでもあるから」
あのお香によるものではない、自分の意志による初めてのエッチ。
私、自分から誘っている……。
そう思うと胸のドキドキが止みそうにない。
「あ、まって。する時はこれをつけてしてね」
スカートのポケットから取り出したのは避妊用具……、つまりコンドームだった

「え、こ…こずえ、どうしてそれを!?」
「もう、さすがにここでできちゃって、堕胎する羽目になるのはいやでしょ。
これ以上こずえを悲しませないで」
実を言うとデートの待ち合わせをコンビニにしたのもこれを買うためだった。
こずえは直に経済的な負担をかけたくない思いで、
家にネットどころかパソコンだって持ってない。
そのためにネットショップで購入することができなかった。
私が体の行使の自由を得られるようになったのは昨日の晩のことであった。
そして夜中にそんなもの買ったら、襲われるリスクも必然的に高くなる。
つまり物理的に購入できる機会はデートの直前に限定されることになる。
くそっ、直に頼めば私の存在に気づかれる恐れがあったし、
女の姿で買うなんて、一種の羞恥プレイだよぉ。


「そんなの買いに行くなんて、こずえってエッチだね」
くそ~、私の気も知らないでからかうなんて酷い。
「わ、私がエッチなんじゃないわ。だからこずえのためだって…。
(確かに私も直としたくないわけじゃないんだけど…)」
最後の方は聞こえない程度に小声でつぶやいた。
「え……、今何ていったの? ねえ、もう一度言って」
「「し、知らないわよ!」
知ってるくせに、この地獄耳めっ。
男ってどうしてこういうふうにいじめるのが好きなんだろう。
わからないことはない、こんなに可愛い女が自分に属しているのだから、
からかって反応を楽しみたいっていうのくらい。
でもそれがいざ女性の立場から見れば、男の気持ちを理解するだけの余裕がない

男は大局を見据える能力に優れるのに対し、
女は目先のことや感情に左右されやすいとよく言われるけど、
その通りかもしれない。
だって、この2週間でどれほどこずえのことで涙を流したのか分からない。
そう考えればこずえの方が感情をコントロールする力に長けているのかもしれな
い。
作り物の記憶と経験とはいえ、十数年間女としての実績のあるこずえと、
たった2週間ちょいの私とは比較にならないだろう。
これは約束事がまたひとつ増えてしまったな、あまりいじめるなって。
まぁ、そこらへんは両者の問題だから、私も打たれ強くならなきゃ。


色んなことを頭の中で思い巡らしているうちに、胸元が次第に熱を帯びてきた。
その感覚はむず痒い快感を伴っていた。
はうーっ、頭の中がぼーっとなる。
もっとこの感覚に浸りたい。
……でもまてよ、これってもしかして…。
「ちょっ、まだいいって言って…はぅっ」
「こずえ、こずえ!」
ありゃりゃ、もしかして結果的にじらしてしまったから我慢できなかったのかな

そりゃ今の恰好は生まれたままの姿だし、興奮するのも理解できるけど。
男はオオカミってほんとなんだね…。
「いいよ、直くんもっと強くしていいから…、はぁん」
よく考えれば疑似恋愛して2カ月もお預けくらってるので、
衝動を抑えられないのかも……。
ああそっか、それなら仕方ないよね。
形のいい二つの胸が直くんの掌によってグニグニと形を大きく歪ませる。
その度に激しい快感が押し寄せては引いて行って、
引いたと思ったらまた押し寄せて、まるで海岸の波のようだった。
自分では恥ずかしくて揉むのも躊躇ってしまった性行動を直くんは遠慮なく揉み
ほぐしていく。
そっか、そうなんだ。
自分では怖くてできないから相手の人が必要になってくるのか…。
何となく間違った価値観を植え付けられているような気もするが、
女性としての人生が短いのだから仕方がない。
ここはエッチ以外の時間を多めに取り分けないと、
それ以外の価値基準を見出せなくなってしまう。
エロ漫画でよくある性欲に堕ちて、目から光を失った姿を思い浮かべ、
ぞぞっと嫌悪の身震いをあげた。


「どうした、怖いのか? 大丈夫、俺を信じろって」
そう言って愛撫の手をやめ、私の頭を何度も優しく撫で回した。
あ…、撫でられると安心する。
うん、たぶん大丈夫。
今の直くんなら酷いことはしないと思う。
もし、私が将という人格しか存在していなかったのなら、
好奇心に駆られて堕ちるところまで堕ちてしまうかもしれない。
でも、もうすぐいなくなるこずえは
直くんの過ちによって存在するようになったのだから。
もう二度と同じ過ちは犯さない!
彼女の分まで幸せにするって固く誓ったから。
それがほとんど自己主張しなかったこずえのもっとも望んでいたこと。
私の人生は私だけのものではない、二人のものだから。
今にも消えそうな蝋燭の灯をずっと絶やさぬこと、それが彼女の『生きた証』と
なるのだから。
淫欲に負けて、こずえの記憶を絶やしたくなかった。


「こずえは本当に可愛かったぞ、思わず手を出しそうになったことも何度もあっ
た。
でもその度に理性を働かせた。ここで襲ってしまうと
お前をもう二度と助けることができないとおもって」
そうか……そうだったんだよね、直くんも大変だったんだ。
私とこずえだけが辛い思いしてるんじゃないんだ。
そう思うと直くんを好きになってよかったってきになってしまう。
こずえがどうしても得られなかった直くんの愛情に良心がチクリと痛むが、
もうこれは仕方がないことだ。
それに私を消すこともできたのに、
自分の方から身を引いたのだから、もう後には戻れなかった。
相当の覚悟を決めたこずえの善意を、すべて把握できることなんてできないのだ
から。
把握できないのに断ることは、受け入れて消えてなくなる
ことより辛いものだと思えたから。
「おねがい、キスして……こずえのために、
もういつ消えてもおかしくない彼女のために…」
「落ち着いて、こずえ。焦る気持ちは分からなくはないけど
お前も少しは楽しまなきゃこずえだって喜ばないぞ」
え……? こずえが喜ばない…?


≪大丈夫よ、将……。もう少し激しくっても私は大丈夫だから…≫


聞き慣れたもう一人の自分の声がした。
今日になって、もうほとんどその声を聞くことが
できなかったこずえの声が、力を振り絞って脳に直接呼びかけている。
そう、ありがとうこずえ…。
「わかったわ直くん、私もあなたを感じたい。だから…」
言い終える間もなく直くんの唇に触れ合った。
う…うわっ、私本当は男なのにキスしちゃった…。
もう何度も自分の意志でキスをするとはいえ、
やっぱり心まで女になりきってないので、多少の嫌悪感は拭えなかった。
それでも恋人になれたという甘い思いが全身を駆け巡り、えも言われぬ陶酔感に
酔った。

<つづく>

TS売れ線速報!(7/13~7/19)

先週の順位
1位 電想幻士ミルキューア
2位 めちゃLOVE☆
3位 男女の身体が入れ替わる赤い糸 3 かすみ果穂
3位 タユタマ -Kiss on my Deity-

今週の1位は!いろいろと話題のチェンジH pink !!ミルキューアを僅差で破った!!
と言うか、今在庫来てます。定価で買いたい方は今のうちっ!!
チェンジH pink (TSコミックス)チェンジH pink (TSコミックス)
(2009/07/13)
甘詰留太新井祥

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2位は!電想幻士ミルキューア !
電想幻士ミルキューア (アンリアルコミックス35) (アンリアルコミックス 35)電想幻士ミルキューア (アンリアルコミックス35) (アンリアルコミックス 35)
(2009/06/28)
松沢慧

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3位は!伏兵のちょっとだけ未来学園にようこそ!!ホルモンとか結構変り種です。肉体変化は完全ではなかった気がしますが・・・ちょっと買って来る。
ちょっとだけ未来学園にようこそ (ホットミルクコミックス 298)ちょっとだけ未来学園にようこそ (ホットミルクコミックス 298)
(2009/07)
峠 比呂

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今週のすぽおおおおっとらいと! アスカはいぶりっどは堂々の5位でした。
アスカはいぶりっど 1 (YA!コミックス)アスカはいぶりっど 1 (YA!コミックス)
(2009/07/16)
KEN+

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おと×まほ 8

おと×まほ 8おと×まほ 8
(2009/07/15)
白瀬 修

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ちんちん

あんなの飾りですよ。
偉い人にはそれが分からんのです。

恋する乙女と守護の楯 ドラマCD~妙子の温泉事件簿~

恋する乙女と守護の楯 ドラマCD~妙子の温泉事件簿~恋する乙女と守護の楯 ドラマCD~妙子の温泉事件簿~
(2008/02/14)
ドラマ釘宮理恵

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商品紹介
如月修史は、特殊要人護衛組織「アイギス」に所属する新人エージェントである。彼に下された任務は、女装して全寮制女子校に潜入し、女学生として生活しながら対象を護衛すること。今回、新たに任務が下される。護衛対象たちのご機嫌を損ねてはならないという超難度のミッション。

絶対可憐チルドレン(17)

メカ皆本ハーマイオニー編収録、女装かどうかも怪しいです。だがご紹介。

絶対可憐チルドレン 17 (少年サンデーコミックス)絶対可憐チルドレン 17 (少年サンデーコミックス)
(2009/07/17)
椎名 高志

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サッカー部へようこそ 外伝ルート<1>

うずらさんの投稿作品に対する、りゅうのみやさんによる二次創作です。
本編とは別モノ、と言うスタンスでお楽しみくださいませ。

オリジナル:サッカー部へようこそ by.うずら (1) (5) (10) 最終回(13)

最終回ラスト直前からの分岐となります。

(本編からの簡単なあらまし)
「……直くん?」
「あ、こずえ」
なんだか泣きそうになってる。
まだ濡れている頭をそっと抱き締めた。
「どうしたのー?」
「えっ、いや、その」
しどろもどろになってる。
隠し事、下手だよね、直くん。
ムリに聞きだすつもりはないけど、ほら、落ち着くでしょう?
「言ったら楽になるかもしれないよ」
黙ったまんま。
もう、強情なんだから。
しゃべってくれるまで、こうしてよっか?
「ごめんな、こずえ」
「えっと、なに?」
急に謝られても困るよぉ。
思い当たることもないし。
「俺が、その、お前を女に」
「私は元々女だけど……あ、えっと、あの、処女のこと?
あれは直くんにあげたかったんだから、気にしないでよ」

(以後外伝ルートです、ではお楽しみに)


「いや、そのことじゃねえ。お前に取り返しのつかないことを……」
泣き崩れる直くんを見て、ただならぬ事態に遭遇したのだと感じた。
私のせい? 私が心を許してしまったせいで、自責の念を抱いてるのかな。
「すっ…直くん、どうしたの? 私…何かいけないことしてしまったの?」
私は直くんをさらにギュッと抱きしめ、右手で後頭部を何度もさすった。
「俺は……取り返しのつかないことをしてしまった…。俺は、将を……殺してしまった……」
ぐったりとうなだれた直くんはささやくようなかすれた声でそう呟いた。
「将……? だれ…、それに殺したって…」
「将! お前のことだよ、俺はお前の体と心を殺してしまった……!」
怒鳴りつけるような大声で、最後は震えではっきりと聞き取りづらい口調でそう語った。
「直くん?」
「俺が、俺が全部悪かったんだ。将、お願いだから戻ってくれ!」


……
…………
……………………
あの後収拾のつかなくなった直くんをなだめるのに三十分はかかった。
どうしてだろう、あんな辛い顔を見ると私まで悲しくなってしまう。
「で、どうしたの? 私はどんなことがあっても直くんの味方だよ」
「ああ、すまない。……お前は実は将という男だったんだ」
「え、え? 言ってる意味が分からないよ。それに私は正真正銘の女だよ」
そう言いながらも背中からつーっと嫌な汗が流れた。
これから言うことは相当深刻な話なんだろう、私はごくっと生唾を飲んだ。
「男だった将は、俺にしつこく付きまとってくる女を振るために彼女になってくれて、でも俺の邪な思いから元に戻れなくなってしまったんだ…」
「直くん!? え、えっ、どういうこと? それに泣かないで。私まで泣いてしまう」



……
直くんはことの全様を語ってくれた。
私が男だったこと、親友のよしみで身代わりになったこと、
そして……、直くんが言ってた本当の私としての人格や記憶を喪失したことも。
最初はよくできた作り話とさえ思えて受け入れられなかった。
でも、私が携帯した生徒手帳と、私の携帯に録音した音声は私が男である重要なな手掛かりとなった。
いや、いずれも決定的な証拠とまでには至らなかった。
生徒手帳は将という人のものを間違えて持っていたかもしれないし、音声録音も私の携帯に誰かが無断で録音したのかもしれない。
無茶苦茶の理論だが、どうしても認めたくなかった。
でも、それ以外にも先程の二点までには至らないとしても今の自分の存在を脅かしかねない幾らかの証拠品が見つかった。
自分の存在に疑いが差し掛かってしまい、私は自分の記憶を辿っていくことにした。
直くんと出逢ったこと、そして結ばれる少し前の記憶。
それ以外の記憶ならある程度思い出せるのに、その重要な二点はまるでその部分だけ黒いもやがかかっているようで、どうしても思い出せなかった。
大好きな人との出逢い、そしてデートをいとも簡単に忘れるなんて考えられない。
私はとうとう自分がほんの少し前まで男だった事実を認めてしまった。
大粒の涙がポロポロと零れ、泣き悲しむ私に今度は直くんが抱擁してくれた。
今の私には、ただ直くんを強く抱き返すことしかできなかった。


……
…………
すごく複雑な気持ちだった。
直くんと結ばれてよかったという想い、でもそれは本当の私の意志からではないという複雑な心境、『今の私』という人格は一体誰なんだろうかという恐怖。
私は…どうすればいいのだろう。
『今の私』の意志としたらそれでも直くんを受け入れたいという想い。
もし『将』が何らかの形で意識を残しているなら、どんな反応を示すのだろう…?
憤り? それとも悲痛や悲嘆? 無力感? 直くんを許さないのだろうか?
『今の私』と『想像の中の将』の二つの感情が二律背反となって私の心を激しくえぐる。
「…ごめん、こずえ。辛い思いをさせて」
二人の人格が存在したからだろうか、本来の持ち主には将、私にはこずえと呼び方を使い分けているように見えた。
そして今の言葉は文字通り将ではなく、私に対して謝罪している。


私にはどう反応すればいいのか正直分からなかった。
だれをどれほど大切に思うか、簡単のようでいて実は結構難しい。
本来は慰めの言葉をかけるべき人は私だけではないはずだった。
もちろん今悲しんでいるのは紛れもなく私だけ…。
将はここにはいない、その現実はあまりにも残酷だ。
それでも私まで失いたくない、そういった思いがもしかしたらその言葉には含まれていたのかもしれない。
そうだとしても直くんは将を一番に気にかけているべきだと思う。
だから私は…、
「泣かないで、私はもう大丈夫だから」
泣き崩れる直くんを優しく抱きしめ、唇が触れ合う程度の軽い口づけをした。
「ぐすっ、こずえ。そして将、許してくれとは言わない。俺を憎め、憎み続けることでお前が正気でいられるなら憎まれるほうがましだ」


バチン!
一瞬何が起こったのかは自分でもわからなかった。
私の右手は自分の意思に反して直くんの頬を強くぶっていた。
状況を飲み込むと、それに伴い言いたいことがあふれかえってしまう。
「どうして、どうしてそんなこと言うの! そんなことして将が喜ぶとでも思うの!?
結果的に酷い目に遭ったけど、それでも直くんのこと好きなのに、どうして憎むことができるの!」
「こずえ…」
「まだ将が死んだわけではないと思うの、ただ記憶を失っているだけ。
記憶を取り戻せばきっと将は助かるわ」
「でもどうやって…それにたとえ戻ったとしてもこずえはどうなるんだ?」
「方法は分からない、でも可能性がないわけではないと思うの。
あと私は…あくまでも仮定にすぎないけど、消えるかもしれない」
「え…どうして」
「ダルマ落としのように本来そこにあるべきものが喪失した時にその隙間を埋める、あるいは修復するかのように別のものが存在するようになる。
将の記憶と性格を喪失した空っぽの体、それを女性の状態で遭遇したから女性としての人格が最も理想的だと判断したのだと思う。
女性の人格と架空の記憶に書き換えて存在するようになったもう一人の自分、それがこずえ…」
「俺が引き金を引いたのか、こずえという人格を…」
「あの皮の呪いみたいなものかもしれないから、仕方なかったのよ。
で、将の記憶を取り戻せば私は自然の摂理にしたがって、つまり二重人格のような不安定な状態より単一人格のほうが都合が良くなる。
その時、私という人格は消えてしまうかもしれない。
私は将の代わりに作りだされれた影だから、本体が目覚めたのなら私は消えてしまうと思うの、そうなるか自信はないけど」
私は考えうるパターンの中で、最も望みの高そうな予測を告げた。


「そ…んな……」
へなへなとくずれ落ちる直くん、それでも力を振り絞ってこう尋ねてきた。
「お前はどうしたいんだ、消えてしまうんだぞ」
「うん……せっかく大好きな直くんに逢えなくなるのはすごく悲しい。
でもあなたが好きなのは影としての私ではなく、消えてなくなった将だと思うの。
だから私は消えてもいい……と思う…」
最後のほうは涙で途切れ途切れになっていた。
影とはいえ、本来の性格と記憶ではないだけでそれ以外は一人の人と全く違いがない。
これもある意味で人の命が絡んでくる。
軽はずみで決定を下すことなどできない。
今だってそう、私の中の警報ブザーがひっきりなしに警笛を鳴らしている。
それでも将を、そして直くんを助けたかった。
「俺、絶対将を取り戻してみせるから、だからもう泣くな!」
「うん。将……、待っててね…」



………
………………
それからというもの私はひっきりなしに直くんとデートを重ねている。
いや、正しくは記憶を辿るために思い出の場所を巡る道案内役として抜擢しているのだけど。
直くんとの疑似デートは本当に楽しい。
それでも楽しんではいけない、直くんに情がうつらないように気を配っている。
仲良くなることは将に対する裏切り行為なのだから。
実家にはもう帰ることはできない、変わったのは私の記憶だけなのでこの姿を見てもまず私が将だと信じてもらえないだろう。
直くんもそれを気にしているのか、あの部屋を貸してくれてそこで生活をしている。
少し後ろめたい気がするけれど、仕方のないことだと諦めている。
夜になって今日一日を振り返って日記をつける。
あの日以来だからもう一ヶ月分は書いてることになるのかな。
直くんが描く将という人物像のこと、学生生活のこと、一人暮らしのこと、
そして……直くんとの疑似デートでいろいろ感じたこと。
だから最後はいつも直くんに対する淡い想いを綴った日記となっていた。
本当はそうしたことを書面に残すことなどあってはいけないと思って、
何度もノートを破り捨てようとした。
けれども私が消えてしまうことを考えると、すごく辛く感じる。
別に誰かに私のような人がいたことを伝えたいのではない、
ただ自分が『確かに存在した』という証が欲しかった……。
私が消えたとしても、私がいつまでも残っていられるのはそれしかないという思いを胸にして。

<つづく>

濡れ×男の子

左の子は男の子ですねw

濡れ×男の子 (MDコミックスNEO 51)濡れ×男の子 (MDコミックスNEO 51)
(2009/06/25)
不明

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第一回、『どれがTS?』アンケート~!!

どんどんどんどん。ぱふぱふぅ~!!
ウチのサイトの読者さんにとって何がTSなのかを調査する事にしてみました。
なるべくたくさんのご意見まってます。
他者の意見は気にせずスルーでお願いします。

意識調査 どれがTS?

1)主人公、桃山コウは桃源香である。中国3千年の秘術により、29日間オナニーを禁じられ、7日間女淫煙の立ち込める部屋で内側と外側から女のエキスを注入されて女の子のカラダになったのだ。彼の秘蜜を舐めたものもまた、1日だけ女の子の体となるし、彼の肉を食したものは一生女の子の体になるのだ!!コウ『絶対、男に戻ってやる!』彼と、彼を狙うものたちのストーリーが始まった!

2)主人公、笹山勇次はお嬢様三条美香に仕える執事である。ところが、三条家は事業失敗により、成金大原元の手に落ちる。美香は従業員たちの雇用を質に大原との結婚を約束させられる。しかし、三条家の危機を救うとされた宝石が輝き、美香と勇次の体を入れ替えてしまった!美香『ダメよ、勇次。大原さまに逆らってはいけません』勇次『し、しかし…』

3)主人公、大空つばめは高校一年生になって、自分が本当は女の子になりたかった事に気がついた。女装して学校に行くようになるつばめ。いつかは、性転換手術をして女の戸籍を手に入れるのが彼の夢。

4)主人公、菊池みのるは学園祭の出し物でメイド喫茶をやる際に自分が女装すると、とても可愛い事に気が付いてしまった。そしていつしか女装オナニーをするように。『女の子になりたい』とか思う時もあるけど、やっぱり手術は怖いよね。

5)主人公、木原すぐるはボケたばあちゃんの死の間際の夢を叶えるために、女装して死んだ姉の代わりに偽の結婚式をあげる。意外と可愛くって新郎役の親友に口説かれそうになったりするけど。『お前が、本当に女の子だったら』すぐる『馬鹿、気持ち悪いこと言うなよ』

アンケート1 これは絶対TSだろ!と思うのは?
アンケート2 これは絶対TSじゃないだろ!と思うのは?

の2つのアンケートがあります。
選択肢に無い場合はその他、を選んで下さい。(コメントで 125とか書いてくれるとうれしいです)
攻撃的なコメントは勘弁してください。あくまで中立的な調査です。

アンケート期間は7/19~7/26の一週間です。一人、一回でお願いします。





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『さて、「s●xの3番目の意味はgender」とのご指摘ですが、こういう語の問題を論ずる前提認識として、「英語辞典の場合、俗用や慣用も意味として載っている」ということを押さえておく必要があります。
例えば、「ice」で引くと「氷菓、冷菓」「冷たい、特に飲み物」等も載っていますが、言葉としての意味はあくまでも「氷」なわけです。
慣用や口語用法においては社会的性という意味で「s●x」という単語を使っても間違いとは言い切れませんが……
TSというような、別の単語の一部として使われる用法においては、あくまでも「第一義」の意味、すなわち「肉体的な性」が適用されるのです。

よって「transs●xualには肉体的性別の変化が必要である」という自分の主張に間違いはない、と結論づけさせていただきます。』



がんばるなぁw
ええっとですね。
まずは相手の得意分野で戦ったり、自分の苦手分野で戦うべきではありません。
結論から言いますと、『transsexual』には肉体的性別の変化が必要である、と言う立証は不可能です。
トランスセクシャルを広辞苑で引いて、『女装の事』とか書いてあったらその時点でゲームオーバーなんですよ。
そりゃそうですよね。
や、調べてみましたが載ってませんでしたけどね。

でも英英辞典であっても、国語辞典でも辞書に肉体的性別変化の無い事例が載っている以上そこを攻めるのは無理押しなんですよ。

でね、nekomeさんの攻略したいチェンジH pinkさんですけどね。
表紙にはこう書いてあるんですよ。

『TSコミックス The comic that collects 12 stories about transforming into opposite sex.』

transforming into ね。
TSよりこっちが大事だと思うんですけどね。
(オレはTSコミックスに関しては問題は無いが、後ろの文は問題あると思うなw辞書的な意味でも、業界で使われているTFな意味でも)
『この文脈ではTS=性転換としか読めない。』
あたりであれば主張は可能なんじゃないですかねぇ。

nekomeさんは無闇に戦線を広げ過ぎなんですよー。
『transsexualには肉体的性別の変化が必要である』なんて、難易度の高い(オレ判断で不可能)立証をやる必要なんかないですよ。
『日本では、TS=トランスセクシャルは性転換の意味で用いられる事が多く、表紙の表記を信じた人が中身を誤認して買ってしまうおそれがある』
『企業と顧客は信頼関係で結ばれるべきであり、中身を偽った表記は消費者の信頼感を著しく損なうおそれがある』ぐらいのトーンであればそこそこの説得力のある文章が書けると思うなぁ。

まぁ、お手柔らかにね。

TSというような、別の単語の一部として使われる用法においては、あくまでも「第一義」の意味、すなわち「肉体的な性」が適用されるのです。
>firemanのfireは第一義の火じゃなくって、第二義の火事ですよね。苦しい戦線は捨てるのが吉。

華麗なるスパイ

特技は瞬時にしてどんな人物にもなりきれること。
ちょっち気になる。

http://www.ntv.co.jp/thespy/index.html

スーパーヒロイン(仮)

作.amahaさん
キャライラスト:眠り猫四郎

prologue

「なに言ってるんだよ、姉さん」
重傷を負った姉は側に呼ぶと奇妙なことを言って何かを手に押し付けた。ミイラ女状態の姉はほっとしたように意識を失い俺は医師の合図で集中治療室を出る。医師はそのまま談話室に案内して姉の状態を説明してくれた。彼は30前後で高校生の俺にも真摯に説明してくれる感じのいい人物だ。姉の怪我は命に別状はなく2-3週ほどで退院できるそうだ。ただ1ヶ月くらいのリハビリ期間が必要である。
「ひどい骨折なので明日昼ごろまでは集中治療室になります。脂肪塞栓を起こす可能性がありますから」
「よろしくお願いします」
「まかせてください」
医者だって人間だ。そして姉は美しい。まあ彼の献身は間違いないだろう。一緒に暮らしている弟としてはいろいろ言いたいこともあるけれどね。

 病院近くの駅から自宅までは2駅である。途中のコンビニで夕食用に弁当を買って帰宅した。姉は好まないのでいつもは自炊だけど今日は作る気がしない。え? そうそう作るのは俺なんだぜ。容姿端麗、スポーツ万能、男にもてもての姉も料理の才能は――いややる気がないだけかな。
 湯を沸かしてから少し迷ったけど両親への連絡を電話でした。あちらは早朝だけどもう起こしても良い時間のはずだ。両親は心配そうだけど医者の説明を繰り返し、後に残る傷もないと説明すると安心してくれた。それに明日には姉本人も電話できるはずである。
 ケトルがうるさく鳴り始めたので電話を終え飯にした。食べながら思い出して姉からあずかったものをポケットから出す。それは小さな青い鈴でまるで拍動するようにきらめきを発している。これを押し付けてきたとき姉はこう言った。
『いつも持っていて。困ったことが起きたら額に当てるのよ』と。
 何かのお守りなのだろうか。しかし持ち主が大怪我をするような事故に巻き込まれたのなら霊験あらたかとはいえない気がする。
 それにしても姉の怪我には謎が多い。姉が発見されたのはかなり離れた森林公園の一角であたりはまるで雷が落ちたように焼け焦げていたという。姉も事故だと言ったらしく事件性はないと警察は早々に引き上げたらしいけどここ数日この辺りに雷雲は発生していない……まあ明日になれば姉ももう少し話してくれるだろう。
 食べ終わってコーヒー豆を切らしているのに気がついた。まだ近くのスーパーが開いている時間なので外に出る。無意識のうちに青い鈴を手に持ったのは小さいころから6歳上の姉の命令に従ってきたためかもしれない。見かけによらずけっこうきつい性格なのだ。
 いつもの豆を買っての帰り道、誰かに呼ばれているような気がした。
(鈴?)
ポケットから出した鈴は街灯が遠い暗闇の中でも青く光っている。いやこの辺りはもっと明るいはずだ。改めて顔を上げると濃い霧に包まれたように視界が途切れていた。狐につままれたように立ち尽くしていると何処からともなく黒い大きな影が現れた。身長は2m以上ある。
『シヨウユウシヤカ』
「なにを言っている」
恐怖で声がかすれてしまう。
『オマエガ所有者カ?』
なんだいったい。ブラジルからコーヒー豆を取り返しに来たのだろうか。
 豆を投げ捨て逃げようと振り向くと後ろにも大男が2人いる。俺は鈴を額に当てながら右手に駆けだした。


(1)

 強い日差しで目が覚めた。悪夢でよく寝られなかったためか体がだるい。今日は昼に姉の病院に見舞いに行く予定で連絡済なので遅刻の心配はなかった。やれやれと寝返りをうった所で俺のお目目はパッチリと開いた。
「うそだろう!」
悪夢と同じように俺の体は女性化していたのだ。
 自分の裸に煩悩むき出しになりそうだったので下着を穿き短パンとTシャツを身につける。
 キッチンで紅茶をいれて考えた。コーヒーは捨ててしまったから……。
 まてよ、あの大きな黒い男たちは現実だったのは確かだ。問題はその後である。
「鈴は?」
あわてて短パンのポケットを叩くとチリンと涼しげな音がする。無意識にしまったのかな?
 そうだ。鈴を額に当てたとき力がみなぎり俺の体は自分のモノではなくなったような感じがした。無意識に動くのだ。3人の大男をキックで倒し霧のかなたへ投げ飛ばすとまわりの景色が開けた。俺は記憶どおりスーパーからの帰り道に立っていた。この辺りのぼんやりした街灯の光をこれほどありがたく感じたことはない。しかし次の瞬間俺は慌てて街灯の光からのがれようと走り出していた。
 走りながら胸に手を当てると大きな乳房に感覚があり、股に触ると何もない。いやきっと別のものはあるのだろうけどアレがない。おまけに見下ろせば着ているのは露出の多い服、と言うよりコスチュームである。そして全速で走る俺の後ろを長い髪についた鈴の音が追ってきた。チリンチリン。

kisaragitakuya_20090718000136.jpg

 猫の鈴におびえるネズミのように俺は自宅まで走り続け自室のベッドの上で全ての元凶と思える額の鈴を引っこ抜く。鏡で見ると鈴の半分は額に埋め込まれたように見えていた。
 そして……そしておそらくその瞬間気を失った。
 姉の部屋の鳩時計が鳴ったので我に返った。病院に行かねば。そうだ! それに大事件で忘れていたけど鈴は元々姉に渡されたのだし、姉のセリフは俺が何らかのトラブルに巻き込まれるのを予想していた節もある。
 しかしこの恰好で病院にはいけまい。俺は心の中でわびながら姉の部屋のドアを開いた。姉は俺に対しては無頓着で平気で下着で……えーい正直に言おう、素っ裸でバスルームから出てくることもあるし、部屋にも平気で招き入れる。だが俺は自分の男を無視されている気がしたので高校に入ってからは敷居を跨いだことはなかった。
 クローゼットから2,3着だして体に当ててみると幸いサイズは合いそうだ。鏡台の前に座ってブラッシングをする。化粧はあきらめた。慣れぬメイクをしたってハンバーガー店のピエロになるのがおちだ。それにスッピンでも充分見られる……と思う。
 パンツはきついけど自分のものがはけた。ブラは止むを得ずつけたがけっこう手間取ってしまった。前方で留めるタイプがあったので簡単だと思っていたのだが、なんだか収まりが悪いのだ。よせて上げる必要が全くないくらいでかいのが災いしている。まあこんな大きなものを意識するなというほうがおかしいのかもしれない。途中で胸の違和感は我慢するしかないとあきらめて白のブラウスを着てパンツスーツを身につけた。スカートはごめんである。それにしても昨日のコスチュームはどうしたのだろう。ベッド周りにはなのもなかったし、さすがに全裸で街中を駆けたはずもない。時間が押しているので謎はひとまずおいておくことにして、着衣で乱れた髪を治すとかかとの低いパンプスを選んで病院に向かった。
 姉の病室がある8階でエレベータを出たのは良いが、今の自分の姿で面会が難しいことに思い当たり俺は躊躇して立ち止まってしまった。まだ集中治療室を出たばかりでは家族以外面会不可能だ。いったいなんと言って申し入れればいいのだ。得体の知れない女の面会を姉が受け入れるとも思えない。
 立ち尽くしていると見覚えのある看護師が走りよってきた。たしか昨日担当医とともにいた娘だ。
「あなた如月さんの義妹の方ではなくて?」
「え、えーっと」
「緊急に来日されたんでしょう? 言葉は問題ないけど日本は初めてだから戸惑うだろうってお義姉さんが」
「あ、はい」
「右手に見える東棟の805号室だから」
「ありがとうございます」
 姉は今回の事件を予想していたらしい。病室のドアに手をかけたとき俺の怒りは爆発寸前だった。
 ドアを開けると姉は大笑いで俺をむかえた。
「あはは、拓ちゃん。可愛いわよ。とても似合っているのに免じてお気に入りの服を着たのは許してあげるわ……わっははぁ~可笑しい」
そしてまた笑い始める。こういう時反論しても無駄なので笑いがおさまるのを待つ。
「ひぃ~可笑しい。いてて骨折にひびくわ」
「じゃあ笑ってないで説明してください」
「わかったわよ。耳を貸して」
「は、はい」
耳を寄せると姉はささやいた。
「前から妹がほしかったの」
「ねえさん!」
再び始まった姉の笑いがおさまるのに5分かかった。


「もういいかい。十分笑ったようだし」
「あと10分は笑えそうよ。ぷっ」
「も、もう帰ります」
「わかったわよ、説明するから座って」
姉が真顔になったのを確認してベッドサイドの椅子に腰掛けた。
「何から話そうかしら。そうねー、あら拓ちゃん」
「なんですか」
「もっと側へ」
「なに?」
姉はギブスの先から出た手でいきなり俺の乳房を押した。
「上げ底じゃないんだ」
「姉さん!」
そのまま立ち上がると姉は顔をしかめた。
「痛たたた」
「ごめん大丈夫?」
「ふざけすぎたのは謝るけど気をつけてよ。大怪我なのよ」
「ごめんなさいって。でも早く教えてほしいな」
「そうね。あなたが質問してそれに答えるのが一番わかりやすいかな」
「なるほど……。じゃあまず、あの鈴はいったい何なのですか」
「どう答えらたらいいかしら。あれは不思議な力を持っていて太古から存在するとしか言えないわ。もちろん人間の手による物ではないだろうし」
「姉さんはあれを使っていたの? 何をしていたの?」
「そう私は所有者としてその力で変身し、戦っていたのよ」
「変身? 戦う?」
「そう。魔法少女に変身して悪と戦……何よその目は」
「さすがに少女はちょっと」
「し、失礼ね。拓だって若返っているじゃない」
「そうかなあ」
「そうなの」
ここは引いた方が良さそうだ。
「それでその怪我も戦いで」
「ええ。予想外の強敵でどうにか倒したけどこちらも被害甚大だったわ」
「それで俺に?」
「ほんとはちゃんと説明したかったけど余裕なかったし」
それはそうだ。意識を失ったんだから。
「万一敵が追撃に現れたらここは病院でしょう? あの場合あんたしかいなかったのよ」
嘘のような話だけど自分の変身を体験しただけに信じるしかない。
「わかったよ。細かい話はともかく昨日はあれしか方法がなかったってのは」
「ありがとう。それにごめんね」
「それでどうすれば元の姿に戻れる?」
「わからないわ」
「姉さん!」
「話せばわかる」
「問答無用」
「痛たたた」
「大丈夫?」
「話を聞いて」
「はいはい」
「その鈴に不思議な力があるのは拓も身をもって体験したから納得でしょう? 現代の地球の科学レベルをはるかに超える存在なのよ」
俺はうなずいた。
「そして魔法少女と言うのは冗談だけど鈴の力を得た戦士として私が戦ってきたのは本当のことよ」
「相手は? あの奇妙な黒い男たちは誰なのさ」
「鈴と敵対するダークパワーの産物。私はシャドーと呼んでいたわ」
「鈴に敵対勢力? なぜわかるの」
「鈴は言語を持たないけれど所有者にイメージを伝えることができるの。あなたもゆくゆく感じると思うからそれを待った方が分かり易いと思うわ。言葉では上手く伝えられないもの」
「ふーん」
なんだか納得しかけて腕を組もうとした俺はさらなる重大問題を思い出した。
「なんで俺が女になったのさ。それにどうやって戻ればいいんだよ」
「さっきわからないと言ったのは冗談じゃないの。怒らないで聞いて。だって私は男性化したりしなかったし……ただ」
「ただ?」
「そういえば変身が解けるのにものすごく時間がかかったことがあったわ」
「激しい戦いが長時間続いた後よ」
「ということは」
「エネルギーが足りないのじゃないかしら」
「待てば良いってわけ」
「たぶん」
「んー、でも昨日の戦いは簡単そうだったけど。時間も短かったし」
「私が怪我をした戦いは違ったもの」
「なるほど……でも女性化は?」
「よくわからないとしか言えないわ」
俺は大事なことに気付いた。
「ちょっと待ってよ、姉さん。看護師に義妹が来るかもって言ってたんでしょう」
「う~ん、そう来たか」
「俺は真剣なんだぞ」
「原因や理由を教えろと言われても答えられないけど、鈴が女性としか結びつかないことは断言できるわ。そして私は鈴にあなたを絶対守ってってお願いしたの」
「姉さん」
「だから女性化の可能性を多少は考えていた。こんな私を無敵の戦士にする鈴にとって男性を女性に変える方がずっと簡単じゃないかなってね」
「じゃあ鈴のエネルギーが貯まるのを待てば良いんだね」
「違うわよ」
「え?」
「鈴の回復は早いけど、もう少し待ってもらわないとね。私のリハビリが終るまで」
「この恰好で?」
「可愛いじゃ……あらあらごめん。泣かないで」
「泣いてなんか。あれれ、なんで涙が出る」
「だって女の子だもん」
「あのねー」
「細かい話は退院してからゆっくりするわ」
「ちょっとまってよ」
俺は肝心なことを聞き忘れていた。
「なにかな、拓……名前も考えないとね」
「それより姉さんは戦いのときしか変身しなかったからいいけど、俺はこの姿で当分暮らすんだろう」
「えへへ。よろしくね、妹ちゃん」
「じゃなくてさ。この姿で町をうろついたら不法入国者と間違われるぞ」
「それはママに相談してみるわ」
「ええぇ、母さんに俺が女になったって言うのか? というか信じてもらえないだろう」
「それは心配ないわ。だって先先代の魔法少女なんだから」
目の回るような新しい情報を消化できないでいるうちにドアが軽くノックされて昨日の医師が入ってきた。
「今よろしいですか?」
「かまいませんわ。義妹の真穂です。主治医の鵜飼(うがい)先生よ」
鵜飼先生は医者らしい鋭い一瞥を俺にくれた。なんだか恥ずかしい。
「妹さんもお美しい」
「ど、どうも」
「私ほどじゃあ」と姉がつぶやく。
そのあといきなり診察が始まり、姉が嬉しそうに胸を出したのであわてて視線をそらし窓際に移った。
「採血の結果も炎症を示す数値が少し高い以外問題ありません。あとはそう……関西風にいえば日にち薬ですね」
意味不明なので思わず振り向いて口を開いた。
「それってどういう?」
「僕の祖母が――神戸にいるのですが――よく使うんですよ。ゆっくり養生すれば良いという意味です」
その後医師と姉はしばらく雑談して回診は終了した。どうもお互いまんざらでもないらしい。

<つづく>

ここ最近の拍手実績

TS定義論争・・・と言うよりネガコメへの応援票がたくさん入った感じです。
気にはしますが、他の人よりは打たれ強いかなー。
巴のラグナゲドンがコンスタントに頑張っています。
ドッペルゲンガーも全話が入賞していますね。

拍手数
合計 今日 昨日 過去7日 過去30日
13603 9 10 101 640

拍手数の記事別統計
エントリー名 グラフ
「女装はTSじゃねえだろカス」と言う拍手コメントを頂きました。 2.5% 16
1000万ヒット記念作品 神魔大戦ラグナゲドン3(17ー18ページ目) <18禁> 2.3% 15
1000万ヒット記念作品 神魔大戦ラグナゲドン3(13-16ページ目) <18禁> 2.3% 15
「女装という、明らかに別ジャンルを屁理屈でTSと強弁したり、らんまをTSじゃないとほざいたり、管理人に人の話しを利く気がない事がよくわかりました。そんなに女装が好きならホモサイトにでも改変しろやヴォケ」と言う拍手コメントを頂きました。 2.3% 15
おっ、 おんなの子あつかいするな~っ!! 1.6% 10
投稿TS小説 ドッペルゲンガーの悪夢(2) 作.黒い枕 1.6% 10
投稿TS小説 ドッペルゲンガーの悪夢(1) 作.黒い枕 1.4% 9
バナナはおやつに入るのか、あるいは女装はTSに入るのか? 1.4% 9
投稿TS小説 ドッペルゲンガーの悪夢(3) 作.黒い枕 1.1% 7
おっ、 1.1% 7
水曜イラスト企画 絵師 うつき滄人(3) 仮名:青木かずと 0.9% 6
投稿TS小説第142番 そんな展開・・・(汗) (21) by.柚子色 0.8% 5
電想幻士ミルキューア 0.8% 5
チェンジH(pink) 0.8% 5
投稿TS小説 ドッペルゲンガーの悪夢(4) 作.黒い枕 0.8% 5
こうなったらもう女の子になるしかない!! 0.8% 5
2008年8月度 総括と反省(2) 0.6% 4
男女の身体が入れ替わる赤い糸3 0.6% 4
投稿TS小説 最悪の理想の薬(1) by.DEKOI 0.6% 4
TS2ページ漫画100連発の2 ねじ巻ちゃん 作:おもちばこ 漫画:倉塚りこ 0.6% 4
合計 640

ひそかなブームが続行中? 女装カルチャーの現在を探る

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周囲にはそういう人はいないけど、確かに売れていますねぇ。
オトコノコ倶楽部 VOL.1―カワイイ女装美少年の専門誌 (SANWA MOOK)



心に優しいこと、してる?

たまにはちょっと、
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ERO CARTE (エンジェルコミックス)ERO CARTE (エンジェルコミックス)
(2008/06/17)
東雲 舞樹

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ユウジンと魔法のランプ(2)

作.isakoさん
キャライラスト.春乃 月さん
(1)はこちら

☆☆☆

 私は多忙を極めた。
 兵の訓練は基礎ができていたのでさほど苦労はしない。難しかったのは上級士官たちとのすりあわせである。
 吾が主君の配下には将軍と呼ばれる者が3人いた。関羽雲長、張飛翼それに趙雲子龍である。総力5000程度の集団に将軍3人は噴飯ものの感がある。ただ主君は予州、徐州の長官を拝したことがあるので形式上は問題ない。そして軍師として迎えられた私は主君の采配をあずかる身なので、ある意味3人の上に立つことになる。幸い3人は主君の命に心底忠実であり、一番くせのある張翼徳が初日の出来事を恨まず素直に強さを認めてくれたので助かった。問題なのはその直下の士官たちだ。3人の将軍は勇敢で魅力がありこれまでともに数々の殊勲をあげてきたので新参のしかも女の私が、入り込む隙はない。ただ兵たちは私の剛力だけは素直に認めてくれた。もちろん当然かもしれないが三将軍より下の評価である。

 結局私が何とか全員に認められたのは南下してきた敵の大軍2万5千を撃破してからであった。
 戦勝祝賀の宴は私の歓迎会をも兼ねている。これまで遠慮申し上げていたのだが、今回断るのはかえって失礼になるというものだ。
 主だったものの杯を受けてから主君の側に戻る。
「なかなかの飲みっぷりだな、仁尼」
「お恥ずかしいことにございます」
「では吾からも」
「ちょうだいいたします」
そのあと話題が私の師のことに及んだ。
「師とはよくお会いになるのですか?」
「残念ながら水鏡先生にはまだお目にかかったことがない」
「では」
いったい誰が私を推薦したのだろう。
「お宅に伺ったときちょうど門下生の元直殿がおられて軍師殿を推薦されたのだ」
徐庶元直は母親が流行り病に倒れたので予州に戻っている。時期的に見て旅立つ直前に会ったのだろう。しかし彼なら孔明を推すはずなのだが。
「それで、なんと?」
「時勢を識るは俊傑にあり。司馬徳操(水鏡先生のこと)門下では竜虎すなわち臥龍と虎児が傑出し、文なら臥龍、武なら虎児が優れている。そして臥龍は諸葛孔明、虎児は倉仁尼であると」
なるほど英雄豪傑が配下にいる玄徳公なら孔明を選ぶという読みなわけだ。
「それでわが君は『不入虎穴 不得虎子』の心境で私めの庵に見えたわけですね」
「おお、そこで兄者も軍師殿とねんごろになられたのか」
と張翼が割り込む。義兄弟とはいえ主君に対してやや馴れ馴れしい。しかし逆に兵に対してもざっくばらんなので彼は人気者である。
「そう言えば翼はみなの前で軍師殿と抱き合ったのう」
関雲長が大杯をあおりながら茶々を入れた。彼は兵に対しては厳しく煙たがられることもある。
「兄ぃ、それをいっちゃあ軍師殿に失礼だろう」
「あら。私はかまいませんよ。張将軍は頼もしそうですから」
近くにいた兵たちがいっせいにはやし立てる。
「な、な……。兄者ぁ」
宴席の差配をしていた翼の妻が恐い顔をしていた。
「まあまあ軍師殿も雲長もそのくらいに」
「わが君は普段から大虎をこのように上手くあしらわれるので、虎児程度子猫の様な物なのですね?」
私の軽口に玄徳公は破顔大笑する。
「それはそうと、わが君には孔明を招くお気はございませんか?」
「かなうなら傘下に加えたいとは思うが……北方の状況を考えれば今さく時間はあるまい」
「許可さえいただければ私が」
「ではこの件は任せよう」
「かしこまりました」
 人と魔神の違いはあれど孔明もまた主人を求める存在である。その才を生かすのは誰か……それは一概には言えない。しかし彼の王佐の才が攻より守に乱世より治世にむいているのは確かだ。今の世なら天下の北半分を押さえた曹操猛徳こそ主たりえよう。それではわが君に勝ち目はない。何しろ孔明ほどの忠義者が本拠地に構えていれば猛徳は後顧の憂いなく天下を縦横無尽に駆け巡れるのだから。それを止めるには暗殺するしかなくなる。だがそれはまずい。もちろん汚い仕事は私が行うつもりでいる。しかし猛徳ほどの地位のものを殺せば犯人はおのずと知れるものだ。仁義あふれるわが君はそれをよしとしないだろう。
 私は筆をとり手紙を書いた。同じ門下生として孔明とは知らぬ仲ではない。と言うより師を除けば女の身の私とわけ隔てなく付き合ってくれたのは彼だけだった。
『私が阿皇叔様にお仕えするようになったことはお聞き及びでしょう。いったん敵を退けたとは言え新野の地は臨戦態勢で息をつく暇とてございません。そこで長年の友情に免じてお願いしたいことがございます。庵に残した私の書物を引き取って欲しいのでございます。そしてよろしければ私の小さな友人、隣人の華にもお目をかけてください。あなたの素敵な奥様なら華が懐くこと請け合いでございます』

 7日後華が孔明夫妻とともに新野を訪れた。竜虎を得たとわが君は大喜びである。
「皇叔(玄徳のこと)さま、お申し出は身に余る光栄ではありますが今回は友人のためにこれなる少女を送ってまいっただけですので」
無礼な言葉をはきかけた翼の口を雲長があわてて押さえている。
 不安げな主君の視線を受け止めて私はうなずいた。ここまで来たのは興味があるに違いがない。勝算はあった。
「娘娘、すぐに呼んでくれると思っていたのに」
と私の腕の中で華が叫んだ。しばらく見ない間に華はずいぶん女らしくなっている。
「ここは戦場だったのよ」
「仁尼娘娘がいれば危険なんてないじゃない」
「敵にも豪傑はいますからね」
「そんなの娘娘の」
「え?」
「なんでもないわ。それより娘娘、孔明先生と奥様にお礼を言ってくださいね」
「もちろん」
私は夫妻と華を与えられている屋敷に案内した。さほど贅沢な作りではないとは言え、以前の庵に比べれば大邸宅である。華は大喜びであった。孔明は何事か考え事にふけり、夫人が私に話しかけてきた。
「お宅には身分の高い方が多いようですね」
我が家には主君の2人の娘をはじめとして将軍方の細君やご息女が集まっている。この時代高い身分の女性が奥から出ることはまずない。しかし主君玄徳様はこれまで何度も敗走しており、悲惨な運命に落ちた婦女子は数多い。これからも無事でいたければ護身術や馬の扱い程度は知っておくべきなのだ。
「ええ、まあ。敵が圧倒的に優勢です。将軍方の足手まといにならぬようとの皆様の希望もあり普段からさまざまな訓練をしているのです」
「それは勇ましい」
 元気な華は孔明夫人の手を引き皆に挨拶に行った。
 私はいまだ沈黙を守っている孔明とともに書庫に向かう。ここは風通しは良いが北向きであり家人も近くにいない。中庭を見ている孔明の邪魔をしないように彼が運んできてくれた蔵書を確認することにした。魔術を用いて世界中を旅して集めた貴重なものだ。
 長考を終えた孔明が口を開いたときにはずいぶん時間が経っていた。
「外つ国(とつくに)の書物が多いようですね」
「はい。少しでも知識を得たくて」
「読めぬまでも西域文字(アラム語)や梵語はわかりますが」
「あとは大秦国(ローマ帝国)の文献です」
「ほほー、あなたには読めるのですか」
自分の長い旅について彼と話したことはない。
「多少は。大秦国は法のもと国王が支配する国なのですよ」
「なるほど法ですか……。ところで仁尼どのが玄徳様に仕えたということは」
「天下の騒乱をおさめたい。これは以前に話し合ったことがありましたね」
「ええ、よく覚えています。失礼ですが、かのお方で可能でしょうか」
「私が配下に加わり、孔明様が邪魔をしなければ」
「おやおや、私のような隠者がどうやって」
「力量はご自身が一番よく知っておいででしょう」
「ほーう。もし邪魔をすると申したらどうされます」
「別に」
「以前にお話したときには血塗られた運命も甘受なさると言われましたね」
「ええ、まあ」
夜這いをかけてきた醜男を1人殺した話は噂が噂を呼び、今では私は100人以上殺したことになっている。
「それほど私を高く評価されるなら、この場で殺すという手もあるのでは」
「同士になっていただくという考えも有りますよ」
「竜虎ですか」
「汚い仕事は私がしましょう。さすれば天下泰平の世に出番はありません」
「狡兎死して走狗烹らるですか」
「そんなところです」
「あなたが地位や富貴を求めないのは理解できます。しかし」
「私の生まれを話したことがあったと思いますが」
「たしか東海のワ国でしたね」
「はい。私が去るときワ国も大乱のさなかでした。元々私は国をおさめる学問を求めて中原に参ったのです」
「天下をおさめてから故国へ?」
「はい。この地に強大な国家ができますれば周辺国家もうちわの争いをしている場合ではないでしょうし」
「もう一つだけ聞かせてください」
その気になってくれたのかな。
「どうぞ」
「なぜ玄徳様なのです」
「曹操の方が楽というならそのとおりでしょう。しかし彼は既に自分の天下を心の中に作り上げているはずです」
「劉備様は白紙だと?」
「大きな希望と意欲は持って見えますが、今の状況で我が君は天下を想像できますまい。絵は孔明殿が描けばよろしかろう」
「ふむ」
「建国に非情な戦いが必要なのは事実。そして広大な天下を統一するには配下に大きな権力を与える必要があり」
「統一後には不要になる」
「ええ。主君は手を汚さずとも私なら東に去ります」
「それで本当によろしいのですか」
「孔明殿なら理解していただけると思っております」
孔明は既に決心していたのだろう。
「ではこのあとで玄徳殿に挨拶に参りましょう」
「このあと?」
「挨拶の前に仁尼どのの戦略を承りたい」

☆☆☆

 このような次第で孔明も参加した玄徳陣営はユウジンの戦略で動き始めました。
 まず南下してきた曹操は玄徳が陣借りしている劉表と同盟し江南の孫権を撃破します。ただ孫軍の水軍は精強で同盟軍も大きな打撃を受けました。その隙に乗じて玄徳軍は江南と劉表の治める荊州の南郡を掠め取ったのです。
 次に曹操劉表同盟に亀裂が入りかけたところで以前より病気がちだった劉表が危篤状態になります。一時回復していたのはユウジンの秘薬のおかげだったのでした。跡継ぎ問題で揺れる襄陽(荊州の中心地)の町に曹操軍が入ったところで玄徳軍は攻勢に出て荊州全体を手に入れます。このときの戦いでは孫氏の遺臣である周瑜たちの活躍が有名です。
 もっと詳しくですか、陛下。かしこまりました。

***

 国王が詳細を知りたがったのは、お話でしか知らないご先祖方の勇猛な戦いを思い出されたからでした。こうしてユウジンの冒険のお話は七夜に渡ります。

***

 曹氏の生き残りを北の草原で滅ぼしたことで15年に及ぶ熾烈な統一戦は幕を閉じたのでした。
 北征軍の指揮をとった尼将軍ことユウジンは長城を越えた所で全軍に休息を許しました。もう国境の内側に不穏分子は存在しないのですから。

☆☆☆☆

 夜明け前に目が覚め天幕の外へ出た。丸二日の休息を宣言したためか、早朝の陣営は静かである。既に本陣の外側には商人や遊び女の小屋が立ち並んでいた。長城を越えた遠征軍の帰還を待ち構えていたに違いない。
 歩み寄ろうとした護衛に必要ないと頭(かぶり)を振り用意された馬に跨る。毎朝の遠乗りだが、昨日までならどんなに命令しても彼らは護衛の役を果たそうとしただろう。だがここはもう安全地帯であり唯一の北の脅威であった鮮卑は服従し、曹氏の遺児はもうこの世にはいない。
 私は振り向くことなく馬に鞭を当てた。本陣から東に向かうと無人地帯になる。私がそう手配した。この国での仕事は終わり、もう居場所はない。十分離れ飛翔魔術を唱えようとしたとき駆け寄る蹄の音に気付いた。
「尼将軍」
子竜である。
「どうされました?」
「遠乗りならつき合わさせてください」
雑談にしては妙に真剣な顔つきだ。
「孔明殿に何かお聞きですか」
「仁尼様にはかないませぬな。しかし今回の遠征に関しては孔明様は何も仰せではありません。ただ孔明様は仁尼様の生国が東方にあると申されました」
「祖国は長き大乱のさなかにあります。この国で得た経験と知識を役立てたいと思います」
「この国にはまだまだ仁尼様のお力が必要です」
「平和になったこの国に女虎や人食い虎と呼ばれるものは必要ないのですよ」
「しかし、それは」
「今回もあなたの手柄を取るようで申し訳なかったのですが」
「曹兄弟のことですか」
「ええ」
「そんなことは考えておりません」
「彼らの返り血を浴びることはあなたにとって得策ではないと考えました」
「私のことなどかまいませぬのに」
「2世皇帝の朝廷には曹氏の魏ゆかりの者も多くいます。派閥を作らせるわけにはいきません。それにしてもなぜ私が今はるか東海のかなたにある故国に帰ると思ったのですか。馬では行けませんよ」
「西域遠征で馬超あいてにお使いになった魔術は脳裏に焼きついています」
そうだった。味方の損害を減らすためしかたなく彼の前で使用したのだ。そしてその後私は……。話題を変えよう。
「ところで子明をどう思います」
「さすが雲長殿のご養子、素晴らしい武者になりますよ」
「関晃子明の」
忌み名を突然口にしたので子竜は不思議そうな顔をした。
「実の父親も稀に見る猛将だからです」
「父君をご存知なのですか?」
「かの者は我々の西域遠征直後に生まれたことになりますね」
「え?」
「子明をよろしくお願いします」
「まさか」
「もう参ります」
さすが子竜は私の意をくんでくれた。
「後はお任せ下さい」

 深々と頭を下げた仁尼の周りに雲がわきその姿は馬とともに東の空へ飛び去った。その後この国で仁尼の姿を見たものはないという。

☆☆☆☆

 シェヘラザード王妃が長い話を語り終えた後、しばらくの間部屋は沈黙で覆われた。
 沈黙を破ったのはシャーリアール王である。
「なるほど東の蘭王朝はもう500年も続く国で、領土はウンマに匹敵するくらい広大なのだな」
「さよう思われまする」
「だとすればだ、バグダードに来ておるかの国の使節は厚遇せねばなるまいて」
「ご賢察かと」
「タラス川での小さな勝利で判断を誤るところであった。これで和平が成立すれば先年のローマとの条約もあるゆえこの広大な大陸は西の端から東の端まで平和になるであろうな」
「陛下のご威光のたまものかと」
「ところで先ほどの話のことだが、ユウジンのその後はいかがしたのだ」
「残念ながら物語は東へ飛び去った所で終っています。正史では病没ということに」
「それは納得できぬな」
「正史にはまたこうあります。趙子竜が死んで10年後、はるか東海のワ国から使節が派遣されてきました。平和になったその国をおさめるのは不思議な術を使う女王だったということです」
「ユウジンは目的を果たしたのであろうか」
「おそらくは」
「しかしユウジンがアラジンの話を知っておるならこの地方や地中海まで視野に入れてはおらぬかな?」
「そうであるなら平和の願いをかなえるのは不可能でございましょう」
「なにを申す。いまや実現間近ではないか」
「陛下のお力でしょう」
「不思議な力を得たとは言え並大抵の苦労ではなかったであろうな。何か褒美を考えねばなるまい」
「陛下のおっしゃることが良くわかりかねます」
そのときシャーリアール王は悪戯っぽく笑いながら懐から小さな箱を取り出した。
「これが何かわかるかな、妃よ」
「しかとは……」
「本物のシェヘラザードを返してくれればその方につかわそう」
「陛下お戯れを」
国王は箱の中身を取り出し布で磨く。そうすると宮殿は不思議な笑い声で包まれた。
「オホホ、オホホホホー。ハイハイサー、ご主人様」

(完)

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