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論点思考
読了。論点の設定が大事で、そのためにはどうするかという話。
たとえば、おかし製作所の課題として、「アクセスが増えない」とかあるわけですよ。
しかし、それが本当にそのまま論点かと言うと疑わしいわけ。
基本的にアクセスを増やすのなんか簡単で、たとえばどかんとグーグルアドセンスに金を突っ込めばいくらでも増やせるわけです。
しかし、そういう提案をすると「いや、そうじゃない」とか言われるんですね。
つまり、本当の論点は「アクセスが増えない」ことそのものではないんだな。
それをまず突きとめないと、質の高い提案はできないというわけ。
では、本当の論点は…って、長くなるのでやめますけど、こういう事を読者に考えさせるのは良書ですわな。
出世に関心があったり、要領よくやりたい人に特にお勧め。
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しかし、それが本当にそのまま論点かと言うと疑わしいわけ。
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しかし、そういう提案をすると「いや、そうじゃない」とか言われるんですね。
つまり、本当の論点は「アクセスが増えない」ことそのものではないんだな。
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![]() | 論点思考 (2010/01/29) 内田 和成 商品詳細を見る |
「女の子みたい、だと!?」
「女の子みたい、ではなく。女の子そのものだ!!!」
身代わり伯爵の誓約
![]() | 身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫) (2010/02/01) 清家 未森 商品詳細を見る |
そらのおとしもの
![]() | そらのおとしもの (角川スニーカー文庫) (2010/02/01) 神崎 リン 商品詳細を見る |
『愛玩メイド"KEI"』2-4
作.黒い枕
イラスト.神山

だが、そこは寸前のところでレラが舌先をスタートから巻き戻し、朦朧とするだけで留まるも、再び歯茎から順に口内を突き進む。
まさに無限地獄のように思われる猛攻。
時には食道を抜けて、胃にまで進行されたり、舌を絡められて坂倉 慧刻は――リモコン付のオモチャのように跳ねた。 甚振られる痛みが意思を介さず、体を動かす。
「……んグゥゥ!?……ンンぷ、………むぐうっ!!?」
「あらら、レナのキスに頭が蕩けちゃった? ダメじゃない貴方はメイドなんだから、品格を持ってもらわないと………」
「~~~~~~~~~~~~~~~~ぐむぅ、ンンン!?!??」
弄ばれている歯茎や舌、そして喉ちんこ、から痺れ始めた甘い毒にとろんと、した眼球が今までとは逆の左の乳房に激震により正気に戻され、また口を容赦なく舌みたいな物体に支配される。
引き裂かれるぐらい奥に入り込まれながら、そんな『痛み』すらも、体は徐々に受け入れる。―――心すらも、甘美さを受け入れた。
(ンアア……痛い……痛い……イ…た、…けど…い、…なん、だ…この気持は―――)
外部からも内部からも執拗に責められ慧刻は今までに味わったことのない感覚に見舞われた。
酸欠による混濁した意識の中に垣間見られる、ソレに飛び込んだ瞬間に何かが体を走り巡る。
時には巨乳に食い込むヒールの痛烈な衝撃すらも越えた何か。
それが悦びだと本人は悟れぬまま、体は率直に苛められることに悦び、過熱化と発汗を促していく。
明らかに異常な痙攣を起こし始め、体がピンク色に染まる。
「グ……ぅンン……んむうう!!」
「あら、もしかして私に胸をいたぶられて感じてしまったの? それともレラにキスされて? 本当に感じちゃったの?男の癖に責められて?」
「ムグゥゥ……がぽっ、……ンむうー、ムン!!」
「言いたいことがあるなら、ちゃんと言いなさいよ。 視線すら、どこに向けているやら………ねっ!!」
「ぐっ、んン、ンンギア、ムロ!!??」
また、最初に痛みつけられていた右の片割れにヒールの攻撃が移る。
虚空に融解しかかった精神がまた、ギリギリのところに戻された。
しかも、痛めつけた部分を避けるようにワザと―――斜め上に。
特大の美しき巨乳には他よりも深い桜色の痣が数箇所。ジンジンに体と脳に響く。
――精神を強制的に上げ下げさせられて慧刻には屈辱と切なさに雁字搦めされて自分が何所にいるのか、忘却した。
完全に苦痛よりも、疼きによる快感の度合いの方が強くなっていた坂倉 慧刻。
7回は越えた異物の侵略に体中の酸素は抜け出し、視界には霞みが現われた。
その上、意識しないのに痛みと恍惚に眼球は訳も無く暴れだす始末。
「――――――ご主人さま、只今、ミラが戻りました」
「ちょっと遅かったわね。 この子、ヒールと舌で痛めつけただけでイっちゃたみたい……ほら」
「ンン……ムぅっ……」
「んー、そろそろ……いいかな? レナ止めなさい」
「ンぶっ、ハアアア、………とても『美味』しかったですう」
「……ッツ……げホっ……ふゅ、ゼッ……ハァ…、ヒュ……!!」
最早、数十メートル先に現われた人物すら確認できないほど意識は混雑し、ヒールの重さがなくなったことすら、良く理解出来ない。
そんな夢現状態の慧刻を気遣うつもりなど、ツユほどもない彼女は低くしゃがむと、帰って来たレラに見せ付けるようにスカートを捲る。
そこに見えたのはフリルと布地が半々ぐらいの薄翠のショーツ。
――明らかに濡れきっている。
「凄いですね。 本当に胸と口だけで………?」
「信じられないけど、本当よ。 この子……――どうしようもなく淫乱みたい」
(感じ…てる…わけが…ねえだろう、が……このぉ…変態ども……くそおお、見るなああ)
心の中だけで反発する彼だったが、その言葉は彼女たちでなく、自分に語っているようだった。 心が壊れないように。
そう例え、慧刻自身が股間部分から濡れた衣類特有の嫌悪感と一体感を感知したり、目を見開いているのに時折、スパークしたりしても――認めない。
――認めたくない。
しかし、悲痛な願望を裏切るようにスカートの奥に出現したのは、丸い肉と秘部のスジが包み込まれている、淡い緑のショーツ――が濡れている場面。
間違いなく―――彼の股座。
柔らかそうな肉穴の花園から漏れ出した雌の蜜が可愛らしい下着をビジョビジョに陵辱し尽くしている有様。どうやら三割ぐらい濡れている可能性がある。
そんな汚れたショーツにご主人さまの尖った指がのめり込んでいく。
「んひゃああぁ?!!……ひああ??!」
「ほらほら、又のお口も節操なく唯漏れよ!?こんな淫乱な女見たことない」
鉛筆削りで削られたみたいに鋭い指がジュぶり、ジュぶりと、音を立てながら肉の割れ目に侵入してくる。それだけで全身を覆いつくし、熱していた快感が一気に爆ぜた。
光の速さで刺激が体中に反映する。
体の壊れ具合が倍増したように動きを封じられているにも関わらず、体が浮く。
だが、これはまだ序の口程度だったと、誰が想像出来るだろうか。
旨く言い表せない女性性器の小さな”シコリ”が振動された瞬間、坂倉 慧刻は未知の領域に吹き飛ばされた。
涎もみっとも無く防波堤を抜けていく――本当に女がイかされているように乱れてしまう。
上部の肉越しに刺激されても彼の体は自然と跳ね、上半身の乳が波打つ。
「くしょ……ハァっ、…ひゃンッ…加減………ゼュ、……あぁふン!??」
「まだまだ、遊びたいのは山々なんですけども……本題に移りましょうか」
(これ以上何をしようって言うんだ!?)
反逆心が擦り切れたように心から消えた。
スッカリ、折れてしまった精神を儚い息遣いが、雄弁に語っている。
当の昔に腰砕けになった体の疲労感に拘束から逃れようとする気力すらない。
そんな彼をご主人さまは濃い紫の髪ごと頭を掴み、上へと無理矢理傾けさせた。
「…ハっ、……ハァ……ンぁぁ、」
「だらしない。ほら其処に立っているのが誰だか分かる? ふふ、勿論分かるに決まっているでしょうけど、念のためにね……」
「………んっ……グ…ぁぁ、……お、前…は、……ハァ、ハッ……ぁぁ」
掠れるほど弱まった視力で女によって強制的に知覚された人物を確認していく。
可愛いが、少しお子様体形に茶色のショート・カット。 まるでトレードマーク見たいに伸びる数本のアホ毛。
淡い黄色の基調のチュニックを着て記憶とは違いがらりと、雰囲気が変わった女の姿。
姿形を変えられた慧刻ほどではないが、彼女のオーラは別人のように違っていた。
――ぼやける映像と脳みそでも、それだけはくっきり分かるほど。
そんな考えを肯定するかのように笑いながら、倒れ伏す自分を見下した。
何時も自身がやってきたような”嬲る”表情で、豪胆に、にやける。
疑問が頭の中をグルグル回転して、慧刻はこの場で唯一、見知っている人物の名を口から漏らした。
「―――花……ふ……奈美子……?」
「残念だけど違うな。私は『花歩 奈美子』――の皮を被った先輩メイドのミラだ。新入りメイド」
――――”花歩 奈美子”―――今現在、坂倉 慧刻が貢がせ遊んでいた、11人目のあか抜けていない女の子。
そんな自分が弄んでいた女に蔑まされて、冷笑されているなど悪い冗談だ。
しかし、肉体自身が慧刻を軽蔑しているかのように、力が入らない。
身体に意思を介しないまま、”花歩 奈美子”――に見えるミラが嗤う。
ほっぺからまで切り分けらていそうなほどの、深い笑みだった。
「驚いている、驚いている、 ご主人さま、この後どうしますか?」
花歩 奈美子―――でなく、その彼女の『皮』を被った――双子の片割れのミラ。
本当なら、嘘と切り捨てたいのだが、自身の身に降りかかった異常事態の連続に理性と、本能が一緒にまたしても、またしても『本当』だと、叫ぶ。
現に目の前に男の背中から別人――それも背丈も会わない美女が現われ、メイドの少女と共に慧刻を苦しめていたのだから信じるしかない。
少なくとも彼が感じた痛みと言いしえぬ恍惚は紛れもない現実だ。
大きすぎる胸元からは未だに鋭利に凹まされ、喉からは脆弱な息が笛と化し、自身の衰弱ぶりを如実に語る。
ピンクだった痣も少し変色しながら痛み癒えない。
そんな保護欲そそられるぐらい痛めつけられた――『薄幸美女』になった慧刻の姿にご主人さまは益々、サド心を強めていく。
奈美子に勝るとも劣らない――背筋が強張る笑顔。
「まったく、貴方達も頼んで作ってもらったけど……少し、性格設定間違えたかしら?」
「「酷いですよ、ご主人さまあ!!?」」
行き成り標的が新入りでなく自分たちになったことに表情すらもシンクロさせて異義を申し立てるレラとミラ。
反応のピッタリさから流石双子と言ったところか。
何にしても彼女たちの良い分も尤も、だった。
双子を”こう言う風”に――作ってくれと頼んだのは彼女自身なのだから。
勿論、『出来栄え』には文句ないご主人さまのイタズラ心だったのだが、生憎と面白いように引っ掛かる姿に本気で標的を変えてしまいそうだった。
しかし、今日の本題は別なので本心を偽り「ごめんなさい、貴方達はとても優秀よ」と、自身が鷲摑みにしている彼―――だった少女に注意を向け直した。
「ふふ、驚いている――のは当然ね。 何たって遊んでいた娘が別人のように変わっているんですものね。 勝利者である筈の自分が女にされて、アンアン泣かされているなら、なおさら」
「…………………っ!! くそお…ぉ一体、…?!!」
先ほどの淫行に自身が感じて、喘ぎ声を出していたことを思い出し、雪辱と憎しみを彼女たちにぶつける。
意識したら余計に体に溜まっていた熱が変質したみたいに気だるさが残る。
特に痣が出来るほど責められた乳房が、意識を妨げる感触の大半だった。
「無理しないの、キスされて、喉を犯され、乳を踏み付けられたくらいで、感じちゃう淫乱な娘なんだから、大人しくしてなさい、ちゃんと貴方がどうしてこんな目にあっているのか説明するから、そうね。……流石に無様過ぎるから座って話しましょう?」
(…………………………………畜生、畜生、畜生――っつ!!)
ここまで屈辱に塗れ、意思に反して涙が途切れなくなることなど、傍若無人の暴君さまだった坂倉 慧刻には考えられない状況だ。
それ故に殺意と恐怖も凄まじかった。
人すら殺しかけない敵視も――弄られ、火照り、不可解な餓えに震え、躯幹に押し込め、慧刻は従う。
そう判断した――自分の意志で。
それは”彼女”の中に埋め込まれた存在意義が――目先にいる“ご主人さま”の命令に属従することである何よりの証であることも気が付かずに。
操られるように坂倉 慧刻だったメイドは勧められるがまま椅子に案内された。
<つづく>
イラスト.神山

だが、そこは寸前のところでレラが舌先をスタートから巻き戻し、朦朧とするだけで留まるも、再び歯茎から順に口内を突き進む。
まさに無限地獄のように思われる猛攻。
時には食道を抜けて、胃にまで進行されたり、舌を絡められて坂倉 慧刻は――リモコン付のオモチャのように跳ねた。 甚振られる痛みが意思を介さず、体を動かす。
「……んグゥゥ!?……ンンぷ、………むぐうっ!!?」
「あらら、レナのキスに頭が蕩けちゃった? ダメじゃない貴方はメイドなんだから、品格を持ってもらわないと………」
「~~~~~~~~~~~~~~~~ぐむぅ、ンンン!?!??」
弄ばれている歯茎や舌、そして喉ちんこ、から痺れ始めた甘い毒にとろんと、した眼球が今までとは逆の左の乳房に激震により正気に戻され、また口を容赦なく舌みたいな物体に支配される。
引き裂かれるぐらい奥に入り込まれながら、そんな『痛み』すらも、体は徐々に受け入れる。―――心すらも、甘美さを受け入れた。
(ンアア……痛い……痛い……イ…た、…けど…い、…なん、だ…この気持は―――)
外部からも内部からも執拗に責められ慧刻は今までに味わったことのない感覚に見舞われた。
酸欠による混濁した意識の中に垣間見られる、ソレに飛び込んだ瞬間に何かが体を走り巡る。
時には巨乳に食い込むヒールの痛烈な衝撃すらも越えた何か。
それが悦びだと本人は悟れぬまま、体は率直に苛められることに悦び、過熱化と発汗を促していく。
明らかに異常な痙攣を起こし始め、体がピンク色に染まる。
「グ……ぅンン……んむうう!!」
「あら、もしかして私に胸をいたぶられて感じてしまったの? それともレラにキスされて? 本当に感じちゃったの?男の癖に責められて?」
「ムグゥゥ……がぽっ、……ンむうー、ムン!!」
「言いたいことがあるなら、ちゃんと言いなさいよ。 視線すら、どこに向けているやら………ねっ!!」
「ぐっ、んン、ンンギア、ムロ!!??」
また、最初に痛みつけられていた右の片割れにヒールの攻撃が移る。
虚空に融解しかかった精神がまた、ギリギリのところに戻された。
しかも、痛めつけた部分を避けるようにワザと―――斜め上に。
特大の美しき巨乳には他よりも深い桜色の痣が数箇所。ジンジンに体と脳に響く。
――精神を強制的に上げ下げさせられて慧刻には屈辱と切なさに雁字搦めされて自分が何所にいるのか、忘却した。
完全に苦痛よりも、疼きによる快感の度合いの方が強くなっていた坂倉 慧刻。
7回は越えた異物の侵略に体中の酸素は抜け出し、視界には霞みが現われた。
その上、意識しないのに痛みと恍惚に眼球は訳も無く暴れだす始末。
「――――――ご主人さま、只今、ミラが戻りました」
「ちょっと遅かったわね。 この子、ヒールと舌で痛めつけただけでイっちゃたみたい……ほら」
「ンン……ムぅっ……」
「んー、そろそろ……いいかな? レナ止めなさい」
「ンぶっ、ハアアア、………とても『美味』しかったですう」
「……ッツ……げホっ……ふゅ、ゼッ……ハァ…、ヒュ……!!」
最早、数十メートル先に現われた人物すら確認できないほど意識は混雑し、ヒールの重さがなくなったことすら、良く理解出来ない。
そんな夢現状態の慧刻を気遣うつもりなど、ツユほどもない彼女は低くしゃがむと、帰って来たレラに見せ付けるようにスカートを捲る。
そこに見えたのはフリルと布地が半々ぐらいの薄翠のショーツ。
――明らかに濡れきっている。
「凄いですね。 本当に胸と口だけで………?」
「信じられないけど、本当よ。 この子……――どうしようもなく淫乱みたい」
(感じ…てる…わけが…ねえだろう、が……このぉ…変態ども……くそおお、見るなああ)
心の中だけで反発する彼だったが、その言葉は彼女たちでなく、自分に語っているようだった。 心が壊れないように。
そう例え、慧刻自身が股間部分から濡れた衣類特有の嫌悪感と一体感を感知したり、目を見開いているのに時折、スパークしたりしても――認めない。
――認めたくない。
しかし、悲痛な願望を裏切るようにスカートの奥に出現したのは、丸い肉と秘部のスジが包み込まれている、淡い緑のショーツ――が濡れている場面。
間違いなく―――彼の股座。
柔らかそうな肉穴の花園から漏れ出した雌の蜜が可愛らしい下着をビジョビジョに陵辱し尽くしている有様。どうやら三割ぐらい濡れている可能性がある。
そんな汚れたショーツにご主人さまの尖った指がのめり込んでいく。
「んひゃああぁ?!!……ひああ??!」
「ほらほら、又のお口も節操なく唯漏れよ!?こんな淫乱な女見たことない」
鉛筆削りで削られたみたいに鋭い指がジュぶり、ジュぶりと、音を立てながら肉の割れ目に侵入してくる。それだけで全身を覆いつくし、熱していた快感が一気に爆ぜた。
光の速さで刺激が体中に反映する。
体の壊れ具合が倍増したように動きを封じられているにも関わらず、体が浮く。
だが、これはまだ序の口程度だったと、誰が想像出来るだろうか。
旨く言い表せない女性性器の小さな”シコリ”が振動された瞬間、坂倉 慧刻は未知の領域に吹き飛ばされた。
涎もみっとも無く防波堤を抜けていく――本当に女がイかされているように乱れてしまう。
上部の肉越しに刺激されても彼の体は自然と跳ね、上半身の乳が波打つ。
「くしょ……ハァっ、…ひゃンッ…加減………ゼュ、……あぁふン!??」
「まだまだ、遊びたいのは山々なんですけども……本題に移りましょうか」
(これ以上何をしようって言うんだ!?)
反逆心が擦り切れたように心から消えた。
スッカリ、折れてしまった精神を儚い息遣いが、雄弁に語っている。
当の昔に腰砕けになった体の疲労感に拘束から逃れようとする気力すらない。
そんな彼をご主人さまは濃い紫の髪ごと頭を掴み、上へと無理矢理傾けさせた。
「…ハっ、……ハァ……ンぁぁ、」
「だらしない。ほら其処に立っているのが誰だか分かる? ふふ、勿論分かるに決まっているでしょうけど、念のためにね……」
「………んっ……グ…ぁぁ、……お、前…は、……ハァ、ハッ……ぁぁ」
掠れるほど弱まった視力で女によって強制的に知覚された人物を確認していく。
可愛いが、少しお子様体形に茶色のショート・カット。 まるでトレードマーク見たいに伸びる数本のアホ毛。
淡い黄色の基調のチュニックを着て記憶とは違いがらりと、雰囲気が変わった女の姿。
姿形を変えられた慧刻ほどではないが、彼女のオーラは別人のように違っていた。
――ぼやける映像と脳みそでも、それだけはくっきり分かるほど。
そんな考えを肯定するかのように笑いながら、倒れ伏す自分を見下した。
何時も自身がやってきたような”嬲る”表情で、豪胆に、にやける。
疑問が頭の中をグルグル回転して、慧刻はこの場で唯一、見知っている人物の名を口から漏らした。
「―――花……ふ……奈美子……?」
「残念だけど違うな。私は『花歩 奈美子』――の皮を被った先輩メイドのミラだ。新入りメイド」
――――”花歩 奈美子”―――今現在、坂倉 慧刻が貢がせ遊んでいた、11人目のあか抜けていない女の子。
そんな自分が弄んでいた女に蔑まされて、冷笑されているなど悪い冗談だ。
しかし、肉体自身が慧刻を軽蔑しているかのように、力が入らない。
身体に意思を介しないまま、”花歩 奈美子”――に見えるミラが嗤う。
ほっぺからまで切り分けらていそうなほどの、深い笑みだった。
「驚いている、驚いている、 ご主人さま、この後どうしますか?」
花歩 奈美子―――でなく、その彼女の『皮』を被った――双子の片割れのミラ。
本当なら、嘘と切り捨てたいのだが、自身の身に降りかかった異常事態の連続に理性と、本能が一緒にまたしても、またしても『本当』だと、叫ぶ。
現に目の前に男の背中から別人――それも背丈も会わない美女が現われ、メイドの少女と共に慧刻を苦しめていたのだから信じるしかない。
少なくとも彼が感じた痛みと言いしえぬ恍惚は紛れもない現実だ。
大きすぎる胸元からは未だに鋭利に凹まされ、喉からは脆弱な息が笛と化し、自身の衰弱ぶりを如実に語る。
ピンクだった痣も少し変色しながら痛み癒えない。
そんな保護欲そそられるぐらい痛めつけられた――『薄幸美女』になった慧刻の姿にご主人さまは益々、サド心を強めていく。
奈美子に勝るとも劣らない――背筋が強張る笑顔。
「まったく、貴方達も頼んで作ってもらったけど……少し、性格設定間違えたかしら?」
「「酷いですよ、ご主人さまあ!!?」」
行き成り標的が新入りでなく自分たちになったことに表情すらもシンクロさせて異義を申し立てるレラとミラ。
反応のピッタリさから流石双子と言ったところか。
何にしても彼女たちの良い分も尤も、だった。
双子を”こう言う風”に――作ってくれと頼んだのは彼女自身なのだから。
勿論、『出来栄え』には文句ないご主人さまのイタズラ心だったのだが、生憎と面白いように引っ掛かる姿に本気で標的を変えてしまいそうだった。
しかし、今日の本題は別なので本心を偽り「ごめんなさい、貴方達はとても優秀よ」と、自身が鷲摑みにしている彼―――だった少女に注意を向け直した。
「ふふ、驚いている――のは当然ね。 何たって遊んでいた娘が別人のように変わっているんですものね。 勝利者である筈の自分が女にされて、アンアン泣かされているなら、なおさら」
「…………………っ!! くそお…ぉ一体、…?!!」
先ほどの淫行に自身が感じて、喘ぎ声を出していたことを思い出し、雪辱と憎しみを彼女たちにぶつける。
意識したら余計に体に溜まっていた熱が変質したみたいに気だるさが残る。
特に痣が出来るほど責められた乳房が、意識を妨げる感触の大半だった。
「無理しないの、キスされて、喉を犯され、乳を踏み付けられたくらいで、感じちゃう淫乱な娘なんだから、大人しくしてなさい、ちゃんと貴方がどうしてこんな目にあっているのか説明するから、そうね。……流石に無様過ぎるから座って話しましょう?」
(…………………………………畜生、畜生、畜生――っつ!!)
ここまで屈辱に塗れ、意思に反して涙が途切れなくなることなど、傍若無人の暴君さまだった坂倉 慧刻には考えられない状況だ。
それ故に殺意と恐怖も凄まじかった。
人すら殺しかけない敵視も――弄られ、火照り、不可解な餓えに震え、躯幹に押し込め、慧刻は従う。
そう判断した――自分の意志で。
それは”彼女”の中に埋め込まれた存在意義が――目先にいる“ご主人さま”の命令に属従することである何よりの証であることも気が付かずに。
操られるように坂倉 慧刻だったメイドは勧められるがまま椅子に案内された。
<つづく>
…自分がどこか他人とは違うのはわかってた…
…自分がどこか他人とは違うのはわかってた…
けど俺は…女の子と一緒にいたかった…
女の子になりたかったんだよ―――…
けど俺は…女の子と一緒にいたかった…
女の子になりたかったんだよ―――…
広告新時代
電通さんによるネットと既存の広告の話。
飛ばし読みですがやはり電通は優秀ですな。勉強になります。
飛ばし読みですがやはり電通は優秀ですな。勉強になります。
![]() | 広告新時代 ネット×広告の素敵な関係 (電通選書) (2009/06/05) 植村 祐嗣小野 裕三 商品詳細を見る |
経済ニュースの裏を読め!
気鋭で人気で自民党から参議院議員に立候補された三橋先生が経済常識を切る!
良作です。
数値データに基づいており、分かり良い。
じゃっかん、論理展開に強引、あるいは説明不足、あるいは決めつけな点があるように感じますが、よろしいんじゃないでしょうか。
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![]() | 経済ニュースの裏を読め! (2009/12/05) 三橋 貴明 商品詳細を見る |
7割は課長にさえなれません
なんだか心ひかれるタイトルに釣られて、購入&読了。
既得権のある正社員の既得権を無くす事しか、解はないとの主張。
そうかもしれません。
ちなみにこのタイトルを元ネタにエモーショナルマーケティングのネタを作ってみたけど悲しいネタだったので自粛。
既得権のある正社員の既得権を無くす事しか、解はないとの主張。
そうかもしれません。
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![]() | 7割は課長にさえなれません (PHP新書) (2010/01/16) 城 繁幸 商品詳細を見る |
機動戦士ガンダム THE ORIGIN (20) ソロモン編・後
ドズルもかっこいいけど、やはりギレン様ですよね。
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2009年12月度 総括と反省
2004年11月7日のサイト開設より 12月31日までのカウント数
(カウンター付の全サイト合計)13 967 572
2009年
12月度解析可能データ Page View : 340,024 Analyzable : 124,980 年末は少なめでした。
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10月Page View : 318,747 Visit : 137,472
9月 Page View : 348,795 Visit : 138,151
8月 Page View : 389,036 Analyzable : 122,583
7月 Page View : 411,938 Visit : 147,960 ★VISITOR新記録
6月 Page View : 393,232 Visit : 139,803
5月 Page View : 416,245 Visit : 144,718
4月Page View : 384,068 Visit : 140,086 好調ですね。
3月Page View : 369,566 Visit : 139,130
2月Page View : 320,234 Visit : 119,263
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2008年
12月Page View : 354,194 Visit : 135,315
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9月 Page View : 355,965 Visit : 129,068
8月 Page View : 415,426 Visit : 142,163 初の40万PV越えー
7月 Page View : 332,774 Visit : 126,197 初の30万PV越えー
6月 Page View : 278,909 Visit : 117,189 さりげに多め
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『愛玩メイド"KEI"』2-3
作.黒い枕
イラスト.神山
(3)
「ミラ、”この皮”を外しなさい」
「分かりました、ご主人さま。 ……それじゃあ、ちゃんと押さえていてくれよ、姉さん」
「了解です」
押さえつけている人数が少なくなった分、楽になると思いきや、人外じみた腕力は、健在。胸の足はさらに深く床と彼の肉体を押し付けた。
ぶにゅり、ぶにゅり。
そんな音すら聞こえそうなぐらい無骨なブーツと肉感的な乳房が押し合っている。
勿論、乳の方が一方的に押されており、役に立たない。
肺が圧迫され、彼の脳に何らかのノイズが不定期に生じる。
涙が零れることも止められず、異様に美肌になった外皮を進み落ちた。
こんなにも涙の冷たさを鮮明に感じたことは、記憶の限り皆無だ。
圧迫感が強くなるにしたがい息苦しさが悪化し、我ながら虫の息のような状態だった。
さらに正体不明な疼きが体を走り抜けた。
頭脳にまで及ぶ、上皮を走る痺れに無力。
それでも何とか慧刻は抗おうと、もがいた。だが、その度に痛みは増し、会話することすらさせて貰えない
「くる……はずっ……ンン……はずせ…ぇ…がはあ…っ!?」
「煩い、ご主人さまの嗜好に刃向かうなんて出来の悪いメイドね。 ほらミラも早くチャックを下ろしなさい」
「ハイ―――」
一層、暴力染みた重さに半強制的に空気と恥辱交じりの涙を出させる。全力疾走とは、また違う苦しみ。
外見は美女の慧刻は、内面も女性のように弱弱しく喘ぐ事しか許可されない。
彼を無視し、ご主人さまは命令を早々と双子の片割れに告げた。
すると忠実にミラは動き、ご主人さまの後ろに回り込み、ジャンプする。
――――”ジィァァァァ”――――。
身近に聞く音の一つだった。――ジッパーの金属音。
彼女が着地するまで響いた音が正体不明の微熱に襲われている慧刻の耳にも届いた。
“何”――のジッパーが下ろされたのか、分からない。
しかし、日頃から聞くことがあった、その音は紛れもなくジッパー特有の音。
金属が擦れ合っている、確かな証拠。
熱と痛みに苦しい中、彼は強引に視界を動かす。自身の巨乳と支配している足で邪魔されて見え難い。踏まれていない乳房がふるんと、震える。
振動が体に浸透していくのを必死にやり過ごし、ご主人さまを名乗る男と少女メイドの二人を捉えたのだが―――。
「―――――なあ!??」
今までの責めを忘れるかのように、彼は目を丸くさせ驚いた。
腕が自由なら両手で目を擦り正気を疑うほどに。
この時ばかりは、虐待されている胸元の痛み、押さえつけられた両手足、
――などを忘れて青年と少女を凝視した。
何故なら、彼を踏みつけている人物の背中から。
「ふぅー、……驚いたかしら?」
―――女が…… “美女”が現われたからだ。
時代絵巻か――或いは”妖怪”絵巻にでも出てきそうな黒髪黒目の姫君。
髪の長さは今の彼と同じぐらいで、漆が満遍なく塗りたくられたようだ。
瞳も純粋な色合いをしていて、その漆黒さに彼女の妖艶な雰囲気が支えられていると言って良いほどの、鋭き眼光。
男の体の方は生気どころか、肉質すらも消失し――まさに『皮』だけになって、萎れ伏して女の右腕に納まった。
映画の特殊メイクのように生生しい光景。
一瞬ドッキリ・カメラを思い立ったが、数秒後に儚い夢を自らで否定した。
冗談なんかではない ―――――これは『本物』だと。
坂倉 慧国の"全て"が、そう呟いた。
――そう悟った。
本物だと思っていた人間が――実は人間でなく、人形でもなく、単なる”着物”
―――信じろと、言うほうが無理だろう。
だが、男の背後から這い出てきた女のカリスマ的な恐怖に――”妄想”が、妄想で在ることを許さなかった。
それ以前に納得出来そうにもないが、男の背中から女――それも妖艶美女が、這い出たのだから、信じる以外の選択肢など無いだろう。
全ての人間がそうとは言えないが、当事者たる彼には虚像として片付ける
――訳が無い。
魂が震えた、真実を受け入れた。
その時の慧刻はまさに数人の暴漢に犯されそうになる女性のように動かせないなりに身体を身震いさせる。必死に、一途に。
豊満なメイド姿もあって、外見と中身が一致した行動に、ご主人さまを名乗っていた男――らしき女性はその笑みを深めた。
「ふふ、本当に面白いわね。この皮は」
慧刻を驚愕させたことを満足しながら完璧に姿を露わにした美女は今まで『自分』だった――"ソレ"を摘むと、ミラに手渡す。
肉体を踏み潰されなくなった分、かなり楽になったが、未だに放心中。
そんな彼を気にもせずミラは自分の仕事に取り掛かる。
「いい、コレを閉まったら、例の”アレ”を着てきなさい」
「畏まりました、直ぐに済ませてきます」
瞬く間に部屋唯一のドアから出て行く。
美女と少女の雰囲気に、彼女たちにとって運ばれているのが人の『皮』でなく『服』でしかない物だ、と痛感する。
(なん、…なんだ!?……女になったことや、皮もそうだが……この女――!!)
『美女』――そう評して良いほど美貌を示す皮から脱ぎ出てきた彼女に、”絶望”の二文字しか思いつかない。
突如、男から女にされ異技以上に――内面が暗く不気味なのだ。
これまで慧刻が出会った中でもかなりの上玉―――だが、お付き合い”したくない”と、初めて心の底から思った。
例え、麗しい黒髪が優雅さを際立たせ、日本系にも関わらず赤いドレスが非常識なまでにマッチし、顔も凛々しい作りでスレンダーながら肉付きも良く、体が芸術そのもの――でも。 それでも関わりたくない。
怖いのだ。
現に彼らは無条件に背筋の神経に緊張を張らせ、無駄に強張り上がった。
深い黒目なのに赤く光っているように感じられ、まるで目の前の美女が、伝説に語られる血を吸う化け物のように錯覚してしまう。
「ふふ、そんなに怖がっちゃって、スッカリ女の子ね、貴方。 コレが"あの"坂倉 慧刻なんて誰が信じられるのかしら」
「おっ、お前が、俺を――――――」
確信に変わっていた内なる思いをぶつける。
可愛らしいメイドになった姿では全然怖くないが、それでも最大級の殺意を込めて。
「ええ、女の子にしたの、――これから一生、私のメイドとして働いてもらう為に」
「さっきから……いい加減にしろよテメーら!!」
畏怖する心を忘れたい一身で慧刻は毒を吐きつけた。
迫力とは無縁の顔を可能な限り歪ませ、巨乳を揺らしながら自身の声を大気に打ち出していく。
「俺様を誰だと思ってやがる――坂倉 慧刻だぞ!? 何で女みたいに服従される為に生まれるような奴らにされて、お前のメイドなんぞ―――がア”ア”ぁ”ぁ”ッ?!!」
起きてから今までの理不尽さを叩き潰すように自身の『権利』を主張する慧刻だったが、二度目の激痛が胸に走り、悶える。
動けない胸部に癒着されている乳房に何か鋭いモノが突き刺さり、布地越しに彼の肉肌を痛めつけた。
「ぐぎゃああああ!! ……―――い、いてえぇ?!」
凹む胸元を辿っていくと、同じようにご主人さまの足が圧し掛かっていた。
ヒールだ。それもハイヒールと呼ばれるに相応しい踵の高さ。
当然、そんなのモノで踏まれたら先程のブーツの数倍、下手をしたら数十倍の痛み。
もはや、圧迫でなく肉を鋭利な刃物で刺されたような激痛に涙が本格的に溢れる。
「ぴーちく、ぱーちく、………メイドの分際で私に逆らうなんてお仕置きが必要ね」
「びぁあ、あっ!! やめ、……ぐうう、があ!!」
「こんな大きな胸をしたのが男? たかがハイヒールで踏まれヒイヒイ、言っているメイドが男? 少女に抑えられた何も出来ず苛められているのが男!? だとしら、貴方の言う『坂倉 慧刻』は変態さんね、……」
「ンぐ、がッ!! ……ひぎィ、ぎっ!!」
食い込む硬質の感触に意識を失いそうになるほどの痛みが脳みそに押し寄せる。
言い返したくても肉厚な乳房ごと圧迫された肺では無理だった。
屈辱に胸奥の心臓に妙なスイッチが回り始めた。
ご主人さまの言う通りに坂倉 慧刻の姿は完璧な女で――メイド。
メイド服の下に有るのは正真正銘の女体だし、黒いワンピースから抜き出ている手や足は感度の良い綺麗な肌。
スカートに隠されているお尻も抜きでて過大である。
そんな臀部の代わりなのかウエストは細く、上に鎮座しているのは巨乳、と言う肉布団。
――そんな乳に鋭く硬いモノにぐいぐい、ねじ込まれる度に、悲鳴が続く。
皮肉にも彼が、痛めつけるようにセックスして苦しみもがいた女性と同じように。
誰も――慧刻――自身さえも否定できないほどの『女』。
それが今の”彼”だった。
「……ひぐうっ、………んああ!!」
「あら元気がないわね? ……まだお楽しみはこれからなんですからね? ふふ、レラ!」
「ハイ!!………それでは坂倉さん―――頂きます」
「ぐがっ……な、に、ぃ……――――ンぶう”?!!」
急遽、腕を縛り上げていたレラの顔が急接近したと思ったら、スピードを緩めずそのまま顔と顔とが衝突した。
衝突―――から―――接吻。
急展開すぎる状況と痛み、そして口内を犯される感触、慧刻の精神は限界に立たされる。
(何だ……この女……ヒィィー!??……どんどん入ってくる!?)
感触は、それまで彼が味わったことのある女の舌――自分自身が女になった今でも
流石に、それだけは分かる。
しかし、少女の舌は蛇のようにどんどん体内に侵入してきて暴れる。
もはや、舌の領域を超えた長さについに喉の奥まで侵略された。
鼻で危なげに息をしていた呼吸すらも禁止させられ――本当に窒息させられそうになる。

<つづく>
イラスト.神山
(3)
「ミラ、”この皮”を外しなさい」
「分かりました、ご主人さま。 ……それじゃあ、ちゃんと押さえていてくれよ、姉さん」
「了解です」
押さえつけている人数が少なくなった分、楽になると思いきや、人外じみた腕力は、健在。胸の足はさらに深く床と彼の肉体を押し付けた。
ぶにゅり、ぶにゅり。
そんな音すら聞こえそうなぐらい無骨なブーツと肉感的な乳房が押し合っている。
勿論、乳の方が一方的に押されており、役に立たない。
肺が圧迫され、彼の脳に何らかのノイズが不定期に生じる。
涙が零れることも止められず、異様に美肌になった外皮を進み落ちた。
こんなにも涙の冷たさを鮮明に感じたことは、記憶の限り皆無だ。
圧迫感が強くなるにしたがい息苦しさが悪化し、我ながら虫の息のような状態だった。
さらに正体不明な疼きが体を走り抜けた。
頭脳にまで及ぶ、上皮を走る痺れに無力。
それでも何とか慧刻は抗おうと、もがいた。だが、その度に痛みは増し、会話することすらさせて貰えない
「くる……はずっ……ンン……はずせ…ぇ…がはあ…っ!?」
「煩い、ご主人さまの嗜好に刃向かうなんて出来の悪いメイドね。 ほらミラも早くチャックを下ろしなさい」
「ハイ―――」
一層、暴力染みた重さに半強制的に空気と恥辱交じりの涙を出させる。全力疾走とは、また違う苦しみ。
外見は美女の慧刻は、内面も女性のように弱弱しく喘ぐ事しか許可されない。
彼を無視し、ご主人さまは命令を早々と双子の片割れに告げた。
すると忠実にミラは動き、ご主人さまの後ろに回り込み、ジャンプする。
――――”ジィァァァァ”――――。
身近に聞く音の一つだった。――ジッパーの金属音。
彼女が着地するまで響いた音が正体不明の微熱に襲われている慧刻の耳にも届いた。
“何”――のジッパーが下ろされたのか、分からない。
しかし、日頃から聞くことがあった、その音は紛れもなくジッパー特有の音。
金属が擦れ合っている、確かな証拠。
熱と痛みに苦しい中、彼は強引に視界を動かす。自身の巨乳と支配している足で邪魔されて見え難い。踏まれていない乳房がふるんと、震える。
振動が体に浸透していくのを必死にやり過ごし、ご主人さまを名乗る男と少女メイドの二人を捉えたのだが―――。
「―――――なあ!??」
今までの責めを忘れるかのように、彼は目を丸くさせ驚いた。
腕が自由なら両手で目を擦り正気を疑うほどに。
この時ばかりは、虐待されている胸元の痛み、押さえつけられた両手足、
――などを忘れて青年と少女を凝視した。
何故なら、彼を踏みつけている人物の背中から。
「ふぅー、……驚いたかしら?」
―――女が…… “美女”が現われたからだ。
時代絵巻か――或いは”妖怪”絵巻にでも出てきそうな黒髪黒目の姫君。
髪の長さは今の彼と同じぐらいで、漆が満遍なく塗りたくられたようだ。
瞳も純粋な色合いをしていて、その漆黒さに彼女の妖艶な雰囲気が支えられていると言って良いほどの、鋭き眼光。
男の体の方は生気どころか、肉質すらも消失し――まさに『皮』だけになって、萎れ伏して女の右腕に納まった。
映画の特殊メイクのように生生しい光景。
一瞬ドッキリ・カメラを思い立ったが、数秒後に儚い夢を自らで否定した。
冗談なんかではない ―――――これは『本物』だと。
坂倉 慧国の"全て"が、そう呟いた。
――そう悟った。
本物だと思っていた人間が――実は人間でなく、人形でもなく、単なる”着物”
―――信じろと、言うほうが無理だろう。
だが、男の背後から這い出てきた女のカリスマ的な恐怖に――”妄想”が、妄想で在ることを許さなかった。
それ以前に納得出来そうにもないが、男の背中から女――それも妖艶美女が、這い出たのだから、信じる以外の選択肢など無いだろう。
全ての人間がそうとは言えないが、当事者たる彼には虚像として片付ける
――訳が無い。
魂が震えた、真実を受け入れた。
その時の慧刻はまさに数人の暴漢に犯されそうになる女性のように動かせないなりに身体を身震いさせる。必死に、一途に。
豊満なメイド姿もあって、外見と中身が一致した行動に、ご主人さまを名乗っていた男――らしき女性はその笑みを深めた。
「ふふ、本当に面白いわね。この皮は」
慧刻を驚愕させたことを満足しながら完璧に姿を露わにした美女は今まで『自分』だった――"ソレ"を摘むと、ミラに手渡す。
肉体を踏み潰されなくなった分、かなり楽になったが、未だに放心中。
そんな彼を気にもせずミラは自分の仕事に取り掛かる。
「いい、コレを閉まったら、例の”アレ”を着てきなさい」
「畏まりました、直ぐに済ませてきます」
瞬く間に部屋唯一のドアから出て行く。
美女と少女の雰囲気に、彼女たちにとって運ばれているのが人の『皮』でなく『服』でしかない物だ、と痛感する。
(なん、…なんだ!?……女になったことや、皮もそうだが……この女――!!)
『美女』――そう評して良いほど美貌を示す皮から脱ぎ出てきた彼女に、”絶望”の二文字しか思いつかない。
突如、男から女にされ異技以上に――内面が暗く不気味なのだ。
これまで慧刻が出会った中でもかなりの上玉―――だが、お付き合い”したくない”と、初めて心の底から思った。
例え、麗しい黒髪が優雅さを際立たせ、日本系にも関わらず赤いドレスが非常識なまでにマッチし、顔も凛々しい作りでスレンダーながら肉付きも良く、体が芸術そのもの――でも。 それでも関わりたくない。
怖いのだ。
現に彼らは無条件に背筋の神経に緊張を張らせ、無駄に強張り上がった。
深い黒目なのに赤く光っているように感じられ、まるで目の前の美女が、伝説に語られる血を吸う化け物のように錯覚してしまう。
「ふふ、そんなに怖がっちゃって、スッカリ女の子ね、貴方。 コレが"あの"坂倉 慧刻なんて誰が信じられるのかしら」
「おっ、お前が、俺を――――――」
確信に変わっていた内なる思いをぶつける。
可愛らしいメイドになった姿では全然怖くないが、それでも最大級の殺意を込めて。
「ええ、女の子にしたの、――これから一生、私のメイドとして働いてもらう為に」
「さっきから……いい加減にしろよテメーら!!」
畏怖する心を忘れたい一身で慧刻は毒を吐きつけた。
迫力とは無縁の顔を可能な限り歪ませ、巨乳を揺らしながら自身の声を大気に打ち出していく。
「俺様を誰だと思ってやがる――坂倉 慧刻だぞ!? 何で女みたいに服従される為に生まれるような奴らにされて、お前のメイドなんぞ―――がア”ア”ぁ”ぁ”ッ?!!」
起きてから今までの理不尽さを叩き潰すように自身の『権利』を主張する慧刻だったが、二度目の激痛が胸に走り、悶える。
動けない胸部に癒着されている乳房に何か鋭いモノが突き刺さり、布地越しに彼の肉肌を痛めつけた。
「ぐぎゃああああ!! ……―――い、いてえぇ?!」
凹む胸元を辿っていくと、同じようにご主人さまの足が圧し掛かっていた。
ヒールだ。それもハイヒールと呼ばれるに相応しい踵の高さ。
当然、そんなのモノで踏まれたら先程のブーツの数倍、下手をしたら数十倍の痛み。
もはや、圧迫でなく肉を鋭利な刃物で刺されたような激痛に涙が本格的に溢れる。
「ぴーちく、ぱーちく、………メイドの分際で私に逆らうなんてお仕置きが必要ね」
「びぁあ、あっ!! やめ、……ぐうう、があ!!」
「こんな大きな胸をしたのが男? たかがハイヒールで踏まれヒイヒイ、言っているメイドが男? 少女に抑えられた何も出来ず苛められているのが男!? だとしら、貴方の言う『坂倉 慧刻』は変態さんね、……」
「ンぐ、がッ!! ……ひぎィ、ぎっ!!」
食い込む硬質の感触に意識を失いそうになるほどの痛みが脳みそに押し寄せる。
言い返したくても肉厚な乳房ごと圧迫された肺では無理だった。
屈辱に胸奥の心臓に妙なスイッチが回り始めた。
ご主人さまの言う通りに坂倉 慧刻の姿は完璧な女で――メイド。
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皮肉にも彼が、痛めつけるようにセックスして苦しみもがいた女性と同じように。
誰も――慧刻――自身さえも否定できないほどの『女』。
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「あら元気がないわね? ……まだお楽しみはこれからなんですからね? ふふ、レラ!」
「ハイ!!………それでは坂倉さん―――頂きます」
「ぐがっ……な、に、ぃ……――――ンぶう”?!!」
急遽、腕を縛り上げていたレラの顔が急接近したと思ったら、スピードを緩めずそのまま顔と顔とが衝突した。
衝突―――から―――接吻。
急展開すぎる状況と痛み、そして口内を犯される感触、慧刻の精神は限界に立たされる。
(何だ……この女……ヒィィー!??……どんどん入ってくる!?)
感触は、それまで彼が味わったことのある女の舌――自分自身が女になった今でも
流石に、それだけは分かる。
しかし、少女の舌は蛇のようにどんどん体内に侵入してきて暴れる。
もはや、舌の領域を超えた長さについに喉の奥まで侵略された。
鼻で危なげに息をしていた呼吸すらも禁止させられ――本当に窒息させられそうになる。

<つづく>
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Blue Berry しのざき 嶺 (2007/05/25)
親バレ 同居人バレ 対策なDMM DL版もあります♪
質:高いがマニアック(女装のみ) 量:全編 エロ:えろえろ 好み:ガチショタOKな訳ではないので微妙なところはあるけど、そそる部分大。
主人公夏生クンは女装してドライオーガズムを探求するために一人暮らしをはじめる。あ、ここ冒頭設定です。親への言い訳は受験勉強のため。装備はアニメショップで買ったコスプレ制服1。エネマグラ1。
こっからスタートして、あれよあれよと言ううちに、女装美少年仲間と恋仲になったり、きれいなお姉さんの奴隷、と言うかペットになったり、男に売られたり、の調教&陵辱フルコースが本編でたっぷり。
注意点はTSはエンディングで手術をほのめかされたり、女性ホルモンの投与が示唆されたりするけど、本編中はとりあえず男な点。
だからして必然的にアナルもやられちゃうハードな描写もある点。
ストーリー展開とかかなり良いのでショタ耐性、ホモ耐性、アナル耐性があれば是非買うべし、で問題なし。
そこに不安がある人はスルーが良いかなと。
この作品で新たな境地に目覚める可能性もある逸品です。
エロいシーンはいくらでもあるのですが、この辺の妄想を掻き立てる画像をご紹介。表紙紫髪の子が主人公なのですが、ウイッグなので引用画像ではショートです。

初出 2007.7.29 追加2009.4.8

質:高いがマニアック(女装のみ) 量:全編 エロ:えろえろ 好み:ガチショタOKな訳ではないので微妙なところはあるけど、そそる部分大。
主人公夏生クンは女装してドライオーガズムを探求するために一人暮らしをはじめる。あ、ここ冒頭設定です。親への言い訳は受験勉強のため。装備はアニメショップで買ったコスプレ制服1。エネマグラ1。
こっからスタートして、あれよあれよと言ううちに、女装美少年仲間と恋仲になったり、きれいなお姉さんの奴隷、と言うかペットになったり、男に売られたり、の調教&陵辱フルコースが本編でたっぷり。
注意点はTSはエンディングで手術をほのめかされたり、女性ホルモンの投与が示唆されたりするけど、本編中はとりあえず男な点。
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初出 2007.7.29 追加2009.4.8

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水曜イラスト企画 絵師:あまつ凛さん(2) 仮名:木下 哲士
木下 哲士 不幸な少年。気を失って気がつけばお腹にアニメキャラの刺青を彫られてしまっていた。ピンチになるとそのアニメキャラに変身するのだ。
絵師:あまつ凛

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。
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絵師:あまつ凛

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TS売れ線速報!(1/18~1/24)
前回の順位
1位 トランス・ヴィーナス (2)
2位 チェンジH blue (TSコミックス)
3位 トランス・ヴィーナス (1)
月夜のフロマージュ (2)
今週の第一位はっ!
気合いのレビューで援護射撃!
ツイてる娘が動いた!
2位は!意気が長いぞ!青いTSコミックが続く!
トランス・ヴィーナス 2は、意外と伸びなかったかしら、同点2位。
1位 トランス・ヴィーナス (2)
2位 チェンジH blue (TSコミックス)
3位 トランス・ヴィーナス (1)
月夜のフロマージュ (2)
今週の第一位はっ!
気合いのレビューで援護射撃!
ツイてる娘が動いた!
![]() | ツイてる娘 (アンリアルコミックス 45) (2009/12/25) まる寝子 商品詳細を見る |
2位は!意気が長いぞ!青いTSコミックが続く!
![]() | チェンジH blue (TSコミックス) (2009/12/11) 甘詰 留太新井祥 商品詳細を見る |
トランス・ヴィーナス 2は、意外と伸びなかったかしら、同点2位。
![]() | トランス・ヴィーナス 2 (リュウコミックス) (2010/01/13) たまき ひさお 商品詳細を見る |
『愛玩メイド"KEI"』2-2
作.黒い枕
イラスト.神山
「……ん、つぅぅ」
坂倉 慧刻が意識を取り戻したのは有り触れたバー、
―――でなく豪勢な屋敷だった。
少なくとも気がついた部屋の内装はテレビに紹介されそうなほど品質が備わった上流階級のソレ。
四方八方、上品な木造を中心にした作りで、一目で『本物』だと分かる雰囲気。
眠る前に売る商品を酔わせようと酒場で飲んでいた記憶はあるモノの、
どうしてこんな所で眠っているのか。
不思議に思いながら仕方無しに起き上がる柔らかいクッションとそれ以上に柔らかい肌――不可解な――ことが現実に起きながら、それでも彼の思考が冴えない。
「んあ? ……何コレ?」
脳内の血液循環度が上がるたびに頭が覚醒し始め、彼は自分が所在不明の場所で寝ていたことよりも、自分がしている格好の方に注意が削がれて行く。
着ていた青と白のスーツ姿でなく、紺色のワンピースとその上に清潔そうなエプロンが付けられていた。
通称―――――。
「あ"ぁ"ぁ"?―――メイド服ぅ!?」
オタク染みた知識が無くても誰もが分かるほど熱狂的な支持者を持つ――衣装。
だが、それを男に、坂倉 慧刻が着ていたら唯の変態だろう。
身長170オーバーで体格の良く、"怖い系"で通している、彼に絶対に似合わない組合わせと言える。
見れば、見るほど可愛らしいソレを何故自分自身が着衣しているのだろうか、見当も付かない。
(えっ、まさか……中訓のダンナに………いや、それはない、絶対に)
自身が知る過剰な男好きのダンナ――のヤクザの幹部を思いつくが、中訓である可能性はゼロだった。ダンナの好みは可愛らしく男と女の中間で、それが条件なのだ。
とてもじゃないが彗刻には可愛らしいと、言うイメージは沸かない。
顔は自然のカーブをえがいた優美なモノや獲物を逃さない獣のような鋭い目や鼻、上品さを醸し出し鼻の高さ、そしてスレンダーと、かなりの色男。
草食系なら兎も角、肉食系の彼にメイド服が似合うなどと、思うバカは
―――いないだろう。
「チッ………本当になん…なんだぁ…………」
洋館風のお高い部屋にメイド服を着た自分、記憶も探るも酒を飲んでいる場面で終わる。
把握不可能な状況に思考が追いつかず悪態をつきながら混乱するのは、人として当然で………そんな人間は大抵、意味も無く体を動かしてしまう。
慧刻も同じで、手で頭のてっぺんを掻く。
痒いわけでもないのに。 そして。
「――ンあぁ!?」
胸元からの感触が響き脳を揺らした。
間抜けだと、思うが叫ばずにはいられないほどの感じたことの無い"胸部"の振動。
素早く原因を見れば、そこにあるのはパットによって女のように膨らんだ乳。
(んあぁ!??、……このパット―――本当に肌に引っ付いているみたいだ……)
少し擦らしただけで、揺れる乳房――少なくとも彼が性行為を結んだ相手の中で、これほど豊満に育ったモノはなかった。
そんなご立派な乳が、自身の胸元に存在している。
最初に自分の身体を見た瞬間に余りの、でかさに女装された際にパットも付けられていると思っていた慧刻だったが、――改めてその部分を意識すると奇妙過ぎた。
波立つ肉、柔らかい塊がキツく何かに覆われている圧迫感、重力に引張られる重さ。
何もかもがリアルに彼の脳みそに受信していく。
――ごく、り。
自然と喉が鳴ったのを合図に不安の正体を探る為、その大きな物体を触れようとする。
偶然接触した膨らみの横部分でなく先端部分に両手を恐る恐る近づけた。
「目覚めましたか、……坂倉さん」
「んおおおっつ!??」
まさに今、グラグラ蠢く乳房らしきモノに手を掛けようとした瞬間。
突拍子も無く声を掛けられ――今度は本当に飛び上がり驚く。
つい先程の暴力沙汰と、違い犯罪行為ではないのだが、彼は何か悪いことをしたような罪悪感に体が無条件でビクつく。
さらに揺れ動く乳に脳みそが三割ほどノック・アウトされるが、突如声を掛けた
存在に体を、そして顔を向ける。
「どうですか――――女になった気分は?」
声の主は、ヤクザに売り払おうとした、あの男だった。
緑のショート・カットを揺らしながら椅子に座りながら慧刻の前に佇んでいた。
出合った時みたいな安物のスーツでなく、西洋なんかに出てきそうな貴族の服を着ている所為か、子供らしさは消え、『大人』の風味を感じさせる。
しかし、声を掛けられた慧刻の方は言われた言葉に男で無く、自身が溜め込んでいた懸念の方に意識が向かい、一気に爆ぜた。
「な…にぃ…」
「ん? もしかして気がついていなかったんですか」
能天気な問いを無視して、気がつけば自身の体に視線が止まっていた。
そこには違えようもない現実として女の体が存在していた。
白一色の汚れ一つ無いエプロンと、反対に深い黒に支配されたワンピースに飾られた
―――女の体しか、確認出来ない。 紛れもない――自分自身の体が女。
胸元では芳醇な塊が生きており、感触も本物。
高級そうな布地から漏れ出した四肢の生気溢れる様は男の物とは段違い――
これも感覚として認知出来た。
意識すればお尻もかなり肉々しい風に変身を遂げていて、ベッドの柔らかいクッションと競えるほど、しなやかだ。
見間違うことを許さないグラマーな『女の体』と――否定出来ないほどの異性の感覚。
パット――などでは説明出来ない怪奇が、そこには在った。
「う、そ……だろう……ああ、ない!! ない!! ない!!」
前兆無く慧刻は半狂乱になり自身の――身体の代わりに眼光に映る女の股間に
手を動かした。
ワンピース特有の長いスカートに阻まれながら確認できなかった性器に絶望が深まる。
いや……性器は有った。
だが、それは予想していたモノとは180度違っていた。
“ソレ”は肌と一体と化し、不純物なき美しき雌の平地。
その真ん中に僅かに感じる筋の実在―――女の性器だ。
探せど、探せど、何人もの女を鳴かせた相棒――ペニスは見つからない。
影すらもない。
そして焦りを表すように頻繁に腰を回した為に一層、存在を主張する乳房の様子は、まるで人為的に付けられたみたいに少し不自然だった。
股間の探索を諦め両手で胸を持ち上げる。
(こっ、これも……本物!?)
エプロンの生地が歪み巨体が浮かび上がる。スイカ級の塊から漏れ出したのは――”それ”が本物である証拠の感覚であり、一体感であり、――快感だった。
手と乳房の両方から暖かさと柔軟さを神経が脳に運んで来る。
望みを壊すように鋭く。恐慌のまま打ち出された十本の指が布地のフェイスを越え、深く乳房に食い込む。
そんな体勢のまま肌の暖かさが小さな手に移り、そして胸からも波打つ運動が伝わる。
信じられないが、――坂倉 慧刻は女にされていた。
それもメイド服を着せられた上に、グラマーな―――女に。

「おっ、おい!! お前、なっなんだよ、コレ?! 俺に何しやがったんだああ!!?」
明らかに事情を知っているだろう男に叫んだ。
再び男に向けられた眼球には怒り以外に恐怖、不安、驚愕の光が宿り若干、怯む。
男は何時の間か立っていて、微笑を繰り返すだけ。
沸点が低い慧刻には、我慢など出来きる訳もなく体が動いた。
動きにくいメイド服をヒラヒラ靡かせながら拳を顔の横に停止。
女になって腕力が落ちたことにも、思い付かぬまま男の顔に腕を振り下ろそうと、
するが―――――
「え……?」
世界が回った。
挑もうとした男が一気に反転し、他の全てが逆転していく。
「……―――つた、あ、…ぁ」
背中に鈍い痛みが発生して、ほぼ同時に聞こえた衝撃音に彼は自身が転んだことを悟った。可愛らしい女の声が口から漏れる。
男と女の体の構造は違う。
そんな常識すら忘れていた――――坂倉 慧刻の落ち度だった。
背は一回り小さく成り、肩は内的に凝縮されている。
腕や足も、今までとは比べようもなく貧弱なモノに変わり果てて、その分、美しさが増して、自然と内股歩き。
体全体もふっくらと肉が増したみたいに柔らかく特に、胸と尻は異常なほど膨張している。ほんの少し動かしただけで反応してしまうほどの乳が走ることで銃弾を撃ったように狂い回り、臀部など2,3キロぐらい重りを付けられたようだ。
そんな体なのにウエストは極めて細い。
そんな状態で怒りに任せた結果が―――コレだった。
バランスを崩し、横転してしまったのだ。
普段の彼なら、軽い痛みだけなのだが、今の体にはかなり負担だったらしい。
涙腺も緩くなっている為、涙が数滴零れる。
「くぅ……――――この……なっ!?」
徹底的に笑い顔を貫く男に痛みよりも怒りが勝り起き上がろうとしたが、
何故か、起き上がれない。
上がらない腕と足に視線を移せば答えは、簡単だった。
まず、足の方は地面の硬質且つ、大理石を思わせる上品な材質から手らしきモノが、
足首を捕縛していた。
冷たい感触すら気がつかないほど錯乱していた彼は、余計にこれが悪夢ではないかと
疑った。
元々、男を女にすることは費用や時間、技術さえ有れば出来ることは慧刻も許容出来るだろうと考えていたが――今、彼の足を押さえているのは――完全に常軌を越えたモノ。
ファンタジー世界の魔法が現実で行われたような心境。
そして腕の方は二人のメイド――少女が腕を押さえつけている。
足よりは現実味があるように思われたが、つくづく怪異らしく押さえている腕が一ミクロンも動かない怪力。
女になってしまった為かもしれないが、少なくとも慧刻には象に押さえつけられているような圧迫感を連想させられた。
「なっ、なんだ、お前らは!?」
地面から生えた腕らしき物体を認めたくない彼は、逃避する意味も兼ねて怪力少女たちに意識を向けた。
「始めまして、私たちはご主人さまのメイドです。 私がレラで、この子が……」
「ミラだ。 ヨロシク新人くん」
「違いますよぉ~、新人ちゃんですよぉぉ」
悠長に自己紹介してくる二人は踏ん張る慧刻をあざ笑うように腕を押さえる。
どうやら右腕を押さえつけている淡い茶色の短髪なのがレラで左の蒼の長髪がミラ。
鏡に映っているようにそっくりだから、恐らく双子なのだろう。
「はっ離せよ!! この―――くそおお!!」
「ダメです。 ご主人さまの命令なので」
「新入り、アンタもご主人さまのメイドなら主人の意向に従えよな」
力では適わないことを知り生来のガン飛ばしで脅すも、少女たちは引かずに腕の力を強める。 胸の揺らめきだけが強くなることが悔しく、過剰なまでに少女たちに噛み付く。
「 ふざけるな!! 誰がメイドだ。第一に、俺はおと……んがああ!??」
『男』―――そう言おうとしたとたんに胸部に走る痛みに支配された。
叫ばずにいられないほどの衝撃に混乱が深まる。
自由に出来る数少ない部分の首を傾け、胸元を確認した。
またしても原因が一目で理解出来た。
男の足が無慈悲に乳を踏んでいたからだ。
大きな塊がエプロンとワンピースごと踏みつけられ潰される。
丁度、肺と心臓も踏み潰すように踏まれ、苦しく罵倒どころか、息するのも難しい。
「こんなに巨乳になっちゃって男だなんて。 冗談が旨いですね坂倉さん」
「がっ……ちが……ゲホっ……お、俺……は……」
「往生際が悪いですねー。坂倉さんはもう、ボクの――いえ、私のメイドなのよ、諦めなさい」
「―――な”っ”!? …っ………そ"の"ごえ"…」
突然、男の声が変わる。
まるで女に変えられたように慧刻の同じように男の声色から女のモノへと。
そんな彼の驚きさえも何事もなく徹底的に見下ろしながら笑うと、双子のメイド
―――ミラに命令する。
<つづく>
イラスト.神山
「……ん、つぅぅ」
坂倉 慧刻が意識を取り戻したのは有り触れたバー、
―――でなく豪勢な屋敷だった。
少なくとも気がついた部屋の内装はテレビに紹介されそうなほど品質が備わった上流階級のソレ。
四方八方、上品な木造を中心にした作りで、一目で『本物』だと分かる雰囲気。
眠る前に売る商品を酔わせようと酒場で飲んでいた記憶はあるモノの、
どうしてこんな所で眠っているのか。
不思議に思いながら仕方無しに起き上がる柔らかいクッションとそれ以上に柔らかい肌――不可解な――ことが現実に起きながら、それでも彼の思考が冴えない。
「んあ? ……何コレ?」
脳内の血液循環度が上がるたびに頭が覚醒し始め、彼は自分が所在不明の場所で寝ていたことよりも、自分がしている格好の方に注意が削がれて行く。
着ていた青と白のスーツ姿でなく、紺色のワンピースとその上に清潔そうなエプロンが付けられていた。
通称―――――。
「あ"ぁ"ぁ"?―――メイド服ぅ!?」
オタク染みた知識が無くても誰もが分かるほど熱狂的な支持者を持つ――衣装。
だが、それを男に、坂倉 慧刻が着ていたら唯の変態だろう。
身長170オーバーで体格の良く、"怖い系"で通している、彼に絶対に似合わない組合わせと言える。
見れば、見るほど可愛らしいソレを何故自分自身が着衣しているのだろうか、見当も付かない。
(えっ、まさか……中訓のダンナに………いや、それはない、絶対に)
自身が知る過剰な男好きのダンナ――のヤクザの幹部を思いつくが、中訓である可能性はゼロだった。ダンナの好みは可愛らしく男と女の中間で、それが条件なのだ。
とてもじゃないが彗刻には可愛らしいと、言うイメージは沸かない。
顔は自然のカーブをえがいた優美なモノや獲物を逃さない獣のような鋭い目や鼻、上品さを醸し出し鼻の高さ、そしてスレンダーと、かなりの色男。
草食系なら兎も角、肉食系の彼にメイド服が似合うなどと、思うバカは
―――いないだろう。
「チッ………本当になん…なんだぁ…………」
洋館風のお高い部屋にメイド服を着た自分、記憶も探るも酒を飲んでいる場面で終わる。
把握不可能な状況に思考が追いつかず悪態をつきながら混乱するのは、人として当然で………そんな人間は大抵、意味も無く体を動かしてしまう。
慧刻も同じで、手で頭のてっぺんを掻く。
痒いわけでもないのに。 そして。
「――ンあぁ!?」
胸元からの感触が響き脳を揺らした。
間抜けだと、思うが叫ばずにはいられないほどの感じたことの無い"胸部"の振動。
素早く原因を見れば、そこにあるのはパットによって女のように膨らんだ乳。
(んあぁ!??、……このパット―――本当に肌に引っ付いているみたいだ……)
少し擦らしただけで、揺れる乳房――少なくとも彼が性行為を結んだ相手の中で、これほど豊満に育ったモノはなかった。
そんなご立派な乳が、自身の胸元に存在している。
最初に自分の身体を見た瞬間に余りの、でかさに女装された際にパットも付けられていると思っていた慧刻だったが、――改めてその部分を意識すると奇妙過ぎた。
波立つ肉、柔らかい塊がキツく何かに覆われている圧迫感、重力に引張られる重さ。
何もかもがリアルに彼の脳みそに受信していく。
――ごく、り。
自然と喉が鳴ったのを合図に不安の正体を探る為、その大きな物体を触れようとする。
偶然接触した膨らみの横部分でなく先端部分に両手を恐る恐る近づけた。
「目覚めましたか、……坂倉さん」
「んおおおっつ!??」
まさに今、グラグラ蠢く乳房らしきモノに手を掛けようとした瞬間。
突拍子も無く声を掛けられ――今度は本当に飛び上がり驚く。
つい先程の暴力沙汰と、違い犯罪行為ではないのだが、彼は何か悪いことをしたような罪悪感に体が無条件でビクつく。
さらに揺れ動く乳に脳みそが三割ほどノック・アウトされるが、突如声を掛けた
存在に体を、そして顔を向ける。
「どうですか――――女になった気分は?」
声の主は、ヤクザに売り払おうとした、あの男だった。
緑のショート・カットを揺らしながら椅子に座りながら慧刻の前に佇んでいた。
出合った時みたいな安物のスーツでなく、西洋なんかに出てきそうな貴族の服を着ている所為か、子供らしさは消え、『大人』の風味を感じさせる。
しかし、声を掛けられた慧刻の方は言われた言葉に男で無く、自身が溜め込んでいた懸念の方に意識が向かい、一気に爆ぜた。
「な…にぃ…」
「ん? もしかして気がついていなかったんですか」
能天気な問いを無視して、気がつけば自身の体に視線が止まっていた。
そこには違えようもない現実として女の体が存在していた。
白一色の汚れ一つ無いエプロンと、反対に深い黒に支配されたワンピースに飾られた
―――女の体しか、確認出来ない。 紛れもない――自分自身の体が女。
胸元では芳醇な塊が生きており、感触も本物。
高級そうな布地から漏れ出した四肢の生気溢れる様は男の物とは段違い――
これも感覚として認知出来た。
意識すればお尻もかなり肉々しい風に変身を遂げていて、ベッドの柔らかいクッションと競えるほど、しなやかだ。
見間違うことを許さないグラマーな『女の体』と――否定出来ないほどの異性の感覚。
パット――などでは説明出来ない怪奇が、そこには在った。
「う、そ……だろう……ああ、ない!! ない!! ない!!」
前兆無く慧刻は半狂乱になり自身の――身体の代わりに眼光に映る女の股間に
手を動かした。
ワンピース特有の長いスカートに阻まれながら確認できなかった性器に絶望が深まる。
いや……性器は有った。
だが、それは予想していたモノとは180度違っていた。
“ソレ”は肌と一体と化し、不純物なき美しき雌の平地。
その真ん中に僅かに感じる筋の実在―――女の性器だ。
探せど、探せど、何人もの女を鳴かせた相棒――ペニスは見つからない。
影すらもない。
そして焦りを表すように頻繁に腰を回した為に一層、存在を主張する乳房の様子は、まるで人為的に付けられたみたいに少し不自然だった。
股間の探索を諦め両手で胸を持ち上げる。
(こっ、これも……本物!?)
エプロンの生地が歪み巨体が浮かび上がる。スイカ級の塊から漏れ出したのは――”それ”が本物である証拠の感覚であり、一体感であり、――快感だった。
手と乳房の両方から暖かさと柔軟さを神経が脳に運んで来る。
望みを壊すように鋭く。恐慌のまま打ち出された十本の指が布地のフェイスを越え、深く乳房に食い込む。
そんな体勢のまま肌の暖かさが小さな手に移り、そして胸からも波打つ運動が伝わる。
信じられないが、――坂倉 慧刻は女にされていた。
それもメイド服を着せられた上に、グラマーな―――女に。

「おっ、おい!! お前、なっなんだよ、コレ?! 俺に何しやがったんだああ!!?」
明らかに事情を知っているだろう男に叫んだ。
再び男に向けられた眼球には怒り以外に恐怖、不安、驚愕の光が宿り若干、怯む。
男は何時の間か立っていて、微笑を繰り返すだけ。
沸点が低い慧刻には、我慢など出来きる訳もなく体が動いた。
動きにくいメイド服をヒラヒラ靡かせながら拳を顔の横に停止。
女になって腕力が落ちたことにも、思い付かぬまま男の顔に腕を振り下ろそうと、
するが―――――
「え……?」
世界が回った。
挑もうとした男が一気に反転し、他の全てが逆転していく。
「……―――つた、あ、…ぁ」
背中に鈍い痛みが発生して、ほぼ同時に聞こえた衝撃音に彼は自身が転んだことを悟った。可愛らしい女の声が口から漏れる。
男と女の体の構造は違う。
そんな常識すら忘れていた――――坂倉 慧刻の落ち度だった。
背は一回り小さく成り、肩は内的に凝縮されている。
腕や足も、今までとは比べようもなく貧弱なモノに変わり果てて、その分、美しさが増して、自然と内股歩き。
体全体もふっくらと肉が増したみたいに柔らかく特に、胸と尻は異常なほど膨張している。ほんの少し動かしただけで反応してしまうほどの乳が走ることで銃弾を撃ったように狂い回り、臀部など2,3キロぐらい重りを付けられたようだ。
そんな体なのにウエストは極めて細い。
そんな状態で怒りに任せた結果が―――コレだった。
バランスを崩し、横転してしまったのだ。
普段の彼なら、軽い痛みだけなのだが、今の体にはかなり負担だったらしい。
涙腺も緩くなっている為、涙が数滴零れる。
「くぅ……――――この……なっ!?」
徹底的に笑い顔を貫く男に痛みよりも怒りが勝り起き上がろうとしたが、
何故か、起き上がれない。
上がらない腕と足に視線を移せば答えは、簡単だった。
まず、足の方は地面の硬質且つ、大理石を思わせる上品な材質から手らしきモノが、
足首を捕縛していた。
冷たい感触すら気がつかないほど錯乱していた彼は、余計にこれが悪夢ではないかと
疑った。
元々、男を女にすることは費用や時間、技術さえ有れば出来ることは慧刻も許容出来るだろうと考えていたが――今、彼の足を押さえているのは――完全に常軌を越えたモノ。
ファンタジー世界の魔法が現実で行われたような心境。
そして腕の方は二人のメイド――少女が腕を押さえつけている。
足よりは現実味があるように思われたが、つくづく怪異らしく押さえている腕が一ミクロンも動かない怪力。
女になってしまった為かもしれないが、少なくとも慧刻には象に押さえつけられているような圧迫感を連想させられた。
「なっ、なんだ、お前らは!?」
地面から生えた腕らしき物体を認めたくない彼は、逃避する意味も兼ねて怪力少女たちに意識を向けた。
「始めまして、私たちはご主人さまのメイドです。 私がレラで、この子が……」
「ミラだ。 ヨロシク新人くん」
「違いますよぉ~、新人ちゃんですよぉぉ」
悠長に自己紹介してくる二人は踏ん張る慧刻をあざ笑うように腕を押さえる。
どうやら右腕を押さえつけている淡い茶色の短髪なのがレラで左の蒼の長髪がミラ。
鏡に映っているようにそっくりだから、恐らく双子なのだろう。
「はっ離せよ!! この―――くそおお!!」
「ダメです。 ご主人さまの命令なので」
「新入り、アンタもご主人さまのメイドなら主人の意向に従えよな」
力では適わないことを知り生来のガン飛ばしで脅すも、少女たちは引かずに腕の力を強める。 胸の揺らめきだけが強くなることが悔しく、過剰なまでに少女たちに噛み付く。
「 ふざけるな!! 誰がメイドだ。第一に、俺はおと……んがああ!??」
『男』―――そう言おうとしたとたんに胸部に走る痛みに支配された。
叫ばずにいられないほどの衝撃に混乱が深まる。
自由に出来る数少ない部分の首を傾け、胸元を確認した。
またしても原因が一目で理解出来た。
男の足が無慈悲に乳を踏んでいたからだ。
大きな塊がエプロンとワンピースごと踏みつけられ潰される。
丁度、肺と心臓も踏み潰すように踏まれ、苦しく罵倒どころか、息するのも難しい。
「こんなに巨乳になっちゃって男だなんて。 冗談が旨いですね坂倉さん」
「がっ……ちが……ゲホっ……お、俺……は……」
「往生際が悪いですねー。坂倉さんはもう、ボクの――いえ、私のメイドなのよ、諦めなさい」
「―――な”っ”!? …っ………そ"の"ごえ"…」
突然、男の声が変わる。
まるで女に変えられたように慧刻の同じように男の声色から女のモノへと。
そんな彼の驚きさえも何事もなく徹底的に見下ろしながら笑うと、双子のメイド
―――ミラに命令する。
<つづく>
『愛玩メイド"KEI"』2-1
第一章はこちら

作.黒い枕
イラスト.神山
(2-1)
「……うざってえー、ブス」
悪態をつきながら一人の男が白いシャツを着込んでいた。
髪を紫に染め上げ、ピアスをしている整った顔立ちの美麗な男。
普通なら、愚痴りながら着替えている青年のシーンなのだが、そこに女が加わると、
一変する。
――特に顔を血塗れにし、二倍ぐらい膨らませている女性がうめき声を上げながら
ベッドに寝かされていたら、なおさら異常である。
「…っ…………ん…がっ……ぁぁ……」
女性は顔中、痣だらけで特に左目は失明しているように充血していて、日本のドラマでは、まず放送出来ないような"重傷"
鼻は一目瞭然で折れ曲がり、セミロングの茶髪は鮮血に染まって、口からは
獣のうめき声よりも不気味な音が漏れ出していた。
そんなただ事ではない女をよそに、なおも男は――坂倉 慧刻(ケイト)は、
脱いだ服を着込んでいた。
――まるで死に瀕しているのが虫か何かのように、手鏡で自身の容姿をチェック
までしている。何故なら――。
「いいか!! もし俺のこと訴えたら、今までの写真ばら撒くからな! 俺様に二度と
近づくなよ!!」
――彼女を痛めつけた当事者だったからだ。
しかし、彼は後悔も懺悔もなく、罵倒さえ吐いて―――玄関に向かう。
(ちっ、……もう、少し蓄えていると思ったのに二百万くらいで泣き言かよ。
ブスの上に、金も無いなんて価値が無さ過ぎ)
坂倉 慧刻にとって――臥せている女性の価値は、その程度のモノ。
ルックスもスタイルも、セックスすらも気に食わない。
彼女に付き合っていたのは、何もかもが――金銭目的。
なのに、はした金寄越しただけで結婚してよ、などと”悪い冗談”を吐いた。
付きやってあげていた自分に対して、同等の存在かのように。
キレる―――理由などそれで十分。
馬乗りになり大人の、それも男の腕力で――数十発――殴った。
『撲殺』の一歩手前まで。
”女”の戯言に、 彼が思ったことは、憤怒一つ。
(俺に向かって、ふざけやがって)
自分は悪い筈などない。
悪いのは女の方であり―――彼の中では自分こそが被害者だった。
最後の10万が入った封筒を懐に入れて深い青のスーツを完璧に羽織、白と青に
彩られた服装と紫髪を最期まで入念に確かめると、玄関を開けて出て行く。
――『愛』どころか、最後まで女性を『心配』せず、――振り返りもしなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「……んだよ、中途半端な時間だな、酒でも飲みに行くか………」
女のマンションに一分一秒も居たくない慧刻は、夜をどう徘徊するか迷っていた。
真っ直ぐ家に帰るのも、嫌な時間帯に暇にされた彼は子供の癇癪のようにタバコに
火をつけて気分を落ち着つかせる。
(ん、……今日は女、…はいいや。 どうせ腐らせるほど”有る”んだから)
夜中の道を歩きながら繁華街の方に歩んでいくが、自分の縄張りでないから中々、
決まらず街中をうろつく。一本目も終わってしまう。
最初のタバコを堂々とポイ捨てして、二つ目に火種を作ろうとして――止まった。
「おっ………ありゃぁー」
ふと、目が止まったのは店の看板でなく一人の人間。……女ではない。
今日はトコトン”くだらない連中”のことは忘れ、飲み倒れるつもりだったから、尚更。
つまりは――必然的に彼が注目したのは男だった。
自分よりかは、劣るものの、かなり良いルックスをした青年。
所謂、草食系みたいな中性的な顔立ちにメガネを掛けた容貌で自分と同じく奇抜な色
をした髪――グリーン。
少年にも見えるがさすがに夜の、この時間に飲み屋や、妖しい店が立ち並ぶ場所を
歩いているから歳も近いだろう。
無論、坂倉 慧刻には男色の趣味など無い。
では、何故その青年に注目していたかと、言うと――――。
(中訓のダンナの好みにピッタリじゃねえか……かなりの額貰えるかも)
“商品”として品定めしていた。
彼はヤクザに女を売るどころ男も売っていたのだ。
自身が勤めているホスト・クラブに働きに来た奴や、貢がせた女の親族などなど……。
そんな法外的なアルバイトのお陰で彼は26歳の若さで数億の財産を手に入れていた。
さらに今宵は、馬鹿な女の所為で気分が悪く、その分良い思いをしようと決める。
(くっく、――まぁ世間の厳しさを学ばずに、こんな所に来たことを後悔するんだな)
これは――ボーナスだ。
金が有ると思い肉体関係を結んだ女が、期待はずれだった分の幸福。
ここぞと、ばかりに垢抜けない青年に社会勉強させて高額の報酬も得る――
笑わない人間が何所にいる。
持ち前の美貌で、標的に気軽に声を掛ける。
「よおっ!どうした、にーチャン? 飲み仲間がいなくて困っているのか?」
「えっ……ボ、ボク……です、か?」
「そうそう、俺も今日はツイてなくてねぇ、一緒に飲まないか?」
「えっ、でも………」
困惑する"獲物"。
流石にこう言う場面で、男を騙すのは女の方がスムーズだったろう。
しかし、彼は流れるように強引に店に誘う。
自身の長身と少年のような男との身長差で少し無理っぽかったが、肩に腕を回し、
今一状況を読めないの青年の体を強引に動かす。
「ちょっ……ちょっと!?…あの…あの」
「寂しいこと言うなよ、……俺の奢りで良いから飲もうぜ」
―――もっとも、それ以上に稼がせてもらう。
そんな意図を隠しながら、建物の中に消えていく慧刻と青年。表面上は本当の知人の
ようだが、その内面は違っていた。
――――"お互いに"――――。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<つづく>

作.黒い枕
イラスト.神山
(2-1)
「……うざってえー、ブス」
悪態をつきながら一人の男が白いシャツを着込んでいた。
髪を紫に染め上げ、ピアスをしている整った顔立ちの美麗な男。
普通なら、愚痴りながら着替えている青年のシーンなのだが、そこに女が加わると、
一変する。
――特に顔を血塗れにし、二倍ぐらい膨らませている女性がうめき声を上げながら
ベッドに寝かされていたら、なおさら異常である。
「…っ…………ん…がっ……ぁぁ……」
女性は顔中、痣だらけで特に左目は失明しているように充血していて、日本のドラマでは、まず放送出来ないような"重傷"
鼻は一目瞭然で折れ曲がり、セミロングの茶髪は鮮血に染まって、口からは
獣のうめき声よりも不気味な音が漏れ出していた。
そんなただ事ではない女をよそに、なおも男は――坂倉 慧刻(ケイト)は、
脱いだ服を着込んでいた。
――まるで死に瀕しているのが虫か何かのように、手鏡で自身の容姿をチェック
までしている。何故なら――。
「いいか!! もし俺のこと訴えたら、今までの写真ばら撒くからな! 俺様に二度と
近づくなよ!!」
――彼女を痛めつけた当事者だったからだ。
しかし、彼は後悔も懺悔もなく、罵倒さえ吐いて―――玄関に向かう。
(ちっ、……もう、少し蓄えていると思ったのに二百万くらいで泣き言かよ。
ブスの上に、金も無いなんて価値が無さ過ぎ)
坂倉 慧刻にとって――臥せている女性の価値は、その程度のモノ。
ルックスもスタイルも、セックスすらも気に食わない。
彼女に付き合っていたのは、何もかもが――金銭目的。
なのに、はした金寄越しただけで結婚してよ、などと”悪い冗談”を吐いた。
付きやってあげていた自分に対して、同等の存在かのように。
キレる―――理由などそれで十分。
馬乗りになり大人の、それも男の腕力で――数十発――殴った。
『撲殺』の一歩手前まで。
”女”の戯言に、 彼が思ったことは、憤怒一つ。
(俺に向かって、ふざけやがって)
自分は悪い筈などない。
悪いのは女の方であり―――彼の中では自分こそが被害者だった。
最後の10万が入った封筒を懐に入れて深い青のスーツを完璧に羽織、白と青に
彩られた服装と紫髪を最期まで入念に確かめると、玄関を開けて出て行く。
――『愛』どころか、最後まで女性を『心配』せず、――振り返りもしなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「……んだよ、中途半端な時間だな、酒でも飲みに行くか………」
女のマンションに一分一秒も居たくない慧刻は、夜をどう徘徊するか迷っていた。
真っ直ぐ家に帰るのも、嫌な時間帯に暇にされた彼は子供の癇癪のようにタバコに
火をつけて気分を落ち着つかせる。
(ん、……今日は女、…はいいや。 どうせ腐らせるほど”有る”んだから)
夜中の道を歩きながら繁華街の方に歩んでいくが、自分の縄張りでないから中々、
決まらず街中をうろつく。一本目も終わってしまう。
最初のタバコを堂々とポイ捨てして、二つ目に火種を作ろうとして――止まった。
「おっ………ありゃぁー」
ふと、目が止まったのは店の看板でなく一人の人間。……女ではない。
今日はトコトン”くだらない連中”のことは忘れ、飲み倒れるつもりだったから、尚更。
つまりは――必然的に彼が注目したのは男だった。
自分よりかは、劣るものの、かなり良いルックスをした青年。
所謂、草食系みたいな中性的な顔立ちにメガネを掛けた容貌で自分と同じく奇抜な色
をした髪――グリーン。
少年にも見えるがさすがに夜の、この時間に飲み屋や、妖しい店が立ち並ぶ場所を
歩いているから歳も近いだろう。
無論、坂倉 慧刻には男色の趣味など無い。
では、何故その青年に注目していたかと、言うと――――。
(中訓のダンナの好みにピッタリじゃねえか……かなりの額貰えるかも)
“商品”として品定めしていた。
彼はヤクザに女を売るどころ男も売っていたのだ。
自身が勤めているホスト・クラブに働きに来た奴や、貢がせた女の親族などなど……。
そんな法外的なアルバイトのお陰で彼は26歳の若さで数億の財産を手に入れていた。
さらに今宵は、馬鹿な女の所為で気分が悪く、その分良い思いをしようと決める。
(くっく、――まぁ世間の厳しさを学ばずに、こんな所に来たことを後悔するんだな)
これは――ボーナスだ。
金が有ると思い肉体関係を結んだ女が、期待はずれだった分の幸福。
ここぞと、ばかりに垢抜けない青年に社会勉強させて高額の報酬も得る――
笑わない人間が何所にいる。
持ち前の美貌で、標的に気軽に声を掛ける。
「よおっ!どうした、にーチャン? 飲み仲間がいなくて困っているのか?」
「えっ……ボ、ボク……です、か?」
「そうそう、俺も今日はツイてなくてねぇ、一緒に飲まないか?」
「えっ、でも………」
困惑する"獲物"。
流石にこう言う場面で、男を騙すのは女の方がスムーズだったろう。
しかし、彼は流れるように強引に店に誘う。
自身の長身と少年のような男との身長差で少し無理っぽかったが、肩に腕を回し、
今一状況を読めないの青年の体を強引に動かす。
「ちょっ……ちょっと!?…あの…あの」
「寂しいこと言うなよ、……俺の奢りで良いから飲もうぜ」
―――もっとも、それ以上に稼がせてもらう。
そんな意図を隠しながら、建物の中に消えていく慧刻と青年。表面上は本当の知人の
ようだが、その内面は違っていた。
――――"お互いに"――――。
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<つづく>
大好きな事をしてお金持ちになる
読了。
理に適っているな。
若干抽象的に感じるところもあるが、思い当たる点はある。
「お金持ち」まで到達できるかは別として、好きな事をして暮らしていければいいな。今みたいに。
オレのサイトはオレのライフワークになりうるんじゃないかな。
理に適っているな。
若干抽象的に感じるところもあるが、思い当たる点はある。
「お金持ち」まで到達できるかは別として、好きな事をして暮らしていければいいな。今みたいに。
オレのサイトはオレのライフワークになりうるんじゃないかな。
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