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クジラの人魚姫1-1
作:黒い枕
キャラデザ&挿絵:倉塚りこ
――水は命の源だとか、海は生物の母だとか――抜かすものが多いが、そうは思わない。
大事なモノではあるが哺乳類たる人間がワザワザ泳ぎを習い、船という練り物で遠くまで進出する。
ナンセンスだ。
飛行機がない時代ならいざ知らず、今の時代に海にロマンスを求めるのは時代錯誤だろう。
そう、白方 玖史羅(クジラ)は水や海が苦手だった。
過去の『トラウマ』から、17歳まで変わることがなかった少々偏った思考、それが今この場においては、より確固なモノとして信じた。
――なぜなら、現在進行形で激流に飲まれて溺れているからだ。
厳密にいえば泳ぎの練習の際に海流に飲まれ、海の中を数十分、漂流していた。
それでも意識を保っていたのは奇跡以前に、――”まず、ありえない”。
だが、極度の水嫌いな玖史羅には水関係の知識が欠如しており、酸欠でなく水の中にいるというストレスで意識を朦朧として気がつかない。
意識がある異常性に。
(やっぱ、水や海には碌な事が起きない。 ――はぁぁ、生きている内に告白するんだったあぁ)
どこまでも”異常”に気が付かない玖史羅は海流に任せるまま、海のモズクになろうとしていた瞬間、明らかに自然じゃない力によって誘導された。
組み合わせるように、誰かの手が脇に固定されている。
薄目を向ければ、何の因果か自分とは正反対に海を愛している悪友の海風 辰(トキ)が必死に水を掻き分け、光の強まる方へ向かう。
(たすかった……のか……)
安堵感すら上手く表現出来ない玖史羅は、為されるがまま倍増していく光に晒され、海の外へと連れ出された。
久しぶりの大気との対面、そして呼吸―― だが。
(あれ、………? あんまし、変わってない!?)
息苦しさの解消や、生還の喜びが、不思議と沸かない。
寧ろ、先ほどよりも苦しいというか、不慣れな違和感が――拭えない。
そう思いつつも、海から岩に打ち上げられる。
「うぐぅ」
比較的に滑らかな削面の岩肌に乗せて貰えるも、想像以上に痛々しく苦悶が喉から漏れる。
鼓膜が水分を吸収した所為か、何時もとは違う感じで響いてきた。
彼自身には、艶やかな女の潤んだ喘ぎのようにしか聞こえない。
それでも疑問を置き去りにして動かなければいけないのだが、先ほどから体の動き――というか、神経接続――が上手くいかず、辛うじて瞼を動かせる程度。
もしかしたら、神経障害級の怪我をしてしまったのか。
頭がメチャクチャ痛いぐらいしか、痛覚は訴えてこないから脳そのものに重大なダメージを受けてしまったのかしれない。
(――――? 頭―――? ――なんか忘れているような?)
疑問が脳内でさら飛び交うも、今は自分のことで精一杯。
視界の中では海風 辰の胸板が急接近した。
心配で持ち上げたのだろう。
玖史羅の水嫌いを笑いながらも、奥底には優しい熱さを持っている水屋は――そのまま。
(えっ!? ちょっと!!? おまっ―――)
緊急危機に神経接続が迅速に回復していくも、遅かった。
遅すぎた。
親友で、悪友で、巨乳派な海風 辰の顔面が玖史羅の顔へと近づき――。
ずぎゅぎゅううぅぅ――――っつつつ!!!
「んんむうぅ―――!!?? んぶうううぅ――!!!?」
猛烈に唇を奪った。
それも人工呼吸でなく、舌を巻き込む性欲の行為――つまりは唯の接吻――だ。
むぎゅるる――。むぎゅうう――。
そればかりは海風の右腕は玖史羅の乳房を圧縮し、揉み押した。
これも人工呼吸なんて生易しいものではない――知識の疎い盛った雄による力だけの愛撫――だ。
口を奪われ、右乳を弄ばれている。
玖史羅の中で何かが燃え上がり、意識と肉体の結び付きを融合させた。
動く左手、冴え渡る右腕――迷わない。
今なお無骨な舌使いで支配されながら、冷静に背中に回された”敵”の左手を緩ます。
――そして。
――――――――そして、玖史羅は。
「んば――ぁぁ!! 何するんじゃあああぁぁ、この変態があああぁぁ!!!」
「めばっ!! ろおおぉ――!!」
吹き飛ぶ男――海風 辰。
親友や悪友の分類から――変態に成り下がった男。
息を荒げて、玖史羅は怨敵とばかりに睨み、吼えた。
「このど変態!! お前、巨乳好きとかいっときながら、男好きだったのか!! ――そんな目で俺を見ていたのかあぁぁ!!?」
「待てィィ!!? あっ、いや――待ってください!! 確かに変態は認めましょう!! だけどホモ呼ばわりは断固として異議を申し立てるっ!!」
「フザケンなっ!! ――ホモだ!! ホモだっ!! お前は生粋の男好きだああ!!」
「むぐ、はっ!!? ち、違うぅ――!! なんでそうなるんですか!? 確かに俺は貴方に人工呼吸とはちょっと違ったことをしたかもしれませんが、なんでそれがホモ呼ばわりされないといけないんですかああぁぁ!???」
「男を襲ったからに決まっているだろうがああぁぁ―――――っ!!??」
「―――へっ、………おと…こ…?」
白々しく呆ける海風にもう二、三発殴ろうと岩肌を登ろうとした。
だが、未だに下半身の神経は上手く機能していないのか、後ろの方でピチピチと魚のヒレみたに海水を蹴り上げているだけ。
完全に障害が残るかもしれない恐怖が僅かに膨らむが、今は不埒な男を退治する方が鮮血だった。
仕方なく両腕で前へと進む。
「えっと、男――なんですか?」
「あ”っ!!」
「あっ、いや――あの男なら、そのお胸のものは――なんで御座いましょうか?」
「さっきから、何を――ぉぉぉおおお??!! 何じゃこりゃ――っ!!?」
ぷるん、ぷるん。
そこにあるのは見事な双乳。
汚されていない南の島の海のような蒼い髪に隠されながらも、柔らかな膨らみを外へと突き出している。
現実を信じられない玖史羅は、取りあえず揉んだ。
何故といわれれば、男の性なのか、それともただ未知なるものへの挑戦だったのか――
区別は難しいが、確かめるにはソレしかなかった。
――むにょり、――ぬにょり。
突出した乳を指で揉んだ感触は胸元に響く、そして脳内に微かな火花を起こした。
濡れた分、卑猥な変形音が辺りを支配した。
「ほ、本物………なのか!?」
絶望に綺麗な顔が、歪み瞳は不安に澱む。
掛かる蒼い髪を辿れば自身の頭にたどり着く。
それでもなお調べようとした彼の両手にタイミングを合わせたのかのように耳に触れた。
耳――というよりも、煌びやかに光る”ひれ”に。
「うんわっ!? な、なに…これ」
胸も想像外の感触だったが、耳として頭部の両脇に生えていた、ひれの感覚は文字通り人外の領域だった。
擦るだけで生み出される衝撃は痛いのか悦ばしいのか、理解出来ぬまま脳を熱く焦がし、瓦解させていく。
脳が乖離する危険すら感じられた未知の神経に早々と手を手放した。
しかし、焦りのせいで両手が余計な方――下半身のところに落ちた。
ザラザラ、と小さく硬いモノは幾つも合わさっているような不気味ながらも精密な造形物。
不本意ながら水族館のオーナーの息子でもある玖史羅には肌に触れるだけで正体を突き止めた。
尤も、何故その物体が下半身にあり、――”触れられている”―― ことすら理解出来てしまうのだろうか。
無意識に喉を鳴らし、恐る恐る下を見た。
ぶら下がり実っている大きな膨らみの―― さらに下を。
「人魚の――下半身?」
ちょうどお臍を避けるようにして侵蝕の歩みを止めている鱗の軍勢。
その下のパーツは人間が立つために必要な足――でなく、魚が動くときに必要な胴体と癒合した尾ひれ――だ。
間違いなく、腰から下は魚の尾ひれで上下に動かせる。
彼の意思で海水を大きく跳ねさせたり、小さく飛ばすたり、することも可能だった。
先ほどの誤作用は足が悪かったのではない。
白方 玖史羅自身の――感覚の方が間違っていたのだ。 そもそも”構造”が違うのだ
数十回、ピチピチ足掻いた玖史羅の顔から血が消え去り、唯でさえ白い美肌が生気を無くす。 青ざめたなどと表現するよりも冷め切った顔は、怖いほど表情が希薄だった。
「な、なぁ――トキ? 俺って何に見える ――?」
「そりゃあ、美乳を持っている美人の――”人魚”―― ですよ。」
「はは…は……嘘…じゃない……んだ」
「――アレ、なんで俺のことを………あぁ、そうか貴方、クジラの親父さんのところで新しく働く人でしょ。――そうか、そうか、あの人――人魚姫の劇でお客さん招こうって腹か……やるねぇ」
「お……親父ィィ!!?」
「うわっ!!」
彼に僅かな希望と――元凶の存在――に目星をつけた。
あの男なら、息子を犠牲にしてまで水族館を護ろうとするだろう。
なんせ、一時には女装を強要し、客寄席のキャンペン・ガールにしようとした程だ。
“妖しい薬を購入して、息子に――自分に試し――人魚なってしまった”。
弱くなった握力で拳を作り出しと、本当の敵に矛先を向ける。
今の姿なら深海の奥底に眠っている三つ槍がとてもよく似合うだろう。
可能性の少なくても彼には何かの所為にするしか精神が落ち着かないし、彼にとって一番都合が良かったのが実の――親だった。
「あ、あの……本当に大丈夫です――って、おお沙希、”クジラ”が目覚めたか?」
「沙希――!?」
自分のことしか眼中になかった玖史羅だったが、親友の声に後ろを振り向く。
海水に落っこちないように苦労しながらも方向転換し、ボートの上から手を振る少女の姿を見つけた。
競技用の黒い水着に包まれ、Cカップの胸と足先へと進む体のラインが眩しい。
遠くにいても分かるぐらいの美少女だ。
尤も、遠くでも髪の毛の一つ、一つさえも捉えられたのは、――まぁ、お約束とばかりに愛のお陰だった――のである。
そんな彼女の横にいる人物が起き上がる。
重々しく体を起き上がらせ、顔を揺さぶり覚醒していく。
水をたくさん吸い取った衣服を邪魔臭そうに扱いながら、呼吸を整えている。
(ん――あれっ、――誰だ?)
幼馴染――麻倉 沙希【さき】――以外は流石に遠くて鮮明には分からないが、兎に角、男だ。
男が沙希と一緒にいること自体が嫌な玖史羅は自身の不幸よりも先に嫉妬の炎を燃やした。
(んん? ――そういえば、何で”クジラが目覚めた”っていったんだ?)
白方 玖史羅は間違いなく自分自身――例え、性別はおろか、人外になってしまった――が、それでも自分は自分だった。
――他に”白方 玖史羅【クジラ】”がいる訳でもないのに。
水に滴り、纏わり付く髪を流しながら、近づくボートを見続ける。
そして、ボートが岩肌とジャンプで行き来出来るほど近くなり――。
「――――誰、あんた?」
「…………―――――――――っつつつ?!?!」
――“二人は邂逅を果たした”。
何時ものと同じように眼つきギラギラさせながら、” 玖史羅”は僅かな戸惑いを露にし、
――”人魚”―― を見下ろした。
そして人魚である”セシリウス”は岩肌に腰を任せながら、波に揺らされ動く、
――” 白方 玖史羅”―― を見上げた。

「えっクジラ。この人と知り合いなの?」
「おいおい、もしかして――親戚か何か? だったら俺への誤解を解きつつ、紹介してくれ――親友よ!!」
能天気な沙希と辰の声が空しく塩気が豊富な風に飲み込まれ、二人――”一人は人間ではない”――は己に降りかかった災難を改めて理解し始めた。
<つづく>
キャラデザ&挿絵:倉塚りこ
――水は命の源だとか、海は生物の母だとか――抜かすものが多いが、そうは思わない。
大事なモノではあるが哺乳類たる人間がワザワザ泳ぎを習い、船という練り物で遠くまで進出する。
ナンセンスだ。
飛行機がない時代ならいざ知らず、今の時代に海にロマンスを求めるのは時代錯誤だろう。
そう、白方 玖史羅(クジラ)は水や海が苦手だった。
過去の『トラウマ』から、17歳まで変わることがなかった少々偏った思考、それが今この場においては、より確固なモノとして信じた。
――なぜなら、現在進行形で激流に飲まれて溺れているからだ。
厳密にいえば泳ぎの練習の際に海流に飲まれ、海の中を数十分、漂流していた。
それでも意識を保っていたのは奇跡以前に、――”まず、ありえない”。
だが、極度の水嫌いな玖史羅には水関係の知識が欠如しており、酸欠でなく水の中にいるというストレスで意識を朦朧として気がつかない。
意識がある異常性に。
(やっぱ、水や海には碌な事が起きない。 ――はぁぁ、生きている内に告白するんだったあぁ)
どこまでも”異常”に気が付かない玖史羅は海流に任せるまま、海のモズクになろうとしていた瞬間、明らかに自然じゃない力によって誘導された。
組み合わせるように、誰かの手が脇に固定されている。
薄目を向ければ、何の因果か自分とは正反対に海を愛している悪友の海風 辰(トキ)が必死に水を掻き分け、光の強まる方へ向かう。
(たすかった……のか……)
安堵感すら上手く表現出来ない玖史羅は、為されるがまま倍増していく光に晒され、海の外へと連れ出された。
久しぶりの大気との対面、そして呼吸―― だが。
(あれ、………? あんまし、変わってない!?)
息苦しさの解消や、生還の喜びが、不思議と沸かない。
寧ろ、先ほどよりも苦しいというか、不慣れな違和感が――拭えない。
そう思いつつも、海から岩に打ち上げられる。
「うぐぅ」
比較的に滑らかな削面の岩肌に乗せて貰えるも、想像以上に痛々しく苦悶が喉から漏れる。
鼓膜が水分を吸収した所為か、何時もとは違う感じで響いてきた。
彼自身には、艶やかな女の潤んだ喘ぎのようにしか聞こえない。
それでも疑問を置き去りにして動かなければいけないのだが、先ほどから体の動き――というか、神経接続――が上手くいかず、辛うじて瞼を動かせる程度。
もしかしたら、神経障害級の怪我をしてしまったのか。
頭がメチャクチャ痛いぐらいしか、痛覚は訴えてこないから脳そのものに重大なダメージを受けてしまったのかしれない。
(――――? 頭―――? ――なんか忘れているような?)
疑問が脳内でさら飛び交うも、今は自分のことで精一杯。
視界の中では海風 辰の胸板が急接近した。
心配で持ち上げたのだろう。
玖史羅の水嫌いを笑いながらも、奥底には優しい熱さを持っている水屋は――そのまま。
(えっ!? ちょっと!!? おまっ―――)
緊急危機に神経接続が迅速に回復していくも、遅かった。
遅すぎた。
親友で、悪友で、巨乳派な海風 辰の顔面が玖史羅の顔へと近づき――。
ずぎゅぎゅううぅぅ――――っつつつ!!!
「んんむうぅ―――!!?? んぶうううぅ――!!!?」
猛烈に唇を奪った。
それも人工呼吸でなく、舌を巻き込む性欲の行為――つまりは唯の接吻――だ。
むぎゅるる――。むぎゅうう――。
そればかりは海風の右腕は玖史羅の乳房を圧縮し、揉み押した。
これも人工呼吸なんて生易しいものではない――知識の疎い盛った雄による力だけの愛撫――だ。
口を奪われ、右乳を弄ばれている。
玖史羅の中で何かが燃え上がり、意識と肉体の結び付きを融合させた。
動く左手、冴え渡る右腕――迷わない。
今なお無骨な舌使いで支配されながら、冷静に背中に回された”敵”の左手を緩ます。
――そして。
――――――――そして、玖史羅は。
「んば――ぁぁ!! 何するんじゃあああぁぁ、この変態があああぁぁ!!!」
「めばっ!! ろおおぉ――!!」
吹き飛ぶ男――海風 辰。
親友や悪友の分類から――変態に成り下がった男。
息を荒げて、玖史羅は怨敵とばかりに睨み、吼えた。
「このど変態!! お前、巨乳好きとかいっときながら、男好きだったのか!! ――そんな目で俺を見ていたのかあぁぁ!!?」
「待てィィ!!? あっ、いや――待ってください!! 確かに変態は認めましょう!! だけどホモ呼ばわりは断固として異議を申し立てるっ!!」
「フザケンなっ!! ――ホモだ!! ホモだっ!! お前は生粋の男好きだああ!!」
「むぐ、はっ!!? ち、違うぅ――!! なんでそうなるんですか!? 確かに俺は貴方に人工呼吸とはちょっと違ったことをしたかもしれませんが、なんでそれがホモ呼ばわりされないといけないんですかああぁぁ!???」
「男を襲ったからに決まっているだろうがああぁぁ―――――っ!!??」
「―――へっ、………おと…こ…?」
白々しく呆ける海風にもう二、三発殴ろうと岩肌を登ろうとした。
だが、未だに下半身の神経は上手く機能していないのか、後ろの方でピチピチと魚のヒレみたに海水を蹴り上げているだけ。
完全に障害が残るかもしれない恐怖が僅かに膨らむが、今は不埒な男を退治する方が鮮血だった。
仕方なく両腕で前へと進む。
「えっと、男――なんですか?」
「あ”っ!!」
「あっ、いや――あの男なら、そのお胸のものは――なんで御座いましょうか?」
「さっきから、何を――ぉぉぉおおお??!! 何じゃこりゃ――っ!!?」
ぷるん、ぷるん。
そこにあるのは見事な双乳。
汚されていない南の島の海のような蒼い髪に隠されながらも、柔らかな膨らみを外へと突き出している。
現実を信じられない玖史羅は、取りあえず揉んだ。
何故といわれれば、男の性なのか、それともただ未知なるものへの挑戦だったのか――
区別は難しいが、確かめるにはソレしかなかった。
――むにょり、――ぬにょり。
突出した乳を指で揉んだ感触は胸元に響く、そして脳内に微かな火花を起こした。
濡れた分、卑猥な変形音が辺りを支配した。
「ほ、本物………なのか!?」
絶望に綺麗な顔が、歪み瞳は不安に澱む。
掛かる蒼い髪を辿れば自身の頭にたどり着く。
それでもなお調べようとした彼の両手にタイミングを合わせたのかのように耳に触れた。
耳――というよりも、煌びやかに光る”ひれ”に。
「うんわっ!? な、なに…これ」
胸も想像外の感触だったが、耳として頭部の両脇に生えていた、ひれの感覚は文字通り人外の領域だった。
擦るだけで生み出される衝撃は痛いのか悦ばしいのか、理解出来ぬまま脳を熱く焦がし、瓦解させていく。
脳が乖離する危険すら感じられた未知の神経に早々と手を手放した。
しかし、焦りのせいで両手が余計な方――下半身のところに落ちた。
ザラザラ、と小さく硬いモノは幾つも合わさっているような不気味ながらも精密な造形物。
不本意ながら水族館のオーナーの息子でもある玖史羅には肌に触れるだけで正体を突き止めた。
尤も、何故その物体が下半身にあり、――”触れられている”―― ことすら理解出来てしまうのだろうか。
無意識に喉を鳴らし、恐る恐る下を見た。
ぶら下がり実っている大きな膨らみの―― さらに下を。
「人魚の――下半身?」
ちょうどお臍を避けるようにして侵蝕の歩みを止めている鱗の軍勢。
その下のパーツは人間が立つために必要な足――でなく、魚が動くときに必要な胴体と癒合した尾ひれ――だ。
間違いなく、腰から下は魚の尾ひれで上下に動かせる。
彼の意思で海水を大きく跳ねさせたり、小さく飛ばすたり、することも可能だった。
先ほどの誤作用は足が悪かったのではない。
白方 玖史羅自身の――感覚の方が間違っていたのだ。 そもそも”構造”が違うのだ
数十回、ピチピチ足掻いた玖史羅の顔から血が消え去り、唯でさえ白い美肌が生気を無くす。 青ざめたなどと表現するよりも冷め切った顔は、怖いほど表情が希薄だった。
「な、なぁ――トキ? 俺って何に見える ――?」
「そりゃあ、美乳を持っている美人の――”人魚”―― ですよ。」
「はは…は……嘘…じゃない……んだ」
「――アレ、なんで俺のことを………あぁ、そうか貴方、クジラの親父さんのところで新しく働く人でしょ。――そうか、そうか、あの人――人魚姫の劇でお客さん招こうって腹か……やるねぇ」
「お……親父ィィ!!?」
「うわっ!!」
彼に僅かな希望と――元凶の存在――に目星をつけた。
あの男なら、息子を犠牲にしてまで水族館を護ろうとするだろう。
なんせ、一時には女装を強要し、客寄席のキャンペン・ガールにしようとした程だ。
“妖しい薬を購入して、息子に――自分に試し――人魚なってしまった”。
弱くなった握力で拳を作り出しと、本当の敵に矛先を向ける。
今の姿なら深海の奥底に眠っている三つ槍がとてもよく似合うだろう。
可能性の少なくても彼には何かの所為にするしか精神が落ち着かないし、彼にとって一番都合が良かったのが実の――親だった。
「あ、あの……本当に大丈夫です――って、おお沙希、”クジラ”が目覚めたか?」
「沙希――!?」
自分のことしか眼中になかった玖史羅だったが、親友の声に後ろを振り向く。
海水に落っこちないように苦労しながらも方向転換し、ボートの上から手を振る少女の姿を見つけた。
競技用の黒い水着に包まれ、Cカップの胸と足先へと進む体のラインが眩しい。
遠くにいても分かるぐらいの美少女だ。
尤も、遠くでも髪の毛の一つ、一つさえも捉えられたのは、――まぁ、お約束とばかりに愛のお陰だった――のである。
そんな彼女の横にいる人物が起き上がる。
重々しく体を起き上がらせ、顔を揺さぶり覚醒していく。
水をたくさん吸い取った衣服を邪魔臭そうに扱いながら、呼吸を整えている。
(ん――あれっ、――誰だ?)
幼馴染――麻倉 沙希【さき】――以外は流石に遠くて鮮明には分からないが、兎に角、男だ。
男が沙希と一緒にいること自体が嫌な玖史羅は自身の不幸よりも先に嫉妬の炎を燃やした。
(んん? ――そういえば、何で”クジラが目覚めた”っていったんだ?)
白方 玖史羅は間違いなく自分自身――例え、性別はおろか、人外になってしまった――が、それでも自分は自分だった。
――他に”白方 玖史羅【クジラ】”がいる訳でもないのに。
水に滴り、纏わり付く髪を流しながら、近づくボートを見続ける。
そして、ボートが岩肌とジャンプで行き来出来るほど近くなり――。
「――――誰、あんた?」
「…………―――――――――っつつつ?!?!」
――“二人は邂逅を果たした”。
何時ものと同じように眼つきギラギラさせながら、” 玖史羅”は僅かな戸惑いを露にし、
――”人魚”―― を見下ろした。
そして人魚である”セシリウス”は岩肌に腰を任せながら、波に揺らされ動く、
――” 白方 玖史羅”―― を見上げた。

「えっクジラ。この人と知り合いなの?」
「おいおい、もしかして――親戚か何か? だったら俺への誤解を解きつつ、紹介してくれ――親友よ!!」
能天気な沙希と辰の声が空しく塩気が豊富な風に飲み込まれ、二人――”一人は人間ではない”――は己に降りかかった災難を改めて理解し始めた。
<つづく>
セーラー・男子
![]() | セーラー男子(ジュネットコミックス ピアスシリーズ) (2010/03/31) サキラ 商品詳細を見る |
水曜イラスト企画 絵師 倉塚りこさん(9) 仮名:白方 玖史羅(しらかた くじら)
白方 玖史羅(しらかた くじら)
水族館オーナーの息子。
名前がクジラだが身長以外の外見は女みたいで長髪で目付きが鋭い,女扱いされると怒る。
さらに,周りに有名なほど水嫌いであった。幼馴染で好意を持っている女の子と近所の海で訓練(泳ぎ)をしていたら二人一緒に沖に流されてしまう。
そこに巻き込まれた人魚の女性と白方が入れ替わってしまう。
水嫌いにも限らず水の中でしか生きられなくなった上,世間からも隠れなくてはならなくなてしまう。
人魚の秘術で元に戻れずとも人間にはなれるものも,定期的に水に触れなくてはいけないし,長時やりすぎると喘息を起こすなどの問題が起きる。
こうして主人公と人魚と幼馴染との三角関係になるは、,父からは人魚時と人間時の美しさを利用し水族館のマスコット・キャラにさるは、年上のナイスバディー好きの親友からは行き纏われる始末。
絵師:倉塚りこ スルーブレイカー

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。
本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。
このキャラクターは原則として黒い枕さん専用です。
水族館オーナーの息子。
名前がクジラだが身長以外の外見は女みたいで長髪で目付きが鋭い,女扱いされると怒る。
さらに,周りに有名なほど水嫌いであった。幼馴染で好意を持っている女の子と近所の海で訓練(泳ぎ)をしていたら二人一緒に沖に流されてしまう。
そこに巻き込まれた人魚の女性と白方が入れ替わってしまう。
水嫌いにも限らず水の中でしか生きられなくなった上,世間からも隠れなくてはならなくなてしまう。
人魚の秘術で元に戻れずとも人間にはなれるものも,定期的に水に触れなくてはいけないし,長時やりすぎると喘息を起こすなどの問題が起きる。
こうして主人公と人魚と幼馴染との三角関係になるは、,父からは人魚時と人間時の美しさを利用し水族館のマスコット・キャラにさるは、年上のナイスバディー好きの親友からは行き纏われる始末。
絵師:倉塚りこ スルーブレイカー

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。
このキャラクターは原則として黒い枕さん専用です。
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男の娘に好かれたいのかなりたいのか
男の娘に「好かれたい」?「なりたい」?それとも・・・?
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チェンジ・ライフ・ラプソディー (7)
第一話はこちら
作.エイジ
キャラクター作成.倉塚りこ
ガチャ。ギィ…。
鍵穴に鍵を差し込み扉を開けると眼前に広がるのは見慣れた自室。それを確認して俺は安堵に胸をなで降ろす。
やはり自分の部屋は安心できる。それはここが自分の居場所でありテリトリーだからかもしれない。
「お邪魔します」
「失礼します…」
「上がりま~す」
…まあ今回は自分以外にも数人がこの部屋に上がりこんでいるけどな。その数自分も含めて四人。1LDKの部屋はたちどころに埋めつくされ、一人だと若干広く感じた室内が狭くなってしまった。
「よっこいしょ…っと」
持っていた買い物袋を床に降ろし、一息。
その様子に雪緒がくすくすと笑った。
「…なんだ?」
「先輩おじさんみたいです」
俺はその言葉にムッとする。
「外見はそんなに可愛いんですからもっとちゃんとしてくださいね」
「…努力するよ…」
…まあそもそも。こうならなければそんな事を気にする必要もなかったわけだが…。それは言わぬが吉、だな。
だから俺は別の話題を振る。
「しかし本当にいいのか? これだけの物を全部そっち持ちで」
置いた買い物袋を見回して俺は尋ねる。
服、下着だけじゃない。簡単な基礎化粧品に洗顔料、さらには学校の女子制服まで。今日使った金額は少なく見積もっても十数万はくだらないはずだ。ポンポンと簡単に出せるお金じゃない。少ないが俺も少しくらいなら…。
だが雪緒の表情が呆れていることに気がつき、俺はそこで思考を中断する。
「先輩」
言葉は雪緒ではなく月夜からきた。
「何度も言いました。気にしないでくださいって」
「そうですよ。悪いのは私達なんだから先輩は気にしたらダメですよ?」
花穂も月夜に同調する。
「先輩をこんな風にした張本人が言えたセリフじゃないと思うけどね…。でもまあ、そういうことです。先輩が気にすることじゃありませんよ」
そして雪緒も花穂にジト目を向けつつ言う。
…なら俺が言うことはただ一つだ。
「ありがとな」
その言葉に姉妹達は満足そうに笑った。
「先輩。お風呂先に入っちゃってください。ご飯ができるまでもう少しかかりますから」
シチュー鍋をコトコトと煮込ませながら雪緒が言う。
俺はオセロ盤(対戦相手は花穂。勝敗は7:3くらいで俺が勝ち越してる)から顔を上げ、
「風呂?」
「はい。先輩昨日もお風呂入っていないでしょう?」
「それはまあ…」
雪緒の言葉通り俺は昨日から風呂に入っていない。だから風呂に入ってさっぱりしたいという気持ちは当然ある。
あるんだが…
「今まで通りに洗っていいのか? この身体」
俺の言葉はまったくの予想外だったのか。雪緒はおろか、月夜、花穂の二人までポカンと俺を見ていた。
そんなに変な質問だったろうかと俺は内心首を捻る。
今の肉体が男の時とはまったく勝手が違うこと。それはもう嫌というほど実感している。
だから身体の洗い方も男の時とは違うだろうと思ったんだが…。
一応念のために尋ねてみる。
「…力任せにこするだけじゃダメ…だよな?」
「そ、そうですね。確かにそれだと身体を痛めちゃいますけど…」
「…だよな」
やっぱりというかなんというか…。
「じゃあ誰かが一緒に入って洗い方を教えるしかないですけど―――」
その言葉に月夜と花穂、二人が反応した。互いに瞳を輝かせて俺を見つめてくる。…怖いっつーに。
俺は雪緒に助け舟を求めるが、
「じゃあ…花穂。お願いね」
「やった~!」
歓声を上げる花穂と、
『雪緒~!!』
怒声を上げる月夜と俺。
それに雪緒は苦笑して、
「私は今料理中ですから無理ですよ。かといって月夜は何度も襲われてるから安心できないでしょうし。―――そんなわけで月夜は自業自得」
言われた月夜は不満そうに頬を膨らませていたが、やがてふいっとテレビの方へと視線を移した。
「で、花穂なのはなんでだ? 俺からすると花穂も月夜とどっこいどっこいなんだが」
なにせこんな風にした張本人だしな。
「ひど~い。私は月夜ねぇとは違って見境なく襲ったりしないよ~!!」
花穂が俺の言葉に不満の声を上げるが…無視。
雪緒の返答はこうだった。
「先輩にとっては大して変わらないかもしれないですけど、一応花穂は無理矢理ってことはしませんから大丈夫ですよ。…たまに暴走しますけど」
「おい!?」
今なんか聞き捨てならないことを聞いたぞ!?
「し、心配ないですよ。それにいざとなったら大声を上げてもらえば飛んでいきますから!」
「絶対だからな…」
頷く雪緒。
「じゃあ先輩。レッツラ・ゴー!」
「わかったから引っ張るな花穂!」
こうして俺は花穂に連れられて風呂に入ることになった。
「パンパカパ~ン♪ 御島 花穂による『誰でもできる入浴講座』はっじまっるよ~♪」
パチパチパチ。
「はい拍手ありがと~。じゃあまずは最初に髪の毛の洗い方から説明するね。ここは基本男の時と大して変わりはないよ。ただ先輩は私と同じで髪の量が多いから、頭皮までしっかり洗ってね。もちろん毛先もしっかり洗うこと! こんな感じにね」
花穂はそう言って髪の先端をゆっくりと、だが丁寧に洗っていく。
やがてそれが済み、髪にお湯を流した。
そうして現れたのは先程よりも艶やかさを増した自分の髪だ。
「では先輩も」
「…ああ」
促され、花穂の髪を取ると(ちなみに花穂は今現在ツーテールにしている髪をほどいている)先程の花穂の洗い方を見様見真似で繰り返した。
はたして花穂の評価は?
「う~ん…。ちょっと力が入りすぎてるかな~。洗った後の毛先がバラバラです」
見てみると確かに俺が洗った花穂の先端は少しだが崩れていた。
「す、すまん」
「いいですよ~。気にしなくて。でもこれで髪の洗い方はわかりましたよね?」
「あ、ああ。大丈夫だ」
若干の不安も残っているが、ひとまず平気だろう。基本的には男の時とそう変わらないのだし。
「じゃあいよいよ本命! 身体の洗い方にいきましょ~!」
ビクリと震える。…うう。なんか嫌な予感がひしひしと…。
そんな俺とは裏腹に花穂は楽しそうに、
「え~、まず身体を洗う時の基本だけど、上から下に向かうように洗っていきます。すなわち上半身→下半身の順だね」
「………」
「身体を洗うことの基本は身体についた垢を落とすこと。なのできちんと身体のすみからすみまでこすりましょう」
ここら辺は当然というか、大前提だよな。
「ただし力いっぱいこするんじゃなくて、あくまでも優しく丁寧を心がけること。女の子の肌は繊細なのです」
…それはもう身に染みてわかっているから心配無用だ。
「じゃあ先輩、椅子に座って。お手本として軽く洗ってあげるから♪」
「…変なことするなよ?」
一応釘を刺しておく。花穂は笑いながら、
「しませんよぉ。安心してくださいな」
…今はその言葉を信じるしかない。
俺は覚悟を決めて椅子に座った。
「じゃあいきますよ~」
「ど~んとこい!」
俺はそう返し身構える。後はただ待つのみ!
そして背中にタオルを当てられ、身体をこすられる。
タオルは背中から首へと移り、腕、お腹へと移動していく。
その感触はただ純粋に気持ちよくて、自然と身体の力が抜けリラックスでした。
…それにしても胸を洗わないのはなんでだろう。絶対になにかしてくるかと思っていたんだが…。
「胸はちょっと特殊な洗い方をするんであえて残しました。これからレクチャーしま~す」
まるで俺の心を読んだかのようなタイミングで花穂が言う。そして胸にタオルを当てると、
「Are You ready?」
「OKだ!」
なかばやけくそ気味に俺は答えた。
「ではでは。え~、コホン。力を込めずに丁寧に。これは変わりません。でも洗い方にコツがあってこ~やって…」
「うひゃ!?」
タオルが今までとは違う動きをし、俺は驚きに声を上げてしまう。
それに花穂も驚いたのか、
「せ、先輩。平気?」
「…ああ。少し驚いただけだ」
「じゃあ続き…するよ?」
「頼む」
俺が頷くのを確認して、花穂は再びタオルを動かす。
「え、えっと。胸を洗う時は円を描くように動かしながら洗います。こんな感じでゆっくりと…」
花穂がタオルを動かすとその感触にぞわわ! っと肌が逆立つ。
「~っ!」
そして声を漏らさないよう、唇を噛んで必至に抑える。
今声を出したらマズイ。そんな予感がしたから。
それから俺達二人は無言だった。俺は声を押し殺すことで精一杯だし、花穂もそんな様子を察したのか何も言わない。
どれくらいの時間が過ぎたのか。数分か。数十分か。
ざばーっとお湯がかけられる。
「―――はい。終了」
「…さ、サンキュ」
「じゃあ残りは自分でやってくださいね。私は先に上がりますから」
「? …わかった」
疑問を覚えるも俺はあえて追及しない。俺自身そんな余裕はなかった。
「ではお先に~!」
ガラガラ。ピシャン!
「…はああ~…」
花穂が出ていくと、俺は脱力してずるずると椅子から転げ落ちた。
<つづく>
作.エイジ
キャラクター作成.倉塚りこ
ガチャ。ギィ…。
鍵穴に鍵を差し込み扉を開けると眼前に広がるのは見慣れた自室。それを確認して俺は安堵に胸をなで降ろす。
やはり自分の部屋は安心できる。それはここが自分の居場所でありテリトリーだからかもしれない。
「お邪魔します」
「失礼します…」
「上がりま~す」
…まあ今回は自分以外にも数人がこの部屋に上がりこんでいるけどな。その数自分も含めて四人。1LDKの部屋はたちどころに埋めつくされ、一人だと若干広く感じた室内が狭くなってしまった。
「よっこいしょ…っと」
持っていた買い物袋を床に降ろし、一息。
その様子に雪緒がくすくすと笑った。
「…なんだ?」
「先輩おじさんみたいです」
俺はその言葉にムッとする。
「外見はそんなに可愛いんですからもっとちゃんとしてくださいね」
「…努力するよ…」
…まあそもそも。こうならなければそんな事を気にする必要もなかったわけだが…。それは言わぬが吉、だな。
だから俺は別の話題を振る。
「しかし本当にいいのか? これだけの物を全部そっち持ちで」
置いた買い物袋を見回して俺は尋ねる。
服、下着だけじゃない。簡単な基礎化粧品に洗顔料、さらには学校の女子制服まで。今日使った金額は少なく見積もっても十数万はくだらないはずだ。ポンポンと簡単に出せるお金じゃない。少ないが俺も少しくらいなら…。
だが雪緒の表情が呆れていることに気がつき、俺はそこで思考を中断する。
「先輩」
言葉は雪緒ではなく月夜からきた。
「何度も言いました。気にしないでくださいって」
「そうですよ。悪いのは私達なんだから先輩は気にしたらダメですよ?」
花穂も月夜に同調する。
「先輩をこんな風にした張本人が言えたセリフじゃないと思うけどね…。でもまあ、そういうことです。先輩が気にすることじゃありませんよ」
そして雪緒も花穂にジト目を向けつつ言う。
…なら俺が言うことはただ一つだ。
「ありがとな」
その言葉に姉妹達は満足そうに笑った。
「先輩。お風呂先に入っちゃってください。ご飯ができるまでもう少しかかりますから」
シチュー鍋をコトコトと煮込ませながら雪緒が言う。
俺はオセロ盤(対戦相手は花穂。勝敗は7:3くらいで俺が勝ち越してる)から顔を上げ、
「風呂?」
「はい。先輩昨日もお風呂入っていないでしょう?」
「それはまあ…」
雪緒の言葉通り俺は昨日から風呂に入っていない。だから風呂に入ってさっぱりしたいという気持ちは当然ある。
あるんだが…
「今まで通りに洗っていいのか? この身体」
俺の言葉はまったくの予想外だったのか。雪緒はおろか、月夜、花穂の二人までポカンと俺を見ていた。
そんなに変な質問だったろうかと俺は内心首を捻る。
今の肉体が男の時とはまったく勝手が違うこと。それはもう嫌というほど実感している。
だから身体の洗い方も男の時とは違うだろうと思ったんだが…。
一応念のために尋ねてみる。
「…力任せにこするだけじゃダメ…だよな?」
「そ、そうですね。確かにそれだと身体を痛めちゃいますけど…」
「…だよな」
やっぱりというかなんというか…。
「じゃあ誰かが一緒に入って洗い方を教えるしかないですけど―――」
その言葉に月夜と花穂、二人が反応した。互いに瞳を輝かせて俺を見つめてくる。…怖いっつーに。
俺は雪緒に助け舟を求めるが、
「じゃあ…花穂。お願いね」
「やった~!」
歓声を上げる花穂と、
『雪緒~!!』
怒声を上げる月夜と俺。
それに雪緒は苦笑して、
「私は今料理中ですから無理ですよ。かといって月夜は何度も襲われてるから安心できないでしょうし。―――そんなわけで月夜は自業自得」
言われた月夜は不満そうに頬を膨らませていたが、やがてふいっとテレビの方へと視線を移した。
「で、花穂なのはなんでだ? 俺からすると花穂も月夜とどっこいどっこいなんだが」
なにせこんな風にした張本人だしな。
「ひど~い。私は月夜ねぇとは違って見境なく襲ったりしないよ~!!」
花穂が俺の言葉に不満の声を上げるが…無視。
雪緒の返答はこうだった。
「先輩にとっては大して変わらないかもしれないですけど、一応花穂は無理矢理ってことはしませんから大丈夫ですよ。…たまに暴走しますけど」
「おい!?」
今なんか聞き捨てならないことを聞いたぞ!?
「し、心配ないですよ。それにいざとなったら大声を上げてもらえば飛んでいきますから!」
「絶対だからな…」
頷く雪緒。
「じゃあ先輩。レッツラ・ゴー!」
「わかったから引っ張るな花穂!」
こうして俺は花穂に連れられて風呂に入ることになった。
「パンパカパ~ン♪ 御島 花穂による『誰でもできる入浴講座』はっじまっるよ~♪」
パチパチパチ。
「はい拍手ありがと~。じゃあまずは最初に髪の毛の洗い方から説明するね。ここは基本男の時と大して変わりはないよ。ただ先輩は私と同じで髪の量が多いから、頭皮までしっかり洗ってね。もちろん毛先もしっかり洗うこと! こんな感じにね」
花穂はそう言って髪の先端をゆっくりと、だが丁寧に洗っていく。
やがてそれが済み、髪にお湯を流した。
そうして現れたのは先程よりも艶やかさを増した自分の髪だ。
「では先輩も」
「…ああ」
促され、花穂の髪を取ると(ちなみに花穂は今現在ツーテールにしている髪をほどいている)先程の花穂の洗い方を見様見真似で繰り返した。
はたして花穂の評価は?
「う~ん…。ちょっと力が入りすぎてるかな~。洗った後の毛先がバラバラです」
見てみると確かに俺が洗った花穂の先端は少しだが崩れていた。
「す、すまん」
「いいですよ~。気にしなくて。でもこれで髪の洗い方はわかりましたよね?」
「あ、ああ。大丈夫だ」
若干の不安も残っているが、ひとまず平気だろう。基本的には男の時とそう変わらないのだし。
「じゃあいよいよ本命! 身体の洗い方にいきましょ~!」
ビクリと震える。…うう。なんか嫌な予感がひしひしと…。
そんな俺とは裏腹に花穂は楽しそうに、
「え~、まず身体を洗う時の基本だけど、上から下に向かうように洗っていきます。すなわち上半身→下半身の順だね」
「………」
「身体を洗うことの基本は身体についた垢を落とすこと。なのできちんと身体のすみからすみまでこすりましょう」
ここら辺は当然というか、大前提だよな。
「ただし力いっぱいこするんじゃなくて、あくまでも優しく丁寧を心がけること。女の子の肌は繊細なのです」
…それはもう身に染みてわかっているから心配無用だ。
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「…変なことするなよ?」
一応釘を刺しておく。花穂は笑いながら、
「しませんよぉ。安心してくださいな」
…今はその言葉を信じるしかない。
俺は覚悟を決めて椅子に座った。
「じゃあいきますよ~」
「ど~んとこい!」
俺はそう返し身構える。後はただ待つのみ!
そして背中にタオルを当てられ、身体をこすられる。
タオルは背中から首へと移り、腕、お腹へと移動していく。
その感触はただ純粋に気持ちよくて、自然と身体の力が抜けリラックスでした。
…それにしても胸を洗わないのはなんでだろう。絶対になにかしてくるかと思っていたんだが…。
「胸はちょっと特殊な洗い方をするんであえて残しました。これからレクチャーしま~す」
まるで俺の心を読んだかのようなタイミングで花穂が言う。そして胸にタオルを当てると、
「Are You ready?」
「OKだ!」
なかばやけくそ気味に俺は答えた。
「ではでは。え~、コホン。力を込めずに丁寧に。これは変わりません。でも洗い方にコツがあってこ~やって…」
「うひゃ!?」
タオルが今までとは違う動きをし、俺は驚きに声を上げてしまう。
それに花穂も驚いたのか、
「せ、先輩。平気?」
「…ああ。少し驚いただけだ」
「じゃあ続き…するよ?」
「頼む」
俺が頷くのを確認して、花穂は再びタオルを動かす。
「え、えっと。胸を洗う時は円を描くように動かしながら洗います。こんな感じでゆっくりと…」
花穂がタオルを動かすとその感触にぞわわ! っと肌が逆立つ。
「~っ!」
そして声を漏らさないよう、唇を噛んで必至に抑える。
今声を出したらマズイ。そんな予感がしたから。
それから俺達二人は無言だった。俺は声を押し殺すことで精一杯だし、花穂もそんな様子を察したのか何も言わない。
どれくらいの時間が過ぎたのか。数分か。数十分か。
ざばーっとお湯がかけられる。
「―――はい。終了」
「…さ、サンキュ」
「じゃあ残りは自分でやってくださいね。私は先に上がりますから」
「? …わかった」
疑問を覚えるも俺はあえて追及しない。俺自身そんな余裕はなかった。
「ではお先に~!」
ガラガラ。ピシャン!
「…はああ~…」
花穂が出ていくと、俺は脱力してずるずると椅子から転げ落ちた。
<つづく>
すくフル。 (2008/01) 望月 奈々
DMM電子書籍版が期間限定で半額セール中!

男の子も可愛く描いてくれる漫画家さんで良い感じです。
お姉さまも愛の試練!!が女装該当作。
その前の短編で出ていた生徒会のレズなお姉さまコンビの一人が実は男だったと言うw
レズで受け身だったので気づかなかったと言うw
ありです。
短編1個なのでコレクターなら、ですかねぇ。でもどの女の子も男の子も可愛いですー。
20090105初出

男の子も可愛く描いてくれる漫画家さんで良い感じです。
お姉さまも愛の試練!!が女装該当作。
その前の短編で出ていた生徒会のレズなお姉さまコンビの一人が実は男だったと言うw
レズで受け身だったので気づかなかったと言うw
ありです。
短編1個なのでコレクターなら、ですかねぇ。でもどの女の子も男の子も可愛いですー。
![]() | すくフル。 (2008/01) 望月 奈々 商品詳細を見る |
20090105初出
おすめす☆たいむすりっぷ!
DMMにて期間限定半額セール中で1900円!
こちらも卍さんのお勧め。
ゲームまでは到底時間がまわらないので助かります。
20070610初出
こちらも卍さんのお勧め。
ゲームまでは到底時間がまわらないので助かります。
商品紹介
誕生日の翌日、さわやかであるはずの朝に違和感を感じた。俺は、ミニスカートを履いていた。しかも、どうやら過去に遡ってる!?元の時代、元の性別に戻るには・・・。あ・・・余談だけど、女の身体ってほんっとうに敏感なんだな。そりゃもうびっくりさ。
![]() | おすめす☆たいむすりっぷ! Windows XP (2005/12/09) びーにゃん この商品の詳細を見る |
![]() | おすめすたいむすりっぷ! アダルトアニメ (2006/09/22) アイチェリー この商品の詳細を見る |
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
男でありながら女の子の体が体験できるコミカルタッチのDVDPG。親友である変わり者のサイエンティストによって過去にタイムスリップさせられた主人公。現実に戻ってみると、体が女の子になっていて…。
20070610初出
命わずかさんの作品群(18禁)
聖翼姫闘セイントフェザー
DMM電子書籍版が期間限定で半額!
![]() | 聖翼姫闘セイントフェザー (2008/02) ホーミング 商品詳細を見る |
出版社/著者からの内容紹介
聖気注入、触手エッチ......
お約束(?)が満載!
ホーミング初単行本
ツンデレ同級生・天野美羽は
闇を切り裂く正義の味方?
ナマイキでカワイすぎ!
【コラム】 日経WEB版有料化にネット住民の反応
【コラム】 日経WEB版有料化にネット住民の反応
4000円が高いと思う層はイラネって言う日経さんの判断だと思うので、これはこれでアリだと思うな。
色んな戦術を取る主体があって、勝ったモノが生き残るのでしょう。
日経には頑張ってほしいな。オレも取ろうかしら。
4000円が高いと思う層はイラネって言う日経さんの判断だと思うので、これはこれでアリだと思うな。
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PCの女装学園モノを移植!『花と乙女に祝福を(仮題)』
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TS売れ線速報!(3/15~3/21)
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