FC2ブログ

Latest Entries

走れナツル

走れナツル

走れメロスのパロディと思われる。そしてふたなりなのかもしんない。

走れナツル

イラスト企画 テキスト書きさんについて 詳細

1)好きなキャラに好きな話をつけてください。(基本的にはオリジナルでお願いします)
2)イラスト化を希望するシーンには<追加イラスト希望>と記載してください。弊所の承認があり、絵師さんもその気になられた場合はイラストが付きます。
3)一人のキャラに複数のテキスト書きさんがお話を付けてくださって構いません。こちらで適当に分割します。
4)*重要* 弊所イラスト企画にコメント、投稿を頂いた時点でそのテキストの著作権を弊所に譲渡していただきます。著作権は(著作権法27条および28条の権利を含みます)は、投稿者による投稿行為により、無償で弊所に移転し、弊所は内容の編集、改変、複製、転載(何れも営利目的による利用の場合を含みます)を行うことができます。
なお、幣所は投稿者自身による著作物の複製等に関しては原則許可します。

書籍化(!!w)などの際にあれば便利かと思い付けさせていただいてます。ご了承ください。
5)<追加イラスト希望>が見事成功し、イラストが作成された場合はそのテキスト書きさんに追加イラスト、およびその追加イラストのもとになったキャラクターイラストのテキスト書きさんのサイト内での無償使用を許可します。
使用する場合は、最低限、絵師さんのHN記載と絵師さんサイトへのリンクをお願いします。
できればウチへのリンクも。

見事完結された場合は元投稿を削除して独立作品に編集することがあります。
★一行キャラ設定は絵師さんに頼んだときの仮の設定ですので、SSで使用する必要はありません。

初出20080502

なるきす

なるきす

お姫様の影武者をする都合上、女装はあるかなと。

なるきす

チェンジ・ライフ・ラプソディー (10)

作.エイジ 
キャラクター作成.倉塚りこ

 ―――絶望したぁっ!
 なんたる有様。なんたる失態か。今まで生きてきて、それなりに色々あった。つらい事もそれなりにあったと思うし、嫌なことだってあった。
 だが。だがしかし! かつてこれほどの失望を味わったことはなかった。
「あ、あの…。先輩、そんなに落ち込まなくても…」
 隣を歩いていた雪緒が声をかけてくる。だけど俺は横目でちらりと視線を向けるだけだ。
 その視線を受けて雪緒は怯んだが、
「え、えと。その。私に一本取られたのだって先輩がまだその身体に慣れてないだけですよ! だから気にする必要ありませんって!!」
 ………うあああああああ………。
 雪緒の言葉に俺はガクリと崩れ落ちる。
 そうなのだ。『飛鳥 仁美』として加わった剣道部の練習試合。その試合であろうことか雪緒に一本取られてしまったのだ。
 試合自体は俺が勝利したものの、信じられない思いでいっぱいだった。
 それは相手の雪緒。観戦していた月夜も花穂も同じだったらしく、試合終了後にやたらと励まされた。
「せ、先輩!?」
 崩れ落ちた俺を見て雪緒は慌てふためく。
「…大丈夫…」
「先輩…あまり気にしすぎない方がいいですよ? 今日のことだってきっとまぐれでしょうし」
「ありがと…」
 俺は雪緒の言葉にそう返す。
 だけどわかる。あの結果はまぐれでもなければ、俺が身体に慣れていないことが原因でもない。
 あれが今の俺の実力なんだ。
 スピードが遅い。体さばきも遅い。
 そしてなにより力がない。
 男だった時と比べて身体能力が明らかに低下している。
 思い知る。いかに自分が力任せに戦っていたのかを。
 このままじゃいけない。どうにかしなくては…。
 そんな事を考えていた時だった。なにか違和感を感じたのは。
「先輩…?」
 急に立ち止まった俺に雪緒が声をかけるが答えない。目を閉じ、耳を澄まして辺りを探る。
「―――!」
 聞こえた! ほんのかすかだが数人の男の声と女の子の声!
「雪緒!」
「は、はい!?」
「お前は大至急直樹か勇助。あるいはその両方を連れてきてくれ! 頼んだぞ!!」
 それだけを言い残し、俺は駆け出した。


 走る。声が聞こえた方へと。全力で。
 何が起こっているのか大体の予想はつく。だから急がなくちゃいけない。手遅れにならないうちに。
 曲がり角をまがり、そこで俺の瞳が捉えたのは複数の男達と男達に囲まれる一人の女の子の姿。
 女の子は男の一人に腕をつかまれて逃げられない状態だった。
 俺は勢いまかせに跳び、
「その手を離せぇぇぇ!!」
 相手の顔めがけてキックを放つ!
 ゴッ!
 見事俺の跳び蹴りは振り向いた相手の顔面にヒットし、吹き飛ばした。残りの男達は突然の乱入にポカンとしている。
 それを黙って見ている俺じゃない。素早く女の子の手を取ると、
「逃げるよ!」
「え? え?」
「いいから早く!」
 急かすが女の子も困惑していて動かない。
 くそっ! 早くしないと…!!
「なにしやがんだてめぇっ!」
 蹴り飛ばした男が起き上がり怒声を上げる。それに周りの男達も触発されたか怒りの空気を身にまとい始めた。
 俺は女の子を背中にかばい、負けじと男達を睨みつける。

飛鳥仁次郎挿絵03
イラスト.倉塚りこ


 男達の数は四人。この数は正直厳しい。まして今は女になっているから力もないし、手元に武器もない。
 はっきり言って勝ち目は絶望的だ。
「あんた達こそなにしてんだよ! こんな女の子一人相手に取り囲んで!!」
「てめえが知る必要はねえよ。………まあ、これから嫌ってほど教えてやるけどなぁ」
 男がそう言うと周りの男達が下卑た笑みを浮かべた。
 それを見て女の子が息を呑む。
「大丈夫。心配しないで」
 俺がそう言うと女の子は俺を見上げて小さく頷いた。
 そう。問題はない。こいつらに勝てないなんていうのは初めから承知のことだ。俺は時間を稼げさえすればいい。そうすれば直樹か勇助が来るはずなんだから。
 顔面を蹴り飛ばした男がすっと前に出てくると、
「覚悟はいいな?」
 なんて言ってきた。どうやら一人で十分だと思っているみたいだな。
 …こっちにとってもありがたい。全員で一斉にこられたらどうしようもなかった。
 女の子に離れるように言い、十分な距離を取ったことを確認すると、俺はなんの前触れもなく男に向かって突進した。
 そしてそのままの勢いでパンチをくり出す。狙ったのはボディだ。
 が。
「どうした? そんなもんかよ」
 楽々と男はパンチを受け止め笑う。
 だけどそれは予想済み。本命は、これ!
 
 ガッ!!

「!?」
 予想とは違う手応えが返ってくる。
「―――ったく。いきなり金的かよ。凶暴な女だな」
 男の言葉に俺は今の一撃が防がれた事を悟る。
「こりゃあ厳しく躾けないとダメだよなぁ、おい」
 その言葉に俺は得体の知れない恐怖を感じ、俺は身体を捻って―――
「ぐ!?」
 そこで動きが止まる。止められる。首をつかまれて。
「ふん。てめえのターンはもう終了だよ。ここからは俺のターンだ」
 男の言葉の直後、俺の身体が宙に浮く。
 投げられた、と認識したときには身体は地面にぶつかって転がっていた。
「く………!」
 身体に走る痛みを無視して立ち上がろうとする。
 だが再び身体に衝撃が走り、俺は地面を転がった。
「あ………う………!」
 身体を駆け巡る痛みに俺は身じろぎすることしかできない。
 そんな俺を見つめる気配がして視線を向けると、そこには男が立っていた。
 その姿がとても大きく見えて。その瞳がとても冷たく見えて。
 俺の身体は震え、後ずさった。
「最初の時の威勢はどうした? ああ?」
 近づいてくる男。
 立たなくちゃいけない。立ち上がって男に向かわなくちゃいけない。そう思うのに―――
 身体が動かない!
「どうやら終わりみたいだな。なら―――」
 男がのしかかってきて俺は身動きが取れなくなる。
「好きにさせてもらおうか」
 にやぁ………と男が笑う。それはしとめた獲物をどう味わうかを考えている獣そのもので。
 それを見た俺の中でなにかが弾けた。
 震える身体を奮い立たせ、拳に力を込めて、
「ああああぁぁぁぁ!!」
 突き出す!!

 ドガ!

「………え?」
 予想よりも重い音が響いて俺は困惑する。
 そして男がこちら向かって倒れてきたかと思うと、次の瞬間には後方へとすっ飛んでいった。
「!!?」
 わけがわからない。
 だけどその謎はすぐに解けた。
「無事か?」
「間一髪だったみたいだな~」
 そこには見慣れた奴等がいた。直樹と勇助の二人。待ち待っていた二人だ。
「………遅い」
「悪い悪い。でもこれでも急いで来たんだぜ? あまりにも雪緒ちゃんが必死だったからさ~」
「その雪緒は?」
 辺りに姿は見えないが…
「置いてきた。そろそろ来るはずだ」
 直樹が言った直後、
「せんぱ~い! 大丈夫ですか~!?」
 その声に「な?」と直樹は笑う。俺もつられて笑い、
「………後、任せてもいいか?」
 と尋ねた。
 悔しいが俺がいた所でどうにもならない。
 直樹と勇助の二人は頷いて、
「任せろ」
「心配無用!」
「………すまん。頼む」
 俺がそう言うと二人は驚いた表情を浮かべたが、特に何も言わず残りの男達へと向かっていった。
 数の上では2対3でこっちが不利だが心配する必要はないだろう。あいつらは強いから。
 そしてその考えは正しく、数分後二人は男達を蹴散らしていた。

<つづく>

«  | HOME |  »

DMMさんの宣伝

 

初めての人はこちら

ts_novel.jpg

 

性の揺らぎに関する作品でお勧めのもの

ts_syouhin_20090318225626.jpg

 

性の揺らぎに関する作品(一般)

ts_syouhinもと

 

ブログ内検索

 

最近のコメント

プロフィール

あむぁい

  • Author:あむぁい
  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

全記事表示リンク

ブロとも申請フォーム

月別アーカイブ

 

最近の記事

 

ブロとも一覧


■ ブログ名:M物語(TSF小説)

 

カテゴリー

新メールフォーム

イラスト企画ご案内

20080810semini.jpg

 

リンク

RSSフィード

2010-04