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「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?―将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学(2010/06/11)古谷 文太
読了。小説比率が高めのビジネス本。
意思決定は難しいものです。この本の状況は会社でよくあるケースであり、”損得学”が上手に展開されています。
内容は非常に良いと思いました。
意思決定は難しいものです。この本の状況は会社でよくあるケースであり、”損得学”が上手に展開されています。
内容は非常に良いと思いました。
![]() | 「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か?―将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学 (2010/06/11) 古谷 文太 商品詳細を見る |
マニアックな感じで二次元女体化したったー(M)
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二次元女体化したあなたがトランスファったー(M)
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FULLMETAL SCHOOLGIRL by.isako 気になるアイツはスナイパー(1)
気になるアイツはスナイパー

キャラ設定:胡蝶
(1)
「めぐみ!」
そう声をかけられてやむなく振り向く。
「なにかしら」
でかい胸が慣性で揺れるのに思わず顔をしかめてしまった。
「あら、ご機嫌斜めなの?」
相手は俺の親友を自称する同級生の川内加古だ。高校生の小娘と言いたいところだけれど、今の俺よりずっと大人びた印象を与える。
今の俺、そう考えただけでため息が出た。
「今度はため息……あの日?」
「違うわよ」
「そうよねえ、私と同じはずだもの」
「それでなにかよう?」
「何か用はないでしょう。めぐみこそ、アタシを置いてさっさと帰る気なの?」
「今日は日直でもないし、私は帰宅部だから」
「それよそれ」
加古は今や日課になりつつあるクラブの勧誘を始めた。
「あなたが柔道と合気道の有段者なのは知ってるから」
機銃のように口から言葉が飛び出してくる。
「でも」
やっと口を挟んでも形勢逆転には程遠かった。
「もちろんうちは空手部だけど、総合格闘技と思ってもらったらいいから」
ぜんぜん違う気がするが、女同士で論理的な反論がまずいのは身にしみている。
「なんだかそんな気分になれなくて」
「だから悩みなら相談にのるって」
俺の悩みは、マッドサイエンティストのために巨乳女子高生と肉体を入れ替えられたことなんだが……
「なんですって?」
「考えておくわ」
「頼むわよ。それより」
話題が変わりそうなので、乗ることにする。
「なに?」
「駅裏に新しいケーキの店ができたの知ってる?」
「いえ」
「行こ、行こ。おごらせてあげるから」
「え~」
私立大臣(おおおみ)学園高等部2年2組31席岬めぐみ、それが今の俺だ。自分でいうのもなんだけど見た目は良い、顔もスタイルも。そして以前は成績も良かったそうだ。
しかし本来の俺は、日本人であるのは間違いないらしいのだが、ルーシ共和国に反旗を翻すゲリラの中で育った兵士で今は殺し屋に身を落としている。あ、いや、今はさらに落ちて女子高生だった。
国連の介入で偽りの平和が訪れたとき、俺は日本に強制送還された。縁者はもちろん1人の知人もいないので拒否をしたが受け入れられる事はなかった。今思うと唯一幸運だったのは、あまりに凄惨な経歴ゆえマスコミには極秘にされた点だ。この国のマスコミときたら……もし嗅ぎつけられたら俺には自殺するしか道がなかったろう。
わずかばかりのはした金を受け取り日本語学校に通い始めると途方にくれることばかりだった。それまでの蓄えは持ち込めなかったので生活も苦しい。しかし蛇の道は蛇、俺の素性を知る組織から声をかけられ俺は殺し屋としての人生を歩み始めた。その頃にはどうにか不自由なく日本語を操れるようになっていた。
そして俺の身に異変が起きたのは……
「あれよ」
という加古のはしゃいだ声で意識は現実に戻る。
「あそこは」以前
「たしかエスニック料理のお店だったらしいわ」
「タジキスタン料理」
「よく知ってるわね」
「まあね」
俺の知る味に近いので何度もいったことがある。悲しいことに、この体になってからは美味しく感じないので1度行ったきりだった。
「ところで軍資金の方は大丈夫?」
「まあ、いつも位は」
「それで充分よ」
非常時に備え現金は多めに持っていた。もちろん財布にはその一部しか入れてないけれど、それでも女子高生としては高額である。
1人1500円のケーキバイキングでチョイスは先週末来たという過去に任せた。ああ間違いだ。過去ではなく加古ね。日本語は難しい。
彼女が選んでくれたのは、さくさくショコラ、サバラン、苺のミルフィーユ、ブルーベリータルトなどである。飲み物は紅茶にした。
会話はいつものように加古の主導で進む。今日の話題は目の前のケーキとクラスの女子、それに隣のクラスの気になる男子のことで、脈絡なく飛ぶので注意が必要である。うっかり間の抜けた合いの手を入れると聞いていなかったと責められることがある。
「それでさあ、風間くんって体育の時はうちの男子と一緒じゃない」
「そうよね」
「このケーキ、半分づつしない?」
「いいけど、バイキングだし」
「いいって、サイズも同じくらいだし」
「ええ、まあ」
「そうそう、サエコは風間くんの事好きみたいなのよ」
「へぇー」
能間サエコは加古がライバル視している女子でよくモテるという噂だ。
「でも彼が好きなのは別よきっと」
「どうして分かるの」
「うちのクラスの蒼井が、ほら三馬鹿の」
「信号機の」
「そうそう」
クラスで仲の良い男子、蒼井、木嶋、赤羽の三人はクラスのムードメーカーなのだが女子の評価は低かった。
「それで……」
「蒼井が風間くんに聞かれたんだって」
興味はないけど沈黙はまずい。
「なになに?」
それにしてもミルフィーユの美味しいことといったら。味覚の変化には今でも驚かされる。
「あなたに、『岬さんに付き合っている人いないの?』だってさ」
「いないって言ってくれたかしら」
「そりゃそう言ったわよ」
「じゃあ別にいい」
少なくとも妙な噂は嫌だ。俺は男なんだからな。
「別にって……岬めぐみ!」
「は、はい?」
「あなたの脳みそはどこかの岬めぐりをしてるのですか?」
「家出はしていないと思うけど」
「あのねー、風間くんはあなたのことが好きなのよ、きっと」
「え~!」
「何ならデートのお膳立ては私と蒼井で」
こういう時はきちんと断らないと酷い目に遭う。
「興味ないって、男なんて」
「よし決まった! 次の週末は開けておいてよ」
「ハッキリ断ったのに、なぜ」
「私とデート」
「加古と?」
「大きな胸を膨らませて待ってなさい」
そう言うと加古は手を伸ばして俺の胸をつかんだ。
「きゃっ」
思わず大きな声が出て客の注目を浴びてしまい俺は小さくなった。
「きゃっだって、キャワいい」
どうも加古にはいいようにあしらわれる。
<つづく>

キャラ設定:胡蝶
(1)
「めぐみ!」
そう声をかけられてやむなく振り向く。
「なにかしら」
でかい胸が慣性で揺れるのに思わず顔をしかめてしまった。
「あら、ご機嫌斜めなの?」
相手は俺の親友を自称する同級生の川内加古だ。高校生の小娘と言いたいところだけれど、今の俺よりずっと大人びた印象を与える。
今の俺、そう考えただけでため息が出た。
「今度はため息……あの日?」
「違うわよ」
「そうよねえ、私と同じはずだもの」
「それでなにかよう?」
「何か用はないでしょう。めぐみこそ、アタシを置いてさっさと帰る気なの?」
「今日は日直でもないし、私は帰宅部だから」
「それよそれ」
加古は今や日課になりつつあるクラブの勧誘を始めた。
「あなたが柔道と合気道の有段者なのは知ってるから」
機銃のように口から言葉が飛び出してくる。
「でも」
やっと口を挟んでも形勢逆転には程遠かった。
「もちろんうちは空手部だけど、総合格闘技と思ってもらったらいいから」
ぜんぜん違う気がするが、女同士で論理的な反論がまずいのは身にしみている。
「なんだかそんな気分になれなくて」
「だから悩みなら相談にのるって」
俺の悩みは、マッドサイエンティストのために巨乳女子高生と肉体を入れ替えられたことなんだが……
「なんですって?」
「考えておくわ」
「頼むわよ。それより」
話題が変わりそうなので、乗ることにする。
「なに?」
「駅裏に新しいケーキの店ができたの知ってる?」
「いえ」
「行こ、行こ。おごらせてあげるから」
「え~」
私立大臣(おおおみ)学園高等部2年2組31席岬めぐみ、それが今の俺だ。自分でいうのもなんだけど見た目は良い、顔もスタイルも。そして以前は成績も良かったそうだ。
しかし本来の俺は、日本人であるのは間違いないらしいのだが、ルーシ共和国に反旗を翻すゲリラの中で育った兵士で今は殺し屋に身を落としている。あ、いや、今はさらに落ちて女子高生だった。
国連の介入で偽りの平和が訪れたとき、俺は日本に強制送還された。縁者はもちろん1人の知人もいないので拒否をしたが受け入れられる事はなかった。今思うと唯一幸運だったのは、あまりに凄惨な経歴ゆえマスコミには極秘にされた点だ。この国のマスコミときたら……もし嗅ぎつけられたら俺には自殺するしか道がなかったろう。
わずかばかりのはした金を受け取り日本語学校に通い始めると途方にくれることばかりだった。それまでの蓄えは持ち込めなかったので生活も苦しい。しかし蛇の道は蛇、俺の素性を知る組織から声をかけられ俺は殺し屋としての人生を歩み始めた。その頃にはどうにか不自由なく日本語を操れるようになっていた。
そして俺の身に異変が起きたのは……
「あれよ」
という加古のはしゃいだ声で意識は現実に戻る。
「あそこは」以前
「たしかエスニック料理のお店だったらしいわ」
「タジキスタン料理」
「よく知ってるわね」
「まあね」
俺の知る味に近いので何度もいったことがある。悲しいことに、この体になってからは美味しく感じないので1度行ったきりだった。
「ところで軍資金の方は大丈夫?」
「まあ、いつも位は」
「それで充分よ」
非常時に備え現金は多めに持っていた。もちろん財布にはその一部しか入れてないけれど、それでも女子高生としては高額である。
1人1500円のケーキバイキングでチョイスは先週末来たという過去に任せた。ああ間違いだ。過去ではなく加古ね。日本語は難しい。
彼女が選んでくれたのは、さくさくショコラ、サバラン、苺のミルフィーユ、ブルーベリータルトなどである。飲み物は紅茶にした。
会話はいつものように加古の主導で進む。今日の話題は目の前のケーキとクラスの女子、それに隣のクラスの気になる男子のことで、脈絡なく飛ぶので注意が必要である。うっかり間の抜けた合いの手を入れると聞いていなかったと責められることがある。
「それでさあ、風間くんって体育の時はうちの男子と一緒じゃない」
「そうよね」
「このケーキ、半分づつしない?」
「いいけど、バイキングだし」
「いいって、サイズも同じくらいだし」
「ええ、まあ」
「そうそう、サエコは風間くんの事好きみたいなのよ」
「へぇー」
能間サエコは加古がライバル視している女子でよくモテるという噂だ。
「でも彼が好きなのは別よきっと」
「どうして分かるの」
「うちのクラスの蒼井が、ほら三馬鹿の」
「信号機の」
「そうそう」
クラスで仲の良い男子、蒼井、木嶋、赤羽の三人はクラスのムードメーカーなのだが女子の評価は低かった。
「それで……」
「蒼井が風間くんに聞かれたんだって」
興味はないけど沈黙はまずい。
「なになに?」
それにしてもミルフィーユの美味しいことといったら。味覚の変化には今でも驚かされる。
「あなたに、『岬さんに付き合っている人いないの?』だってさ」
「いないって言ってくれたかしら」
「そりゃそう言ったわよ」
「じゃあ別にいい」
少なくとも妙な噂は嫌だ。俺は男なんだからな。
「別にって……岬めぐみ!」
「は、はい?」
「あなたの脳みそはどこかの岬めぐりをしてるのですか?」
「家出はしていないと思うけど」
「あのねー、風間くんはあなたのことが好きなのよ、きっと」
「え~!」
「何ならデートのお膳立ては私と蒼井で」
こういう時はきちんと断らないと酷い目に遭う。
「興味ないって、男なんて」
「よし決まった! 次の週末は開けておいてよ」
「ハッキリ断ったのに、なぜ」
「私とデート」
「加古と?」
「大きな胸を膨らませて待ってなさい」
そう言うと加古は手を伸ばして俺の胸をつかんだ。
「きゃっ」
思わず大きな声が出て客の注目を浴びてしまい俺は小さくなった。
「きゃっだって、キャワいい」
どうも加古にはいいようにあしらわれる。
<つづく>