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もっと知りたい!オトコの娘の保健体育

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(2010/09/28)
桜木ピロコ

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ミカるんX 6

オレはお気に入りです。
→読みました。やはり最高!
ビバ!クレイジー¥キャッシュ!

ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)ミカるんX 6 (チャンピオンREDコミックス)
(2010/09/17)
高遠 るい

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ある日、モテない僕が横山美雪になっちゃった☆ kawaii かわいい

2010Q2おかし製作所DMM販売数38位
2009年下期おかし製作所売り上げランキング(DMM)25位

DMMでダウンロード可能です。

DLしてみました!
男優さんの容姿があまりよろしくなく、そこはオレ的には譲れないポイントなので先ず明確に指摘しておきますが…
女優さんの可愛さでかなりをカバーしていますね。

演技も、まぁそこそこ頑張っています。
お話的には、入れ替わり、一人で、元の自分と軽め、付き合ってる男と、痴漢と電車で、教師と、元の自分と最後に、と展開します。
この中では『付き合ってる男と』が良いです!次が『一人で』
他はまぁ、早送りでw
500円で見れる潮吹きお姉ちゃんの方を断然お勧めしますが、そっちはもう既に見たのであれば、こちらに手を伸ばしても良いでしょう。
『値段分の価値がある』でレーティング。

ある日、モテない僕が横山美雪になっちゃった☆ kawaii かわいい [DVD]ある日、モテない僕が横山美雪になっちゃった☆ kawaii かわいい [DVD]
(2009/10/25)
横山美雪

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内容紹介
女子校生・美雪と頭をぶつけて目が覚めたらカラダが入れ替わっていた~☆童貞の僕が美雪の体でオナニーもSEXもヤリタイ放題!痴漢に襲われたり自分の童貞奪っちゃったり毎日が急にエッチに変貌♪女のカラダは男の100倍気持ちイイ!妄想バラエティ企画!

Raiders ケインが無法者に惚れられるてん末 by.amaha

(1)
 互いの技の伝授を7日で全てできるわけではないけれど、ある程度の域には達した。
 俺たちが入れ替わった宝箱は、かなり高レベルマップだったので、そう簡単に手に入らない。入手に手間取る可能性もあった。だから後はマップを探しながら修行しようってわけさ。

 そういえば、俺とリリシアの仲は以前より、俺が男であいつが女だった頃より、ある意味親密かもしれない。何しろクールで冷たく……ん? 同じ意味か。とにかく取り付く島もないような、何と言うか、

つーんとおすまし、それは誰? 
それは氷、氷のリリシアちゃん

だったわけさ。以前はね。

 彼女に言わせれば知り合いにあったとき困るから俺の振りをしているってことなんだが……。まあ、ある程度必要なことは認める。万一入れ替わりを疑われたりしたら恥ずかしくって街道を歩けないってもんだ。しかし女のふりして旅をするのはなんだか恥ずかしい

「ちょっと!」
というリリシアの声で立ち止まり振り向く。

 俺たちは青い街道を――この地方特産の青い石が敷き詰められているので文字通り青い――北へ向かっている。問題の宝箱があった古代都市モリアは、かつてドワーフが住んでいた。だからおそらくドワーフ族の作った罠、もしくは賢者のじいさまの考察が正しければ宝なんだろう。ではドワーフのところで探せばいいかと言うとそうはいかない。
 よそ者の俺たちが、ドワーフの家のドアをノックして『ごめんください。地図をください』『これです』『ありがとう』とはね。
 俺たちが向かっているのは草原の宝石と呼ばれるレムノスの町だ。隊商が集まる商いの町にはもう1つの顔があった。それは盗品を扱う故買屋の町でもあることだ。三王国から離れているので官憲の追求はなく、独立を保つために必要な貢物を北方の蛮族に送っても十分採算の合う商売である。
 実のところ最初の地図を買ったのもこの町なのだ。

「なに?」
「いつものように後ろを歩いて」
「いつもはリリシア……俺か」
「そういうこと」
「でも危険が」
「立場は入れ替わっているの」
「わかったよ」
「それから、あまり大股で歩かないように」
「ちぇっ」
「なにか言いましたか」
「別に」

 町は相変わらず賑わっていた。
 俺たちは前回もよった居酒屋に入った。食事と部屋が空いていれば予約するためだ。
 町に入ってからずっと荒くれどもの視線が妙に気になる。リリシアも俺の困惑に気づいた。
「どうした?」
「男どもから、いやらしい視線を浴びていたのか、いつも」
「あなたが無防備だから、よけいじゃない」
「蓮っ葉な行動はしていないぞ」
「それなら、このあたりの男は見慣れてるわ。あなたは初(うぶ)なのよ」
「俺、いや私が?」
「女としてはと言えば良いかな」
「お前なら、ちがうのか?」
「あなたは生まれたばかりの女、真の処女ってわけ」
「それって、それって」
「ばかね。例えよ。ほら亭主がきたわ。合わせて」
「う、うん」
「お二人さん、ようこそ。最初のビールは俺のおごりだよ」
「ありがたくもらうよ」
「ありがとうございます」
と頭を下げた。
「おお! 兄さん、とうとうリリシアちゃんをモノにしたのかね」
「お、おじさん、変なこと言わないでください」
「もう一押しのところまで来てるんだから、混ぜ返さないでくれよ」
「こりゃ悪かったな」
亭主はリリシアの肩をどつき、俺にウィンクすると戻って行った。気持ち悪い――。

(2)
 リリシアの解説によれば居酒屋の亭主が、俺とリリシアの関係に、変化があったと勘違いしたのは俺の態度が妙に従順だったからだそうだ。氷のリリシアは理由があっての芝居だったってことかなあ。
 とにかく、休憩後リリシアは故買屋めぐりに出かけ、俺は旅に必要な補充品を買いに市場へ向かった。いつもと逆の役目なのはやむを得ないところだ。
 買い物なんて好みじゃないが、いつもは冷淡な店の主人も妙に愛想が良いのに呆れる。
「お嬢さん、ドライフルーツが安いよ。このカシスなんざぁ長旅のお肌の健康には一番だ。どうだい?」
「苦くないかしら」
「苦いのが苦手なら、シロップもあるぜ。何なら味見してみな」
匙にたっぷり盛られたシロップは近づけただけで甘い香りがする。なめてみると甘さに引かれた。
「その小さな壺でいただけるかしら。おいくら」
「15Gでさぁ」
「うーん」
「え~い、今回に限り同じ値段でもう1壺おまけだ!」
「いただくわ」
「もってけドロボー」
そう言いながらもおやじは笑っていた。奥で怖い顔をしている上様(かみさん)にまだ気がついていないらしい。主人の無事を祈りながら店を出た。

 トレハン用品の店も見ておこうと市場を北に移動していると声をかけられた。
「なにか探しものか」
振り返ると腰に長剣をさげた若造だ。黒い長髪を後ろでくくり、革製の上着に大きな青いマントを羽織っている。訛りと踵のすり減った埃まみれの長靴から見て、俺たちと同じ旅人なのだろう。身長は俺、もとの俺より少し低いが、筋肉質で体重はおそらく同じくらいだ。顔は美男子とは言えないまでも整っている。
「なんの御用でしょう。見知らぬお方」
「見知らぬお方ときたか――姫君さま」
「急いでいるのですけれど」
振り切るように歩きはじめたが、男はついて来た。
「それなんだけどさ。このレムノスの町は初めてってわけじゃないんだよな、姫」
「心配していただくとも、案内は不用です」
「まあ、そうあからさまに警戒されると忠告するのもバカバカしいんだが」
気になるので立ち止まると男はぶつかりそうになった。汗と男の匂いがする。
「なんでしょう」
「この先は採掘師どもの集まる区画だぜ」
「知っています」
「こりゃ驚きだ。知っていて女1人で行こうというのかい」
「だめですか」
そういえばアリシアも後で2人一緒に行こうと言っていたっけ。俺は大丈夫と言って無視したけど。
「例えて言うなら、狼の群れの真ん中にまるまると太ったウサギちゃんが入っていくようなものさ」
ここはアリシアの名誉のために言っておかなくてはいかない。
「太ってはいません!」
男はあわてて言い直した。
「美味しそうなって意味さ」
それほど悪い男ではないのかもしれない。
「護身の心得もあります」
「なるほど、多少魔法の心得はあるらしいな」
男の視線は腰のベルトのスペルブック辺りをさまよっていて、なんだが恥ずかしい。
「それに名前も知らない無頼漢の方が女には危険だと思いますけれど?」
「失礼、俺はヴァイク、ヴァイク・エステルゴム、傭兵さ。今は浪人中だがな」
主を持ってこその傭兵であり、今の状態では強盗盗賊と言っているのに等しいことに気がつかないのだろうか。まあトレジャーハンターも一般人にそう尊敬はされはしないけど、犯罪者ではない。
「その無職の傭兵さんが、か弱い女になんの御用でしょう」
男も矛盾に気づいたらしい。
「腕におぼえありってことだよ。あっちへ行くなら俺を護衛に雇いなよ」
それほど危険とは思えなかった。大体、これまではアリシア1人でやっていたことなのだ。
「いりませんよ」
「予定外の出費というなら、無料オタメシ期間にしておくよ」
男は笑っているが、目は真剣だった。
「じゃあ、お願いしようかしら」
「では」
そう言うと男は腕を出した。
「これは?」
「腕をどうぞ」
「番犬なら少し離れて歩く方がいいのでは」
男は肩をすくめてこういった。
「仰せのとおりに、姫さま」

 ヴァイクの指摘がある意味正しいのは認めざるを得なかった。これまでも男たちの視線にはずいぶん悩まされていたが、ここですれ違うのは一筋縄でいかぬゴロツキ共ばかりで、俺を見る目はネズミを前にした蛇って所だ。ヴァイクの腰の大剣がかろうじて彼らの暴力を封じていた。
「どうしたんだい。ここは初めてじゃないんだろう?」
「うっさいわね」
「おやおや、とんだ跳ねっ返りだ」
「ここでお上品にしているのもまずいでしょう!」
「まあ、そりゃそうだが」

 男とかけあいをしているうちにリリシア行きつけのショップに着いた。俺自身が来るのは久しぶりだ。
「おや、リリシアさん。お久しぶりで」
おやじは妙な表情で俺を見た。バレたわけじゃないんだろうが。
「こんにちは、おじさん。このリストの品を揃えてくださる?」
リストはリリシアに書いてもらった。
 リストを店主が確認しているとき、外で待っているように言っておいたヴァイクが入ってきた。睨みつけると肩をすくめて後ろを見る。髭面の大男が3人店内に入ってきていた。どうやら本気で俺を守る気らしい。慣れないリリシアの体でもたいていの奴に引けをとることはない自信はあるのだが。
「おや、お連れかい? なるほどね」
「姫の護衛のヴァイク・エステルゴムだよ」
「そこで知り合った人です。ケインとのコンビは続いてますよ」
「いやいや、変装してこなかった理由がわかったと思っただけさ」
「変装って」
「客のいるとこじゃ、少なくとも目深にフードを被っているだろういつも」
そういう事か、リリシアが何度も念を押した外套はあまりに暑いので宿においてきてしまった。リリシアが日焼けは嫌だからと言ったので俺は日焼け止めクリームで代用してしまった。リリシアはこんな危険なエリアにたいてい1人で……

 店主は品物を選ぶと丁寧に梱包してくれた。値段も交渉する必要もないほど良心的だ。礼を言って受け取ろうとするとヴァイクが手を出す。
「それは」
「姫に持たせるわけにはいくまい」
「じゃあ、お願いするわ」
「かしこまりました。それにしても」
俺達は店主に見送られて店をでた。
「それにしても、なに?」
「ケインとか言うお前の相棒は、こんな危険な地区での買い物に女1人でさせるのかい」
「彼には彼の仕事があるし、身を守るくらいなら自分でできるもの」
「ふーん、そうかい。でも俺ならそうはしないぜ」

 俺は持っていたスカーフを被り、無言で歩き続けた。
 故買屋めぐりが危険なのは確かだ。しかしリリシアが1人で行く買い物にも女だけでは危険が伴うことに俺は気づいていなかった。
「姫」
悩んでいる最中、ヴァイクが声をかけてきた。
「なんなのよ」
「ご思案中、申し訳ありませんが、身を守れるってのは確かか?」
「もちろんよ。でも、なぜ今」
「待ち人来たるってね」
ヴァイクが顎をしゃくった先には店で見た三人組が薄ら笑いを浮かべて待っている。危険を察知した通行人はすでに身を隠していた。
「なにが狙いなのかしら」
「なにがって……あんたが店で出してみせたたんまり金貨の入った財布とその持ち主だろう、普通」
「ちっ!」
「おいおい、俺の夢を壊すなよ、姫」
「ごめんあそばせ」
「そうでなきゃな」
そう言いながらヴァイクは左手で鯉口を切り右手をこれ見よがしに柄にかけた。
 それを見て三人組のリーダーらしい大男があざ笑うように言った。
「おい兄さん。お前は確かに色男かもしれないが、俺達にその気(け)はねえ。ねえちゃんを置いてさっさと行っちまいな」
確かに三人組と比べると華奢で勝てそうには見えない。それにしてもそんなに良い男なのかなあ。
「減らず口を叩くなら命の保証はしないぜ」
「なんだと!」
三人は口々に罵りながら剣を引っこ抜いた。俺も慌てて魔法攻撃の準備のため詠唱を始める。
 ヴァイクは笑いながら大剣を抜いた。俺も相当場数を踏んではいるが、三対一は冗談ごとではない。たとえ相手が剣を習い始めたばかりのひよっこでも相当不利である。奴は相当腕が立つか、身の程知らずのバカってことだ。
 結果はすぐに判明した。ヴァイクの剣は鞘を出るとすぐリーダーの太ももから出血させ戦意を奪い、直ぐ後ろにいた男の剣をはじき飛ばした。その時やっと詠唱を終えた俺の電撃が三人目を襲い、立っているのは俺とヴァイクの二人だけになる。
「見事な魔法だな、姫」
「あなたも」
「これはどうも」
ヴァイクは膝をつき止めるまもなく俺の手を取ると手背にキスをする。俺のうなじは総毛立った。

(3)
 困り顔のリリシアに俺はただひたすら低姿勢のままだ。勝手な服装で出かけ、無頼漢に絡まれ、でしゃばり男に救われ、おまけにそいつが宿までついてきたのだ。
「助けていただいて本当に感謝します。ヴァイク殿」
「別にお前さんに礼を言ってもらう必要はないさ、ケイン・トレバース」
ヴァイクの後ろで俺はひたすらリリシアに頭をさげた。
「姫にはキスの許可を頂いたから俺にはそれで充分なんだ」
不審げに眉をひそめたリリシアに手の甲を指さして唇じゃないとアピールする。
 リリシアの機嫌は良くない。その証拠に礼にと差し出していた金貨を引っ込めて言った。
「では無理にとは申しますまい」
「それで結構。それにあなた達2人が将来を誓っていることも了解しました」
 ヴァイクに言い寄られて俺がそう告白した。俺がリリシアを好きなのは本当だし、今俺はリリシアなんだから要するに相思相愛なわけだし……何か変かも。まあいいや。とにかく当のリリシアも否定しなかったんだから。
「それは上々。旅の空でも私たち2人の幸せを祈っていただければ幸いです」
「ところが、そうはいかないんだなあ」
「どういう事です」
とリリシア。
「あんたの姫に対する扱いはなっちゃいねえ。あんな場所に女1人でやるなんざぁ、男の風上にも置けない奴だ」
俺は身を小さくした。何しろこれまでリリシアの言葉に甘えて面倒な買出しをすべて任せてきたのは俺なのだ。
「だとすれば、あなたはどうされると」
「惚れたリリシアちゃんのために一肌脱ごうってのさ」
「ですから私たち2人は」
「妙な下心なく姫を守るナイト(騎士)になってやろうってんだ。このヴァイク様が」
「なんですって!」
と、これは俺。妙に女が板についてきた。

(おしまい)

水曜イラスト企画 絵師:百耶といろさん(2) 仮名:リエル

リエル 自称天才の錬金術師(入れ替わり)
外見だけ完璧でその他の能力が平凡。金髪メガネの独りよがりの青年。
偶然出来た魔力持ち妖艶でグラマーなホムンクルス(女)を惜しみながらも解剖し、名を残そうとしたら察知され体を入れ替えられる。世話に成っている愛人に助けを請うも外見だけが取り得な男のいうことなど聞く筈もなく、逆にホムンクルスを焚き付けて調教されてしまう。

絵師:百耶といろ

リエル(百耶といろ)

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。

本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。


淫話(R☆トンコウ)

2010Q2おかし製作所DMM販売数45位

DMM電子版あり♪

Dark Mind ~Mistifical Zone~、Mistifical Dollが該当。

Dark Mindの方は男の子な主人公は謎の追っ手から逃げる女の子と入れ替わってしまう。そして、悪魔のニエとして捕まってしまうのだ。美味しい展開ですな。

続編的位置にあるDOLLの方は、女淫魔と化した先ほどの(?)主人公が、セックスするとその相手とカラダが入れ替わる、とこれまた美味しい展開。

ただ絵柄が個人的にはあまり好みでは無いので評価は控えめに、うーんでもこのエロさはプラス評価してー、値段分の価値はある?

DMM電子版あり♪
淫話

2006.5.25初出

女性化日和 ~性転換がお仕事の男子OL~

2010Q2おかし製作所DMM販売数45位

女性化日和 ~性転換がお仕事の男子OL~

女性化日和

僕の秘密日記(21)  by A.I.

僕の秘密日記(21)

 新年を迎えるにあたって、松下家では家族揃って大掃除をしていた。僕と母親で掃除を始めたのだが、今日から休みが取れる父親も途中から手伝ってくれている。さっきまではリビングで新聞を読んでいたのだけどね。
「あなた、仕事でお疲れでしょうから、休んでくださって構わないですよ」
「あきらも一緒に掃除をしてくれているのに、何もしないというのもな」
 去年までは僕も母親任せで、自分の部屋の片づけぐらいしかしなかった。退院してからは料理もそうだけど洗濯も手伝うようにしていたから、掃除も手伝うのが当たり前の意識になっている。
「部屋が綺麗になっていくのは気持ちいいね」
 僕は掃除機で床のゴミの吸い取り、母親はリビングと台所の片づけ、父親は雑巾で窓拭きをしている。
「……そうだな。年末ぐらいは家族総出で掃除もいいもんだ」
 父親は整理整頓があまりできない人で、どこに何をしまったかよく忘れる。新聞や本なんかも読みっぱなしが多い。仕事はできるようだけど、家庭では気が抜けるのかだらしないところがあった。
「ふぅ、思ったよりも早く終わったね」
 父親も協力してくれたお陰で、午後の早い時間に掃除は終わった。あとは僕の部屋の片づけを残すのみだ。そんなに散らかってないしすぐ終わるだろう。
「あきら、おせち料理を作るのを手伝ってもらえないかしら?」
「わかったよ」
 僕としてはお雑煮だけ食べればお正月気分は充分に味わえるのだけどね。いつもなら母親はそれほどおせち料理に手間暇かけない。黒豆や栗きんとんなど時間のかかるものは出来合いのもので済ましている。
「豆はもう戻してあるから、あとは煮るだけでいいわ。ここからが大変なのだけどね」
 どうも母親はお袋の味というものを僕に伝授したいらしい。栗きんとんは好きだけど、黒豆はあまり食べないのだけどなぁ。
「これがお祖母ちゃんも使っていたサビ釘よ。煮るときに入れると、豆が綺麗に黒くなるわ」
「これぞ豆知識だね」
 黒豆はことことずっと煮こまなければならないので、その間に他のおせち料理に取りかかる。ただ家族三人で食べるにしては、作る分量が多い気がした。
「保存がきく料理ばかりなのだろうけど、この量は多すぎない?」
「今年は相沢先生にお世話になりましたからね。おせち料理をお持ちしようと考えたのよ。あきらもとおる君には助けられていたみたいだし」
 はたから見ればそう見えなくはないか。ご近所づきあいしているわけだしね。実際のところは相沢父子が撒いた種なんだろうけどさ。
「あきら、あとはお母さんがやっておくわね。手伝ってくれてありがとう」
 一通り仕上げてしまうと、火の番は母親がしてくれることになった。料理を覚えるのは好きだけれど、ずっとかかりきりだと疲れてくる。まだ僕の部屋の片づけは残っているしね。
「服はどうしよう?」
 てきぱきと部屋の片づけは終わらせたけど、箪笥に入っている男物の服の処分に困る。正月に親戚の子供たちと会うときにあげることも考えたけど、年下の従弟は小学生だからね。まだ邪魔になるだけかな。
「箪笥にはこれから買う服を入れたいからね。うーん、とおるを呼ぶか」
 とおるなら喜び勇んで持っていき、嬉々として着るに違いない。それは断言できる。
「そのまま捨てるのはもったいないしね。この服なんて二ヶ月前に買ったばかりじゃないか」
 このことからも僕が薬を飲んだのは、突発的な行動だったとよくわかる。
「人に着てもらえたほうがまだしも幸せというものかな」
 とおるは服にはあまりこだわらないから、同じ種類の服をよく着ていたりする。僕の服装には気を配るくせに、とおる自身のことには無頓着だ。
「とおるは大掃除を済ませた?」
「ああ、それほど片づけるものはないからな」
「手が空いているなら、うちに来てもらえる? 前に着ていた服をどうにかしたいと思ってね」
 悩みはしたけど結局とおるを呼ぶことにした。服を処分しないことには、プレゼントとして大量にもらった下着は箱住まいを余儀なくされる。
 電話をかけてから一時間後、とおるは僕の家にやってきた。こいつなら五分で来るかなと思っていたのに、予想と違ってやけに遅い。僕の手前暇なようなことを言ったけど、実際は忙しかったのかな。
「わざわざ来てもらって悪いね」
「いや、遅くなってすまなかったな」
 とおるは服を持っていくために大きめのダンボール箱をいくつか持参していた。
「箪笥に入っている男物の服ならどれを持っていってもいいよ。残ったのは僕のほうで処分するから好きなのを選んでね」
「わかった」
 とおるの目がキラーンと怪しく光ったような気がした。こいつのことだから全部の服を詰めて持っていくつもりなのだろう。それならそれで手間が省けてちょうどいい。
「僕はお菓子と飲み物でも持ってくるよ。ちょっと待っていてね」
 リビングに降りて温泉旅行のおみやげとして買ってきたクッキーをお盆に入れて、お茶の用意をしていると、
「あきら、ちょっと火を見ていてもらえない? 電話なのよ」
 母親に頼まれて、三十分ほどリビングで待つ羽目になった。親戚からの電話だったようだ。お正月の打ち合わせだったのかもしれない。
「とおるを待たせてしまったね」
 お盆を廊下に置いて僕の部屋の扉を開ける。中を見てから素早く閉めた。
「……ふへぇ? 異次元に繋がってしまったのか!」
 リビングに降りる前と部屋が様変わりしていた。断じて僕の部屋ではない。とおるの姿はあったんだけどね。
「あきら、どうしたんだ?」
 扉の向こうからとおるの声が聞こえる。何をすっとぼけているんだ。僕の部屋の内装を変えた犯人が白々しい。
「……短時間でよくまぁやるよ」
 完璧なまでに僕の部屋が女の子向けになっていた。空気まで甘くなっているような気がする。
「さすがにここまでされると笑うしかないね」
 呆れた笑いしか出てこない。とおるが遅く来た理由を深く考えておくべきだったかもしれないね。そういえば空のダンボール箱を持ってきたはずなのに重そうだった。
「僕の周辺から男としての痕跡でも消そうとしているの?」
「大掃除ということだったからな。気分転換に模様替えもいいと思っただけだ」
「それにしてもねぇ……」
 照明はチューリップを模したものに変えられ、クロスはファンシーなものが貼られている。ベッドは苺柄でふわふわピンクフリルがついていた。カーテンもピンクの生地に変えられている。甘ったるすぎて胸焼けをしそうだ。
「徹底しているね。とおるは大工さんにもなれそうだよ」
「日曜大工なら任せてくれ」
 両親は僕をもう女の子扱いしているようだから、この部屋の内装を見ても何も言わないかもしれないけどさ。見知らぬ女の子の部屋にいるような気がするよ。さすがのとおるといえども、机や箪笥まで手を加える時間はなかったようだけどね。
「元に戻せとまでは言わないけど、次からは断ってやってくれよ」
 僕はドスンとあぐらをかき腕組みをして口を曲げてみせた。勝手に模様替えをさせられて面白くないけど、部屋に漂っている甘い香りを嗅ぐと変に心が安らいでしまう。
「部屋に充満しているこの香りはなに?」
「俺特性の芳香剤だな。苺の香りに手を加えてみた」
「怒ろうとしたのに、この匂いのせいで出鼻をくじかれたよ」
 甘々な空間にいると、僕の心まで乙女色に染まりそうだ。まさかそれを狙ってやっているんじゃないだろうな。あぐらをかいてみせたのも、心を侵食されそうな気がしたからだ。
「あきらが気に入らないなら持って帰るぞ」
「怪しげな薬品とか混ぜてないよね?」
「ああ、リラックス効果があるだけだ」
 嗅ぎたくなければ蓋でもかぶせて匂いを遮断すればいいか。慣れてくると甘い苺の香りは悪いものじゃない。
「とおるはクッキーを食べていてよ。僕はお前がほかに怪しいことをしてないか探しておく」
「あきらのためにしたことばかりだがな」
「それが信用ならないんだよ」
 枕元を探ってみるとシルバーの写真立てが隠されていた。ハート型をしていて、楠の下で腕を組んだ僕らの写真がはめこまれている。
「これぐらいのトラップはないとおかしいよね」
 とおるの顔に写真立てを投げつけた。写真立ては表面だけではなく中身も金属製のようでずしりとした重みがある。なかなか凶悪な破壊力を有していたらしく、とおるはしばらく起き上がれないでいた。
「……か、介抱してくれ。膝枕がいいぞ」
「今のうちにほかに何かされてないか見ておくか」
 机の引き出しを一つずつ開けていく。どうも足りないものがあるね。
「……隠しておいた僕のエロ本が足りないよ?」
 じぃーっととおるの目を凝視する。こいつの流す汗の量が目に見えて増えた気がした。
「不健全だと思ってな。処分しようと考えたんだ」
「返せ。だいたいね、これから買おうと思ってもなかなか買えないんだよ」
 成年コミックを高校生が買いにくいということもあるが、エロ漫画を女性の外見をした僕が買うのはためらわれるよ。
「しかも、僕の聖書ともいうべき内容のエロ本を持ち去ったね」
「あきら、エロ本、エロ本と連呼して恥ずかしくないか?」
 僕は倒れているとおるの頭を踏みつけた。
「うっさい。僕だってそういった本を読みたくなることはあるんだよ」
「俺の裸ならいつでも見せてやるがな」
「野郎の裸には興味がないわっ!」
 ぐりぐりと踵でとおるの頭をえぐってから、こいつの持ってきたダンボール箱を開けた。僕の持っていた服が丁寧に折り畳んで入っている。
「他人が一度着た下着すら持っていくのか……」
 シャツやトランクスまで持っていこうとしているのは、流石というほかない。服をどかしながら箱の底に手を入れると、エロ本が隠されていた。
「油断も隙もあったもんじゃない。とおるは黙っていれば大人びて見えるんだから、成人指定の本だって問題なく買えるでしょ?」
 僕が変装をしても二十歳の男性に見られるのは難しそうだ。
「買おうと思えば買えるがな。女の子のあきらがそんな本を持っているのはおかしいだろう?」
「う、過去は変えられないんだから、読みたくなるんだよ」
「よくお世話になっていた本のようだな。染みになっていた部分があったぞ」
 怒りと恥ずかしさで僕の顔は一瞬にして赤くなった。
「死んでしまえぇぇぇっ!」
 足を思いっきり振りかぶって蹴り上げたが、起き上がったとおるにかわされてしまった。
「うわぁぁっ!」
 渾身の力をこめて放った蹴りをかわされ、僕はバランスを崩して尻餅をつきそうになる。
「よっとな」
 とおるがひっくり返ろうとした僕を両腕で受け止めるとそのまま持ち上げた。
「俺が悪かったな。あきらがエロ本を欲しいなら、俺に言えば買ってくるぞ」
「あうぅっ」
 お姫様抱っこをされたまま耳元でとおるにそう言われ、僕は恥ずかしくて身を縮ませていた。
「……降ろしてよ。そのうち頼むことはあるかもしれないけどね……」
 僕は奪い返した本を机にしまいなおすと、恨めしそうな顔でとおるを見ていた。頬が熱い。絶妙のタイミングで謝られてしまったので、感情の持っていきようがなかった。こいつに翻弄されているようで腹が立つ。
 むっとして膨れた顔をしていると、とおるから僕に話題を振ってきた。
「明日は大晦日だな。除夜の鐘を聞きに寺院に行こうと思っているが、あきらは行かないか?」
「山の麓にあるお寺のことかな? 歩くとしたら距離があるんじゃないの?」
 深夜に何キロも歩いて遠出はしたくない。
「親父が車を出してくれることになっている。そんなに歩かなくても済むさ」
「除夜の鐘か。間近で聞いてもとおるの煩悩は去りそうもないけどね」
「欲があってこその人間だからな」
 とおるの目は自信に満ち溢れている。こいつが勉強も運動もできるのは、根底に深い願望があるからだろう。その矛先がおそらく僕に向いているというのが問題なのだけどね。
「元旦は神社に行こうと思っているから、先に寺院に行くのもいいかもしれないね」
 祈りを捧げる神様、仏様が多いほど御利益があるというものかもしれない。
「明日の午後十時ぐらいにとおるの家に行くよ」
「夜道を一人で歩くのは危ないぞ」
「五分の距離だし問題ないよ」
 僕が男だったときはここまで心配しなかったくせにね。そりゃ以前より力は落ちているけど、こういうところでか弱い女の子扱いされたくなかった。

<つづく>

洗催淫女

2010Q2おかし製作所DMM販売数45位

洗催淫女

洗脳モノ。買って見ます。
→買ってみた。2つの漫画が入ってます。
表紙の女の子の話は即落ちなのが難点。オレは催眠モノは催眠プロセスを重視して評価する人ですので、そこが薄いと点が入りません。エロいのは良いのですが……
もう一本はファンタジー系陵辱触手改造モノ。こっちは完落ちまで時間が掛かる分美味しいです。
女隊長が部下を救うために身を犠牲にするが……
妊娠属性は無いのでよく分かりませんが、ひょっとしたら妊娠属性の作品なのかも。

洗催淫女

実例が教える!ネット購買心理をつかむ成功の法則

時々はこういうのも読んで、商業サイトではどうしているかとかチェックする訳です。
そしてウチはどんな方向性にしようかなとか考えたり。
あっちの世界もだいぶ、セオリーが確立されてきましたね。

実例が教える!ネット購買心理をつかむ成功の法則 (ビジマル)実例が教える!ネット購買心理をつかむ成功の法則 (ビジマル)
(2010/03)
平賀 正彦

商品詳細を見る

TS売れ線速報!(9/13~19)

先週の順位

1位 えんとらんす! 1巻
2位 性転換アンソロジーコミックス (二次元ドリームコミックス 221)
3位 にょたいかっ。 2
   チェンジH green (TSコミックス)
   メイのないしょ make miracle 3
   誘蛾灯 (メガストアコミックスシリーズ No. 271)

さてさて、今週の1位は!伏兵!正面からTSFを名乗ったアダルトなこいつが来た!
男女入れ替わりエロス TSF全5話4時間 [DVD]
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(2010/09/16)
美咲沙耶小峰由衣

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しかーし!本命えんとらんすも踏ん張り、同点1位をゲットだ!えんとらんす! 1巻 (TSコミックス)
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(2010/09/10)
ポン貴花田

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3位は!これまた実力派!性転換アンソロジーコミックス (二次元ドリームコミックス 221)
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(2010/08/31)
トキサナ

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次点にはおと×まほ 11 (GA文庫)が入りました。
おと×まほ 11 (GA文庫)おと×まほ 11 (GA文庫)
(2010/09/15)
白瀬 修

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超人気アイドル○垣結衣似女子校生に大変身

2010Q2おかし製作所DMM販売数 50位
2009年下期おかし製作所売り上げランキング(DMM)41位

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DMM300円シリーズ。
新垣結衣似

少年メイドクーロ君 女装っ子編

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(2010/09/21)
柊 柾葵

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瑠璃色の花(18禁)

瑠璃色の花 (TENMAコミックス)瑠璃色の花 (TENMAコミックス)
(2010/09/17)
たいら はじめ

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Raiders そもそもの事の起こりと旅にでたてん末 (3) by.amaha

(3)

 ロンドの定宿銀狐亭は中央広場の西、レムス通りから一筋入った旅籠街にある。もともと居酒屋だったので酒と飯がうまい。
「よっ、お二人さん。いつもの続き部屋でいいかね。それともそろそろダブルベッドで」
「オヤッさん、いいこと言うねえ」
リリシア、成り切りすぎだ――って俺は遠慮してそんなこと言わなかったぜ?
「いつもの部屋でけっこうですよ、オヤジさん」
「おやおや、ますます仲のおよろしい事で」
「からかわないでください」

 部屋に入って椅子に座ると疲労が一気に押し寄せる。
 一昨日入れ替わってから賢者のいる町まで早馬(高価なので普段は使わない)をとばし、そのままほとんど不眠不休でロンドまで移動してきた。
 大きなあくびをしていると隣の部屋に通じるドアがノックされた。
「はい?」
「湯を頼んだからリリシアの体を清潔にしたいんだけど」
ドアを開けて見上げると俺の顔が笑っていた。
「せっかくだけど眠気が勝ちそうだ」
「そうはいかないわ。そのままじゃ、お肌に悪いし、第一女の子は清潔にしておかないとだめなのよ」
そう言うリリシアの真剣な表情を見て折れるしかないのを悟った。
「わかったよ」
「じゃあ部屋に入って服を脱ぎ始めていて。着替を用意してから戻るから」
「うん」
 部屋に入るとバスタブにはもう湯が満たされていた。この地方は水が豊富なので入浴の習慣がある。
 言われた通り脱ぎ始めたが、下着姿になって急に恥ずかしくなる。
 この体はリリシアのものだし、本人に見られて恥ずかしいと言うのは矛盾している――理屈ではたしかにそうだけど恥ずかしいんだから仕方がない。
「どうしたの、赤い顔して」
驚いて振り向くと手にたくさんの荷物を持ったリリシアが立っていた。着替にしては多すぎる。
「なんだ、それは?」
「タオル、海綿、石鹸、香料、香油、化粧ひ……」
「もういいよ」
「あら、これからが肝心なのに」
「入浴に必要なものなんだろう。それにしても、そんなにたくさん」
どうりでリリシアの荷物が多いはずだ。
「いいじゃない。それに明日から私が持つから」
「いや、重いから言ったんじゃない」
「いいからいいから。それにほら足も少し腫れてるわ」
「たいしたことないさ」
「明日も腫れているとブーツが履けないわよ」
「それは困る」
「体は変ったけど少しなら治癒魔法が使えるから心配しないで。さあ脱がせてあげるから湯につかるのよ」

ケインとアリシア 挿絵
挿絵.郁橋むいこ

 あきらめてリリシアに任せる。香油を垂らした湯はとても良い香りがしてリラックスできた。髪を洗ってもらううちに、うとうとしてしまい、はっと気がついたときにはリリシアのては体に伸びていた。髪にはタオルが巻かれている。
「体は自分で」
「遠慮するのはへん」
「でも、まあ、トイレも自分でしているわけだし」
「それに清潔にしたいんだといったでしょう。お願い」
さらに抗議しようと振り向くとしゃがんでいるリリシアの股間が膨らんでいるような気がして、慌てて視線を戻す。
「う、うん」
自分の裸体に欲情するものなのか?

 リリシアはタオルや海綿、それに所々指を使っていた。バスタブの中で体を洗ってもらうのは、とても気持ちが良い、いや良すぎる。女性の皮膚感覚が敏感というばかりではなく、リリシアに洗ってもらっていると言う事実も大きく影響していた。
 常に冷静沈着、少しきつい顔つきのリリシアは、知らない人が見れば氷のように冷たくお高く止まった存在だろう。もちろん俺は内面の優しさを知ってるさ。でも近づきがたいって感じはつきまとっていて、なかなか告白することはできなかった。
 でかい山を当てた興奮のさなか、コクるなり女にしてやろう(多分リリシアは処女だ)と言うのが俺の作戦だった。こんな状態じゃ先延ばしにするしか……
「お、おい、そこは」
「ダメダメ、こここそきれいにしなきゃ。足を開いて」
「湯が入りそうだぜ」
「しょうがないわね。じゃあ、たって」
「う、うん」
湯船の中で立ち上がって言われた通り足を開く。なにか間が抜けた姿だ。
「は、恥ずかしすぎるぞ」
「見ないで」
「うん」
鋭い語気で下に向けかけた視線を戻す。なんだか下半身が変だ。
「どうしたの、いやに顔が赤いけど」
「のぼせたかな」
「じゃあ、湯船から出てこちらに。大丈夫?」
リリシアの声が遠くなり、俺は意識を失った。

 気がつくとリリシアの部屋のベッドに寝かされていた。上半身を起こすとリリシアが湯を使っている。
 素っ裸でなくガウンを着せてもらっていたので、そのままベッドから降りた。
「気がついた? 大丈夫」
「ああ、もう平気だ。湯を替えなかったのか」
「水が豊富と言ってもけっこうするし、今はほら男の肌だから」
「そうなのか」
俺がリリシアの残り湯に入ったら興奮してしまうぞ、きっと。
「それよりちょっと相談なんだけど」
呼ばれてそばに行く。
「どうした?」
「これこれ」
目の前には見慣れた男のシンボルがいきり立っている。
「なにかしたのか?」
「別に。ずっとこんな調子で洗いにくいったらありゃしない」
「う~ん」
入れ替わった後は色々大変で今日はじめて一息ついたところだし、自分の体とはいえ女の裸を見たせいかな。しかし処女のリリシアに自分で始末をつけろとも言えないし、娼婦を買わせるのはなんとなく俺が嫌だ。
「何とかしてよ」
「わかったよ」
俺は観念して腕を伸ばした。

 処理した後、リリシアは無言である。女性の身で射精してしまったのがショックなのだろう。入れ替わったのなら、あたりまえのことだと言う気はない。俺だってリリシアに洗われたときムラムラと変な気が起きた。
「体、洗ってやるよ」
なるべく優しく声をかける。
「ええ、お願い」
俺の声でリリシアのセリフはやはり違和感がある。
 洗い始めると意外に大変だ。今の俺から見れば相対的に元の体は大きい。背中だけで疲れてしまった。
「前は自分で洗えよ」
と海綿を押し付けた。リリシアは文句いわずに受け取ったので、ベッドに戻って腰掛けた。
 洗い終えるまでさほど時間はかからず、リリシアは乾いたタオルで水気を拭っている。
「それにしても楽だわ」
「なにが」
「入浴全般よ。肌に気を使わなくて済むし、第一髪がすぐ乾くもの」
「別に毎日ツヤピカにしてもらったってかまわないんだぞ」
「元の体の手入れの方が優先ね」
そう言ってタオルを腰に巻いてこっちに来る。タオルの前はまた盛り上がっており、俺としてはリリシアの肉体の貞操が気になり出した。俺はリリシアを女にしたいのであって、逆はごめんだ。
「まだ何かするのか」
「体にクリームを塗っておきたいんだけど」
「寝る前に自分でやるよ」

「うーん」
「絶対やる、丁寧に」
「じゃあ、約束の」
「約束の?」
「キス」
「や、やめ。うっぷ」
強引に抱きしめられると脚の力が抜け身を任せたままキスに応じてしまった。
  男とのキスと言う感じがあまりしないのは、相手をリリシアと認識しているからなのか。息苦しさを感じ始めてやっと離してもらえた。
「どう?」
「どうっていきなり酷いじゃないか」
「だって好きなんだもん」
「俺を?」
「私自身」
「勝手に言ってろ!」
捨てゼリフとともに俺はとなりの自室に引き返す。胸の高鳴りはベッドに入っても静まらなかった。ああ、もちろん渡されていたクリームを塗るのは忘れなかったさ。

(おしまい)

風俗好きな男の娘が ある日突然 「お父さん、私、風俗で働きたいんだけどいい?」 と聞かれて、それを反対するのは、果たして善か悪か?

風俗好きな男の娘がある日突然「お父さん、私、風俗で働きたいんだけどいい?」
と聞かれて、それを反対するのは、果たして善か悪か?


男の娘関係ねーw
「男の、娘」なのか「男の娘」なのかは紛らわしいですね。
質問の答えは「善」引用すべき名言は「心に棚を作れ」です。

完璧な女装をしたいのですが。

完璧な女装をしたいのですが。


それと姉の友人に可愛い顔しているといわれて少し自信がつきました、それと学校では女の先生に君なら可愛い顔しているから似合う(女装が)かもしれないねといわれました。



姉の友人さんと教師の軽い気持ちの社交辞令が一人の若者の未来を歪めてしまったのかもしれない。
……とか、もっと大量の若者の未来を歪めているのかもしれないオレが言うのもなんですねw
すべて、自己責任でお願いします。何もかも。

返答コメントもなかなか味わい深いですね。

理解する技術

読了。
基本的な内容だがおとすわけにはいかない。
おさらいとして、あるいは勉強のとっかかりとして良し。

理解する技術 情報の本質が分かる (PHP新書)理解する技術 情報の本質が分かる (PHP新書)
(2005/04/16)
藤沢 晃治

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女装とオムツで躾け直された不良少年の記録

女装とオムツで躾け直された不良少年の記録

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Raiders そもそもの事の起こりと旅にでたてん末 (1)(2) by.amaha

(1)

 レイダーズと言えば響きはいいが、世間じゃ墓荒らしって呼ばれることもある。俺としちゃあトレジャーハンターって呼び方が夢があって好きだ。
 自己紹介を忘れていたな。あんたの目の前、俺の横にいる色男が俺、ケイン・トレバース。そして今くっちゃべっている俺、この美女は相棒のリリシア・リバースト。俺たちはこのエストカープでも一流だんだぜ。
 えっ! 何をいってるか分からない、逆じゃないかって? 俺だって自分で何を言っているか分からなくなることがあるくらいさ。でも、そんな簡単に分かる話なら、何も白の賢者と言われるあんたをわざわざ探してこんなど田舎に――おっと失礼、こんなのどかな田園地帯をお騒がせにこないさ。
 まあ、いきさつを聞いてくれ。


 さっきもいったように俺たちの腕は最高なので、すでに金銭的な余裕はある。もちろん富豪とまではいかない。でもまあもう少しで一生面白おかしく暮らせる程度にはね。
 ともかくDクラス以下の宝地図をあくせく解読しなくても大物狙いで楽しめるのさ。それで1ヶ月ほど前に手にいれたのが古代の地下都市モリアの宝地図なんだ。レアとまではいかないけれど、トリプルAだ。
 手馴れた俺たちは常に定宿の貸倉庫に旅の準備はしてあるから、さっそく出かけだわけだ。
 組んでからずいぶんになるので2人の分担はハッキリしている。俺、あんたの前でもじもじしている男は主にトレジャーガーディアンとの戦闘を受け持つ。そして俺、この美女は……ややこしいってか? 賢者だろう、察してくれ。
 えーっとリリシアは地図の解読、採掘とトラップ解除、戦闘の支援係だ。彼女の方が大変そうだけど上級マップではトレジャーガーディアンがとても強いってわけで、1人は戦闘特化しないと、やっていけないのさ。

 ん? ああ、別に途中におかしなことはなかった。何しろ上級の地図だ。俺たちも慎重に手順を進めたんだから間違いない。採掘もリームーブトラップも完全だったし、トレジャーガーディアンの撃ち漏らしもない。それにガーディアンは火竜で、特殊魔法を使うタイプじゃなかったんだ。
 ところがだぜ、爺さん――じゃなくて賢者様。お宝拝見と蓋を開けたとたん、あ~ら不思議、俺の目の前俺が、そしてリリシアは鏡の中に……えっ、わざとらしいって? まあ要するに、入れ替わっちまったのさ。さあ質問があったらしてくれ。そして元に戻る方法を、せめてヒントなりとも、教えてくれ。
 お宝を手にいれたら、思い切ってリリシアにコクッて所帯でも……おい近づくな俺は男と抱き合う趣味はないってば。
 きゃぁ~、誰かきてぇー。ふん、まあ分かってくれればいいさ。
 で、どうかな賢者様。
 質問? どうぞ。
 えーっと宝箱は空だったぜ。それでますます腹がたって。
 何かわかったってか! 早く教えてくれ。

ケインとアリシア
キャライラスト.郁橋むいこ

(2)

 翌日、俺たちは賢者の家を出た。奴の解答は入れ替わりはトラップではなく、宝そのものだと言うものだった。たしかに入れ替わりたいと思っている奴らにとってはお宝かもしれない。全くやってられないぜ。
 しかしヒントにはなった。同じように入れ替わりを報酬とする宝箱を見つければいいのだ。
「そういえばリリシア」
「入れ替わったのをバレないようにするのは止め?」
「ああ、そうだった。美男子のケインさまにおたずねします」
「なんだい、リリシア」
ちっ、調子が狂うぜ。
「入れ替わっちまってから道行(みちゆき)に時間がかかりすぎないか?」
「あなたに合わせてよ」
「別に平気だ。この脚は、お前の足だけど、健康そのものだぞ」
「そのブーツで無理をすると血豆ができてとても痛いの。もちろん竜のなめし革は美しいし、デザインも気に入っているけど」
「これは確か東の五日市で俺が買ってプレゼントした……」
「とても嬉しかったわ。あら、2人とも言葉遣いに気をつけた方が良さそうね」
「しかし入れ替わるまでは確か普通に」
「コツもあるのよ。私は治癒魔法も使えるし」
「それで思い出した。もう一度入れ替われる宝箱を開けたいなら互いの技に精通しないといけないな」
「そうね。そういえば」
「なんだ? じゃない、なにかしら?」
「そうだった。昨日賢者のところでリリシアが言ったことは本気?」
「リリシア……私がなにか言ったっけ」
「え~っと、えっへん。ケインがリリシアにプロポーズしようとしたとかなんとか」
しまった! 覚えていやがったか。あれはついポロッと本音を言ってしまったんだ。抱きついてきたのはたぶん怒ったんだろう。リリシアは美人でクールで男に興味を示さないからなあ。後の喜劇的大騒ぎでごまかせたかと思っていたのに。俺の作戦は、すっごいお宝を見つけたあとの興奮状態で一気に女にして女房にしてやろうと思ったんだが……
「あのほうが賢者の爺の同情を引くかと思ってさ」
「そうなんだ」
「そうそう。それにほら真面目な関係って思われた方が、ね?」
「知りあってずいぶんになるけど、きよく正しい関係なのは確かね。奇跡的に」
くそ。やはり怒っているのか。こりゃ当分求婚はおあずけか。しかたない女郎で我慢って――女の俺は行けないのか。
「それより今の2人でトレジャーハンティングに復帰するための訓練だけどどこでする?」
「互いに教えあえるんだから、訓練ギルドのある都に戻る必要はないんじゃないかな」
「そりゃそうだ。ここからだとエルフ族のロスローリエンか、ヒューマンのロンドが近くて便利かな。どちらがいいかなあ」
ドワーフの都市アイアンフォージュもそう遠くないけれど女も髭を生やしているからなあ。
「ロンドに決めた」
いつもなら俺が決めるのだけど、リリシアに俺の声で強く言われるとそれで良いような気がする。
「え? ああ。そうする。そうしましょう」
「なかなか上手だよ、リリシア」
「えっ、うん、ありがとう」
調子狂うぜ。

<つづく>

DEKOIさんのカテゴリを新設しました。

DEKOIの呟き箱

よろしくお願いします。
新作準備中です。

催眠 赤 DXVII ドキュメント編 姫野愛 / 沢井真帆

2010Q2おかし製作所DMM販売数 50位
2009年下期おかし製作所売り上げランキング(DMM)35位

数ある催眠アダルトの中でも一押しのお勧め!
その理由は3つ。
1つ目は女優さんが可愛い。
2つ目は催眠術にしっかり掛っている。(と思います。演技には見えない)
3つ目は催眠術によってやらされる事が大変美味しい!

とりあえずストリーミングなら500円で見れますのでMC好きは一度見るべし。
ダウンロードしても損はありません。

催眠 赤 DXVII ドキュメント編 姫野愛 / 沢井真帆(DMM)

スタートした時は服を着ていますが予備催眠が掛っているのか、簡単に堕ちるようになってます。何度も何度も堕とされますし、女優さん同士でも堕とし合いします。
そしてだんだんエスカレーション。このプロセスが大事。
ちゃんとフィニッシュもあるから安心です。

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催眠【赤】DXVII ~ドキュメント編~ [DVD]催眠【赤】DXVII ~ドキュメント編~ [DVD]
(2007/11/16)
姫野愛沢井真帆

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会計探偵クラブ

山田先生の小説。
大きい方(税金解説付き)を読了。
今年の個人テーマは税金なのです。
でもまぁ、基本的な内容。

会計探偵クラブ会計探偵クラブ
(2010/01/29)
山田 真哉

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フラン学園会計探偵クラブ Report.1 (角川文庫)フラン学園会計探偵クラブ Report.1 (角川文庫)
(2010/01/23)
山田 真哉

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日本経済のウソ

ななめ読み。
オレはマクロ経済にはあまり食いつきがよくないようです。
日銀がもっと頑張れば経済が良くなる説、かな。

日本経済のウソ (ちくま新書)日本経済のウソ (ちくま新書)
(2010/08/06)
高橋 洋一

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六鏡 玲人の暗躍――水野 希光の場合 ――(7) by.黒い枕

《さぁ、マスターこの中で一番着てみたい衣装はなんですか?》
「お前な~~、だから無理だって……」
《いいから、いいから――いうだけでも……ねっ?》
「はああぁぁ、――――そうだなぁ」

再度、三つの衣装を見比べたが、畑違いの品質に瞼が重くなる。
出来ることなら、完璧にキャラに成りきりたかっただけに失望に近い感情さえ覚えた。
それでも二人の女性を待たせているだけに急がなければならない。
従って彼が選んだのは――。

「まぁっ……これかな? あんまし、合わないけど…」

『幻欲のルル』というキャラがいる。
主人公の敵で小学性並みの小柄の可愛い外見に反して、巨乳で官能的という絵に描いたようなギャップ・キャラである。
ユイ専用に持ってきたものの中で、唯一彼女にも似合わなさそうキャラのものだった。
おそらく残りの二つが、本命だったのだろう。
どのみち、女になっても身長はさほど変わらなかった彼では、明らかにミスマッチだ――が、三つの中では共通点が多い。
と、なると必然的に”ルル”のコスチュームを選抜した。

《…ふんふん、つまり……もう少し”幼くなればいい”――んですね?》
「――はあぁ? なにいって……ぬおぉぉ!??」

謎の発言に思考を止めた希光だったが、行き成り縮んでいく視界に仰天した。
ほぼ変身前と同じだった背丈が伸縮する。
成長力を逆転したみたいに手足の体積も奪われ、更衣室が巨大となった。
ちょうどよかった浴衣もぶかぶかに変わり果て、帯が哀れに抜け落ちる。
一方で髪と胸は変化の影響を受けずに、そのまま居座る。
幼くなる体に合わせて、絶妙だったものが、不安定な卑猥へと移行した。
顔の優雅さも迅速に失われ、幼き子供の風味が露わになる。
瞳は細々とした年月の証である鋭さが削られ、丸みが増加する。
三割ほど大きく輝く眼球は、夢見る少女のようにキュートなった。

「ええぇぇ――っ!? これは…っ」

事態を飲み込めない希光は魅惑的な美女のものから、可愛らしい少女のものへと作り直された。
鏡に映る少女の存在を理解しようと見開く希光。
だが、胸の巨体は幼くなった少女の体には荷が重く、バランスを崩し床に伏せた。
胸が押しつぶされる感覚が脳に刺さる。
涙腺すらも幼年期近くに戻っていて、瞳は潤みに、潤んでいた。

「うう、やるなら、やるっていえよ……っ」
《ごめんさない。 ――マスターを喜ばせたくて……じゃあ、早く着替えましょうか》
「ぁ……ああぁ」

『楓希』とはなんだ――と希光は疑問に思った。
今更なことなのかもしれないが、不可能を可能とする自称フィギュアの能力に好奇心を越えた解明欲が生まれる。
そもそも、あの怪人も本物だったのかもしれない。謎は多すぎるのだ。

「なあ――」
《――えっと、身長を先にしましたが、胸と髪はこのままでもいいですか?》
「いや、髪はもう少し短いな…ってそんなことよりも…ちょっと、聞きたいことがあるんだが……」
《聞きたいこと?》
「お前って――なんなんだ?」

ノーブラと乙女の秘部を包み隠しているピンクのショーツというなんとも気の抜ける格好ながら真剣に脳内に潜む楓希を問い詰めた。
保留にしていただけに探究心が半端なく膨れ上がっている。
だが、楓希は思量が深いのか浅いのか、分からないぐらいペースを崩さす、主(マスター)に応えた。

《――なにっていわれても……楓希は楓希ですが……》
「いや……だから、なんでこんなことが出来るのとか、目的だとかだな――兎に角、気になるだろうが!! ………普通に」
《――気にしない♪ 気にしない♪》
「――できるかああぁ!!」

女の体を楽しんでいた。が、だからといってこのことを放置するなど話が違いすぎた。
今度はもっと、命令口調で口先を走らせる。
けれども、楓希は態度を直さない。
それどころか、予想もしない方法で希光の方を説得してきた。

《むむ、――しつこいですね、マスター。 そんなマスターにはお仕置ですぅ》
「えっ!? ちょっ―――ぬぐ、あ、ぁ……っ!?!?」

胸元が――否。
大きな乳房が突如として発情した。
乳首から胸の付け目が、炎のごとく、熱く火照る。
直にオーブンで焼かれているようだった。脳に快感の余波がなだれ込む。

「あっくん!…ん――んんっ!!」

ハァハァと盛った雌犬のように呼吸をした。
そうしなければ、熱を無尽蔵に繰り出してくる乳に対抗できなかった。
見っとも無い醜態で、なんとか己を保とうとするが、胸の膨大な痺れに、意識が飛ぶ。

「くあっ…あっああ!」

快感だけが脳を照りつけた。
体中の性感帯を集結したように、汗が放出され、ぬとりぬとり、と芳醇な雌の臭いを放つ。
勝手に立ち上がった乳首が充血する。
その頂点の周りの肉が、熱を集めながら鮮やかに咲き誇った。
乳全体が奮起した。
狂おしい雷撃となって脊髄を淘汰し、欲望の門を叩き破る。

(くふぁ、……もう、もうダメだあぁぁ)

――にょぐりり、にゅぐりり――!!

意思でなく本能で支配された指が、焔を宿した巨乳に挑んだ。
剣の代わりにか弱い十本の指が、分厚くも柔らかい塊を切り裂いた。
そのまま全体を鷲摑みにし、繰り返し5回、揉み壊すと、先端へと矛先を伸ばす。
卑猥に空を目指す乳首、目掛けて。

「あくぐ…あうう……ひくっ…」

禍々しき快感の発信基地に向け、指を進行させた。そして触る。
お返しとばかりに鋭利な快感が意識を刈り取ろうとした。
波打つように帰ってくる肉を、何度も何度も指で叩きつけた。
ライターの火ぐらいの熱を帯びた甘い吐息をしながら、十本の指が巨乳を苛め抜く。
快感が倍増して降りかかる。

(はくぅぅ……気持ちいい、よぉぉ――おかしくなるう、あひぃあんんっ!)

だが、止めた途端に生じる飢餓感が恐ろしく自虐を阻止できない。
肌が痛々しいまでに赤く燃える。
立ち尽くしている乳首をコリコリと、押し倒した。
簡単に倒された両首から欲情が噴出する。
噴出する勢いは、嵐のように容赦なく乳の熱エネルギーをそのまま脳に送った。
桁違いの快感が体を仰け反らす。

「ぬはあぁんーんんあっ!! はぁ、んんっ…はン……はぁ? ――ええ!??」

指がありえないほど巨乳に埋もれた。
明らかに一分一秒前よりも異なる――大きく育っていた。
胸が、だ。
欲情を捨てて、力を緩めるも、さらに美麗な指は柔肉の中に誘われた。

「うわあっ!? おも――ぬくあっ!?」

痛感と圧力の限界に手ごと乖離するも、今度は上半身の重さに困惑し、倒壊した。
起き上がろうとしても背丈に合わない重量に立つ自由すら奪われた。
とっさに乳房を抱え込むと指と同じように、腕も飲み込まれていく。

「あっ、あっ……ああぁ…胸があぁ……。 っ――おい、止めろっ!! 楓希ぃ、今すぐに止めろ――っ!!」
《――ふふ、お仕置きはこれからですよ》
「ふぉぉおおおっ??!」

肥大化する胸が奥底から痺れた。
脂肪の内部が発熱と性感以外のために働き出す。
美しき肌が噛み砕きたいほど美味しそうな血色を深める。
内部から物理的に吹き上がる感覚が、愉悦となり股間と共鳴した。
限界だった。
女性器から徐々に分泌液が、本格的に絞られる。

「ふぐぬううぅぅ!! ぬはっ!!? なんなんだああぁぁぁ!?」
《――大丈夫ですよ。 後少しで”母乳”が出るだけなんですから》
「ぼっ、ぼっ、ぼっ、ぼにゅうううぅ!!?だっ、とおぉぉ――っ??!」

もはや巨乳すらも越えた怪物の乳が、さらに膨張した。
神経の隅々が母性を伝達し、内部の原材料から原初の飲み物を生成する。
乳臭い。
脳が記憶していた母乳の風味が胸一杯に感じる。
内部から物理的な衝動がこみ上げて、意識すらも巻き込む。
何もかも忘れたいほど不快な感覚が絡めつく。
放出したい願望とあくまでも耐えようとする抑制心のぶつかり合い。
けれども、葛藤を置き去りにし乳房は芯の底から発情し、熱を集め臨界へと突入しつつあった。

「……あの、大丈夫ですか?」

その上、外から誰かの声が掛かる。
布一枚の壁は脆く、希光の腰を振る嬌声を素通りさせていた。
恥辱が点火した。
限界にまで追い込まれる。
乳の先端に無骨ながらも白い液体がちょろちょろ、と噴火を知らせた。

《――ほら、ほら、どうしますか? このまま私の追及をし続けますか? それとも膨張した胸で母乳をイっちゃうついでに――意識もイっちゃいますか? さあ、さあ》
「ふにゃああ!?? あっ、あっ出る、出るううう!!!」
「本当に大丈夫ですか!? あっ開けますよ!?」
「~~~~~~~~~~~~っっつつつ!!」

楓希に責められ、顔の知らない第三者に責められ、胸がイくっ!、
希光は完全に泣いてしまう。
――と、同時に母乳が噴出した。

「あっ…あっ……あぐひぁあああ!? んぎゅううう――ッ!!」

ぼじゅじゅじゅぅぅうう!!
恥辱と母乳噴出の禁忌の快感に熱湯を被されたように、全身が赤く染まる。
性欲を促す熱が乳房に集まる。体臭も、ぶわっと蒸れた。
意識が飛びそうだ。否、確かに飛んだ。

(ヒィィ…んっ!! たっ助けてく、れえ――)

恥も外聞もなく彼は許しを求めて涙を放つ。胸をギュウギュウ、抱きしめる。
そして、さも、お漏らしを叱られる子供のように――。

水野 希光 挿絵2
イラスト.神山 響

「わっ、わかったああぁぁぁ!! わかったから……やめてえええぇぇぇ!!!」

楓希を母と見立てるように、希光は謝罪し続けた。

<つづく>

ビーストプリンセス ―恋人たちは惑いの雪山で―

ビーストプリンセス -恋人たちは惑いの雪山で- (B’s‐LOG文庫)ビーストプリンセス -恋人たちは惑いの雪山で- (B’s‐LOG文庫)
(2010/09/15)
志麻 友紀

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六鏡 玲人の暗躍――水野 希光の場合 ――(6) by.黒い枕

(くぅ~~~っ。 やっぱ、嵌まりそうだ)

折れてしまいそうな脆弱な指を乱雑に握り、勇ましく掲げる。
不覚にも、また自尊心が満たされることに病み付きになった。
いけない、と思いつつも隠したい筈の胸を開放し、ワザと膝を垣間見せた。
反応が反響するたびに、希光の極限まで顔をにやけさせた。

《あの――また、追いかけられることになりますよ?》
(あっ、そうだな。 もう下げてくれていいぞ)

ついつい、大勢の群集を見た瞬間、枷を外してしまい楓希に認識力を元に戻して貰っていたのだが、賞賛の視線は理性では縛られないほど快感なものらしい。
改めて、目標の人物を探す。
早足のため、ストレート・ロングの白髪が毛先が置き去りになった。
尻尾のように頭についていく、その様子は一種のアクセサリーのように銀輝を放つ。

《あっ、居ました、居ました》
「あっ、本当だ。 ――ユイさんもいるのか?」

女性海賊キャラの横にいるのはメイド喫茶で一番か二番ぐらいお世話に成っている女性――ユイだ。
勿論、コスプレ姿である。
ただ、彼女の場合は、他とは異なり、火が噴出しそうな顔して明らかに縮こまっている。
飾り立てている衣装もキャラでなく、婦警のコスプレ。
ある意味セミ・ロングと姉御みたい彼女にはピッタリなコスプレである。
もっとも、なぜか――その格好が原因なのか――二人で口げんかをしているらしい。
海賊と婦警の喧嘩。
シュールだが、笑えないほどの剣幕だ。
特に生粋のコスプレイヤーなミヤコの怒りは凄まじく感じられた。

「な、なぁ、大丈夫かな」
《大丈夫です。 私の力を信用して下さいよ――さっ近づいて、近づいて》
「う、――うん」

本当はもの凄く不安で、顔の笑みが消えてしまっていた。
だが希光も、ここまで来たら、腹をくくる覚悟なので、恐れながらも二人に接近した。

――主にコスプレをしてみたい、という願望のために。

「だから、なんでそんな地味なもんで勝負しにくンのよっ!! ――バイト代払わないわよ!!」
「――あ、あの」
「うっうさいっ!! 私だって金欠じゃなければメイド喫茶以外でこんな格好したくなかったわよ!! 第一にこれでも十分、派手でしょ!? 私綺麗でしょ!?」
「あの――」
「はっ。 地味! 地味! 地味! 地味・す・ぎィィィ!! 日の丸弁当の梅干ぐらい地味!!」
「梅干は脇役じゃない!」
「――怒るとこ、そこなんですか……」
「がああぁぁぁ――」
「さっきから一体誰よ!!? 誰――っ」
「ぬおォ――っ!!」

怒りの矛先を向けられた希光は、二人の激情の余波を受けて身を怯ました。
もっとも、二人は彼を認識した途端、怒りから悲しみへとベクトルを変化させ――。

「ひぁンんんんっ――」

涙目のまま抱き組まれた。
ミヤコは希光の上半身の乳房を、ユイは希光の下半身の臀部を狙うよう突撃してきた。
押さえ込まれた乳と尻が、美しい肌地を歪ませ、――ぷにゅん、と復元しようとした。
健気な反撃は馴染みのない疼きとなり、希光に嬌声気味の悲鳴を叫ばした。

「ナイス!! あたしの救世主っ!!」
「よく来たっ!! 同士よっ!!」
「ちょっと、待って!! 落ち着いて!! 俺は……んなっ!? こら尻を!!……うんひィィー!!?」

密着されたことに生じた娘三人分の雌臭が鼻腔を突く。
先ほどのクレープ以上に甘く脳にお花畑を見せる。
さらにお尻を恋人のように抱きしめていたユイの右手と左手が、微妙に配置を変え、揉み始めた。
肉は難なく――というよりもほぐされることを受け入れ、微弱な電気を放電した。
肺の中に熱気が篭ってしまうほど体の血が興奮している。

「ちょ、んんっ……やめい!!」
《マスター。 ここは”もう、コスプレが出来なくなるじゃない”っていって下さい》
「のンっ……はい? …なん……ひぁっ、……み、ミヤコ…さんまで!! ちょ、胸はあ、胸だけは止めてくれええっ」

今度はナミコが左手でぐいぐいと、左乳を苛めた。
音が出るほど、ひしゃげる情ない胸元に憤慨すら沸きながら、希光本人は見っとも無く遊ばれ続けた。
完全に声に発情が交じっている。

《早く、マスター!!》
「くふンン…ぅ……も、もう…コスプレが…っ…出来なくなるじゃない…のお」

胸が発する快感と尻の痺れに、希光は泣き叫ぶように用意された台詞を叫んだ。
すると顔以降から縛られていた肉体に自由が戻る。
ミヤコとユイは反省したように――それでいて、物足りなさそうに――彼の体から離れた。

「もう、本当のコスプレイヤーなら堂々と、家から着替えてくればいいのにぃ。シャイなんだから……」
「なにいってるのよ! 楓希は希光くんのために仕方なく、コスプレしているだけなんだから。誰かさんとは違って」
(――えっ、どうして俺の名前が? それに楓希まで知っている?)

明らかに、おかしい展開だ。
そもそも、こうして二人に慣れ慕われた人物として扱われていることすら、奇妙奇天烈なことなのだが、やはり会話の流れが謎すぎた。

「お前が何かしたのか?」
《――はい。 お二人には今のマスターを同じメイド喫茶のメンバーとして認識するように設定しておきました。 名前は急造するよりも私のを使った方がいいと思いまして》
「それは分かったけど――なんで俺の名前が?」
《ああ、それは彼女たちが知っている楓希はマスター、つまり水野 希光と――『恋人』と言う設定にしました》
「ふーん、そうか。 ――って、俺が俺の恋人!!?」
《――? 何かご不都合がありましたか?》
「あっ……うん……まぁ、あるっていえばあるが……」

本当に分からない、と疑問を投げつけてくる楓希にばつ悪くなり、希光は困る。
自分自身の恋人として、この二人と仲良くなるなど考えてもいなかったからだ。
でも、今更変えるというのも抵抗が出てしまう。
仕方無しに、認識設定のことは諦めた。
両腕を胸に挟むようにしてクロスし、二人の会話に加わる。
我ながら、” 楓希”に成りきることが上手いなと思う反面、漸く落ち着いた箇所を刺激してしまい、非常にむず痒い。

「ね、ねぇ……俺……――じゃなくて私のコスプレは……?」
「はぁ――? なにいっていんのよ、三人とも各自持参……――」
「――じゃなくて、私が持ってくるんだっけ? ……――っあれ、れ??」

イケイケな女海賊と正義感に燃えていそうな婦警が、うろたえている姿もギャップが在って、心臓をキュンとさせる。
どうやら、楓希の能力支配の甘さによる誤差に悩まされているのだ。
友達といえば首をひねざる得ないが、知り合いであるのは間違いない。
悩まさせいることに僅かながらも、罪悪感が生まれる。
だが――それでも、着飾りたい欲求の方が強かった。

「も、もう、ミヤコが持ってくるんだったんじゃないっ。忘れちゃたら、楓希が可哀想じゃない」
「ご、ごめん。 なんだか忘れてたみたいで、――念のためにユイ用の衣装は持ってきたんだけど……」
「あ、――それで、いい…わよ?」
「でも――」

紙バッグを申し訳なさそうに広げてみせるミヤコに嫌な感じを先取りしながら――そっと視線を忍ばせた。
そこにあるのは三種類の衣装。
どれもがゲームやアニメのコスプレで、どれもが違う作品のキャラクターのもので、どれもが――水野 希光には似合わないものだった。
正確には、今の彼に、である。
外見が整っていれば、美しく着飾れるかもしれないが、ムードを掴めなければ真の成功ではない。
だてに”オタクの貴公子”と呼ばれていないので、痛烈に事態の深刻さを受け入れた。

(こりゃあ、諦めるしかないか――はぁ)
《えっ? 大丈夫ですよ》
(大丈夫ってお前なぁ、これは今の俺には似合わないだろうが……)
《――大丈夫、大丈夫、任せてくださいって》
「あん? ああぁ――っ。こら、また勝手に――」
「えっちょっと、楓希ぃ!?」

無理矢理、髪袋を奪うと、決められた更衣室に向かうのは、持ち主の意思から外れた肉体。
胸を飛び跳ね、腰のラインを誇らせ、尻がダンスのごとく揺れた。
慣れない女体の刺激に逆上せあがりながら、希光は不安――そして、僅かな期待感に思いを馳せた。

<つづく>

特防戦隊ダイナレンジャー ~ヒロイン快楽洗脳計画~

2010Q2おかし製作所DMM販売数第50位
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前から気になっていましたが、廉価版になったので買っちゃうつもりです。

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TS売れ線速報!(9/6~12)

先週の順位

1位 性転換アンソロジーコミックス (二次元ドリームコミックス 221)
2位 原宿★たけのこ交番 3
3位 CHANGE!!

さてさて、今週の1位は!
まぁ順当にこれが来ますわな!えんとらんす! 1巻 (TSコミックス)
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2位は?まだまだ勢いが衰えない性転換アンソロジーコミックス (二次元ドリームコミックス 221)
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3位は!混戦状態です!
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チェンジH green (TSコミックス)チェンジH green (TSコミックス)
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六鏡 玲人の暗躍――水野 希光の場合 ――(5) by.黒い枕

がやがやと、騒がしい都心の歩道。
いつもは、無価値な他者の会話が甘美なものとして、水野 希光を高揚させた。
時折、外見のよさから褒められることもあったが、今日はその比ではない。
男や女に関わらず、ほとんどの人間が自分に関心を持ち、視線を向けている。
――すげぇ ――綺麗過ぎ――何のキャラか、分かんねえけど似合いすぎ――うわ、あの髪の毛、作りもの
じゃないの?――などなど。
集まる称賛を、耳が拾うごとに愉悦が高まり、笑みが深まる。

《――すごい人気ですね》
(ふふ、まあな――しかし、……癖に成りそうだ)

コスプレを眺める方が好きだったが、注目を集めることが、ここまで爽快なものとは知らなかった。
胸部の巨乳が、常時揺れていることが気になる――が、それでも心地がいい。
ついには、サービスとばかりにストレート・ロングの髪を手で振り放ち、色気を込めた笑いを送る。

(クフフ――体を動かすのが、しんどいけど……止めらんなィィっ!)

数十人を――中には女の子もいた――群集が、我を失う様が、希光のサド心を満たした。

(クゥゥ――ぞくぞくするぅ!! …ん?)

もう少しだけ過激なリアクションでも返そうかなと笑っていたら、人ごみの中から一人の男が。
ナンパらしく、流石に心は男なので怖気づく。
もっとも、外見の優美さが精神に移ったかのように彼は”キャラ”を演じられた。

「なあに?」

花に例えるならスミレのような深々とした女の声で問い出す。
自然に『女』を演じたこと、そして女らしく出した声色に、彼の頬が赤くなる。
その仕草がまた官能的で、相手の興奮が増強された。

「あ、あの……なんのキャラなんですか?」
「ごめんなさい。今日は、自前(オリジナル)なの――がっかりした?」
「え!? そうだったんですか? …なにかのキャラかと――でも、すごく似合っています!!」
「ふふ、ありがとう」
「あの、その、藪から棒ですが……お暇ありますか? あるなら是非――」
「ちょっと、無理かな。 悪いんだけど……」
「そっ…それじゃあ握手だけでも……っ」
「――んん、握手だけならいいわ。 はい」

ぎゅっと握り返してくる男の手。
小さくなった手には丁度いい測りだった。
男と比べて、自分の手は二割ぐらいの筋肉と骨が、そぎ落とされていた。
男と女。
対照的な存在を『体感』し――希光は自分が正真正銘名の女性に変身したのだと、改めて確認した。

(うぁっ…! こうして見ると本当に俺って『女』なんだ)

数秒後、漸く満足した相手は礼をすると飛んでいくかのように人ごみの中に消えて行った。
希光は右手に残る男の握力と生暖かさに異性の壁をまざまざと感じ続けた。
妖美な美女になって人々を魅了することは、恍惚だ。
異性の肉体で見る世界は新鮮で、斬新で、感服させられる――歩くことさえ楽しく思わせるテーマ・パークのように思える。
もっとも、胸と臀部のプニプニと、蠢く感覚には絶対慣れないだろうと、そう確信するほど、不快感も、違和感も、当然のようにあった。

《あのマスター、宜しかったんですか?》
(ん? いや、だってそこまで不細工な奴じゃなかったし、――少し可愛いかなって思ってさ)
《いや……あの、私が述べたいことは、別のことなのですが……取り敢えず…後ろ向いて下さい》
(後ろ――? 別に変わったこ……と……っつつ!?)

ぎらつく雄の眼球。 憧れる雌の瞳。
全てが均しく充血し、視線を希光に集中していた。
決壊したダムのように、妄想の中でしかお目にかかれないような美女――つまりは女になった水野 希光――に、近づく。
お近づきになろうと押し寄せる。
ジリジリ――眼光が、日差しのように肌を焦がす。
その迫力は凄まじく、ビンビンと女としての危機感が、希光に警告する。
レイプにも似た恐怖を本能が教えるのだ。そして――。

「んわああああああ――っ!!」

今までの優雅さを捨て去る、と希光は――妄想の具現化のような女性は――悲鳴を上げながら、逃げた。
逃げ出しながら、希光は、危機感とは違う感情、羞恥心と屈辱に襲われた。
歩く分には耐えられた女体の感覚が、走るとい言う行為で、一気に弾けた。
胸は着物から零れ落ちるぐらい揺れ動く。
尻は彼の脊髄越しを、赤ん坊のようにしがみつき、その暴れを伝達する。
綺麗にまとめた長髪が耀く。艶が良い証拠である。
ハッキリ、言って意識が妙なところにいってしまいそうだったが、止まれば間違いなく集団に蹂躙される。
湧き上がる妙な情欲をかなぐり捨てて、彼は黙々と怪物となった集団から逃げた。

~~~

《少しは、ご自身の魅力を理解してくださいよ》
(悪かったって――機嫌直せよ、)

アレから群がる獣たちが百を越えそうなった時に、楓希の力で認識をズラして逃げることに成功はしたものの一応は同一人物なため、希光の疲労はそのまま楓希に伝染した。
そのため、かなりご立腹気味である。
だが、サポートはしてくれるらしく、未だに認識をコントロールしてくれていた。
お陰で堂々と独り言――に見える会話――を続けられたのだ。

(でも……そうか、そうか。やっぱり俺は美人なのか……クフフ)

疲れた、その一方で、彼は自分の『理想の女像』が周りの人間にも受け入れられたことを悟ると、また未知の自尊心に満たされた。

「……にしても――女の舌って、本当に甘いものが好きなんだな……なんか不思議な気分だ」
《そりゃあ、男と女ですから……何もかも違いますよ》
「はは……違いない」

上機嫌。希光は美唇でクレープを咥え込んでいた。
モグモグと旨そうに、血色のいい唇を生クリームで汚しながら生地を胃の中に運ぶ。
実は逃げた際の負担で喉が限界だったので、飲み物を飲みながら休息しようとした。
無論、彼が好きなブラックのコーヒーで、だ。
だが、呑んだ瞬間に舌が、引っ込み、喉奥から咽た。
幸い、着物には付かなかったが、予想していた味と違いすぎて味覚が拒絶反応を起こしたのだ。
天地がひっくり返るほど驚き、ツリ眼から涙が溢れた。
そこで今は女体になっていることを思い出し、味覚の差異も当然なものだと結論付けた。

そして、楓希に薦められたクレープに切り替えたのだが、これが意外なほど旨い。
今までの勝ち誇った笑みでなく、子供のような笑顔が自然と彼に張り付いた。
終には指まで舐めて至福を肥やす。

《ふふ、もう一つ買っておくべきでしたね》
「――っ。まっ、まあなっ」
《因みに、何味がいいですか?》
「……―――――苺と生クリームとチョコチップ」

肉体的には女性なのだが、どうにも女装をしているかのような背徳心が拭えない。
だからこそ、ここぞとばかりに痛いことをいってくる楓希に言い様に扱われる。
唯一の反抗は、恥じらいの朱色に顔を染めることだった。
無表情にしようとするが、上手くいかないようだ。可憐に、照れている。

水野 希光
イラスト.神山 響


「――さてと……次は何しようかな?」

このままでは分が悪いのと、本心からの迷い、を込めて希光は言う。
相手は無論、楓希。
彼女も空かさず返事を返した。

《うーん。お買い物……とか?》
「却下! どうせ後で戻るんだから……」
《んんんっ、じゃあ近くの露天風呂を覗きに行くとか?》
「どこのおっさんの発想だ!! そんな卑猥なことが出来るか!?」
《えー。 男の子なら興味あるんじゃないですかぁ?》
「いやまぁ、――って、ミヤコさん…だ」
《――みやこ…さん?》

はてな、はてな――と疑問を持つ相方は置いといて、希光は知り合いの女性の姿を追っていく。
ミヤコ。彼がお世話になっているメイド喫茶の店員だ。
メイド喫茶で働いているフリル付きのエプロンと蒼いワンピースで――でなく、海賊のコスプレをしていた。
アクセサリもーほど良い光沢を宿し、マントもボロボロで、気合十分だ。

《――お知り合いですか?》
「あぁ、ぁ……なんだか”キャプテン・ロバットとティムナナ”――っていう漫画のルカノアっていう…キャラのコスプレをしているな」
《――どんなキャラなんですか?》
「…――ある海軍キャラを愛している女性ストーカーキャラで、タコが大の苦手」
《濃いキャラをチョイスしていますね》
「ああ…」

コスプレ会場で遇ったこともあるが、ここまでマイナーなものは初めてである。
一瞬にして遠いところにいってしまった気がした。
もっとも、彼自身も多くの人間を同じように遠縁に追いやっているのだから、失礼だろう。色々と。

(そうか――今日は、コスプレ会があるのか)

何時もなら、規模が、どんなに小さくても脳がアドレナリンを放出して向かっていた。
だが、今はまったくときめかない。
事実、今日、出会ったコスプレイヤーには食指が一ミリとも微動だしなかった。
理想の美女兼コスプレイヤーが近くにいるからだ。
――己自身のことなのだが、それでも今の希光には、他者に対して邪な感情を抱かなかった。

《そうだ。マスター、ミヤコさんが参加するコスプレ会に私たちも行きませんか?》
「――はぁ? べ、別にいったところで……目新しいことはないと思うが」
《ですから――マスター自身がコスプレイヤーとなって参加されればいいんですよぉ》
「――俺がぁ?」
《そうです。 今はこんなにも綺麗な女性なんですから、いろんなコスプレが似合います》
「いや、でも俺は撮る方専門だし……」
《だからこそ、一味違う世界を体験しましょうよ》

一理ある。
実は提案されてから直ぐに、身体の芯が疼いていた。
ぷるぷる、と整った巨乳から足先へ、――そして髪の先端まで願望が走った。
気が付けば、様々なコスプレをしている自分のイメージが脳内に出現した。ぼこぼこ、と。
元々、遊ぶために外に出てきたわけだし……。

「しょうがない。 いってみるか」

家から出る時と同じように文句を垂れながら、希光は全身で喜び、早足となって知人を追いかけていく。
つくづく、自分が手に入れた美貌を見せびらかしたいのだ。

<つづく>

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