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悪魔を呼んでみよう (27)
笑っている。
義一君が、笑っている。
いつも鉄のお面を被っているのではないかと思うくらい無表情で無感情な義一君が、笑っている。
人を痛めつけ、傷つけ、「壊し」ながら。
とても楽しそうに、笑っている。
それはあまりにも一方的な暴力でした。
飯塚先輩の取り巻きである、うちの学校で「不良」のレッテルが貼られている男子生徒達。彼等の何人かは暴力事件を起こしていた筈です。にも関わらず何故かお咎めなしなのは飯塚先輩がバックに居たからでしょうか。
そんな彼等が、今や悲鳴をあげ、地面をのた打ち回り、果てには命乞いまで始めています。哀れとも無残とも言える無力な姿を晒しています。
当初こそ義一君に対して迎撃しようと近くにある物を持って立ち向かう人もいましたが、義一君の圧倒的な技量と、なによりも物理的圧力があるのではないかと思える「狂喜」に押し潰されて、なす術も無く彼に叩きのめされていたのです。
男子達はいつもの高圧的な態度はなりを潜め、必死になって命乞いをしますがそんな哀れな彼等に対して、義一君は更に苛烈な暴力を奮っているのです。その行為は人を傷つけるのではなく、殺すのでもない。生きたまま原型を留めない状況まで追い込む「破壊行為」。
ある人は四肢を完全に潰された後に股間を叩き潰され。
ある人は目を潰され、耳を裂かれ、口を抉られ、原型を留めない程、顔面を変形させられ。
ある人はありえない角度に背骨が折り曲げられ。
それはまさしく、殺戮の宴。
いつも思っていた。義一君の笑顔が見てみたいと。
でも、こんな状況下での彼の笑顔を見たいなんて、欠片も思っていなかった。
残虐な行為に愉悦し、暴力に陶酔する義一君。笑いながら暴力を振るうその姿に、わたしは「鬼」を連想していました。
気がつくと、この場で人の形を残しているのは3人だけになりました。わたしと義一君、そして飯塚先輩。それ以外は人間の形を失った微かにうごめく肉塊と化していました。
全身を返り血に染め上げ、ゆっくりと義一君は飯塚先輩の方に振り向く。その顔には満面の笑みと、そして哄笑とも言うべき声が流し続けています。
腰が抜けたのか飯塚先輩は這い蹲りながら逃げますが出入り口とは逆の方向に向かってしまい、すぐに壁に突き当たってしまいました。
飯塚先輩は「来るな、来るな」と大声で叫びますが、義一君がそんな事を聞き入れる筈がありません。ゆっくりと、まるで飯塚先輩の今の様子を楽しむかの如く、義一君は飯塚先輩の方に向かって歩いていきます。
そして飯塚先輩のすぐ側に来ると勿体つけるかのようにゆっくりと右腕を振り上げていきます。その様子を見て飯塚先輩は意味をなさない声を叫びます。
そして右腕が頂点に到達すると、勢いよく手が飯塚先輩に目掛けて振り下ろされる――――――!
嫌だ。
彼が、義一君がそんな行為を、暴力に酔いしれる姿など見たくない。
貴方がそんな事を、して欲しくない。
貴方はそんな人じゃない!!
「止めて!」
わたしは気がつくと大声で叫んでいました。
その声が届いたのか、義一君の次の瞬間、ビクリと全身を痙攣させて止まりました。右手は飯塚先輩の頭頂に達する寸前で静止しています。
「お願い、止めて・・・。」
わたしは泣きじゃくりながら、同じ事を言いました。涙が後から後から、流れてきます。そんなわたしの様子を、義一君は呆然とした状態で見ているようでした。
わたしは泣き続け、義一君は硬直した状態がしばらく続いていると、どこからか声が流れてきました。
「ヒ、ヒヒヒ・・・ヒヒヒヒ。」
それは正気を失ったとしか思えない、乾いた笑い声。声の流れて来る方を向くと、そこには飯塚先輩の姿が目に入りました。
いいえ、あえて言うなら飯塚先輩だった人と言うべきでしょうか。黒かった髪の毛は全て真っ白に変わり果て、生気を全て失ったのか様に肌は皺だらけになっています。もし知らない人が今の飯塚先輩の姿をみたら、80を過ぎた老人を連想するのではないのでしょうか。
飯塚先輩は股間から湯気を立てながら、明らかに正気を失った目で笑い続けていました。
「義一君・・・。」
「・・・すまない・・・。」
一旦は飯塚先輩の方を見ていた義一君は再びわたしの方を一瞥すると、身を翻して倉庫から出て行きました。
その時の彼の顔はとても悲しげで、とても辛そうな、そしてとても寂しそうな表情を浮かべていました。
義一君の姿が見えなくなるとわたしは緊張が解けてしまった為でしょうか、遠くで足音が聞こえてくるのを感じつつ意識を失ってしまいました。
<つづく>
義一君が、笑っている。
いつも鉄のお面を被っているのではないかと思うくらい無表情で無感情な義一君が、笑っている。
人を痛めつけ、傷つけ、「壊し」ながら。
とても楽しそうに、笑っている。
それはあまりにも一方的な暴力でした。
飯塚先輩の取り巻きである、うちの学校で「不良」のレッテルが貼られている男子生徒達。彼等の何人かは暴力事件を起こしていた筈です。にも関わらず何故かお咎めなしなのは飯塚先輩がバックに居たからでしょうか。
そんな彼等が、今や悲鳴をあげ、地面をのた打ち回り、果てには命乞いまで始めています。哀れとも無残とも言える無力な姿を晒しています。
当初こそ義一君に対して迎撃しようと近くにある物を持って立ち向かう人もいましたが、義一君の圧倒的な技量と、なによりも物理的圧力があるのではないかと思える「狂喜」に押し潰されて、なす術も無く彼に叩きのめされていたのです。
男子達はいつもの高圧的な態度はなりを潜め、必死になって命乞いをしますがそんな哀れな彼等に対して、義一君は更に苛烈な暴力を奮っているのです。その行為は人を傷つけるのではなく、殺すのでもない。生きたまま原型を留めない状況まで追い込む「破壊行為」。
ある人は四肢を完全に潰された後に股間を叩き潰され。
ある人は目を潰され、耳を裂かれ、口を抉られ、原型を留めない程、顔面を変形させられ。
ある人はありえない角度に背骨が折り曲げられ。
それはまさしく、殺戮の宴。
いつも思っていた。義一君の笑顔が見てみたいと。
でも、こんな状況下での彼の笑顔を見たいなんて、欠片も思っていなかった。
残虐な行為に愉悦し、暴力に陶酔する義一君。笑いながら暴力を振るうその姿に、わたしは「鬼」を連想していました。
気がつくと、この場で人の形を残しているのは3人だけになりました。わたしと義一君、そして飯塚先輩。それ以外は人間の形を失った微かにうごめく肉塊と化していました。
全身を返り血に染め上げ、ゆっくりと義一君は飯塚先輩の方に振り向く。その顔には満面の笑みと、そして哄笑とも言うべき声が流し続けています。
腰が抜けたのか飯塚先輩は這い蹲りながら逃げますが出入り口とは逆の方向に向かってしまい、すぐに壁に突き当たってしまいました。
飯塚先輩は「来るな、来るな」と大声で叫びますが、義一君がそんな事を聞き入れる筈がありません。ゆっくりと、まるで飯塚先輩の今の様子を楽しむかの如く、義一君は飯塚先輩の方に向かって歩いていきます。
そして飯塚先輩のすぐ側に来ると勿体つけるかのようにゆっくりと右腕を振り上げていきます。その様子を見て飯塚先輩は意味をなさない声を叫びます。
そして右腕が頂点に到達すると、勢いよく手が飯塚先輩に目掛けて振り下ろされる――――――!
嫌だ。
彼が、義一君がそんな行為を、暴力に酔いしれる姿など見たくない。
貴方がそんな事を、して欲しくない。
貴方はそんな人じゃない!!
「止めて!」
わたしは気がつくと大声で叫んでいました。
その声が届いたのか、義一君の次の瞬間、ビクリと全身を痙攣させて止まりました。右手は飯塚先輩の頭頂に達する寸前で静止しています。
「お願い、止めて・・・。」
わたしは泣きじゃくりながら、同じ事を言いました。涙が後から後から、流れてきます。そんなわたしの様子を、義一君は呆然とした状態で見ているようでした。
わたしは泣き続け、義一君は硬直した状態がしばらく続いていると、どこからか声が流れてきました。
「ヒ、ヒヒヒ・・・ヒヒヒヒ。」
それは正気を失ったとしか思えない、乾いた笑い声。声の流れて来る方を向くと、そこには飯塚先輩の姿が目に入りました。
いいえ、あえて言うなら飯塚先輩だった人と言うべきでしょうか。黒かった髪の毛は全て真っ白に変わり果て、生気を全て失ったのか様に肌は皺だらけになっています。もし知らない人が今の飯塚先輩の姿をみたら、80を過ぎた老人を連想するのではないのでしょうか。
飯塚先輩は股間から湯気を立てながら、明らかに正気を失った目で笑い続けていました。
「義一君・・・。」
「・・・すまない・・・。」
一旦は飯塚先輩の方を見ていた義一君は再びわたしの方を一瞥すると、身を翻して倉庫から出て行きました。
その時の彼の顔はとても悲しげで、とても辛そうな、そしてとても寂しそうな表情を浮かべていました。
義一君の姿が見えなくなるとわたしは緊張が解けてしまった為でしょうか、遠くで足音が聞こえてくるのを感じつつ意識を失ってしまいました。
<つづく>
髪型の描き方マスターブック
ゴデンジャーで映像監督を務めて頂いたシガハナコさんhttp://l-wing.amaretto.jp/が裏表紙の一部wほかを描いてらっしゃるとの事でご紹介。

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ご家庭でご不要になりました
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男性器などございませんか?
女性器と交換いたします。
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TS売れ線速報!(12/6~12/12)
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2位 女体化保健室~Hな触診~+ぷらす!!
3位 みなりの青春
鉄腕バーディーEVOLUTION 初回限定 6
さてさて、今週の1位は!この本強いな。女体化保健室~Hな触診~+ぷらす!!(同人誌)が結構な数を売ってどうどうの1位に!
2位は!おなじみのシリーズの続編がきた!オンナノコになりたい! もっともっと、オンナノコ編~
3位は!うっかりピンクローターなんかが混じりましたが、こんな面子で占めました。俺の妹がこんなに可愛いわけがない(3) フィギュア「にいてんごあやせ」付 特装版 (電撃コミックス) DOGスタイル (チャンピオンREDコミックス) V6ピンクローター
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