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翻訳性転換小説第67番 Driven ノセられて(その1)
原作 Driven
原作者 Topaz172 email:topaz172@aol.com
日本語版 Driven ノセられて
日本語訳 あむぁい
キャラデザイン&挿絵 挿絵:東宵由依

オレがモてないのは車のせいだ。
ある日突然気付いた。
オレの名はジョン・ジェームス。
オレの愛車はスコーダ。
頑丈なだけが取りえの無骨な車。
オレ的にはかなりイケてるのだが、これじゃあ女の子は寄ってこない。
友達の三河アキラが良いトコがあるって教えてくれた。
「マスターのボディ改造・販売店」は薬品の流出とガス爆発の多さで有名なケミカルウェイストマネジメント社の右隣にあるホワイトホース公園の後ろにあった。
車のアップグレードなら、マスターの店におまかせっ!
アキラはそう主張した。
店自体は汚いバラックみたいだったけど。置いてある車は先鋭的なクールなものだった。
店の中には3人の綺麗な金髪のメカニックのお姉さん達が作業をしている。彼女達のオーバーオールはサイズが小さいかのように胸の部分がきつく引っ張られている。
オレはお姉さんの一人に声を掛ける。
「こんにちはっ!」
お姉さんの一人が軽くおじぎをして、奥の事務所に引っ込む。そして、しばらくして営業担当者とおぼしき美しい女性がさっきのメカニックを連れてやってくる。
「いらっしゃいませ。マスターの店へようこそ。如何なされました?」
「スコーダなんだけどさ。これをベースにカスタマイズとかできるかな?旧式だけど」
オレは尋ねた。
「お客様、マスターの店の名に賭けて、いかなる車であろうともご満足の行くように改造いたしますとも。お客様のために、個性的で目を引く車にしてごらんにいれます」
営業担当の女性はスコーダの外観をチェックして、それからエンジンを指差した。エンジニアの女の子は指示通りにエンジンに向かって屈む。彼女の胸がぷるんと揺れる。
彼女が指をならすと、もう一人のエンジニアの女の子がやって来て、俺の足のサイズを測る。
オレは彼女の胸元を上から見下ろす。
絶景。
なんてセクシーなおっぱいだ。
オレの股間がむずむずと動く。
と、思ったら女の子が股間のあたりまでメジャーをあてているではないですか。
「う。なにしてんの?」
「お客様のサイズに車を合わせるのです。お客様にぴったりフィットするように、皮職人に作らせるのです」
販売員が答える。
「もしも、よろしかったら。より精密な測定ができますが?」
販売員の言葉にメカニックがオレのジッパーに手を掛ける。
「う、うん」
オレが頷くと、彼女は更にオレの細部の測定をはじめる。おちんちんの長さまで。
二人の無口なエンジニアのお姉さんたちは販売員に結果を書いたシートを渡す。
無口なお姉さんたちだな。
「大丈夫です。もちろん、元がスコーダですから、大改造になりますし、内装もずいぶんいじらないといけませんが。きっとあなたに喜んで頂けるものを提供できると思います。ボディの外装のデザインには少々時間がかかります。コントロールパネルと内部装備の改造を今すぐにはじめましょう」
「おいくらですか?」
オレはなんだか大事になりそうだったのであわてて聞いた。
「最初の仕事に1000ドルです。1週間で改造できますよ」
全体ではいくらになるんだ。オレは不安になった。
でも、メカニックのお姉さん達と販売員の期待に満ちた目がオレを追い詰める。
「あー。お願いします」
「かしこまりました。タクシーをお呼びしますね。お客様」
オレはキーを彼女に渡してタクシーで帰った。
次の一週間は車が無くて不便だった。
さえない車であっても公共機関を使うよりはマシだ。
なんせ、この辺は最終バスが19時に出てしまうのだ。
何もできやしない。
アキラに乗せてもらうのをあてにしていたが、アキラは忙しそうで連絡が取れなかった。
だから、車を受け取る日が来てほっとした。
前と同じようにメカニックの少女は無口だがとってもセクシーで、販売員を呼んでオレの車が置かれている所へと連れて行ってくれた。
外は前と変わってないように見えた。でも、内側は。
なんと言う事でしょう!
無骨な古いダイヤルは最新鋭のタッチパネル付きコンピューターディスプレイに取り替えられていました。純白に僅かにピンクが入った皮のシートは熟練の職人が手作りで貼ったもので肌触りが最高。無数にある小さなディスプレイはまるで飛行機の操縦席のように、外と中の様子を運転手に伝える事ができます。さらには、スタートレックのエンタープライズ号の艦橋よりも快適にすごせそうな二つのシートには白い皮にマッチしたとても寝心地の良さそうなヘッドレストが装備されていて、休みたくなったらいつでもリクライニングシートに早代わり。まさに匠の技!
「おお!」
1000ドルは安い。
「進化したコマンドコンソールを扱うには少々慣れが必要ですわ。お客様」
ふむふむ。
「最先端の機能を最大限に使いこなすようになるまで、通常より長めに試運転をなさっていただきたいですわ」
「試運転ですか?」
「その通りでございます」
オレは車に乗り込む。
それとほぼ同時にエンジンが起動する。自動的に。
パネルの電源が勝手に入っていき、シフトギアがあった場所のパネルがファーストギアの表示を点ける。
おお。
オレが気にしなきゃならないのはハンドルだけって訳か。
スムーズに発進し、オレは快適なドライブを楽しむ。
少しだけ低いハム音が気になったけど。
なめらかで静かで。
今まで出した事の無いスピードで運転できた。
席は心地よくって暖かくって空気は良いし。
非常に快適。
快適で……
心地よいハム音が気持ちよい。
つづきはこちら
20050717 初出
20101230 イラストを追加して改装
原作者 Topaz172 email:topaz172@aol.com
日本語版 Driven ノセられて
日本語訳 あむぁい
キャラデザイン&挿絵 挿絵:東宵由依

オレがモてないのは車のせいだ。
ある日突然気付いた。
オレの名はジョン・ジェームス。
オレの愛車はスコーダ。
頑丈なだけが取りえの無骨な車。
オレ的にはかなりイケてるのだが、これじゃあ女の子は寄ってこない。
友達の三河アキラが良いトコがあるって教えてくれた。
「マスターのボディ改造・販売店」は薬品の流出とガス爆発の多さで有名なケミカルウェイストマネジメント社の右隣にあるホワイトホース公園の後ろにあった。
車のアップグレードなら、マスターの店におまかせっ!
アキラはそう主張した。
店自体は汚いバラックみたいだったけど。置いてある車は先鋭的なクールなものだった。
店の中には3人の綺麗な金髪のメカニックのお姉さん達が作業をしている。彼女達のオーバーオールはサイズが小さいかのように胸の部分がきつく引っ張られている。
オレはお姉さんの一人に声を掛ける。
「こんにちはっ!」
お姉さんの一人が軽くおじぎをして、奥の事務所に引っ込む。そして、しばらくして営業担当者とおぼしき美しい女性がさっきのメカニックを連れてやってくる。
「いらっしゃいませ。マスターの店へようこそ。如何なされました?」
「スコーダなんだけどさ。これをベースにカスタマイズとかできるかな?旧式だけど」
オレは尋ねた。
「お客様、マスターの店の名に賭けて、いかなる車であろうともご満足の行くように改造いたしますとも。お客様のために、個性的で目を引く車にしてごらんにいれます」
営業担当の女性はスコーダの外観をチェックして、それからエンジンを指差した。エンジニアの女の子は指示通りにエンジンに向かって屈む。彼女の胸がぷるんと揺れる。
彼女が指をならすと、もう一人のエンジニアの女の子がやって来て、俺の足のサイズを測る。
オレは彼女の胸元を上から見下ろす。
絶景。
なんてセクシーなおっぱいだ。
オレの股間がむずむずと動く。
と、思ったら女の子が股間のあたりまでメジャーをあてているではないですか。
「う。なにしてんの?」
「お客様のサイズに車を合わせるのです。お客様にぴったりフィットするように、皮職人に作らせるのです」
販売員が答える。
「もしも、よろしかったら。より精密な測定ができますが?」
販売員の言葉にメカニックがオレのジッパーに手を掛ける。
「う、うん」
オレが頷くと、彼女は更にオレの細部の測定をはじめる。おちんちんの長さまで。
二人の無口なエンジニアのお姉さんたちは販売員に結果を書いたシートを渡す。
無口なお姉さんたちだな。
「大丈夫です。もちろん、元がスコーダですから、大改造になりますし、内装もずいぶんいじらないといけませんが。きっとあなたに喜んで頂けるものを提供できると思います。ボディの外装のデザインには少々時間がかかります。コントロールパネルと内部装備の改造を今すぐにはじめましょう」
「おいくらですか?」
オレはなんだか大事になりそうだったのであわてて聞いた。
「最初の仕事に1000ドルです。1週間で改造できますよ」
全体ではいくらになるんだ。オレは不安になった。
でも、メカニックのお姉さん達と販売員の期待に満ちた目がオレを追い詰める。
「あー。お願いします」
「かしこまりました。タクシーをお呼びしますね。お客様」
オレはキーを彼女に渡してタクシーで帰った。
次の一週間は車が無くて不便だった。
さえない車であっても公共機関を使うよりはマシだ。
なんせ、この辺は最終バスが19時に出てしまうのだ。
何もできやしない。
アキラに乗せてもらうのをあてにしていたが、アキラは忙しそうで連絡が取れなかった。
だから、車を受け取る日が来てほっとした。
前と同じようにメカニックの少女は無口だがとってもセクシーで、販売員を呼んでオレの車が置かれている所へと連れて行ってくれた。
外は前と変わってないように見えた。でも、内側は。
なんと言う事でしょう!
無骨な古いダイヤルは最新鋭のタッチパネル付きコンピューターディスプレイに取り替えられていました。純白に僅かにピンクが入った皮のシートは熟練の職人が手作りで貼ったもので肌触りが最高。無数にある小さなディスプレイはまるで飛行機の操縦席のように、外と中の様子を運転手に伝える事ができます。さらには、スタートレックのエンタープライズ号の艦橋よりも快適にすごせそうな二つのシートには白い皮にマッチしたとても寝心地の良さそうなヘッドレストが装備されていて、休みたくなったらいつでもリクライニングシートに早代わり。まさに匠の技!
「おお!」
1000ドルは安い。
「進化したコマンドコンソールを扱うには少々慣れが必要ですわ。お客様」
ふむふむ。
「最先端の機能を最大限に使いこなすようになるまで、通常より長めに試運転をなさっていただきたいですわ」
「試運転ですか?」
「その通りでございます」
オレは車に乗り込む。
それとほぼ同時にエンジンが起動する。自動的に。
パネルの電源が勝手に入っていき、シフトギアがあった場所のパネルがファーストギアの表示を点ける。
おお。
オレが気にしなきゃならないのはハンドルだけって訳か。
スムーズに発進し、オレは快適なドライブを楽しむ。
少しだけ低いハム音が気になったけど。
なめらかで静かで。
今まで出した事の無いスピードで運転できた。
席は心地よくって暖かくって空気は良いし。
非常に快適。
快適で……
心地よいハム音が気持ちよい。
つづきはこちら
20050717 初出
20101230 イラストを追加して改装