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俺が妹のはずがない!<仮>

作.抹茶レモン
キャライラスト.胡蝶

 俺の名は、高村栄一。いたって普通の高校二年生。
珍しく彼女がいる。俺的にはそれなりの美人だと思う。
好きなものは、肉料理。嫌いなものとくになし。
苦手なもの、一歳下で同じ高校に通っている、さっきから隣で騒ぎまくっている妹。ここが重要。
そう、俺は、妹が苦手。嫌いなんじゃない。ただ、扱いにくい。小さい頃は、一緒に風呂に入ったり、遊んだりしていた、今では、それはない。思春期という奴だろうか。本当に苦手だ。

 妹の名前は「高村祐子」。よくまわりの奴は、「かわいい」とか「うらやましい」とか言うがとんでもない。だれかにやりたいぐらいだ。あいつは、俺にとっちゃあ、天敵だ。そりゃあもう、やばい。
 部屋に入れば何もしていないにもかかわらず、
「でてけぇ!!」と叫ばれ、
また、話かけようとするとこれまた、
「近寄るな!!うざい!!」と罵られ、
先に風呂に入ろうもんなら、
「最悪!あんな奴が入った後にはいれるわけないじゃん!」とずっと言われる。
 もううんざりだ。それでも、こちらが何もしなければ、何も言わない。
 だが、今は、妹が進んで声をかけている。いや、正しく言うと俺を罵倒しているわけだ。

 俺は、リビングに置いていある、最近買ったばかりのふかふかソファで、座っている。そして、両手で左右の耳をふさいでいた。
 隣では、妹が近所迷惑になりかねないほどの大きな声を、俺に向かって放っている。

「この、くそ兄貴が!!勝手に部屋に入るなっていってるじゃん!!何で勝手に入ってんの!?馬鹿じゃない!!なんでいつも私の言うこと聞けないの!?こんな命令、チンパンジーだって分かるよ!あぁ、もう!ほんっと、意味わかんない!!ふざけんじゃないわよ!!少しは、その無駄な脳使って記憶力でも発達させなさいよ!!この廃人が!!」

 ざっと15分前からこの調子である。祐子がこんなにも、ご機嫌斜めなのをこれから思い出してみよう。


それは、面倒くさい学校を終え、家に帰宅してからの出来事だったような気がする。
「ただいまぁ。」
 俺は、いつもどおりに帰りのあいさつをする。しかし、返事は無い。当然だ。家には、だれもいないから。
「ま、祐子はいても俺のこと、無視するからな・・・」
 悲しい独り言をつぶやいてみる。
「郵便でもきてないかな・・・。」
 そう言って、玄関の近くに設置してある、いまどき珍しい、あの真っ赤な鳥小屋みたいな郵便受けの中を確認する。
「お、一個だけあったな。どれどれ?」
 確認すると、茶色い便箋の裏には、「高村 祐子様」とかかれていた。
「なんだあいつあてか。直接渡すのも面倒くさいし、あいつまだ帰ってこないから、部屋にでも置いとくか。いくらあいつでも郵便届けて説教はないだろう」
 軽く予想してから、実行に移る。
「おじゃましま~す・・・」
 そおっと妹の部屋に入る。
(おお、しばらく見てないからだうなってんだろうって、思ってたけど、意外と可愛い趣味してるな)
 部屋を見渡すと、棚や机の上には、ところ狭しと愛くるしい目をした、動物の人形が行儀良く、ならんでいた。他にも、いかにも「女子高生」らしさが出ている物があった。
(えぇと、目立つ場所といえば机だろうから・・・)
 と、机の上に例のものを置こうとする。しかし、先客がいた。
 机の上の置かれていたのは、手のひらほどの、小さな日記帳のような物だった。
「へぇ~・・・あいつ、日記なんか書いてたのか。しらなかった。・・・・・読んでいいかな?」
 俺は、単純な好奇心と、もしかしたら弱みをにぎれるかもしれない、という野心で日記を盗み見ることにした。

 これが、間違いだった。

 日記を開こうとしたとき、今さっきくぐってきた玄関のほうから、

「ただいまぁ。・・・ってあの馬鹿帰ってたのかよ・・・。」

と妹の声が聞こえた。
(やば!!ここにいるの知れたら面倒くさいことに!!)
 とっさにそう思った俺は、物を置いてすぐに部屋を出た。そして、すぐ隣の自分の部屋に逃げ込んだ。

「トットットッ・・・」と階段を上がる音が聞こえ、
「ガチャ・・・バタン・・・」と扉がしまる音がした。
(ふぅ・・・とりあえずバレなかったか?)
 願うように思ったが、甘かった。隣から

「あれ?郵便だ。ここにあるってことは、あいつが部屋に・・・でも郵便物だから・・・」

と戸惑っている声が聞こえた。
(よし・・!一応、作戦成功だな!!)
 心で小さくガッツポーズ。

「あぁ!!日記の位置がずれてる!!ま、まさか・・馬鹿が見たんじゃぁ・・・!!!」

 あ、やばい。妹の声はワナワナと震えている。この声は知っている。戦争開始の前触れだ。
 自分の身を心配して、逃げようとした。が、遅かった。

バァン!!と勢いよく、扉が開かれ、次に言葉の銃弾がやってくる。

「こぉっの!!ばぁっか、あにきがぁぁあああ!!!!」

 以上、回想終了!

高村 栄一【変身】

〈続く〉

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