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ジェラルド三姉妹たちの狂愛~次女アンナの覚醒~ by.黒い枕 (1)

午前四時――唯川  竜也は、三姉妹から逃げようとしていた。
ギョロギョロと目玉を動かし、玄関に向かう。

(――よし、誰もいないなぁ……)

誰もいないことを確かめながら、ゆっくり丁寧に進む。
兎に角、ばれない様に。

(俺は男なんだ……女の子なんて、女の子でお飾りや、セックスなんて、お断りだ)

男として見てもらえないなどと言う、生ぬるい話ではない。
かつて、チャンスだと思っていた生活が、三姉妹たちに唯川 竜也を男として認知させる機会が、今や彼女たちに『弟』から――『女』として扱われる原因となっていた。
脈絡がないというか、意味不明というか、男として最悪である。
不甲斐無さが屈辱と化し、だからこそ竜也は、この生活に終止符をつけようとしていた。

「よし、いないな!頼むから、いないでくれよぉ。――よーし、よーしぃ…っ」

大の男が、三人相手とは言え、女性から文字通り尻尾を巻いて逃げる。
それはそれで恥かもしれないが、ここにはそれ以上の汚辱が、辱めがあった。
だからこそ、彼は自分の行為に何の迷いも持たずに、実行していたのだ。

「アイツらも…これで元に戻ってくれるといいけど…」

時間が彼女たちを、まともに戻してくれるかもしてないと、儚い望みに賭けて、竜也は玄関に腰を下ろす。
後は靴を履き終え扉を開けて自由になるだけ、である。
勝利の確信に竜也のにやけが止まらない。
踵を整え、立ち上がり――。

「どこに行こうとしているのかな? キミは?」

空間に広がった声に呼び止められ、足が止まった。
一人しかいない筈の空間に響き渡る他者の声――女性の声だ。
幻聴だと妄想に逃げ込む暇すら与えられずに、竜也の左肩に手が添えられる。

「う…ぁ…っ!?」

後ろにいる人物が誰であるのか既に理解しているが、反応できない。
いくら三姉妹の中でも温厚な彼女であっても、猶予を与えてくれないことは明白だった。
走り出すことも、悲鳴を上げることも出来ないまま竜也は玄関で固まる。

(――何で起きているんだよぉ! マズイ、マズイ…ッ!?)

最初に声を掛けられた時から、さらに冷や汗が数滴、背中を流れる。
しかし沈黙は、なおも続く。
肩に乗せられた異性の温かみ――と、半端ない怪力が独特の鋭利さで精神を追い詰める。

「あっ…あのぉーこれは違うん…」

我慢できず竜也は言い訳しながら振り返ったが――またも心と体が止まる。
最初に見たものは予想した通りの顔だった。
同居人の一人、アンナ・ジェラルドの凛々しい顔である。
そして磨かれた四肢と相反し、豊満に育った乳房と臀部の色香が、彼を魅了した。

(…この、お前の方が絶対にエロいじゃねえか!って――体を入れ替えるから、一緒なのか!?いやでも…ああっ!と、兎に角、お前の方が色気むんむんじゃねえか、アンナ!!)

魔法やら気術やら科学やらの影響なのか、元からあった美乳が一気に成長した結果の巨乳。
非常に女らしい乳房肉が軽装のシャツからしっかりと見える。
ノーブラだと直に分かる輪郭。
肉感的且つスリムに完成された体が、唯川竜也の意識を離さなかった。
彼女は、それ程――ありとあらゆる不安要素を吹き飛ばすぐらい――美しかったのだ。

(綺麗だよ!?うん!俺よりもエロぃよ!うんっ!ん?……いや、いやいや、まて!)
「ちょっと――待ってぇぇええ!?」

これなら、自分が――竜也がアンナに成らなくてもいいじゃないかと、深く考えたのが、失敗だった。
現状を思い出して、あわあわと両腕を動かす竜也だが、もう遅い。もう逃げられない。
彼女は、竜也の両肩を捕らえると、殺気を吹き出し、ニッコリと笑みを深めながら――。

「フンっ!」
「――っ!!」

ごつんっ!!
気合と共に、もの凄い勢いで、おでこを振り下ろした。
毎回思うが、この頭突きに比べたら鉄バットで叩かれる方が、まだ優しいのではないか、と。
鈍く激しい痛みで竜也の思考は停止する。

「くうぅ――あ……っ」

意識も、無くなる。
そして『お馴染み』の感覚に襲われ、竜也は二秒ほどの気絶から覚醒した。

「んっがぁぁ――ッ!!? くぅ……ああ!!」

ずきんずきんと、痛む頭部に手を当てて、竜也は前を見やる。
眼前では同じように苦悶し、けれども、どこか誇らしい自分が、『唯川 竜也』がいた。

(アンナぁぁぁ!! ヤリやがったなああ!!)

根源的な恐怖と不快感に襲われ、彼は悟った――体を入れ替えられた、と。
竜也は下を向く。
捉えたのはシャツを突き破ろうとする大きな、大きすぎる胸。
Gカップの巨乳が、竜也の戸惑を他所に、ぬぐぬぐと揺れていた。
ここまで来ると怒りよりもあきれの方が強く出てしまう。
そんな胸の蠢き――と言うか。

「んっ――このぉ」

衣服すら異なり、それを感じる皮膚感覚まで違う。
瞳の前に揺らぐのは鮮やかな紅色の毛。

「いぃっ――いい加減にしてくれよぉ…」

慣れようが慣れまいが、お構いなく竜也は羞恥心に悶えた。
高潮する顔。
胸を抱き上げるように手のひらで押さえる。

「く…っあ…ん…」

敏感な頂点を少し、刺激してしまい吐息が漏れた。これも慣れたのか、竜也はさして気にもせずに――もしくは、諦めて――背後を振り向く。
臀部が、むちむちと浮かんでいる。

「う、うう…うぅっ……」

股間には、すっきりしつつも、絶えず擦れているような、女性器の感覚があるではないか。
胸だけでも、手だけでも、お尻だけでも、ましてや股間だけでもない。
全体が、全身が完璧な女の子へと、変貌を遂げている。
呆れ果てるしかないほど――アンナの体だった。

「満足したか?……アンナ…」

複雑な思いで肉体のあちらこちら竜也は触り、抓り、確認し終えた後――竜也は眼前の『唯川竜也』に言葉を掛けた。
本当に、しぶしぶ、と。

「勿論!私って竜の体と相性が良いみたいだよっ」
(……早速、男の子しているよ、コイツ――っ)

ジェラルド家の三姉妹たちは最近あることに夢中になっていた。
それは彼と『体を入れ替わる』、という常識では考えられないことである。
異性の感覚を味わい、最後には異性にした竜也にセックスを強要する――これが愉しくてしょうがないらしい。

(はぁ~、まぁアンナなら…大丈夫かな…コイツはあいつ等よりも優しい…んっでもぉー…、せ、せめて胸だけでも、小さくならないかな…き、気に、なる)

アンナは兎も角、ナタリアもケイトも、竜也を女の子として『調教』するほどのお熱ぶりだ。
彼は毎日のように女の快感を与えられ続けられている。
故に――この時点で、彼の顔は子犬のように悲哀に満ちつつ、愛らし過ぎるモノだった。

「まぁ…そうじゃないと俺の苦労が報われないしな…っ」
「おっ…分ってるんじゃん!そうか!そうか…っ、キミも分かるようになったか、あはは!」
「あっ、お、おい!」
(このっ…だから…アンナの馬鹿っ!!)

色々なことを諦め、大人の、大人の振りをして懐の大きさを示した竜也の頭を、アンナは唐突に撫でた。
これが、彼女の癖だった。
頭を撫でたり、抱擁したり、気分がいい時などは、接吻までする。
大変、屈辱なのだが、悪い気もしない。
むしろ、恥らうと言うよりは、照れているような顔で、彼女を見上げているではないか。

(こっ…こいつ…あっでも…安心できる…んっ…あ…ん……)

アンナなら、大丈夫――と、訳の分からない安心感まで宿すようになった竜也。
結果、彼には、『自分の体』であるアンナに、早々にときめいてしまう『癖』が付いてしまっていたのだ。
丁度、今のように、アンナに過激な感情を抱かずにはいられないのである。

「ちょ…痛い…痛いよぉ」
「ん~んっ……やっぱ男の体はいいわ!なんだか逞しくなった気分…っ!」

痛みで漸く、正気を取り戻した竜也が頭を襲う手を払うと、待っていたのはご褒美だと言わんばかりの至誠の笑顔。
彼自身も理由を知らないままに、顔が熱くなる。
そうなると顔を反らしたいのに、じっと見つめたい気分と言う矛盾した感情も沸き起こってくる。

(うっ!なんか…ズルい!…俺のとき、よりもカッコいい…!)

屈託のない笑顔に不意打ちのような衝撃が走る。脳が揺さぶられた。
ナタリアとも、ケイトとも違う純粋無垢な心意気が胸をギュンギュン騒がせ、鼓動音が煩くなる。
竜也は恋しくて、切なくて――本人いわく仕方なく――子宮を奮わす。

(ううぅ~~っ、どきってするな! どきってするなぁ! 頼むから堪えてくれぇぇ、俺…っ!?)

恋を初めて知った少女のように小柄な肩を震わせ、胸を押さえるアンナ――こと、竜也。
竜也が照れていることなど誰の目から見ても明快だ。
今も昔も、これからも現れないような純粋無垢な女性へと、彼は変身していた。

――

(うわぁーっ、襲いたいィィ!? いやいや我慢我慢!!流石に私まで襲っちゃあ、可愛そう……でもなあぁぁー! 姉さんやケイトに譲りっぱなしでご無沙汰だし……うっがああぁ…ッ!! いや、待てよ、そりゃあセックス回数が多くても私の場合は竜の同意の下で行っていること――も多いからいいかな? ……いっいいよなっ、うん!)

そんな『彼女』に――乙女と化していた本物の竜也に――今現在の竜也の体が疼いてしょうがなかった。
主に股間が。
赤面している竜也を抱きしめ、接吻をしたい衝動がアンナに満ちていく。

(ああ、竜のおっぱいにキスしたい。恥じらい方が乙女だよぉ!キミ――っ!?)

<つづく>

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