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俺とオトコノコ~女装調教記録~

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願望・プロローグ by.にゃふにゃふ

その日の目覚めは・・・とても悪かった。

もっとも風邪をひいて何日も寝込んでいた僕にしてみれば・・・体調を崩していた昨日までの最悪な目覚めより幾分も楽だったわけだが、それを考えても頭も体も重く感じ・・・快適とは言い難い状態だ。

それでもようやく動けるまでに回復した体をベッドから解き放つように・・・僕は起き上がり大きく伸びをする。

「う、うぅ~ん・・・」

背伸びをした自分の声がやや高めであることに無意識に違和感を感じる。
僕は男としてはやや声の音質が高い、ただし寝起きはいつも声が低いのだが・・・今日は何故か寝起きの声すら高かった。
はっきりといって・・・いつもの僕の声よりも高い気がする。

(風邪のせいで喉がおかしいのかな?)

ぼんやりとした意識のまま・・・特に自分の声の変化を気にすることもなくゆっくりとベッドから立ち上がる。

僕が通う大学の寮、8畳ほどの部屋。
必要最低限の物しか置けない狭いスペース。
机、小さな棚、テレビ・パソコンなどの道具が寮の部屋の定番だが・・・僕は大きな姿見も持ち込んでいた。

いつもは服のチェックをする大きな姿見も・・・今日は用途が違う。
風邪で寝込み、数日ぶりに起き上がった自分の不健康かつだらしない姿を確認する為に僕は姿見の前に移動する。
予想通り・・・姿見には体調の悪そうな、やつれた僕の姿が映っていた。

(うわ・・・また痩せたな)

男性の逞しい筋肉とは縁の無い華奢な自分の体躯を見て思わずため息を吐く。

白く華奢な体。
Tシャツとトランクスを着て・・・手足だけ露出した姿を見る。
狭い肩幅、簡単に折れそうな白く細い手足を見ると・・・自分が女性なのではないかという錯覚に陥ってしまう。

男性らしからぬ自分の体を見るといつも『逞しくならなければ』という思うものの・・・数秒後にはすぐにあきらめてしまう。

(まぁ、武道家やスポーツ選手になりたいわけでも無いし)

早々と自分の体に見切りをつけ・・・寝ているうちに体に纏わりついた汗を拭き取って着替えようと戸棚に向かう。
Tシャツを脱ぎ・・・洗濯して畳んでおいたタオルを取り、肩の汗の跡を拭き取る。
その時だった。

「あれ?」

やけに胸板が膨らんでいる。
薄かった胸が厚みを帯びて膨らんでいた、丘のように盛り上がった上部が・・・柔らかそうにわずかに震えている、それが僕の鼓動であることを・・・心の中の冷静な部分が理解していた。

でも・・・心の大半はなぜ自分の胸板がこの数日の間に厚くなったのか理解できず混乱していた。

まるで呆けたようにタオルを捨て、ヨタヨタとして不自由な足取りで再び姿見の前に戻る。

僕の瞳に映ったのは・・・男の硬い胸板ではなかった。
それは間違いなく、女性の・・・柔らかい乳房だった。

なにか・・・抑え切れないものが体の、心の奥底から込み上げて来る。
思考が沸騰する。

僕は思考を制御できず・・・叫んでいた。

「ええぇぇぇぇぇぇっ?!!!!!!!」

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イラスト.


僕の名前は宮坂 飛鳥(みやさか あすか)。

現在19歳。

小柄な体と女顔のせいで・・・小さい頃はズボンを履いていても女子と思われていた。
運動神経も体力も無いことに加え、趣味も絵を描いたり、本を読んだりといった感じの大人しいタイプ。
特技といえば茶道。
唯一つ褒められる運動といえば剣道のみ。
しかも・・・周りからは「女剣士にしか見えない」と評されてしまう。
あげくの果てには「掃除・洗濯・料理」が大好きなため、高校時代は同級生の男子から理想的な花嫁と評されるほどだった。

そんな僕は大学1年生。
ちょっと(?)弱々しい普通の男子学生・・・だった。
今となっては違うけど・・・。

朝の衝撃の事件のせいで風邪による体調不良はどこかへと消えた僕は・・・人目を避けるようにコソコソと大学に向かった。

体付きを隠すようにジャンパー、長袖のシャツ、ジーンズなどを厚めに着ている。
それがかえって怪しさを感じさせているなど・・・気づきもせずに。

大学に着くと・・・僕はすぐに携帯電話を取り出し、電話帳から友人の名前を探し出す。
でも・・・僕が携帯を使うよりも早く、視界が彼の姿を見つける。

僕の友人、いや・・・幼馴染で親友の神楽 武(かぐら たける)の姿。

彼の姿を見て・・・押さえ込んでいた緊張が解き放たれてしまい・・・僕は思わず彼の名前を叫んでいた。

「タケルー!!!!」

安堵感から込み上げる不安と緊張の涙を必死に抑え・・・彼、タケルに大きく手を振る。

彼はすぐに僕に気づき・・・こちらに向かって歩き出そうとする。
でも・・・それを取り巻きの女子達が止めるように彼の腕を掴み、なにやら彼に声をかけている。

優しげな顔立ち、そして引き締まりながらも逞しい体躯・・・明るく朗らかな性格のタケル。
高校までは僕達のような男子生徒に囲まれ仲良くしていたが、大学に入ると・・・本人の好みとは別に彼を取り囲むのは大勢の女子生徒に変わっていた。

僕とタケルは学部が違うため・・・会って話をしたり、食事をしたり、遊んだりするのは決まって放課後のことだった。
たとえ日中に大学でタケルを見かけても・・・彼の周りを取り囲む女子のオーラに圧倒されて僕は彼に近づくことはなかった。
もっとも・・・タケルの方が僕を発見した場合はいつも話しかけにきてくれる。
ただその度に・・・僕は取り巻きの女の子達から怖い目つきで睨まれる。

『女の子と勘違いされたくない』という僕のコンプレックスを理解しているタケルは・・・わざわざ彼女らに僕が男であることを説明しない。
女の子みたい・・・と僕がからかわれないように気を使ってくれているのだ。
もっとも・・・その辺りの説明不足がかえって僕を女子だと勘違いさせ、悪循環を生んでいることを彼は気づいていない。

今回もそれが原因でタケルを僕に近づけさせたくないのだろう。
彼女らにしてみれば・・・僕はタケルに近づこうとする気に食わない女子にしか見えないのだろう。

いつもなら誤魔化してその場を逃げるのだが・・・今日は事情が違う。
一刻も早く・・・誰かに助けて欲しい。
いや、誰か・・・ではない。
タケルの事しか思い浮かばなかった。
『タケル、助けて』
そんな思いが・・・言葉が心の中に溢れているのに気づいていた。

タケルも・・・いつもの僕とは違う緊迫感に気づいたのか、女子の腕を振り払って僕の方へと走ってきてくれた。
それだけのことで・・・僕は胸が熱くなるのを感じていた。

「アスカ、どうしたんだ?風邪もう大丈夫なのか?」

心配している不安そうな声を必死に優しくしているのに気づく。

涙が溢れるのを必死に堪えようとする、でも・・・タケルにはきっと泣きそうになっているのが分かっている。

「どうしたんだ?なにかあったのか?」

僕を落ち着かせようと・・・タケルは優しい口調で声をかけながら肩に手を置いてくれた。

でも・・・その瞬間、僕の肩に置かれたタケルの手は追い付いて来た女子に引き剥がされた。

「ちょっと!あんたなんなのよ!!!」

怖い形相で髪の長い女子が僕に怒鳴ってくる。
タケルから僕を引き剥がそうと僕の腕を乱暴に掴む。

「やめろ!!!」

僕が女子に腕を掴まれるや、タケルは彼女から僕を守るように抱き寄せ・・・彼女を引き剥がした。

いつもの穏やかなタケルとは違う怒った姿に・・・彼女は呆然と固まる。
呆けている女子に・・・他の取り巻きの女子が近づく。

「やめなってミサト。この人・・・」

小声で耳打ちをする。
聞こえなくても何って言っているのかわかる。
僕が男子であることを教えているのだ。

案の定・・・僕に襲い掛かってきた女子の顔色が変わる。

「うそ、マジ?」

小さな呟きが僕の耳に届く。
その瞬間、僕を守っているタケルの体が強張ったのに気づいた。
僕が「女」だと疑われた事に気づき・・・怒る直前の反応だ。

「ダメ!ダメだよタケル!!!!」

僕は慌ててタケルの腕にしがみつき・・・彼の怒りを抑える。

声が届いたのか・・・タケルは心を落ち着かせようと息を深く吐いた。

それでも・・・猛った感情は完全には抑えきれず、低く押しつぶすような声で彼女らに呟く。

「悪いけど・・・俺これからダチと用事があるから・・・」

有無を言わせぬ迫力に・・・女子達は小さくうなずく事しか出来なかった。

「ごめんね・・・」

僕は小さな声で彼女らに謝り、軽く頭をさげる。

タケルと二人その場を後にしながら・・・僕は彼女達への申し訳なさで一杯だった。



(続く?)

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