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(2) 

 佳奈子本人が来てくれたので俺のお芝居はある意味やりやすくなった。
 まず俺の入れ替わりはやむを得なかったと思い怒っていないらしいのが助かる。それに判断に迷った時、すぐに聞けるのが有りがたかった。
 困るのは俺の佳奈子姿を二人だけの時さんざんからかわれることだ。
 逆にもともと活発で俺の友人たちともよく話していた佳奈子の方は見ていてもごく自然だった。
 おまけに『もともと男じゃなかったのか』と突っ込んでも、『そうかもね』と軽くいなされる始末である。

 そういえば小学校の頃のように、放課後は毎日どちらかの家を訪れるようになった。お互いに刑事のことや、それぞれの友人の情報交換をするためである。学校ではレイカがそばにいることが多いので二人きりは難しい。

 佳奈子の姫雛芳、『俺』は世間的には突然もてもてになったことになる。何しろ荒木レイカは学園一の美女だし、佳奈子も男子の人気は高い。当然、いくら男でも嫉妬する奴が出そうなものなのだが、佳奈子は上手にさばいていた。いやはや呆れた手練手管である。おまけに一週間もするとなんだか他の女子も熱い視線を送るようになった。平凡だった元『俺』としては複雑な気分である。

 その日の夕方は俺が姫家を訪ねた。いつもより遅い時間なのは夕食に招かれたためだ。いつもは食事時間前に失礼していたのだが、母が、俺の母が、前回次はぜひ食べていくようにといったので決まった。
 早めに着いたので母はまだキッチンだ。リビングで寝そべっている佳奈子の同意をえて母のところに行った。
「お手伝いします」
「あら、ありがとう。加奈子ちゃん」
 母が不安な表情を浮かべたのは佳奈子の料理の腕前を知っているためだ。
「最近は練習してますから、ご心配なく」
 リビングで大きな咳払いが聞こえた。
「そんなつもりは」
 父と違い多趣味な母は出かけることが多いので一人っ子の俺は家事がけっこうこなせる。
「皮むきします」
 ジャガイモとペティナイフを手に取ると母の視線を感じた。なにしろ六年生のころ同じようにキッチンに立った佳奈子はピーラーでジャガイモの直径を二分の一にした伝説の持ち主なのだ。そんな彼女も練習の成果でジャガイモの皮むき程度は普通にできる。
 一個むき終わると母は拍手した。
「すごいわ」
「えへへ」
 リビングから大きなため息が聞こえた。きっと自分で賞賛を受けたかったのだろう。

 メニューは、和風ハンバーグ、シュリンプサラダ、大根の煮物、ふかしジャガイモと汁物、それに炊き込みご飯だった。佳奈子の好物ばかりである。
 相変わらず父の帰宅は遅いので三人で食事を始めた。
 母は次々話しかけてきた。男の子は話し相手として、つまらないと日頃から言っているから今日で取り返すつもりなのかもしれない。
 無口な男の子としては普通なら閉口するところだ。しかしここ三週間のお芝居は全く無駄というわけではない。本人ほどとはいかいけれど、それなりに相手ができた。まあ、正直に言えば佳奈子の援護射撃も有効だったことを認めなければならない。

 食後、後片付けを手伝うことにした。もちろん母はお客様なのだからと遠慮したが、なんとなく佳奈子と二人だけで話したがっている気がしたんだ。まあ、女の勘ってやつさ。
 ほとんどは汚れを落として食洗機へ、高価なものだけ手洗いをして乾燥機に入れていく。
 母は突然話しかけてきた。
「荒木さんって知ってる?」
「友人です」
「そう」
 ラノベやアニメの主人公のように俺は鈍感ではない。母は男女交際の心配をしているわけではなく、佳奈子と俺の仲を心配しているのだ。
「仲を取り持ったのは私ですし」
「そうなの?」
「とても良い人だからおばさまも気にいると思いますわ」
 母は複雑な表情を浮かべた。

 その後、俺の部屋で佳奈子と話をした。主に次の休みの佳奈子とレイカのデートの件である。いきなり二人きりというのを避けたいと佳奈子が言うので俺まで巻き込んだダブルデートと決まる。最後の一人は俺の友人の大山、メールの返事は数秒で戻ってきた。そういえば佳奈子に紹介しろと何度か言われたことがあった。

 遅くなったので帰ろうと立ち上がったとき、
「そう言えば、お祖父様からメールが来たけど」
と佳奈子が言った。
「なんて?」
「首尾はどうだったって。なんのこと?」
 俺はアリバイ作りに祖父を巻き込んだことを説明した。
「へぇー。じゃあ、その助けたかった女の子って私のことなんだ」
「うん」
「なんだか嬉しいな」
「その時は必死だったんだぜ」
 二人きりでしばらく話しているとつい乱暴な口調になってしまう。
「ありがとう」
「いや、まあ。とにかく首尾は上々とでも返事しておけば良いと思うよ」
「結果を見に来ると書いてあったわ」
「ああ、やれやれ」


 俺の家から森家までは歩いて十分ほどだ。だから佳奈子に送ってもらって帰宅したときはまだ八時前だった。佳奈子の母親の質問に全て答えて部屋に入ったのは八時半。途中で打ち切れば何かあったと思われて母親同士のホットラインが開くのでかえって厄介だ。

 部屋に入るとニャンコ先生が立ち上がった。
「非常事態だ」
「びっくりしたニャア」

<つづく>

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