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NIBB、「抗ミュラー管ホルモン」系が卵や精子の数を適切に保つ仕組みを発見
NIBB、「抗ミュラー管ホルモン」系が卵や精子の数を適切に保つ仕組みを発見
人間の胎児ができていく最初の段階では、男女のどちらにでもなれるように作られていく。そして、ある程度身体ができてきたところで性を決める遺伝子が働き、男性あるいは女性の身体が作られることが知られている。
この時、男性の胎児からは、AMH系が分泌されて卵管や膣を作り出す組織が退縮するのに対し、女性胎児はこの因子が分泌されずそのまま卵管や膣が発達する仕組みだ。ヒトの場合、AMH系に障害があると女性生殖器官が残存した男児が生まれることが知られている。
水曜イラスト企画 絵師:ひめみやにいな① 仮名:佳藤 栄志(えいじ)
佳藤 栄志(えいじ)【変身】
寒がりな高校生。コタツでうたた寝していたら、何故か美少女になっていた。
絵師:ひめみや にいな http://alicesyndrome217.web.fc2.com/

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。
本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。
寒がりな高校生。コタツでうたた寝していたら、何故か美少女になっていた。
絵師:ひめみや にいな http://alicesyndrome217.web.fc2.com/

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。
本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。
クラスメイトの男の娘を怪しい薬で性転換させて犯してみた件について。
DMM版入荷。
買ってみた。
PDFファイルが縦書きと横書きが入れ子になっていて、頻繁に表示を変更せねばならないのが非常に読みずらいですね。
主人公の造形は良いし、堕ちる前の描写があるのも良いのですが、いつ、どんなプロセスで堕ちるかと言う美味しいところがちょっとよくわからなかったです。評価は『コレクターなら』
クラスメイトの男の娘を怪しい薬で性転換させて犯してみた件について。 DMM版
クラスメイトの男の娘を怪しい薬で性転換させて犯してみた件について。 DLsitecom版
買ってみた。
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主人公の造形は良いし、堕ちる前の描写があるのも良いのですが、いつ、どんなプロセスで堕ちるかと言う美味しいところがちょっとよくわからなかったです。評価は『コレクターなら』
クラスメイトの男の娘を怪しい薬で性転換させて犯してみた件について。 DMM版
クラスメイトの男の娘を怪しい薬で性転換させて犯してみた件について。 DLsitecom版

チリ、近く性別適合手術に公的健康保険を適用
チリ、近く性別適合手術に公的健康保険を適用
MOVILHによると、チリの人口170万人中、性別適合手術を受けた人々は推計3000~4000人に上る。
⇒1億人人口があれば20万人が手術ですか。あれ、ちょっと多いかしら?
MOVILHによると、チリの人口170万人中、性別適合手術を受けた人々は推計3000~4000人に上る。
⇒1億人人口があれば20万人が手術ですか。あれ、ちょっと多いかしら?
キャノプリcomic Vol.21(おとこのこ遊戯を収録)
キャノプリcomic Vol.21

おとこのこ遊戯/やながわ理央
アユム君は学校ではごくごく普通の男の子。そんな彼の秘密の趣味とは「女装」することだった。だけど、いつもと同じように、放課後に街に繰り出して女の子になりきるドキドキ感を楽しんでいたアユム君は、偶然、担任の女教師に秘密を知られてしまう……。実力派・やながわ理央によるショタっ子初体験エッチ!


おとこのこ遊戯/やながわ理央
アユム君は学校ではごくごく普通の男の子。そんな彼の秘密の趣味とは「女装」することだった。だけど、いつもと同じように、放課後に街に繰り出して女の子になりきるドキドキ感を楽しんでいたアユム君は、偶然、担任の女教師に秘密を知られてしまう……。実力派・やながわ理央によるショタっ子初体験エッチ!

企業診断
中小企業診断士とその受験生をターゲットとした雑誌。
戦略マニアのオレ的には興味深いところもあるものの、全分野制覇しないと資格は取りづらいんでとりあえずスルー。
中小企業診断士は守備範囲広いねぇ。
戦略マニアのオレ的には興味深いところもあるものの、全分野制覇しないと資格は取りづらいんでとりあえずスルー。
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![]() | 企業診断 2012年 05月号 [雑誌] (2012/04/27) 不明 商品詳細を見る |
サムスン式 仕事の流儀 5年で一流社員になる
結構競合になったり、お客様になったりするサムスンさんのスピリッツとか。
結構ポジティブな気分になれて、負けてたまるかとか思ったり。
結構ポジティブな気分になれて、負けてたまるかとか思ったり。
![]() | サムスン式 仕事の流儀 5年で一流社員になる (2012/01/09) ムン・ヒョンジン 商品詳細を見る |
通り魔
作.真城 悠(Mashiro Yuh)
「真城の城」http://kayochan.com
「真城の居間」blog(http://white.ap.teacup.com/mashiroyuh/)
挿絵:松園
この頃は物騒になって、ウチの近所にも通り魔が出現するという噂が立っていた。
といっても直接聞いた訳では無い。
オレが住んでいるのは典型的なベッドタウンだ。
都内の職場まで電車を1時間乗り継ぐ立地である。
1時間も走れば新宿にも行けるこの距離でここまで生活感のある都市がゴロゴロあるってのも東京ならではというところなのだろうか。
近所にはスーパーがあるが、大きな店はそれくらいで後は全部民家。近所のコンビニなんて今時朝の7時に開店して夜の11時には閉まりやがる。だから仕事が遅くなると買い物も出来ないことすらある。
どこにでもあるパチンコ屋もこの辺には無く、裏路地を入ったところにある流行って無さそうな喫茶店を一軒知っている以外は定食屋すらない。
小学校・中学校・高校といった学校も無いから朝の出勤時に大量の制服を見かけると言うことも無い。通勤ラッシュに紛れてデザインがバラバラの制服をちらほら見かける程度だ。
正に起きて、寝て、都内に通勤するだけの町だ。遊んだりするのはよそに行けってことなんだろう。事実大半の住民はそうしているはずだ。
会社でこの隣町に住んでいる同僚が休憩時間に話していた。
ウチの町に通り魔が出ていると。
といっても、現時点で具体的な被害は出ていない。
単に終電近くに歩いていると付いて来たりするだけで、相手を確認しては逃げ出すことを繰り返す気の弱い通り魔君だという。
そいつはオレと同じ三十代半ばだが、既に結婚して小学生の子供がいる。
子供がいるとその手の情報には敏感になるものらしい。
特に親しい訳ではなかったが、話に加わらない程度に聞き耳を立てていた。
その通り魔は相手を確認しては逃げ出すばかりで、目撃例こそ多いが被害は出ていない。
そこまではいい。
ところが恐ろしいことに、この通り魔が女性を路上で押し倒して狼藉に及んでいる場面を目撃している人間はいるというのだ。
…どうも話がおかしい。被害は無いと言ってたじゃないか。
必死にそいつの話に聞き耳を立てていると、どうやら「襲われている」場面を目撃はするものの、余りの恐怖に逃げ出してしまった目撃者が何人かいる、ということらしかった。
被害届けが出るかと思いきや全く出ておらず、痕跡も残っていないので「幻でも見たのだろう」と流されてしまっていると言うのだ。
ここで休憩は終わった。
周囲のOLや同僚も続きを聞きたがっていたが、それ以上の情報は無いということだった。
それにしても、通り魔というのは行きずりに人を殺傷したりするものだと思っていたが、行きずりにレイプとは大胆不敵極まりない。
どれほどの「神速」(?)であろうとも数十秒で「行為」を完遂できるとは思えないし、何より住宅街のど真ん中で現行犯を数分以上に渡って犯し続けるなど神経がどうかしているとしか思えない。
まあ、通り魔に常識を期待する方がどうかしているといえばそうだが。
はて、そういえば「相手を見ると引き返す」みたいな話もあったが、これは矛盾しているんじゃないのか?レイプするのか気が弱いのかどっちなのか。
それにしても被害者が名乗り出ないというのは少し分かる気がする。路上でいきなり暴行されるのは相当の恐怖だろう。
「警察に行け」というのは第三者の勝手な論理だろう。当然行くべきだが、まともに解決するかどうかも分からない暴行事件の被害者を名乗り出て満天下に自分の名前を曝(さら)すことに躊躇する気持ちは理解できる。
こちとら三十台のおっさんだが、用心に越した事は無い。
恐らくレイプはされまいが、刃物で斬りつけられたりする可能性は大いにある。むしろそっちを心配するべきだろう。
*****
そんなことを考えていたのは休憩が終わってすぐまでだった。
その後も仕事が続き、結局帰宅できたのは終電だった。この駅にはこの夜はもう電車が来ることは無い。
いつもの道をすたすたと歩いている。街灯もついているが、今夜は月が明るい。
あ、そういえば通り魔がどうこうと言う話があったな。
オレは思い出していた。
いつもは何人かいる同じ方向にあるく終電組も今日はいない。稀に経験する非常に寂しい夜である。
思わず周囲を見渡す。
…まさか現れないよな。
あんな話を聞いてしまっていた上に最悪のタイミングで思い出すものだからこの有様である。
その時だった。
「っ!!」
目の前に男がいた。
長いコートにツバの広い帽子を目深に被った背の高い男がいつの間にか両手をポケットに突っ込んで仁王立ちしている。
「ふむ…これは最高だ」
確かにそう言った様に聞こえた。
すると、不思議なことが起こった。
身体が硬直して動かないのである。
男がつかつかと歩み寄ってくる。
月を背後に背負って陰になった顔が少しずつ見えてくる。
どうして動けないのか。余りの恐怖に身体がすくんでいるのだろうか!?
いや、そんなレベルじゃない。本当にその場から動けず、顔の向きすら変えることが出来ない!
「では早速」
意外に普通の声だな…と間抜けなことを考えていた。
数十センチの距離まで近寄ったところで男がそう言った。
その瞬間、身体に猛烈な違和感を感じた。
「ぐあ…あああ…」
全身の骨がメキメキときしみ、縮んで行くのが感じられる。
だらしなく出っ張っていた下腹が引っ込み、ガニ股だった脚は膝同士が触れ合い、臀(でん)部がパンパンに張り詰めた。
「あ…あああっ!」
首周りが涼しくなると同時に、耳が髪の毛に覆われ、くすぐったくなるのが分かった。
乳首が熱く感じられ、ツンと上向きに隆起していく。のみならず丸く膨らみ、ワイシャツを押し上げた。
「っあっ!…」
そして、何となく感じられていた下腹部…男性器…がはっきり分かる感覚で小さくしぼんで行き、その存在が感じられなくなった。
「ふむ…まあ、こんなものだろう」
オレの心臓は早鐘のように鳴っていた。耳たぶは真っ赤になり、頭に血が上っているのか血の気が下がっているのかサッパリ分からない。
だが、少なくとも全身を襲う感覚はある一点の可能性を明瞭に伝えている。
そんな…そんな馬鹿な…そんなことが…。
だが、変化は待ってくれなかった。
今にもずり落ちそうなガラパンがぴたりと下腹部に張り付いたのだ。
「っ!!」
間髪入れずにワイシャツの下に着込んでいたTシャツが乳房に纏(まと)わりつき、きつめに拘束して両肩とわきの下を回りこみ、背中で手を繋いだ。
こ、これは…もしかして…ぶ、ブラジャー…なんじゃあ…。
オレは生まれてからこの方高校・大学の女装コンテストにも宴会芸での女装にも縁が無かった。だから“した”ことなんて一度も無かったが、そうとしか思えない。
脳内で「ブラジャー」という単語が響くと同時に酷く恥ずかしい気がした。
変化は全く待ってくれず、胴体をなにやら柔らかくてすべすべした官能的な感触が包み込む。
もう予想はついていた。というかそれしか考えられない。
スリップとかシュミーズと呼ばれる女物の下着、肌着だ。
動けないのに感覚だけは生きている。
やっと少しだけ動かすことが出来た首から上で自らの身体を見下ろす。
目の前の乳房が邪魔で全身をすんなり見通せない。
紺色のネクタイが赤いリボンへと変貌して行く。ワイシャツのボタンの留めが逆になり、ブラウスへと変化する。
スーツの上着の下にクリーム色のベストが出現し、スーツは大きな校章の入ったブレザーへと変形して行く。
「あ…あああ…」
余りにも出鱈目な光景に言葉にならない言葉しか出てこない。
そして…。
地味な色合いだったズボンが飴の様に変形し、一気に下半身の肌の露出度を上げた。
「っ!!」
それは赤みがかった色合いのミニサイズのチェックのプリーツスカートだった。
変化は止まらず、しゅしゅしゅ…と髪が綺麗に整っていく。どうやら単に伸びたのではなく、綺麗にシャンプーを掛け、トライヤーを掛けて手入れをして整えた状態にしてくれているらしかった。
やっと身体が解放された。
思わず前のめりにつんのめってしまう。
「な、なんだぁ!?こ、これはあっ!」
思わずがに股になって自分の身体を見下ろす。

挿絵:松園
スカートの中に吹き込んでくる空気に身震いし、一度に動いたことで全身…いや、主に上半身を撫で上げる女物の下着の感触に震え上がった。
オレは全身、つま先から頭のてっぺんまでぴちぴち(死語)の女子高生になってしまったのだ!
「ほれ」
目の前の男がそれほど大きくない手鏡を突き出してくる。
こんなところでのんびりしているのもおかしな話だが、オレは思わずそれをひったくると鏡に映る自分の姿を凝視した。
信じられなかった。
背中まである長い髪の美少女がそこにいたのだ。
目をぱちぱちさせると鏡の中の天使も確かにぱちぱちさせる。
全身鏡があればより分かったのだろうが、色んな向きに向けて自分の身体とその制服姿を観察する。
間違いなく女子高生の制服だ。今オレは女子高生の制服を着ている…いや、着せられている。
思わずむいたばかりの卵みたいな両脚をスカートの中で一瞬“すりっ”とこすり合わせてしまう。
「ひゃっ!」
背中を得体の知れない感触が走り抜ける。
「ふ…どうかな?女の身体になって、女子高生の制服に身を包んだ感想は?」
突如男が饒舌に話し始めた。
「な、何なんだよこれは!どういうことなんだ!」
状況からして余りにも間抜けな言い草であるが、そういうしかない。
そしてその声が何とも情けない。
実に甲高いというか、小娘の声なのである。
男として自分の低音ヴォイスに自信があったりした訳では全く無い。しかし、それにしても脳内で響くこの自分のものでない声は違和感バリバリだ。
「見ての通り。女子高生の制服だ」
「だ、だからそういうことじゃなくて!」
一体どうすればいいのだろうか?本当なら論争している場合ではない。
どう考えても「貞操の危機」なんだからここは一目散に逃げ出すべきなんだろう。だが、何故か出来なかった。
「駄目駄目。女の子がそんな態度じゃあ」
同時にただでさえ寒い下半身にひゅっ!と風が吹き込んできた。
咄嗟に下を見てみると、スカートがめくれ上がっていた。
「きゃああああっ!」
思わず両手で宙を舞うスカートを押さえつける。
そ、そんな…スカートをめくられ…オレが…スカートをめくられ!?
体験しようったって想像もしなかったことが次々にオレの身の上に起きている。
ついさっきまでオレはどこからどうみても普通のおっさんだったはずだ。
それが、17歳くらいの女の子の身体に変えられ、下着まで含めて女子高生の制服を着せられ、その上スカートをめくられて黄色い声を上げて押さえつけているのか!?
スカートが落ち着いた後も両手は身体の前からどこうとしなかった。
「時間を見てみな」
突然意味不明のことを言い出す男。
「な、何を…」
ふと見ると、確かにオレは腕時計をしていた。
何と言う芸の細かい変身模様だろう。髪の毛の手入れはもとより小道具まで完備とは。
そしてオレは何の違和感も無く、左手の手首の掌側の腕時計の文字盤を眺めていた。
「…あっ!!」
思わずその手を含めて両手で自らの身体を抱きしめるかの様な仕草になる。
スカートの中で素肌の太ももは密着している。
「そうさ。仕草も女の子らしくしてあげたよ。これでもう不用意にガニ股になったりはしないはずだ」
「き、貴様…何を考えて…」
可愛らしい声では迫力も半減だが、せめてもの抵抗である。
きゅっと身体を丸めた可愛らしい仕草で口調だけは必死にドスを効かせようとしている可憐な美少女がそこにはいる。
「ふむ…ではこの辺で行くか」
「な…何よ」
オレは思わず口を付いて出た言葉の意味を理解するのに少し時間が掛かった。
「え…な、何よこれ?なんなの?」
「口調も女の子のものにさせてもらったよ。ちとベタだけどね」
「ど、どういうことよこれ?あたし…普通にしゃべってるのに…勝手に女言葉に…」
オレは大混乱していた。
どんなに男言葉で喋ろうとしても勝手に口が女言葉に変換してしまうのだ。
そしてまた、下腹部付近に風が吹き込んできた。
「きゃーっ!!」
今度は全身を巻き込む様にしてスカートを抑える。まためくられたのだ!もう嫌っ!
「さて、もういいだろう」
次の瞬間には男はオレを抱きしめていた。
ゴツゴツしたコートの感触が無骨で、ブラウスごしの女体には痛い。
「いや…やめ…てえぇっ!」
オレは身を捩(よじ)って嫌がった。口調も仕草も完全に女のものに変えられてしまっているので、堂に入ったものである。
「ふふふ…改めて訊こう。どうかな?女になって」
オレは目をかっと見開いた。
抱きしめられた手が背中側に回り、スカートの上からお尻をすりすりと撫でられている!
「やめ…」
そんな言葉しか出てこない。
すりすりと撫でられ続けるお尻部分。
パンティとスリップ、そしてスカートの裏地がこすれあい、その柔らかくてすべすべした感触がお尻全体を撫で回している。
「あああっ!」
「だからぁ…聞いてるんだよ。男なのに、女の身体に“性転換”させられてさあ…女子高生の制服姿に“女装”させられてる気分はどうなんだい?ええっ!?」
男はヤケに“性転換”とか“女装”の部分に力を込めて耳元でささやいてくる。
お尻の感触が変化した。
妙に冷たい男の手が直接スカートの中に入り、パンティの上からざらざらとお尻を撫で回してくる!
「きゃあああああっ!!」
「嬉しいんじゃないのか!?えっ!どうなんだ!?あああっ!?」
「やめて…やめてぇ…っ!」
涙が出てきた。
そしてやっと分かった。
こいつは“言葉責め”をしているんだと。
この段階で男は地面にオレを押し倒した。
頭を打って気絶したりしないように、勢いよく叩きつけたりはしなかったが礼を言う気にはなれない。
背中にひんやりとした深夜のアスファルトが感じられる。
ま、まさか…こいつはこうやって本当に路上でレイプをしてたってのか!?
しかし、相手を見ると逃げ出すってのは一体何だったんだ!?
脳内で色んな妄想が駆け巡る。
身体が動かないので抵抗することは考えられない。
だからせめて誰かが通りかかって助けてくれる可能性を考えた。
そういえば…昼間の会社での雑談では目撃者はすたこら逃げ出したと言っていた。
確かにオレだって真夜中に路上でのアオカン見かけたらすぐに助け出す行動に打って出られるとは思えない。すぐに逃げ出すことを選ぶかもしれない。
だが、この所物騒だという噂だって立っていたじゃないか。もしかしたら警官もパトロールを強化していたり…。
格闘技の「マウントポジション」みたいになった男が見下ろしてくる。
「ふふふ…助けが来ることを期待してるなら無駄だぞ」
「何故…どうしてこんな事を…?」
思わず言ってしまった。
これからレイプに及ぼうという人間に余りにも緊迫感の無い問いだ。
だが、この場合はそれを上回って余りある異常な状況なのである。
男はにやりとした。
「それはな…」
男がオレの胸元のリボンに手を伸ばした。
明るい太陽の元でならば、さぞかしワンポイントとして輝くような可愛らしさのアイテムだろう。
そして、勢いよくリボンを引きちぎった。
地面に丸く広がる長い髪に隠されていた耳元でバチン!とゴムが弾けて叩きつけられる。
「これなら問題にならないからさ」
男の両手が仰向けになっても尚つぶれない美しい形のオレの乳房を優しく掴み、ぐるぐると捏ねるように回し始めた。
「あ…」
服とブラジャーの上からではあるが、生まれて初めておっぱいを揉みしだかれる感触に思わず声が出てしまった。
男はベストをまくり上げ、乱暴にブラウスを左右に引っ張ってボタンを飛ばした。
冷静に考えたらこの制服はオレが準備したものでも何でもない。強引に言うならばこの犯人の男が準備したものだ。だから自分で自分の「小道具」を乱暴に扱って損壊させているんじゃないかと、この期に及んでまたのん気なんだか何だか分からないことを考えていた。
「女を襲ってレイプしたりすれば暴行罪だ。そのまま警察に見つかったりしたら大変なことになる」
至極当然の話だ。議論の余地は無い。
「だが、それなら男を女にして襲えばいい」
「…はぁ!?」
「形式上女を襲ってないから問題ない」
ムチャクチャな話だ。
「けど…」
「そうさ。相手が男でも強姦には違いない」
そういうことだ。
「だが、普通は男が女になったりはしない。だからこの犯罪は法律上成立しない。つまりオレを裁くことは誰にも出来ないのさ!」
遂に頭の中で回路が繋がった。
そうか、そういうことだったんだ。
こいつは深夜に「獲物」を求めて徘徊していた。
だが、「本物の女性」はターゲットにならない。レイプしてしまうと犯罪だからだ。
だから「女」とみると引き返してしまう。襲わないのだ。
なので「男」を狙って女性に性転換し、女装させて乱暴に及んでいたのだ。
目撃例がありながら被害者が名乗り出ないのはそういうことだったのだ。
ブラジャーのホックがぷちりと外された。
「!?」
「ふふふ…これはフロントホックと言ってな。脱がせやすいブラジャーなのさ」
ぽろん!とオレの乳房が空気に晒された。
絹を裂く様な悲鳴が勝手に口から出ていた。
「ふははははは!いいねえ!たまらん。この男が女にされて思わず叫ぶこの悲鳴が最高のご馳走なんだよ。あははははは!」
狂ってる!こいつは狂ってる!
元から正常な要素は皆無だが、それにしても狂っている!
汗をかいていたのて、遂に乳房が空気にさらされたことで女物の下着の持つなんとも言えない石鹸の様な清潔な香りと、“女の体臭”が持つ独特の香りとばブレンドされたものがオレの鼻腔をくすぐった。
ああ、オレって本当に女にされちゃってるんだ…。
やはり動かない身体で必死に上方を見上げる。
そこには自らの身体だから感じる、充血していきりたった乳首が男の口腔に吸い込まれていくところが映っていた。
生暖かい人の体温がおっぱいの先を包み込み、ざらりとした舌がそれを嘗め回し、ころがし、押しつぶした。
また絹を裂く様な悲鳴をあげていた。何となくそう感じる。
背筋を電流の様な快感がチリチリと走りぬけ、下腹部の穴から何かの体液が噴出していた。
ああ、可愛らしいデザインでどこどなくいい匂いのするスカートも下着もびしょびしょだな…と思った。
男がまた何か言っているがもうまともに聞こえない。
目の前の視界は地面を上にしていた。
オレ…これからどうなっちゃうんだろう…。
そう考えながら、確かに先ほど鏡に映った“可愛らしい自分”を誇らしげに思ったこともあったかも知れない…と軽い罪悪感を覚えた。
「真城の城」http://kayochan.com
「真城の居間」blog(http://white.ap.teacup.com/mashiroyuh/)
挿絵:松園
この頃は物騒になって、ウチの近所にも通り魔が出現するという噂が立っていた。
といっても直接聞いた訳では無い。
オレが住んでいるのは典型的なベッドタウンだ。
都内の職場まで電車を1時間乗り継ぐ立地である。
1時間も走れば新宿にも行けるこの距離でここまで生活感のある都市がゴロゴロあるってのも東京ならではというところなのだろうか。
近所にはスーパーがあるが、大きな店はそれくらいで後は全部民家。近所のコンビニなんて今時朝の7時に開店して夜の11時には閉まりやがる。だから仕事が遅くなると買い物も出来ないことすらある。
どこにでもあるパチンコ屋もこの辺には無く、裏路地を入ったところにある流行って無さそうな喫茶店を一軒知っている以外は定食屋すらない。
小学校・中学校・高校といった学校も無いから朝の出勤時に大量の制服を見かけると言うことも無い。通勤ラッシュに紛れてデザインがバラバラの制服をちらほら見かける程度だ。
正に起きて、寝て、都内に通勤するだけの町だ。遊んだりするのはよそに行けってことなんだろう。事実大半の住民はそうしているはずだ。
会社でこの隣町に住んでいる同僚が休憩時間に話していた。
ウチの町に通り魔が出ていると。
といっても、現時点で具体的な被害は出ていない。
単に終電近くに歩いていると付いて来たりするだけで、相手を確認しては逃げ出すことを繰り返す気の弱い通り魔君だという。
そいつはオレと同じ三十代半ばだが、既に結婚して小学生の子供がいる。
子供がいるとその手の情報には敏感になるものらしい。
特に親しい訳ではなかったが、話に加わらない程度に聞き耳を立てていた。
その通り魔は相手を確認しては逃げ出すばかりで、目撃例こそ多いが被害は出ていない。
そこまではいい。
ところが恐ろしいことに、この通り魔が女性を路上で押し倒して狼藉に及んでいる場面を目撃している人間はいるというのだ。
…どうも話がおかしい。被害は無いと言ってたじゃないか。
必死にそいつの話に聞き耳を立てていると、どうやら「襲われている」場面を目撃はするものの、余りの恐怖に逃げ出してしまった目撃者が何人かいる、ということらしかった。
被害届けが出るかと思いきや全く出ておらず、痕跡も残っていないので「幻でも見たのだろう」と流されてしまっていると言うのだ。
ここで休憩は終わった。
周囲のOLや同僚も続きを聞きたがっていたが、それ以上の情報は無いということだった。
それにしても、通り魔というのは行きずりに人を殺傷したりするものだと思っていたが、行きずりにレイプとは大胆不敵極まりない。
どれほどの「神速」(?)であろうとも数十秒で「行為」を完遂できるとは思えないし、何より住宅街のど真ん中で現行犯を数分以上に渡って犯し続けるなど神経がどうかしているとしか思えない。
まあ、通り魔に常識を期待する方がどうかしているといえばそうだが。
はて、そういえば「相手を見ると引き返す」みたいな話もあったが、これは矛盾しているんじゃないのか?レイプするのか気が弱いのかどっちなのか。
それにしても被害者が名乗り出ないというのは少し分かる気がする。路上でいきなり暴行されるのは相当の恐怖だろう。
「警察に行け」というのは第三者の勝手な論理だろう。当然行くべきだが、まともに解決するかどうかも分からない暴行事件の被害者を名乗り出て満天下に自分の名前を曝(さら)すことに躊躇する気持ちは理解できる。
こちとら三十台のおっさんだが、用心に越した事は無い。
恐らくレイプはされまいが、刃物で斬りつけられたりする可能性は大いにある。むしろそっちを心配するべきだろう。
*****
そんなことを考えていたのは休憩が終わってすぐまでだった。
その後も仕事が続き、結局帰宅できたのは終電だった。この駅にはこの夜はもう電車が来ることは無い。
いつもの道をすたすたと歩いている。街灯もついているが、今夜は月が明るい。
あ、そういえば通り魔がどうこうと言う話があったな。
オレは思い出していた。
いつもは何人かいる同じ方向にあるく終電組も今日はいない。稀に経験する非常に寂しい夜である。
思わず周囲を見渡す。
…まさか現れないよな。
あんな話を聞いてしまっていた上に最悪のタイミングで思い出すものだからこの有様である。
その時だった。
「っ!!」
目の前に男がいた。
長いコートにツバの広い帽子を目深に被った背の高い男がいつの間にか両手をポケットに突っ込んで仁王立ちしている。
「ふむ…これは最高だ」
確かにそう言った様に聞こえた。
すると、不思議なことが起こった。
身体が硬直して動かないのである。
男がつかつかと歩み寄ってくる。
月を背後に背負って陰になった顔が少しずつ見えてくる。
どうして動けないのか。余りの恐怖に身体がすくんでいるのだろうか!?
いや、そんなレベルじゃない。本当にその場から動けず、顔の向きすら変えることが出来ない!
「では早速」
意外に普通の声だな…と間抜けなことを考えていた。
数十センチの距離まで近寄ったところで男がそう言った。
その瞬間、身体に猛烈な違和感を感じた。
「ぐあ…あああ…」
全身の骨がメキメキときしみ、縮んで行くのが感じられる。
だらしなく出っ張っていた下腹が引っ込み、ガニ股だった脚は膝同士が触れ合い、臀(でん)部がパンパンに張り詰めた。
「あ…あああっ!」
首周りが涼しくなると同時に、耳が髪の毛に覆われ、くすぐったくなるのが分かった。
乳首が熱く感じられ、ツンと上向きに隆起していく。のみならず丸く膨らみ、ワイシャツを押し上げた。
「っあっ!…」
そして、何となく感じられていた下腹部…男性器…がはっきり分かる感覚で小さくしぼんで行き、その存在が感じられなくなった。
「ふむ…まあ、こんなものだろう」
オレの心臓は早鐘のように鳴っていた。耳たぶは真っ赤になり、頭に血が上っているのか血の気が下がっているのかサッパリ分からない。
だが、少なくとも全身を襲う感覚はある一点の可能性を明瞭に伝えている。
そんな…そんな馬鹿な…そんなことが…。
だが、変化は待ってくれなかった。
今にもずり落ちそうなガラパンがぴたりと下腹部に張り付いたのだ。
「っ!!」
間髪入れずにワイシャツの下に着込んでいたTシャツが乳房に纏(まと)わりつき、きつめに拘束して両肩とわきの下を回りこみ、背中で手を繋いだ。
こ、これは…もしかして…ぶ、ブラジャー…なんじゃあ…。
オレは生まれてからこの方高校・大学の女装コンテストにも宴会芸での女装にも縁が無かった。だから“した”ことなんて一度も無かったが、そうとしか思えない。
脳内で「ブラジャー」という単語が響くと同時に酷く恥ずかしい気がした。
変化は全く待ってくれず、胴体をなにやら柔らかくてすべすべした官能的な感触が包み込む。
もう予想はついていた。というかそれしか考えられない。
スリップとかシュミーズと呼ばれる女物の下着、肌着だ。
動けないのに感覚だけは生きている。
やっと少しだけ動かすことが出来た首から上で自らの身体を見下ろす。
目の前の乳房が邪魔で全身をすんなり見通せない。
紺色のネクタイが赤いリボンへと変貌して行く。ワイシャツのボタンの留めが逆になり、ブラウスへと変化する。
スーツの上着の下にクリーム色のベストが出現し、スーツは大きな校章の入ったブレザーへと変形して行く。
「あ…あああ…」
余りにも出鱈目な光景に言葉にならない言葉しか出てこない。
そして…。
地味な色合いだったズボンが飴の様に変形し、一気に下半身の肌の露出度を上げた。
「っ!!」
それは赤みがかった色合いのミニサイズのチェックのプリーツスカートだった。
変化は止まらず、しゅしゅしゅ…と髪が綺麗に整っていく。どうやら単に伸びたのではなく、綺麗にシャンプーを掛け、トライヤーを掛けて手入れをして整えた状態にしてくれているらしかった。
やっと身体が解放された。
思わず前のめりにつんのめってしまう。
「な、なんだぁ!?こ、これはあっ!」
思わずがに股になって自分の身体を見下ろす。

挿絵:松園
スカートの中に吹き込んでくる空気に身震いし、一度に動いたことで全身…いや、主に上半身を撫で上げる女物の下着の感触に震え上がった。
オレは全身、つま先から頭のてっぺんまでぴちぴち(死語)の女子高生になってしまったのだ!
「ほれ」
目の前の男がそれほど大きくない手鏡を突き出してくる。
こんなところでのんびりしているのもおかしな話だが、オレは思わずそれをひったくると鏡に映る自分の姿を凝視した。
信じられなかった。
背中まである長い髪の美少女がそこにいたのだ。
目をぱちぱちさせると鏡の中の天使も確かにぱちぱちさせる。
全身鏡があればより分かったのだろうが、色んな向きに向けて自分の身体とその制服姿を観察する。
間違いなく女子高生の制服だ。今オレは女子高生の制服を着ている…いや、着せられている。
思わずむいたばかりの卵みたいな両脚をスカートの中で一瞬“すりっ”とこすり合わせてしまう。
「ひゃっ!」
背中を得体の知れない感触が走り抜ける。
「ふ…どうかな?女の身体になって、女子高生の制服に身を包んだ感想は?」
突如男が饒舌に話し始めた。
「な、何なんだよこれは!どういうことなんだ!」
状況からして余りにも間抜けな言い草であるが、そういうしかない。
そしてその声が何とも情けない。
実に甲高いというか、小娘の声なのである。
男として自分の低音ヴォイスに自信があったりした訳では全く無い。しかし、それにしても脳内で響くこの自分のものでない声は違和感バリバリだ。
「見ての通り。女子高生の制服だ」
「だ、だからそういうことじゃなくて!」
一体どうすればいいのだろうか?本当なら論争している場合ではない。
どう考えても「貞操の危機」なんだからここは一目散に逃げ出すべきなんだろう。だが、何故か出来なかった。
「駄目駄目。女の子がそんな態度じゃあ」
同時にただでさえ寒い下半身にひゅっ!と風が吹き込んできた。
咄嗟に下を見てみると、スカートがめくれ上がっていた。
「きゃああああっ!」
思わず両手で宙を舞うスカートを押さえつける。
そ、そんな…スカートをめくられ…オレが…スカートをめくられ!?
体験しようったって想像もしなかったことが次々にオレの身の上に起きている。
ついさっきまでオレはどこからどうみても普通のおっさんだったはずだ。
それが、17歳くらいの女の子の身体に変えられ、下着まで含めて女子高生の制服を着せられ、その上スカートをめくられて黄色い声を上げて押さえつけているのか!?
スカートが落ち着いた後も両手は身体の前からどこうとしなかった。
「時間を見てみな」
突然意味不明のことを言い出す男。
「な、何を…」
ふと見ると、確かにオレは腕時計をしていた。
何と言う芸の細かい変身模様だろう。髪の毛の手入れはもとより小道具まで完備とは。
そしてオレは何の違和感も無く、左手の手首の掌側の腕時計の文字盤を眺めていた。
「…あっ!!」
思わずその手を含めて両手で自らの身体を抱きしめるかの様な仕草になる。
スカートの中で素肌の太ももは密着している。
「そうさ。仕草も女の子らしくしてあげたよ。これでもう不用意にガニ股になったりはしないはずだ」
「き、貴様…何を考えて…」
可愛らしい声では迫力も半減だが、せめてもの抵抗である。
きゅっと身体を丸めた可愛らしい仕草で口調だけは必死にドスを効かせようとしている可憐な美少女がそこにはいる。
「ふむ…ではこの辺で行くか」
「な…何よ」
オレは思わず口を付いて出た言葉の意味を理解するのに少し時間が掛かった。
「え…な、何よこれ?なんなの?」
「口調も女の子のものにさせてもらったよ。ちとベタだけどね」
「ど、どういうことよこれ?あたし…普通にしゃべってるのに…勝手に女言葉に…」
オレは大混乱していた。
どんなに男言葉で喋ろうとしても勝手に口が女言葉に変換してしまうのだ。
そしてまた、下腹部付近に風が吹き込んできた。
「きゃーっ!!」
今度は全身を巻き込む様にしてスカートを抑える。まためくられたのだ!もう嫌っ!
「さて、もういいだろう」
次の瞬間には男はオレを抱きしめていた。
ゴツゴツしたコートの感触が無骨で、ブラウスごしの女体には痛い。
「いや…やめ…てえぇっ!」
オレは身を捩(よじ)って嫌がった。口調も仕草も完全に女のものに変えられてしまっているので、堂に入ったものである。
「ふふふ…改めて訊こう。どうかな?女になって」
オレは目をかっと見開いた。
抱きしめられた手が背中側に回り、スカートの上からお尻をすりすりと撫でられている!
「やめ…」
そんな言葉しか出てこない。
すりすりと撫でられ続けるお尻部分。
パンティとスリップ、そしてスカートの裏地がこすれあい、その柔らかくてすべすべした感触がお尻全体を撫で回している。
「あああっ!」
「だからぁ…聞いてるんだよ。男なのに、女の身体に“性転換”させられてさあ…女子高生の制服姿に“女装”させられてる気分はどうなんだい?ええっ!?」
男はヤケに“性転換”とか“女装”の部分に力を込めて耳元でささやいてくる。
お尻の感触が変化した。
妙に冷たい男の手が直接スカートの中に入り、パンティの上からざらざらとお尻を撫で回してくる!
「きゃあああああっ!!」
「嬉しいんじゃないのか!?えっ!どうなんだ!?あああっ!?」
「やめて…やめてぇ…っ!」
涙が出てきた。
そしてやっと分かった。
こいつは“言葉責め”をしているんだと。
この段階で男は地面にオレを押し倒した。
頭を打って気絶したりしないように、勢いよく叩きつけたりはしなかったが礼を言う気にはなれない。
背中にひんやりとした深夜のアスファルトが感じられる。
ま、まさか…こいつはこうやって本当に路上でレイプをしてたってのか!?
しかし、相手を見ると逃げ出すってのは一体何だったんだ!?
脳内で色んな妄想が駆け巡る。
身体が動かないので抵抗することは考えられない。
だからせめて誰かが通りかかって助けてくれる可能性を考えた。
そういえば…昼間の会社での雑談では目撃者はすたこら逃げ出したと言っていた。
確かにオレだって真夜中に路上でのアオカン見かけたらすぐに助け出す行動に打って出られるとは思えない。すぐに逃げ出すことを選ぶかもしれない。
だが、この所物騒だという噂だって立っていたじゃないか。もしかしたら警官もパトロールを強化していたり…。
格闘技の「マウントポジション」みたいになった男が見下ろしてくる。
「ふふふ…助けが来ることを期待してるなら無駄だぞ」
「何故…どうしてこんな事を…?」
思わず言ってしまった。
これからレイプに及ぼうという人間に余りにも緊迫感の無い問いだ。
だが、この場合はそれを上回って余りある異常な状況なのである。
男はにやりとした。
「それはな…」
男がオレの胸元のリボンに手を伸ばした。
明るい太陽の元でならば、さぞかしワンポイントとして輝くような可愛らしさのアイテムだろう。
そして、勢いよくリボンを引きちぎった。
地面に丸く広がる長い髪に隠されていた耳元でバチン!とゴムが弾けて叩きつけられる。
「これなら問題にならないからさ」
男の両手が仰向けになっても尚つぶれない美しい形のオレの乳房を優しく掴み、ぐるぐると捏ねるように回し始めた。
「あ…」
服とブラジャーの上からではあるが、生まれて初めておっぱいを揉みしだかれる感触に思わず声が出てしまった。
男はベストをまくり上げ、乱暴にブラウスを左右に引っ張ってボタンを飛ばした。
冷静に考えたらこの制服はオレが準備したものでも何でもない。強引に言うならばこの犯人の男が準備したものだ。だから自分で自分の「小道具」を乱暴に扱って損壊させているんじゃないかと、この期に及んでまたのん気なんだか何だか分からないことを考えていた。
「女を襲ってレイプしたりすれば暴行罪だ。そのまま警察に見つかったりしたら大変なことになる」
至極当然の話だ。議論の余地は無い。
「だが、それなら男を女にして襲えばいい」
「…はぁ!?」
「形式上女を襲ってないから問題ない」
ムチャクチャな話だ。
「けど…」
「そうさ。相手が男でも強姦には違いない」
そういうことだ。
「だが、普通は男が女になったりはしない。だからこの犯罪は法律上成立しない。つまりオレを裁くことは誰にも出来ないのさ!」
遂に頭の中で回路が繋がった。
そうか、そういうことだったんだ。
こいつは深夜に「獲物」を求めて徘徊していた。
だが、「本物の女性」はターゲットにならない。レイプしてしまうと犯罪だからだ。
だから「女」とみると引き返してしまう。襲わないのだ。
なので「男」を狙って女性に性転換し、女装させて乱暴に及んでいたのだ。
目撃例がありながら被害者が名乗り出ないのはそういうことだったのだ。
ブラジャーのホックがぷちりと外された。
「!?」
「ふふふ…これはフロントホックと言ってな。脱がせやすいブラジャーなのさ」
ぽろん!とオレの乳房が空気に晒された。
絹を裂く様な悲鳴が勝手に口から出ていた。
「ふははははは!いいねえ!たまらん。この男が女にされて思わず叫ぶこの悲鳴が最高のご馳走なんだよ。あははははは!」
狂ってる!こいつは狂ってる!
元から正常な要素は皆無だが、それにしても狂っている!
汗をかいていたのて、遂に乳房が空気にさらされたことで女物の下着の持つなんとも言えない石鹸の様な清潔な香りと、“女の体臭”が持つ独特の香りとばブレンドされたものがオレの鼻腔をくすぐった。
ああ、オレって本当に女にされちゃってるんだ…。
やはり動かない身体で必死に上方を見上げる。
そこには自らの身体だから感じる、充血していきりたった乳首が男の口腔に吸い込まれていくところが映っていた。
生暖かい人の体温がおっぱいの先を包み込み、ざらりとした舌がそれを嘗め回し、ころがし、押しつぶした。
また絹を裂く様な悲鳴をあげていた。何となくそう感じる。
背筋を電流の様な快感がチリチリと走りぬけ、下腹部の穴から何かの体液が噴出していた。
ああ、可愛らしいデザインでどこどなくいい匂いのするスカートも下着もびしょびしょだな…と思った。
男がまた何か言っているがもうまともに聞こえない。
目の前の視界は地面を上にしていた。
オレ…これからどうなっちゃうんだろう…。
そう考えながら、確かに先ほど鏡に映った“可愛らしい自分”を誇らしげに思ったこともあったかも知れない…と軽い罪悪感を覚えた。
姫神の誤算 少年に憂鬱のドレス、少女に騎士の剣
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コミックアンリアル Vol.29
2011Q1おかし製作所DMM販売数10位
コミックアンリアル Vol.29 DMM版
コミックアンリアル Vol.29 DLsitecom版
『習志野△』狼亮輔
『パラふり~Strange those who cohabit~』オオハシタカユキ
『ありす in わんだーらんど』砕骨子
を収録した本ですね。DLsite.com版です。
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幸福な王子と不幸なメイド 6-5<最終回> by.黒い枕
「ひど、すぎる。かわいそうよっ……」
「いいじゃないですか。今は自分の意志でルイズに成ろうとしているんですから。今だけは『幸福』です。そして子供を出産した辺りから地獄です。『不幸』です。アレには相応しい末路です」
王子である自覚を持ちながら、暗示によってメイドらしくなろうとする彼は差し詰め――『幸福の王子』。
フレアに与えられた幸福感と言う暗示に自分を見失っているが、今の状態なら『ルイジス』は、まだ彼なのだから。
まだ王子を、『ルイジス』を奪い返すチャンスが残っているのだから。
しかし、王子に戻りたくても戻れず、自分の姿をした殿方の女として生きなければいけない堕胎不可能な頃の彼は差し詰め――『不幸なメイド』。
その頃の『ルイジス』は彼ではなく、もうカリーナの方なのだから。
ルイジスと言う居場所を奪われた彼は『ルイズ』になるしかない。否――もはや”ルイズと言う名のメイド”でしかないのだ。
「キャハハハっ!いい気味!ですぅ!過去の自分に後悔しながら今度は自分が男に、王子にしたカリーナに調教されればいいんだわ!犯されればいいだわ!永遠にぃ、死ぬまで!永遠にねっ!!従順な妃を強いられればいいんだわっ!キャハハ――っ!アハハ!!」
結婚前はメイドとして、結婚後は王子の妃として生きることを強要される。
それが彼――いや『彼女<ルイズ>』の結末。
(な、なんとかしないと!わたしがなんとかしない、と!!)
不幸と言うには、哀れすぎる少年の未来を憂い、一層強く体をくねらせるティティ。
「ん、どうしました?ああ、あんなゴミの話をしていた内に、お腹が空いたのですね?待っていてください。飛びっきり美味しいご飯を作って差し上げますから」
「えっ?……あっ!う、うん!お、おなかすいた!」
(チャンスだ。……状況確認と、なにか、武器になる物を……薬があれば。……って?)
この状況から抜け出すには、計画を練らなければならない。
今は何日だとか、ここはどこなのか、自分が捜索されているのか。
出来れば武器として、尖った何かが欲しい。薬があれば、魔術師として培ってきた薬学も利用できる。
だが、しかし――。
「アレ……?え、あれ……?」
可愛らしい声を上げてティティはきょとん、とベッドの上で座り込んだ。
ベッドから体が離れない。
力んだ筈なのに、まるでフレアに抱きしめられているように起き上がれないのだ。
「な、んで?なん、で…!ふぃんん!あっ!ダメっ?なんで!?」
絶叫しながら起き上がろうとするも、肉体は軽く打ち震えるだけである。
それどころか、無理に動こうとしバランスが崩れ、愛らしい少女の肉体がベッドの上に転がった。
「~~っ!!おきられないぃぃ!なによこれえぇ!?」
顔が熱くなり、涙もこぼれる。
手をバタバタするしか、出来ない。稚拙に暴れることしか出来なかった。
これでは幼女ではない。幼女ですらない。
――赤ん坊だ。
「大丈夫ですか?ティナ様……そんなに空腹でいらしたんですね。よいっしょ!」
「ひゃっ……ああっ!」
「大丈夫ですよ、よしよし。こんなこともあろうかとティナ様が起きる前に予め用意していたんです。可愛らしい食事や、机や椅子を。涎かけはなんとクマちゃんですよぉ!」
「うっ、うううぅぅっっ――!」
まるで遊びに夢中になっていた子供を迎えた母親のようにフレアが、彼女の少女の体を持ち上げた。涙ぐむ顔を豊満な胸に当てて、腕で背中を揺らしながら、頭を何度も何度も撫でる。
(――漏れた!?漏れちゃったあ!?)
幼い癇癪を起こしていた身体を軽々と持ち上げられ、ティティの緊張と不安は限界に迫った。
恥かしさも今まで感じたことが無いほど高まり、その感触に尿意が反応する。
体が小さな子供なだけに、オネショの危険性を彼女は拭いきれない。そして、運ばれた先では――。
「うっうぅ……な、なによこれ!」
「なにって、お子様ランチじゃないですか?」
小さなオムライスに、小さなハンバーグに――兎に角、黄色いお皿に乗せられたオカズはどれもが小さく、そして愛らしい物だった
フレアの言う通り、それは正にお子様ランチ以外の何物でもなかった。
「ほら、ティナ様。クマちゃんですよぉ」
「――っ!?やっ、ヤダ!ヤダヤダ!いやぁあああ!!」
そんな彼女の苦悶を無視し――と言うか、それを”可愛いこと”であると誤解したフレアが、ティティの小さな体に涎かけを付けた。
クマのアプリケが付いた、明らかに子供用の品物を。
装着されたクマの涎かけを見た途端、子供扱いされる恥辱にティティはとうとう泣き崩れてしまう。
「う、うっく!いや!お、おろしてぇ!おろしてってばあああ!わたしは赤ちゃんじゃない!赤ちゃんじゃ、ないもん!!う、わーん!ひぐっ、ううう!」
成人女性にこれはないだろうと睨むも、ニッコリと微笑まれては羞恥心を増長させる他はない。
彼女がワンワンと泣き叫び、暴れるのは無理からぬ事だった。
「暴れないでください。倒れて痛いだけですよ?まぁ、それはそれで私は抱き起こして上げますけど」
「ひっくんっんっ!どうゆっ、うことよぉ!あ、あんた……まさ、か……っ!」
仮定ではない――あの微笑んでいる顔が何よりの証拠である。
フレアは彼女の肉体を幼くするだけに留まらず、肉体の筋肉すらも極端に少なくしていたのだ。
歩けないほどに、起き上がれないほどに。そして――逆らえないほどに。
ティティは”無力な少女<あかちゃん>”されてしまったのだ。
「ティナ様。私はティナ様のことを誰よりも崇拝し、信じています。けど、もしも私から離れようとするなら――」
彼女の一挙一動が危険で、不安だ。
発する声も聞きたくない。
鼓膜を通じて彼女の言葉を聞いてしまったら、もう逆らう気力奪われてしまうだろう。
しかし、それなのに彼女はティティの体を抱き寄せ――。
「四肢を切っちゃうかもしれませんよ?うっふ、うふふ……」
と、自分の思いの全てを呟いた。
もう逆らえない。
反逆を考えるだけで、尿意が込み上げる。
「はい、どうぞ…ティナ様フォークです」
「……んぐ――っ!もぐもぐっんぐぅ…っうんんっ!」
唯一、自由に動ける腕で食器を受け取り彼女は素直に、否、従順に食事を開始した。
片手で、しかも小柄な身体では当り前なのだが、今までのようには食せなかった。涙をこぼしながらオカズもこぼして、口を動かすティティ。
何度か『アーン』の申し出をされるが、それだけは嫌だと彼女は頑なに拒んだ。
頬の上で、涙とオカズのソースがぶつかった。
「ひ、ひくっ、うぐっ。お、おねがい、だから……もとにぃ、もどしてよぉ……ふぇっ、うううぅっ……」
今にも泣き崩れそうに恥じ入りながら懸命に食事するティティは可愛らしい少女であるかもしれないが、幸せそうには見えなかった。
事実、その中身は激しい悲しみと恥辱に苦悶している。
しかし、そんな姿でも――いや、そんな姿だからこそ熱を上げるのか。
「うん、可愛いっっ♡。――あっ、口元が汚れていらっしゃいます。いけませんよティナ様」
「ふ、ふかなくていい、もんっ!」
「ああもう!可愛いですっっ♡ティナ様は可愛らし過ぎますわっっ♡」

挿絵:アキ http://8mero.web.fc2.com/
フレアは『可愛い、可愛い』と連呼しながら、ティティだった少女の涙ぐむ様に熱い眼差しを向けるのだった。
【完】
「いいじゃないですか。今は自分の意志でルイズに成ろうとしているんですから。今だけは『幸福』です。そして子供を出産した辺りから地獄です。『不幸』です。アレには相応しい末路です」
王子である自覚を持ちながら、暗示によってメイドらしくなろうとする彼は差し詰め――『幸福の王子』。
フレアに与えられた幸福感と言う暗示に自分を見失っているが、今の状態なら『ルイジス』は、まだ彼なのだから。
まだ王子を、『ルイジス』を奪い返すチャンスが残っているのだから。
しかし、王子に戻りたくても戻れず、自分の姿をした殿方の女として生きなければいけない堕胎不可能な頃の彼は差し詰め――『不幸なメイド』。
その頃の『ルイジス』は彼ではなく、もうカリーナの方なのだから。
ルイジスと言う居場所を奪われた彼は『ルイズ』になるしかない。否――もはや”ルイズと言う名のメイド”でしかないのだ。
「キャハハハっ!いい気味!ですぅ!過去の自分に後悔しながら今度は自分が男に、王子にしたカリーナに調教されればいいんだわ!犯されればいいだわ!永遠にぃ、死ぬまで!永遠にねっ!!従順な妃を強いられればいいんだわっ!キャハハ――っ!アハハ!!」
結婚前はメイドとして、結婚後は王子の妃として生きることを強要される。
それが彼――いや『彼女<ルイズ>』の結末。
(な、なんとかしないと!わたしがなんとかしない、と!!)
不幸と言うには、哀れすぎる少年の未来を憂い、一層強く体をくねらせるティティ。
「ん、どうしました?ああ、あんなゴミの話をしていた内に、お腹が空いたのですね?待っていてください。飛びっきり美味しいご飯を作って差し上げますから」
「えっ?……あっ!う、うん!お、おなかすいた!」
(チャンスだ。……状況確認と、なにか、武器になる物を……薬があれば。……って?)
この状況から抜け出すには、計画を練らなければならない。
今は何日だとか、ここはどこなのか、自分が捜索されているのか。
出来れば武器として、尖った何かが欲しい。薬があれば、魔術師として培ってきた薬学も利用できる。
だが、しかし――。
「アレ……?え、あれ……?」
可愛らしい声を上げてティティはきょとん、とベッドの上で座り込んだ。
ベッドから体が離れない。
力んだ筈なのに、まるでフレアに抱きしめられているように起き上がれないのだ。
「な、んで?なん、で…!ふぃんん!あっ!ダメっ?なんで!?」
絶叫しながら起き上がろうとするも、肉体は軽く打ち震えるだけである。
それどころか、無理に動こうとしバランスが崩れ、愛らしい少女の肉体がベッドの上に転がった。
「~~っ!!おきられないぃぃ!なによこれえぇ!?」
顔が熱くなり、涙もこぼれる。
手をバタバタするしか、出来ない。稚拙に暴れることしか出来なかった。
これでは幼女ではない。幼女ですらない。
――赤ん坊だ。
「大丈夫ですか?ティナ様……そんなに空腹でいらしたんですね。よいっしょ!」
「ひゃっ……ああっ!」
「大丈夫ですよ、よしよし。こんなこともあろうかとティナ様が起きる前に予め用意していたんです。可愛らしい食事や、机や椅子を。涎かけはなんとクマちゃんですよぉ!」
「うっ、うううぅぅっっ――!」
まるで遊びに夢中になっていた子供を迎えた母親のようにフレアが、彼女の少女の体を持ち上げた。涙ぐむ顔を豊満な胸に当てて、腕で背中を揺らしながら、頭を何度も何度も撫でる。
(――漏れた!?漏れちゃったあ!?)
幼い癇癪を起こしていた身体を軽々と持ち上げられ、ティティの緊張と不安は限界に迫った。
恥かしさも今まで感じたことが無いほど高まり、その感触に尿意が反応する。
体が小さな子供なだけに、オネショの危険性を彼女は拭いきれない。そして、運ばれた先では――。
「うっうぅ……な、なによこれ!」
「なにって、お子様ランチじゃないですか?」
小さなオムライスに、小さなハンバーグに――兎に角、黄色いお皿に乗せられたオカズはどれもが小さく、そして愛らしい物だった
フレアの言う通り、それは正にお子様ランチ以外の何物でもなかった。
「ほら、ティナ様。クマちゃんですよぉ」
「――っ!?やっ、ヤダ!ヤダヤダ!いやぁあああ!!」
そんな彼女の苦悶を無視し――と言うか、それを”可愛いこと”であると誤解したフレアが、ティティの小さな体に涎かけを付けた。
クマのアプリケが付いた、明らかに子供用の品物を。
装着されたクマの涎かけを見た途端、子供扱いされる恥辱にティティはとうとう泣き崩れてしまう。
「う、うっく!いや!お、おろしてぇ!おろしてってばあああ!わたしは赤ちゃんじゃない!赤ちゃんじゃ、ないもん!!う、わーん!ひぐっ、ううう!」
成人女性にこれはないだろうと睨むも、ニッコリと微笑まれては羞恥心を増長させる他はない。
彼女がワンワンと泣き叫び、暴れるのは無理からぬ事だった。
「暴れないでください。倒れて痛いだけですよ?まぁ、それはそれで私は抱き起こして上げますけど」
「ひっくんっんっ!どうゆっ、うことよぉ!あ、あんた……まさ、か……っ!」
仮定ではない――あの微笑んでいる顔が何よりの証拠である。
フレアは彼女の肉体を幼くするだけに留まらず、肉体の筋肉すらも極端に少なくしていたのだ。
歩けないほどに、起き上がれないほどに。そして――逆らえないほどに。
ティティは”無力な少女<あかちゃん>”されてしまったのだ。
「ティナ様。私はティナ様のことを誰よりも崇拝し、信じています。けど、もしも私から離れようとするなら――」
彼女の一挙一動が危険で、不安だ。
発する声も聞きたくない。
鼓膜を通じて彼女の言葉を聞いてしまったら、もう逆らう気力奪われてしまうだろう。
しかし、それなのに彼女はティティの体を抱き寄せ――。
「四肢を切っちゃうかもしれませんよ?うっふ、うふふ……」
と、自分の思いの全てを呟いた。
もう逆らえない。
反逆を考えるだけで、尿意が込み上げる。
「はい、どうぞ…ティナ様フォークです」
「……んぐ――っ!もぐもぐっんぐぅ…っうんんっ!」
唯一、自由に動ける腕で食器を受け取り彼女は素直に、否、従順に食事を開始した。
片手で、しかも小柄な身体では当り前なのだが、今までのようには食せなかった。涙をこぼしながらオカズもこぼして、口を動かすティティ。
何度か『アーン』の申し出をされるが、それだけは嫌だと彼女は頑なに拒んだ。
頬の上で、涙とオカズのソースがぶつかった。
「ひ、ひくっ、うぐっ。お、おねがい、だから……もとにぃ、もどしてよぉ……ふぇっ、うううぅっ……」
今にも泣き崩れそうに恥じ入りながら懸命に食事するティティは可愛らしい少女であるかもしれないが、幸せそうには見えなかった。
事実、その中身は激しい悲しみと恥辱に苦悶している。
しかし、そんな姿でも――いや、そんな姿だからこそ熱を上げるのか。
「うん、可愛いっっ♡。――あっ、口元が汚れていらっしゃいます。いけませんよティナ様」
「ふ、ふかなくていい、もんっ!」
「ああもう!可愛いですっっ♡ティナ様は可愛らし過ぎますわっっ♡」

挿絵:アキ http://8mero.web.fc2.com/
フレアは『可愛い、可愛い』と連呼しながら、ティティだった少女の涙ぐむ様に熱い眼差しを向けるのだった。
【完】
ショタエルフをメス奴隷に堕として孕ませろっ!
買ってみました。
表紙のエルフ三人は全員オトコなw
主役格は膣形成されてふたなりになってメス奴隷化して、それなりに良い展開だし絵も綺麗でエロい。
ただ堕ちるプロセスがあまり美味しくなく、大きくプッシュするには至らない。
『同人としては値段分の価値がある』でレーティング。
ショタエルフをメス奴隷に堕として孕ませろっ! DMM版
ショタエルフをメス奴隷に堕として孕ませろっ! DLsitecom版

表紙のエルフ三人は全員オトコなw
主役格は膣形成されてふたなりになってメス奴隷化して、それなりに良い展開だし絵も綺麗でエロい。
ただ堕ちるプロセスがあまり美味しくなく、大きくプッシュするには至らない。
『同人としては値段分の価値がある』でレーティング。
ショタエルフをメス奴隷に堕として孕ませろっ! DMM版
ショタエルフをメス奴隷に堕として孕ませろっ! DLsitecom版

幸福な王子と不幸なメイド 6-4 by.黒い枕
「私よりも先にティティ様を、マスターを――”ティナ”って呼んだんですよ!?」
「ひゃぁっ……!」
しかし、またも感情が変わる。
表情も変わる。
瞳を血走らせ、鬼の如き憤怒を表した。
余波を受けて涙ぐんでしまったティティに『ああ!!スミマセン、ごめんなさい!』と謝る様子はメイドであるが、その身に宿した思いは明らかに異常だった。
主を怖がらせたことには深く後悔するも、ルイジスを憎むことに関しては後悔してはいない。
むしろ、未だに燃え上がる憎悪を持て余してようだ。
「私が必死に考えた私だけの呼び方を!アイツは……アイツはっ!!横取りしたんだ!!」
口調まで変調した。
唇を噛み締める。ぴちゅっ、と綺麗な紅肉から血が溢れた。
ティティに見せないようにして真正面を向いているが、真下から覗いても十分に恐ろしい顔だった。
「あ、あっ!でも!それはっ!」
「うふふ!だからアイツを苦しめたんだ!ティナ様を手に入れるための計画と一緒にアイツを苦しめて、辱めて、絶望させる計画を――あはは、うふふぅ!そしたら、こうも簡単に成功しちゃったっ!」
普通成らざる存在を、さらに激しく駆り立てた感情<もの>。
それは狂おしい嫉妬だった。
何の因果か――生き残り、敬愛する主を愛せると思った瞬間、フレアは幸福の絶頂だった。
だが、しかし兄や姉、弟や妹たちを食い、その血と泥に塗れながらティティの元に駆けつけた彼女が見たのは、ある王子が主人を”ティナ”と呼んでいる、その光景。
誰よりも先に”ティナ<自分だけの主人への愛称>”を叫ぶ機会を永遠に奪われた。
その瞬間から始っていた。
フレアの――否、名も無きホムンクルスの愛と復讐の計画は。
「あはは。ああっ!もうあのクソ王子はいない。これからはずっと、ずぅーと一緒ですぅぅティナ様ああっっ!!」
そして今、その計画は見事”成功していた”。
フレアが満面の笑みを浮かべぎゅっ、とティナの小さな身体に取り付き、強烈に抱擁した。
「ヤ、やめっ、んん!強いぃ、いっ、痛!痛い、ってばぁ……」
子供の柔肌に感情を隠しきれない彼女の力はちょっとキツかった。ぎゅうぎゅうっ、と背中がフレアの腹部に埋まっていく。
「ああ!ごめんなさい。ご無礼を!ごめんなさい。大丈夫、安心してくださいましっ!あの不遜な存在は今頃…ぷっくく!――『幸福』ですからっ」
「ふ、えっ?し、幸せ?……何を?ふ、復讐したんじゃ、ないの?」
憎悪の対象の話になるとフレイの思考は段階を飛び抜けて、おかしい。
復讐を果たしたと言った。
過去形からも理解できるが、既にルイジスに対して復讐は果たされているのだろう。が――それなのに何故、彼が『幸福』なのだろうか?
「復讐!ふくっしゅうぅう!ええっ!そうです!そうですとも!私とティナ様の時間を奪った愚かで哀れなあのガキに屈辱の極みを与えましたとも!」
「――『幸福』じゃ、ないの?」
「幸福ですよ?もっとも今はね!そう今は!今だけは、あの王子様は自分が自分の意志で女の子に、メイドになったと思っているんですよ!あはは、傑作!……ねぇティナ様」
急転。
憑き物が取れたかのように締め付ける力を軽減し、またも母の如き微笑でフレアはティティを見下ろした。
思わず見惚れてしまうほどの優しい瞳。
しかし、狂気も一緒になって滲み出てきているので、自然と冷や汗が催された。
「な、なぁに?」
緊張の糸が切れたら背骨から身体が崩壊してしまいそうな恐怖に、声が上擦る。
泣き出せばいいのか、もっと深く眉を寄せて悲しみと恥かしさを示せばいいのか。
今まで冷静に思考していたティティの脳は、フレアの狂気に侵蝕され急速にその能力を低下させていた。
「国王の不能は私が薬を盛ったからなんです」
「な、何をっ。……いっているの?」
言葉を理解できないから拒絶するのではない。
分かってしまうからこそ、眼前の人物が――どれほどの妄執を抱いて――物事を強引に進めてきたのかが伺えてしまうからこそ、恐怖が拭えない。
ゆっくりと忍び寄る精神の衰弱に、ティティはいやっ、と頭を振るった。
「それだけじゃないですよぉ~」
「こ、こども扱い……しないでっ。ひっくん……」
(ないてる、の……わたし。今度はわたしが、ないてるの?や、ヤダ!本当のこどもみたいじゃない!?うぅ!お、お願いだから、あたまをなでないでよぉ~~っ!)
熱烈な愛が、凶悪な悪意に感じられティティは虚勢を保てず、ついに啜り泣いてしまう。
自分で涙を拭きたいのだが、空かさずフレイが面倒を見てくれた。
あまつさえ頭を適度な力加減で撫でてくれる。
完全な幼女扱いで、恥かしさよりも、なぜか構われていることにドキドキしてしまい――それが、ますます恥辱を煽り立てていた。
「ああ、可愛いです。愛しのティナ様!私が行ったことは国王を不能にしただけではありません!魔法実験の失敗を装ってルイジスの糞ダニを牝にしたのもあなたの忠実な下僕――私なのです!」
「ひくっ、ひうっ……お、おかしい、と思って、た。あんた、が……裏で、ふえっ!」
「ハイ、実験を誘爆させ、別の魔法で女体化させました」
『褒めて、褒めて』と自慢するのと同時に密着するフレア。
その左右違う色の瞳に魅入られて、ティティは顔を背くことすら出来ずに彼女の話を聞かされていく。
“お間抜けなカリーナが密会を覗く様にしたのも私です。王子の影武者にされるように国王に暗示を仕込んでいました!"
"ティナ様が作った魔法生物を使えば、直に元に戻す方法を突き止めることも計算済みでした。あの糞ダニが自分の姿をしたカリーナに頼るのも……計算の内でした”
“ごめんなさい、ティナ様の精力剤を私の物と入れ替えて置きました。数百倍効果が強力なのに加えて、国王同様にカリーナにも暗示を仕掛けておきましたから、きっとバカ王子を孕むまで犯し続けています!!”
関を切ったかのように裏工作を――彼女にしてみれば愛情強さを示すものでしかないので――高らかに声を捲し上げていく。
そして――。
「ちょ……っ!それってぇっっ!?」
「ええ、そうです。あの馬鹿は今頃、妙に込み上げてくる義務感や熱い疼き、発情した女体などから自ら王子を捨てて、メイドになろうとしているでしょうね!髪を労わったり、見栄えに気を使ったりして、男の資格がないと思うでしょうね!男に、特にカリーナに過敏に反応して自分は女の子なんだと痛感して悩んでいるでしょうね!――馬鹿です。だって、全て暗示なんですから……あはははっ!」
犯された後。
つまり孕ませられた場合の策略も、フレアは文字通りに仕掛けていた。
国王はカリーナをルイジスにしようと行動し、カリーナは嫌がりながらも徐々に男の性に染まり、ルイジスは自らメイドになろうと周辺を巻き込んで努力する。
そんな暗示を残してきたと言う。
もし本当なら、そこにはフレア以外の思考はない。見えない糸に操られ、彼らは人生を踊らされている。
「うふふっ。きっとあの馬鹿のことだから”母親の自覚”とかなんとか勝手に思い込んで、ズルズルと女らしく、メイドらしく、そして妃らしく生きようとするでしょうね。……半年くらいで暗示が解けるともしらずに」
しかも、王子だけは半年後には切れる暗示らしい。
半年後には自分だけが、正気に戻っている。つまり――。
「だ、ダメよ!つまりそれ――あん示がとけたら、おうじはじぶんで育てた『王子』にイヤイヤめとられるってことでしょ!?ダメよ、そんな、の」
ルイジスが暗示から解放され男に戻りたいと願っても、お腹の子は堕胎不可能なまでに育っている。
仮に出産してから男に、王子に戻ろうとしても、既に『ルイジス』が存在するのだ。
カリーナにして見れば今更である。
責任を取って――いや、責任を取れっ、と撥ね付けるだろう。そもそも世継ぎを出産した時点でカリーナは正当な王位継承者だ。
『ルイジス』であることに問題はなくなる。
その結果、ルイジスは否応無く『ルイズ』にされてしまうのだ。
婚礼は押し進められ、自分が『男』にしたカリーナに妻として扱われ、そして抱かれ続けるのだ。
<つづく>
「ひゃぁっ……!」
しかし、またも感情が変わる。
表情も変わる。
瞳を血走らせ、鬼の如き憤怒を表した。
余波を受けて涙ぐんでしまったティティに『ああ!!スミマセン、ごめんなさい!』と謝る様子はメイドであるが、その身に宿した思いは明らかに異常だった。
主を怖がらせたことには深く後悔するも、ルイジスを憎むことに関しては後悔してはいない。
むしろ、未だに燃え上がる憎悪を持て余してようだ。
「私が必死に考えた私だけの呼び方を!アイツは……アイツはっ!!横取りしたんだ!!」
口調まで変調した。
唇を噛み締める。ぴちゅっ、と綺麗な紅肉から血が溢れた。
ティティに見せないようにして真正面を向いているが、真下から覗いても十分に恐ろしい顔だった。
「あ、あっ!でも!それはっ!」
「うふふ!だからアイツを苦しめたんだ!ティナ様を手に入れるための計画と一緒にアイツを苦しめて、辱めて、絶望させる計画を――あはは、うふふぅ!そしたら、こうも簡単に成功しちゃったっ!」
普通成らざる存在を、さらに激しく駆り立てた感情<もの>。
それは狂おしい嫉妬だった。
何の因果か――生き残り、敬愛する主を愛せると思った瞬間、フレアは幸福の絶頂だった。
だが、しかし兄や姉、弟や妹たちを食い、その血と泥に塗れながらティティの元に駆けつけた彼女が見たのは、ある王子が主人を”ティナ”と呼んでいる、その光景。
誰よりも先に”ティナ<自分だけの主人への愛称>”を叫ぶ機会を永遠に奪われた。
その瞬間から始っていた。
フレアの――否、名も無きホムンクルスの愛と復讐の計画は。
「あはは。ああっ!もうあのクソ王子はいない。これからはずっと、ずぅーと一緒ですぅぅティナ様ああっっ!!」
そして今、その計画は見事”成功していた”。
フレアが満面の笑みを浮かべぎゅっ、とティナの小さな身体に取り付き、強烈に抱擁した。
「ヤ、やめっ、んん!強いぃ、いっ、痛!痛い、ってばぁ……」
子供の柔肌に感情を隠しきれない彼女の力はちょっとキツかった。ぎゅうぎゅうっ、と背中がフレアの腹部に埋まっていく。
「ああ!ごめんなさい。ご無礼を!ごめんなさい。大丈夫、安心してくださいましっ!あの不遜な存在は今頃…ぷっくく!――『幸福』ですからっ」
「ふ、えっ?し、幸せ?……何を?ふ、復讐したんじゃ、ないの?」
憎悪の対象の話になるとフレイの思考は段階を飛び抜けて、おかしい。
復讐を果たしたと言った。
過去形からも理解できるが、既にルイジスに対して復讐は果たされているのだろう。が――それなのに何故、彼が『幸福』なのだろうか?
「復讐!ふくっしゅうぅう!ええっ!そうです!そうですとも!私とティナ様の時間を奪った愚かで哀れなあのガキに屈辱の極みを与えましたとも!」
「――『幸福』じゃ、ないの?」
「幸福ですよ?もっとも今はね!そう今は!今だけは、あの王子様は自分が自分の意志で女の子に、メイドになったと思っているんですよ!あはは、傑作!……ねぇティナ様」
急転。
憑き物が取れたかのように締め付ける力を軽減し、またも母の如き微笑でフレアはティティを見下ろした。
思わず見惚れてしまうほどの優しい瞳。
しかし、狂気も一緒になって滲み出てきているので、自然と冷や汗が催された。
「な、なぁに?」
緊張の糸が切れたら背骨から身体が崩壊してしまいそうな恐怖に、声が上擦る。
泣き出せばいいのか、もっと深く眉を寄せて悲しみと恥かしさを示せばいいのか。
今まで冷静に思考していたティティの脳は、フレアの狂気に侵蝕され急速にその能力を低下させていた。
「国王の不能は私が薬を盛ったからなんです」
「な、何をっ。……いっているの?」
言葉を理解できないから拒絶するのではない。
分かってしまうからこそ、眼前の人物が――どれほどの妄執を抱いて――物事を強引に進めてきたのかが伺えてしまうからこそ、恐怖が拭えない。
ゆっくりと忍び寄る精神の衰弱に、ティティはいやっ、と頭を振るった。
「それだけじゃないですよぉ~」
「こ、こども扱い……しないでっ。ひっくん……」
(ないてる、の……わたし。今度はわたしが、ないてるの?や、ヤダ!本当のこどもみたいじゃない!?うぅ!お、お願いだから、あたまをなでないでよぉ~~っ!)
熱烈な愛が、凶悪な悪意に感じられティティは虚勢を保てず、ついに啜り泣いてしまう。
自分で涙を拭きたいのだが、空かさずフレイが面倒を見てくれた。
あまつさえ頭を適度な力加減で撫でてくれる。
完全な幼女扱いで、恥かしさよりも、なぜか構われていることにドキドキしてしまい――それが、ますます恥辱を煽り立てていた。
「ああ、可愛いです。愛しのティナ様!私が行ったことは国王を不能にしただけではありません!魔法実験の失敗を装ってルイジスの糞ダニを牝にしたのもあなたの忠実な下僕――私なのです!」
「ひくっ、ひうっ……お、おかしい、と思って、た。あんた、が……裏で、ふえっ!」
「ハイ、実験を誘爆させ、別の魔法で女体化させました」
『褒めて、褒めて』と自慢するのと同時に密着するフレア。
その左右違う色の瞳に魅入られて、ティティは顔を背くことすら出来ずに彼女の話を聞かされていく。
“お間抜けなカリーナが密会を覗く様にしたのも私です。王子の影武者にされるように国王に暗示を仕込んでいました!"
"ティナ様が作った魔法生物を使えば、直に元に戻す方法を突き止めることも計算済みでした。あの糞ダニが自分の姿をしたカリーナに頼るのも……計算の内でした”
“ごめんなさい、ティナ様の精力剤を私の物と入れ替えて置きました。数百倍効果が強力なのに加えて、国王同様にカリーナにも暗示を仕掛けておきましたから、きっとバカ王子を孕むまで犯し続けています!!”
関を切ったかのように裏工作を――彼女にしてみれば愛情強さを示すものでしかないので――高らかに声を捲し上げていく。
そして――。
「ちょ……っ!それってぇっっ!?」
「ええ、そうです。あの馬鹿は今頃、妙に込み上げてくる義務感や熱い疼き、発情した女体などから自ら王子を捨てて、メイドになろうとしているでしょうね!髪を労わったり、見栄えに気を使ったりして、男の資格がないと思うでしょうね!男に、特にカリーナに過敏に反応して自分は女の子なんだと痛感して悩んでいるでしょうね!――馬鹿です。だって、全て暗示なんですから……あはははっ!」
犯された後。
つまり孕ませられた場合の策略も、フレアは文字通りに仕掛けていた。
国王はカリーナをルイジスにしようと行動し、カリーナは嫌がりながらも徐々に男の性に染まり、ルイジスは自らメイドになろうと周辺を巻き込んで努力する。
そんな暗示を残してきたと言う。
もし本当なら、そこにはフレア以外の思考はない。見えない糸に操られ、彼らは人生を踊らされている。
「うふふっ。きっとあの馬鹿のことだから”母親の自覚”とかなんとか勝手に思い込んで、ズルズルと女らしく、メイドらしく、そして妃らしく生きようとするでしょうね。……半年くらいで暗示が解けるともしらずに」
しかも、王子だけは半年後には切れる暗示らしい。
半年後には自分だけが、正気に戻っている。つまり――。
「だ、ダメよ!つまりそれ――あん示がとけたら、おうじはじぶんで育てた『王子』にイヤイヤめとられるってことでしょ!?ダメよ、そんな、の」
ルイジスが暗示から解放され男に戻りたいと願っても、お腹の子は堕胎不可能なまでに育っている。
仮に出産してから男に、王子に戻ろうとしても、既に『ルイジス』が存在するのだ。
カリーナにして見れば今更である。
責任を取って――いや、責任を取れっ、と撥ね付けるだろう。そもそも世継ぎを出産した時点でカリーナは正当な王位継承者だ。
『ルイジス』であることに問題はなくなる。
その結果、ルイジスは否応無く『ルイズ』にされてしまうのだ。
婚礼は押し進められ、自分が『男』にしたカリーナに妻として扱われ、そして抱かれ続けるのだ。
<つづく>