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退けよ退魔の体 第五話 by.サケフレ
今は夜。佐藤探偵さんと人通りの少ない路地にいる。襲ってくる人を狙って、犯罪の被害者になろう作戦だ。
小学生をレイプすれば絶対に罪に問われるだろう。
佐藤探偵はどこかからビデオでそれを撮影して警察に渡すそうだ。
おしっこというのは、乾きが早いもので。掃除している間に乾いてしまった。触ってみると少しゴワゴワしていたが、掃除を終えると同時に佐藤探偵が来て作戦会議を始めることになったので、パンツを履き替えることはできなかった。
そんなこんなで、そのまま路地に来たのだった。
一人、会社の冴えないサラリーマンに見える男が下を向きながら歩いてきた。
朝、目が覚めた。昨日あの後何があったかは覚えていないが、少なくとも恐怖だったことは覚えている。そして、探偵のところに向かった。
「おい、起きてるか?」
「起きてるよ。その…今は大丈夫かい?」
「特に問題ない。なぜか逆に気分がいい」
「そうか、良かった。良くはないけど… それじゃ、サキュバスである君の悩みを教えてもらおうか。僕がちょちょいと解決してあげよう。あ、昨日の件以外でね」
「そんなこと分かっている。実は………というわけなんだ」
「ほうほう、そうだったのか。それで、元に戻る方法を教えろと」
「そういうことだ。分かるか?」
「まぁ、分かるには分かるけど、いろいろな本にのっているサキュバスを退治する方法が多すぎてさ。まぁ、有効じゃなさそうなのは省くと、約10こくらいになるかな。でも、どれも退治するだけであって、分離される為にあるわけじゃないからね?」
「いいだろう。まず一つ目は?」
「うん、有効そうなやつからいくと、十字架を頭に乗せる。だけど、大丈夫?」
「けっこうつらいが、そこまで深刻ではない。だが、まず他のも聞いておこう」
「オッケー、一気にいくよ。青汁を飲む。杭を心臓にさす。枕したに十字架。淫魔を楽しませる。淫魔が嫌がるような格好をする。首輪をはずす。性別手術をする。性行為をしない。逆に嫌になるぐらい性行為をする。これくらいだね。今できるのは、首輪を外すのと、青汁を飲むのと十字架を乗せるとか…だね。どうする?どれからする?」
「そうだな、、首輪だな。一番簡単そうなやつだし。よし、ちょちっとこの首輪とってくれ」
「なんで僕が…、まぁ依頼だしね。しょうがない」
そう言って探偵さんは僕についている首輪を外そうとした。
した、のだが、こういうものに限って外れるものではない。
そうなってくると、
「よーし、もう面倒だ。壊しちゃおう」
と、出てくるのは読んでいた。僕もそれに同意して、壊すことにした。
しかし、そんな簡単に壊れるものでは、なかった。ペンチで金具を壊そうとしても、傷すらも付いていないようだった。ベルトの部分を糸鋸で切ろうとした。それも試したがダメだった。
諦めかけていたとき、あの声が聞こえてきた。もちろん僕にしか聞こえない。
「おぉ、お主か。なかなかすごいことをしたのう。お陰で我のとの融合が一気に進んだぞ」
「うるさい そんなこと言ってられるのか? もうすぐ俺とお前は分離してすぐに退治してやるぞ?」
「そんなのは今のうちしか言えぬ。そのうち、泣き喚くようになる。あと少しじゃのう。お主がこの体に慣れるまでは」
「そんなことはない。悪魔の体なんて絶対に消してやる。お前の魂と一緒にな」
「がんばってみるがよい。じゃが、もうそろそろしっぽの感覚も出てくるころじゃ。我の扱えるものが減るのは悲しいがの、後々を考えればよいことじゃ」
そう言って淫魔は自ら引っ込んでいった。
小学生をレイプすれば絶対に罪に問われるだろう。
佐藤探偵はどこかからビデオでそれを撮影して警察に渡すそうだ。
おしっこというのは、乾きが早いもので。掃除している間に乾いてしまった。触ってみると少しゴワゴワしていたが、掃除を終えると同時に佐藤探偵が来て作戦会議を始めることになったので、パンツを履き替えることはできなかった。
そんなこんなで、そのまま路地に来たのだった。
一人、会社の冴えないサラリーマンに見える男が下を向きながら歩いてきた。
朝、目が覚めた。昨日あの後何があったかは覚えていないが、少なくとも恐怖だったことは覚えている。そして、探偵のところに向かった。
「おい、起きてるか?」
「起きてるよ。その…今は大丈夫かい?」
「特に問題ない。なぜか逆に気分がいい」
「そうか、良かった。良くはないけど… それじゃ、サキュバスである君の悩みを教えてもらおうか。僕がちょちょいと解決してあげよう。あ、昨日の件以外でね」
「そんなこと分かっている。実は………というわけなんだ」
「ほうほう、そうだったのか。それで、元に戻る方法を教えろと」
「そういうことだ。分かるか?」
「まぁ、分かるには分かるけど、いろいろな本にのっているサキュバスを退治する方法が多すぎてさ。まぁ、有効じゃなさそうなのは省くと、約10こくらいになるかな。でも、どれも退治するだけであって、分離される為にあるわけじゃないからね?」
「いいだろう。まず一つ目は?」
「うん、有効そうなやつからいくと、十字架を頭に乗せる。だけど、大丈夫?」
「けっこうつらいが、そこまで深刻ではない。だが、まず他のも聞いておこう」
「オッケー、一気にいくよ。青汁を飲む。杭を心臓にさす。枕したに十字架。淫魔を楽しませる。淫魔が嫌がるような格好をする。首輪をはずす。性別手術をする。性行為をしない。逆に嫌になるぐらい性行為をする。これくらいだね。今できるのは、首輪を外すのと、青汁を飲むのと十字架を乗せるとか…だね。どうする?どれからする?」
「そうだな、、首輪だな。一番簡単そうなやつだし。よし、ちょちっとこの首輪とってくれ」
「なんで僕が…、まぁ依頼だしね。しょうがない」
そう言って探偵さんは僕についている首輪を外そうとした。
した、のだが、こういうものに限って外れるものではない。
そうなってくると、
「よーし、もう面倒だ。壊しちゃおう」
と、出てくるのは読んでいた。僕もそれに同意して、壊すことにした。
しかし、そんな簡単に壊れるものでは、なかった。ペンチで金具を壊そうとしても、傷すらも付いていないようだった。ベルトの部分を糸鋸で切ろうとした。それも試したがダメだった。
諦めかけていたとき、あの声が聞こえてきた。もちろん僕にしか聞こえない。
「おぉ、お主か。なかなかすごいことをしたのう。お陰で我のとの融合が一気に進んだぞ」
「うるさい そんなこと言ってられるのか? もうすぐ俺とお前は分離してすぐに退治してやるぞ?」
「そんなのは今のうちしか言えぬ。そのうち、泣き喚くようになる。あと少しじゃのう。お主がこの体に慣れるまでは」
「そんなことはない。悪魔の体なんて絶対に消してやる。お前の魂と一緒にな」
「がんばってみるがよい。じゃが、もうそろそろしっぽの感覚も出てくるころじゃ。我の扱えるものが減るのは悲しいがの、後々を考えればよいことじゃ」
そう言って淫魔は自ら引っ込んでいった。
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記憶
この記事は作品のキャラクターのネーミングに付き議論する為の記事になっちゃいました。
作.真城 悠(Mashiro Yuh)
「真城の城」http://kayochan.com
「真城の居間」blog(http://white.ap.teacup.com/mashiroyuh/)
挿絵:針子 http://melo.xii.jp/
彼女は妙な記憶に悩まされていた。
仮にB子としておこう。
都内の共学校に通う何の変哲も無い女子高生であるB子は、ここまで何の不自由も無く育ってきた。
成績も悪すぎもせず、良すぎもしなかった。
平凡なサラリーマン家庭の長女として生まれ、中学では吹奏楽部に所属。県大会の準決勝で敗れて、全国大会が開かれている時には家でごろごろしているというありがちな女子中学生だった。
もちろん人並みに初潮に驚き、初ブラにときめき、初恋…に似たもの…に戸惑ったこともある。
特にこれといった理由も無く、「制服が可愛いから」という理由で近所の私立を選び、今度は「文芸部」に所属した。
毎日夜遅くまで練習する運動部や、高校ともなると遊びでは済まされない吹奏楽部や軽音楽部と違い、「文芸部」はテスト期間が終わった後の長い放課後に集まって何となく読書感想を言い合うというぬるい部だった。
それがB子の気性に合っていたみたいだ。
仲のいい女の子の友達も3人ほどおり、いつもつるんでいた。
その友達とは修学旅行の時にもクラスが違っても勝手に合流し、いい加減な部活をいいことにいつも一緒だった。
そんなB子にも進学の時期が迫ってくる。
可もなく不可もない成績だったB子だが、特に展望も無く都内の私立文系の学部を目指して勉強している。
将来のことなんて全く分からない。特になりたい職業がある訳でも無く、そもそもこんな不景気では就職できるだけ御の字だ。
かといって高校を出てすぐに結婚というのも現実味が無さ過ぎる。
三人家族なので自然と身に付けた料理のスキルはそれなりのものだとは思うけど…大体相手がいない。
不況の時代に生まれ育った「ゆとり世代」のB子には相手の男にも多くを求めない、ある意味においては「今時の」女子高生だった。求め過ぎては相手だって大変だろう。
そんなB子が、この頃時折妙な記憶に悩まされていたのだ。
ぼんやりとしたイメージではあるが、薄暗い洞窟のようなところでひたすら重い荷物を抱えて走り回っている夢である。
物凄く息苦しくて、二度と経験したくない嫌な緊迫感に満ちている。
それこそ命が掛かってる…そう、戦場のような…。
戦場なんてテレビ映像やらゲームですら経験がない、平凡すぎる女子高生のB子にどうしてそんなフラッシュバックが来るのか全く分からない。
最初にそれが来たのは高校二年生の修学旅行の時だった。
それが最初の一回目。
その後2~3ヶ月おきに現れる。
最初の一年くらいは気のせいだと思っていたのだが、高校三年生になって頻度が高くなってきた。
余りにもあやふやな不安なので両親に相談する訳にもいかない。
受験勉強に集中してドロのように寝た日などはそんな夢を見ないこともあったが、生理不順で痛くて適わない時などは本当に悪夢が纏(まと)わり憑くようだった。
その記憶は架空のそれにしては、妙になまなましいものだった。
仕方が無いので親友の子たちに相談してみると、口が堅かったものの彼女たちもまた同じ様なフラッシュバックに悩んでいたという。
しかも細部を突き詰めてみると、殆(ほとん)ど状況が同じなのである。
B子たちは気味が悪くなって一時期はその話をなるべくしないようにしていたが、この頃は会うとその話ばかりしている。
誰に相談する訳にもいかないので本当に困った。
両親は心配性なところがある。相談したところで、病院に入れられたりしたら適わない。
とはいうものの、どうにか日常生活と折り合いをつけたB子は辛い受験勉強をやりぬいた。センター試験、本試験とこなし、見事合格を勝ち取った。
第一志望には受からなかったものの、そこそこ名の通った女子大への合格を決めたのだ。
中学・高校と共学のため、女子大に行くのは少々不安もあったが、それこそ子供ではないのだから、別に男の子の影が全く無い訳ではないはずだと自分を励ました。
何しろ在学中に成人になり、酒もたばこも合法的に飲めるし吸える様になるのだから。
卒業式までの日、B子の様な合格組は気楽なものだったが、ギリギリまで行われている二次試験を頼りにクラスメートの大半は全国を飛び回っており、二月後半から三月ともなるとクラスの半分くらいは出席していなかった。
実はこの頃、例の悪夢は益々酷くなり、殆(ほとん)ど毎晩の様になっていた。
徐々に時間も長くなり、朝に目が覚めて現実世界にちゃんと戻ってこられるのか不安になるほどだった。
そんな中、親友の一人が行方不明になった。
同じ悪夢に悩まされている友達だった。
合格者も次々と決まる慌(あわただ)しい雰囲気の中のとんだ不祥事に、平凡な高校は軽いパニックに陥った。
B子は何となく意識していたクラスメートの格好いい男子と捜索過程で一緒になっていた。
卒業式が明日に迫っていたこの日、結論から言うとB子はその男子に処女を捧げた。
自分が悪夢と謎の記憶に悩まされていることを打ち明け、卒業した後にその先の未来が見えないほど不安だと吐露したのだった。
結局親友は姿を現すことなく、三分の一ほどが既に進学先に引っ越した状態のままで卒業式は行われた。
使い古された制服に“合法的に”(?)袖を通すのも今日が最後だ。
バージンもしっかり失えたし、思い残す事の無い女子高生生活だった、とB子は親友の安否は気に掛かるものの満足だった。
そして、寝床に入り、本格的に気を失った。
「…おい!大丈夫か!?しっかりしろ!」
B子がバチッ!と目を開けるとそこには迷彩柄のヘルメットに同じく迷彩柄の軍服に身を包んだ男がドロだらけの顔で見下ろしていた。
「な…何なの!?」
B子は思わずガバリと起き上がった。
まただ!またあの悪夢だ!
「気が付いたか?大丈夫なのか!?」
夢にしては妙に現実感がある。これは何だろう?
そしてB子は大変な現実に気が付いた。
「な、何よこれええええっ!?」
起き上がったB子の身体はゴツい男のものとなっていた。そして先ほど見かけた迷彩柄の軍服に身を包み、鉄砲だのリュックだのがフル装備されている。
「…どうやら本当らしいな」
周囲の軍人たちが多少ニヤニヤしながら顔を見合わせている。
「な、何よ…何なのあんたたち…」
まるでオカマみたいな男の声が脳内に反響する。物凄く気持ちが悪かった。
けど、この人たちって…。
「もしかして…グレッグにミッキー?」
「そうだよ!思い出したか!ああよかった」
どうして、どうしてあたしはこの見たことも無い人たちの名前を知ってるの?
「どれくらい思い出したんだ?」
「どれくらいって言われても…」
まだ混乱していた。思わず女子高生みたいなくねくねした仕草を取ってしまっていた。
「おいおい!無理も無いがよお、ここは戦場なんだからそろそろシャキッとしてくれや」
状況が全く分からない。何がどうなってるの!?あたしは明日から女子大に通う為に引越し先に住民票を持って行かなくちゃいけないのよ!
「まあ、仕方が無いさ。先日帰って来たグレンもそうだった」
少し位が高い雰囲気をかもし出すたくましいおじさんが出てきた。
「いいかカザマ」
どうやらこの世界では「カザマ」というのがあたしの名前らしい、とB子は思った。
「お前は敵軍が開発した「タイム・ボム」に引っ掛かったんだ」
「タイム…ボム!?」
「ああ、これが恐ろしい兵器でな。外傷は無いが意識を十年以上に渡って吹っ飛ばすものだ。無論、外からは全く観測できない」
周囲がニヤニヤ笑っている。
「恐らくだがお前は異世界に意識が飛ばされた様な形になった。そこで赤ん坊として生まれたお前はそこから十八年ほどそこで生きた記憶を植えつけられたんだ。お前の今の挙動だと、どうやら女の子だったらしいな」
周囲がひゃーっはっは!と爆笑している。
しかし、B子はそれどころではなかった。
そ、そんな…じゃあ、あの十八年間のあたしの女としての一生は…全部幻だったの!?
あたしの本当の姿はどっかの国の兵隊…しかも男で、それなのに意識を女として生まれて高校を卒業するまで体験させたっていうの!?
「今、先に帰って来たグレンから聞き取り調査を行ってるから分かったんだ。何でもお前らはあっちの世界で仲良し女子高生だったんだって!?」
「も、もしかしてそれって…C子!?」
周囲がひっくり返って笑っている。
「ああ、そうらしいな。まあ、十八年間も女をやってたんだから仕方が無いが、明日からまた戦場だからよ。その女みたいな態度と言葉遣い直せよ」
そんな…。
B子…いや、カザマは呆然としていた。
楽しかったあの小学生の時のこと。お転婆だったあたしはクラスの男子と余ったおやつの争奪戦を繰り広げて逆に泣かしちゃったし、初めて中学のセーラー服を着たときのあの気分…。
楽しかった女子高生生活に初めての性体験…あれもこれも全部幻だったっていうの!?
そういえば、今にして思えば符合するところがある。
ずっと悩まされていた謎の記憶は「元の自分」の記憶が流れ込んで来ていたものだった可能性がある。
あの暗い洞窟は自分が「タイム・ボム」を食らったミッションでのものだし、全身がやたらに重かったのも兵装を担いでいたからだ。
C子たちと会ってすぐに意気投合したのも、「元の姿」では戦友だったからに違いない。
…余りにもかけ離れた可愛らしい姿同士ではあるが…。
そんなことを考えている間に、徐々に男の頃の記憶が蘇ってきた。
そうだ、確かにオレは洞窟へのミッションに参加したんだ。そこで炸裂したまぶしい光で記憶を失って…次に物心ついたのはオレが女の子として幼稚園に入る3歳だか4歳だかの頃のことだ。それ以降オレはずっと女として生きてきたんだ…。
オレはC子ことグレンと再会した。
行方不明になったのは「こちらの世界」に一歩先に戻ったからだったのだ。
こちらの世界に先に戻って数時間は経っていたためにグレンはすっかり男に戻っていた。ふざけておっぱいをもみあった女子高生同士の頃の記憶は…あるけど、男ってのはそういうのは口にしないもんだ。
「大変だー!また新型らしいぞーっ!」
その声にオレたちは一斉に走り出した。
その後もその戦場では「タイム・ボム」は猛威を振るった。
格好つけていた隊長も巻き込まれ、意識を失った。
オレは挙動やら口調がすっかり戻るのに一日掛かったんだが、隊長は…戻らなかった。
何でもやっぱり生まれたときからやり直しで、実に二十四年も「あっち」にいたらしい。
驚くことに隊長は「あっちの世界」では世界的なバレエの新人大会に優勝した国際的なバレリーナとして名声を博しており、ツアーで世界中を飛び回っていたという。
そして大恋愛の果てに同僚のバレエダンサーと結婚し、新婚旅行から帰って来たところでこの戦場に舞い戻ってきたのだ。
余りにも華麗な成功人生に引きずられ、「本当の自分」たる軍人の男という現実を受け入れられずに自我が崩壊してしまったのだそうだ。
精神疾患と判断された隊長は、既に結婚して子供もいたにも関わらず全てを放り出した。
噂ではどこから入手したのかバレリーナのチュチュ姿ですすり泣きながら裏路地で凍死していたという。
恐らく隊長にとっては、このむさくるしい現実の方が「悪夢」となってしまったのだろう。
見かけはごついおっさんではあるが、一切の記憶をなくしたところから二十四年間も「女」をやっていたんだから、もう精神的には完全に「女」だろう。
それこそ、平凡…いや非凡な女がある日突然むさいおっさんに性転換させられたみたいなもんだ。筋肉ムキムキ男のバレリーナ姿は確かに滑稽ではあるが、事情を知る者にはなんともうら悲しいものがある。
そして、人間を完全に精神的に崩壊させる事も出来る「タイム・ボム」は実際に体験した兵士でしかその威力…というか「何が起こるか」が分からないので、一種の戦場伝説と化していた。
恐ろしいことに、無事に生還した兵士の中には自ら「タイム・ボム」に飛び込んで行く者すらいたという。
気持ちは分かる。
確かに恐ろしい経験ではあるが、この戦場でどうせ死ぬのなら別の人生に飛び込むのも悪くない。敵の狙いは、そうして自らキルゾーン(殺傷圏内)に飛び込んでくる哀れな敵兵を蜂の巣にすることだった。
普通の攻撃だったのだ。
この戦争はもうすぐ終わる。
こんな状態で戦線が継続出来るわけが無い。どうにかして和解してくれないと本当に駄目になってしまう。
オレの様な「タイム・ボム」経験者もみんな戦場に戻ってはいたが、時折女体が恋しくなる。「あちら」に生れ落ちた瞬間には全ての記憶は一旦消えているのだが、こうして戻ってくればそれも加わった記憶が堪能できるのだ。
ああすればよかった、こうすればよかったと思い悩むのだ。
オレは最後の日にバージンをどうしてあんなに衝動的に捨てたのかを遂に思い出していた。
そう、「そういう体験をすればよかった」とずっと思っていたからだ。
思い出した。
実はオレは「タイム・ボム」のリピーターなのだ。
あの体験が忘れられず、どうにかもう一度「あちら」の世界に飛び込むことだけを考えて戦場を駆け回る「ジャンキー」だったのである。
中には意識だけが飛ばされた状態で戦火に巻き込まれてそのまま物理的に戦死してしまうのもいる。
その際「意識」がどうなってしまうのかは分からない。
オレたちの間では「あちらの世界で無事に一生を終える」のではないかと推測されていた。
そうでなくたって元々人間はいつかは死ぬものだ。だったらこんなクソみたいな戦場で死ぬよりもそれこそ「あちらの現実」で輝かしいステージを踏みながら死ぬのも悪くない。
この間の女子高生体験は実は三回目だった。
一度目は無事に女子大に受かり、新生活を始めるところまで行っていた。
ただ、この時は何故か物凄く真面目ながり勉少女だった。
制服は中高一貫して野暮ったいセーラー服で、牛乳瓶の底みたいなメガネでそばかすだらけ。
成績は常にトップクラスだけど見た目が垢抜けないので男には全く縁が無いままこちらに戻ってきてしまった。
二回目は高卒だったけど、魅力的な男と結婚できて子供まで出来た。
だが結婚と共に豹変した男に母子ともども虐待されてえらい目に遭った。
子供が殺されるまさにその瞬間にこちらに戻ってきた。

そして先日の女子高生生活だ。
明確な記憶は残っていないのだが、どこか潜在意識にそういうところはあるらしく、これまでに失敗した体験を無意識に回避し続けたみたいだ。
成績はほどほどでいいから目一杯遊び、制服もオシャレで可愛いところを選び、友達も作って…そして素敵な恋愛もする。
恋愛ってのはすればいいんじゃない。相手の男も選ばないと。
一応の目標を達してしまったのだが、先日の隊長の人生経験が後押ししてくれた。
バレリーナかぁ…。
別にバレエには興味ないけど、映画女優とかモデルなんてのもいいな。
とにかく女と生まれたからにはその美貌できゃーきゃー言われる存在になってみたいじゃないか。
実際のところ、報告では百パーセント女の人生を体験させられているのだが、男になってしまう場合も考えられなくは無い。
ま、それはそれでいいや。
少なくとも食い詰めて戦場で夢の欠片(かけら)を漁るジャンキー以下の人生なんぞそうありゃすまいよ。
オレことカザマは今日もまた「タイム・ボム」が仕掛けられていると噂の戦場に向かうのだった…。
■
あとがき
作.真城 悠(Mashiro Yuh)
「真城の城」http://kayochan.com
「真城の居間」blog(http://white.ap.teacup.com/mashiroyuh/)
挿絵:針子 http://melo.xii.jp/
彼女は妙な記憶に悩まされていた。
仮にB子としておこう。
都内の共学校に通う何の変哲も無い女子高生であるB子は、ここまで何の不自由も無く育ってきた。
成績も悪すぎもせず、良すぎもしなかった。
平凡なサラリーマン家庭の長女として生まれ、中学では吹奏楽部に所属。県大会の準決勝で敗れて、全国大会が開かれている時には家でごろごろしているというありがちな女子中学生だった。
もちろん人並みに初潮に驚き、初ブラにときめき、初恋…に似たもの…に戸惑ったこともある。
特にこれといった理由も無く、「制服が可愛いから」という理由で近所の私立を選び、今度は「文芸部」に所属した。
毎日夜遅くまで練習する運動部や、高校ともなると遊びでは済まされない吹奏楽部や軽音楽部と違い、「文芸部」はテスト期間が終わった後の長い放課後に集まって何となく読書感想を言い合うというぬるい部だった。
それがB子の気性に合っていたみたいだ。
仲のいい女の子の友達も3人ほどおり、いつもつるんでいた。
その友達とは修学旅行の時にもクラスが違っても勝手に合流し、いい加減な部活をいいことにいつも一緒だった。
そんなB子にも進学の時期が迫ってくる。
可もなく不可もない成績だったB子だが、特に展望も無く都内の私立文系の学部を目指して勉強している。
将来のことなんて全く分からない。特になりたい職業がある訳でも無く、そもそもこんな不景気では就職できるだけ御の字だ。
かといって高校を出てすぐに結婚というのも現実味が無さ過ぎる。
三人家族なので自然と身に付けた料理のスキルはそれなりのものだとは思うけど…大体相手がいない。
不況の時代に生まれ育った「ゆとり世代」のB子には相手の男にも多くを求めない、ある意味においては「今時の」女子高生だった。求め過ぎては相手だって大変だろう。
そんなB子が、この頃時折妙な記憶に悩まされていたのだ。
ぼんやりとしたイメージではあるが、薄暗い洞窟のようなところでひたすら重い荷物を抱えて走り回っている夢である。
物凄く息苦しくて、二度と経験したくない嫌な緊迫感に満ちている。
それこそ命が掛かってる…そう、戦場のような…。
戦場なんてテレビ映像やらゲームですら経験がない、平凡すぎる女子高生のB子にどうしてそんなフラッシュバックが来るのか全く分からない。
最初にそれが来たのは高校二年生の修学旅行の時だった。
それが最初の一回目。
その後2~3ヶ月おきに現れる。
最初の一年くらいは気のせいだと思っていたのだが、高校三年生になって頻度が高くなってきた。
余りにもあやふやな不安なので両親に相談する訳にもいかない。
受験勉強に集中してドロのように寝た日などはそんな夢を見ないこともあったが、生理不順で痛くて適わない時などは本当に悪夢が纏(まと)わり憑くようだった。
その記憶は架空のそれにしては、妙になまなましいものだった。
仕方が無いので親友の子たちに相談してみると、口が堅かったものの彼女たちもまた同じ様なフラッシュバックに悩んでいたという。
しかも細部を突き詰めてみると、殆(ほとん)ど状況が同じなのである。
B子たちは気味が悪くなって一時期はその話をなるべくしないようにしていたが、この頃は会うとその話ばかりしている。
誰に相談する訳にもいかないので本当に困った。
両親は心配性なところがある。相談したところで、病院に入れられたりしたら適わない。
とはいうものの、どうにか日常生活と折り合いをつけたB子は辛い受験勉強をやりぬいた。センター試験、本試験とこなし、見事合格を勝ち取った。
第一志望には受からなかったものの、そこそこ名の通った女子大への合格を決めたのだ。
中学・高校と共学のため、女子大に行くのは少々不安もあったが、それこそ子供ではないのだから、別に男の子の影が全く無い訳ではないはずだと自分を励ました。
何しろ在学中に成人になり、酒もたばこも合法的に飲めるし吸える様になるのだから。
卒業式までの日、B子の様な合格組は気楽なものだったが、ギリギリまで行われている二次試験を頼りにクラスメートの大半は全国を飛び回っており、二月後半から三月ともなるとクラスの半分くらいは出席していなかった。
実はこの頃、例の悪夢は益々酷くなり、殆(ほとん)ど毎晩の様になっていた。
徐々に時間も長くなり、朝に目が覚めて現実世界にちゃんと戻ってこられるのか不安になるほどだった。
そんな中、親友の一人が行方不明になった。
同じ悪夢に悩まされている友達だった。
合格者も次々と決まる慌(あわただ)しい雰囲気の中のとんだ不祥事に、平凡な高校は軽いパニックに陥った。
B子は何となく意識していたクラスメートの格好いい男子と捜索過程で一緒になっていた。
卒業式が明日に迫っていたこの日、結論から言うとB子はその男子に処女を捧げた。
自分が悪夢と謎の記憶に悩まされていることを打ち明け、卒業した後にその先の未来が見えないほど不安だと吐露したのだった。
結局親友は姿を現すことなく、三分の一ほどが既に進学先に引っ越した状態のままで卒業式は行われた。
使い古された制服に“合法的に”(?)袖を通すのも今日が最後だ。
バージンもしっかり失えたし、思い残す事の無い女子高生生活だった、とB子は親友の安否は気に掛かるものの満足だった。
そして、寝床に入り、本格的に気を失った。
「…おい!大丈夫か!?しっかりしろ!」
B子がバチッ!と目を開けるとそこには迷彩柄のヘルメットに同じく迷彩柄の軍服に身を包んだ男がドロだらけの顔で見下ろしていた。
「な…何なの!?」
B子は思わずガバリと起き上がった。
まただ!またあの悪夢だ!
「気が付いたか?大丈夫なのか!?」
夢にしては妙に現実感がある。これは何だろう?
そしてB子は大変な現実に気が付いた。
「な、何よこれええええっ!?」
起き上がったB子の身体はゴツい男のものとなっていた。そして先ほど見かけた迷彩柄の軍服に身を包み、鉄砲だのリュックだのがフル装備されている。
「…どうやら本当らしいな」
周囲の軍人たちが多少ニヤニヤしながら顔を見合わせている。
「な、何よ…何なのあんたたち…」
まるでオカマみたいな男の声が脳内に反響する。物凄く気持ちが悪かった。
けど、この人たちって…。
「もしかして…グレッグにミッキー?」
「そうだよ!思い出したか!ああよかった」
どうして、どうしてあたしはこの見たことも無い人たちの名前を知ってるの?
「どれくらい思い出したんだ?」
「どれくらいって言われても…」
まだ混乱していた。思わず女子高生みたいなくねくねした仕草を取ってしまっていた。
「おいおい!無理も無いがよお、ここは戦場なんだからそろそろシャキッとしてくれや」
状況が全く分からない。何がどうなってるの!?あたしは明日から女子大に通う為に引越し先に住民票を持って行かなくちゃいけないのよ!
「まあ、仕方が無いさ。先日帰って来たグレンもそうだった」
少し位が高い雰囲気をかもし出すたくましいおじさんが出てきた。
「いいかカザマ」
どうやらこの世界では「カザマ」というのがあたしの名前らしい、とB子は思った。
「お前は敵軍が開発した「タイム・ボム」に引っ掛かったんだ」
「タイム…ボム!?」
「ああ、これが恐ろしい兵器でな。外傷は無いが意識を十年以上に渡って吹っ飛ばすものだ。無論、外からは全く観測できない」
周囲がニヤニヤ笑っている。
「恐らくだがお前は異世界に意識が飛ばされた様な形になった。そこで赤ん坊として生まれたお前はそこから十八年ほどそこで生きた記憶を植えつけられたんだ。お前の今の挙動だと、どうやら女の子だったらしいな」
周囲がひゃーっはっは!と爆笑している。
しかし、B子はそれどころではなかった。
そ、そんな…じゃあ、あの十八年間のあたしの女としての一生は…全部幻だったの!?
あたしの本当の姿はどっかの国の兵隊…しかも男で、それなのに意識を女として生まれて高校を卒業するまで体験させたっていうの!?
「今、先に帰って来たグレンから聞き取り調査を行ってるから分かったんだ。何でもお前らはあっちの世界で仲良し女子高生だったんだって!?」
「も、もしかしてそれって…C子!?」
周囲がひっくり返って笑っている。
「ああ、そうらしいな。まあ、十八年間も女をやってたんだから仕方が無いが、明日からまた戦場だからよ。その女みたいな態度と言葉遣い直せよ」
そんな…。
B子…いや、カザマは呆然としていた。
楽しかったあの小学生の時のこと。お転婆だったあたしはクラスの男子と余ったおやつの争奪戦を繰り広げて逆に泣かしちゃったし、初めて中学のセーラー服を着たときのあの気分…。
楽しかった女子高生生活に初めての性体験…あれもこれも全部幻だったっていうの!?
そういえば、今にして思えば符合するところがある。
ずっと悩まされていた謎の記憶は「元の自分」の記憶が流れ込んで来ていたものだった可能性がある。
あの暗い洞窟は自分が「タイム・ボム」を食らったミッションでのものだし、全身がやたらに重かったのも兵装を担いでいたからだ。
C子たちと会ってすぐに意気投合したのも、「元の姿」では戦友だったからに違いない。
…余りにもかけ離れた可愛らしい姿同士ではあるが…。
そんなことを考えている間に、徐々に男の頃の記憶が蘇ってきた。
そうだ、確かにオレは洞窟へのミッションに参加したんだ。そこで炸裂したまぶしい光で記憶を失って…次に物心ついたのはオレが女の子として幼稚園に入る3歳だか4歳だかの頃のことだ。それ以降オレはずっと女として生きてきたんだ…。
オレはC子ことグレンと再会した。
行方不明になったのは「こちらの世界」に一歩先に戻ったからだったのだ。
こちらの世界に先に戻って数時間は経っていたためにグレンはすっかり男に戻っていた。ふざけておっぱいをもみあった女子高生同士の頃の記憶は…あるけど、男ってのはそういうのは口にしないもんだ。
「大変だー!また新型らしいぞーっ!」
その声にオレたちは一斉に走り出した。
その後もその戦場では「タイム・ボム」は猛威を振るった。
格好つけていた隊長も巻き込まれ、意識を失った。
オレは挙動やら口調がすっかり戻るのに一日掛かったんだが、隊長は…戻らなかった。
何でもやっぱり生まれたときからやり直しで、実に二十四年も「あっち」にいたらしい。
驚くことに隊長は「あっちの世界」では世界的なバレエの新人大会に優勝した国際的なバレリーナとして名声を博しており、ツアーで世界中を飛び回っていたという。
そして大恋愛の果てに同僚のバレエダンサーと結婚し、新婚旅行から帰って来たところでこの戦場に舞い戻ってきたのだ。
余りにも華麗な成功人生に引きずられ、「本当の自分」たる軍人の男という現実を受け入れられずに自我が崩壊してしまったのだそうだ。
精神疾患と判断された隊長は、既に結婚して子供もいたにも関わらず全てを放り出した。
噂ではどこから入手したのかバレリーナのチュチュ姿ですすり泣きながら裏路地で凍死していたという。
恐らく隊長にとっては、このむさくるしい現実の方が「悪夢」となってしまったのだろう。
見かけはごついおっさんではあるが、一切の記憶をなくしたところから二十四年間も「女」をやっていたんだから、もう精神的には完全に「女」だろう。
それこそ、平凡…いや非凡な女がある日突然むさいおっさんに性転換させられたみたいなもんだ。筋肉ムキムキ男のバレリーナ姿は確かに滑稽ではあるが、事情を知る者にはなんともうら悲しいものがある。
そして、人間を完全に精神的に崩壊させる事も出来る「タイム・ボム」は実際に体験した兵士でしかその威力…というか「何が起こるか」が分からないので、一種の戦場伝説と化していた。
恐ろしいことに、無事に生還した兵士の中には自ら「タイム・ボム」に飛び込んで行く者すらいたという。
気持ちは分かる。
確かに恐ろしい経験ではあるが、この戦場でどうせ死ぬのなら別の人生に飛び込むのも悪くない。敵の狙いは、そうして自らキルゾーン(殺傷圏内)に飛び込んでくる哀れな敵兵を蜂の巣にすることだった。
普通の攻撃だったのだ。
この戦争はもうすぐ終わる。
こんな状態で戦線が継続出来るわけが無い。どうにかして和解してくれないと本当に駄目になってしまう。
オレの様な「タイム・ボム」経験者もみんな戦場に戻ってはいたが、時折女体が恋しくなる。「あちら」に生れ落ちた瞬間には全ての記憶は一旦消えているのだが、こうして戻ってくればそれも加わった記憶が堪能できるのだ。
ああすればよかった、こうすればよかったと思い悩むのだ。
オレは最後の日にバージンをどうしてあんなに衝動的に捨てたのかを遂に思い出していた。
そう、「そういう体験をすればよかった」とずっと思っていたからだ。
思い出した。
実はオレは「タイム・ボム」のリピーターなのだ。
あの体験が忘れられず、どうにかもう一度「あちら」の世界に飛び込むことだけを考えて戦場を駆け回る「ジャンキー」だったのである。
中には意識だけが飛ばされた状態で戦火に巻き込まれてそのまま物理的に戦死してしまうのもいる。
その際「意識」がどうなってしまうのかは分からない。
オレたちの間では「あちらの世界で無事に一生を終える」のではないかと推測されていた。
そうでなくたって元々人間はいつかは死ぬものだ。だったらこんなクソみたいな戦場で死ぬよりもそれこそ「あちらの現実」で輝かしいステージを踏みながら死ぬのも悪くない。
この間の女子高生体験は実は三回目だった。
一度目は無事に女子大に受かり、新生活を始めるところまで行っていた。
ただ、この時は何故か物凄く真面目ながり勉少女だった。
制服は中高一貫して野暮ったいセーラー服で、牛乳瓶の底みたいなメガネでそばかすだらけ。
成績は常にトップクラスだけど見た目が垢抜けないので男には全く縁が無いままこちらに戻ってきてしまった。
二回目は高卒だったけど、魅力的な男と結婚できて子供まで出来た。
だが結婚と共に豹変した男に母子ともども虐待されてえらい目に遭った。
子供が殺されるまさにその瞬間にこちらに戻ってきた。

そして先日の女子高生生活だ。
明確な記憶は残っていないのだが、どこか潜在意識にそういうところはあるらしく、これまでに失敗した体験を無意識に回避し続けたみたいだ。
成績はほどほどでいいから目一杯遊び、制服もオシャレで可愛いところを選び、友達も作って…そして素敵な恋愛もする。
恋愛ってのはすればいいんじゃない。相手の男も選ばないと。
一応の目標を達してしまったのだが、先日の隊長の人生経験が後押ししてくれた。
バレリーナかぁ…。
別にバレエには興味ないけど、映画女優とかモデルなんてのもいいな。
とにかく女と生まれたからにはその美貌できゃーきゃー言われる存在になってみたいじゃないか。
実際のところ、報告では百パーセント女の人生を体験させられているのだが、男になってしまう場合も考えられなくは無い。
ま、それはそれでいいや。
少なくとも食い詰めて戦場で夢の欠片(かけら)を漁るジャンキー以下の人生なんぞそうありゃすまいよ。
オレことカザマは今日もまた「タイム・ボム」が仕掛けられていると噂の戦場に向かうのだった…。
■
あとがき
退けよ退魔の体 第四話 by.サケフレ
第一話はこちら
そんなこんなで始まった僕の一人暮らし。料理はレシピさえあれば基本的に上手く作れるので、そこには困ることはない。
問題は買い物なのだ。こんな格好では買い物になんか行けるはずもない。
帽子でツノを隠そうとしても、そもそもその帽子がない。神主がかぶるあの帽子は赤いハチマキになってしまっていたし、他の帽子ではどうも隠せそうにはない。
そこで、僕がこのマンションに入ったときに見つけた張り紙のことを思い出した。
たしか、このマンションの住人ならある条件付きで依頼を引き受けてくれる情報屋と書いてあった気がする。場所は最上階の一番左の部屋で、随時歓迎だったと思う、そうだな。
それで、その部屋へと入ってみることにした。インターホンを鳴らして鍵が開いていたから中にいるんだろうなと、トビラを開けてみると、いきなりドライアイスでのお出迎えがあった。
思わずびっくりしてしまったが、これは誰でもそうなるだろう。
「やぁやぁ、佐藤探偵事務所へようこそ。おっと、これは珍しい。まさかのサキュバスとはね。僕も有名になったものだ」
自画自賛をする、ガリ勉にアホが入った少年。が最初の印象だった。なぜか身体が熱くなる。男だからだろうか?
「まぁ、アホなのはいいとしてちゃんと解決してくれるのか?」
「それはもちろん。だけど、条件を教えよう。まず、女だということ…はサキュバスだからクリアだね。次に、今からこの街の犯罪者を誰か捕まえて来て」
「は、え?犯罪者を?」
「そう、犯罪者」
「無理だろおぉぉぉがぁぁぁ」
「いやいや、無理じゃないし。今の時代、ロリコンなんかいくらでもいるし。犯罪者に仕立てあげるなんて簡単だよ」
「というか、なんで犯罪者なんだ?」
僕のもっともな質問。
「犯罪の被害者になった人の依頼しか受けないのさ、僕は。君が犯罪者をおびき出したのを僕が通報して、手柄をとるのさ」
「やっぱり人の頼りになっちゃダメだよな、うん。帰ろう」
「ちょっと待ってくれよ。君、そんなに大事でもないの?その依頼。自分じゃ分からないから僕のところに来たんじゃないの?」
「そうなんだけどさ、自分が被害者になるのはいやだし、手柄をとられていくのはもっといやだろ」
「自分じゃできないんだろ?じゃあ受けた方がいいね。僕はなんでも解決できる」
「しょうがないな、嘘だったらお前も犯罪者にする」
「それはすごく困るな。ところで、君の名前は?」
ここで僕は迷った。本名を出すと絶対におかしがられる。だが、元は男だったんだで通じる。のか?
さすがにな。しょうがない…もじるか。
「西之原 星七(にしのはら ほしな)だ。なんと呼んでもいい」
「ほしなちゃんだね。よし、じゃあ今日の夜に早速やろう。夜空いてる?」
「空いてるぞ。ちゃんとできるのか?」
「失敗したら殺してくれてもいいから」
見事に商談成立したわけだった。
それまで僕は時間を部屋で過ごす事にした。部屋は広く、一人では使いきれない大きさだった。自分の所有物で触ってしまったものは全部小学生の女の子風のものになってしまう特殊能力のせいで、殆どのものが、この服と同じ黒とピンクの二色で構成された部屋になっていた。
元男の青年だった僕の趣味としては最悪の部屋だった。
トイレの便座カバーまでもがピンク色に染まっている。
トイレと言えば、と考えた僕は女としての初のトイレに挑戦してみることにした。
しかし、出そうと思っても出ないものは出ない。
そんなとき、あの淫魔の声がまた聞こえ始めた。
「おぉ、少年。いや、今は我と融合してサキュバスだったの。失礼したな」
「そんな皮肉はどうでもいい。なんでお前は朝以来現れなかった?」
「教えてやろう。それはの、ワシが主導権を握ろうとして集中した。それで精神的な体力を全部消費するのじゃ。それをあっさりお主に返されて体力がなくなり、話すこともできなかったのじゃ」
「そうだったのか。それで今になってやっと回復したと」
「そういうことじゃ。お主もそういうことになったらタイミングを見計らえよ。と、言ってもワシはそんなスキは与えぬがな」
「それはこっちのセリフだ。一生主導権なんて渡させないぞ」
「言うのう。じゃがいいのか?お主が主導権を渡さないということは、サキュバスでいる時間も長くなるということじゃ。今はないであろうしっぽやツノの感覚もそのうち定着し、本物のサキュバスとなってしまうということじゃぞ」
「なんだ…と。つまり、元には戻れなくなるということか?」
「そういうことになるのぅ。そうなったら、人間であったお主の精神は完全に我と融合し、飲み込まれるのじゃ」
「期限は?元に戻る方法は?」
「そんなの教えるわけないじゃろう。じゃが、一つだけは哀れなお主に教えてやろう。鏡に映るのが今の自分の姿に完全になるときがタイムリミットじゃ」
僕は急いで洗面所に向かった。朝も言ったが念の為だ。
洗面所と風呂に行く時のトビラには暗証番号を設定することができる。入る時に設定して出る時に入力するという安全設定だ。
僕はsakyubasuとうって、入った。鏡を覗いてみると、今朝とさっぱり変わっていない元の顔が映っていた。ホッとして話を再開した。
「いいだろう。それまでに…ひゃっ」
女の高い声を出してしまった。理由は、いきなり尿意が増してきたからである。
「一体な…にをした…?」
「簡単なことじゃ、お前が慣れてもいない器官の主導権など我が握っているのじゃぞ?」
僕は急いで番号を入力し始めた。が、しかし尿意はどんどんと高まってくる。それに慣れていない女性器で我慢なんて出来るはずないのだ。唯一できることは、手で抑えることと、早くパスワードをうつことだった。
男の時と違って出ると思ったら、一気に高まってくるのだ。
「もうっ…やめ…や…め…」
僕はもう我慢の限界に達していた。
そして、いつも男として出していた場所とは別の場所からの放出感がある。だが、出ているという感覚はなく、いつの間にか減っている、という感覚だった。
しかし、場所も場所であるし、何よりもパンツの上からおしっこを流している。つまり、これは
「お漏らし…だな」
声すらも漏れてしまう程にがっかりしていた。
しかし、チョロチョロと流れるそれは、とても長く感じられた。

挿絵:四葉チカ http://kinoko.kirara.st/crown/
「…っな、なんだ?」
いきなり、尿の出る感覚が止まってびっくりした。というよりも、止められた、という感覚で、出きった感じではなかった。そう思った理由は、止まったときに体があつくなったからだ。男のときとこれは同じであったからそう思った。
たぶん尿が止まって、もっと出るはずのものが押し返されて逆流したからなんだろう。そんなのは調べたこともなかったから、ただの勘であるが…
淫魔は答えなかった。楽しんでいるんだろう。
そこから十数秒経ってからまたおしっこの感覚が再開した。その数秒後に止まった。
泣きそうになったが、そこで例の腹痛が襲ってきたから、今度はしっぽを地面に叩きつけて淫魔の意識を飛ばした。
そして、この洗面所で流したおしっこを見て
「これ、どうしようかな…」
<つづく>
そんなこんなで始まった僕の一人暮らし。料理はレシピさえあれば基本的に上手く作れるので、そこには困ることはない。
問題は買い物なのだ。こんな格好では買い物になんか行けるはずもない。
帽子でツノを隠そうとしても、そもそもその帽子がない。神主がかぶるあの帽子は赤いハチマキになってしまっていたし、他の帽子ではどうも隠せそうにはない。
そこで、僕がこのマンションに入ったときに見つけた張り紙のことを思い出した。
たしか、このマンションの住人ならある条件付きで依頼を引き受けてくれる情報屋と書いてあった気がする。場所は最上階の一番左の部屋で、随時歓迎だったと思う、そうだな。
それで、その部屋へと入ってみることにした。インターホンを鳴らして鍵が開いていたから中にいるんだろうなと、トビラを開けてみると、いきなりドライアイスでのお出迎えがあった。
思わずびっくりしてしまったが、これは誰でもそうなるだろう。
「やぁやぁ、佐藤探偵事務所へようこそ。おっと、これは珍しい。まさかのサキュバスとはね。僕も有名になったものだ」
自画自賛をする、ガリ勉にアホが入った少年。が最初の印象だった。なぜか身体が熱くなる。男だからだろうか?
「まぁ、アホなのはいいとしてちゃんと解決してくれるのか?」
「それはもちろん。だけど、条件を教えよう。まず、女だということ…はサキュバスだからクリアだね。次に、今からこの街の犯罪者を誰か捕まえて来て」
「は、え?犯罪者を?」
「そう、犯罪者」
「無理だろおぉぉぉがぁぁぁ」
「いやいや、無理じゃないし。今の時代、ロリコンなんかいくらでもいるし。犯罪者に仕立てあげるなんて簡単だよ」
「というか、なんで犯罪者なんだ?」
僕のもっともな質問。
「犯罪の被害者になった人の依頼しか受けないのさ、僕は。君が犯罪者をおびき出したのを僕が通報して、手柄をとるのさ」
「やっぱり人の頼りになっちゃダメだよな、うん。帰ろう」
「ちょっと待ってくれよ。君、そんなに大事でもないの?その依頼。自分じゃ分からないから僕のところに来たんじゃないの?」
「そうなんだけどさ、自分が被害者になるのはいやだし、手柄をとられていくのはもっといやだろ」
「自分じゃできないんだろ?じゃあ受けた方がいいね。僕はなんでも解決できる」
「しょうがないな、嘘だったらお前も犯罪者にする」
「それはすごく困るな。ところで、君の名前は?」
ここで僕は迷った。本名を出すと絶対におかしがられる。だが、元は男だったんだで通じる。のか?
さすがにな。しょうがない…もじるか。
「西之原 星七(にしのはら ほしな)だ。なんと呼んでもいい」
「ほしなちゃんだね。よし、じゃあ今日の夜に早速やろう。夜空いてる?」
「空いてるぞ。ちゃんとできるのか?」
「失敗したら殺してくれてもいいから」
見事に商談成立したわけだった。
それまで僕は時間を部屋で過ごす事にした。部屋は広く、一人では使いきれない大きさだった。自分の所有物で触ってしまったものは全部小学生の女の子風のものになってしまう特殊能力のせいで、殆どのものが、この服と同じ黒とピンクの二色で構成された部屋になっていた。
元男の青年だった僕の趣味としては最悪の部屋だった。
トイレの便座カバーまでもがピンク色に染まっている。
トイレと言えば、と考えた僕は女としての初のトイレに挑戦してみることにした。
しかし、出そうと思っても出ないものは出ない。
そんなとき、あの淫魔の声がまた聞こえ始めた。
「おぉ、少年。いや、今は我と融合してサキュバスだったの。失礼したな」
「そんな皮肉はどうでもいい。なんでお前は朝以来現れなかった?」
「教えてやろう。それはの、ワシが主導権を握ろうとして集中した。それで精神的な体力を全部消費するのじゃ。それをあっさりお主に返されて体力がなくなり、話すこともできなかったのじゃ」
「そうだったのか。それで今になってやっと回復したと」
「そういうことじゃ。お主もそういうことになったらタイミングを見計らえよ。と、言ってもワシはそんなスキは与えぬがな」
「それはこっちのセリフだ。一生主導権なんて渡させないぞ」
「言うのう。じゃがいいのか?お主が主導権を渡さないということは、サキュバスでいる時間も長くなるということじゃ。今はないであろうしっぽやツノの感覚もそのうち定着し、本物のサキュバスとなってしまうということじゃぞ」
「なんだ…と。つまり、元には戻れなくなるということか?」
「そういうことになるのぅ。そうなったら、人間であったお主の精神は完全に我と融合し、飲み込まれるのじゃ」
「期限は?元に戻る方法は?」
「そんなの教えるわけないじゃろう。じゃが、一つだけは哀れなお主に教えてやろう。鏡に映るのが今の自分の姿に完全になるときがタイムリミットじゃ」
僕は急いで洗面所に向かった。朝も言ったが念の為だ。
洗面所と風呂に行く時のトビラには暗証番号を設定することができる。入る時に設定して出る時に入力するという安全設定だ。
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「いいだろう。それまでに…ひゃっ」
女の高い声を出してしまった。理由は、いきなり尿意が増してきたからである。
「一体な…にをした…?」
「簡単なことじゃ、お前が慣れてもいない器官の主導権など我が握っているのじゃぞ?」
僕は急いで番号を入力し始めた。が、しかし尿意はどんどんと高まってくる。それに慣れていない女性器で我慢なんて出来るはずないのだ。唯一できることは、手で抑えることと、早くパスワードをうつことだった。
男の時と違って出ると思ったら、一気に高まってくるのだ。
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「…っな、なんだ?」
いきなり、尿の出る感覚が止まってびっくりした。というよりも、止められた、という感覚で、出きった感じではなかった。そう思った理由は、止まったときに体があつくなったからだ。男のときとこれは同じであったからそう思った。
たぶん尿が止まって、もっと出るはずのものが押し返されて逆流したからなんだろう。そんなのは調べたこともなかったから、ただの勘であるが…
淫魔は答えなかった。楽しんでいるんだろう。
そこから十数秒経ってからまたおしっこの感覚が再開した。その数秒後に止まった。
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「これ、どうしようかな…」
<つづく>
2013年 1月文庫新刊チェック
01/4 文藝春秋
文春文庫 狂言サイボーグ 野村萬斎 620
01/10 アスキー・メディアワークス発行/角川グループパブリッシング発売
電撃文庫 正義の味方の味方の味方 哀川譲 620
01/10 光文社
光文社知恵の森文庫 人はカネで9割動く 向谷匡史 未定
01/10 光文社
光文社知恵の森文庫 結局「仕組み」を作った人が勝っている 荒濱一 未定
01/15 ソフトバンククリエイティブ
GA文庫 男子高校生のハレルヤ!(2) 一之瀬六樹 630
01/19 ソフトバンククリエイティブ
ソフトバンク文庫NF 心理学を活用する! 夢をかなえる勉強術 ゆうきゆう 699
文春文庫 狂言サイボーグ 野村萬斎 620
01/10 アスキー・メディアワークス発行/角川グループパブリッシング発売
電撃文庫 正義の味方の味方の味方 哀川譲 620
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光文社知恵の森文庫 人はカネで9割動く 向谷匡史 未定
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GA文庫 男子高校生のハレルヤ!(2) 一之瀬六樹 630
01/19 ソフトバンククリエイティブ
ソフトバンク文庫NF 心理学を活用する! 夢をかなえる勉強術 ゆうきゆう 699
なぜ、あの会社はもうかるのか? ビジネスモデル編
最近、ビジネスモデルがなんたらかんたらって上司からよく振られるんっすよねぇ。
そんなこんなでこういう本も良く読むのです。
他業界の普通を別の業界に移植して、勝つ!てなパターンを色々紹介してくれる本で、勉強になります。
おかし製作所の勝ちパターンは他にも移植できるんですかねぇ。
そんなこんなでこういう本も良く読むのです。
他業界の普通を別の業界に移植して、勝つ!てなパターンを色々紹介してくれる本で、勉強になります。
おかし製作所の勝ちパターンは他にも移植できるんですかねぇ。
![]() | なぜ、あの会社は儲かるのか? ビジネスモデル編 (2012/07/24) 山田 英夫 商品詳細を見る |
水曜イラスト企画 絵師 うつき滄人(13)加名:伊藤 光太郎
伊藤 光太郎(こうたろう)【変身】
大工一家の若。負けん気が強く、女になった後でも男の作業服で懸命に働いていく。
絵師:うつき滄人 http://utukiaoto.fc2web.com/

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。
本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。
うつき滄人さんはソフトエロOKとの事ですのでよろしくー。
大工一家の若。負けん気が強く、女になった後でも男の作業服で懸命に働いていく。
絵師:うつき滄人 http://utukiaoto.fc2web.com/

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本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。
うつき滄人さんはソフトエロOKとの事ですのでよろしくー。