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「夕立」(4) by.ありす

(4)-------------------------------------------------------

 ラブホテルのベッドの上で、僕は彼女に弄ばれていた。
 彼女の指が、膨らんだ胸の先端に触れたかと思うと、全体を包むようにしてゆっくりと揉み始めた。ぞわぞわとするような震えが背筋を駆け巡り、心臓がどきどきと言うのが聞こえるようだった。
 そして彼女の手が、思わせぶりに太腿の柔らかいところを撫でながら、段々と上のほうへと、探索の場所を変えていった。
 そして終に、一番敏感なところに触れられた。
 
「濡れてるね……」

 彼女の言葉が耳元から全身に向かって、さざめく波のように伝わっていった。
 羞恥に体が熱くなるのを感じた刹那、自分ではまだ触れたことすらなかった、恥ずかしい裂け目を掻き分けて、指が挿入ってきた。
 そこにそんな器官があることを、ずっと意識しないできたけれど、今はその部分が自分の体の一部となのだと、強く意識させられていた。
 それがとてもショックだった。
 自分はあくまで男であって、普段この体で感じていることは、何かの間違いで、本当は違うんだと、自分に言い聞かせていた。
 けれどそんな思い込みを打ち砕くように、現実が何なのかを、彼女の手によって思い知らされていた。
 自己暗示よりももっと強烈な彼女の愛撫で、自分の体は女なんだと、強く意識させられた。
 呼吸が乱れ、心臓が早鐘のように鳴り、痛みとも快感ともつかない刺激が、僕の意識を掻き乱した。

「うぅっ、イ、イヤだよぉ……こんなの……、ふくっ……、んっ……」

 乱れた呼吸の合間に、小さく呟くような声で抵抗の意思を漏らしたけれど、彼女は止めてくれなかった。
 肉体の中心に向けて穿たれた穴から侵入した指が、奥深くまで侵入し、中をこね回すように動いて、硬く閉ざした筈の体を開いていった。
 そして押し寄せてくる違和感と痛みが揉み解されて、やがて僕の体から強い性感を引き出していった。
 凌辱に感じてしまうことに、強い罪の意識を感じたけれど、彼の手が動きを増す毎に、その背徳的な快感を望む気持ちに、だんだんと変わっていった。
 羞恥に抗えない罪の意識とは別に、その罪を快感と感じることを、体が覚えてしまっていた。
 こんなこと絶対に嫌なのに、体はまったくいうことを聞いてくれなかった。
 自分の視界が潤んで行くのを感じると同時に、体も同じように潤んでいった。
 そしてそのことを、“彼”に気づかれていた。

「もういいみたいだね。痛いかもしれないけど、ガマンして」

 彼女の言葉の意味は理解できなかったけれど、朦朧としていた意識を、破瓜の痛みが一瞬だけ、“私”を正気に戻した。
 脚を大きく広げさせられ、彼の先端を挿し込まれた。
 灼熱を帯びた棒で、体の中心を貫かんばかりに、串刺しにされたような感じがした。
 喉まででかかった悲鳴は、柔らかな何かで塞がれた。
 痛みに耐えかねて逃れようとしたが、がっちりと抱きかかえられていた。
 そしてその後の、彼の激しい昂ぶりが、再び私の思考力を奪って行った。
 体験したことのない、異物の侵入による体の感覚と、それを快感と感じとる脳。
 無理矢理に変えられて行く自意識に、“私”の心が耐えられなかった。
 泣いて、くしゃくしゃになっていた筈なのに、彼はこの行為をやめてはくれなかった。

 体の向きを変えられ、撫で回され、揉まれて、キスをされ、快感の尖りを摘まれた。
 彼の思い通りに体を弄ばれるセックスの苦痛を、快感に塗り替えられていく恐怖に怯えた。
 私はせめてもの抵抗に、彼の腕をぎゅっと掴んだ。

 精一杯の私の抵抗。
 彼は動きを止めて、私の顏を問うように凝視した。
 涙で滲んで見えた彼の顔は、行為を中断されたことへの疑問と、何かを耐えるような意思を湛えていた。
 怒られるのではないかという思いが、私の口を封じ体を震わせた。

 彼はふっと笑うと、“気持ちいいだろう?”と小さく言うと、再び行為に没頭し始めた。

 彼を思いとどまらせることの出来なかった自分。
 その結果、こんなことが気持ちいいと、感じてしまう体になってしまうことに、取り返しのつかない罪悪を感じた。 
 けれどそんな罪の意識も、押し寄せる快感の波に、埋もれていった。


 次に正気を取り戻した時には、裸の彼の胸に抱かれていた。

 大切な何かを失うと同時に、別の何か大切なものに包まれているような感じがした。

 胸の中に渦巻いている、よくわからない感情が、自然と目から溢れてきた。
 きっともう、元には戻れないんだという強い予感がして、それがとても悲しかった。

「な、泣くなよ。なんだか悪いことをしてしまったみたいじゃないか」

 そう、あなたは罪を犯した。
 そして、私自身も……。

「ごめん、全然抵抗しなかったから、いいんだと思った。もっと、優しくしてあげればよかったね」

 そういって、私をきゅっと抱きしめ、頭を撫でた。
 抵抗しなかったんじゃなくて、したくても出来なかった。
 それが彼の強引さと、私の意志の弱さの結果だったとしても。

 壊れ物を扱うようにそっと抱かれ、頭を撫でられていた。
 ひと撫で毎に、快感の余韻を残す痛みと、未来への不安で凍りついた私の心が、少しずつ溶けていった。
 私が彼の胸に顔を押し付けると、彼は私をぎゅっと抱きしめた。
 頬に残った涙が、彼の胸を濡らした。

「ごめんね。悪いのは君じゃなくて僕だから、泣かなくてもいいんだよ」

 そういう彼の腕の中に、私はすっぽりと包まれて、次第にまどろんでいった。

*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*


「おい、起きてくれよ! さすがに外泊はまずいよ」
「う、ううん……」

 いつの間にか、眠ってしまっていた。
 彼に急かされるように、ベッドから身を起こした。

「早く着替えて。あと10分で、延長になっちゃうから」
「う、うん……」

 あれ? 裸で寝ちゃった筈なのに、いつの間にかバスローブを着せられている。
 きっと裸のまま、無防備にベッドから起きあがっちゃう様な私のために、寝ている間に着せてくれたんだ
 でも、着替えはともかく、10分でこのくちゃくちゃの髪、まとまるのかなぁ?
 そんなことを思いながら、ベッドから起き上がった。


 時間を少しだけオーバーしたけど、延長料金は無かったみたい。
 簡単なチェックアウトを終えた彼は、怒りを隠せない私の元へ駆け寄ってきた。

「『ごめん』って、さっきから謝っているだろう? もう機嫌を直してくれよ」

 そんな軽い謝罪で良いと思っているの?
 私たちは避妊していなかった
 だから私がベッドから起きて立ち上がった時に、太腿にその証拠が流れ落ちた。
 思わず股間を押さえてしゃがんでしまった私に、彼はそのことを察したんだと思う。
 無遠慮にも私のバスローブを捲り上げて、やっぱりと言うように確かめると、なんの断りもなく、ティッシュで拭き取り始めたのだった。
 そして言うに事欠いて、こんな暴言を吐いたのだ。
『今日は安全日だから、大丈夫だと思う。もしそうじゃなかったら、ちゃんと責任取るからさぁ』

 その言葉は当然、私の怒りをかった。
 責任? 責任って何のことよ?
 二人の体が入れ替わってしまったこと?
 無理矢理セックスした事?
 それとも?

 まったく! 次はちゃんと、避妊してもらわなきゃ!

 ……次? 次なんて、あるのかしら?
 あ、ありえない!!
 二度も体を赦してしまうなんてこと、絶対にありえない……と、思う。

 ベッドの上で晒してしまった痴態を冷静になって思い出すと、今更ながらに恥ずかしくて、死にたくなる。
 私は……だったのに……。

 ホテルから出ると、雨上がりの道の先、夕映えの空に明るく星が輝いていた。

「お、晴れたね。歩ける?」

 まだ何か異物が、アソコに挟まっている感じがする。
 そう言うと彼は、ちょっとだけ気まずそうに笑い、そして伺うようにそっと私の腰に手を回し、縮まった二人の距離分だけ抱き寄せた。
 ホテルに入る前までは、手を繋ぐことぐらいしかしたことが無かったのに、もう私は自分のものだとでも、思っているのかしら?
 不遠慮な彼を見上げたけれど、悪びれた様子の無い彼に、言葉が思い浮かばない。
 自分の中の何かが変わってしまったように、彼の中でも何かが変わってしまっているのかも知れない。
 もう後戻りは出来ないかもという予感に、一抹の寂しさを感じた。

 けれども……、いつまでも、立ち止まったままではいられない。
 私も、彼も……。
 
 何も言わないでいる私に、彼は私の怒りが融けたと思ったのか、私の手を握り、歩き始めた。
 私は何か一言、言っておかなきゃと思い、口を開きかけたところに、彼は言った。

「強引なことして本当にごめん。だけど、これからはもっと大切にするから……」

夕立2
挿絵:針子 http://melo.xii.jp/

 そんなこと言われたら、もう何もいえなくなってしまう。
 優しい笑顔とセリフに、少しときめきを感じてしまったなんてことは、一生言わないでおこう。
 きっと私の顔は、夕焼けに染まる茜色の空よりも、紅くなっているだろう。
 だから彼の背中に隠れるようにして、ちっとも履き慣れないミュールの足をもつれさせながら、乾き始めたアスファルトの道を歩き始めた。


(おわり)

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