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2600万ヒット記念 「恋人たちの時間」(6)  by.ありす

(6)-------------------------------------------------------

 『愛の巣作り』なんてハルカ先生は顔から火が出るほど恥ずかしい課題を出されたけど、落ち着いて考えればたいしたことはない、今夜過ごす部屋を整える作業だった。
 いや、二人で夜を過ごす部屋の調度を整えるんだから、恥ずかしいといえば恥ずかしいんだけど……。

 ダブルサイズのベッドに、カラフルな色の枕が載っている。
 一方はピンク色で赤い文字で“Yes”と書かれている。
 反対側は水色に青い文字で“No”と書かれている枕。

「あ、これ知ってる。日曜日にやってる番組に出てくるやつだよねー」

 有名な長寿番組で、素人の新婚夫婦が出演して、司会者がいろいろ質問する番組だ。
 子供のころはよくわからない番組だったから、まじめに見ていなかったけど、今ならなんとなくわかる。
 今夜二人でこのベッドで一緒に寝るんだ……。
 そう考えるとちょっと恥ずかしい。
 私は恥ずかしさを誤魔化す様に、大きなベッドに、ばふんっと飛び込むようにして寝転がった。

「このベッド、ふかふかで気持ちいいー」
「どれどれ?」

 空いた隣に彼も飛び込んでくる。か、顔近すぎるよぉ!
 恥ずかしくなって思わず、枕で顔を隠した。

「あ、その枕、そういう風に使うものだったんだ……」
「え?」

 枕を顔から離すと、赤い“Yes”の文字が見えた。
 つまり彼の側からは青い“No”の文字が見えているはずだ。
 え、えええっ~!? そうか、気がつかなかったけど、ベッドで使うってことは、これってそういう意味深な枕だったんだ!

 私は枕をぎゅっと抱きしめた。
 だけどその直後、私の意思とは違う行動を体がとった。
 抱きしめていた枕を、ひっくり返して、口が勝手にこういったのだ。

「キス、してよ……」

 ひぇ~、な、なんてこと! 
 ま、まだ心の準備が~! 
 確かに一瞬、頭の中を“キスするならいまかな?”と思ったのは確かだ。
 ほんの一瞬だけだから、そんな事言うつもりはなかったのに! 
 うぅ~ハルカ先生が言っていた、VR体のアシスト機能って、こういうこと!? 
 これはうかつなことが考えられない。
 そんなことを思っていると、急に視界に影がさした。

「は、初めてだから、うまくできるかどうかわからないけど……」

 わ、私だって、そうだよ~。
 でも、今更ここで拒否するのはちょっと不自然。
 って、自分から誘ったわけだし(勝手にカラダが!)。
 身を強張らせながら目を閉じると、唇に何かが触れる感触がした。
 同時に体ごと強く抱きすくめられた。
 思わず声が出そうになったけれど、肝心の口はふさがれていて、ふがふがと情けなく鼻を鳴らしてしまった。
 
「ご、ごめん! 下手糞だった?」
「い、いや、そうじゃなくって、ちょっと、いきなりすぎたかなって……」
「ごめん……」

 彼は腕の力を抜いて私を解放し、身を起こした。
 ばつが悪そうに頭を掻きながら謝る彼が、なんとなく可哀相に思えた。

「最初は、うまくいかなくても、仕方ないよね」

 私も体を起こして、彼の隣にぴったりと寄り添うようにしてベッドの上に座った。
 強く抱きしめられるよりも、今はこのぐらいのほうが心地よく感じた。
 なんだかなぁ……完全に乙女入っちゃってるよ。
 そもそも私はおと……ううん、なんでもない。
 それは意識しないようにって、言われているのだから……。

*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*


 ダイキ君に少しずつ体を預けるように寄りかけて、その優しい温もりに、目を閉じていると、突然の訪問者が現れた。

「どう? キスぐらいはした?」
「せ、先生っ! ノックぐらいしてください!」

 ハルカ先生が何の前触れもなく、部屋のドアを半分だけ開けたその影から、ひょっこり顔を出した。
 私達は慌てて、寄り添わせていた体を離した。
 
「それでダイキ君、どうだった? 彼女とのキスは?」
「え? えと……、やわらか、うぷっ☆▲□……」

 私は感想を述べようとした彼の口を、慌てて塞いだ。

「こ、答えなくて良いからっ!」

 ハルカ先生は得心したように、ニヤニヤと笑いながら腕を組んだ。
 もう! そんな簡単に答えないでよ!

「その様子だと、無事に出来たようね。それじゃ次の課題」
「次の課題?」
「そう、二人じゃないと出来ない作業」
「なんですか?」
「ダイキ君の夕食を作る」
「え? それって、別に二人でなくても出来る作業じゃ?」
「大切な彼にカップめんでも食べさせるつもり? ヒロミちゃんが作るのよ」
「私が? それは良いですけど、ダイキ君の役目は?」
「味見」
「それなら私でも」
「気付いていなかった? ヒロミちゃんの体は作り物。食事の必要はないわ。体を動かしているエネルギーは電気から。だから味はわからないのよ」
「そ、そうだったんですか……」

 そういえばこの体になって、まだ何も口にしていなかった。
 食事の楽しみがないなんてちょっとさびしかったけれど、生身の体じゃないから、それは仕方がないのかも……。

「それで、何を作ればいいんですか? 先生」
「それは彼に聞いたら?」

 ふいに二人の視線を受けて、ダイキ君がぎょっとしたような顔をした。

「え? お、俺は別に……なんでも良いよ」
「“なんでも良い”ってのは駄目よ、ダイキ君。あなたの好みを彼女に知ってもらう、大切なことなんだから」
「でも急に、そんな事聞かれても……」
「今は午後の3時。夕食は午後6時。3時間あるから、二人で何を作るか、よく考えて作業しなさい。あ、先生の分も用意しておいてね。夕食楽しみだわ。二人でがんばってね」

 言うことだけ言うと、ハルカ先生はさっさと部屋を出て行ってしまった。
 後に残された私達は、何からはじめれば良いのか、ちょっと途方にくれてしまった。

*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*


 夕食のメニュー。定番だけどカレーライス。
 ダイキ君と数十分悩んだけれど、結局無難なこのメニューに落ち着いた。
 なんといっても、レシピどおりに作れば失敗が少なく、またオリジナリティを出しやすいという点では、これ以上の料理はないから。

 『もちろん手伝うよ』と彼が言ってくれたので、先ずは野菜の皮むきから始めた。
 そしてまたひとつ私達は学んだ。
 二人でひとつのことを一緒にするって、とても楽しいし、なんだかドキドキする。
 一緒にジャガイモの皮をむいて、一緒ににんじんの面取りをして、隠し味に何を入れるか二人で考える。
 たまに手と手が触れ合うと、お互いにちょっとドキドキして、顔を見合わせた。
 
 玉ねぎとお肉を炒めてから水を足し、切り終えた野菜を入れてコトコトと煮込む。
 頃あいを見計らって固形のカレールーと、厨房に揃えられていた各種スパイスを混ぜて投入する。
 文章にしてみると簡単なことだけど、丁寧にやるのとそうでないのとは、大きく結果が違う。 

 あれ? でもわたしって、そんなに料理得意だったかしら?

*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*


 料理の出来栄えを見に、ハルカ先生が厨房に現れた。

「先生もご相伴に預かるからね。失敗作だったらちょっと困るわ」
「大丈夫です! 私とダイキ君で二人で作ったんですから!」

 私はついムキになってしまった。
 だって、二人で一生懸命作ったんだもの……。


 お鍋のほうはダイキ君に任せて、ハルカ先生とテーブルに食器を並べていた。
 こんな些細なことでも、すごく楽しい。
 でもそんな気持ちを、先生の一言が私を落ち込ませた。
 自分の分の食器を並べようとしたら、先生は言った。

「あ、ヒロミちゃん。あなたの分は必要ないわ」
「え? どうしてですか?」
「もう忘れちゃったの? その体は作り物。あなたは電気で動いているのよ。食事をする必要はないわ」

 そういえば、最初にそう言われたっけ……。
 でも、匂いだってわかるし、さっきお鍋を味見したら、ちゃんとカレーの味がした……様な気がする。

「私は食べられないのかぁ。なんか残念」
「そうねぇ……、食べるフリはできるけど、カレーだとねぇ」
「カレーじゃ、いけないんですか?」
「……匂うわよ。キスするとき」

 私は思わず口を押さえた。まさかさっきの味見で……。

「ねぇ、ちょっと気になったんだけど、その体、そんなに生身の体と同じ様に感じるの?」
「ええ、自分が機械の体だなんて、忘れていました」
「へぇ、先生も今度、試してみようかしら」
「せっかく、ダイキ君と食事できると思ったのに……」
「あら、やっぱり先生は、お邪魔虫でしたね」
「あ、いえ、そんなつもりで言ったんじゃ……。でもつまんないなぁ……」
「それなら、良いアイデアがあるのよ」
「いいアイデア?」
「ちょっと耳を貸して」

 先生は、厨房にいるダイキ君をチラッと見てから、小さな声で私に耳打ちした。
 
「ええ~っ!??」
「良いと思わない?」
「でも、そんなの恥ずかしいです」
「ファミレスのバイトみたいなもんじゃない? 平気よ」
「先生、うちの学校バイト禁止です」
「そうだっけ? いいじゃない。何事も経験よ」
「うう~」

 ハルカ先生の提案は、私にはとても恥ずかしいもののように思えた。

<つづく>

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人を選びそうw

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この作家さん、ニューハーフものしか描かなかった印象があるのですが…確かめねば。

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10/07のツイートまとめ

amulai

RT @omifull: 同人誌即売会でコスプレ女装さんに本を手にとってもらったら、「女性かとおもった」「かわいいですね」「似合ってます」などのお世辞を述べることで大変機嫌を良くし購入に至ってくれるので、覚えておくといいと思います。
10-07 21:19

@unri_cyan おろ?アンリちゃんと相思相愛♪
10-07 20:07

RT @zerojirou: ペニスに一筆書いて見せ合って一番面白かった奴が優勝、というアホ極まりない遊びが小4の時に大ブレイクしていたんですが、「淡麗・生」と書いたところ面白さよりも「こんな難しい字を書けるのか」という点に注目され、クラス中の男子が俺のペニスに群がり「すげえ……
10-07 20:03

RT @GA_SATO: 「思春期ビターチェンジ」小学四年生のある日、少年と少女が入れ替わる(ここまでは定番)。その後、数年が経ちふたりは中学生になった(えっ!?) という話です。 http://t.co/0QRaS67DYA
10-07 18:54

RT @izuming_frog: 約束の1時になったな、残念だがカエル人間になってもらおう
10-07 13:20

あなたは輪廻を繰り返しても未来永劫女の子に生まれ変わる事はありません。
10-07 13:20

@haikessen ばきゅんばきゅんばきゅんばきゅーん 女男女男~!!
10-07 10:02

RT @rna: 「自己の権利を声高に主張」と言っても、他人の人権と衝突している状況でもない限り、普遍的な権利を主張することは、利己的な主張ではなくて利他的な主張ですよ。主張することにリスクがある状況ならなおさら。
10-07 07:59

風水で女体化 というメモがあるが作品化できてない。
10-07 07:49

募集 ぼくの考えた最強のTS娘
10-07 07:48

2600万ヒット記念 「恋人たちの時間」(5)  by.ありす

(5)-----------------------------------------------------------------

 ワードルームからでると、ハルカ先生が待ち構えていたように駆け寄ってきた。
 向かいのカフェテリアでお茶していたらしい。
 興味深そうに私の服装を上から下までじっくりと眺めて言った。

「センスはともかく、仕上げは50点ね。でも、こんなものでしょう。ヒロミちゃんはもう一度こっちへ……」

 と言われ、先生に手を引かれて、もう一度ワードルームに入った。
 ダイキ君は外に待たせたまま、私をドレッサーの前に座らせると、髪に丁寧にブラシを入れ始めた。

「髪には気をつけて。乱れていたらせっかくのその服も台無しだから」

 そういうと、いつの間にか手に持っていた白いリボンをカチューシャのようにして結んで、髪をまとめてくれた。
 そして、銀色の小さなイアリングも付けてくれた。

「ま、ワンポイントになるようなアクセサリを選ぶのまでは、さすがに無理でしょう。そして……」

 これもどこから出してきたのか、ナチュラルピンクのルージュを私の唇に引いてくれた。

「シミひとつ、ほくろひとつ無い完璧なボディだから、お化粧は必要ないけど、ルージュぐらいは引いたほうがいいわ。そのほうがあなたの個性が出るから」
「そうなんですか……?」
「そうよ、ルージュを引くには、もうひとつ意味があるけどね」
「意味って、なんですか?」

 その質問には答えず、先生は私を促す様にして部屋から出た。

「どう? これで完璧でしょう。どこが変わったかわかる?」

 ハルカ先生は、仕上がった私を彼に披露しながら言った。

「髪……白いリボンを付けた」
「それはわかって当然。まだあるでしょ? 恋人のちょっとした違いにも気づかないと、嫌われるわよ?」
「……う」

 彼はまじまじと私の顔を覗きこんだ。
 そんなにじっと見られると、恥ずかしいんだけど……。
 私は視線を下のほうにずらした。

「イアリングと、唇……かな? 口紅を塗ったとか?」
「合格! どう? キスしたくなるでしょう?」

3枚目
挿絵:まさきねむ

 き、キス!? 先生、意味ってそういう……。

「……」

 これには彼だって返答に困るだろう。
 それに人前でキスだなんて……。
 私もそうだけど、彼だってそういうの、イヤだと思う。
 もじもじしていると、ハルカ先生がひじで私をつついて合図をする。
 そ、それってどういう?
 まさか、キスをねだれってこと? これって課題なんでしょうか?

 ハルカ先生に背中を押される形で一歩前に出てしまったけど、さすがにキスはまだちょっと。
 男同士……だし? 不意におぼろげな自分の正体に意識がいく。
 すこし頭痛を感じた私は、それでも顔を上げられずにいると、勝手に口が開いてとんでもないことを言った。

「私とキスするの、イヤ?」

 うつむいたままだけど、顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。
 こんな私は、彼の目にはどんな風に映っているのだろう? 
 でもキスはまだちょっと……せめて人前ではないところで……。

 彼の指が私の頤に触れて、上を向かせた。
 ううう……、せめて目だけはしっかり閉じていよう。
 そう思って硬直したままの私に彼は言った。

「君とキスしたいけれど、今はしない。その気になったら……、その時がきたら自然にできると思う。それまで、我慢してくれるか?」

 低いまじめな声でそういった。
 カッコイイ……、どこでそんなセリフ覚えたの?

「んー。まぁ合格かな? ファーストキスに立ち会えなくて、残念だけど」
「せ、先生、からかうのは止めてくださいよ!」

 ハルカ先生は、彼が真っ赤になりながら抗議するのを、涼しい顔で受け流しながら続けた。

「じゃあ、次の課題はね……」

 先生、課題を出すたびに、ニヤニヤと何かを我慢しているように笑うの、やめてくれませんか?

<つづく>

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