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2600万ヒット記念 「恋人たちの時間」(8)  by.ありす

(8)-------------------------------------------------------

 朝、彼よりもほんの少しだけ、遅く目覚めた。
 彼が体をよじったのを背中で感じて、目が覚めたのだった。
 眠い目をこすりながら、彼も目覚めていると期待して声をかけた。

「ダイキ、君?」
「あ、ごめん。起こしちゃった?」
「おはよう」
「あ、おはよう……」

 私は寝返りを打って、彼のほうを向いた。
 けれど、彼はこちらに背中を向けたままだった。 

「もう、起きる?」
「いや、ゴメン。ちょっと今は……」

 暖かなベッドから起き上がるには、それなりの勇気がいる。
 でも、一日は短い。私たちの時間も。
 私は大胆にも後ろから彼に抱きついた。
 昨夜の罪滅ぼしと言うわけでもないけれど、私から彼に積極的に触れ合うことで、もっと彼の気を惹きたかった。

「うわっ! ちょっと今はまずいってば!」
「どうして?」

 ベッドの中で彼の腕を辿り、手を繋ごうとして、なにか違う感触のものに触れてしまった。

「だ、駄目だよ、それは!」

 うろたえる彼の様子に、起きようとしなかった理由が、わかってしまった。
 健康な男の子の朝の生理現象。

「ご、ごめんなさい。……私、気がつかなくて、ソノ……アレダナンテ……」
「~~~~~~~……」

 こんな状況、きっと彼だってすごく困っているに違いない。
 私ってなんてバカなんだろう。
 こんなこと、毎朝知っていた筈なのに……?

「あれ? 私、どうして……」
「驚かせちゃった? こっちこそ、その……ゴメン」
「ううん、悪いのは私だから……」

 気まずい沈黙が流れた。それをなんとかしたくて、私はまたとんでもないことを言ってしまった。

「その……、手でシテ、……あげようか? (えっ?!今私、なんてことを!)」
「え? い、いいよ、そんなの」
「ううん、やらせて……(ううぅ~、ダメ。これじゃもう後には引けないし、でも……)」

 昨晩、させてあげられなかった代わり、って言うわけじゃないけど。
 たぶん寝起きで、少しボケていたんだと思う。
 でなければ、後で思い返して死んでしまいたくなるような、こんな恥ずかしいこと出来なかったと思う。
 だけど私は、理性とは別の何かに導かれるように、慌てる彼の手からアレを掴んだ。
 手から伝わる感触に懐かしいような、それでいて相応の感触が無いことを奇妙に感じながら、わたしはそっと手を動かしていった。

「ちょ、ま、まずいって! それは,ホントに……」

 抵抗する彼を離さないように、背中からしっかりと抱きついて、彼のモノをしごき続けた。
「や、ヤバイって、……マジで!」

 半ば無意識で、調子に乗っていた私は、包み込むようにもう一方の手を添えて更に刺激を与えていた。

 やがて、彼の体が少し強張った。

「……うっ!」

 手に勢いよく噴出した、少し粘り気のある液体を感じて、私は正気に戻った。

「あ、わ、わたしったら! ご、ゴメンナサイ……」
「あ、あはははは……情けないな、オレ……」

 それが、堪え切れなかったことなのか、それとも、持続時間に関することなのか……。

*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*


 微妙な空気の流れる中、身支度を整えて教室へ行くと、机の上には何冊ものテキストが置いてあった。
 朝から授業……?
 確かに、ここへは遊びに来たわけじゃなくて、学習に来たのだから当たり前だけど。

 講義の内容は現在の結婚制度と法律上の取り扱い。
 他にも一般的な夫婦の例とか、主に結婚後に関する様々な内容だった。
 退屈な内容もあったけど、こうして二人でハルカ先生の授業を聞いていると、なんだか本当に彼と結婚していて、これからのことを学んでいるみたい……。
 退屈だけど、大切な授業だと思って真剣に取り組んだ。

 授業は午後も続いて、おやつの時間になってやっと解放された。
 この後は自由時間。でも、明日のこの時間には、私たちは離れ離れになる。
 そうなる前に、もっと彼との思い出が欲しかった。

「外にデートに行きたい?」
「ええ、だって先生、こういうことは本当はちゃんと手順を踏んでからじゃないと……」
「手順って……」

 私は彼と相談して、その……の前に、恋人達がするみたいにデートがしたいと思った。
 そうやって関係を深めていって、その結果……と言うことにしたかったのだった。
 夕べ私が逃げてしまったのだって、きっとそのせいだと思った。
 だって出会ってまだ一日しかたっていないのに……するなんて、ちょっと急ぎすぎるというか心の準備がと言うか……。

「うーん、あまりこの建物の周辺から離れるのはまずいんだけど……いいわ、その代わりこの携帯もっていって」
「携帯?」
「万が一の時に、あなたたちのいる場所がわかる。ここはそれほど町から離れているわけじゃないから、森の奥とかに行かない限り、通話も可能よ」
「つまり、ひも付きってことですか?」
「遭難でもされたら困るわ。それに今の彼女の体は精密機械なのよ。不測の事態の時に、連絡ぐらいは取れたほうがいいでしょ?」
「彼女を危ない目になんか、あわせませんよ」

 ダイキ君はそう言って、私の手をぎゅっと握った。
 私は嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちで、顔が赤くなった

「さすが男の子、頼もしいわね。彼女のこと、よろしくね」
「もちろん!」
「でも、いいこと? お互いの素性についての詮索は厳禁よ。それが二人の間に課せられたルール。それ以外は、何も制限は無いわ。恋人同士、若い夫婦。どんな関係でもいい。相手の同意さえあれば何をしてもOKよ。そのための、この”体験学習”なのだから」
「「わかりました」」
「あ、それと夕食までには戻ってきてね。ヒロミちゃんはともかく、ダイキ君はちゃんとスタミナつけておかないとね」
「あはは、そうですね」

 意味ありげにウィンクするハルカ先生に、彼は少し引きつった照れ笑いをした。
 私は熱くなって行く頬を押さえながら、下を向いてしまった。

*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*


 私たちは、予め調べておいた山道を少し登り、目的の場所に着いた。
 小高い山の頂上から木々を突き抜けるように設けられた展望台。
 時刻は空が茜色に染まる頃。
 遠くには、色とりどりの光で輝き始めた大都市が一望できた。

「やっぱり! ネットの衛星地図で調べたとおりだった。すごくきれいな景色だろう?」
「うん。ホントすごいね。とってもきれい ありがとう、連れて来てくれて」
「へへへ……そうだ、借りてきたこの携帯で写真撮ろうよ。記念にさ」
「でも、せっかく撮ってもデータは……」
「へへへ、もって来ておいてよかった。俺の個人用携帯のSIMカード」
「SIMカード?」
「これを差し替えれば、俺の個人携帯として使えるんだよ。その間に自分のアドレスにメール出しておけば、あとでデータは回収できる。もちろんキミにも送ってあげるよ。アドレスは?」

 携帯のアドレス? 思い出せない。というか、彼に私の正体がばれちゃいけないことになってるわけだから、教えるわけには行かないはず。
 私は困って彼を見つめた。

「……」
「……いや、ごめん。キミのアドレス知るチャンスかなって思ったんだけど。いやなら……、でも写真撮るのはいいだろう?」
「……ごめんなさい。でも写真はいいわ。撮りましょう」
「そうこなくっちゃ!」

 私たちは二人並んで、夕焼けに背を向けた。
 ダイキ君が右腕を伸ばしてレンズを私たちに向けると、開いているほうの左手で、私の肩を抱き寄せた。
 ちょっと恥ずかしい気持ちになったけれど、小さなモニタに写る私たちは、とても幸せな、ごく普通のカップルに見えた。

 明日になったら、もう二度とは会えない二人。
 それを考えると、胸がぎゅっと苦しくなるから、今は考えないでおこう。

 ダイキ君は、写真をとった後、電波が基地局に届かないような場所を見つけてから、携帯を操作した。
 そしてもう一度見晴らしのいい展望台で、メールを送信した。
 大切な思い出が消えてしまわないように。
 そしてもう一度、さっきの場所に戻って携帯のSIMカードを入れ替えた。
 どういうわけか、一仕事終えたような感じがして、二人で互いに顔を見合わせ、微笑んだ。
 ダイキ君が私の肩にそっと手を置いた。
 誘われるように私が、一歩前に踏み出すと、ダイキ君はもう一方の手を私の背中に回し、そっと抱き寄せた。
 それはとてもぎこちなくて、ダイキ君の緊張が、触れられた肩と背中から伝わってきていた。
 もちろん私の心も、ある予感がして、作り物の心臓の鼓動が早まっていったけれど、体は自然に、ダイキ君の腕の中に包まれるように惹き寄せられていった。
 そして私は、彼の瞳を見つめるように顔を上げ、目を閉じた。
 唇に乾きかけた柔らかいものが、互いの潤いを求めるように触れあい、そして押し付けられる感覚がした。
 時間が止まり、夢の中にいるようにまどろんだ思考の中で、確かにキスの興奮を覚えていた。
 凍りついた時間が再び解けるように、唇の感触も消えた。
 目を開くと、ダイキ君の緊張した顔が飛び込んできた。
 どうしてか滲んでいく視界で、私は自分が涙を流していることに気がついたけれど、きっと幸せに満ちた笑顔だったに違いない。
 ダイキ君にも同じ感情を、持って欲しかった。
 ダイキ君の胸に顔をうずめると、ダイキ君は私の頭をそっと抱くようにして、さっきよりもずっと強く、私を抱きしめてくれた。

 今度こそ本当に、このまま時間が止まってしまえば良いと思った。

<つづく>

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10/11のツイートまとめ

amulai

RT @_i8i_: 講義にて教授「なんて言うんだっけ?人魚みたいに下半身が馬で」私(ケンタウルスだな......)教授「上半身は馬のやつ!」私(馬だな....)
10-11 15:22

これからは女の子になれるかどうかは、人間性の良し悪しで判断されるようになるんだってよ。
10-11 15:02

RT @nekome_haduki: はあ……ヒマっすねえ。とりあえず、主に感謝でもしておくっすかねえ。……主に感謝、っと。ああもう終わったっすよヒマ~!
10-11 14:58

性転大聖、と言うネタを考えたぞ。漫画化まで持っていけるかなぁ。
10-11 10:22

本日は性転なり。本日は性転なり。
10-11 10:22

島本先生のレアな該当作が見れました。仮面ボクサーが特に好きです。
10-11 10:16

RT @simakazu: コレですか(笑) RT @bang94530699: @simakazu 今頃過去の薄い本に可能性を奪われるとは^^・・・でもあれ珍しく少々セクシーだったので宝物。 http://t.co/WN47Ibkuks
10-11 10:05

おおっと!すまない。びしょ濡れにしてしまったね。たまたま、女の子の着替えなら持ってるから、このたまたま持ってた女体化薬を飲んで着替えるんだ。今すぐに!1
10-11 09:09

ボーキサイトが足らん
10-11 08:18

この魔妖虫の卵をお尻から入れると、あなたの体内で孵化、成長し、あなたを内側から徐々に女の子に作り替えていくのです。ですが、よろしいのですか?一旦、体内に入った魔妖虫は二度と取り出す事はできないのですよ?
10-11 07:54

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ソープ‘男の娘’~ナオとおしりえっち~

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