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クジラの人魚姫 7-2 by.黒い枕

それでも爆発的に高まった恥かしさから甲高い悲鳴が上がる。
びぐん、っと全身で飛び跳ねた。
たぐにゅん、にゅぐん、たぷーん!
暴れる巨大おっぱい。 揺らぐ、華奢な身体。
椅子の脚がバランスを崩さなかったのは奇跡的だった。
その幸運に喜ぶことなく――と言うか、そんな余裕ないのか。 真っ赤な顔でクジラはスカートを両手で押さえつけた。

「はぐぅううっ!」

哀れなほどスカート整え始めた彼を、二人は各々の気持ちを呟きながら見下ろす。

「……まぁ、今日は気づかなくても仕方ないかな?」
「セラスちゃん、まだまだ女の子の自覚が足りない! あれだけ真心込めて躾けてるのに――やっぱりもっと厳しくしないとダメなのかな?」

呆れ顔から余裕の笑顔に戻りつつある一応女性で人魚のセシリウス。
何を躾けているのか、何がダメなのか――途方もなく不吉な言葉を零す沙希。

「……うっ、ううぅ」
(見られた……沙希に、せし、セシリウスに! こ、こんな恥かしい姿――ブルマや制服だけで十分なのにぃ! あっ、あああ――っ!)

あられもない、それこそ”自ら痴態を見せていた”ような姿勢を二人にずっと見られていたと思うと、恥かしさが体内で燃え上がった。 心音が煩く、ざわめく。

(あっ、あひぃ! んんっ……からだがぁ、急にあつくぅ……なっていくうっ!)

肌にへばりつく冷や汗が留めなく、乳房の表皮に滲み始めてしまう。
不安だけではない。
虚しさや、無力感ではなく――もっと理性を焦がす邪な感情、禁忌の喜悦が脳裏を困惑させる。

(あ、あんっ……んっ、んん……心音がぁ……煩いぃ。 ひいぃぃんん!)

クジラ自身――本人が説明して貰いたいくらい――分からないが、体中にこそばゆい快感が駆け巡っていく。
熱いとまで行かなくても、妙に生暖かい昂ぶりが身体をゆっくりと焦がす。 
ハァハァ、と艶かしい息継ぎをしながらクジラは恥かしげに眉と目尻を逆立てた。

(うぐっ、ぐすっ……! なんっで。 なんで誰も何も……何も言ってくれなかったんだよ……バッカ、ばかばか、ばあっか!)

後悔しても何にもならないのに、何時から、何時から――と思考が堂々巡りし、やがて無関係な者たちへの責任転換へと変わって行った。
完全な八つ当たり。 否、これはそれですらない。
関係者である沙希とセシリウス以外は催眠術によって『白方セラス』への関心を限りなく少なくされているのだ。
クジラ当人の希望によって、セシリウスが、そう処置していた。
つまり――むしろ、これは完全な彼の自業自得だと言えるのだ。 

「うっ、ううぅ! はずかっ、しぃ……な、なんでいって……言ってくれればっ……沙希も、セシリウスもっ、なん、でっ! なんでだよっ?」
「もう! そんなに恥かしいなら気を付けないとだめじゃない。 ……他人のせいにしちゃだめよ。身だしなみは女の命なんだから、自分で気が付きなさいっ」

嗚咽を堪えきれないと、セシリウスに注意されてしまった――まるで、小さな子供の我が侭を窘める母か、姉かのように。
多大にプライドを傷付けられるが、恥かしさの余りに彼は小さく縮こまるしか出来なかった。

「…………っ」

目線すらも彼女に合わせられない。 
顔すらも上げられなかった。
反論したくても自分を淫らな女の子と思ってしまい、存在するだけで卑猥なのではないかと不安になって、身体を痙攣させる。 
顔はトマトのように真っ赤だった。

「……っ……!」

堪え切れず、涙が頬を伝った。 
恥辱から滲んだ涙――何度目になるのか、分からない胸の痛み、切なさに無言でクジラは打ち震え続ける。
たぷっ。 たぷにゅんっ! たぷるるんっっ!

(俺は男……恥かしく、ない。 え、エッチじゃ、ない。 け……けど、けどっ!)

胸が弾むと身体も揺らされて、そのせいか心がさらに内気に閉じ篭る。 
頭を過ぎるのは今日一日で失った男としての自信、そして女の子としての辱め。
破廉恥に肌が露出しすぎている、コスプレ風のセーラー服姿。 二周りも小さいサイズの衣服はただでさえ大きい胸元を無理に拘束し、谷間を刺激的に深めていた。
体育の時間には、紺色の布地に恥部と臀部をぎゅぅ、と強めに締め付けられて、悩ましい太ももの曲線美と、魅惑のお尻の淫猥な美しさを披露する嵌めになった。
無論、セーラー服同然にイヤらしい目線が男子、女子、そして教員関わらず彼へと注がれていた。

「はぁ、……んっんん!」

たぷんっ! たぷるん! 波打つ胸元の振動が脳裏を浮き立たせる。

(んんっ! あぐぅっ……! あっ、だめぇ! さ、沙希に弄られた感触が……っんん!)

途中からセシリウスの催眠術のせいで無関係な人たちにエッチな瞳を向けられなくなった、が――その代わりに待ち受けていたのは幼馴染からの激しく、密着的な肉体言語。
巨大房を、ぷっくり盛り上がる男性器を喪失した股座を、思わずかぶり付きたくなる濃艶で卑猥な脹脛を、何度も何度も触られた。
抓られ、捕まれ、そして彼女の小さなベロで舐められた。
結局、放課後まで――仲直りを持ちかけておきながら――おっぱいを揉まれたり、お尻を擦ったり、と彼女がセクハラを止めることは終になかった。
復活した恥かしい感触に理性が飲み込まれそうで、クジラは思わず心細げに頭を振るう。

(ううっ! もう学校なんて二度とっ……あ、れ……これ学校か? がっこう……っ?)

『女の子』として学校生活を送るのは、初めてではあるが、それでも疑問が沸いてしまう。
もしも、これが正しい姿と言うのなら、あまりにも濃密すぎる。
そして、あまりにも破廉恥だ。
特に幼馴染の突拍子もない言動と行動はセシリウスを超えつつあった。 
これが普通――? これが女子高校生――?

(いやっ、いやいやいや。 いやっ、いやいや! 違うだろ、これっ?)

絶対に違う、と――女の子初心者の身でありながら彼は、そう強く思った。

「…………沙希っ……」

そして、同時に自分の理解を超えるセクハラをしてくれた幼馴染へと怨みの一声を唸らせた。
痴態を晒してしまったことに対する気恥ずかしさと、火照る身体の高揚感を誤魔化して――。

「あー、もしかして」
「もしかしてじゃなくて、怒っているわね。どうする沙希ちゃん」

八つ当たりのように思えなくもない、恥かしさの余りに復活した彼の憤怒に二人――クジラの怨敵になりつつあるセシリウスと沙希――は、苦笑を交わす。

(――んん、やっぱり謝った後に胸の揉み砕きと、擽り攻撃、それから両手でのお尻の鷲摑みはやりすぎよ。 それも十回以上も……まあ、頭のなでなでや背中からの抱きつきは問題なかったわ、むしろグッジョッブ!)
(――はい、私も反省しています。 流石にやりすぎました! けど、けどけど頭のなでなではもっとやりたかったです! 後それからもっと強めの抱擁もしたかったあああ!)

仲が大変宜しい沙希と、クジラの姿をしたセシリウス。
不穏で恐ろしいアイコンタクトを交わしている――同時に、欲情の眼差しを向けている――とも気付かずに、涙を滲ませた金色の瞳が、二人を見据えた。 
否――その内の一人に集中して突き刺さる。

「スカートのことは確かに……俺が悪かった。 ああ、そうですよ……俺がいけねぇーんだよっっ!」

眉尻を威嚇的に釣り上げ、自虐的に幼馴染に噛み付いたクジラ。 
睨んだ目付きが、彼女を見上げる。
だが、しかし――。

「けどお前のスキンシップ、と言うかまんまセクハラの方が女子として、人間として――って、ちょっと待て! お前! おっ……お、いっ!?」

怒りに支配された彼の瞳に映ったのは、小柄な少女が屈託のない笑顔で、そそくさと支度を終わらせている姿だった。
慌てて手を伸ばすが、華奢な少女の身体は難なく逃れてしまう。

「じゃあっ! 私部活だからお先に失礼!」
「こらあっっ!! 話は終わってない! おい! まっ――待てぇえええ!」

悲鳴のような怒号が響く。
最後に「ごめんね、胸やお尻触ったの! 自分を抑えられなかったのよっ!許してぇ」と謝るのは彼女なりの誠意か、反省か。

「こ、こらあああああ!ふ、ふふっ、ふざっ、ふざけんじゃねぇええ!!」

空振った怒りのままに叫んだ甲高い怒号が、虚しくクラスを揺るがせる。 
たぷーん、たぷーんっ、と胸が盛大に弾んだ。

<つづく>

くノ一、少年忍者シリーズ そるでいあベストセレクションIII

くノ一、少年忍者シリーズ そるでいあベストセレクションIII DMM版
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俺以外、みんな女の子になった世界~目を覚ますと街中女の子だらけになっていた

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もしも、あえて特攻される方がおられたら情報お願いします。
タイトルの解釈によっては女体化ものの可能性ありますけど、直感的には違うでしょうね。タグもついてないし。
と言うか、そういう設定で創作検討しようかしらん。

俺以外、みんな女の子になった世界~目を覚ますと街中女の子だらけになっていた

僕、女になっちゃった その二

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10/21のツイートまとめ

amulai

@mizyukurify うん、合格の後でね。受験は勝負所。それも『オレは勝負所ですよ~』てな感じのとても分かり易い勝負所ですよー。オレは勝負所で真剣になれない奴は信用できないし、流石に受験を邪魔するのも気が引けるのですよん。応援してるから頑張ってね。
10-21 23:33

@F_TSF Fさんは色々優秀ですしねぇ。
10-21 22:30

@haikessen おめでとー
10-21 22:03

@mizyukurify リーフィさんはテンションが高くて可愛いですねぇ。今作の製作委員会に入れちゃって主人公のメンタリティ造形の参考に個人情報や嗜好を根掘り葉掘り聞いたりも面白そうなんですけど、またそれは次の機会にw
10-21 22:01

@mizyukurify シナリオ第一稿上げたのでおそらくは製作ラインに乗ります。乞うご期待っす。まぁでも来年だわな。
10-21 20:38

「二次元エロ禁止!販売をやめさせろ!」 「いや、むしろ逆に『性欲は二次元で処理すべし。実在の人間を性欲の対象にすること禁止』っていう方が理想に近いんじゃね?」 「…え、僕は『性欲は人に向けろ』って言ってることになるのか」 「人類の性欲を根絶する方法がないなら、そうだろうね」
10-21 19:15

RT @morikinoko8888: ガンプラ作ってるだけでクラスのメガネ美少女委員長と仲良くなれてなおかつその子がガンプラに興味持つわけないだろ!!!!!なかったわ!!!!!!!!!妄想乙!!!!!!!!!!
10-21 18:39

RT @hongo: 「殺人ロボット禁止!製造をやめさせろ!」「いや、むしろ逆に『戦争はロボット同士の戦いで雌雄を決する事とする。人間を殺害することを禁止する』っていう方が理想に近いんじゃね?」「…え、僕は『戦争は人でやれ』って言ってることになるのか」「戦争をなくす方法が…
10-21 17:46

RT @shimoneta_tweet: 「大きくなったらお姉ちゃんと結婚するー!」 「ほんとー?」 「うんー!」 「…じゃあ今すぐ大きくしてあげようか?」 「え、魔法!?」 「うん」 「やってー!!」 「じゃあ…脱いで?」 「え?」 「脱いで/// 「う…うん///」 「お姉…
10-21 07:54

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  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
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