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クジラの人魚姫 8-2 by.黒い枕
「んがぅ……んあぁっ!」
無駄と知りながら、それでも叫ばずにはいられないのか。
涎を口元に垂れ流しつつ、咽び泣き叫びながらぴちち、ぴちぴち、と体ごと跳ね回る。
(な、んで……俺が、こんなめにぃ! せ、セシリウス、のばかぁ……うっ、ううう)
自分をこんな目に合わせている元凶の顔を思い浮かべて、苦しげに眉尻を歪めつつ、たぷるんと胸を揺らし、悪態をつく。
『んぶっ、んぶぅ』と猿轡に唾液を染み込ませながら。
とくん、とくん、とくっ、ん!
(あっ……あ、っ……なにが……したいんだよぉ……ばか野郎……うっ……ぅうう)
虚勢が瞬く間に剥がされていく。
心音が脈動を早め、微量だが確実に迫り来る高揚感に心が落ち着かない。
胸元の巨大双球をたゆん、たゆん、と重そうに揺れ動き、そこから滲み出る喜悦の疼痛に顔赤らめ恥ずかしがりながらも、甘い喘ぎをこぼす。
「んっ……あん。んっ、んっ――」
(ば、ばかセシリウスぅ。お、怒らねぇー、お、怒らなから……ひっ。もう解放してくれぇっ!)
夜の静寂さと独りぼっちの不安から身体が身ぶるを起こす。
たぷるんと胸が弾けた。
ぴち、ぴちぴちぴちぃいいい、と尾ひれと耳ひれが寂しさを紛らわせようとするかのように羽ばたく。
「んっっ、あふぅ……んっ……んんっ!」
先ほどの接吻のよって呼び覚まされた快楽と、異形の姿で放置されている孤独感が、美しい女体でもある人魚の身に成り果てた元少年の精神を追い詰める。
(あ、あうぅ……。女……女になってい、意気地まで女になっちまったっていうのかよ、おれは……)
嫌な気配を肌が敏感に感じ取り、怯える自分自身の有様を女々しいと自虐しながらも、クジラは震えを止められない。涙がこぼれた。
(ふぇっ?あ、あぅ……まさか……せ、セシリウスいない、のぉ?あ、ひぃあ!?い、やぁっ!)
まさかと思う――が、もしかしたらセシリウスは帰ってしまっているのかもしれない。
否、そもそも彼女が犯人ではなかったかもしれない、とさえも考えてしまう。
ぴち、ぴちちぃぃいいいっっ。
(ふっ、ふぐうっ!ふ、ふわーんっ!……ひぐっ……やだぁ、にんぎょ、やだぁよぉ!こ、こんなのた、堪えられないっ!?)
最悪な未来を予想すればするほど、雪崩のように募る恐怖が精神を締め付ける。
誰でもいいから助けてほしい。
自分自身の力で抜け出そうとする意志と勇気が――いつの間にか、彼の中で完全に消失していた。
(ひぁああ!いたい!やだぁ!たすけて!だ、だれか助けて!い、いやぁあああ――っ!)
本当の女の子であったような女々しい泣き顔で、誰にかまわず救いを求めた。
そんな哀れな彼――と言うか『彼女』を孤独の恐怖から救おうとするのか。
“二人”の人影が闇の中で蠢いた。
直後――光が、暗闇を追い払った。あっという間に、瞳が瞬いた。
「ん、ぐぅ――っ?」
(ふぁ!?あ、あぐっ!?で、でんきぃ!?だ、だれだ!?)
人魚だからなのか。
比較的に早く回復した、真っ白に染め上がってしまった視界の中で捉えたのは二人の人物。
にへらへら、と互いに違う笑み――満面の笑みには違いない表情――を浮かべた幼馴染と、同居人が、そこには立っていた。
が、しかし……。
「はぁ、はぁ、はぁはぁはぁ――可愛い。クジラがかわいい過ぎる」
「ああっ……いけない、いけないと思いつつ――この胸の中にある滾りが抑えきれないっ!」
女のような外見をした背丈の高い少年と、荒らしい息を繰り返す少女。
二人は、助けに来た訳ではないようだ。
少なくとも、クジラが渇望する優しい『王子』様では――片方が女の子のこともあり――なかった。
むしろ、その逆だ。
(あ、ああ!あ、あああっ――いやぁああ!み、見るなあっ!)
ぴちっ、ぴちぴちっ、ぴちぃちいいいッ――!
身体が震え上がるほど熱心に見つめられ、倍増した恥かしさに、耳ひれが羽ばたくように跳ねた。
「はぁ、はああ、はあ……くじらぁ」
「沙希ちゃん……よだれ、よだれ」
口元を腕で拭いながら、それでも悩ましい――おぞましとも言える眼差しを美しい女の人魚になった元少年に注ぐ少女と、美女に思えてしまうほど気だるい色香を滲ます微笑を浮かべる少年。
(ひっひぃいい!さ、さきぃ?せ、セシリウス……っ?う、うぅ……やだぁっ……な、なんかコワイ……うん、絶対に近づきたくねぇっ――!)
苛烈な熱意を一方的にぶつけられ、頬を赤く染め涙ぐんでいた泣きっ面が途端、引き攣った。
「…………」
現状他者の助けを借りる他ない身ながらも、彼は助けを求めなかった。
いや、それどころか涙ぐむどころか身じろぎすらも見せなくなる。
異様な雰囲気を醸し出す、馴染み深い二人を無視し続けた。
本能が『関わりたくないっ!関わるなっ!』と告げていたからだ。
「…………」
「もう、なによ。その反応……っ」
頬を膨らませ可愛くふて腐れても、その笑顔に隠された邪な企みは誤魔化し切れない。
俄か女性に過ぎないクジラだが、”乙女”の危機感をひしひしと感じ、警戒を少しも緩めない。
ぴちちぃ、ぴちぴちぴちちぃぃ!
(か、かえれっ!帰れっ!じ、自分でなんとか、するっ……から。か……かえれよぉっ!頼むからっ!)
背筋が強張り、胃の臓腑が冷え切っていく。
身体が硬直する。恐怖と警戒心に張りつめて。
敵意すらも滲ませ睨みつける――が、しかし、彼女たちは少しも下がらない。
否、そればかりか僅かに幼馴染が近づく。
「……っ!」
「可愛くないの……まぁいいや。これから私がたっぷり可愛く、泣かしてあげるからいいもんっ」
「うふふ。クジラくん――じゃなくてセラスちゃん初心だもんねっ。ハジメテが拘束プレイだなんて……ああダメ。あたし……また興奮しちゃうっっ」
「…………っつ」
――無視、したい。
しかし、彼の拒絶を逆に存在しないかのように受け流しながら、二人の会話は続いていく。
「ああっ、でもでも。メイドプレイも捨てがたいし、水着プレイも魅力的かしら?」
「はぁはあ……あんっ。 そ、それは後ほどたっぷりということで――ぶっちゃけ私はもう辛抱たまらんのですっ!セシリウスさん――いえ、クジラさんっっ!!」
「…………んむっ!むううっっ!」
眼前に迫る二人が、野生の荒らしい熱意をぷんぷんと噴出しっ放しなものだから生きた心地がしなくなり――叫ばずにはいられないほど精神が追い詰められる。
ぴちぴちぃちちぃ、ぴちぴちぃっ!
「んむ――っ!んなっ、んんっ……」
自分の肉体を操る人魚のセシリウスと、最近訳のわからない興奮を患っている幼馴染の朝倉 。
迫り来る脅威と化した二人と向き合う覚悟を決めてクジラは、ギロリと睨む。
(この――いい加減におふざけもここまでくると俺も怒るぞっ!!)
『簡単には屈しないぞ』という意味を込めて。
――が、しかし。
「あら、やだ……かわいいっ」
「だめ、ぇ……クジラ……そんなに私を……誘わないでよっ」
残念なことに、少しも怖くない。
迫力が乏しすぎる。ほぼ皆無だ。
良くて――それも多大な誇張で言うのであれば――小さな女の子が照れて睨み返している程度の脆弱な眼光に過ぎなかったのだ。
<つづく>
シンデレラウミウシの彼女(児童書・神様による女体化)
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ガクとマキは兄弟のように育った幼なじみで中学の同級生。
部活も一緒のバスケ部という仲良しコンビ。
だが、二学期初日、教室にマキの姿はなく、心配したガクが放課後にマキの家に様子を見に行ってみると、なんとマキが女子になっていた!しかもガクとマキ以外誰もマキが男だったことを覚えていない。
マキがとつぜん女子になってしまった理由は、実はご近所の祠の恋の神さまのある思惑が関わっていて……?
11/29のツイートまとめ
amulai
RT @sham_maniac: ケモノっ娘イラストはいわば撒き餌っ……!全てはケモぬい…ぬいぐるみ化萌えまでのプロセス……!
11-29 23:56@mizyukurify まったく問題ない。心配無用です。
11-29 23:55@nekome_haduki 葉月ちゃんのそーゆープロデューサー的能力と言うか、プロジェクトマネジメント能力をぼくは高く評価してますよー。なかなかできる人少ないんですよね。
11-29 23:50@nekome_haduki すげー!葉月ちゃん、超やり手やん!
11-29 22:36@mizyukurify 大丈夫だb
11-29 22:32RT @atsuji_yamamoto: ↓たぶん「字が書ける」ということと「小説が書ける」ことの違いがわからない相手だと思う。傭兵モノとかでよく言われる「俺はプロとしか組まない」というのは、けしてかっこつけのセリフではなく地獄を見て血を流した人の至言かと。
11-29 21:22RT @shocorubbish: 仕事したくないとか同人やめたいとかじゃなくて、出家したいんスよ 出家したいんス
11-29 21:18RT @atsuji_yamamoto: お堅い職業の素人のクライアントがおもしろくもなんともないただの説明でしかない文章を「シナリオ」と称して送りつけてきて、使い用がないので手を入れると怒り出すケースがあって困り果てているマンガ家の友人に同情中。「バカは黙れ」とか言うわけにも…
11-29 21:08RT @kakenavi: 新社会人のみんな!会社には慣れたかい!なにかと、コンプライアンス、コンプライアンスって、教育でうるさくなかったかな!法令遵守は企業の義務だからね!ところで知っての通り、サービス残業は違法だ!守らないとね!コンプライアンス!
11-29 21:06RT @RyuMoto: 明日のお昼くらいに第一回完全無視似顔絵ショップ始めますあなたの年齢外見性別全部無視!何があっても美少女に描く似顔絵サービスです。一人1枚で限定先着10人とします。一枚5000円とかの予定です。詳細はまたツイートします#完全無視アイコン …
11-29 20:13
クジラの人魚姫 8-1 by.黒い枕
「んに、ゃ、ぁぁ……んっ」
びゅう、びゅう、とそよ風が繊細な下半身を撫でている。
少し冷えてしまったのか。
身体が身震いする震動に意識が揺さぶられ、クジラは重い瞼を開けた。
ぴち、ぴちちぃっ。
「…………んぅ……?」
(……あ、れぇ……? お、おれ? いっ、体……もう……よ、よる……なのか?)
夜を思わせる暗さ――と言うか、近くの窓の向こうでは夜の光景が広がっていた。
近くにある開けっ放しの窓から張り込む夜風がカーテンをひらひらと翻し、彼の柔らかい身体を――特に『下半身』を冷やしていたのだ。
「んっ……むぅっ……」
(えっ、と……確かオレは倒れて……保健室にはこばれてっ……あれ、なんで夜?えっ?)
自身が横たわっていたのは、彼が通う高校の保健室に間違いなかった。
しかし、血の回らない頭はそこにいる理由を思い出し切れない。
ぴちっ、ぴちち。
(んっ?)
暗闇の中、何かが跳ねる。それと同時に――。
「んっ、んぶっ!」
じりじりとした痛みを胸と腕に感じ、クジラは思わず呻きを上げる。
(あっ、ん……ふぁ……からだが?あ、あれぇ……えっとお、おれは俺は確か……?な、なんだろう?胸が、熱い?あれぇぇ?)
なんだか乳房が熱っぽい疼痛に苛んでいた。
違和感は彼の中で増加し続ける――が、今まで体験したことのない、まるで碇を括りつけられているかのように重たい頭では、違和感の正体を捉えきれない。
仕方なく、まずは気を失う直前までのことを思い出そうと試みた。
(えっと……確か……はぅっ!さ……さむいっ!?)
ぴち、ぴちぴちっ、ぴちちぃ。
「んっ、んっ……」
予想以上に華奢な身体は冷え切っていた。彼は呻きを上げて、ぶるぶると震える。
(ふあっ!ほ、火照った身体にはちっとキツぃ……って俺はなんで身体が熱く……あっ――!)
唐突に、唇と舌をとろとろと淫欲に蕩けさせられてしまった接吻の感触が、脳裏と胸中に蘇る。
とくんっ……とくんっ……。
心音が加速して、嫌でも唇の粘膜が悦楽の思い出に昂ぶる。ジンジンと体が火照ってきた。
それと両手と下半身に感じる鈍い痛みが、強くなる。
しかし、今は訴えかけてくる痛みよりも、恥ずかしい気持ちで脳裏が一杯になっていた。
(お、おれぇ!せ、セシリウスとキスしちゃった……そ、それもお、俺からせ、せがんでた……あっ、あひぃっっ!?)
未だに続く頭を縛り付ける痺れのせいか。
意識を取り戻してから徐々に強くなる痛み――取り分け、両の手首とたぷるんと揺れる乳房を襲う圧迫感――よりも本物の女の子のように接吻をおねだりしてしまっていた自分の行動に、恥ずべき行為に羞恥心が爆発してしまう。
正直、意識を取り戻してから無くならない体の違和感が、どうでもよくなるほど恥ずかし過ぎた。
(あ、あっ、ああっ。俺なんて、ことを……んあっ、ああっひぁあああ――っ!)
この保健室で、セシリウス――今は自分の姿をしている彼女――と『何をしてしまったのか』を完全に思い出し、恥ずかしげに眉尻を歪めた顔が、燃え上がるような真紅に染まった。
「んあっ、んんっーっ、んんっー」
凍えた体が瞬時に熱くなり、胸元が悩ましい心音を走らせた。トクンッ――と。
(ううぅっ、そぅだあ……オレ……オレ……セシリウス、と――)
欲望のままに口付けを望んでしまった場所。
時間が経っている筈なのに、未だに濃厚な雌と雄の発情臭が漂っていそうで――実際は思い込みなのだが――洒落にならないほどの恥ずかしさが体を巡る。
ぴち、ぴちちぃ、ぴちぴちぃいっ!
(はぅっ!ち、ちくしょう俺のばか!セシリウスのばかっ!……けど、気持ち……よかっ、たぁ……っ?な、なにを考えて……あぅはうううっ――!?)
恥辱と悔しさに吐き気すらも覚えるが、それでも覚えてしまった快感はすさまじく、簡単に否定できるものではなかった。
心の葛藤に、クジラの瞳から涙が滲む。
(あ、あんなに気持ちいいもの……だったんだ。キスって……)
恥かしい。気色が悪い。
そして、怖い。
……が。
(あ、んっ――。だ、めぇ……またぁ、体が熱くぅ……なるうっ!)
胸を弄られるとは違う、舌の乱舞が生み出す官能。
抗えない魅惑が今なおも脳裏を満たし続けているのか――。
「んっ、んんぶっ!ぶぁっ、おおおっ……!」
再び灼熱の興奮が、悩ましい女体に巻き上がった。
気のせいではない。
なんだか乳房まですごく熱い。蕩けているかのように、じりじりと熱い。
(――あっ、ダメっ!だぁああ!せ、せしりうすぅがぁ、上手っ……上手すぎて、からだが……ぁああっ!おっ、おっぱいがまだ……あつぃ!変な気分になる、くらいっ……胸が疼いてるぅ俺っ!)
どたぷーん、と揺れる特大の乳房を悩ましい熱が痛めつけ、クジラは禁忌の喜悦を少しも抑えられなかった。
「んっ、んんっぶうぅぅ!」
ぎしぎしっ、ぎしぎしっ。
豊満乳房がセーラー服の下で揺れ動くたびに、妙な音が響いている……が、彼は気づかない。
「んぁあっ!……んっ、んぐっうッ!」
セシリウスの舌先で、口腔を激しく抉られた衝撃を思い出し、身震いを引き起こす。
特大の乳房が艶美に揺れ動き、意識を取り戻したばかりの元少年の心に、早くも女の快感を思い出させようとしていた。
むぎゅるんんっ、にぎゅるん、ぶにゅりィィ――ぎしぎししっ。
『何か』に圧迫されて。
(オレの馬鹿やろう。 へ、変態か! ……我ながらァ……情けないぃっ)
「ふごふごっ……」と呻くと、口元に唾液が滲み出た。
大き過ぎる美巨乳がたぷんたぷん、と大胆に波打ち――ぴちぴちっ、と魚の尾となった下半身が音を立てて弾んだ。
(ん? あれ……?)
何かが、おかしい。 変である。
そう思い、恥ずかしさのあまりに悶えるのを中断し、もう一度――ぴちちぃっ、とひれを動かし、たぷるん、と胸を揺らす。
そこで彼はようやく、自身の体が人魚のままであることを知る。
「――っ!?んんっ、んんん――っ、っっ!?」
頭脳がその事実を、やっと理解した。
(なっ!なんでオレ人魚のままなんだっ? い、いやそもそももう……なんでも、もう夜なんだっ?せしっ……セシリウスはっ!?)
彼の困惑を置き去りにして尾ひれと耳ひれ――魚のひれと人間の耳が融合したかのような器官――が、水気を帯びた響き発する。
夜の学校の静寂さを、魚の跳ね回り音が切り裂いた。
ぴちちっ、ぴちぴちぴちぃぃいいいっ、と。
(――うご、けないッ?)
ひれもおっぱいも余計なほど動くのに、それ以外がどうしても動かせない。
今の今になってだが、意識を取り戻してから彼は寝返りも、起き上がることも出来ていなかった。
『何か』が、窮屈に悩ましい人魚の女体を締め付けていたのだ。
(こ……これはっっ?)
恐る恐る、びくびく――と、蒼く煌めく長髪を揺らす怯えた顔で、下半身を見やった。
(ふぅああっ!?な、なにこ、これぇ!?お、おれのおっぱいにな、縄が……はぅううう!し、しかも――か、かなり痛い!?な、なんでぇひ、ひぃぃっ?」
薄暗闇の中、彼は自身の巨大おっぱいが荒縄に緊縛されているのを発見してしまう。
「んっ、んぶぶううっ!?」
何で今の今まで気づかなかったのかと思うほどに、むっちりとした柔肉が制服の上から圧迫されている。
(ふぐっ、ぅぅ……!な、なんなんだよぉ!お、おっぱいだけじゃなく……あ、足も……ああっそんなぁ!?)
怯えを強めながら、さらに視線をその下へと向けた。
眼が、人魚の下半身を捉える。
蒼く煌めく鱗にびっしりと覆われた巨大な尾ひれが、縄によってベッドに縛り付けられていた。
「んほっおおぉ!?んごっ、んごご!んふっ――!?」
ぴちぴちっ、ぴちぃいいい、ぴちぴちぴちぃぃぃいいいッッ!!
「んっ、んんっ!ぶっぶおっ、んごぉっ、んん!――んぎぃいっっ!?」
(くそっ!は、はずれえ……ひぃああ!?ひ、ひぎぃぃ!?」
ちょっと強めに跳ね回る、と丈夫な荒縄の繊維が、敏感な鱗に食い込んだ。
「んぶっ!?んごぉオオっっ――!!」
激しい痛みが、神経を揺るがした。
魚の鱗にも色々あるが、人魚の鱗には感覚が、神経が備わっていて――かなりの敏感さで、ぼろぼろと涙がこぼれるほど強烈な痛みが全身に走る。
「んっ、んん!んんっ!んんっ……んぶううっっっ!?」
思わず甲高い悲鳴を漏らす。
が、しかし――悲鳴が、声が『何故か』言葉にならない。そのことに彼は、愚鈍ながらも気が付いた。
「んあっ? んんむっ!?んぐぅぅっ……!?」
明らかに変である。
否、異常事態が確実に起きていた。
「んむっ……なんっ……ぁぐぅうっ……」
理不尽な状況へのパニックと、体を襲う痛みから涙を流しつつ、取り敢えずは視線を上へと向けた。
仰向きのまま固定されている姿勢の頭上では、その細い両手が荒縄でベッドのパイプに結び付けられていた。
(くそっ、はずれないっ!はず、れないっっ!――って!?ひぃいいっ!?こ、この口にもごもごした感触って……まさかっ!?ちょっと待てぇ!う、うわあああっ!?)
叫んだつもりが、くぐもった声にしかならない。
やはり普通の気の失いようではなかったようだ。
麻痺していた感覚が、理性が大分戻ってきていた。
今では痛みや尾ひれの感触と同じくらい『小さなこと』と捉えてしまっていた口のもごもごとした詰まった感が、何よりも強い違和感を脳裏へと伝えてくる。
すっかり自身の唾液でべちょべちょになった唇も半端ではないほど気色わるく――クジラ自身、なぜ今の今でこの違和感を放置していたのかと自分自身に叫ばずにはいられなかった。
だが、しかし――。
「んごっ!んごっ、なん!なぁんんっ――!」
やはり声にならない。
絶叫にすらも聞こえなかった。
言葉にならない悲鳴を上げて、身悶えている彼は見っともないの一言に尽きた。
「んぶぅ――っ!」
煌めく青い長髪と切れ長の瞳が織り成す、秀麗な美貌。
大人の色香を滲ます顔つきに、扇情的に柔肉を挑発的にくねらすセクシーボディー。
紅の唇が艶やかに照り光り、きゅっと締まったお腹の括れも美しすぎて眩しかった。が……。
「んぶっ、ぶぁっ、あああっっ!」
パーツひとつ一つが、眩いほどの魅惑を滲ませている――と言うのに。
例えそのセクシーボディーの下半身が魚のもので、その容姿要望がお伽噺に出てくる人魚姫のようでも、それでも揺るぎない妖艶さと美麗さを持っている――と言うのに。
(しゃ、しゃべれねぇ――!うがぁあああ!)
口いっぱいに詰め込まれた不快な感触――猿轡を文字通り噛みしめながら、喚く様は無様としか言えないものであった。
<つづく>
女装でデート♪ .
気になってたのを買っちゃいました!
二人とも可愛くっていい感じ。
やってる事は完全に犯罪な気がするんですけど、可愛ければなぜだか許されるっぽい流れにw
女装凌辱系が好物な人は特攻あるのみ。
女装が守備範囲であれば『是非買うべし』で。
女装でデート♪ DMM版
女装でデート♪ DLsitecom版

20130709レビュー
女子高生刑事 白石ひなた 1
特にウチの興味と重なるところないので3巻も『データ収集対象外』で。
![]() | 女子高生刑事 白石ひなた 3 (少年サンデーコミックス) (2013/11/18) 早坂 ガブ 商品詳細を見る |
読みました!
特にウチの興味と重なるところないので2巻も『データ収集対象外』で。
![]() | 女子高生刑事 白石ひなた 2 (少年サンデーコミックス) (2013/07/18) 早坂 ガブ 商品詳細を見る |
読みました!
女子高生におっさん名刑事の能力とかやどるけど、女体の神秘とかそういう点は無く、二面性のギャップを楽しむタイプの漫画ですね。
なのでウチの主流ではないのですが、面白いのでまぁこれはこれで。
今のところ、『データ収集対象外』で。今後そういう展開の可能性もゼロではないけれども。
さりげに女装ネタが1編紛れ込んでたりもしますが、全力スルーでw
![]() | 女子高生刑事 白石ひなた 1 (少年サンデーコミックス) (2013/02/18) 早坂 ガブ 商品詳細を見る |
1巻レビュー 20130224
2巻レビュー 20130729
『感謝価格¥100』男の娘乗っ取り祭2~近親相姦ハーレム~
『感謝価格¥100』男の娘乗っ取り祭2~近親相姦ハーレム~ DMM版
『感謝価格¥100』男の娘乗っ取り祭2~近親相姦ハーレム~ DLsitecom版
買ってみました。
原画がエロ方面以外は薄いからか、兎に角やってしまってあんまりありがたみが無いですかねぇ。
魔法を乱用するのもワンパターンになってしまいますし、お話としてはよろしくないです。
もうちょいステップやシチュに力を入れられた方が良いかと思います。
評価は100円なのを配慮して、「同人としては値段分の価値がある」としておきます。

20121111レビュー
11/28のツイートまとめ
amulai
JSは女装小学生。JCは女装中学生。JKは女装高校生。
11-28 23:19@F_TSF 平日余裕ないっすーorz
11-28 23:06審判『用意!』『女になって!』『男になって!』『女にならないで、男にならない!』
11-28 22:25こちらは8月ごろに掲載した青野りぼんさんの作品 そばに転がっているのはオレの親友の死体。これって、一体どういう事だ!?http://t.co/x4ZbYRcbxI http://t.co/dCMO1T5vF5
11-28 00:29
魔法少女?司 (2)
「司ちゃん、こっちだよ!」
HRの質問攻め――と言っても、たいしたことは聞かれなかったが――を乗り切り、一安心していると手を引かれた。
髪の短い元気そうな女の子が、グイグイと俺を引っ張っていく。たしか席に着いた時に話しかけてきた子だとは思うが、名前は思い出せない。
ただ『早く行こ、こっちだよー!』と言いながら、勢いよく引っ張ってくるので、正直かなり怖い。体は既に休みたいと悲鳴をあげ始めている。
「えっと……」
下足室につき、やっと足を止められた。
俺は息を整えながら、わけがわからないという顔で彼女の顔を見ていると、それを察したのか、彼女は元気の良い声で話し始めた。
「私は美樹よ! 白川美樹、司ちゃんの班の班長をしているわ。よろしくね!」
「よ、よろしく」
「今日の1時間目、プールなんだー! って、もしかして聞いてない?」
「そんなの、聞いてねぇーよ!」
可愛らしい少女の叫び声が響き、近くにいたクラスメイトたちの多くが俺の方を向いた。
「あちゃー、どうしようっか。体育、休む?」
俺自身はできれば受けたくはない。一応断っておくが、泳ぐのは得意だし、これでも昔はクラスで一番泳ぐのが速かったから、むしろ得意な方だったと思う。
だが今のこの体では、ヘタをすれば10mも泳げないと思う。いや、そもそも泳げないのではなかろうか。
――一番の理由は、今の俺がプールに入るということは、あれを着ないといけないからだけれども……
「あ、よかった。あなたが久川さんよね。これおうちの方が持ってきてくれたわよ」
見知らぬ先生が俺にそう言うと、可愛らしいプールバッグを手渡した。確かにバックには『5年2組 久川司』と今の自分の名前が書かれている。
「司ちゃん、よかったね。家の人が持ってきてくれて」
「あ、あぁ」
本音を言えば余計なことをしてくれたなと思うのだが、流石にそれを表に出すわけにはいかない。
俺は心の中だけで大きなため息をつくと、靴を履き替え、白川さんと一緒にプールへと向かった。
「司ちゃんって、変わってるよね」
「え?」
女子更衣室に連れて行かれ、ロッカーに荷物を置いたところで白川さんが突然そう言った。
「男子みたいな感じだから運動得意なのかなぁって思ったけど、さっき何度かこけかけたし、今もすごくしんどそうだだし――運動、得意じゃないんでしょ?」
「あ、あぁ」
今の体がどれだけ運動できるのか俺自身知らない。けれども、得意だとはとても思えなかった。
「それになんだろ。女子らしくないっていうかさ。なんか変な感じ?」
もはや苦笑しかできない。というより、女の子になって数日で普通の女の子と同じと言われたら、俺としてはそのほうがショックだ。
「それで、司ちゃん。いつまでそのままでいるつもりなの? 早く着替えないと、遅れるよ?」
「す、すぐに着替えるよ」
俺は目を瞑ると、水着を一度手放し、セーラー服に手をかける。ファスナーをあけ、頭から脱いだ。
「どうして、脱ぐの?」
「――え?」
思わず目を開けて白川さんの方を見る――今までずっと、見てはいけないものを見る気がして見ないでいたが、更衣室の女子の面々は、セーラー服を着たまま、水着に着替えていた。
全裸になろうとしているのは、今ここにいるメンツでは俺だけらしい。
「――着替え方、教えてくれないか?」
「いいわよ」
セーラー服に着替える時にも思ったが、今の俺は女物の服の着方を含めた常識を知らなさすぎる。
できるだけ早く学んで慣れないといけない。そう思ったとき、頭の中に昔のクラスメイトの姿が思い浮かんできた。
(俺も今度は……あちら側になるんだ)
女子として生活し、女子の常識を身に付け、普通に女の子として振舞う自分――それを想像した瞬間、体中に鳥肌が立った。
(腹、括れるのかなぁ)
俺がなりたかったのは男らしい、カッコイイ。そんなヒーローだったはずだ。それがなんで、こんな――
「つ、司ちゃん。気にしなくていいと思うよ。ほら、中には全裸になって着替えたほうがいいって子もいるし、そんなに変じゃないよ?」
俺の目から突然涙が流れ出したので、白川さんが心配そうな顔をしながら励ましてくれた。
大丈夫だと白川さんに伝えると、言われた通りの着替え方で水着姿になるのだった。
ひめごとユニオン
セブンワンダー「ひめごとユニオン」に出てくるヒロインの一人と、その許嫁が該当するのでタレコミ。
主人公の仕事のパートナー「九帖聖」(♀)
http://www.seven-wonder.jp/sw03/character/03.html
と、その許嫁「東橋飛鳥」(♂)
http://www.seven-wonder.jp/sw03/character/sub04.html
見た目逆転しているもののきちんと異性の組み合わせ。
もうなにがなにやら(笑)。
ゲーム中、主人公が女装(メイド服)するというシチュもあり。
この手の話のお約束で、バッチリ可愛く女性陣に大好評というオチですが。
★追記
公式ページではバレバレですが、九帖聖が女性だというのはゲーム開始時点ではバレてません。
女性だと知って狼狽える主人公と、バレたならいいかと開き直って女性としてだらしない姿を晒す聖、どちらもちょっと笑えます。
ちなみに、聖の姉の「九帖祭」も該当といえば該当。
聖ともども男性として育てられ、祭のほうは出奔し戻ってきたら本来の性別に相応しいメイド姿。公式ページの紹介が「聖の兄」なのはそういう訳です。
ちなみに、主人公が着るメイド服は、祭が聖に渡したものだったりします。
ルート次第では聖も着るんですが……サイズ的に無理があるような気も?
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11/27のツイートまとめ
amulai
今週のイラスト企画は…気が付いたら、オレはオレの片思い相手の美少女になっていた。そして、オレのかか細い手には血まみれのナイフ。そばに転がっている死体は・・・オレじゃねぇか!?http://t.co/SSNqaFKKqV http://t.co/lDQBAI2Hhu
11-27 21:11RT @tarareba722: 勉強の最大の面白さって「あ、以前から気になってたアレってこういうことだったのか」という、いくつか見えてた扉がバタバタッと開く瞬間だから、ある程度の知識、見えてた扉である「以前から気になってたアレ」がないと、一生面白くならないんですよね。歳とって…
11-27 20:05手めぇでちんぽを食いちぎれっ!!
11-27 20:04RT @takama2_shinji: 制作進行時代にアパートを探していて、ある物件を見に行った時、大家さんに「何やってる人?」と聞かれて「アニメの仕事」と言ったら「前にここに漫画家の人が住んでいて、たしか吾妻ひでおとかいう…」結局、その部屋に住んで演出になるまでいた。
11-27 14:44俺の妹が俺で、俺の姉も俺だった件。
11-27 12:32RT @tmmixx: ケンシロウっていつまで経ってもトキの背中の傷を気にしてるしシュウの失明を気にしてるし ジャギの破顔は気にしてない
11-27 12:24RT @acide_guene: アメリカのTG創作には女体化の原因として良くブードゥー教の呪いが登場するのだが「voodoo(ブードゥー)の呪い」の代わりに「boodoo(女体化)の呪い」と云うのはどうか?booder(女体化術者)、boodee(女体化される者)、boode…
11-27 10:13俺が俺の母さんで、俺の娘も俺だっただと!?
11-27 10:11@nina0819 ご無沙汰ですー。以前描いて頂いたキャラにSSが付きましたです!取り急ぎご報告まで。http://t.co/xuZWDYb40J
11-27 00:32盗まれた性器
11-27 00:29
水曜イラスト企画 絵師 四葉チカ(8) 仮名:有馬 雅紀
気が付いたら、オレはオレの片思い相手の美少女になっていた。そして、オレのか細い手には血まみれのナイフ。そばに転がっている死体は・・・オレじゃねぇか!?オレの親友に犯人扱いされたオレは必死で真犯人を探す。オレを殺したのはいったい誰なんだ。まさか、本当にオレが殺したのか?
絵師:四葉チカ http://kinoko.kirara.st/crown/

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。
本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。
水曜イラスト企画 絵師:青野りぼん④ 仮名:瀬川 由幸
気が付いたら、オレはオレの片思い相手の美少女になっていた。そして、オレのかか細い手には血まみれのナイフ。そばに転がっているのはオレの親友の死体。これって、一体どういう事だ!?

絵師:青野りぼん http://www.rose.sannet.ne.jp/sarasa_y/
★★★★★★★★★
モカモカさんから極短プロット頂きました。
①女の子が恨んでいるのは親友。
②女の子には1度だけ誰かと入れ替わる能力がある。
③女の子は主人公なら自分の罪を被ってくれると入れ替わった。
さあさあ、どなたかSS書きさんいないかー?
★★★★★★★★★
水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。
本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。
青野りぼんさん、↓この本の挿絵を担当してるゾ!
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