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クジラの人魚姫 8-3 by.黒い枕



「んっ――!んっ!んむっ――んんっ!!」
「はうううっ!?そんな見つめたら私、わたしぃ――っ!あ、ああだめぇ……興奮するぅ!」
「さ、沙希ちゃん!しっかり!?」

頬を赤らめながら涙で濡れた瞳で上目づかいに睨む可愛らしい表情が、二人の――というか、
クジラの幼馴染である沙希の妄想を煽り立てた。
危なげな鼻息を繰り返す沙希が、鼻を抑えながら膝をつき倒れ込む。
隣の『白方 玖史羅』こと、その姿をしているセシリウスがしな垂れた彼女の身体を支える。

「……く、クジラぁ……」

伏せた沙希の顔が、深紅に染め上がる。

「あ、あひぇっ、へへ……く、くじらぁ……」

――と思ったら、少女とも女性とも思えない、だらしない微笑を表した。

「――っ!んぶううう!!んっ、んん――!!」

肌が粟立つのを止められない、むしろ加速して全身が戦いた。
どくん、どくん、どくん、と心臓が脈動を早める。

「んぶぅううっっ――!!んんっ、びああっっ!?」

たぷるん、たぷるん、たぷーんっ、たぷーん。
ぴちぴちぴちぴちぴちぴち、ぴちちちちぃぃぃ――っ!

(ふぁ――あああっ!?ふんっ、あああああ――!!)

錯乱する。恐慌する。
不安が理性を追い詰めて、居ても立っても居られない。
陸に上がった魚か、それ以上に抗えない状況ではあるが、それでも彼は全身をくねらせ、少しでこの場から逃れようとした。

(やだぁああっ!く、くるなっ!沙希くるなああっっ!!)

愛しい筈の幼馴染の少女から、少しでも離れたかったのだ。

「んぶううっ! んんっ! んんん、ん、んぶ!んっ! んんっ! んぶぅーっ!」

ぴちぴちぴちぴち、ぴちぴち――ぴちちっ! 大きな音を立てて、ひれが跳ね回る。

「んんっ! んぐぅーっ! んなあっ!」
(ひぃぃいい! 違う! なんか違う! ま、まさか!まさかまさか……っ)

今度の場合も、習慣になってしまったセクハラの一種だろう。
悪戯の一つなのだろう。
着せ替え人形のように可愛らしい服を強要するとか、おっぱいを揉んでくるとか。
そんな恥辱的な触れ合いの延長戦なのだろう、と。
――そう、思っていた。 
否、彼はそう思い込んでいた。だが、実際はまったく違っていた。

(あっ、ああ!ほんきぃ、本気なのかっ!ひぃ、そ、そんな目で見つめるなっ!あっ、だめぇ!)

今までとは何もかもが違う。
幼馴染の少女の欲望に淀んだ瞳が、人を見下すようなニタニタした笑いがクジラに現実を教える。
身の危険を知らしめる。

「あははっ……緊張しなーい、しなぁーい」
「んっ――?んぶっ!?」

身動きできない彼を抑え込み、沙希がその悩まし過ぎる女体――人魚の肉体――に飛びつく。
生々しい吐息を、ここぞとばかりに魚になった下半身の鱗の隙間に注ぎ込む。
不快な感触に背筋が仰け反る、と彼女はますます増長して、両腕を駆使し下半身と上半身を撫で回した。

「んんっ!?んぶっあああっ!!んんっくぅ――っ?」
「沙紀ちゃん、最初から飛ばしすぎないようにね?」
「あはは、むり……絶対に無理ですっ」

まだ比較的に冷静なセシリウスとは違い、感情のコントロールがぶっ壊れ過ぎている彼女は、クジラが身悶える度に繊細感覚を宿す鱗のひとつ一つに熱い吐息を吹きかけた。
まるで雄犬が雌犬に己の臭いを擦り付けるかのような支配欲。
これには溜まらず、全身が戦慄き――当たって欲しくない予感を、確信へと変えていった。

(まさか?まさか?まさか!?まさか!?――そんなまさかああっっ!?)

思春期の少年が、麗しい――しかも、艶美すぎるグラマラスな――女体になってしまったら、如何わしい妄想の一つや二つは抱いてしまう筈だ。
クジラも、その例外ではない。
セシリウスや沙希からのお仕置き中、どんなに嫌がろうが恥ずかしい妄想が頭で芽生えていた。

(あうっちがうぅ!し、したいわけじゃっ……ない。た、ただおっぱいが重たかったり、あ、そこがすっきりして心許なかったり……変な気分にな、なってただけだもんっ!だ、だから……やめてよ、沙希ぃ!)

そう――クジラとて女の快感を、女の絶頂を少しも考えていなかったわけではない。
妄想しなかった訳ではない
不本意ながら、自分の身体のセシリウスと情事を交わす場面をイメージしてしまったのも、一度や二度ではないのだ。
だが、それでもそれは実際には有り得ないだろう、という前提で想像したものに過ぎない。
本当にしたいと思ったことは一度もない筈だ。
その、筈なのに――今まさに、その『もしも』の事態が迫っていた。その『もしも』の危機から逃れられないでいた。

「んっ!んんっ!んぐるぅぅ――っ!んびぃっ、ぃ!」

ぴちぴち、ぴちちぃいいい!ぴちちっ、ぴちぴちっ!!
最愛の人に教えられる甘い快楽に、妄想が現実のものになる実感が脳裏に突き刺さる。
怯えも隠さず涙をこぼして元少年の人魚は腰から下をくねくねと動かし、激しく跳ねさせた。

白方玖史羅(挿絵10)
挿絵:倉塚りこ http://surubure.sakura.ne.jp/

「あんぐぅっ……んむうっ!!」
「……なに? 嫌……なの? ――クジラさんとはディープなキスした癖にっ」
「んんっ!?」

臀部の鱗を弄りながら、沙希が耳元で囁く。
脳に浸透する、思い人の可憐な声が意識を突き上げる。一瞬で意識がクラクラと瞬くほどに。

(あんっ……違うっ、あ、あれは……違うんだ!ゆる、してぇ)

本当にセシリウスや沙希と女の体のままエッチなことをしたいと思ったことは一度もない筈だ、多分。
けれども意識を失う前の――セシリウスの口付けに魅了され、その快感の虜になった――感触は、今なお体を火照らせている。
切ない疼きが胸中に湧き上がり、貪欲で淫らな自身の有様に涙が止まらない。

「んっ……んんっ。んっ、んあっ……なむっ!」
「ふふふっ、聞いているよ。めちゃくちゃ可愛らしくキスを強請ってきたって」
「んっ……んなぁっ……なん!」

<つづく>

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11/30のツイートまとめ

amulai

初めてのアクム
11-30 21:33

埴輪金融道
11-30 21:33

RT @tsgame: ライターさんでもしやと思いましたが11月29日発売の18禁ソフト『未来戦姫 スレイブニル』で主人公の女体化展開があるみたいですね。
11-30 18:27

@RyuMoto 「元男」でお願いします!
11-30 18:13

RT @mt3th: 【告知|商業】本日発売のTS(性転換)アンソロジー『トランススイッチ2013winter』http://t.co/2LTWFJbiLZ に読切「銀盤トランス・スケーティング」掲載!フィギュアスケートが舞台のお話です!よろしくです! http://t.co
11-30 10:40

RT @namarakowakatta: 実力があれば何歳からでも、なんておためごかしは言えない。20歳と30歳では体力に歴然たる差がある。この商売は想像を超える激務、体力と気力を恐ろしく消耗する。20歳ならできることが30歳ではできなくなっていたりするのだ。
11-30 07:57

抜いたらそこで読書終了ですよ!
11-30 07:56

@F_TSF や、お祭りだし、抜ければ700円でも別に高かーないかなと思いますけれども。
11-30 01:18

@F_TSF 外注費や労務費は算入するんで自分の人件費の事ですかね。個人事業主の税務計算上そうならざるを得ないのかなと。
11-30 00:27

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  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

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