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クジラの人魚姫 8-6 by.黒い枕
「沙紀ちゃんも堪えていたの。……だけどクジラくんがあまりにも節操なしに媚を売りまくるから……不安がっちゃって」
「んごっ! んんん、んっ――!」
「もういちいち反応が可愛いんだから……これじゃあ沙希ちゃんが他の男や女に奪われちゃうって心配するのも無理ないわ――ねぇさきちゃん?」
「はぁ、はあ……えへへ、そう……そうなの私……すごく不安でぇ」
「んぁっ!ぶううっ!んごぉっ、ごおお!」
(だぁあ!やめ、あちぃ!ひうっ……ひぎゃぁああ!)
もはや幼馴染が、沙希が何がしたいのか分からない。
昂ぶり続ける充血した一物を差し込むというよりは、ばしんばしん、と往復ビンタするみたいに尾ひれに引っ付けてくる。
それがまだ半分程度は残っている人間の女体部分ならいいものの、鱗で覆われている部分を狙ってくるものだから、溜まったものではない。
熱い痺れが背筋を通って脳髄へと進み、彼の理性をあっという間に突き崩した。
「えへっ、えへっえひっ……もう気持ちよすぎるぅっ!」
「あ、あびっぅぅ……んんっ……」
「だから、沙希ちゃんがあたしに『男の人になれますか?』と訪ねてきたのは体が入れ替わってから一週間後だったわ」
「んぶうっ!? ん、んんんっ!?」
そんな前から沙希はこの立派過ぎる男性器が存在していたのか――とクジラは仰天する。
「なんっ!んごっ、んご!んごお……んなぁあっ!」
(沙希!なんでだよ!えっ……お、男になりたいってお前!)
涙で滲んだ瞳に力を入れて、幼馴染を見つめた。
目元と頬を赤らめ、頼り無さそうに眉を折り曲げた表情で見上げる愛らしさ、色っぽさを意識しないで。
今の沙希が、そして今のセシリウスがもう既に立派な『雄』であることを一瞬でも忘却して。
『ごくんっ』。
――生唾を飲み込む音が、ふたつ保健室に響いた。
「……勿論、最初の方はそれほど本気じゃなかったのよ?完全な男になれるわけじゃないし……だけどキミと接していくうちに――抱きたいって。男の子として抱きたいって――せめておちんちんだけでも生やせませんかってお願いされちゃったから……かなえてあげたの。その望み、を」
「んんっ――!んなっ!んぶううっ!ぶごっ!ふごぉーっ!!」
頼まれたからってそんな簡単に生やすものじゃない、とクジラは言いたかった。
「やぁねぇ。簡単じゃないわよ?人間の、それも女の子の身体に悪影響が出ないようにじっくりと調節していったんだから――まぁ、そのお蔭で今日みたいに魔力が心許ない場合でも、体に残留していた魔力と少ない魔力を合わせて、立派な『男の子』を生やすことが出来たんだから」
「えへへ。もうセシリウスさんと、クジラ――じゃなくて、セラスちゃんがキスしちゃったて聞いたら、もう歯止めが利かなくなちゃって!無理やりお願いして、生やしたんだよ?どう嬉しいでしょ?」
「んごっ!んんんっ!!」
(嬉しいわけあるかーっ!せ、セシリウスいい加減このバカを、盛ったオス猿よりもタチが悪いこのバカを止め――あっ、あふっ!?ふぁああああっ?ひゃぃんんっ?」
何故か心を読まれてしまうセシリウスに助けを乞うのだが、彼女の良心が揺さぶられる前に沙希の可憐な手が、彼の撓わな巨乳を鷲掴みにした。
意識が瞬いて、身震いが引き起こる。
「んっ、んあっ――んくぅっ、んんぅ!」
円を描くように蕩けるように発情した乳房を捏ねられた。
快感が留めなく、脳裏に押し寄せる。
むぎゅん、むぎゅるんっ!
「んばぁっ!んなっ、んごぉぉ!」
むにゅんんっ、にゅぎゅるんっ!
容赦のない揉み解しが、クジラの理性を崩そうとする。
「ああ!いちいち反応が可愛い……もうセラスちゃんのクジラが大好きっ!すきすきぃ!」
「んんぐうううっ!」
(ふぅあああ!んふぁっ!やだぁああ!お、おれおとこ!おとこぉ――っ!さきぃやめてぇ!やだぁああ!あっ!あんっふおぉっ、あああ!)
愛の告白でこれほど残酷なものはないだろう。
長年恋心を募らせていたクジラにとっては彼女からの熱烈な告白は嬉しいものの筈だった。
しかし、今の彼女にとってクジラは、もう『白方セラス』の方なのだ。
信じたくはないが恋愛対象は、女のクジラである『白方セラス』の方なのだ。
ぴちぴちぴちぴち、ぴちちちちぃぃいいいい――っ!
(なんでぇ?なんでえ!?あんっ!……お、おれは男だって知ってるのにぃ!お、俺がクジラだって知ってるはずなのにぃ!『白方セラス』なんでい、いない!いないのにぃ――ふはっ、あああ!!俺は『白方セラス』じゃ、じゃないいい!)
ありのままの自分を、男の自分を好きなのではない。
彼女はことも有ろうに女の自分を、『白方セラス』を好きになってしまっていたのだ。
――愛してしまっていたのだ。
(あああっ――!そんなのないっ……よぉ!お、おれは、おれは女じゃない!ないんだあああっ!)
彼の自尊心は粉々に砕け散る。
泣けばいいのか、叫べばいいのかさえも分からない。
「んばぁあああ!んなっ、んぐっんぁああ――!」
情けなさと恥ずかしさで脳が一杯になり、がくがくと全身が痙攣を引き起こす。
本当に『自分は男の子失格で、女の子の方が似合っているのかも』と思うと、まるでその気持ちを肯定するかのように、鷲掴みにされている部分と縄に窮屈に抑え付けられていた肉房部分から途方もない快感が脳裏へと突き抜けた。
「あぶっ!ひぁぶうぅっ!んばっ、ごおおっ――んんっ!」
(やだぁっ……あ!お、おれ男のはず、なんだっ!あつく、ない……カンじて、なんかないっ!ふぐっ、ふぇえええ――ん!こ、こんなの……あん、まり。だぁあああ――っ!!)
どこで狂ったのか。
もしかしたら”白方玖史羅”と朝倉沙希は普通に恋愛し、普通に結婚し、普通に子供に恵まれる――平凡な、だが幸福に違いない家庭を築けていたのかもしれない。
「んっ、んんっ――!」
「あはっ、あはは――!かわいい……おっぱい揉んであげただけで……ヨダレたらして喜んでる……すごくっ、かわぃいい」
しかし、運命は彼の平凡な恋物語を許さなかった。
『白方セラス』と言う名の”女性”として、今まさに男の象徴を生やした沙希に抱かれてしまいそうになっている。
つまり、それは――。
(ひぐっおれ男……女なんか、じゃなぃっ!セラスなんかじゃない。俺はおれは……白方クジラなんだよぉ!お、お願いだから沙希お、俺がクジラだってぇ、白方く、くじ、らぁだって認めてくれぇっ、ええ)
クジラにとって、好きな人に『自分を要らない』と否定されたのと同じなのだ。
今までの彼は『男』で”白方玖史羅”に間違いないというのに、今の姿こそ偽りだというのに。
その生き証人である筈の幼馴染が興奮露わに、にやけた顔で言ったのだ――『男』のクジラより、『女』のクジラの方が良いと。
『男』のクジラなどいらない、と。白方クジラなんて認めない、と。 そして――。
「あはっ!かわいい!かわいい!セラスちゃんはあ……かわいすぎる!とってもエッチで淫乱で……でも犯罪級に可愛い女の子だぁあ!」
「んっ!んむっ!ん!ん!んんっ――!!」
だから『白方セラス』になれ、と。『白方セラス』として愛させろ、と欲望をぶつけてきた。
「んっ……んぶっ……んんっ……なんっ!」
幼馴染からのあまりにも心無い告白に、自身を抑えきれない。
恥ずかしいとか、情けないとか頭の中で錯綜する感情が大きすぎて、多すぎて理性が処理しきれないのだ。
くすん、くすん、と鼻を啜る振動で胸がたぷるん、と揺れる。
「んんっ、んんんっ――んあっ、なんんっっ!!」
「ああ!ああっ!その表情も、すごくぃいぃっっ!」
「んばあっ!んんぐううぅ!?」
たぷにゅん、ぐにゃりっっ!!
胸で豪快に跳ね動く乳房を両手で押し潰しながら、沙希の顔が近づく。
「か、勘違いしないでよ。前の――男の子のクジラが嫌いとかじゃないの……ただ今のクジラが……セラスちゃんが愛おしすぎて感情をうまくコントロールできないだけなんだからっ!」
(意味は同じじゃないか……沙希がこ、こんな奴だったなんて、ぇ……ひっく)
<つづく>
12/08のツイートまとめ
amulai
RT @mizusawa_yume: 「俺、ツインテールになります。」5巻の見本誌が届きました! これで怪獣が地球を侵略にやってこない限りは12/18に発売します! 今回も帯に誰がコメントしているかは当日をお楽しみに! http://t.co/GfnkKZyJ0D
12-08 20:39RT @san_you_chu: は? お前何言ってんだ? お前その台詞、もし強敵とのバトルの最中に相手の攻撃をまともに受けて壁に叩き付けられて大量に吐血しながら意識を失って気が付いたら視界がセピアに霞んで10年前バトルに負けて大切な人を守り切れず目の前で殺されてしまった記憶が…
12-08 16:46@unfliablehawk Hなアイテムであるピンクローター のモンスター版ですw触手付き。
12-08 15:19RT @_j6k1: そうび>ちんこ>はずす「のろわれていてはずすことができない!!」どうぐ>ちんこ>すてる「それをすてるなんてとんでもない!!」
12-08 15:08ああ じょせいき のはずしかたならしってるぜ!だが それにはアイテムが ひつようだ。ぜんぶ あつめたら ここにもってくるがいい。せいなるでぃるどー ぴんくのろーぱー てかせ・あしかせ の3つがひつようだ。そうそう、てかせ・あしかせは そうびしてから ここにくるんだぜ。
12-08 15:07@WorkingHiropon @mika_TSF 全力で殺す以外にその相手と結ばれるというのはどうだろう。
12-08 14:43RT @WorkingHiropon: パスワード管理に悩んでいませんか。パスワードにはイニシャルと生年月日などではなく、過去の黒歴史ノートに書かれた主人公の異能力名とか、世界統一理想推進機関の略称などがオススメです。自分以外誰も知ることはないし、もし知った者がいればそいつを全…
12-08 14:42じょせいき をはずしたいのか?こちらにきて よくみせてみなさい。……ふむむ。よくできている。わたしにはこれをはずすことはできないようだ。おうさまや しんぷさま まちのみんなに じょせいきをみせてはずしかたをきいてみるがよい。きっとだれか しっているはずだ。
12-08 14:40RT @0_4ALICIA: だんせいきをはずしたい
12-08 14:01RT @YumekaAlice: だんせいきをはずしたい
12-08 13:51