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フィオーレ!メルピュア

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星の海で(8) 「Natal」  (2)監察

(2)監察-------------------------------------------------------

「まったく! ムカつくったら、ありゃしない!」

 フランチェスカは、副官執務室の整理を手伝うメリッサ相手に、愚痴をこぼしていた。
 数時間前、接近してきた連絡艦が接舷し、監察官がアンドレア・ドリア艦橋を訪れた。
 監察官は端的に用件を述べると、アンドレア・ドリアに暫く滞在する旨と、受け入れの要請をして、再び乗ってきた艦へと一時的に戻って行った。
 
「監察官……でしたっけ? 何か言われたんですか?」
「聞いてよメリッサ! 失礼しちゃうわ! いくら監察官だからって、言って良いことと悪いことがあると思わない?! 言うに事欠いて、『この艦は女学生が副官なのかね? リクルート中か? それとも社会見学かね』と、こうよ! ワタシは正規の軍人だっての! 幕僚幹部でトリプルエース級のパイロット捕まえて、『女学生か?』とはどういうことよ! この階級章が目に入らないのかしら!」
「まぁまぁ、落ち着いて……。それにしても、こんな時期に監察とは大変ですね。何事かあったんでしょうか?」
「別に。新編されたばかりの遊撃艦隊だから、監察局に目を付けられただけでしょ。良い迷惑だわ。この部屋も明け渡せだなんて!」
「このお部屋、もともと監察官用の執務室ですから、仕方ないと言えば仕方ないのかも……」
「先住権って物があるわよ! お客さんは隣の貴賓室でも使えばいいんだわ。おかげで余計な引越しまでしなきゃならない」

 フランチェスカの私室は、設計上は監察官用のリモートオフィスとしての設備が整えられていた。
 アンドレア・ドリアは新型の情報戦艦であり、連合艦隊総旗艦も担当可能な通信システムと高度な指揮能力を持つセントラルコンピュータも備えていた。しかし、ガルバルディ艦隊は1遊撃艦隊に過ぎず、艦隊編成も小規模だったため、監察官は常駐せず、就役当初から空き室となっていた。
 フランチェスカは階級上は単なる大尉とは言え、幕僚としてガルバルディ司令の副官を務め、雑務が多い。そのため艦のメインコンピュータのみならず、艦隊幕僚本部にもアクセス可能な通信設備とセキュリティが必要だった。また、艦隊で唯一人の正規女性軍人と言うこともあり、執務室に加えて続きの私室も備えていた、監察官室を陣取っていたのだった。 
 
 その監察官室を明け渡すように命じてきたのが、接近してきた艦に乗っていた、ジェイムズ・ヒースレー監察官だった。

「でも執務室だけでいいんですか? 私室のほうは?」
「『女性の使っている私室を使う訳には行かない』だそうよ! 私室は隣の貴賓室のを使うんだって!」
「……と言うことはつまり」
「私は自分の部屋に入るのに、いちいちお伺いを立てなきゃいけないって事!」
「はぁ、それはご愁傷様です。あれ? っていうことは……」
「ノゾキでもしやがったら、監察局にセクハラで訴えてやるわっ!」
「ああ、そういうこともあるかもしれませんね」

 メリッサは含みのある笑みを浮かべた。

「何よ?」
「夜、私室にフランチェスカさんが、いらっしゃらないことが監察官には筒抜けですね」
「どういう意味よ?」
「ですから、とある殿方のお部屋に夜忍んで行くことは難しく……」
「何を言っているのかしら? メリッサ」
「いえ、なんでもありませーん。あ、そろそろラウンジの準備に行かないと……」

 不機嫌だったフランチェスカの表情がますます険しくなったのを見て、メリッサはその場から逃れようとした。

「今夜、ラウンジで監察官の接待があるので、提督と私も同席しなきゃいけないの。そのつもりでいてと、マスターに伝えておいて」
「りょ、了解しましたぁ」

 引きつった愛想笑いを浮かべながら、敬礼して行ったメリッサを見送り、フランチェスカは溜息をついた。

*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*


「いや、先ほどは失礼した、大尉。まさかそういう事情があったとは……」
 
 ラウンジで接待を受けていた、初老で小太りの監察官は、汗を拭きながらフランチェスカに詫びていた。
 “正規の監察ではないため、ごく少人数で”という監察官側の希望で、レセプションルーム(提督公室)ではなく、ラウンジの一角を仕切って設けられた宴席には、ヒースレー監察官と、補佐官役のアリシア・メイフィールド女性事務官の二人。アンドリア・ドリア側は、ガルバルディ提督、ジナステラ大尉とホステス役として、エミリアとメリッサの計6人が臨んでいた。

「いえ、お気になさらずに……(そんなことより部屋を返せ!)」
「ところで、ヒースレー監察官。この時期にこんな辺境にまで監察とは、ご苦労ですな」

 リッカルドも明らかに歓迎はしないぞという、態度も顕わに言った。

「いや、提督。そう構えないでくれたまえ。これはあくまで予備調査というか、今回の監察は、それほど形式張ったものでもないんだ」
「ほう?」
「辺境宙域に散らばる艦隊の監察を、どのように行えばよいかという、一種の実地テストみたいなものなのだ」
「テスト、ですか?」
「そう。だから提督の艦隊に、迷惑がかかるようなことはせんよ」
「いや、別に迷惑だなどとは、思ってはおりませんが」
「(ワタシはすごい迷惑してるんだけど!)」

 フランチェスカも口には出さなかったが、その態度は明らかだった。
 提督と副官が揃って不機嫌なのを心配したエミリアは、なんとか場の雰囲気をなだめようと思った。

「さ、監察官様、お酒をどうぞ」
「や、これはすまんね。こんな美人が乗っているとは、提督が羨ましい」
「私はラヴァーズですのよ。そちらの女性の方も、メイフィールド、さんでしたっけ?」
「ありがとうございます。でも私は、お酒は……」

 ヒースレー監察官は何人かの部下を伴っていたが、そのうちの一人、アリシア・メイフィールド女性事務官だけが臨席していた。赤い瞳に腰まで届く虹色に輝く銀髪の、不思議な印象の女性だった。

「頂きなさい、メイフィールド君。酒はかなり強いほうだろう」
「はぁ、では……」
「女性で監察局勤めとは珍しいですね? 失礼ですがまだお若いようにお見受けしますが」

 フランチェスカが尋ねた。

「いえ、私は見習いみたいなもので……」
「見習い?」
「いやぁ、華奢な女性の身で艦隊幕僚幹部を勤められておる、ジナステラ大尉ほどではありませんがな、ははは」

 頼まれもしないのに、ヒースレー監察官が二人の会話をさえぎった。
 フランチェスカの機嫌が、さらに悪くなるのを恐れたエミリアが、慌てて話題をそらした。

「そ、それより、メイフィールドさんの髪って、素敵な色ですわね。一見プラチナブロンドに見えますけど、虹色に輝いて。ヘアコーティングしていらっしゃるの?」
「え? あ、ああ、これは……え? あ、いえ、そ、そうです。変でしょう?」

 メイフィールド事務官は、ヒースレー監察官にテーブルの下で合図をされ、誤魔化した。
 明らかに不自然な様子に、気まずい雰囲気が一瞬流れたが、今度はメリッサがフォローをした。

「監察官様、わたし、ジャズが得意なんです。一曲聴いていただけますか?」
「おお、それはそれは。私もジャズが好きでしてな、ぜひ」

 メリッサは優雅に席を立ち、ステージに上がった。
 エミリアは早く場を終わらせたほうが良さそうと考え、特に強い酒を監察官に勧めた。
 リッカルドとフランチェスカは、二人の相手をする気など、さらさら無い様子でエミリアとメリッサにすべて任せる気だった。 
 メリッサが歌い終え、上機嫌の監察官を始め一同が拍手をしていたところに、珍客が現れた。
 
「おねーちゃん!」
「あら、エルザ。だめじゃない、ここに来ちゃ。どうしたの?」

 その時、ガタンと音を立てて、メイフィールド事務官が立ち上がった。

「サ、サーティン……??」
「どうしたんですか? メイフィールドさん」
「え? あ、いえ、何でも……。 すみません、ちょっと知っている子に、よく似ていたもので……」
「エルザに?」

 エルザはぱたぱたっとメイフィールド事務官の傍によってきて、手を掴んで言った。

「ままぁ!」
「「「「“まま”?」」」」

 アリシアと、もう一人を除いて、全員が驚きの声を上げた。

「ひ、人違いじゃないかしら……? 私はこんな子、知りませんし……」

 だが明らかに、メイフィールド事務官は動揺していた。
 不審に思ったフランチェスカが聞き返した。

「え? でもさっき良く似た子を知っているって……」
「もしかして、ご親戚か何か……?」
「ままじゃ、ないの……?」
「エルザ、あなたお母さんのこと覚えているの?」

 不思議そうな顔で聞き返すエルザに、エミリアが尋ねた。
するとメイフィ-ルド事務官は、エルザが何かを言う前にとあわてた様子でエミリアに言った。

「わ、私は未婚ですし……こ、子供もいませんので、勘違いでしょう。」
「まま、わたしのこと、わすれちゃったの……?」
「え、エルザちゃんだっけ? 人違いよ、他人の空似じゃないかしら……」
「まま……、じゃ、ないの?」

 “まま”というエルザの言葉に、エミリアは疑問を感じていた。
 エルザの見かけは小さな少女だが、自分と同じラヴァーズの筈で、兄のカゼッラ少佐からエルザを託された時には、記憶は全て消去済みと説明を受けていた。例え母親がいたとしても、目の前の若い女性が母親などである筈がなかった。そもそも自分達は、トイブルク5から脱出カプセルで脱出した際に、15年もの間コールドスリープ状態で、宇宙をさまよっていたのだから。
 だからエルザに母親がいたとしても、もっとずっと年上の筈だ。
 何しろラヴァーズの外見年齢などは、性転換装置に入っていた時間の長さに比例するから、本当の年齢と外見とは一致しない。
 記憶も記録も残っていない、エルザの本当の歳は、今となっては誰も判らない。
 しかしそんな過去があったとしても、今のエルザは精神的にも肉体的にも、外見どおりの幼い少女でしかなかった。
 エルザがメイフィールド事務官に“まま”といったことには疑問を感じたが、今この場にいるのはエルザの体のためにも良くないと思い、部屋に返すことにした。

「さぁエルザ、もう寝ましょう。おねえちゃんが付いて行ってあげるから。すみません。ちょっと席を外させてください」

 メイフィールド事務官は、動揺を隠し切れないまま、軽く頭を下げながら言った。

「あ、私も少々お酒が過ぎたようで、ヒースレー監察官、私も失礼させていただけませんか?」
「あ、ああ。気分が悪いのなら仕方が無いな、そうさせてもらいたまえ」
「失礼します」

 メイフィールド事務官は、腰にまで届く、虹色に輝く銀髪を乱しながら、ややおぼつかない足取りで退席して行った。
 残った一同は、疑問を感じながら、二人と一人を見送った。

*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*


 アリシアは、割り当てられたゲストルームに戻ると、ほっと一息をついた。

 「見間違えるはずが無いわ。間違いなく、あの子、サーティン。生きていたなんて……。あの時と全然変わらない姿で……。よかった、うっ、うっ……」

 照明も空調もスイッチが入れられないままの真っ暗な部屋に、彼女の嗚咽が漏れていた。

守らせて! 発情生徒会長!

守らせて! 発情生徒会長!

守らせて! 発情生徒会長!

01/17のツイートまとめ

amulai

RT @pk510bis: 夏までには褐色肌白髪ロングの南国少女に生まれ変わって、チューブトップ姿で売り子したかったけど、そうも言ってられない身の上でね
01-17 16:48

RT @mikaduki_neko: Q.同人を趣味でやってるのにお金を取る理由?A.同人はお金がかかるからと答えると「趣味にお金がかかるのは当たり前」と言ってくるそう言ってきたら買いに来ている人も趣味なのに その人にもしただで渡したら「その人は趣味なのにお金がかから…
01-17 16:45

RT @KgPravda: こりん星からやって来たと名乗っていた事よりも、こりん星からやって来たと名乗っていたことを「みんなに嘘をついていた」と表現していることの方が、より深い狂気を感じる。
01-17 16:45

RT @mawari: ソシャゲに課金しても何も残らないっていうのに対して出来の良いアニメ化があるっていうカウンターが出来たの、最高に21世紀って感じだ。20世紀の人間を踏みつぶせ。
01-17 16:04

【新連載】教えて、木村先生! 確定申告あるある:プロブロガー&YouTuber必見、アフィリエイトの会計処理は? - 誠 Biz.ID http://t.co/POF9NdNBS8ウチは青色なんで売掛金でちゃんと処理してる。
01-17 14:57

RT @gyoniku: 【攻略まめちしき】センター試験を受ける前にレフト試験とライト試験を受けてバリアを解除しないとダメージがあたえられないぞ。
01-17 14:49

男に『可愛いよ』『キミはお嬢様なんだから』等と綺麗な言葉をかけ続けると可愛い女の子になり、『メス豚』『肉便器』等と汚い言葉をかけ続けると汚い女の子になります。#TSFの卵
01-17 14:45

RT @hms_ulysses: ジャンル論争のTweetをするたびにジャンルに500円、ついでにアフリカの恵まれない子どもたちに100円が送金される仕組みが必要だし、この仕組がうまく回るようになってアフリカの恵まれない子どもたちがジャンル論争を煽りに来てこそ本当の未来
01-17 14:43

RT @namaurako: あむぁいさん、活動してるなーwあの活動量の多さはすごいwwww
01-17 14:41

おめえを女体化するのに300万掛かってんだ。回収するまできっちり働いてもらうぜ!#TSFの卵
01-17 14:39

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星の海で(8) 「Natal」  (1)訓練

星の海で(8) 「Natal」

(1)訓練------------------------------------------------------

 星間物質もまばらな寂しい空間を、リッカルド・ガルバルディ提督率いる第106遊撃艦隊は、前線に向けての途上、訓練航海を続けていた。
 その旗艦、アンドレア・ドリアの艦橋は、照明が暗く落とされていた。
 全艦に戦闘準備が発令され、緊張が高まっていた。
 艦橋ではこれから始まる作戦の準備に忙しく、指示や状況報告が飛び交っていた。

08_1S.jpg
挿絵:菓子之助 http://pasti.blog81.fc2.com/
   
「各艦、イニシャルポイントに遷移しました。いつでも始められます」
「プログラム準備完了。通信封鎖、いつでも始めて良いわよ」

 戦闘副官のフランチェスカ・ジナステラ大尉が、艦隊の状況を確認すると同時に、通信士官が全艦に向けて現況を伝えた。

「This is AUTHER, All station. Ready for practice.(こちらアーサー(=アンドレア・ドリアのコールサイン)、全艦に告ぐ、訓練準備よし)」

フランチェスカは、隣席の人物に注意を促した。

「提督、いつでも始められます。ご指示を」

 艦隊司令官たる、リッカルド・ガルバルディ提督は、目を閉じたまま暫く沈黙を維持した。
 これは特に意味があったわけではなく、本人的には単に威厳を保つための格好付けに過ぎなかった。
 提督は着席した小一時間ほど前から、ずっと同じ姿勢を崩していなかったため、実は居眠りをしているのではないかと、隣席の副官がいぶかしんだちょうどその時、目を見開いて発令した。

「よし、始めろ!」

 提督が命じると、全艦に通信封鎖が発令され、同時に各艦はいっせいにプログラムされていた艦隊運動を始めた。
 一切の通信が制限された中ではあったが、個艦同士を繋ぐ指向性の極短距離光学データリンクによるアドホック通信ネットワークだけが形成されていたため、艦隊の動きは艦橋正面の大型スクリーンで、リアルタイムに把握することができた。
 各艦は事前のシナリオ通りに、艦隊編成を次々に変更し、時には近傍空域へとショートジャンプを行って離散・再集合を繰り返した。
 提督はその一糸乱れぬ様子を満足げに見つめると、隣席の副官に小声で言った。

「なかなか見事な艦隊運動だな。通信封鎖状態でこれだけできるとは。だが、何の意味があるんだ?」
「意味? 別に無いけど?」

 訓練計画を立案した、フランチェスカ・ジナステラ大尉は、艦隊配置が図形化されたディスプレィとは別に、手元のディスプレィを見つめ、忙しげにキーボードを叩いていた。

「ああん? それじゃ、何のためにこんなことをしているんだ?」
「何かの役に立つと思って。複数パターンのプログラムだけ事前に各艦に送っておいて、極簡単なコマンドでそれを選択実行できたら、いざという時にすばやく対処できるんじゃないかな、ってね」

 通常の戦闘隊形とは、全くかけ離れた艦隊運動を眺めながら、リッカルドは言った

「こんなの役に立つのか? アンディ(アンドレア・ドリアの愛称)は通常型の戦艦と違って、情報処理能力も通信能力も格段に高い。状況はリアルタイムに判断して、戦術コンピューターが自動的に指示を出すだろう?」
「旗艦が敵の攻撃を受けて、戦術コンピューターがダウン。ついでにリッカルドが死んだら、そうも言ってられないだろ」
「直衛艦に守られて常に安全圏にいる旗艦が、直接攻撃を受けるなんて事態になったら、オレはクビだ」
「そうなったら、オヤジさんにでも泣き付いたら? 忙しいんだからあまり話しかけないで」
「事前にプログラム送っているんなら、何もすること無いだろう? 何やっているんだ?」
「プログラムのリアルタイム変更。シナリオ通りに事態が進むんだったら、何の苦労も無いでしょ! あー! もう! 話しかけるから間違えちゃったよ」

 フランチェスカはキーボードを叩く手を止めて、リッカルドを見た。
 と、その時、索敵士官が叫んだ。

「艦隊に接近する物体あり!」
「訓練中止! 全艦通信封鎖解除! 状況知らせ!」

 リッカルドが命じるよりも早く、フランチェスカが叫び、通信士官が命令を伝達した。

「This is AUTHER, All Station, Mission abort! Condition check and report!」

 一瞬の後、各分艦隊旗艦から状況報告がなされた。

『BECKER, Stabilized, Normal』
『CHECKER, Phase locked, Normal』
『DECKER, Stabilized……, Normal』
『ECKER, Interrupt, Normal』
『FAKER, Operation Terminated』

 出鼻をくじかれたリッカルドは、気を取り直して命じた。

「接近する物体の詳細データをメインスクリーンに出せ! 近づいている目標は何だ?」
「光学映像、入ります」

 メインスクリーンには、小型の艦影と同時に、推定される進路と艦形照合データが表示された。

「これは……、連合の連絡艦ではないでしょうか?」

 観測士官がデータを確認しながら告げた。
 リッカルドも手元に送られたデータを見ながら確認する。

「そのようだな。こちらに接近しているのか?」
「目的も無しに航宙するような艦ではありませんし、付近に展開している艦隊もありませんから、そうではないかと」
「通信回線を開け。一応敵意の有無と接近の目的を問い合わせろ」
「周辺宙域に展開させた自律通信妨害ユニットのコマンドが、直ぐには解除できないので、音声のみの長距離光学通信になります」
「それで良い」

 リッカルド提督と通信士官のやり取りを聞いていたフランチェスカは、心の隅になんとなく引っかかるものを感じながら、艦隊を通常の編成に戻すコマンドを打ち込み始めた。

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  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
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