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星の海で(8) 「Natal」   (10)悲劇

(10)悲劇-------------------------------------------------------

 ガリエスタ条約――それは、フランチェスカたちの所属する、銀河系の核恒星系及びオリオン腕を中心とする銀河中央連合と、それに敵対するペルセウス腕を中心とするタイロン銀河汎人民主共和連邦国の間に結ばれている、交戦条約である。

 戦争中期、二勢力間の最初の主戦場となったガリエスタ恒星系は、連合側に属していて人口も多く、豊富な資源を持ち、交易も盛んであった。
 だが、賑やかで活気のあった恒星系に、悲劇が起こった。
 共和国軍が突如、強引な跳躍航法による奇襲侵略を開始したのだった。
 連合側は当然これに対抗した。
 だが航路が網の目のように発達していた恒星系内では、至る所で一進一退を繰り返す戦闘が、次第につながりを持ち規模を拡大してエスカレートしていった。
 そして恒星系の中心であった第3惑星、ガリエスタ3近傍で起きた激しい戦闘で、ガリエスタ3は消滅。それだけにとどまらず、恒星であるガリエスタSを超新星化させてしまった。
 ガリエスタSの超新星爆発により、ガリエスタ恒星系は光の速度で死の星系と化し、超新星爆発のガンマ線バーストにより、10を超える近傍恒星系にも大きな被害が生じた。
 半径数十光年に亘って、生存者は数えるほどしかいなかったとされている。
 後に“ガリエスタの悲劇”と呼ばれたこの事件により、両国陣営は一時的に休戦協定を結び、様々な取り決めがなされた。
 それがガリエスタ条約であった。基本的人権の尊重、大量殺戮兵器の禁止、捕虜の取り扱いに関する各種取り決めなどが、その主な内容であったが、その中でも恒星系の破滅を招いた、縮退炉の取り扱いについては、特に細かな取り決めがなされた。
 縮退炉は俗に言うブラックホールを人工的に発生させ、膨大なエネルギーを発生させる転換炉の一種で、恒星間航行を可能とする航宙船には、必須の動力源であった。
 だが扱いを間違えれば暴走し、炉はもとより周囲の空間ごと圧縮する超重力発生させた後に大爆発を起こす、危険極まりない代物でもあった。
 “ガリエスタの悲劇”は戦闘艦の火力を増すために、当時はまだ未熟な技術で作られた、不安定な大型縮退炉の連続暴走が、きっかけになったといわれている。
 この教訓を元に、撃沈破される可能性の高い戦闘艦はもとより、民間の航宙船の縮退炉にも、様々な安全基準が求められた。


 フランチェスカは15年前のトイブルク5消滅事件には、故意に発生させた縮退炉暴走が関わっているのではないかと、仮説を立てていた。それはエミリアの証言を元にした、根拠としては弱いものではあった。だがそう考えると、ひとつの惑星を丸ごと吹き飛ばしてしまう様な、天体物理現象的には、つじつまが合っていた。

「惑星の表面で、縮退炉を暴走させると、何が起きるか知っている?」

 フランチェスカの問いかけに、アリシアは押し黙ったまま、うつむいていた。

「トイブルク5の消滅は、縮退炉暴走を使った、惑星破壊作戦だったのでしょう? あなたはそれに関わっていたの?」
「違います! 私は、私はそんな恐ろしいことは……」

 そこまで言うと、アリシアは取り乱し、泣き始めてしまった。
 フランチェスカは、子供のように怯えて泣き始めたアリシアに戸惑った。
 なぜ彼女がこんなにも、泣くのかが理解できなかった。
 顔を両手で覆い泣くアリシアに近づき、なだめようとそっと抱きしめた。
 アリシアの虹色の銀髪が顔にかかってくすぐったかったが、なぜかそうせざるを得ない気がした。

「私は、あなたを責めているんじゃないわ。ただ知りたかったのよ。トイブルク5消滅の真相を」

 できるだけゆっくりとそう言うと、アリシアはぎゅっとフランチェスカに抱きついた。
 フランチェスカはどうして良いのかわからず、暫くアリシアのしたいままにさせていると、やがて落ち着いたのか、フランチェスカから体を離し、涙を拭った。

「すみません。取り乱してしまって。でも信じてください。私はトイブルク5の消滅作戦には関わっていません。ただ、私は見ていました。トイブルク5の最後を……。あれは、確かにおっしゃられるように、縮退炉暴走の計画的な実行によるものです」

 アリシアははっきりと断言した。なぜ、アリシアがそう言えるのかは、今は追及しないことにした。
 事情はわからないものの、アリシアはトイブルク5の消滅に立会い、その真相についても知っている。
 そしてそのことが、アリシアの心に深い影を落としていることも。
 フランチェスカとしては、自分の仮説が正しかったことが分かっただけで、先ずはよしとしておこうと思ったのだった。

「もうひとつ聞いても良いかしら。エルザとあなたの関係は?」
「あの子は、サーティンは、私のクローン……」
「クローン!?」

 これにはフランチェスカも驚きを隠せなかった。
 クローン人間は禁断の技術だった。何よりも人道的な問題が解決できず、その可能性が発見されて以降も、禁忌とされてきたからだった。当然、ガリエスタ条約の中でも禁止事項として定められている。仮に遺伝子操作をして強化したクローン兵士の大量投入などとなった場合、人権問題はもとより、軍事バランスに大きな狂いが生じるからであった。

「フランチェスカさん、これから話すことは、軍の最重要機密です。もし知ってしまえば、あなたも危険な目に遭うかもしれません。それでも知りたいですか?」
「……話して頂戴」
「絶対に他言無用です。あなたがこのことを知っているということが、もし他の誰かに知られたなら、その他の誰かと、あなた自身にも危険が及ぶことになります。トイブルク5で行われていた実験については超機密事項です。そしてトイブルク5はあくまで自然現象による消滅。それ以外の公式な事実はありません」
「わかったわ。誰にも口外しない」

 フランチェスカは断言したが、それでも躊躇するようにアリシアは考えこんだが、やがて意を決して話し始めた。

「あの子、サーティンは“プロジェクトNatal”によって生み出された、私のクローン人間の一人、13番目の実験体です」
「“プロジェクトNatal”。それが、コード“N”の本当の名称なのね」
「そうです。Natalとは、人工的に作られた、強化人間を作り出す計画です。いえ、……でした」
「強化人間?」
「フランチェスカさんはラヴァーズ、もと男性でしたね。」
「ええ、そうです」
「男性を女性に変える装置、性転換槽は医療用の再生槽をもとに作られています」
「それは知っているわ。でもそれが何の関係が……」
「男性から女性に変えられた体。つまりラヴァーズには、極まれに特別な能力を持っていることがあります」
「特別な能力……? 初めて聞いたわ」
「普段は、その能力は発現しません。でも稀にいるのです。その特別な能力を発揮する者が」
「もしかして、私たちにもその能力があるというの?」
「それはわかりません。このことは極秘扱いになっていますから。たとえ貴女がたに、その潜在能力があったとしても、まず発現することは無いでしょうし、特別な装置を介してでなければ、軍事的な価値はありません」
「特別な装置?」
「私たちは、専用の試験装置を使っていました。原理については、詳しくは私にも……」
「それで、その装置を使うと何ができるの?」
「ある種の生体エネルギーを増幅というか、身体的能力と反応速度を飛躍的に高めると共に、洞察力と言っていいのかしら……。戦闘能力を飛躍的に高めます」
「でもそれが、クローン人間と何が関係があるの? ラヴァーズをそのまま能力を発揮できるようにすれば、良いんじゃないの?」
「さっきも申し上げたように、ラヴァーズの全てがその力を持っているわけではありません。でも……」
「でも?」
「私には、その能力がありました」
「それじゃあ、あなたも元は……」
「はい、私も元は男性でした。今から約80年ほど前、当時私はまだ10歳でした。住んでいた星が共和国軍に侵略され、その時に私は捕虜になりました。それ以来ずっと、共和国軍でその実験の被検体をさせられていました」
「80年前……?」
「はい、孤児だった私は……」

 一瞬、言い澱んでから、アリシアは続けた。

「……共和国軍の特殊実験部隊に拾われ、人体実験の材料として協力させられていたのです」
「そんな、酷い。人権無視だわ。そんな事が行われていたなんて……。でもそれは昔の話なんでしょう? 80年も前の。だけどあなたはそんな歳には見えないわ」
「クローン人間を作るには、約3年かかります。それでもできるのは体の小さな子供でしかありません。サーティンは、男性体であるオリジナルの私のクローンとして、この世に生を受け、私と同じ様に特殊な能力を発現させるために、女性化されました。そして私のこの体も、自分自身の14番目のクローンです。歳をとり、病で朽ち果てようとしていたオリジナルの体の代わりに、脳だけこのクローン体に移植されたのです。15年前に」
「脳移植? まさかそんな、共和国軍はそんな技術まで……?」
「私は、暑さも寒さも感じません。ほとんど痛みとかも感じませんし、何を食べても味などはわかりません。脳移植の後遺症の影響で、そんな体にされてしまいました。当然、持っていた特殊な能力も、今は何をしても発現することはありません」
「そんな、酷すぎる……」
「私のこの髪、変わった色だと思いませんか? 本当はかつらなんです」

 そういってアリシアは、つけていたかつらを外した。
 無毛の頭部には、生々しい手術の痕が無数に走っていた。
 そして、無数の小さな金属コネクタが頭部のあちこち埋め込まれていて、それがかつらの側にあるプラグと結合するようになっていた。
 その痛々しい姿に、フランチェスカは思わず目を伏せた。

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ボクの女子力はあの娘のパンツに詰まっている。 1 (バンブーコミックス)ボクの女子力はあの娘のパンツに詰まっている。 1 (バンブーコミックス)
(2014/12/06)
柚木 涼太

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02/07のツイートまとめ

amulai

そして、乳になる
02-07 23:59

RT @tarareba722: たまに「自分は最初から書けた」っていう人がいるけど、そういう人たちは努力を努力、練習を練習と思ってないだけで、めちゃめちゃ読んでるしめちゃめちゃ書いていたりします。イラストや楽器と一緒で、本人は楽しいと思ってるから量に無自覚なだけなので、凡人が…
02-07 23:55

RT @qnighy: “あむぁいおかし製作所 漫画原作者になろう!   絵が描けないけど漫画同人誌を作るノウハウ (漫画発注書雛形付き)” http://t.co/8vwpoaAAuh
02-07 23:43

RT @stdaux: オタク第0世代がいま60歳代なので,あと10~20年のうちに大量死が待っている。それまでに薄い本やフィギュアのコレクションを安心して寄贈できる法人を創設しておかないと,文化史的に貴重な資料が散逸してしまう
02-07 23:42

RT @ikanomaru: この本大変面白いのですが「フォーゼの主人公がリーゼントってだけで沢山抗議が来てそれ以来抗議が来そうな事はあえてやらないようになってしまった」という事も書いてあって、作り手でもなんでもない奴らが全ての物事をつまらなくしていくんだなって… http:/…
02-07 23:04

RT @mikaduki_neko: 1時間以内に5RTされたら『三日月ネコがふたなり娘に犯される前は激しく反抗するが、差分で完全に屈服している絵』を描きます #s2t http://t.co/vB3JpoP182
02-07 22:51

画力が無くても、漫画家さんに漫画を描いてもらって同人デビュー!記事 『漫画原作者になろう!   絵が描けないけど漫画同人誌を作るノウハウ (漫画発注書雛形付き)』http://t.co/YYiN22o2sY を公開しました。これで、キミも漫画原作者だ!!
02-07 22:41

RT @kazu_oy: 小学生にISILの殺害した人質の遺体の写真を見せたって問題になってるけど、俺らおっさんが子供の頃、原爆で亡くなった焦げた人の塊とかどろどろに皮膚がただれた人とかNHKの特番でアウシュビッツで死体が大量にブルドーザーで処理される映像とか見せられたぞ。今は…
02-07 21:59

なつのみちゃん用のラフが来たよ。
02-07 21:02

男装の男の娘
02-07 17:04

全文を表示 »

心に残る男性被支配()  秘密戦隊ゴレンジャー 第32話「青い熱風!バリブルーン応答なし」

あ、あれれ・・・これ記事作って無かったっけ。
とりあえず新命さんが洗脳される回で今、東映公式でやっているのでリンクしときますね。

https://www.youtube.com/watch?v=xEGcwsLtWVY

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