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開発・オメガノヴァ ① by.Tefnen

作:Tefnen http://tefnen.minibird.jp/wp/
  https://twitter.com/tefnen?lang=ja
キャライラスト&挿絵:佐藤黒音 http://www.pixiv.net/member.php?id=130345

ここは宇宙の彼方、遠い昔……といきたいところだが、地球と同じ銀河、数世紀先の話である。とある大きな衛星に、一つのカプセルが着陸してい た。中には、眠りについたまま凍結された、タンクトップ姿の男が入っている。周りの地面には地球と同じような緑の植物があふれているが、どれも円柱の形を していて、木や草のような見慣れたものはない。

《ピ、ピピーッ》

カプセルからブザー音が響く。すると、収納されていた人が冷凍から一瞬で解放され、その鋭い目を開いた。タンクトップに包まれている、剛毛の、筋肉質な体は、どこかで鍛えてきたかのようだ。

「こちら、浜崎。居住可能な衛星、NTK-02αに到着した」

彼は、自分の体に内蔵された発信機で、地球に設置された本部に連絡を取る。浜崎は、人口爆発を起こし続ける人類が新たに暮らせる場所を探し、地球と同じような環境を作り上げるための人間と機械のハイブリッド、いわゆるサイボーグなのだ。

「……地球から、何十光年も彼方の星、か」
『こちら本部。貴官の無事な到着、祝わせてもらう。早速だが、貴官にはその星の気候に順応してもらうことになる。失敗した場合、その場所から1光年の所にあるコロニーに向かい、新たな任務を受けろ』

ワームホールを応用した通信技術で、遠く離れた地球にある本部から無機質な音声が伝わってくる。自動応答システムが作動しているのだろう。

「了解した」
『貴官の成功を、お祈りする』

通信が切れたようで、プツッという音が聞こえた。

「しっかし、遠い所まで来たもんだなぁ。まだ出発して10分も経ってないっていうのに……」

内蔵されている時計を確認した浜崎は、独り言を言いながら周りを見渡す。

「木一本ないとは……さっさとシェルターを構築しないと、すぐに日焼けしちまいそうだぜ」

そう言いながら、自分のサイボーグとしての機能を起動させ、地面から金属やケイ素を分離する。それらの材料は互いにつながり合いながら建築物を構成し、あっという間に小さな金属製の家が出来上がった。

「これでよし、と。さぁ、大気の成分も、フィルターを通せば生身の人間でも吸えるものだし、まずはこいつの成分を調べないとな」

周り一面に生える、草のような緑色の物体に目を向ける浜崎。すると、その目からビームのようなものが出て、物体をスキャンする。

「クロロフィルがあるってことは、どちらかっていうとこいつは植物なのか。運動機能も有していないように見えるし」

次に、彼は地面のスキャンをする。

「ケイ素、リン、鉄……と、ここまでは普通だが、たんぱく質か、これは……なんだ、さっきスキャンした植物の成分は除外してあるはずなんだが。土の中に、動物がいるのか?」

地面に動きがないので、単なる小さい虫や、ミミズなどの生物であろう。そう断定した浜崎は、サンプルをとって詳しく観察するため、先ほどの家と同じように、スコップを生成して、土に突き刺した。すると、スコップは抜けなくなり、そのまま、ずぶぶと土に飲まれ始めた。

「なんだってんだよ、この下は氷なのか!?」

スコップから手を離そうとするが、浜崎を引きずり込む勢いでスコップが下に引っ張られ、右腕が地面に吸い込まれた。

「こ、これはまずい……ぐおぉっ!?」

吸い込まれた腕が、噛みちぎられるような痛みを感じたあと、浜崎は解放された。そしてその腕の先は、欠けてなくなっていた。

「ち、ちくしょ……しくじったか、最初からこの機能を使うことになるとはな」

首の後ろ、うなじの下にあるホクロを、もう一本の手で押すと、カチッという音がした。

「うっ……この感覚、やっぱり慣れねぇ……っ」

そ の途端、彼のペニスが勃起しはじめ、活動用のスーツ、といってもタンクトップと短パンを合わせたようなものだが、それを下から押し上げる。と同時に、噛み ちぎられた腕の断面から、繊維のようなものが前へ伸び、手を再構築していく。彼は、性的に興奮することによって、自分の体を修復する機能を備えていたの だ。

「おぉっ……ふっ……はぁ……」

腕が完全に元に戻ると、浜崎はその場に崩れ落ちる。

「……ったく、毎回これじゃ精神が持たねえ……自分が何におっ勃ててるのかもわかんねぇし」

そして、自分の手を見ると、何事もなかったかのように、男らしい、ゴツゴツとした手が……あるはずだった。

「な、なんだこりゃ……」

再生された手は、明らかにオリジナルより細く、体毛も綺麗サッパリなくなっているもので、筋肉モリモリの他の部分に、不釣り合いだったのだ。

「再生機能がいかれてやがったか……まあいい、この任務に筋肉量は関係ないからな」

浜崎は、土壌調査は諦めて、1日6時間しかない昼の終わりに差し掛かったこともあって、自分が作った家の中に入った。

中には、簡単なベッド、通信用のデータ端末――コンピュータのようなものだ――や、シャワールーム、食べるものを生成する食糧配給機が置かれている。

「ふぅ、これから一週間くらいだが、頼むぞ」

調 度品に向かって、ため息まじりに語りかける浜崎。思えば昨日までは、連続窃盗の犯人として地球の留置所に入れられていたのだ。それが、日々の健康チェック という名目で行われた検査で、インプラントをいつの間にか仕込まれ、宇宙開発用サイボーグに改造されて、否応なしにこの星に送られてきたのだ。いろいろな 知識はインプラントに記録され、インプラントに抗って自殺することも反発することもできない。あまつさえ、到着初日から腕をもがれ、再生したら、鍛えてき た筋肉が戻ってこないのだ。これからしなければいけない数々の調査と開発に、暗くならざるを追えない浜崎だった。

「こんな落ち込んでてもしかたないよな。とりあえず腹が減ったから食事、食事っと……」

食糧配給機から、温められたシチューを取り出す。

「ま、ここにコロニーが建設された暁には、俺の名前は創始者として永久に残るんだ。だったら、とびっきりの仕事をしてやろーじゃないか!おっと……あっつ!!!」

絶望から逃げ出すための夢に胸を膨らませて、将来を思い描いていた浜崎だが、床にあった段差に足を引っ掛けて転び、加熱された食事を自分の体の上にぶちまけてしまった。

「ギャーッ!!シャレになんねえぞ!あつ、は、はやく服を脱がないと!!」

100度もの高温に熱せられた食事で、どんどん火傷が広がる。

「お、俺、死ぬのかっ!?」

しかし、痛みでまともに行動ができなくなる前に、なんとかシチューが冷え、大事は免れた。しかし、腹から胸にかけてが焼けただれ、痛みは鋭い。

「ここは修復機能で……」

と、そこで、異様に細くなった右腕が目に入る。

「これ使っても、俺は俺のままでいられるんだろうか?いや、そんなこと考えてる暇なんてないか」

少しの躊躇の後、先ほどの首の後ろのスイッチを押す。

「んほっ……ぐおおっ……」

また、股間が盛り上がっていく。だが、盛り上がるのはそこだけではなかった。

「なんだっ……これっ……」

真っ 黒に近かった乳首が、多少赤みを帯びて拡大し、前に突き出し始めたのだ。そして、その周りもひっぱられるように前に出る。修復はそこで完了し、肌は健康な 状態に戻ったが、胸にあるのは、胸筋というより、二次性徴が始まったばかりの膨らみかけの乳房だ。それに、胸毛が結構濃く生えていたものが、腕の毛と同 様、一本も生えていない。

「おいおい、これじゃまるで女じゃねぇか……再生に必要な個人情報が間違ってやがるのか?」

スーツを着なおし、壁に埋め込まれたデータ端末を確認する。個人情報を呼び出すと、やはり自分のもので間違いなかった。性別も、たしかに男と表示されている。

「むむ……全体修復をかけてみるか……体内のインプラントをリセットすればなんとか元に戻るだろ」

データ端末の電源を切り、裸になってベッドに横たわる。と、ベッドが体重を感知し、ベッドの端から透明なディスプレイが浜崎の頭の上にせり出してきた。浜崎はそれをポンポンとタッチし、操作する。

「モードを、全体治癒に設定っと。さぁ、さっさと終わらせて食事にありつきたいぜ」

ベッドの一番足の方から、輪のようなスキャナが上に出て内部に修復のためのフィールドを展開し、頭の方に動き出す。今度は性的興奮は必要ないが、その輪の中に張られたフィールドが通り過ぎていく部分には、快感が走る。

「っ……治癒の時の痛みを和らげるためとはいえ、この感覚は……」

浜崎は、フィールドが足の先から腰に向かって動くのを感じながら、天井を眺めていた。だが、それが股間まで来た時、妙に強く圧迫される感じがした。

「ふおっ!?お、おい……まさかっ」

浜崎が足の方を見ると、股間が少し盛り上がっていたのが、シューッと沈んでいくところだった。浜崎は自分の大切な部分が押し潰されるような感覚に襲われていた。

「俺の、俺の息子が……ふ、ふざけんなっ!や、やめろ、修復中止!」

浜崎は今起こっていることを何とか止めようとするが、頭以外の体が動かず、「完全修復」は止まる気配を見せない。

「やめろ、やめろぉっ!」

フィールドがウエストに達すると、地球で拘置所に入る前から鍛えていた自慢の腹筋が一瞬にしてなくなり、くびれができる。

「女になんてなりたくない!こんなところで、女一人が何できるってんだよ!」

浜崎の言葉も虚しく、フィールドは胸に達する。すると、先ほど膨らみかけになっていた乳房がさらにBカップまでに成長し、同時にフィールドの中を通った腕がスッと細くなる。いまや、浜崎の目の前に、自分の体を完全に変えてしまったフィールドが迫っていた。

「く、来るな、いやだぁあああっ!!」

ついに、浜崎の頭部に達したフィールドは、彼の顔をグニグニと変形させ、いかつい顔つきを、かわいらしい二十歳手前の少女のそれに変えてしまう。そして、短く切っていた髪を何十倍にも長くし、腰にも届きそうなロングヘアにしてしまった。

「うぅっ……くぅ……俺が、俺がなにしたってんだよ……」

自分の、かなり高くなった声で、恐れていた事態が実際になったことを突きつけられて、悔しさに涙を流す浜崎。そのまま夕食をとることもなく、眠りについた。

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ヒロインピンチVol.17

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11/07のツイートまとめ

amulai

新作DLコミック 催眠探偵 子猫ちゃんを探せ! https://t.co/M7JWjw801N好評発売中!解決率100%の斉見探偵事務所に子猫を探す依頼をした僕は何故だか、僕自身が子猫ちゃんになる羽目になって・・・ https://t.co/MRGRaVCjQA
11-07 21:46

RT @F_TSF: 真面目な話、見開き2ページ分を1ページカウントしてしまうのがもったいないな>唐揚げ性転換
11-07 21:33

RT @Oshima_Kaoru: お仕事バンバンもらいたいから、アイコンを変えてみた。 https://t.co/fRJBb8prLw
11-07 21:02

RT @marble_RAN: 課金するために就職する  それはとてもいいことなのでは!?
11-07 18:53

変身ヒロインになれる男主人公。しかし、変身アイテムを一般人の男に拾われてしまい、そいつが濫用したお蔭で、男主人公に強烈な負のフィードバックがくる展開。#TSFの卵
11-07 18:44

RT @bui52: 【告知】11月12日発売のコミックアンリアルVol.58にてTS漫画を22P描かせて頂きました よろしくお願いします〜っ https://t.co/i3P3IBohqM
11-07 17:25

@kanzaki_rey  有難う!今度調教ごっこをしよう!
11-07 16:40

@yabukimao  真央先生からお祝い頂けるとは光栄です!
11-07 16:39

@yuzu_TSF  サンクスです!
11-07 16:21

@s_dotto_dexijei  有難う!
11-07 16:21

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