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【投稿小説】少年がOLの体で苦労する話② 作:生姜 イメージイラスト:むらさきいろオレンジ

第一話はこちら


第二話

 その現象の存在が世間に認知されたのはつい最近になってからだった。
 それが本当に存在するのかについては、数年前から世界中でヒステリックな議論を呼び起こしていた。
 報告例の増加から、ついに過半数の科学者が存在を渋々認めて世間に発表したのがつい半年ほど前。そのころには国連や各国の政府にも公認されるようになっていた。日本政府がその現象を公に認めたのもそのころだった。
 役所とそのお抱え研究者たちは、その現象に長ったらしくて漢字だらけの難しい名前を付けたが、その名称は世間一般にはあまり馴染まなかった。マスコミや多くの人々はもっと単純で分かりやすい名前を欲していた。彼らは、それを『入れ替わり現象』あるいはただ単に『現象』と呼んだ。
 それは、人と人の人格(あるいは精神、魂、もしくは記憶)が入れ替わるという現象だった。  原因は一切不明で、入れ替わる人同士に何の接点も共通点もなかった。
 一時期、世界は軽くパニックと言えるほどに、その現象について激しく論じていた。誰もが、その現象が明日の我が身に降りかかるのではと恐れ、対処法や解決法を知ろうとした。科学者たちもこの現代科学に突き付けられた難問を解こうと躍起になった。
 しかし、激しい議論と多くの科学者たちの努力にも関わらず、現象の情報について何も得られるものは無かった。そして答えの出ない問題に対して、世間が飽きを感じるのは速かった。熱狂はある時期になると次第に衰えていき、政府による公認から2,3か月で議論はぱったりとやんだ。
 人々の関心が失われていった原因は結局のところ、その現象がほぼほぼ他人事である、という事実が確認されたためだった。
 世界で確認された現象の事例は数えるほどで、報告されていないものを考慮しても、せいぜい数十件というところだった。つまりある人がその生涯で現象に巻き込まれる確率は、宝くじで1等に当籤するよりもなお低いという事だ。
 ほとんどの人にとっては、癌を患う確率や交通事故にあう確率のほうがよっぽど高いのだから、人々がそれを気にしなくなるのもある意味当然のことだった。
 現象についての世間一般の認識は、「世の中不思議なこともあるものだなあ」という以上のものでは無くなった。彼らはそれを、天災のようなものとして認知するようになった。
現象に巻き込まれた者の社会的地位等をどう扱うかといった政治の議論に関心を持つ者も少なかった。大多数の人々は、一時の熱狂も忘れ、いつもと変わらぬ平穏な日常生活を続けていた。
 サッカーが好きで勉強が苦手という、どこにでもいるような少年田中清彦もまた、そんな大多数の一人だった。……6月初旬の、ある週末の日の朝までは。
 その日、清彦は見知らぬ部屋で目を覚ました。といっても、すぐに布団から抜け出すことができたわけではない。
 清彦は普段、寝起きがとてもいい方だ。目を覚ましたらすぐに脳が覚醒するし、苦も無く布団から抜け出すことができる。朝布団から出られない、という人たちの気持ちがわからず、不思議に思うくらいだった。
 しかしその朝はそれまでと違っていた。目を覚ましても彼の脳みそは全く働かず、自分が目を覚ましていることは分かっているのに他のことは何も考えられない感覚を味わっていた。それからの人生で毎朝おなじみとなる、低血圧症に特有のその感覚は、彼にはこの時が初体験のものだった。
 清彦は何も考えられずにベッドの枕元をぼんやりと眺めていた。
たっぷり数十分の間、清彦の意識は夢と現実の狭間でまどろみに揺れていたが、時間が経過するにつれて、彼の脳みそはのんびりと活動を開始していった。しだいに明瞭になっていく彼の意識の中で、自分の体のあちこちからも違和感が伝えられ始めた。
 違和感の一番大きなものは胸の辺りから伝えられていた。清彦は深く考えずに自身の胸に手をやった。手のひらが、柔らかいものに触れた。
(……?胸が……腫れてる?)
 清彦は布団の上に上体を起こした。胸が揺れるような変な感触が脳裏を走ったが、この時はまだ寝ぼけ半分だったので特に気にすることも無かった。
上半身を起こしたことで視点が上がり、自分のいる部屋の様子がぼんやりとした視界に入ってくる。
(あれ、なんか、目がよく見えないな)
 最初に彼が困惑したのは、見える景色の輪郭がやたらにぼんやりとしている事だった。清彦はそれほどゲームや本に熱中する方でなく、入学直後の視力検査でもかなりいい成績を出している。
 しかし今の彼の視界はしっかりとした像を全く結んでくれなかった。まるで視力が一夜にして数段落ちてしまったかのように。
(くそっ、どうなってんだ)
 目をごしごしと擦ってみてもぼやけた視界は変わらなかったが、目に力を入れて細めるようにすることで、酷くおぼろげながら周囲の様子が理解できるようになった。
 その部屋は、清彦が普段慣れ親しんだ自身の部屋ではなかった。
 そう広くはない部屋の中心には季節はずれもいいところのこたつ机があった。ビールの空き缶が2,3本と、ノートパソコンが乗っかっているそのこたつを挟んだ向かいにはテレビや扇風機などが置かれ、反対側のドアの近くには、クローゼットと大きな鏡が置かれている。
 そしてそれらの家具の隙間に広がる床には、カップ麺やコンビニ弁当のゴミが、床を覆いつくさんばかりにごちゃごちゃと散乱していた。ゴミばかりか、脱ぎ捨てられたそのままの形で服や下着なども散らかっている。壁際にはビールの空き缶がオブジェかなにかの様に積み上げられていた。
 清彦の寝室は、彼の母親がこまめに掃除しているため、人並みに片づけや掃除はされているほうだ。しかし今彼がいる部屋は、まるでゴミ屋敷のようなありさまだ。備え付けられている家具も全く違っていて、清彦の部屋には無いはずのものがごまんとある一方、あるはずのものが影も形も無い。小学生の時から使っている勉強机も、マンガが適当に詰め込まれた本棚も、学生服や部活のユニフォームなどをかけたハンガーラックも、何一つ見当たらなかった。
(ど、どこなんだ……?ここは)
 不安に駆られた清彦は、ベッドを降りようとして身じろぎした。肩にさらさらと、髪の毛が掛かる感触。胸からは、彼がそれまでに感じたことの無いような重量を感じた。
清彦は自分の胸元に目をやった。
「……え?」
 口から間の抜けた声が漏れる。視界に飛び込んできた見慣れぬ光景を前に、清彦の脳みそは一瞬フリーズした。
 清彦が見下ろす自身の体は、彼が普段、就寝の際に着ているパジャマを纏っていなかった。そしてその代わりに彼の体を覆っていたのは、見慣れぬ黒い服だった。シルクのすべすべとした肌触り、ひらひらしたフリル、透けて肌も見通せる薄い布地……彼自身はその衣裳の名称を知らなかったが、それは一般にネグリジェと呼ばれている寝巻だった。
 そのネグリジェの胸の辺りは、大きく盛り上がっていた。本来なら少年らしい薄い胸板があるべき場所に現れた豊かなふくらみ……。それが衣裳のカップに入れられた詰め物などでは決してなかった。
 ネグリジェの透けた布地越しに清彦は、たわわにふくらんで谷間を形成している自身の胸を見た。
(な、なんだよこれ……)
 目の前のそれが信じられず、清彦は恐る恐る胸に手をあてた。彼の指はほとんど抵抗らしい抵抗も受けずにシルクの布地に、そしてその下に確かに存在する柔らかなふくらみに埋まっていく。同時に自身の胸のあたりからは、脂肪の塊が押し込まれる未知の感触が伝わってくる。
「な、なんでこんな、まるで女みたいな……んんっ!?こ、声が……」
 清彦は自分の口から洩れた声の高さにまた驚く。同級生より声変わりは遅れているとはいえ、彼の声はここまで高くはなかったはずだった。何度か意味の無い発声をしてみるが、どう絞り出しても彼の声は、しっとりとした大人の女のそれだった。
「ど、どうなってるんだ……」
 呆然とベットの上で座り込む彼の意識に、部屋の隅に置かれていた姿見の存在がちらついた。あれを覗けば、今の自分に何が起きているかわかるかもしれなかった。物が散乱している床に足を下ろし、急いでそちらに歩み寄る。
 歩くたびに胸が揺れ、振動に合わせて頭の内側がガンガンと痛むが、そんなことを気にしている余裕は今の清彦にはなかった。
 足の踏み場もなく物が散らばった床をどうにかすり抜け、清彦は鏡の前にたどり着く。そして恐る恐るその鏡にぶつかりそうになるまでに顔を近づける。そこに映し出されたものを見て、彼は絶句した。
「な、なっ……」
 鏡に映っていたのは見慣れた自分の体ではなかった。本来であれば彼自身の……身長156cm体重46kgの、健康で平凡な男子学生の体が映るはずの鏡には、彼の見知らぬ大人の女性が、その整った顔立ちに驚きの表情を浮かべてこちらを見返していた。
 彼が瞬きをするのに合わせて女の人もその切れ長の目をぱちぱちと瞬かせている。右手を上げるとそれにも合わせて鏡の中の女性の右手も上がる。そして彼はようやく、鏡に映っている女性が今の自分自身なのだと理解した。
「う、うそだろ……」
 鏡に映っている女性が自分自身だと悟った時、清彦の脳裏によぎった感情は、驚愕……そして羞恥心だった。
 彼は年頃の少年らしく、心の奥底では異性に関心を持ちつつあった。しかし本能に根差したその好奇心に対しての、裏返しのような反発もまた、心の中に併せ持っていた。それはまだ異性にどう向き合えばいいのかわかっていない思春期の少年特有の、複雑な自尊心だった。例えば、クラスメートの女子と話している男子がいたら、囃し立ててやらずにはいられない、というような子供っぽい感情。
 そんな難しい年ごろの少年が突然、クラスメートの女子生徒など比較にならないほど色気に満ちた大人の女の体を目の前に突き付けられたのだから、受けた困惑は大きかった。しかもその女性は、成熟した体が放つ色気をさらに強調するような挑発的な衣装を着ている。そしてあろうことかその女の体は、ほかならぬ清彦自身の物だった。
「う、うわぁ!?」
 清彦の顔は耳まで真っ赤にのぼせあがった。彼は咄嗟に、鏡に映し出された今の自身の体の中で一番女らしさを発揮している部分……スケスケのネグリジェ越しに谷間を見せつける豊かな乳房を、腕で隠そうとした。
 視界から隠せばそれが現実ではなくなるかのように思えたのだ。しかし実際は、腕で覆った乳房はその内側で柔らかな弾力を示し、自身の体の女らしさをこの上ない現実感で脳裏に伝えた。
 しばし呆然とした後で、清彦は肝心なところをまだ確認していないことに気が付いた。ごくりとつばを飲み込み、震える指先を、股間へと持っていく。
 そこには本来あるべきものは無かった。本来ならまだ彼には生えていなかったはずの恥毛の生えている感覚が、指に伝わる。
「な、ない……」
 自身が男であることを証明する器官が消失しているという事実は、少年にとってとても大きなショックだった。清彦は呆然とした面持ちで、へなへなと床にへたり込んだのだった……。

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07/23のツイートまとめ

amulai

RT @Xatz: ドールを持っていたら見知らぬお姉さんに「気持ち悪い!脱がせて遊んでるんでしょ!」と言われたのでとっさに「着せて遊んでるんですよ!」と言ったら周囲から爆笑が起きたのが先日のハイライトです。
07-23 21:10

RT @smiley_kikuchi: あんな発言をすれば批判されることぐらい予見できた。注目を集めるために意図的に過激な発言をする。いたずらに人の感情を煽っておいて、次は殺害予告をされた悲劇のヒロインに変貌する。本気で脅迫に苦しんでいる人がミソクソ一緒にされてしまう。この人の…
07-23 19:06

RT @amulai: アイドル初体験 前・後編https://t.co/CjwIGgQKs5倉塚りこさん@kura_rikkoによるイラストに、SKIMA経由で椎平 蛙さんにSSを付けて貰いました!アイドルみやちゃんに憑依した僕は相方のアイちゃんと… https://t.…
07-23 16:08

RT @mizuasato: 「異世界デスゲームに転送されてつらい」はこんな感じです https://t.co/kK1siZPyqI
07-23 15:57

RT @hsiyehmeibo: ちん○切るんで休職します!!!!っていったら取り立ての年休全部残したままその日のうちに退職させられました。絶対許さないぞ。○日本○○!!!!!!!!
07-23 15:30

RT @lawkus: 「先生のお力でうまくまとめてほしい」みたいに敵の代理人である俺を謎に頼ってくる相手方当事者、意外とザラにいるのよ。そこで敵を騙してしまえば楽だけど、さすがに弁護士として許される範囲を超えると思うから「いえ私はAさんの代理人ですからAさんの利益のために行動…
07-23 15:21

RT @KU__MA__NO__MI: 作者が感想やレビューに反論するのは端から見たらアレかも知れんけど、作者自身も考慮して捨てた選択肢をさも自分だけが思い付きましたよみたいに『助言』してくるような奴のが万倍アレだからですし。
07-23 12:37

アイドル初体験 前・後編https://t.co/CjwIGgQKs5倉塚りこさん@kura_rikkoによるイラストに、SKIMA経由で椎平 蛙さんにSSを付けて貰いました!アイドルみやちゃんに憑依した僕は相方のアイちゃんと… https://t.co/20bbQIMI0Z
07-23 11:58

RT @tanimikitakane: スタンプを頂いたお礼にからめるさん、カメントツさん、しろまんたさんをまとめて女体化しただけの漫画 https://t.co/8GX4CAfpO8
07-23 10:18

RT @takora_koushiki: 東宝特撮公式ヴィジュアル・ブックMINI「クレクレタコラ」が登場!現存する写真を多数掲載!タコラが製作された背景や、メイキングに至るまで、詳細な解説文もあり、世界初のクレクレタコラ専門書です。いつもより小さいB5版1,000円(税込)で…
07-23 08:46

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