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【投稿小説】チャラ男の俺が図書委員!? 前編 by.ととやす

テキスト ととやす
挿絵 らむ https://twitter.com/hitsujiniku_12

1
パッチーン!
頬を平手打ちされ、校庭に乾いた音が響く。続けて、
「最低よ・・・」
と女の子の震えた声。もうこれで何度目だろうか。
文雄「いや、だからさ。俺一人の女の子に縛られたくないんだよね〜」
この弁解も何度目か。
文雄「そもそも俺、顔も良いし、勉強も運動もまぁそこそこ以上できるわけじゃん? だから結構色んな女の子から声かけてもらうわけじゃん? それスルーって男がすたるじゃん? だから多目に見て欲しいってか、見てよ。」
あっ、やばい。地雷だったくさい。目の前の女の子の唇が、肩が、わなわな震え出した。
文雄「あっ、やっべ。んじゃ、さいなら〜」
適当に誤魔化して俺はその場を逃げた。背後から、
「待て〜、文雄ォォォ!!!」
と声がするが、知ったことではない。っていうかそもそもなんて名前の子だったっけ?
忘れちゃった。

2
文雄「なんてことがあってさ〜」
放課後の教室。昼休みの出来事を武紀に話す。武紀は苦笑しながら、
武紀「相変わらずだな、お前。そろそろ刺されるぞ。」
なんてのたまう。武紀は高校に入ってからの付き合いだが、ずっと昔から一緒にいたかのように心地よい距離感の親友だ。お互い隠し事なしでなんでも話す。
文雄「てへ☆ つーか、武紀も女バスの子に告られたけど振ったらしいじゃん。もったいない!」
武紀「確かに可愛い子だったけどな。俺はもっとこう、清楚というか大人しい子がタイプでな。」
文雄「選り好みせず付き合っちゃえば良かったのに。せっかくのイケメンなのにさぁ」
武紀は間違いなく俺に負けず劣らずのイケメンだ。長身でぼんやり、というか天然なところがあるから偶に女の子に誤解されちゃうこともあるけれど。
武紀「うーん、そう言われてもな。でも、確かに急に好みの女の子に会った時、全く経験ないとあたふたするかもな。ちょっとテクニック教えてくれよ。」
おぉ、珍しい!
文雄「まずはあれよ、壁ドンよ! とりあえず壁にバンッてやって、耳元で君が欲しいとか何とか囁けば、お前くらいのイケメンなら流れでヤレるよ!」
武紀「マジか! これで俺もお前みたいなヤリチンだな!」
文雄「へいへーい、てか何で武紀が未だ童貞なんか意味わからんけどねw」
武紀「言うなよ・・・好きな娘とじゃなきゃ嫌なだけだっつの! その気になればいくらでもできたっつの!」
しょうもない男同士のバカ話をしながら、そろそろ帰ろうかと二人して教室を出た。そんな時だった。
「見つけた・・・文雄!」
文雄「げぇ!?」
そこには昼休みの女の子。ちょっと〜、一日遊んだだけじゃん。ここまで執拗に来る?
チラリと武紀を見やる。武紀はやれやれといった風情でため息をつき、一瞬片目を閉じた。貸し一つだぞってことだろう。
文雄「サンキュ♪」
この場は武紀に任せて、ダッシュで逃走。このまま直帰はまずい、武紀がしくじったら家バレして面倒だ。とりあえず適当な場所でほとぼりが覚めるのを待とう。階段を適当に降り、何度目かの角を曲がったところに「図書室」という表記が。とりあえず、ここでいっか。そう判断して俺は扉を開き、中へ転がり込んだ。

3
「図書室で待ってるぞ」とスマホで連絡を入れて人心地着く。そういえば図書室なんて入ったことなかったし、そもそも誰かいるんだろうか?
時間もあることだし、少し様子を見てみることにする。ヒョイと本棚越しに奥を覗き込むと、受付の席に女の子が一人。フチの薄い眼鏡をかけ、黒髪をおさげにして一つに結んでいるその子は、いかにも文学少女といった感じで、古めかしいこの図書室によくマッチしていた。それに、地味な雰囲気だけど顔もなかなか悪くない。
文雄「ども〜、こんちゃっす!」
いてもたってもいられず、俺はこの美少女に声をかけていた。可愛い子にはとりあえず声かけ、それが俺のモットーだからさ!
文雄「俺、二年の文雄っていいます! お名前聞いちゃって大丈夫っすか!?」
一瞬キョトンとした美人さんだったが、すぐに微笑み返してくれた。
木本先輩「あら、こんにちは。私は三年の木本です。今日は図書室に何の用かしら?」
用と言われても何もない。ただの時間潰しだ。しかし、それを正直に言うべきではない。これまでの経験で培われた文雄'sアイが光る。
文雄「先輩だったんですね。僕、前からここの本読んでみたいなって思ってて。もしよければご一緒させていただけませんか?」
もちろん嘘だ。普段お相手する女の子とは真逆のタイプだけど、それだけにどう反応してくるか、ちょっと気になるじゃん。
木本先輩「あら、そうだったの。でもごめんなさい。私、見ての通り図書委員で、今日は書庫の整理しなきゃいかないの。本の貸し出しはできるけど・・・」
文雄「いえいえ、それなら手伝いますよ! 背の高い本棚とか大変でしょ?」
まだ武紀が来るまで時間もかかりそうだから、一人にされるのはナイナイ。木本先輩のこともよく知りたいし、ね。
木本先輩「そう? だったらお言葉に甘えちゃおうかしら。初対面なのに悪いわね」
そう言って、奥まったところにある扉の鍵を開け、中に俺を誘う。おいおい、鍵のかかる奥まった部屋に二人きりとか最高じゃねーの!?

4
文雄「くっそつまんね。飽きた。」
作業を始めてしばらく経ち、木本先輩はリストを取りに書庫を抜け、俺は一人になっていた。分かっちゃいたが、本の整理は面倒だし、なんか臭うし、地味だし、ちっとも俺に似合わない。木本先輩もガードが硬く、なかなか近くまで寄れないし。ボロっちい本を見つけるたびにうんちくを語られて・・・いやー、これはハズレ引いたかなぁ。
しょうがなく俺は、一人で本を並び替えていた。木本先輩は書庫を出る時に、
木本先輩「あの端の棚の本は、取り扱い注意だから触らなくていいわ」
なんて言ってたっけな。でもさ、こっちもサッサとこんな作業終わらせて遊びたいわけだからさ。やっちゃうよ〜俺、意識高いとこ見せちゃうよ〜。
よっと。脚立に乗って、例の棚の本に手を伸ばす。ただでさえオンボロの書庫の中、この棚と、そこに並ぶ本は一層古さが際立っている。
文雄「最上段、高っか!」
一人で文句を言いながら、背伸びして最上段の分厚い一冊に手がかかった、その時だった。
ピカッ!!
眩い光が迸り、俺はその中に飲み込まれた。

5
不思議な空間だった。図書室にいたはずなのに、フワフワとして足元もおぼつかない。訝しんでいた俺だったが、
文雄「・・・?」
この間美容院でパーマを当てた髪の毛が伸び始めた。それに、まぶたが少し重い。触れてみると、まつ毛も伸びたようだった。
伸びた髪は肩口を超え、背中にまで達した。
文雄「・・・!?」
茶色に染めた髪が一瞬にして艶のある黒色に変わり、パーマも解けてストレートヘアーに。
文雄「つっ、なんかパンツの具合が・・・」
何かチクチクしたしわを直そうと、制服のウエストから手を入れる。
文雄(あれ? 俺、トランクス派なのにブリーフになってる? 小学校で卒業したのに?)
いや、違う! 肌触りがまるで違う。妙に柔らかな生地のフチに何かが付いている。これってまさか!
大急ぎでベルトをズボンを下ろす。なんとそこには・・・
文雄「なんじゃこりゃあ!?」
今朝履いてきた緑色のトランクスは、柄こそそれらしい面影は残っていたが、まるで違うものになっていた。短く柔らかい形になり、フチと前方には細やかなレースが施されていて。これは、女の子の履くパンティだ!
そして、それ以上に驚いたのは、薄緑色のパンティから伸びる俺の足に、無駄毛がいっさいなくなっていたことだ。真珠色に輝く脚がやけに眩しく感じられた。
文雄「ちょっ、ちょいちょい・・・」
あまりの衝撃に寒気すら感じ、俺は思わず胸元に手を置いた。
ピリッ
文雄「うわっ!?」
電流が流れたような強い刺激・・・思わずシャツの隙間から覗き込む。そこには、普段の倍くらいまで大きくなった乳首があった。驚き、目を背けるとその勢いでフワリと頬に柔らかな黒髪が当たった。
ググッ、グッ・・・
無意識のうちに脚が内股になっていく。胸の前に組んだ腕の下で、ツンとした乳首の存在を感じる。
文雄「も、もしかして俺、女の子に・・・?」
手をかざすと、それも脚と同様に真っ白で、指も小さく、爪も長くなっていた。
その手で頬に触れると、プニプニと柔らかな肉の感触。
文雄「そんなんパスパス! いらないいらない! ひゃぁん!」
俺の意思とはお構いなしに、ツンと隆起した乳首を中心に、俺の胸は円錐状に盛り上がり、膨らんでいく。慌ててそこに手を移すと、手のひらにぽわりと収まる柔らかく温かな脂肪の塊が。
文雄「あぁん!」
気がつくと俺の声はすっかり高くなっていて、鈴の鳴るような綺麗な声がこの空間に響いた。
ギュッと胸元が締め付けられる感覚。膨らみ始めた胸を柔らかな布が包む。やがてそれは胸の輪郭をなぞるように、レース状の紐が伸び、背中側にも広がっていく。生地が広がり、桜色になった乳首を包む。
お尻にも脂肪がついていき、プックリと丸い形に。次第に、パンティにお尻の肉が食い込んでいく。

6
大きく膨らんだ胸を緑色のブラジャーが覆う。くびれた腰と縦長で形の綺麗なおへそ。むっちり、スベスベとした太もも。丸く柔らかなお尻と、それを包むパンティ。そして・・・
文雄「ちょっ、やっ、だめぇ!」
パンティの奥の下半身から痛みが。両手でお腹を押さえ、思わず前かがみになる。
文雄「あぁっ、あっ・・・!」
長くて艶のあるサラサラとした黒髪が、上半身にハラリとかかる。手の中で感じる俺のチ◯コが脈打つごとに縮んでいった。
文雄「やめて! 帰ってきて! まだ色んな女の子と遊びたいのにぃ!」
アソコが身体の内側まで入り込み、そこを起点にお腹の裏からキュンとした疼きが・・・。慌ててパンティの中に指を入れた。しかしそこは
文雄「はぅぅん!」
俺の男性器は豆粒のようなサイズになり、股ぐらにはいつの間にか一筋の割れ目が刻まれていた。
文雄「そっ、そんなっ、おっ、俺・・・女の子に〜!?」
色白で黒髪ストレートの女の子が、ブラジャーとパンティーを身に着けたままブカブカの男子制服に包まれている。およそ異様な光景としか思えない。が、それは実際に起こっていることだし、何よりこの女の子は・・・俺なのだ!
疑いようのない事実に、俺は頭をガンと殴られたような衝撃を受けた。しかし、変化はそれだけに終わらなかった。
文雄「!?」
制服のネクタイが徐々に細くなりシュルシュルと結ばれていく。それはほどなくして、女子生徒用の細いリボンタイに変わった。着崩していたYシャツは、柔らかな感触の純白のスクールブラウスになり、今の身体の大きさにフィットしていく。同時に、ズボンの裾が一本に繋がり始める。その頃にはベルトは消え失せており、内側にはプリーツが刻まれていた。
フワァ
一つにまとまったズボンの下部が解放され、スカートになって舞い上がる。
文雄「あぁっ!」
股の部分の結合がなくなり、一気に空気にさらされる下半身。両脚の間に涼やかな風が通り抜ける。初めての感覚に、思わずその無駄毛ひとつない柔らかな内ももをこすりあわせてしまう。
文雄「ひやぁっ!?」
その動きによって、服の下に出現していたすべすべの肌着の感触が全身を襲う。
敏感な女の子の身体。刺激を受けるたび、俺は理解せざるを得なかった。自分が一瞬にして制服姿の女子高生になってしまったという事実を。

はらむ2

7
ドンガラガッシャーン!
気がつくと、さっきまでの空間は無くなっていて、俺は図書室に戻っていた。脚立から足を踏み外したようで、上から古い本が雨あられの様に降り注いでくる。
文雄「あいててて・・・」
バタバタバタ
木本先輩「大丈夫!? 文緒ちゃん!」
扉が開き、血相を変えて木本先輩が入ってきた。
文雄?「は、はいぃ・・・ちょっと、失敗しちゃって」
あれ? なんか変だ。女の子になって声が高くなったから? いや、違う。それもあるけど、それよりも・・・。
木本先輩「もう、文緒ちゃんの背じゃ厳しいって言ったでしょ? そもそも文緒ちゃん、ドジっ子なんだし。・・・スカート、中が丸見えになってるわよ」
文雄?「きゃっ!」
反射的にスカートを抑える。何だこのいかにも「乙女」って反応は!?
それに木本先輩、俺のことをフミオちゃんって。そんなに仲良くなってたか? 発音もなんか違うような・・・。
文雄(全然大丈夫っすよ! よゆーっす!)
文緒「ごっ、ごめんなさい・・・。私、はしたない真似を・・・」
!?
思わず手で口を覆う。俺の言おうとしたことと、全く違う言葉が出てきた。
木本先輩「もう、気をつけてね。たった二人の図書委員なんだから、文緒ちゃんに何かあったら私も辛いのよ」
文雄(すんません、気をつけまっす!)
文緒「っつ・・・。」
なんで何も言えないんだ!?
文雄(木本先輩、俺女の子になっちゃったんっすよ!? なんで分からないんです!?)
文緒「木本先輩、私、私・・・」
胸元で組んだ指をモジモジさせていると、次第に目元がうるうると涙で滲んでいく。ここで初めて木本先輩は何かに気づいたようだった。一瞬訝しげな表情を浮かべた後、
木本先輩「ん? ひょっとして・・・」
文緒「ふぇ?」
木本先輩「文緒ちゃん、あなた、元々男の子だったり・・・する?」
ブンブンブン。俺は頭が千切れんばかりの勢いで首肯した。フワリと髪の毛が舞い、優しい香りが鼻をついた。

8
木本先輩「なるほど、概ね事情は分かったわ」
おさげ髪を弄りながら、木本先輩が説明してくれた。
やはりというか、俺が女の子になってしまったのはあの本のせいらしい。なんでも、大昔の卒業生が自費出版したものだそうで、その卒業生というのが・・・今で言う重度の文学少女フェチだったらしい!
「文学少女以外にこの本触れること能わず。触れる者は須く文学少女たれ」という想いがこもったこの本は、年々力を増していき、もはや怨念・呪いの域にすら至った魔書になっているとか。触れた人間を尽く文学少女に変えてしまうため、代々図書委員しか知らない秘密の一冊として扱われているという。
木本先輩「と、いうわけなの。」
文雄(ふっざけんなよ、なんだこのクソ本! 戻せ、俺を男に戻せぇ!)
文緒「そ、そんなぁ・・・わ、私が元に戻る方法はないんですかぁ!?」
木本先輩「それが分かってたら、ここまでの秘密にはしないわ。」
へなへなと全身から力が抜けていく。木本先輩の説明は続く。
恐るべきは、身体だけでなく心や周囲の認識まで文学少女になってしまうという点。俺が心のままに話せなかったり、木本先輩から親しげに扱われたのはそれのせいだ。木本先輩の中では、俺は二人で一緒に図書委員会を頑張っている可愛い後輩なんだとか。
要するに、俺は気のおとなしい文学少女的な言動しかできず、周りも俺をそういう女の子だと認識してしまっているということだ。
文緒「グスン、グスン・・・」
気がつくと、俺は涙を流してしまっていた。女の子になってしまい、涙もろくなっているようだ。
木本先輩「文緒ちゃん。じゃない、文雄クン。なったものはしょうがないわ。気持ちは私もよく分かるから」
木本先輩はパッと手を離し、おさげ髪がストンと肩に落ちた。
木本先輩「私だって、昔は男の子だったもの」
文雄(えぇー!!)
文緒「・・・!?」
びっくりして目を大きく見開いてしまう。でも確かに、こんなに事情に詳しい「文学少女」なんて・・・。
にこりと笑みを浮かべ、先輩は続けた。
木本先輩「ほら、男の子ならもっと堂々としてなさい。あ、今は女の子か。どちらにしても、びくびくしているのはもったいないわよ。そんな可愛い顔してるんだから。」
文緒「で、でも・・・」
木本先輩「ふふ、女の子も、なかなか楽しいわよ。おしゃれをしたり、男の子たちと遊んだり、ね?」
そう言ってウインクする。
文雄(お、男なんかと遊ぶなんて、うぇぇ!)
文緒「お、男の子と遊びに行くなんて・・・私、恥ずかしいです・・・」
木本先輩「今は女の子になったばかりだからまだ感じてないかもしれないけど、私たちの頭の中には、男だった時の記憶と、女の子として生きてきた記憶の二種類があるはずよ。時として、それらが混合してしまうこともあると思うわ。女の子としての自分を強く意識しちゃうと、心のあり方や記憶までそっちに引っ張られてしまうから。そこは気をつけて、ね。」
何か、とんでもないことを言われた気がする。こんなことまで知ってるなんて、まさか・・・。
文緒「木本先輩は、その、男の子だった頃は・・・じょっ、女性とお付き合いされていたんですか!? 今は、そのっ、男性とお付き合いされてるんですか!?」
しばしの沈黙。ややあって、
木本先輩「ひ、み、つ。可憐な文学少女には、秘密がつきものなのよ」
先輩は、そう言って笑った。
 

9
木本先輩は去り、図書室には俺だけが残された。窓ガラスに映る自分の姿は、同じクラスなら絶対に声をかけたくなるような可愛らしい女の子。しかし、それは今の自分なのだ!
スクールブラウス越しに、大きく膨らんだ胸をチョッと持ち上げる。これは、かなりの大きさだ! この重量感、触られているという感覚は、自分の身に起きた変化を否応なしに突き付けてくる。
文緒「どうしてこうなっちゃったの・・・」
夕暮れの室内に、可愛らしい呟きがこだました。その時だった。
ガラリ
扉が開き、人の気配を感じた。ヌッと本棚の影から姿を現したのは武紀だった。しまった!すっかり忘れていた!
文雄(おう、武紀! すまん、悪かったなぁ!)
文緒「たっ、武紀くん・・・」
何故だろう。こいつの顔を見てから、ドキドキと胸が熱くなっている。これが女の子としての感情・・・?
やめろやめろ、俺は女の子が好きなんだ!
武紀「よう、文緒ちゃん」
キュュン。武紀に名前を呼ばれて、今度は胸が締め付けられるよう。あっ、あれ? 確かに武紀はイケメンだけど、こんなにカッコよかったっけ!?
武紀「連絡ありがと。それで、話って何かな?」
頭が混乱する。大慌てでスマホを取りだす。スマホケースすらマスコットキャラの描かれた可愛いものに変わっていた。いやいや、それは今はどうでも良くって!
先程送った武紀への「図書室で待ってるぞ」というメッセージ。それが今見ると、「放課後、図書室で待ってます。伝えたいことがあります。」と文面が変わっていた。
こんなの送った覚えなんか・・・。
文緒(ううん、今日こそ想いを伝えるの。そう思って勇気を出して、送ったんだもん。伝えなきゃ。)
なっ、なんだ今のは!? 記憶にない出来事がまるで走馬灯のようによぎった。これが木本先輩の言ってた記憶の混合!?
ちっ、違う。俺は男で、こいつは親友なんだ。この間だって男同士、馬鹿話をしながら帰ったじゃないか!

10
先日の出来事。私と武紀くんはたまたま帰り道が一緒だった。隣合って歩く、ただそれだけのゆったりとした時間がやけに嬉しくて。ずっと続いて欲しいなって思ったの。そしたら、
武紀「え? 降ってきた?」
文緒「きゃっ!」
突然降り始めた激しい雨。二人で近くの木の下へ避難したよね。雨を避けられる場所は二人分には狭すぎて、私たちは身を寄せ合って雨宿りをした。
文緒(ひょっとして、キス、されるのかな。)

直感的にそう思ったのは、恋愛小説の読みすぎだろうか?
一瞬そんな素振りを見せてくれた武紀くんだったけど、結局あの時はお互い恥ずかしくてできなくて・・・。

ザザッ!
意識は図書室に戻ってきた。
けど、なんだ、今のは!?
俺と武紀の関係は変わっていない。しかし、俺が女の子になったことで、「いつも行動を共にする同性」から「いつも行動を共にする異性」へ変化してしまっている。つまり、俺たちの関係は親友から、恋人未満の甘酸っぱい距離感になってしまっているのか!?
武紀が俺を見る目線も、男だった頃とはまるで違う。気がつくと、男の頃は気安く遠慮がなかったその表情は、今や気恥ずかしげな、そして愛おしい者を見るものに・・・?

まずいまずいまずい。心が警鐘を鳴らすが、身体はどうにもならない。身がすくんで動けそうにない。気恥ずかしげに、モジモジと髪先をいじったり、胸元で指を合わせたり。徐々に、徐々に、自分の仕草まで女の子らしくなっていくのが分かった。
胸元で両手をギュッと握る。正直言って、この場から逃げ出したい!
だけど、そんな俺の意を反して、
文緒「あっ! あのっ!」
これまでで一番大きな声で、俺は叫んでいた。こんな大きな声も出せるのか。しかし、
武紀「待って」
スッと手のひらを差し出し、制止する武紀。
武紀「俺から言わせて」
文緒「へっ?」
大柄な武紀の身体が、遠慮なしに俺の方へ迫る。小さくなってしまった今の身体では、止めることはできない。気づくと本棚を背に、俺は壁際まで追い込まれていた。逃げようにも、武紀の大きな身体に阻まれてしまっている。
顔が近い、距離が近い! 胸の鼓動が鳴り止まない! これっていわゆる、
文雄&文緒(壁ドン、だぁ・・・)
不意に武紀の顔が近づく。思わず身体をこわばらせ、目を瞑る。耳元で低い声がした。
武紀「お前が、欲しい」
文雄(なんだそのキザなセリフ! そんなこと言って結局はヤりたいだけだろ!? 絶対断って・・・)
しかし、そんな思いとは裏腹に、俺の身体は熱を帯び、汗が滴る。心臓が口から飛び出そうな程大きく脈打つ。そしてそのまま、
文緒「はい・・・よろしくお願いします・・・」
そう、答えてしまったのだった。幸せそうに微笑む武紀を見て、心の片隅で、「ちょっとだけ嬉しいな」なんて、思ってしまっている俺がいた。

はらむ1

11
??「ふーみ、おぉ!!」
文緒「きゃぁぁぁ!」
体育後の着替え。体操服を脱ぎ終えて制服を着ようとしたその時、背後から伸びた手が、ブラジャー越しに私・・・じゃない、オレの胸をつかんだ。突然のことに、頭は大パニック。女の子そのものの悲鳴をあげてしまう。振り返ると、そこにはクラスメイトの理華がいた。
理華 「文緒もウブだねー。可愛い声あげちゃって! ・・・武紀に揉まれてるくせにぃ!」
文緒 「り、理華さん!やめてくださいぃ! 武紀くんとはそんなこと・・・」
つかまれた胸から伝わる未知の感覚に戸惑うオレ。理華は、オレが女の子になった日に、校庭でビンタされた女だ。オレが女の子になった結果、「文緒とは武紀を取り合う恋のライバル」と記憶が書き換えられているようだった。オレと武紀が付き合い始めたと知って、武紀のことはスッパリ諦めてイジリ役に徹している。
理華「ごめんごめん。でもいいなー、文緒はバストが大きくて。何カップ? つか、もう一回揉ませてくれる?」
文緒「だっ、だめですっ!!」
あれからしばらく時間が経った。初めは戸惑うばかりだったブラジャーやショーツ、それに女の子の制服にも少しずつ慣れてきている。スカートのスースー感には、未だ馴染めていないけれど。私服すら女の子らしいスカートやワンピースばかりなので、休日も耐えていかなきゃならない。
文緒は文学少女だけあって、暇があると本を読む習慣ができていた。おかげで勉強の方は男の頃より遥かに良い成績だ。大人しく引っ込み思案だが、案外女友達も多いみたいだ。化粧気のない、地味でおとなしい雰囲気だけど、いかにも清楚なお嬢様といった顔立ちで、十二分に美人と言えた。男の頃だったら決して放っておかないレベルで。
女の子としては悪くない環境と言えるだろう。だけど・・・。
文雄(体育が、なぁ)
もともと身体を動かすのが大得意だったオレ。だけど今の身体では満足に動き回れない。身体を動かすと・・・その・・・胸が揺れるのだ。今のオレの胸は、クラスの女子の平均より結構大きい。ブラジャーで固定されているとはいえ、激しく動くとどうしても意識してしまって、満足のいく動きができないでいた。はぁ、男からジロジロ見られるし・・・男子って、なんであんないやらしい目線でこっちを見てくるんだろう・・・嫌だなぁ。
それに、さっきの理華みたいに同性からもいじられるし。

12
ザザッ
急に昔の思い出がフラッシュバックする。これは、小×生の頃、かな?
桜の木が満開に咲いている。そうだ、この日は確か入学式で。思い出した。確か、同じクラスのゆきちゃんのスカートをめくって母さんに大目玉くらったっけ。
なんて懐かしんでいると、背後から小さな男の子が走ってきて、
ファサッ
文緒「へ? ・・・きゃぁぁぁ!!」
いきなり目の前がお気に入りのスカートの模様で覆われる。足元から風が通ってスースーする。こ、こ、これって!?
「へっへっへ〜パンツ丸見え〜!」
文緒「うぅ、うわぁぁぁん! パンツ見られたぁぁ!」
そうだ。私はあの時意地悪な男子にスカートめくりをされちゃって、泣いてしまったんだった。何で男の子ってこんなエッチなことするんだろう。トラウマになって、あれ以来一層男の子と話すの苦手になっちゃったなぁ・・・。

ザザッ
そうだ。男の子がスケベなことなんて、ボクは昔から知ってたじゃないか。なんて言ったって、ボクも元々男の子だったから!
・・・あれ? なんかおかしいな? スカートめくられたのってボクだっけ? ボクがめくったんじゃなかったかな? いや、でもあの日はママに買ってもらったお気に入りのスカートを履いていたのを覚えてるから、間違ってない・・・よね?

<後編につづく>

強植天使イクセリアンー敗北必須! 変身ヒロイン触手まみれでハイパー絶頂!!! &2

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強植天使イクセリアンー敗北必須! 変身ヒロイン触手まみれでハイパー絶頂!!!

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【1100DL突破】TSソープ ⑨~⑯

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続きはお買い上げでお願いします!

TSソープ FANZA版
TSソープ DLsitecom版

09/26のツイートまとめ

amulai

@All_vent_ たいがいの場合、ケーススタディの丸パクリは無理なのよ。ユニクロのケーススタディを勉強しても同じような勝ち方は難しい。
09-26 23:20

【ランキング情報】「TSおもらしヒーローは、ママには勝てません!/あむぁいおかし製作所」週間ランキング91位を達成しました! https://t.co/enr0T3fvuT #DLsite
09-26 23:15

SKEBはコミッション関連ビジネスにおいて、明確な差別化軸を打ち出して新規参入して覇権を取ったという美しいストーリーがあるので、誰かケーススタディとしてまとめて欲しい。
09-26 23:02

RT @ai_tsurugi: skeb、とうとう取引数のスケールメリットからの手数料大幅引き下げ可能になったかぁ・・・。
09-26 22:54

RT @akikonishi: 実は作者が地元の書店様にも何軒か直接営業かけたところどこもご返答がなく…唯一いただいたお返事が「正直困るけどどうしてもというなら棚刺しで一冊なら仕入れてやらんこともない」で世の中のシビアさに心ボキボキだったんじゃ…(´;ω;`)応援してくださる書…
09-26 22:53

RT @hkinoshitaLD: @koduki_funi 肩書き納得です🤣 中年の子供が職に就いてないので子供に肩書き持たせたい父親もいました😅
09-26 22:52

【ランキング情報】「TSおもらしヒーローは、ママには勝てません!/あむぁいおかし製作所」週間ランキング92位を達成しました! https://t.co/enr0T3fvuT #DLsite
09-26 22:15

RT @kabakoi: ちろたた先生の画皮ちゃん!読みたくて1日探しまくってやっとみつけて読んだけど、皮モノ好きな人は絶対買うべきよ!1日かけたかいがありました! https://t.co/6iVfIWtzCJ
09-26 21:46

資金繰りに悩むよりも、年収を2倍か3倍にすればすべては解決する。
09-26 21:45

RT @2003Zgf: 家計は俺が担当してるが、100円で買ったペットボトルから全部記帳してるし、毎月細かく予算実績管理して、中小企業の資金繰りみたいなエクセルになってきたな。もし85歳で死ぬ事を仮定した場合の生涯の資金繰り表も作ってるし、それも年金や自分の収入を変数として…
09-26 21:44

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  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

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