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奴隷調教小説第103番 ご主人様の訪問 ~るしぃの奴隷化注意報~(1)

*本作品はフィクションです。



ぴんぽーん。
チャイムが鳴りました。
「出ようか?」
わたしは台所に立つ愛香に声を掛けて、パソコンを閉じて席を立ちます。
いつでもどこにでもある普通の土曜日の夕飯前の風景。
わたしはインターホンを取ります。
「どちら様でしょうか?」
「キミの愛するご主人様だよ、るしぃ」
一瞬で血の気が引きました。

わたしは愛香に気づかれないようにあわてて玄関へと向かい、ドアを開けます。
スプリングコートにスーツを着た男がにこにこ笑っています。
これがわたしの、ご主人様?
ご主人様はカバンを私に押し付けます。
私は思わず受け取ってしまいます。
「あのあのあのあの」
声がどもります。こんな事は滅多にないのですが、あまりの事態に錯乱していたのです。
「やあ。思ったとおり可愛いね」
顔が真っ赤になります。
ヤバイ反応です。
「あ、ありがとうございます。ご主人様
やっぱり、現実に言うとご主人様の部分の声は小さくなってしまいました。
「急にキミの顔が見たくなってね。近くに来たんで寄ってみた。ぼくの事は取引先のVIPと言う設定で。ちょっとあがらせてもらうよ。ああ、飯は未だだから」
状況を咀嚼するのに時間がかかりました。
しばしの沈黙の後、わたしはコートを脱いでもらわないと、っと思い至り、ご主人様がコートを脱ぐのを手伝います。
「しょ、少々お待ちください」
愛香になんて言えばいいのでしょう。まさか、ご主人様がうちに来るなんて。
わたしはあわてて、台所にいる愛香の所へ戻って、取引先の人が来たと説明します。そんな事は今までなかったので少々いぶかられましたが、なんとか取り繕って、食事の用意を一人分追加してもらう事にしました。

わたし、篠原孝司にご主人様、なんてイカれた存在がいる理由、それは1ヶ月ほど前に遡ります。わたしはTSFと言う特殊な分野の小説なぞをもちろん愛香には内緒でHPにアップしているのですが、そういった関連のチャットルームで同じくTSF他の特殊な分野の小説をアップしているネット作家のAさんと知り合ったのです。そのチャットでは絵を描くスペースがあり、絵師さんが気まぐれに絵を描いてくれるのです。その日は、女の子がスカートをめくって持ちあげるイラストでした。

Aさんが「よし。ちゃんと貞操帯は付けたままね」とコメントし、私は「でもさぁ、トイレ不便なんだぜ?」とレスをつけました。
レスがぽんぽんと行っては帰り。レスの応酬がつづきます。
私の役は彼女と体が入れ替わり、彼女に貞操体を付けられてしまった男の子でした。
萌える設定です。
それから1時間か2時間だったでしょうか。なんと会話だけでストーリーが完成していたのです。感動でした。
攻めて欲しいところをちゃんと的確に攻めてくれる?みたいな。
ト書きや説明なしでも分かってくれてる?みたいな。
そのテンポや手法に、その楽しさにわたしは興奮しました。
Aさんはこの話をHPにUPしたいと申し出、もちろん、わたしはそれを快諾しました。
次の日にはAさんはそのストーリーをSSにして彼のHPにアップしていました。
出来も満足のいくものでしたし、評価も上々でした。

それから、わたしたちはちょくちょくチャットするようになり、さらに何篇かストーリーをふたりで作りました。
ふと気が付くといつも攻められている自分に気が付きました。
そしてその攻めがなんだか気持ち良い事に気が付きました。
ここだけの話、わたしは少しだけ。すこーしだけMの素養があるのです。
ご主人様もそうおっしゃってましたから間違いありません。
もちろん、現実にやったりはしませんが、そういった類の話は読むのも好きでしたし、書くのも好きでした。さきゅばす れべる1も応援しているのです。一馬タン、ハァハァ、なのです。
なんだかわくわくしてきたわたしは自分のHPにうっかり「もうドロドロの奴隷状態です」と書いてしまいました。真面目な創作系HPだったのですが、元からのファンの方は引いてしまったかもしれません。
Aさんは「ぼ、ぼくの奴隷になってください」と同じく彼のブログ上でわたしにプロポーズしてきました。もともとお笑い系のサイトだったので華麗にスルーされてました。
そんな事を言われたのは初めて……って、当たり前です。

その日から奴隷のわたしとご主人様のAさんと言う図式ができあがったのです。
もちろん、フィクションなのです。フィクションなのですが……
Aさんの奴隷、とふざけて書き込むたびに現実の自分とは違う役割を演じるよろこびと言いますか。演技に酔ってしまったと言いますか。その気になってきてしまったと言いますか。
ロジェ・カイヨワによれば遊びにはアゴン(競争)、アレア(偶然)、ミミクリ(模倣)、イリンクス(めまい)の4つがあるそうです。他の3つは大人になってからもちょくちょくやるのですが、模倣に関しては、幼稚園の頃のママゴト以来、ほんとに久々で、その楽しさに嵌ってしまったのです。
ある日普通にチャットしていた時、Aさんは「Aさんの奴隷のるしぃ」をハンドルにしろ、とわたしに命令しました。わたしは躊躇無くチャットルームを出て、「Aさんの奴隷のるしぃ」に変身して再度チャットルームに入りました。
そして更に、チャットルームに今度入って来た人にAさんの奴隷であると挨拶しろ、とわたしに命令しました。わたしはわくわくしてお客さんを待ちました。
入って来たのはわたしの彼女でした。
……Aさんが、「るしぃさんの彼女」と言う別ハンドルをあやつって入って来ていたのです。
わたしは嬉々として奴隷宣言をしました。
でも、ちょっと怖くなったので愛香が本当に寝ているか確かめにいったのは内緒です。
Aさんの奴隷と書いたり思ったりするだけで本当に違う自分に。奴隷な女の子の自分になったかのような気持ちになったのです。

そうして楽しい奴隷ライフを送っているうちに、Aさんはわたしにメールを送って来るようになりました。最初は合作の話とかほんとに創作の話だったのですが、冗談めかしてわたしを奴隷調教しはじめたのです。わたしも冗談めかして奴隷調教を嬉々として受け入れました。

全然、心配なんかしてなかったのです。わたしもAさんも特殊小説を書くとは言え、ちゃんとパートナーがいる大人なのです。立派な社会人なのです。
今までずっと普通に暮らしてきてたのです。
ちょっとふざけているだけなのです。
「愛しいぼくの奴隷へ」と言うタイトルのメールが来ました。
あまりの異常性にくらくら来ました。中身を読んでもっとくらくらしました。
でも、ちょっとぞくぞくしてきました。
わたしは悪乗りして、「愛しいわたしのご主人さま」と返信しました。
書いていてどきどきして、トキメイてしまいました。
そのうち、だんだんと、なんと言いますか。Aさんが言うところのご主人様への愛情?そして、奴隷としての従順性?がわたしの中で少しづつ、少しづつ大きくなっていったのです。
奴隷のるしぃ、の設定はご主人様を愛する忠実な奴隷女です。淫乱マゾでもあります。奴隷のるしぃを演じることがTSF書きの潜在意識にある女性化願望を知らず知らずに満たしていたのかもしれません。そしていつの間にか奴隷化願望とご主人様を愛する願望まで渾然一体となってしまっていたのかもしれません。

つづきはこちら

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