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退けよ退魔の体 第一話 by.サケフレ

★新人さんの投稿作品です。ご意見・ご感想よろしくお願いします★

西之原星七
絵師:四葉チカ http://kinoko.kirara.st/crown/

運命とは、なんて残酷なものだろうか。幼かったときの僕には耐えがたいものだった。

強力な淫魔を封印する為に自分の犠牲は考えずに、淫魔を封印しようとした父はかっこ良かったが、封印しているときに淫魔が弱りきっていた父の魂を吸って、そのまま封印されたのだった。
ふつうは封印の期間が無期限なはずの封魔の壺が、期間が10年になっていたのだ。父は病弱だったが、よくこれまで封印できたものだと思う。
そして今日の夜、その封印が解かれてしまう日であった。父が唯一残してくれた退魔の十字架を持って、淫魔の封印が解かれるのを待っていた。

そして、壺が発光して目を瞬きしたときにはもうそこに淫魔はいた。ピンクの髪をしていて、いかにも男をたぶらかしそうな体型だった。しかし、あからさまに人間と違っていたのは、頭に角が生えていたことだった。

「封印なんかしおって、別に封印される期間なんて感じないっちゅーに。
お、お主はどこか奴に似ているのぅ。ほう、そういうことか。またやりゃあいかんのか…面倒じゃのう」

「そんなこと言ってられるのか?立場的にはお前の方が不利だぞ?おじいちゃん作成実行」

僕がそう言うと、淫魔と僕を四方八方に囲む鏡が現れた。

「なんじゃ、鏡か。こんな代用品で我を閉じ込めたつもりか?」

「ちがうね、これはな、こうやって使うんだよっ」

僕は形見の十字架を淫魔に見せつけた。予想通りに淫魔はそれを見ないように、逆方向を向いた。そこに十字架の光が当たるように、鏡を反射させていった。

「なに うぁぁぁあ、これでは我のカラダ、カラダがぁぁ、それ、ソレ、ナラバこうしてくれる」

そう言った淫魔は僕の方に何か光のようなものを飛ばしてきた。それとほぼ同時に淫魔の体も光りはじめ、さっき投げられた光も僕には当たり、僕の体も光を帯び始めていた。


「クソッ俺も道連れにしようというのか。だが、完全に父の仇を討つまでは俺は死なないさきにあっちへ行って父に謝ってこい」

そう言った矢先で、淫魔の体が大きな音を立てて破裂した。粉々になって飛んでいったように思われた。が、その破片は僕の体にまとわりついてきた。しかし、いくら離れてもついてくる。

「やめろっ、離れろっ、僕はお前に勝ったんだ。呪いなんて十字架を使えば楽しょ…っうわぁぁ」

なぜ悲鳴をあげたかというと、十字架を入れていた服が溶け出したからだ。
そして、そのことに気をとられているうちに僕の体も今にも破裂しそうになっていた。僕も破裂するのなら、何故呪いはまとわりつくのだろう?
そんなことを考えていたが、途中で激痛に襲われた。体が破裂したようだ。どんどんと意識が遠のいて行く。仇は討ったよ、父さん…
消えゆく体と意識の中で僕はそれを考えていた。

<つづく>

コメント

よみたいイラストのSSがやっと見れて嬉しいです。

読み味は良好。
つづきお願いします

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