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退けよ退魔の体 第二話 by.サケフレ

起きたくない。そのような概念があるのは、ちゃんと生きているからだ。


体が破裂して死んだと思っていた僕は、自分でも信じられないが生きていた。意識があるのは生きているからだ。
しかし、これからどんな呪いが待ち構えているのだろう?と、考えてみると死んだ方がマシだったかもしれないと思えてくる。どんな怨念がこめられているかも分からない。人は分からないことを一番怖がる。僕も例外ではなかった。

だが、今の僕には本当に怖いものなんてなかった。自分の父の仇を討つために諸刃の剣を使っただけなのだから。

目が覚めたときはすでに朝で、昨日に倒れた神社の境内だった。
朝の日差しが眩しくて目は一瞬で閉じてしまったが、体はちゃんと起こした。
(あれ?上半身がやけに重く感じるな。しかも上半身の一部しか服はついてないみたいだし)

ここで、ある異変に気づいた。自分の髪が伸びているのだ。もともと長くてそれを結っていたのだが、ほどいているときよりも長かった。
そして、首についている物の感覚がいつもの服とは違うのだ。すでに、服の硬さのレベルを通り越して硬い。

(これは目を開けて確かめないとな、一体どんな呪いがかけられているんだ?)

そう考えているとき、不意にあの淫魔の声が聞こえてきた。しかし、声の高さが変わっている。

「ふははははっ。少年よ、どうだ?まだ我は生きているぞ。仇などもう討てないぞ?なぜならっ」

そこで僕は目を開け、自分の体を確認した。淫魔の声が続く。

「なぜなら、貴様と我は融合しているからじゃ」

聞いたときと見たときが同時だったのもあり、いきなり気温が寒く感じられるようになった。
それくらいに落ち込みようが激しかった。

「それじゃ、そろそろ我もオモテに出ようかのう」

「なにっそんなことできるわけないだろう。一体どうや…あ」

ここで自分の声が淫魔が話している声と同じことに気づいた。
淫魔はそのことを別の意味で捉えたのか話をする。

「なんじゃ、気づいたのか。察しが早いのう。そうじゃ、我は貴様と融合しているからこの体は半分我の物なのじゃ。だから、我が操ることなんていとも容易いことじゃ」

そう淫魔が言った後、妙な吐き気が体を襲い始めた。たぶんこれで吐き気に負けてしまうと、主導権をあっちに握られてしまうのだろう。

「これ…で…どうだっ うっ」

自分にも痛みがあるが、腹に拳を入れた。男のときよりも体が弱くなっているので痛みを余計に感じる。声に迫力が感じられなかったが、そこは問題ではない。
吐き気が止まった。淫魔は諦めたようだ。

<つづく>

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