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退けよ退魔の体 第四話 by.サケフレ

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そんなこんなで始まった僕の一人暮らし。料理はレシピさえあれば基本的に上手く作れるので、そこには困ることはない。
問題は買い物なのだ。こんな格好では買い物になんか行けるはずもない。
帽子でツノを隠そうとしても、そもそもその帽子がない。神主がかぶるあの帽子は赤いハチマキになってしまっていたし、他の帽子ではどうも隠せそうにはない。
そこで、僕がこのマンションに入ったときに見つけた張り紙のことを思い出した。

たしか、このマンションの住人ならある条件付きで依頼を引き受けてくれる情報屋と書いてあった気がする。場所は最上階の一番左の部屋で、随時歓迎だったと思う、そうだな。

それで、その部屋へと入ってみることにした。インターホンを鳴らして鍵が開いていたから中にいるんだろうなと、トビラを開けてみると、いきなりドライアイスでのお出迎えがあった。
思わずびっくりしてしまったが、これは誰でもそうなるだろう。

「やぁやぁ、佐藤探偵事務所へようこそ。おっと、これは珍しい。まさかのサキュバスとはね。僕も有名になったものだ」

自画自賛をする、ガリ勉にアホが入った少年。が最初の印象だった。なぜか身体が熱くなる。男だからだろうか?

「まぁ、アホなのはいいとしてちゃんと解決してくれるのか?」

「それはもちろん。だけど、条件を教えよう。まず、女だということ…はサキュバスだからクリアだね。次に、今からこの街の犯罪者を誰か捕まえて来て」

「は、え?犯罪者を?」

「そう、犯罪者」

「無理だろおぉぉぉがぁぁぁ」

「いやいや、無理じゃないし。今の時代、ロリコンなんかいくらでもいるし。犯罪者に仕立てあげるなんて簡単だよ」

「というか、なんで犯罪者なんだ?」
僕のもっともな質問。

「犯罪の被害者になった人の依頼しか受けないのさ、僕は。君が犯罪者をおびき出したのを僕が通報して、手柄をとるのさ」

「やっぱり人の頼りになっちゃダメだよな、うん。帰ろう」

「ちょっと待ってくれよ。君、そんなに大事でもないの?その依頼。自分じゃ分からないから僕のところに来たんじゃないの?」

「そうなんだけどさ、自分が被害者になるのはいやだし、手柄をとられていくのはもっといやだろ」

「自分じゃできないんだろ?じゃあ受けた方がいいね。僕はなんでも解決できる」

「しょうがないな、嘘だったらお前も犯罪者にする」

「それはすごく困るな。ところで、君の名前は?」

ここで僕は迷った。本名を出すと絶対におかしがられる。だが、元は男だったんだで通じる。のか?
さすがにな。しょうがない…もじるか。

「西之原 星七(にしのはら ほしな)だ。なんと呼んでもいい」

「ほしなちゃんだね。よし、じゃあ今日の夜に早速やろう。夜空いてる?」

「空いてるぞ。ちゃんとできるのか?」

「失敗したら殺してくれてもいいから」

見事に商談成立したわけだった。

それまで僕は時間を部屋で過ごす事にした。部屋は広く、一人では使いきれない大きさだった。自分の所有物で触ってしまったものは全部小学生の女の子風のものになってしまう特殊能力のせいで、殆どのものが、この服と同じ黒とピンクの二色で構成された部屋になっていた。
元男の青年だった僕の趣味としては最悪の部屋だった。
トイレの便座カバーまでもがピンク色に染まっている。
トイレと言えば、と考えた僕は女としての初のトイレに挑戦してみることにした。
しかし、出そうと思っても出ないものは出ない。
そんなとき、あの淫魔の声がまた聞こえ始めた。

「おぉ、少年。いや、今は我と融合してサキュバスだったの。失礼したな」

「そんな皮肉はどうでもいい。なんでお前は朝以来現れなかった?」

「教えてやろう。それはの、ワシが主導権を握ろうとして集中した。それで精神的な体力を全部消費するのじゃ。それをあっさりお主に返されて体力がなくなり、話すこともできなかったのじゃ」

「そうだったのか。それで今になってやっと回復したと」

「そういうことじゃ。お主もそういうことになったらタイミングを見計らえよ。と、言ってもワシはそんなスキは与えぬがな」

「それはこっちのセリフだ。一生主導権なんて渡させないぞ」

「言うのう。じゃがいいのか?お主が主導権を渡さないということは、サキュバスでいる時間も長くなるということじゃ。今はないであろうしっぽやツノの感覚もそのうち定着し、本物のサキュバスとなってしまうということじゃぞ」

「なんだ…と。つまり、元には戻れなくなるということか?」

「そういうことになるのぅ。そうなったら、人間であったお主の精神は完全に我と融合し、飲み込まれるのじゃ」

「期限は?元に戻る方法は?」

「そんなの教えるわけないじゃろう。じゃが、一つだけは哀れなお主に教えてやろう。鏡に映るのが今の自分の姿に完全になるときがタイムリミットじゃ」

僕は急いで洗面所に向かった。朝も言ったが念の為だ。
洗面所と風呂に行く時のトビラには暗証番号を設定することができる。入る時に設定して出る時に入力するという安全設定だ。
僕はsakyubasuとうって、入った。鏡を覗いてみると、今朝とさっぱり変わっていない元の顔が映っていた。ホッとして話を再開した。

「いいだろう。それまでに…ひゃっ」

女の高い声を出してしまった。理由は、いきなり尿意が増してきたからである。

「一体な…にをした…?」

「簡単なことじゃ、お前が慣れてもいない器官の主導権など我が握っているのじゃぞ?」

僕は急いで番号を入力し始めた。が、しかし尿意はどんどんと高まってくる。それに慣れていない女性器で我慢なんて出来るはずないのだ。唯一できることは、手で抑えることと、早くパスワードをうつことだった。

男の時と違って出ると思ったら、一気に高まってくるのだ。

「もうっ…やめ…や…め…」

僕はもう我慢の限界に達していた。
そして、いつも男として出していた場所とは別の場所からの放出感がある。だが、出ているという感覚はなく、いつの間にか減っている、という感覚だった。
しかし、場所も場所であるし、何よりもパンツの上からおしっこを流している。つまり、これは

「お漏らし…だな」

声すらも漏れてしまう程にがっかりしていた。
しかし、チョロチョロと流れるそれは、とても長く感じられた。

chica-20121218.jpg
挿絵:四葉チカ http://kinoko.kirara.st/crown/

「…っな、なんだ?」

いきなり、尿の出る感覚が止まってびっくりした。というよりも、止められた、という感覚で、出きった感じではなかった。そう思った理由は、止まったときに体があつくなったからだ。男のときとこれは同じであったからそう思った。
たぶん尿が止まって、もっと出るはずのものが押し返されて逆流したからなんだろう。そんなのは調べたこともなかったから、ただの勘であるが…

淫魔は答えなかった。楽しんでいるんだろう。
そこから十数秒経ってからまたおしっこの感覚が再開した。その数秒後に止まった。
泣きそうになったが、そこで例の腹痛が襲ってきたから、今度はしっぽを地面に叩きつけて淫魔の意識を飛ばした。
そして、この洗面所で流したおしっこを見て

「これ、どうしようかな…」

<つづく>

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先ほど四葉チカさんから連絡があり、イラスト作成頂けるようです♪
完成まで気長にお待ちください。

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