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ペナルティ (2) by.F
「何?それ。ひょっとして俺の事を誘ってる?」
奴の声にハッとして上着とスカートを整える。
「馬鹿なことを言うな!お前っ!いつの間に俺にこんな格好をさせたっ!」
「そりゃぁ、今日朝学校に行く前に着替えた時に自分で着たんじゃないのかな」
「ふざけんな!今日俺は学校なんかに行っていないし、
今までの人生で一度たりともブラジャーなんかつけたこともない!」
「そうか、アケミちゃんはそんなに立派なおっぱいなのに、
ブラの付け方も覚えてないのか。なら、一から思い出しておいで」
奴のその一言とともに俺の視界はまた暗転した。
意識が戻ると俺はベッドの上で布団にくるまれていた。
どうやら、また昔の夢の様だ。
相変わらず体は自由に動かない上、
今度は軽い頭痛とお腹が痛い。
しばらくうずくまっていると、
ママが俺を起こしに来た。
「おはよう、アケミ。そろそろ起きなさい」
「うーん、お腹が痛いし、頭もずきずきするぅ」
一体なんだろう。
俺は今まで滅多に風邪なんか引いた事もなかったはず。
「つら〜い。学校休むぅ」
「これから毎月おこることなんだから、慣れなさい!
といっても、つらそうだから、待っててね」
そう言ってしばらくするとママは、
台所からくんで来た水と錠剤を俺に手渡した。
錠剤はどうやら痛み止めだった様で、
しばらくすると痛みがおさまってきた。
今度は、△学……四年生か?
机の横の真っ赤なランドセルと机の上の教科書を見ながらそう判断した。
あれ?俺のランドセルの色って赤色だったっけ?
そんな事を考えていると背中をなでてくれていたママが話しかけて来た。
「最初のうちはつらかったけど、しばらくすると慣れてくるから」
「ほんとに〜?」
「あたしの場合はそうだったから、アケミもきっとそう」
確かに、最初のうちは重かったけど、
最近は、そんなにつらくないかな。
って、あれ?何の話だっけ?
「ショーツは今日もあっちの方をはきなさいよ、
あと、アレをはりつけるのを忘れないように」
「うん……」
『あっち』とか『アレ』ってなんだっけ?
重たい体をひきずるように起き上がりながら、
俺の体は着替えを始めた。
ハロー○ティーがプリントされた
かわいらしいピンクのパジャマを着た幼い自分の姿が鏡に映る。
あれ?何かおかしくないか?
「そっか。ママが髪をアップにしてくれていたのね」
この頃から伸ばしていた髪が
寝起きだというのに奇麗にまとめられている。
どうやら、いつのまにかママがリボンでまとめてくれていた様だ。
というか、それだけではない。
何かが、おかしい。
何がおかしいのだろうか。
鏡に映る自分の姿を見れば見るほど良くわからなくなってきた。
身長は15センチほど低いが、
顔も体つきも今とさほど変わらない。
パジャマはよく似合っていると思うし……
そう言えばこのパジャマはママと一緒に買いにいって
自分で選んだんだっけ。
上着のボタンをつたない手でゆっくりとはずしていく。
あれ?
パジャマの間から少しやせ気味の体とぷっくりと膨らんだ胸が見えた。
上着を脱いだ後、俺の体は鏡に向き合う。
ぷっくりと膨らんだ胸。
そしてつんと上を向いた乳首。
「やだぁ、また膨らんでるぅ」
そっか。
俺の胸が成長し始めたのってこの頃か。
違和感の原因がやっと分かった。
当たり前と言えば当たり前なんだけど。
胸が、小さい。
ブラをしていないのに、体を動かしてもゆれない。
うん。胸が小さいっていうのも、
やっぱり楽でいいな。
タンスの中からジュニアブラを取り出す。
慣れない手つきで被るようにブラをつけ肩ひもを整える。
「うう……ちょっと、きついよぉ」
ワイヤーも入っていないから締め付けは、それほどきつくない。
でも、急成長中の胸にはワンサイズ大きいブラが必要なようね。
さて……次は……
ピンクのパンツを下ろすと、
黒と白の縞柄のショーツで覆われた股間が見える。
やっぱり何かが変なのよね。なんだろう。
「やっぱり、ごわごわするぅ」
脱いだショーツには赤いシミがついたナプキンがはりついていた。
違和感の原因が分かった。
ああ、そうか。やっぱり生理中なのね。
ショーツも当然サニタリーショーツだし。
タンスからブラの色と合わせた別のショーツをとりだし、
ナプキンをとりつけ足を通す。
「うぅ。やっぱりはきごこちがわるいよぉ。
でも……先月みたいにはなりたくないから仕方ないかぁ」
そっか。これ2回目の生理の時ね。
初潮の時は大変だったなぁ。
授業中にいきなり生理が始まって。
先生が女の先生で助かったけど、
4年生だから当然性教育とかしてもらっていなかったし。
お祝いのお赤飯と一緒にママから色々教えてもらったんだっけ。
そんな事を考えていると
すでに、赤いTシャツとデニムのスカートに着替え終わっていた。
「うん。ばっちり」
「……んっ」
唐突に夢が終わり、俺は元の部屋に戻っていた。
また何か妙な事が起きていたりして……
はっとして、俺はまず自分の体を確かめる。
4年前には小さかった胸もいつものサイズに戻っている。
姿見に自分を映してみると、
朝自分で整えた髪。そして、いつもの制服。
とりあえず、何もおかしな事は起きていないみたい。
にやにやと俺の事を見ているトシヒコを無視して、
次に部屋の中を確かめてみる。
タンスの中は……
色とりどりのショーツにブラ。
きちんと折り畳まれたブラウスにキャミソールにスカート。
うん。問題なさそうね。
机の上とベッドの傍にぬいぐるみさんが数人。
何もおかしな事はないはずなんだけど……
何かが変な気がする。
ふとトシヒコの方を見ると、
トシヒコが昨日まで俺の着ていた制服を着ていた。
あれ?そうよ!
俺が女の体にされたのは、今日のはず。
それなのに違和感が全くなくなってしまっている。
それに、なんでトシヒコがあの制服を?
<つづく>
奴の声にハッとして上着とスカートを整える。
「馬鹿なことを言うな!お前っ!いつの間に俺にこんな格好をさせたっ!」
「そりゃぁ、今日朝学校に行く前に着替えた時に自分で着たんじゃないのかな」
「ふざけんな!今日俺は学校なんかに行っていないし、
今までの人生で一度たりともブラジャーなんかつけたこともない!」
「そうか、アケミちゃんはそんなに立派なおっぱいなのに、
ブラの付け方も覚えてないのか。なら、一から思い出しておいで」
奴のその一言とともに俺の視界はまた暗転した。
意識が戻ると俺はベッドの上で布団にくるまれていた。
どうやら、また昔の夢の様だ。
相変わらず体は自由に動かない上、
今度は軽い頭痛とお腹が痛い。
しばらくうずくまっていると、
ママが俺を起こしに来た。
「おはよう、アケミ。そろそろ起きなさい」
「うーん、お腹が痛いし、頭もずきずきするぅ」
一体なんだろう。
俺は今まで滅多に風邪なんか引いた事もなかったはず。
「つら〜い。学校休むぅ」
「これから毎月おこることなんだから、慣れなさい!
といっても、つらそうだから、待っててね」
そう言ってしばらくするとママは、
台所からくんで来た水と錠剤を俺に手渡した。
錠剤はどうやら痛み止めだった様で、
しばらくすると痛みがおさまってきた。
今度は、△学……四年生か?
机の横の真っ赤なランドセルと机の上の教科書を見ながらそう判断した。
あれ?俺のランドセルの色って赤色だったっけ?
そんな事を考えていると背中をなでてくれていたママが話しかけて来た。
「最初のうちはつらかったけど、しばらくすると慣れてくるから」
「ほんとに〜?」
「あたしの場合はそうだったから、アケミもきっとそう」
確かに、最初のうちは重かったけど、
最近は、そんなにつらくないかな。
って、あれ?何の話だっけ?
「ショーツは今日もあっちの方をはきなさいよ、
あと、アレをはりつけるのを忘れないように」
「うん……」
『あっち』とか『アレ』ってなんだっけ?
重たい体をひきずるように起き上がりながら、
俺の体は着替えを始めた。
ハロー○ティーがプリントされた
かわいらしいピンクのパジャマを着た幼い自分の姿が鏡に映る。
あれ?何かおかしくないか?
「そっか。ママが髪をアップにしてくれていたのね」
この頃から伸ばしていた髪が
寝起きだというのに奇麗にまとめられている。
どうやら、いつのまにかママがリボンでまとめてくれていた様だ。
というか、それだけではない。
何かが、おかしい。
何がおかしいのだろうか。
鏡に映る自分の姿を見れば見るほど良くわからなくなってきた。
身長は15センチほど低いが、
顔も体つきも今とさほど変わらない。
パジャマはよく似合っていると思うし……
そう言えばこのパジャマはママと一緒に買いにいって
自分で選んだんだっけ。
上着のボタンをつたない手でゆっくりとはずしていく。
あれ?
パジャマの間から少しやせ気味の体とぷっくりと膨らんだ胸が見えた。
上着を脱いだ後、俺の体は鏡に向き合う。
ぷっくりと膨らんだ胸。
そしてつんと上を向いた乳首。
「やだぁ、また膨らんでるぅ」
そっか。
俺の胸が成長し始めたのってこの頃か。
違和感の原因がやっと分かった。
当たり前と言えば当たり前なんだけど。
胸が、小さい。
ブラをしていないのに、体を動かしてもゆれない。
うん。胸が小さいっていうのも、
やっぱり楽でいいな。
タンスの中からジュニアブラを取り出す。
慣れない手つきで被るようにブラをつけ肩ひもを整える。
「うう……ちょっと、きついよぉ」
ワイヤーも入っていないから締め付けは、それほどきつくない。
でも、急成長中の胸にはワンサイズ大きいブラが必要なようね。
さて……次は……
ピンクのパンツを下ろすと、
黒と白の縞柄のショーツで覆われた股間が見える。
やっぱり何かが変なのよね。なんだろう。
「やっぱり、ごわごわするぅ」
脱いだショーツには赤いシミがついたナプキンがはりついていた。
違和感の原因が分かった。
ああ、そうか。やっぱり生理中なのね。
ショーツも当然サニタリーショーツだし。
タンスからブラの色と合わせた別のショーツをとりだし、
ナプキンをとりつけ足を通す。
「うぅ。やっぱりはきごこちがわるいよぉ。
でも……先月みたいにはなりたくないから仕方ないかぁ」
そっか。これ2回目の生理の時ね。
初潮の時は大変だったなぁ。
授業中にいきなり生理が始まって。
先生が女の先生で助かったけど、
4年生だから当然性教育とかしてもらっていなかったし。
お祝いのお赤飯と一緒にママから色々教えてもらったんだっけ。
そんな事を考えていると
すでに、赤いTシャツとデニムのスカートに着替え終わっていた。
「うん。ばっちり」
「……んっ」
唐突に夢が終わり、俺は元の部屋に戻っていた。
また何か妙な事が起きていたりして……
はっとして、俺はまず自分の体を確かめる。
4年前には小さかった胸もいつものサイズに戻っている。
姿見に自分を映してみると、
朝自分で整えた髪。そして、いつもの制服。
とりあえず、何もおかしな事は起きていないみたい。
にやにやと俺の事を見ているトシヒコを無視して、
次に部屋の中を確かめてみる。
タンスの中は……
色とりどりのショーツにブラ。
きちんと折り畳まれたブラウスにキャミソールにスカート。
うん。問題なさそうね。
机の上とベッドの傍にぬいぐるみさんが数人。
何もおかしな事はないはずなんだけど……
何かが変な気がする。
ふとトシヒコの方を見ると、
トシヒコが昨日まで俺の着ていた制服を着ていた。
あれ?そうよ!
俺が女の体にされたのは、今日のはず。
それなのに違和感が全くなくなってしまっている。
それに、なんでトシヒコがあの制服を?
<つづく>
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