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ヴァーチャルゲーム小説第101番 僕のデザイア(1)

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小説:あむぁい
挿絵:壱河剣


ヴァーチャルMOMの話を見たのはどこでだったっけか?どこかの掲示板に載ってたはずだけど。

名作と名の高い本格ファンタジーストラテジーシミュレーションゲーム、マスターオブマジック。PS版はシヴィザードと言う。そのゲームのストラテジー部分のテイストはそのままに、最新のテクノロジーでリニューアル!リアルなクリーチャー、リアルな軍隊。リアルな女の子。18禁展開あり。
オリジナルの方は大学の頃ににやりこんだ記憶が有るけど……注文した覚えはないぞ。
なんで、こんなものが僕の所に送られて来たんだ?しかし、宅配便で送られたその箱にはフルフェイスヘルメットと、ID番号。大量のペットボトル飲料に、カロリーメイド?って栄養食品?フルフェイスヘルメットはかなり高そうだ。
そして一枚の紙切れ。
「アンケートに御答え頂き有難うございます。只今、ヴァーチャルMOMでは無料キャンペーンを実施中です。是非お試し下さい。URLはこちら」
アンケート?してないよね?
でもなんか懐かしいな。あの頃はよくゲームもしたし、徹夜もしたけど。社会人になってからは何かと忙しくってとんとご無沙汰だった。
今日は優奈とのデートがあいつの都合でキャンセルになったんで珍しく暇だったし。
学生時代に遊んだゲームがどうなったのかなって、軽い気持ちでぼくはそのサイトに接続したんだ。
「ヴァーチャルMOMのHPにようこそ ヘルメットのUSB端子をPCに接続して、こちらをクリックして下さい」
ほうほう。
ぼくはヘルメットを接続してかぶる。
と同時に可愛い女の子の声が聞こえてる。
「ヴァーチャルMOMの世界へようこそ。あたしはこの世界であなたの担当を仰せつかっております、デザイアと申します。あたしとあなたのビジュアルを決めるので、カスタマイズモードに入っても良いですか?」
画面にカスタマイズモードの説明がずらずらと表示される。
ぼくは適当にドラッグする。まぁ、いいよね。クリック、と。
「じゃあ、ちょっと痛いですけど我慢してくださいね。」
痛い?
つっ!いったぁ……少しじゃなく痛いけど……あれー?
僕はそのままパソコンを前に意識を失ってしまった。
「はい、起きてください。全ての設定が終了しました。」
可愛い女の子の声が聞こえる。デザイアちゃん、だっけか?なんだかとても気持ちが良い。もっとこのままでいたい……膝枕?デザイアちゃんの素足の感触が気持ち良い。あれ、この感触?ほんとうにこれ、ゲーム?
「うーん。もうちょっと、、、」
あれ?僕の声が女の子になってる?
あれれ?
目を開けるとそこには可愛いダークエルフのデザイアちゃんの笑顔。お肌はダークエルフだから小麦色を基調に!スレンダーなボディの中でちょっとアンバランスに大きな美乳!全身を黒を基調にした革の鎧で包み長い手足はぜいたくに露出。そして手の甲には黒い紋様の付いた手袋にやはり黒いブーツ。セクシー!ちょっと釣り目に可愛い童顔!完璧だ。
「お目覚めですか?」
うん。起きたよ。すごいよ。いつの間にゲームはこんなに進歩してたんだ?……なんか、もともとのMOMの方向性からはずれてる気がするけど。
「どうですか、私の設定?何から何まで好みにぴったりでびっくりでしょ?さっきの自白剤とナノマシンの注入で、潜在意識のレベルまで洗いざらいスキャニングかけましたから、完璧です☆」
あはは。自白剤だって。ナノマシンだって。最近のゲームは進んで……
「ってちょっと待ってちょうだい」
なんだかしゃべり方も女の子みたくなってる。
「はい。なんでしょうか?」
「自白剤やナノマシンなんて……」
違法っていうか、犯罪っていうか。
「だって、だって、だって。ご主人さまはカスタマイズモードにご了承頂いたじゃないですか?イエスを選んで頂いたじゃないですか?それで……」
言葉を詰まらせ泣きじゃくりながらデザイアが訴える。
「あ、いや。その……」
どうも幾つになっても女の子の涙は苦手で。
「うそ、うそ、うそ。今更止めるなんてなし!絶対駄目!デザイアはあなたの為に、あなただけの為に生まれたんです。キャンセルされたらデリート許可なんです。消去されちゃうんです。生まれてすぐデリートなんて絶対嫌です!3ヶ月だけ!3ヶ月だけ、デザイアと遊んで下さい!3ヶ月たったら一応成績優秀って事で、データとして圧縮して永久保存なんです。お願いします!」
いや、それは確かにいきなり消去は寝覚めが悪い……けど。仕事と優奈の相手だけでも忙しいし、そんなにゲームしてる暇なんか無いぞ。
「何でもしますからっ!何でも言う事聞きますからっ!」
デザイアはぼくににじりよる。
デザイアは土下座をせんばかりだ。何でもかぁ。
「何でも、って具体的には?」
「もう、ご主人さまが想像できるような奴なら、100%大丈夫ですとも!わが社の総力をかけていますから!」
デザイアは妖艶に笑う。そんな表情もできるんだ。なんか、方向性は間違ってる気がするが、技術力は確かにありそうだ。
「わかったわ、、、」
3ヶ月の接続料金100,000が課金されました。
え?今、一瞬、画面の端っこに凶悪なメッセージが見えた気がしたけど?
「あの?10万円って?」
「あ、未だ設定がデフォルトのままでしたね?えと、デフォルトのままだとスピリット呼んで30円とか、魅力の向上で150円とかイチイチ課金を表示するんですよぉ。あ、今設定変えて見えなくしましたから。もう大丈夫ですから。もう、ご主人さまは高額所得者だっつーの。いちいち細かい話すんなってーの。あはは。」
屈託無く、デザイアは笑う。

な、なんか凶悪なゲームを始めちゃった気がするぞ、大丈夫かな。
もしものコトを考えていつでも回線切れるようにしておかないと……って、回線どこ!?
そんなのどこにも無いぞ。
「いやあの、高額所得って言うほどじゃ……」
僕の引きがちな返事を遮ってデザイアは熱弁を振るう。
「そんな事ないです!ご主人さまは立派です!今までのこのゲームのユーザーさん5047人中、年収で第248位!ゲーム開始から3ヶ月接続料金支払いまで2分47秒!第37位!すごいです!デザイアは甲斐性と決断力の有るご主人さまに巡りあえてとってもラッキーです!精一杯、サービスさせて頂きます!」
だっだめだ、可愛い。
上目遣いだし。
彼女がいるのにこの手のゲームをする事にちょっと抵抗あったけど。
もうお金は課金されちゃったし。
かといって面倒は嫌だったし。
デザイアはモロにツボだし。
……まぁしょうがないか。
「ご主人様!」
「え、な、なによ?」
「今、彼女がいるのにって考えましたね?」
「うん。って、なんでデザイアに分かるのよ?」
「そう言う方にこそ弊社のゲームが必要なのです。会社でも優秀。学校でも優秀だった。彼女もあなたと結婚したがっている。みんなはあなたに期待している。みんながあなたに甘えてる。でも、それじゃああなたの心の休まる時が無い」
「う!?」
確かに優奈とのデートも、下調べとかレストランとかプレゼントとか記念日とか色々と気を使って。そりゃあ彼女は喜んでくれるけど。くれるけど……
「勿論、優れた者には優れた者の債務がある。ノーブル・オブリージですわ」
「うう……」
「ちなみに、そういう下調べとかは全てデザイアが代行できますので、ご活用下さい」
「それは助かるけど……」
うう、そう言えば。
僕の事を気に入ってくれている取引先。取れた大口の注文。課長は僕を褒めてくれたけど。昇進したのは課長で。ぼくはボーナスがほんのちょっぴり上がっただけで……
「でもいかに優秀でも、たまには息抜きもなさいませんと。如何に強い鋼でもピンと張り続けては……」
ブチッ。静寂の後に効果音が重く響く。
「切れてしまいますわ」
「そ、そうかもね」
デザイアがぼくににじり寄る。
「さあ、立ってください。ご主人さま」
ぼくはデザイアに促されて立ち上がる。
一瞬、世界が暗くなり、ぼくの目の前に大きな鏡が現れる。
長身でスリムなデザイアの脇に佇む一人の美少女。
「現実なんかひと時忘れ、冒険の世界に旅立ちましょう」
青い髪に大きな瞳。口紅なんかつけなくても唇が綺麗なピンクで。白と水色を基調にした魔道師風の衣装に身を包んでいる。
……う。スカートかよ。しかも短いし。
なんだか急に足元が心もとなくなってくる。
「これが……僕?」
「はい。魔道師名・カーリ!16歳・美少女。バリバリのお嬢様です。家は代々のお金持ちで、甘やかされて育った世間知らずのお嬢様ですが、他人に対してもとても思いやりが有るのでみんなの人気者です。欠点は頼まれたら嫌と言えない事。特徴はお嬢様なので金銭感覚が無い。特技は天然ぼけ。と、こういう設定にしてみました」
「いや、そのキャラ設定。ストラテジーシミュレーションゲームの主人公としては、どうかなって思うんだけど……」
「なーに、言ってるんですかぁ、ご主人さま。TAKE IT EASY!ですよ。ゲームなんですから、気楽に気楽に。デザイアが付いてますから」
「う、うん」
まぁ、ゲームなんだしな。こういうのも良いかもね。
「この世界はあなたの為に。あなただけの為に作られた世界なんですよ」
ふむふむ。
ぼくは鏡に映った自分を見ながら百面相を始める。うーん。可愛い。まるで本当に自分の顔のように思えてくる。それを見てデザイアも百面相をはじめる。
鏡に映る二人の美少女。
快活で表情の変化が楽しいダークエルフのデザイアと、透き通るように白い美少女カーリ。
「あは。あははは」
「うふ。うふふふ」
「ひやっ」
いつの間にか後ろに回ったデザイアが突然、服の隙間から、腕をするすると僕の胸に伸ばしてきた。

つづきはこちら

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  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
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