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ヴァーチャルゲーム小説第101番 僕のデザイア(2)

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「な、なにを……」
胸を触られた僕はドキドキしながらデザイアにワケを尋ねる。
「何を、ってスピリットを呼ぶに決まってるじゃないですか」
あ、ああ。スピリットね。ははは。変な事考えちゃった。
スピリットは偵察や魔力のエネルギー源たるマナの確保がお仕事の精霊さんだ。
このゲームはお金かマナが無いと、殆んど何もできないのだ。
召還サークルが中空にぼうと浮かびあがり、輝く。
「じゃあ、ご主人さまは私と心を一つにして、呪文を唱えてください」
僕に向かってそう告げるデザイアの息が首筋にかかる。
「うっうん」
「中空にたゆたう精霊たちよ」
デザイアの手から何か暖かいエネルギーが僕に注ぎ込まれる。
「中空にたゆたう精霊たちよ」
デザイアと心を一つにして。
「今ここに集い」
むにむに。
「今ここに集い」
「我が僕となりて行け!スピリット召喚!」
もみもみ。ううっ。
「我が僕となりて行け!ひゃあ。スピリット召かぁんんっ!」


20060615223336.jpg

ああ。びっくりした。結構胸は感じるんだ。どういう原理だろう。おお。スピリットだ。なんか無駄にグラフィックとか凝ってるなこのゲーム。すごいすごい。
「じゃあ、スピリットには適当に偵察させますね」
「うん」
いつまで胸を触ってるんだろう。まあ、いいけど。
「戦略とか、方針はどうなさいますか?一応設定を確認させていただきます。白3青2緑2ミラーン在住、錬金術持ち、ダークエルフスタートです」
中空にマップとチャートが浮かび、現状を説明する。
この世界には5つの色と無色、合計6種類の魔法が有る。
僕は聖なる力の白と、魔法や幻影の力の青、そして大自然の力の緑の3種類の魔法が使える。ちなみにミラーンと言うのは僕らが住む裏世界の事で、この世界は表の世界アルカナスと裏の世界ミラーンの2つが有る。
これらの世界には4人の魔道師がおり、世界を支配しようとしている。
僕は新たな5人目の魔道師として彼らの野望を防ぎ、世界に希望をもたらさなければならないのだ……ずいぶん前にやったゲームだが説明がすらすらと心に浮かぶ。
「えっと。
 ダークエルフの軍隊は魔法攻撃が有って防御戦に強いんですけど、コストが高く量産が効かない上に、打たれ弱いのですぐ死んじゃいます。なのでマナ生産性を生かして召喚に力を入れようと思ってます。具体的には英雄の召喚を中心に緑のクリーチャーでも良いのがリサーチできれば積極的に採用して行きたいです。英雄の力があるので、英雄にはガンガンかけて行きたいですね。ダークエルフは繁殖力が弱いので魔法でサポートするか、従属種族を征服したいです」
僕は適当な作戦を指示する。
なんだか、自動的にすごく滑らかな女の子の言葉に翻訳されている。
声にラグが無いし、すごく可愛い声だ。
声優さんは誰なんだろう。まぁ、最近の声優はわかんないんだけど。
あちこちに鏡があり、美少女二人を映す演出がナイスだ。
「妥当な戦略だと思います。デザイアは一生懸命お仕え致しますので、何なりとご命令ください」
何なりと、の瞬間に首筋に熱い息を吹きかけられて反射的に鳥肌が立つ。
こ、これってほんとに本格ファンタジーストラテジーシミュレーションですか!?
「あの、あの?なんか、すっごい感覚がリアルなんですけど!?これは、なんで…?」
「ああ。注入されたナノマシンが神経に直接繋がる回路を形成終了してますので、ゲーム起動中は五感全てがサーバーの制御下にあります。すごいでしょ」
「あの、フルフェイスヘルメットは?」
「あれは単にナノマシンと自白剤を注入するだけのものですので、初回以降は全く必要ありません。サーバーが動いていて、パソコンが動いていればいつでもゲームを進められます」
うう、ゲームの為だけにナノマシン注入なんて……
そんなの了承なしに……
って、了承してんのか。なんか嵌められた気が……
「うー、ちょっと納得行きませんけど……ひゃあ。きゃ。あはは。な、何するんですかぁ!」
うわ、こら。胸から手を離して、デザイアは僕の正面に回り、そして挑発的な目で僕を見つめる。
「やってしまったものはしょうが無いじゃないですか。デザイアはご主人さまが満足できるように精一杯がんばりますから、前向きに行きましょう!デザイアはご主人さまを満足させられなかったら消されちゃうんです」
と急に悲しそうな顔をする。
そ、そうだよね。
この際、元を取るように楽しまなきゃ損だよね。
「よ~し!ゲームを進めましょ!」
僕は気持ちを切り替えて声をあげた。
「はいっ!」
デザイアは元気良く答える。
「で、これが守備隊の皆さんです」
城の中に招かれたダークエルフの初期配備兵スピアマンとソードマン(レベルは新兵)は流石に緊張は隠せず、落ち着きが無い。
あたりを見渡しているものもいるし、それを注意するものもいる。
「カーリ様に敬礼!」
デザイアの声に反応して、守備兵たちが敬礼する。
あまりタイミングが合っていないのは新兵だからか。
僕がにっこり微笑むとダークエルフ守備兵たちの士気は俄然上がる。
「なんと清楚な…」
「可憐だ…」
「カーリ様!」
「我らカーリ様のためなら死も厭いません!」
14人、全部違う顔だし、違う動きだ。
すごい進化だ。
「戦闘での能力は一緒ですけどね」
そうなんだ。
「でも、兵の一人一人と18禁対応可能です」
そんなんばっかりなんだ。
なんかすごいゲームだな。
「これがカーリ様の国民です」
デザイヤに促されながらバルコニーより見下ろすと、
老いも、若きも、子供も、男も、女も一斉に歓声をあげる。
思わず手を振ると歓声のトーンが更に上がる。
すごい描き込みだ。
「国民たちもみんなカーリ様を信頼していますし、大好きなんです。がんばって良い目を見させてあげましょう」
そうだね。
「ちなみに、全て18禁対応可能ですよ。うふふ」
あはは。
やっぱり。だと思った……
はあ。

つづきはこちら


テーマ:お絵描き - ジャンル:アダルト

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