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主従逆転~秋月操の復讐~ (3) by.黒い枕

【3】

「こえ、も……高い……ああ、それに体もっ!?な、なんでぇ?」
(お、お尻もすげぇーぷっくりしてる。肌が寒い……いや、柔らかいんだ。柔軟過ぎて、むっちりしすぎてすごく、頼りない。なんだよ、このからだ、は!?)

焦って触る臀部はお肉の塊のようにむちむちとした弾力を宿していた。
肌が受け止める感触の一つひとつに、途方もない刺激を覚えてしまう。
まるで全身の神経に精神が慣れていないかのように、お尻を軽く摘まんだだけで情けない声が止まらない。

「あ、あぅ!」

男の体ではない。と言うことは。

「――っ!!あ、ああっ!!」

『操』は絶望に声を震わした。涙さえも流して。
少女の慟哭が寝室を満たしていく。

「ない!ないっ!そんなぁああ!?」

ある筈のないものを探し、何度も何度も股座を弄る。
しかし、ある筈がないので『操』の細やかな指は恥部で生い茂る陰毛を擽るだけ、だ。
その上――。

「ひゃうぅ!?あ、なにこれぇ……なんだよこれぇ!ま、まさか!!」

真ん中から割れ開かれた秘烈の入り口に指が引っかかる。
『操』は恐慌すらも沈めて、指を引っ込めた。
指の先に微かだが、ねっとりとした液が纏わりつく。

「あなたまだ分からないの?しょうがないわねぇ、うふふ」
「お前……うわぁっ!?きゃうぅっ――!」

満面の笑みを浮かべる『獅音』が眼前に立ちはだかる。『操』は何とか身体を離そうとしたが、抗う暇すらも与えられず、姿見の前に無理やり立たされた。

「ほら、見なさい。これが今のあなたよ!!」
「こ、これ――はっっ!?」

鏡の中で操は涙ぐんでいた。
恥ずかしそうに眉を逆撫でながら、ひくひくと嗚咽をこぼしていた。
一方で、そんな恋人を後ろから肩を掴み拘束している獅音も映っていた。偉く上機嫌な笑みを浮かべて、鏡の中を見下ろしていた。

(なんで、お前がそんなに泣きそうなんだよ。俺もこんな訳も分からない状態なのに、笑うってありえないだろう――)

これではまったくの逆ではないか、と『操』は鏡に指を伸ばした。女々しく泣き崩れそうな操に助けて貰おうとして、愉快そうに笑う獅音に八つ当たりしたくて。

「あ、あれ……?」

ぴくり、と縋り付こうとした指先が止まる。

「なんでぇ?あれ……うそ、だろ?」

自分が指を伸ばせば、相反するように鏡の中の操が指を差し出してきた。
髪――操と同じように伸びてしまっていたボリューム感ある髪――に触れると、やはり鏡面上の操も頭に手を付け、髪を揺らした。
びくびくしながらもう一度、胸を鷲掴みにすると、鏡の中の操も胸を手で包み込む。
恥じ入り顔で、そわそわと落ち着かない表情のまま。

「あ、そんなこれって――まさか」

そこで『操』は――否、違う。

「入れ替わってる?俺とみさおが?」

『秋月操』の体になっていた大滝獅音は、事実を受け止めた。

「そうよ、ようやく気付いたの?」
「おまえ……操、なの、かっ?」
「うふふ、正解」

同じように『大滝獅音』の体になっていた本物の操が、そう囁いた。

「嘘だろ。なんでこんなことに」

喉から突き出る、甲高いソプラノ声に顔を顰めると、今度は胸元が揺れる。

「んあっ……んふぅっ――」

操の誇張なしで大きい、爆乳が揺れるインパクトは、未知の領域だった。
精神を支配していく全身の違和感と相まって、獅音は嫌でもソワソワと体を摩ってしまう。

(うあっ!くそっ!操のやつ……こんなけしからん胸しやがって!大変じゃねえかよっ!!) 

散々、そのおっぱいに世話になって置きながら、やはり獅音は悪びれもなく、そう思う。

「これか!これのせいなのか!?くそっ、どうやったら元に戻れるんだよぉ!……な、なあ。操っ?」
「――あはっ。あははははは!!」
「へぇっ?み、みさお?」

必死になって体が入れ替わった原因――と思しきペンダントを掴み、外そうと試みた。
しかし、元の体でも無理だった行為は、操の腕で極端に腕力が低下した獅音では不可能だった。
がちゃ、がちゃ、と子供が玩具で悪ふざけをしているようにしか見えない。
そんな無様な彼氏の様子に、操は笑い転げてしまう。

「あはっ、あははは!ば、ばかじゃないのっ!!まさか!こ、ここまで頭が悪いなんて思わなかったわよ!あはは、あははははは!!」
「み、みさお!お、おい!どうしたんだよ!?」

異常な状態に頭が狂ったのかと、肩を抱き起せば、そこにあったのは狂気によって輝く瞳。
正視に堪えられない不気味さを感じ取り、獅音は肌を粟立たせた。

「あはは――うふふ。あはは。……まだわかんないの?体が入れ替わったんじゃないのよ。体を入れ替えたのよ!」
「な、なんだと!?」
「ええ、そうよ。あなたの体は私が頂いたのよ。大丈夫、これから私が有効活用して上げるから――本物のシオンよりもね」
「ふっ、ふざけてんのかてめぇええ!!」

強引に獅音は、操に噛み付いた。
しかし、胸倉を掴むことすらも叶わず、無駄に乳房を揺らしてしまう。
上下左右に波打った振動を、慣れぬ細腰は耐えられない。

「ひゃっ!くっ!きゃあ!」
「あら。サービス満点ね」

偶然にも操の胸元に飛び込み、胸板に身体に抱き締められた。
力を込めて、突き放そうとしても彼女はびくともしない。
ごつごつした力強い指が、乳房を撫で回す。

「ひゃぁ、ぁあ!――んくぅっっ!」

柔房が拉げる疼痛に、獅音は悲鳴を上げる。

「くッ――この!」
「え?なにそれ?それで押してるつもりなの?」
「うあっ!あああっ!!」

子猫が暴れているとしか思えないのだろう。
実際に、嫌がる操を抱いた時も、同じような感想を抱いていた。
それではあの時の操のように弄ばれると言うのだろうか?男に?元――自分の肉体に?

「い、嫌だぁ!元に戻せぇっっ!んんっ……ひゃうぅ!おしりぃ、触るなぁっ!!」

尻房を鷲掴みにされ、強烈に拉げられた。
持ち上げられたと思うほど力強く抱き寄せられて、乳房が操の胸板に押し潰される。

「くぅ!くぅうう!!」
「本当に羨ましい――これが男の体。うふふ、でももう私も男の仲間なのね。この有り余る体力、元気さっ!最高だわ!」

操が、元自分の体にいる獅音を解放した。
甚振るつもりがない――訳では、ない。

「さて、どうしてやろうかしらっ」

今の彼女にとって、か弱い女の子となった獅音を何時でも捕まえ、遊べるからだ。
事実、今の獅音では――少なくとも、腕力では――彼女に絶対に抗いようがなかった。

(あぅ!おっぱい、が――?)
「お、お前どうするつもりなんだよ!?俺と入れ替わって」
「おっぱい庇っちゃって、恥ずかしいの?疼くの?あはは、本当に無様ね」
「いいから!答えろ!!」

数回、撫で回されただけでジンジンと火照ってくる乳房。
汗が浮かび上がり、心臓すらも熱くなっているようだ。そわそわと思わず、落ち着きなくお尻を振ってしまう。
気恥ずかしさが胸いっぱいに湧き上がり、胸を両腕で庇うと、その様子すらも楽しいのか――操が鼻で笑ってくる。

「どうする――って?今まで苦労した分、今度は私が楽しませて頂くのよ。大滝獅音としてね」
「じゃ、じゃあ俺はどうするんだよ!?」
「決まってるでしょ?今度はあなたが苦労する番よ――秋月操としてね」
「うわ、わっ?」

遥か頭上にいる操を睨むため、自然と上目づかいに成っていた獅音の片腕を強引に持ち上げる。
今の彼女に、暴力を振るうことに対する抵抗感は微塵もなかった。

「は、離せっ!」

何とか掴まれた腕を外せたものの、それは単に操が本気を出してないだけだ。
そのことを誰よりも痛感している獅音は口惜しさの余りに涙をこぼす。

(くそ――狂ってる!)

じろじろと目線が、体をなぞる。
欲情の眼差しに、女の身になった彼は怯え果てた。

「な、なあ。い、今までのことは謝る。本当に俺どうかしてたよ、あ、あんだけ働かせて!あやまるから……だから、なあ、ぁ」

水商売の女――まあ、実際体はそうなのだが――のような媚びた声で、問いかける。
反省している訳ではなく、あくまでも自身が助かりたいためだけに、だ。
長い年月、付き合っていただけにそんな彼の精魂を知り尽くしている操は、弾んだ声で冷たく突き放す。

「本当?なら勿論、誠意を見せて男共に抱かれてくれるのよね。――だって悪いって思ってるんでしょ?」
「そ、そんな――!な、なあ頼むよ!なぁ、なあ!そ、そんなの嫌だ!」
「私だっていやよ!そんな言葉だけの謝罪なんて。ちゃんと形で表して見なさい、シオン」
「くぅ――っテメェ!!ひとが温和に済ませようとしてたら好き勝手言いやがって!さっさと俺を元に戻せっっ!」

元から我慢強くない獅音は凝りもせずに、真っ赤な顔で操に挑んだ。
勿論、既に男の身体を上手に使いこなす操はするりと躱し、交差際にその魅惑の尻房を叩いた。愛らしい少女の声が寝室に響く。

「ひゃぅうう!あぐうう!」
「学習能力がない男ねえ。今のあなたが腕力で勝てるわけないじゃない。なんたって私の体なんだし――」
「う、うぅぅううっっ――!」

骨盤に響くほどの痛みが破裂し、涙目になりながら上目づかいで唸った。
操自身、そこまで強くするつもりはなかったのか、眼を瞬かせる。

「あら?ごめんなさい。そんなに強く叩いたつもりはなかったんだけど……すごいわね、男の人の体って。これならついつい女を傷つけちゃうのも分かるわ」
「あぅっ、あぐぅぅ!」
「まさか、泣き出しちゃうなんて――ねぇ」
「んぐぅっ、んんっ……泣い、てぇ、ねええ!!」

叫んでも、赤らんだ顔を苦悶の表情に歪め、お尻を抑えていては威嚇にもならない。
くすくす。
操に遥か頭上から見下ろされて、笑われる。

「――ううぅ、うううううっっ!!」

くすくす、くすり――と笑い声を耳が拾うたびに、全身が火照ってしまうほどの恥ずかしさが胸いっぱいに満たされる。

<つづく>

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