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翻訳TS小説第61番 The Cap (入れ替わりTSF・MC・同人小説)

The Cap
原作: Catherine Durham
日本語版:あむぁい

あらすじ
若い億万長者が新しいメイドを雇った。彼女は不思議な魔法をふるう。



メイドの衣装は斯くあるべきだってこだわりがあるじゃない?
普通、あるよね?
ぼくは召使の衣装は自分で選んでるんだ。
当然でしょ?
ITバブルでマーケットからファイナンスした資金でぼくは会社を買い漁った。
安く買って高く売る。
安く買ってバラして売る。
安く買って高く買い取らせる。
マネーゲーム。
金が有れば何でもできる。
メルセデスに、プール付きの豪邸、装飾品、使用人、みんな揃えた。
ビジネスにも飽きてきたんで、そろそろ早めのリタイアの予定なんだ。

彼女は最初っから変わった女だと思ってた。
面接の時、彼女はもし採用されたら彼女が過ごす予定のこのゴージャスな環境に感嘆していた。
にも関わらず、なんだか偉そうにも思えた。
彼女はにっこりと……いや、ニヤリと、の方が近いかな、笑った。
ぼくはこの生意気な女を雇うのも楽しいかなって思った。
だから、住み込みのメイドとして採用したんだ。
彼女には専用のユニフォームをあてがった。
ぼくのこだわりが隅々まで反映されている奴だ。もちろん、ちょっとHなやつだ。
自分の立場ってもんをよーく、教え込まないと行けない。
彼女はぼくに仕えるメイドで、ぼくがご主人さまだって事をね。
その為には、誰の目にもわかるほど、これぞメイドって格好をさせる必要がある。


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彼女にはちょっと毅然とした所が有るからね。
もっと従順になってもらわないと。
最初は伝統的な半袖の黒いメイド服だったんだけど、2週間目には衣装をチェンジする事にした。ピーターパンカラーの服に、純白のエプロンドレスっ!


アメリカンメイド(水色)【コスチューム専門店【COS-JAPAN】】


うん。これも、良い。
如何にも、使用人って感じだ。
そして頭には白い帽子。
これは彼女の自前のものだ。
衣装にも合ってて、なかなか良い。

でも。
こんな格好をさせてても、彼女のちょっと生意気なところは直らなかった。
てゆうか、むしろ逆に。
メイド服を着てる方がむしろ生意気な感じ。
なんでだ!

でも、そんな生意気なとこもちょっと好きかもって思った。

彼女は掃除と食器の後片付けの為に部屋に入ってきた。
なぜだか、ぼくはその白い帽子に目を奪われた。
まっ白な、帽子に。
ぼくはじっと見つめる。
彼女はそれに気付く。
そして話はじめる。
本来なら使用人の方から、ご主人さまに話しかけるってのはどうかなって思うんだ。
でも、なんだかぼくはその話にひきこまれてしまう。
家とか、庭とか、家具とか、車とか。
すごくセンスが良いって。
もちろんだ。ぼくが選んでるんだから。
ぼくはちょっと良い気分になった。
ぼくは無意識に白い帽子の事について尋ねていた。
何で汚れて無いのか?何で一日中かぶってるのか?それで気持ち悪く無いのか?どうして動かないのか?
「あら。バンドでしっかりと止めてるからですわ。ほら」
ぼくが止めるより先に、彼女はぼくにその帽子をかぶせてしまう。
その瞬間、ぼくは長椅子の上にぺたんと座り込んでしまって、なんだか呆然としてしまったんだ。
まるで、テレパシーみたいにぼくは彼女と話さずに意思が通じ合えた。
ぼくは彼女の考えがわかるし、彼女もぼくの考えがわかる。
ぼくは彼女のテレパシーを感じたし、それはやわらかくって、なんだか心に染み込むものだったんだ。
「女の子はみんな可愛いランジェリーをつけるべきですよね」
そうだね。
「下賎なメイド風情だって可愛いランジェリーをつけるべきですよね」
そうだ。
「あたしは今、可愛いランジェリーをつけてるの」
ああ、そうか。
「とっても可愛いランジェリーなの」
ああ。
「とってもとっても可愛いランジェリー」
うん。
「可愛いランジェリーを着るのって大好き」
うん。
「女の子はみーんな、可愛いランジェリーを着るのが大好きなの」
うん。
「女の子はみーんな、可愛いランジェリーをつけるべきよね?」
うん。
「あたしは可愛いランジェリーを着るのって大好きよ。ねえ、もしもあなたが女の子だったら、可愛い下着をつけるのかな?」
ああ。そうだろうね。
「あなたは、可愛いランジェリーって好き?」
ああ。好きだな。
「あなたも可愛いランジェリーをつけるべきじゃないのかな?」
ぼくは……ぼくは女の子じゃない。
「みーんな、可愛いランジェリーを着るべきよね?」
あ、ああ?
「それにあなたは可愛いランジェリーが好きだって言ったよね?」
ああ。
「あなたは、可愛いランジェリーを着たいんでしょ?」
だから、言っただろ。
ぼくは、おんなのこ、じゃ、ない。
「あらら、でももしもあなたが女の子だったら、あなたは常に、毎日、いつでも可愛いランジェリーをつけられるのに……そうだったらな、って思わない」
ああ。
「女の子になりたいでしょ?」
いや……うん。
ぼくは、可愛いランジェリーを着たいんだ。
「いつでも?毎日?」
うん。ぼくは……
「女の子でいたいの?」
でも、女の子になんかなれない。
「どうして?」
だって、ぼくは男だから。
「あなたは女の子になれたわ」
え?
「あなたは毎日可愛いランジェリーを付ける事ができるようになったの」
なれたって?
「女の子になりたいんだよね?」
どうやって?
「さあ、上へ上へのぼって行くようにイメージして」
上へ?
「上へ、上へとのぼって、どんどん上へ。もっと上へ。そしてあなたは帽子の中に入ってしまうの。あなたはどんどん上って体を離れて、この帽子の中に入ってしまう。あなたという存在はこの男性の肉体を離れて、この帽子の中に入ってしまう。帽子の中へ。上へ。上へ。のぼって。帽子の中へ。帽子へ」
上へ上へ。
ぼくはいつの間にか帽子の中にいた。
彼女の手がぼくを掴むのを感じた。
持ち上げられる。
体から離れる。
高く持ち上げられる。
帽子の中で。
そして、彼女の頭にのせられる。
ぼくがゆっくりと彼女の体に入っていくのを感じる。
新しい体に。
彼女の体に。
女の子の体だ。
女の子はみんな可愛いランジェリーをつけなきゃいけない。
ぼくは可愛い女の子になったんだ。
だから、ぼくは可愛いランジェリーをつけてるんだ。
可愛いランジェリーを。
ぼくは女の子になったんだ。
可愛いくって素敵なメイドさん。
ぼくはちょっと前までぼくの体だったものをじっと見つめる。
ぼくが知っていた唯一の体。
ああ、なんて素敵なんだ。
「大丈夫?」
ぼくの元の体が問いかける。
「うん。たぶん」
ぼくは答える。
「とっても可愛いわ」
「ぼくが?」
「ええ、あなたは可愛い女の子。可愛いランジェリーをつけた可愛い女の子」
「うん!」
「ねえ?可愛いランジェリーを着るのってどんな気分?」
「不思議な気分……すごいよ」
「あたしになって良かった?」
「良……かったです」
「そう。あたしも良かったわ。あなたになって、良かった」
「あの……いつまで、この状態なの?」
「どうして?もう元に戻りたいの?」
「いや……、未だいい。もうちょっとこのままでいよう」
「楽しんで。女の子になった事を楽しんで。さあ、行ってあなたのランジェリーを見てきたら?きっと、他のもつけたくなるわよ。いくつか試してみたら?あたしの部屋は知ってるでしょ?今はあなたの部屋よ。あたしの下着はあなたの下着。ところで、もうそろそろお昼の時間ね。どんなメイド服にする?」
「ピンクの。ピンクのやつ」
「あら素敵ね。ピンクのメイド服。そして、その下に。あなたは着るのよ」
「ぼくの……可愛いランジェリーを……い、やだ。そんな事できない」
「女の子でしょ。さあ、行きなさい。そして着替えて。あたし、ご飯が食べたいの。早く!急いで」
「ぼ、ぼくを女の子って言ったな」
「ええ。あなたは女の子でしょ。女の子の服を着てるし、可愛い女の子のランジェリーをつけてるし。あなたは女の子じゃないの?」
「ちがう。ぼくは……こんな馬鹿な!ぼくを元に戻せ!」
「あら、どうして?」
「もう十分だ。十分楽しんだ。だから元に戻してくれ!」
「あらそう。じゃあ、状況を整理しましょう。あたしは今とてもリッチなお金持ちってわけ。あたしは実際男でいるのを楽しんでるの。男で、あなたでいるって言う状況を。もう働かなくっていいの。もはやあたしはメイドなんかじゃないわ」
「気が変わったんだ。元に戻るべきだって思ってるんだ」
「気が変わったですって?いいわ。あたしがあなたの気持ちをもう一度変えてあげる。あなたの為に、少しだけ」
彼女は腕を振り下ろした
ぼくの体がうずく。
「そうね。あなたにいくつか基本的なスキルをあげるわ。先ずは女の子みたいな動作ね。あなたはもう、女の子みたいにしか動けないの」
女らしい優美な気持ちがぼくの体を襲う。
彼女は再び腕をふるう。
「さあ、あなたは料理や掃除や針仕事、メイドとしての基本技能が身に付いたわ。良かったわね」
「わたしの体を返して!」
「まあ、なんて生意気なメイドなの。厚かましいったら。従順なのはメイドの美徳!」
さらなる波動。
「お願いします。ご主人様。どうか私めにお情けを」
「まだ、賢すぎるかしら」
小さな波がぼくを襲う。
小さな脳みそ。
ちっちゃな波。
ちっちゃいのうみそ。
「あなたの記憶は遠くへ行っちゃうの。遠くへ。遠くへ」
わたし、わたしは……。
「ぼーっとしちゃって、しっかりしなさい」

「あ、ご主人様」
「さあ、行きなさい」
ご主人様の命令。
行かなくっちゃ。
そして、ご主人様を喜ばせる為に、素敵なメイド服を着なくっちゃ。
可愛いランジェリー。可愛いメイド服。


PINKヨーロピアンメイド【コスチューム専門店【COS-JAPAN】】


こうしてわたしの新たな人生が始まった。
新しい?
新しいって何?
何かが思い出せない。
わたしは首を振る。
ご主人様の為にがんばらなくっちゃ。
身寄りの無い少女だったわたしを拾ってくださったご主人様。
素敵なお屋敷、素敵な装飾、素敵なご主人様。
わたしはお気に入りの白い帽子を握り締める。
そして、可愛らしいランジェリー。
だってご主人様が言ってたもん。
女の子はみーんな、可愛いランジェリーをつけるべきだって。

<おしまい>

コメント

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昔の作品を発掘していただき有難うございます。
頑張ってM系のMCを極めたいと思います。

YUNさん>ええっと私が突っ込むのもなんですけれども。
①とくめいさんの文脈を正確に読むと、この作品が私の作品だ、とは言っていません。
②翻訳作品は原作者の作品であるとともに翻訳者の作品であるとも言えると思います。
以上、突っ込みでした。

え?この記事はあむぁいさんの作品なんですか?

翻訳って書いてあるけど・・?

こういうMC系の物語久しぶりに見て思ったんですけど

TsとMCってやっぱり相性いいですね。

あむぁいさんはMC系の物語がすごく上手で羨ましいです。

(この記事はリンクのページから昔の作品のリンク記事で見つけました。

あ、これはここまでで完結なのです。
最近FICTIONMANIAはご無沙汰なのですが、良いのがあればまた見繕っておきますね。

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