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クジラの人魚姫 7-6 by.黒い枕

「み、耳! ヒレ! ヒレぇェっ? どど、ど、どうしよう! せ、セシリウス――た、助けてっ!」
「うわっ――? ちょ、ちょっと」

本来ならセシリウスにお礼を述べるべきなのだが、彼にはそんな余裕はなかった。 
理性を飛ばしかけている、と言うか、飛ばしている形相で男の身体であるセシリウスに飛びつく。
たにゅるんっ、と乳房が艶かしく拉げる。

「うわ……我ながら見事な乳……すごく、柔らかい……」
「そ、そんなことどうでもいいから! はやくうっ!はやくううっ! 魔法でっ……」

透き通る艶やかな青髪を乱し、一層強くセシリウスに抱きつく。
巨大房の二つの丸みが拉げようが、潰れようがお構い無しだった。
昂る体温で蒸れ熟した女体が、ツゥンと理性を蕩かす匂いを解き放つ。

「あ、当ってるって、クジラくん。 ――って、そうじゃなくて! あのあのね、だから……今日かなり魔力使っちゃったから――魔力が足りないの」

申し訳なさそうな彼女の視線と、涙で濡れきった小動物の瞳がぶつかる。

「えっ?――う、うそっ」
「残念ながら嘘じゃないのよ。 本当に魔力が足りないの。 少なくとも体全体を人間にするほどの魔力は今はないわ……」
「ええ!? そ、そんなぁ! じゃ、じゃあどうするんだよっ?」

片手で人一人分の重量を支えつつ、もう片方の手で頭をぽりぽりと掻く、困り果てた顔。
現実は残酷で、追い詰めるように乳房が蠢いた。
たぷんっ、たぷるんんっっ――! 

(ああっ! やく、役立たずっ! んきゃぁ!? な、なな、なに俺は感じぃ、感じて――いや違う! 違うぞ! 俺は胸をときめかせてなんていなーいぃいい!)

彼女の眼差しに優しい気遣いを感じ取り、トクントクンと心臓がギアをチェンジする。
ぞわぞわとした喜悦が体を巡った。

(んん、んん! だ、だめぇ……おっぱい、気持ちよ、よくてぇ! お、尻もぉっ、あん! あひぃ! すごくエッチに疼いてる……っ、いやなのに……勝手にはしゃぐぅぅう~~っ!!)

火照った肌が、さらに大量の汗を放出する。 
熟した女体の――いや、牝の感じている体液で、浸した。
ぶにゅるるんんっ!

「んひっ、あうっ! おっ、ぱいがあっ、ああ!疼くっっ……」
「だ、大丈夫? ……スピードもだけど……症状も、ちがう――?」

豊満な乳房が悩ましげに彼女の衣服と彼女そのものに穢れた欲情汁を染み込ませる。
そんな恥かしい痴態に、何故か身体の奥底から喜悦が溢れてくるのをクジラは否応なく自覚させられてしまう。

(ひやんっ! あっ、俺のあ、せ……においがセシリウスにうつっちゃうぅ! あっ、ダメぇ……やめ。 ――ひいっ)
「あぶっ。 あんんっ……んんぐぅっ……!」

心で叫びながらクジラは真紅に染め上がりつつある口唇を噛み締める。

「はうんっ。はあはあ……なん、なんとか! なんとかしてっ、してして! してよっっ!」
「まずは落ち着いて――む、胸が当っているし……それに今のところ騒がれる心配は必要ないわ、みんな見てよ」
「はぁぁ、……んあぁぁ、っ……でもぉ、でも――」

周囲にいる学生たちの好奇心を――主にクジラの喚きと暴れで――必ず集めていた。
けれども全ての者が一瞥した後、友人との話を続けたり、靴を履いたり、各々の好きなようにしていた。
つまり、そう言うことなのだ。
まめというか、過保護というか。
セシリウスは空いた時間に、クラスメイト以外の学生にまで催眠術をかけていたのである。 
この様子だと全生徒、全教員かも知れなかった。
魔力が枯渇するのは当然と言える。
一応は喜ぶべきかもしれない。 
感謝するべきかもしれない。
だが、しかし、置かれた状況が状況なだけに彼は涎を垂らす唇を強く噛み締め、セシリウスを恨めしく睨んだ。

「……んっ、あうっ! か、考えなしめぇ……」
「だから早く帰ろうとしたのよっ!……余裕あるつもりだったけど、もう解けるなんて……しかも、なんか発作が……思っていたのとは大分違うみたいだし――心配だわ」

こんなにも速い人魚への変化、いや、立ち戻りはセシリウスにも予想外のことだったらしい。
『やはり、かけ続けるのも色々と副作用があるわね』と言いながら、その笑顔は引き攣っている。 
心なしか、顔色も白々としていた。
もっとも――。

「うっ、ううっ。 せ、せしぃ、りうすぅ」

頼れるのが彼女しか残っていないクジラは、それでもなお彼女に縋った。 
もはや『助けてくれるなら、この身を好きにしていい』と言わんばかりの受身の姿勢だ。涙ぐみながら潜るかのように、彼女の胸板に火照った顔と胴体を隠す。

「あっ、ちょっと! あ、甘えん坊すぎっ! ねぇ、聞いてるっ!?」
「ううぅ……だぁっ、だってぇ、だぁってぇえ! あくっ……んんっ! が、まん……できないよぉ、ぉっ……」

――と言うか、避難して来たと言った方がいいほど、頬と乳房を擦り付け安堵を求めてくる。
たぷ、ぐにゅんっ、ぐにゅるんっ、

「く、クジラくん――あなた本当に男の子なの? あたしや沙希ちゃんよりも可愛らしいと言うか、女々しいと言うか。……ああもうしょうがないわねぇ!」
「んあっ、ああ! せし……リウス……んんっ、あああ――っ!」

色っぽく拉げる乳房。
そんな巨大な二つの柔房を押し付けられていては理性を揺らしてしまうのは、元人魚で女性だった彼女も例外ではなかったようである。
上目遣いで頼ってくる充血した瞳は凶悪的に可愛らしい。
何時の間にか背中に忍ばせた二本の腕の柔らかさと暖かさも、追い討ちを掛けた。
汗だくの、おっぱいを軽快に弾ませている女体から溢れる蒸し上がった体臭で、既に脳がかなり興奮していたこともあり、セシリウスは瑞々しく潤っている太ももを掴む。
今までとは別種の圧迫――密着に甲高い悲鳴が彼の紅唇より溢れ出た。

「ひゃぁんっ!」

そしてセシリウスは――。

「あっ、ちょっ――きゃぁああっ!」

『彼女』の身体を抱き上げた。 たぷるるっっ、と巨大な乳房が迸る。

「あっ! あっ、ひやっ、んあっ……はぁぁっ、んんっ……せし、リウス?」
「もうこうなったら逃げるしかないっ!そりゃああああ――っっ!」
「あっ、ちょっ……ひんっ! ひぃああぁぁぁっっ!!」

右手を彼の肩に当て、左手でふたつの太股を強固に支える。 
きつく、手放さないように。 
たぷる、たぷる、とクジラの乳房が愉快に踊る。
悲鳴をこぼすクジラと、笑みを捨てて、黙々と走るセシリウス。
まるで吊り上げた大魚を運ぶ釣り師――または、恋人を姫様抱っこで運んでいる恋人同士であった。

「うあっ、あうぅ! い、いっいい、いやぁあああ――っ! や、めぇてくれえぇっ!」

豊満な乳房が、激しく暴れる。 歪む衝撃に彼は甘い悲鳴を漏らし、続けた。

「んあっ! あひぃ! んんっ……!」
(くううう~~~~っ! 堪えろ、堪えろおれぇえええ! もうこれしかっ……ない! 時間がないんだぁ!)

本来なら大声を上げて暴れ出す――姫様抱っこされて喜ぶ趣味はない――のだが、小刻みに振動を始めた脚に、それどころではないと悟り、わなわなと唇を震わせながら恥辱を飲み込む。
他に選択肢はない。 
そう自分を納得させ、落ちないようにセシリウスに抱きつくと胸元の巨大房が柔らかく拉げた。
ぐにゅるっ、ぐにゅるんっ!

「あ、んっ。 んんっ! ――ひゃっ、あっあああ! んあっ! あんんっ……!」

頂点の肉芽ごと歪んだ乳房の感覚に思考が蕩ける。
隠したくても隠せない、硬く閉じた筈の紅唇から甘い呻きが溢れ続けてしまう。
込み上げる恥かしさと恍惚感を押し殺すのも限界で――太ももの肉に彼女の手と腕が食い込むたびに熱っぽい身体がビクンっ、とくねった。

(あ、せ、セシリウスのにおい、臭いが、ああっ! ど、ドキっしてる、しちゃってるオレ!?)

彼女こと『彼』の体臭が鼻腔を刺激する。
歪むおっぱいで手一杯なのに、接触する肌から相手の体温が伝達され、灼熱の喜悦が脳裏を掻き乱す。
もはやどこが上で下なのか分からない心境。 

「あっ、あぐぅうう! んんっ、あひぅう――っ!」

パニックを引き起こすほど濃密で激しい禁忌のどよめきに、搾り出すかのような嬌声が漏れる。

(……な、なんで俺が、こんなめにぃいいい!!)

とろん、と熱っぽい瞳を瞼に隠し、クジラはさらに強く抱き寄った。

「せ、セシリウス……ん、んっ! せ、せめて揺れないよ、よう――あんっ、んんっ……!」

ぴちぴち、と耳のビレが、水気を帯びて――跳ねる。


~~~~~~~~

<つづく>

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