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クジラの人魚姫 9-3 by.黒い枕




(ううぅっっ!――あんまりだあぁああ!!あの色欲発情魔どもめぇえええ!!許さん!)

気を失っている間に体を好きなように扱われてしまったことに、当然いい気分はしなかった。
クジラにしろ、沙希にしろ、女の大事な部分を勝手に洗われたかと思うと、壮絶な恥辱が胸を締め付けた。

「いやだあ――っ!ああ!もうなんでどうして俺がこんな恥ずかしい……思いをっ……しないといけないんだよっォォ!?こん、ちくしょーっ!おれ……ほんとうに女の子として――女として」

呟く声は、若々しい娘そのもので。
柔らかくありながら、むちっとした弾力を備えた肉体は妙齢の女性のもので。
今の彼女は、紛れもなく本物の女だった。
そして、昨晩の激しい交尾で彼女こと”白方セラス”は、正真正銘の――身体だけではなく、”心”すらも――『女』になったのだ。

(し、しかも――しかも最後には自ら望んでヤッちまってた!?うん、セシリウスの奴にすげぇー恥ずかしい言葉で甘えていた気がする……っ。あ、ああもう!もうもう!我ながら俺、倒錯しすぎてるだろうぅううっっ――!!)

嫌々に犯された。
それはそれで最低だ。
しかし、拒絶しながらも終わりが見えない快感に屈服し、体を――女として男に抱かれることを――許してしまった自分も最低の最悪だ。
昨晩のこと思い出し、汚辱に震え上がっている、そんな時だった。

「クジラ?」
「クジラくん、もう起きてるかしら」

ドアの向こうから二人の声が侵入してきた。

「――っ?さぁ……沙希!せ、せしりぅすっ――!?あっ――く、来るなっ!」

どんな顔を見せればいいのか――と、セラスは彼らと対面する覚悟を決められなかった。
大急ぎで逃げ出そうとする。
しかし、ひれが慌ただしく羽ばたくだけで、体はベッドに転がるばかりだ。

「はぅううう!あぅ!そんな!!ううっ!あ、あけるなぁ!く、来るなよ!」
「えっと……クジラくん落ち着いて。ねっ」
「入るなって――。そこ私の部屋なんだから……勝手に入るわよ」

ドアノブがゆっくりと回されていく。

「うっ、ぅぅ――っ!」

猶予はない。ならば彼女がすることは一つだけ。
出来るだけ生肌を晒さないように、毛布を体に巻き付けた。

「おはよう!」
「おはよう、クジラくん。どう体は?大丈夫――かな?」
「……うっ、ぁぁ――」

昨晩のことが無かったかのように 微笑と満面の笑みが、元少年の体を射抜いた。
そして――。

「あっ!あっ…ぁっ…お――おはようっ」

ぎゅ――ッ。
怒りと恥辱で震え上がって居た筈の白方セラスは、柔らかい生肌を守るかのように両手で肩を抱き締めて、二人に挨拶する。
まるで透き通った海のように潤んだ上目遣いの瞳が、侵入者たちの笑顔を射抜き返した。

<つづく>

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