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投稿陵辱小説第116番 ウツロナココロノイレモノ(4)<21禁>

作.luci

「ん、う~ん……」
 次第にはっきりしてくる工藤の意識。寝返りをうとうとしたけれど、腕は再び後ろ手に拘束されて動かせる状態ではなかった。これまでと違うのは目覚めた時から明かりが点いているだけだ。
 ぼんやりとだけれど周りの様子が解る。ベッドに横たわりながら周囲を見回してみる。白い無機質なコンクリートの壁。そこにはドアはおろか窓さえも無かった。冷え冷えとした印象しか与えない部屋の中で少女の姿が一人だけ。
  起きると一日が経っているのか、それとも一番初めに目覚め女の身体になっている事を認識してからまだ一日も経っていないのか、時間の経過を計る術のない工 藤には解らない。悪夢のような現実。或いは現実のような悪夢。目が覚めれば必ずそれと対峙しなければならない、それだけが工藤に理解できる全てだった。
(……俺は、女の快感を貪っちまったのか……。変態ヤロウに負けたのか)
  今の自分の身体をいじくられ弄ばれた挙句、その身体の快楽に心が反応してしまっていたのだ。直接的にはあの男に負けたのだけれど、実際には自分の身体に負 けたのだ。工藤はそれが悔しかった。キリッと奥歯を噛み締める。それにもう一つ自分自身を呪いたい気持ちにさせる出来事もあった。
(あんな風に、客観的に思うなんてな。どうかしてる)
  男の指に翻弄される女の自分を、この部屋のどこからか俯瞰していたのだ。そしてそうする事で更に快感を引き出していた。喜悦の声を上げる女を見て楽しむ。 男ならそうかも知れない。しかしそれを自分であると、自らに投影する事はしないだろう。普通なら。それをしていた自分がいた事に工藤は情けない気持ちに なっていた。
 と、急に工藤の身体がブルっと震えた。
「――あ」
(っと、冷えた、かな?)
 下着は最早何も着けていない。脱がされたままだった。上着と言えばスモックのみ。ベッドはクッションがあるけれど十分な柔らかさとは言えなかったし、毛布すらなかった。工藤の身体は冷え切っていたのだ。そして、下腹を刺激されたためかトイレに行きたくなっていた。
  首輪は外されているから自由に辺りを見回す事が出来る。キョロキョロと首を捻り、豊富な睫毛に縁取られた大きな目を懸命に動かす。けれど何度見ても部屋には出入り口らしきものも、トイレも無かった。最初目覚めた時、自分は受刑者なのかとも思った工藤だったが、トイレも無い監獄などあるはずも無い。大体あの 男が看守だとしたら、あいつこそが犯罪者でもあるのだ。受刑者だからと言って、身体を弄ばれていい筈が無い。
(うぅ、したいって思うと途端に我慢しきれなくなりそうになりやがる)
  ベッドの上で丸く蹲りながら、両腿を強く閉じ合わせ下腹に力を込めていた。尿意を催してもかなり長時間でも我慢できる。しかし女性の場合には男性より尿道も短く、おまけに括約筋自体も若干弱いのだ。それに子宮がある関係上、膀胱も若干小さい。工藤は男の身体のつもりで我慢できると思っていたけれど、そうでは無かった。
(やばい……くそっ)
 工藤は意を決するしかなかった。
「誰かっ。いないのか? トイレに行きたいんだっ!」
 気を失う前まで喘ぎ声で満ちていた部屋に、可愛い少女の声が響き渡る。暫く様子を見たけれど誰の返答も返って来ない。
「トイレだよ! 聞こえないのか?! 早くっ誰でもいい、ここから出してくれっ」
 切羽詰った調子で叫ぶ。徐々に脂汗を流し始め、情けなくなってくる。ふと、このまましてしまおうかと言う考えも頭を過ぎった。しかしそれは余りにも悲しすぎる。
「頼むっ早くっ! ――お願いしますっ漏れるっ」
  頼む言葉遣いが悪いのかと、丁寧に言ってみるが変わりは無かった。そんな事をしている間にも尿意は工藤を包み込んでいく。もう、声を出す事も出来ない位迫り来る。ぎゅっと目を閉じ唇を強く噛んで工藤はそれに耐えていた。しかしそれにも限界があった。ぴくぴくとお尻と腿が力を入れすぎた為か痙攣し始める。
(ん、ぁう~……もう、ダメだ……)
  じわっとスモックにシミが出来始めたかと思うと、勢い良く金色の水分が工藤の股間から流れ始めた。スモック以外何も着ていないせいかベッドへ滲み込む量が多い。工藤はベッドに顔を突っ伏し、誰にも見られないようにして泣いた。余りにも惨め過ぎて情けない自分の境遇に。嗚咽と小水の流れ出る音だけが室内に響いていた。
(ちくしょお、なんだって俺がこんな目に――)
 ベッドが全てを飲み込んでびちゃびちゃになった頃、工藤は顔を上げていた。その目は暫く前までの凛とした目つきでは無く、少し空ろな瞳。
(びしょびしょじゃないか……。気持ち悪いな)
 股間を拭く事も出来ず、着替えも出来ないのだ。濡れた身体はさらに工藤の体温を奪っていった。
「誰か、お願いします。何か着替えを下さい」
 当然誰かが、あの男が一部始終をどこからか見ている事だろう。工藤は力なく、嫌だったけれど男に懇願する道を選んでいた。今の状況を変えられるなら、少しくらい阿ったとしてもいいだろうと。
 しかしそんな工藤の心理を知っているのか、全く返答は無い。しんとした静けさに、耳が痛くなる程だ。
 赤く充血している瞳で室内を見上げ、恨めしそうに一頻り天井を見つめた。カクッと頭を垂れたかと思うと、ゆっくりと身を捩りながらベッドから這い降りる。とてもじゃないが、濡れたままのベッドでは寝られない。
(冷たい事は同じだろ)
 工藤はコンクリートの壁を背に、のろのろした動作で床に腰を下ろした。
「え? ! あ、こんなとこに?」
 座った位置の工藤には、べっどの下に何があるのか一目瞭然だった。そしてその目に映ったもの、オマル、はさっきまで工藤が欲して止まないものだった。
「あ、はははは、あはっ……はぁ……」
 底冷えのするコンクリートの床の上で、工藤は力なく笑う事しかできなかった。

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テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

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