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投稿陵辱小説第116番 ウツロナココロノイレモノ(5)<21禁>

作.luci

 閉じ込められ、目覚めるまでの記憶は無い。目覚めてから一滴の水分も食事も採っていない。普通の男だった工藤も今はか弱い女性に、少女に変わっている。徐々にその表情に疲れの色が見え始めていた。
 外が昼なのか夜なのか、それを示すものがないのは辛い。弄ばれてからどの位の時が経ったのか。ただ身体だけは時間の流れにそって生理活動を続けているようだった。いきなり「くぅぅ」っとお腹が鳴った。
(腹減ったな。このまま飢え死にさせる気かよ)
 自分が何故閉じ込められているのか、誰の差し金なのか、一切解らないまま死ぬのだろうか。もっと言えば、何故女なのか。ほんの少しだけ思い出せる範囲では男だった筈なのに。ぼんやりと部屋の隅を見つめながらそんな事を思う。
「!」
 いきなり部屋の明かりが全て消え、漆黒の闇の中に工藤は放り出されていた。まるで工藤が空腹を感じるのを待っていたかというように。
 膝を引き寄せ身体を小さくしながら、目蓋だけはしっかりと大きく開き眼球を忙しなく動かす。また嬲られるのかと思うと身体が震えてしまう。しかし気持ち悪さの他に、嬲られる自分に期待する心もまた生じていた。
 金属を引きずるような耳障りな音が工藤の頭上で聞こえたかと思った。床から五メートル程の高さにある天井に細い光が差し込んでくる。それが次第に大きくなった。闇に慣れた目で眩しさを感じつつもキッと天井を睨み付けた。
 丸い光の中に、黒い影が現れた。逆光で誰かは全く見えないけれどおよその見当はついていた。
「――食事はちゃんと与える。餓死なんてさせないから心配するな。それと……くくっ」
 工藤の予想は当たっていた。あの男だ。光の中のシルエットはスリムな印象を見せていた。含み笑いをして次の言葉が出てこない。工藤はいらつきながら眉根を寄せ男を睨みつける。が、それをちゃんと見ているのかどうか、真っ白な光線の中では解りようも無かった。
「それとなんだよっ」
 業を煮やし工藤が吐き捨てるように言う。その声が届いたのか男の揺れる肩と含み笑いが止まった。
「ああ、それとな。トイレはベッドの下のオマルにしてくれ。放尿シーンなんて楽しいものを見せてくれるのはいいんだが、始末する方の立場も考えてくれないとな」
(見られてたっ!?)
 考えてみれば当たり前なのだ。監禁されている者には監視の目が必ずあるのだから。被監禁者がどのような状態でいるのか、つぶさに見守っている事だろう。工藤は羞恥と怒りで体温が急激に高まっていくのを感じた。
「ふっふざ、ふざけるなっ! 人をおもちゃにしやがって。一体何が目的なんだ?!」
 興奮で身体が震えてしまう。そして声も。室内に響く声は女性の声しかない。
「くっ、あっはっははははは!」
 質問には答えず男は高らかに笑い出した。さも面白い事を言ったと言うように。しかし工藤からすれば面白くも何とも無い。当然の事を聞いているまでの事なのだ。
 壁に上半身を擦り付けるようにしながら工藤は立ち上がった。少しでも男と近くなれるように。そして声が届くように。
「なに笑ってやがる、この変態ヤロウッ! 俺をこんな風にしやがって、俺をどうしようって言うんだ? 何とか言えっこのっ――このっ腐れインポヤロウ!!」
 力の限り声を張り上げ、そして侮蔑の言葉を叩きつける。言葉に反応して小さな事でも何かヒントになるような事を聞き出そうとした。しかし男は笑うだけだ。
 そして笑い声が止まった。後ろ手に拘束されたままの状態で工藤は手をきゅっと握った。
「楽しませてくれよ」
 たった一言だけそう言うと次第に天井は光を遮っていく。
「あ、待てっ。待ってくれっ! もういいだろ? 出してくれっ。いや、出して下さい。元の身体に戻してk、閉めるな! ああ?!」
 工藤の懇願にも全く興味を示さず男は工藤にそれ以外何も伝えず天井の向こうに消えてしまった。
 再びコンクリートの壁に囲まれた室内に只一人となった工藤。閉ざされた天井を睨みながら、相手の言葉を反芻し今の状況について考えていた。
 あの男が今の工藤の置かれた状況の元凶なのは確かだった。閉じ込めたのもあいつだろうし、何より今の女性化させられたのもあいつによるものなのだ。その目的は……。
(この、身体? 楽しませてくれなんて、俺が苦しむ様を見たいって事なのか?)
 狭い部屋に監禁され、拘束され自由を無くされている。それだけでも苦痛だ。それにも増して女性化させられ、陵辱される屈辱は筆舌に尽くし難い。身体を撫で回され、女の部分を掻き回されるおぞましさは、そこから得られる快美感と相俟って工藤に精神的な苦痛を与えていた。その苦々しさにギリッと奥歯を噛み締める。
(食事は与える、て事は与えなくなる可能性もあるのか……)
 謎の男に自分の全てを握られている。生殺与奪権はあの男が持っている。生も死も胸三寸なのだろう。なんという理不尽さなのか。男は工藤自身の過去も知っているのだろう。だから「女となっている事」を工藤に言う事が出来たのだ。
(俺を陵辱する為だけに女にしたって言うのか? そんな事が許されていいのかよ)
 状況は絶望的だった。陵辱されるためだけにこの部屋にいるのだ。しかもいつもモニターしているのだろう、行動は全て見られていると思っていい。逃げる算段もしたかった工藤だが、後ろ手に拘束されていては満足に室内を調べる事も出来なかった。
(しかし、可能性は低くても隙があれば――)
 屈辱に耐え、生きてさえいれば脱出する事も出来るかも知れない、壁際に佇みながら、ぼんやりとそんな事を考える工藤だった。

つづきはこちら

テーマ:奴隷 - ジャンル:アダルト

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