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投稿TS小説第117番 秘密のバスオイル(9)

雨が上がった街を歩く。
安藤は俺の腕を宝物であるかのように、両手でしっかりと抱きしめている。
ちらちらとこちらを見上げる視線に気が付いて、目が合うたびに上気した頬を緩ませてにこっと笑う。
腕から伝わる柔らかい感触に、半ば勃ちそうになっている息子をなだめて、何とかアパートの部屋までたどり着いた時には、すでに8時を回っていた。
安藤、歩くの遅くなったからなあ。
「腹、減ってないか?」
「うん、緊張してたせいかも」
俺も走り回ったにしては、空腹を覚えなかった。
ただ、疲労と気づかれで眠たくして仕方がない。
それを伝えると、安藤も同意してくれた。
「じゃあ、シャワー浴びて寝ようか?」



「そうするか。先使っていいぞ」
「あ、うん」
さすがに一緒に入るのは、理性が持ちそうにない。
洗いたてのシャツを受け取った安藤は、俺のにおいがして嬉しいと、恥ずかしいセリフを平然と放って風呂場へ入っていった。
残された俺の気恥ずかしさをどうしてくれるんだ。
顔が赤くなっているのをごまかすために缶ビールをチビチビ飲んでいると、シャワーの音が聞こえてきた。
と同時に、全裸の安藤を思い出してしまい、余計赤面してしまう。
「まずいなぁ……なんでこんなに嬉しいんだ……」
鏡を見なくても分かる。
俺の顔はだらしなくにやけてしまっているだろう。
とりあえず、落ち着け。
「すー……はー……すー……はー……」
ふぅー……。
「な、何してるの?」
「うお!?」
安藤が変な物を見る目で、こっちを見ていた。
いつの間に風呂から上がったんだ!?
苦し紛れの言い逃れに怪しいなーっと目が言っているけど、ここは気づかないフリをする。
「何でもないぞ、うん、ただ深呼吸していただけだ」
「……そうなんだ?」
「ああ、そうだ。じゃあ、俺もシャワー浴びてくるから、先寝てていいからな」
「う、うん」
意気地なし、って後ろから聞こえた気がするけど、気のせいってことにしておく。
……もしかして、女として抱いて欲しかったのか?
だとすると据え膳食わぬは男の恥だな。
いや、あいつはまだ女の子初心者だ。それはない、はず。
しかし、今日の反応を見るとやはり……。
頭を洗いながら、漫然とそんなことを考える。
安藤のことを考え始めると、大抵が堂々巡りになってしまうから嫌だ。
シャワーで温まって部屋に戻る。
先に寝てろって言ったのに、安藤はベッドにちょこんと腰掛けている。
「なんだ?まだ起きてたのか?」
「…………」
俺が近寄ると、ぎゅっと抱きついてきた。
「おい、どうした?」
「……あの、私ばっかりベッドだから……一緒に、寝よ?」
ここでいう寝るは、純粋な睡眠なんだろうなぁ。
まあ、気をつければ息子が勃ち上がってることには気づかれないだろう。
「ちょっと、狭いかもしれないけど、いいのか?」
「うん、今は少しでも、キミの体温を感じてたいの」
「そっか」
そのまま電気を消し、ベッドに横になった。
しがみついたまま離れない安藤の頭をそっと撫でてやる。
甘えるように俺の胸に顔を摺り寄せる仕草に、嬉しくもあり我慢するのも大変で。
結局、俺が寝ることができたのは、午前1時を過ぎてからだった。


ん……?
下半身がむずがゆい。
目を開けるとすでに夜は明けていて、小鳥のさえずりとセミの声が聞こえていた。
眠気を振り払うようにゆっくりと、断続的に刺激を受け続けている下半身を見る。
安藤……何してますか?
しばらく観察していると、テントになっている俺の股間部分をつついたり、手の平でなでてみたりしていた。
元男のくせに恥ずかしいのか、顔が真っ赤なのが愛らしい。
いや、俺だって他人のを撫でたりする機会なんてなかったが。
あ、ちょっと面白いことを思いついた。
安藤が触れた瞬間。よっ。
「ひゃあぁあ!?」
突然跳ね上がったそれに、慌てて後ずさる。
目を見開いて、まじまじとナニを見つめ……それから俺と目が合った。
「ぁ……」
「なぁにしてんだよ、安藤?」
「ご、ごめんなさい」
怒られると思ったのかなんなのか。
俺の方に寄ってきて、上目遣いで謝る安藤。
「謝る必要なんて、ないだろ。男のが気になっただけだもんな?」
「っ……ゃぁ……」
もっとからかいたくなって、ちょっと意地の悪いことを言ってみる。
すると、俺の胸にしがみついて丸くなってしまった。
からかうなって怒るかと思ってたのに。
そんな反応をされると、俺の方が焦ってしまう。
「おい、どうした?」
「だ、だって、意地悪なこというから……私、昨日えっちなことしてもらえると思ってたのに、してくれなかったし……」
「して欲しかったのか?」
「ぁ……う、うん」
何だかなぁ……。
すれ違いばっかりだ、俺たち。
「俺も昨日は、結構悩んだけどな」
「だったら、してくれても良かったのに」
「だな。悪かった。でも、それを言うなら、お前こそ言ってくれよ」
「え、えっちな子だって、思わない?」
安藤はすっかり乙女チックになっている。
さらにいじめても面白そうだけど、ここはマジメに対応しておかないとな。
本格的に泣き出されそうだ。
「思わないよ、安心しろ、安藤」
「じゃ、じゃあ、ね?私のこと、かえ、楓って呼んでくれ、る?」
まるで人生の大事であるかのように、肩に力が入っていた。
言い切った後、脱力したのが分かるぐらい緊張していたようだ。
「お前が、楓がそう呼んで欲しいなら、何回でも呼んでやるよ」
「も、もう一回」
「楓」
「……す、好きだよってつけて、くれない?」
「お前に言われなくても、大好きだよ、楓」
「はふん……」
何だか陶然としている。
大丈夫だろうか。
しばらくすると、初めて見つめる俺に気づいたようにはっとして。
「やっ、ち、ちが!違うの!」
「何が違うんだよ、楓?」
「あ、あぅうう」
すっかり頭がふやけてしまっているようだ。
女性人格化の進みが著しい気がする。
やっぱり両想いだと分かって、気が緩んだからか?
……両想いって単語、自分のことだと思うとやけに気恥ずかしいな。
「抱いて、いいのか?」
こくんっと唾液を飲み込んでから、潤んだ目で無言で抱きついてくる。
んじゃ、さっそく。
ごろんと安藤を……楓をひっくり返す。
「ひゃっ!?」
座ってる俺の顔の前に、楓の小ぶりなお尻がある。
楓には大きすぎるTシャツがべろんと捲れて、胸まで露出してしまった。
「ちょ、やっ、はずかしぃ……」
「少し苦しいかもしれないけど、ほぐしてやるからさ」

つづきはこちら

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

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