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「おれのみがわり」  第6話 by.おもちばこ

おれのみがわり 第6話

前回までのあらすじ

昔々あるところにキスケという若者がおったそうじゃ、気になっていたあおいという娘を誘うことに成功し、たいそう喜んでおったそうじゃ。
そんな時、荷物が届きおった。いったいなにかとキスケは開けたらおなごの皮が入っていたそうな。
恐る恐るその皮を着てみるとあら不思議、鏡のような髪のおなごになってしまったではないか。

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キャライラスト:シガハナコ http://l-wing.amaretto.jp/

第1話はこちら


また訪ね人が現れたのでその皮を着たまま玄関に行くと、なんと金髪のおなごが鉄砲をキスケに打ち付けておるではないか。
彼女はどうやらキスケを狙っていたようで、キスケは皮のおかげで命拾いしたそうな。
めでたしめでたし。
「終わってねぇよ、前回のあらすじっゆうとるだろうが」
「ばれたか」

俺が皮に出合ってから7日目。俺は怪しい男に声をかけられた。グミョウジではない。
あかね(in俺)は露骨にいやな顔をして声をかけた主をにらみつける。
せめてお話だけでもと声の主は言うが、無視して去るに限る。明るいほうへ。といっても時刻は真昼間なのだが。
声が聞こえなくなったところでふっと息をつく。また面倒くさいことになった。


俺は今機嫌が悪い。グミョウジと込み入った話をするために、俺は軽を走らせ、グミョウジの指定した場所へと向かうことにした。
まああおいちゃんとのドライブデートの練習だと思えばと少しは気が軽くなった。
丸太を重ねて作った赤い屋根の喫茶店……。あ、ここだ。
ここは学生にとってはちょっと単価が高めだがデートとか特別な日にはもってこいかもしれない。そういって俺は山小屋、いや喫茶店に入る。
「おお、なんだキスケではないか!」
「はぁああああああ!?」
何でいるんだよお前、しかもエプロン着て。俺の一日……いやこれからも含めて丸二日返せ!
「何って、見れば分かるだろうが」
え、これってもしや最低最悪の状況では。唯一のいいこととしては早めに捜索願を出してくれそうなグミョウジが後から来てくれると思うところだが。
「緊張してるのか」
そりゃ緊張するわ、俺を殺そうとしているのだからな。緊張しないほうがおかしい。頼んだアイスコーヒーもみょりんが気になって味が良くわからない。なんせ今回話し合う対象が今目の前にいるのだから。
みょりんは銃を突きつけたのは女そっくりに変身できる皮を被った呼称あかね(in俺)なので殺す対象である俺には企みがばれていないと思っているだろう。
最初に口火を切ったのはみょりんであった。
「おおそうだキスケ。今週末のライブの招待券が取れたのだが、まさか当たるとも思わなかったんでスケジュールを入れてしまっておってな、あおい氏と一緒にどうだ」
斜め上の行動が来たー。なに普通の女の子やっちゃってるの!?みょりんって本当に殺し屋なの?ターゲットにそんなに長い期間打ち解けていいものなの!?
「だめかー?」
語尾を上げるな。
「どうせあおいとはあまり付き合えてないんだろ」
付き合い始めてから5日ほどですが。
「どうせあおい氏に約束すっぽかされてもカマンベールチーズあげるから許してで許してるんだろ」
何で知ってんだよ。
「ああ、そうだ、これ女性限定のやつだったのだ……あかねならいいだろ、な」
「あ、うん、そういっておくよ」
「キスケはその日○×ゲームでもしておるが良い」
「もっといい暇のつぶし方しっとるわ!」
「あまり私語をすると起こられるのでな、またな」
結局俺はその場に長居は出来ずにグミョウジに断りの連絡を入れて帰ってしまった。



で、俺は皮を着て、あおいちゃんを連れてその遊園地に行った時に声をかけられちまったわけだ。とどのつまり何かのスカウトだろう。別に何かそういうことをしたわけじゃない。ただ歩いていただけだ。
あいつをまくのに手間取ってしまって結局そのライブには行けず。畜生。
「ごめんね、あおいちゃん。せっかくの機会なのに」
「いや、よくよく考えてみればあかねちゃん、これってすごいチャンスだよ」
「いや、そんなつもりは、第一あいつが本物なのかどうかも怪しいし」
「そりゃあ……そうだけどね。何にかは分からないけれど飛びつく勢いだったから多分あれはマジでブレイクしそうな人を見つけたときの顔だよ」
「えぇ~」
まためんどくさいのが増えたということか。



その晩俺は事の顛末を話した。グミョウジはあろうことかそれに乗り気だった。芸能界デビューでもなんでもメディアに露出すれば多少なりとも警護が付く、有名になればすぐに警察の捜査が入り迂闊には手を出せないとのことだ。
で、今は何をしているかというと、窓のない研究室みたいな部屋で、あかね皮を着た俺とグミョウジが。俺は裸で、グミョウジが白衣を着ている。変な気を起こすことはなさそうだ。
グミョウジがあかね(in俺)の尻やふとももなどをしきりに乾燥した手で撫で回しているが、決してやらしい行為ではない。メンテナンスだ。どこかに損傷があればそこから匂いがもれ、みょりんに見つかってしまう可能性があるからだ。
目隠しをしているのは抵抗する気を起こさないためであり、もし暴れでもしたらきちんと傷を把握できないそうだ。
やり方を教えてくれれば俺が自分でやるといったのだがグミョウジがそれを断った。なんでだよ。
「そうそう、桃川喜助君」
「断る」
「早いよ」
「フルネームで呼ぶ時はなんかしらお願いしたいときだ」
「はっはっは、鋭いね、実はね私に皮を返してほしいんだよ」
「は?」
何言ってるんですかこの人。

つづく

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